JPH09180458A - データ記憶装置とその駆動方法 - Google Patents

データ記憶装置とその駆動方法

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JPH09180458A
JPH09180458A JP8268696A JP26869696A JPH09180458A JP H09180458 A JPH09180458 A JP H09180458A JP 8268696 A JP8268696 A JP 8268696A JP 26869696 A JP26869696 A JP 26869696A JP H09180458 A JPH09180458 A JP H09180458A
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JP
Japan
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potential
data holding
holding means
storage device
power supply
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Application number
JP8268696A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Yamauchi
寛行 山内
Toru Iwata
徹 岩田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データ保持手段であるメモリセルの占有面積
を増やすことなくリーク電流を抑制して消費電力を低減
することを目的とする。 【解決手段】 メモリセル1は、ハイデータ保持手段で
ある負荷トランジスタ対P1,P2と、ロウデータ保持
手段であるドライブトランジスタ対N1,N2と、ハイ
データ保持手段又はロウデータ保持手段をアクセスする
ためのアクセストランジスタ対N3,N4とから構成さ
れている。負荷トランジスタ対P1,P2のソース電位
であるハイデータ保持電位VHは電源電位Vccよりも大
きな値に設定されていると共に、ドライブトランジスタ
対N1,N2のソース電位であるロウデータ保持電位V
Lは接地電位Vssよりも大きな値に設定されている。読
み出し動作時には、選択されたメモリセル1のソース電
位制御線VSL1はソース線スイッチSW1を介して接
地線2に接続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ記憶装置に
関し、低電圧且つ低消費電力で動作するデータ記憶装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】以下、従来のデータ記憶装置として典型
的な低消費電力型半導体SRAM集積回路を図面を参照
しながら説明する。
【0003】図38は従来の低消費電力型半導体SRA
M集積回路のメモリセルの回路図であって、n行×m列
(ただし、n,mは正の整数とする。)のセルアレイの
1つのセルを示している。図38において、VN はハイ
データ又はロウデータを記憶する第1の記憶ノード、V
R は第1の記憶ノードVN の相補データを記憶する第2
の記憶ノード、P1はハイデータの電位を第1の記憶ノ
ードVN に供給する第1の負荷トランジスタ、P2はハ
イデータの電位を第2の記憶ノードVR に供給する第2
の負荷トランジスタ、N1はロウデータの電位を第1の
記憶ノードVNに供給する第1のドライブトランジス
タ、N2はロウデータの電位を第2の記憶ノードVR に
供給する第2のドライブトランジスタ、Vccはハイデー
タの電位となる電源電位、Vssはロウデータの電位とな
る接地電位、WL(n)は行方向のメモリセルを選択す
るワード線、BL(m)及び/BL(m)は列方向のメ
モリセルに対して読み出し又は書き込みを制御するビッ
ト線対、CLMは列方向のメモリセルを選択するコラム
制御線、N31はワード線WL(n)により活性化され
る第1のアクセストランジスタ、N32はコラム制御線
CMLにより活性化される第2のアクセストランジス
タ、N41は同じくコラム制御線CMLにより活性化さ
れる第3のアクセストランジスタ、N42はワード線W
L(n)により活性化される第4のアクセストランジス
タである。
【0004】本メモリセルの特徴として、ビット線BL
(m)と第1の記憶ノードVN との間が第1のアクセス
トランジスタN31及び第2のアクセストランジスタN
32により直列に接続された構成であり、第1のアクセ
ストランジスタN31はワード線WL(n)により制御
され、第2のアクセストランジスタN32はコラム制御
線CLMにより制御されるため、ワード線WL(n)と
コラム制御線CLMが交わったメモリセルのみ、ビット
線BL(m)と第1のデータ記憶ノードVN とが接続さ
れる(以下、「クロスポイント選択」と呼ぶ)。これに
より、該当するビット線BL(m)しか放電されないの
で、ビット線BL(m)を電源電圧Vccにプリチャージ
する際に、充電しなければならないビット線の本数が低
減できることになり、従って、消費電流が低減されるこ
とになる。なお、第3及び第4のアクセストランジスタ
N41,N42はビット相補線/BL(m)に対して第
1及び第2のアクセストランジスタN31,N32と同
様の機能を有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の低消費電力型半導体SRAM集積回路は、以下に示
すように2つの問題を有している。
【0006】まず、アクセストランジスタが2個の直列
トランジスタN31及びN32又はN41及びN42に
より構成され、メモリセルが8個のトランジスタを必要
とするため、このメモリセルを用いて大容量のRAMを
構成すると半導体基板上のメモリセル当たりの占有面積
が大きくなる。
【0007】次に、クロスポイント選択によって低消費
電力化を行なっても、リーク電流を抑止する必要から、
メモリセルを構成するトランジスタのしきい値電圧の絶
対値を0.6Vよりも小さくできないため、電源電圧V
ccを低くすることに限界があり、これ以上の低消費電力
化を進めることができないという問題である。
【0008】本発明は、前記従来の問題を一挙に解決
し、データ記憶装置におけるデータ保持手段の占有面積
を増やすことなく、リーク電流を抑制し、且つ、低電圧
駆動を可能とし、消費電力を低減できるようにすること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明が講じた
解決手段は、複数のデータ保持手段を備えたデータ記憶
装置を前提とし、前記複数のデータ保持手段のうち、電
源電位よりも大きな電位でハイデータを保持するハイデ
ータ保持手段と、接地電位よりも大きな電位でロウデー
タを保持するロウデータ保持手段とを備えている構成と
するものである。
【0010】請求項1の構成により、ロウデータ保持手
段のデータ保持電位が接地電位よりも大きく設定されて
いるため、ロウデータ保持手段を通して流れるリーク電
流が抑制される。また、ハイデータ保持手段のデータ保
持電位が装置の電源電位よりも大きく設定されているた
め、ハイデータとロウデータとのデータ値は保障され
る。
【0011】請求項2の発明は、請求項1の構成に、前
記ハイデータ保持手段の電位と前記ロウデータ保持手段
の電位との電位差は、前記電源電位と前記接地電位との
電位差に等しくなるように設定されている構成を付加す
るものである。
【0012】請求項3の発明は、請求項1の構成に、前
記ハイデータ保持手段の電位と前記ロウデータ保持手段
の電位との電位差は、前記電源電位と前記接地電位との
電位差よりも小さくなるように設定されている構成を付
加するものである。
【0013】請求項4の発明は、請求項1の構成に、前
記ハイデータ保持手段の電位と前記ロウデータ保持手段
の電位との電位差は、前記電源電位と前記接地電位との
電位差よりも大きくなるように設定されている構成を付
加するものである。
【0014】請求項5の発明は、請求項1の構成に、前
記ハイデータ保持手段の電位と前記ロウデータ保持手段
の電位との電位差を、装置の動作モードに従って変化さ
せるデータ保持電位変更手段をさらに備えている構成を
付加するものである。
【0015】請求項6の発明は、請求項5の構成に、前
記装置の動作モードは、いずれかの前記データ保持手段
に対してデータの読み出し動作又は書き込み動作を行な
う第1の動作モードと、いずれの前記データ保持手段に
対してもデータの読み出し動作及び書き込み動作を行な
わない第2の動作モードとを含み、前記データ保持電位
変更手段は、前記第2の動作モード時と比べて前記第1
の動作モード時に、前記ハイデータ保持手段の電位と前
記ロウデータ保持手段の電位との電位差を大きくする構
成を付加するものである。請求項7の発明は、請求項5
の構成に、前記装置の動作モードは、いずれかの前記デ
ータ保持手段に対してデータの読み出し動作又は書き込
み動作を行なう第1の動作モードと、いずれの前記デー
タ保持手段に対してもデータの読み出し動作及び書き込
み動作を行なわない第2の動作モードとを含み、前記デ
ータ保持電位変更手段は、前記第2の動作モード時と比
べて前記第1の動作モード時に、前記ハイデータ保持手
段の電位と前記ロウデータ保持手段の電位との電位差が
大きくなるように、前記ロウデータ保持手段の電位を変
更する構成を付加するものである。
【0016】請求項8の発明は、請求項5の構成に、前
記装置の動作モードは、いずれかの前記データ保持手段
に対してデータの読み出し動作又は書き込み動作を行な
う第1の動作モードと、いずれの前記データ保持手段に
対してもデータの読み出し動作及び書き込み動作を行な
わない第2の動作モードとを含み、前記データ保持電位
変更手段は、前記第2の動作モード時と比べて前記第1
の動作モード時に、前記ハイデータ保持手段の電位と前
記ロウデータ保持手段の電位との電位差が大きくなるよ
うに、前記ハイデータ保持手段の電位を変更する構成を
付加するものである。
【0017】請求項9の発明は、請求項6〜8の構成
に、前記データ保持電位変更手段は、前記第2の動作モ
ード時と比べて該第2の動作モードが1マイクロ秒以上
継続する動作モードである第3の動作モード時に、前記
ハイデータ保持手段の電位及びロウデータ保持手段の電
位のうちの少なくとも1つを、該電位の絶対値が大きく
なるように変更する構成を付加するものである。
【0018】請求項10の発明は、請求項5又は7の構
成に、前記データ保持手段はクロスカップル型のトラン
ジスタ対からなり、前記データ保持電位変更手段は、前
記トランジスタ対のソース電極の電位を変動させるソー
ス電位制御手段である構成を付加するものである。
【0019】請求項11の発明は、請求項10の構成
に、前記トランジスタ対はアレイ状に設けられ、行方向
の並びを特定するコラムアドレスと列方向の並びを特定
するロウアドレスとから前記トランジスタ対を選択する
アドレスデコーダをさらに備えており、前記ソース電位
制御手段は、前記アドレスデコーダの出力信号によって
制御される構成を付加するものである。
【0020】請求項12の発明は、請求項11の構成
に、前記アドレスデコーダの出力信号は、前記コラムア
ドレスによって制御される構成を付加するものである。
【0021】請求項13の発明は、請求項10〜12の
構成に、前記トランジスタ対の前記ソース電極に接続さ
れ、該ソース電極の電位を制御するソース電位制御線
と、前記トランジスタ対に接続され、列方向に並ぶ該ト
ランジスタ対を選択するビット線とをさらに備え、前記
ソース電位制御線は前記ビット線と平行に設けられてい
る構成を付加するものである。
【0022】請求項14の発明は、請求項10〜12の
構成に、前記トランジスタ対の前記ソース電極に接続さ
れ、該ソース電極の電位を制御するソース電位制御線
と、前記トランジスタ対に接続され、行方向に並ぶ前記
トランジスタ対を選択するワード線とをさらに備え、前
記ソース電位制御線は前記ワード線と平行に設けられて
いる構成を付加するものである。
【0023】請求項15の発明は、請求項10の構成
に、前記トランジスタ対に接続され、該トランジスタ対
のソース電極に電荷を供給する外部供給電源線をさらに
備え、前記ソース電位制御手段は、前記トランジスタ対
のソース電極に接続されたソース線と前記外部供給電源
線とを接続するソース線接続手段を有している構成を付
加するものである。
【0024】請求項16の発明は、請求項15の構成
に、前記トランジスタ対はアレイ状に設けられており、
前記トランジスタ対に接続され、コラムアドレスとロウ
アドレスとから前記トランジスタ対を選択するアドレス
デコーダをさらに備えており、前記ソース線接続手段
は、前記アドレスデコーダの出力信号によって制御され
る構成を付加するものである。
【0025】請求項17の発明は、請求項15又は16
の構成に、前記外部供給電源線は接地線である構成を付
加するものである。
【0026】請求項18の発明は、請求項15又は16
の構成に、インダクタンス又はキャパシタンスを用いた
DC−DC変換器をさらに備え、前記外部供給電源線は
前記DC−DC変換器に接続されている構成を付加する
ものである。
【0027】請求項19の発明は、請求項16〜18の
構成に、前記ソース電位制御手段は、前記アドレスデコ
ーダの出力信号により制御され、前記トランジスタ対の
ソース電極に接続されたソース線と前記外部供給電源線
とを接続する共通ソース線接続手段を有している構成を
付加するものである。
【0028】請求項20の発明は、請求項1の構成に、
前記ハイデータ保持手段はチャージポンプ回路からなる
内部昇圧回路を有している構成を付加するものである。
【0029】請求項21の発明は、請求項7の構成に、
前記第1の動作モードにおいて動作クロックのサイクル
周波数が大きいほど、前記ハイデータ保持手段の電位と
前記ロウデータ保持手段の電位との電位差が大きくなる
変化量を抑制するように前記ロウデータ保持手段の電位
を変更する周波数依存型データ保持電位変更手段をさら
に備えている構成を付加するものである。
【0030】請求項22の発明は、請求項21の構成
に、前記周波数依存型データ保持電位変更手段は、前記
第2の動作モード時における前記ロウデータ保持手段の
電位を、前記第1の動作モード時における前記ロウデー
タ保持手段の所定の電位に近づくように設定する所定電
位設定手段を有している構成を付加するものである。
【0031】請求項23の発明は、請求項7の構成に、
前記第1の動作モードにおいて動作クロックのサイクル
周波数が大きいほど、前記ハイデータ保持手段の電位を
大きくするように変更する周波数依存型データ保持電位
変更手段をさらに備えている構成を付加するものであ
る。
【0032】請求項24の発明は、請求項8の構成に、
前記第1の動作モードにおいて動作クロックのサイクル
周波数数が大きいほど、前記ハイデータ保持手段の電位
と前記ロウデータ保持手段の電位との電位差が大きくな
る変化量を抑制するように前記ハイデータ保持手段の電
位を変更する周波数依存型データ保持電位変更手段をさ
らに備えている構成を付加するものである。
【0033】請求項25の発明は、請求項24の構成
に、前記周波数依存型データ保持電位変更手段は、前記
第2の動作モード時における前記ハイデータ保持手段の
電位を、前記第1の動作モード時における前記ハイデー
タ保持手段の所定の電位に近づくように設定する所定電
位設定手段を有している構成を付加するものである。
【0034】請求項26の発明は、請求項8の構成に、
前記第1の動作モードにおいて動作クロックのサイクル
周波数が大きいほど、前記ロウデータ保持手段の電位を
小さくするように変更する周波数依存型データ保持電位
変更手段をさらに備えている構成を付加するものであ
る。
【0035】請求項27の発明が講じた解決手段は、複
数のデータ保持手段を有するデータ記憶装置を前提と
し、前記複数のデータ保持手段にそれぞれ接続され、該
複数のデータ保持手段からデータ保持手段を選択するビ
ット線を備え、前記データ保持手段におけるデータの保
持電位は前記ビット線を駆動する方向とは逆の方向にシ
フトしている構成とするものである。
【0036】請求項27の構成により、データ保持手段
におけるロウデータの保持電位がビット線を駆動する方
向(すなわち、ビット線が電源電位にプリチャージされ
ている場合は接地電位に向かう方向)とは逆の方向にシ
フトされているため、ロウデータ保持手段を通して流れ
るリーク電流が抑制される。また、ハイデータ保持手段
のデータ保持電位もロウデータ保持電位と同一の方向に
シフトされているため、ハイデータとロウデータとのデ
ータ値は保障される。
【0037】請求項28の発明は、請求項1の構成に、
前記データ保持手段がアレイ状に設けられ、且つ、クロ
スカップル型のトランジスタ対を有するメモリセルから
なり、前記メモリセルに接続され、該メモリセルを選択
するビット線をさらに備え、前記メモリセルは前記ビッ
ト線と前記ハイデータ保持手段のソース電極との間に接
続されるアクセストランジスタを有し、前記アクセスト
ランジスタのしきい値電圧は、絶対値が0.35ボルト
よりも小さい値に設定されている構成を付加するもので
ある。
【0038】請求項29の発明は、請求項1の構成に、
前記ロウデータ保持手段はドライブトランジスタ対であ
って、該ドライブトランジスタ対の各しきい値電圧は、
絶対値が0.35ボルトよりも小さい値に設定されてい
る構成を付加するものである。
【0039】請求項30の発明は、請求項1の構成に、
前記データ保持手段がアレイ状に設けられ、且つ、クロ
スカップル型のトランジスタ対を有するメモリセルから
なり、前記メモリセルに接続され、該メモリセルを選択
するビット線をさらに備え、前記メモリセルは前記ビッ
ト線と前記ハイデータ保持手段のソース電極との間に接
続されるアクセストランジスタを有しており、前記デー
タ保持手段に対して読み出し動作及び書き込み動作を行
なわないスタンバイ期間における前記アクセストランジ
スタの基板バイアス電位の絶対値を、前記データ保持手
段に対して読み出し動作又は書き込み動作を行なう活性
化期間における前記アクセストランジスタの基板バイア
ス電位の絶対値よりも大きい値に設定する手段をさらに
備えている構成を付加するものである。
【0040】請求項31の発明は、請求項1の構成に、
前記ロウデータ保持手段はドライブトランジスタ対であ
って、前記データ保持手段に対して読み出し動作及び書
き込み動作を行なわないスタンバイ期間における前記ド
ライブトランジスタ対の各基板バイアス電位の絶対値
を、前記データ保持手段に対して読み出し動作又は書き
込み動作を行なう活性化期間における前記ドライブトラ
ンジスタ対の各基板バイアス電位の絶対値よりも大きい
値に設定する手段をさらに備えている構成を付加するも
のである。
【0041】請求項32の発明は、請求項1の構成に、
前記データ保持手段に対して読み出し動作及び書き込み
動作を行なわないスタンバイ期間において、前記ロウデ
ータ保持手段の電位を小さくするデータ保持電位変更手
段をさらに備えている構成を付加するものである。
【0042】請求項33の発明は、請求項1の構成に、
前記ロウデータ保持手段はドライブトランジスタ対であ
って、該ドライブトランジスタ対における各しきい値電
圧の基板バイアス電位に対する依存性が大きくなるよう
にデバイスパラメータが設定されている構成を付加する
ものである。
【0043】請求項34の発明は、請求項33の構成
に、前記デバイスパラメータは、基板バイアス電位によ
り前記ドライブトランジスタ対における各基板表面から
の深さが決定され、前記基板底部とチャネル部との間の
空間電荷領域の不純物濃度である構成を付加するもので
ある。
【0044】請求項35の発明は、請求項33の構成
に、前記デバイスパラメータはフラットバンド電圧であ
って、該フラットバンド電圧はしきい値電圧の符号とは
逆方向に大きくなるように設定されている構成を付加す
るものである。
【0045】請求項36の発明は、請求項1の構成に、
前記データ保持手段がアレイ状に設けられ、且つ、クロ
スカップル型のトランジスタ対を有するメモリセルであ
って、前記メモリセルに接続され、該メモリセルを選択
するビット線対と、前記メモリセルに接続され、前記ロ
ウデータ保持手段の電位を制御するためのロウデータ保
持電源線と、前記ビット線対を介して前記メモリセルに
接続され、該メモリセルのうちの選択されたメモリセル
から読み出されたデータの電位を増幅するセンスアンプ
回路と、前記ロウデータ保持電源線を介して前記ロウデ
ータ保持手段の電位を制御するロウデータ保持電源制御
回路とをさらに備え、前記センスアンプ回路は、読み出
された前記データの電位を増幅する際に、前記ハイデー
タ保持手段の電位と前記ロウデータ保持手段の電位との
電位差を、選択されていないメモリセルにおける前記ハ
イデータ保持手段の電位と前記ロウデータ保持手段の電
位との電位差に近づくように設定する構成を付加するも
のである。
【0046】請求項37の発明は、請求項36の構成
に、前記ロウデータ保持手段はドライブトランジスタ対
であって、前記ロウデータ保持電源制御回路は、前記ド
ライブトランジスタ対のソース電位を昇圧する構成を付
加するものである。
【0047】請求項38の発明は、請求項36の構成
に、前記メモリセルは前記ビット線対とハイデータ保持
手段のソース電極との間にそれぞれ接続されているアク
セストランジスタを有しており、前記ロウデータ保持電
源制御回路は、前記データの読み出し動作及び書き込み
動作を行なわないスタンバイ期間における前記ロウデー
タ保持手段の電位を、前記電源電位から前記アクセスト
ランジスタのしきい値電圧分低い電位に設定する構成を
付加するものである。
【0048】請求項39の発明は、請求項36の構成
に、前記ロウデータ保持電源制御回路はダミーのアクセ
ストランジスタを有しており、前記ビット線対が前記電
源電位にプリチャージされるのと同時に前記ダミーのア
クセストランジスタにおけるゲート電極に前記電源電位
が印加され、前記ロウデータ保持電源制御回路は、前記
ビット線対のプリチャージ用供給電源から前記ダミーの
アクセストランジスタを介して前記ロウデータ保持手段
のソース電極に電圧を供給することにより、前記スタン
バイ期間における前記ロウデータ保持手段の電位を設定
する構成を付加するものである。
【0049】請求項40の発明は、請求項36の構成
に、前記ロウデータ保持電源制御回路に接続されている
ロウデータ保持電源線は、読み出し動作時には、隣接す
る前記ロウデータ保持電源線同士が電気的に接続されて
いる構成を付加するものである。
【0050】請求項41の発明は、請求項36の構成
に、前記データ保持手段がアレイ状に設けられ、且つ、
クロスカップル型のトランジスタ対を有するメモリセル
からなり、前記メモリセルに接続され、該メモリセルを
選択するビット線対と、前記ビット線対を介して前記メ
モリセルと接続され、該メモリセルのうちの選択された
メモリセルから読み出されたデータの電位を増幅するセ
ンスアンプ回路とをさらに備え、前記センスアンプ回路
は、読み出し動作時に導通するロウ電位供給電源制御ト
ランジスタを有し、前記ロウ電位供給電源制御トランジ
スタのゲート電極とソース電極とには、互いに相補関係
にある制御信号が印可され、且つ、該ロウ電位供給電源
制御トランジスタのしきい値電圧の絶対値が0.35V
以下に設定されている構成を付加するものである。
【0051】請求項42の発明は、請求項1の構成に、
前記ハイデータ保持手段に接続され、該ハイデータ保持
手段に電圧を供給するハイデータ保持電源線と、書き込
み動作時に、選択された前記ハイデータ保持手段の電位
をフローティング状態にするハイデータ保持電位フロー
ティング手段とをさらに備えている構成を付加するもの
である。
【0052】請求項43の発明は、請求項1の構成に、
書き込み動作時における、選択されたハイデータ保持手
段の電位とロウデータ保持手段の電位との電位差が、デ
ータの読み出し動作及び書き込み動作を行なわないスタ
ンバイ期間におけるハイデータ保持手段の電位とロウデ
ータ保持手段の電位との電位差に等しいか又は小さくな
るように設定し、書き込み動作時における、選択されて
いないハイデータ保持手段のソース電位とロウデータ保
持手段のソース電位との電位差がスタンバイ期間におけ
るハイデータ保持手段の電位とロウデータ保持手段の電
位との電位差と等しくなるように設定するデータ保持電
位変更手段をさらに備えている構成を付加するものであ
る。
【0053】請求項44の発明は、請求項1の構成に、
前記ハイデータ保持手段に接続され、該ハイデータ保持
手段に電圧を供給するハイデータ保持電源線と、書き込
み動作時に、選択された前記ハイデータ保持手段の電位
を降圧させるデータ保持電位変更手段とをさらに備えて
いる構成を付加するものである。
【0054】請求項45の発明は、請求項1の構成に、
前記ハイデータ保持手段に接続され、該ハイデータ保持
手段に電圧を供給するハイデータ保持電源線と、読み出
し動作時に、選択された前記ハイデータ保持手段の電位
を昇圧させるデータ保持電位変更手段とをさらに備えて
いる構成を付加するものである。
【0055】請求項46の発明は、請求項1の構成に、
前記データ保持手段が複数のブロックに分割されたアレ
イ状に設けられ、且つ、クロスカップル型のトランジス
タ対を有するメモリセルからなり、前記ブロック間にま
たがって配設される第1のロウデータ保持電源線と、前
記ブロック内の前記ロウデータ保持手段に接続され、該
ブロック内の前記ロウデータ保持手段に電圧を供給する
第2のロウデータ保持電源線とをさらに備え、第1のロ
ウデータ保持電源線と第2のロウデータ保持電源線とは
スイッチを介して接続されている構成を付加するもので
ある。
【0056】請求項47の発明は、請求項46の構成
に、前記メモリセルに接続され、該メモリセルを選択す
る複数のビット線対を備え、前記複数のブロックは、前
記複数のビット線対のうちの同一のビット線対に接続さ
れた前記メモリセルアレイが分割されてなり、前記スイ
ッチは前記ブロックごとに設けられており、前記第1及
び第2のロウデータ保持電源線のインピーダンスを前記
スイッチを介して制御する構成を付加するものである。
【0057】請求項48の発明は、請求項47の構成
に、前記インピーダンス制御手段は、前記スイッチを介
して、選択状態においては低インピーダンスとなる電位
を発生し、非選択状態においては高インピーダンスとな
る電位を発生する構成を付加するものである。
【0058】請求項49の発明が講じた解決手段は、メ
モリセルがアレイ状に配置されてなるメモリセルアレイ
部と周辺回路部とからなるデータ記憶装置を対象とし、
前記周辺回路部は、読み出し動作時に、選択されたメモ
リセルにおけるハイデータ保持手段の電位とロウデータ
保持手段の電位との電位差を、選択されていないメモリ
セルにおけるハイデータ保持手段のソース電位とロウデ
ータ保持手段のソース電位との電位差よりも大きくする
電圧制御手段と、データの読み出し動作又は書き込み動
作を行なう活性化期間に前記周辺回路部に流れる電流を
導通させ、読み出し動作及び書き込み動作を行なわない
スタンバイ期間に前記周辺回路部に流れる電流を遮断す
る電流制御手段とを備えている構成とするものである。
【0059】請求項49の構成により、読み出し動作時
に選択されなかったメモリセルは、選択されたメモリセ
ルよりもアクセストランジスタ及びロウデータ保持手段
であるドライブトランジスタのゲート・ソース間電圧が
小さくなり、また、スタンバイ期間において周辺回路部
に流れる電流を遮断する電流制御手段を備えているた
め、活性化期間に比べてはるかに長いスタンバイ期間の
リーク電流が流れなくなる。
【0060】請求項50の発明が講じた解決手段は、複
数のクロスカップル型のデータ保持手段であるトランジ
スタ対を有するデータ記憶装置の駆動方法を前提とし、
前記複数のトランジスタ対のうちの選択されたトランジ
スタ対のソース線を接地するソース線接地工程と、前記
選択されたトランジスタ対のソース線にプリチャージを
行なう際に、選択されていないトランジスタ対のソース
線に前記選択されたトランジスタ対のソース線を接続す
るソース線接続工程とを備えている構成とするものであ
る。
【0061】請求項50の構成により、選択されたトラ
ンジスタ対のソース線を接地した後、選択されたトラン
ジスタ対のソース線に対してプリチャージを行なう際
に、非選択のトランジスタ対のソース線に選択されたト
ランジスタ対のソース線を接続するため、非選択のトラ
ンジスタ対のソース線に供給されている電荷が選択され
たトランジスタ対のソース線に注入されることになる。
【0062】請求項51の発明は、請求項50の構成
に、前記ソース線接続工程は、前記各トランジスタ対の
ソース線をそれぞれスイッチを介して共通に接続し、且
つ、所定の電位に保持する工程を含む構成を付加するも
のである。
【0063】請求項52の発明は、請求項50又は51
の構成に、前記ソース線接地工程は、データの書き込み
時に、選択されたトランジスタ対のソース線をフローテ
ィング状態にし、選択されていない前記トランジスタ対
のソース線同士を共通に接続する工程を含む構成を付加
するものである。
【0064】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0065】まず、第1の実施形態において本発明の基
本概念を説明する。図1は本発明の第1の実施形態に係
るデータ記憶装置のデータ保持手段とデータ保持電位と
を表わす模式図である。
【0066】図1において、1A及び1Bは、外部から
入力されるアドレスによって選択されるビット線BLに
それぞれ接続され、ハイデータ(H)とロウデータ
(L)との2値のデータ保持手段を有するクロスカップ
ル型のトランジスタ対からなるメモリセルである。電源
電位Vccは、低電圧駆動を行なうために、例えば、1.
0Vに設定されているとする。メモリセル1Aはハイデ
ータ保持手段のデータ保持電位を電源電位Vccに設定さ
れ、ロウデータ保持手段のデータ保持電位を接地電位G
ND(=Vss)に設定されている。読み出し動作時に、
メモリセル1Aが選択されたとすると、ロウデータ保持
手段の電位を負電圧発生回路が供給する−0.6Vに印
可して、ロウデータ保持手段であるトランジスタ対のゲ
ート・ソース間電圧Vgsを大きくし、該トランジスタ対
の駆動能力を高めるBL駆動を行なうことにより、読み
出し速度の向上を図っている。
【0067】一方、本願のメモリセル1Bはハイデータ
保持手段のデータ保持電位を、内部昇圧回路としてのチ
ャージポンプ回路又はインダクタとキャパシタとを含む
DC−DC変換器により電源電位Vccが昇圧された1.
5Vに設定され、ロウデータ保持手段のデータ保持電位
が接地電位GNDよりも大きな0.6Vに設定されてい
る。読み出し動作時に、メモリセル1Bが選択されたと
すると、ロウデータ保持手段の電位を接地して、ロウデ
ータ保持手段であるトランジスタ対のゲート・ソース間
電圧Vgsを大きくし、駆動能力を高めるBL駆動を行な
って読み出し速度の向上を図っている。
【0068】すなわち、本願のメモリセル1Bは、デー
タ保持手段におけるデータの各保持電位がビット線BL
を駆動する方向とは逆の方向にそれぞれシフトされてい
る。ここで、ビット線BLの駆動方向とは、例えば、電
源電位Vccにプリチャージされるビット線BLの場合
は、接地電位方向がその駆動方向である。
【0069】本実施形態の特徴として、BL駆動を行な
うために必要な負電圧発生回路が不要となる。なお、読
み出し時には、メモリセル1Aが接続される負電圧発生
回路は読み出し電流が流れ込むため、該回路の負荷が大
きくなるが、メモリセル1Bが接続されている内部昇圧
回路は電流が流れないため、該内部昇圧回路の負荷は小
さい。
【0070】さらに、読み出し動作も書き込み動作も行
なわないスタンバイ期間に、ロウデータ保持手段である
トランジスタ対のソース電位を0.6Vに設定すると、
基板バイアス効果によって該トランジスタ対の各しきい
値電圧Vt が上昇する。これにより、リーク電流を抑制
することができる。なお、基板バイアス効果については
後の実施形態において詳述する。
【0071】図2は本発明の第1の実施形態に係るデー
タ記憶装置としての半導体SRAM集積回路装置の部分
回路図である。図2において、1はn行×m列(ただ
し、n,mは正の整数とする。以下同じ)のアレイ状に
配設されたメモリセルである。P1はハイデータとなる
電位を一方のハイデータ保持手段に供給する第1の負荷
トランジスタ、P2はハイデータとなる電位を他方のハ
イデータ保持手段に供給する第2の負荷トランジスタ、
N1はロウデータとなる電位を一方のロウデータ保持手
段に供給する第1のドライブトランジスタ、N2はロウ
データとなる他方のロウデータ保持手段に供給する第2
のドライブトランジスタである。
【0072】VHはハイデータの電位となるハイデータ
保持電位、VLはロウデータの電位となるロウデータ保
持電位、VWLは行方向のメモリセルを選択するワード
線、BLm及び/BLmは列方向のメモリセルに対して
読み出し動作又は書き込み動作を制御するビット線対、
N3はワード線VWLにより活性化され、一方のデータ
保持手段に接続される第1のアクセストランジスタ、N
4はワード線VWLにより活性化され、他方のデータ保
持手段に接続される第2のアクセストランジスタであ
る。
【0073】VSLq(ただし、qは1〜4の整数)は
メモリセル1のドライブトランジスタ対N1,N2のソ
ース電極に接続され、BL駆動を行なうためのソース電
位制御線である。
【0074】CSLqは対応するソース電位制御線VS
Lqにそれぞれ接続され、データ保持電位変更手段とし
てのソース電位制御回路である。ソース電位制御回路C
SLqは、一対のコラムアドレス及びロウアドレスによ
り複数のメモリセルから所定のメモリセル1を選択する
アドレスデコーダの出力信号のうちのソース線制御信号
PYqと、アドレスデコーダの出力信号のうちのロウア
ドレス信号PXnを受けるWLデコーダが出力するワー
ド線制御信号WLnと、書き込み制御信号WEとにより
制御される。
【0075】ソース電位制御回路CSLqは、ソース線
制御信号PYqとワード線制御信号WLnと書き込み制
御信号WEとを受けるSLデコーダと、選択されたメモ
リセル1のソース線を接地するためのトランジスタより
なるソース線接続手段としてのソース線スイッチSW1
と、非選択のメモリセル1のソース線を接地電位よりも
高く保持するためのトランジスタよりなる共通ソース線
接続手段としての共通ソース線スイッチSW2とを備え
ている。
【0076】SLデコーダは、ソース線制御信号PYq
とワード線制御信号WLnと書き込み制御信号WEとを
受け、外部供給電源線としての接地線2を制御する第1
の制御信号GAをソース線スイッチSW1のゲート電極
に出力し、また、外部供給電源線としての共通ソース接
続線3を制御する第2の制御信号GBを共通ソース線ス
イッチSW2のゲート電極に出力する。
【0077】4は共通ソース接続線3に接続され、非選
択のメモリセル1のロウデータの保持電位を接地電位よ
りも高い0.6Vになるように調節して保持する基準電
位発生回路である。
【0078】なお、ソース電位制御線VSL1に接続さ
れている第1のキャパシタCSSLは、該ソース電位制
御線VSL1の寄生容量を表わしており、他のソース電
位制御線にもそれぞれ寄生容量は存在するが図示してい
ない。また、共通ソース接続線3に接続されている第2
のキャパシタCVPLは、該共通ソース接続線3の寄生
容量を表わしているが、容量が不足するようであるなら
ば別のキャパシタを追加してもよい。
【0079】以下、前記のように構成されたSRAM集
積回路装置の動作を説明する。
【0080】まず、読み出し動作を[表1]に基づいて
説明する。
【0081】
【表1】
【0082】図2に示すように、ビット線対BL1,/
BL1に接続されているメモリセル1が選択されたとす
る。[表1]に示すように、読み出し時には書き込み制
御信号WEはオフになると共にワード線制御信号WLn
はオンになる。このとき、図2に示すソース電位制御回
路CSL1におけるソース線制御信号PY1及び第1の
制御信号GAはオンになり、且つ、第2の制御信号GB
はオフになるため、ソース制御線VSL1は接地電位と
なる。一方、非選択のメモリセル1の場合は、ソース電
位制御回路CSL2〜CSL4における各ソース線制御
信号PY2〜PY4及び第1の制御信号GAはオフにな
り、且つ、第2の制御信号GBはオンになるため、各ソ
ース制御線VSL2〜VSL4はそれぞれ共通ソース接
続線3に接続されるため、接地電位よりも高い0.6V
に印可される。
【0083】このように、選択されたメモリセル1の読
み出し電流Irは、第1のドライブトランジスタのソー
ス電位を下げてゲート・ソース間電圧Vgsを大きくする
ため、第1のドライブトランジスタN1の駆動能力が大
きくなるので、低電圧駆動であっても確実にデータを読
み出すことができる。また、非選択のメモリセルのドラ
イブトランジスタのソース電位は昇圧されているため、
ワード線VWLが活性化された際に生じる、非選択のビ
ット線BL2〜BL4から各ソース制御線VSL2〜V
SL4を介してそれぞれ廃棄される電荷Q0の電荷量を
抑制できるので、消費電力を減らすことができる。
【0084】さらに、図3(a)の読み出し動作のタイ
ミングチャートに示すように、読み出し開始時をt0と
し読み出し終了時をt1とする。
【0085】読み出し終了時t1において、選択された
メモリセル1は、ソース電位制御回路CSL1における
第1の制御信号GAがオフになり、且つ、第2の制御信
号GBがオンになるため、ソース制御線VSL1は共通
ソース接続線3に接続されるので0.6Vに印可され
る。
【0086】このとき、廃棄された電荷Q0は第2のキ
ャパシタCVPLに充電されているため、図3(b)に
示すように、第2のキャパシタCVPLの電荷の一部Q
1がソース制御線VSL1の寄生容量である第1のキャ
パシタに注入されるため、電荷の再利用が図られること
になり、さらに消費電力が低減する。
【0087】次に、書き込み動作を[表2]に基づいて
説明する。
【0088】
【表2】
【0089】図2に示すように、ビット線対BL1,/
BL1に接続されているメモリセル1が選択されたとす
る。[表2]に示すように、書き込み時には書き込み制
御信号WE及びワード線制御信号WLnはオンになる。
このとき、図2に示すソース電位制御回路CSL1にお
けるソース線制御信号PY1はオンになり、且つ、第1
の制御信号GA及び第2の制御信号GBはオフになるた
め、ソース制御線VSL1はフローティング状態とな
る。一方、非選択のメモリセル1の場合は、ソース電位
制御回路CSL2〜CSL4における各ソース線制御信
号PY2〜PY4及び第1の制御信号GAはオフにな
り、且つ、第2の制御信号GBはオンになるため、各ソ
ース制御線VSL2〜VSL4はそれぞれ共通ソース接
続線3に接続されるため、接地電位よりも高い0.6V
に印可される。
【0090】このように、書き込み動作時に選択された
メモリセル1のソース制御線VSL1をフローティング
状態とするため、ソース制御線VSL1が高インピーダ
ンスとなるので、ドライブトランジスタ対N1,N2が
駆動しなくなる。これにより、所定のハイデータの電位
に到達する時間が短縮されるため、書き込み動作を高速
に行なうことができる。また、書き込み動作中にハイデ
ータ保持電位VHを供給する電源からメモリセル1に流
れるセル貫通電流を排除できるため、低消費電力化を図
ることができる。
【0091】なお、本実施形態においては、ソース制御
線VSLqをワード線VWLと平行になるように配置し
たが、必ずしもこれに限るものではなく、ビット線BL
mと平行に配置されていてもよい。
【0092】また、共通ソース接続線3に接続するソー
ス制御線VSLqの数をメモリセル1の4個分とした
が、8個分としてもよい。しかしながら、各ソース制御
線VSLqの負荷を小さくするためには、ソース制御線
VSLqを可能な限り分割した方がよい。
【0093】さらに、読み出し動作も書き込み動作も行
なわないスタンバイ期間に、アクセストランジスタN
3,N4のうち、ロウデータ保持手段に接続されている
側のアクセストランジスタのソース電位を接地電位Vss
よりも大きくすると、基板バイアス効果によって該アク
セストランジスタのしきい値電圧Vt が上昇する。これ
により、リーク電流を抑制することができる。なお、基
板バイアス効果については後の実施形態において詳述す
る。
【0094】以下、本発明の各実施形態に係るデータ記
憶装置の全体構成を説明する。
【0095】図4は本発明に係るデータ記憶装置の1つ
である半導体SRAM集積回路装置の全体構成図であっ
て、図5は本発明に係る半導体SRAM集積回路装置の
メモリセルの回路図である。図4に示すように、n行×
m列のアレイ状に配列されたメモリセルを中心にして、
列アドレス選択方向には周辺回路として、入力された列
アドレスをデコードするビット線デコーダ回路及びデコ
ードされた列アドレスにより複数のビット線対から所定
のビット線対を選択するコラムスイッチ、ロウデータの
電位を制御するロウデータ保持電源制御回路、メモリセ
ルに対してプリチャージを行なうビット線プリチャージ
制御回路、メモリセルのデータ記憶ノードに保持されて
いてビット線対により読み出されたハイ又はロウデータ
を検出するセンスアンプ回路、データの書き込みを行な
う書き込み制御回路、読み出し動作及び書き込み動作を
制御するI/O制御回路が配置され、行アドレス選択方
向には周辺回路として、入力された行アドレスをデコー
ドするワード線デコーダ回路、ハイデータの電位を制御
するハイデータ保持電源制御回路が配置されている。
【0096】図5において、図38に示した従来の低消
費電力型メモリセルと異なる構成要素のみを説明する
と、N3は第1の記憶ノードVN とビット線BL(m)
とに接続され、ワード線WL(n)により活性化される
第1のアクセストランジスタ、N4は第2の記憶ノード
VR とビット相補線/BL(m)とに接続され、同じく
ワード線WL(n)により活性化される第2のアクセス
トランジスタ、Vc は負荷トランジスタ対P1及びP2
の共通ソース電極に接続され、第1の記憶ノードVN 及
び第2の記憶ノードVR にハイデータの電位を供給する
ハイデータ保持電源線、Vs はドライブトランジスタ対
N1及びN2の共通ソース電極に接続され、第1の記憶
ノードVN 及び第2の記憶ノードVR にロウデータの電
位を供給するロウデータ保持電源線である。ハイデータ
保持電源線Vc はワード線WL(n)と平行に行アドレ
ス選択方向に配置され、ロウデータ保持電源線Vs はビ
ット線BL(m)と平行に列アドレス選択方向に配置さ
れている。
【0097】以下、前記のように構成された半導体SR
AM集積回路装置において実施形態を順に説明する。
【0098】図6は本発明の第2の実施形態に係る半導
体SRAM集積回路装置を示し、(a)はメモリセルの
回路図、(b)は読み出し動作時におけるタイミングチ
ャートを示す図である。図6(a)において、トランジ
スタ対P3及びP4並びにP5及びP6は負荷トランジ
スタ対P1及びP2にそれぞれ対応し、トランジスタ対
N5及びN6並びにN9及びN10はドライブトランジ
スタ対N1及びN2にそれぞれ対応し、トランジスタ対
N7及びN8並びにN11及びN12はアクセストラン
ジスタ対N3及びN4にそれぞれ対応する。図6(b)
において、CLOCKは集積回路装置全体の制御タイミ
ングの基準又は読み出し動作及び書き込み動作タイミン
グの基準となる信号であり、ワード線WL(n)及びW
L(n+1)、ロウデータ保持電源線Vs (m)及びV
s (m+1)、ビット線対BL(m)及び/BL(m)
は図6(a)に示すそれぞれの信号線に対応している。
【0099】図6(b)に示すように、時刻t=t0と
t=t1との間に立ち上がるCLOCK信号により読み
出し動作が開始される場合に、各時刻における信号線の
変化を説明する。
【0100】まず、時刻t0において、ワード線WL
(n)及びWL(n+1)の電位は0V、ロウデータ保
持電源線Vs (m)及びVs (m+1)の電位は0.5
V、ビット線対BL(m)及び/BL(m)の電位は
1.0V及び図6(a)に示すハイデータ保持電源線V
c の電位は1.5Vにそれぞれ印加されている。
【0101】次に、時刻t1において、CLOCKの立
ち上がりをトリガにして選択されたワード線WL(n)
は電源電位Vccである1.0Vに印加され、選択された
ビット線対BL(m)及び/BL(m)に接続されてい
るロウデータ保持電源線Vs(m)は、ほぼ同時に0V
に印加される。また、図6(a)に示すように、第1の
記憶ノードVN に0.5Vのロウデータ、第2の記憶ノ
ードVR に1.5Vのハイデータがそれぞれ保持されて
いるとすると、第1の記憶ノードVN は第1のアクセス
トランジスタN3を介してビット線BL(m)及びロウ
データ保持電源線Vs (m)と導通するため、ビット線
BL(m)の電位は、ビット線BL(m)がロウインピ
ーダンスになるので若干(=dVボルト)下がる。これ
により、ビット線対BL(m)及び/BL(m)間に電
位差ができるので、その電位差により記憶されているデ
ータを読み出すことができる。
【0102】次に、図7に基づいてクロスポイント選択
が実現されていることを検証する。図7は図6(a)に
示すメモリセルを構成するアクセストランジスタ等の読
み出し動作時における導通状態を示す図である。図7
(a)に示すように、選択されたビット線に接続されて
いる第1のアクセストランジスタN3は、時刻t0にお
けるワード線WL(n)に接続されているゲート電極の
電位が0V、第1の記憶ノードVN に接続されているソ
ース電極の電位が0.5Vであり、従ってゲート・ソー
ス間電圧Vgsが−0.5Vとなる。また、しきい値電圧
Vt が0.6Vに設定されているとすると、電流値を決
定する実効電圧(Vgs−Vt )が−1.1Vとなり強オ
フとなっている。次に、時刻t1におけるワード線WL
に接続されているゲート電極の電位が1.0V、第1の
記憶ノードVN に接続されているソース電極の電位が0
Vであり、従ってゲート・ソース間電圧Vgsは1.0V
となる。また、しきい値電圧Vt は後述する基板バイア
ス効果により0.6Vから0.45Vに低下するため、
実効電圧(Vgs−Vt )は0.55Vとなり、第1のア
クセストランジスタN3はオンとなる。
【0103】図7(b)に示すように、選択されたビッ
ト線に接続されている第1のアクセストランジスタN7
は、時刻t0時点の説明を省略すると、時刻t1におけ
るワード線WL(n+1)に接続されているゲート電極
の電位が0V、第1の記憶ノードVN に接続されている
ソース電極の電位が0Vになっており、従ってゲート・
ソース間電圧Vgsが0Vとなる。また、しきい値電圧V
t が基板バイアス効果により0.6Vから0.45Vに
低下するため、実効電圧(Vgs−Vt )が−0.45V
となり、第1のアクセストランジスタN7は依然として
オフのままである。
【0104】図7(c)に示すように、非選択のビット
線BL(n+1)に接続されている第1のアクセストラ
ンジスタN11は、時刻t0時点の説明を省略すると、
時刻t1におけるワード線WL(n)に接続されている
ゲート電極の電位が1.0V、第1の記憶ノードVN に
接続されているソース電極の電位が0.5Vであり、従
ってゲート・ソース間電圧Vgsは0.5Vとなる。ま
た、しきい値電圧Vt が0.6Vであるので、実効電圧
(Vgs−Vt )が−0.1Vとなりオフのままであるの
で、第1のアクセストランジスタN11は導通しない。
【0105】図7(d)に示すように、選択されたビッ
ト線に接続されているメモリセルの第1のドライブトラ
ンジスタN1は、時刻t0時点の説明を省略すると、時
刻t1における第2の記憶ノードVRに接続されている
ゲート電極の電位は1.5V、ロウデータ保持電源線V
s に接続されているソース電極の電位は0Vになってお
り、従ってゲート・ソース間電圧Vgsは1.5Vとな
る。また、しきい値電圧Vt は基板バイアス効果により
0.6Vから0.45Vに低下するため、実効電圧(V
gs−Vt )は1.05Vとなり第1のドライブトランジ
スタN1はオンから強オンとなる。
【0106】以上説明したように、選択されたワード線
WL(n)及び選択されたビット線BL(m)に接続さ
れている第1のアクセストランジスタN3と、選択され
たワード線WL(n)及び非選択のビット線BL(m+
1)に接続されている第1のアクセストランジスタN1
1とを時刻t1において比較した場合に、電流値を決定
する実効電圧(Vgs−Vt )の差が0.65Vであるた
め、非選択のビット線BL(m+1)に接続されたメモ
リセルの読み出し能力は、一桁以上低く抑えられている
ことがわかる。従って、従来の低消費電力型SRAMの
ように2個のアクセストランジスタを用いなくても、ク
ロスポイント選択が実現できることがわかる。
【0107】次に、図8に基づいて基板バイアス効果を
説明する。図8は基板バイアス電位Vbsをパラメータと
したゲート・ソース間電圧Vgsとドレイン・ソース間電
流Idsの対数値との相関図である。また、基板バイアス
電位Vbsとしきい値電圧Vtとの関係を式(1)に示
す。
【0108】 Vt =Vfb+(2×Phi )+Gamma ×√(2×Phi −Vbs)…(1) 図8において、SRAMが形成されている半導体基板と
SRAMを構成しているトランジスタのソース電極との
間の電位差である基板バイアス電位Vbsの絶対値を0.
5V大きくすると、しきい値電圧Vt は0.15V上昇
することを示している。なお、基板・ソース間電位Vbs
は負値である。
【0109】式(1)に示すように、Vfbはフラットバ
ンド電圧、Phi はフェルミ準位、Gamma は基板バイアス
効果係数であり、いずれも半導体の材料により決定され
るパラメータであるため、基板バイアス電位Vbsを制御
することにより、一義的にしきい値電圧Vt を変化させ
ることができる。
【0110】本実施形態の特徴として、選択されたメモ
リセルの記憶ノードに保持されているデータの第1の電
位差(Va)は、非選択のメモリセルの記憶ノードに保
持されているデータの第2の電位差(Vb)よりも大き
くなるように制御されるため、アクセストランジスタの
個数を増やすことなくクロスポイント選択ができると共
に、読み出し時にロウデータ保持電源線の電位Vs
(m)を接地電位に下げることにより、基板バイアス電
位Vbsの絶対値が小さくなるため基板バイアス効果が生
じ、しきい値電圧が下がるので、ハイデータ保持電源線
Vc の電位を1.5Vとしても確実に読み出し動作がで
きる。
【0111】なお、第1の電位差Va及び第2の電位差
Vbは、 Va= (ハイデータ保持電源線Vc の電位) −(ロウデータ保持電源線Vs (m)の電位) =1.5V−0V =1.5V Vb= (ハイデータ保持電源線Vc の電位) −(ロウデータ保持電源線Vs (m+1)の電位) =1.5V−0.5V =1.0V である。
【0112】以下、第2の実施形態の変形例を図面に基
づいて説明する。図9は本発明の第2の実施形態の変形
例に係る半導体SRAM集積回路装置を示し、(a)は
メモリセルの回路図、(b)は読み出し動作時における
タイミングチャートを示す図である。図10は図9
(a)に示すメモリセルを構成するアクセストランジス
タ等の読み出し動作時における導通状態を示す図であ
る。図9は図6に示すメモリセルが構成された各トラン
ジスタの極性が反転したトランジスタにより構成されて
いるメモリセルを示している。
【0113】図9及び図10(a)に示すように、第2
の実施形態と同様にアクセストランジスタの中では、選
択されたワード線WL(n)及びビット線BL(m)に
接続された第1のアクセストランジスタP3のみがオン
となることが分かる。
【0114】従って、極性反転型のトランジスタにより
構成される半導体SRAM集積回路装置であっても、第
2の実施形態と同様の特徴を示す。
【0115】ちなみに、本変形例の場合の第1の電位差
Va及び第2の電位差Vbは、 Va= (ハイデータ保持電源線Vs (m)の電位) −(ロウデータ保持電源線Vc の電位) =1.0V−(−0.5)V =1.5V Vb= (ハイデータ保持電源線Vs (m+1)の電位) −(ロウデータ保持電源線Vc の電位) =0.5V−(−0.5)V =1.0V となり、第2の実施形態と同じ値を示す。
【0116】第2の実施形態とその変形例の関係に示し
たように、以下に説明する他の実施形態においても、各
実施形態に対して極性反転型のトランジスタからなる半
導体SRAM集積回路装置に適用できることはいうまで
もない。
【0117】以下、本発明の第3の実施形態に係る半導
体SRAM集積回路装置を図面に基づいて説明する。図
11に示すように、読み出し動作時において、非選択の
ビット線に接続されたメモリセルのロウデータ保持電源
線Vs (m+1)の電位が第2の実施形態に示したよう
に周辺回路の電源電位Vccと接地電位Vssとの間の中間
電位である0.5Vに印加されているのではなく、電源
電位Vccに印加されていることを特徴とする。
【0118】本実施形態の場合は、 第1の電位差Va=1.5V−0V =1.5V 第2の電位差Vb=1.5V−1.0V=0.5V となる。
【0119】これにより、中間電位の発生回路を省略で
きると共に、選択されたビット線BL(m)及び選択さ
れていないビット線BL(m+1)に接続されているメ
モリセルのロウデータ保持電源線Vs (m)及びVs
(m+1)の電位差も大きくなるため、選択されたメモ
リセルの第1のアクセストランジスタN3と選択されて
いないメモリセルの第1のアクセストランジスタN11
とのオン・オフ比も大きくなるので、クロスポイント選
択比が大きく得られることになり、従って、安定した低
消費電力化が可能になる。
【0120】なお、装置内において構成される中間電位
の発生回路は一般にハイインピーダンスを有するものと
なり、ロウデータ保持電源線Vs のように大量の電流を
流す場合は効率が悪くなるが、ハイデータ保持電源線V
c の電位を昇圧する場合は、電源電位Vccに対して0.
6V程度昇圧すれば良く、しかもその昇圧電位は電流を
流す必要がないので、効率が悪くなることもなくフラッ
シュEEPROMのように電源電位に対して2、3倍程
度の昇圧電位は比較的簡単に実現できる。
【0121】以下、本発明の第4の実施形態に係る半導
体SRAM集積回路装置を図面に基づいて説明する。図
12に示すように、読み出し動作時において、非選択の
ビット線に接続されているメモリセルのロウデータ保持
電源線Vs (m+1)の電位が周辺回路の電源電位Vcc
と接地電位Vssとの間の0.5Vに印加されており、選
択されたビット線BL(m)に接続されたメモリセルの
ロウデータ保持電源線Vs (m)の電位が−0.5Vの
負の電位に印加される。
【0122】これにより、電源電位Vccが0.5Vと低
く設定されているとしても、選択されたメモリセルのロ
ウデータ保持電源線Vs (m)の電位が負の電位にまで
オーバードライブして読み出されるため、高速な読み出
し動作が可能となる。
【0123】本実施形態の特徴として、第3の実施形態
に比べて電源電位Vccが低く設定でき、高速読み出しが
可能となる。なお、非選択のビット線に接続されている
メモリセルのロウデータ保持電源線Vs (m+1)の電
位を、第3の実施形態に示したように周辺回路の電源電
位Vccに設定できることは明らかである。
【0124】以下、本発明の第5の実施形態に係る半導
体SRAM集積回路装置を図面に基づいて説明する。図
6及び図13に示すように、第1のアクセストランジス
タN3、N7及びN11等と第1のドライブトランジス
タN1、N5及びN9等のしきい値電圧Vt がそれぞれ
0.15Vに設定されている。このしきい値電圧Vt
は、前記の値に限定されたものではなく、従来のSRA
Mを構成するトランジスタのしきい値電圧Vt =0.6
Vよりも小さく、さらに従来不可能であった0.35V
よりも小さい値に設定されていることに意義がある。
【0125】図6(b)における時刻t0に示すような
スタンバイ状態において、以下に示す2点の理由により
リーク電流が減少するため、各トランジスタのしきい値
電圧Vt を低く設定できる。
【0126】1点目の理由は、図13(b)に示す第1
のアクセストランジスタN7を例に取ると、第1の記憶
ノードVN に接続されているソース電極の電位はスタン
バイ時に0.5Vに印加されており、基板バイアス電位
Vbsの絶対値が0.5V大きくなる。従って、接地電位
Vssを基準にしたしきい値電圧Vt が0.15Vと低い
値であっても、図8に示した基板バイアス効果により該
しきい値電圧Vtが0.15V上昇して0.3Vとなる
からである。しきい値電圧Vt が0.15V上昇すると
リーク電流は1桁半減少する。
【0127】2点目の理由は、同じく第1のアクセスト
ランジスタN7を例にとると、ゲート電極の電位である
ワード線WL(n+1)の電位は0Vであるのに対し
て、ソース電極の電位は0.5Vであるため、ゲート・
ソース間電圧Vgsは−0.5Vの負の電位差を有するか
らである。
【0128】従来、しきい値電圧の最下限値が0.35
Vとなるのは、以下の理由によるものである。SRAM
のメモリセルにおけるセル数の実用的な値は100万個
以上である。100万個のメモリセル全体のリーク電流
を1マイクロアンペア以下に制限するには、1セル当た
り1ピコアンペア以下に抑える必要があることが分か
る。そのためには、SRAMを構成するトランジスタの
各しきい値電圧Vt を0.35V以上に設定しなければ
ならない。前記リーク電流はしきい値電圧Vt にのみ依
存するので、リーク電流が問題となるスタンバイ期間に
しきい値電圧Vtを0.35V以下に設定することは不
可能である。
【0129】しかし、動作期間においては1ミリアンペ
ア程度のリーク電流は許容されるため、しきい値電圧V
t を0.35V以下に設定することができる。
【0130】本実施形態の特徴として、ソース電位を制
御することにより動的に実効的なしきい値電圧を上昇さ
せたり、ゲート・ソース間電位を負にしたりすることに
より、リーク電流の問題を回避できるため、しきい値電
圧Vt を0.35V以下に設定することが可能となる。
【0131】以下、本発明の第6の実施形態に係る半導
体SRAM集積回路装置を図面に基づいて説明する。図
14(a)、(b)及び図15(a)、(b)は、読み
出し動作及び書き込み動作を行なう第1の動作モードと
しての活性化期間と読み出し動作及び書き込み動作を行
なわない第2の動作モードとしてのスタンバイ期間とに
おけるハイデータ保持電源線Vc 及びロウデータ保持電
源線Vs の電位を制御するものである。図14(a)は
活性化期間における選択セルを表わし、図14(b)は
活性化期間における準選択セルを表わし、図15(a)
は活性化期間における非選択セルを表わし、図15
(b)はスタンバイ期間におけるセルを表わしている。
【0132】図14(b)に示す、活性化期間における
準選択セルとは選択されたワード線WLのみ電源電位V
ccに印加され、ロウデータ保持電源線Vs には接地電位
Vssが印加されていない期間をいう。
【0133】まず、図14(b)、図15(a)に示す
ように、活性化期間(選択セルを除く)において、ハイ
データ保持電源線Vc の電位は電源電位Vccに0.5V
を加えた1.0Vに、ロウデータ保持電源線Vs の電位
は電源電位Vccである0.5Vに印加されている。
【0134】次に、図15(b)に示すように、スタン
バイ期間になると、ハイデータ保持電源線Vc の電位
は、電源電位Vccに1.0Vを加えた1.5Vに、ロウ
データ保持電源線Vs の電位は電源電位Vccに0.5V
を加えた1.0Vに印加される。ロウデータ保持電源線
Vs の電位が高く印加されると、メモリセルを構成して
いるドライブトランジスタN1及びN2の基板バイアス
効果により、しきい値電圧が高くなる。
【0135】本実施形態の特徴として、動作期間中の大
部分を占めるスタンバイ期間において、ドライブトラン
ジスタN1及びN2等のソース電極の電位が1.0V昇
圧されると基板バイアス効果によりしきい値電圧が0.
3V上昇するため、リーク電流は3桁減少することにな
る。逆に、3桁のリーク電流が抑制できることを考慮し
て、活性化期間におけるしきい値電圧を通常より約0.
3V低く設定することが可能となり、電源電位Vccを
0.5Vとする低電圧駆動による低消費電力化を達成し
ながら速度の劣化も抑制できる。
【0136】以下、本発明の第6の実施形態の第1の変
形例に係る半導体SRAM集積回路装置を図面に基づい
て説明する。
【0137】本変形例は、読み出し動作又は書き込み動
作の動作タイミングの基準となるCLOCK信号のサイ
クル周波数を相対的に大きくするものである。
【0138】図14(a)に示すように、前記第6の実
施形態における活性化期間の選択セルは、ロウデータ保
持電源線Vs の電位をスタンバイ期間の0.5Vから接
地電位Vssに降圧されている。しかしながら、本変形例
においては、CLOCK信号のサイクル周波数を大きく
しているため、ワード線WL(n)が活性化されている
期間が必然的に短くなる。これにより、スタンバイ期間
中の0.5Vの保持電位を、例えば、0.3V程度にし
てロウデータ保持電源線Vs の遷移期間を確保する必要
がある。リーク電流は、CLOCK信号のサイクル周波
数が相対的に小さい間はDC成分が支配的であるが、該
サイクル周波数が相対的に大きくなると充放電量が支配
的になるため、結果的に、減少することになる。
【0139】従って、CLOCK信号のサイクル周波数
を大きくすればするほど、スタンバイ期間中のロウデー
タ保持電位は接地電位Vssに近づくことになる。なお、
周波数依存型データ保持電位変更手段及び所定電位設定
手段は、図示はしていないが、本発明に係るロウデータ
保持電源制御回路である。
【0140】また、CLOCK信号のサイクル周波数を
大きくしておいて、図14(a)に示す活性化期間の選
択セルのハイデータ保持電源線Vc を、例えば、スタン
バイ期間と同じ1.5Vに昇圧してもよい。このように
すると、第2のドライブトランジスタN2のゲート電位
が高くなるため、高速にデータを読み出すことができ
る。
【0141】以下、本発明の第6の実施形態の第2の変
形例に係る半導体SRAM集積回路装置を図面に基づい
て説明する。
【0142】本変形例も前記第1の変形例と同様に、読
み出し動作又は書き込み動作の動作タイミングの基準と
なるCLOCK信号のサイクル周波数を相対的に大きく
するものである。
【0143】本変形例は、図15(b)に示すスタンバ
イ期間のハイデータ保持電源線Vcの電位が1.5V
に、また、ロウデータ保持電源線Vs の電位が0.5V
に設定されているメモリセルを想定する。
【0144】前記第1の変形例で説明したように、活性
化期間にハイデータ保持電源線Vcの電位をスタンバイ
期間中の1.5Vから2.0Vに昇圧してもよい。
【0145】しかしながら、CLOCK信号のサイクル
周波数を大きくしているため、ワード線WL(n)が活
性化されている期間が必然的に短くなる。これにより、
スタンバイ期間中の1.5Vの保持電位を、例えば、
1.7V程度にしてハイデータ保持電源線Vc の遷移期
間を確保する必要がある。リーク電流は、前述したよう
に、サイクル周波数が相対的に大きくなると充放電量が
支配的になるので減少する。
【0146】従って、CLOCK信号のサイクル周波数
を大きくすればするほど、スタンバイ期間中のハイデー
タ保持電位は活性化期間中のハイデータ保持電源線Vc
の電位(ここでは1.5V)に近づくことになる。な
お、周波数依存型データ保持電位変更手段及び所定電位
設定手段は、図示はしていないが、本発明に係るハイデ
ータ保持電源制御回路である。
【0147】また、CLOCK信号のサイクル周波数を
大きくしておいて、活性化期間の選択セルのロウデータ
保持電源線Vs を接地電位Vssに降圧してもよい。この
ようにすると、第2のドライブトランジスタN2のゲー
ト・ソース間電圧が大きくなるため、高速にデータを読
み出すことができる。
【0148】以下、本発明の第7の実施形態に係る半導
体SRAM集積回路装置を図面に基づいて説明する。図
16及び図17に示すように、スタンバイ期間におい
て、活性化期間と比較して基板に対して印加される基板
電位Vbbを−0.5Vに設定することにより、基板バイ
アス電位Vbsの絶対値が0.5V上昇するため、基板バ
イアス効果によりドライブトランジスタN1及びN2等
のしきい値電圧Vt が0.15V程度高くなるので、リ
ーク電流を1桁半程度抑えることができる。
【0149】また、メモリセルのデータラッチ能力が低
下しないように、ロウデータ保持電源線Vs の電位を接
地電源Vssに印加する。
【0150】以下、本発明の第7の実施形態の変形例に
係る半導体SRAM集積回路装置を説明する。本変形例
は第7の実施形態において、メモリセルのデータラッチ
能力を低下させないように、ロウデータ保持電源線Vs
の電位を接地電源Vssに印加する代わりに、ハイデータ
保持電源線Vc の電位を電源電位Vccに1.0Vを加え
た1.5Vに印加するものである。
【0151】以下、本発明の第8の実施形態に係る半導
体SRAM集積回路装置を図面に基づいて説明する。メ
モリセルを構成するアクセストランジスタ、ドライブト
ランジスタの基板バイアス効果を、他のトランジスタに
生じる基板バイアス効果よりも大きくなるようにデバイ
スパラメータを設定する。
【0152】具体的には、図18(a)に示すように、
従来の半導体基板が示す基板バイアス電位Vbsは、0.
5V小さくなるとしきい値電圧Vtが0.15Vしか上昇
しないが、図18(b)に示すように、0.30V上昇
するように各トランジスタのデバイスパラメータを設定
する。
【0153】第2の実施形態において、基板バイアス電
位Vbsとしきい値電圧Vt との関係を式(1)に示した
が、さらに各デバイスパラメータの関係を以下に示す。
【0154】 Vt =Vfb+(2×Phi )+Gamma ×√(2×Phi −Vbs) …(1) dVt(Vbs) =Gamma ×[√(2×Phi −Vbs)−√(2×Phi )]…(2) Vfb=Vms−Qss/Cox …(3) Gamma ∝√N …(4)
【0155】式(3)及び(4)に示す新たなデバイス
パラメータは、Vmsが半導体基板とゲート電極との間の
仕事関数の差、Qssは絶縁膜内の固定電荷量を、Coxが
絶縁膜内の誘電率を、Nが半導体基板の不純物濃度をそ
れぞれ表わしている。
【0156】まず、基板バイアス効果を大きくするため
には、式(1)の基板バイアス効果係数Gamma の値が大
きくなるように設定する必要がある。式(4)に示すよ
うに、基板バイアス効果係数Gamma の値は、半導体基板
の不純物濃度の平方根に比例するため、基板の不純物濃
度を高くすればよいが、単純に高くすると、しきい値電
圧Vt 自身の値がシフトして大きくなるので問題があ
る。
【0157】そのため、しきい値電圧に影響するチャネ
ル近傍に、従来よりも急峻な不純物濃度分布を有するよ
うに、基板注入濃度のプロファイルを設計する。近似し
たモデルを用いて説明すると、図19(a)において、
10はp型シリコンからなる半導体基板、11及び12
はn型不純物がドーピングされたソース・ドレイン領
域、13はゲート電極、14はゲート電極13と半導体
基板10とを絶縁する絶縁膜である。図19(a)に示
すように、半導体基板10と絶縁膜14との界面に対し
て垂直なA−A´方向の濃度プロファイルを考える。A
からA´に向かう方向をy軸とし、原点y=0を半導体
基板10と絶縁膜14との界面に取る。
【0158】y軸上の点0における不純物濃度Nsが基
板バイアス電位Vbsが0のときのしきい値電圧Vt を決
定し、y軸上の点dにおける不純物濃度Naが基板バイ
アス電位Vbsが−0.5Vのときのしきい値電圧Vt を
決定すると仮定すると、図19(c)に示す従来の不純
物濃度Ns及びNbのグラフの傾きに対して、図19
(b)に示す本発明に係る不純物濃度Ns及びNaのグ
ラフの傾きは、急峻な不純物濃度プロファイルとなる。
【0159】次に、しきい値電圧Vt を一定に保ったま
ま、基板バイアス効果係数Gamma を大きくできるように
するためには、式(3)に示すフラットバンド電圧Vfb
をしきい値電圧Vt の符号とは逆方向、つまり負の方向
に大きくとることにより、基板バイアス効果係数Gamma
による正方向へのしきい値電圧Vt のシフト量を大きく
しても所望のしきい値電圧Vt が得られるように設計す
ればよい。
【0160】現状、nMOSトランジスタにおけるフラ
ットバンド電圧Vfbは−0.9V程度であるので、フェ
ルミ準位(2×Phi )が0.6Vであることを考慮し
て、しきい値電圧Vt を0.6Vとするときの基板バイ
アス効果係数Gamma を含む項は、式(1)を用いると、
補正できる値は高だか0.9V程度である。もし、フラ
ットバンド電圧Vfbをさらに、−0.5V程度小さくで
きれば基板バイアス効果係数Gamma もその分大きくなる
ため、基板バイアス効果を大きくできる。
【0161】前記フラットバンド電圧Vfbは式(3)に
より決定されるので、絶縁膜14内の固定電荷量Qssが
大きくなるように、又は、ゲート電極13と半導体基板
10との間の仕事関数の差Vmsが小さくなるようにデバ
イス設計することにより可能になる。
【0162】以下、本発明の第9の実施形態に係る半導
体SRAM集積回路装置を図面に基づいて説明する。
【0163】図20は本発明の第9の実施形態に係る半
導体SRAM集積回路装置におけるセンスアンプ回路の
回路図である。図20において、VBL及び/VBLは
8本または16本のビット線対BL(m)及び/BL
(m)の中からコラムスイッチを介して列アドレスによ
り選択される該ビット線対BL(m)及び/BL(m)
の電流をセンスアンプに取り込む前データ線対、VOT
及び/VOTは読み出されたデータを出力するデータ線
対、QP1及びQP2は前データ線対VBL及び/VB
Lのインピーダンスをセンスするクロスカップル接続さ
れた第1の負荷トランジスタ対、QP3及びQP4は電
流Iの供給源となる第2の負荷トランジスタ対、QP5
及びQP6は前データ線対VBL及び/VBLのインピ
ーダンス差から電流センスするダイオード接続された第
1のトランジスタ対、QN1及びQN2は第1の負荷ト
ランジスタ対QP1及びQP2によりセンスされた微小
電圧をラッチする第2のトランジスタ対、QN3はラッ
チ期間のみオンとなる第1のスイッチ、QN4は電流セ
ンス期間のみオンとなる第2のスイッチ、QN5は読み
出し動作期間以外はオンとなりデータ線対VOT及び/
VOTをイコライズするための第3のスイッチ、QP7
は第3のスイッチQN5と同一の機能を有する第4のス
イッチ、SGAはCLOCK信号をトリガにし、電流セ
ンス期間を決定する第1の制御信号、SGBは同じくC
LOCK信号をトリガにし、ラッチ期間を決定し、ロウ
データ保持電源制御回路を制御する第2の制御信号、S
GCは同じくCLOCK信号をトリガにし、データ線対
VOT及び/VOT並びにビット線対BL(m)及び/
BL(m)をイコライズする第3の制御信号である。
【0164】本センスアンプ回路は、第1の負荷トラン
ジスタ対QP1及びQP2と第1のトランジスタ対QP
5及びQP6により初期電流センシング回路が構成さ
れ、第1の負荷トランジスタ対QP1及びQP2、第2
の負荷トランジスタ対QP3及びQP4並びに第2のト
ランジスタ対QN1及びQN2により最終ラッチ型電流
センシング回路が構成されている。
【0165】前記のように構成されたセンスアンプ回路
の動作を図20及び図21を参照しながら以下に説明す
る。
【0166】まず、静的な初期電流センシング動作を説
明する。行アドレスにより選択されたワード線WLがハ
イになるため、列アドレスにより選択されたビット線対
BL(m)及び/BL(m)のいずれかは、ロウデータ
が保持された記憶ノードに接続されているアクセストラ
ンジスタ及びドライブトランジスタが活性化され、ロウ
インピーダンス状態となり、コラムスイッチを介して前
データ線対VBL及び/VBLに接続される。
【0167】次に、ワード線WLと同時に第1の制御信
号SGAがハイとなり、第3の制御信号SGCがロウと
なり、第2のスイッチQN4がオンとなるので、第1の
負荷トランジスタ対QP1及びQP2を介してデータ線
対VOT及び/VOTに流れる電流I1及びI2に差が
生じる。
【0168】次に、動的な最終ラッチ型電流センシング
動作を説明する。
【0169】第1の制御信号SGAがロウになると同時
に第2の制御信号SGBがハイとなるため、第1のスイ
ッチQN3がオンとなり、第2のスイッチQN4がオフ
となる。これにより、第2の負荷トランジスタ対QP3
及びQP4から電流Iが供給され始め、第1の負荷トラ
ンジスタ対QP1及びQP2と第2のトランジスタ対Q
N1及びQN2とが相補型トランジスタを構成し、初期
電流センス期間にデータ線対VOT及び/VOTに発生
した微小電位差を増幅する。
【0170】次に、図22に示すように、リードイネー
ブル信号RE、CLOCK信号及び該CLOCK信号の
遅延回路の3入力AND回路により発生される第2の制
御信号SGBがハイとなると、第4の制御信号ENVS
がロウとなるので、CLOCK信号の立ち上がりにより
電源電位Vssに印加されていたロウデータ保持電源線V
s (m)は、ダミーのアクセストランジスタを用いた電
源発生回路が発生する中間電位(=0.5V)に戻され
る。従って、ビット線対BL(m)及び/BL(m)の
放電は停止し、該ビット線対BL(m)及び/BL
(m)の振幅値がクランプされる。
【0171】その結果、ビット線BL(m)の振幅は、
ワード線WLがハイのままであっても、ある一定値にク
ランプされるので、従来のようにCLOCK信号のたち
下がり時に、ワード線WLをロウにしてビット線対BL
(m)及び/BL(m)の放電による振幅をクランプし
ていたものに比較して、ビット線対BL(m)及び/B
L(m)の放電による振幅量がクロック周波数に依存せ
ずに制限できる。
【0172】本実施形態の特徴として、従来は、ワード
線WLがハイに印加される時間によりビット線対BL
(m)及び/BL(m)の放電量を制限していたが、ロ
ウデータ保持電源線Vs (m)の電位を制御することに
よりビット線対BL(m)及び/BL(m)の放電量を
制御するので、消費電力を低減することができる。
【0173】以下、本発明の第10の実施形態に係る半
導体SRAM集積回路装置を図面に基づいて説明する。
図20に示す最終ラッチ型電流センシング回路におい
て、ロウ電位供給電源制御トランジスタである第1のス
イッチQN3は、nチャネルMOS型トランジスタによ
り構成され、そのソース電極とゲート電極とが接続され
る信号線には、相補関係の電位を有する信号対が印加さ
れる。すなわち、第1のスイッチQN13のソース電極
に電源電位Vcc(=1.0V)が印加されているときに
は、そのゲート電極に接地電位Vss(=0V)が印加さ
れており、前記ゲート・ソース電極間には−1.0Vの
負のバイアスが印加されることになり、第1のスイッチ
QN3は完全にカットオフとなる。逆に、第1のスイッ
チQN3のソース電極に接地電位Vss(=0V)が印加
されているときには、そのゲート電極に電源電位Vcc
(=1.0V)が印加されており、前記ゲート・ソース
電極間には1.0Vの正のバイアスが印加され第1のス
イッチQN3はオンとなり、接地電位Vssの電源は最終
ラッチ型電流センシング回路に接続される。
【0174】本実施形態の特徴として、第1のスイッチ
QN3となるMOS型トランジスタは、カットオフする
ときには負のバイアスが印加されるため、しきい値電圧
を0Vに設定したとしても十分にカットオフされる。ま
た、オンにするときには、しきい値電圧が低く設定され
ているため、MOS型トランジスタに流せる単位チャネ
ル幅当たりの電流量も大きくなる。従って、結果的に所
望の電流を流す際にチャネル幅を小さくすることができ
るため、MOS型トランジスタの面積が小さくできるの
でレイアウト上、高集積化に有利となる。
【0175】以下、本発明の第11の実施形態に係る半
導体SRAM集積回路装置を図面に基づいて説明する。
【0176】図22は本発明の第11の実施形態に係る
半導体SRAM集積回路装置におけるロウデータ保持電
源制御回路の回路図である。図22に示すように、CL
OCK信号及び第2の制御信号SGBにより生成される
第4の制御信号ENVSと、コラムアドレスにより出力
されるアドレス選択信号とによりロウデータ保持電源線
Vs (m)の電位が制御される。CLOCK信号がハイ
となり、且つ、該CLOCK信号の遅延信号がロウであ
る期間は第4の制御信号ENVSがハイとなり、同時に
アドレス選択信号がハイとなると、ロウデータ保持電源
線Vs (m)の電位は接地電位Vssに印加される。ま
た、第4の制御信号ENVSがロウに変化すると、ロウ
データ保持電源線Vs (m)は、電源電位Vccに比べて
ダミーのアクセストランジスタのしきい値電圧分降下し
た電位にプリチャージされる。
【0177】図22に示すダミーのアクセストランジス
タ群は、デバイスサイズ及びレイアウトが実際のメモリ
セルと同一の構成とされており、ロウデータ保持電源制
御回路が発生したロウデータ保持電源線Vs (m)の電
位は、ワード線WLを立ち上げた際に、実際のメモリセ
ル内のアクセストランジスタをほぼオフにする電位とな
る。なお、メモリセル内のアクセストランジスタを完全
にオフにする必要がない場合には、前記ダミーのアクセ
ストランジスタ群のしきい値電圧を低めに設定しても良
い。
【0178】以下、本発明の第12の実施形態に係る半
導体SRAM集積回路装置を図面に基づいて説明する。
図23において、Vcel (n)は電圧制御されるハイデ
ータ保持電源線、SEVC(n)はワード線WL(n)
とライトイネーブル信号/REとが共にハイとなる場合
に、すなわち、書き込み動作時にワード線WL(n)が
選択された場合にロウとなる第5の制御信号、PSW1
は第5の制御信号SEVCにより制御されるスイッチト
ランジスタである。
【0179】前記のように構成された半導体SRAM集
積回路装置の動作を以下に説明する。
【0180】まず、書き込み動作時において、選択され
たワード線WL(n)に接続されたメモリセルに接続さ
れているハイデータ保持電源線Vcel (n)は、第5の
制御信号SEVC(n)がロウとなり、インバータに接
続されている第1のスイッチPSW1がオフとなるた
め、ハイインピーダンスで接続され、図24に示すフロ
ーティング状態となる。
【0181】次に、読み出し動作時には、ハイデータ保
持電源線Vcel (n)は、逆にロウインピーダンスに電
源電位Vccに接続される。
【0182】本実施形態の特徴として、書き込み動作時
において、ハイデータ保持電源線Vcel (n)の電流供
給源となる電源と、負荷トランジスタP1及びP2等を
介してビット線対BL(m)及び/BL(m)に接続さ
れている書き込みドライバ等のI/O制御回路における
接地電源Vssとが短絡することが回避できるため、無駄
な消費電力を抑制することができると共にハイデータ保
持電源線Vcel (n)の電位が不安定となる要因を除去
することができる。
【0183】以下、本発明の第12の実施形態の変形例
に係る半導体SRAM集積回路装置を図面に基づいて説
明する。図25及び図26に示すように、書き込み動作
時に、選択されたワード線WL(n)に接続されたメモ
リセルに接続されているハイデータ保持電源線Vcel
(n)は、第5の制御信号SEVC(n)がロウとな
り、インバータに接続されている第1のスイッチPSW
1がオフとなり、第2のスイッチPSW2がオンとなる
ため、電源電位Vccよりも低い0.7Vの電位に印加さ
れる。
【0184】本変形例の特徴として、書き込み動作時に
おけるハイデータ保持電源線Vcel(n)とビット線対
BL(m)及び/BL(m)との間の電位差が小さくな
るため、無駄な貫通電流を抑制することができる。
【0185】以下、本発明の第13の実施形態に係る半
導体SRAM集積回路装置を図面に基づいて説明する。
図27において、SEVC2(n)はワード線WL
(n)とリードイネーブル信号REとが共にハイとなる
場合に、すなわち、読み出し動作時にワード線WL
(n)が選択された場合に、ロウとなる第6の制御信号
である。第6の制御信号SEVC2(n)は第2のスイ
ッチPSW2のゲート電極に接続されている。
【0186】前記のように構成された半導体SRAM集
積回路装置の動作を以下に説明する。 図28に示す読
み出し動作時において、選択されたワード線WL(n)
に接続されたメモリセルに接続されているハイデータ保
持電源線Vcel (n)は、第6の制御信号SEVC2
(n)がロウとなり、インバータに接続されている第1
のスイッチPSW1がオフとなり、第2のスイッチPS
W2がオンとなるため、電源電位Vccよりも高い1.3
Vの電位に印加される。
【0187】本実施形態の特徴として、読み出し動作時
にハイデータ保持電源線Vcel (n)に印加される電位
が電源電位Vccよりも高く設定されているため、例え
ば、図27に示すように第2の記憶ノードVR にゲート
電極が接続されている第1のドライブトランジスタN1
の活性化が速くなるので、読み出し動作を速くすること
ができる。
【0188】逆に、スタンバイ期間に印加されるハイデ
ータ保持電源線Vcel (n)に印加される電源電位Vcc
を下げたとしても、読み出し動作が緩慢にならないので
低電圧駆動が可能となる。
【0189】以下、本発明の第14の実施形態に係る半
導体SRAM集積回路装置を図面に基づいて説明する。
図29において、図20に新たに追加された構成要素及
び制御信号のみを説明すると、SPREは図22に示す
第2の制御信号SGBを反転した信号とCLOCK信号
とがNAND回路により生成される第7の制御信号であ
る。
【0190】前記のように構成された半導体SRAM集
積回路装置の動作を以下に説明する。
【0191】図30に示すように、CLOCK信号の立
ち上がりによりロウとなっていた第7の制御信号SPR
Eが立ち上がることにより、ビット線対BL(m)及び
/BL(m)に対するプリチャージ動作が開始されると
共に立ち上がっていたワード線WL(n)がロウとな
る。同時に、接地電源電位Vssに印加されていたロウデ
ータ保持電源線Vs (m)はロウデータ保持電源制御回
路により中間電位に戻される。
【0192】本実施形態の特徴として、アクセストラン
ジスタ及びドライブトランジスタを介したビット線対B
L(m)及び/BL(m)とロウデータ保持電源線Vs
(m)との接続は、ワード線WL(n)がロウとなった
ときに切れるため、ロウデータ保持電源線Vs (m)の
電位を元の中間電位に戻す際にドライブ負荷容量を小さ
くできる。また、このようにワード線WL(n)をCL
OCK信号に同期しないタイミングにより制御すると、
ビット線対BL(m)及び/BL(m)のプリチャージ
動作の開始も早められ、サイクルタイムの短縮が可能に
なる。
【0193】以下、本発明の第15の実施形態に係る半
導体SRAM集積回路装置を図面に基づいて説明する。
図31において、図27に新たに追加された制御信号の
みを説明すると、Vm はロウデータ保持電源線Vs
(m)の電位、EQm+1 はロウデータ保持電源線Vs
(m)とVs (m+1)とを接続するためのリサイクル
等価信号、UPR(m)はロウデータ保持電源線電位V
m を印加するためのリサイクル昇圧信号、DPR(m)
は接地電源電位Vssを印加するためのリサイクル降圧信
号である。図33(a)に示すように、EQm+1 は列ア
ドレスCA(m+1)と遅延クロック信号DCLKとの
論理積により生成され、図33(b)に示すように、U
PR(m)は列アドレスCA(m+1)と遅延クロック
反転信号XDCLKとの論理積により生成され、図33
(c)に示すように、DPR(m)は列アドレスCA
(m)と遅延クロック反転信号XDCLKとの論理積に
より生成される。
【0194】前記のように構成された半導体SRAM集
積回路装置の動作を以下に説明する。 シーケンシャル
に読み出すことが可能な画像等のデータがメモリセルに
蓄積されている場合において、アドレスにより選択され
たメモリセルに接続されているロウデータ保持電源線V
s (m)の電位をVm から接地電源電位Vssに、また、
接地電源電位VssからVm に変化させるとき、その電位
制御を隣接ブロック間のチャージリサイクリングにより
行なうものである。
【0195】具体的には図32に示すように、ロウデー
タ保持電源線Vs (m+1)の電位Vm を接地電源電位
Vssに降圧させる場合は、リサイクル等価信号EQm+1
がハイとなるため、ロウデータ保持電源線Vs (m+
1)の電位がロウデータ保持電源線Vs (m)の電位と
等しくなるので、ロウデータ保持電源線Vs (m+1)
の電位はVm から1/2 Vm となる。次に、UPR(m)
及びDPR(m+1)が同時にハイとなり、ロウデータ
保持電源線Vs (m+1)の電位が接地電源電位Vssに
降圧され、ロウデータ保持電源線Vs (m)の電位はV
m に昇圧される。
【0196】本実施形態の特徴として、前記チャージリ
サイクル動作を行なうことにより、ロウデータ保持電源
線Vs (m)がVm に昇圧される際に、ロウデータ保持
電源線Vs (m+1)に保持されていた電位のうちの半
分の電位 1/2Vm がロウデータ保持電源線Vs (m)に
供給されるため消費電力を半減することができる。
【0197】以下、本発明の第16の実施形態に係る半
導体SRAM集積回路装置を図面に基づいて説明する。
図34において、Vs A(m)は第1のロウデータ保持
電源線としてのロウデータ保持電源線Vs (m)がブロ
ックごとに分割されたうちの第2のロウデータ保持電源
線としてのAブロック(BLK−A)のロウデータ保持
電源線、Vs B(m)は同じく第2のロウデータ保持電
源線としてのBブロック(BLK−B)のロウデータ保
持電源線、RLAは選択された行アドレスにより制御さ
れるAブロック制御信号、RLBは別の選択された行ア
ドレスにより制御されるBブロック制御信号、NBLA
はAブロック制御信号RLAにより活性化されるAブロ
ック用スイッチ、NBLBはBブロック制御信号RLB
により活性化されるBブロック用スイッチである。図3
4に示すように、ビット線対BL(m)及び/BL
(m)に接続されたメモリセルアレイは複数に分割され
ており、ロウデータ保持電源線Vs (m)はAブロック
用スイッチNBLAを介してAブロックのロウデータ保
持電源線Vs A(m)に接続されると共に、Bブロック
用スイッチNBLBを介してBブロックのロウデータ保
持電源線Vs B(m)に接続されている。このように、
ロウデータ保持電源線Vs (m)はブロック単位にロウ
データ保持電源線Vs A(m)等に接続されており階層
化構造をなしている。
【0198】本実施形態の特徴として、例えば、読み出
し動作時において、Aブロックのロウデータ保持電源線
Vs A(m)の電位を中間電位の0.5Vから接地電位
Vssに遷移させる場合に、ブロックごとに分割される数
に応じて接続されているメモリセルの数が、分割されて
いないときに比べて少なくなるため、前述したように電
位を遷移させなければならないロウデータ保持電源線V
s (m)の容量が減るので、ロウデータ保持電源線Vs
(m)の抵抗及び容量遅延が減ることになる。従って、
ロウデータ保持電源線Vs (m)における電位の遷移速
度が高速となり、読み出し動作が速くなる。また、列ア
ドレスにより選択されたビット線対BL(m)及び/B
L(m)に接続されると共に、該列アドレスにより選択
されたAブロック制御信号RLA又はBブロック制御信
号RLBにより選択されたメモリセルに接続されている
ロウデータ保持電源線Vs A(m)又はVs B(m)の
みを高速に遷移させればよいので、本集積回路装置の消
費電力はさらに低減されることになる。
【0199】以下、本発明の第16の実施形態の変形例
に係る半導体SRAM集積回路装置を図面に基づいて説
明する。図35(a)に示すように、前記第16の実施
形態に示したAブロック制御信号RLA又はBブロック
制御信号RLBは、行アドレスにより選択された際に
は、Aブロック制御スイッチNBLA又はBブロック制
御スイッチNBLBが低インピーダンスとなる第1の中
間電位Vg1(=0.5V)を発生し、また、非選択の際
には、前記スイッチをより高インピーダンスとなる第2
の中間電位Vg2(=0.05V)を発生する。
【0200】図35(b)にタイミングチャートを示す
と、期間t1において、Aブロック制御信号RLAによ
りAブロックが選択され、列方向にはビット線Vs (m
+k)が選択された場合に、Aブロックのロウデータ保
持電源線Vs A(m+k)は高速に第1の中間電位Vg1
である0.5Vから接地電位Vssに遷移するが、Bブロ
ックのロウデータ保持電源線Vs B(m+k)はわず
か、0.05Vしか遷移しない。このとき、選択されて
いないAブロックのロウデータ保持電源線Vs A(m)
及びBブロックのロウデータ保持電源線Vs B(m)
は、全く変化しないので、クロスポイント選択が実現で
きるのはこれまで説明した実施形態と同様である。
【0201】本変形例の特徴として、列アドレスにより
選択された上層のロウデータ保持電源線Vs (m+k)
を遷移させたとしても、それに追従して高速に変化する
のはAブロックのロウデータ保持電源線Vs A(m+
k)だけであり、それ以外のロウデータ保持電源線は、
わずかしか変化しないため、実効的に駆動容量が減るの
で、読み出し動作の高速化と消費電力の低減とが可能に
なる。
【0202】なお、Aブロック制御スイッチNBLA又
はBブロック制御スイッチNBLBを高インピーダンス
にする第2の中間電位Vg2は、該ブロック制御スイッチ
を構成するトランジスタのしきい値電圧付近に設定すれ
ば、選択されていないBブロックのロウデータ保持電源
線Vs B(m)が完全に高インピーダンス状態になるこ
ともなく、又、上層のロウデータ保持電源線Vs (m+
k)に強く結合することもなく低消費電力化の面で有利
になる。第2の中間電位Vg2の値はアプリケーションに
より任意であるが、第1の中間電位Vg1よりも高インピ
ーダンスになる電位となるように設定する必要がある。
【0203】以下、本発明の第17の実施形態に係る半
導体SRAM集積回路装置を図面に基づいて説明する。
図36(a)において、PCTLはセンスアンプ回路及
びビット線デコーダ回路等の周辺回路部に電源電位Vcc
を印加するか否かを制御する第1の電流制御手段、NC
TLは周辺回路部に接地電位Vssを印加するか否かを制
御する第2の電流制御手段、MCは本集積回路装置の動
作期間中にハイとなる動作モード信号、/MCは動作モ
ード信号MCの相補信号であって、本集積回路装置のス
タンバイ期間中にハイとなるスタンバイモード信号、I
l は周辺回路部のリーク電流である。
【0204】これまで説明してきた実施形態及びその変
形例はおもに図36(a)に示すSRAMセルアレイ部
の低消費電力化を目的としていたが、本実施形態におい
てはSRAMセルアレイ部以外の周辺回路部の低消費電
力化を目的としている。
【0205】図36(a)及び(b)に示すように、S
RAMセルアレイ部以外の周辺回路部は、装置のスタン
バイ期間にのみ電源電圧Vccを印加するように電流制御
手段PCTL及びNCTLを備えているため、スタンバ
イ期間に周辺回路部に流れるリーク電流Il を3桁分減
らすことができる。
【0206】図37に半導体SRAM集積回路装置にお
ける主な回路ごとの電力消費量の割合を示す。Aはワー
ド線駆動回路、Bはビット線の充放電、Cはコラム制御
回路、DはI/O制御回路のそれぞれの電力消費量を示
している。
【0207】図37(a)は従来の3Vの電源電圧によ
り駆動される半導体SRAM集積回路装置における電力
消費量の割合を示しており、ビット線の充放電Bによる
電力消費量が60〜70%を占めている。
【0208】図37(b)は従来の3Vの電源電圧によ
り駆動される半導体SRAM集積回路装置であって、メ
モリセルのクロスポイント選択が実現されている場合の
電力消費量の割合を示している。SRAMのメモリセル
が1度に8個のセルがアクセスされるとし、クロスポイ
ント選択により他の7つのメモリセルの電流が、選択さ
れたメモリセルの10%程度に低減されているとする
と、ビット線の充放電Bは80%程度削減されるので、
図37(a)と比べて全体として50%程度の消費電力
が削減されることになる。
【0209】図37(c)は本発明に係る半導体SRA
M集積回路装置であって、メモリセルのクロスポイント
選択を実現すると共に1Vの電源電圧により駆動されて
いる場合の電力消費量の割合を示している。電源電圧が
3分の1になると、電力は次ぎの関係式 電力 = 駆動周波数×動作容量×(電源電圧)2 により導出されるため、図37(c)に示す電力消費量
は図37(b)に示す電力消費量の9分の1となる。
【0210】図37(d)は本実施形態に係る半導体S
RAM集積回路装置であって、図37(c)に示す構成
に周辺回路部のスタンバイ期間におけるリーク電流を低
減させる構成とするものである。図37(c)と比べ
て、ワード線駆動回路の電力消費量A、コラム制御回路
の電力消費量C及びI/O制御回路の電力消費量Dがさ
らに減少する。
【0211】
【発明の効果】請求項1又は27の発明に係るデータ記
憶装置によると、ロウデータ保持手段を通して流れるリ
ーク電流が抑制されるため、低消費電力化を図ることが
できる。
【0212】請求項2の発明に係るデータ記憶装置によ
ると、請求項1の発明に係るデータ記憶装置の効果が得
られる上に、電源電位と接地電位との電位差に等しくな
るように設定されているため、ハイデータとロウデータ
とのデータ値を共に確保することができる。
【0213】請求項5〜8の発明に係るデータ記憶装置
によると、請求項1の発明に係るデータ記憶装置の効果
が得られる上に、ハイデータ保持手段の電位とロウデー
タ保持手段の電位との電位差を、装置の動作モードに従
って変化させるため、読み出し動作又は書き込み動作を
高速に行なうことができる。
【0214】請求項9の発明に係るデータ記憶装置によ
ると、請求項6〜8の発明に係るデータ記憶装置の効果
が得られる上に、第3のモードであるスタンバイ期間に
おいて、ロウデータ保持手段のソース電位が第1のモー
ドである活性化期間よりも昇圧されているため、ロウデ
ータ保持手段がトランジスタよりなる場合は基板バイア
ス効果により該トランジスタのしきい値電圧が高くなる
ので、リーク電流が減少する。また、リーク電流が減少
することを見越して活性化期間における該しきい値電圧
を低く設定することが可能となるため、動作速度を犠牲
にすることなく低電圧駆動による低消費電力化が実現で
きる。
【0215】請求項10〜20の発明に係るデータ記憶
装置によると、請求項5又は7の発明に係るデータ記憶
装置の効果が得られる上に、データ保持手段がクロスカ
ップル型のトランジスタ対からなり、該トランジスタ対
のソース電極の電位を変動させるソース電位制御手段を
備えているため、ゲート・ソース間電圧が大きくなるよ
うにソース電位を変動させることにより、トランジスタ
対の駆動能力を増減させることができる。これにより、
活性化期間である第1の動作モードにあっては動作の高
速化を確実に図ることができると共に、スタンバイ期間
である第2のモードにあってはリーク電流を確実に低減
することができる。
【0216】詳述すると、ロウデータ保持手段であるド
ライブトランジスタのゲート・ソース間電圧が大きくな
るため、ビット線に対する電荷の抜き取りとなる読み出
し動作の高速化が可能となる。また、選択されなかった
メモリセルは、選択されたメモリセルよりも前記ゲート
・ソース間電圧が小さくなるため、選択されなかったビ
ット線に対する電荷の抜き取りがほとんど起こらないの
で、メモリセルを構成するトランジスタ数を増やすこと
なく、すなわちメモリセル当たりの基板上の占有面積を
増やすことなく、クロスポイント選択が可能となると共
にビット線対のプリチャージ動作時の消費電力を低減す
ることができる。
【0217】請求項21又は22の発明に係るデータ記
憶装置によると、請求項7の発明に係るデータ記憶装置
の効果が得られる上に、読み出し又は書き込みの動作を
規定するサイクル周波数が大きくなるにつれて、DC成
分が支配的であったリーク電流は充放電量に支配される
ようになる。これにより、サイクル周波数が大きくなる
と、活性化期間も必然的に短くなり、充放電量が減少す
るので、リーク電流はさらに減少する。
【0218】請求項23の発明に係るデータ記憶装置に
よると、請求項7の発明に係るデータ記憶装置の効果が
得られる上に、ロウデータ保持手段の駆動能力が大きく
なるため、さらに高速にデータを読み出すことができ
る。
【0219】請求項24又は25の発明に係るデータ記
憶装置によると、請求項8の発明に係るデータ記憶装置
の効果が得られる上に、読み出し又は書き込みの動作を
規定するサイクル周波数が大きくなるにつれて、DC成
分が支配的であったリーク電流は充放電量に支配される
ようになる。これにより、サイクル周波数が大きくなる
と、活性化期間も必然的に短くなり、充放電量が減少す
るので、リーク電流はさらに減少する。
【0220】請求項26の発明に係るデータ記憶装置に
よると、請求項8の発明に係るデータ記憶装置の効果が
得られる上に、ロウデータ保持手段の駆動能力が大きく
なるため、さらに高速にデータを読み出すことができ
る。
【0221】請求項28の発明に係るデータ記憶装置に
よると、請求項1の発明に係るデータ記憶装置の効果が
得られる上に、アクセストランジスタのソース電位を昇
圧することにより、アクセストランジスタのしきい値電
圧が基板バイアス効果を生じて動的に高くなるので、ま
た、該アクセストランジスタのゲート・ソース間電圧が
負になるので、スタンバイ期間におけるリーク電流を抑
止することができ、従って、アクセストランジスタのし
きい値電圧の絶対値を0.35V以下に設定しても確実
に読み出し動作を行なうことができる。
【0222】請求項29の発明に係るデータ記憶装置に
よると、請求項1の発明に係るデータ記憶装置の効果が
得られる上に、ドライブトランジスタのソース電位を昇
圧することにより、ドライブトランジスタのしきい値電
圧が基板バイアス効果を生じて動的に高くなるので、ま
た、該ドライブトランジスタのゲート・ソース間電圧が
負になるので、スタンバイ期間におけるリーク電流を抑
止することができ、従って、ドライブトランジスタのし
きい値電圧の絶対値を0.35V以下に設定しても確実
に読み出し動作を行なうことができる。
【0223】請求項30又は31の発明に係るデータ記
憶装置によると、請求項1の発明に係るデータ記憶装置
の効果が得られる上に、スタンバイ期間においてアクセ
ストランジスタ又はドライブトランジスタの基板バイア
ス電位の絶対値を大きくすると、該トランジスタのしき
い値電圧が基板バイアス効果により上昇するため、スタ
ンバイ期間におけるリーク電流を抑止することができる
ので、低電圧駆動による低消費電力化が実現できる。
【0224】請求項32の発明に係るデータ記憶装置に
よると、請求項1の発明に係るデータ記憶装置の効果が
得られる上に、ロウデータ保持手段がトランジスタより
なる場合はスタンバイ期間において基板バイアス効果に
より該トランジスタのしきい値電圧が上昇したとして
も、ハイデータ及びロウデータの保持電位差が大きくな
るため、データラッチ能力が低下しない。
【0225】請求項33の発明に係るデータ記憶装置に
よると、請求項1の発明に係るデータ記憶装置の効果が
得られる上に、基板バイアス電位の変化に対してしきい
値電圧の上昇度が一層大きくなるため、データ保持手段
を構成する各トランジスタのしきい値電圧をさらに低く
設定できるので、さらなる低電圧駆動による低消費電力
化が実現できる。
【0226】請求項34又は35の発明に係るデータ記
憶装置によると、請求項33の発明に係るデータ記憶装
置の効果が得られる上に、基板バイアス効果係数Gamma
を確実に大きくすることができる。
【0227】請求項36又は37の発明に係るデータ記
憶装置によると、請求項1の発明に係るデータ記憶装置
の効果が得られる上に、ビット線の放電量を、従来のよ
うにワード線がハイに印加されている期間により制限す
るのではなく、ドライブトランジスタのソースに接続さ
れているロウデータ保持電源線を昇圧することにより制
限するため、ビット線からの余分な放電量が削減される
ので低消費電力化を図ることができる。
【0228】請求項38又は39の発明に係るデータ記
憶装置によると、請求項36の発明に係るデータ記憶装
置の効果が得られる上に、ロウデータ保持電源線の電位
を、ロウデータ保持電源制御回路が有しているダミーの
アクセストランジスタのしきい値電圧分降下した電位に
印加するため、ワード線がハイに印加されたとしてもメ
モリセルを構成するアクセストランジスタは、ほぼオフ
の状態であるのでクロスポイント選択が確実に実現で
き、確実に低消費電力化を図ることができる。
【0229】請求項40の発明に係るデータ記憶装置に
よると、シーケンシャルに読み出すことができるデータ
を扱う場合に、請求項36の発明に係るデータ記憶装置
の効果が得られる上に、読み出し動作が完了したメモリ
セルに接続されているのロウデータ保持電源線の電位
を、次に読み出し動作が開始されるメモリセルに接続さ
れているロウデータ保持電源線から2分の1の電位が供
給されるため、ロウデータ保持電源線に供給する電力が
半減するので、消費電力が低減する。
【0230】請求項41の発明に係るデータ記憶装置に
よると、請求項1の発明に係るデータ記憶装置の効果が
得られる上に、センスアンプを構成するロウ電位供給電
源制御トランジスタのチャネル幅を小さく設定できるた
め、センスアンプの高集積化に有利となる。
【0231】請求項42の発明に係るデータ記憶装置に
よると、請求項1の発明に係るデータ記憶装置の効果が
得られる上に、書き込み動作時に、ハイデータ保持電源
線の電流供給源と、ハイデータ保持手段である負荷トラ
ンジスタ等を介してビット線対に接続される書き込みド
ライバの接地電源とが短絡することを回避できるため、
無駄な消費電流を抑制することができると共に、ハイデ
ータ保持電源線の電位の不安定要因を除去することがで
きる。
【0232】請求項43又は44の発明に係るデータ記
憶装置によると、請求項1の発明に係るデータ記憶装置
の効果が得られる上に、書き込み動作時においてハイデ
ータ保持電源線とビット線対との間の電位差が小さくな
るため、無駄な貫通電流を抑制することができるので、
低消費電力化が実現できる。
【0233】請求項45の発明に係るデータ記憶装置に
よると、請求項1の発明に係るデータ記憶装置の効果が
得られる上に、読み出し動作時において、ロウデータ保
持手段がトランジスタよりなる場合は該トランジスタの
活性化が速くなるため、読み出し動作が速くなる。
【0234】請求項46又は47の発明に係るデータ記
憶装置によると、請求項1の発明に係るデータ記憶装置
の効果が得られる上に、ロウデータ保持電源線の電位を
遷移させる際に、メモリセルアレイがブロックごとに分
割されているため、ロウデータ保持電源線の抵抗値及び
容量遅延が減少するので、ロウデータ保持電源線の電位
が高速に遷移するようになり、従って、読み出し動作が
速くなると共に消費電力がさらに低減する。
【0235】請求項48の発明に係るデータ記憶装置に
よると、請求項47の発明に係るデータ記憶装置の効果
が得られる上に、選択されていないブロック単位のロウ
データ保持電源線が完全に高インピーダンス状態にはな
らず、また、上層のロウデータ保持電源線に強く結合す
ることもないため、低消費電力化に有利となる。
【0236】請求項49の発明に係るデータ記憶装置に
よると、前記請求項1の発明に係るデータ記憶装置の効
果が得られる上に、スタンバイ期間においてSRAMセ
ルアレイ部以外の周辺回路部のリーク電流を減らすこと
ができるため、装置としての消費電力が一層低減でき
る。
【0237】請求項50又は51の発明に係るデータ記
憶装置の駆動方法によると、選択されたソース線にプリ
チャージを行なう際に、非選択のトランジスタ対のソー
ス線に選択されたトランジスタ対のソース線を接続する
ため、非選択のトランジスタ対のソース線に供給されて
いる電荷が選択されたトランジスタ対のソース線に注入
されるため、従来リーク電流として廃棄されていた電荷
を再利用することができる。これにより、消費電力を低
減することができる。
【0238】請求項52の発明に係るデータ記憶装置の
駆動方法によると、請求項50又は51の発明に係るデ
ータ記憶装置の駆動方法の効果が得られる上に、書き込
み動作時に、選択されたトランジスタ対のソース線をフ
ローティング状態にするため、該トランジスタ対のソー
スがが高インピーダンスとなるので、該トランジスタ対
が駆動しなくなる。これにより、所定のハイデータの電
位に到達する時間が短縮されるため、書き込み動作を高
速に行なうことができる。また、書き込み動作中にハイ
データ保持電位を供給する電源からデータ保持手段に流
れる貫通電流を排除できるため、さらに低消費電力化を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るデータ記憶装置
のデータ保持手段とデータ保持電位とを表わす模式図で
ある。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る半導体SRAM
集積回路装置の部分回路図である。
【図3】(a)は本発明の第1の実施形態に係る半導体
SRAM集積回路装置におけるメモリセルの読み出し動
作のタイミングチャート図である。(b)は本発明の第
1の実施形態に係る半導体SRAM集積回路装置におけ
るメモリセルの電荷の再利用を表わす模式図である。
【図4】本発明に係る半導体SRAM集積回路装置の全
体構成図でる。
【図5】本発明に係る半導体SRAM集積回路装置のメ
モリセルの回路図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る半導体SRAM
集積回路装置を示し、(a)はメモリセルアレイの回路
図、(b)は読み出し動作時におけるタイミングチャー
トを示す図である。
【図7】図3(a)に示すメモリセルを構成するアクセ
ストランジスタ等の時刻t0と時刻t1とにおける読み
出し動作時における導通状態を示し、(a)は選択され
たメモリセルの第1のアクセストランジスタN3を示す
図であり、(b)は選択されていないメモリセルの第1
のアクセストランジスタN7を示す図であり、(c)は
選択されていないメモリセルの第1のアクセストランジ
スタN11を示す図であり、(d)は選択されたメモリ
セルの第1のドライブトランジスタN1を示す図であ
る。
【図8】基板バイアス電位Vbsをパラメータとしたゲー
ト・ソース間電圧Vgsとドレイン・ソース間電流Idsの
対数値との相関図である。
【図9】本発明の第2の実施形態の変形例に係る半導体
SRAM集積回路装置を示し、(a)はメモリセルアレ
イの回路図、(b)は読み出し動作時におけるタイミン
グチャートを示す図である。
【図10】図9(a)に示すメモリセルを構成するアク
セストランジスタ等の時刻t0と時刻t1とにおける読
み出し動作時における導通状態を示し、(a)は選択さ
れたメモリセルの第1のアクセストランジスタP3を示
す図であり、(b)は選択されていないメモリセルの第
1のアクセストランジスタP7を示す図であり、(c)
は選択されていないメモリセルの第1のアクセストラン
ジスタP11を示す図であり、(d)は選択されたメモ
リセルの第1のドライブトランジスタP1を示す図であ
る。
【図11】本発明の第3の実施形態に係る半導体SRA
M集積回路装置におけるメモリセルアレイの回路図であ
る。
【図12】本発明の第4の実施形態に係る半導体SRA
M集積回路装置におけるメモリセルアレイの回路図であ
る。
【図13】本発明の第5の実施形態に係る半導体SRA
M集積回路装置におけるメモリセルを構成するアクセス
トランジスタ等の時刻t0と時刻t1とにおける読み出
し動作時における導通状態を示し、(a)は選択された
メモリセルの第1のアクセストランジスタN3を示す図
であり、(b)は選択されていないメモリセルの第1の
アクセストランジスタN7を示す図であり、(c)は選
択されていないメモリセルの第1のアクセストランジス
タN11を示す図であり、(d)は選択されていないメ
モリセルの第1のドライブトランジスタN9を示す図で
ある。
【図14】本発明の第6の実施形態に係る半導体SRA
M集積回路装置におけるメモリセルの回路図であって、
(a)は選択期間における選択セルを示し、(b)は選
択期間における準選択セルを示す図である。
【図15】本発明の第6の実施形態に係る半導体SRA
M集積回路装置におけるメモリセルの回路図であって、
(a)は選択期間における非選択セルを示し、(b)は
スタンバイ期間におけるセルを示す図である。
【図16】本発明の第7の実施形態に係る半導体SRA
M集積回路装置におけるメモリセルアレイの回路図であ
る。
【図17】本発明の第7の実施形態に係る半導体SRA
M集積回路装置における読み出し期間及びスタンバイ期
間のタイミングチャート図である。
【図18】基板バイアス電位Vbsをパラメータとしたゲ
ート・ソース間電圧Vgsとドレイン・ソース間電流Ids
の対数値との相関図であって、(a)は従来の半導体基
板の特性を示す図であり、(b)は本発明の第8の実施
形態に係る半導体基板の特性を示す図である。
【図19】(a)は本発明の第8の実施形態に係る半導
体SRAM集積回路装置におけるMOSトランジスタの
断面図である。(b)は本発明の第8の実施形態に係る
半導体SRAM集積回路装置におけるMOSトランジス
タを構成する半導体基板の不純物濃度プロファイルを示
す図である。(c)は従来のMOSトランジスタを構成
する半導体基板の不純物濃度プロファイルを示す図であ
る。
【図20】本発明の第8及び第10の実施形態に係る半
導体SRAM集積回路装置におけるセンスアンプ回路の
回路図である。
【図21】本発明の第9の実施形態に係る半導体SRA
M集積回路装置におけるセンスアンプ回路のタイミング
チャート図である。
【図22】本発明の第11の実施形態に係る半導体SR
AM集積回路装置におけるコラムスイッチ、ビット線デ
コーダ回路及びロウデータ保持電源制御回路の回路図で
ある。
【図23】本発明の第12の実施形態に係る半導体SR
AM集積回路装置におけるメモリセルアレイの回路図で
ある。
【図24】本発明の第12の実施形態に係る半導体SR
AM集積回路装置における読み出し期間及び書き込み期
間のタイミングチャート図である。
【図25】本発明の第12の実施形態の変形例に係る半
導体SRAM集積回路装置におけるメモリセルアレイの
回路図である。
【図26】本発明の第12の実施形態の変形例に係る半
導体SRAM集積回路装置における読み出し期間及び書
き込み期間のタイミングチャート図である。
【図27】本発明の第13の実施形態に係る半導体SR
AM集積回路装置におけるメモリセルアレイの回路図で
ある。
【図28】本発明の第13の実施形態に係る半導体SR
AM集積回路装置における読み出し期間のタイミングチ
ャート図である。
【図29】本発明の第14の実施形態に係る半導体SR
AM集積回路装置におけるビット線プリチャージ回路の
回路図である。
【図30】本発明の第14の実施形態に係る半導体SR
AM集積回路装置における読み出し期間のタイミングチ
ャート図である。
【図31】本発明の第15の実施形態に係る半導体SR
AM集積回路装置におけるメモリセルアレイの回路図で
ある。
【図32】本発明の第15の実施形態に係る半導体SR
AM集積回路装置における読み出し期間のタイミングチ
ャート図である。
【図33】本発明の第15の実施形態に係る半導体SR
AM集積回路装置における制御信号生成回路の回路図で
あり、(a)はリサイクル等価信号生成回路の回路図で
あり、(b)はリサイクル昇圧信号生成回路の回路図で
あり、(c)はリサイクル降圧信号生成回路の回路図で
ある。
【図34】本発明の第16の実施形態に係る半導体SR
AM集積回路装置におけるメモリセルアレイの回路図で
ある。
【図35】本発明の第16の実施形態の変形例に係る半
導体SRAM集積回路装置を示す図であって、(a)は
ブロック制御信号発生回路の回路図であり、(b)は読
み出し期間のタイミングチャート図である。
【図36】本発明の第17の実施形態に係る半導体SR
AM集積回路装置を示し、(a)はブロック回路図であ
り、(b)は動作期間及びスタンバイ期間におけるリー
ク電流の変化を示す図である。
【図37】半導体SRAM集積回路装置における主な回
路ごとの電力消費量の割合を示し、(a)は従来の半導
体SRAM集積回路装置における割合を示す図であり、
(b)は従来のクロスポイント選択が可能な半導体SR
AM集積回路装置における割合を示す図であり、(c)
は本発明に係る半導体SRAM集積回路装置における割
合を示す図であり、(d)は本発明の第17の実施形態
に係る半導体SRAM集積回路装置における割合を示す
図である。
【図38】従来の半導体SRAM集積回路装置における
メモリセルの回路図である。
【符号の説明】
1A メモリセル 1B メモリセル 1 メモリセル 2 接地線(外部供給電源線) 3 共通ソース接続線(外部供給電源
線) 4 基準電位発生回路 VH ハイデータ保持電位 VL ロウデータ保持電位 VWL ワード線 BLm ビット線 /BLm ビット相補線 VSLq ソース電位制御線 CSLq ソース電位制御回路(データ保持電
位変更手段) PYq ソース線制御信号 PXn ロウアドレス信号 WLn ワード線制御信号 WE 書き込み制御信号 SW1 ソース線スイッチ(ソース線接続手
段) SW2 共通ソース線スイッチ(共通ソース
線接続手段) GA 第1の制御信号 GB 第2の制御信号 CCSL 第1のキャパシタ CVPL 第2のキャパシタ Ir 読み出し電流 VN 第1の記憶ノード VR 第2の記憶ノード P1 第1の負荷トランジスタ P2 第2の負荷トランジスタ P3 第1の負荷トランジスタ P4 第2の負荷トランジスタ P5 第1の負荷トランジスタ P6 第2の負荷トランジスタ N1 第1のドライブトランジスタ N2 第2のドライブトランジスタ N3 第1のアクセストランジスタ N4 第2のアクセストランジスタ N5 第1のドライブトランジスタ N6 第2のドライブトランジスタ N7 第1のアクセストランジスタ N8 第2のアクセストランジスタ N9 第1のドライブトランジスタ N10 第2のドライブトランジスタ N11 第1のアクセストランジスタ N12 第2のアクセストランジスタ BL(m) ビット線 /BL(m) ビット相補線 BL ビット線 (配列の添字の省略形) /BL ビット相補線 (配列の添字の省略
形) WL(n) ワード線 WL ワード線 (配列の添字の省略形) Vcc 電源電位 Vss 接地電位 Vc ハイデータ保持電源線 Vcel (n) ハイデータ保持電源線 Vs (m) ロウデータ保持電源線 Vs ロウデータ保持電源線 (配列の添
字の省略形) Vt しきい値電圧 Vgs ゲート・ソース間電圧 Vbs 基板バイアス電位 Ids ドレイン・ソース間電流 Vbb 基板電位 Vm ロウデータ保持電源線電位 Vg1 第1の中間電位 Vg2 第2の中間電位 Ns y軸上の点0における不純物濃度 Na y軸上の点dにおける不純物濃度 Nb y軸上の点dにおける不純物濃度 CLOCK クロック信号 SGA 第1の制御信号 SGB 第2の制御信号 SGC 第3の制御信号 ENVS 第4の制御信号 SEVC(n) 第5の制御信号 SEVC2(n) 第6の制御信号 SPRE 第7の制御信号 VOT データ線 /VOT データ相補線 VBL 前データ線 /VBL 前データ相補線 QP1、QP2 第1の負荷トランジスタ対 QP3、QP4 第2の負荷トランジスタ対 QP5、QP6 第1のトランジスタ対 QN1、QN2 第2のトランジスタ対 QN3 第1のスイッチ(ロウ電位供給電源
制御トランジスタ) QN4 第2のスイッチ QN5 第3のスイッチ QP7 第4のスイッチ PSW1 第1のスイッチ PSW2 第2のスイッチ CA(m) 列アドレス DCLK 遅延クロック信号 XDCLK 遅延クロック反転信号 EQm リサイクル等価信号 UPR(m) リサイクル昇圧信号 DPR(m) リサイクル降圧信号 RLA Aブロック制御信号 RLB Bブロック制御信号 NBLA Aブロック制御スイッチ NBLB Bブロック制御スイッチ PCTL 第1の電流制御手段 NCTL 第2の電流制御手段 MC 動作モード信号 /MC スタンバイモード信号 Il リーク電流 A ワード線駆動回路の電力消費量 B ビット線の充放電に要する電力消費
量 C コラム制御回路の電力消費量 D I/O制御回路の電力消費量 10 半導体基板 11 ソース・ドレイン領域 12 ソース・ドレイン領域 13 ゲート電極 14 絶縁膜

Claims (52)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のデータ保持手段を備えたデータ記
    憶装置において、 前記複数のデータ保持手段のうち、 電源電位よりも大きな電位でハイデータを保持するハイ
    データ保持手段と、 接地電位よりも大きな電位でロウデータを保持するロウ
    データ保持手段とを備えていることを特徴とするデータ
    記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記ハイデータ保持手段の電位と前記ロ
    ウデータ保持手段の電位との電位差は、前記電源電位と
    前記接地電位との電位差に等しくなるように設定されて
    いることを特徴とする請求項1に記載のデータ記憶装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ハイデータ保持手段の電位と前記ロ
    ウデータ保持手段の電位との電位差は、前記電源電位と
    前記接地電位との電位差よりも小さくなるように設定さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載のデータ記憶
    装置。
  4. 【請求項4】 前記ハイデータ保持手段の電位と前記ロ
    ウデータ保持手段の電位との電位差は、前記電源電位と
    前記接地電位との電位差よりも大きくなるように設定さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載のデータ記憶
    装置。
  5. 【請求項5】 前記ハイデータ保持手段の電位と前記ロ
    ウデータ保持手段の電位との電位差を、装置の動作モー
    ドに従って変化させるデータ保持電位変更手段をさらに
    備えていることを特徴とする請求項1に記載のデータ記
    憶装置。
  6. 【請求項6】 前記装置の動作モードは、いずれかの前
    記データ保持手段に対してデータの読み出し動作又は書
    き込み動作を行なう第1の動作モードと、いずれの前記
    データ保持手段に対してもデータの読み出し動作及び書
    き込み動作を行なわない第2の動作モードとを含み、 前記データ保持電位変更手段は、前記第2の動作モード
    時と比べて前記第1の動作モード時に、前記ハイデータ
    保持手段の電位と前記ロウデータ保持手段の電位との電
    位差を大きくすることを特徴とする請求項5に記載のデ
    ータ記憶装置。
  7. 【請求項7】 前記装置の動作モードは、いずれかの前
    記データ保持手段に対してデータの読み出し動作又は書
    き込み動作を行なう第1の動作モードと、いずれの前記
    データ保持手段に対してもデータの読み出し動作及び書
    き込み動作を行なわない第2の動作モードとを含み、 前記データ保持電位変更手段は、前記第2の動作モード
    時と比べて前記第1の動作モード時に、前記ハイデータ
    保持手段の電位と前記ロウデータ保持手段の電位との電
    位差が大きくなるように、前記ロウデータ保持手段の電
    位を変更することを特徴とする請求項5に記載のデータ
    記憶装置。
  8. 【請求項8】 前記装置の動作モードは、いずれかの前
    記データ保持手段に対してデータの読み出し動作又は書
    き込み動作を行なう第1の動作モードと、いずれの前記
    データ保持手段に対してもデータの読み出し動作及び書
    き込み動作を行なわない第2の動作モードとを含み、 前記データ保持電位変更手段は、前記第2の動作モード
    時と比べて前記第1の動作モード時に、前記ハイデータ
    保持手段の電位と前記ロウデータ保持手段の電位との電
    位差が大きくなるように、前記ハイデータ保持手段の電
    位を変更することを特徴とする請求項5に記載のデータ
    記憶装置。
  9. 【請求項9】 前記データ保持電位変更手段は、前記第
    2の動作モード時と比べて該第2の動作モードが1マイ
    クロ秒以上継続する動作モードである第3の動作モード
    時に、前記ハイデータ保持手段の電位及びロウデータ保
    持手段の電位のうちの少なくとも1つを、該電位の絶対
    値が大きくなるように変更することを特徴とする請求項
    6〜8のいずれか1項に記載のデータ記憶装置。
  10. 【請求項10】 前記データ保持手段はクロスカップル
    型のトランジスタ対からなり、 前記データ保持電位変更手段は、前記トランジスタ対の
    ソース電極の電位を変動させるソース電位制御手段であ
    ることを特徴とする請求項5又は7に記載のデータ記憶
    装置。
  11. 【請求項11】 前記トランジスタ対はアレイ状に設け
    られ、行方向の並びを特定するコラムアドレスと列方向
    の並びを特定するロウアドレスとから前記トランジスタ
    対を選択するアドレスデコーダをさらに備えており、 前記ソース電位制御手段は、前記アドレスデコーダの出
    力信号によって制御されることを特徴とする請求項10
    に記載のデータ記憶装置。
  12. 【請求項12】 前記アドレスデコーダの出力信号は、
    前記コラムアドレスによって制御されることを特徴とす
    る請求項11に記載のデータ記憶装置。
  13. 【請求項13】 前記トランジスタ対の前記ソース電極
    に接続され、該ソース電極の電位を制御するソース電位
    制御線と、 前記トランジスタ対に接続され、列方向に並ぶ該トラン
    ジスタ対を選択するビット線対とをさらに備え、 前記ソース電位制御線は前記ビット線対と平行に設けら
    れていることを特徴とする請求項10〜12のうちのい
    ずれか1項に記載のデータ記憶装置。
  14. 【請求項14】 前記トランジスタ対の前記ソース電極
    に接続され、該ソース電極の電位を制御するソース電位
    制御線と、 前記トランジスタ対に接続され、行方向に並ぶ前記トラ
    ンジスタ対を選択するワード線とをさらに備え、 前記ソース電位制御線は前記ワード線と平行に設けられ
    ていることを特徴とする請求項10〜12のうちのいず
    れか1項に記載のデータ記憶装置。
  15. 【請求項15】 前記トランジスタ対に接続され、該ト
    ランジスタ対のソース電極に電荷を供給する外部供給電
    源線をさらに備え、 前記ソース電位制御手段は、前記トランジスタ対のソー
    ス電極に接続されたソース線と前記外部供給電源線とを
    接続するソース線接続手段を有していることを特徴とす
    る請求項10に記載のデータ記憶装置。
  16. 【請求項16】 前記トランジスタ対はアレイ状に設け
    られており、 前記トランジスタ対に接続され、コラムアドレスとロウ
    アドレスとから前記トランジスタ対を選択するアドレス
    デコーダをさらに備えており、 前記ソース線接続手段は、前記アドレスデコーダの出力
    信号によって制御されることを特徴とする請求項15に
    記載のデータ記憶装置。
  17. 【請求項17】 前記外部供給電源線は接地線であるこ
    とを特徴とする請求項15又は16に記載のデータ記憶
    装置。
  18. 【請求項18】 インダクタンス又はキャパシタンスを
    用いたDC−DC変換器をさらに備え、 前記外部供給電源線は前記DC−DC変換器に接続され
    ていることを特徴とする請求項15又は16に記載のデ
    ータ記憶装置。
  19. 【請求項19】 前記ソース電位制御手段は、 前記アドレスデコーダの出力信号により制御され、前記
    トランジスタ対のソース電極に接続されたソース線と前
    記外部供給電源線とを接続する共通ソース線接続手段を
    有していることを特徴とする請求項16〜18のうちの
    いずれか1項に記載のデータ記憶装置。
  20. 【請求項20】 前記ハイデータ保持手段はチャージポ
    ンプ回路からなる内部昇圧回路を有していることを特徴
    とする請求項1に記載のデータ記憶装置。
  21. 【請求項21】 前記第1の動作モードにおいて動作ク
    ロックのサイクル周波数が大きいほど、前記ハイデータ
    保持手段の電位と前記ロウデータ保持手段の電位との電
    位差が大きくなる変化量を抑制するように前記ロウデー
    タ保持手段の電位を変更する周波数依存型データ保持電
    位変更手段をさらに備えていることを特徴とする請求項
    7に記載のデータ記憶装置。
  22. 【請求項22】 前記周波数依存型データ保持電位変更
    手段は、 前記第2の動作モード時における前記ロウデータ保持手
    段の電位を、前記第1の動作モード時における前記ロウ
    データ保持手段の所定の電位に近づくように設定する所
    定電位設定手段を有していることを特徴とする請求項2
    1に記載のデータ記憶装置。
  23. 【請求項23】 前記第1の動作モードにおいて動作ク
    ロックのサイクル周波数が大きいほど、前記ハイデータ
    保持手段の電位を大きくするように変更する周波数依存
    型データ保持電位変更手段をさらに備えていることを特
    徴とする請求項7に記載のデータ記憶装置。
  24. 【請求項24】 前記第1の動作モードにおいて動作ク
    ロックのサイクル周波数が大きいほど、前記ハイデータ
    保持手段の電位と前記ロウデータ保持手段の電位との電
    位差が大きくなる変化量を抑制するように前記ハイデー
    タ保持手段の電位を変更する周波数依存型データ保持電
    位変更手段をさらに備えていることを特徴とする請求項
    8に記載のデータ記憶装置。
  25. 【請求項25】 前記周波数依存型データ保持電位変更
    手段は、 前記第2の動作モード時における前記ハイデータ保持手
    段の電位を、前記第1の動作モード時における前記ハイ
    データ保持手段の所定の電位に近づくように設定する所
    定電位設定手段を有していることを特徴とする請求項2
    4に記載のデータ記憶装置。
  26. 【請求項26】 前記第1の動作モードにおいて動作ク
    ロックのサイクル周波数が大きいほど、前記ロウデータ
    保持手段の電位を小さくするように変更する周波数依存
    型データ保持電位変更手段をさらに備えていることを特
    徴とする請求項8に記載のデータ記憶装置。
  27. 【請求項27】 複数のデータ保持手段を有するデータ
    記憶装置において、 前記複数のデータ保持手段にそれぞれ接続され、該複数
    のデータ保持手段のうちからデータ保持手段を選択する
    ビット線を備え、 前記データ保持手段におけるデータの保持電位は前記ビ
    ット線を駆動する方向とは逆の方向にシフトしているこ
    とを特徴とするデータ記憶装置。
  28. 【請求項28】 前記データ保持手段がアレイ状に設け
    られ、且つ、クロスカップル型のトランジスタ対を有す
    るメモリセルからなり、 前記メモリセルに接続され、該メモリセルを選択するビ
    ット線をさらに備え、 前記メモリセルは前記ビット線と前記ハイデータ保持手
    段のソース電極との間に接続されるアクセストランジス
    タを有し、 前記アクセストランジスタのしきい値電圧は、絶対値が
    0.35ボルトよりも小さい値に設定されていることを
    特徴とする請求項1に記載のデータ記憶装置。
  29. 【請求項29】 前記ロウデータ保持手段はドライブト
    ランジスタ対であって、該ドライブトランジスタ対の各
    しきい値電圧は、絶対値が0.35ボルトよりも小さい
    値に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の
    データ記憶装置。
  30. 【請求項30】 前記データ保持手段がアレイ状に設け
    られ、且つ、クロスカップル型のトランジスタ対を有す
    るメモリセルからなり、 前記メモリセルに接続され、該メモリセルを選択するビ
    ット線をさらに備え、 前記メモリセルは前記ビット線と前記ハイデータ保持手
    段のソース電極との間に接続されるアクセストランジス
    タを有しており、 前記データ保持手段に対して読み出し動作及び書き込み
    動作を行なわないスタンバイ期間における前記アクセス
    トランジスタの基板バイアス電位の絶対値を、前記デー
    タ保持手段に対して読み出し動作又は書き込み動作を行
    なう活性化期間における前記アクセストランジスタの基
    板バイアス電位の絶対値よりも大きい値に設定する手段
    をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の
    データ記憶。
  31. 【請求項31】 前記ロウデータ保持手段はドライブト
    ランジスタ対であって、 前記データ保持手段に対して読み出し動作及び書き込み
    動作を行なわないスタンバイ期間における前記ドライブ
    トランジスタ対の各基板バイアス電位の絶対値を、前記
    データ保持手段に対して読み出し動作又は書き込み動作
    を行なう活性化期間における前記ドライブトランジスタ
    対の各基板バイアス電位の絶対値よりも大きい値に設定
    する手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1
    に記載のデータ記憶装置。
  32. 【請求項32】 前記データ保持手段に対して読み出し
    動作及び書き込み動作を行なわないスタンバイ期間にお
    いて、前記ロウデータ保持手段の電位を小さくするデー
    タ保持電位変更手段をさらに備えていることを特徴とす
    る請求項1に記載のデータ記憶装置。
  33. 【請求項33】 前記ロウデータ保持手段はドライブト
    ランジスタ対であって、該ドライブトランジスタ対にお
    ける各しきい値電圧の基板バイアス電位に対する依存性
    が大きくなるようにデバイスパラメータが設定されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載のデータ記憶装置。
  34. 【請求項34】 前記デバイスパラメータは、基板バイ
    アス電位により前記ドライブトランジスタ対における各
    基板表面からの深さが決定され、前記基板底部とチャネ
    ル部との間の空間電荷領域の不純物濃度であることを特
    徴とする請求項33に記載のデータ記憶装置。
  35. 【請求項35】 前記デバイスパラメータはフラットバ
    ンド電圧であって、該フラットバンド電圧はしきい値電
    圧の符号とは逆方向に大きくなるように設定されている
    ことを特徴とする請求項33に記載のデータ記憶装置。
  36. 【請求項36】 前記データ保持手段がアレイ状に設け
    られ、且つ、クロスカップル型のトランジスタ対を有す
    るメモリセルであって、 前記メモリセルに接続され、該メモリセルを選択するビ
    ット線対と、 前記メモリセルに接続され、前記ロウデータ保持手段の
    電位を制御するためのロウデータ保持電源線と、 前記ビット線対を介して前記メモリセルに接続され、該
    メモリセルのうちの選択されたメモリセルから読み出さ
    れたデータの電位を増幅するセンスアンプ回路と、 前記ロウデータ保持電源線を介して前記ロウデータ保持
    手段の電位を制御するロウデータ保持電源制御回路とを
    さらに備え、 前記センスアンプ回路は、読み出された前記データの電
    位を増幅する際に、前記ハイデータ保持手段の電位と前
    記ロウデータ保持手段の電位との電位差を、選択されて
    いないメモリセルにおける前記ハイデータ保持手段の電
    位と前記ロウデータ保持手段の電位との電位差に近づく
    ように設定することを特徴とする請求項1に記載のデー
    タ記憶装置。
  37. 【請求項37】 前記ロウデータ保持手段はドライブト
    ランジスタ対であって、 前記ロウデータ保持電源制御回路は、前記ドライブトラ
    ンジスタ対のソース電位を昇圧することを特徴とする請
    求項36に記載のデータ記憶装置。
  38. 【請求項38】 前記メモリセルは前記ビット線対とハ
    イデータ保持手段のソース電極との間にそれぞれ接続さ
    れているアクセストランジスタを有しており、 前記ロウデータ保持電源制御回路は、前記データ保持手
    段に対して読み出し動作及び書き込み動作を行なわない
    スタンバイ期間における前記ロウデータ保持手段の電位
    を、前記電源電位から前記アクセストランジスタのしき
    い値電圧分低い電位に設定することを特徴とする請求項
    36に記載のデータ記憶装置。
  39. 【請求項39】 前記ロウデータ保持電源制御回路はダ
    ミーのアクセストランジスタを有しており、 前記ビット線対が前記電源電位にプリチャージされるの
    と同時に前記ダミーのアクセストランジスタにおけるゲ
    ート電極に前記電源電位が印加され、 前記ロウデータ保持電源制御回路は、前記ビット線対の
    プリチャージ用供給電源から前記ダミーのアクセストラ
    ンジスタを介して前記ロウデータ保持手段のソース電極
    に電圧を供給することにより、前記スタンバイ期間にお
    ける前記ロウデータ保持手段の電位を設定することを特
    徴とする請求項36に記載のデータ記憶装置。
  40. 【請求項40】 前記ロウデータ保持電源制御回路に接
    続されているロウデータ保持電源線は、読み出し動作時
    には、隣接する前記ロウデータ保持電源線同士が電気的
    に接続されていることを特徴とする請求項36に記載の
    データ記憶装置。
  41. 【請求項41】 前記データ保持手段がアレイ状に設け
    られ、且つ、クロスカップル型のトランジスタ対を有す
    るメモリセルからなり、 前記メモリセルに接続され、該メモリセルを選択するビ
    ット線対と、 前記ビット線対を介して前記メモリセルと接続され、該
    メモリセルのうちの選択されたメモリセルから読み出さ
    れたデータの電位を増幅するセンスアンプ回路とをさら
    に備え、 前記センスアンプ回路は、読み出し動作時に導通するロ
    ウ電位供給電源制御トランジスタを有し、 前記ロウ電位供給電源制御トランジスタのゲート電極と
    ソース電極とには、互いに相補関係にある制御信号が印
    可され、且つ、該ロウ電位供給電源制御トランジスタの
    しきい値電圧の絶対値が0.35V以下に設定されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載のデータ記憶装置。
  42. 【請求項42】 前記ハイデータ保持手段に接続され、
    該ハイデータ保持手段に電圧を供給するハイデータ保持
    電源線と、 書き込み動作時に、選択された前記ハイデータ保持手段
    の電位をフローティング状態にするハイデータ保持電位
    フローティング手段とをさらに備えていることを特徴と
    する請求項1に記載のデータ記憶装置。
  43. 【請求項43】 書き込み動作時における、選択された
    ハイデータ保持手段の電位とロウデータ保持手段の電位
    との電位差が、データの読み出し動作及び書き込み動作
    を行なわないスタンバイ期間におけるハイデータ保持手
    段の電位とロウデータ保持手段の電位との電位差に等し
    いか又は小さくなるように設定し、書き込み動作時にお
    ける、選択されていないハイデータ保持手段のソース電
    位とロウデータ保持手段のソース電位との電位差がスタ
    ンバイ期間におけるハイデータ保持手段の電位とロウデ
    ータ保持手段の電位との電位差と等しくなるように設定
    するデータ保持電位変更手段をさらに備えていることを
    特徴とする請求項1に記載のデータ記憶装置。
  44. 【請求項44】 前記ハイデータ保持手段に接続され、
    該ハイデータ保持手段に電圧を供給するハイデータ保持
    電源線と、 書き込み動作時に、選択された前記ハイデータ保持手段
    の電位を降圧させるデータ保持電位変更手段とをさらに
    備えていることを特徴とする請求項1に記載のデータ記
    憶装置。
  45. 【請求項45】 前記ハイデータ保持手段に接続され、
    該ハイデータ保持手段に電圧を供給するハイデータ保持
    電源線と、 読み出し動作時に、選択された前記ハイデータ保持手段
    の電位を昇圧させるデータ保持電位変更手段とをさらに
    備えていることを特徴とする請求項1に記載のデータ記
    憶装置。
  46. 【請求項46】 前記データ保持手段が複数のブロック
    に分割されたアレイ状に設けられ、且つ、クロスカップ
    ル型のトランジスタ対を有するメモリセルからなり、 前記ブロック間にまたがって配設される第1のロウデー
    タ保持電源線と、 前記ブロック内の前記ロウデータ保持手段に接続され、
    該ロウデータ保持手段に電圧を供給する第2のロウデー
    タ保持電源線とをさらに備え、 第1のロウデータ保持電源線と第2のロウデータ保持電
    源線とはスイッチを介して接続されていることを特徴と
    する請求項1に記載のデータ記憶装置。
  47. 【請求項47】 前記メモリセルに接続され、該メモリ
    セルを選択する複数のビット線対を備え、 前記複数のブロックは、前記複数のビット線対のうちの
    同一のビット線対に接続された前記メモリセルアレイが
    分割されてなり、 前記スイッチは前記ブロックごとに設けられており、 前記第1及び第2のロウデータ保持電源線のインピーダ
    ンスを前記スイッチを介して制御することを特徴とする
    請求項46に記載のデータ記憶装置。
  48. 【請求項48】 前記インピーダンス制御手段は、前記
    スイッチを介して、選択状態においては低インピーダン
    スとなる電位を発生し、非選択状態においては高インピ
    ーダンスとなる電位を発生することを特徴とする請求項
    47に記載のデータ記憶装置。
  49. 【請求項49】 メモリセルがアレイ状に配置されてな
    るメモリセルアレイ部と周辺回路部とからなるデータ記
    憶装置であって、 前記周辺回路部は、 読み出し動作時に、選択されたメモリセルにおけるハイ
    データ保持手段の電位とロウデータ保持手段の電位との
    電位差を、選択されていないメモリセルにおけるハイデ
    ータ保持手段のソース電位とロウデータ保持手段のソー
    ス電位との電位差よりも大きくする電圧制御手段と、 データの読み出し動作又は書き込み動作を行なう活性化
    期間に前記周辺回路部に流れる電流を導通させ、読み出
    し動作及び書き込み動作を行なわないスタンバイ期間に
    前記周辺回路部に流れる電流を遮断する電流制御手段と
    を備えていることを特徴とするデータ記憶装置。
  50. 【請求項50】 複数のクロスカップル型のデータ保持
    手段であるトランジスタ対を有するデータ記憶装置の駆
    動方法において、 前記複数のトランジスタ対のうちの選択されたトランジ
    スタ対のソース線を接地するソース線接地工程と、 前記選択されたトランジスタ対のソース線にプリチャー
    ジを行なう際に、選択されていないトランジスタ対のソ
    ース線に前記選択されたトランジスタ対のソース線を接
    続するソース線接続工程とを備えていることを特徴とす
    るデータ記憶装置の駆動方法。
  51. 【請求項51】 前記ソース線接続工程は、前記各トラ
    ンジスタ対のソース線をそれぞれスイッチを介して共通
    に接続し、且つ、所定の電位に保持する工程を含むこと
    を特徴とする請求項50に記載のデータ記憶装置の駆動
    方法。
  52. 【請求項52】 前記ソース線接地工程は、データの書
    き込み時に、選択されたトランジスタ対のソース線をフ
    ローティング状態にし、選択されていない前記トランジ
    スタ対のソース線同士を共通に接続する工程を含むこと
    を特徴とする請求項50又は51に記載のデータ記憶装
    置の駆動方法。
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