JPH09162862A - Isdn回線における緊急通信方法 - Google Patents

Isdn回線における緊急通信方法

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JPH09162862A
JPH09162862A JP7316319A JP31631995A JPH09162862A JP H09162862 A JPH09162862 A JP H09162862A JP 7316319 A JP7316319 A JP 7316319A JP 31631995 A JP31631995 A JP 31631995A JP H09162862 A JPH09162862 A JP H09162862A
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terminal
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emergency
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JP7316319A
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Jun Sasaki
潤 佐々木
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、緊急通信の要求があった場合に、
通信状態にあるBチャネルを強制的に解放して該チャネ
ルで緊急通信を行なうことができるようにして緊急通信
に対する応答性を向上させることができるISDN回線
における緊急通信方法を提供するものである。 【解決手段】 B1、B2チャネルのうちの例えば、B1
チャネルが通信状態にある場合に緊急通信の要求が発生
したとき、通信中のB1チャネルを強制的に解放させ、
この解放されたB1チャネルによって緊急通信を優先的
に実行している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ISDN回線にお
ける緊急通信方法に関し、詳しくは、少なくとも2B+
DチャネルのISDN回線基本インターフェースを有す
るファクシミリ装置等との間で画像データを送受信して
いる際、緊急の画情報を現在通信中の画情報に優先して
送受信することができるISDN回線における緊急通信
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電話回線網に接続されたファク
シミリ装置では、普通モードで画情報を通信中に緊急モ
ードで画情報の通信を行ない場合に、普通モードでの通
信を強制的に終了させて緊急モードでの通信を行なうこ
とが行なわれているが(例えば、特開昭63−8704
5号公報)、このようなファクシミリ装置では、同時に
複数の端末に同報送信を行なう場合には、各端末毎に電
話回線が必要となるため、回線設置コストが増大してし
まう。
【0003】これに対して、ISDN(Integrated Ser
vices Digital Network)回線用基本インターフェース
を有するファクシミリ装置にあっては、少なくとも2B
+Dチャネルを有するので、2つのBチャネルを使用し
て複数のファクシミリ装置に同報送信を行なうことがで
きることから、コストの面で有利である。このファクシ
ミリ装置で緊急通信を行なうものとしては、例えば、特
開平4−23673号公報に記載されたようなものがあ
る。このものは、2つのBチャネルのうちのB1チャネ
ルで第1の受信先に画情報を送信した後、所定時間経過
後にB2チャネルで第2の受信先に画情報の送信を行な
い、送信が開始されてから所定時間経過後にB1チャネ
ルで第3の受信先に画情報を送信する動作を交互に実行
することにより、B1、B2チャネルで同報間隔時間が重
なり合わないようにして、空いているチャネルで着信や
その他の緊急通信を行なうようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のISDN回線の緊急通信方法にあっては、B
1チャネルあるいはB2チャネルによってデータを送信し
ている最中に緊急通信の要求があってもB1あるいはB2
チャネルでの送信を中断させるようになってはいなかっ
たため、B1チャネルあるいはB2チャネルでの送信が終
了するまで緊急通信を行なうことができず、緊急通信の
応答性が悪いという問題があった。
【0005】そこで本発明は、緊急通信の要求があった
場合に、通信状態にあるBチャネルを強制的に解放して
該チャネルで緊急通信を行なうことができるようにし
て、緊急通信に対する応答性を向上させることができる
ISDN回線における緊急通信方法を提供することを目
的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記課題を解決するために、少なくとも2B+Dチャネ
ルのISDN(Integrated Services Digital Networ
k)回線用基本インターフェースを有する端末と緊急通
信する方法において、少なくとも1つのBチャネルが通
信状態にある場合に緊急通信の要求が発生したとき、通
信中のBチャネルを強制的に解放させ、該解放されたB
チャネルによって緊急通信を優先的に実行することを特
徴としている。
【0007】その場合、現在通信中のBチャネルを強制
的に中断して直ちに緊急データの通信を行なうことがで
きるので、通信の応答性を向上させることができる。請
求項2記載の発明は、上記課題を解決するために、請求
項1記載の発明において、送信端末からの緊急通信依頼
によって通信中のBチャネルが強制的に解放されたと
き、受信側の端末に後続する受信データがあることを通
知することを特徴としている。
【0008】その場合、受信端末のユーザに対し、途中
で通信が途切れた理由を把握させることができるととも
に、受信側で適切な処置を取らせることができる。請求
項3記載の発明は、上記課題を解決するために、請求項
1または2記載の発明において、送信端末からの緊急通
信が開始されてから未使用のBチャネルを検索し、未使
用のBチャネルがあったときに、緊急通信の受付け前に
通信していた受信先の端末を直ちに発呼して、未送信の
データを該受信端末に送信することを特徴としている。
【0009】その場合、緊急通信中に空いているBチャ
ネルを利用して通信の途切れたデータを受信側の端末に
自動的に送信することができ、中断した原稿の送信忘れ
が発生するのを防止することができる。このため、例え
ば、受信側のユーザに対して送信側のユーザに再送信の
要求をさせる等の煩わしい作業を行なわせるのを不要に
できる。
【0010】請求項4記載の発明は、上記課題を解決す
るために、請求項1記載の発明において、受信端末が他
の端末から緊急通信依頼を受けて現在通信中のBチャネ
ルを強制的に解放するとき、該Bチャネルで現在通信中
の端末に中断することを知らせるとともに、該端末に通
信中のデータを記憶手段に一旦記憶するように指示する
ことを特徴としている。
【0011】その場合、送信端末が緊急通信によって受
信側への送信が途切れたときに、エラー終了してしまう
ことがないとともに、送信端末のユーザが途中で通信が
途切れた理由を把握して適切な処置を取ることができ
る。請求項5記載の発明は、上記課題を解決するため
に、請求項1または4記載の発明において、受信端末が
他の端末からの緊急通信の受信を終了したとき、送信端
末を自動的に発呼するとともに、中断されたデータをポ
ーリング受信することを特徴としている。
【0012】その場合、緊急通信の終了後に通信の途切
れたデータを送信側から受信側の端末に自動的に送信し
てもらうことができ、中断した原稿の受信忘れが発生す
るのを防止することができる。このため、例えば、受信
側のユーザが送信側のユーザに再送信の要求をする等の
煩わしい作業を行なうのを不要にできる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例に基づいて
説明する。図1〜14は請求項1〜5何れかに記載の発明
に係るISDNの緊急通信方法の一実施例を示す図であ
り、緊急通信方法を達成する装置としてファクシミリ装
置を例にしている。
【0014】まず、構成を説明する。図1において、1
はファクシミリ装置であり、このファクシミリ装置1
は、システム制御部2、操作・表示部3、スキャナ4、
プロッタ5、メモリ6、画像メモリ7、符号化・復号化
部8、通信制御部9、およびISDN I/F部10から
構成され、これら各装置2〜10はバス11によって接続さ
れている。
【0015】システム制御部2は、本ファクシミリ装置
1全体を制御するものであり、CPU(Central Proces
sing Unit)を有し、メモリ6に格納された制御処理プ
ログラムをCPUで実行することにより、ファクシミリ
装置1としてのシーケンスを行なうとともに、本発明の
緊急通信処理を行なう。操作・表示部3は、本ファクシ
ミリ装置1を操作するためのスタートキー、テンキー等
の各種操作キーや液晶ディスプレイが設けられており、
操作キーのキー操作により、送受信命令等の各種命令が
入力されるとともに、液晶ディスプレイには、入力コマ
ンドやファクシミリ装置1からオペレータに通知する各
種情報、または、本実施例特有の構成である緊急通信に
よって普通に送信または受信していたデータが中断した
旨を通知する表示を行なうようになっている。
【0016】スキャナ4としては、例えば、CCD(Cha
rge Coupled Device)を利用したイメージスキャナが利
用されており、スキャナ4は、システム制御部2からの
指令によって原稿を走査して原稿の画像データを読み取
るようになっている。プロッタ5としては、例えば、サ
ーマル素子を利用したサーマル記録装置が使用されてお
り、プロッタ5は受信した画像を感熱記録素子に直接、
あるいは、普通記録紙にインクシートを介して間接的に
画像を記録するようになっている。
【0017】メモリ6は、ファクシミリ装置1を制御す
る制御処理プログラム、緊急通信時の処理プログラム、
種々のデータ、および固有情報が記憶されており、RO
MやRAM等から構成されている。画像メモリ(記憶手
段)7は、送信または受信される画像データを一旦蓄積
するものであり、符号化・復号化部8で符号・圧縮され
たデータが蓄積される。
【0018】符号化・復号化部8は、画像データの伝送
時間の短縮化と効率化を図るものであり、送信時には画
像データを圧縮(符号化)し、また、受信時には符号化さ
れた画像データを原情報に再生(復号化)してプロッタ
5に出力するようになっている。通信制御部9は、IS
DN I/F部10を介して接続されたISDN回線との
間で通信制御を行なうようになっており、公知のように
所定の通信プロトコルを実行して相手側のファクシミリ
装置との間で画像データのやりとりを行なうようになっ
ている。
【0019】ISDN I/F部10は、2つのBチャネ
ル(情報伝送用)と1つのDチャネル(信号伝送用)か
ら構成されており、ISDN回線と接続されている。次
に、作用を説明する。最初に、画像データの送信時に発
呼側(送信側)のファクシミリ装置で緊急通信が発生し
た場合について、図2〜9に基づいて説明する。
【0020】図2は、画像データの送信中にBチャネル
を強制的に解放するフローチャート、図3は中断された
送信原稿の再送信のフローチャート、図4はこの発端末
のファクシミリ装置1で緊急通信が発生した場合にIS
DNで使用する端末間の通信プロトコルを示す図、図5
はレイヤ3の呼制御メッセージの内容を示す図、図6は
G4ファクシミリ装置の通信プロトコルを示す図、図7
はG3ファクシミリ装置の通信プロトコルを示す図、図
8は通常送信中に緊急通信が発生した場合の通信手順を
示す図、図9は図8のタイミングチャートである。
【0021】なお、図2、3に示すフローチャートはシ
ステム制御部2によって実行されるメモリ6に格納され
る緊急通信プログラムである。まず、図2において、D
チャネルで呼の設定処理を行なう(ステップS1)。こ
の処理は、図4に示すように、発端末から呼設定メッセ
ージ「SETUP」をISDN I/F部10を介してI
SDNに送出することにより着端末との呼の設定を要求
する。このとき、ISDNは指定された着端末に呼設定
メッセージ「SETUP」を送出して発呼する。
【0022】ISDNは呼設定メッセージ「SETU
P」を受けると、呼設定状況を通知するための呼設定受
付メッセージ「CALL PROC」を発端末に送出す
る。着端末は、着信検出すると、呼出しメッセージ「C
ONN」をISDNに送出する。ISDNは応答メッセ
ージ「CONN」を発端末に送出して着端末が呼を受付
けたことを通知する。
【0023】次いで、ISDNは着端末に応答確認メッ
セージ「CONN ACK」を送出して着端末の応答を
確認し、この時点で発端末と着端末の間にデータ伝送の
ための情報チャネルを確立する。次いで、Bチャネルの
プロトコル手順に従って機能確認処理を行なう(ステッ
プS2)。このとき、本ファクシミリ装置1がG4ファ
クシミリである場合には、図6に示す通信手順で機能確
認を行なう。具体的には、CDCL(ドキュメント機能
リストコマンド)とRDCLP(ドキュメント機能リス
ト肯定レスポンス)に付加されるSUD(セッションユ
ーザデータ)によって受信側端末との間で機能確認処理
が行なわれる。また、G3ファクシミリ装置である場合
には、図7で示す通信手順の中のNSF(非標準機能)
とNSS(非標準機能設定)で行なう。
【0024】次いで、緊急通信モードであるか否かを判
別し(ステップS3)、緊急通信モードでない場合に
は、プロッタ5で読み取られ、画像メモリ7に記憶され
た画データを読み込んでフレームを作成した後、Bチャ
ネルプロトコル手順で画像データを転送する(ステップ
S4)。次いで、後続する送信データがあるか否かを判
別し(ステップS5)、後続する送信データがある場合
には、ステップS4の処理を実行し、送信データがない
場合には、Bチャネルプロトコル手順に従って呼の切断
処理を行なった後(ステップS6)、Dチャネルの切断
処理を行なう(ステップS7)。
【0025】すなわち、図4に示すように発端末が切断
メッセージ「DISC」をISDNに送出して情報チャ
ネルの解放を要求し、ISDNが切断メッセージ「DI
SC」を着端末に送出して情報チャネルの復旧を通知す
る。この処理により着端末からチャネル切断完了を通知
する解放メッセージ「REL」をISDNに応答する。
また、ISDNから発端末に解放メッセージ「REL」
が送出される。
【0026】次いで、発端末はチャネル解放が完了する
と解放完了メッセージ「REL COMP」をISDN
に送出して呼の解放を通知する。また、ISDNは解放
完了メッセージ「REL CONP」を着端末に送出し
て、情報チャネルおよび呼の解放が成立し、発端末側と
着端末側の間に設定されていた情報チャネルが完全に解
放される。
【0027】上述した呼設定メッセージ「SETU
P」、呼出しメッセージ「CONN」、切断メッセージ
「DISC」の内容を図5に基づいて詳述する。これら
各メッセージは、図5(a)に示すように、レイヤ3呼
制御メッセージを規定するプロトコル使用(フォーマッ
ト、シーケンス等)を識別するためのプロトコル識別
子、そのメッセージはどの呼に関与するものであるのか
を識別する呼番号、各々のメッセージの内容を識別する
ためのメッセージタイプ、各々のメッセージに必ず付加
される必須情報要素、および各々のメッセージに必要に
応じて付加される付加情報要素からなる。
【0028】また、呼設定メッセージ「SETUP」
は、図5(b)に示すように、必須情報要素として「伝
達能力」を有し、付加情報要素として「呼番号」、「呼
サブアドレス」、「低位レイヤ整合性」、「ユーザ・ユ
ーザ」等の情報要素を有する。また、呼出しメッセージ
「CONN」は、付加情報要素として「ユーザ・ユー
ザ」情報要素を有している。さらに、切断メッセージ
「DISC」は、必須情報要素として、「理由表示」を
有し、付加情報要素として「ユーザ・ユーザ」情報要素
を有する。なお、本実施例では、付加情報要素の「ユー
ザ・ユーザ」情報要素を用いて端末間の音声情報のネゴ
シエーションおよび確認/応答を行なうようになってお
り、このユーザ・ユーザ情報は網によって解釈されずに
相手端末にトランスペアレントに伝達される情報であ
る。
【0029】以上のステップS1〜S7が通常の画像デー
タの送信手順を示すものであるが、ステップS3で緊急
通信モードの送信が必要になった場合にはステップS8
の処理を行なうのであるが、この緊急通信について図
8、9に基づいて詳しく説明する。端末Aから端末Bに
B1チャネルで通常データの送信を行なっている最中
に、端末Cから緊急同報依頼があった場合には、ステッ
プS1、S2でDチャネルで呼の設定を行なってチャネル
B2を確立した後、チャネルB2で端末Cから受信した緊
急データを画像メモリ7に蓄積する。この際に、端末A
ではチャネルB1に対してステップS6、S7で図4に示
す手順でB1チャネルでの呼の切断処理を行ない、端末
Bに対して切断メッセージ「DISC」で「緊急通信で
す。通信を一旦中止しますが、後続する受信データがあ
ります。」という中断理由を通知して呼の切断を行なう
とともに、未送信の通常データを画像メモリ7に待機さ
せておく(S8、S6、S7のフロー)。
【0030】次いで、端末Aは図4に示すようにDチャ
ネルで呼の設定処理を行なって先に解放されたチャネル
B1の情報チャネルを確立した後、B1チャネルを使って
画像メモリ7に蓄積されている緊急の画像データを先頭
から読み出してフレームを作成した後、Bチャネルプロ
トコル手順で端末Dに緊急データを送信する。一方、B
チャネルの解放状態を常時監視することにより、B2チ
ャネルで端末Aに送信される緊急データの蓄積が全て終
了し、図4に示すB、Dチャネル切断処理によってB2
チャネルが解放されたとき、このB2チャネルを使用し
て緊急通信の受付け前に通信していた着端末を直ちに発
呼して、未送信の画像データを該受信端末に再送信す
る。この処理を図3に示すフローチャートに基づいて説
明する。
【0031】図3において、まず、Dチャネルで緊急通
信の受付け前に通信していた着端末を発呼して呼の設定
処理を行なった後(ステップS11)、Bチャネルのプロ
トコル手順に従って機能確認処理を行なう(ステップS
12)。このとき、本ファクシミリ装置1がG4ファクシ
ミリである場合には、上述したように図6に示す通信手
順で機能確認を行ない、G3ファクシミリ装置である場
合には、図7で示す通信手順の機能確認を行なう。
【0032】次いで、画像メモリ7から未送信の画像デ
ータを読み出してフレームを作成した後、Bチャネルプ
ロトコル手順で画像データを端末Bに送信する(ステッ
プS14)。次いで、後続する送信データがあるか否かを
判別し(ステップS15)、後続する送信データがある場
合には、ステップS14の処理を実行し、送信データがな
い場合には、Bチャネルプロトコル手順に従って呼の切
断処理を行なった後(ステップS16)、Dチャネルの切
断処理を行なう(ステップS17)。
【0033】なお、本実施例では、図4に示す呼切断処
理において、着端末は「REL」でユーザ・ユーザ情報
で応答を返送することになるが、この「REL」はIS
DNとの間でやり取りされるだけであるので、実際には
発端末に通知されない(発端末は既にISDNとの間で
切断手順を実行している)ため、本実施例は図4に示す
通信手順を実行している。
【0034】次に、画像データの受信時に着端末(受信
側)のファクシミリ装置で緊急通信が発生した場合につ
いて、図10〜14に基づいて説明する。図10は画像データ
の受信中にBチャネルを強制的に解放するフローチャー
ト、図11は中断された受信原稿の再受信のフローチャー
ト、図12はこの着端末のファクシミリ装置で緊急通信が
発生した場合にISDNで使用する端末間の通信プロト
コルを示す図、図13は通常受信中に緊急通信が発生した
場合の通信手順を示す図、図14は図13のタイミングチャ
ートである。
【0035】なお、本実施例で通常のISDN通信と異
なる点は、呼切断メッセージ「DISC」の手順であ
る。通常は、発端末がデータ伝送が終了した時点で切断
メッセージ「DISC」をISDNに送出して切断手順
が開始されるが、この手順だと受信側端末が返送する応
答情報が発端末に伝わらない場合があるため、本実施例
では、着端末からの切断メッセージ「DISC」(ユー
ザ・ユーザ情報が付加されている)を発端末が待って切
断手順を実行するようにしている。
【0036】以下、図10に示すフローチャートに基づい
て説明する。まず、Dチャネルで呼の設定処理を行なう
(ステップS21)。この処理は、図12に示すように、発
端末から呼設定メッセージ「SETUP」をISDN
I/F部10を介してISDNに送出することにより、着
端末(受信側)との呼の設定を要求する。このとき、I
SDNは指定された着端末に呼設定メッセージ「SET
UP」を送出して発呼する。
【0037】ISDNは呼設定メッセージ「SETU
P」を受けると、呼設定状況を通知するための呼設定受
付メッセージ「CALL PROC」を発端末に送出す
る。着端末は、着信検出すると、呼出しメッセージ「C
ONN」をISDNに送出する。ISDNは応答メッセ
ージ「CONN」を着端末に送出して着端末が呼を受付
けたことを通知する。
【0038】次いで、ISDNは着端末に応答確認メッ
セージ「CONN ACK」を送出して着端末の応答を
確認し、この時点で発端末と着端末の間にデータ伝送の
ための情報チャネルを確立する。次いで、Bチャネルの
プロトコル手順に従って機能確認処理を行なう(ステッ
プS22)。このとき、本ファクシミリ装置1がG4ファ
クシミリである場合には、上述したように図6に示す通
信手順で機能確認を行ない、G3ファクシミリ装置であ
る場合には、図7で示す通信手順で機能確認を行なう。
【0039】次いで、緊急通信モードであるか否かを判
別し(ステップS23)、緊急通信モードでない場合に
は、Bチャネルプロトコル手順で画像データを読み込
み、フレームを作成した後、画像メモリ7に蓄積する
(ステップS24)。次いで、最終フレームを受信したか
否かを判別し(ステップS25)、最終フレームでない場
合には、ステップS24の処理を実行し、最終フレームで
ある場合には、Bチャネルプロトコル手順に従って呼の
切断処理を行なった後(ステップS26)、Dチャネルの
切断処理を行なう(ステップS27)。
【0040】ここで、緊急通信モードを受信した場合に
はステップS28の処理を行なうのであるが、この緊急通
信について図13、14に基づいて詳しく説明する。端末B
が端末Aからの画像データをB1チャネルで受信してい
た場合に、端末Bに端末Cから緊急同報依頼があったと
きには、ステップS21、S22でDチャネルで呼の設定を
行なってチャネルB2を確立した後、チャネルB2で端末
Cから受信した緊急データを画像メモリ7に蓄積する。
【0041】一方、端末Aに対しては、B1チャネルに
対してステップS28、S26、S27で図12に示す処理を行
なう。すなわち、画像メモリ7に今まで受信した画像デ
ータの最終位置を記憶するとともに中断理由を設定し、
さらに、端末Aの画像メモリ7に対しても未送信の画像
データのメモリ位置を記憶するように指示するように、
着端末から切断メッセージ「DISC」をISDNに送
出して情報チャネルの解放を要求し、ISDNが切断メ
ッセージ「DISC」を発端末に送出して情報チャネル
の復旧を通知するとともに、「緊急通信です」という理
由表示を通知する。
【0042】この処理によりISDNから着端末に解放
メッセージ「REL」が送出される。次いで、着端末は
チャネル解放が完了すると解放完了メッセージ「REL
COMP」をISDNに送出して呼の解放を通知す
る。また、ISDNは解放完了メッセージ「REL C
ONP」を発端末に送出して、情報チャネルおよび呼の
解放が成立し、発端末側と着端末側の間に設定されてい
た情報チャネルが完全に解放される。
【0043】次いで、端末Aは図12に示すようにDチャ
ネルで呼の設定処理を行なって先に解放されたチャネル
B1の情報チャネルを確立した後、B1チャネルを使って
画像メモリ7に蓄積されている緊急の画像データを先頭
から読み出してフレームを画成した後、Bチャネルプロ
トコル手順で端末Dに緊急データを送信する。一方、B
2チャネルで端末Bで受信される緊急データの蓄積が全
て終了したとき、図12に示すB、Dチャネル切断処理に
よってB2チャネルが解放されるので、このB2チャネル
を使用して中断データを再受信する。この処理を図11に
示すフローチャートに基づいて説明する。
【0044】図11において、まず、Dチャネルにより緊
急通信の受付け前に通信していた受信先の端末を直ちに
発呼した後(ステップS31)、Bチャネルのプロトコル
手順に従って機能確認処理を行なう(ステップS32)。
次いで、画像メモリ7に対して受信を中断した画像デー
タの最終位置を設定した後(ステップS33)、Bチャネ
ルプロトコル手順でフレームを受信し、画像メモリ7に
格納する(ステップS34)。なお、発端末Aも先に端末
Bから指示された画像メモリ7のエリアから未送信の画
像データを読み出して送信しているのは勿論である。
【0045】次いで、最終フレームを受信したか否かを
判別し(ステップS35)、最終フレームでない場合に
は、ステップS34の処理を実行し、最終フレームである
場合には、図12に示すBチャネルプロトコル手順に従っ
て呼の切断処理を行なった後(ステップS36)、Dチャ
ネルの切断処理を行なう(ステップS37)。このように
本実施例では、B1、B2チャネルのうちの例えば、B1
チャネルが通信状態にある場合に緊急通信の要求が発生
したとき、通信中のB1チャネルを強制的に解放させ、
この解放されたB1チャネルによって緊急通信を優先的
に実行しているため、現在通信中のB1チャネルを強制
的に中断して直ちに緊急データの通信を行なうことがで
き、通信の応答性を向上させることができる。
【0046】また、発端末からの緊急通信依頼によって
通信中のB1チャネルが強制的に解放されたとき、着端
末に後続する受信データがあることを通知しているた
め、着端末のユーザに対し、途中で通信が途切れた理由
を把握させることができるとともに、着端末で適切な処
置を取らせることができる。また、発端末からの緊急通
信が開始されてから未使用のBチャネルを検索し、未使
用のBチャネルがあったときに、緊急通信の受付け前に
通信していた受信先の端末を直ちに発呼して、未送信の
データを該受信端末に送信したため、緊急通信中に空い
ているBチャネル(本実施例ではB2チャネル)を利用
して通信の途切れたデータを受信側の端末に自動的に送
信することができ、中断した原稿の送信忘れが発生する
のを防止することができる。このため、例えば、受信側
のユーザに対して送信側のユーザに再送信の要求をする
等の煩わしい作業を行なわせるのを不要にできる。
【0047】また、着端末Bが他の端末Cから緊急通信
依頼を受けて現在通信中のB1チャネルを強制的に解放
するとき、このB1チャネルで現在通信中の端末Aに中
断することを知らせるとともに、この端末Aに通信中の
データを画像データ7に一旦記憶するように指示してい
るため、発端末が緊急通信によって着端末への送信が途
切れたときに、エラー終了してしまうことがないととも
に、発端末のユーザが途中で通信が途切れた理由を把握
して適切な処置を取ることができる。
【0048】さらに、着端末Bが他の端末Cからの緊急
通信の受信を終了したとき、発端末Aを自動的に発呼す
るとともに、中断されたデータをポーリング受信するよ
うにしているため、緊急通信の終了後に通信の途切れた
データを発端末Aから着端末Bに自動的に送信してもら
うことができ、中断した原稿の受信忘れが発生するのを
防止することができる。このため、例えば、着端末B側
のユーザが発端末Aのユーザに再送信の要求をする等の
煩わしい作業を行なうのを不要にできる。
【0049】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、現在通信
中のBチャネルを強制的に中断して直ちに緊急データの
通信を行なうことができるので、通信の応答性を向上さ
せることができる。請求項2記載の発明によれば、受信
端末のユーザに対し、途中で通信が途切れた理由を把握
させることができるとともに、受信側で適切な処置を取
らせることができる。
【0050】請求項3記載の発明によれば、緊急通信中
に空いているBチャネルを利用して通信の途切れたデー
タを受信側の端末に自動的に送信することができ、中断
した原稿の送信忘れが発生するのを防止することができ
る。このため、例えば、受信側のユーザに対して送信側
のユーザに再送信の要求をする等の煩わしい作業を行な
わせるのを不要にできる。
【0051】請求項4記載の発明によれば、送信端末が
緊急通信によって受信側への送信が途切れたときに、エ
ラー終了してしまうことがないとともに、送信端末のユ
ーザが途中で通信が途切れた理由を把握して適切な処置
を取ることができる。請求項5記載の発明によれば、緊
急通信の終了後に通信の途切れたデータを送信側から受
信側の端末に自動的に送信してもらうことができ、中断
した原稿の受信忘れが発生するのを防止することができ
る。このため、例えば、受信側のユーザが送信側のユー
ザに再送信の要求をする等の煩わしい作業を行なうのを
不要にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るISDNの緊急通信方法の一実施
例を示す図であり、そのISDNに接続されるファクシ
ミリ装置の構成図である。
【図2】画像データの送信中にBチャネルを強制的に解
放するフローチャートである。
【図3】中断された送信原稿の再送信のフローチャート
である。
【図4】発端末のファクシミリ装置で緊急通信が発生し
た場合にISDNで使用する端末間の通信プロトコルを
示す図である。
【図5】レイヤ3の呼制御メッセージの内容を示す図で
ある。
【図6】G4ファクシミリ装置の通信プロトコルを示す
図である。
【図7】G3ファクシミリ装置の通信プロトコルを示す
図である。
【図8】通常送信中に緊急通信が発生した場合の通信手
順を示す図である。
【図9】図8のタイミングチャートである。
【図10】画像データの受信中にBチャネルを強制的に解
放するフローチャートを示す図である。
【図11】中断された受信原稿の再受信のフローチャート
を示す図である。
【図12】着端末のファクシミリ装置で緊急通信が発生し
た場合にISDNで使用する端末間の通信プロトコルを
示す図である。
【図13】通常受信中に緊急通信が発生した場合の通信手
順を示す図である。
【図14】図13のタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 ファクシミリ装置(端末) 2 システム制御部 3 操作・表示部 4 スキャナ 5 プロッタ 6 メモリ 7 画像メモリ(記憶手段) 8 符号化・復号化部 9 通信制御部 10 ISDN I/F部 11 バス

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも2B+DチャネルのISDN
    (Integrated Services Digital Network)回線用基本
    インターフェースを有する端末同士で緊急通信する方法
    において、 少なくとも1つのBチャネルが通信状態にある場合に緊
    急通信の要求が発生したとき、通信中のBチャネルを強
    制的に解放させ、該解放されたBチャネルによって緊急
    通信を優先的に実行することを特徴するISDN回線に
    おける緊急通信方法。
  2. 【請求項2】送信端末からの緊急通信依頼によって通信
    中のBチャネルが強制的に解放されたとき、受信側の端
    末に後続する受信データがあることを通知することを特
    徴とする請求項1記載のISDN回線における緊急通信
    方法。
  3. 【請求項3】送信端末からの緊急通信が開始されてから
    未使用のBチャネルを検索し、未使用のBチャネルがあ
    ったときに、緊急通信の受付け前に通信していた受信先
    の端末を直ちに発呼して、未送信のデータを該受信端末
    に送信することを特徴とする請求項1または2記載のI
    SDN回線における緊急通信方法。
  4. 【請求項4】受信端末が他の端末から緊急通信依頼を受
    けて現在通信中のBチャネルを強制的に解放するとき、
    該Bチャネルで現在通信中の端末に中断することを知ら
    せるとともに、該端末に通信中のデータを記憶手段に一
    旦記憶するように指示することを特徴とする請求項1記
    載のISDN回線における緊急通信方法。
  5. 【請求項5】受信端末が他の端末からの緊急通信の受信
    を終了したとき、送信端末を自動的に発呼するととも
    に、中断されたデータをポーリング受信することを特徴
    とする請求項1または4記載のISDN回線における緊
    急通信方法。
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