JPH09160226A - 感光性平版印刷版 - Google Patents

感光性平版印刷版

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JPH09160226A
JPH09160226A JP32593995A JP32593995A JPH09160226A JP H09160226 A JPH09160226 A JP H09160226A JP 32593995 A JP32593995 A JP 32593995A JP 32593995 A JP32593995 A JP 32593995A JP H09160226 A JPH09160226 A JP H09160226A
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JP
Japan
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printing plate
protective layer
lithographic printing
layer
photosensitive lithographic
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Application number
JP32593995A
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English (en)
Inventor
Iku Fukumuro
郁 福室
Sota Kawakami
壮太 川上
Shinji Matsumoto
晋治 松本
Tatsuichi Maehashi
達一 前橋
Takaaki Kuroki
孝彰 黒木
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アルミニウム支持体上に光重合性感光層を有
する感光性平版印刷版において、酸素による重合阻害の
抑制性及び非画線部の汚れの発生(アルミニウム支持体
と感光層との接着性が良好な硝酸電解研磨砂目支持体を
用いたり、感光層中にシランカップリング剤等を用いた
感光性平版印刷版を高湿下保存する等の場合にも)が改
善された感光性平版印刷版を提供する。 【構成】 砂目立て及び陽極酸化処理を行ったアルミニ
ウム支持体上に、少なくとも付加重合可能なエチレン性
不飽和化合物及び光重合開始剤を含有する光重合性感光
層を有し、有機溶剤を含有する水系アルカリ水溶液で現
像処理可能な感光性平版印刷版において、該光重合性組
成物の層上に酸素遮断性を有する化合物(例えばポリビ
ニルアルコール)から少なくともなる酸素遮断性保護層
及び透湿性を有しない化合物(例えば塩化ビニリデン/
塩化ビニル共重合体)から少なくともなる不透湿性保護
層を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光重合性組成物の層を有
する感光性平版印刷版に関するものであり、詳しくは高
耐刷力、高解像度を有し高湿下での保存後でも感度が劣
化せずまた印刷物の非画線部に汚れが出ない、高品質の
平版印刷版の作成に好適に用いられる光重合性組成物の
層を有する感光性平版印刷版に関し、またレーザー露光
感度を有するダイレクト製版に対応可能な光重合性組成
物の層を有する感光性平版印刷版に関する。
【0002】
【従来の技術】光重合性組成物の層は、ネガ型の感光性
平版印刷版の画像形成層として数多く用いられており、
感光性平版印刷版として適用するに際し、光重合性組成
物の層とアルミニウム支持体との密着性・接着性は重要
な問題である。
【0003】しかしながら、一般のネガ型感光性平版印
刷版に用いられるジアゾニウム塩感光層を有する感光性
平版印刷版に比べて、光重合性組成物の層は支持体との
密着性が著しく悪いという欠点を有している。
【0004】上記問題を改善する技術として、特公昭4
6−26521号には燐酸陽極酸化被膜を形成したアル
ミニウム支持体、特公昭46−35685号にはポリビ
ニルホスホン酸処理を施したアルミニウム支持体が開示
されているが、何れも接着性は向上するものの非画像部
の残色が不十分となり、印刷物の汚れが発生する原因と
なっていた。
【0005】同問題を改善する別の技術として、ジアゾ
接着を利用した光重合性組成物の層へのジアゾニウム塩
添加及びジアゾニウム塩含有下引き層が特公昭50−7
481号に開示されているが、この方法はジアゾニウム
塩が分光増感できないためレーザーなどでのダイレクト
製版に使用できないばかりか、環境的にも好ましくな
い。
【0006】また、印刷を行なう際に非画線部に親水性
や保水性を持たせるための技術として陽極酸化後シリケ
ート処理などの化成処理を行うことが知られている。し
かし、そのような処理を行ってしまうと逆に支持体と感
光層との接着力が失われる傾向にある。
【0007】感光層との接着力・耐刷力を得るための砂
目支持体としては、硝酸による電解研磨を行なうことが
従来から知られているが、硝酸電解研磨では非画線部に
インキが入り込みやすく、汚れが発生しやすい傾向があ
る。
【0008】また、特開平4−161957号では、ビ
ニル基及び(メタ)アクリロイル基を含有するシランカ
ップリング剤の使用が提案されているが、光重合性組成
物の層に該化合物が含有されていることにより、アルミ
ニウム支持体との接着性、網点形状、解像度等の諸性能
は向上したが、感度が低いために画像形成された画像の
硬化膜強度が低くなったり、また現像性の低下、或いは
特に高湿下での保存により非画線部の抜け性が低下し、
最悪な場合、全く感光層が現像できなくなってしまうと
いう現象が起きた。
【0009】一方、光重合性感光材料では一般的に酸素
による重合阻害を防止するために、感光層上に酸素遮断
性を有する保護層を設けることが知られている。この保
護層は、プラスチックフィルムをラミネートしたり、溶
液を塗布すること等により設けられるが、製造上の利点
から、ポリビニルアルコールやポリビニルピロリドン等
の水溶性高分子化合物の水溶液を感光層上に塗布する方
法が用いられている。これら水溶性高分子は、酸素遮断
性、塗布性及び現像液への溶解性に優れているが、高湿
下での保存により、感光層の感度等の性能を劣化させる
傾向がある。
【0010】この問題を改善するために、特公昭55−
49729号には、水に不溶で希アルカリ水に可溶であ
る、酸性セルロース誘導体及び酸性ポリビニルアルコー
ル誘導体等の線状高分子重合体のアンモニウム中和水溶
液又はエマルジョン水溶液を酸素不透過性保護層として
用いることにより、重合阻害の防止と高湿下での性能劣
化を兼ね備えた技術が開示されている。しかし、この技
術では得たい機能を分散させてしまい、結果的にはどち
らの効果も十分得ることができなかった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、光重
合性組成物の層を有する感光性平版印刷版において、第
1に酸素による重合阻害の抑制性が改善された感光性平
版印刷版を提供することであり、第2に、高耐刷力を得
るための硝酸電解研磨砂目支持体や感光層中にシランカ
ップリング剤等を用いた際にも、高湿下での保存後に非
画線部の汚れの発生が改善された感光性平版印刷版を提
供することであり、第3に、上記第1と第2に目的が達
成され、かつレーザーで書き込可能である光重合性組成
物を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記本発明の第1及び第
2の目的は下記ないしのいずれかによって達成さ
れ、上記本発明の第3の目的は下記によって達成され
る。
【0013】砂目立て及び陽極酸化処理を行ったアル
ミニウム支持体上に、少なくとも付加重合可能なエチレ
ン性不飽和化合物及び光重合開始剤を含有する光重合性
組成物の層を有し、有機溶剤を含有する水系アルカリ水
溶液で現像処理可能な感光性平版印刷版において、該光
重合性組成物の層上に酸素遮断性を有する化合物で形成
された酸素遮断性保護層及び透湿性を有しない化合物で
形成された不透湿性保護層を有することを特徴とする感
光性平版印刷版。
【0014】現像処理による画像形成時に、酸素遮断
性保護層及び不透湿性保護層を除去又は剥離し得ること
を特徴とする上記に記載の感光性平版印刷版。
【0015】酸素遮断性保護層及び不透湿性保護層が
少なくともベンジルアルコール又はフェニルセロソルブ
を含有する1種以上の有機溶剤を1〜20重量%含有す
る水溶液及び/又はpH9以上のアルカリ水溶液により
可溶又は膨潤することにより除去され得るものであるこ
とを特徴とする上記又はに記載の感光性平版印刷
版。
【0016】酸素遮断性を有する化合物の酸素透過度
が25℃50%RH下で10ml/m2・atm以下で
あり、透湿性を有しない化合物の透湿度が25℃90%
RH下で50g/m2・atm以下であることを特徴と
する上記、又はに記載の感光性平版印刷版。
【0017】光重合性組成物の層が400nm以上の
吸収波長を持つ増感色素を含有することを特徴とする上
記に記載の感光性平版印刷版。
【0018】光重合性組成物の層がチタンカップリン
グ剤、アルミニウムカップリング剤及びシランカップリ
ング剤から選ばれる少なくとも1種を含有することを特
徴とする上記に記載の感光性平版印刷版 砂目立てが硝酸による電解研磨で行われたことを特徴
とする上記に記載の感光性平版印刷版。
【0019】本発明は、保護層を酸素遮断性機能を有す
る保護層と透湿性を有さない保護層との2層とし、重合
阻害の抑制と高湿下での性能劣化等の効果を機能分離す
ることにより、酸素による重合阻害を抑制すると共に、
高耐刷力を得るための硝酸電解研磨砂目支持体や感光層
中にシランカップリング剤等を用いた際にも、高湿下で
の保存後に非画線部の汚れの発生を防ぎ、更にレーザー
で書き込可能である光重合性組成物が得られたものであ
る。
【0020】以下、本発明について詳述する。
【0021】本発明の酸素遮断性保護層及び不透湿性保
護層(以下、両者を「本発明の保護層」と総称する)
は、少なくともベンジルアルコール又はフェニルセロソ
ルブを含む1種以上の有機溶剤を1〜20重量%含有す
る水溶液及び/又はpH9以上のアルカリ水溶液に可溶
であり、酸素遮断性を有する化合物の酸素透過度が25
℃50%RH下で10ml/m2・atm以下、透湿性
を有しない化合物の透湿度が25℃90%RH下で50
g/m2・atm以下であることが好ましい。
【0022】ここで、酸素遮断性を有する化合物の上記
酸素透過度とは、温度25℃、相対湿度差50%、1a
tm下で厚さ0.1mm、面積1m2の該化合物からな
る試料を24時間に通過する酸素の容量(ml)であ
り、透湿性を有しない化合物の上記透湿度とは、温度2
5℃、相対湿度差90%、1atm下で厚さ0.1m
m、面積1m2の該化合物からなる試料を24時間に通
過する水蒸気のg量である。
【0023】また、本発明において、酸素遮断性保護層
と不透湿性保護層との各成分の混合を防ぐためには、光
重合性組成物の層上の第1層目を酸素遮断性保護層を、
その上の第2層目を不透湿性保護層とすることが好まし
い。
【0024】酸素遮断性を有する化合物としては、従来
から知られている高分子化合物を用いることができ、好
ましく用いられる具体的な高分子化合物としてはポリビ
ニルアルコールが挙げられる。
【0025】透湿性を有しない化合物としては、例えば
p−tert−ブチルフェノールホルムアルデヒド樹
脂、p−n−オクチルフェノールホルムアルデヒド樹
脂、あるいはこれらの樹脂やフェノール樹脂がキノンジ
アジド化合物で部分的にエステル化されている樹脂や、
ビニル系重合体、ポリ塩化ビニル、塩化ビニリデン重合
体及びその他との共重合体等の高分子化合物のうち透湿
度が25℃90%RH下で50g/m2・atm以下の
物性値を有するものを用いることができる。これらのう
ち好ましく用いられる具体的な高分子化合物としては、
塩化ビニリデン/塩化ビニル共重合体、塩化ビニリデン
/アクリルニトリル共重合体が挙げられる。本発明の保
護層に用いられる化合物は必要に応じて2種以上を混合
してもよい。
【0026】本発明の保護層には炭素原子数3以上の長
鎖アルキル基を有する化合物及び/又はフッ素系界面活
性剤を含有させることができる。該保護層中の炭素原子
数3以上の長鎖アルキル基を有する化合物の含有量は好
ましくは0.001〜5%、より好ましくは0.01〜
3%である。また、フッ素系界面活性剤の該保護層中の
含有量は0.001〜10%が好ましい。
【0027】酸素遮断性保護層及び不透湿性保護層は、
それぞれの成分を溶剤に溶解した塗布液を感光層上に塗
布し乾燥して形成することができ、また、別の支持体上
に塗布し乾燥して形成した酸素遮断性保護層及び不透湿
性保護層を感光層に転写することにより設けることがで
きる。酸素遮断性保護層及び不透湿性保護層の膜厚はそ
れぞれ2〜100μm程度が好ましい。
【0028】前記酸素遮断性保護層及び不透湿性保護層
は、感光性平版印刷版の現像前に剥離により、又は現像
時に後述する現像液で溶解又は膨潤により除去される。
現像時に除去する場合は必要に応じてスポンジ、ブラシ
等を用いることが好ましい。
【0029】本発明によれば、アルミニウム支持体との
接着性改善のため光重合性組成物の層にチタンカップリ
ング剤、アルミニウムカップリング剤又はシランカップ
リング剤を含有させた場合にも、これらのカップリング
剤を含有させることによる高湿度下に保存したときの非
画線部の汚れの発生が改善される。
【0030】本発明において、光重合性組成物の層に含
有させるチタンカップリング剤の具体的な化合物として
は、イソプロピルトリイソステアロイルチタネート、イ
ソプロピルトリドデシルベンゼンスルフォニルチタネー
ト、イソプロピルトリ(ジオクチルピロホスフフェー
ト)チタネート、テトライソプロピルビス(ジオクチル
ビス(ジトリドデシルホスファイト)チタネート、ビス
(ジオクチルピロホスフェート)−オキシアセテートチ
タネート、ビス(ジオクチルピロホスフェート)エチレ
ンチタネート等、アルミニウムカップリング剤の具体例
としては、アセトアルコキシアルミニウムジイソプロピ
レート等、シランカップリング剤の具体的な化合物とし
ては、ビニルトリクロロシラン、ビニルトリメトキシシ
ラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルメチルメトキ
シシラン、ビニルジメチルメトキシシラン、ビニルメチ
ルジエトキシシラン、ビニルトリス(2−メトキシエト
キシ)シラン、ビニルトリアセチロキシシラン、N−
(2−アミエチル)3−アミノプロピルメチルジメトキ
シシラン、N−(2−アミノエチル)3−アミノプロピ
ルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリ
メトキシシラン、2−(3、4−エポキシシクロヘキシ
ル)エチルトリメトキシシラン、3−クロロプロピルト
リメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメ
トキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジメ
トキシシラン、3−メタクリルオキシプロピルトリメト
キシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラ
ン、3−ウレイドプロピルトリエトキシシラン等を挙げ
ることができ、上記3種のカップリング剤は1種を又は
2種以上を混合して含有させることができる。光重合性
組成物の層への添加量は0.001〜20重量%が好ま
しく、より好ましくは0.005〜10重量%である。
【0031】本発明において、光重合性組成物が含有す
る付加重合可能なエチレン性不飽和化合物としては、公
知の化合物を特に制限なく使用できるが、多価アルコー
ルのアクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルが好
ましく、例えば、2−エチルヘキシルアクリレート、2
−ヒドロキシエチルアクルレート、2−ヒドロキシプロ
ピルアクリレート等の単官能アクリル酸エステル及びそ
の誘導体あるいはこれらのアクリレートをメタクリレー
ト、イタコネート、クロトネート、マレエート等に代え
た化合物、ポリエチレングリコールジアクリレート、ペ
ンタエリスリトールジアクリレート、ビスフェノールA
ジアクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグ
リコールのε−カプロラクトン付加物のジアクリレート
等の2官能アクリル酸エステル及びその誘導体あるいは
これらのアクリレートをメタクリレート、イタコネー
ト、クロトネート、マレエート等に代えた化合物、ある
いはトリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレー
ト、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、ジペ
ンタエリスリトールヘキサアクリレート、ピロガロール
トリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリ
レート等の多官能アクリル酸エステル及びその誘導体あ
るいはこれらのアクリレートをメタクリレート、イタコ
ネート、クロトネート、マレエート等に代えた化合物等
を挙げることができる。
【0032】これらのうち、3官能以上のモノマーを用
いることが好ましく、特に好ましくはペンタエリスリト
ールテトラアクリレートである。また本発明の付加重合
可能なエチレン性不飽和結合を有するフェノールノボラ
ック化合物を基礎とするオリゴマーを用いることがで
き、これらは2種以上のモノマーを用いることもでき
る。さらに該オリゴマーの総量は光重合性組成物中に通
常20重量%以上80重量%以下、より好ましくは30
重量%以上60重量%以下にするのが好ましい。
【0033】本発明における光重合性組成物が含有する
光重合開始剤としては、付加重合可能なエチレン性不飽
和化合物と併用するのに有効な公知の素材を使用するこ
とができる。例えば「フォトポリマーテクノロジー」
(日刊工業新聞社,昭和63年)第26頁〜第50頁及
び第113頁〜第123頁にその代表的な化合物が開示
されており、例えば、3,3−,4,4′−テトラキス
(t−ブチルオキシカルボニル)ベンゾフェノン、イミ
ダゾール2量体、9,10−ジブロモアントラセン、2
−ナフタレンスルホクロリド、過酸化ベンゾイル、オニ
ウム塩等の光重合開始剤が記載されており、これらの何
れも使用することができる。また、特願平4−1774
80号明細書、特開昭58−174402号、同58−
174939号、特開平5−249675号各公報に記
載されているような開始剤を使用することができる。
【0034】光重合性組成物中における付加重合可能な
エチレン性不飽和化合物及び光重合開始剤の含有量は公
知の範囲でよい。好ましい量の範囲として例えば前者は
10〜60重量%、後者は0.5〜15重量%が挙げら
れる。
【0035】請求項6に係る発明にける400nm以上
の吸収波長を持つ増感色素としては、カルコン誘導体や
ジベンザルアセトン等に代表される不飽和ケトン類、ベ
ンジルやカンファーキノン等に代表される1,2−ジケ
トン誘導体、ベンゾイン誘導体、フルオレン誘導体、ナ
フトキノン誘導体、アントラキノン誘導体、キサンテン
誘導体、チオキサンテン誘導体、キサントン誘導体、チ
オキサントン誘導体、クマリン誘導体、ケトクマリン誘
導体、シアニン誘導体、スチリル誘導体、メロシアニン
誘導体、オキソノール誘導体等のポリメチン色素、アク
リジン誘導体、アジン誘導体、チアジン誘導体、オキサ
ジン誘導体、インドリン誘導体、アズレン誘導体、アズ
レニウム誘導体、スクアリリウム誘導体、ポリフィリン
誘導体、テトラフェニルポルフィリン誘導体、トリアリ
ールメタン誘導体、テトラベンゾポルフィリン誘導体、
テトラピラジノポルフィラジン誘導体、フタロシアニン
誘導体、テトラアザポルフィラジン誘導体、テトラキノ
キサリロポルフィラジン誘導体、ナフタロシアニン誘導
体、サブフタロシアニン誘導体、ピリリウム誘導体、チ
オピリリウム誘導体、テトラフィリン誘導体、アヌレン
誘導体、スピロピラン誘導体、スピロオキサジン誘導
体、チオスピロピラン誘導体、金属アレーン錯体、有機
ルテニウム錯体等が挙げられ、その他さらに具体的には
大河原信ら編、「色素ハンドブック」(1986年、講
談社)、大河原信ら編、「機能性色素の化学」(198
1年、シーエムシー)、池森忠三朗ら編、「特殊機能材
料」(1986年、シーエムシー)に記載の色素及び増
感剤が挙げられるがこれらに限定されるものではなく、
その他、紫外から近赤外域にかけての光に対して吸収を
示す色素や増感剤が挙げられ、欧州特許568,993
号、米国特許4,508,811号、同5,227,2
27号などに記載された化合物も本発明において好適に
用いることができる。これらは必要に応じて任意の比率
で二種以上用いてもかまわない。これらの中で好ましい
物は、シアニン、クマリン、ケトクマリン、スクワリリ
ウム塩、ポルフィルルフィルン、スチリル系の化合物で
あり、より好ましくは、クマリン、ケトクマリン、スク
ワリリウム酸化化合物である。
【0036】本発明における光重合性組成物には、上記
の他に上記以外の増感色素、バインダー、界面活性剤、
可視画剤等を含有すること任意であり、これらは公知の
素材を用いることができる。
【0037】本発明の光重合性組成物の層は、砂目立て
処理及び陽極酸化処理を行ったアルミニウム支持体上に
設け、感光性平版印刷版として用いられる。
【0038】該アルミニウム支持体は、粗面化に先立っ
てアルミニウム表面の圧延油を除去するために脱脂処理
を施すことが好ましい。脱脂処理としては、トリクレ
ン、シンナー等の溶剤を用いる脱脂処理、ケシロンとト
リエタノール等のエマルジョンを用いたエマルジョン脱
脂処理等を用いることができる。また、脱脂処理に苛性
ソーダ等のアルカリの水溶液を用いることもできる。脱
脂処理に苛性ソーダ等のアルカリの水溶液を用いた場
合、上記脱脂処理のみでは除去できない汚れや酸化皮膜
も除去することができる。
【0039】光重合性組成物の層との密着性を良好に
し、且つ保水性を改善するために行われる砂目立て処理
方法としては、機械的に表面を粗面化するいわゆる機械
的粗面化法及び電解によりエッチングする方法が挙げら
れる。機械的方法としては、例えば、ボール研磨法、ブ
ラシ研磨法、液体ホーニングによる研磨法、バフ研磨法
が挙げられる。アルミニウム材の組成等に応じて上述の
各種方法を単独もしくは組合せて用いることができる。
好ましいのは、電解エッチングによる方法である。
【0040】電解エッチングは、燐酸、硫酸、塩酸、硝
酸等の無機酸を1種ないし2種以上混合した電解液中で
交流あるいは直流によって支持体を電解処理する。砂目
立て処理の後、必要に応じて、アルカリあるいは酸の水
溶液によってデスマット処理を行い中和して水洗する。
このような処理としては、例えば特公昭48−2812
3号公報に記載されているアルカリエッチング法や特開
昭53−12739号公報に記載されている硫酸デスマ
ット法等の処理方法が挙げられる。これらのうち、本発
明には硝酸による電解研磨を行ったものが、該電解研磨
の利点が得られかつその欠点である感光性平版印刷版を
高湿度下で保存したときの非画線部の汚れの発生が改善
される点から好ましい。
【0041】陽極酸化処理は、電解液として硫酸、クロ
ム酸、シュウ酸、燐酸、マロン酸等を1種又は2種以上
含む溶液を用い、アルミニウム板を陽極として電解して
行われる。陽極酸化では、硫酸及び/又はリン酸等を1
0〜50%の濃度で含む水溶液を電解液として電流密度
1〜10A/dm2で電解する方法が好ましく、形成さ
れた陽極酸化被覆量は、1〜50mg/dm2が適当で
あり、好ましくは10〜40mg/dm2である。陽極
酸化被覆量は、例えばアルミニウム板を燐酸クロム酸溶
液(燐酸85%液:35ml、酸化クロム(VI):2
0gを1lの水に溶解して作製)に浸漬し、酸化皮膜を
溶解し、板の被覆溶解前後の重量変化測定等から求めら
れる。
【0042】封孔処理は、沸騰水処理、水蒸気処理、ケ
イ酸ソーダ処理、重クロム酸塩水溶液処理等が具体例と
して挙げられる。この他にアルミニウム板支持体に対し
て、水溶性高分子化合物や、フッ化ジルコン酸等の金属
塩の水溶液による下引き処理を施すこともできる。
【0043】更にアルミニウム支持体は、陽極酸化処理
後(封孔処理を施した場合はさらにその後)、親水化処
理を施すこと、即ち、親水性層を設けることが好まし
い。親水性層の素材としては、アルカリ金属珪酸塩、親
水性セルロース、特開昭60−149491号公報、同
63−165183号公報に記載のアミノ酸及びその
塩、特開昭60−232998号公報に記載の水酸基を
有するアミン類及びその塩、特開昭62−19494号
公報に記載のりん酸塩、特開昭59−101651号公
報に記載のスルホ基を有するモノマー単位を含む高分子
化合物等が挙げられる。
【0044】更に、感光性平版印刷版を重ねたときの光
重合性組成物の層(感光層)への擦れ傷を防ぐために、
また現像時の現像液中への支持体のアルミニウム成分の
溶出を防ぐために、特開昭50−151136号、同5
7−63293号、同60−73538号、同61−6
7863号、特開平6−35174号等に記載されてい
る、アルミニウム支持体裏面に保護層を設ける処理を行
うことができる。
【0045】本発明の光重合性組成物の層を設けた感光
性平版印刷版は、1〜20wt%の有機溶剤を含有する
pH9以上の水系アルカリ水溶液により画像形成され
る。本発明で用いられる現像液とその補充液としては、
従来から知られている有機溶剤を含む水系アルカリ水溶
液が使用でき、有機溶剤としては感光性組成物層の非露
光部を溶解又は膨潤することができ、20℃において水
に対する溶解度が10重量%以下のものが用いられる。
このような有機溶剤としては酢酸エチル、酢酸プロピ
ル、エチレングリコールモノブチルアセテート、乳酸ブ
チル等のカルボン酸エステル、メチルイソブチルケト
ン、シクロヘキサン等のケトン類、エチレングリコール
モノブチルエーテル、ベンジルアルコール、メチルフェ
ニルカルビトール等のアルコール類、キシレン等のアル
キル置換芳香族炭化水素、メチレンクロライド、モノク
ロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素などがある。これ
らの有機溶剤は1種以上用いてもよい。これらのうち光
重合組成物の層の現像液として好ましいものは、エチレ
ングリコールモノフェニルエーテル又はベンジルアルコ
ールである。現像液中の有機溶剤の含有量は、1〜20
重量%であり、好ましくは2〜10重量%である。
【0046】また、現像剤には種種のアルカリ剤を含有
させることができ、アルカリ剤としては例えば、ケイ酸
ナトリウム、同カリウム、同アンモニウム、第二燐酸ナ
トリウム、同カリウム、同アンモニウム、重炭酸ナトリ
ウム、同カリウム、同アンモニウム、炭酸ナトリウム、
同カリウム、同アンモニウム、炭酸水素ナトリウム、同
カリウム、同アンモニウム、硼酸ナトリウム、同カリウ
ム、同アンモニウム、水酸化ナトリウム、同カリウム、
同アンモニウム及び同リチウムなどの無機アルカリ剤が
挙げられる。また、モノメチルアミン、ジメチルアミ
ン、トリメチルアミン、モノエチルアミン、ジエチルア
ミン、トリエチルアミン、モノイソプロピルアミン、ジ
イソプロピルアミン、トリイソプロピルアミン、n-ブ
チルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン、モノイソプロパノールアミ
ン、ジイソプロパノールアミン、エチレンイミン、エチ
レンジアミン、ピリジンなどの有機アルカリ剤も用いら
れる。これらのアルカリ剤は、1種で又は2種以上を組
合せて用いることができる。これらのアルカリ剤のうち
で珪酸塩が好ましく、アルカリ金属の珪酸塩が更に好ま
しい。これらのアルカリ剤の現像液中においける含有量
は通常0.05〜8重量%で、好ましくは0.5〜6重
量%である。
【0047】また、現像液には、必要に応じ、水溶性亜
硫酸塩を含有させることができ、このような水溶性亜硫
酸塩としては、亜硫酸のアルカリ又はアルカリ土類金属
塩が好ましく、例えば亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウ
ム等がある。これらの亜硫酸塩の現像液中における含有
量は通常0.05〜4重量%である。
【0048】また、現像液には有機溶剤の水への溶解を
助けるために可溶化剤を含有させることができる。この
ような可溶化剤としては、含有させる有機溶剤より水易
溶性の低分子のアルコール、ケトン類、例えばメタノー
ル、エタノール、アセトン等や、アニオン性界面活性
剤、両性活性剤、例えばイソプロピルナフタレンスルフ
ォン酸ナトリウム、n−ブチルナフタレンスルフォン酸
ナトリウム、ラウリルサルフェートナトリウム塩等を用
いることができる。これらの可溶化剤の現像液中におけ
る含有量は30重量%以下が好ましい。
【0049】現像液には、更に必要に応じて、消泡剤及
び硬水軟化剤のような添加剤を含有させることができ
る。これらの現像液中における含有量は1重量%以下が
好ましい。
【0050】本発明の感光性平版印刷版の現像処理に用
いられる現像液はpHが9以上の現像液が適当である。
pHが9以下であると、未露光部の溶解性が低いため、
非画線部が完全に抜けきらず、汚れの原因となる。
【0051】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明する。
【0052】支持体の作成 厚さ0.24mmのアルミニウム板(材質1050、調
質H16)を65℃に保たれた5%水酸化ナトリウム水
溶液に浸漬し、1分間脱脂処理を行なった後水洗した。
この脱脂したアルミニウム板を、25℃に保たれた10
%塩酸水溶液中に1分間浸漬して中和した後水洗した。
次いで、このアルミニウム板を0.3重量%の硝酸水溶
液において、温度25℃、電流密度100A/dm2
条件で交流電流により60秒間電解研磨による粗面化を
行なった後、60℃に保たれた5%水酸化ナトリウム水
溶液中で10秒間のデスマット処理を行なった。デスマ
ット処理を行なった粗面化アルミニウム板を15%硫酸
溶液中で、温度25℃、電流密度10Amp/dm2
電圧15Vの条件で1分間陽極酸化処理を行ない、更に
3%硅酸ソーダ、温度90℃で封孔処理を行なって支持
体を作成した。
【0053】上記砂目支持体上に以下に示す感光液組成
物をワイヤーバーを用いて、乾燥膜厚2.0μmとなる
ように塗布し、遮光下で80℃/2分熱処理して感光性
層を形成した。
【0054】 感光液 ペンタエリスリトールテトラアクリレート(酸価4) 5.0重量部 アクリル系共重合体(MMA/EA/AN/MAA=80/6/8/6 Mw.8000) 5.0重量部 3,3′−カルボニルビス(ジエチルアミノクマリン) 0.6重量部 3,3′,4,4′−テトラキス(t−ブチルジオキシカルボニル) ベンゾフェノン 0.8重量部 ビニルトリクロロシラン 1.3重量部 フタロシアニン顔料(MHI454、御国色素製) 6.0重量部 実施例1 以下の組成の塗布液A及びBを、上記のように作成した
感光性層上に塗布液A、塗布液Bの順で、乾燥後の厚さ
がそれぞれ1.0μmとなるようにアプリケーターで塗
布し、遮光下で80℃/3分熱処理して感光性平版印刷
版試料No.1を作製した。酸素遮断性保護層の酸素透
過度は0.5、不透湿性保護層の透湿度は0.3であっ
た。
【0055】 塗布液A(酸素遮断性保護層用) ポリビニルアルコール(Mw=35000、酸素透過度=0.5) 97重量部 界面活性剤(バイエル(株)製 FT−248) 3重量部 水 900重量部 塗布液B(不透湿性保護層用) 塩化ビニリデン/塩化ビニル共重合体(塩化ビニリデン/PVC= 5/5(モル)、Mw=2000、透湿度=0.3) 97重量部 エルカ酸 3重量部 メチルエチルケトン 900重量部 実施例2 不透湿性保護層用塗布液の組成を下記塗布液Cに変えた
ほかは実施例1と同様にして感光性平版印刷版試料N
o.2を作製した。不透湿性保護層の透湿度は0.5で
あった。
【0056】 塗布液C(不透湿性保護層用) 塩化ビニリデン/アクリルニトリル(塩化ビニリデン/PAN= 9/1(モル)、Mw=5000、透湿度=0.5) 97重量部 エルカ酸 3重量部 メチルエチルケトン 900重量部 比較例1 不透湿性保護層を設けないほかは実施例1と同様にして
感光性平版印刷版試料No.3を作製した。
【0057】比較例2 実施例1と同様の感光層上に、以下の組成の保護層用塗
布液Dを乾燥膜厚2.0μmとなるようにアプリケータ
ーで塗布し、遮光下で80℃/3分熱処理して感光性平
版印刷版試料No.4を作製した。
【0058】塗布液D ヒドロキシプロピルメチルアセチルセルロース水素フタ
レートの10%アンモニア中和水溶液(各置換度がヒド
ロキシプロピル基0.27、メトキシ基1.88、アセ
チル基0.55、フタリル基0.19) このようにして作成した感光性平版印刷版の各試料につ
いて、保護層側が光源側になるように、ドラムに巻き付
け、ドラムを回転しながら、30mWアルゴンイオンレ
ーザーを露光した。露光後、10数分後に以下の組成の
現像液中に25℃で45秒間浸漬してスポンジでこすり
ながら未露光部の感光層を溶出したものを、水洗後乾燥
して画像を作成し,下記の方法で感度を評価した。
【0059】 現像液組成 ベンジルアルコール 360重量部 ジエタノールアミン 210重量部 ペレックスNBL 180重量部 (花王(株)製、t−ブチルナフタレンスルホン酸ナトリウム) 亜硫酸カリウム 90重量部 水 3000重量部 感度の評価 レーザー光強度はガウス分布していると考えて、ドラム
の回転数を一定にして、レーザー光強度の1/e2に相
当するところの線幅と形成された画像の線幅が等しいと
ころの光強度(μW/cm2)を求め、照射時間との積
からエネルギー値を求めた。
【0060】耐刷性評価 各感光性平版印刷版試料に対して高湿下条件で強制劣化
(40℃、80%RH、24時間)を行なった試料及び
この強制劣化を行なわない試料について、明室プリンタ
ー(大日本スクリーン(株)社製 P−627−HA)
を用いUgraプレートコントロールウェッジPCW8
2(ミカ電子(株)製)による画像を、連続諧調ウェッ
ジが4段となるような露光量で露光した後、上記組成の
現像液中に25℃、45秒浸漬して未露光部の感光層を
溶出したものを、水洗後乾燥して平版印刷版を作成し
た。これらの試料を印刷機(ハイデルGTO)で、コー
ト紙、印刷インキ(東洋インキ製造(株)社製:ハイプ
ラスM紅)及び湿し水(コニカ(株)社製:SEU−3
2.5%水溶液)を用いて印刷を行い、印刷初期段階
(3000枚程の時点)での印刷物の非画像部の汚れを
評価し、また印刷物のベタ部にインキ着肉不良が発生す
るまで印刷を続け印刷枚数を数えた。
【0061】以上の結果を下記表1に示す。
【0062】
【表1】
【0063】表1中、印刷物の非画線部の汚れ評価基準
は下記のとおりである。
【0064】 ○:非画線部が全く汚れない △:非画線部の一部が汚れる ×:非画線部の全面が汚れる
【0065】
【発明の効果】請求項1ないし7に係る発明によれば、
アルミニウム支持体上に光重合性感光層を有する感光性
平版印刷版において、酸素による重合阻害の抑制性及び
非画線部の汚れの発生(アルミニウム支持体と感光層と
の接着性が良好な硝酸電解研磨砂目支持体を用いたり、
感光層中にシランカップリング剤等を用いた感光性平版
印刷版を高湿下保存する等の場合にも)が改善された感
光性平版印刷版が提供される。請求項5に係る発明によ
れば、上記効果が得られると共にレーザーによる書き込
みが可能な感光性平版印刷版が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03F 7/028 G03F 7/028 7/085 7/085 7/09 501 7/09 501 7/11 501 7/11 501 (72)発明者 前橋 達一 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内 (72)発明者 黒木 孝彰 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 砂目立て及び陽極酸化処理を行ったアル
    ミニウム支持体上に、少なくとも付加重合可能なエチレ
    ン性不飽和化合物及び光重合開始剤を含有する光重合性
    組成物の層を有し、有機溶剤を含有する水系アルカリ水
    溶液で現像処理可能な感光性平版印刷版において、該光
    重合性組成物の層上に酸素遮断性を有する化合物で形成
    された酸素遮断性保護層及び透湿性を有しない化合物で
    形成された不透湿性保護層を有することを特徴とする感
    光性平版印刷版。
  2. 【請求項2】 現像処理による画像形成時に、酸素遮断
    性保護層及び不透湿性保護層を除去又は剥離し得ること
    を特徴とする請求項1記載の感光性平版印刷版。
  3. 【請求項3】 酸素遮断性保護層及び不透湿性保護層が
    少なくともベンジルアルコール又はフェニルセロソルブ
    を含有する1種以上の有機溶剤を1〜20重量%含有す
    る水溶液及び/又はpH9以上のアルカリ水溶液により
    可溶又は膨潤することにより除去され得るものであるこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の感光性平版印刷
    版。
  4. 【請求項4】 酸素遮断性を有する化合物の酸素透過度
    が25℃50%RH下で10ml/m2・atm以下で
    あり、透湿性を有しない化合物の透湿度が25℃90%
    RH下で50g/m2・atm以下であることを特徴と
    する請求項1、2又は3記載の感光性平版印刷版。
  5. 【請求項5】 光重合性組成物の層が400nm以上の
    吸収波長を持つ増感色素を含有することを特徴とする請
    求項1記載の感光性平版印刷版。
  6. 【請求項6】 光重合性組成物の層がチタンカップリン
    グ剤、アルミニウムカップリング剤及びシランカップリ
    ング剤から選ばれる少なくとも1種を含有することを特
    徴とする請求項1記載の感光性平版印刷版。
  7. 【請求項7】 砂目立てが硝酸による電解研磨で行われ
    たことを特徴とする請求項1記載の感光性平版印刷版。
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