JPH09165864A - プレキャストコンクリート板及びその接合方法 - Google Patents
プレキャストコンクリート板及びその接合方法Info
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- JPH09165864A JPH09165864A JP32705795A JP32705795A JPH09165864A JP H09165864 A JPH09165864 A JP H09165864A JP 32705795 A JP32705795 A JP 32705795A JP 32705795 A JP32705795 A JP 32705795A JP H09165864 A JPH09165864 A JP H09165864A
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Abstract
構築する際に、経済的な構築を行うとともに、現場作業
の省力化及び床重量の軽減化を図ることである。 【解決手段】 プレキャストコンクリート板1は全体細
長の板体であり、本体内部には軽量化及び長スパン化の
ために長手方向に沿って貫通された中空孔2が並列に設
けられ、この中空孔2の上下位置にPC鋼線3が緊張さ
れた状態で埋設されている。またこのプレキャストコン
クリート板1の端辺側の端部には上面が切り欠かれた接
合段部4が形成され、この接合段部4の底部における凹
部2aに嵌入孔5が開口されている。
Description
リート板及びその接合方法に関するものである。
たプレキャストコンクリート板を使用した床は水平剛性
や合成梁としての効果を確保するために、図8に示すよ
うな構成となっている。これは、上面に凹陥部20を備
えたプレキャストコンクリート板21を、中央部を塞が
ない状態で鉄骨梁22に載置するとともに、プレキャス
トコンクリート板21上に補強筋23を配筋してトッピ
ングコンクリート24を打設したものであり、各中空孔
には止め板25が設けられている。
21のみの使用によって床26全体の水平剛性を確保す
るものである。
はトッピングコンクリートを打設しているため現場作業
の省力化及び床重量の軽減化が図れないという問題があ
った。また、図9の床は合成梁としての効果がないた
め、梁自体の断面を大きくしなければならずコストアッ
プとなる欠点があった。
ものであり、その目的は、プレキャストコンクリート板
を使用して床を構築する際に、経済的な構築を行うとと
もに、現場作業の省力化及び床重量の軽減化が図れるプ
レキャストコンクリート板及びその接合方法を提供する
ことである。
めの手段は、プレキャストコンクリート板が、長さ方向
に貫通した中空孔を備えたプレキャストコンクリート板
本体の短辺方向の端部に上面を切り欠いた接合段部が形
成され、該接合段部の底部における凹部に嵌入孔が開口
されたことであり、前記プレキャストコンクリート板本
体上面に中空孔まで貫通する点検口が設けられたことで
ある。またプレキャストコンクリート板の接合方法は、
長さ方向に貫通した中空孔を備えたプレキャストコンク
リート板本体の短辺方向の端部に上面を切り欠いた接合
段部が形成され、該接合段部の底部に嵌入孔が適宜間隔
ごとに開口されたプレキャストコンクリート板を、鉄骨
梁間に掛け渡して前記接合段部同士を接合させて鉄骨梁
上面のスタッドボルトを接合段部の嵌入孔に嵌入し、連
結用縦筋を前記中空孔内に挿入した状態で前記スタッド
ボルトの上面に配筋するとともに、前記連結用縦筋上に
連結用横筋を配筋した後、前記接合段部同士で形成され
た接合用凹部にコンクリートを打設したことであり、前
記嵌入孔はプレキャストコンクリート板本体下面の中空
孔の位置する箇所にも設けられたことである。
を図面に基づいて詳細に説明する。図1の(1)は本発
明のプレキャストコンクリート板の斜視図、同図の
(2)は接合段部の一部省略斜視図、図2はプレキャス
トコンクリート板の断面図である。
の板体であり、本体内部には軽量化及び長スパン化のた
めに長手方向に沿って貫通された中空孔2が並列に設け
られ、この中空孔2の上下位置にPC鋼線3が緊張され
た状態で埋設されている。
側の端部には上面が切り欠かれた接合段部4が形成さ
れ、この接合段部4の底部における中空孔2の下部が延
設された凹部2aに嵌入孔5が開口されている。この嵌
入孔5は、後述する鉄骨梁9の上部フランジ9aに立設
したスタッドボルト10を嵌入するためのものであり、
それが嵌入できる大きさに形成されている。
動を止める止め板6が嵌合され、この止め板6外側の上
面に打設コンクリートの充填状態を確認する点検口7が
開口されている。
接合方法について説明する。まず、図3に示すように、
プレキャストコンクリート板1の接合段部4を鉄骨梁9
に載せて、嵌入孔5にスタッドボルト10を嵌入する。
このスタッドボルト10は一対が対向して突設されてい
るため、対向するプレキャストコンクリート板1同士は
同じ位置に載置され、隙間なく突き合わされた接合段部
4によって接合用凹部11が形成されている。
の上面に、その両端部を両側の中空孔2に挿入させた状
態で連結用縦筋12を配筋するとともに、これらの連結
用縦筋12上に連結用横筋13を適宜間隔ごとに配筋す
る。
横筋13が配筋された接合用凹部11にコンクリート1
4を打設してプレキャストコンクリート板1を互いに接
合する。この際、打設されたコンクリート14は中空孔
2の止め板6まで充填され、その充填状態を点検口7か
ら確認できる。
の接合用凹部11にのみ打設されたコンクリート14で
プレキャストコンクリート板1が互いに接合されて床1
5が構築される。
鉄骨梁9にプレキャストコンクリート板1の接合段部4
を載せたものであり、前記ブラケット16上のスタッド
ボルト10が中空孔2における嵌入孔5に嵌入されてい
る。
ドボルト10で鉄骨梁9とプレキャストコンクリート板
1との一体化を強化するとともに、前記ブラケット16
が地震時における鉄骨梁9の下部フランジ9bの座屈防
止効果を発揮するため小梁の削減ができる。
キャストコンクリート板本体の短辺方向の端部に上面を
切り欠いた接合段部が形成され、該接合段部の底部にお
ける凹部に嵌入孔が開口されたことにより、梁との接合
及びプレキャストコンクリート板同士の接合が容易に行
える。
空孔まで貫通する点検口が設けられたことにより、中空
孔への打設コンクリートの充填状態を確認できる。
下面の中空孔の位置する箇所にも設けられたことによ
り、梁との一体化を強化できる。
ャストコンクリート板本体の短辺方向の端部に上面を切
り欠いた接合段部が形成され、該接合段部の底部に嵌入
孔が適宜間隔ごとに開口されたプレキャストコンクリー
ト板を、鉄骨梁間に掛け渡して前記接合段部同士を接合
させて鉄骨梁上面のスタッドボルトを接合段部の嵌入孔
に嵌入し、連結用縦筋を前記中空孔内に挿入した状態で
前記スタッドボルトの上面に配筋するとともに、前記連
結用縦筋上に連結用横筋を配筋した後、前記接合段部同
士で形成された接合用凹部にコンクリートを打設したの
で、床を構築する際に、経済的な構築ができるとともに
現場作業の省力化及び床重量の軽減化が図れる。
図、(2)は接合段部の一部省略斜視図である。
面図である。
面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 長さ方向に貫通した中空孔を備えたプレ
キャストコンクリート板本体の短辺方向の端部に上面を
切り欠いた接合段部が形成され、該接合段部の底部にお
ける凹部に嵌入孔が開口されたことを特徴とするプレキ
ャストコンクリート板。 - 【請求項2】 プレキャストコンクリート板本体上面に
中空孔まで貫通する点検口が設けられたことを特徴とす
る請求項1に記載のプレキャストコンクリート板。 - 【請求項3】 前記嵌入孔はプレキャストコンクリート
板本体下面の中空孔の位置する箇所にも設けられたこと
を特徴とする請求項1又は2に記載のプレキャストコン
クリート板。 - 【請求項4】 長さ方向に貫通した中空孔を備えたプレ
キャストコンクリート板本体の短辺方向の端部に上面を
切り欠いた接合段部が形成され、該接合段部の底部に嵌
入孔が適宜間隔ごとに開口されたプレキャストコンクリ
ート板を、鉄骨梁間に掛け渡して前記接合段部同士を接
合させて鉄骨梁上面のスタッドボルトを接合段部の嵌入
孔に嵌入し、連結用縦筋を前記中空孔内に挿入した状態
で前記スタッドボルトの上面に配筋するとともに、前記
連結用縦筋上に連結用横筋を配筋した後、前記接合段部
同士で形成された接合用凹部にコンクリートを打設した
ことを特徴とするプレキャストコンクリート板の接合方
法。 - 【請求項5】 前記嵌入孔はプレキャストコンクリート
板本体下面の中空孔の位置する箇所にも設けられたこと
を特徴とする請求項4に記載のプレキャストコンクリー
ト板の接合方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32705795A JP3219667B2 (ja) | 1995-12-15 | 1995-12-15 | プレキャストコンクリート板及びその接合方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP32705795A JP3219667B2 (ja) | 1995-12-15 | 1995-12-15 | プレキャストコンクリート板及びその接合方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH09165864A true JPH09165864A (ja) | 1997-06-24 |
JP3219667B2 JP3219667B2 (ja) | 2001-10-15 |
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ID=18194825
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP32705795A Expired - Fee Related JP3219667B2 (ja) | 1995-12-15 | 1995-12-15 | プレキャストコンクリート板及びその接合方法 |
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JP (1) | JP3219667B2 (ja) |
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-
1995
- 1995-12-15 JP JP32705795A patent/JP3219667B2/ja not_active Expired - Fee Related
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