JPH09185021A - コンタクトレンズ用洗浄保存液 - Google Patents
コンタクトレンズ用洗浄保存液Info
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- JPH09185021A JPH09185021A JP34412395A JP34412395A JPH09185021A JP H09185021 A JPH09185021 A JP H09185021A JP 34412395 A JP34412395 A JP 34412395A JP 34412395 A JP34412395 A JP 34412395A JP H09185021 A JPH09185021 A JP H09185021A
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- Japan
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- surfactant
- cleaning
- weight
- preservative
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Abstract
(57)【要約】
【課題】洗浄能力に優れ、安定で混合後、沈澱、濁りが
でないコンタクトレンズ用洗浄保存液を提供する。 【解決手段】タンパク質分解酵素および防腐剤とを含有
するコンタクトレンズ用洗浄剤と、界面活性剤を少なく
とも含有する洗浄保存液とからなるコンタクトレンズ用
洗浄保存液において、該洗浄剤と、該保存液とを混合し
た液のpHが7.70未満であることを特徴とするコン
タクトレンズ用洗浄保存液。
でないコンタクトレンズ用洗浄保存液を提供する。 【解決手段】タンパク質分解酵素および防腐剤とを含有
するコンタクトレンズ用洗浄剤と、界面活性剤を少なく
とも含有する洗浄保存液とからなるコンタクトレンズ用
洗浄保存液において、該洗浄剤と、該保存液とを混合し
た液のpHが7.70未満であることを特徴とするコン
タクトレンズ用洗浄保存液。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明はコンタクトレンズ用
洗浄保存液に関するものである。
洗浄保存液に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンタクトレンズを眼に装用すると、涙
液中に含まれる脂質、タンパク質、ムチン等種々の化合
物とコンタクトレンズの表面との間に相互作用が働き、
レンズの素材の表面特性によってはこれらの涙液成分が
付着しやすくなる場合がある。これまでハードコンタク
トレンズにはポリメチルメタクリレートが多く用いられ
てきたが、ポリメチルメタクリレートが酸素を透過しな
いことより、眼への生理学的悪影響が大きいことが明ら
かになって以来、酸素を透過する素材を用いたコンタク
トレンズが種々開発されるようになってきた。
液中に含まれる脂質、タンパク質、ムチン等種々の化合
物とコンタクトレンズの表面との間に相互作用が働き、
レンズの素材の表面特性によってはこれらの涙液成分が
付着しやすくなる場合がある。これまでハードコンタク
トレンズにはポリメチルメタクリレートが多く用いられ
てきたが、ポリメチルメタクリレートが酸素を透過しな
いことより、眼への生理学的悪影響が大きいことが明ら
かになって以来、酸素を透過する素材を用いたコンタク
トレンズが種々開発されるようになってきた。
【0003】このような酸素を透過する素材としてはシ
リコーン系の材料が広く用いられており、例えばトリス
(トリメチルシロキシ)シリルプロピルメタクリレート
などのシリル置換メタクリレートや変性ポリシロキサン
を構成成分としたポリマが開発され利用されている(特
開昭60−142324号、特開昭54−24047
号)。これらのポリマには多くの場合、共重合成分とし
てトリフルオロエチルメタクリレート、ヘキサフルオロ
イソプロピルメタクリレートなどのフッ素を含有するモ
ノマ(主としてフッ素置換アルキルメタクリレート)が
使用されている。このような素材を用いたコンタクトレ
ンズが多く登場した結果、ポリメチルメタクリレートの
みを用いたレンズに比べ、涙液中の成分がレンズに付着
しやすくなったことが報告されるようになってきてい
る。そこでこの対策として、コンタクトレンズを眼から
