JPH09160315A - 画像処理装置およびその方法 - Google Patents

画像処理装置およびその方法

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JPH09160315A
JPH09160315A JP7323139A JP32313995A JPH09160315A JP H09160315 A JPH09160315 A JP H09160315A JP 7323139 A JP7323139 A JP 7323139A JP 32313995 A JP32313995 A JP 32313995A JP H09160315 A JPH09160315 A JP H09160315A
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JP
Japan
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image
gloss
image processing
control signal
type
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JP7323139A
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English (en)
Inventor
Kenichi Kobayashi
謙一 小林
Megumi Saito
恵 斎藤
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像形成装置においては、形成する画像に応
じた適正な光沢度を与えることができないという問題が
ある。 【解決手段】 CPUは濃度制御信号の変化から画像の種
類を判定し、ヒータコントローラ回路33はその判定結果
34に基づいてトナー定着用のヒータ31の温度を制御す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像処理装置および
その方法に関し、例えば、入力された画像信号に基づい
て画像を記録する画像処理装置およびその方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図1は電子写真技術をプリンタに応用し
たレーザビームプリンタの概略断面図である。
【0003】ホストコンピュータより送られてきた画像
情報信号に応じて、スキャナ61から出力するレーザ光の
強度を変調し、感光ドラム3上に静電潜像を形成する。
そして、形成した静電潜像を、現像スリーブ4に印加す
る電圧と感光ドラム3の表面電位とが形成する電界によ
り、選択的に顕像化する。形成する画像の濃度は、この
電界強度,トナーの特性,現像スリーブ上のトナー量に
より、ほぼ決定される。
【0004】カセット65に収容された記録紙は、給紙ロ
ーラ6により一枚ずつ取り出され、レジストローラ7によ
り感光ドラム3へ供給されるタイミングが調整される。
そして、感光ドラム3上の画像の先端と記録紙の先端が
一致するタイミングで、感光ドラム3へ供給された記録
紙は、転写ローラ5により感光ドラム3上のトナー像が転
写される。
【0005】記録紙へ転写されたトナー像は、定着ロー
ラ1と2により永久固定画像になる。その後、記録紙は、
排紙ローラ62と63により排出されて、トレイ64上に積載
される。
【0006】フルカラー装置においては、潜像,現像,
転写の各プロセスを、所持するトナーの種類分(通常は
四色分)繰返す。また、トナー像を記録紙へ転写する前
に、中間転写材を使用する装置もある。
【0007】ここで、画像の光沢を決定するファクタに
は、トナー特性,記録紙の特性,画像濃度,定着温度な
どのプロセス条件があるが、通常、これらのものは記録
紙特性を除き予め設定されていて、容易に調整すること
はできない。また、定着スピードが変化する装置もある
が、この場合のスピード変化は、解像度の変化や記録紙
に応じたものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した技術
においては、次のような問題点がある。
【0009】上述したように、画像形成装置は、その装
置固有の安定した光沢度を提供するように設定されてい
て、画像の種類によって光沢を変化させることはできな
い。しかしながら、適正な光沢が画像の種類により異な
るだろうということは、容易に予想されることである。
【0010】図2および図3は光沢度に対する人間の好み
を調べた結果を示す図で、例えば、文字や図形が主体の
画像は光沢が低い方が好まれる傾向にあり、また、風景
や人物画などは光沢が高い方が好まれる傾向にある。な
お、図2および図3に示す光沢度は75度(角度)測定によ
り測定した値であり、以下の説明においても、光沢度の
値はすべて75度測定における値である。
【0011】すなわち、従来の画像形成装置において
は、形成する画像に応じた適正な光沢度を与えることが
できないという問題がある。
【0012】本発明は、上述の問題を解決するためのも
のであり、記録する画像に応じて適正な光沢度を与える
ことができる画像処理装置およびその方法を提供するこ
とを目的とする。
【0013】また、使用者の好みに応じた光沢度を与え
ることを他の目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の目的を
達成する一手段として、以下の構成を備える。
【0015】本発明にかかる画像処理装置は、電子写真
プロセスにおける濃度制御信号に基づいて画像の種類を
判定する判定手段と、前記判定手段により判定された画
像の種類に基づいてその画像の光沢を制御するために前
記電子写真プロセスを制御する制御手段とを有すること
を特徴とする。
【0016】また、出力画像の光沢を制御するための制
御信号を発生する発生手段と、前記制御信号に基づき、
前記出力画像の光沢を制御するために電子写真プロセス
を制御する制御手段とを有することを特徴とする。
【0017】本発明にかかる画像処理方法は、電子写真
プロセスにおける濃度制御信号に基づいて画像の種類を
判定する判定手段と、前記判定手段により判定された画
像の種類に基づいてその画像の光沢を制御するために前
記電子写真プロセスを制御する制御手段とを有すること
を特徴とする。
【0018】また、出力画像の光沢を制御するための制
御信号を発生する発生ステップと、前記制御信号に基づ
き、前記出力画像の光沢を制御するために電子写真プロ
セスを制御する制御ステップとを有することを特徴とす
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる一実施形態
の画像処理装置を図面を参照して詳細に説明する。
【0020】図23は本発明にかかる画像処理装置の構成
例を示すブロック図であるが、同図に示す制御部101の
プログラムROM102などに予め格納されたプログラムを、
同部のワークRAM103や画像メモリ104を用いて、同部のC
PU105が実行することにより、以下で説明する画像の種
類の判定や指定が実行される。さらに、その判定や指定
結果に基づいて、後述するように、光沢制御部106が出
力画像に与える光沢を制御する。なお、図23に示す他の
構成は、図1に示した構成と同一であるから、その詳細
説明を省略する。
【0021】
【第1実施形態】図4〜図6はそれぞれ異なる画像種類に
おける濃度制御信号の典型的な時間推移を示す図であ
る。ここで、濃度制御信号は、外部装置からの画像信号
や、その画像信号に基づいて内部で形成されるレーザ点
滅用の信号など、形成される画像の濃度に影響を与える
信号を言う。
【0022】図4は文字画像の濃度制御信号値と時間と
の関係例を表した図であり、文字を描画する部分を印刷
可能な最大濃度で出力し、その他の部分は濃度制御信号
をオフにした状態である。
【0023】図5は風景画、人物画など中間調のグラフ
ィックスの濃度制御信号値と時間との関係例を表した図
であり、グラフィックスの濃度制御信号は、装置の解像
度とグラフィックスデータのサイズ、画像サイズなどの
要因により決定され、通常、規則性のない連続した信号
になる。
【0024】図6はパソコンなどにより作成されたコン
ピュータグラフィックス(以下「CG」という)の濃度制
御信号と時間との関係例を表した図であり、文字画像と
異なるのは、最大濃度または印刷可能な濃度域における
ある濃度の描画域が文字画像より広いこと、リニアに変
化する濃度域が存在することなどが挙げられる。
【0025】本実施形態では、画像種類を上記の三種類
に分けたときの、画像種類の判定方法を説明する。
【0026】図7は画像種類を上記の三種類に分ける際
の判定基準を示す図で、式(1)により図に示す検出時間
幅sにおける濃度制御信号Vaの平均信号値Aを測定し、さ
らに、式(2)により連続する二区間の平均信号値Aの変化
量Jを求める。なお、例えば、sは10ns程度に、Vaの最小
値Va(min)は0Vに、最大値Va(max)は100Vに、それぞれ設
定する。 An = 1/s・∫Vadv …(1) ただし、積分範囲はnからn+sまで J = A(n+1) - An …(2)
【0027】そして、式(3)の条件を満たす場合は文字
画像と判定し、式(4)および(5)の条件を満たす場合はCG
と判定し、式(6)の条件を満たす場合はグラフィックス
と判定する。 An = Va(min) or Va(max) かつ ΣAk≠ AnE3 …(3) ΣAk = AnE3 …(4) J(n+1) - Jn = 0 …(5) J(n+1) - Jn ≠0 …(6) ただし、Σ演算の範囲は例えばk=nからn+1000
【0028】この判定を画像領域の全範囲について行
い、最終的に、一番、判定率の高い種類を、その画像の
種類に決定する。
【0029】なお、画像種類は上記の三種類に限られる
ものではなく、画像種類の判定基準をさらに設けたり、
判定比率からさらに数種類に分類することもできる。ま
た、上記の判定は、ホストコンピュータ、または、画像
形成装置の画像メモリ104に一旦格納された画像データ
を同装置の制御部に組み込まれたCPUが読出すことによ
り行う。そして、ホストコンピュータから受信した判定
結果、または、CPU105により得られた判定結果は光沢制
御部106へ伝達される。なお、例えば、A4サイズで600dp
iのフルカラー画像の場合、4Mバイト相当の画像メモリ
を必要とし、データ処理に5分程度を必要とする。
【0030】以上の判定により、画像の種類を正確に判
断することができ、異なった種類の画像が混在している
場合も、適正な光沢を与えるための判定結果を得ること
ができる。
【0031】
【第2実施形態】以下、本発明にかかる第2実施形態の画
像処理装置を説明する。なお、第2実施形態において、
第1実施形態と略同様の構成については、同一符号を付
して、その詳細説明を省略する。
【0032】第1実施形態の図4〜6に示した画像種類の
濃度制御信号時間推移を、その画像領域部が‘1’に、
非画像領域部が‘0’になるように二値化すると図8〜10
に示すようになる。
【0033】つまり、図8は文字画像の濃度制御信号を
二値化した様子を示す図で、二値化前後の波形(例えば
図4と図8)が同一になる特徴をもつ。
【0034】また、図9はグラフィックス画像の濃度制
御信号を二値化した様子を示す図で、グラフィックス画
像は、その画像のほぼ全域に亘り画像領域部であるか
ら、二値化した濃度制御信号は常に‘1’になる特徴を
もつ。
【0035】また、図10はCGの濃度制御信号を二値化し
た様子を示す図で、文字画像に比べて、二値化した濃度
制御信号が‘1’である領域が広い特徴をもつ。
【0036】図11は二値化した制御信号から画像種類を
上記の三種類に分ける際の判定基準を示す図で、tは二
値化した濃度制御信号が‘1’の期間を、Tは一枚の画像
における濃度制御信号の出力開始から終了までの総時間
を、それぞれ表している。そして、式(7)の条件を満た
す画像を文字画像と、式(8)の条件を満たす画像をグラ
フィックス画像と、式(9)の条件を満たす画像をCGと、
それぞれ判定する。 Σti < T/5 …(7) T/5 ≦ Σti < T/2 …(8) T/2 ≦ Σti …(9)
【0037】なお、画像種類は上記の三種類に限られる
ものではなく、画像種類の判定基準をさらに設けたり、
判定比率からさらに数種類に分類することもできる。ま
た、上記の判定は、ホストコンピュータ、または、画像
形成装置の画像メモリ104に一旦格納された画像データ
を同装置の制御部に組み込まれたCPUが読出すことによ
り行う。そして、ホストコンピュータから受信した判定
結果、または、CPU105により得られた判定結果は光沢制
御部106へ伝達される。なお、例えば、A4サイズで600dp
iのフルカラー画像の場合、100kバイト相当の画像メモ
リを必要とし、データ処理に30秒程度を必要とする。
【0038】以上の判定により、第1実施形態と同様の
効果が得られるほか、画像種類の判定を簡略化でき、さ
らに、必要とする画像メモリの記憶サイズを抑え、画像
種類の判定に要する時間を短縮することができる。
【0039】
【第3実施形態】以下、本発明にかかる第3実施形態の画
像処理装置を説明する。なお、第3実施形態において、
第1実施形態と略同様の構成については、同一符号を付
して、その詳細説明を省略する。
【0040】第3実施形態は、図12に示す描画領域11に
複数設けた判定領域12における濃度制御信号から画像種
類を判定するものである。すなわち、判定領域12の濃度
制御信号(同図に符号13で示す)を基に、前述した第1
実施形態で説明した画像種類判定を行うものである。
【0041】なお、判定領域12の面積は描画領域11の約
20%を占めるようにし、各判定領域12は描画領域11の中
にできるだけ均等に分散させる。図12は右上、右下、左
上、左下および中央の五個所に判定領域12を分散した例
を示している。そして、各判定領域12の判定基準データ
をすべて集計した上、一番、判定率の高い種類を、その
画像の種類に決定する。
【0042】なお、判定領域12は五個所,約20%に限ら
ず、画像種類を正確に判定するためには判定領域12の数
を増やすか、判定領域面積を広げる。また、画像種類の
判定に必要な画像メモリの記憶サイズを小さくするとと
もに、処理時間の短縮を図る場合は、逆に、判定領域12
の数を減らすか、判定領域面積を狭めればよい。
【0043】具体的には、図7において、濃度制御信号
をサンプリングする領域を判定領域12に限定すればよい
ことになる。
【0044】本実施形態によれば、判定の正確度、判定
に必要なメモリサイズ、処理速度の三項目について、任
意の設定が可能になり、適正な光沢を有する画像を形成
することができる。
【0045】
【第4実施形態】以下、本発明にかかる第4実施形態の画
像処理装置を説明する。なお、第4実施形態において、
第1実施形態と略同様の構成については、同一符号を付
して、その詳細説明を省略する。
【0046】第4実施形態は、図13に示す描画領域11に
複数設けた判定領域12における濃度制御信号を二値化し
たデータから画像種類を判定するものである。すなわ
ち、判定領域12の濃度制御信号(同図に符号13で示す)
を二値化した信号(同図に符号14で示す)基に、前述し
た第2実施形態で説明した画像種類判定を行うものであ
る。
【0047】なお、判定領域12の面積は描画領域11の約
20%を占めるようにし、各判定領域12は描画領域11の中
にできるだけ均等に分散させる。図13は右上、右下、左
上、左下および中央の五個所に判定領域12を分散した例
を示している。そして、前述した式(7)から(9)の条件に
基づき、その画像の種類に決定する。
【0048】具体的には、図11において、二値化した濃
度制御信号の期間tを積算する領域を判定領域12に限定
すればよいことになる。
【0049】例えば、描画領域11の30%を占めるよう
に、描画領域11から五箇所(右上,右下,左上,左下お
よび中央)に判定領域12を設定した場合、例えば、A4サ
イズで600dpiのフルカラー画像の場合、30kバイト相当
の画像メモリを必要とし、データ処理に10秒程度を必要
とする。
【0050】本実施形態によれば、第2実施形態と同様
の効果が得られるほか、必要なメモリサイズを充分に小
さくすることができるとともに、画像種類判定に要する
時間を画像情報全体の処理時間の1%程度にまで抑えるこ
とができる。
【0051】
【第5実施形態】以下、本発明にかかる第5実施形態の画
像処理装置を説明する。なお、第5実施形態において、
第1実施形態と略同様の構成については、同一符号を付
して、その詳細説明を省略する。
【0052】第5実施形態は、図14Aに示す画像情報信号
21に付加した確認信号(Tag)23により、画像種類を判定
するものである(図14B参照)。
【0053】画像情報信号は、通常、数ビットのパラレ
ル信号で伝送されるが、この信号の中に画像を描画する
すべての情報が格納される。画像情報信号の所定ビット
に画像種類を選別するTag23を付加することにより、Tag
23が付加されたビットから画像種類を分類することがで
きる。例えば、2または3ビットの信号にTag23を付加す
ることで、四または八種類の画像種類を分類することが
できる。
【0054】このTag23の挿入(付加)は、ホストコン
ピュータ上で稼働するアプリケーションソフトまたはプ
リントツールにより行い、使用者が画像種類をホストコ
ンピュータに指示することで、画像情報信号に組込まれ
る。そして、この信号(Tag23)を受取った本実施形態の
画像処理装置は、指示された画像種類に応じた光沢を与
えるモードで動作する。
【0055】本実施形態によれば、画像種類を判定する
ためにメモりなどは必要とせず、外部装置からのTag23
を調べるだけなので判定に必要な時間も最小になる。ま
た、使用者は任意に画像種類を指定できるので、使用者
の趣向に応じた光沢を画像に与えることが可能になる。
【0056】
【第6実施形態】以下、本発明にかかる第6実施形態の画
像処理装置を説明する。なお、第6実施形態において、
第1実施形態と略同様の構成については、同一符号を付
して、その詳細説明を省略する。
【0057】第6実施形態は、画像処理装置のコントロ
ールパネル601に画像種類を選択するキーやメニューな
どを設けて、使用者がそのキーにより画像種類を選択す
ることにより、使用者が所望する光沢を与えるものであ
る。コントロールパネル601には、通常、記録紙のサイ
ズ、給紙トレイの指定、印刷枚数などを指定するための
キーやメニューがあるが、さらに、画像種類を選択する
キーやメニューなどを設けて、そこで選択された画像種
類に対応する光沢データをCPU105を介して光沢制御部10
6へ転送する。
【0058】本実施形態によれば、画像処理装置本体の
制御だけで、画像に適切な光沢を与えることが可能にな
るほか、画像種類を判定する機構を必要としないためメ
モリの増設や装置の改造を必要としない。その上、何種
類もの画像種類を設定することが可能であり、設定した
画像種類に対する最適な光沢を与えることも可能にな
る。また、使用者は任意に画像種類を指定できるので、
使用者の趣向に応じた光沢を画像に与えることが可能に
なる。
【0059】
【第7実施形態】以下、本発明にかかる第7実施形態の画
像処理装置を説明する。なお、第7実施形態において、
第1実施形態と略同様の構成については、同一符号を付
して、その詳細説明を省略する。
【0060】前述した第3実施形態においては、描画領
域11より画像種類を判定するための判定領域12から濃度
制御信号を抽出し、抽出した濃度制御信号から得た画像
種類を総合して、画像全体の画像種類を判定したが、第
7実施形態においては、それぞれの判定領域12の画像種
類を判定した上、それぞれの判定結果を画像処理装置本
体のコントロールパネル部に表示するものである。そし
て、前述した第6実施形態と同様に、コントロールパネ
ル601に画像種類を選択するキーやメニューなどを設け
て、使用者がそのキーにより画像種類を適宜変更するこ
とにより、使用者が所望する光沢を与えるものである。
【0061】画像種類に対応する適切な光沢は、図2お
よび図3に示したように、絶対的なものではなく、個人
の趣向により変化する。従って、本実施形態のように、
装置が画像種類に応じて光沢を決定するのではなく、画
像種類の判定結果を使用者に知らせ、その上で、使用者
が光沢を決定することができるので、より、使用者の好
み、または、出力画像の利用目的に応じた光沢を与える
ことができる。
【0062】
【第8実施形態】以下、本発明にかかる第8実施形態の画
像処理装置を説明する。なお、第8実施形態において、
第1実施形態と略同様の構成については、同一符号を付
して、その詳細説明を省略する。
【0063】本実施形態は、第1実施形態と同様に画像
種類を判定すると、判定した画像種類の割合を画像処理
装置本体のコントロールパネルに表示する。そして、前
述した第6実施形態と同様に、コントロールパネル601に
画像種類を選択するキーやメニューなどを設けて、使用
者がそのキーにより画像種類を適宜変更することによ
り、使用者が所望する光沢を与えるものである。
【0064】本実施形態によれば、第6実施形態と同様
の効果が期待できるほか、さらに、描画領域別に画像種
類に割合を表示するなど、さらに細い情報を表示するこ
とも可能で、この場合、描画領域別に光沢制御を行え
ば、文字,CG,グラフィックスなどが混在した画像にお
いても、それぞれの画像種類ごとに最適な光沢を与える
ことが可能になる。
【0065】
【第9実施形態】以下、本発明にかかる第9実施形態の画
像処理装置を説明する。なお、第9実施形態において、
第1実施形態と略同様の構成については、同一符号を付
して、その詳細説明を省略する。
【0066】図15は定着温度に対する出力画像の光沢度
を測定した結果例を示す図で、定着温度が高くなるほど
形成された画像の表面近傍のトナーが溶け、滑らかにな
ることにより、出力画像の光沢度も大きくなることがわ
かる。従って、画像種類に応じて定着温度を制御すれ
ば、画像種類に応じた光沢度を得ることができる。
【0067】図16は本実施形態の光沢制御部の構成例を
示す図で、ヒータコントロール回路33は、例えばサーミ
スタである定着温度を検知するセンサ32からの信号およ
び画像種類判定信号34に基づいて、定着用のヒータ31の
温度を制御する者である。つまり、画像を出力する際、
前述した各実施形態の画像種類判定方法または指定方法
により得られた画像種類判定信号34に応じて、ヒータコ
ントロール回路33は、内部のROMなどに予め設定された
温度になるようにヒータ31を制御する。この制御目標の
温度値は、画像種類に応じて最適な光沢度が得られるよ
うに設定されているので、適切な光沢を与えた画像を出
力することができる。
【0068】図17はサーミスタ32により測定される温度
と時間の関係を示す図で、時間t0に画像種類判定信号34
により高光沢度が指示されると、ヒータコントロール回
路33は、その指示に応じた設定温度とセンサ32の検知温
度が等しくなるようにヒータ31を制御し、その後、その
画像の定着が終了するまで、その設定温度を維持するよ
うに動作する。
【0069】なお、例えば、通常の定着温度が約150℃
の場合、定着温度を約170℃まで上げることにより、光
沢度を45%程度に上げて、質感のある画像を出力するこ
とができる。また、例えば、定着温度を約140℃まで下
げることにより、光沢度を10%程度に下げることができ
る。
【0070】
【第10実施形態】以下、本発明にかかる第10実施形態の
画像処理装置を説明する。なお、第10実施形態におい
て、第1実施形態と略同様の構成については、同一符号
を付して、その詳細説明を省略する。
【0071】図18は定着圧力に対する出力画像の光沢度
を測定した結果例を示す図で、定着圧力が高くなるほど
出力画像の光沢度も大きくなることがわかる。従って、
画像種類に応じて定着圧力を制御すれば、画像種類に応
じた光沢度を得ることができる。
【0072】図19Aおよび19Bは本実施形態の定着ローラ
1と2の近傍を示す図で、軸41を中心に回転する固定され
た定着ローラ1と、軸42を中心に回転する加圧側の定着
ローラ2とがあり、定着ローラ2には、軸受け43および軸
受け支持台44を介して、定着圧力を規制するばね45から
の所定の力が作用する。ばね45が発する力は、ばね指示
台46の位置を制御する可変カム47によって制御される。
【0073】つまり、画像を出力する際、前述した各実
施形態の画像種類判定方法または指定方法により得られ
た画像種類判定信号34に応じて、モータ(不図示)に連
動する可変カム47が回転し、その回転に応じた力が定着
ローラ2へ作用する。図18Aは定着ローラ2へ作用する力
が最小になる場合を示し、光沢度の低い画像が出力され
る。また、図18Bは定着ローラ2へ作用する力が最大にな
る場合を示し、光沢度の高い画像が出力される。つま
り、可変カム47の回転量は、画像種類に応じて最適な光
沢度が得られるように設定されているので、適切な光沢
を与えた画像を出力することができる。
【0074】
【第11実施形態】以下、本発明にかかる第11実施形態の
画像処理装置を説明する。なお、第11実施形態におい
て、第1実施形態と略同様の構成については、同一符号
を付して、その詳細説明を省略する。
【0075】図20は定着スピードに対する出力画像の光
沢度を測定した結果例を示す図で、定着スピードが速く
なるほど出力画像の光沢度は小さくなることがわかる。
なお、ここで言う定着スピードとは、記録紙が定着部を
通過するスピードのことである。従って、画像種類に応
じて定着スピードを制御すれば、画像種類に応じた光沢
度を得ることができる。
【0076】図21は本実施形態の光沢制御部の構成例を
示す図で、モータコントロール回路50は、画像種類判定
信号34に基づいてモータ51の回転速度を制御することに
より、定着部における記録紙の搬送速度、つまり定着ス
ピードを制御する。従って、画像を出力する際、前述し
た各実施形態の画像種類判定方法または指定方法により
得られた画像種類判定信号34に応じて、モータコントロ
ール回路50は、内部のROMなどに予め設定された回転速
度になるようにモータ51を制御する。この制御目標の回
転速度は、画像種類に応じて最適な光沢度が得られるよ
うに設定されているので、適切な光沢を与えた画像を出
力することができる。
【0077】
【第12実施形態】以下、本発明にかかる第12実施形態の
画像処理装置を説明する。なお、第12実施形態におい
て、第1実施形態と略同様の構成については、同一符号
を付して、その詳細説明を省略する。
【0078】図22は現像バイアスの一例を示す図で、通
常は、実線で示すように直流電圧Vdcに交流電圧Vppを重
畳して現像スリーブ4に印加するが、高光沢画像が必要
な場合は破線で示すように、両電圧をそれぞれΔV1dcと
ΔV1pp分変化させ、現像性が増す方向に移動する。その
結果、記録紙に転写されるトナー量が増加して、記録紙
の下地の面粗さの影響が低減され、定着されたトナーの
表面は滑らかになり、高光沢の出力画像が得られる。
【0079】また、低光沢画像が必要な場合は一点鎖線
で示すように、両電圧をそれぞれΔV2dcとΔV2pp分変化
させ、現像性が減る方向に移動する。その結果、記録紙
に転写されるトナー量が減少し、記録紙の下地の面粗さ
の影響が大きくなり、定着されたトナーの表面は粗くな
り、低光沢の出力画像が得られる。
【0080】
【他の実施形態】なお、本発明は、複数の機器(例えば
ホストコンピュータ,インタフェイス機器,リーダ,プ
リンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一
つの機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ
装置など)に適用してもよい。
【0081】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやM
PU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し
実行することによっても、達成されることは言うまでも
ない。この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコ
ード自体が前述した実施形態の機能を実現することにな
り、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明
を構成することになる。プログラムコードを供給するた
めの記憶媒体としては、例えば、フロッピディスク,ハ
ードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD-ROM,
CD-R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMなど
を用いることができる。
【0082】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOSなどが実際
の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述
した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは
言うまでもない。
【0083】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その
処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合
も含まれることは言うまでもない。
【0084】また、上述した各実施例の考え方は、適宜
組合わせることによって、実際の装置に適用することが
できる。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
記録する画像に応じて適正な光沢度を与える画像処理装
置およびその方法を提供することができる。
【0086】また、使用者の好みに応じた光沢度を与え
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子写真技術をプリンタに応用したレーザビー
ムプリンタの概略断面図、
【図2】光沢度に対する人間の好みを調べた結果を示す
図、
【図3】光沢度に対する人間の好みを調べた結果を示す
図、
【図4】文字画像の濃度制御信号値と時間との関係例を
表した図、
【図5】風景画、人物画などのグラフィックスの濃度制
御信号値と時間との関係例を表した図、
【図6】パソコンなどにより作成されたコンピュータグ
ラフィックスの濃度制御信号と時間との関係例を表した
図、
【図7】画像種類を三種類に分ける際の判定基準を示す
図、
【図8】文字画像の濃度制御信号を二値化した様子を示
す図、
【図9】グラフィックス画像の濃度制御信号を二値化し
た様子を示す図、
【図10】CGの濃度制御信号を二値化した様子を示す
図、
【図11】二値化した制御信号から画像種類を三種類に
分ける際の判定基準を示す図、
【図12】描画領域に複数設けた画像種類を判定するた
めの判定領域を示す図、
【図13】描画領域に複数設けた画像種類を判定するた
めの判定領域を示す図、
【図14A】画像情報信号の一例を示す図、
【図14B】確認信号(Tag)を付加した画像情報信号の
一例を示す図、
【図15】定着温度に対する出力画像の光沢度を測定し
た結果例を示す図、
【図16】光沢制御部の構成例を示す図、
【図17】図16に示すサーミスタにより測定される温度
と時間の関係を示す図、
【図18】定着圧力に対する出力画像の光沢度を測定し
た結果例を示す図、
【図19A】定着ローラの近傍を示す図、
【図19B】定着ローラの近傍を示す図、
【図20】定着スピードに対する出力画像の光沢度を測
定した結果例を示す図、
【図21】光沢制御部の構成例を示す図、
【図22】現像バイアスの一例を示す図、
【図23】本発明にかかる画像処理装置の構成例を示す
ブロック図である。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子写真プロセスにおける濃度制御信号
    に基づき画像の種類を判定する判定手段と、 前記判定手段により判定された画像の種類に基づいてそ
    の画像の光沢を制御するために前記電子写真プロセスを
    制御する制御手段とを有することを特徴とする画像処理
    装置。
  2. 【請求項2】 前記判定手段は、画像形成領域に設定し
    た複数の小領域における前記濃度制御信号から画像の種
    類を判定することを特徴とする請求項1に記載された画
    像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記判定手段は、 所定の検出時間幅sの区間における前記濃度制御信号Va
    の平均信号値Aを測定し、連続する二区間の平均信号値A
    の変化量Jを求め、 所定範囲の各区間における平均値Aが最小濃度または最
    大濃度を示し、かつ、前記所定範囲における平均値Aの
