JP2001293041A - 多機能ベッド - Google Patents

多機能ベッド

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JP2001293041A
JP2001293041A JP2000115579A JP2000115579A JP2001293041A JP 2001293041 A JP2001293041 A JP 2001293041A JP 2000115579 A JP2000115579 A JP 2000115579A JP 2000115579 A JP2000115579 A JP 2000115579A JP 2001293041 A JP2001293041 A JP 2001293041A
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Hiroshi Tsuji
寛 辻
Hiroshi Yamaguchi
博 山口
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Murata Machinery Ltd
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Murata Machinery Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 車椅子への形態変更可能な可変ベッドと、該
可変ベッドを着脱自在に嵌め合わせた固定ベッド2とか
ら構成される多機能ベッドにおいて、ベッド上の被介護
者を世話をする上で、介護並びに作業のしやすい多機能
ベッドを提供すること。 【解決手段】 車椅子への形態変更を可能とする可変ベ
ッド3と、該可変ベッド3を着脱自在に嵌合可能とした
固定ベッド2とから構成される多機能ベッドにおいて、
該固定ベッド2の周囲に手すり11・11を立設し、該
手すり11・11を可動式に構成し、該手すり11・1
1を、固定ベッド2の周部に沿って摺動可能に構成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、介護用などの多機
能ベッドの周囲に設けた手すりの技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、介護施設や病院、又は家庭などに
おいて、介護を必要とする患者のための介護用ベッドと
して種々のものが開発され提供されている。これらの介
護用ベッドは、被介護者を水平状態に寝かせておくため
のベッドであって、場合によっては、当該ベッド自体が
リクライニングシート形態に屈曲するように構成されて
いるものもある。
【0003】従来の介護用ベッドにあって、被介護者を
別の場所へ移動させるような場合には、別途車椅子を準
備しておく必要があり、更には、被介護者を車椅子に乗
り降りさせるためのリフタ装置などをも準備しておく必
要があった。
【0004】一方、ベッド機能と車椅子機能とを併せも
つような多機能の介護用ベッドの研究開発も盛んに進め
られ、被介護者は基より、介護者の負担を極力軽減させ
るための工夫が提案されている。例えば、それらの多機
能介護用ベッドは、固定側のベッドと可動側のベッドと
から構成され、可動側のベッドを固定側のベッドの
「コ」字型切欠凹部に着脱し、該可動側のベッドを水平
ベッド形態から車椅子形態へと形態変更して被介護者を
移動させ、ベッドと車椅子との間の乗り移りを不要にし
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術における
固定側ベッドの周囲には手すりが立設されており、被介
護者が寝返りをうつなどして、ベッド面から落下するの
を防止している。このため、被介護者を多機能ベッドか
ら乗り降りさせる際には、可動側のベッドを固定側のベ
ッドから分離して行うか、あるいは、固定側のベッドに
立設した手すりを避けるようにして行わなければならな
かった。本発明は、前記の点を鑑み、ベッド上の被介護
者を世話をするとき、介護及び作業のしやすい多機能ベ
ッドを提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上が本発明の解決する
課題であり、次に課題を解決するための手段を説明す
る。すなわち、請求項1記載の如く、車椅子への形態変
更を可能とする可変ベッドと、該可変ベッドを着脱自在
に嵌合可能とした固定ベッドとから構成される多機能ベ
ッドにおいて、該固定ベッドの周囲に手すりを立設し、
該手すりを可動式に構成した。
【0007】また、請求項2記載の如く、前記手すり
を、固定ベッドの周部に沿って摺動可能に構成した。
【0008】また、請求項3記載の如く、前記手すり
は、該手すりに固設されるスライドガイドを、固定ベッ
ドの周部に設けられるレールに摺動自在に嵌合すること
で、該固定ベッドに取りつけられ、該手すり側又は固定
ベッド側に手すりの摺動を規制するストッパ機構を構成
した。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る多機能ベッド
について、図面に示す具体的な実施例に基づいて説明す
る。図1(a)は固定ベッドに可変ベッド(水平ベッド
形態)を嵌め合わせた多機能ベッドの全体斜視図、図1
(b)は固定ベッドに可変ベッド(車椅子形態)を嵌め
合わせた多機能ベッドの全体斜視図、図2は同じく平面
図、図3は同じく側面図、図4は同じく正面図、図5は
同じく背面図、図6は固定ベッドの構成を示す平面図、
図7は同じく底面図、図8(a)は固定ベッドを下降さ
せた状態を示す側面図、図8(b)は固定ベッドを上昇
させた状態を示す側面図、図9は可変ベッドを取り付け
た固定ベッドを上昇させた状態を示す側面図。図10
(a)は固定ベッドを下降させた状態を示す背面図。図
10(b)は固定ベッドを上昇させた状態を示す背面
図、図11は可変ベッドの水平ベッド形態を示す平面
図、図12は同じく側面図、図13は同じく正面図、図
14は同じく背面図、図15は可変ベッドの水平ベッド
形態におけるリンク機構の構成を示す平面図、図16は
同じく側面図、図17は可変ベッドのリクライニング形
態におけるリンク機構の構成を示す側面図、図18は可
変ベッドの車椅子形態におけるリンク機構の構成を示す
側面図、図19は可変ベッドの車椅子形態を示す側面
図、図20は同じく平面図、図21は同じく背面図、図
22は可変ベッドのブレーキ機構の構成を示す側面図、
図23は可変ベッドの昇降に係るストッパ機構の構成を
示す側面図、図24は本発明に係る可変ベッドの手すり
の構成を示す側面図、図25は本発明に係る手すり下部
の構成を示す正面断面図、図26は同じく平面断面図、
図27は手すりの位置決めをするプレートの部分平面
図、図28は同じく部分側面図、図29は本発明に係る
ガイドローラ装置及びガイド部材の構成を示す斜視図、
図30は本発明に係るガイドローラ装置の平面断面図、
図31は同じく側面断面図である。
【0010】まず、本発明になる多機能ベッド1の基本
構造について説明する。図1乃至図5に示すように、前
記多機能ベッド1は、固定ベッド2と可変ベッド3との
二つの構成部材の組み合わせによって構成されている。
【0011】図1乃至図10に示すように、前記固定ベ
ッド2は、寝台20及び脚部8より構成され、該脚部8
は、脚台90及び脚体を構成する後述のリンク機構80
等により構成され、該リンク機構80により、寝台20
を昇降可能にしている。前記寝台20は、左右フレーム
21L・21Rと後フレーム21Bとを平面視、「コ」
字状に組み、その上にマット22を取り付けている。ま
た、前記脚台90もまた、その前方を開口した平面視、
「コ」字状の構成で、その前後両端における下面にはキ
ャスター輪95・95・・・を配設し、また、該下面に
おけるキャスター輪95・95・・・の前後外側より固
定ベッド2を固定するための接地アンカー96・96・
・・を垂設する。
【0012】前記寝台20の表面側において、その前後
面にガード部材23・23及びガード部材24を立設
し、その両側面には前後方向(長手方向)に摺動可能な
構成で手すり11・11を立設している。また、該手す
り11・11の上辺には配膳等のための載置台110を
横設してもよく、その場合、該載置台110を上側方へ
回動し、フレーム21L・21Rの外側面に沿って立設
した状態にして収納するとよい。
【0013】一方、図11乃び図12に示すように、前
記可変ベッド3は、ベッド面を構成する可変寝台30を
有している。前記可変寝台30は、フレーム31および
該フレーム31上に取り付けたマット32によって構成
されており、図2に示すように、該可変寝台30の輪郭
30a(図11参照)は、前記固定ベッド2の左右フレ
ーム21L・21Rと後フレーム21Bとの間に形成さ
れる切欠凹部20a(図6参照)に対してぴたりと嵌め
合わさる形状に形成されている。
【0014】また、図12乃至図14に示すように、前
記可変ベッド3における可変寝台30のフレーム31の
下面には、後述する車椅子としての車体フレーム40L
・40Rが取り付けられており、車体フレーム40L・
40Rに対し、進行方向変更用のキャスタータイプの一
対の前輪14・14と、車軸15を含む一対の後輪16
・16とが取り付けられていて、車椅子として走行自在
に構成されている。
【0015】本発明において、前記可変ベッド3は、図
12、図15及び図16に示すように、水平ベッド形態
における水平ベッドの一部を構成するとともに、図17
に示すように、リクライニングシート形態におけるリク
ライニングシートとして、さらには、図18及び図19
に示すように、車椅子形態における車椅子として三つの
形態に変更可能なものであり、ベッド、リクライニング
シート並びに車椅子として機能するように構成されてい
る。
【0016】そして、図2及び図3に示すように、前記
脚部8を備えた固定ベッド2と、車体フレーム40L・
40R越しに一対の前輪14・14および一対の後輪1
6・16を備えた可変ベッド3とは、固定ベッド2にお
ける寝台20のマット22の上面側と、可変ベッド3に
おける可変寝台30のマット32の上面側とが、水平ベ
ッド形態に組み合わせた際に面一となり、該固定ベッド
2と可変ベッド3とで一体的に比較的広いベッド面を形
成するように設計されている。
【0017】前記可変ベッド3は、上記する三つの形態
のものとして機能させるため、次に示すように構成して
ある。まず、前記可変ベッド3は、図15乃至図18に
示すように、その可変寝台30が、車椅子としての背も
たれ部33、着座部34、足載部35とに分割されてお
り、それぞれ関節状の連結部材37、38によって屈曲
自在に連結されている。
【0018】さらに、該可変ベッド3における足載部3
5は、垂下部35Aと、該垂下部35Aに関節状の連結
部材39を介して屈曲自在に連結されている足置部35
Bに分割してある。
【0019】本構成において重要な点は、前記可変ベッ
ド3を水平ベッド形態からリクライニングシート形態を
経て車椅子形態に変更する際、ベッド上に横たわる人の
姿勢もその形態変更に合わせて徐々に着座姿勢に変更さ
れていくものであり、この場合に、ベッド上で横たわる
人を車椅子形態に変更する過程で、ベッド上で横たわる
人が前方に押し出されないように、一旦、着座部34に
おける足載部35に近い方が他方よりも上位置になるよ
うに、該着座部34を背もたれ部33の傾斜に合わせて
傾斜させ、ベッド上で横たわる人の尻部が水平ベッド形
態時に比して沈み込むように形態変更させ得るように構
成されている点にある。
【0020】上記の構成に基づき、前記可変ベッド3に
おける背もたれ部33、着座部34、足載部35と車体
フレーム40L・40Rとの間を個別に連動連結するリ
ンク機構4が設けてある。前記リンク機構4を経ること
により、一つの電動モータ5で、可変ベッド3の水平ベ
ッド部分を車椅子としての背もたれ部33と着座部34
と足載部35に変形できるようにしている。
【0021】尚、可変ベッド3側に搭載されている駆動
源としての前記電動モータ5への電力の供給は、前記可
変ベッド3を前記固定ベッド2の切欠凹部20aに押し
込んで嵌め合わすことにより、図3、図14に示すよう
に、固定ベッド2側に配置した電力供給用のコンセント
100と可変ベッド3側に配置したプラグ101とが結
合して行われる。
【0022】具体的には、前記コンセント100は、図
6及び図7に示すように、固定ベッド2の左フレーム2
1Lの後部よりブラケット29を垂設し、該ブラケット
29の前面に配設されている。一方、前記プラグ101
は、前記コンセント100と位置合わせをし、図14に
示すように、可変ベッド3の左フレーム40Lより内方
向へステー102を取り付け、該ステー102上に固設
されている。尚、前記コンセント100の挿込口100
aにおける両側部には、「ハ」字状の案内部100b・
100bを設けており、可変ベッド3と固定ベッド2と
の連結の際、該案内部100b・100bで前記プラグ
101を案内しつつ確実にコンセント100へ挿し込む
ようにしている。
【0023】次に可変ベッド3のリンク機構4について
説明する。図13乃至図16に示すように、左右車体フ
レーム40L・40R間において、車軸15の上方には
回動支点軸51を軸架し、前後輪14・16間には、該
回動支点軸51と同じ高さにして回動支点軸52を軸架
し、また、車体フレーム40L・40Rの前端下部位置
及び後端下部位置にはそれぞれ固定軸50、回動支点軸
70を架設する。
【0024】前記着座部34の左右両側面と、左右車体
フレーム40L・40Rとを、該着座部34の前後略中
央に位置する枢支点63・63で枢結し、該枢支点63
・63部分から下方へ向けてブラケット68・68を垂
設し、該ブラケット68・68間で回動支点軸53を軸
支する。また、着座部34の両側面における該ブラケッ
ト68・68後方位置には、枢支点61・61を設け、
該枢支点61・61でアーム片47・47の上端部を枢
支連結する。
【0025】そして、前記回動支点軸52の左右両端で
アーム片48・48の下端部を枢結し、前記アーム片4
7・47の下端部と該アーム片48・48の上端部とア
ーム片49・49の後端部とを枢支点62・62で枢支
連結する。
【0026】また、前記背もたれ部33・33の裏面に
おいて、その前部、左右中央よりブラケット67・67
を垂設し、該ブラケット67・67間で枢軸54を軸支
する。さらに、足載部35における垂下部35Aの左右
中央付近よりブラケット69・69を垂設し、該ブラケ
ット69・69間に枢軸55を軸支する。
【0027】前記回動支点軸51の左右中央には、略二
等辺三角形状の回動部材44の頂角付近が取り付けら、
また、該回動部材44の両底角付近には前から枢支点5
6及び枢支点57が配設されている。
【0028】また、前記回動支点軸53には回動部材4
5が取り付けられている。該回動部材45は2つの略二
等辺三角形状の部材45a・45bを並設し、両部材4
5a・45bの頂角付近を円筒部45cで連結固定し、
平面視、「コ」字状にして形成されている。ここで、左
側の部材45aを以降主回動部と、右側の部材45bを
以降従属回動部と呼ぶことにし、該円筒部45cには回
動支点軸53が回動自在に嵌着され、このとき、該従属
回動部45bを左右中央に配置する。また、該従属回動
部45bの両底角付近には前から枢支点58及び枢支点
59が配設され、一方、該主回動部45aの後側の底角
付近には枢支点64が配設されている。
【0029】そして、前記回動支点軸53の左右両端よ
り後方下方へ向けて回動片46・46が取り付けられ、
該回動片46・46の後端部と前記アーム片49・49
の前端部とを枢支点60・60で枢支連結する。
【0030】さらに、前記可変ベッド3における背もた
れ部33の枢軸54と前記回動部材44の枢支点57と
の間は、リンクバー41により、該回動部材44の枢支
点56と前記回動部材45の従属回動部45bの枢支点
59との間は、リンクバー42により、該従属回動部4
5bの枢支点58と可変ベッド3の足載部35における
垂下部35Aの枢軸55との間は、リンクバー43によ
りそれぞれ枢支連結されている。尚、リンクバー41及
びリンクバー42は、弓状に湾曲した形状で、一方、リ
ンクバー43は棒状に形成されている。
【0031】そうして、前記可変ベッドの足置部30B
の前端部には補助輪17が垂設され、該可変ベッド3
が、図17に示すリクライニングシート形態となった
時、及び、図18に示す椅子形態となった時、又はそれ
らの形態への移行時に該補助輪17が接地することによ
って該可変ベッド3の前倒れを防止するようにしてい
る。
【0032】図15に示すように、前記電動モータ5は
左後輪16Lの内側方に配設され、該電動モータ5の駆
動によりモータロッド5aが前後方向に摺動変位する。
また、該モータロッド5aの前端部を前記回動部材45
の主回動部45aにおける枢支点64で枢支連結する。
【0033】前記リンク機構4によれば、前記可変ベッ
ド3を、図16に示す水平ベッド形態から図17に示す
リクライニングシート形態を経て、図18に示す車椅子
形態に形態変更させるようにする場合、スイッチを投入
して前記電動モータ5を正回転させ、モータロッド5a
を電動モータ5内に収納し、後方へ摺動変位させる。そ
の結果、図17の側面視で示すように、該回動部材45
及び回動片46が回動支点軸53のまわりを反時計方向
に回転する。また、該回動片46の回転により、アーム
片49は、その前端が引き上げられ、時計方向に回転し
ながら後方へ変位し、枢支点62を押し下げる。このと
き、アーム片48は回動支点軸52のまわりを時計方向
に、一方、アーム片47は、その下端が押し下げられ、
反時計方向に回転しながら後方下方へ変位し、枢支点6
1を後方下方へと引っ張って、可変ベッド3の着座部3
4を枢支点63・63を中心に時計方向に回動させ、該
着座部34の背もたれ部連結側を沈めて、該着座部34
の足載部連結側を上昇させる。
【0034】このとき同時に、回動部材45も回転して
おり、該回転部材45の従属回動部45bにより、リン
クバー43は後方下方へと引っ張られ、リンクバー42
は後方下方へと押される。
【0035】その結果、該リンクバー43を介して足載
部35は後方下方へと引っ張られると同時に前述の如く
着座部34も回動しており、関節状連結手段38を介し
て着座部34と足載部35とは互いに反り返り、該足載
部35の着座部連結側を上昇させて、該足載部35の前
端側を沈める。一方、該リンクバー42を介して、回動
部材44を回動支点軸51を中心に反時計方向に回転さ
せ、それに伴ない、リンクバー41は押し上げられる。
こうして、背もたれ部33は、リンクバー41を介して
関節状連結手段37のまわりに起立方向に向けて押し込
まれる。
【0036】さらに、前記電動モータ5の作動により、
図17に示すリクライニングシート形態から図18に示
す車椅子形態に形態変更する場合、前記可変ベッド3に
おける背もたれ部33および足載部35は、先に述べた
と同様にそれぞれ反時計方向に変移する。このとき、足
載部35における足置部35Bの前部裏面が機体前端部
の前記固定軸50に当接し、なお、足載部35が回動し
て、前記連結手段39を介して垂下部35Aと足置部3
5Bとは折れ曲がり、該足置部35Bは略水平状態に、
該垂下部35Aは垂直状態となって変形を完了する。
【0037】尚、この段階において、前記可変ベッド3
における着座部34については、前記回動片46は水平
位置を越え、さらに前方上方へと向けて回動するため、
今度はアーム片49を介して枢支点62は前方へ引っ張
られる。その結果、アーム片47及びアーム片48は先
に述べた変移方向とは逆の方向に変移して、「く」字状
に屈曲した状態から略直線状に伸びた状態となるため、
前記着座部34が、再度略水平状態に変移される。
【0038】図18に示す車椅子形態から図16に示す
水平ベッド形態への形態変更は、電動モータ5を逆回転
させて、モータロッド5aを電動モータ5内より延出さ
せて前方へ摺動変位させ、先に述べた手順と逆の手順に
よって行われるものであり、前記可変ベッド3を前記固
定ベッド2に嵌め込み、元の水平姿勢に復元する過程
で、車椅子に腰掛ける利用者の姿勢が自動的に横たわる
姿勢に戻るようになっている。
【0039】尚、図16に示すように、前記電動モータ
5の前方位置において、可変ベッド3の左フレーム40
Lにステー66を取り付け、その上にバッテリ9を載置
固定しており、固定ベッド2と可変ベッド3とを分離し
た状態でも、該バッテリ9より電力を供給して、該可変
ベッド3を数回程度、姿勢変形することができる。
【0040】次に可変ベッド3の背もたれ部33に配設
したローラベルト79について説明する。通常、被介護
者を乗せた状態の可変ベッド3が、水平ベッド形態から
椅子形態へ、又はその逆方向へ形態変更するときには、
背もたれ部33の回動支点位置と被介護者の腰部の屈曲
支点位置とがずれているため、背もたれ部33の上下回
動に伴って、該背もたれ部33が被介護者の背中と擦れ
て、違和感を感じることがある。そこで、以下のよう
に、背もたれ部33にローラベルト79を配設して上記
問題に対処している。
【0041】すなわち、図16、図17に示すように、
可変ベッド3の背もたれ部33の前後部において、その
左右中央にそれぞれローラ77・78を配設し、該ロー
ラ77・78間にローラベルト79を巻回している。該
ローラベルト79の背面側は、リンクロッド151によ
り着座部34と連結されており、背もたれ部33の上下
回動に伴ってローラベルト79の表面側が前後方向に移
動するようにしている。
【0042】つまり、背もたれ部33が上方回動する場
合には、ローラベルト79の表面側が被介護者の背中に
追従して後方へ移動し、下方回動する場合には、ローラ
ベルト79の表面側が被介護者の背中に追従して前方へ
移動して、被介護者の背中と背もたれ部33とが擦れな
いように構成している。
【0043】次に可変ベッド3に取り付けた肘掛けにつ
いて説明する。図19乃至図20に示すように、前記背
もたれ部33の裏面上部より左右一対のハンドル19・
19を突設し、また、該背もたれ部33の両側部には肘
掛け部材75・75を配設する。該肘掛け部材75・7
5は、通常、可変式ベッド3の背もたれ部33の裏面に
収納されており、該可変式ベッド3が車椅子形態となっ
たときには後ろから前に倒すことができるように構成さ
れている。
【0044】前記肘掛け部材75は、肘掛け部75aと
支軸部75bにより構成され、該肘掛け部75aと支軸
部75bとで、「L」字型に構成される。前記背もたれ
部33の裏面において、その下部に左右一対の円筒部材
76・76を横設する。そうして、該円筒部材76に肘
掛け部材75の支軸部75bを嵌挿し、該肘掛け部材7
5・75を左右外方向へ摺動させ、背もたれ部33の両
端面より外側にきたところで、該肘掛け部材75・75
を前方へ押し倒してセットする。尚、背もたれ部33の
両側面よりストッパ74・74を突設し、該ストッパ7
4により、その外側面で該肘掛け部材75の摺動を規制
し、その上面で肘掛け部材75の回動を規制する。
【0045】次に可変ベッド3のブレーキ機構について
説明する。図19、図21及び図22に示すように、前
記機体後部の回動支点軸70において、その両端には前
方下方へ向けて爪部71・71を凸設し、また、その左
右中間位置には後方上方へ向けてステップ72を突設
し、該回動支点軸70と該爪部71・71と該ステップ
72とでフットブレーキ7を構成する。
【0046】このような構成で、介護者がフットブレー
キ7のステップ72を踏み込むと、図22に示す如く、
側面視で、回動支点軸70が時計方向に回転し、その両
端の爪部71・71も同方向に回転する。こうして、該
爪部71・71が後輪16・16に圧接し、ブレーキが
かかるのである。
【0047】次に固定ベッド2の昇降に係るリンク機構
80について説明する。図7及び図8に示すように、固
定ベッド2の脚部8は、リンク機構80を構成する各部
材及び脚台90等により構成されている。該脚台90の
前後左右位置より脚体基部91F・91F・91B・9
1Bを立設し、同じく、寝台20の前後左右位置より寝
台支持部材25F・25F・25B・25Bを垂設す
る。そして、側面視「L」字型のアーム部材81F・8
1F・81B・81Bにより互いに対向する該脚体基部
91F・91F・91B・91Bと該寝台支持部材25
F・25F・25B・25Bとを連結する。108・1
08・・・は、該脚体基部91F(91B)の上端部と
該アーム部材81F(81B)の先端部とを枢支連結す
る枢支点であり、109・109は、該寝台支持部材2
5F(25B)の下端部と該アーム部材81F(81
B)の屈曲部とを枢支連結する枢支点である。
【0048】また、左右一対の連結ロッド82・82に
より、それぞれ前側アーム部材81Fの他端部と後側ア
ーム部材81Bの他端部とを連結固定し、該後側アーム
部材81B・81Bの他端部間を連結ロッド83により
連結固定する。こうして、連結ロッド82・83・82
を平面視「コ」字状に組み、また、寝台20の後フレー
ム21B下面における左右中央には電動モータ6を垂設
し、該電動モータ6の前面よりモータロッド6aを延出
させる。前記連結ロッド83の左右中間部と前記モータ
ロッド6aの前端部とを連結部材99により連結する。
【0049】そうして、前記脚台90の前端部両端には
ストッパ部材92・92を立設し、また、該脚台90を
構成する左フレーム90Lの後部にはストッパ機構85
を配設する。尚、該ストッパ部材92・92は脚台90
に固定されており、一方、該ストッパ機構85はリンク
で構成されている。以下、その構造について説明する。
【0050】図8、図10及び図23に示すように、前
記ストッパ機構85は上部リンク86と下部リンク87
とステップ88により構成されている。また、前記脚台
90の左フレーム90Lの後部において、その上面より
ブロック片93を突設させ、その下面よりブラケット9
4を垂設する。このとき、該ブロック片93は該ブラケ
ット94よりもやや前方に配置し、また、該ブラケット
94は、左右対称位置となる脚台90の右フレームにも
配設し、両ブラケット94・94間を連結ロッド106
で連結する。
【0051】また、前記下部リンク87と前記ステップ
88とを前記連結ロッド106を介して、側面視、
「へ」字状に連結固定し、また、前記上部リンク86の
下端部と該下部リンク87の上端部とを枢支点107で
枢結する。
【0052】前記ブロック片93の上方、寝台20にお
ける左フレーム21Lの内面に枢支点104を設け、該
枢支点104で回動片103を枢支連結する。そして、
該回動片103の下部の支持点105を設け、該支持点
105よりロッド89を吊り下げる。
【0053】図10(b)に示すように、前記上部リン
ク86は、正面視(背面視)、逆「L」字状にされてお
り、その上面86aの中央部を穿孔し、該穿孔86bに
ロッド89を貫通させる。
【0054】そうして、図23に示すように、前記上部
リンク86の上下中央部及び下部リンク87の上下中央
部と脚台90内側面における前記ブロック片93の後方
位置とをそれぞれバネ97、98により連結して付勢す
る。
【0055】このような構成で、スイッチを投入して前
記電動モータ6を正回転させると、モータロッド6aは
モータ6内へ収納されつつ後方へ摺動変位し、また、該
モータロッド6aにより連結ロッド83及び連結ロッド
82・82は後方へ引っ張られる。そして、図8に示す
側面視において、アーム部材81F及びアーム部材81
Bは該連結ロッド82により吊り上げられながらそれぞ
れ枢支点109を中心に時計方向へ回動し、該アーム部
材81F・81Bが起立して寝台20が上昇する。尚、
寝台20の上昇の上限は後述するストッパ機構85で規
制されるまでとする。
【0056】また逆に、電動モータ6を逆回転させて、
モータロッド6aをモータ6内より延出させて前方へ摺
動変位させ、先に述べた動きと逆の動きにより、寝台2
0は下降する。また、寝台20の下降に際しても、寝台
20の下面が前記ストッパ部材92・92の上面に当接
し、且つ、ストッパ機構85で規制されるまでとしてそ
の下限が位置決められる。
【0057】次に前記ストッパ機構85による寝台20
の上昇及び下降規制について説明する。まず、ストッパ
機構85による寝台20の上昇規制から説明すると、該
寝台20の下面に垂設した前記ロッド89が、バネ97
により付勢された上部リンク86の円筒内周面の後面側
に当接し、また、ロッド89を吊り下げる回動片84の
上面が寝台20の左フレーム21Lの下面に当接してそ
の回転が規制され、そのため、該ロッド89は回動片8
4に対して位置姿勢を保ちながら直上方へ上昇し、該ロ
ッド89により、上部リンク86は反時計方向へ回動し
ながら起立する。そうして、上部リンク86と下部リン
ク87とが一直線に並んだところで、該ロッド89は上
部リンク86をさらに上昇させ、起立させようとする一
方で、上部リンク86と下部リンク87との間の回動は
行き詰まり、上部リンク上面86aの穿孔86bにロッ
ド89が支えて寝台20の上昇が制限される。
【0058】また、寝台20の下降時には、上部リンク
86及び下部リンク87はそれぞれバネ97、98によ
り引っ張られ、また、前記ロッド89は、上部リンク8
6内周面に案内されながら下降し、その結果、上部リン
ク86及び下部リンク87は回動しながら前方へ傾倒す
る。そして、下部リンク87とステップ88とは連結ロ
ッド106を中心に側面視、反時計方向に回動し、上部
リンク86と下部リンク87の連結部がブロック片93
の後面に当接する。こうして、ストッパ機構85の回動
が規制され、また、該ロッド89が上部リンク86の上
面86aの穿孔86bに支えて、寝台20の下降が制限
される。
【0059】そうして、前記ステップ88・88を踏む
ことにより、上部リンク86及び下部リンク87を強制
的に回動し、ストッパ機構85による回動規制を解除す
る。
【0060】尚、前記固定ベッド2の電動モータ6には
大容量のものを搭載し、図9に示すように、固定ベッド
2と可変ベッド3とを合体させ、さらにその上に被介護
者が横たわっても、その重量を支え、昇降が可能なよう
に設計されている。
【0061】次に、本発明に係る固定ベッド2に取り付
けた手すり11について説明する。図2及び図24に示
すように、前記固定ベッド2の寝台20の両側面には手
すり11・11が取り付けられており、該手すり11
は、以下のようにして、前後方向に摺動可能に構成され
ている。
【0062】図24乃至図26に示すように、前記手す
り11は、側面視、略「門」字状のパイプで構成され、
該手すり11の両下端部において、その外側面より上下
2本のネジ111T・111Bを螺合して、その内側面
より該ネジ111T・111Bの先端を突出させる。ま
た、該ネジ111T・111Bの頭部を覆うように、該
手すり11の両下端部の外側面をカバー114で被装す
る。
【0063】一方、寝台20の左右フレーム21L・2
1Rの外側面には、前後方向(長手方向)にレール部材
113・113を配設し、また、該レール部材113・
113には上下2レーンのレール溝113a・113a
が前後方向に設けられている。そして、前記ネジ111
T・111Bの先端にはそれぞれスライドガイド112
T・112Bが取り付けられ、該スライドガイド112
T・112Bを該レール溝113a・113aに摺動自
在に嵌め込んで、手すり11を寝台20の両側面のレー
ル部材113・113に取り付けている。尚、上下2レ
ーンのレール溝113a・113aに手すり11の上下
スライドガイド112T・112Bを嵌め合わせ、手す
り11を2点で支持しているため、該手すり11は左右
方向には転倒しない。
【0064】また、前記手すり11には該手すり11の
前後方向の摺動を規制するストッパ機構を構成してい
る。配設し、以下、該ストッパ機構の一例を説明する。
(但し、該ストッパ機構は以下に示す実施例に限定する
ものではない。) 図24に示すように、前記ストッパ機構は位置決めプレ
ート115、ストッパ装置120により構成され、該位
置決めプレート115を前記レール部材113の下面に
配設し、該ストッパ装置120を手すり11の前後一側
の下端部に配設する。概説すると、図27及び図28に
示すように、該位置決めプレート115の長手方向には
所定間隔を空けて多数のピン孔115a・115a・・
・を形成し、該ストッパ装置120のインデックスピン
124を該ピン孔115a・115a・・・の一つに嵌
め合わせ、前記手すり11を固定する。
【0065】すなわち、図25に示すように、前記スト
ッパ装置120は、ケーシング121、バネ122、バ
ネ受け123、インデックスピン124、スイッチレバ
ー125等により構成されている。該ケーシング121
内における機体内方向側にバネ受け123を固設し、該
バネ受け123内にバネ122を配設し、該バネ122
内にインデックスピン124を挿嵌する。このとき、該
バネ受け123内における下面中央を穿孔し、該穿孔1
23aにインデックスピン124の下端部を挿入できる
ようにしておく。さらに、該バネ受け123の機体外方
向側の側面における上部位置に上下方向に長孔123b
を設け、また、ケーシング121の機体外方向側の側面
における上部位置にも上下方向に長孔121bを設け、
該長孔121b及び該長孔123bにスイッチレバー1
25を挿通し、該スイッチレバー125の内端部と該イ
ンデックスピン124とを連結固定する。また、前記ス
イッチレバー125の長手方向中間位置には回動支点1
26を設け、該回動支点126をケーシング121の前
後面間で軸支する。
【0066】このような構成で、前記スイッチレバー1
25を押し上げると、インデックスピン124はバネ1
22の付勢力に抗して押し下げられ、その先端が位置決
めプレート115のピン孔115aから外れ、手すり1
1は摺動フリーとなるのである。そうして、スイッチレ
バー125を指で押し上げたまま手すり11を所望の位
置に移動させ、該指を放すと、バネ122の復元力によ
りインデックスピン124は押し上げられて位置決めプ
レート115のピン孔115a・115a・・・の一つ
に嵌め合わさり、再び手すり11は位置固定される。
【0067】尚、前記スイッチレバー125を図示せぬ
バネにより機体内方向に付勢し、バネの支点越えを利用
して、ケーシング121の長孔121b間の上下一方向
に倒れ込むように構成してもよい。
【0068】さらに、バネ受け123の長孔123b及
びケーシング121の長孔121bの上下長さを調整
し、スイッチレバー125を押し下げたときに、インデ
ックスピン124の上端が位置きめプレート115のピ
ン孔115a・115a・・・に軽く嵌合するように構
成してもよく、このように、デテント感を持たせた状態
で、手すりを摺動すれば、感触で孔位置がわかり位置決
めが容易となる。また、ストッパ機構は、無段階的に手
すり11の位置決めを行うことができるように構成する
こともでき、固定ベッド2側にストッパ機構を構成する
ことも可能である。
【0069】次に可変ベッド3の固定ベッド2への取付
方法について説明する。図19及び図20に示すよう
に、可変ベッド3の両側面にはガイドローラ装置13・
13が配設されている。図29乃至図31に示すよう
に、前記ガイドローラ装置13は、軸心を左右方向に向
けた垂直ローラ131・133と、軸心を上下方向に向
けた水平ローラ132・134・135と、ガイドロー
ラフレーム130等により構成されている。
【0070】前記ガイドローラフレーム130の前部位
置に垂直ローラ131を配設し、そのやや後方に水平ロ
ーラ132を配設する。また、該ガイドローラフレーム
の後部位置には前から順に垂直ローラ133、水平ロー
ラ134、及び水平ローラ135を配設する。このと
き、ガイドローラフレーム130の下面及び左右両側面
に一部開口部を設け、該開口部よりそれぞれ垂直ローラ
131・133、及び水平ローラ132・134・13
5のローラ回転面を突出させ、そして、図19及び図2
0に示すように、ガイドローラフレーム130をガイド
ローラカバー136で被装する。尚、ガイドローラ装置
13における水平ローラ及び垂直ローラの配置位置及び
その数は特に限定するものではない。
【0071】一方、固定ベッド2側において、図6及び
図29に示すように、左右フレーム21L・21Rの前
端内側部の角を丸めて、R面形状のガイド面21b・2
1bを形成している。ここで、該ガイド面21b・21
bは左右フレームの前端部に曲率中心を有する滑らかな
曲面とする。尚、ガイド面は左右フレーム21L・21
Rの前端内側部の角を面取りし、すなわち、左右フレー
ム21L・21R間の間隔が前端側が広くなるように斜
めに切り落として平坦面としてもよく、可変ベッド3の
進入しやすい構成であれば、特に限定するものではな
い。
【0072】そして、該左右フレーム21L・21Rの
内側面下部に沿って、支持ガイド部材141・141を
突設し、また、該支持ガイド部材141・141の前部
を斜下方へ折り曲げて傾斜面141a・141aを形成
する。
【0073】このように構成することで、車椅子形態の
可変ベッド3を固定ベッド2の切欠凹部20a内に進入
させる場合、可変ベッド3の進入角度が斜め方向であっ
ても、前記固定ベッド2の左右フレーム21L・21R
のガイド面21b・21bにより、前記可変ベッド3の
両側面に取り付けたガイドローラ装置13・13の水平
ローラ135・135が案内されてその進入角度が修正
される。これにより、可変ベッド3は固定ベッド2に対
し、直前方より進入することが可能となる。次に、該ガ
イドローラ装置13・13の水平ローラ134・134
・135・135が固定ベッド2の左右フレーム21L
・21Rの内側面に案内されることとなり、前後に並設
される水平ローラ134・135により可変ベッド3の
直進が保持され、該可変ベッド3はスムーズに固定ベッ
ド2の切欠凹部20a内に進入することができる。
【0074】この場合、該左右フレーム21L・21R
の内側面に設けられる支持ガイド部材141・141の
傾斜面141a・141aにより、該ガイドローラ装置
13・13の垂直ローラ133・133が案内されて、
可変ベッド3は持ち上げられ、そのまま該支持ガイド部
材141・141の水平面141b・141bに沿って
後方へ運ばれる。
【0075】こうして、前記支持ガイド部材141・1
41に沿って、可変ベッド3を固定ベッド2の切欠凹部
20aの最奥部まで押し込むと、図14に示す可変ベッ
ド3のプラグ101が図6に示す固定ベッド2のコンセ
ント100に嵌め合わさり、可変ベッド3への電力供給
が可能となる。
【0076】このように可変ベッド3を固定ベッド2に
嵌合させ、次に、可変ベッド3を車椅子形態から水平ベ
ッド形態へと変態させるのであるが、このとき、背もた
れ部33が水平となる方向に傾倒されるに従って、可変
ベッド3及びその上に座る被介護者の重心位置が後方へ
変位することとなる。
【0077】そこで、固定ベッド2の左右フレーム21
L・21Rの内側面上部に沿って、転倒防止ガイド部材
143・143を内側方向へ突設している。このよう
に、該転倒防止ガイド部材143は前記支持ガイド部材
141と略平行に配設され、該転倒防止ガイド部材14
3・143と支持ガイド部材141・141との間に可
変ベッド3のガイドローラ装置13・13が挿入される
ように構成する。
【0078】このような構成により、前記可変ベッド3
の重心が後方へ移動しても、前記ガイドローラ装置13
・13の上面が前記転倒防止ガイド部材143・143
の下面に当接して可変ベッド3が支持されるため、安定
した状態で水平ベッド状態で移行させることができる。
【0079】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したもので、
次のような効果を奏するものである。すなわち、請求項
1のように、車椅子への形態変更を可能とする可変ベッ
ドと、該可変ベッドを着脱自在に嵌合可能とした固定ベ
ッドとから構成される多機能ベッドにおいて、該固定ベ
ッドの周囲に手すりを立設し、該手すりを可動式に構成
することにより、被介護者を多機能ベッドから乗り降り
させる際には、可動側のベッドを固定側のベッドから分
離したり、あるいは、固定側のベッドの手すりを避ける
ようにして行わなくとも、手すりを移動させるだけで、
容易に被介護者を固定ベッドの両側方より乗り降りさせ
ることができる。また、介護者にとっては、車椅子形態
の可変ベッドを固定ベッドの切欠凹部内へと進入させた
り、離脱させる場合、手すりを邪魔にならない位置に移
動させることにより、固定ベッドの側方よりその作業を
容易に行うことができ、被介護者への世話や介護等も楽
に行える。
【0080】また、請求項2のように、前記手すりを、
固定ベッドの周部に沿って摺動可能に構成することで、
請求項1に係る効果と同様の効果が得られ、さらに、容
易に被介護者を固定ベッドの両側方より乗り降りさせる
ことができるとともに、介護者にとっては、手すりを邪
魔にならない位置に移動させて、固定ベッドの側方より
介護や作業等を容易に行うことができる。
【0081】また、請求項3のように、前記手すりは、
該手すりに固設されるスライドガイドを、固定ベッドの
周部に設けられるレールに摺動自在に嵌合することで、
該固定ベッドに取りつけられ、該手すり側又は固定ベッ
ド側に手すりの摺動を規制するストッパ機構を構成する
ことにより、請求項1及び2に係る効果と同様の効果が
得られるとともに、さらには、該ストッパ機構により手
すりを固定して、作業時等における安全面の向上をも図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) 固定ベッドに可変ベッド(水平ベッド
形態)を嵌め合わせた多機能ベッドの全体斜視図。 (b) 固定ベッドに可変ベッド(車椅子形態)を嵌め
合わせた多機能ベッドの全体斜視図。
【図2】同じく平面図。
【図3】同じく側面図。
【図4】同じく正面図。
【図5】同じく背面図。
【図6】固定ベッドの構成を示す平面図。
【図7】同じく底面図。
【図8】(a) 固定ベッドを下降させた状態を示す側
面図。 (b) 固定ベッドを上昇させた状態を示す側面図。
【図9】可変ベッドを取り付けた固定ベッドを上昇させ
た状態を示す側面図。
【図10】(a) 固定ベッドを下降させた状態を示す
背面図。 (b) 固定ベッドを上昇させた状態を示す背面図。
【図11】可変ベッドの水平ベッド形態を示す平面図。
【図12】同じく側面図。
【図13】同じく正面図。
【図14】同じく背面図。
【図15】可変ベッドの水平ベッド形態におけるリンク
機構の構成を示す平面図。
【図16】同じく側面図。
【図17】可変ベッドのリクライニング形態におけるリ
ンク機構の構成を示す側面図。
【図18】可変ベッドの車椅子形態におけるリンク機構
の構成を示す側面図。
【図19】可変ベッドの車椅子形態を示す側面図。
【図20】同じく平面図。
【図21】同じく背面図。
【図22】可変ベッドのブレーキ機構の構成を示す側面
図。
【図23】可変ベッドの昇降に係るストッパ機構の構成
を示す側面図。
【図24】本発明に係る可変ベッドの手すりの構成を示
す側面図。
【図25】本発明に係る手すり下部の構成を示す正面断
面図。
【図26】同じく平面断面図。
【図27】手すりの位置決めをするプレートの部分平面
図。
【図28】同じく部分側面図。
【図29】本発明に係るガイドローラ装置及びガイド部
材の構成を示す斜視図。
【図30】本発明に係るガイドローラ装置の平面断面
図。
【図31】同じく側面断面図。
【符号の説明】
1 多機能ベッド 2 固定ベッド 3 可変ベッド 11 手すり 20 寝台 21L 左フレーム 21R 右フレーム 111 ネジ 112 スライドガイド 113 レール部材 115 位置決めプレート 120 ストッパ装置 124 インデックスピン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車椅子への形態変更を可能とする可変ベ
    ッドと、該可変ベッドを着脱自在に嵌合可能とした固定
    ベッドとから構成される多機能ベッドにおいて、該固定
    ベッドの周囲に手すりを立設し、該手すりを可動式に構
    成したことを特徴とする多機能ベッド。
  2. 【請求項2】 前記手すりを、固定ベッドの周部に沿っ
    て摺動可能に構成したことを特徴とする請求項1記載の
    多機能ベッド。
  3. 【請求項3】 前記手すりは、該手すりに固設されるス
    ライドガイドを、固定ベッドの周部に設けられるレール
    に摺動自在に嵌合することで、該固定ベッドに取りつけ
    られ、該手すり側又は固定ベッド側に手すりの摺動を規
    制するストッパ機構を構成したこと特徴とする請求項1
    又は請求項2に記載の多機能ベッド。
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