はずした後に、洗浄し保存するための種々の方法が提案
されてきている。例えば、微粒子入りのクリーナー(特
開昭60−159721号公報等)によってレンズを洗
浄した後に、界面活性剤や親水性高分子の添加された保
存液中に浸漬(特開昭61−69023号公報等)した
り、あるいはこの保存液に酵素剤(特開昭60−121
417号公報等)を添加してレンズを浸漬し、汚れを除
去しようとするものである。
リコーン系の材料が広く用いられており、例えばトリス
(トリメチルシロキシ)シリルプロピルメタクリレート
などのシリル置換メタクリレートや変性ポリシロキサン
を構成成分としたポリマが開発され利用されている(特
開昭60−142324号、特開昭54−24047
号)。これらのポリマには多くの場合、共重合成分とし
てトリフルオロエチルメタクリレート、ヘキサフルオロ
イソプロピルメタクリレートなどのフッ素を含有するモ
ノマ(主としてフッ素置換アルキルメタクリレート)が
使用されている。このような素材を用いたコンタクトレ
ンズが多く登場した結果、ポリメチルメタクリレートの
みを用いたレンズに比べ、涙液中の成分がレンズに付着
しやすくなったことが報告されるようになってきてい
る。そこでこの対策として、コンタクトレンズを眼から
はずした後に、洗浄し保存するための種々の方法が提案
されてきている。例えば、微粒子入りのクリーナー(特
開昭60−159721号公報等)によってレンズを洗
浄した後に、界面活性剤や親水性高分子の添加された保
存液中に浸漬(特開昭61−69023号公報等)した
り、あるいはこの保存液に酵素剤(特開昭60−121
417号公報等)を添加してレンズを浸漬し、汚れを除
去しようとするものである。
【0004】コンタクトレンズ表面の脂質汚れは、一般
のコンタクトレンズ用洗浄剤に含まれる界面活性剤によ
り除去できるが、タンパク質やムチンなどは容易に除去
できない。また微粒子によるこすりあらいや、酵素を含
む錠剤を用いる方法では(特開昭63−59123号公
報等)コンタクトレンズ表面を傷つける可能性があっ
た。そのため水混和性の有機液体を含む溶液にタンパク
質分解酵素を配合した液体酵素洗浄液(特開昭53−4
7810号広報等)が開示されている。これらの洗浄液
に防腐剤としてソルビン酸が用いられていることが多い
(特開平4−143718公報等)。
のコンタクトレンズ用洗浄剤に含まれる界面活性剤によ
り除去できるが、タンパク質やムチンなどは容易に除去
できない。また微粒子によるこすりあらいや、酵素を含
む錠剤を用いる方法では(特開昭63−59123号公
報等)コンタクトレンズ表面を傷つける可能性があっ
た。そのため水混和性の有機液体を含む溶液にタンパク
質分解酵素を配合した液体酵素洗浄液(特開昭53−4
7810号広報等)が開示されている。これらの洗浄液
に防腐剤としてソルビン酸が用いられていることが多い
(特開平4−143718公報等)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これらの液体酵素洗浄
液は、界面活性剤などを含有した洗浄保存液と組み合わ
せて用いられているが、この混合した液中で酵素が不安
定となり、失活、さらには沈殿する場合があるという問
題があった。
液は、界面活性剤などを含有した洗浄保存液と組み合わ
せて用いられているが、この混合した液中で酵素が不安
定となり、失活、さらには沈殿する場合があるという問
題があった。
【0006】本発明はこのような問題を解消しようとい
うものであり、使用にあたり高い酵素活性を維持し、失
活、沈殿のないコンタクトレンズ用洗浄保存液を提供す
ることを目的とする。
うものであり、使用にあたり高い酵素活性を維持し、失
活、沈殿のないコンタクトレンズ用洗浄保存液を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明は以下の構成を有する。
に本発明は以下の構成を有する。
【0008】「タンパク質分解酵素および防腐剤とを含
有するコンタクトレンズ用洗浄剤と、界面活性剤を少な
くとも含有する洗浄保存液とからなるコンタクトレンズ
用洗浄保存液において、該洗浄剤と、該保存液とを混合
した液のpHが7.70未満であることを特徴とするコ
ンタクトレンズ用洗浄保存液。」 本発明は、タンパク質分解酵素、防腐剤および界面活性
剤とを含むコンタクトレンズ洗浄保存剤において、pH
を7.70未満とすることにより、上記目的を達成しよ
うとするものである。
有するコンタクトレンズ用洗浄剤と、界面活性剤を少な
くとも含有する洗浄保存液とからなるコンタクトレンズ
用洗浄保存液において、該洗浄剤と、該保存液とを混合
した液のpHが7.70未満であることを特徴とするコ
ンタクトレンズ用洗浄保存液。」 本発明は、タンパク質分解酵素、防腐剤および界面活性
剤とを含むコンタクトレンズ洗浄保存剤において、pH
を7.70未満とすることにより、上記目的を達成しよ
うとするものである。
【0009】タンパク質分解酵素は、特に限定されるも
のでないが、微生物由来のものが好ましい。タンパク質
分解酵素は大きく、セリンプロテアーゼ、チオールプロ
テアーゼ、金属プロテアーゼ及びカルボキシルプロテア
ーゼの4種類に分類され、本発明においては、特に限定
することなく用いることができるが、中でも、微生物由
来のものが好ましく、セリンプロテアーゼが特に好まし
い。チオールプロテアーゼを用いる場合、触媒活性中心
がチオール基であるため還元剤を用いることが好まし
い。タンパク質分解酵素としてはBacillus属由来のエス
ペラーゼ、ビオブラーゼ、サブチリシンなどが市販され
ている。含有割合としては、特に限定されるものではな
いが、0.1%〜10%まで、さらには0.2%〜4%
であることが好ましい。
のでないが、微生物由来のものが好ましい。タンパク質
分解酵素は大きく、セリンプロテアーゼ、チオールプロ
テアーゼ、金属プロテアーゼ及びカルボキシルプロテア
ーゼの4種類に分類され、本発明においては、特に限定
することなく用いることができるが、中でも、微生物由
来のものが好ましく、セリンプロテアーゼが特に好まし
い。チオールプロテアーゼを用いる場合、触媒活性中心
がチオール基であるため還元剤を用いることが好まし
い。タンパク質分解酵素としてはBacillus属由来のエス
ペラーゼ、ビオブラーゼ、サブチリシンなどが市販され
ている。含有割合としては、特に限定されるものではな
いが、0.1%〜10%まで、さらには0.2%〜4%
であることが好ましい。
【0010】本発明で用いる防腐剤は、ソルビン酸、ソ
ルビン酸カリウム、シクロヘキシジンジグルコネート
等、特に限定されるものではないが、中でも、眼に対す
る刺激性が小さい点で、ソルビン酸あるいはその塩が好
ましく用いられる。使用量としては、0. 01重量%以
上、0. 5重量%以下が好ましい。0. 01重量%未満
では効果が現れにくく、0. 5重量%を越えると溶解し
にくい傾向がある。
ルビン酸カリウム、シクロヘキシジンジグルコネート
等、特に限定されるものではないが、中でも、眼に対す
る刺激性が小さい点で、ソルビン酸あるいはその塩が好
ましく用いられる。使用量としては、0. 01重量%以
上、0. 5重量%以下が好ましい。0. 01重量%未満
では効果が現れにくく、0. 5重量%を越えると溶解し
にくい傾向がある。
【0011】さらに、酵素を含有する洗浄剤において
は、pHを調節するための緩衝剤が用いられる。この緩
衝剤は通常液の緩衝作用を保つために用いられるものな
ら特に限定されるものではないが、その例を挙げれば、
リン酸水素ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、トリエタノールアミン、
トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタンなどを用いる
ことができる。これらを用いることにより、コンタクト
レンズ用洗浄剤がpH6以上に保たれることが好まし
い。pH6未満では、ソルビン酸の変色が起きやすく、
酵素の安定性が悪い傾向があるからである。
は、pHを調節するための緩衝剤が用いられる。この緩
衝剤は通常液の緩衝作用を保つために用いられるものな
ら特に限定されるものではないが、その例を挙げれば、
リン酸水素ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、トリエタノールアミン、
トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタンなどを用いる
ことができる。これらを用いることにより、コンタクト
レンズ用洗浄剤がpH6以上に保たれることが好まし
い。pH6未満では、ソルビン酸の変色が起きやすく、
酵素の安定性が悪い傾向があるからである。
【0012】本発明の酵素含有洗浄剤においては、さら
に、タンパク質分解酵素の安定性の点で、水混和性ポリ
オールを添加することが好ましい。水混和性ポリオール
の中でも、生体に対する安全性が高く、かつコンタクト
レンズ素材に影響を及ばさないものが好ましく、例え
ば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタ
ンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、ジ
エチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラ
エチレングリコール、グリセリン、エリトリトールとい
った多価アルコール類、グルコース、果糖、ソルビトー
ル、キシリトールといった糖由来の多価アルコールが好
ましく用いられる。水混和性ポリオールの濃度は、用い
るポリオールの種類により限定される。また、用いるポ
リオールは1種または2種以上混合し併用してもよく、
さらにまた、一般に水と自由に混合するエチルアルコー
ルやイソプロピルアルコールなどを含んでもよい。
に、タンパク質分解酵素の安定性の点で、水混和性ポリ
オールを添加することが好ましい。水混和性ポリオール
の中でも、生体に対する安全性が高く、かつコンタクト
レンズ素材に影響を及ばさないものが好ましく、例え
ば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタ
ンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、ジ
エチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラ
エチレングリコール、グリセリン、エリトリトールとい
った多価アルコール類、グルコース、果糖、ソルビトー
ル、キシリトールといった糖由来の多価アルコールが好
ましく用いられる。水混和性ポリオールの濃度は、用い
るポリオールの種類により限定される。また、用いるポ
リオールは1種または2種以上混合し併用してもよく、
さらにまた、一般に水と自由に混合するエチルアルコー
ルやイソプロピルアルコールなどを含んでもよい。
【0013】本発明の酵素含有洗浄剤においては、タン
パク質分解酵素の安定性の点で、さらにホウ素化合物を
用いることが好ましく、例えば、ホウ酸、ホウ砂等から
選択される。このホウ素化合物は、単独では効果が現れ
ないが、10〜90%のポリオールと共存することでタ
ンパク質分解酵素に安定性を付与する。ホウ素の使用量
は0. 01重量%以上、20重量%以下が好ましく、更
に0. 05から10重量%が好ましい。0. 01重量%
未満では効果が現れにくく、20重量%を越えると眼に
対する安全性上好ましくない場合がある。
パク質分解酵素の安定性の点で、さらにホウ素化合物を
用いることが好ましく、例えば、ホウ酸、ホウ砂等から
選択される。このホウ素化合物は、単独では効果が現れ
ないが、10〜90%のポリオールと共存することでタ
ンパク質分解酵素に安定性を付与する。ホウ素の使用量
は0. 01重量%以上、20重量%以下が好ましく、更
に0. 05から10重量%が好ましい。0. 01重量%
未満では効果が現れにくく、20重量%を越えると眼に
対する安全性上好ましくない場合がある。
【0014】本発明の酵素含有洗浄剤では更に、他の成
分を添加して用いることができる。例えば、金属キレー
ト剤、界面活性剤などである。
分を添加して用いることができる。例えば、金属キレー
ト剤、界面活性剤などである。
【0015】本発明において上記酵素含有洗浄剤ととも
に用いる洗浄保存液は、界面活性剤を含有し、かつ洗浄
剤とを見合わせた時の液のPHが7.70未満となるこ
とが必要である。本発明においては、界面活性剤として
は、特に限定されるものではないが、中でも陰イオン系
界面活性剤を用いることが好ましく、1種であっても、
2種以上を用いてもよい。本発明において、界面活性剤
は脂質分を可溶化して除去するものである。陰イオン系
界面活性剤としては、例えば、スルホン酸系の界面活性
剤が好ましい。特にアルキルベンゼンスルホン酸塩、ア
ルキルナフタレンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハ
ク酸塩、アルキルスルホコハク酸塩及びα−オレフィン
スルホン酸塩からなる群から選ばれたものが好ましく用
いられ、涙液成文の除去に特に有効である。
に用いる洗浄保存液は、界面活性剤を含有し、かつ洗浄
