JPH09181447A - 多層積層板の製造方法 - Google Patents
多層積層板の製造方法Info
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- JPH09181447A JPH09181447A JP7333847A JP33384795A JPH09181447A JP H09181447 A JPH09181447 A JP H09181447A JP 7333847 A JP7333847 A JP 7333847A JP 33384795 A JP33384795 A JP 33384795A JP H09181447 A JPH09181447 A JP H09181447A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 2枚以上の内層材、厚みが0.5mm以上の
外層絶縁層を有し、総厚みが3.0mm以上の多層積層
板を加熱加圧成形する際に、各層間に層ずれを発生させ
ない多層積層板の製造方法を提供する。 【解決手段】 多層積層板の外層は複数枚のプリプレグ
3の樹脂が完全硬化して形成される。2枚以上の内層材
1と、これら内層材1,1間に内層材1を接合する内層
用プリプレグ2を配し、外側に外層用プリプレグ3aを
1枚重ねた積層体6を作製し、上記積層体6を貫通する
ハトメピン5で固定する。その後、上記積層体6の上面
及び下面に残りの外層用プリプレグ3bを重ね、最外層
に金属箔4を配設して加熱加圧成形する。
外層絶縁層を有し、総厚みが3.0mm以上の多層積層
板を加熱加圧成形する際に、各層間に層ずれを発生させ
ない多層積層板の製造方法を提供する。 【解決手段】 多層積層板の外層は複数枚のプリプレグ
3の樹脂が完全硬化して形成される。2枚以上の内層材
1と、これら内層材1,1間に内層材1を接合する内層
用プリプレグ2を配し、外側に外層用プリプレグ3aを
1枚重ねた積層体6を作製し、上記積層体6を貫通する
ハトメピン5で固定する。その後、上記積層体6の上面
及び下面に残りの外層用プリプレグ3bを重ね、最外層
に金属箔4を配設して加熱加圧成形する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子機器、電気機器
等に用いられる多層積層板の製造方法に関し、具体的に
は、2枚以上の内層材を有し、総厚みが3.0mm以上
の多層積層板の製造方法に関するものである。
等に用いられる多層積層板の製造方法に関し、具体的に
は、2枚以上の内層材を有し、総厚みが3.0mm以上
の多層積層板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子機器の発達に伴い、2枚以上の内層
材を有した多層積層板が用いられる。上記多層積層板
は、導体回路を形成した複数枚の内層材にプリプレグを
介して重ね、最外層に銅箔等の金属箔を配設し、これを
成形プレートに挟み、プレス成形装置にセットし、加熱
加圧成形して製造される。
材を有した多層積層板が用いられる。上記多層積層板
は、導体回路を形成した複数枚の内層材にプリプレグを
介して重ね、最外層に銅箔等の金属箔を配設し、これを
成形プレートに挟み、プレス成形装置にセットし、加熱
加圧成形して製造される。
【0003】この加熱加圧成形をする際、図4に示す如
く、内層材21とプリプレグ20の層ずれを防止するた
めに、2枚以上の内層材21,21及び各上下面のプリ
プレグ20の総てをハトメピン25で固定した後に、最
外層に金属箔7を配設し、成形プレート7に挟み、その
後熱盤間で加熱加圧する。
く、内層材21とプリプレグ20の層ずれを防止するた
めに、2枚以上の内層材21,21及び各上下面のプリ
プレグ20の総てをハトメピン25で固定した後に、最
外層に金属箔7を配設し、成形プレート7に挟み、その
後熱盤間で加熱加圧する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この製造方法にあって
は、熱盤間の成形枚数を減らすことなく、加熱加圧成形
の際に成形ずれを防止する方法として有効である。しか
し、電子機器の多種多様な使用拡大に伴い、外層絶縁層
や総厚みが厚い多層積層板の需要がある。例えば、3枚
の内層材、厚みが0.5〜0.6mm程度の内層絶縁
層、及び、厚みが0.5〜0.6mm程度の外層絶縁層
を有する、総厚みが3.0〜4.0mmの多層積層板が
挙げられる。この多層積層板を加熱加圧成形する際に、
厚みが0.15〜0.20mm程度のプリプレグを内層
用、及び、外層用に10枚程度使用する必要が生じる。
上記内層材及び各プリプレグの総てを上述の如くハトメ
ピンで固定しようとすると、ハトメピンで固定する際に
層ずれが発生し易い。
は、熱盤間の成形枚数を減らすことなく、加熱加圧成形
の際に成形ずれを防止する方法として有効である。しか
し、電子機器の多種多様な使用拡大に伴い、外層絶縁層
や総厚みが厚い多層積層板の需要がある。例えば、3枚
の内層材、厚みが0.5〜0.6mm程度の内層絶縁
層、及び、厚みが0.5〜0.6mm程度の外層絶縁層
を有する、総厚みが3.0〜4.0mmの多層積層板が
挙げられる。この多層積層板を加熱加圧成形する際に、
厚みが0.15〜0.20mm程度のプリプレグを内層
用、及び、外層用に10枚程度使用する必要が生じる。
上記内層材及び各プリプレグの総てを上述の如くハトメ
ピンで固定しようとすると、ハトメピンで固定する際に
層ずれが発生し易い。
【0005】本発明は上述の事実に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、2枚以上の内層材を有
し、外層絶縁層の厚みが0.5mm以上、及び、総厚み
が3.0mm以上の多層積層板を製造する際に、各層間
に層ずれを発生させない多層積層板の製造方法を提供す
ることにある。
で、その目的とするところは、2枚以上の内層材を有
し、外層絶縁層の厚みが0.5mm以上、及び、総厚み
が3.0mm以上の多層積層板を製造する際に、各層間
に層ずれを発生させない多層積層板の製造方法を提供す
ることにある。
【0006】さらに、本発明の他の目的とするところ
は、上記目的に加えて、加熱加圧成形する際に、成形ず
れを発生させない多層積層板の製造方法を提供すること
にある。
は、上記目的に加えて、加熱加圧成形する際に、成形ず
れを発生させない多層積層板の製造方法を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
多層積層板の製造方法は、2枚以上の内層材1を有し、
外層に複数枚のプリプレグ3に含浸した樹脂が完全硬化
してなる外層絶縁層13の厚みが0.5mm以上、及
び、総厚みが3.0mm以上の多層積層板の製造方法で
あって、上記2枚以上の内層材1と、これら内層材1,
1間に内層材1を接合する内層用プリプレグ2を配し、
外側に外層用プリプレグ3aを1枚重ねた積層体6を作
製し、上記積層体6を貫通するハトメピン5で固定した
後に、上記積層体6の上面及び下面に残りの外層用プリ
プレグ3bを重ね、最外層に金属箔4を配設して加熱加
圧成形することを特徴とする。
多層積層板の製造方法は、2枚以上の内層材1を有し、
外層に複数枚のプリプレグ3に含浸した樹脂が完全硬化
してなる外層絶縁層13の厚みが0.5mm以上、及
び、総厚みが3.0mm以上の多層積層板の製造方法で
あって、上記2枚以上の内層材1と、これら内層材1,
1間に内層材1を接合する内層用プリプレグ2を配し、
外側に外層用プリプレグ3aを1枚重ねた積層体6を作
製し、上記積層体6を貫通するハトメピン5で固定した
後に、上記積層体6の上面及び下面に残りの外層用プリ
プレグ3bを重ね、最外層に金属箔4を配設して加熱加
圧成形することを特徴とする。
【0008】本発明の請求項2に係る多層積層板の製造
方法は、請求項1記載の多層積層板の製造方法におい
て、上記外層用プリプレグ3の樹脂含有量が35〜50
重量%の範囲であることを特徴とする。
方法は、請求項1記載の多層積層板の製造方法におい
て、上記外層用プリプレグ3の樹脂含有量が35〜50
重量%の範囲であることを特徴とする。
【0009】本発明の請求項3に係る多層積層板の製造
方法は、請求項1又は請求項2記載の多層積層板の製造
方法において、上記最外層に配した金属箔4の端縁間に
渡って貼着した耐熱テープ9で定着することを特徴とす
る。
方法は、請求項1又は請求項2記載の多層積層板の製造
方法において、上記最外層に配した金属箔4の端縁間に
渡って貼着した耐熱テープ9で定着することを特徴とす
る。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明を図面に基づいて説明す
る。図1は本発明の一実施例により材料を積層した場合
の要部を示した断面図であり、図2は本発明の製造方法
で得た多層積層板の要部を示した断面図である。
る。図1は本発明の一実施例により材料を積層した場合
の要部を示した断面図であり、図2は本発明の製造方法
で得た多層積層板の要部を示した断面図である。
【0011】本発明の対象となる多層積層板は、図2に
示す、2枚以上の内層材1、厚みが0.5mm以上の外
層絶縁層13、及び、最外層の少なくとも一方に金属箔
4を有し、総厚みが3.0mm以上の積層板である。
示す、2枚以上の内層材1、厚みが0.5mm以上の外
層絶縁層13、及び、最外層の少なくとも一方に金属箔
4を有し、総厚みが3.0mm以上の積層板である。
【0012】上記内層材1は、例えば、銅箔等の金属箔
を張ったガラスエポキシ樹脂積層板、ガラスポリイミド
樹脂積層板等の基板にエッチングを施して基板の表面に
導体回路8を形成したものが挙げられる。本発明におい
ては、これら内層材1,1の接合、及び、内層絶縁層1
2の形成にに内層用プリプレグ2、最外層の金属箔7と
の接合、及び、外層絶縁層13の形成に外層用プリプレ
グ3が使用される。上記プリプレグ2,3、としては、
ガラス布、不織布等の基材にエポキシ樹脂、ポリイミド
樹脂等の熱硬化性樹脂を含浸し、半硬化したものが挙げ
られる。上記金属箔7は銅箔等が挙げられる。
を張ったガラスエポキシ樹脂積層板、ガラスポリイミド
樹脂積層板等の基板にエッチングを施して基板の表面に
導体回路8を形成したものが挙げられる。本発明におい
ては、これら内層材1,1の接合、及び、内層絶縁層1
2の形成にに内層用プリプレグ2、最外層の金属箔7と
の接合、及び、外層絶縁層13の形成に外層用プリプレ
グ3が使用される。上記プリプレグ2,3、としては、
ガラス布、不織布等の基材にエポキシ樹脂、ポリイミド
樹脂等の熱硬化性樹脂を含浸し、半硬化したものが挙げ
られる。上記金属箔7は銅箔等が挙げられる。
【0013】本発明においては、上記外層用プリプレグ
3が複数枚使用される。図1に示す如く、上記2枚以上
の内層材1と、これら内層材1,1間に内層用プリプレ
グ2を配し、外側に外層用プリプレグ3aを1枚重ねた
積層体6を作製する。この積層体6の周辺を、積層体6
を貫通するハトメピン5で固定する。上記ハトメピン5
としては鉄、真ちゅう、ステンレス鋼等の金属製や、ポ
リプロピレン、ポリエチレン樹脂等の合成樹脂製を用い
ることができる。本発明においては、上記積層体6をハ
トメピン5で固定した後に、上記積層体6の上面及び下
面に残りの外層用プリプレグ3bを重ね、最外層に金属
箔4を配設する。上記ハトメピン5の両端に外層用プリ
プレグ3aが上下各1枚しかないので、ハトメピン5で
固定する際の層ずれが発生しにくい。また、1枚外層用
プリプレグ3aを配することで、内層材1の導体回路8
が作業中に傷付くことを防止する。なお、本発明は、特
に、内層絶縁層12の厚みが0.5mm以上の場合に顕
著に発揮される。また、本発明では、内層絶縁層12の
厚みを増加させるために、導体回路が形成されていない
絶縁板を、内層用プリプレグ2間に用いてもよい。
3が複数枚使用される。図1に示す如く、上記2枚以上
の内層材1と、これら内層材1,1間に内層用プリプレ
グ2を配し、外側に外層用プリプレグ3aを1枚重ねた
積層体6を作製する。この積層体6の周辺を、積層体6
を貫通するハトメピン5で固定する。上記ハトメピン5
としては鉄、真ちゅう、ステンレス鋼等の金属製や、ポ
リプロピレン、ポリエチレン樹脂等の合成樹脂製を用い
ることができる。本発明においては、上記積層体6をハ
トメピン5で固定した後に、上記積層体6の上面及び下
面に残りの外層用プリプレグ3bを重ね、最外層に金属
箔4を配設する。上記ハトメピン5の両端に外層用プリ
プレグ3aが上下各1枚しかないので、ハトメピン5で
固定する際の層ずれが発生しにくい。また、1枚外層用
プリプレグ3aを配することで、内層材1の導体回路8
が作業中に傷付くことを防止する。なお、本発明は、特
に、内層絶縁層12の厚みが0.5mm以上の場合に顕
著に発揮される。また、本発明では、内層絶縁層12の
厚みを増加させるために、導体回路が形成されていない
絶縁板を、内層用プリプレグ2間に用いてもよい。
【0014】上記プリプレグ2,3の樹脂量は特に限定
しないが、ハトメピン5で固定しない外層用プリプレグ
3bの樹脂含有量は35〜50重量%の範囲が好まし
い。樹脂含有量が50重量%を超えると成形の際にスリ
ッピングする恐れが発生し、樹脂含有量が35重量%未
満であると、ボイドと称する残気泡が発生しやすい。
しないが、ハトメピン5で固定しない外層用プリプレグ
3bの樹脂含有量は35〜50重量%の範囲が好まし
い。樹脂含有量が50重量%を超えると成形の際にスリ
ッピングする恐れが発生し、樹脂含有量が35重量%未
満であると、ボイドと称する残気泡が発生しやすい。
【0015】図1に示すとおり、上記材料を配設した後
に、成形プレート7間に挟み、さらにプレス成形装置に
セットし、加熱加圧成形する。この加熱加圧成形を行う
ことにより、プリプレグ2,3の樹脂が完全硬化して、
2枚以上の内層材を有し、外層絶縁層の厚みが0.5m
m以上、及び、総厚みが3.0mm以上の多層積層板が
得られる。
に、成形プレート7間に挟み、さらにプレス成形装置に
セットし、加熱加圧成形する。この加熱加圧成形を行う
ことにより、プリプレグ2,3の樹脂が完全硬化して、
2枚以上の内層材を有し、外層絶縁層の厚みが0.5m
m以上、及び、総厚みが3.0mm以上の多層積層板が
得られる。
【0016】次に、本発明の他の実施例を説明する。図
3は本発明の他の実施例により材料を積層した場合の要
部を示した断面図である。
3は本発明の他の実施例により材料を積層した場合の要
部を示した断面図である。
【0017】本発明においては、図3に示す如く、金属
箔4を配設した後に、上記金属箔4の端縁間に渡って貼
着した耐熱テープ9で定着する。上記耐熱テープ9によ
る定着は、外層用プリプレグ3の枚数が5枚以上の場合
に有効である。この定着により、加熱加圧成形の際の成
形ずるを完全に防止することができる。上記耐熱テープ
9としては、100〜150℃の温度で接着面積対して
0.8kg/cm2 以上の引っ張り強度を有するものが
望ましい。
箔4を配設した後に、上記金属箔4の端縁間に渡って貼
着した耐熱テープ9で定着する。上記耐熱テープ9によ
る定着は、外層用プリプレグ3の枚数が5枚以上の場合
に有効である。この定着により、加熱加圧成形の際の成
形ずるを完全に防止することができる。上記耐熱テープ
9としては、100〜150℃の温度で接着面積対して
0.8kg/cm2 以上の引っ張り強度を有するものが
望ましい。
【0018】
(実施例1)厚さ0.5mmの内層材3枚を用いた。内
層用及び外層用のプリプレグとして、厚み0.18mm
のガラス基材にエポキシ樹脂を45重量%となるよう含
浸し、半硬化したものを用いた。真ちゅうのハトメピン
を用いた。
層用及び外層用のプリプレグとして、厚み0.18mm
のガラス基材にエポキシ樹脂を45重量%となるよう含
浸し、半硬化したものを用いた。真ちゅうのハトメピン
を用いた。
【0019】上記3枚の内層材間に、内層用プリプレグ
を各2枚ずつ積層し、外側に外層用プリプレグを1枚重
ね、サイズ500×300mmの積層体を作製した。こ
の積層体の四隅に積層体を貫通するハトメピンを挿入
し、固定した。さらに、上記積層体の上面及び下面に各
2枚づつ外層用プリプレグを重ね、最外層に18μmの
銅箔を配した。ハトメピンで固定後の、各層間のずれを
測定したところ、30〜50μmであった。上記材料を
配設した後に、成形プレート間に挟み、加熱加圧成形
し、プリプレグの樹脂を完全に硬化させ、総厚み3.3
mmの多層積層板を得た。上記加熱加圧の際に成形ずれ
は発生しなかった。得た多層積層板20枚を用い、回路
を形成した後に各層間のずれを測定したところ、40〜
80μmであった。
を各2枚ずつ積層し、外側に外層用プリプレグを1枚重
ね、サイズ500×300mmの積層体を作製した。こ
の積層体の四隅に積層体を貫通するハトメピンを挿入
し、固定した。さらに、上記積層体の上面及び下面に各
2枚づつ外層用プリプレグを重ね、最外層に18μmの
銅箔を配した。ハトメピンで固定後の、各層間のずれを
測定したところ、30〜50μmであった。上記材料を
配設した後に、成形プレート間に挟み、加熱加圧成形
し、プリプレグの樹脂を完全に硬化させ、総厚み3.3
mmの多層積層板を得た。上記加熱加圧の際に成形ずれ
は発生しなかった。得た多層積層板20枚を用い、回路
を形成した後に各層間のずれを測定したところ、40〜
80μmであった。
【0020】(比較例1)実施例1と同様の材料を用い
た。3枚の内層材間に、内層用プリプレグを各2枚ずつ
積層し、外側に各3枚づつ外層用プリプレグを重ね、四
隅にハトメピンを挿入し、固定した。その後、最外層に
18μmの銅箔を配した。ハトメピンで固定後の、各層
間のずれを測定したところ、50〜100μmであっ
た。さらに、実施例1と同様の条件で加熱加圧し、総厚
み3.3mmの多層積層板を得た。上記加熱加圧の際に
成形ずれは発生しなかった。得た多層積層板20枚を用
い、回路を形成した後に各層間のずれを測定したとこ
ろ、80〜120μmであった。
た。3枚の内層材間に、内層用プリプレグを各2枚ずつ
積層し、外側に各3枚づつ外層用プリプレグを重ね、四
隅にハトメピンを挿入し、固定した。その後、最外層に
18μmの銅箔を配した。ハトメピンで固定後の、各層
間のずれを測定したところ、50〜100μmであっ
た。さらに、実施例1と同様の条件で加熱加圧し、総厚
み3.3mmの多層積層板を得た。上記加熱加圧の際に
成形ずれは発生しなかった。得た多層積層板20枚を用
い、回路を形成した後に各層間のずれを測定したとこ
ろ、80〜120μmであった。
【0021】(実施例2)外層用プリプレグとして、厚
み0.18mmのガラス基材にエポキシ樹脂を51重量
%となるよう含浸し、半硬化したものを用いた。内層用
プリプレグは実施例1と同様に、厚み0.18mmのガ
ラス基材にエポキシ樹脂を45重量%となるよう含浸
し、半硬化したものを用いた。
み0.18mmのガラス基材にエポキシ樹脂を51重量
%となるよう含浸し、半硬化したものを用いた。内層用
プリプレグは実施例1と同様に、厚み0.18mmのガ
ラス基材にエポキシ樹脂を45重量%となるよう含浸
し、半硬化したものを用いた。
【0022】実施例1と同様に3枚の内層材間に、内層
用プリプレグを各2枚ずつ積層し、外側に外層用プリプ
レグを1枚重ね、サイズ500×300mmの積層体を
作製した。この積層体の四隅に積層体を貫通する、真ち
ゅうのハトメピンを挿入し、固定した。さらに、上記積
層体の上面及び下面に各4枚づつ外層用プリプレグを重
ね、最外層に18μmの銅箔を配した。ハトメピンで固
定後の、各層間のずれを測定したところ、30〜50μ
mであった。さらに、100〜150℃の温度で接着面
積対して1.5kg/cm2 の引っ張り強度を有する耐
熱テープで銅箔の端縁間に渡って定着した。その後、成
形プレート間に挟み、加熱加圧成形し、プリプレグの樹
脂を完全に硬化させ、総厚み4.8mmの多層積層板を
得た。上記加熱加圧の際に成形ずれは発生しなかった。
得た多層積層板20枚を用い、回路を形成した後に各層
間のずれを測定したところ、50〜100μmであっ
た。
用プリプレグを各2枚ずつ積層し、外側に外層用プリプ
レグを1枚重ね、サイズ500×300mmの積層体を
作製した。この積層体の四隅に積層体を貫通する、真ち
ゅうのハトメピンを挿入し、固定した。さらに、上記積
層体の上面及び下面に各4枚づつ外層用プリプレグを重
ね、最外層に18μmの銅箔を配した。ハトメピンで固
定後の、各層間のずれを測定したところ、30〜50μ
mであった。さらに、100〜150℃の温度で接着面
積対して1.5kg/cm2 の引っ張り強度を有する耐
熱テープで銅箔の端縁間に渡って定着した。その後、成
形プレート間に挟み、加熱加圧成形し、プリプレグの樹
脂を完全に硬化させ、総厚み4.8mmの多層積層板を
得た。上記加熱加圧の際に成形ずれは発生しなかった。
得た多層積層板20枚を用い、回路を形成した後に各層
間のずれを測定したところ、50〜100μmであっ
た。
【0023】
【発明の効果】本発明の請求項1に係る多層積層板の製
造方法によると、2枚以上の内層材を有し、外層絶縁層
の厚みが0.5mm以上、及び、総厚みが3.0mm以
上の多層積層板を各層間に層ずれを発生させることな
く、加熱加圧成形することができる。
造方法によると、2枚以上の内層材を有し、外層絶縁層
の厚みが0.5mm以上、及び、総厚みが3.0mm以
上の多層積層板を各層間に層ずれを発生させることな
く、加熱加圧成形することができる。
【0024】本発明の請求項2に係る多層積層板の製造
方法によると、上記効果に加えて、加熱加圧成形する際
に、成形ずれを発生させつことがない。
方法によると、上記効果に加えて、加熱加圧成形する際
に、成形ずれを発生させつことがない。
【0025】本発明の請求項3に係る多層積層板の製造
方法によると、上記効果に加えて、加熱加圧成形する際
に、成形ずれを発生させつことがない。特に、外層用プ
リプレグの枚数が5枚以上の場合に有効である。
方法によると、上記効果に加えて、加熱加圧成形する際
に、成形ずれを発生させつことがない。特に、外層用プ
リプレグの枚数が5枚以上の場合に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例により材料を積層した場合の
要部を示した断面図である。
要部を示した断面図である。
【図2】本発明の製造方法で得た多層積層板の要部を示
した断面図である。
した断面図である。
【図3】本発明の他の実施例により材料を積層した場合
の要部を示した断面図である。
の要部を示した断面図である。
【図4】従来の方法により材料を積層した場合の要部を
示した断面図である。
示した断面図である。
1 内層材 2 内層用プリプレグ 3,3a,3b 外層用プリプレグ 4 金属箔 5 ハトメピン 6 積層体 7 成形プレート 9 耐熱テープ 12 内層絶縁層 13 外層絶縁層
Claims (3)
- 【請求項1】 2枚以上の内層材(1)を有し、外層に
複数枚のプリプレグ(3)に含浸した樹脂が完全硬化し
てなる外層絶縁層(13)の厚みが0.5mm以上、及
び、総厚みが3.0mm以上の多層積層板の製造方法で
あって、上記2枚以上の内層材(1)と、これら内層材
(1),(1)間に内層材(1)を接合する内層用プリ
プレグ(2)を配し、外側に外層用プリプレグ(3a)
を1枚重ねた積層体(6)を作製し、上記積層体(6)
を貫通するハトメピン(5)で固定した後に、上記積層
体(6)の上面及び下面に残りの外層用プリプレグ(3
b)を重ね、最外層に金属箔(4)を配設して加熱加圧
成形することを特徴とする多層積層板の製造方法。 - 【請求項2】 上記外層用プリプレグ(3)の樹脂含有
量が35〜50重量%の範囲であることを特徴とする請
求項1記載の多層積層板の製造方法。 - 【請求項3】 上記最外層に配した金属箔(4)の端縁
間に渡って貼着した耐熱テープ(9)で定着することを
特徴とする請求項1又は請求項2記載の多層積層板の製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7333847A JPH09181447A (ja) | 1995-12-22 | 1995-12-22 | 多層積層板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7333847A JPH09181447A (ja) | 1995-12-22 | 1995-12-22 | 多層積層板の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09181447A true JPH09181447A (ja) | 1997-07-11 |
Family
ID=18270618
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7333847A Pending JPH09181447A (ja) | 1995-12-22 | 1995-12-22 | 多層積層板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09181447A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018034162A1 (ja) * | 2016-08-18 | 2018-02-22 | 株式会社村田製作所 | 多層基板およびその製造方法 |
-
1995
- 1995-12-22 JP JP7333847A patent/JPH09181447A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018034162A1 (ja) * | 2016-08-18 | 2018-02-22 | 株式会社村田製作所 | 多層基板およびその製造方法 |
JPWO2018034162A1 (ja) * | 2016-08-18 | 2019-01-10 | 株式会社村田製作所 | 多層基板およびその製造方法 |
US11523521B2 (en) | 2016-08-18 | 2022-12-06 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Multilayer board and method of manufacturing the same |
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