    総和が所定値と異なる場合はその範囲を文字画像と判定
    し、 前記総和が前記所定値と一致し、かつ、前記所定範囲に
    おける前記変化量Jが零の場合はその範囲をコンピュー
    タグラフィックス画像と判定し、 前記所定範囲における前記変化量Jが零でない場合はそ
    の範囲をグラフィックス画像と判定することを特徴とす
    る請求項1または請求項2に記載された画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記所定範囲ごとの判定結果から、一番
    判定率の高い画像の種類を、最終的な画像の種類の判定
    結果とすることを特徴とする請求項3に記載された画像
    処理装置。
  5. 【請求項5】 前記判定手段は、前記濃度制御信号を二
    値化することにより求めた画像域と非画像域の割合から
    画像の種類を判定することを特徴とする請求項1に記載
    された画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、記録媒体に画像を定着
    させるための温度を変化させることにより出力画像の光
    沢を制御することを特徴とする請求項1または請求項5に
    記載された画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、定着部における記録媒
    体の搬送速度を変化させることにより出力画像の光沢を
    制御することを特徴とする請求項1または請求項5に記載
    された画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、記録媒体に画像を定着
    させるための圧力を変化させることにより出力画像の光
    沢を制御することを特徴とする請求項1または請求項5に
    記載された画像処理装置。
  9. 【請求項9】 前記制御手段は、静電潜像を現像するた
    めの現像バイアスを変化させることにより出力画像の光
    沢を制御することを特徴とする請求項1または請求項5に
    記載された画像処理装置。
  10. 【請求項10】 電子写真プロセスにおける濃度制御信
    号に基づき画像の種類を判定する判定ステップと、 前記判定ステップで判定した画像の種類に基づいてその
    画像の光沢を制御するために前記電子写真プロセスを制
    御する制御ステップとを有することを特徴とする画像処
    理方法。
  11. 【請求項11】 出力画像の光沢を制御するための制御
    信号を発生する発生手段と、 前記制御信号に基づき、前記出力画像の光沢を制御する
    ために電子写真プロセスを制御する制御手段とを有する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  12. 【請求項12】 前記発生手段は、外部装置から受信し
    た画像の種類を示す情報に基づいて前記制御信号を発生
    することを特徴とする請求項11に記載された画像処理装
    置。
  13. 【請求項13】 前記発生手段は、使用者のマニュアル
    指示に基づいて前記制御信号を発生することを特徴とす
    る請求項11に記載された画像処理装置。
  14. 【請求項14】 前記制御手段は、記録媒体に画像を定
    着させるための温度を変化させることにより出力画像の
    光沢を制御することを特徴とする請求項11から請求項13
    の何れかに記載された画像処理装置。
  15. 【請求項15】 前記制御手段は、定着部における記録
    媒体の搬送速度を変化させることにより出力画像の光沢
    を制御することを特徴とする請求項11から請求項13の何
    れかに記載された画像処理装置。
  16. 【請求項16】 前記制御手段は、記録媒体に画像を定
    着させるための圧力を変化させることにより出力画像の
    光沢を制御することを特徴とする請求項11から請求項13
    の何れかに記載された画像処理装置。
  17. 【請求項17】 前記制御手段は、静電潜像を現像する
    ための現像バイアスを変化させることにより出力画像の
    光沢を制御することを特徴とする請求項11から請求項13
    の何れかに記載された画像処理装置。
  18. 【請求項18】 出力画像の光沢を制御するための制御
    信号を発生する発生ステップと、 前記制御信号に基づき、前記出力画像の光沢を制御する
    ために電子写真プロセスを制御する制御ステップとを有
    することを特徴とする画像処理方法。
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