剤とを見合わせた時の液のPHが7.70未満となるこ
とが必要である。本発明においては、界面活性剤として
は、特に限定されるものではないが、中でも陰イオン系
界面活性剤を用いることが好ましく、1種であっても、
2種以上を用いてもよい。本発明において、界面活性剤
は脂質分を可溶化して除去するものである。陰イオン系
界面活性剤としては、例えば、スルホン酸系の界面活性
剤が好ましい。特にアルキルベンゼンスルホン酸塩、ア
ルキルナフタレンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハ
ク酸塩、アルキルスルホコハク酸塩及びα−オレフィン
スルホン酸塩からなる群から選ばれたものが好ましく用
いられ、涙液成文の除去に特に有効である。
【0016】又、かかる界面活性剤の含有量としては、
界面活性剤の溶解性やコンタクトレンズ用溶液組成物の
洗浄力等の点で、0.05〜10重量%程度である。
界面活性剤の溶解性やコンタクトレンズ用溶液組成物の
洗浄力等の点で、0.05〜10重量%程度である。
【0017】本発明においては、浸透圧を調整するため
に、緩衝剤や適当な塩類を用いることができる。その例
を挙げれば、リン酸水素ナトリウム−クエン酸の組み合
わせ、リン酸二水素ナトリウム−リン酸二水素カリウ
ム、リン酸二水素カリウム−ホウ砂、ホウ砂−ホウ砂、
水酸化ナトリウム−リン酸二水素カリウム、エチレンジ
アミン四酢酸二ナトリウム塩−エチレンジアミン四酢酸
四ナトリウム塩等である。
に、緩衝剤や適当な塩類を用いることができる。その例
を挙げれば、リン酸水素ナトリウム−クエン酸の組み合
わせ、リン酸二水素ナトリウム−リン酸二水素カリウ
ム、リン酸二水素カリウム−ホウ砂、ホウ砂−ホウ砂、
水酸化ナトリウム−リン酸二水素カリウム、エチレンジ
アミン四酢酸二ナトリウム塩−エチレンジアミン四酢酸
四ナトリウム塩等である。
【0018】さらに本発明においては、他の成分を添加
して用いることができる。溶液の粘度を調整するため
に、水溶性高分子を添加することが通常行われている
が、本発明においても、これらの添加により粘度の調整
が可能である。水溶性の高分子としてどのようなものも
使用可能であるが、例えばヒドロキシエチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルメチルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメ
チルセルロース、カルボキシプロピルセルロース、イソ
ブチレンとマレイン酸共重合体、ポリビニルアルコー
ル、ポリアクリル酸ナトリウム、アルギン酸ナトリウ
ム、カラギーナン、アラビアゴム、デンプン等を挙げる
ことができる。
して用いることができる。溶液の粘度を調整するため
に、水溶性高分子を添加することが通常行われている
が、本発明においても、これらの添加により粘度の調整
が可能である。水溶性の高分子としてどのようなものも
使用可能であるが、例えばヒドロキシエチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルメチルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメ
チルセルロース、カルボキシプロピルセルロース、イソ
ブチレンとマレイン酸共重合体、ポリビニルアルコー
ル、ポリアクリル酸ナトリウム、アルギン酸ナトリウ
ム、カラギーナン、アラビアゴム、デンプン等を挙げる
ことができる。
【0019】本発明においては、上記酵素含有洗浄剤と
界面活性剤を含有する液との混合液pHが7.70未満
であることが必用である。このpHを越える場合には、
混合液中で酵素が失活し、白濁したり、沈殿したりする
場合がある。又、さらに液のpHは、6以上であること
が好ましい。6未満である場合には、レンズに残留した
場合、眼への刺激がある場合がある。
界面活性剤を含有する液との混合液pHが7.70未満
であることが必用である。このpHを越える場合には、
混合液中で酵素が失活し、白濁したり、沈殿したりする
場合がある。又、さらに液のpHは、6以上であること
が好ましい。6未満である場合には、レンズに残留した
場合、眼への刺激がある場合がある。
【0020】
【実施例】以下実施例を挙げて本発明を説明するが、本
発明はこれらの例によって限定されるものではない。
発明はこれらの例によって限定されるものではない。
【0021】実施例1 液体酵素洗浄剤1 ビオプラーゼコンク 1重量部 グリセロール 38重量部 ソルビトール 2重量部 ホウ砂 10重量部 ソルビン酸 0.1重量部 精製水 60重量部 pH5.9 洗浄保存液1 リン酸水素二ナトリウム 4.5重量部 クエン酸 1.5重量部 ソルビン酸 1重量部 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 10重量部 α−オレフィンスルホン酸ナトリウム 1重量部 精製水 1000重量部 pH6.0 液体酵素洗浄剤1が、洗浄保存液1中での濃度が10%
になるような濃度比で混合すると、その混合液のpHは
6.9になり、室温で3日間保管した後も濁りは観察さ
れなかった。
になるような濃度比で混合すると、その混合液のpHは
6.9になり、室温で3日間保管した後も濁りは観察さ
れなかった。
【0022】実施例2 液体酵素洗浄剤2 ズブチリシンA 1重量部 グリセロール 40重量部 ホウ砂 10重量部 ソルビン酸 0.1重量部 精製水 60重量部 トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン 2.5重量
部 pH6.0 洗浄保存液1 実施例1と同様の割合のもの 液体酵素洗浄剤2が、洗浄保存液1中での濃度が10%
になるような濃度比で混合すると、その混合液のpHは
7.6になり、室温で3日間保管した後も濁りは観察さ
れなかった。
部 pH6.0 洗浄保存液1 実施例1と同様の割合のもの 液体酵素洗浄剤2が、洗浄保存液1中での濃度が10%
になるような濃度比で混合すると、その混合液のpHは
7.6になり、室温で3日間保管した後も濁りは観察さ
れなかった。
【0023】実施例3 液体酵素洗浄剤2 実施例2と同様の割合のもの 洗浄保存液2 リン酸水素二ナトリウム 19.7重量部 クエン酸 0.8重量部 ソルビン酸 1重量部 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム3重量部 α−オレフィンスルホン酸ナトリウム 1重量部 精製水 1000重量部 pH7.5 液体酵素洗浄剤2が、洗浄保存液2中での濃度が10%
になるような濃度比で混合すると、その混合液のpHは
7.3になり、室温で3日間保管した後も濁りは観察さ
れなかった。
になるような濃度比で混合すると、その混合液のpHは
7.3になり、室温で3日間保管した後も濁りは観察さ
れなかった。
【0024】実施例4 液体酵素洗浄剤1 実施例1と同様の割合のもの 洗浄保存液3 リン酸水素二ナトリウム 7重量部 クエン酸 0.3重量部 ソルビン酸 1重量部 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム3重量部 α−オレフィンスルホン酸ナトリウム 1重量部 精製水 1000重量部 pH7.2 液体酵素洗浄剤1が、洗浄保存液3中での濃度が10%
になるような濃度比で混合すると、その混合液のpHは
7.4になり、室温で3日間保管した後も濁りは観察さ
れなかった。
になるような濃度比で混合すると、その混合液のpHは
7.4になり、室温で3日間保管した後も濁りは観察さ
れなかった。
【0025】比較例1 液体酵素洗浄剤2 実施例2と同様の割合のもの 洗浄保存液3 実施例4と同様のものを用いた。
【0026】液体酵素洗浄剤2が、洗浄保存液3中での
濃度が10%になるような濃度比で混合すると、その混
合液のpHは7.9になり、室温で2日間保管した後に
濁りが観察された。
濃度が10%になるような濃度比で混合すると、その混
合液のpHは7.9になり、室温で2日間保管した後に
濁りが観察された。
【0027】比較例2 液体酵素洗浄剤3 実施例2と同様の割合のもの 洗浄保存液3 実施例4と同様の割合のもの 液体酵素洗浄剤1が、洗浄保存液3中での濃度が10%
になるような濃度比で混合すると、その混合液のpHは
8.2になり、室温で2日間保管した後に濁りが観察さ
れた。
になるような濃度比で混合すると、その混合液のpHは
8.2になり、室温で2日間保管した後に濁りが観察さ
れた。
【0028】
【発明の効果】本発明により、洗浄能力に優れ、安定で
混合後、沈澱、濁りがでないコンタクトレンズ用洗浄保
存液を提供することができる。
混合後、沈澱、濁りがでないコンタクトレンズ用洗浄保
存液を提供することができる。
Claims (4)
- 【請求項1】タンパク質分解酵素および防腐剤とを含有
