JPH09182598A - γ−ラクトンを含有する液体組成物の製造方法 - Google Patents

γ−ラクトンを含有する液体組成物の製造方法

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JPH09182598A
JPH09182598A JP8000246A JP24696A JPH09182598A JP H09182598 A JPH09182598 A JP H09182598A JP 8000246 A JP8000246 A JP 8000246A JP 24696 A JP24696 A JP 24696A JP H09182598 A JPH09182598 A JP H09182598A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 γ−デカラトクトン等のγ−ラクトンには、
香料として食品、飲料等に添加する用途があり、食品等
の安全性に鑑み、化学合成工程を省きたい。また、幅広
い原材料を用いたい。 【解決手段】 窒素を含有する培地で、クリベロミセス
・ラクチス種等のクリベロミセス(Kluyveromyces)属に
属する微生物を好気的条件で培養する、γ−ラクトンを
含有する液体組成物の製造方法。培養工程で得られた基
質を酸性条件で加熱してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定の微生物を利
用してγ−ラクトンの前駆体を生成することにより、γ
−ラクトンを含有する液体組成物を製造する方法に関す
る。かかる液体組成物は、食品、飲料(アルコール飲料
を当然に含む。)、香料等に用いることができる。
【0002】
【従来の技術】環状エステルであるラクトンのうち、γ
−ノナラクトン、γ−デカラクトン、γ−ドデカラクト
ン等は、ピーチに似た甘い香気を持っており、従来から
香料の調製成分に用いられている。また、食品、香粧品
を調合するための香料素材としても有用である。γ−デ
カラクトン(I)の構造式を下記に示す。
【0003】
【化1】
【0004】γ−デカラクトン等のγ−ラクトンは、果
実などの天然物に含有するものであるが、一般には含有
量が極めて少ないため、天然物から分離精製して利用す
ることは極めて困難である。そこで、γ−ラクトンを化
学合成により製造することが試みられ、特開昭55−1
33371号公報、特開平4−275282号公報、特
開平4−275283号公報などに化学合成法が記載さ
れている。
【0005】一方、微生物を利用した発酵法により、γ
−デカラクトン等を生産する方法も試みられている。特
開昭59−82090号公報、特開昭61−23870
8号公報、及び特開昭60−66991号公報には、カ
スターオイル、即ち、ヒマシ油に微生物を作用させて加
水分解して、リシノール酸を主成分とする混合物を得
て、この混合物中のリシノール酸にβ−酸化能を有する
微生物を更に作用させ、γ−ヒドロキシデカン酸を生成
して、次いで、このγ−ヒドロキシデカン酸を、ラクト
ン化して、γ−デカラクトンを得る方法を記載する。こ
れらの文献では、β−酸化能を有する微生物として、サ
ッカロミセス(Saccharomyces)属、ピキア(Pichia)属、
ハンゼヌラ(Hansenula)属、又はカンディダ(Candida)属
が挙げられている。しかし、クリベロミセス属について
は一切記載していない。また、これらの文献では、ヒマ
シ油の改質に限定されており、ヒマシ油以外の原材料を
用いた場合については言及されていない。
【0006】特開昭60−94076号公報は、クリベ
ロミセス・ラクチスと乳酸菌とを共生して発酵させ、発
酵飲料を得る旨について記載する。しかし、特開昭60
−94076号公報では、発酵条件が、静置発酵に限定
されていて(第4頁、左上欄、第14行目;第4頁、右
下欄、第16行目)、好気的条件による発酵については
全く記載がない。また、特開昭60−94076号公報
では、発酵の対象が麦芽エキスに限定され、麦芽エキス
を含有しない原材料を用いて発酵させた場合についての
記載がない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】γ−デカラトクトン等
のγ−ラクトンには、香料として食品、飲料(アルコー
ル飲料を当然に含む。)等に添加する用途がある。ここ
で、食品、飲料としての安全性を考慮すると、複雑な化
学合成工程が含まれないことが所望される。また、γ−
デカラクトン等のγ−ラクトンを生産する原材料とし
て、特定された物質に限られず、従来より食品製造に用
いられてきた天然物をも幅広く利用できる方法が所望さ
れる。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、窒素を
含有する培地で、クリベロミセス(Kluyveromyces)属に
属する微生物を好気的条件で培養する工程を有すること
を特徴とするγ−ラクトンを含有する液体組成物の製造
方法が提供される。本発明において、上記培養工程にお
いて、クリベロミセス・ラクチス(Kluyveromyces lacti
s)、クリベロミセス・アスツアリ(Kluyveromyces aest
uarii)、クリベロミセス・ブルガリカス(Kluyveromyce
s bulgaricus)又はクリベロミセス・ウィッケルハミ(K
luyveromyces wickerhamii)に属する微生物を用いるこ
とが好ましい。また、当該培養工程で得られた基質を酸
性条件で処理する工程を更に有することが好ましい。更
に、当該処理工程において、酸性条件で30℃以上に加
熱することが好ましい。更にまた、上記処理工程におい
て、エタノールと共に当該基質を蒸留することが好まし
い。また、上記培養工程の前に、当該培地を70℃以上
に加熱する工程を有することが好ましい。更に、γ−デ
カラクトンの濃度が5ppb以上であることが好まし
い。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明では、クリベロミセス属に
属する微生物を好気的条件で培養することにより、γ−
ラクトンの前駆体を生成し、次いで、酸性条件で処理す
ることにより、この前駆体をγ−ラクトンに変換する。
培養工程で液体の培地を用いた場合には、その培養液を
酸性条件で処理することにより、γ−ラクトンを含有す
る液体組成物が得られる。本発明に係る液体組成物にお
いて、γ−ラクトンとしては、一般的には、γ−デカラ
クトンが生成し、更に、γ−ノナラクトン、γ−ドデカ
ラクトン等も生成する。液体組成物において、γ−デカ
ラクトンの濃度が5ppb以上であることが好ましく、
γ−デカラクトンの濃度が20ppb以上であることが
更に好ましく、γ−デカラクトンの濃度が50ppb以
上であり、かつ、γ−ノナラクトンの濃度が10ppb
以上であることが更になお好ましい。γ−デカラクト
ン、γ−ノナラクトン及びγ−ドデカラクトンの濃度の
合計が50ppb以上の場合に、本発明の液体組成物が
芳香の調合成分として特に有用になる。液体組成物とし
ては、例えば、飲料が挙げられる。
【0010】クリベロミセス属に属する微生物として
は、γ−ラクトンの前駆体を生成する能力を有するもの
が用いられる。例えば、クリベロミセス・ラクチス(Klu
yveromyces lactis)、クリベロミセス・アスツアリ(Kl
uyveromyces aestuarii)、クリベロミセス・ブルガリ
カス(Kluyveromyces bulgaricus)、クリベロミセス・
ウィッケルハミ(Kluyveromyces wickerhamii)、クリベ
ロミセス・テルモトレランス(Kluyveromyces thermotol
erans)、クリベロミセス・ポリスポラス(Kluyveromyce
s polysporus)等に属する微生物を用いることができ
る。この中でも、クリベロミセス・ラクチス(Kluyverom
yces lactis)、クリベロミセス・アスツアリ(Kluyvero
myces aestuarii)、クリベロミセス・ブルガリカス(Kl
uyveromycesbulgaricus)又はクリベロミセス・ウィッ
ケルハミ(Kluyveromyces wickerhamii)に属する微生物
は、γ−ラクトンの収率が高いので好ましく、特にクリ
ベロミセス・ラクチス(Kluyveromyces lactis)が好ま
しい。
【0011】クリベロミセス属に属する微生物として
は、例えば、Kluyveromyces lactisIFO 648、IFO 433、
IFO 1012、IFO 1090、IFO 1267、IFO 1903、JCM 6846、
ATCC36940、ATCC 36941、NRIC 1329、NRIC 1332等が挙
げられる。クリベロミセス・アスツアリ(Kluyveromyces
aestuarii)種に属する微生物としては、例えば、ATCC
18862等が挙げられる。クリベロミセス・ブルガリカス
(Kluyveromyces bulgaricus)に属する微生物として
は、例えば、IFO 617等が挙げられる。クリベロミセス
・ウィッケルハミ(Kluyveromyces wickerhamii)に属す
る微生物としては、例えば、IFO 1675等が挙げられる。
クリベロミセス・テルモトレランス(Kluyveromyces the
rmotolerans)としては、IFO 662、IFO 1779、IFO 198
5、IFO 10067等が挙げられる。クリベロミセス・ポリス
ポラス(Kluyveromyces polysporus)としては、IFO 996
等が挙げられる。これらの株は、大阪の発酵研究所、埼
玉の理化学研究所、米国のATCC、東京農業大学等よ
り入手することもできる。また、これらの微生物は、ド
イチェ・サムルング・フォン・ミクロオーガニズム(Deu
tsche Sammlung von Mikroorganismen)より入手するこ
とができる。
【0012】培養工程では、クリベロミセス属に属する
微生物を単独で用いても良いが、他の微生物と共存させ
て培養してもよい。例えば、培地のpHを低下させるた
めに、乳酸菌、酢酸菌等と共存させてもよい。また、食
品等の製造に通常用いられるサッカロミセス属に属する
パン酵母、ビール酵母、ウイスキー酵母、焼酎酵母等と
共存させてもよい。
【0013】本発明では、クリベロミセス属の微生物
は、好気的条件で培養される。嫌気的条件ではなく好気
的条件で培養することにより、γ−ラクトンの生成量が
増加する。例えば、液体培地の場合には、培地を撹拌、
振とう、還流したり、無菌空気を通気する。また、固体
培地の場合には、培地の表面で培養する。撹拌、振と
う、還流を激しくしたり、通気量を増加したりする場合
には、γ−ラクトンの生成量が増加し、好ましい。しか
し、好気的条件には、培地を撹拌、振とう、還流したり
せずに培養容器を静置した状態で行う静置培養は含まれ
ない。1ml当たり107個のクリベロミセス属に属す
る微生物を植菌した場合には、1ml当たり5×107
〜1×1010個程度、好ましくは、1×108〜5×1
9個程度になるまで培養することが好ましい。培養温
度は約20〜40℃が好ましく、28〜37℃が更に好
ましい。培養に要する時間は、クリベロミセス属の菌
株、培養条件、培地の組成、温度等によって異なるが、
例えば、12〜120時間であり、一般には、24時間
から72時間培養すれば十分である。
【0014】本発明では、クリベロミセス属に属する微
生物を培養する際に、窒素を含有する培地が用いられ
る。窒素を含有しない培地では、クリベロミセス属に属
する微生物を培養できないからである。培地に窒素が不
足する場合には、窒素源として通常用いられる化合物、
例えば、尿素、カザミノ酸、アミノ酸、アンモニウム塩
等を添加してもよい。培地の原料としては、例えば、穀
類、果実、豆類を用いることができる。穀類としては、
ビールやウイスキーの原料となる麦芽やとうもろこし、
日本酒の原料となる米等が挙げられる。麦芽、米等その
ものではなく、麦芽、米等に含有する澱粉を糖に変換す
る糖化工程を経た糖化液、麦芽エキス、もろみ等が、ク
リベロミセスを作用させる培地として、用いられる。ま
た、果実としては、ワインやブランデーの原料となるぶ
どう、リンゴ等が挙げられる。果実の果汁を培地として
用いることができる。
【0015】微生物の培地として、一般に市販されてい
るペプトン、酵母エキス、カザミノ酸等と、グルコー
ス、シュクロース等の糖との混合物を用いても良い。ま
た、アルコール飲料の原料とこれらの培養物との混合物
であってもよい。更に、一般の酵母菌体の製造に用いら
れる培地を用いても良い。例えば、廃糖蜜と尿素等の窒
素源を混合した培地を用いても良い。培地には、必要に
応じて、硫酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、リン酸
水素二アンモニウムの無機の窒素源が添加されていても
よい。また、金属塩としては、Na、K、Mg、Ca、
Zn、Fe等の硫酸塩、硝酸塩、塩化物、炭酸塩、燐酸
塩等の無機塩が必要に応じて添加される。培地が液体の
場合には、必要に応じて食品用シリコーン等の界面活性
剤を添加することが好ましい。
【0016】クリベロミセス属に属する微生物を培養す
る前に、培地を70℃以上に加熱することが好ましく、
80℃以上に加熱することが更に好ましい。例えば、培
地として麦汁を用いた場合において、麦汁の濁度が高い
ときには、濁度が低いときと比較して、γ−ラクトンの
生成量が減少する傾向にある。しかし、麦汁の濁度が高
いときであっても、麦汁を予め70℃以上に加熱するこ
とにより、γ−ラクトンの生成量を維持することができ
る。γ−ラクトンの生成を阻害する何らかの物質が、熱
処理により分解するためと考えられる。また、この加熱
工程において、同時に培地の雑菌が殺菌されることが好
ましい。
【0017】本発明では、培養工程で生成したγ−ラク
トンの前駆体を酸性条件で処理して、γ−ラクトンに変
換する。酸性条件とは、pHが7より小さいことをい
い、pH5以下が好ましく、pH3.3以下が更になお
好ましい。pHが小さい方が、γ−ラクトンの生成量が
増加するからである。通常は、培養工程で得られた基質
を含有する溶液で酸性条件で処理される。液体培地を用
いてクリベロミセス属に属する微生物を培養した場合に
は、培養液のpHは一般には3〜5に低下するので、培
養液のまま放置しても、酸性条件で処理されることにな
る。また、後に説明するように、培養液のまま加熱して
もよい。
【0018】また、pHを更に低下させるために、培養
終了後に、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、酢酸等の有機
酸、又は、塩酸等の無機酸を培養液に添加しても良い。
一方、乳酸菌、酢酸菌等のような、有機酸を生成する微
生物をクリベロミセス属に属する微生物と共存させて培
養してもよい。更に、有機酸を生成する微生物を別個の
培養液で培養し、pHの低い培養液を得て、この培養液
とクリベロミセス属に属する微生物の培養液とを混合し
てもよい。
【0019】なお、乳酸菌とは、炭水化物を分解し、主
に乳酸を作る細菌類の総称である。例えば、ラクトバシ
ルス(Lactobacillus)属、ストレプトコッカス(Streptoc
occus)属、ロイコノストック(Leuconostoc)属、及びペ
ディオコッカス(Pediococcus)属などに属するものが挙
げられる。乳酸菌は、例えば、培養液1ml当たり1×
106個〜1×1010個になるまで培養する。
【0020】酸性条件で処理する際に、加熱することが
好ましい。加熱することなく、室温において酸性条件で
処理しても、γ−ラクトンは得られる。しかし、酸性下
で加熱することにより、γ−ラクトンの生成量が増加す
る。加熱条件は、pH等により異なるが、30℃以上に
加熱することが好ましく、50℃以上に加熱することが
更に好ましく、70℃以上に加熱することが更に好まし
い。例えば、60℃の場合には、30分間、80℃の場
合には20分間、100℃の場合には5分間で十分であ
る。しかし、これよりも短い加熱時間であっても、γ−
ラクトンは当然に得られる。
【0021】この加熱工程として、エタノールが共存し
た状態で培養液をエタノールと共に蒸留してもよい。例
えば、クリベロミセス属に属する微生物の培養液を加え
てエタノールを生成する酵母を培養した場合には、酸性
条件でこの培養液を蒸留してもよい。蒸留は、大気圧で
行ってもよいし、必要に応じて、減圧下で行ってもよ
い。
【0022】また、クリベロミセス属に属する微生物を
培養した培養液に、エタノールを含有する溶液を添加
し、次いで、酸性条件での処理として蒸留してもよい。
一方、クリベロミセス属に属する微生物を培養した培養
液を酸性条件で加熱して、次いで、エタノールを含有す
る溶液を更に添加してから、蒸留してもよい。エタノー
ルを含有する溶液は、例えば、アルコール飲料を製造す
るために醸造した醸造液、エタノールを含有する水溶液
等が挙げられる。この醸造液は、ウィスキー、ビール、
ワイン、日本酒、焼酎等を製造する工程で得られた発酵
液を用いることができる。エタノールを含有する溶液に
おいて、エタノールの含有量は、特に制限はないが、例
えば、1〜60%含有してもよく、2〜45%含有して
もよい。しかし、エタノールそのものを添加することを
妨げるものではない。
【0023】微生物の培養物より物質を単離する通常の
方法を用いて、液体組成物よりγ−ラクトンを単離する
こともできる。遠心分離又は濾過により菌体を分離した
後、濾過液及び菌体からγ−ラクトンを抽出することが
できる。例えば、適当な溶剤に対する溶解度の差、種々
の吸着剤に対する吸着親和性の差、2種の液相間におけ
る分配の差等を利用する一般の化合物の製造に用いられ
る手段によって、分離、採取、精製される。γ−ラクト
ンは、有機溶媒に溶解し、また、沸点が比較的に高いの
で、極性又は無極性の有機溶媒で抽出し、この有機溶媒
を留去することにより、得ることができる。これらの方
法は必要に応じて単独に用いられ、又は任意の順序に組
合せ、また反復し適用される。
【0024】
【実施例】以下の実施例及び比較例において、液体組成
物中におけるγ−デカラクトン、γ−ノナラクトン、γ
−ドデカラクトンの含有量は、液体組成物からヘキサン
で抽出し、次いで、ガスクロマトグラフィーで分析する
ことにより、測定した。 (実施例1)麦芽25kgに水150lを加え、65℃
で糖化した後、濾過し、培地たる麦汁130lを得た。
この麦汁10lに、麦汁で予め種培養したクリベロミセ
ス・ラクチス(IFO 648)を加え、30℃で24時間通
気撹拌し、好気的に培養した。一方、残りの麦汁100
lには、ウイスキー酵母サッカロミセス・セレビシエ
(Saccharomyces cerevisiae)と、発酵液のpHを酸性
にするために、麦汁で予め種培養した乳酸菌ラクトバチ
ラス・カゼイ(Lactobacillus casei)を添加し、30℃
で4日間静置発酵させ、発酵モロミを作成した。
【0025】そして、クリベロミセス・ラクチスの培養
液と、発酵モロミとを混合したところ、pHが3.4で
あった。次いで、120l容の蒸留釜を用いてこの混合
液を2回蒸留して、アルコール濃度が72%になるよう
に蒸留液を回収し、液体組成物を得た。この蒸留液を分
析したところ、255ppbのγ−デカラクトンが検出
された。
【0026】(比較例1)一方、クリベロミセス・ラク
チスの培養液を添加することなく、実施例1と同一の条
件で発酵モロミのみを蒸留した場合において、蒸留液を
ガスクロマトグラフィーで分析したところ、2ppbの
γ−デカラクトンが検出された。ただし、γ−デカラク
トンが実際に生成したのではなく、何らかの理由で汚染
された可能性もある。
【0027】(実施例2)実施例1と同様にして作成し
た麦汁40mlに、クリベロミセス・ラクチス(IFO 64
8)を1ml当たり107個になるように植菌し、30℃
で24時間振とう培養した。培養終了後、培養液に塩酸
を加え、pHを2.0に調製した後、100℃で60分
間加熱し、液体組成物を得た。液体組成物には、618
ppbのγ−デカラクトンが検出された。
【0028】
【表1】
【0029】(実施例3)加熱時のpHを変えて、γ−
デカラクトン等の生成量を調べた。YPD培地(酵母エ
キス1%、ペプトン2%、ぶどう糖2%)にクリベロミ
セス・ラクチス(IFO 648)を1ml当たり107個にな
るように植菌し、30℃で24時間振とう培養した。培
養終了後、培養液5mlを取り、塩酸を加え、pHを2
から6の範囲であって表1に示す値に調製した。次い
で、酸性条件の培養液を100℃で60分間加熱し、液
体組成物を得た。結果を表2に示す。γ−デカラクトン
は、加熱工程におけるpHが3.3以下の場合に特に多
く生成することが分かる。
【0030】
【表2】
【0031】(実施例4)実施例3と同一の条件(即
ち、YPD培地)で、液体組成物を得た。ただし、培養
液をpH2.0に調製した際に、塩酸の代わりに、乳
酸、リンゴ酸又はクエン酸を用いた。結果を表3に示
す。pHを調製する酸の種類は、γ−デカラクトンの生
成にさほど影響を与えないことが分かる。
【0032】
【表3】
【0033】(実施例5)実施例3と同一の条件(即
ち、YPD培地)で、液体組成物を得た。ただし、培養
をする際に、実施例3よりも激しく振とうし、また、塩
酸を用いて培養液をpH2.0に調製した。培養液に
は、γ−デカラクトンが1133ppb含まれていた。
実施例5では、実施例3−1と比較して、より激しく振
とうして培養したところ、γ−デカラクトンの生成量が
増加した。
【0034】(比較例2)実施例5と同一の条件で、液
体組成物を得た。ただし、クリベロミセス・ラクチスの
代わりに、サッカロミセス・セレビシエを培養した。液
体組成物より、γ−デカラクトンが検出されなかった。
【0035】実施例6〜10では、異なる培地を用い
た。クリベロミセス・ラクチスの培養条件(ただし、培
地を含まない。)、培養液のpHの調製方法及び培養液
の加熱条件は、実施例6〜10で共通する。 (実施例6)培地として、米麹エキスを用いた。米麹1
kgに水3lを加え、55℃で8時間撹拌して糖化し、
90℃に加熱して殺菌し、次いで、遠心して、米麹エキ
スを作成した。培地として、米麹エキスそのもの(実施
例6−1)、並びに、米麹エキスに窒素源としてカザミ
ノ酸をそれぞれ0.1%、0.3%及び0.5%添加し
たものを用いた(実施例6−2、6−3及び6−4)。
培地にクリベロミセス・ラクチス(IFO 648)を植菌
し、30℃で24時間振とう培養した。培養液に塩酸を
加え、pHを2.0に調製した後、100℃で60分間
加熱し、液体組成物を得た。
【0036】(実施例7)培地として、大麦から得られ
た大麦麹エキスを用いた。大麦より作成した大麦麹10
0gに水300mlを加え、実施例6と同様にして、大
麦麹エキスを作成した。培地として、麦麹エキスそのも
の(実施例7−1)、並びに、大麦麹エキスに窒素源と
してカザミノ酸を0.5%添加したものを用いた(実施
例7−2)。実施例7では、カザミノ酸を添加した場合
に、クリベロミセス・ラクチスの発育が良くなり、γ−
デカラクトンの生成量が増加した。
【0037】(実施例8)培地として、ぶどう濃縮果汁
をBrix14になるように水で希釈したぶどう果汁を用い
た。 (実施例9)培地として、りんご濃縮果汁をBrix14に
なるように水で希釈したりんご果汁を用いた。実施例6
〜9の結果を表4に示す。
【0038】
【表4】
【0039】(実施例10)実施例10では、培地とし
て廃糖蜜を用いた。廃糖蜜を全糖換算で2.4%になる
ように水で希釈し、表5に示す窒素源と、0.0087
%のリン酸を添加したものを培地に用いた。結果を表5
に示す。
【0040】
【表5】
【0041】(実施例11)実施例11では、クリベロ
ミセス・ラクチスの株の種類を変化させた。実施例2と
同一の条件(即ち、培地は麦汁)で液体組成物を得た。
結果を表6に示す。
【0042】
【表6】
【0043】(実施例12)実施例3と同一の条件(即
ち、YPD培地)で、液体組成物を得た。ただし、塩酸
を用いて培養液をpH2.0に調製した。 (比較例3)比較例3では、実施例12と同一の条件
(即ち、YPD培地)で、液体組成物を得た。ただし、
培養工程において、振とう培養ではなく、静置培養を行
った。結果を表7に示す。静置培養では、γ−デカラク
トンが生成しなかったのに対し、振とう培養では、γ−
デカラクトンが生成した。
【0044】
【表7】
【0045】(実施例13)実施例13では、クリベロ
ミセス・ラクチスを培養する際に、好気的条件、即ち、
通気量及び撹拌速度を変化させた。実施例1と同様にし
て得られた麦汁400mlを培地として用いた。麦汁に
クリベロミセス・ラクチス(IFO 648)を1ml当たり
107個になるように植菌し、1Lのマイクロジャー
中、30℃で24時間、表7に示す通気撹拌条件で培養
した。培養終了後、塩酸を加え、pHを2.0に調製し
た。次いで、酸性条件の培養液を100℃で60分間加
熱し、液体組成物を得た。また、培養後に菌濃度を測定
した。結果を表8に示す。通気量及び撹拌速度が上昇す
るにつれて、γ−デカラクトンの生成量が増加する。
【0046】
【表8】
【0047】(実施例14)実施例14では、表9に示
すように、培地の麦汁の濁度を変化させた。実施例1と
同様にして得た麦汁100mlを培地に用いた。実施例
14−1、14−3及び14−5では、麦汁をオートク
レーブで120℃に加熱して殺菌した。これに対して、
実施例14−2、14−4及び14−6では、麦汁を加
熱殺菌することなく、そのまま用いた。麦汁にクリベロ
ミセス・ラクチス(IFO 648)を1ml当たり107個に
なるように植菌し、500mlの三角フラスコ中、30
℃で24時間、振とう培養した。培養終了後、塩酸を加
え、pHを2.0に調製した。次いで、酸性条件の培養
液を100℃で60分間加熱し、液体組成物を得た。ま
た、培養後に菌濃度を測定した。結果を表9に示す。麦
汁を加熱殺菌しない場合には、麦汁の濁度が高くなるに
つれて、γ−デカラクトンの生成量が減少する。しか
し、麦汁を加熱殺菌することにより、麦汁の濁度が高い
ときであっても、γ−デカラクトンの生成量を維持する
ことができる。
【0048】
【表9】
【0049】なお、実験室レベルでは、オートクレーブ
を用いて120℃まで加熱することができる。これに対
して、工場レベルでは、濁度が高い麦汁を80〜90℃
に加熱した場合であっても、γ−デカラクトンの生成量
を十分に維持することができる。
【0050】(実施例15)実施例15では、クリベロ
ミセス・ラクチスの株の種類を変化させた。実施例15
−1〜15−5では、実施例3と同一の条件(即ち、Y
PD培地)で、液体組成物を得た。ただし、塩酸を用い
て培養液をpH2.0に調製した。実施例15−6で
は、いわゆるSD培地に更に0.5重量%のカザミノ酸
を添加した培地を用いた。ここで、SD培地とは、水に
0.67重量%のイースト・ナイトロジェン・ベースと
2重量%のグルコースを添加した液体培地をいう。培地
以外の培養条件、培養液のpHの調製方法及び培養液の
加熱条件は、実施例15−1〜15〜5と同様である。
結果を表10に示す。
【0051】
【表10】
【0052】(実施例16)実施例16では、クリベロ
ミセス属の種を変化させた。培地以外の培養条件、培養
液のpHの調製方法及び培養液の加熱条件は、実施例3
と同様である。ただし、塩酸を用いて培養液をpH2.
0に調製した。実施例16−1では、YPD培地を用い
た。実施例16−2、16−3及び16−8では、いわ
ゆるSD培地に更に0.5重量%のカザミノ酸を添加し
た培地を用いた。実施例16−3〜16−7では、実施
例1と同様にして作成した麦汁を培地として用いた。結
果を表11に示す。
【0053】
【表11】
【0054】(実施例17)実施例17では、酸性条件
の処理において、加熱条件を変化させた。実施例17−
1〜17−8では、実施例3と同一の条件(即ち、YP
D培地)で、液体組成物を得た。ただし、塩酸を用いて
培養液をpH2.0に調製した。
【0055】
【表12】
【0056】実施例17−8より、室温においてpH
2.0で放置してもγ−デカラクトンが生成することが
分かる。実施例17−1〜17−7と実施例17−8の
比較により、酸性条件で加熱することにより、γ−デカ
ラクトンの生成量が増加することが分かる。
【0057】(実施例18)実施例18及び実施例19
では、本発明の製造方法により、γ−デカラクトンのみ
ならず、γ−ノナラクトン及びγ−ドデカラクトンも生
成することを示す。実施例1と同様に作成した麦汁に、
クリベロミセス・ラクチス(IFO 648)を1ml当たり
107個になるように植菌し、30℃で24時間通気撹
拌し、好気的に培養した。1ml当たり1.1×109
のクリベロミセス・ラクチスが生成した。一方、220
mlの麦汁に、ウイスキー酵母サッカロミセス・セレビ
シエ(Saccharomyces cerevisiae)と、発酵液のpHを
酸性にするために、麦汁で予め種培養した乳酸菌ラクト
バチラス・カゼイ(Lactobacillus casei)を添加し、3
0℃で6日間静置発酵させ、発酵モロミを作成した。
【0058】そして、クリベロミセス・ラクチスの培養
液10mlを発酵モロミに添加し、混合した。即ち、γ
−ラクトンの前駆体は約20倍に希釈されたことにな
る。ここで、発酵モロミは、乳酸菌の作用により酸性条
件下にある。混合物200mlを蒸留し、蒸留液を回収
し、液体組成物を得た。これに対して、比較例4では、
実施例18と同一の条件で、液体組成物を得た。ただ
し、比較例4では、クリベロミセス・ラクチスの培養液
を発酵モロミに添加しなかったことのみが実施例18と
異なる。結果を表13に示す。なお、表13における濃
度は、混合物に対する値である。表13及び表14にお
いて、C9、C10、C12とは、それぞれ、γ−ノナ
ラクトン、γ−デカラクトン、γ−ドデカラクトンを意
味する。実施例18と比較例4との比較により、γ−デ
カラクトンのみならず、有意な量のγ−ノナラクトンが
生成することが分かる。
【0059】
【表13】
【0060】(実施例19)実施例19−1では、YP
D培地を用いた。実施例19−2では、実施例1と同様
に作成した麦汁を培地に用いた。クリベロミセス・ラク
チス(IFO 648)を培地1ml当たり107個になるよう
に植菌し、30℃で24時間振とう培養した。エタノー
ル7%及び塩酸を含有し、かつ、pHが2.0である溶
液180mlを培養液20mlに添加し、混合した。こ
の混合溶液を蒸留し、蒸留液を回収し、液体組成物を得
た。結果を表14に示す。なお、表14における濃度
は、培養液に対する値である。実施例19では、γ−デ
カラクトンのみならず、有意な量のγ−ドデカラクトン
が生成することが分かる。
【0061】
【表14】
【0062】
【発明の効果】本発明では、γ−ラクトンを含有する液
体組成物を得ることができる。例えば、アルコール飲料
などの発酵食品の製造では、それまで用いていた酵母に
クリベロミセス・ラクチスを追加するだけで、より良い
香気を持った製品を製造できる。また、本発明では、食
品、飲料の原材料を用いて良い香気を有する液体組成物
が得られるので、食品、飲料に安全に添加できる液体組
成物が得られる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窒素を含有する培地で、クリベロミセス
    (Kluyveromyces)属に属する微生物を好気的条件で培養
    する工程を有することを特徴とするγ−ラクトンを含有
    する液体組成物の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記培養工程において、クリベロミセス
    ・ラクチス(Kluyveromyces lactis)、クリベロミセス
    ・アスツアリ(Kluyveromyces aestuarii)、クリベロミ
    セス・ブルガリカス(Kluyveromyces bulgaricus)又は
    クリベロミセス・ウィッケルハミ(Kluyveromyces wicke
    rhamii)に属する微生物を用いることを特徴とする製造
    方法。
  3. 【請求項3】 当該培養工程で得られた基質を酸性条件
    で処理する工程を更に有することを特徴とする請求項1
    又は2に記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 当該処理工程において、酸性条件で30
    ℃以上に加熱することを特徴とする請求項3に記載の製
    造方法。
  5. 【請求項5】 上記処理工程において、エタノールと共
    に当該基質を蒸留することを特徴とする請求項4に記載
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 上記培養工程の前に、当該培地を70℃
    以上に加熱する工程を有することを特徴とする上記請求
    項の何れかに記載の製造方法。
  7. 【請求項7】 γ−デカラクトンの濃度が5ppb以上
    であることを特徴とする上記請求項の何れかに記載の製
    造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2020262026A1 (ja) * 2019-06-28 2020-12-30 小林製薬株式会社 ゼラチン含有組成物及びその利用

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