JPH09174742A - 積層体及びクリーニングブレード並びにそれらの製造方法 - Google Patents

積層体及びクリーニングブレード並びにそれらの製造方法

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JPH09174742A
JPH09174742A JP7350507A JP35050795A JPH09174742A JP H09174742 A JPH09174742 A JP H09174742A JP 7350507 A JP7350507 A JP 7350507A JP 35050795 A JP35050795 A JP 35050795A JP H09174742 A JPH09174742 A JP H09174742A
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laminate
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JP7350507A
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Inventor
Toshihiro Yamamoto
敏博 山本
Hiromitsu Matsuda
裕充 松田
Yoshinori Sugiura
好典 杉浦
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Inoac Corp
Original Assignee
Inoue MTP KK
Inoac Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各層が接着剤等を介さず、直接接合され、特
に薄層であっても、厚薄精度、平滑性及び各層間の接着
性等に優れた、樹脂又はゴムからなる積層体、特にクリ
ーニングブレード及びそれらの製造方法を提供する。 【解決手段】 内面に、フッ素樹脂が焼き付けられ形成
された離型剤層を有する遠心成形型を用い、テトラフル
オロエチレン−ブロピレン共重合体を有機溶媒に溶解し
た溶液などのコーティング層形成用原料を供給し、遠心
成形によって所要の厚さの層を形成する。その後、この
層の表面に、ポリイソシアネートとポリオール成分とを
均一に混合したウレタンゴム原料などの基材層形成用原
料を供給し、遠心成形して厚さ0.2〜4mm程度の層
を形成する。このようにして得られた円筒状の成形品を
脱型し、切り開いてシート状とし、このシートから例え
ば所定寸法のクリーニングブレード等の製品を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2以上の樹脂又は
ゴムの層からなり、各層の厚薄精度、平滑性及び各層間
の接着性等の均一性に優れる積層体及びその製造方法に
関する。また、本発明は、同様に各層の厚薄精度及び平
滑性に優れ、且つ基材層とコーティング層との接着性が
良好なクリーニングブレード及びその製造方法に関す
る。本発明の積層体は遠心成形法によって製造され、成
形された円筒状のまま各種ベルト体として、或いはその
周方向等に適宜長さに切断して、各種ブレード体等の板
状体として利用することができる。
【0002】
【従来の技術】従来より、性質の異なる樹脂又はゴムを
積層し、それぞれの特長を生かした新たな素材とした
り、樹脂又はゴム製のシート、フィルム等の基材表面に
他の樹脂等からなるコーティング層を設けて表面を改質
し、新たな特性を付与した素材などが数多く開発され、
実用に供されている。しかし、多くの場合、基材とコー
ティング層等、積層される異種材料間の接着性は必ずし
も十分ではない。特にシート、フィルム等の基材に成形
後、他部材を貼り合わせたり、コーティングしたりする
場合、特開平7−84479号公報にもみられるよう
に、離型剤の影響による接着性の低下を避けるための特
別の工夫を要するなど、構成、工程上の制約を解決する
必要がある。
【0003】特に反応性に乏しいフッ素ゴム、フッ素樹
脂、オレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂等では、上記
のような離型剤の影響のない箇所においても接着性に劣
る。そのため、放電処理、火炎処理等、積層される各層
の表面に化学的或いは物理的な何らかの処理を施した
り、プライマーを塗布する等の手段、或いは両者を併用
するなどの対策が講じられてきた。しかし、表面の改
質、処理などは物性の低下等、材料本来の特性を損なう
こともあり、また、各層の厚薄精度、平滑性及び得られ
る製品の表面の平滑性なども所要の精度とすることは容
易ではない。更に、表面処理、プライマー塗布等の工程
面、或いは接着剤、プライマー等の材料面、いずれにお
いてもコストアップは避けられない。
【0004】また、上記の基材とコーティング層とから
なる製品の1種にクリーニングブレードがある。この製
品は、電子写真方式の画像形成装置、転写装置及び搬送
装置等において、そのクリーニング装置として、一端が
金属製のリテーナーに固定され、他端が、像担持体であ
る感光ドラム等、被クリーニング体の表面に、その移動
方向とは逆の方向から当接され、転写に寄与せずドラム
の表面に残る残留トナー及び紙粉等を掻き落とす働きを
するものである。
【0005】クリーニングブレードは優れた耐摩耗性及
び高い曲げ弾性率など、良好な機械的特性を要するた
め、従来より、ウレタンゴムからなるものが多用されて
いる。製法としては、鋳型にウレタンゴム原料を注入し
てブレード形状に成型する方法、及び遠心成形法によっ
て得られる円筒状の成形体をシート状に切り開き、この
シートから所定寸法の製品を切り出す方法等が採用され
ている。
【0006】一方、感光ドラムの表面は多くの場合ポリ
カーボネートによって構成され、表面粗さがRz=1μ
m以下の鏡面状態となっており、ウレタンゴムとの摩擦
係数は非常に大きい。それに加えて、このクリーニング
ブレードは、効率よく、確実に残留トナー及び紙粉など
を除去するため、通常、僅かな力ではあるが感光ドラム
に押し付けられている。そのため、ブレードがドラムの
回転方向に反転してしまったり、また、場合によっては
ドラムの駆動が止まってしまうこともあり、クリーニン
グができなくなることがある。
【0007】上記の問題を解決するため、クリーニング
ブレードの感光ドラムと接する稜を構成する2面に、例
えばポリフッ化ビニリデン等の樹脂の有機溶剤溶液又は
エマルション等を塗布し、乾燥して摩擦係数の小さいコ
ーティング層を形成したクリーニングブレードが提案さ
れている。それらはそれなりの効果を有するものではあ
るが、特にコーティング層の厚薄精度及び接着性は必ず
しも良好ではなく、感光ドラムの軸方向に均等にクリー
ニングできないこと、及び耐久性が不十分である等の問
題がある。また、工程上も一旦成形したブレードに付着
した離型剤を洗浄、除去し、更にコーティング剤を調製
し、塗布、乾燥するなど、製造工程が相当に煩雑とな
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
樹脂又はゴムの積層体の問題点を解決するものであり、
特に適度な流動状態の液状原料を使用し、遠心成形法に
よって、各層を脱型することなく、連続的に積層させる
ことにより、各層の厚薄精度、平滑性及び各層間の接着
性等に優れた積層体、特に画像形成装置等に使用される
クリーニングブレード及びそれらの製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1発明の積層体は、2
以上の層からなる積層体において、該層はいずれも遠心
成形法によって形成されるとともに、隣接する該層同志
が接合されていることを特徴とする。また、第2発明の
積層体は、2以上の層からなる積層体において、該層は
いずれも遠心成形法によって形成されるとともに、隣接
する該層同志が接合されており、且つ該層のうちの少な
くとも1層と、他の層との厚さの比が1:0.5〜0.
005であることを特徴とする。
【0010】上記「遠心成形法」は、従来より、樹脂又
はゴムの成形法として実用化されており、アクリル樹
脂、不飽和ポリエステル樹脂等における遠心注型法、及
びポリアミド等の熱可塑性樹脂を溶融状態で成形型に供
給する遠心成形法などが知られている。これらの中で、
ポリアミド等の遠心成形法は、主にプーリ、ロータ、車
輪などの肉厚成形品を製造するための方法であり、本発
明の積層体は、より流動性の高い原料が使用される遠心
注型法によって製造することがより好ましい。
【0011】遠心注型法では、内面が研磨された鋼製等
のパイプの内表面に、例えばシリコーンオイルなどの離
型剤を塗布し、乾燥して形成される離型剤層を有する成
形型が一般に使用される。この型の内表面に流動状態の
原料を供給し、窒素ガス等の不活性ガスなどを封入又は
流通させ、パイプをその軸の回りに適当な速度で回転さ
せる。そして、必要に応じて空気浴中等で適宜加温して
温度を制御し、原料を固化又は反応、硬化させることに
より円筒状の成形体が得られる。成形型としては、通
常、金属製のパイプが使用され、鋼製のパイプの他、ス
テンレスパイプ、更には高速回転による歪み、変形等を
生ずることがなければ、アルミニウム製のパイプなどを
使用することもできる。
【0012】尚、常温において反応が十分進む原料であ
れば必ずしも加熱する必要はなく、原料の種類によって
は不活性ガスではなく、空気等を封入又は流通させても
よい。また、有機溶剤又は水等の溶媒に樹脂或いはゴム
原料を溶解又は懸濁させた溶液若しくはエマルション等
を使用する場合は、できるだけその両端が開口した成形
型を使用し、必要であれば適宜加温した窒素ガス、空気
などを流通させて、溶媒の除去を促進してもよい。但
し、溶媒量の減少とともに原料の粘度が上昇し、流動し
難くなるため、原料の成形型内面全面への均等な流延を
考慮しつつ、成形型の回転数、加熱温度、及び流通させ
る気体の温度或いは流通量等を適宜調整する必要があ
る。
【0013】また、本発明では、第2発明のように、或
る層が比較的厚く、いわば基材ともいうべき層であり、
その層に、相対的に薄い層、いわばコーティング層が積
層された構成の積層体であっても、厚薄精度、平滑性等
に優れ、且つ各層間の接着性も良好な積層体とすること
ができる。基材とコーティング層との厚さの比は「1:
0.5〜0.005」、特に1:0.2〜0.01程度
の製品が多いが、本発明の積層体では、上記厚さの比の
範囲内でコーティング層が非常に薄い場合であっても、
容易に厚薄精度、平滑性等に優れた層からなる積層体と
することができる。
【0014】上記のように基材とコーティング層とで構
成される積層体は、基材表面の改質、特定の性能の付与
等を目的として種々提供されているが、一般に、特にコ
ーティング層の厚薄精度等を向上させることは相当に難
しい。また、第3発明のように、このコーティング層が
「積層体の最外層」となる場合には、その積層体の表面
の平滑性を優れたものとすることも容易ではない。しか
し、本発明のように、遠心成形法によって連続的に層を
形成すれば、その表面の平滑性に優れた積層体を得るこ
とができる。
【0015】基材の表面にコーティング層を構成する樹
脂又はゴムとして、特に、フッ素樹脂、フッ素ゴム等
の、離型性に優れた、逆にいえば接着させることが難し
い素材を使用する場合は、実用的に十分な強度で基材と
接合することは容易ではない。通常、このような場合に
は、先ず、基材の表面に接着性に優れたプライマー等を
塗布するなどして表面状態を調整し、その後、コーティ
ング材を塗布し、接着させる方法が採られている。しか
し、このようにしてもなお接着性は十分ではなく、接着
剤層などを設ければ、厚薄精度、平滑性等はますます低
下し、また、コスト、工程の面でも不利となる。
【0016】本発明の積層体では、各層を構成する素材
については特に制限されるものではなく、上記のフッ素
系及びシリコーン系の樹脂、ゴム等の他、ウレタン樹
脂、ウレタンゴム、ブタジエンゴム、アクリルゴム、ポ
リアミド及びポリエステルなど各種の樹脂或いはゴムか
ら選ばれる少なくとも1種によって各層を構成すること
ができる。
【0017】上記の各素材の中には、常温では流動性を
有し、室温又は適宜温度に加熱することにより、経時と
ともに反応、硬化する原料からなるものも多い。また、
そうでない場合は、樹脂分、ゴム分等を有機溶剤或いは
水等の溶媒に溶解又は懸濁させた、常温で適度な流動性
を有する原料を使用することができる。このような原料
では、溶媒が蒸発等して除去された後に固化した樹脂又
はゴム層が形成される。
【0018】また、本発明では、まったく同質の層から
なる積層体とすることも可能ではあるがあまり意味がな
く、第4発明のように、少なくとも隣接している各層
は、異なる樹脂原料又はゴム原料により構成されること
が好ましい。この「異なる」とは、必ずしも樹脂又はゴ
ムの種類が異なるとの意味ばかりではなく、同一種類の
樹脂又はゴムであっても、例えばその密度、融点、分子
量等の基礎的な物性が異なる場合、及び改質剤等の種
類、配合量などによってその性質が異なる場合なども意
味するものである。
【0019】更に、各層を構成する素材としては、上記
に例示した以外の液状ゴムを使用することもできる。上
記のウレタンゴム及びシリコーンゴムも、1液型又は2
液型、常温硬化型又は加熱硬化型等各種の液状タイプの
ものがあるが、その他の液状ゴムとして、液状ブタジエ
ンゴム、液状スチレン−ブタジエンゴム、液状アクリロ
ニトリル−ブタジエンゴム、液状ポリクロロプレン、液
状ポリイソプレン、液状ポリイソブチレン及び液状ブチ
ルゴム等が挙げられる。上記の各種液状ゴムのうち、分
子の両末端に規則的に官能基を有するものは、官能基の
種類によりイソシアネート、エポキシ、ビニルモノマー
などを反応させ、硬化させることができる。
【0020】また、本発明では、第5発明のように、上
記層の、少なくとも1層を「発泡体」とすることもでき
る。この発泡体層を形成するための原料としても、常温
で流動性があり、常温又は加熱により反応、硬化が進む
ものが好適である。そのような素材としてはポリウレタ
ンフォームが好ましく、優れた流動性を有する原料を使
用し、プレポリマー法によって容易に発泡体層を形成す
ることができる。この発泡体の場合、気泡は成形型の径
方向の中心部に集まる傾向にあり、通常、成形されつつ
ある発泡体層の表面に高発泡層が形成される。しかし、
発泡の速度と反応、硬化の速度、及び成形型の内径と回
転数、即ち加わる遠心力を適宜調整することにより、そ
の構造を適宜制御することもできる。
【0021】更に、本発明では、第6発明のように、上
記層の、少なくとも1層に「改質剤」を配合することが
できる。この改質剤の配合は種々の改質、特性付与を目
的としてなされるが、一般には、改質剤が配合された層
が積層体の最外層である場合に、その改質効果が最も著
しい場合が多い。このような改質剤としては、酸化防止
剤、滑剤、紫外線防止剤、帯電防止剤、無機充填剤等、
一般に樹脂、ゴムの添加剤として配合されているものの
他に、顔料等の着色剤、難燃剤等が挙げられ、また、そ
の製品固有の特性付与のための改質剤である場合もあ
る。
【0022】この改質剤のうち無機質系の固体のもの
は、その比重の大小によって、遠心成形時、形成されつ
つある層の片面の近傍に移動し、改質剤は層中に偏在す
る。例えば無機充填剤のように比較的比重が大きい改質
剤は、遠心力の加わる方向、即ち、成形型の径方向の外
方へ移動、集中する。従って、この改質剤が配合された
層を最初に成形すれば、配合量が少量であっても、改質
剤がその外表面に集中した積層体を得ることができる。
【0023】後記のクリーニングブレードのように、特
にその表面近傍に多量の改質剤が安定して存在すること
により、大きな効果が得られる製品の場合に、本発明の
積層体は極めて有用である。また、改質剤が、必要とさ
れる表面近傍に集中して存在すれば、層全体に均等に含
有される場合に比べて、その配合量は遙に少量ですむた
め、改質剤の配合による層の物性の変化を抑えることが
でき、且つコストの面からも有利である。
【0024】また、本発明の積層体では、上記の樹脂又
はゴム等からなる各層は、その間に接着剤層等を介する
ことなく直接接合させることができる。このようにたと
えフッ素樹脂、シリコーンゴム等の接着性に乏しい素材
を使用した場合であっても、第7発明のように、JIS
K6854によって測定した隣接する各層間の「接着
強度」が「5N/25mm以上」、特に10N/25m
m以上である積層体を得ることができる。
【0025】本発明では、上記のように各層間に特に接
着剤層などを要することなく、接着性に優れた積層体が
得られる。その理由の一つとして、遠心成形法では、各
層には成形時に自分自身を押圧するような大きな力が加
わり、その表面が極めて平滑であるため、鏡面密着力が
働くものと考えられる。また、供給される原料が流動性
の高い液状であるため、成形された層の表面に僅かな凹
凸が発生した場合、容易にその凹凸に入り込み、それに
よるアンカ効果によって接着性が向上することも考えら
れる。
【0026】尚、例えば2液型のウレタン原料などで
は、遠心成形終了時に末反応の官能基が残っていて、こ
れが次の層を構成する素材と反応することもある。しか
し、樹脂、ゴム原料の反応時、分子間を架橋させるため
に添加される低分子量のポリアミン、ポリオール或いは
有機過酸化物等が末反応で残った場合、脱型後、成形品
表面にスプレー法等によってコーティング層を形成する
際に、その接着性が損なわれることもある。本発明で
は、各層は成形後十分に加熱されるため、たとえその表
面に上記の未反応物が残っていたとしても、次の層が積
層されるまでの間にほとんど飛散してしまい、そのため
各層間の接着性に優れた積層体とすることができる。
【0027】第8発明の積層体の製造方法は、遠心成形
型の内面に第1樹脂原料又は第1ゴム原料を供給し、遠
心成形によって第1樹脂層又は第1ゴム層を形成し、そ
の後、形成された該第1樹脂層又は該第1ゴム層の表面
に、第2樹脂原料又は第2ゴム原料を供給する工程と、
該第2樹脂原料又は該第2ゴム原料からなる第2樹脂層
又は第2ゴム層を遠心成形によって形成する工程とを、
備えることを特徴とする。
【0028】上記「遠心成形型」としては、その内面に
積層体の脱型を容易にするため、テトラフルオロエチレ
ン/パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(P
FA)等の離型性に優れた素材からなる皮膜が形成され
ているものが好ましい。この皮膜は強靱であって耐久性
に優れるため、成形の度に離型剤層を形成する必要がな
く、積層体の表面が離型剤によって汚損されることもな
い。尚、離型剤による汚損等に留意しながら、成形の度
に離型剤層を形成する方法を採用することもできる。
【0029】また、第9発明のように、樹脂原料又はゴ
ム原料の、JIS K5400によって測定した成形型
への供給時の粘度は「104 mPa・s以下」、特に2
00〜3000mPa・s、更には500〜1500m
Pa・sであることが好ましい。この粘度が104 mP
a・を越える場合は、樹脂又はゴム原料の固化或いは
反応、硬化の速度が、原料の成形型内表面における流延
の速度を上回り、全内表面に十分に且つ均等に原料が行
き渡らなかったり、厚薄精度及び平滑性等が低下したり
して好ましくない。また、流延していった原料の端部が
会合した部分では、その接合が不十分となり機械的強度
等が低下することもある。
【0030】尚、上記の製造方法において、各層の成形
の順序として、成形温度或いは架橋温度の高い素材から
なる層を先に成形することが好ましい。例えばフッ素ゴ
ムとウレタンゴムとを積層する場合は、成形温度の高い
フッ素ゴム層を先に成形することが好ましい。このよう
にすれば耐熱性の低い素材が過度に高い温度に晒され、
熱劣化等を生ずることがない。また、例えばメトキシメ
チル化ポリアミドとポリウレタンのように成形温度が同
程度であるものは、耐熱性の観点からはどちらを先に成
形しても構わない。
【0031】原料の供給は、成形型を停止した状態で実
施してもよいが、原料の粘度によっては、成形型を5〜
50rpm程度の低回転数で回転させながら実施するこ
とができる。特に、原料等の粘度が比較的高い場合に
は、上記のように成形型を停止し、且つ供給ノズルを成
形型の軸方向に往復動させ、原料を成形型の内面の軸方
向により均等に流延させることが好ましい。遠心成形時
の遠心力は最大100G程度で十分であり、例えば内径
300mmの成形型であれば、1800〜2200rp
m程度の回転数で回転させればよい。
【0032】本発明の積層体は上記の方法によって製造
することができるが、このような積層体からなる製品と
して、第10発明のクリーニングブレードがある。第1
0発明のクリーニングブレードは、基材層とコーティン
グ層とが積層されてなり、該基材層と該コーティング層
とは、遠心成形法によって形成されるとともに接着剤を
用いることなく接合されていることを特徴とする。
【0033】上記のクリーニングブレードは、基本的に
比較的厚い基材層と相対的に薄いコーティング層との2
層からなる。基材層は単層であってもよいし、機械的特
性等の異なる素材を2層以上積層したものであってもよ
い。特に或る層の両面に特性の異なる素材からなる層を
設けて3層とし、曲げ特性、弾性等が調整された基材層
としてもよい。この3層の基材層はこのままクリーニン
グブレードとして使用することもでき、また、その片面
に更にフッ素樹脂等からなるコーティング層を設け4層
のクリーニングブレードとしてもよい。上記の3層の基
材層としては、例えばポリアミドからなる基体の両面に
ウレタンゴムからなる層を設けたもの等が挙げられる。
【0034】尚、上記の3層の基材層では、基体となる
層を比較的厚くし、その両面に積層される層との厚さの
比を例えば1:0.5程度とするのが好ましい。また、
4層のクリーニングブレードにおける最外層のコーティ
ング層は、2層のクリーニングブレードの場合と同程度
の厚さとすればよい。
【0035】基材層及びコーティング層を形成する素材
としては、前記の積層体製造のための各種のものを使用
することができる。特に、上記「基材層」は、第11発
明のように、「ウレタンゴム若しくは及びメトキシメチ
ル化ポリアミド、又は導電性フィラーを含有するウレタ
ンゴム若しくは及びメトキシメチル化ポリアミド」から
選ばれる1種、及びブタジエンゴム等を主成分とする組
成物を原料として形成されることが好ましい。また、上
記「コーティング層」は、「フッ素ゴム又は上記メトキ
シメチル化ポリアミドを除くポリアミド」等のゴム或い
は樹脂から選ばれる1種を主成分とする組成物を原料と
して形成される。
【0036】基材層を導電性を有するものとするために
は、通常、樹脂、ゴム等に導電性を付与する方法が採用
される。例えばカーボンブラック、銅或いは銀の粉末
等、粉末状、又は繊維状等の各種導電性物質を適量配合
すればよい。特に十分な導電性が発現され且つ安価なカ
ーボンブラックの配合が好ましい。
【0037】また、コーティング層には、第12発明の
ように、改質剤の1種である「減摩剤」を配合すること
が好ましい。このコーティング層がフッ素樹脂のよう
に、ポリカーボネート等、感光ドラムを構成する樹脂と
の摩擦係数の小さい素材からなる場合は、上記の減摩剤
は特に必要としないが、ポリアミド等のあまり摩擦係数
の小さくない素材からなる場合は、減摩剤の配合が有効
である。このような減摩剤としては、脂肪酸アミド等の
スリップ剤なども有効であるが、シリカ、タルク、アル
ミナ、グラファイト等の無機粉末がより効果が大きい。
【0038】上記の減摩剤は樹脂原料又はゴム原料10
0重量部に対して0.01〜1.0重量部、特に0.0
5〜0.5重量部程度配合すればよく、層全体にほぼ均
等に減摩剤が分散して配合されている従来品に比べ、非
常に少量の配合によって十分な減摩効果が得られる。。
配合量が0.01重量部未満では、摩擦係数が十分に低
下せず、1.0重量部を越える場合は、それ以上の摩擦
係数の低下は少ないうえ、コーティング層の表面の物性
の変化も懸念される。
【0039】また、減摩剤の平均粒径によってもその効
果は影響を受け、平均粒径は0.5〜10μm、特に1
〜5μm程度が好ましい。この平均粒径が0.5μm未
満では、摩擦係数の低下が十分ではなく、10μmを越
えると感光ドラムの表面を傷付けることがあるため好ま
しくない。
【0040】本発明のクリーニングブレードは、第13
及び第14発明の方法によって製造することができる。
第13発明のクリーニングブレードの製造方法は、遠心
成形型の内面にコーティング層形成用原料を供給し、遠
心成形によってコーティング層を形成し、その後、該コ
ーティング層の表面に基材層形成用原料を供給し、遠心
成形によって基材層を形成し、次いで、得られる円筒状
の積層体を切り開いて平板状とし、この平板状の積層体
を所定寸法に切断することを特徴とする。
【0041】また、第14発明のクリーニングブレード
の製造方法は、第13発明の製造方法において、基材層
形成用原料とコーティング層形成用原料との供給の順序
を入替え、コーティング層形成用原料を先に供給するこ
と以外は第13発明の方法と同様である。尚、前記のよ
うな3層或いはそれ以上の多層の基材層とする場合は、
上記の方法に更に同様の工程を追加して実施すればよ
い。
【0042】上記「基材層形成用原料」及び「コーティ
ング層形成用原料」のJIS K5400によって測定
した供給時の粘度は、第15発明のように、いずれも1
4mPa・s以下であることが好ましい。クリーニン
グブレードでは、その基材層は強度の面から通常0.2
〜4mm、特に1〜4mm、更には2〜3mm程度の厚
さが必要であり、ブレード表面の改質を目的とするコー
ティング層の厚さは20〜100μm、特に20〜60
μm程度であればよい。そのような厚さと、遠心成形法
によるクリーニングブレード製造において通常使用され
る成形型の寸法、形状、その回転数等を考慮すると、上
記の粘度範囲であれば、厚薄精度、平滑性等に優れたク
リーニングブレードを容易に得ることができる。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、実施例、比較例によって本
発明を詳しく説明する。 実施例1 (1) クリーニングブレードの製造 鋼製であってその内径が300mm、外径が350mm
及び長さが400mmの円筒状の成形型の内表面全面
に、PFA樹脂を焼き付け離型膜を形成した。
【0044】その後、テトラフルオロエチレン−プロピ
レン共重合体(モル比;48:52、GPC法によって
測定した平均分子量;100000)をトルエンと酢酸
エチルの混合溶媒に溶解し、分子間を橋架けするための
アミンを加え、粘度を300mPa・s以下に調整した
コーティング層形成用の原料を調製し、これを回転数2
0rpmで回転する上記成形型の内表面に、その軸方向
に往復動するノズルから供給した。
【0045】上記の原料を供給後、回転数を2000r
pmに上げ、30分間回転を続けて遠心成形し、厚さ約
30μmのコーティング層を形成した。次いで、回転数
を再び20rpmに下げ、形成されたコーティング層の
表面に、ポリイソシアネートとポリオール成分とを攪
拌、混合して調製したウレタンゴム原料(粘度;100
0mPa・s)を、混合後、直ちに、上記と同様、往復
動するノズルから供給した。
【0046】その後、回転数を2000rpmに上げて
30分間回転を続け、上記ウレタンゴム原料を反応、硬
化させ、ウレタンゴムからなる厚さ2mmの基材層を形
成した。上記のようにして得られた円筒状の成形体を、
型内で120℃、60分間追加加熱した後、室温にまで
徐冷した。その後、その端部を成形型表面からめくり上
げ、脱型し、その軸方向に切り開いてシート状とし、こ
のシートから所定寸法のクリーニングブレードを切り出
した。
【0047】(2) 得られたクリーニングブレードの構
成、使用状況の概略 図1は円筒状の成形体からクリーニングブレードを切り
出すまでの工程を表す斜視図である。図1において、1
はクリーニングブレード、11は基材層、12はコーテ
ィング層であり、2は成形型である。(A)は脱型前の
成形型とその内部の円筒状の成形品を表す。(B)は脱
型した円筒状の成形品をその軸方向に切断し、切り開い
てシート状とした状態を表す。また、(C)は(B)の
シートから切り出したクリーニングブレード及び隣接す
るシートの一部を表す。
【0048】図2は得られたクリーニングブレードを金
属製のリテーナーに固定した状態を表す。図2におい
て、3はリテーナーである。クリーニングブレードはリ
テーナーに接着剤によって接合、固定されているが、そ
の接着剤層は図示していない。また、図3は画像形成装
置のクリーニング機構にクリーニングブレードを組み込
んだ状態の概略を表す。図3において、4は感光ドラ
ム、5はクリーニング機構、6は飛散防止ブレードであ
る。リテーナーにはクリーニング機構本体にブレードを
固定するためのボルト穴が設けられており、クリーニン
グブレードが感光ドラムの外周面に接する位置から感光
ドラムの軸方向に0.5mm程度移動させた所定の位置
に固定される。
【0049】(3) クリーニングブレードの仕上がりの評
価 上記のようにして得られたクリーニングブレードについ
て、その基材層とコーティング層の厚薄精度、コーティ
ング層表面の平滑性(各層の平滑性を直接評価するもの
ではないが、それを示唆するものである。)を測定し
た。また、基材層とコーティング層との接着強度につい
ては、上記の成形品では、コーティング層が薄すぎて破
断してしまい、測定することができないため、上記と同
様の工程によってコーティング層の厚さを0.1mmと
厚くした成形品を得、この成形品から試片を切り出して
測定した。
【0050】評価の結果、基材層及びコーティング層の
厚薄精度(測定方法;1/1000mm精度のダイヤル
ゲージを使用)はそれぞれ±0.1mm及び±2μm、
コーティング層表面の平滑性(測定方法;触針式表面粗
さ計)はRz=1μmであった。また、接着強度は11
N/25mmであり非常に優れていることが分かった。
尚、この例の場合、テトラフルオロエチレン−プロピレ
ン共重合体の架橋に用いられるアミンと、ウレタンゴム
の原料であるポリイソシアネートとが未反応で残るかも
しれないが、成形時の加熱によってほとんど飛散してし
まうため、基材層とコーティング層とは非常に強固に接
合されている。
【0051】比較例1 PFAからなる離型膜が設けられていない型を使用し、
型内面にシリコーンオイルを吹き付けて離型層を形成し
た後、ウレタンゴム原料を供給し、実施例と同様にして
遠心成形し、脱型し、同様にしてシート状に切り開いて
基材層のみを成形した。その後、この基材層の片面全面
をイソプロピルアルコールによって脱脂し、次いで、テ
トラフルオロエチレン−プロピレン共重合体をトルエン
と酢酸エチルとの混合溶媒に溶解したものを、脱脂され
た基材層表面に塗布し、120℃に調温された恒温槽に
120分間静置して反応、硬化させ、厚さ約30μmの
コーティング層を形成した。
【0052】上記のようにして得られたクリーニングブ
レードについて、その仕上がりを評価した。その結果、
基材層及びコーティング層の厚薄精度は積層状態で±
0.13mm、コーティング層表面の平滑性はRz=2
μmであり、平滑性は実施例の場合に比べ劣っていた。
また、接着強度については同様に厚さ0.1mmのコー
ティング層を形成し、同様にして測定したところ1.2
N/25mmであり、実施例に比べ非常に劣っていた。
【0053】
【発明の効果】第1発明によれば、積層体の各層は遠心
成形法によって積層されているため厚薄精度及び平滑性
に優れ、また、特に接着剤等を要することなく各層間の
接着性に優れた積層体が得られる。更に、第2発明のよ
うに、或る層の厚さに対して他の層の厚さが非常に薄い
場合においても、この薄層は厚薄精度等に優れ、且つ接
着性も非常に良好であり、このような構成の積層体は実
用上も特に有用である。
【0054】また、第8発明の積層体の製造方法によれ
ば、原料の供給と遠心成形とをほぼ連続的に順次繰り返
すという簡便な方法により、第1発明等の優れた特性を
有する積層体を安価に製造することができる。
【0055】また、第10発明のクリーニングブレード
は、第2発明の積層体に相当する具体的な製品の一つで
あり、ウレタンゴム等からなるブレード本体の表面にフ
ッ素ゴム等の滑りのよい樹脂層が強固に接合されてお
り、ブレードがめくれたりすることがなく、安定したク
リーニングが長時間持続される。このクリーニングブレ
ードは、第13発明又は第14発明のように、フレード
本体を形成する原料とコーティング層を形成する原料と
を、適宜順序で成形型に供給し、遠心成形することによ
り、各層の物性を何ら損なうことなく容易に製造するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は円筒状の成形体からクリーニングブレー
ドを切り出すまでの工程の概略を示す斜視図である。
(A)は成形型とその内部の円筒状の成形品を表す。
(B)は成形型から取り出した円筒状の成形品を軸方向
に切断し切り開いてシート状とした状態を表す。(C)
は(B)のシートから切り出したクリーニングブレード
及び隣接するシートの一部を表す。
【図2】クリーニングブレードをリテーナーに固定した
状態を表す斜視図である。
【図3】画像形成装置のクリーニング機構にクリーニン
グブレードを組み込んだ状態の概略を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1;クリーニングブレード、11;基材層、12;コー
ティング層、2;成形型、3;リテーナー、4;感光ド
ラム、5;クリーニング機構、6;飛散防止シート。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 77:00 103:06 105:04 B29L 9:00 (72)発明者 杉浦 好典 愛知県名古屋市熱田区神野町2丁目70番地 株式会社イノアックコーポレーション神野 工場内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2以上の層からなる積層体において、該
    層はいずれも遠心成形法によって形成されるとともに、
    隣接する該層同志が接合されていることを特徴とする積
    層体。
  2. 【請求項2】 2以上の層からなる積層体において、該
    層はいずれも遠心成形法によって形成されるとともに、
    隣接する該層同志が接合されており、且つ該層のうちの
    少なくとも1層と、他の層との厚さの比が1:0.5〜
    0.005であることを特徴とする積層体。
  3. 【請求項3】 上記他の層が上記積層体の最外層である
    請求項2記載の積層体。
  4. 【請求項4】 上記層のうち少なくとも隣接している各
    層は、それぞれ異なる樹脂原料又はゴム原料により構成
    されている請求項1乃至3のいずれか1項に記載の積層
    体。
  5. 【請求項5】 上記層の、少なくとも1層が発泡体であ
    る請求項1乃至4のいずれか1項に記載の積層体。
  6. 【請求項6】 上記層の、少なくとも1層に改質剤が配
    合されている請求項1乃至5のいずれか1項に記載の積
    層体。
  7. 【請求項7】 JIS K6854によって測定した隣
    接する上記層間の接着強度が、5N/25mm以上であ
    る請求項1乃至6のいずれか1項に記載の積層体。
  8. 【請求項8】 遠心成形型の内面に第1樹脂原料又は第
    1ゴム原料を供給し、遠心成形によって第1樹脂層又は
    第1ゴム層を形成し、その後、形成された該第1樹脂層
    又は該第1ゴム層の表面に、第2樹脂原料又は第2ゴム
    原料を供給する工程と、該第2樹脂原料又は該第2ゴム
    原料からなる第2樹脂層又は第2ゴム層を遠心成形によ
    って形成する工程とを、備えることを特徴とする積層体
    の製造方法。
  9. 【請求項9】 上記樹脂原料又は上記ゴム原料の、JI
    S K5400によって測定した上記供給時の粘度が1
    4 mPa・s以下である請求項8記載の積層体の製造
    方法。
  10. 【請求項10】 基材層とコーティング層とが積層され
    てなり、該基材層と該コーティング層とは、遠心成形法
    によって形成されるとともに接合されていることを特徴
    とするクリーニングブレード。
  11. 【請求項11】 上記基材層はウレタンゴム若しくはメ
    トキシメチル化ポリアミド、又は導電性フィラーを含有
    するウレタンゴム若しくはメトキシメチル化ポリアミド
    から選ばれる1種により構成され、上記コーティング層
    はフッ素ゴム又は上記メトキシメチル化ポリアミドを除
    くポリアミドから選ばれる1種によって構成されている
    請求項10記載のクリーニングブレード。
  12. 【請求項12】 上記コーティング層に減摩剤が配合さ
    れている請求項10又は11記載のクリーニングブレー
    ド。
  13. 【請求項13】 遠心成形型の内面にコーティング層形
    成用原料を供給し、遠心成形によってコーティング層を
    形成し、その後、該コーティング層の表面に基材層形成
    用原料を供給し、遠心成形によって基材層を形成し、次
    いで、得られる円筒状の積層体を切り開いてシート状と
    し、このシートを所定寸法に切断することを特徴とする
    クリーニングブレードの製造方法。
  14. 【請求項14】 遠心成形型の内面に基材層形成用原料
    を供給し、遠心成形によって基材層を形成し、その後、
    該基材層の表面にコーティング層形成用原料を供給し、
    遠心成形によってコーティング層を形成し、次いで、得
    られる円筒状の積層体を切り開いてシート状とし、この
    シートを所定寸法に切断することを特徴とするクリーニ
    ングブレードの製造方法。
  15. 【請求項15】 上記基材層形成用原料及び上記コーテ
    ィング層形成用原料のJIS K5400によって測定
    した上記供給時の粘度が、いずれも104 mPa・s以
    下である請求項13又は14記載のクリーニングブレー
    ドの製造方法。
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