するコンタクトレンズ用洗浄剤と、界面活性剤を少なく
とも含有する洗浄保存液とからなるコンタクトレンズ用
洗浄保存液において、該洗浄剤と、該保存液とを混合し
た液のpHが7.70未満であることを特徴とするコン
タクトレンズ用洗浄保存液。 - 【請求項2】タンパク質分解酵素が、セリンプロテアー
ゼであることを特徴とする請求項1記載のコンタクトレ
ンズ用洗浄保存液。 - 【請求項3】防腐剤が、ソルビン酸、ソルビン酸カリウ
ムおよびシクロヘキシジンジグルコネートから選ばれる
ことを特徴とする請求項1記載のコンタクトレンズ用洗
浄保存液。 - 【請求項4】該界面活性剤が、スルホン酸系界面活性剤
であることを特徴とする請求項1記載のコンタクトレン
ズ用洗浄保存液。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34412395A JPH09185021A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | コンタクトレンズ用洗浄保存液 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34412395A JPH09185021A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | コンタクトレンズ用洗浄保存液 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09185021A true JPH09185021A (ja) | 1997-07-15 |
Family
ID=18366819
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34412395A Pending JPH09185021A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | コンタクトレンズ用洗浄保存液 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09185021A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004007760A1 (ja) * | 2002-07-17 | 2004-01-22 | Arkray, Inc. | スルホン酸化合物を用いたタンパク質の分解方法 |
US7354732B2 (en) | 2002-06-14 | 2008-04-08 | Arkray, Inc. | Method of assay with sulfonic acid compound and nitro compound |
JP2010120968A (ja) * | 2010-02-24 | 2010-06-03 | Lion Corp | 眼科用組成物、防腐剤、防腐力向上剤及び防腐力向上方法 |
-
1995
- 1995-12-28 JP JP34412395A patent/JPH09185021A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7354732B2 (en) | 2002-06-14 | 2008-04-08 | Arkray, Inc. | Method of assay with sulfonic acid compound and nitro compound |
WO2004007760A1 (ja) * | 2002-07-17 | 2004-01-22 | Arkray, Inc. | スルホン酸化合物を用いたタンパク質の分解方法 |
US8021855B2 (en) | 2002-07-17 | 2011-09-20 | Arkray Inc. | Method of decomposing protein with sulfonic acid compound |
JP2010120968A (ja) * | 2010-02-24 | 2010-06-03 | Lion Corp | 眼科用組成物、防腐剤、防腐力向上剤及び防腐力向上方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20040127 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |