JPH09168707A - 浄化装置 - Google Patents

浄化装置

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JPH09168707A
JPH09168707A JP7349751A JP34975195A JPH09168707A JP H09168707 A JPH09168707 A JP H09168707A JP 7349751 A JP7349751 A JP 7349751A JP 34975195 A JP34975195 A JP 34975195A JP H09168707 A JPH09168707 A JP H09168707A
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bath water
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bath
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Takumi Yoshino
卓己 吉野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 浴槽水の汚れを検知し、その原因により対処
することで常に浴槽水を清潔に保つ。 【解決手段】 浴槽水を循環させ、水質センサの検出し
た値と、流量センサの検出した流量値とにより、浴槽水
の汚れる原因を判別し、その原因に応じて適切な対処を
行なうことにより、浴槽水を常に清潔に保つことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は浴槽水を循環して浄
化する浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に浴槽水浄化装置を備えた強制循環
式風呂装置は、浴槽水を循環させて湯温を検出し、湯温
の低下を検出した場合には浴槽水を循環させながら加熱
動作を行ない湯温を一定に保つ保温機能を持つだけでな
く、浴槽水浄化装置により浴槽水を常に清潔に保つこと
ができるため、何ヵ月も浴槽水を入れ替える必要がな
く、24時間いつでも入浴でき、しかも節水効果もある
という優れた機能を持つ。
【0003】浴槽水循環装置には、髪の毛等の異物を取
り除くフィルターと、微細な異物を取り除き細菌を殺菌
するバクテリア繁殖部材とが一般に用いられる。バクテ
リア繁殖部材には、麦飯石や天然セラミック等が用いら
れる。バクテリア等の微生物を繁殖部材に着床させ浄化
を行なうことで、長期間に渡って浴槽水を清潔に保つこ
とができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな生物浄化を用いた浄化装置には次の様な問題があ
る。その1つは、使用を開始してから微生物が繁殖部材
に着床し、浄化が行なわれるまでに数日から1ヵ月程度
かかることである。そのため、浴槽水が汚れてくると、
使用者の判断により浴槽水を入れ替えなければならな
い。このような浴槽水の汚れは入浴直前に分ることが多
いので、風呂の水抜き、湯はりといった操作を行なわな
ければならず煩わしい。また、この判断基準は使用者の
主観によるものであるため、実際は水質が悪くても入浴
してしまうことも考えられる。
【0005】2つめは、使用開始からしばらくすると、
着床した微生物が繁殖しすぎて水の浄化が充分行なわれ
なくなり、また浴槽水の循環流量が減少するということ
である。このため、微生物の間引きを行なわなければな
らない。
【0006】このような問題を解決するために、特開平
5−15713においては循環パイプの途中に流量検出
手段と圧力検出手段とを設け、それらの検出結果によ
り、循環流量減少の原因が浴槽本体内の吸入フィルタに
あるのか、浄化器内の目詰まりによるものかを判定する
といった構成をとっている。しかしながらこの技術では
水質を直接測っていないため、浴槽水が汚くなってから
微生物の間引きを行なうことがあり得る。更に、使用し
始めた頃の微生物の着床前に起こる浴槽水の汚れを検出
できないため、1つめの問題を解決できない。
【0007】また、特開平7−8720においては、浴
槽水濁度検出器を設けることにより洗浄時期を判断する
といった構成をとっているが、一般に濁度検出器は光学
的な計測器が用いられるため、配管内に汚れがついてし
まうとたとえ水がきれいでも汚れていると判断してしま
う欠点がある。また、使用し始めた頃の微生物の着床前
に起こる浴槽水の汚れがあった場合、微生物の繁殖のし
すぎと判断して浄化装置の洗浄を行なってしまうことが
考えられ、1つめの問題を解決することができない。
【0008】本発明の浄化装置は上記課題を解決し、浴
槽水の水質を検出し、適切な対処をすることで、浴槽水
を常に清潔に保つことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の請求項1記載の浄化装置は、浴槽水を循環路に循環
させる強制循環手段と、上記循環路で上記浴槽水を浄化
する浄化手段とを備えた浄化装置において、上記循環路
で2枚の電極間に流れる電気量を測定する事により上記
浴槽水の水質を検出する水質検出手段と、上記水質検出
手段が検出した水質に応じて、上記浴槽水の入れ替え動
作、上記浄化手段の洗浄動作、水質悪化の報知動作の少
なくとも1つを行なう水質保持手段とを備えたことを要
旨とする。
【0010】上記課題を解決する本発明の請求項2記載
の浄化装置は、浴槽水を循環路に循環させる強制循環手
段と、上記循環路で上記浴槽水を浄化する浄化手段と、
上記浴槽水の水質を検出する水質検出手段とを備えた浄
化装置において、上記浄化手段の運転時間を検出する時
間検出手段と、上記水質検出手段が水質の悪化を検出し
た時、上記時間検出手段が検出した運転時間が所定時間
未満の場合には上記浴槽水の入れ替え動作又は入れ替え
すべき旨の報知動作を行ない、上記運転時間が所定時間
以上の場合には上記浄化手段の洗浄動作又は洗浄すべき
旨の報知動作を行なう選択処理手段とを備えたことを要
旨とする。
【0011】上記課題を解決する本発明の請求項3記載
の浄化装置は、浴槽水を循環路に循環させる強制循環手
段と、上記循環路で上記浴槽水を浄化する浄化手段と、
上記浴槽水の水質を検出する水質検出手段とを備えた浄
化装置において、上記循環路において循環する上記浴槽
水の循環流量を検出する流量検出手段と、上記水質検出
手段が水質の悪化を検出した時、上記流量検出手段が検
出した循環流量が所定流量以上だった場合には上記浴槽
水の入れ替え動作又は入れ替えすべき旨の報知動作を行
ない、上記循環流量が所定流量未満だった場合には上記
浄化手段の洗浄動作又は洗浄すべき旨の報知動作を行な
う選択処理手段とを備えたことを要旨とする。
【0012】上記課題を解決する本発明の請求項4記載
の浄化装置は、浴槽水を循環路に循環させる強制循環手
段と、上記循環路で上記浴槽水を浄化する浄化手段と、
上記浴槽水の水質を検出する水質検出手段とを備えた浄
化装置において、上記循環路において循環する上記浴槽
水の圧力を検出する圧力検出手段と、上記水質検出手段
が水質の悪化を検出した時、上記圧力検出手段が検出し
た圧力が所定範囲内だった場合には上記浴槽水の入れ替
え動作又は入れ替えすべき旨の報知動作を行ない、上記
圧力が所定範囲外だった場合には上記浄化手段の洗浄動
作又は洗浄すべき旨の報知動作を行なう選択処理手段と
を備えたことを要旨とする。
【0013】上記構成を有する本発明の請求項1記載の
浄化装置は、浴槽水を循環路に循環させ、水質が悪いほ
ど電気伝導率が増加する事を利用して循環路に設けた2
枚の電極間に流れる電気量を測定し、その測定した電気
量が所定値以上になった場合水質の悪化と判断し、浴槽
水の入れ替え動作、浄化手段の洗浄動作、水質悪化の報
知動作の少なくとも1つを行なう。
【0014】上記構成を有する本発明の請求項2記載の
浄化装置は、水質検出手段が浴槽水が汚れていると判断
した時、使用開始後浄化装置内の微生物がまだ充分着床
していないため浄化効果が低い事が原因なのか、微生物
が繁殖しすぎた事が原因なのかを時間検出手段により判
断する。時間検出手段が検出した運転時間が所定時間未
満の場合、前者であると考えられるため、浴槽水の入れ
替え動作又は入れ替えすべき旨の報知動作を行なう。所
定時間以上の場合、後者であると考えられるため、浄化
手段の洗浄動作又は洗浄すべき旨の報知動作を行なう。
【0015】上記構成を有する本発明の請求項3記載の
浄化装置は、水質検出手段が浴槽水が汚れていると判断
した時、使用開始後浄化装置内の微生物がまだ充分着床
していないため浄化効果が低い事が原因なのか、微生物
が繁殖しすぎた事が原因なのかを流量検出手段により判
断する。流量検出手段が検出した循環流量が所定流量以
上だった場合、浄化槽を流れる循環流量が正常であるこ
とから前者であると考えられるため、浴槽水の入れ替え
動作又は入れ替えすべき旨の報知動作を行なう。所定流
量未満だった場合、浄化槽が詰まっていることから後者
であると考えられるため、浄化手段の洗浄動作又は洗浄
すべき旨の報知動作を行なう。
【0016】上記構成を有する本発明の請求項4記載の
浄化装置は、水質検出手段が浴槽水が汚れていると判断
した時、使用開始後浄化装置内の微生物がまだ充分着床
していないため浄化効果が低い事が原因なのか、微生物
が繁殖しすぎた事が原因なのかを圧力検出手段により判
断する。圧力検出手段が検出した圧力が所定範囲内だっ
た場合、浄化槽が詰まっていないことから前者であると
考えられるため、浴槽水の入れ替え動作又は入れ替えす
べき旨の報知動作を行なう。所定範囲外だった場合、浄
化槽が詰まっていることから後者であると考えられるた
め、浄化手段の洗浄動作又は洗浄すべき旨の報知動作を
行なう。
【0017】
【発明の実施の形態】以上説明した本発明の構成・作用
を一層明らかにするために、以下本発明の浄化装置の好
適な実施例について説明する。
【0018】図1は、第1実施例としての風呂システム
の概略構成図である。この風呂システムは、浴槽10
と、浴槽水の強制循環加熱動作及び給湯器の役割をする
給湯付風呂釜20と、浴槽水の浄化を行なう浄化装置4
0と、各種の操作を行なうリモートコントローラ60
(以下、単にリモコンと呼ぶ)とからなる。
【0019】浴槽10には、浄化用循環路41への吸入
口にフィルタ11を備え、髪の毛等の異物を取り除く。
【0020】給湯付風呂釜20は、浴槽水を循環して加
熱する強制循環加熱部22と、通水される水を加熱して
給湯する給湯部23と、これらの動作を制御するコント
ローラ24とからなる。
【0021】強制循環加熱部22は、浴槽水を循環させ
る加熱用循環路21と、加熱用循環路21の途中にサー
ミスタ25とを備え、更にサーミスタ25の下流側から
順に循環ポンプ26、水流スイッチ27、循環される温
水を加熱する熱交換器28を備える。強制循環加熱部2
2は、循環ポンプ26が定期的に浴槽水の循環を行な
い、サーミスタ25が浴槽水温を検出し、検出した温度
が設定温度以下の場合熱交換器28により循環水を加熱
し、設定温度に達すると加熱を停止するといった浴槽水
の保温運転を行なう。
【0022】給湯部23は、冷水が供給される給水管2
9と、供給された冷水を加熱する熱交換器30と、熱交
換器30により加熱された湯を出湯する出湯管31とを
備える。給湯管29には通水量を検出する流量センサ3
2を備える。出湯管31は出湯温センサ33を備え、そ
の下流側で一般給湯路34と風呂給湯路35に分岐さ
れ、風呂給湯路35は給水弁36を介して強制循環加熱
部22に接続される。給湯部23は、リモコンにより設
定された温度になるように燃焼を制御して、一般給湯路
34から洗面所等の給湯栓に所定の温度の湯を出湯す
る。また、給水弁36を開くことにより浴槽10にも出
湯できる。尚、ここでは図示しないがガス燃焼により熱
交換器28、30を加熱するバーナ、バーナに点火する
点火装置、燃焼用空気を供給するファン等の燃焼装置を
備える。
【0023】コントローラ24は、循環加熱制御、給湯
制御等を司どるもので、図示しない周知の算術論理演算
回路を構成するCPU,RAM,ROMと、各種センサ
からの信号を入力する入力インターフェースと、各種の
アクチュエータに駆動信号を出力する出力インターフェ
ース等から構成される。
【0024】浄化装置40は、浴槽水を循環して浄化す
る強制循環浄化部42と、この動作を制御するコントロ
ーラ43とからなる。
【0025】強制循環浄化部42は浴槽水を循環させる
浄化用循環路41と、浄化用循環路41の途中に循環ポ
ンプ44とを備え、更に循環ポンプ44の下流側から順
に、通水方向を切り換える三方弁45,電磁弁46、浴
槽10内の有機物や細菌を微生物により分解、殺菌する
浄化槽47、水質を検出する水質センサ48、電磁弁4
9、紫外線により殺菌する紫外線装置50を備える。ま
た、三方弁45と電磁弁46との間には浴槽水を排水す
る排水路51が分岐され、排水路51の途中に電磁弁5
2を備える。さらに、三方弁45から電磁弁46、浄化
槽47、水質センサ48をバイパスするバイパス路53
が分岐され、通常の循環動作時には、三方弁45は浄化
槽側(矢印a)に通水し、電磁弁52は閉じており、電
磁弁46、49は開いている。
【0026】ここで、水質センサ48の構成について、
図2を用いて説明する。水質センサ48は、交流定圧電
源1と、循環水中に設けられた2枚の電極2と、電流計
3とにより構成される。浴槽水の汚れの主因は有機物と
細菌で、これらは電荷を有しているため、浴槽水が汚れ
ると電流が流れやすくなると考えられる。電流と水質度
は図3のグラフに示す様な関係になる。よって、このよ
うな構成で浴槽水の汚れ具合を検出することができる。
【0027】コントローラ43は、循環浄化制御、逆洗
運転制御、排水運転制御等を司どるもので、図示しない
周知の算術論理演算回路を構成するCPU、RAM,R
OMと、各種センサからの信号を入力する入力インター
フェースと、各種のアクチュエータに駆動信号を出力す
る出力インターフェース等から構成される。
【0028】ここで、逆洗運転とは浄化槽47内の微生
物の間引きを行なうもので、コントローラ43が電磁弁
49を閉じ、電磁弁46、52を開き、三方弁45によ
りバイパス路53を開いて(矢印b)、循環ポンプ44
を駆動することで、浴槽水が浄化用循環路41を通り浄
化槽47を逆方向に流れ、排水される事によって行なわ
れる。
【0029】また、排水運転とは浴槽水を排水するもの
で、コントローラ43が電磁弁46を閉じ、電磁弁52
を開き、三方弁45を浄化槽側(矢印a)に切り換え、
循環ポンプ44を駆動することで、浴槽水を排水する。
排水運転の後、給湯部23から浴槽10に出湯すること
で浴槽水の入れ替えを行なうことができる。
【0030】コントローラ24、43には、浴室に設け
られたリモコン60が接続される。リモコン60には、
図示しない温度表示器、温度設定スイッチ等のスイッチ
を備える。また、異常時に報知を行なうブザーを備え、
報知すると共に温度表示器に異常内容を表示する。
【0031】次に、浴槽水の汚れの原因の判別を行なう
ためにコントローラ43が行なう制御処理について、図
4に示すフローチャートを用いて説明する。
【0032】システムが運転を開始すると(S10)、
コントローラ43内のタイマーがスタートする(S1
1)。強制循環浄化部40は循環ポンプ44により常に
浴槽水を循環し、浄化槽47に通水して浄化する。水質
センサ48は循環される温水中での2つの電極間に流れ
る電流値を定期的に検出する。水質センサ48が所定値
以上の電流値を検出すると温水が汚れていると判断し
(S12:YES)、タイマーの経過時間、つまり運転
開始からの経過時間に応じて、異なった処理を行なう。
タイマーが所定時間(例えば2ヵ月)以内である場合
(S13:YES)、浄化槽47の微生物がまだ充分繁
殖していない事が原因であると考えられるため、浴槽水
の排水運転と浴槽への出湯運転により浴槽水の入れ替え
を行なう(S14)。タイマーが所定時間(2ヵ月)以
上経過している場合には(S13:NO)、浄化槽47
の微生物が増えすぎた事が原因であると考えられるた
め、浄化槽47の逆洗運転を行ない(S15)、タイマ
ーをリセットする(S16)。
【0033】このように、タイマーの経過時間に応じて
浄化槽47の浄化効果が悪い原因を判別することで、適
切な処理を行なうことができる。尚、ステップ14で浴
槽水の入れ替え、ステップ15で浄化槽47の逆洗運転
を行なうが、そういった動作を行なわずにリモコン60
の表示器にその処理すべき内容を記号、文字等で表示し
て使用者に処理をうながしてもよく、また動作と報知の
両方を行なってもよい。
【0034】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。図5は、第2実施例としての風呂システムの概略構
成図である。第1実施例(図1)との相異点は、浄化用
循環路41の浄化槽47の下流側に流量センサ54を備
えている点及びコントローラ43の処理が異なる。各部
の動作は第1実施例と同様である。
【0035】第2実施例において、浴槽水の汚れの原因
の判別を行なうためにコントローラ43が行なう制御処
理について、図6に示すフローチャートを用いて説明す
る。
【0036】システムが運転を開始すると(S20)、
水質センサ48が循環される温水の水質を定期的に検出
する(S21)。更に、循環される温水の流量を流量セ
ンサ54が検出する(S22)。水質センサ48が汚れ
を検出していないのに温水の流量が所定流量以下になっ
た場合(S22:YES)、フィルタ11の目詰まりが
原因であると考えられるため、リモコン60のブザーに
より報知動作を行なうと共に、表示器にフィルタ詰まり
を示すコードを表示する(S23)。
【0037】水質センサ48が温水の汚れを検出した場
合には(S21:YES)、流量センサ54の検出する
流量に応じて異なった処理を行なう。流量が所定流量以
下の場合(S24:YES)、浄化槽47の微生物が増
えすぎた事が原因であると考えられるため、浄化槽47
の逆洗運転を行なう(S25)。また、流量が所定流量
以上の場合(S24:NO)、浄化槽47の微生物がま
だ充分繁殖していない事が原因であると考えられるた
め、浴槽水の排水運転と浴槽への出湯運転により浴槽水
の入れ替えを行なう(S26)。
【0038】このように、流量センサ54の検出する流
量に応じて浄化槽47の浄化効果が悪い原因を判別する
ことで、適切な処理を行なうことができる。更に、浴槽
水が汚れていない時の循環流量の減少により、フィルタ
ー11の目詰まりを判別し、報知により使用者に知らせ
ることができる。尚、ステップ25で浄化槽47の逆洗
運転、ステップ26で浴槽水の入れ替えを行なうが、そ
ういった動作を行なわずにリモコン60の表示器にその
処理すべき内容を記号、文字等で表示して使用者に処理
をうながしてもよく、また動作と報知の両方を行なって
もよい。
【0039】次に、本発明の第3実施例について説明す
る。図7は、第3実施例としての風呂システムの概略構
成図である。第1実施例(図1)との相異点は、浄化用
循環路41の循環ポンプ44の上流側に圧力センサ55
を備えている点及びコントローラ43の処理が異なる。
各部の動作は第1実施例と同様である。
【0040】第3実施例において、浴槽水の汚れの原因
の判別を行なうためにコントローラ43が行なう制御処
理について、図8のフローチャートを用いて説明する。
【0041】システムが運転を開始すると(S30)、
水質センサ48が循環される温水の水質を定期的に検出
する(S31)。更に、循環される温水の圧力を圧力セ
ンサ55が検出し、初期(使用開始時)の圧力と現在の
圧力とを比較する(S32)。水質センサ48が汚れを
検出していないのに、検出された圧力と初期の圧力との
差が一定値以上の場合(S32:NO)、フィルタ11
の目詰まりが原因であると考えられるため、リモコン6
0のブザーにより報知動作を行なうと共に、表示器にフ
ィルタ詰まりを示すコードを表示する(S33)。
【0042】水質センサ48が温水の汚れを検出した場
合には(S31:YES)、圧力センサ55の検出する
圧力に応じて異なった処理を行なう。検出された圧力と
初期の圧力との差が一定値以下の場合(S34:YE
S)、浄化槽47の微生物がまだ充分繁殖していない事
が原因であると考えられるため、浴槽水の入れ替えを行
なう(S35)。検出された圧力と初期の圧力との差が
一定値以上の場合(S34:NO)、浄化槽47の微生
物が増えすぎた事が原因であると考えられるため、浄化
槽47の逆洗運転を行なう(S36)。
【0043】このように、圧力センサ55の検出する圧
力に応じて浄化槽47の浄化効果が悪い原因を判別する
ことで、適切な処理を行なうことができる。更に、温水
が汚れていない時の圧力変化により、フィルター11の
目詰まりを判別し、報知により使用者に知らせることが
できる。尚、ステップ35で浴槽水の入れ替え、ステッ
プ36で浄化槽47の逆洗運転を行なうが、そういった
動作を行なわずにリモコン60の表示器にその処理すべ
き内容を記号、文字等で表示して使用者に処理をうなが
してもよく、また動作と報知の両方を行なってもよい。
【0044】以上の様に本実施例では、水質センサ48
が循環温水に流れる電流を測定することで浴槽水の汚れ
具合を正確に検出することができるため、汚れがひどく
なる前に対応することができる。更に、タイマー、流量
センサ54、圧力センサ55を併用することで、浴槽水
の汚れの原因を判定し、適切に処理することができる。
従来のものでは図9の推移Aに示すように、使用開始時
には浄化槽47が充分な効果を発揮しないことから水質
が悪くなり、その後しばらく安定し、微生物が増えすぎ
ると再び水質が悪くなり、ここで間引きが行なわれる。
しかし本実施例では、前述した構成により、推移Bに示
すように、t1の時点で浴槽水の入れ替え,t2の時点
で浄化槽47の逆洗を行なうため、常に浴槽水を清潔に
保つことができる。
【0045】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明はこうした実施例に何等限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる
態様で実施し得ることは勿論である。
【0046】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
記載の浄化装置によれば、循環路に設けた2枚の電極間
に流れる電気量を測定することで、水質の悪化を直接的
に、しかも正確に判断できる。また、その水質により浴
槽水の入れ替え動作、浄化槽の洗浄動作、水質悪化の報
知動作の少なくとも1つを行なうことで、浴槽水を常に
清潔に保つことができる。
【0047】更に、本発明の請求項2記載の浄化装置に
よれば、水質センサが浴槽水の汚れを検出した時、浄化
運転時間に応じて浄化槽内の微生物がまだ充分着床して
いないため浄化効果が低い事が原因なのか、微生物が繁
殖しすぎた事が原因なのかを判断することができるた
め、浴槽水を常に清潔に保つことができる。
【0048】更に、本発明の請求項3記載の浄化装置に
よれば、水質センサが浴槽水の汚れを検出した時、循環
流量に応じて浄化槽内の微生物がまだ充分着床していな
いため浄化効果が低い事が原因なのか、微生物が繁殖し
すぎた事が原因なのかを判断することができるため、浴
槽水を常に清潔に保つことができる。
【0049】更に、本発明の請求項4記載の浄化装置に
よれば、水質センサが浴槽水の汚れを検出した時、圧力
に応じて浄化槽内の微生物がまだ充分着床していないた
め浄化効果が低い事が原因なのか、微生物が繁殖しすぎ
た事が原因なのかを判断することができるため、浴槽水
を常に清潔に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例としての風呂システムの概略構成図
である。
【図2】水質センサの概略構成図である。
【図3】電流と濁度との関係のグラフである。
【図4】原因判別のためにコントローラが行なう制御処
理のフローチャートである。
【図5】第2実施例としての風呂システムの概略構成図
である。
【図6】原因判別のためにコントローラが行なう制御処
理のフローチャートである。
【図7】第3実施例としての風呂システムの概略構成図
である。
【図8】原因判別のためにコントローラが行なう制御処
理のフローチャートである。
【図9】水質の変化を表すグラフである。
【符号の説明】
10…浴槽、 20…給湯付風呂釜、 22…強制循環
加熱部、23…給湯部、 40…浄化装置、 47…浄
化槽、 60…リモコン。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴槽水を循環路に循環させる強制循環手
    段と、 上記循環路で上記浴槽水を浄化する浄化手段とを備えた
    浄化装置において、 上記循環路で2枚の電極間に流れる電気量を測定する事
    により上記浴槽水の水質を検出する水質検出手段と、 上記水質検出手段が検出した水質に応じて、上記浴槽水
    の入れ替え動作、上記浄化手段の洗浄動作、水質悪化の
    報知動作の少なくとも1つを行なう水質保持手段とを備
    えたことを特徴とする浄化装置。
  2. 【請求項2】 浴槽水を循環路に循環させる強制循環手
    段と、 上記循環路で上記浴槽水を浄化する浄化手段と、 上記浴槽水の水質を検出する水質検出手段とを備えた浄
    化装置において、 上記浄化手段の運転時間を検出する時間検出手段と、 上記水質検出手段が水質の悪化を検出した時、上記時間
    検出手段が検出した運転時間が所定時間未満の場合には
    上記浴槽水の入れ替え動作又は入れ替えすべき旨の報知
    動作を行ない、上記運転時間が所定時間以上の場合には
    上記浄化手段の洗浄動作又は洗浄すべき旨の報知動作を
    行なう選択処理手段とを備えたことを特徴とする浄化装
    置。
  3. 【請求項3】 浴槽水を循環路に循環させる強制循環手
    段と、 上記循環路で上記浴槽水を浄化する浄化手段と、 上記浴槽水の水質を検出する水質検出手段とを備えた浄
    化装置において、 上記循環路において循環する上記浴槽水の循環流量を検
    出する流量検出手段と、 上記水質検出手段が水質の悪化を検出した時、上記流量
    検出手段が検出した循環流量が所定流量以上だった場合
    には上記浴槽水の入れ替え動作又は入れ替えすべき旨の
    報知動作を行ない、上記循環流量が所定流量未満だった
    場合には上記浄化手段の洗浄動作又は洗浄すべき旨の報
    知動作を行なう選択処理手段とを備えたことを特徴とす
    る浄化装置。
  4. 【請求項4】 浴槽水を循環路に循環させる強制循環手
    段と、 上記循環路で上記浴槽水を浄化する浄化手段と、 上記浴槽水の水質を検出する水質検出手段とを備えた浄
    化装置において、 上記循環路において循環する上記浴槽水の圧力を検出す
    る圧力検出手段と、 上記水質検出手段が水質の悪化を検出した時、上記圧力
    検出手段が検出した圧力が所定範囲内だった場合には上
    記浴槽水の入れ替え動作又は入れ替えすべき旨の報知動
    作を行ない、上記圧力が所定範囲外だった場合には上記
    浄化手段の洗浄動作又は洗浄すべき旨の報知動作を行な
    う選択処理手段とを備えたことを特徴とする浄化装置。
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