JP3202151B2 - 起立補助椅子 - Google Patents

起立補助椅子

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JP3202151B2
JP3202151B2 JP21219395A JP21219395A JP3202151B2 JP 3202151 B2 JP3202151 B2 JP 3202151B2 JP 21219395 A JP21219395 A JP 21219395A JP 21219395 A JP21219395 A JP 21219395A JP 3202151 B2 JP3202151 B2 JP 3202151B2
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浩司 稲田
敏男 ▲はげ▼之下
和俊 東
庄豪 東
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、足腰の弱い高齢者を対
象にして起立を補助する起立補助椅子に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の起立補助椅子としては、
座部が昇降するものが知られている。すなわち、起立す
る際、電動モータにより座部が所定位置まで上昇すると
ともに、座部の後端が前端よりも上昇する。すなわち、
座部全体が面一のまま前方へ傾斜することにより使用者
の腰は持ち上げられるととともに、起立姿勢に近い状態
に足が延ばされる。そして、足や腰を起立姿勢に近い姿
勢に強制することにより足や腰等に負担をかけず、かつ
介護者の手を借りずに起立できるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の起立
補助椅子においては、起立する際において、座部全体は
面一な状態で前方へ傾斜するので、座部の上昇に伴い尻
が座部の後端から前端へ滑り、位置ずれするという問題
がある。このため、高齢者にとっては尻が滑り出すと心
理的に恐怖感を与える要因となるとともに、位置ずれし
ないように支えなければならない。
【0004】また、座る際においても、座部全体は面一
な状態で前方へ傾斜しているので、座部の下降に伴い尻
が座部の後端から前端へ滑り、位置ずれしてしまう。こ
のため、座部の下降後、尻を座部の後端にずらして座り
直さなければならないという問題がある。
【0005】そこで、面一な座部全体を傾斜させること
なく上下動することも考えられる。しかし、座部が上昇
するのに伴い足が地面から離れてしまうため、大腿の裏
側が座部によって圧迫されるという問題もある。
【0006】そこで、本発明の目的は、大腿に圧迫感を
与えることなく、起立及び着座する際に尻が座部からず
れるのを防止することの可能な起立補助椅子を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、尻及び前方へ延びる大腿を受けるための座部を
駆動手段にて上下動可能にし前記座部を少なくとも前
部組付部材と後部組付部材とから構成するとともに、前
記両組付部材を互いに折曲可能に連結し、前部組付部材
を座部の上昇に伴い後部組付部材に対して下方へ折曲可
能にした起立補助椅子において、前部組付部材の前端縁
は、その下降状態で支持フレームの上端に支持され、座
部が上昇するのに伴い前記支持フレームの上端に支持さ
れながら自重にて前方斜め下方へ除々に回動され、前記
座部の上昇途中で前記支持フレームの上端から離脱可能
であることを要旨とするものである。この構成によれ
ば、座部が下降されている状態から上昇すると、前部組
付部材の前端縁が支持フレームの上端縁から離間され
る。
【0008】請求項2に記載の発明によれば、尻及び前
方へ延びる大腿を受けるための座部を支持フレームに対
して駆動手段にて上下動可能に設け、前記前部組付部材
と前記後部組付部材とを大腿と尻との境界部付近で互い
に折曲可能に連結し、前部組付部材を座部の上昇に伴い
後部組付部材に対して下方へ折曲可能に設けるととも
に、同前部組付部材及び後部組付部材が上下動する際に
支持フレームの前後方向へ移動可能に設けたことを要旨
とするものである。この構成によれば、座部の上昇に伴
い、前部組付部材は下方へ折曲すると、大腿が前部組付
部材に支持され、尻が後部組付部材に支持される。それ
とともに、後部組付部材が前方へ移動するため、尻が前
方へ移動される。
【0009】請求項3に記載の発明によれば、後部組付
部材が前後方向へ移動する際、同後部組付部材はほぼ水
平保持した状態で上下移動可能に設けられていることを
要旨とするものである。この構成によれば、後部組付部
材に支持されている尻がずれることがない。
【0010】請求項4に記載の発明によれば、駆動手段
と座部とが、伸縮可能なリンク機構を介して駆動連結さ
れていることを要旨とするものである。駆動手段の駆動
によりリンク機構が伸長すると座部が上昇し、収縮する
と下降する。
【0011】請求項5に記載の発明によれば、脚部の下
端にはキャスタを設けるとともに、キャスタをロック可
能なロック機構を設けたことを要旨とするものである。
この構成によれば、着座した状態で起立補助椅子を移動
させることができるとともに、ロック機構によるキャス
タのロックにより、起立補助椅子を移動不能にできるた
め、足、腰の弱い高齢者にとって安全に着座又は起立す
