JPH09168565A - 起立補助椅子 - Google Patents

起立補助椅子

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Publication number
JPH09168565A
JPH09168565A JP7328886A JP32888695A JPH09168565A JP H09168565 A JPH09168565 A JP H09168565A JP 7328886 A JP7328886 A JP 7328886A JP 32888695 A JP32888695 A JP 32888695A JP H09168565 A JPH09168565 A JP H09168565A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chair
seat
stand
spring
link mechanism
Prior art date
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Pending
Application number
JP7328886A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihisa Yamazaki
嘉久 山▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOKAI KINZOKU KOGYO KK
Original Assignee
TOKAI KINZOKU KOGYO KK
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Publication date
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  • Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自然な感じで楽に立ち上がることのできる起
立補助椅子を提供し、使用者の起立動作の負担を軽くす
ること。 【解決手段】 ストッパー付きキャスター22を有する
椅子本体20の脚フレーム20aに取付けた下枠と、座
部30側に設けた上枠との間にリンク機構部40とスプ
リングを介装し、リフトアップ時に座部30が座面後部
を持ち上げる方向に傾動するに伴って前方へ位置変位す
るように形成する。さらに、椅子本体20には、座面3
3が略水平になる状態で座部30をロックするロック機
構60と、そのロック機構60を操作するための操作レ
バー64と、起立補助椅子10を押すときに握るハンド
ル23とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、座面を傾動させて
着座者の起立を補助できるようにした起立補助椅子に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、着座者の起立を補助する起立補助
椅子が知られている。例えば、図6に模式的に示す起立
補助椅子1は、椅子本体2の前端部に回転軸3があり、
その回転軸3を中心にして座部4が回動可能に形成され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の起立補助椅子1では、着座者が立ち上がるときの
下半身の動きを正しくトレースしていないので、自然な
感じで楽に立ち上がることができない。この原因は主
に、座部4が単に回動するのみで着座者の膝の位置が前
方に移動していかないところにある。なお、この種の椅
子を必要とする者に対して椅子の動きに自分の姿勢を合
わせることを要求するのは酷である。
【0004】そこで、本発明では、上記の問題点を解決
して自然な感じで楽に立ち上がることのできる起立補助
椅子を提供し、着座者の起立動作の負担を軽くすること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このために、以下のよう
な起立補助椅子を創作した。すなわち、請求項1の発明
は、座面を傾動させて着座者の起立を補助できるように
した起立補助椅子であって、前記座面を有する座部がリ
ンク機構部を介して位置変位可能に椅子本体に支持さ
れ、その座部が座面後部を持ち上げる方向に傾動するに
伴って略前方へ移動するように形成されていることを特
徴としている。上記の起立補助椅子では着座者の膝を座
部の傾動に伴って前方に押し出すことができるので、楽
に立ち上がらせることができる。
【0006】請求項2の発明は、請求項1記載の起立補
助椅子において、前記座部を、前記リンク機構部を介し
て所定方向に位置変位させるように付勢するスプリング
と、その座部を前記座面が略水平状態になる位置におい
てロックできるロック機構とを備えたことを特徴として
いる。したがって、座面が略水平状態にあるときに、ロ
ック機構のロックを解除すればスプリングの作用で座部
が座面後部を持ち上げるように傾動するとともに略前方
へ移動する。
【0007】請求項3の発明は、請求項2記載の起立補
助椅子において、前記椅子本体の脚にキャスターが取付
けられ、その椅子本体の後部には介助者が手押し操作す
るときに握るハンドルが取付けられてなることを特徴と
している。すなわち、この起立補助椅子の使用者は歩行
にも難儀をする蓋然性が高いが、介助者がハンドルを握
って起立補助椅子をコントロールしつつ押すことができ
るので、移動操作(介護)が容易になる。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は起立補助椅子を座面を傾けた
状態で示す斜視図である。同図に示すように、起立補助
椅子10は、椅子本体20と、座部30及び背もたれ3
5と、その座部30を持ち上げて傾動させるために椅子
本体20と座部30との間に介装されたリンク機構部4
0と、座面を略水平にした状態で座部30をロックでき
るロック機構60とにより構成されている。椅子本体2
0の4本の脚21にはストッパー付きキャスター22が
取付けられており、椅子本体20の上部には介助者が起
立補助椅子10を手で押すときに握るハンドル23が背
もたれ35の後方に突出するように設けられている。な
お、座部30は座板31にクッション32を取付けたも
ので、クッション32の上面が座面33である。
【0009】次に、座部30を支持するリンク機構部4
0について説明する。図2はリンク機構部40の斜視
図、図3及び図4はリンク機構部40の作動を説明する
断面図である。リンク機構部40は、図1〜図4に示す
ように、椅子本体20の脚フレーム20aに略水平に取
付けられたお盆状の下枠24と、座板31の下面側に取
付けられた上枠34との間に介装されている。下枠24
の前端部には左右方向に延びる下第1支軸41が回動自
在に設けられ、その下第1支軸41に左右一対の第1ア
ーム42の基端部が取付けられていて、各第1アーム4
2の先端は、上枠34の後端部に設けられている座面3
3とほぼ平行に延びる上案内部(具体的には、本例では
長穴)34aに係合する上第2支軸43に連結されてそ
の上第2支軸43と共に上案内部(長穴)34aに沿っ
てスライドできるように形成されている。
【0010】また、第1アーム42の中間部にピン44
を介して第2アーム45が回動自在に連結され、第1ア
ーム42と交差する第2アーム45の基端部が上枠34
の前端部に回動自在に設けられた上第1支軸46に取付
けられていて、第2アーム45の先端は下枠24の後端
部に設けられた略水平方向に延びる下案内部(具体的に
は長穴)24aに係合する下第2支軸47に連結されて
下第2支軸47と共に下案内部(長穴)24aに沿って
前後方向にスライドできるようになっている。なお、第
1アーム42が第2アーム45より長く形成されてい
る。
【0011】なお、上記のリンク機構部40において、
対をなす左右のアームを必ずしも相互に連結する必要は
なく、下第1支軸41、上第2支軸43、上第1支軸4
6、下第2支軸47の各軸をそれぞれピン等の連結部材
に置き換えて左右のリンクを分離させて構成しても良
い。すなわち、上記のリンク機構部40の基本的構成と
しては、下枠24に一端が枢着された第1アーム42
と、上枠34に一端が枢着された第2アーム45とを交
差させて両アームの中央部を回動自在に連結するととも
に、第1アーム42の他端を上枠34に設けられた上案
内部にスライド可能に係合せしめ、第2アーム45の他
端を下枠24に設けられた下案内部にスライド可能に係
合せしめたものである。
【0012】したがって、上記のリンク機構部40にお
いて、第1・第2アーム42,45の長さと、上・下案
内部34a,24aの方向及び長さとを適宜に設定する
ことにより、脚フレーム20aに固定された下枠24に
対する上枠34の移動軌跡を最適なものにすることがで
きる。すなわち、図3及び図5参照、第1・第2アーム
42,45が立ち上がるときに上枠34と共にリフトア
ップされる座部30が座面後部を持ち上げるように傾動
し、かつその傾動に伴って所定の距離だけ略前方へ移動
するように構成することができる。なお、この場合、両
図から分かるように、座部30の前端部は略前方へ移動
するときに若干持ち上げられるようになっている。これ
に対して、図6に示した従来例の椅子1では、座部3の
前端部は下向きに回動するだけである。
【0013】また、背もたれ35の下部には、図1及び
図5参照、座部30の後端部のリフトアップ軌跡に対応
する形状の凹部36が設けられており、座部30がどの
位置にあっても背もたれ35と座部30の後端部との間
に大きな隙間を作らないようになっているので、手や衣
服をはさみ込むことが防止される。
【0014】次に、上記のリンク機構部40の操作部に
ついて説明する。下第1支軸41にスプリング(本例で
はコイルばね)51が装着されていて、このスプリング
51の一端は下枠24側のばね力調整装置のばね受け金
具52にて支持され、他端が左右の第1アーム42,4
2に固定された連結バー42aを斜め上方に押し上げる
ように付勢している。
【0015】ここで、ばね力調整装置について説明す
る。ばね受け金具52は下枠24に設けられた支持部の
支軸53により回動自在に支持されていて、ばね受け金
具52のスプリング51を受ける側と反対側の端部に調
整ねじ部品54の先端部が回動自在に連結されている。
この調整ねじ部品54の中間部は下枠24のめねじ部に
螺合しており、さらに下端部には操作つまみ54aが固
着されている。したがって、操作つまみ54aを操作し
て調整ねじ部品54を回し、スプリング51のばね力に
抗してばね受け金具52を回動させると、ばね受け金具
52がスプリング51の一端を押し上げる結果、スプリ
ング51の反力が大きくなる。すなわち、このばね力調
整装置により座部30を押し上げるリフトアップ力を着
座者の体重に応じたものに調整することができる。
【0016】次に、ロック機構60について説明する。
上枠34には図示形状のキャッチ62が取付けられ、こ
のキャッチ62に対応する鉤状のフック63が下枠24
側に設けられ、詳しくは次述するが、上下の枠が近接す
る位置関係においてフック63が回動することによりキ
ャッチ62に係脱できるようになっている。
【0017】前記フック63は、下枠24に回動自在に
設けられた操作レバー64の中央部に固設されており、
操作レバー64の一端は上向きに曲げられたうえでグリ
ップ64aが取付けられている。また、フック63には
操作レバー64の中央部と平行に延びるピン65が枢着
され、そのピン65の両端は、下枠24に取付けられフ
ック63の両側位置で起立するフックガイド66のガイ
ド部、具体的にはへ字状長穴66aに係合している。な
お、ピン65はスプリング67にて常に操作レバー64
に向けて引っ張られている。
【0018】上記の構成によって、フック63の回動範
囲、すなわち操作レバー64の操作範囲はへ字状長穴6
6aで規制され、ピン65がへ字状長穴66aの山部を
乗り越えるときにスプリング67が伸びることによりフ
ック63がへ字状長穴66aの谷部に向けて付勢される
ようになっている。したがって、フック63は、キャッ
チ62に係合して上枠34をロックする直立位置(図4
参照)と、キャッチ62を解放する傾斜位置(図3参
照)とのいずれかをとり得るようになっていて、グリッ
プ64aを握って操作レバー64を操作するときの操作
感が良い。
【0019】また、図4に示すように、キャッチ62と
フック63が係合状態にあり、かつ着座者がいないとき
には、上枠34を押し上げるスプリング51のばね力に
て鉤状のフック63がキャッチ62と強く係合している
ので、座部30を押し下げない限り操作レバー64を回
すことができず、したがって、座部30が空席時に誤動
作でリフトアップすることが防止される。一方、着座者
の体重が加わるとその分キャッチ62が下がり、フック
63との係合を外し易い状態になるので操作レバー64
の操作が容易になる。
【0020】また、上記のリンク機構部40には伸縮性
のある蛇腹状のブーツ70が被せられ、美観と安全性へ
の配慮がなされている。
【0021】さて、上記のように構成された起立補助椅
子10の作用を説明する。起立補助椅子10の座面33
が略水平状態にあるとき、着座者がグリップ64aを握
って操作レバー64を回動させると、フック63とキャ
ッチ62との係合が外れて座部30がアンロック状態に
なる。そこで少し腰を浮かすようにすると、スプリング
51のばね力により座部30が傾動するため座面後部に
ある尻を簡単に上げることができ、同時に大腿部及び膝
が若干持ち上げられつつ前方に押し出されるので自然な
感じで楽に立ち上がることができる。
【0022】そして、座部30がリフトアップされてい
る状態で起立補助椅子10に座ったときには、グリップ
64aを操作して、座部30が不用意に動かないように
ロック機構60にてロックしておくのが良い。また、起
立補助椅子10が移動しないようにするには、キャスタ
ー22のストッパーをロック位置に操作する。なお、介
助者はハンドル23を握って起立補助椅子10をコント
ロールしつつ容易に押すことができる。
【0023】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
起立補助椅子では、座部のリフトアップ時に座面の傾動
に伴って着座者の膝を前方に押し出すことができるの
で、リフトアップが自然で違和感がなく、楽に立ち上が
らせることができる。また、座部をロックできるロック
機構を備えており、そのロックを解除すればスプリング
の作用で座部がリフトアップされ、着座者の立ち上がり
動作を補助することができる。また、介助者がハンドル
を握って起立補助椅子を押すことにより、安全に移動さ
せることができて便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る起立補助椅子を示す斜視図であ
る。
【図2】リンク機構部を示す斜視図である。
【図3】図2のA−A断面図であり、リンク機構部が座
部をリフトアップした状態を示す。
【図4】リンク機構部の断面図であり、座部がリフトア
ップされていない状態を示す。
【図5】リフトアップされる座部の軌跡と背もたれとの
関係を説明する模式図である。
【図6】従来の起立補助椅子の概略を示す図である。
【符号の説明】
10 起立補助椅子 20 椅子本体 23 ハンドル 24 下枠 30 座部 33 座面 34 上枠 40 リンク機構部 42 第1アーム 45 第2アーム 51 スプリング 60 ロック機構 62 キャッチ 63 フック

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 座面を傾動させて着座者の起立を補助で
    きるようにした起立補助椅子であって、前記座面を有す
    る座部がリンク機構部を介して位置変位可能に椅子本体
    に支持され、その座部が座面後部を持ち上げる方向に傾
    動するに伴って略前方へ移動するように形成されている
    起立補助椅子。
  2. 【請求項2】 前記座部を、前記リンク機構部を介して
    所定方向に位置変位させるように付勢するスプリング
    と、その座部を前記座面が略水平状態になる位置におい
    てロックできるロック機構とを備えた請求項1記載の起
    立補助椅子。
  3. 【請求項3】 前記椅子本体の脚にキャスターが取付け
    られ、その椅子本体の後部には介助者が手押し操作する
    ときに握るハンドルが取付けられてなる請求項2記載の
    起立補助椅子。
JP7328886A 1995-12-18 1995-12-18 起立補助椅子 Pending JPH09168565A (ja)

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JP7328886A JPH09168565A (ja) 1995-12-18 1995-12-18 起立補助椅子

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JP7328886A JPH09168565A (ja) 1995-12-18 1995-12-18 起立補助椅子

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