JPH09185662A - 商品の発注方法及び発注装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 読取り装置により読込んだ商品情報を、発注
者等に明確に伝達する。 【解決手段】 バーコード等の商品情報を読取り装置
（ハンディターミナル）６により読込んで記憶したの
ち、その商品情報をパーソナルコンピュータ７により、
音声、拡大文字又はその両方に変換することにより、選
択した商品情報が視覚障害者等にも明確に伝達される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、バーコード等の情
報記録シンボルより読込んだ商品情報を、商品の発注者
等に明確に伝達しうるようにした商品の発注方法及び装
置に関する。

【０００２】

【従来の技術】商品カタログやパッケージ等に印刷して
表示されているバーコード等は、通常、ハンディターミ
ナル等の読取り手段により読込まれて、それに記録され
ている商品情報をディスプレイに表示したり、ＰＯＳシ
ステムにより処理したりしているのが一般的である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】近年、生活協同組合員
等が、商品カタログ等に掲載された商品を在宅のまま発
注することができるようにした商品発注システムが普及
してきており、この発注システムは、各商品毎に表示さ
れているバーコード等をハンディターミナルにより読込
み、ハンディターミナル内のメモリカード（磁気カード
等）に、発注者コードや発注商品の情報等を記憶させて
発注するものである。

【０００４】このような商品発注システムにおいて、選
択時に読込んだ商品情報等を単にハンディターミナル等
のディスプレイに表示したのみでは、弱視等の視覚障害
者、操作に不慣れな老人や子供などが商品を発注する際
に、選択した情報の確認が困難となり、希望する商品と
は異なる商品を発注してしまったり、商品情報の選択に
時間がかかることがある。

【０００５】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、読取り手段により読込んだ情報を別の出力手段を
もって発注者等に明確に伝達することにより、情報の確
認を容易に行うことができるようにした商品の発注方法
及び装置を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の方法は、情報記録シンボル等の商品情報を
読取り装置により読込んで記憶したのち、その記憶した
商品情報を、音声、拡大文字のいずれか又は両方に変換
して、商品の発注者等に伝達することを特徴とするもの
である。

【０００７】また、上記方法の実施に用いる本発明の装
置は、情報記録シンボル等の商品情報を読込んで記憶す
る記憶手段を内部に有する読取り装置と、この読取り装
置より出力された商品情報を、音声信号、拡大文字信号
のいずれか又は両方に変換する変換手段と、この変換手
段により変換された音声信号及び／又は拡大文字信号を
音声情報及び／又は拡大文字情報に再生して出力する出
力手段とを備えることを特徴としている。

【０００８】上記装置において、読取り装置が、商品情
報を表示する表示手段を備えているのが好ましい。

【０００９】上記装置において、読取り装置が、商品情
報を選択する選択手段を備えているのが好ましい。

【００１０】上記装置において、出力手段が、音声合成
ソフトウエア及び拡大文字変換ソフトウエアをインスト
ールしたパーソナルコンピュータであるのが好ましい。

【００１１】本発明によると、上記手段を採用すること
により、選択すべき商品情報及び選択された商品情報の
確認が容易で、かつ発注者等に明確に伝達されるので、
視覚障害者等においても、希望する商品を誤りなく発注
することができる。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。図１は、本発明に適用されるカタログ
販売等の商品発注用シート１を示し、一定寸法に区画さ
れた四角形の複数の枠内は、商品表示用のエリア２と、
商品名や価格等を表示するエリア３と、情報記録シンボ
ル（以下、データシンボルと略称する）４表示用のエリ
ア５とに仕切られている。

【００１３】このデータシンボル４は、正方形をなし、
その領域内には、棒状記号を縦横に多数配列することに
より、商品コード、商品名、内容量、個数、価格等のあ
らゆる商品情報が予め変換、記録されている。

【００１４】図２は、本発明の装置の概略構成を示すブ
ロック図であり、上記シート１のデータシンボル４を画
像データとして入力する読取り装置６と、入力された商
品情報を出力する出力装置７を主要部として構成されて
いる。

【００１５】読取り装置６は、データシンボル４を画像
データとして読込んで電気信号に変換する撮像手段８
と、これにより変換された情報を記憶するとともに、デ
ータ処理を行う記憶処理装置１１と、情報を選択し、選
択後の情報を表示器９に出力する選択手段１０と、記憶
処理装置１１からの情報を表示する表示器９とからなっ
ている。

【００１６】出力装置７は、上記記憶処理装置１１より
入力された情報を音声信号に変換する音声信号変換器１
２と、同じく記憶処理装置よりの情報を拡大文字に変換
する拡大文字変換器１３と、それら両変換器１２、１３
により変換された音声信号及び拡大文字信号を、音声及
び拡大文字情報として出力する再生手段１４とからなっ
ている。

【００１７】図３及び図４は、上記読取り装置６と、こ
れに接続された出力装置７の具体例を示すもので、以
下、読取り装置６をハンディターミナル６、そして出力
装置７をパーソナルコンピュータ（以下パソコンと略称
する）７とそれぞれ称して詳細に説明する。なお図４は
ハンディターミナル６の拡大断面図である。

【００１８】ハンディターミナル６は、上面に個数等の
商品情報を選択する選択手段、すなわちテンキー１０を
有する把手部１５と、その先端の読取りヘッド１６とか
らなり、読取りヘッド１６の上面には、横長長方形の液
晶表示器９が形成されている。

【００１９】読取りヘッド１６におけるケーシングの先
端部は、ほぼ４５゜に傾斜させてあり、かつその中央部
は透明板１７となっている。

【００２０】１８は、透明板１７の直下に設けられた４
５°に傾斜する反射板で、その下方におけるケーシング
には、上記データシンボル４の面積よりも若干大きい正
方形の透明なデータ取込口、即ち透過窓１９が形成され
ている。

【００２１】２０は凸レンズ、２１は凸レンズ２０の焦
点位置に設けられた上記撮像手段としてのＣＣＤであ
る。透過窓１９を介して取り込まれた画像光は、図４の
矢印で示すように、反射板１８により直角に屈折されて
凸レンズ２０に入射し、ＣＣＤ２１の素子上に結像され
る。

【００２２】ＣＣＤ２１により画像信号に変換された情
報は、把手部１５内に設けた記憶処理装置１１に入力さ
れて記憶された後に、上記液晶表示器９に表示される。
なお、記憶処理装置１１の主記憶には、例えばシリコン
基板状に形成された半導体メモリーが用いられる。ま
た、記憶処理装置１１には、着脱可能な補助記憶媒体、
例えば磁気式のメモリーカード（図示略）が含まれ、記
憶した情報を外部で再生して読取ることができるように
なっている。

【００２３】２２は、液晶表示器９に表示された情報を
テンキー１０により選択し、電気信号に変換して記憶処
理装置１１へと入力する回路を備える基板である。

【００２４】パソコン７内には、上記音声信号変換器１
２としての音声合成ソフトウエアと、拡大文字変換器１
３としての拡大文字変換ソフトウエアとが予めインスト
ールされている。各ソフトウエアにより変換された音声
信号及び拡大文字信号は、上記再生手段１４、即ちパソ
コン７のスピーカ（図示略）とディスプレイ１４とによ
り、それぞれ音声及び拡大文字情報として出力される。

【００２５】次に、商品発注の要領について説明する。
図１の想像線で示すように、ハンディターミナル６をシ
ート１における商品等の情報が表示された所望の枠の中
央部に位置させて、ヘッド１６の下面に形成された透過
窓１９とデータシンボル４とを整合させる。ハンデター
ミナルが両者の整合を確認すると、ハンディターミナル
６に設けたブザー又はランプ（いずれも図示略）がＯＮ
して、データシンボル４が画像データを読込めるように
なっている。

【００２６】読込まれた商品情報は、記憶処理装置１１
に入力されたのち、液晶表示器９に表示される。選択し
た商品情報の訂正等はテンキー１０により行うことがで
きる。

【００２７】ハンディターミナル６により読込まれた商
品情報を、パソコン７に直接入力し、スピーカとディス
プレイ１４とにより、音声及び拡大文字情報として出力
することもできるが、一時的に記憶処理装置１１に複数
の商品情報を読込ませ、この記憶データをテンキー１０
の操作で、パソコン７上に音声、拡大文字として順次表
示させ、商品を選別処理することもできる。

【００２８】従って、選択した商品情報の確認が容易
で、かつ発注者等に明確に伝達されるので、弱視等の視
覚障害者などでも、希望する商品を誤りなく発注するこ
とができる。

【００２９】上記により確認した商品情報は、ハンディ
ターミナル６の記憶処理装置１１の磁気式のメモリーカ
ードに最終的に記憶され、これを受注者等が回収するこ
とにより商品の発注は完了する。

【００３０】なお、パソコン７を電話網のような通信回
線に接続すれば、パソコン通信により希望の商品情報を
受注者等に伝送することもできる。

【００３１】本発明は、上記実施例に限定されるもので
はない。

【００３２】例えば、上記実施例では、音声と拡大文字
情報の両方がパソコン７より出力されるようにしてある
が、それらのいずれか一方のみが出力されるようにして
もよい。

【００３３】本発明に適用されるデータシンボル４は上
述した２次元データシンボルの外、通常の１次元データ
シンボルでもよい。

【００３４】

【発明の効果】本発明によれば次のような効果が得られ
る。

【００３５】（ａ）本発明の方法によると、商品情報の
確認が容易となるので、視覚障害者等においても、希望
の商品を誤りなく発注することができる。

【００３６】（ｂ）請求項２に記載の発明によると、上
記方法の実施が容易であり、かつ読取り装置により読込
まれた商品情報が、変換手段により即座に音声又は拡大
文字又はその両方に変換されて発注者等に伝達されるの
で、読取り装置の操作が容易となり、誤入力がなくな
る。

【００３７】（ｃ）請求項３に記載の発明によると、読
込まれた商品情報を読取り装置でも確認しうるので、発
注者が視覚障害者でない場合には、読取り装置を音声や
拡大文字の出力手段に接続する必要がない。

【００３８】（ｄ）請求項４に記載の発明によると、選
択した商品情報の訂正等を容易に行うことができる。

【００３９】（ｅ）請求項５に記載の発明によると、音
声や拡大文字への変換手段を別途設ける必要がなく、ま
た情報処理能力も大きいので、パソコン通信等により希
望の商品を発注することができる。

【００４０】

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に適用される商品発注用のシートと、ハ
ンディターミナルによるデータシンボルの読込み要領を
示す平面図である。

【図２】本発明の装置の概略を示すブロック図である。

【図３】同じくハンディターミナルとそれに接続したパ
ソコンを示す外観図である。

【図４】同じく図３におけるＩＶ−ＩＶ線に沿う拡大縦
断側面図である。

【符号の説明】

１ シート ２、３、５ エリア ４ データシンボル ６ ハンディターミナル（読取り装置） ７ 出力装置（パソコン） ８ 撮像手段 ９ 表示器 １０ 選択手段（テンキー） １１ 記憶処理装置（記憶手段） １２ 音声信号変換器 １３ 拡大文字変換器 １４ 再生手段（ディスプレイ） １５ 把手部 １６ 読取りヘッド １７ 透明板 １８ 反射板 １９ 透過窓 ２０ 凸レンズ ２１ ＣＣＤ ２２ 基板

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 情報記録シンボル等の商品情報を読取り
   装置により読込んで記憶したのち、その記憶した商品情
   報を、音声、拡大文字のいずれか又は両方に変換して、
   商品の発注者等に伝達することを特徴とする商品の発注
   方法。
2. 【請求項２】 情報記録シンボル等の商品情報を読込ん
   で記憶する記憶手段を内部に有する読取り装置と、この
   読取り装置より出力された商品情報を、音声信号、拡大
   文字信号のいずれか又は両方に変換する変換手段と、こ
   の変換手段により変換された音声信号及び／又は拡大文
   字信号を音声情報及び／又は拡大文字情報に再生して出
   力する出力手段とを備えることを特徴とする商品の発注
   装置。
3. 【請求項３】 読取り装置が、商品情報を表示する表示
   手段を備えている請求項２に記載の商品の発注装置。
4. 【請求項４】 読取り装置が、商品情報を選択する選択
   手段を備えている請求項３又は４に記載の商品の発注装
   置。
5. 【請求項５】 出力手段が、音声合成ソフトウエア及び
   拡大文字変換ソフトウエアをインストールしたパーソナ
   ルコンピュータである請求項２ないし４のいずれかに記
   載の商品の発注装置。