ることができる。
【0012】
【発明の第1実施形態】以下、本発明を木製の起立補助
椅子に具体化した第1実施形態を図1〜図4に従って説
明する。図1は起立補助椅子1の側面図を示し、図2は
起立補助椅子1の背面図を示す。そして、図1の左右方
向を起立補助椅子1の前後方向とし、図2の左右方向を
起立補助椅子1の左右方向とする。
【0013】図1,図2に示すように、起立補助椅子1
は尻を置くための座部2と、その座部2を支持するため
の支持フレーム3と、背を持たせ掛けるための背もたれ
部4とを備えている。支持フレーム3は略扇状をなす一
対のレスト部5と、レスト部5の下部にて左右方向に延
びる基台6と、レスト部5の後部にて左右方向に延びる
後部架設アーム7と、レスト部5の前部にて左右方向に
延びる前部架設アーム8とから構成されている。各レス
ト部5の上部前端には把持部5aが前方へ突出形成され
ている。なお、座部2の上面はペーパーコード仕上げと
なっている。
【0014】前記座部2は前部組付部材としての前部可
動座部10と、後部組付部材としての後部可動座部11
とから構成されている。前部及び後部可動座部10,1
1は連結軸12を介して相対回動可能に連結されてい
る。前部可動座部10及び後部可動座部11の連結部分
は腰掛けた人の大腿と尻との境界部付近に設けられてい
る。なお、座部2が下降した腰掛位置に位置する際にお
いて、両可動座部10,11は水平面に対して同一傾斜
角度を有しており、その傾斜角度θ4 は約7°に設定さ
れている。
【0015】前記前部架設アーム8には前部可動座部1
0がそのほぼ中央下部でヒンジ13を介して回動可能に
連結されている。後部可動座部11の後端には後方へ延
びる一対の取付板15が固着され、同取付板15には左
右方向へ延びる被駆動軸16が後部可動座部11と相対
回動するように支持されている。
【0016】図1〜図3に示すように、支持フレーム3
の基台6には背面略逆T字状をなす連結基板17が固着
され、同連結基板17には回動軸18を介して駆動手段
としてのエアシリンダ19の一端が回動可能に支持され
ている。エアシリンダ19はピストンロッド19aを備
えており、ピストンロッド19aは上下斜め方向へ進退
可能となっている。エアシリンダ19のピストンロッド
19aの先端には前記被駆動軸16が回動可能に挿通さ
れている。また、エアシリンダ19の左右両側における
支持フレーム3の基台6には、円弧状をなす一対の支持
アーム20の一端が固着され、その他端は前部架設アー
ム8に固着されている。支持アーム20の中央付近には
連動レバー21の一端が支軸22を介して回動可能に連
結されている。連動レバー21の先端にはエアシリンダ
19のピストンロッド19aの左右両側方における被駆
動軸16が回動可能に挿通されている。
【0017】そして、エアシリンダ19のピストンロッ
ド19aが突出することにより、連動レバー21が支軸
22を中心にして図3に実線で示す腰掛位置から二点鎖
線で示す起立位置に回動し、座部2は上昇する。このと
き、座部11は地面に対してほぼ水平状態を保持して上
昇し、前方へ移動する。逆に、ピストンロッド19aが
後退することにより連動レバー21が図3に示す起立位
置から腰掛位置に回動して、下降する。このとき、座部
11は地面に対してほぼ水平状態を保持して下降し、後
方へ移動する。また、連動レバー21の回動に伴い、前
部可動座部10の前端はヒンジ13を中心にして下方へ
回動する。
【0018】座部2が上昇した際の前部及び後部可動座
部10,11のなす角度θ1 は125°に設定されてい
る。さらに、座部2が上昇した際、水平面に対する後部
可動座部11の傾斜角度θ2 は、地面に対してほぼ水平
(θ2 =2°)に設定されている。
【0019】図1,図2に示すように、前記背もたれ部
4は座部2の後端から上方へ斜めに起立して設けられて
いる。背もたれ部4は上下方向へ延びる一対の背ずか2
3を備えている。後部可動座部11の下端は取付板15
を挟むように配設され、前記背ずか23と一体可能可能
に被駆動軸16が挿着されている。背ずか23の上端に
は左右方向に延びるヘッドレスト24の両端がそれぞれ
挿着されている。背ずか23の上部から下部にかけて左
右方向に延びる複数の背ぬき27が取着されて、上下方
向に所定間隔をおいて配置されている。前記背ずか23
の下端部は下方へ突出されている。
【0020】図1,図2,図4に示すように、座部2の
後部可動座部11の下側には支持板28の上端が固着さ
れている。支持板28には回動軸29を介してエアシリ
ンダ30が回動可能に支持され、そのピストンロッド3
0aが後方へ延出されている。一方、前記被駆動軸16
において、その左右方向中央部には揺動レバー32が回
動可能に支持され、この揺動レバー32とピストンロッ
ド30aとがピン31により相対回動可能に支持されて
いる。
【0021】そして、エアシリンダ30のピストンロッ
ド30aが後退することにより、揺動レバー32は被駆
動軸16を中心にして図4に示す実線位置から二点鎖線
位置に回動する。揺動レバー32の回動に伴い被駆動軸
16は図4において時計回り方向へ一体回動され、背も
たれ2は図4に示す実線位置から二点鎖線位置に倒れ
る。
【0022】逆に、エアシリンダ30のピストンロッド
30aが突出することにより、揺動レバー32は被駆動
軸16を中心にして図4に示す二点鎖線位置から実線位
置に回動する。揺動レバー32の回動に伴い被駆動軸1
6は図4において反時計回り方向へ回動され、背もたれ
部4は図4に示す二点鎖線位置から実線位置に起き上が
る。なお、背もたれ2の座部2に対する傾斜角度θ3 は
110°〜130°に設定されている。
【0023】次に、上記のように構成された第1実施形
態における起立補助椅子1の作用及び効果を説明する。
まず、使用者が起立補助椅子1に座った状態から立ち上
がる場合について説明する。
【0024】図示しない操作ボタンを操作すると、エア
シリンダ19が駆動してピストンロッド19aが突出す
る。すると、連動レバー21及びエアシリンダ19が図
3に二点鎖線で示す位置に回動し、座部2の後端が上昇
する。この上昇により、連結軸12を中心にして前部可
動座部10と後部可動座部11とが互いに相対回動す
る。そして、前部可動座部10はヒンジ13を中心に回
動し、その前端は下方へ移動する。それとともに、後部
可動座部11は地面に対してほぼ水平状態を保持したま
ま前方へ移動する。すなわち、座部2全体は起立もしく
は着座する際の足の曲げに沿うようにして折り曲げられ
る。このとき、尻の位置は後部可動座部11の上面に位
置し、尻は前方へ滑り落ちることがない。そして、この
状態で使用者はレスト部5の把持部5aを把持して立ち
上がる。
【0025】次に、使用者が立ち上がった状態から起立
補助椅子1に座る場合について説明する。座部2が上昇
した状態で、座部2の後端に尻を載せる。続いて、操作
ボタンを操作する。すると、エアシリンダ19が駆動し
てピストンロッド19aが後退する。ピストンロッド1
9aの後退により、連動レバー21及びエアシリンダ1
9が図3に実線で示す腰掛位置に回動し、座部2の後端
が下降する。この下降により、連結軸12を中心にして
前部可動座部10と後部可動座部11とが互いに相対回
動する。そして、前部可動座部10はヒンジ13を中心
に回動してその前端は上方へ移動するとともに、後部可
動座部11は地面に対してほぼ水平状態を保持して後方
へ移動する。座部2の下降後、前部可動座部10と後部
可動座部11との上面が面一となる。
【0026】さらに、使用者が起立補助椅子1に座った
状態、もしくは起立補助椅子1に座る前の状態で、背も
たれ部4の角度調節を行う場合について説明する。背も
たれ部4の傾斜角度θ3 を緩くするには、図示しない操
作ボタンを操作する。すると、エアシリンダ30のピス
トンロッド30aが図4に二点鎖線で示す方向に後退
し、揺動レバー32が同図に二点鎖線で示す方向に回動
する。この回動により、被駆動軸16及び背ずか23が
揺動レバー32と同一方向に一体回動する。よって、背
もたれ部2は後方へ倒れる。逆に、背もたれ部4を前方
へ起こすには図示しない操作ボタンを操作する。する
と、エアシリンダ30のピストンロッド30aが図4に
実線で示す方向に突出し、揺動レバー32が同図に実線
で示す方向に回動する。この回動により、被駆動軸16
及び背ずか23が揺動レバー32と同一方向に一体回動
する。よって、背もたれ部2は前方へ倒れる。
【0027】第1実施形態は(イ)〜(ホ)の特徴を有
する。 (イ)前部可動座部10を座部2の上昇に伴い下方へ折
曲させ、後部可動座部11をほぼ水平状態に保持して前
方へ移動するようにした。よって、使用者が座部2から
起立する際、大腿に圧迫感を与えることなく起立でき
る。
【0028】(ロ)後部可動座部11の上面にて尻が受
けられるので、座部2の上昇に伴い尻が座部2の後端か
ら前端へ滑ることなく、位置ずれすることはない。この
結果、高齢者にとって心理的な安心感を与えることがで
き、しかも介護者等が老人の尻がずれしないように無理
に支える必要もない。
【0029】(ハ)前部可動座部10を座部2の上昇に
伴い後部組付部材11に対して下方へ折曲可能にしたの
で、大腿に圧迫感を与えることなく着座できる。 (ニ)使用者は起立位置にある座部2に対して座る際、
前部可動座部10と後部可動座部11との傾斜角度は異
なる。すなわち、座部2全体は座る際の足の折り曲げ角
度に沿って折り曲げられているとともに、後部可動座部
11は前方に位置されているので、後部可動座部11の
後端に尻を容易にのせることができる。
【0030】(ホ)座部2が下降する際、後部可動座部
11をほぼ水平状態を保持して後方へ移動するようにし
た。よって、座部2の下降に伴い尻が座部2の後端から
前端へ滑らず、位置ずれすることはない。この結果、座
部2の下降後、尻を座部の後端にずらして座り直す必要
がなくなる。
【0031】
【発明の第2実施形態】次に、第2実施形態を図5〜図
11に従って説明する。図5,図6に示すように、前記
第1実施形態と同様に、起立補助椅子41は尻を置くた
めの座部42と、その座部42を支持する支持フレーム
45と、肘を支持するためのレスト部46と、背を持た
せ掛けるための背もたれ部47とを備えている。前記支
持フレーム45は4本の脚部48と、各脚部48の上端
に架設された4本の横架材49a〜49dとから構成さ
れている。
【0032】支持フレーム45の上端には座部42が離
脱可能に配設されている。前記第1実施形態では、前部
可動座部43と後部可動座部44とを連結軸12にて相
対回動可能に連結したが、第2実施形態では、以下のよ
うになっている。すなわち、図7に示すように、後部可
動座部44の前端左右両側(図7中右側のみ図示す
る。)には軸50によりブラケット51が回動可能に支
持され、同ブラケット51には前部可動座部43が固着
されている。従って、同ブラケット51により前部可動
座部43と後部可動座部44とは相対回動可能に連結さ
れている。
【0033】図8〜図10に示すように、前後の横架材
49a,49cには収容ケース52が螺着されている。
収容ケース52内には正逆方向へ回転可能な駆動手段と
しての駆動モータ53が固定されている。駆動モータ5
3には減速機54を介して駆動軸55が回転可能に連結
され、駆動軸55の先端には駆動スプロケット56が同
駆動軸55と一体回転可能に固着されている。
【0034】前記収容ケース52の底面には前後方向に
所定の間隔をおいて一対の軸受け57a,57bが固定
され、両軸受け57a,57bにはボールネジ58が正
逆方向へ回転可能に支持されている。ボールネジ58の
前端(図10の左側)は軸受け57aから前方へ突出さ
れ、同ボールネジ58の前端部には従動スプロケット5
9が固着されている。従動スプロケット59と前記駆動
スプロケット56には伝動チェーン60が掛装されてい
る。
【0035】図10,図11に示すように、前記ボール
ネジ58には軸受部61で移動体62が螺合され、その
左右両側下部に設けられた制振ローラ63にて収容ケー
ス52に底面に支持されている。そして、図11に示す
前記ボールネジ58が矢印A1 方向へ回転されると、移
動体62は後方(図11に示す矢印S方向)へ移動し、
図10に示す座部下降設定位置T2 を取り得るようにな
っている。逆に、図11に示す前記ボールネジ58が反
矢印A1 方向へ回転されると、移動体62は前方(図1
1に示す矢印T方向)へ移動し、図10に示す座部上昇
設定位置T1 を取り得るようになっている。
【0036】前記移動体62の移動経路上における収容
ケース52の底面には第1及び第2リミットスイッチ6
4,65が配設されている。第1リミットスイッチ64
は前記座部下降設定位置T2 に対応して配置され、第2
リミットスイッチ65は前記座部上昇設定位置T1 に対
応して配置されている。第1及び第2リミットスイッチ
64,65を結ぶ線上で移動体62の前後両側面には切
欠部62a,62bが形成されている。
【0037】そして、移動体62が座部上昇設定位置T
1 に移動すると、後方の切欠部62aの側部にて第1リ
ミットスイッチ64の入切レバー64aが押圧され、駆
動モータ53が駆動停止する。又、移動体62が座部下
降設定位置T2 に移動すると、前方の切欠部62bの側
部にて第2リミットスイッチ65の入切レバー65aが
押圧され、駆動モータ53が駆動停止する。
【0038】図8〜図10に示すように、移動体62の
左右両側と座部42の下部との間には上下方向へ伸縮可
能な一対のリンク機構66が設けられている。前記リン
ク機構66は、駆動リンク68、連係リンク69、連動
リンク70及び従動リンク71から構成されている。
【0039】前記移動体62の左右両側には軸72aを
介して駆動リンク68の基端が回動可能に連結され、駆
動リンク68の先端には軸72bを介して連係リンク6
9が相対回動可能に連結されている。連係リンク69の
下端(図8の下側)は軸72cを介して収容ケース52
に対し回動可能に支持され、上端(図8の上側)は軸7
2dを介して後部可動座部44の下面両側に固着された
支持金具67に対して回動可能に連結されている。
【0040】前記駆動リンク68の中央部には軸72e
を介して連動リンク70の基端(図8の下側)が相対回
動可能に支持されている。連動リンク70の先端(図8
の上側)には軸72fを介して従動リンク71の基端
(図8の下側)が相対回動可能に支持されている。従動
リンク71と前記連係リンク69とは軸72hを介して
相対回動可能に連結されている。従動リンク71の先端
(図8の上側)には転動ローラ73が軸72gを介して
回転可能に設けられ、転動ローラ73は前記支持金具6
7の上端縁に内側へ折曲されたガイド部67aに沿って
移動可能となっている。
【0041】前記移動体62が座部下降設定位置T2 に
ある状態においては、リンク機構66が下方へ収縮され
ており、転動ローラ73がガイド部67aの前方に位置
し、座部42が図9に示す最下降位置にある。この状態
において、前部可動座部43の前端縁下面は前側横架材
49aに支持され、後部可動座部44の後端縁下面は後
側横架材49cに支持されている。
【0042】そして、移動体62が座部上昇設定位置T
1 に移動すると、リンク機構66が上方へ伸長するとと
もに、転動ローラ73が連係リンク69に接近するよう
にガイド部67aの後部に移動し、座部42が図8に示
す最上昇位置を取り得る。この座部42の上昇に伴い、
前部可動座部43は、前側横架材49aに支持されなが
ら自重にて前方斜め下方へ除々に回動される。そして、
座部42の上昇途中で前部可動座部43の前端縁下面が
前側横架材49aから離れ、前部可動座部43は、その
後側下面と支持金具67の前端との当接により回動規制
され、所定の傾斜角度に保持される。
【0043】一方、移動体62が座部下降設定位置T2
に移動すると、リンク機構66が下方へ収縮して、座部
42が図9に示す最下降位置を取り得る。この座部42
の下降途中で、前部可動座部43は、その前端縁下面が
前側横架材49aに摺動されながら、座部上昇設定位置
T1 に移動する場合と反対方向へ回動される。そして、
座部42の最下降位置で、前部可動座部43と後部可動
座部44の上面は面一となる。
【0044】次に、上記のように構成された第2実施形
態における起立補助椅子の作用及び効果について説明す
る。まず、使用者が起立補助椅子1から立ち上がるのに
座部42を上昇させる場合の作用について説明する。
【0045】図示しない上昇スイッチの操作により、駆
動モータ53が正方向へ回転し、ボールネジ58が回転
すると、移動体62が座部下降設定位置T2 から座部上
昇設定位置T1 に移動する。すると、リンク機構66が
上方へ伸長し、座部42が上昇するのに伴い、後部可動
座部44に対して前部可動座部43が前方斜め下方へ回
動し、リンク機構66が所定量伸長したところで前部可
動座部43の前端縁下面が横架材49aから離間する。
そして、移動体62が座部上昇設定位置T1 に位置する
と、第2リミットスイッチ65のON動作により、駆動
モータ53が駆動停止し、座部42が最上昇位置で停止
する。この状態で使用者は起立補助椅子1から立ち上が
る。
【0046】次に、使用者が起立補助椅子1に座るのに
座部42を下降させる場合の作用について説明する。図
示しない下降スイッチを操作により、駆動モータ53が
逆方向へ回転し、ボールネジ58が逆方向に回転する
と、移動体62が座部上昇設定位置T1 から座部下降設
定位置T2 に移動する。すると、リンク機構66が下方
へ収縮し、座部42の下降途中で、前部可動座部43は
その前端縁下面が前側横架材49a摺動されながら下降
し、座部42の最下降位置で前部可動座部43の上面と
後部可動座部44の上面とが面一となる。そして、移動
体62が座部下降設定位置T2 に位置すると、第1リミ
ットスイッチ64のON動作により、駆動モータ53が
駆動停止し、座部42が最下降位置で停止する。
【0047】本実施の形態は(イ),(ロ)の特徴を有
する。 (イ)収容ケース52内に駆動モータ53と、駆動モー
タ53の駆動により移動する移動体62と、移動体62
の移動に伴い伸縮するリンク機構66を収容した。その
ため、第1実施形態では、収容ケース52の下方と4つ
の脚部48で囲まれる下方空間Kにエアシリンダ30等
の駆動部材を配置していたが、第2実施形態では、この
下方空間Kに駆動部材を配置する必要がない。従って、
図8に示す下方空間Kの有効利用を図ることができ、例
えば、使用者の体型に応じて座部42の高さを変更する
必要がある場合、脚部48の長さ変更を容易に行える。
この結果、起立補助椅子41の設計の自由度を高めるこ
とができる。
【0048】(ロ)前記第1実施形態では、前部可動座
部10をヒンジ13により支持フレーム3の前部架設ア
ーム8に回動可能に連結した。しかし、この第2実施形
態では、座部42の上昇途中に前部可動座部43を支持
フレーム45の前側横架材49aから離れるようにし
た。そのため、前部可動座部43の前端縁を上下方向へ
移動させることができる。従って、座部42の最上昇位
置の高さをより高い位置に設定することができ、座部4
2の高さの自由度を高めることができる。
【0049】
【発明の第3実施形態】次に、前記第2実施形態に示す
起立補助椅子41を移動可能にした第3実施形態を図1
2〜図15に従って説明する。なお、この実施の形態に
おいて、前記第2実施形態と同様の部材については同一
の符号を付して説明を省略する。
【0050】図12に示すように、前後それぞれの脚部
48の内側下端には軸75によりキャスタ76が回転可
能に支持され、キャスタ76の回転により起立補助椅子
41が前後方向へ移動可能となっている。又、前側脚部
48の内側下端には前記キャスタ76を回転不能にロッ
クするためのロック機構77が2つ(図12中1つのみ
図示する。)設けられている。各ロック機構77は可撓
索としての従動レリーズ78を介して正面右側の横架材
49bに設けられた中継機構79に駆動連結され、中継
機構79は可撓索としての駆動レリーズ80を介してレ
スト部46の先端に設けられた操作機構81に駆動連結
されている。
【0051】(前記操作機構81及び中継機構79)図
13,図14に示すように、正面右側のレスト部46の
先端下面には操作機構81の収容ケース82が固着され
ている。収容ケース82の内側面にはピン83が突設さ
れ、ピン83には操作レバー84とレバー85とが一体
回動可能に支持されている。レバー85の先端両側には
係合凹部85aが形成され、同係合凹部85aには連結
ピン86が回動可能に係入されている。
【0052】又、横架材49bの内側面には中継機構7
9の収容ケース87が固着され、その内側面には軸88
を介して中継レバー89が回動可能に支持されている。
中継レバー89の両端には係合凹部89a,89bが形
成され、各係合凹部89a,89bには第1及び第2連
係ピン90a,90bが回動可能に係入されている。
【0053】前記操作機構81の収容ケース82と中継
機構79の収容ケース87には、駆動レリーズ80が連
結されている。駆動レリーズ80は外被筒体80aと外
被筒体80a内に設けられた芯線80bとから構成され
ている。外被筒体80aの両端は両収容ケース82,8
7の外側面にナット91により締付固定されている。芯
線80bの両端は、操作機構81の連結ピン86と、中
継レバー89の第1連係ピン90aとに連結されてい
る。
【0054】(前記ロック機構77)図15(a),
(b)に示すように、前記キャスタ76を支持する軸7
5にはロックホイール92が固着され、同ロックホイー
ル92はキャスタ76と一体回動可能となっている。ロ
ックホイール92には、その周方向へ等間隔で複数の係
合穴92aが並設されている。
【0055】又、前側脚部48の内側面にはブラケット
93が固定されている。ブラケット93の一側面にはガ
イド管93a及びガイド片93bが上下方向に所定の間
隔をおいて配設されている。ガイド管93a及びガイド
片93bにはロックピン95が摺動可能に挿入され、ロ
ックピン95の先端は前記ロックホイール92の係合穴
92aに挿入可能となっており、係合穴92aへの挿入
によりキャスタ76がロックされる。前記ガイド管93
a及びガイド片93bの間でロックピン95には、その
外周に取着されたスナップリング96に支持されるよう
に圧縮コイルバネ97が遊挿され、その弾性力によりロ
ックピン95を常にロック方向へ付勢している。
【0056】図13〜図15(a)に示すように、前記
中継機構79の収容ケース87とロック機構77のブラ
ケット93には、従動レリーズ78が連結されている。
従動レリーズ78は外被筒体78aと外被筒体78a内
に設けられた芯線78bとから構成されている。外被筒
体78aの両端は収容ケース87の外側面とブラケット
93の上端に対しナット94により締付固定されてい
る。芯線78bの両端は、中継機構79の第2連係ピン
90bと、ロックピン95の基端に形成されたフック9
5aとに連結されている。
【0057】そして、操作レバー84が図13に二点鎖
線で示すロック解除位置へ圧縮コイルバネ97の弾性力
に抗して回動操作されると、駆動レリーズ80の芯線8
0bにより中継レバー89が回動されるのに伴い、従動
レリーズ78の芯線78bによりロックピン95がロッ
クホイール92の係合穴92aから引き抜かれ、キャス
タ76がロック解除される。一方、操作レバー84が図
13に実線で示すロック位置へ圧縮コイルバネ97の弾
性力により回動操作されると、ロック解除する場合と反
対方向に中継レバー89が回動され、ロックピン95が
ロックホイール92の係合穴92aに挿入され、キャス
タ76がロックされる。
【0058】次に、上記のように構成された起立補助椅
子41の作用及び効果について説明する。操作レバー8
4をロック解除位置へ回動操作すると、ロックピン95
がロックホイール92の係合穴92aから引き抜かれ、
キャスタ76がロック解除される。この状態で介護者等
が起立補助椅子41を前後方向へ押し出せば、使用者は
起立補助椅子41から起立することなく着座した状態で
前後方向へ移動する。なお、キャスタ76がロック解除
された状態では、操作レバー84はロック解除位置に回
動操作されたままの状態である。
【0059】一方、起立補助椅子41に着座、又は起立
補助椅子41から起立する際には、キャスタ76をロッ
クさせる。すなわち、ロック解除位置にある操作レバー
84を手放すと、操作レバー84は圧縮コイルバネ97
の弾性力によりロック位置に位置し、ロックピン95が
ロックホイール92の係合穴92a内に挿入され、キャ
スタ76がロックされる。
【0060】ここで、操作レバー84の回動操作を解除
しても、ロックピン95の軸線とロックホイール92の
係合穴92aの軸線とが一致していない場合には、ロッ
クピン95の先端は圧縮コイルバネ97の弾性力によ
り、ロックホイール92の外周に圧接され、ロックピン
95が係合穴92a内に挿入されなくなる。この場合、
起立補助椅子41を僅かに移動させてキャスタ76を回
転させる。すると、ロックピン95の軸線とロックホイ
ール92の係合穴92aの軸線とがほぼ一致し、圧縮コ
イルバネ97の弾性力により、ロックピン95が係合穴
92aに挿入され、キャスタ76はロックされる。従っ
て、使用者が起立補助椅子41に着座、又は起立補助椅
子41から起立したりしても、起立補助椅子41が移動
することはない。
【0061】本実施の形態は(イ)〜(ニ)の特徴を有
する。 (イ)前側脚部48の下端にはキャスタ76を設け、脚
部48にはキャスタ76をロック又はロック解除可能な
ロック機構77を設けた。そのため、足腰の弱い老人を
起立補助椅子41から一旦起立させることなく、着座し
たままで起立補助椅子41ごと老人を移動させることが
できる。しかも、起立補助椅子41に着座、又は起立補
助椅子41から起立するとき、ロック機構77によりキ
ャスタ76の回転が阻止されるため、起立補助椅子41
が移動することなく、安全な状態で着座又は起立するこ
とができる。
【0062】(ロ)ロック機構77は、中継機構79を
介してレスト部46の先端に設けた操作機構81に駆動
連結したため、ロック機構77とは離れた位置、すなわ
ち、使用者の手元でキャスタ76をロック又はロック解
除できる。すなわち、ロック機構77の操作を遠隔操作
でき、足腰の不自由な老人等に負担をかけることなく、
キャスタ76のロック又はロック解除操作することがで
きる。
【0063】(ハ)ロック機構77と操作機構81と
は、駆動レリーズ80、中継機構79及び従動レリーズ
78を介して駆動連結した。そのため、ロック機構77
及び操作機構81を、それらの配置位置に制限を受ける
ことなく、任意の位置に配置することができる。
【0064】(ニ)ロック機構77と操作機構81との
間には中継機構79を設けたため、一つの駆動レリーズ
80で二つの従動レリーズ78の芯線78bを駆動させ
ることができる。よって、二つの操作機構81を設けな
くても、一つの操作機構81で、二つのロック機構77
を同時に操作することができ、機構の簡素化を図ること
ができる。。
【0065】なお、本発明は第1〜第3実施形態以外に
以下のように変更してもよい。 (1)図5に示すように、ヘッドレスト24にはクッシ
ョン材からなる枕33等を紐34を背ずか23の上端に
結んで取付けてもよい。また、図6に示すように、枕3
3にはフック35を設け、ヘッドレスト24や背ぬき2
7等に引っ掛けるようにしてもよい。さらに、図示しな
いが背ぬき27にはフック35にてランバーサポートを
引っ掛けるようにしてもよい。この構成によれば、フッ
ク35により、枕33やランパーサポートを取付けるこ
とができるので、上下方向の位置調節が可能となる。
【0066】(2)前記第1実施形態では、駆動源とし
てエアシリンダ19,30を用いたが、これ以外にも、
電動シリンダ、電動モータ等に変更してもよい。 (3)エアシリンダ19を上下反転させて取付けてもよ
い。すなわち、ピストンロッド19aの先端を連結基板
17に対して回動可能に取付けるとともに、エアシリン
ダ19の一端を被駆動軸16に対して回動可能に取付け
てもよい。また、エアシリンダ30を前後反転させて取
付けてもよい。すなわち、ピストンロッド30aの先端
を支持板28に対して回動可能に取付けるとともに、エ
アシリンダ30の一端を揺動レバー32に対して回動可
能に取付けてもよい。
【0067】(4)前記第1実施形態に示す椅子1は木
製製品に限定されることなく、樹脂、アルミ材等の材
料、から構成してもよい。 (5)前記第1実施形態では、座部2は前部及び後部可
動座部10,11が互いに相対回動することにより折り
曲げられる構造とした。これ以外にも座部2を湾曲可能
な一つのフレームから構成し、座部2が上昇した際に座
部が湾曲するようにしてもよい。
【0068】(6)前記第1実施形態では、前部架設ア
ーム8に対して前部可動座部10をヒンジ13にて同座
部10の前後方向中央付近に連結した。これ以外にも、
ヒンジ13の取付位置を前部可動座部10の前後方向に
対して変更してもよい。すなわち、ヒンジ13を前部可
動座部10の前端に取付ければ、後部可動座部11の上
昇位置を高位置に設定できる。逆にヒンジ13を前部可
動座部10の後端に取付ければ、後部可動座部11の上
昇位置を低位置に設定できる。
【0069】(7)前記第2実施形態では、リンク機構
66を駆動リンク68、連係リンク69、連動リンク7
0及び従動リンク71から構成したが、リンク機構66
を構成するリンク部材の数等は任意の数にしてもよい。
【0070】(8)前記2実施形態に示す第1リミット
スイッチ64と第2リミットスイッチ65との間の距離
は任意の距離に変更してもよく、両者64,65の距離
を変更すれば、移動体62の移動距離を変更でき、リン
ク機構66の伸縮長さを変更できる。従って、座部42
の上昇距離を容易に変えることができる。
【0071】(9)前記第3実施形態では、操作機構8
1をレスト部46の先端部裏面に設けたが、この配置位
置以外にも、レスト部46の側面や、レスト部46の裏
面における手動操作可能な任意の位置に設けてもよい。
【0072】次に、前記各実施の形態から把握できる請
求項以外の技術的思想について、それらの効果と共に記
載する
【0073】
【0074】〔B〕ロック機構(77)は同ロック機構
(77)と別体なる操作機構(81)によりロック可能
である前記〔A〕に記載の起立補助椅子。この構成によ
れば、操作機構(81)による遠隔操作でロック機構
(77)をロック又はロック解除できる。
【0075】〔C〕ロック機構(77)と操作機構(8
1)との間には可撓索(78,80)を介して駆動連結
されている前記〔B〕に記載の起立補助椅子。この構成
によれば、ロック機構(77)及び操作機構(81)
を、それらの配置位置に制限を受けることなく、任意の
位置に配置することができる。
【0076】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、座部の
上昇に伴い大腿を受ける前部組付部材は下方へ折曲され
るので、大腿に圧迫感を受けることなく起立もしくは着
座できる。また、座部の昇降距離を長くでき、高さの自
由度を増すことができる。
【0077】請求項2に記載の発明によれば、座部の上
昇に伴い、前部組付部材は下方へ移動するとともに、後
部組付部材は前方へ移動するので、大腿に圧迫感を受け
ることなく起立もしくは着座できる。また、後部組付部
材は前方へ移動するので、着座する際に尻を後部組付部
材の後端に尻を位置させることができる。
【0078】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
又は請求項2に記載の発明の効果に加え、後部組付部材
の後端に地面に対してほぼ水平保持した状態で尻を受け
止めた状態で上下動できるので後部組付部材から尻が位
置ずれするのを防止できる。
【0079】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
乃至請求項3のうち何れかに記載の発明の効果に加え、
座部の下方空間のスペースを有効利用することができ
る。請求項5に記載の発明によれば、請求項1乃至請求
項4のうち何れかに記載の発明の効果に加え、着座した
状態で起立補助椅子を移動させることができるととも
に、ロック機構によるキャスタのロックにより、起立補
助椅子を移動不能にできるため、足、腰の弱い高齢者に
とって安全に着座又は起立することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における第1実施形態を示す起立補助椅
子の右側面図。
【図2】同じく、起立補助椅子の背面図。
【図3】同じく、座部の駆動機構を示す右側面図。
【図4】同じく、背もたれ部の駆動機構を示す右側面
図。
【図5】第2実施形態を示す起立補助椅子の正面図。
【図6】同じく、起立補助椅子の右側面図。
【図7】同じく、前部可動座部と後部駆動座部との連結
構造を示す斜視図。
【図8】同じく、リンク機構が伸長した状態を示す右側
面図。
【図9】同じく、リンク機構が収縮した状態を示す右側
面図。
【図10】同じく、図9のX−X野視図。
【図11】同じく、駆動モータ等の斜視図。
【図12】第3実施形態を示す起立補助椅子の右側面
図。
【図13】同じく、操作機構及び中継機構の側断面図。
【図14】同じく、中継機構の平断面図。
【図15】同じく、ロック機構を示し、(a)は側断面
図、(b)はロックピンとロックホイールの係合状態を
示す断面図。
【図16】別の実施の形態を示す背もたれ部の斜視図。
【図17】同じく、背もたれ部の斜視図。
【符号の説明】 2,42…座部、3,45…支持フレーム、10,43
…前部可動座部(前部組付部材)、11,44…後部可
動座部(後部組付部材)、19…エアシリンダ(駆動手
段)、53…駆動モータ(駆動手段)、66…リンク機
構。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)特許権者 592202309 大日株式会社 岐阜県大野郡清見村藤瀬1758番地 (73)特許権者 594033488 株式会社キタニ 岐阜県高山市松本町140番地 (73)特許権者 391016842 岐阜県 岐阜県岐阜市薮田南2丁目1番1号 (72)発明者 堀部 哲 岐阜県高山市山田町1554番地 岐阜県 工芸試験場 内 (72)発明者 本庄 良寛 岐阜県高山市上岡本町1丁目260番地 柏木工 株式会社 内 (72)発明者 坂本 哲夫 岐阜県高山市桐生町7丁目78番地 日進 木工 株式会社 内 (72)発明者 稲田 浩司 岐阜県高山市名田町1丁目82番地の1 飛騨産業株式会社 内 (72)発明者 ▲はげ▼之下 敏男 岐阜県高山市漆垣内町407番地の3 株 式会社 白川製作所 内 (72)発明者 東 和俊 岐阜県大野郡清見村藤瀬一七五八番地 大日 株式会社 内 (72)発明者 東 庄豪 岐阜県高山市松本町140番地 株式会社 キタニ内 (56)参考文献 特開 平3−193051(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61G 5/00 - 5/04 A47C 3/00 - 3/20

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】尻及び前方へ延びる大腿を受けるための座
    (42)を駆動手段(53)にて上下動可能にし
    記座部(42)を少なくとも前部組付部材(43)と後
    部組付部材(44)とから構成するとともに、前記両組
    付部材を互いに折曲可能に連結し、前部組付部材(4
    3)を座部(42)の上昇に伴い後部組付部材(44)
    に対して下方へ折曲可能にした起立補助椅子において、 前部組付部材(43)の前端縁は、その下降状態で支持
    フレーム(45)の上端に支持され、座部(42)が上
    昇するのに伴い前記支持フレーム(45)の上端に支持
    されながら自重にて前方斜め下方へ除々に回動され、前
    記座部(42)の上昇途中で前記支持フレーム(45)
    の上端から離脱可能である起立補助椅子。
  2. 【請求項2】尻及び前方へ延びる大腿を受けるための座
    (42)を支持フレーム(45)に対して駆動手段
    (53)にて上下動可能に設け、前記前部組付部材(4
    3)と前記後部組付部材(44)とを大腿と尻との境界
    部付近で互いに折曲可能に連結し、前部組付部材(4
    3)を座部(42)の上昇に伴い後部組付部材(44)
    に対して下方へ折曲可能に設けるとともに、同前部組付
    部材(43)及び後部組付部材(44)が上下動する際
    に支持フレーム(45)の前後方向へ移動可能に設けた
    請求項1に記載の起立補助椅子。
  3. 【請求項3】後部組付部材(44)が前後方向へ移動す
    る際、同後部組付部材(44)はほぼ水平保持した状態
    で上下移動可能に設けられている請求項1又は請求項2
    に記載の起立補助椅子。
  4. 【請求項4】駆動手段(53)と座部(42)とが、伸
    縮可能なリンク機構(66)を介して駆動連結されてい
    る請求項1乃至請求項3のうち何れかに記載の起立補助
    椅子。
  5. 【請求項5】脚部(48)の下端にはキャスタ(76)
    を設けるとともに、キャスタ(76)をロック可能なロ
    ック機構(77)を設けた請求項1乃至請求項4のうち
    何れかに記載の起立補助椅子。
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