JPH09164040A - 車両用シートのランバサポート装置 - Google Patents

車両用シートのランバサポート装置

Info

Publication number
JPH09164040A
JPH09164040A JP32760795A JP32760795A JPH09164040A JP H09164040 A JPH09164040 A JP H09164040A JP 32760795 A JP32760795 A JP 32760795A JP 32760795 A JP32760795 A JP 32760795A JP H09164040 A JPH09164040 A JP H09164040A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat back
crank member
seat
back frame
lumbar support
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32760795A
Other languages
English (en)
Inventor
Daisuke Ono
大輔 小野
Takashi Fujimori
隆 藤森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Araco Co Ltd
Original Assignee
Araco Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Araco Co Ltd filed Critical Araco Co Ltd
Priority to JP32760795A priority Critical patent/JPH09164040A/ja
Publication of JPH09164040A publication Critical patent/JPH09164040A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両用シートのランバサポート装置の横方向
における腰部の支持を確実にし、片効き感が生じないよ
うにする。 【解決手段】 シートバックフレーム10の前側には、
表皮38により覆われたシートバックパッド37が設け
られている。シートバックフレームの両側部12a,1
2bに両端部20b,20cが回動可能に支持されたク
ランク部材20は駆動機構30により回動され、この回
動により、クランク部材の中央部20aに設けられてシ
ートバックパッド37の下部後側に当接される押し板2
2,22Aは、着座者の腰部付近を支持するシートバッ
ク下部前側の前後方向位置を調整する。クランク部材は
相当な剛性を有しているので、横方向の力あるいは調整
に伴い押し板が横方向に傾くことはなく、従って横方向
における腰部の支持は確実で、片効き感も生じない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車両用
シートのシートバックにおいて、着座者の腰部付近を支
持してその前後方向位置を調整するランバサポート装置
に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】この種のランバサポー
ト装置としては、例えば図9に示すランバサポートがあ
る。これはシートクッションフレーム(図示省略)に固
定したロアアーム2に連結ロッド4を介して前後揺動方
向に位置調整可能にアッパアーム3を支持し、このアッ
パアーム3に固定したシ−トバックフレーム1に着座者
の腰部を支持するランバサポート6を設けたものであ
る。ランバサポート6の後側中央部は、シ−トバックフ
レーム1の一側部に支持したランバサポートモータ8に
より前後方向に揺動されるトーションスプリング7の先
端部に上下方向軸線回りに回動自在に枢支され、着座者
がランバサポートモータ8を作動させることによりラン
バサポート6の前後方向位置を調整するようにしてい
る。シ−トバックフレーム1の両側部間には、上下方向
複数箇所にSばね5が張設され、これら各部材1,5,
6の前側には表皮により覆われたシートバックパッド
(図示省略)が取り付けられている。しかしながらこの
技術では、ランバサポートが後側中央の枢支軸線回りに
回動するので、着座者に横方向の力が加わったり、着座
位置がランバサポート6に対して横方向にずれると、腰
部の支持が確実に行われないという問題がある。
【0003】これに対し、特開平3−29049号公報
に開示された技術では、クランク状に折曲したトーショ
ンバーの一端をシートバックフレームの一側に枢支され
てスプリングカップラを介して回動されるセクタギヤに
係止し、他端をシートバックフレームの他側に係止し、
トーションバーの枢支位置に対し偏心した中央にランバ
サポートを設けている。この技術では、ランバサポート
は水平軸線回りに回動可能に支持されているので横方向
に関する腰部の支持の確実性は向上するが、本質的に剛
性が小さいトーションバーにランバサポートが支持され
ているので確実性の向上は不充分であり、また調整に伴
う捩れによりトーションバー及びこれに支持されたラン
バサポートが傾斜するので片側が強く当たる片効き感を
生じるという問題がある。
【0004】本発明はこのような各問題を解決して、横
方向における腰部の支持が確実であり、着座者が片効き
感を受けることがない車両用シートのランバサポート装
置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、シートバック
フレームの前側に設けたシートバックパッドを表皮によ
り覆って設けたシートバックを備えた車両用シートに関
するものであり、シートバックフレームの両側部に両端
部が回動可能に支持されたクランク部材は駆動機構によ
り回動され、この回動により、クランク部材の中央部に
設けられてシートバックパッドの下部後側に当接される
押し板は、着座者の腰部付近を支持するシートバック下
部前側の前後方向位置を調整する。クランク部材は相当
な剛性を有しているので、横方向の力あるいは調整に伴
い押し板が横方向に傾くことはない。
【0006】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、押し板
が横方向に傾くことはないので、横方向における腰部の
支持が確実になり、また着座者が片効き感を受けること
もない。
【0007】
【発明の実施の形態】先ず図1〜図5に示す実施の形態
により、本発明による車両用シートのランバサポート装
置の説明をする。この実施の形態による車両用シートの
ランバサポート装置が組み込まれるシートバックのフレ
ーム10は、図5に示すように、下側が解放されたコ字
状に屈曲された上部パイプ11と、その両端部から下方
に延びる左右1対の側板(両側部)12a,12bと、
これらの下部を連結する連結部材13よりなるループ状
で、溶接などにより一体的に結合されている。シートバ
ックフレーム10は、側板12a,12bの下部が取付
孔18を介して、シートクッションのフレームの両側に
取り付けたブラケットまたはリクライニング機構のアッ
パアーム(何れも図示省略)に取り付けられてそれより
上方に起立している。
【0008】各側板12a,12bには、互いに対応す
る位置に、次に述べるクランク部材20の両端部20
b,20cを回動自在に支持する支持孔16が設けら
れ、一方の側板12aには後述する駆動機構30のスプ
リングカップラ31の入力軸31aを隙間をおいて通過
させる丸孔15が設けられている。なお図5に示すシー
トバックフレーム10では、両側板12a,12bの素
材を共通にするために他方の側板12bにも丸孔15に
相当する孔が設けたが、この孔は現実には使用していな
い。また両側板12a,12bの後縁の間には、2本の
Sばね19が張設されている。
【0009】図1〜図3に示すように、この実施の形態
の車両用シートのランバサポート装置は、クランク部材
20と、ブラケット25を介してシートバックフレーム
10の一方の側板12aに取り付けられる駆動機構30
を主な構成部材としている。クランク部材20は、主と
して図1に示すように、鋼管材をクランク状に折曲した
もので、同一軸線上に整列された両端部20b,20c
はそれぞれ各側板12a,12bの支持孔16に回動可
能に支持されて、止め輪21により軸方向移動が阻止さ
れている。クランク部材20は着座者の腰部から加わる
力により実質的に弾性変形しない程度の相当な剛性を有
している。この両端部20b,20cを結ぶ軸線に対し
平行に偏心されたクランク部材20の中央部20aに
は、押し板22が設けられている。押し板22は合成樹
脂成形品で、図2〜図4に示すように、押し板22には
左右各1対の係合突起22aが一体形成され、対をなす
係合突起22aを弾性変形により多少開いてその間にク
ランク部材20の中央部20aを押し込むことにより、
多少の摩擦抵抗を伴って回動可能に取り付けられる。
【0010】図1〜図3に示すように、全体としてコ字
状に形成された板金製のブラケット25は、両脚部の先
端部25aをシートバックフレーム10の一方の側板1
2aの内面に当接し、取付孔17を通してナット25b
にねじ込まれる締付けねじ26により側板12aに固定
される。ブラケット25の中間部には、クランク部材2
0の一方の端部20bが隙間をおいて通過される丸孔2
5f、及び周面の一部に窓穴25dが形成された円錐台
状の膨出部25cが形成され、押さえ板25gが切り起
こし成形されている。
【0011】駆動機構30は、図1〜図3に示すよう
に、スプリングカップラ31、カム部材32、トーショ
ンスプリング33及びハンドル34を主な構成部材とし
ている。締付けねじ35を介してブラケット25の内側
(図1において右側)に取り付けられたスプリングカッ
プラ31は、入力軸31a側から出力軸31b側への回
転は伝達するが、出力軸31b側から入力軸31a側へ
の回転は伝達しない非可逆性のブレーキ機構である。ス
プリングカップラ36の入力軸31aは、一方の側板1
2aの丸孔15を通りシートバックパッド37及び表皮
38を通って突出して、先端にハンドル34が固定され
ており、膨出部25c内を通る出力軸31bの先端は膨
出部25c頂面の支持孔25eにより支持されている。
カム部材32はボス部が膨出部25c内に位置して出力
軸31bとスプライン結合され、窓穴25dを通って半
径外方に弧状に突出する部分の外周面には、渦巻面の一
部をなすカム面32aが形成されている。
【0012】トーションスプリング33は硬鋼線材の成
形品で、中央部33aと両端部33b,33cよりなっ
ている。トーションスプリング33の中央部33aはブ
ラケット25の外側(図1において左側)となるクラン
ク部材20の一方の端部20bに緩く巻き付けられ、一
端部33bはブラケット25とその押さえ板25gの間
に位置してカム部材32のカム面32aに当接され、他
端部33cはU字状に折曲されてクランク部材20の一
方のアーム部に係合されている。
【0013】シートバックフレーム10、Sばね19及
び押し板22の前側にはウレタン発泡材等よりなるシー
トバックパッド37が当接され、外縁部がシートバック
フレーム10に取り付けられる表皮38により被覆され
て取り付けられる。これにより押し板22はシートバッ
クパッド37の下部後側に当接されて後向きに軽く押圧
され、トーションスプリング33の両端部33b,33
cは、カム部材32のカム面32aとクランク部材20
のアーム部に当接される。
【0014】図2に示すようにハンドル34がほゞ垂直
となった状態では、押し板22及び着座者の腰部を支持
するシートバックの下部前面は最も後退している。図3
の矢印Aに示すようにハンドル34を最も前側に倒せ
ば、スプリングカップラ31を介してハンドル34と共
に回動するカム部材32のカム面32aにより押され
て、トーションスプリング33及びクランク部材20は
端部20bを中心として半時計回転方向に回動し、矢印
Bに示すように押し板22は前向きに移動し、シートバ
ックの下部前面は最も前進した位置となる。ハンドル3
4を矢印A方向の途中で止めれば、それに応じてシート
バックの下部前面も途中まで前進した状態となる。
【0015】どの位置においても着座者の腰部からシー
トバック下部を介して押し板22に加わる後向きの力
は、クランク部材20、トーションスプリング33及び
カム部材32を介してスプリングカップラ31により受
け止められ、この力により押し板22が移動されること
はない。なおこの力がある限度以上となれば、トーショ
ンスプリング33の弾性変形により押し板22は一時的
に移動し、緩衝性は向上される。しかしながら、クラン
ク部材20は相当な剛性を有しているので、着座者の腰
部から横方向の力が加わっても、あるいは調整を行って
も押し板22が横方向に傾くことはなく、従って横方向
における腰部の支持は確実になり、また着座者が片効き
感を受けることもない。
【0016】図6は、前述した実施の形態に対する駆動
機構30の変形例を示す。この変形例では、カム部材3
2及びトーションスプリング33を取り除き、その代わ
りにスプリングカップラ31の出力軸31bの膨出部2
5c内に位置する部分にはピニオン31cを形成し、ク
ランク部材20の端部20bのブラケット25の外側と
なる部分にはピニオン31cと噛合するセクタギヤ36
を固定してある。膨出部25cの窓穴25dはセクタギ
ヤ36の先端部を円周方向に通過させるように形成さ
れ、またブラケット25にはセクタギヤ36の回動角度
を制限する1対のストッパ25hが切り起こし成形され
ている。この変形例では、スプリングカップラ31の出
力軸31bの回動は、ピニオン31c及びセクタギヤ3
6を介してクランク部材20に伝達される。またこの変
形例では、着座者の腰部から加わる後向きの力が大きく
なっても、押し板22が一時的に弾性的に移動すること
はない。その他の構成は上述した実施の形態と同じであ
るので、同一部分に同一の符号を付して示し、詳細な説
明は省略する。
【0017】また前述した実施の形態では、押し板22
はクランク部材20と別体に形成して中央部20aに回
動可能に取り付けたが、図7及び図8に示す変形例の押
し板22Aはクランク部材20の中央部20aに一体的
に形成され、クランク部材20の回動に伴い押し板22
Aの上下縁がシートバックパッド37の後側に強く当た
らないように、上下方向断面は前側が突出した円弧状
(図8参照)となっている。その他の構成は上述した実
施の形態と同じである。
【0018】なお、クランク部材20を回動させる駆動
機構30として、上述の実施の形態では手動のハンドル
34により作動されるスプリングカップラ31、カム部
材32及びトーションスプリング33を使用し、また図
6に示す変形例では手動のハンドル34により作動され
るスプリングカップラ31、ピニオン31c及びセクタ
ギヤ36を使用しているが、操作スイッチにより作動さ
れるモータと、このモータの回転を減速してクランク部
材に伝達する減速機構により駆動機構30を構成しても
よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による車両用シートのランバサポート
装置の実施の形態の要部を示す、図2の1−1断面に相
当する断面図である。
【図2】 シートバックの下部前面を最も後退させた状
態における、図1の2−2断面図である。
【図3】 シートバックの下部前面を最も前進させた状
態における、図1の2−2断面図である。
【図4】 図1に示す実施の形態の押し板の背面図であ
る。
【図5】 図1に示す車両用シートのランバサポート装
置を装着するシートバックフレームの斜視図である。
【図6】 駆動機構の変形例を示す図である。
【図7】 押し板の変形例を示す図である。
【図8】 図7の8−8断面図である。
【図9】 従来技術による車両用シートのランバサポー
ト装置の一例の要部を示す斜視図である。
【符号の説明】
10…シートバックフレーム、12a,12b…側部
(側板)、20…クランク部材、20a…中央部、20
b,20c…端部、22,22A…押し板、30…駆動
機構、37…シートバックパッド、38…表皮。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右1対の側部を有しシートクッション
    フレームの後部より上方に立ち上がるシートバックフレ
    ームと、その前側に設けられ表皮により覆われて同シー
    トバックフレームに取り付けられるシートバックパッド
    よりなるシートバックを備えてなる車両用シートにおい
    て、前記シートバックフレームの両側部に回動可能に支
    持された両端部とこの両端部に対し偏心した中央部を一
    体的に連結してなり相当な剛性を有するクランク部材
    と、このクランク部材の前記中央部に設けられて前記シ
    ートバックパッドの下部後側に当接される押し板と、前
    記クランク部材を前記シートバックフレームの両側部に
    より支持される前記両端部回りに回動させる駆動機構を
    備えたことを特徴とする車両用シートのランバサポート
    装置。
JP32760795A 1995-12-15 1995-12-15 車両用シートのランバサポート装置 Pending JPH09164040A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32760795A JPH09164040A (ja) 1995-12-15 1995-12-15 車両用シートのランバサポート装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32760795A JPH09164040A (ja) 1995-12-15 1995-12-15 車両用シートのランバサポート装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09164040A true JPH09164040A (ja) 1997-06-24

Family

ID=18200953

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32760795A Pending JPH09164040A (ja) 1995-12-15 1995-12-15 車両用シートのランバサポート装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09164040A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9950646B2 (en) 2014-06-20 2018-04-24 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle seat

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9950646B2 (en) 2014-06-20 2018-04-24 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle seat

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6419317B1 (en) Seat depth adjusting device for an automobile seat
US8708411B2 (en) Vehicle seat
US20030085600A1 (en) Lumbar support device
JPH02147008A (ja) ランバサポート装置
US4940284A (en) Seat for automobile
JP2000325179A (ja) 車両用シート構造
JP5112736B2 (ja) 車両用シート
JP2001026232A (ja) 車両用シート装置
JPH09164040A (ja) 車両用シートのランバサポート装置
US5013087A (en) Seat having adjustable lumbar support
JP2000062506A (ja) 車両用シートのランバサポート装置
JP2624096B2 (ja) シート装置
JPH06206484A (ja) 座席装置
JPH0517962Y2 (ja)
JPH0711648Y2 (ja) シートのヘッドレスト
JP2001149177A (ja) ランバーサポート装置
JPH0411563Y2 (ja)
JP2008254721A (ja) 車両用シート
JPH0729900Y2 (ja) ヒップサポート
JPH06269336A (ja) ランバーサポート装置
JP2001145539A (ja) 車両用シートのランバーサポート装置
JPH0672214A (ja) 座席装置
JPS6147523B2 (ja)
JP3557660B2 (ja) 上下調整式ランバーサポート機構
JP4409378B2 (ja) 車両用シート