JP3521565B2 - コンタクトレンズ用溶液組成物、それを用いたコンタクトレンズ用洗浄保存剤およびそれを用いた洗浄方法 - Google Patents
コンタクトレンズ用溶液組成物、それを用いたコンタクトレンズ用洗浄保存剤およびそれを用いた洗浄方法Info
- Publication number
- JP3521565B2 JP3521565B2 JP22927795A JP22927795A JP3521565B2 JP 3521565 B2 JP3521565 B2 JP 3521565B2 JP 22927795 A JP22927795 A JP 22927795A JP 22927795 A JP22927795 A JP 22927795A JP 3521565 B2 JP3521565 B2 JP 3521565B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- contact lens
- solution composition
- cleaning
- same
- lens
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Detergent Compositions (AREA)
- Eyeglasses (AREA)
- Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
Description
汚れを除去するコンタクトレンズ用溶液組成物およびそ
れを用いた洗浄保存剤、コンタクトレンズの洗浄方法に
関するものである。
液中に含まれる脂質、蛋白質、ムチン等種々の化合物と
コンタクトレンズの表面との間に相互作用が働き、レン
ズの素材の表面特性によってはこれらの涙液成分が付着
しやすくなる場合がある。これまでハードコンタクトレ
ンズにはポリメチルメタクリレートが多く用いられてき
たが、ポリメチルメタクリレートが酸素を透過しないこ
とにより、眼への生理学的悪影響が大きいことが明らか
になって以来、酸素を透過する素材を用いたコンタクト
レンズが種々開発されるようになってきた。
リコーン系の材料が広く用いられており、例えばトリス
(トリメチルシロキシ)シリルプロピルメタクリレート
などのシリル置換メタクリレートや変性ポリシロキサン
を構成成分としたポリマが開発され利用されている(特
開昭60−142324号、特開昭54−24047
号)。これらのポリマには多くの場合、共重合成分とし
てトリフルオロエチルメタクリレート、ヘキサフルオロ
イソプロピルメタクリレートなどのフッ素を含有するモ
ノマ(主としてフッ素置換アルキルメタクリレート)が
使用されている。このような素材を用いたコンタクトレ
ンズが多く登場した結果、ポリメチルメタクリレートの
みを用いたレンズに比べ、涙液中の成分がレンズに付着
しやすくなったことが報告されるようになってきてい
る。そこでこの対策として、コンタクトレンズを眼から
はずした後に、洗浄し保存するための種々の方法が提案
されてきている。例えば、微粒子入りのクリーナー(特
開昭60−159721号公報等)によってレンズを洗
浄した後に、界面活性剤や親水性高分子の添加された保
存液中に浸漬(特開昭61−69023号公報等)した
り、あるいはこの保存液に酵素剤(特開昭60−121
417号公報等)を添加してレンズを浸漬し、汚れを除
去しようとするものである。
うなこれまでの方法では、涙液中の成分が複合してレン
ズに付着しやすくなっていることから、汚れの除去が十
分とはいえないという問題点を有していた。そこで本発
明は前記従来技術の欠点を解消しようとするものであ
り、簡便にシリコーン系材料製コンタクトレンズの汚れ
を除去できるシリコーン系材料製コンタクトレンズ用溶
液組成物およびそれを用いたシリコーン系材料製コンタ
クトレンズ用洗浄剤、シリコーン系材料製コンタクトレ
ンズの洗浄方法を提供することを目的とする。
に、本発明は以下の構成を有する。
のpHが6.6以下であるスルホン酸塩系陰イオン界面
活性剤を含むことを特徴とするシリコーン系材料製コン
タクトレンズ用溶液組成物。
コーン系材料製コンタクトレンズ用洗浄剤。
コーン系材料製コンタクトレンズ洗浄方法。」
系陰イオン系界面活性剤を用いるが、1 種であっても、
2 種以上を用いてもよい。この界面活性剤はレンズに付
着した涙液成分のうち、特に脂質分を可溶化して除去す
るものである。中でも、アルキルベンゼンスルホン酸
塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ジアルキルスル
ホコハク酸塩、アルキルスルホ酢酸塩及びα−オレフィ
ンスルホン酸塩からなる群から選ばれたものが好ましく
用いられ、涙液成分の除去に特に有効である。
おいては、用いられる陰イオン界面活性剤の1%水溶液
のpHが6.6以下であることが必須である。pHが、
6.6を越える場合、この陰イオン界面活性剤を用いた
コンタクトレンズ用溶液組成物がコンタクトレンズの球
面度に悪影響を与えるという問題がある。また、本発明
においては、長期保存後の変色が小さく、保存安定性に
優れるという点で、かかる陰イオン界面活性剤の色相が
20以下であることが好ましい。
は、界面活性剤の溶解性やコンタクトレンズ用溶液組成
物の洗浄力などの点で、0.05〜10重量%程度であ
る。
に、緩衝剤や適当な塩類を用いることができる。その例
を挙げれば、リン酸水素二ナトリウム−クエン酸の組み
合わせ、リン酸水素二ナトリウム−リン酸二水素カリウ
ム、リン酸二水素カリウム−ホウ砂、ホウ砂−ホウ酸、
水酸化ナトリウム−リン酸二水素カリウム、エチレンジ
アミン四酢酸二ナトリウム塩−エチレンジアミン四酢酸
四ナトリウム塩等である。
て用いることができる。溶液の粘度を調整するために水
溶性高分子を添加することが通常行われるが、本発明に
おいてもこれらの添加により粘度の調整が可能である。
水溶性の高分子としてどのようなものも使用可能である
が、例えばヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプ
ロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロー
ス、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、
カルボキシプロピルセルロース、イソブチレンとマレイ
ン酸共重合体、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸
ナトリウム、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン、ア
ラビアゴム、デンプン等を挙げることができる。
剤は保存液中に菌が増殖することを防ぐために添加され
ている物であり、例としてはソルビン酸、ソルビン酸カ
リウム、ソルビン酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸メ
チル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸
プロピル、パラオキシ安息香酸ブチル、グルコン酸クロ
ルヘキシン等を挙げることができる。
は、本来の眼からはずしたコンタクトレンズを本溶液組
成物に浸漬するという使用法の他に、他の洗浄剤等と組
み合わせて使用する事も可能である。例えば微粒子入り
クリーナーでコンタクトレンズを洗浄後本発明溶液組成
物にレンズを浸漬することも可能であるし、また本溶液
に酵素を含有する液状クリーナーを添加し、コンタクト
レンズを浸漬することも可能である。この場合これまで
の方法よりも更に優れた汚れ、涙液成分除去能力を示
す。
の優れた、かつコンタクトレンズへの影響が小さいコン
タクトレンズ用溶液組成物を提供することができる。
発明はこれらの例によって限定されるものではない。
ベンゼンスルホン酸ナトリウム0.5gを、0.2Mの
リン酸水素二ナトリウム−0.1Mクエン酸溶液100
mlに溶解した。また同様に色相26、1%水溶液のp
H7.2のソフト型アルキルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム0.5gを、0.2Mのリン酸水素二ナトリウム−
0.1Mクエン酸溶液100mlに溶解した。
プロピルメタクリレート45部、トリフルオロエチルメ
タクリレート4部、エチレングリコールジメタクリレー
ト6部、メタクリル酸5部から成る、ガス透過性ハード
コンタクトレンズ用ポリマからレンズを作製した。この
レンズ2枚を、ラード0.1gとオリーブ油0.1gと
を50℃の生理食塩水100mlに溶解した溶液に浸漬
し、10分間撹拌した後取り出して冷却し、油を付着さ
せた。
なる容器に入れ、油分を付着させたレンズを浸漬し、2
4℃で8時間放置した。レンズを水道水で軽く濯いだ
後、レーザー干渉計にてレンズの球面度を観察したとこ
ろ、色相20、1%水溶液のpH6.6のアルキルベン
ゼンスルホン酸ナトリウムを用いた液に浸漬していたレ
ンズの方が明らかに球面度が優れていた。
ち、かつコンタクトレンズへの影響が小さいシリコーン
系材料製コンタクトレンズ用溶液組成物およびそれを用
いた洗浄保存剤を提供することができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 色相が20以下であり、1%水溶液のp
Hが6.6以下であるスルホン酸塩系陰イオン界面活性
剤を含むことを特徴とするシリコーン系材料製コンタク
トレンズ用溶液組成物。 - 【請求項2】 該スルホン酸塩系界面活性剤が、アルキ
ルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン
酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、アルキルスルホ酢
酸塩及びα−オレフィンスルホン酸塩からなる群から選
ばれることを特徴とする請求項1記載のシリコーン系材
料製コンタクトレンズ用溶液組成物。 - 【請求項3】 請求項1記載の溶液組成物を用いてなる
シリコーン系材料製コンタクトレンズ用洗浄保存剤。 - 【請求項4】 請求項1記載の溶液組成物を用いてなる
シリコーン系材料製コンタクトレンズの洗浄方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22927795A JP3521565B2 (ja) | 1995-09-06 | 1995-09-06 | コンタクトレンズ用溶液組成物、それを用いたコンタクトレンズ用洗浄保存剤およびそれを用いた洗浄方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22927795A JP3521565B2 (ja) | 1995-09-06 | 1995-09-06 | コンタクトレンズ用溶液組成物、それを用いたコンタクトレンズ用洗浄保存剤およびそれを用いた洗浄方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0973053A JPH0973053A (ja) | 1997-03-18 |
JP3521565B2 true JP3521565B2 (ja) | 2004-04-19 |
Family
ID=16889598
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22927795A Expired - Fee Related JP3521565B2 (ja) | 1995-09-06 | 1995-09-06 | コンタクトレンズ用溶液組成物、それを用いたコンタクトレンズ用洗浄保存剤およびそれを用いた洗浄方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3521565B2 (ja) |
-
1995
- 1995-09-06 JP JP22927795A patent/JP3521565B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0973053A (ja) | 1997-03-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4734222A (en) | Composition and method for cleaning soft and hard contact lenses | |
JP4790203B2 (ja) | コンタクトレンズのパッケージング用溶液 | |
US6037328A (en) | Method and composition for rewetting and preventing deposits on contact lens | |
US5209865A (en) | Conditioning solution for contact lenses and a method of using the same | |
US4493783A (en) | Cleaning agent for optical surfaces | |
US5411598A (en) | Rapid method for cleaning/disinfecting ophthalmic devices using novel glycol/lower alkanol solution | |
JPS608484B2 (ja) | コンタクトレンズ用洗浄保存剤 | |
US4613379A (en) | Cleaning agent for optical surfaces | |
JP5068762B2 (ja) | レンズケア溶液 | |
JP4247546B2 (ja) | 多糖含有コンタクトレンズ用液剤 | |
JP3521565B2 (ja) | コンタクトレンズ用溶液組成物、それを用いたコンタクトレンズ用洗浄保存剤およびそれを用いた洗浄方法 | |
US4792414A (en) | Cleaning agent for optical surfaces | |
EP0437179B1 (en) | PH-controlled protein removing cleaner | |
CA2626773C (en) | Lens care compositions having a persistent cleaning efficacy | |
CA2660093C (en) | Enzymatic degradation of colorant in lens care solutions | |
JPH08179247A (ja) | コンタクトレンズ用溶液組成物およびそれを用いたコンタクトレンズ用洗浄剤 | |
JP2747354B2 (ja) | コンタクトレンズ用溶液及びそれを用いたコンタクトレンズの親水性化処理法 | |
US20040214735A1 (en) | Cleaner for contact lens | |
JP2839953B2 (ja) | 眼科用液剤及びコンタクトレンズ液のための保存剤系及びコンタクトレンズを洗浄、消毒及び保存する方法 | |
WO2007057158A1 (en) | Lens care compositions | |
JPH01167726A (ja) | ハードコンタクトレンズ保存液 | |
JPH09185021A (ja) | コンタクトレンズ用洗浄保存液 | |
JPH04161921A (ja) | コンタクトレンズ保存液 | |
JPH06317768A (ja) | グルコマンナン含有コンタクトレンズ用ケア製品 | |
JPH05295391A (ja) | ハードコンタクトレンズの洗浄液 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040120 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040202 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080220 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090220 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090220 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100220 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |