JPH09175717A - 画像形成装置の排紙台 - Google Patents

画像形成装置の排紙台

Info

Publication number
JPH09175717A
JPH09175717A JP7341278A JP34127895A JPH09175717A JP H09175717 A JPH09175717 A JP H09175717A JP 7341278 A JP7341278 A JP 7341278A JP 34127895 A JP34127895 A JP 34127895A JP H09175717 A JPH09175717 A JP H09175717A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
sheet
side fence
image forming
forming apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7341278A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3642854B2 (ja
Inventor
Masayuki Shima
正行 島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tohoku Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tohoku Ricoh Co Ltd filed Critical Tohoku Ricoh Co Ltd
Priority to JP34127895A priority Critical patent/JP3642854B2/ja
Publication of JPH09175717A publication Critical patent/JPH09175717A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3642854B2 publication Critical patent/JP3642854B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pile Receivers (AREA)
  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】排紙台における用紙の不揃えを解消し、各種サ
イズの用紙にも対応でき、又、排紙台のコンパクト化に
も適用できる画像形成装置を提供すること。 【解決手段】排紙台52上に、用紙搬送方向63と直角
方向63Rに移動可能で且つ、用紙搬送方向と平行な面
を有し、互いに略平行に設置された一対の排紙サイドフ
ェンス201,202と、前記用紙搬送方向上での前記
用紙62の積載位置を規制するエンドプレート203
と、前記一対の排紙サイドフェンスのそれぞれの用紙ガ
イド面の下部に、前記用紙搬送方向と直交する方向上、
外側から内側に向かうにつれて下向きに傾斜する傾斜面
又は傾斜稜線を有し用紙端部を変形させて支持する用紙
支持部材230,231と、を有するとともに、前記用
紙支持部材上に支持される用紙62’に与える前記変形
の量を可変となす用紙変形調節手段を前記用紙支持部材
と前記排紙サイドフェンス間に設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像形成装置の排紙
台に関し、より詳細には、画像処理後の用紙を順次、排
紙台上に積載するようにした印刷機、複写機、プリンタ
ーなどの画像形成装置の排紙台に関する。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置において、画像処理後の用
紙を用紙受容面上に積載する排紙台上での用紙の積載方
式に関する公知技術としては、次のものが知られてい
る。 (イ)排紙側板の内側にそれぞれ補助側板を設け、これ
らの補助側板の上部が互いに内側に向くように弾性支持
したもの。これにより、連続積載枚数が増すのに応じ
て、補助側板の移動が行われ、以って排紙揃え能力の向
上を図る(特開平6−171819号公報参照)。 (ロ)排紙台に設けた排紙側板と排紙ストッパーにそれ
ぞれ、空気を逃がすための開口を形成し、用紙を均一に
落下させることにより、積載性の向上を図ったもの(実
開塀5−89335号公報参照)。 (ハ)排紙台の排出用紙入り口側の一部にU字形部材を
設け、用紙排出時の腰付けを行って、排紙台上に先に積
載されている用紙を擦らないようにしたもの(実開平5
−89356号公報参照)。 (ニ)用紙を支持テーブル上に搬送する循環搬送装置
で、支持テーブルに、用紙に対して搬送方向と直角方向
のわん曲を与える案内部材を設けたもの(特公昭61−
57260号公報参照)。 (ホ)排紙側板に用紙の側縁を受ける可動部材を設け、
用紙を下凸形状にして排紙台に落下させ、又、排紙台の
用紙受け面を下凸形状にしたもの(特開平6−3293
27号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記(イ)〜(ホ)に
係る従来技術のうち、(イ)から(ホ)に係る排紙台が
用いられる画像形成装置としては、孔版印刷機やオフセ
ット印刷機などを挙げることができる。印刷速度が大き
い印刷機においては、用紙搬送方向での曲げ剛性が高
く、搬送性が良好なことから、所謂、縦目の紙が通常、
よく使用されている。例えば、孔版印刷機の場合、使用
されるインキの成分の50〜70%程度が水分であるこ
と、又、オフセット印刷の場合、そのプロセス上、イン
キを付着させる版の表面に、湿し水を供給する必要があ
り、印刷時にこの湿し水がブランケット胴まわりに転移
し、最終的に用紙の画像処理面に転移してしまう。この
ため、図17において、印刷機で画像処理された用紙6
2は、用紙搬送方向63が紙の縦目方向64と平行の場
合、画像処理面62aは、インキ水分又は湿し水の水分
を吸収して、反対側の非画像処理面よりも伸びるために
図示される如く、用紙搬送方向63と直角方向で上側が
凸になるようにカールした状態に変形してしまう。
【0004】このような状態で排出された印刷直後の用
紙を排紙台の平面状用紙受容面上に積載したときの様子
を図18(a)、(b)に示す。図18(a)は、印刷
開始後、印刷枚数で30〜50枚程度の印刷が行われる
など、少し時間が経過したときの排紙台上での用紙の積
載状態を示している。排紙側板201’と排紙側板20
2’とは、用紙搬送方向と直角方向(図中の左右方向)
の位置について、最初の1〜2枚の用紙が排紙台52’
上に落下した時点で、これら用紙のカールが略伸びた状
態で、該用紙の端部に合わせてユーザーが位置調整し、
その調整位置にて位置固定される。以後、用紙62は、
排紙側板201’と排紙側板202’の内面に沿って落
下し、用紙搬送方向と直角の方向の位置が規制されて揃
えられる。
【0005】しかし、印刷が次々と続行されると、排紙
台に積載される用紙の上の方の部分は、カールが矯正さ
れないうちに、次々と用紙が排出されてくるために、徐
々にカール状態のまま積載されるようになる。このよう
な状態での排紙が続くと、カールした状態の用紙搬送方
向と直角方向の直線長さは、 排紙側板201’と排紙側板202’との間隔よりも
短くなり、用紙搬送方向と直角方向でのこれら排紙側板
201’,202’間での用紙の位置規制ができなくな
る、 カールしているために、用紙落下時の空気抵抗を受け
て用紙が安定して落下しない、 既に積載されている用紙のカールの傾向が上凸である
ために、落下後の用紙の安定方向は図18(a)に矢印
65で示すように、排紙台の中心線O−Oに対して左右
両方向である、 などの理由により、排紙側板201’と排紙側板20
2’との間で用紙搬送方向と直角方向に不揃いな状態で
積載されることとなる。
【0006】この状態で印刷が更に続行されると、先に
落下した用紙はさらにその上に落下する用紙の重さによ
り、図18(b)に破線で示す方向に伸びようとする
が、排紙側板201’,202’が邪魔をしているので
伸びることができず、排紙側板201’と排紙側板20
2’との間隔が上にいく程、大きく開くようになり、ま
すます不揃いが大きくなり、極端な場合には、これら排
紙側板201’,202’の間隔が開きすぎて、用紙が
排紙台から落下してしまうこともある。
【0007】このような問題に対して、前記(イ)にか
かる技術では、排紙側板又はその内側に設けた補助側板
を、その上部が内側に傾くように配置し、且つ、弾性支
持することにより、排紙台の底に積載される用紙と、カ
ールして落下する用紙を案内するようにして、用紙搬送
方向と直角方向での用紙の不揃いがなくなるようにして
いる。
【0008】この場合、印刷枚数が少ないうちは確か
に、図19(a)に示すように排紙側板201’と排紙
側板202’が互いに内傾しているので用紙搬送方向と
直角方向での用紙の不揃いはなくなるが、印刷枚数が多
くなると下の用紙は上に積載されてくる用紙の重みでカ
ールがなくなる方向に伸ばされるため、図19(b)に
2点鎖線の円内に示すように、排紙側板201’、20
2’の下側の部分も押し広げられて、結局、実線で示す
ように、排紙側板201’、202’は開いてしまう。
一旦このようになると、落下するカールした用紙は用紙
搬送方向と直角方向に更に不揃いが生じはじめ、結果的
に図18に即して説明したように排紙側板201’,2
02’の間隔が開きすぎて、用紙が排紙台から落下して
しまうな問題が発生する。
【0009】一方、前記(ロ)、(ハ)に係る技術で
は、排紙側板や排紙ストッパーに空気を逃がす開口を設
けて、排紙される用紙の積載状態を安定させたり、排紙
台への排出用紙の入り口側の一部に部材を設け、排紙台
上に排出される用紙の排出性の安定を図っているが、何
れの技術においても、カールした用紙の排紙台上への落
下時の位置ずれを防止する点の言及がなく又、用紙積載
時に、用紙のカールが少なくなる方向に伸びることで排
紙側板が押し広げられ、用紙に不揃いが発生することを
解消することについての言及もなされていない。
【0010】前記(ニ)に係る技術では、該技術を述べ
た公報の第5図に示すように、排紙台の用紙受け面形状
を下凸形状にして、排出されてくる用紙を上凹形状に積
載するようにしている。この例では変形しやすい用紙搬
送方向での剛性を高めるために案内ウェブ14を用いた
形状の給紙台とし、用紙搬送中にこの案内ウェブ14で
案内しながら用紙を搬送しているが、このような形状の
排紙台を孔版印刷機に適用した場合、用紙は排紙台上
で、上凸の形状から下凸の形状に矯正され、かつ、積載
後も用紙の自重で積載形状が変化して積載状態が変化す
ることが少なく、逆に、用紙の自重により積載形状が保
持されやすいために、比較的安定した排紙積載状態を得
ることが期待できる。この例の変形例として、案内ウエ
ブ14の代わりに、排紙台の用紙受け面の表面全体を下
凸形状にしたときも同様である。
【0011】しかし、この(ニ)に係る技術では、案内
ウェブ14や用紙搬送方向のガイド15は固定であり、
印刷機で使用される種々の用紙サイズ、例えば、はがき
程度の大きさからA3サイズ程度の大きさの用紙に対応
する場合を考えると、案内ウェブ14とガイド15を各
種用紙サイズに対応させて変更する必要があり、煩雑で
ある。さらに、積載用紙の端が案内ウェブ上に位置する
ときには、案内ウェブが邪魔になって積載用紙に手をか
けにくく、用紙を取り出しにくくなる。
【0012】変形例の場合には、用紙受け面表面全体が
下凸形状であり、さらに、手を掛けにくくなってしま
う。この場合、用紙に手を掛けるための凹みを設けるこ
とも考えられるが、手を掛け易くするには深い凹みが必
要であり、この為には排紙台の厚さを厚くする必要があ
り、又、前記したように、種々の用紙サイズに対応する
には、凹みを大きくしなければならない。しかし、その
ようにすると、大サイズ用紙の両端が凹みに落ちこみ、
排出された用紙が下凸形状に矯正される効果がなくな
り、用紙受け面全体が下凸形状にする意味が薄れてしま
う。従って、このまま画像形成装置に適用するには問題
がある。
【0013】前記(ホ)に係る技術においては、排紙側
板に用紙の自重で回動する可動部材を設け、用紙を下凸
の形状に自重で矯正し、それを排紙台の用紙受け面に向
けて落下させる。しかし、この方法の場合、用紙が落下
するときは、用紙が下凸形状になるが、インキはすぐに
は乾燥しないため、排紙台に落下した用紙はすぐに上凸
形状に戻ろうとする。従って、印刷枚数が多くなると排
紙台上での積載用紙は前記したように、上凸形状に積載
され、対向する排紙側板を押し広げ、落下してくる用紙
の用紙搬送方向と直角方向の位置が不揃いとなるおそれ
がある。但し、この(ホ)に係る技術における該公報の
図7に示すように、排紙台の用紙受け面を、前記した
(ニ)に係る技術のように、下凸形状にした場合には、
前記した排紙台上での積載用紙の上凸形状による問題は
回避できるものの、積載用紙を取り出すときの、手の掛
けにくさは解消されない。又、積載用紙の取り出しにお
ける手の掛けにくさを解消するために、用紙に手を掛け
るための凹みを設けた場合の問題点も、(ニ)に係る技
術同様に解消されない。
【0014】又、前記印刷後の用紙のカール量は、用紙
の厚さなど用紙の種類、インキの吸収のしやすさ、用紙
に転移されるインキ量に変動を及ぼす環境温度、印刷の
面積率、などによって異なるので、画像処理された用紙
の紙揃え性を向上させるには、これらの条件の変動にも
対応できることが要求されるが、前記した(イ)〜
(ホ)におけるいずれの従来技術においても、これに対
処することができない。
【0015】さらに、孔版印刷機では、不使用時には機
械を収納状態にして保管するような使い方が多いので、
紙揃え性を向上させると共に、不使用時には排紙台の構
成部材を折り畳んでコンパクトにできるような工夫も要
求されている。
【0016】本発明は、排紙台における用紙の不揃えを
解消し、各種サイズの用紙、各種厚さの用紙にも対応で
きるし、印刷後の用紙のカール量の大小にも対応でき、
又、排紙台のコンパクト化にも適用できる画像形成装置
の排紙台を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するため、 (1).画像処理後の用紙を用紙受容面上に積載する排
紙台を有する画像形成装置の排紙台において、前記排紙
台上に、用紙搬送方向と直角方向に移動可能で且つ、用
紙搬送方向と平行な面を有し、互いに略平行に設置され
た一対の排紙サイドフェンスと、前記用紙搬送方向上で
の前記用紙の積載位置を規制するエンドプレートと、前
記一対の排紙サイドフェンスのそれぞれの用紙ガイド面
の下部に、前記用紙搬送方向と直交する方向上、外側か
ら内側に向かうにつれて下向きに傾斜する傾斜面又は傾
斜稜線を有し用紙端部を変形させて支持する用紙支持部
材と、を有するとともに、前記用紙支持部材上に支持さ
れる用紙に与える前記変形の量を可変となす用紙変形調
節手段を前記用紙支持部材と前記排紙サイドフェンス間
に設けた(請求項1)。
【0018】(2).(1)記載の画像形成装置の排紙
台において、前記用紙変形調節手段は、前記用紙支持部
材の前記傾斜面又は前記傾斜稜線が前記排紙台の前記用
紙受容面とのなす傾斜角度と、前記用紙支持部材の前記
用紙ガイド面からの突出量の双方を連動して調整可能
に、前記用紙支持部材を支持するものとした(請求項
2)。
【0019】(3).(2)記載の画像形成装置の排紙
台において、前記用紙支持部材は、前記傾斜角度が大き
くなるに従い、前記突出量が小さくなり、又、前記傾斜
角度が小さくなるに従い、前記突出量が大きくなる態位
に配置した(請求項3)。
【0020】(4).(1)、(2)又は(3)記載の
画像形成装置の排紙台において、前記用紙変形調節手段
は、前記排紙サイドフェンスに前記用紙支持部材の一端
部を枢着する枢着手段と、該枢着手段を前記排紙サイド
フェンスに沿って上下方向に案内する案内手段とを有す
るものととした(請求項4)。
【0021】(5).(1)、(2)又は(3)記載の
画像形成装置の排紙台において、前記用紙変形調節手段
は、前記排紙サイドフェンスに沿って上下方向に移動調
節可能な補助サイドフェンスと、この補助サイドフェン
スに前記用紙支持部材の一端部を枢着する枢着手段とを
有するものとした(請求項5)。
【0022】(6).(1)、(2)、(3)、(4)
又は(5)記載の画像形成装置の排紙台において、前記
一対の排紙サイドフェンスは、その下端部を支点とし
て、互いに内側に起伏自在とした(請求項6)。
【0023】(7).(1)、(2)、(3)記載の画
像形成装置の排紙台において、前記用紙変形調節手段
は、前記用紙支持部材の一端側を前記排紙台の中央寄り
の部位にて前記排紙サイドフェンスに枢着する枢着手段
と、前記排紙サイドフェンスに支持され前記用紙支持部
材の自由端側であって該自由端側の下面に当接して進退
する支持部材とを有するものとした(請求項7)。
【0024】(8).(1)、(2)、(3)記載の画
像形成装置の排紙台において、前記用紙変形調節手段
は、前記用紙支持部材の排紙サイドフェンスからの突出
量を変化させるねじとナットの組合せとした(請求項
8)。
【0025】(9).(1)、(2)、(3)、
(4)、(5)、(6)、(7)又は(8)記載の画像
形成装置の排紙台において、前記エンドプレートの前記
用紙搬送方向と直角方向の下部両端部に、前記用紙支持
部材の進入を可能にする空間からなる逃げ部を有するこ
ととした(請求項9)。
【0026】
【発明の実施の形態】
1.孔版印刷装置の構成 本発明の実施に適する画像形成装置の一例としての孔版
印刷装置を図16により説明する。孔版印刷装置1は、
原稿の画像を読み取る原稿読み取り部100、原稿読み
取り部で読み取られた信号を記憶する記憶部、記憶部で
記憶された信号に基づいてマスタを製版する製版部1
0、製版部10で製版されたマスタを巻着する版胴2、
用紙62を収納するとともに版胴2に向けて該用紙62
を給紙する給紙部5、印刷を終了した用紙62を積載収
納する排紙部6などから構成されている。
【0027】製版時には、版胴2上の古いマスタを排版
部30に排出し、製版部10でマスタ11を製版して、
このマスタ11を版胴2に巻着する。印刷時には、給紙
部5より用紙62が、版胴2上のマスタと同期をとって
送り出され、プレスローラ4で該用紙62は版胴に押し
付けられ、該版胴2内部のインキが該版胴2上のマスタ
を介して用紙62に至り画像の形成がなされる。こうし
て、画像が形成された用紙62は、搬送装置41を経て
排紙部6を構成する排紙台52上に、排紙サイドフェン
ス201と排紙エンドプレート202とで囲まれた領域
に積載収納される。
【0028】2.排紙台部の全体構成 図1により説明する。排紙台52は、孔版印刷装置を使
用しないときには、機械本体に収納されているが、印刷
時には印刷終了した用紙62を受容し積載するために、
当該排紙台52の機械本体側の一端側を支点にして、図
1及び図16に示す位置に開かれて位置決めされる。符
号201、202は、排紙サイドフェンスを示し、使用
される用紙のサイズに合わせて、用紙搬送方向63と直
交する方向63Rに移動可能に排紙台52上に設置され
ている。この移動は、後述するスライドレール209に
沿って行われる。排紙サイドフェンス201、202は
用紙搬送方向と平行な平坦面からなる用紙ガイド面20
1f,202fを有している。
【0029】これら用紙ガイド面201f,202f
は、方向63R上での用紙62の端部を案内する平面で
あり、排紙台52の上面であって用紙62が積載される
用紙受容面52fに略垂直、且つ、用紙搬送方向63と
平行となるように対向して設置されている。用紙受容面
52f上には、方向63Rと平行にこれら排紙サイドフ
ェンス201、202を案内し、位置決めするスライド
レール209が設けられている。
【0030】排紙サイドフェンス201、202はこの
スライドレール209に後述するスライダ216を介し
て案内されて方向63Rに摺動可能であり、印刷される
用紙の幅に合わせて位置調整された上で固定される。こ
の固定及び位置調整は、排紙サイドフェンスの固定及び
位置調整機構208によりなされる。排紙サイドフェン
スの固定及び位置調整機構208は、排紙サイドフェン
ス201、202にそれぞれ設けられている。
【0031】排紙サイドフェンス201、202の下部
には、用紙受容面52f上に一端を接していて、方向6
3R上、外側から内側に向かうにつれて下向きに傾斜す
る傾斜面である用紙受け面230a、231aを有する
用紙支持部材230、231が設けられている。これら
用紙支持部材230、231は直方体からなる長方形の
板状部材で、排紙サイドフェンス201、202に一端
側を上下動自在に枢着(請求項1)、又は、補助サイド
フェンスを介して上下動自在に枢着(請求項4)してい
る。或いは、排紙台52の中央寄りの部位にて枢着(請
求項7)したり、このような符号230、231で示す
用紙支持部材に代えて、傾斜面を有するリブからなる用
紙支持部材を排紙サイドフェンス201、202より突
出量を可変に設ける(請求項8)とすることもできる。
この図1では、これらの一例として、用紙支持部材23
0、231のみを示している。
【0032】ここで、用紙受け面230a、231aを
延長したときに、該延長した面と用紙ガイド面201
f,202fとの交線は、用紙受容面52fと略平行と
なるように設定されている。従って、排紙台52を用紙
搬送方向63から見ると、図15(a)又は図15
(b)に示すように、用紙受容面52fと用紙ガイド面
201f、202fとで形成される直角部の角をそれぞ
れ1本の直線で示される用紙受け面230a、231a
で切り取った如き形状となり、排紙台52の用紙受容面
52fと連続する一様な用紙受容面を形成する。
【0033】これら用紙支持部材230、231の用紙
搬送方向63での長さは、図1に示すように排紙サイド
フェンス201、202の略全長に亘っている。或いは
排紙サイドフェンス201、202の全長よりもやや長
く形成される。このように長く形成すれば、大きなサイ
ズの用紙を積載する際にも、支持の安定性が良好とな
る。
【0034】用紙搬送方向63上であって、用紙受容面
52fの端部近傍には、用紙の積載位置を規制する板状
のエンドプレート203がその面を、用紙受容面52f
と略垂直且つ、方向63Rと平行となるようにして設け
られている。なお、エンドプレート203は、用紙受容
面52fに対して、所定の角度で傾けて構成することも
できる。エンドプレート203は、印刷が終了した用紙
62が孔版印刷機本体から排出されてくるとき、該用紙
62の先端を受け止め、用紙搬送方向63での位置決め
をする。
【0035】排紙サイドフェンス201、202の、用
紙ガイド面201f、202fと反対側の面(外側の
面)には、当該排紙サイドフェンス201、202と一
体的に、三角片状の倒れ防止リブ206a、206b、
206c、206d(但し、符号206b、206c、
206dについては図示されず)及び倒れ防止リブ20
7a、207b、207c、207dが方向63Rと略
平行に設けられている。これら倒れ防止リブ206a〜
d、207a〜dの下面、つまり用紙受容面52fと対
向する面は、用紙受容面52fと均等に接触しており、
排紙サイドフェンス201、202がその下部を支点と
してその上部が方向63R上で、外側に向かって回動す
る外力が与えられたときでも、この外力による外側への
回動を阻止するストッパー機能を果たしている。これら
倒れ防止リブ206a〜d、207a〜dは、対応する
排紙サイドフェンス201、202と一体であるので、
用紙サイズに合わせて排紙サイドフェンス201、20
2が方向63Rに移動されるときにも、一緒に移動して
上記ストッパー機能を果たす。
【0036】図1において、排紙サイドフェンス20
1、202には、開口部210が形成されている。排紙
サイドフェンス201、202に沿って用紙62が落下
する際に、この開口部210は、この落下する用紙と既
に用紙受容面52f上に積載されている用紙62’との
間の空気を外部に逃がす通路として機能し、用紙62を
安定した姿勢で落下させることができる。
【0037】3.排紙サイドフェンスの固定及び位置調
整機構 図2〜図5により、排紙サイドフェンスの固定及び位置
調整機構を説明する。図2は排紙サイドフェンス201
の固定及び位置調整機構について、その全体を説明した
分解斜視図、図3は図2に示した固定及び位置調整機構
について、用紙搬送方向63上であって、排紙エンドプ
レート側から見たときの部分断面図、図4は図2に示し
た固定及び位置調整機構について、方向63Rから見た
ときの部分断面図、図5は図2に示した固定及び位置調
整機構について、上方から見たときの平面図である。な
お、排紙サイドフェンス202についても、以下に説明
する排紙サイドフェンス201の固定及び位置調整機構
と全く同じ構成のものが設けられているので、排紙サイ
ドフェンス202の固定及び位置調整機構については、
説明を省略する。
【0038】図2、図3において、符号201a、20
1a’は軸受部を示し、排紙サイドフェンス201の下
部であって、且つ、用紙搬送方向63での略中央部にて
該排紙サイドフェンスの外側に向けて対向して切り起こ
された2つの部材により構成されている。これら軸受部
201a、201a’は排紙サイドフェンス201の下
端受容面52fと接する部位よりも下にその一部でもは
み出ないような位置関係に位置している。又、これら軸
受部201a、201a’には、用紙搬送方向63と平
行に、軸を嵌合させる穴が形成されている。
【0039】これら軸受部201a,201a’間には
板状のスライダ216の一端側に形成された2つの軸受
部228、228’が摺動自在に嵌合している。軸受部
228にも軸を嵌合させる穴が形成されていて、これら
軸受部201a,201a’、228の穴を軸213が
回転自在の余裕をもって貫通していて、該軸213の端
部は止め輪214により抜け止めされている。これによ
り、スライダ216に対して該軸213を中心に排紙サ
イドフェンス201は回動可能であり、該排紙サイドフ
ェンス201はその下端部を支点として内側に起伏動作
が自在である。排紙サイドフェンス202についても同
様である(請求項6)。このように軸213は排紙サイ
ドフェンス202を内側に倒す際の支点軸として機能
し、スライドレール209が用紙受容面52fから突出
した高さに対応して設定されており、この高さ位置によ
り、排紙サイドフェンス202は、用紙受容面と平行に
折り畳みの動作ができる。
【0040】スライダ216は排紙サイドフェンス20
1を、方向63R上、用紙サイズに合わせた任意の位置
で位置決めするための手段の一部をなしていて、後述す
るように、方向63Rと平行に設けられたスライドレー
ル209と係合している。この係合状態で、該スライダ
216はスライドレールと一体的に位置保持され、図2
に示すように、排紙サイドフェンス201の面と略直角
の態位をとっている。
【0041】これら軸受部201a,201a’の中間
部、且つ上方の排紙サイドフェンス201の内側にはフ
ック部211が形成されている。又、スライダ216の
上面にもフック部217が形成されている。そして、こ
れらフック部211とフック部217間には緊縮性のば
ね212が掛けてある。このばね212の力により、排
紙サイドフェンス201は軸213を中心に外側に倒れ
る向きのモーメントを与える。このようなモーメントが
作用しても、倒れ防止リブ207a、207b、207
c、207dの下面が図3、図4に示すように用紙受容
面52fに接触してストッパ機能を果たしているので、
排紙サイドフェンス201は外側に倒れることなく、用
紙ガイド面201fを用紙受容面52fに対して略垂直
に起立保持される。排紙サイドフェンス201を内側に
倒すには、このばね212の力に抗してして傾ける。ス
ライダ216の下側には方向63aと平行な凸条からな
る凸部216aが形成されている。
【0042】図1、図4に示すように、用紙受容面52
f上であって、該用紙受容面52の用紙搬送方向63上
の略中央位置には、方向63Rと平行に溝が形成され、
この溝にスライドレール209の平行な2つの脚部20
9d,209d’が嵌合した状態で排紙台52と一体的
に固着されている。図2に示すように、スライドレール
209は、脚部209d,209d’の上部に、断面形
状が略L字状の部材からなる上面部209c,209
c’が一体的に形成された如き形状をしており、これら
上面部209cと上面部209c’との間には、方向6
3Rと平行な溝209bが形成されている。
【0043】この溝209bに、スライダ216の下側
に形成された凸部216aが摺動自在に嵌合している。
さらに、スライダ216aの凸部216上であって、方
向63Rでの中央位置には、図2〜図4に示すように軸
218が植設されている。そして、この軸218には、
上から下に向けて、第1スペーサ219、波ワッシャ2
20、第2スペーサ221、止め輪222などの部材が
設けられている。ここで、第1スペーサ219は溝20
9bよりも大きく形成されていて且つ、波ワッシャ22
0は第1スペーサ219と第2スペーサ221との間で
圧縮されかつ、止め輪222が止め輪溝に入るように、
軸218の埋込深さを設定してあるので、この波ワッシ
ャ220の弾性によって、軸218は下に引かれること
となり、スライダ216の下面部216bはスライドレ
ールの上面部209c,209c’に摺動可能に密着す
る。この密着状態において、スライダ216を方向63
Rに移動する際に、適度の摩擦力を得ることができる。
【0044】図2に示すように、スライドレール209
の上面部209cの外側には鋸歯状の固定歯209aと
固定歯209Aが、又、上面部209c’の外側には鋸
歯状の固定歯209a’、209A’がそれぞれ形成さ
れている。固定歯209a、209a’は共に、これら
の歯に噛み合う爪の、方向63Rでの内側への移動は許
すが外側への移動は阻止するような形状であるし、固定
歯209A、209A’はこれらの歯に係合する爪の、
方向63Rでの内側への移動を許すが外側への移動を阻
止するような形状をしている。従って、固定歯209
a、209a’と固定歯209A、209A’とは歯の
傾斜の向きが互いに反対の関係にある。
【0045】スライダ216の上面には用紙搬送方向6
3上に間隔をおいて、対をなして軸223、223’が
設けられている。図5にも示すように、これら軸223
には爪アーム225が、軸223’には爪アーム224
が、それぞれ回動可能に嵌合された上で、止め輪226
で軸方向の抜け止めがなされている。これら爪アーム2
24、225の各一端側の端部には爪224a,225
aが形成されている。又、これら爪アーム224、22
5間には、フック部224b,225bを利用して緊縮
性のばね227が掛けてあり、このばね227の力によ
り爪アーム224、225は各爪224a,225aが
固定歯209a、209a’に噛み合う向きに回動する
ように付勢されており、噛み合うことによりこの付勢力
による回動を阻止されている。
【0046】この噛み合いにより、スライダ216は図
5における方向63R上で、黒矢印で示す向きの力を受
けたとき、上記した噛み合いにより固定歯209a、2
09a’爪224a,225aをブロックするので、ス
ライダ216は移動せず、従って排紙サイドフェンス2
01も移動せず、位置保持される。
【0047】ここで、用いられる用紙のサイズに合わせ
て排紙サイドフェンス201、202は移動される必要
があり、この移動範囲を満足するように固定歯209
a、209a’及び固定歯209A、209A’が形成
されているので、この移動範囲内において爪224a,
225aは固定歯209a,209a’に噛み合うこと
ができる。この噛み合い状態を解除するには、図2、図
5に示すように爪アーム224、225の他端側を白矢
印で示す向きに力が作用するように手でつかむ。
【0048】すると、爪アーム224、225は爪22
4aと爪225aとの間隔が開く向きに回動し、噛み合
いが解除される。この状態を保持しつつ、スライダ21
6を押し動かすことにより、排紙サイドフェンス201
を用紙サイズに合わせた任意の位置に移動することが可
能である。最適な位置が決まったら、爪アーム224、
225をつかんでいた手を離せば、ばね227の力によ
り、爪224a,225aを固定歯209a,209
a’に噛み合わせることで、サイドフェンス201の位
置を固定することができる。このような排紙サイドフェ
ンス201の固定及び位置調整機構と全く同様の構成
が、排紙サイドフェンス202の固定及び位置調整機構
としても設けられている。
【0049】4.用紙変形調節手段(請求項1に対応す
る例) 図6、図8、図11において、排紙サイドフェンス20
2側に設けた用紙支持部材230或いは、図12に符号
204a、204b,204c,204dで示すリブか
らなる用紙支持部材は、対向する排紙サイドフェンス2
01側に設けた用紙支持部材と共に排紙台52上に排出
されてくる用紙を方向R上の両端側について支持する。
この支持に際して、用紙の両端側は上に曲がり変形す
る。この変形量は、後述するように、紙の種類や、印刷
条件などにより変わるカールの度合いに応じて調節する
ことで、用紙揃え性を向上するのに重要であり、カール
の度合いに応じて調節する必要がある。この調節手段
を、用紙支持部材上に支持される用紙に与える前記変形
の量を可変となす用紙変形調節手段と称し、種々の形態
が可能であるので以下に例示する。
【0050】なお、以下の第1の例〜第3の例におい
て、用紙支持部材について、共通の符号230、231
を付しているが、具体的な構成は異なる。
【0051】a.第1の例(請求項2〜4に対応する
例) 図6、図7により説明する。図6は排紙サイドフェンス
202を用紙搬送方向63の下流側から見た図であり、
図7は図6におけるJ−J’矢視断面図である。なお、
以下の例では、排紙サイドフェンス202側の用紙支持
部材230について説明し、排紙サイドフェンス201
側の用紙支持部材231については排紙サイドフェンス
202側の用紙支持部材230における構成に準ずるの
で説明を省略する。
【0052】図6に示すように用紙支持部材230に
は、用紙受け面230aに直交する面を有する耳部23
0cが形成されている。この耳部230cには、用紙受
け面230aと所定の角度をなす向きに長い長孔230
dが形成されている。一方、排紙サイドフェンス202
には、倒れ防止リブ206bの位置に合わせて、図1、
図6、図7に示すように、用紙受容面52fと直交する
方向に延びる長孔202aが形成されている。この耳部
230cは長孔202aを貫通し、前記長孔230dが
排紙サイドフェンス202の用紙ガイド面202fの外
側まで達するように形成されている。
【0053】サイドフェンス202の外側であって用紙
搬送方向の中ほどの位置に設けられた倒れ防止リブ20
6bには、用紙受容面52fに対して略垂直方向に延在
する長溝206e(これに対応する長溝を図1に符号2
07eで示す。)が設けられている。これら長孔230
dと長溝206dの両方を貫通するようにして、つまみ
と一体に形成された固定ねじ251が設けられている。
図7に示すように、この固定ねじ251の端部には、ナ
ット252が螺合されていて、このナット252を締め
ることにより、耳部230cを倒れ防止リブ206bに
固定することができる。用紙支持部材230が、スライ
ドレール209と交差する部分は、図1に符号230a
で示すように該スライドレール209と干渉しないよう
に矩形に切り欠きが形成されている。よって、用紙支持
部材230の他端部は、用紙受容面52fに接する状態
となる。
【0054】用紙受け面230aの用紙受容面52fに
対する傾斜角度αを変える場合には、図6、図7におい
てナット252を弛め、固定ねじ251を長溝206e
に沿ってスライドさせ、所望の位置にてナット252を
締め付ける。このように、長溝206e上での耳部23
0cの固定位置を変えることにより、図6に示すよう
に、低位置〔II〕、折り畳み位置〔III〕、中間位
置〔I〕、その他の任意の位置に自在に変更することが
できる。
【0055】低位置〔II〕に設定した場合には、傾き
角αを小さくすることができると共に、用紙支持部材2
30の排紙サイドフェンス202からの内側への突出量
Lを大きくすることができる。このことは、用紙支持部
材231についても同様にいえる。このようにすれば、
用紙受け面230a,231aと用紙受容面52fとで
形成される用紙載置面は、浅くなだらかとなるので、フ
ラットに近い状態で積載した方がよい厚紙などに適す
る。
【0056】中間位置〔I〕に設定した場合には、傾き
角αは大きくなると共に、用紙支持部材230の排紙サ
イドフェンス202からの内側への突出量Lが小さくな
り、用紙受け面230a,231aが立上るため、用紙
受容面52fとで形成される用紙載置面は、用紙の側端
部で特に用紙を強くカール(下凸状カール)する支持状
態となるので、インキによるカールの大きい薄紙や画像
面積率の大きい印刷状態の場合に、インキによるカール
が矯正されるので、これらの用紙や印刷状態に適する。
【0057】折り畳み位置〔III〕は、用紙支持部材
230が自重で用紙ガイド面202fに密着する程、耳
部230cを長溝206e上、高く位置させた場合であ
る。この状態でナット252を締め付けている。用紙支
持部材231についても同様である。この状態では、排
紙サイドフェンス202、201について、軸213を
中心にして互いに内側に倒すことができ、排紙台52に
対して折り畳み収納することが可能となる。この折り畳
み状態では、用紙支持部材230がスライドレール20
9の面に接した状態となり、排紙サイドフェンス202
は用紙受容面52fに対して平行な状態である。この関
係は排紙サイドフェンス201についても同様である。
なお、このように、用紙支持部材230を位置調整する
際、長孔230dの範囲でスライドするので、用紙支持
部材230の端部aを、用紙ガイド面202fに常に接
触させて用紙支持部材230の角度を変更することがで
きる。
【0058】前記中間位置〔I〕、低位置〔II〕など
の説明で述べたように、用紙支持部材230の一端側で
ある耳部230cの支持位置を変えるとき、高い位置と
すればするほど、傾斜角度αが大きくなるとともに突出
量Lが小さくなり、低い位置とすればするほど、傾斜角
度αが小さくなるとともに突出量Lが大きくなるという
ように、傾斜角度αと突出量Lとは連動して調整され
る。このように連動した調整が可能なのは、用紙支持部
材230の一端側を長溝206eに沿って上下方向に可
動に支持しつつ、前記上下方向での任意の高さ位置で該
一端側を排紙サイドフェンス201に固定することがで
き、かつ、上記上下方向への移動に際して該用紙支持部
材230の他端が常に用紙受容面52に接することがで
きるように、該用紙支持部材230の一端側を回動自在
に支持することによる(請求項2)。この例では、この
固定及び支持を固定ねじ251及び長孔230dにより
行っている。
【0059】従って、この例において、固定ねじ251
及びナット252は、排紙サイドフェンス202に用紙
支持手段230の一端部を枢着する枢着手段の一例を構
成する。又、排紙サイドフェンス202に形成され、固
定ねじ251を可動に嵌装することのできる長溝202
eは、前記枢着手段を排紙サイドフェンス202に沿っ
て上下方向に案内する案内手段の一例を構成する(請求
項4)。
【0060】b.第2の例(請求項2、3、5に対応す
る例) 図8〜図10により説明する。排紙サイドフェンス20
2の内側面には板状の補助サイドフェンス240が装着
されている。又、排紙サイドフェンス202には、前記
第1の例で述べた長孔202aに代えて、用紙受容面5
2fに略垂直な長溝202bが設けられている。
【0061】一方、補助サイドフェンス240のサイド
フェンス202と接触する面には、長溝202bに嵌合
し、先端側にねじが形成された固定軸241、242が
植設されている。従って、固定軸241、242を長溝
202bに沿って上下動させることで補助サイドフェン
ス240を用紙受容面52fに略垂直に移動調節するこ
とができる。
【0062】固定軸241、242の先端側のねじ部に
はそれそれナット243が螺合されている。よって、こ
れらのナット243を締めることで、補助サイドフェン
ス240を任意の位置で排紙サイドフェンス202に対
して位置を固定することができる。
【0063】補助サイドフェンス240の上部は、上方
に向かって外側に傾斜した勾配面240bを形成してい
る。この勾配面240bは、上方から落下してくる用紙
を案内する機能を有している。また、補助サイドフェン
ス240には、排紙サイドフェンス202に設けられて
いる空気逃がし用の開口部210と対向する位置に同様
の形状大きさの空気逃がし用の開口部240cが形成さ
れている。かかる開口部210、240bなどにより、
排紙された用紙が落下する際に、該用紙の下にある空気
をサイドフェンス202の外側に逃がし、用紙をスムー
ズに落下させることができる。
【0064】補助サイドフェンス240の下端部には、
用紙搬送方向63上に2個所、間隔をおいて、内側に向
けて突出した凸部240aが形成されている。これら凸
部240aの、方向63R上での高さ、つまり補助サイ
ドフェンス240の内側面からの高さは、用紙支持部材
230の厚さよりも少し厚く設定されている。これら凸
部240aには、用紙搬送方向63に貫通孔240dが
形成されている。これらの貫通孔240dには支軸23
2が回動自在に嵌合し、且つ、これらの支軸232の各
他端側は用紙支持部材230内に植設されている。用紙
支持部材230は、凸部240aとの干渉を避けるため
に該当部分が切り欠かれている。この切欠き部を符号2
30fで示す。かかる構成により、用紙支持部材230
は支軸232を中心にして回動が可能である。又、本例
においても、用紙支持部材230には、スライドレール
209との干渉を避けるための切欠き230bが形成さ
れている。
【0065】このように、補助サイドフェンス240の
高さを変えるには次のようにする。先ず、ナット243
を弛める。すると固定軸241、242と共に、補助サ
イドフェンス240は排紙サイドフェンス202に対し
て摺動可能となる。補助サイドフェンス240を上下さ
せると、用紙支持部材230は、その自重によりその下
端を用紙受容面52fに当接させた状態で、補助サイド
フェンス240に対して回動し、用紙受容面52fに対
する傾斜角度αが変化する。そこで、この傾斜角度αが
所望の角度になった位置で、ナット243を締め付け、
補助サイドフェンス240をサイドフェンス202に固
定する。こうして、図9に示すように、固定軸241、
242を低い位置に設定すれば低位置(II)、これよ
りも高い位置に設定すれば中間位置(I)に設定するこ
とができ、その他の任意の位置にも自在に変更すること
ができる。
【0066】低位置(II)に設定した場合には、傾き
角αを小さくすることができると共に、用紙支持部材2
30の補助サイドフェンス240からの内側への突出量
L’を大きくすることができる。このことは、用紙支持
部材231についても同様にいえる。このようにすれ
ば、用紙受け面230a,231aと用紙受容面52f
とで形成される用紙載置面は、浅くなだらかとなるの
で、フラットに近い状態で積載した方がよい厚紙などに
適する。
【0067】中間位置(I)に設定した場合には、傾き
角αは大きくなると共に、用紙支持部材230の補助サ
イドフェンス240からの内側への突出量L’が小さく
なり、用紙受け面230a,231aが立上るため、用
紙受容面52fとで形成される用紙載置面は、用紙の側
端部で特に用紙を強くカール(下凸状カール)する支持
状態となるので、インキによるカールの大きい薄紙や画
像面積率の大きい印刷状態の場合に、インキによるカー
ルが矯正されるので、これらの用紙や印刷状態に適す
る。
【0068】排紙サイドフェンスを折り畳む際には、図
9に示す状態から、図10に示す状態まで、排紙サイド
フェンス202傾ける。つまり、補助サイドフェンス2
40を中間位置(I)の位置に固定したままで、サイド
フェンス202を補助サイドフェンス240と共に、軸
213を中心にして内側に倒す。すると、これに伴い用
紙支持部材230が支軸232を中心に反時計回りの向
きに回動して、図10(b)に示すように、補助サイド
フェンス240と平行に近接した状態まで折り畳まれ
る。補助サイドフェンス240の面に対して、凸部24
0aの高さは、前記したように用紙支持部材230の厚
さよりも少し高く設定されており、又、軸213の高さ
が適切に定められているので、排紙サイドフェンス20
2を折り畳んだときに、用紙支持部材230はスライド
レール209の上面に密着するし、この用紙支持部材2
30と補助サイドフェンス240との間には少なくとも
0以上の隙間δができ、排紙サイドフェンス202、補
助サイドフェンス240は用紙受容面52fと略平行に
なるまで折り畳むことができる。こうして、余計な出っ
張り部をなくし、折り畳み操作を容易にしている。な
お、図10(b)は、図10(a)におけるナット24
3の部分を上面からみたときの説明図である。
【0069】このように、図8〜図10に示す構成を採
用することにより、排紙サイドフェンス202を排紙台
52に折り畳む際に、用紙支持部材230が低位置(I
I)にあってもよいし、中間位置(I)にあってもよ
い。どの位置にあっても、排紙サイドフェンス202を
直接畳むだけで、用紙支持台230も自動的に折りたた
まれる。よって、図6、図7で示した例の場合のよう
に、予め用紙支持部材230を特定位置である折り畳み
位置〔III〕に位置させる必要がなく、収納時の操作
性が向上する。これまでの説明では排紙サイドフェンス
202に関するものであったが、反対側の排紙サイドフ
ェンス201についても、用紙支持部材231の固定及
び位置調整機構支持構造に関し用紙支持部材230の固
定及び位置調整機構支持構造と対称に構成されている。
【0070】本例においても、中間位置(I)、低位置
(II)などの説明で述べたように、用紙支持部材23
0の一端側を補助サイドフェンス240とともに、その
高さ位置を変えるとき、高い位置とするほど、傾斜角度
αが大きくなるとともに突出量L’が大きくなり、低い
位置とするほど、傾斜角度αが小さくなると共に突出量
L’が大きくなるというように、傾斜角度αと突出量
L’とは連動して調整される。
【0071】このように連動した調整が可能となるの
は、用紙支持部材230の一端側を補助サイドフェンス
240を介して長溝202bに沿って上下方向に可動に
支持しつつ前記上下方向での任意の高さ位置で該一端側
を排紙サイドフェンス201に固定することができ、か
つ、上記上下方向への移動に際して該用紙支持部材23
0の他端が常に用紙受容面52fに接することができる
ように、該用紙支持部材230の一端側を回動自在に支
持する手段を有することによる(請求項2)。この例で
は、この固定を、固定軸241、242及びナット24
3により行い、上記回転自在の支持を支軸232により
行っている。さらに、これら固定軸241、243及び
ナット243による支持に際して、用紙支持部材230
の一端側を排紙サイドフェンス202に対する固定側と
し、他端を該サイドフェンス202の内側であって用紙
受容面52fに接した態位に配置したことによる。用紙
支持部材231についてもこれに準ずる(請求項3)。
【0072】以上の例において、補助サイドフェンス2
40は、排紙サイドフェンス202に沿って上下方向に
移動調節可能であり、用紙支持部材230の一端部に形
成した凸部240a及び、この一端部と補助サイドフェ
ンス240とを枢着する支軸232は、請求項5にいう
枢着手段の一例を構成する。
【0073】c.第3の例(請求項7に対応する例) 図11により説明する。図11において、排紙サイドフ
ェンス202の下部に一体又は一体的に底板202hを
設けている。この例では、底板202hはL字状の板状
部材からなり、この底板202hの一端側は用紙ガイド
面を形成し、他端側は直角に折曲して排紙台52に密着
する平面を有し、その排紙台中央寄りの端部には突起2
02gが形成されていて、この突起202g内に回転軸
233が貫通して、用紙支持部材230の一端側を回動
自在に支持している。一方、排紙サイドフェンス202
のボス部202eには角度調整ねじ244が外側から内
側に向けてねじ込まれていて、該排紙サイドフェンス2
02を貫通しており、その先端部が用紙支持部材230
の裏側に当接している。この角度調整ねじ244のつま
みを回転すると、その回転方向に応じて該角度調整ねじ
244が進退しこれに伴い、傾斜角度αを変化させるこ
とができる。排紙サイドフェンス203についても同様
の機構を設けていて、同様に傾斜角度αを変化させるこ
とができる。
【0074】薄紙印刷や標準厚さの用紙でも画像面積率
の大きい場合には、用紙支持部材230の傾斜角度αが
大きくなるように、角度調整ねじ244を進めるし、厚
紙印刷時には角度調整ねじ244を引き出し方向に回転
し、傾斜角度αを小さくするか、又は印刷用紙支持部材
230を底板202hに密着状態にする。
【0075】この例では、前記第1の例や第2の例のよ
うに、用紙支持部材230の突出量の調節は行うことが
できないが、各種用紙に対応した傾斜角度αの微調整
を、簡単で部品点数の少ない機構で可能とする利点があ
る。なお、排紙サイドフェンス202の方向63Rでの
位置調整は、図1に示したスライドレール209を使用
した構成に準じて行うことができる。
【0076】この例で、回転軸233、底板202h、
突起233は、用紙支持部材230の一端側を排紙台5
2の中央寄りの部位にて排紙サイドフェンス202に枢
着する枢着手段の一例を構成し、角度調整ねじ244
は、排紙サイドフェンス202に支持され、用紙支持部
材230の自由端側であって、該自由端側の下面に当接
して進退する支持部材の一例を構成する。
【0077】d.第4の例(請求項8に対応する例) 図12〜図14により説明する。この例では、これまで
の例のような符号230、231で示される用紙支持部
材に代えて、用紙受け面230a、231aと同様な傾
斜面又は傾斜稜線を有するリブ204a、204b,2
04c、204d(以下、リブ204a〜dで示す。)
を用紙支持部材とする。これらのリブ204a〜dを排
紙サイドフェンス201、202の下部であって、用紙
搬送方向63上に複数個所設けている。
【0078】図12において、排紙サイドフェンス20
2の用紙ガイド面202f側の下部には、各々が一体的
に結合された4つのリブ204a〜dが設けられてい
る。これらリブ204a〜dは、方向63R上、外側か
ら内側に向かうにつれて下向きに傾斜する傾斜面20
4’を有する。又は、このような面で形成するのでな
く、稜線で構成してもよい。
【0079】これら、傾斜面又は傾斜稜線の延長と用紙
ガイド面202fとの交線又は交点を結ぶ線を想定する
と、この線は用紙受容面52fと略平行となるように設
定されている。排紙サイドフェンス201についても同
様である。従って、排紙台52を用紙搬送方向63上、
下流側から上流側に向かって見ると、図14に示すよう
に、用紙受容面52fと用紙ガイド面201f,202
fとで形成される直角部の角を、前記傾斜面204’又
は傾斜線でつないだ如き形状の、略一様な用紙受容面又
は用紙受容線を形成する。
【0080】図13に示すように、リブ204a〜d
は、各々が連結部材204eにて一体的に結合されてい
る。この連結部材204eには、2か所にボス部204
fが設けられている。これらのボス部204fの穴20
4jには、一端側を排紙サイドフェンス202に固設さ
れた案内軸246、247が貫通しており、リブ204
a〜dが方向63Rに移動する際の案内機能を果たして
いる。
【0081】又、連結部材204eの略中央には穴20
4kが形成されていて、この穴204kには、排紙サイ
ドフェンス202に一端側を固設されたボルト245が
ゆとりをもって貫通している。このボルト245の連結
部材204eからの突出部にはナット248が螺合して
いる。排紙サイドフェンス202の外側と連結部材20
4eとの間であって、ボルト245のまわりには、該ボ
ルト245を大きく巻くようにして、伸張性のばね24
9が配設されていて、このばね249の弾性により、連
結部材204eは外側に押されている。つまり、連結部
材204eはナット248に押し付けられている。
【0082】従って、ナット248を回転させること
で、ボルト245を軸方向に移動することができる。こ
れにより、連結部材204eを方向63Rに移動するこ
とができ、リブ204a、204b,204c、204
dの、用紙ガイド面202fからの突出量を変化、調節
することが可能である。以上の説明は、排紙サイドフェ
ンス202に関するものであったが、排紙サイドフェン
ス201についても、同様に、一体的に形成されたリブ
205a、205b,205c、205d(以下205
a〜dと称する。)が同様の手段により取付けられてい
る。なお、リブの数や配置間隔などは、図12、図13
の例に限定されない。しかし、用紙搬送方向63上であ
って、排紙サイドフェンスの略全長に亘り設ける方が、
大サイズの用紙を支持する上で好適である。
【0083】本例の場合、薄紙印刷や標準厚さの用紙で
も画像面積率の大きな画像の印刷を行う際には、図14
に実線で示すようにリブ204a〜dやリブ205a〜
dの突出量を大きくすれば積載される用紙を大きく下凸
形状に支持することが可能となり、積載用紙の揃え状態
を良好にできる。又、厚紙のように大きく下凸状に保持
する必要のない用紙の場合には、図に2点鎖線で示すよ
うにリブ204a〜dやリブ205a〜dの突出量を少
なくし、できるだけ用紙にカールを生じさせないフラッ
トに近い形状で積載するようにするか、場合によって
は、リブ204a〜dやリブ205a〜dをサイドフェ
ンス201、202の用紙ガイド面201f,202f
から完全に退避させれば、厚紙の積載においても、良好
な用紙揃えが可能である。
【0084】5.各例における用紙揃え a.第1の例、第2の例の場合 前記した第1の例〜第4の例、共に印刷機本体から排出
される用紙の排紙台上での積載時における用紙の揃え機
能は、基本的に同じであるので、第1の例を模式的に説
明した図15(a)、(b)に基づき、用紙揃え作用を
説明する。印刷開始前に、用紙支持部材230、231
は、厚紙、薄紙等に合わせた傾斜角度α、すなわち、用
紙支持部材230、231上に支持される用紙に与えら
れる変形の量が適切となるような傾斜角度αが得られる
ように設定される。例えば、更紙のような薄い紙や、上
質55K紙ような標準的な厚さの紙でも、画像面積率が
大きくインキの付着量が多い場合、或いはインキの吸収
が特によい孔版印刷専用の用紙などでは、印刷後であっ
て、排紙台落下前の用紙の上凸のカールが大きいので、
用紙支持部材230、231を、図6、図9における中
間位置〔I〕、(I)などにおけるように比較的傾斜角
度αを大きく位置決めして固定する。
【0085】この傾斜角度αは、落下前の用紙の上凸カ
ール状態を落下後において下凸のカールに反転させた後
のカールの度合いを決定するもので、落下前後のカール
の度合いが同じになるように設定する。よって、紙種や
印刷の状態に応じた落下前のカールの度合いに合わせ
て、傾斜角度αは調整可能としている。カールが大きい
場合には、用紙の側端部での持ち上がり量も大きくなる
ように、傾斜角度αを大きく設定する。
【0086】逆に、厚手(例えば90K紙以上の厚さ)
の紙を使用する場合や、画像面積率が小さくインキ付着
量が少ない場合、或いは、環境温度が低い場合には、印
刷後であって排紙台落下前の用紙のカール量が小さく、
カールに起因する前記図19(a)、(b)に即した説
明における如き用紙の積載状態での乱れは発生しにくく
なるので、用紙の持ち上げ量を小さくした方が用紙積載
後の用紙の変形を少なくすることができる。よって、図
6、図9における低位置〔II〕、(II)のように傾
斜角度αを小さく設定すればよい。特に、厚紙の場合に
は剛性が高く、自重による下凸形状への変形を生じにく
いので、傾斜角度αは小さい方がよい。
【0087】第1の例では、図6、図7における固定ね
じ251を回転してナット252を弛め、耳部230c
を上げ、又は下げて適宜の高さに調整することで用紙支
持部材230(231)の傾斜角度αを定め、ナット2
52を締め付けて位置固定する。この場合、耳部230
cを上げれば傾斜角度αを大きくすることができ、下げ
れば小さくすることができる。
【0088】第2の例では、図8〜図10におけるナッ
ト243を弛め、補助サイドフェンス240を上げ、又
は下げて適宜の高さに調整することで用紙支持部材23
0(231)の傾斜角度αを定め、ナット243を締め
付けて位置固定する。この場合、補助サイドフェンス2
40を上げれば傾斜角度αを大きくすることができ、下
げれば小さくすることができる。
【0089】第3の例では、図11における角度調整ね
じ244を回転することにより、用紙支持部材230
(231)の傾斜角度αを定める。この場合、角度調整
ねじ244のねじ込めば傾斜角度αを大きくすることが
でき、ねじ戻せば傾斜角度αを小さくすることができ
る。
【0090】第4の例では、図12〜図14において、
ナット248を回転することにより、リブ204a〜d
(205a〜d)を排紙台52の中央部に向けて進めた
り、逆に戻したりできる。図14に実線で示すように、
リブ204a〜d(205a〜d)を用紙ガイド面20
2f(201f)より突出させれば、前記第1の例〜第
3の例における傾斜角度αを大きくしたと同じ結果を
得、逆に2点鎖線で示すように退避させれば、傾斜角度
αを小さくしたと同じ結果を得ることができる。
【0091】このように用紙の種類、状態などに適合す
るように、用紙支持部材230、231の傾斜角度αを
設定し、或いはリブ204a〜d、リブ205a〜dの
位置を傾斜角度αの設定と実質的に同じ位置に定める。
その上で、更に、第1の例〜第2の例共、図15に示す
ように、1枚目の用紙62dが排紙台52に送り込まれ
た時に、この用紙62dが自重で変形し、用紙支持部材
230、231及び用紙受容面52fで形成される用紙
受容部に接し、該用紙62の両端が排紙サイドフェンス
201、202の用紙ガイド面201f,202fに接
するような位置になるように、排紙サイドフェンスの固
定及び位置調整機構208を使用して、排紙サイドフェ
ンス201、202をスライドレール209に沿って移
動し、位置決め固定する。なお、この位置は、標準的な
用紙厚さ、画像面積率をもとに、予め用紙のサイズ毎に
標準位置として知ることができるので、目盛などを設け
ておくことができる。第3の例、第4の例においても、
図示はしないがこれに準じて同じように排紙サイドフェ
ンス201、202の位置を、排紙サイドフェンスの固
定及び位置調整機構208を使用して位置決めする。
【0092】図15(a)、(b)において、印刷が開
始されると印刷済みの用紙62が排出されてきて、排紙
エンドプレート203にその先端が突き当たり、排紙サ
イドフェンス201、202に案内されて落下する。用
紙62は符号62aで示すように落下時の空気抵抗を受
けてカールがやや大きくなりながら落下し、符号62b
で示すように上凸の状態で方向63R上での両端部が用
紙支持部材230、231に支持されることで、図のよ
うに積載される。第2の例、第3の例でも同様である。
又、第4の例では、リブ204a〜d,205a〜dに
支持されることで、同様の状態で積載される。
【0093】こうして支持されることで、用紙62bに
ついては、用紙の自重でカールが広がり、方向63R
(図中の左右方向に相当するので、以下左右方向と称す
ることがある。)での両端面は排紙サイドフェンス20
1、202の用紙ガイド面201f、202fに突き当
たり、方向63Rでの位置ずれがなく積載されるように
なる。
【0094】この用紙62bの上に更に用紙が積載され
る。と、下の方に積載された用紙はその上に積載された
用紙の重みで符号62cで示すように座屈変形し、つい
には下凸にカールの状態が反転して用紙62dのように
なる。この落下した用紙62dは下凸の形状に変形して
いるが、インキが乾燥していない間は、上凸の形状に戻
ろうとし左右方向に伸びようとするため、左右方向の端
面は排紙サイドフェンス201、202の用紙ガイド面
201f,202fに突き当たり、左右方向では位置ず
れが少ない状態で積載される。
【0095】更に印刷が続行されたときの状態を図15
(b)に示す。図15(b)において、下凸にカールの
向きが反転して積載された用紙を符号62’で示す。こ
のように積載用紙の下部、用紙の略全体が下凸の形状に
なって積載される。積載された上の方の用紙は、上から
の加圧力が少ないので左右に伸びようとする力が大き
く、このため、前(下)の用紙に対して少し浮いている
が、後続の用紙の重みで、徐々に下に積載されている用
紙のように下凸のカール形状に倣うようになる。
【0096】このとき、次々と落下する用紙には前述の
ように、左右に伸びようとする力が作用すると共に、よ
り前(下)の用紙の積載面が下凸にカールした面になっ
ていて、用紙の安定方向が図に白抜きの矢印で示すよう
にセンター方向であるため、落下時に少し位置がずれて
も、少し時間が経つと、前の用紙形状に倣い、位置ずれ
が少なく積載されるようになる。
【0097】下部に積載された用紙62’の量が多くな
ると、この用紙の重さFが用紙支持部材230、231
の用紙受け面230a,231aに作用し、その分力
F’が発生すると共に、全体が左右に伸びようとする力
fが発生する。これらの力は、排紙サイドフェンス20
1、202について、その上部を破線の矢印で示すよう
に外側に回動させようとする力と、全体を外側に押し広
げようとする力fとして作用するようになる。
【0098】しかし、排紙サイドフェンス201、20
2を、軸213を中心に外側に回動させようとしても、
前記したようにこれら排紙サイドフェンス201、20
2には倒れ防止リブ206a〜d、207a〜dが設け
られており、これら倒れ防止リブ206a〜d、207
a〜dの下面が用紙受容面52fに突き当たり、ストッ
パ機能を果たすので、外側に広がることはない。また、
全体を外側に押し広げようとする力が作用すると、排紙
サイドフェンス201、202が固定されている前記ス
ライダ216を外側に移動させようとする力となって作
用するが、これも前記したように、係止爪224a、2
25aとスライドレール209の固定歯209a,20
9a’などとの噛み合いにより、移動することはない。
従って、排紙サイドフェンス201、202は、外側に
回動することも、押し広げられることもなく、お互いの
間隔は変化しないので、積載用紙62’上に落下する用
紙62a〜cを案内し、用紙の不揃いをなくすことが可
能になる。
【0099】また、用紙サイズが変更され、排紙サイド
フェンス201、202が移動しても前記したように、
倒れ防止リブ206a〜d、207a〜dが排紙サイド
フェンス201、202に固定されており、一緒に移動
するので、どのようなサイズの用紙に対しても、用紙の
不揃いをなくすことが可能である。
【0100】更に、第1の例〜第3の例における用紙支
持部材230、231の用紙受け面230a,231a
又は第4の例におけるリブ204a〜d、205a〜d
の傾斜面或いは傾斜稜線の延長と用紙ガイド面201
f,202fとの交線又は交点を結ぶ線は用紙受容面5
2fに対して略平行であるので、用紙62’の母線の方
向も用紙受容面52fに対して略平行となり、積載され
る用紙62’の重量が大きくなってもエンドフェンス2
03に対して大きな力が作用したり、積載用紙62’が
母線方向に変形したりすることもなく、安定して用紙を
積載することが可能である。
【0101】積載された用紙62’の下面部は図1に示
すようにその左右端は、倒れ防止リブ206a〜d,2
07a〜dによって排紙サイドフェンス201、202
が押し広げられないことから、用紙受容面52fから高
さHだけ持ち上げられ、且つ、排紙サイドフェンス20
1、202のエンドプレート203側の端面とエンドプ
レート203間が寸法Rだけ離れているので、用紙6
2’の下面部と用紙受容面52fとの間にR×Hの矩形
を底部とし方向63R上、内側に向かって狭くなる楔状
の空間を確保することができる。これにより、印刷終了
後、用紙62’を排紙第52から取り出す際に、この楔
状の空間に矢印Aの方向から手を入れて用紙に該用紙6
2’を掴み出すことができる。この高さHの寸法は、用
紙のサイズが変更されることにより、排紙サイドフェン
ス201、202の位置が変更された場合でも常に同じ
高さを確保することができ、用紙取り出しの操作性に変
化はない。
【0102】なお寸法Rは、用紙サイズが小さい場合に
は、用紙搬送時の用紙状態の変化が小さいうちに排紙エ
ンドプレート203に突き当てて用紙搬送方向63での
位置決めを行うために、排紙サイドフェンスの固定及び
位置決め機構と同じような機構を用いて排紙エンドプレ
ート203の位置を調節とする。図1に、スライドレー
ルのみ符号209’で示している。なお、固定及び位置
調整機構208に準じた構成については、図示を省略し
ている。
【0103】このような固定及び位置調整機構を用い
て、用紙搬送方向63上の上流側に移動した場合、印刷
終了直後には、寸法Rを確保することはできないが、用
紙の取り出しの際に、排紙エンドプレート203を用紙
の取り出しが容易な図1に示す位置、例えば、寸法Rが
確保できる最大引出位置まで移動させれば、用紙を容易
に取り出すことができる。このとき、排紙エンドプレー
ト203のみが引き出され、用紙は用紙受容面上に残る
ため、最大引出時の排紙エンドプレート203まで用紙
は追随してこず、寸法Rにわたって用紙が位置するとは
限らないが、矢印Bで示すように斜め方向から手を入れ
ることで、容易に取り出すことができる。従って、排紙
サイドフェンス201、202のエンドプレート側端面
と最大引出時の排紙エンドプレート203間に寸法Rの
間隙を設けられるように、それぞれの位置関係を設定す
ればよい。この寸法Rの値としては、手を入れることが
できる大きさを考慮し、最小でも40〜50mm程度の
値とする。
【0104】排紙された用紙の積載状態を安定させるに
は、用紙支持部材230、231の、用紙搬送方向63
での長さが長い程、積載される用紙の垂れ落ちが少な
く、安定するので可能な限り長く設定する。しかし、こ
の長さを長くすると、寸法Rの確保が難しくなる。例え
ば、用紙支持部材230、231の用紙搬送方向63で
の長さを、通常使用する最大の用紙(この種の印刷機で
はA3サイズが略上限となる。)の長さに対応する長さ
にしたい場合には、このような問題が生じる。
【0105】しかし、このような場合でも、排紙エンド
プレート203をこの用紙に対応した位置から更に引き
出せるようにしておけば、印刷終了後には、排紙エンド
プレート203を引き出すことにより、寸法Rを確保す
ることができ、排紙台52上への安定した用紙の積載と
積載された用紙を取り出すための寸法Rの確保が可能で
ある。
【0106】なお、排紙エンドプレート203の下部両
端部は、用紙支持部材230、231が前記したように
長い場合や、小サイズ用紙での印刷時に、排紙エンドプ
レート203を排紙サイドフェンス201と排紙サイド
フェンス202との間に移動しなければならないときが
ある。このときのために、用紙積載状態で用紙支持部材
230、231との干渉を避けるべく、排紙エンドプレ
ート203の下部であって、方向63Rでの両端部に、
用紙支持部材230、231の進入を可能にする空間か
らなる逃げ部203aを形成している。これにより、用
紙のサイズが小さい場合でも、これまで述べてきた可動
の用紙支持部材230、231による排紙積載性能の向
上が確保される(請求項7)。
【0107】従来の排紙台は、用紙の取り出しのために
排紙台に手の入る窪みをもうける例が多いが、第1の例
〜第3の例では、用紙支持部材230、231の傾斜角
又は高さを大きく、第4の例ではリブ204a〜d、2
05a〜dの突出量を大きくすることで、従来のように
排紙台に窪みを設けるよりも、手の入る深さである寸法
Hを大きくとることができる。排紙台に設ける場合の窪
みは、用紙サイズによって、その位置や大きさの最適値
は異なるが、第1の例から第4の例のように、用紙支持
部材230、231の高さや、リブ204a〜d、20
5a〜dの突出量による高さHは常に確保することがで
きる。
【0108】以上のように、第1の例〜第3の例のよう
に用紙支持部材230、231を傾斜角αをもたせて設
置し、或いは第4の例のようにリブ204a〜d、20
5a〜dの突出量により実質的に傾斜角度αを設けたと
同様の効果を得るようにしたので、印刷後の用紙を安定
して下凸形状に用紙受容面52f上に積載することがで
き、排紙揃えがよくなり、更に、積載後に用紙を取り出
すために、手を入れるスペースも確保することができ
る。そして、用紙の厚さ、紙種、画像面積率の大小、環
境温度などが変化した場合でも、各々の条件に合わせて
傾斜角度αや、リブ204a〜d、205a〜dの突出
量を調整することで、用紙紙種や印刷の条件に適合させ
て不揃いのない安定した積載が可能となる。
【0109】特に、110K紙以上の厚さの厚紙使用時
のように、殆ど下凸形状の保持が不要で、できるだけフ
ラットな形状にした方がよい用紙と、更紙や45K紙の
ような薄紙で、インキによる変形の大きい用紙の両方に
対応するためには、図6、図7に示す第1の例、図8〜
図10に示す第2の例に示すような構成により簡単に対
応できる。
【0110】b.第3の例の場合 図11で示した第3の例では、用紙支持部材230の傾
斜角度αのみを変化させる手段を開示している。なお、
必要に応じ、排紙サイドフェンス202、203等につ
いては、第1の例、第2の例におけると同じ手段によ
り、方向63R上の位置を調節可能である。
【0111】このような傾斜角度αのみを変化させる例
では、薄紙で大きく下凸状に用紙を保持したい場合には
傾斜角度αを大きくする必要があるが、そのようにする
と、 6.各例の特徴 図11により説明した第3の例のように、用紙支持部材
230、231をその下端部を支点として回動させて傾
斜角度αのみを変化させる構成では、例えば薄紙のと
き、下に大きく凸状に用紙を保持する場合に傾斜角度α
を大きく設定する必要があるが、そのようにすると用紙
支持部材230の排紙サイドフェンス202側及び用紙
支持部材231の排紙サイドフェンス201側の端は、
用紙ガイド面201f,202fなどから離れ、隙間が
生じてしまう。この隙間が大きいと、この隙間で薄紙の
用紙の端部は垂れ下がり、変形してしまうおそれがあ
り、かかる変形により積載状態が不安定になるおそれが
ある。
【0112】又、図12〜図14により説明した第4の
例のように、リブ204a〜d、205a〜dの排紙サ
イドフェンス201、202からの突出量を調整する構
成では、例えば厚紙のとき、下凸のカールの度合いを小
さくする必要があるので、リブ204a〜d、205a
〜dを退避させるが、そのようにしても、方向Rでの用
紙の持ち上げ量が大きくなり、厚紙に対して端の部分の
み大きく変形させるようになるので、積載量が大きくな
ると下に積載された用紙に変形が生じるおそれがある。
【0113】これに対し、図6〜図7の第1の例、図8
〜図10の第2の例においては、用紙支持部材230、
231の各枢着位置が排紙サイドフェンス201、20
2或いは補助サイドフェンス240などであるので、厚
紙のときには、用紙支持部材230、231の傾斜角α
を小さくしたときに必然的に排紙サイドフェンス20
1、202或いは補助サイドフェンス240からの突出
量が大きくなり、支持面が大きくなるので、用紙を少な
い変形で支持することができる。
【0114】又、薄紙のときには、用紙支持部材23
0、231の傾斜角度αを大きくしたときに、排紙サイ
ドフェンス201、202或いは補助サイドフェンス2
40からの突出量が大きくならないので、用紙に対して
大きな変形を与えることがなく、しかも、これら用紙支
持部材230、231の端部と排紙サイドフェンス20
1、202或いは補助サイドフェンス240との隙間は
ないか、或いは有ったとしてもごく僅かであるので、こ
の部分で用紙が垂れ下がって変形するようなこともな
い。
【0115】さらに、印刷終了後には、排紙サイドフェ
ンス201、202を内側に折り畳むが、この場合に、
用紙支持部材230、231をその枢着部を支点として
回動することで、該排紙サイドフェンス202、201
に密着状態にし、コンパクトに折り畳むことができる。
【0116】図6、図7における第1の例の場合には、
固定ねじ251の位置を高くして折り畳み位置〔II
I〕にし、用紙支持部材230を排紙サイドフェンス2
02に密着した状態にし、この状態で排紙サイドフェン
ス202を内側に倒し、排紙台52上に折り畳む。用紙
支持部材230についても同様である。
【0117】図8〜図10における第2の例の場合に
は、排紙サイドフェンス202を内側に倒せば、用紙支
持部材230が自動的に排紙サイドフェンス202の内
側に密着した状態に折り込まれる。用紙支持部材231
についても同様である。このように、排紙サイドフェン
ス201、202及び用紙支持部材230、231の収
納作業が容易である。
【0118】
【発明の効果】請求項1、請求項8、請求項9にかかる
発明では、排紙台上に、用紙搬送方向と直角方向に移動
可能で且つ、用紙搬送方向と平行な面を有し、互いに略
平行に設置された一対の排紙サイドフェンスのそれぞれ
の用紙ガイド面の下部に、前記用紙搬送方向と直交する
方向上、外側から内側に向かうにつれて下向きに傾斜す
る傾斜面又は傾斜稜線を有し用紙端部を変形させて支持
する用紙支持部材を設けたので、排紙台上面の用紙受容
面と排紙サイドフェンスで形成される直角部の角を、傾
斜面又は傾斜稜線で切り取った如き形状の、用紙支持用
の用紙受容線又は用紙受容面を形成でき、用紙はその自
重とその上に積載される用紙の重みで、常に下凸の形状
に積載でき、積載用紙が増大してもその形状が大きく変
化しないので、その上に落下する用紙は下凸で排紙台の
中央に向かって位置が安定するので、位置ずれが生じな
く、用紙の揃え性が向上する。その際、変形調節手段に
より、排紙時における用紙の上凸の大きさに合わせて、
上記下凸の大きさを設定できるので、紙種や画像の形成
条件等が変わっても用紙揃え性を常に良好にできる。
【0119】請求項2、3にかかる発明では、請求項1
記載の効果に加え、傾斜角度の調整と突出量の調整が連
動して行われるので、調節作業が容易である。
【0120】請求項4、5にかかる発明では、請求項1
記載の効果に加え、変形調節手段の構成が簡易であり、
又、用紙支持部材の傾斜角度が小さくするとこれに従
い、該用紙支持部材の排紙台中央寄りへの突出量が大き
くなり、厚紙積載のための浅いフラットに近い用紙支持
用の受容線又は用紙受容面を形成でき、傾斜角度を大き
くすると前記突出量が小さくなり、、上凸のカールの大
きい薄紙積載時に用紙即端部に強く下凸の逆カールを与
えることができるように、傾斜角度と突出量の両方の調
整が連動して行われ、積載用紙の揃え性向上のための調
整作業が簡単である。
【0121】請求項6にかかる発明では、請求項1記載
の効果に加え、排紙サイドフェンスの折り畳み動作に伴
い、用紙支持部材の位置に拘らず、排紙サイドフェンス
を内側に折り畳むことができる。
【0122】請求項9に記載の発明では、請求項1〜請
求項8記載の発明において、各請求項における効果に加
え、排紙エンドプレートをサイドフェンスの間に設定し
なければならないような小サイズの用紙の場合や、用紙
支持部材が長い場合でもこれら用紙支持部材と排紙エン
ドプレートとの干渉を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施に適する画像形成装置の排紙台部
分の斜視図である。
【図2】図1における排紙サイドフェンスの固定及び位
置調整機構の斜視図である。
【図3】排紙サイドフェンスの固定及び位置調整機構
を、用紙搬送方向と直交する方向で切断したときの断面
図である。
【図4】排紙サイドフェンスの固定及び位置調整機構
を、用紙搬送方向で切断したときの断面図である。
【図5】排紙サイドフェンスの固定及び位置調整機構の
平面図である。
【図6】本発明にかかる用紙変形調節手段の第1の例の
正面図である。
【図7】図6に示した用紙変形調節手段のJ−J’線で
の切断による断面図である。
【図8】本発明にかかる用紙変形調節手段の第2の例の
斜視図である。
【図9】本発明にかかる用紙変形調節手段の第2の例の
正面図である。
【図10】(a)は図9における用紙変形調節手段の要
部断面であり、(b)は(a)の図の要部平面図であ
る。
【図11】本発明にかかる用紙変形調節手段の第3の例
の正面図である。
【図12】本発明にかかる用紙変形調節手段の第4の例
の斜視図である。
【図13】図12における用紙変形調節手段の断面図で
ある。
【図14】図12における用紙変形調節手段を用紙搬送
方向からみた図である。
【図15】本発明における用紙の積載状態を説明した図
である。
【図16】本発明が適用される画像形成装置の一つであ
る孔版印刷装置の構成を説明下図である。
【図17】排紙台に送られる用紙の状態を示した斜視図
である。
【図18】従来技術における用紙の積載状態を説明した
図である。
【図19】従来技術における用紙の積載状態を説明した
図である。
【符号の説明】
52 排紙台 201 排紙サイドフェンス 202 排紙サイドフェンス 202g(枢着手段としての)突起 202h (枢着手段としての)底板 203a 逃げ部 206e (案内手段としての)長溝 230 用紙支持部材 231 用紙支持部材 233 (枢着手段としての回転軸) 232 (枢着手段としての)支軸 240a (枢着手段としての)凸部 244 (支持部材としての)角度調整ねじ 245 ボルト 248 ナット 251 (枢着手段としての)固定ねじ 252 (枢着手段としての)ナット

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像処理後の用紙を用紙受容面上に積載す
    る排紙台を有する画像形成装置の排紙台において、 前記排紙台上に、用紙搬送方向と直角方向に移動可能で
    且つ、用紙搬送方向と平行な面を有し、互いに略平行に
    設置された一対の排紙サイドフェンスと、 前記用紙搬送方向上での前記用紙の積載位置を規制する
    エンドプレートと、 前記一対の排紙サイドフェンスのそれぞれの用紙ガイド
    面の下部に、前記用紙搬送方向と直交する方向上、外側
    から内側に向かうにつれて下向きに傾斜する傾斜面又は
    傾斜稜線を有し用紙端部を変形させて支持する用紙支持
    部材と、を有するとともに、 前記用紙支持部材上に支持される用紙に与える前記変形
    の量を可変となす用紙変形調節手段を前記用紙支持部材
    と前記排紙サイドフェンス間に設けたことを特徴とする
    画像形成装置の排紙台。
  2. 【請求項2】請求項1記載の画像形成装置の排紙台にお
    いて、 前記用紙変形調節手段は、前記用紙支持部材の前記傾斜
    面又は前記傾斜稜線が前記排紙台の前記用紙受容面との
    なす傾斜角度と、前記用紙支持部材の前記用紙ガイド面
    からの突出量の双方を連動して調整可能に、前記用紙支
    持部材を支持するものであることを特徴とする画像形成
    装置の排紙台。
  3. 【請求項3】請求項2記載の画像形成装置の排紙台にお
    いて、 前記用紙支持部材は、前記傾斜角度が大きくなるに従
    い、前記突出量が小さくなり、又、前記傾斜角度が小さ
    くなるに従い、前記突出量が大きくなる態位に配置した
    ことを特徴とする画像形成装置の排紙台。
  4. 【請求項4】請求項1、請求項2又は請求項3記載の画
    像形成装置の排紙台において、 前記用紙変形調節手段は、 前記排紙サイドフェンスに前記用紙支持部材の一端部を
    枢着する枢着手段と、 該枢着手段を前記排紙サイドフェンスに沿って上下方向
    に案内する案内手段と、を有するものであることを特徴
    とする画像形成装置の排紙台。
  5. 【請求項5】請求項1、請求項2又は請求項3記載の画
    像形成装置の排紙台において、 前記用紙変形調節手段は、 前記排紙サイドフェンスに沿って上下方向に移動調節可
    能な補助サイドフェンスと、 この補助サイドフェンスに前記用紙支持部材の一端部を
    枢着する枢着手段と、を有するものであることを特徴と
    する画像形成装置の排紙台。
  6. 【請求項6】請求項1、請求項2、請求項3、請求項4
    又は請求項5記載の画像形成装置の排紙台において前記
    一対の排紙サイドフェンスは、その下端部を支点とし
    て、互いに内側に起伏自在であることを特徴とする画像
    形成装置の排紙台。
  7. 【請求項7】請求項1、請求項2、請求項3記載の画像
    形成装置の排紙台において、 前記用紙変形調節手段は、 前記用紙支持部材の一端側を前記排紙台の中央寄りの部
    位にて前記排紙サイドフェンスに枢着する枢着手段と、 前記排紙サイドフェンスに支持され前記用紙支持部材の
    自由端側であって該自由端側の下面に当接して進退する
    支持部材と、を有するものであることを特徴とする画像
    形成装置の排紙台。
  8. 【請求項8】請求項1、請求項2、請求項3記載の画像
    形成装置の排紙台において、 前記用紙変形調節手段は、 前記用紙支持部材の排紙サイドフェンスからの突出量を
    変化させるねじとナットの組合せからなることを特徴と
    する画像形成装置の排紙台。
  9. 【請求項9】請求項1、請求項2、請求項3、請求項
    4、請求項5、請求項6、請求項7又は請求項8記載の
    画像形成装置の排紙台において、 前記エンドプレートの前記用紙搬送方向と直角方向の下
    部両端部に、前記用紙支持部材の進入を可能にする空間
    からなる逃げ部を有することを特徴とする画像形成装置
    の排紙台。
JP34127895A 1995-12-27 1995-12-27 画像形成装置の排紙台 Expired - Fee Related JP3642854B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34127895A JP3642854B2 (ja) 1995-12-27 1995-12-27 画像形成装置の排紙台

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34127895A JP3642854B2 (ja) 1995-12-27 1995-12-27 画像形成装置の排紙台

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09175717A true JPH09175717A (ja) 1997-07-08
JP3642854B2 JP3642854B2 (ja) 2005-04-27

Family

ID=18344820

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34127895A Expired - Fee Related JP3642854B2 (ja) 1995-12-27 1995-12-27 画像形成装置の排紙台

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3642854B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1143258A (ja) * 1997-07-25 1999-02-16 Star Micronics Co Ltd 印刷物収容装置
JP2011246252A (ja) * 2010-05-28 2011-12-08 Seiko Epson Corp 媒体収容カセット、記録装置
JP2011246250A (ja) * 2010-05-28 2011-12-08 Seiko Epson Corp エッジ規制装置、媒体収容カセット、記録装置
JP2017081756A (ja) * 2015-10-23 2017-05-18 キヤノン株式会社 後処理装置及び画像形成装置
CN106697875A (zh) * 2016-12-23 2017-05-24 大连佳林设备制造有限公司 石蜡自动定位机
CN114932744A (zh) * 2022-05-27 2022-08-23 广东泽和环保科技有限公司 一种纸箱印刷机

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1143258A (ja) * 1997-07-25 1999-02-16 Star Micronics Co Ltd 印刷物収容装置
JP2011246252A (ja) * 2010-05-28 2011-12-08 Seiko Epson Corp 媒体収容カセット、記録装置
JP2011246250A (ja) * 2010-05-28 2011-12-08 Seiko Epson Corp エッジ規制装置、媒体収容カセット、記録装置
JP2017081756A (ja) * 2015-10-23 2017-05-18 キヤノン株式会社 後処理装置及び画像形成装置
CN106697875A (zh) * 2016-12-23 2017-05-24 大连佳林设备制造有限公司 石蜡自动定位机
CN114932744A (zh) * 2022-05-27 2022-08-23 广东泽和环保科技有限公司 一种纸箱印刷机

Also Published As

Publication number Publication date
JP3642854B2 (ja) 2005-04-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3611781B2 (ja) 画像形成装置の給紙装置
CA2574266A1 (en) Gravity-feed napkin dispenser with internal blocking assembly
US5709382A (en) Sheet discharging device for a printer
JPH09175717A (ja) 画像形成装置の排紙台
US4688782A (en) Vertical vacuum corrugation feeder
US20060163798A1 (en) Reproducing apparatus and retractable feeding apparatus thereof
JP3628428B2 (ja) 画像形成装置
JP2813291B2 (ja) 用紙積載装置
JP2003095511A (ja) ロール紙排紙スタッカ及び該ロール紙排紙スタッカを備えた記録装置
JP3416669B2 (ja) 給紙装置及びこれを備えた画像形成装置
JPH09309628A (ja) 給紙装置
JP3670176B2 (ja) 排紙装置及び印刷装置
JPH061547Y2 (ja) 自動給紙装置の用紙分離機構
JP3254670B2 (ja) 自動給紙装置
JPH04308151A (ja) 記録紙収容装置
JPH0812115A (ja) 給紙装置及び画像形成装置
JP3596233B2 (ja) 後処理装置
JPH07300269A (ja) 用紙集積装置
JPH082705A (ja) 給紙装置
JP3715814B2 (ja) 自動給紙装置
JPH0826496A (ja) 給紙装置
JP2562802Y2 (ja) 静電記録装置の排紙トレイ
JPH0544935U (ja) 用紙収納カセツト
JP2002362805A (ja) 給紙装置及び該給紙装置を備えた記録装置
JPH058880A (ja) 記録紙の分離装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041224

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050125

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050126

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080204

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110204

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110204

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140204

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees