JPH09165998A - セグメント把持装置 - Google Patents

セグメント把持装置

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JPH09165998A
JPH09165998A JP7325848A JP32584895A JPH09165998A JP H09165998 A JPH09165998 A JP H09165998A JP 7325848 A JP7325848 A JP 7325848A JP 32584895 A JP32584895 A JP 32584895A JP H09165998 A JPH09165998 A JP H09165998A
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JP
Japan
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segment
gripping device
hole
erector
piston
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JP7325848A
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English (en)
Inventor
Yukihisa Harada
幸久 原田
Tatsuya Yasumitsu
立也 安光
Toshihiko Shioiri
敏彦 塩入
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Maeda Corp
Maeda Manufacturing Co Ltd
Fujimi Koken Co Ltd
Original Assignee
Maeda Corp
Maeda Manufacturing Co Ltd
Fujimi Koken Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】構成が簡単でセグメントの取り付け作業を自動
化できるセグメント把持装置を提供する。 【解決手段】セグメント201に受け部11を設け、受
け部11に受け穴15を設け、受け穴15の内周壁に係
止溝16を設けた。また、受け穴15に挿入可能な連結
部12をエレクタ202に設け、連結部12の中心軸に
対して放射方向に移動自在で、係止溝16に係止可能な
球体42を連結部12に設け、球体42を移動させるピ
ストン35を連結部12に設けた。このセグメント把持
装置1は、連結部12を受け部11の受け穴15に挿入
し、油圧でピストン35を動作させるだけで球体42が
係止溝16に係止される。したがって、簡単な構成で取
り付け作業を自動化でき、高所や狭隘な場所での作業で
も容易に行うことができるので、原価及び作業工数を低
減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばシールドト
ンネルの一次覆工ライニングやその他のコンクリート構
造物の構成要素として用いられるセグメントを組み立て
る場合などに使用するセグメント把持装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】例えば、シールドトンネルは、多数のセ
グメントによって組み立てられた一次覆工ライニングで
内面が保護されている。セグメントを組み立てる場合に
は、エレクタにセグメント把持装置を介してセグメント
を取り付け、エレクタを駆動してセグメントを持ち上
げ、所定の位置に搬送するのが普通である。
【0003】図14は、従来のセグメント把持装置20
0を示す。このセグメント把持装置200は、セグメン
ト201に埋め込まれた鋼管203と、鋼管203のネ
ジ204に螺合された吊り金具205とで構成されてい
る。この吊り金具205には丸孔206が設けられてい
る。鋼管203は、図15に示すようにセグメント20
1の内面207の中央に埋め込まれており、この鋼管2
03を吊り金具205を利用して吊り上げることによっ
て、セグメント201をバランスよく持ち上げることが
できる。
【0004】一方、図14に示すようにエレクタ202
には3角形のブラケット208が設けられ、このブラケ
ット208に丸孔209が設けられている。そして、セ
グメント201の吊り金具205の丸孔206と、エレ
クタ202のブラケット208の丸孔209とを位置合
わせして、これらの丸孔206、209にピン210を
挿入し、適宜な抜け止め手段(図示せず)でピン210
の抜け止めをする。これによって、エレクタ202にセ
グメント201が取り付けられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
のセグメント把持装置200では、セグメント201に
螺着された吊り金具205の丸孔206と、エレクタ2
02のブラケット208に設けられた丸孔209にピン
210を挿入する作業が人手によって行われ、しかも高
所並びに狭隘で作業しにくい場所での作業となるので、
作業工数が増大するという問題があった。ピン210の
着脱を機械化することも考えられるが、この場合には複
雑な作業工程となるので装置が大型で高価になるという
問題が発生する。
【0006】本発明の目的は、このような問題点を解決
するためになされたものであり、簡単な構成でセグメン
トの取り付け作業を自動化でき、作業工数を低減するこ
とが可能なセグメント把持装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明はセグメント把持
装置であり、前述の技術的課題を解決するために以下の
ように構成されている。すなわち、本発明のセグメント
把持装置は、コンクリート構造物の構成要素として使用
されるセグメントをエレクタで吊り上げる際、前記セグ
メントを前記エレクタに取り付けるセグメント把持装置
において、前記セグメントに設けられ且つ内周壁に係止
部を形成した受け部と、この受け部の受け穴に挿入可能
な連結部とから構成され、前記連結部が前記連結部の中
心軸線に対して放射方向に移動自在で前記係止部に係止
可能な係止片と、前記係止片を移動させる移動手段とを
備えていることを特徴とする。以下、各構成要素につい
て説明する。
【0008】(受け部)本発明が対象とするセグメント
把持装置の受け部として、適宜な直径の受け穴を有する
円筒をセグメントに埋め込んで使用することができる。
受け穴の内周壁には、係止部を設ける。
【0009】(連結部)連結部は受け部の受け穴に挿入
可能とする。そして、中心軸に対して放射方向に移動自
在で、係止部に係止可能な係止片を設ける。
【0010】(移動手段)係止片を移動させる移動手段
としては、油圧又は電磁力で動作するピストンを使用す
ることができる。
【0011】(本発明における付加的構成)本発明のセ
グメント把持装置は、前述した必須の構成要素からなる
が、これらの構成要素に以下の構成要素を加える場合に
も成立する。その構成要素とは、前記係止片を球体、台
形状の平板、又は開閉する一対のレバーの先端に設けら
れた爪とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るセグメント把
持装置を図示の実施の形態について詳細に説明する。な
お、説明の都合上、まず図11から図13を参照してセ
グメントを組立てて形成したシールドトンネルの一次覆
工ライニングと、セグメント把持装置の使用方法を説明
し、次に図1以下を参照してセグメント把持装置の構成
及び作用について説明する。
【0013】図11は、本発明に係るコンクリートセグ
メント(以下セグメントという)201を複数組み立て
て形成したシールドトンネル(図示せず)の一次覆工ラ
イニング220を示す。同図から分かるように、セグメ
ント201は円弧状に成形され、これを円周上に複数、
本例では10個接続してリング221が形成される。さ
らに、このリング221を横に所定数並べて接続するこ
とによって、一次覆工ライニング220が形成される。
【0014】セグメント201を組み立てる場合には、
図12に示すようにエレクタ202とセグメント201
をライニング把持装置1(〜6)によって連結し、エレ
クタ202でセグメント201を所定の位置に搬送して
適宜な固定手段(図示せず)で固定する。
【0015】ライニング把持装置1は、ピン222でエ
レクタ202に連結することができる。この場合には、
ライニング把持装置1がピン222を中心に揺動するの
で、エレクタ202にセグメント把持装置1の両側に位
置するジャッキ223が設けられる。このジャッキ22
3とセグメント把持装置1によってセグメント201を
3点支持することにより、セグメント201の振れ止め
をすることができる。
【0016】また、図13に示すように、セグメント把
持装置1(〜6)をユニバーサルジョイント224でエ
レクタ202に取り付けることもできる。この場合に
は、セグメント把持装置1が中心軸線を中心に回転する
ことになるので、セグメント201の両側を支持するゴ
ムパッド225をエレクタ202に設けることによっ
て、セグメント201の振れ止めをすることができる。
【0017】次に、第1実施形態のセグメント把持装置
1の構成を説明する。図1は、セグメント把持装置1の
構成を示す。なお、第1実施形態では本発明の特徴を分
かりやすく説明するために、例えばパッキンなど発明の
要旨に直接関係ない部分を省略又は簡略化した。また、
ここではセグメント把持装置1をエレクタ202にピン
222で取り付ける場合について説明する。
【0018】このセグメント把持装置1は、セグメント
201に埋め込まれた受け部11と、エレクタ202に
取り付けられた連結部12とで構成されている。図1
は、受け部11と連結部12の連結状態を示している。
受け部11は有底の筒状に形成されており、底部外周に
保持用突起14が設けられている。
【0019】また、この筒状の受け部11における内部
通路すなわち受け穴15の内周壁には、係止部としての
係止溝16が全周に亘って設けられている。この受け部
11は、セグメント201内に埋め込まれたときに、保
持用突起14がコンクリートに係止されることによっ
て、抜け止めが確実に行われる。
【0020】連結部12は円筒状に成形され、先端には
受け部11の受け穴15に挿入可能な挿入部22が設け
られている。連結部12の他端側には、エレクタ202
に取り付けるためのクレビス23が設けられている。連
結部12の内側には、図中左側から順にネジ孔24、第
1孔30、第2孔31及び第3孔32が設けられてい
る。第1孔30から第3孔32にかけて、直径が徐々に
小さくなっている。第1孔30と第2孔31の周壁には
管ネジ27、27が設けられ、この管ネジ27、27に
チューブ28、28が接続されている。チューブ28、
28は、エレクタ202に設けられた油圧供給手段(図
示せず)に接続されている。
【0021】連結部12は、内部通路に挿入されたピス
トン35を有している。ピストン35には、第3孔32
に摺動自在に挿入された摺動部36と、第1孔30に挿
入された頭部37とが設けられている。摺動部36の先
端には、先窄まりのテーパ部39と、案内部40が設け
られている。
【0022】図2にも示すように、連結部12の第3孔
32の周壁には、複数、本例では4個の貫通孔41が円
周上に等間隔で設けられている。これらの貫通孔41に
は、それぞれ係止片としての球体42が移動自在に挿入
されている。つまり、球体42は連結部12の中心軸に
対して放射方向に移動自在になっている。貫通孔41の
外周側の開口端部は、球体42の直径より僅かに小さく
形成されており、これによって、球体42が貫通孔41
から外側に抜け出るのを防止している。
【0023】図1に示すように、ピストン35が図中右
側の移動限界位置に配置されたとき、すなわち、頭部3
7が第1孔30と第2孔31の段差部に当接したとき、
球体42はピストン35の摺動部36上に乗り上げる。
このときには、球体42の一部が連結部12の挿入部2
2の外周面より外側に突出して、セグメント201側の
受け部11の係止溝16に係止される。
【0024】クレビス23にはネジ部45が設けられ、
このネジ部45が連結部12のネジ孔24に螺入され
て、クレビス23が連結部12に固定されている。ネジ
部45の端部には、ピストン35の左側への移動を規制
するためストッパ46が設けられている。また、ネジ部
45より外側の取り付け板47には、丸穴48が設けら
れている。
【0025】次に、このセグメント把持装置1の作用を
説明する。図3に示すように、セグメント201がエレ
クタ202から分離されている場合は、エレクタ202
に取り付けられた連結部12の挿入部22が、セグメン
ト201側の受け部11の受け孔15から抜き出されて
いる。
【0026】このときには、エレクタ202の油圧供給
手段からチューブ28を介して連結部12の第2孔31
に油圧が供給され、この油圧で頭部37に左方への付勢
力が作用し、ピストン35が図中の左移動限界位置、す
なわち、頭部37がクレビス23のストッパ46に当接
する位置に配置されている。そして、ピストン35の案
内部40が、球体42に対応する位置に配置され、球体
42は連結部12の外周面から完全に隠れるまで貫通孔
41内に没入している。
【0027】セグメント201をエレクタ202に取り
付ける場合は、エレクタ202をセグメント201に近
づける。そして、図4に示すようにエレクタ202側の
連結部12の挿入部22を、セグメント201側の受け
部11の受け穴15に挿入する。このときには、連結部
12がエレクタ202に対して揺動可能なので、エレク
タ202とセグメント201とが多少位置ずれしていて
も、挿入部22を受け孔15に挿入するのが容易にな
る。
【0028】次に、図4の状態でエレクタ202の油圧
供給手段から、今度は連結部12の第1孔30に油圧が
供給され、第2孔31の油圧は排出される。そうする
と、図1に示すようにピストン35が左移動限界位置か
ら右側に摺動し、右移動限界位置、すなわち、ピストン
35の頭部37が連結部12の第1孔30と第2孔31
の段差部に当接した位置で停止する。
【0029】ピストン35が左移動限界位置から右側に
移動するときには、移動の途中から球体42がテーパ部
39によって貫通孔41の外側に向かって押し出され
る。ピストン35が右移動限界値まで達したときには、
球体42がピストン35の摺動部36上に乗り上げて、
球体42の一部が貫通孔41から外側に突出する。球体
42の貫通孔41から突出した部分は、受け穴15の係
止溝16に挿入されて係止される。これによって、セグ
メント201がセグメント把持装置1を介してエレクタ
202に取り付けられる。
【0030】このようにして、セグメント201がエレ
クタ202に取り付けられた後、ジャッキ223(図1
2)を伸ばしてセグメント201の振れ止めを行う。次
に、エレクタ202を駆動してセグメント201を所定
の位置まで搬送し、適宜な固定手段でセグメント201
を固定する。この後、エレクタ202の油圧供給手段か
ら連結部12の第2孔31に油圧を供給し、第1孔30
の油圧を排出する。
【0031】そして、エレクタ202をセグメント20
1から離れる方向に移動させることにより、連結部12
の挿入部22が受け穴15から引き抜かれる。これによ
って、セグメント201の組立が完了する。同様にし
て、残りのセグメント201が組み立てられて、一次覆
工ライニング220が(図11)完成する。
【0032】このセグメント把持装置1は、上述のよう
にセグメント201をエレクタ202に取り付ける場
合、連結部12の挿入部22を受け部11の受け穴15
に挿入し、油圧でピストン35を動作させるだけである
から、従来のように人手でピンを挿入するなどの作業を
することがなく、高所や狭隘な場所での作業でも容易に
行うことができ、作業工数を低減することができる。ま
た、構成も簡略化することができ、コストダウンを図る
ことができる。
【0033】さらに、セグメント把持装置1とその両側
のジャッキ223とでセグメント201を3点支持する
ので、セグメント201がぐら付くのを防止することが
できる。したがって、セグメント201とエレクタ20
2が位置ずれするのを防止することができるので、従来
のように位置修正作業を行う必要がなく、作業工数を低
減することができる。
【0034】図5は、本発明に係る第2実施形態のセグ
メント把持装置2の構成を示す。このセグメント把持装
置2は、上述のセグメント把持装置1に対してパッキン
の配置や組立手順などを考慮して構成を設定したもので
ある。なお、図1と同一の部分には同一の符号を付け
た。
【0035】このセグメント把持装置2は、セグメント
201に取り付けられた受け部61と、エレクタ202
に取り付けられた連結部62とで構成されている。受け
部61は筒状に形成され、その底部外周には保持部64
が設けられている。受け部61の内側には、奥側の受け
穴65と、開口端側の小径部66とが設けられている。
受け穴65と小径部66との境界には、係止部である円
弧部67が設けられている。
【0036】連結部62は筒状に形成され、その左端部
にはクレビス23が取り付けられている。また、連結部
62は、内部通路に挿入されたピストン72を有してい
る。連結部62は組立の都合上基部73と挿入部74と
に分割され、これらがネジ部75で連結されている。基
部73には第1油圧室76が設けられ、この第1油圧室
76に油圧供給手段のチューブ77が接続されている。
【0037】第1油圧室76には軸心に沿って圧縮バネ
78が挿入されており、その付勢力が常時ピストン72
に作用している。連結部62には、ピストン72の中央
部に対応する位置に第2油圧室79が形成され、ここに
連絡孔84を介して油圧供給手段のチューブ80が接続
されている。
【0038】挿入部74には摺動孔85が設けられ、そ
の周壁には上述と同様な貫通孔41が円周上に等間隔で
4個設けられている。貫通孔41には、球体42が移動
自在に挿入されている。ピストン72の外周面には、連
結部62の内周面との隙間を密封するため、複数のパッ
キン81、82が嵌め込まれている。ピストン72の先
端には、上述と同様なテーパ部39及び案内部40が設
けられている。また、ピストン72には、中心軸線に沿
って空気抜き孔83が設けられている。
【0039】このセグメント把持装置2は、上述のセグ
メント把持装置1と同様に油圧でピストン72を動作さ
せて、球体42の一部を連結部62の挿入部74の外周
面から出し入れすることにより、セグメント201をエ
レクタ202に取り付けることができる。すなわち、セ
グメント201をエレクタ202に取り付ける場合は、
エレクタ202の油圧供給手段からチューブ77を介し
てピストン72の左側の第1油圧室76に油圧を供給
し、ピストン72を右移動限界位置まで移動させる。こ
れによって、球体42の一部が挿入部74の外周面より
外側に突出して、受け部61の円弧部67に係止され
る。
【0040】また、セグメント201をエレクタ202
から取り外す場合は、油圧供給手段からチューブ80及
び連絡孔84を介して第2油圧室79に油圧を供給す
る。これによって、ピストン72が圧縮バネ78の付勢
力に対抗して左側に移動し、球体42が貫通孔41内に
没入する。これによって、連結部62の挿入部74を受
け部61の受け穴65から抜き出すことが可能になる。
【0041】このセグメント把持装置2は、第1油圧室
76内に配置された圧縮バネ78によって、ピストン7
2が常時右側に付勢されているので、セグメント201
をエレクタ202に取り付ける時に、第1油圧室76に
供給する油圧を軽減することができる。
【0042】また、上述のセグメント把持装置2は、圧
縮バネ78によってピストン72に付勢力を与えたが、
図6に示す第3実施形態のセグメント把持装置3のよう
に、連結部92の第1油圧室93に圧縮バネを配置しな
いで、ピストン94を油圧だけで作動させることもでき
る。
【0043】図7は、本発明に係る第4実施形態のセグ
メント把持装置4を示す。このセグメント把持装置4
は、ソレノイドによってピストンを動作させるようにな
っている。すなわち、セグメント201には受け部61
が埋め込まれ、エレクタ202には連結部101が取り
付けられている。
【0044】連結部101は筒状に形成され、その左端
部にフランジ103が設けられている。連結部101の
右側には、挿入部102が取り付けられている。フラン
ジ103には、クレビス104のフランジ105がボル
ト106及びナット107で取り付けられている。クレ
ビス104には、取り付け孔108が設けられ、ここに
ピン222が挿入されてエレクタ202に取り付けられ
ている。
【0045】連結部101の右端部には小径なリング1
09が設けられ、リング109に挿入部102のフラン
ジ111が取り付けられている。挿入部102には、上
述のセグメント把持装置1と同様に複数の貫通孔41が
設けられ、貫通孔41に球体42が移動自在に挿入され
ている。
【0046】連結部101内にはソレノイド112が配
置され、このソレノイド112がフランジ105に固定
されている。ソレノイド112は、エレクタ202の制
御部(図示せず)に接続されている。ソレノイド112
のロッド113には、ピストン114が連結されてい
る。ピストン114には仕切板115が取り付けられ、
仕切板115とフランジ105との間に圧縮バネ116
が介装されている。ピストン114の摺動部117は、
挿入部102の摺動孔118に挿入されている。また、
摺動部117の先端には、テーパ部39と案内部40と
が設けられている。
【0047】このセグメント把持装置4は、ソレノイド
112に通電することによってロッド113が押し出さ
れ、ロッド113に連結されたピストン114が右移動
限界位置まで移動する。これによって、球体42がピス
トン114の摺動部117で放射方向に押圧され、その
一部が挿入部102の外周面より突出して受け部61の
円弧部67に係止される。
【0048】また、ソレノイド112の通電を停止する
と、ロッド113が引き込まれてピストン114が左移
動限界位置まで移動し、球体42が貫通孔41内に完全
に没入する。これによって、挿入部102を受け部61
の受け穴65から引き抜いて、セグメント201とエレ
クタ202を分離することが可能になる。
【0049】なお、上述のセグメント把持装置1、2、
3、4では、係止片として球体42を用いたが、図8に
示す第5実施形態のセグメント把持装置5のように、平
板で台形状に形成された係止板120を使用することが
できる。係止板120は、角孔121に挿入され、連結
部124の中心軸に対して放射方向に移動自在になって
いる。また、角孔121の内端部には係止溝122が設
けられ、係止板120には係止溝122に係止可能な突
起123が設けられている。係止溝122に突起123
を係止させることによって、係止板120の抜け止めを
行っている。
【0050】さらに、図9に示す第6実施形態のセグメ
ント把持装置6では、エレクタ202に取り付けられた
連結部130の内部通路に、一対のレバー131、13
2がピン133で回転自在に取り付けられ、レバー13
1、132の先端に係止片である係止爪134、135
が設けられている。レバー131、132は、引張バネ
136で常時閉じる側に付勢されている。
【0051】連結部130内には、油圧又はソレノイド
によって動作されるピストン137が挿入され、このピ
ストン137の先端の押圧部138によってレバー13
1、132が開閉される。これによって、係止爪13
4、135が連結部130の中心軸線に対して放射方向
に移動する。セグメント201には筒状の受け部139
が埋め込まれている。この、受け部139には奥側の受
け穴140と、開口端側の小径部141が設けられ、そ
の境界部に係止部142が設けられている。
【0052】このセグメント把持装置6においては、レ
バー131、132を閉じた状態でその先端部を受け部
139の受け孔140に挿入する。そして、図10に示
すようにピストン137を右移動限界位置まで移動させ
て、レバー131、132を開かせる。そうすると、レ
バー131、132の先端の係止爪134、135が放
射方向に移動して係止部142に係止される。これによ
って、セグメント201をエレクタ202に取り付ける
ことができる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のセグメン
ト把持装置によれば、セグメント側の受け部の受け穴に
エレクタ側の連結部を挿入し、連結部内のピストンを移
動させて係止片を放射方向に移動させ、連結部をセグメ
ント側の受け部に着脱するようにし、これにより、セグ
メントとエレクタとの連結解除を行うようにしたので、
簡単な構成でしかも取り付け作業を自動化でき、原価及
び作業工数を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るセグメント把持装置の第1実施形
態を示す断面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】第1実施形態のセグメント把持装置の作用(1
/2)を説明する断面図である。
【図4】第1実施形態のセグメント把持装置の作用(2
/2)を説明する断面図である。
【図5】本発明に係るセグメント把持装置の第2実施形
態を示す断面図である。
【図6】本発明に係るセグメント把持装置の第3実施形
態を示す断面図である。
【図7】本発明に係るセグメント把持装置の第4実施形
態を示す断面図である。
【図8】本発明に係るセグメント把持装置の第5実施形
態を示す断面図である。
【図9】本発明に係るセグメント把持装置の第6実施形
態を示す断面図である。
【図10】第6実施形態のセグメント把持装置の作用を
説明する断面図である。
【図11】一般的な一次覆工ライニングを説明する斜視
図である。
【図12】本発明に係るセグメント把持装置によるセグ
メントとエレクタの取り付け状態を説明する図である。
【図13】本発明に係るセグメント把持装置の別の取り
付け方法を示す図である。
【図14】従来例に係るセグメント把持装置を示す図で
ある。
【図15】従来例に係るセグメント把持装置の取り付け
位置を示す図である。
【符号の説明】
1、2、3、4、5、6 セグメント把持装置 11、61 受け部 12、62、92 連結部 15、65 受け穴 16 係止溝 35、72、117 ピストン 41 貫通孔 42 球体 67 円弧部 112 ソレノイド 131、132 レバー 134、135 爪 120 係止板 142 係止部 201 セグメント 202 エレクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安光 立也 東京都千代田区富士見二丁目10番26号 前 田建設工業株式会社内 (72)発明者 塩入 敏彦 東京都千代田区富士見二丁目10番26号 前 田建設工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート構造物の構成要素として使
    用されるセグメントをエレクタで吊り上げる際、前記セ
    グメントを前記エレクタに取り付けるセグメント把持装
    置において、 前記セグメントに設けられ且つ内周壁に係止部を形成し
    た受け部と、この受け部の受け穴に挿入可能な連結部と
    から構成され、 前記連結部が前記連結部の中心軸線に対して放射方向に
    移動自在で前記係止部に係止可能な係止片と、前記係止
    片を移動させる移動手段とを備えていることを特徴とす
    るセグメント把持装置。
  2. 【請求項2】 前記係止片は球体であることを特徴とす
    る請求項1に記載のセグメント把持装置。
  3. 【請求項3】 前記係止片は台形状の平板であることを
    特徴とする請求項1に記載のセグメント把持装置。
  4. 【請求項4】 前記係止片は開閉する一対のレバーの先
    端に設けられた爪であることを特徴とする請求項1に記
    載のセグメント把持装置。
JP7325848A 1995-12-14 1995-12-14 セグメント把持装置 Pending JPH09165998A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006214186A (ja) * 2005-02-04 2006-08-17 Maeda Corp 簡易吊り金具
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JP2020012319A (ja) * 2018-07-19 2020-01-23 鹿島建設株式会社 セグメントピース把持装置

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