JPH09160122A - カメラ - Google Patents

カメラ

Info

Publication number
JPH09160122A
JPH09160122A JP32195095A JP32195095A JPH09160122A JP H09160122 A JPH09160122 A JP H09160122A JP 32195095 A JP32195095 A JP 32195095A JP 32195095 A JP32195095 A JP 32195095A JP H09160122 A JPH09160122 A JP H09160122A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
camera
film cartridge
columnar body
shaft side
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32195095A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Koyama
俊男 小山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Optical Co Ltd
Original Assignee
Nitto Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Optical Co Ltd filed Critical Nitto Optical Co Ltd
Priority to JP32195095A priority Critical patent/JPH09160122A/ja
Publication of JPH09160122A publication Critical patent/JPH09160122A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
  • Camera Bodies And Camera Details Or Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 不用意な排出操作により、カメラからフィル
ムカートリッジが落下するのを防止するとともに、耐久
性を向上する。 【解決手段】 カメラのフィルムカートリッジC用の入
出口3に、扉1がヒンジ部7により取り付けられてい
る。扉1のヒンジ部7の外周面には突出部16が設けら
れている。また、カメラ本体4側からコイルスプリング
6に押圧された円柱体5がヒンジ部7に当接している。
扉1を開方向に回転し、扉1が半開位置まで開くと、円
柱体5が突出部16の段差16aに当接し、扉1の回転
が抑止される。したがって、扉1の掛止を解除しても、
カートリッジCが落下しない。また、円柱体5はヒンジ
部7に対して押圧されているが、円柱体5は球体と異な
り点ではなく線で接触するので押圧力が分散される。し
たがって、円柱体5によりヒンジ部7が損傷するのを防
止して耐久性を向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラに装填され
たフィルムカートリッジの排出時に、フィルムカートリ
ッジの落下を防止するための機構を有するカメラに関す
る。
【0002】
【従来の技術】最近開発され、様々な機能が付加され、
普及が期待されている先進的写真システムのフィルムカ
ートリッジにおいては、カメラへの装着に際して、一般
的なフィルムカートリッジのようにフィルムの先端部を
引き出した状態とせずに、フィルムカートリッジ内に完
全にフィルムが納まった状態で、カメラ内にフィルムカ
ートリッジを挿入するだけで、フィルムのカメラへの装
着が可能となっている。
【0003】このようなフィルムカートリッジを使用す
るカメラにおいては、該カメラの外周面の何れかにフィ
ルムの入出を行う入出口が設けられるとともに、該入出
口からの光りの侵入を遮光することが可能で、かつ、閉
位置でロック可能な扉が回動自在に取り付けられてい
る。
【0004】また、このようなカメラにおいては、フィ
ルムカートリッジの取り出しを容易とするために、カメ
ラ内のフィルムカートリッジを入出口の外方に押圧する
スプリングを有するエジェクト機構が設けられており、
カメラにフィルムカートリッジが挿入された状態で、上
記入出口の扉のロックを解除した場合に、フィルムカー
トリッジが押し出されるようになっている。
【0005】したがって、不用意に上記入出口の扉のロ
ックを解除すると、上記エジェクト機構によりフィルム
カートリッジが押し出され、フィルムカートリッジを落
下させる可能性があった。そこで、このような場合のフ
ィルムカートリッジの落下を防止する種々の機構が提案
されている。
【0006】このようなフィルムカートリッジの落下を
防止する機構のうちで比較的簡単な構成でフィルムカー
トリッジの落下を防止するものとしては、上記扉を開放
しようとした際に、閉位置より開いた状態で、かつ、フ
ィルムカートリッジの出入が不可能な位置で一旦扉の開
放を抑止する回転抑止機構を有するものが知られてい
る。
【0007】従来、上記回転抑止機構としては、上記扉
の回転軸側端部に凹部や凸部や突出片等の係合部を設け
るとともに、カメラ本体側に弾性変形可能な板バネ状の
回転抑止部材を取り付けたものが提案されている。上記
回転抑止機構においては、扉の開放動作時に、扉が閉位
置より開いた状態で、かつ、フィルムカートリッジの出
入が不可能な位置まで回転した際に、上記扉の係合部が
回転抑止部材に係合し、扉の回転が抑止されるようにな
っている。
【0008】したがって、扉のロックが解除された状態
で、エジェクト機構の押圧力によりフィルムカートリッ
ジが扉を開方向に押圧しても、扉の回転がフィルムカー
トリッジの出入が不可能な位置で抑止されるので、単に
扉のロックを解除しても、フィルムカートリッジが落下
しないようになっている。
【0009】また、この状態で、手で扉を開方向に動か
した場合には、回転抑止部材となる板バネが弾性変形し
て、扉を開位置まで回転させることが可能となり、フィ
ルムカートリッジを取り出すことが可能となる。また、
上記回転抑止部材として、扉の回転軸側端部向かってバ
ネで押圧された剛球を用いたものも提案されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の上記
抑止機構においては、上記エジェクト機構の押圧力に抗
して扉の回転を止める必要があるだけではなく、手で扉
を完全に開放する際には、回転抑止部材が板バネ状の場
合にこれを弾性変形させる必要がある。そして、板バネ
状の回転抑止部材は、エジェクト機構の押圧力により弾
性変形して扉が完全に開た状態とならないように、ある
程度堅い板バネを用いる必要がある。
【0011】そして、扉を手で開放する際には、この堅
い板バネの付勢力に抗して扉を押し開く必要があるが、
この際には、板バネ状の回転抑止部材が扉の回転が可能
となる状態に弾性変形するまでの間に、回転抑止部材が
強い力で扉の回転軸側端部に押しつけられた状態とな
る。また、扉は、軽量化等の点から例えば合成樹脂等の
比較的柔らかい部材で形成されている。
【0012】したがって、扉を開閉する度に、強い力で
回転抑止部材が扉に押しつけられた場合には、回転抑止
部材により扉が削られたり、変形させられたりする可能
性があり、耐久性に問題が生じる可能性があった。ま
た、回転抑止部材をバネで押圧された剛球からなるもの
とした場合には、やはり、エジェクト機構の押圧力に抗
して扉の回転を抑止するために、強い力で扉の回転軸側
端部に剛球を押しつけておく必要がある。
【0013】また、扉の回転軸側端部に押しつけられた
剛球が基本的に扉と点接触することから、一点に集中し
て扉に大きな力がかかることになる。したがって、上述
のように扉を合成樹脂で構成した場合には、扉の剛球と
接触する部分が、扉の開閉に対応して筋状に削られた
り、へこまされたりする可能性があり、耐久性に問題が
生じる可能性があった。
【0014】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、フィルムカートリッジの入出口に設けられた扉
の開放時に、簡単な構成でカメラからのフィルムカート
リッジの落下を防止することができるとともに、上記扉
に耐久性を付与することができるカメラを提供すること
を目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明のカメラは、フィ
ルムカートリッジ用入出口に設けられ、かつ、上記入出
口を覆う閉位置から少なくともフィルムカートリッジの
出入が可能となる開位置まで回動自在にカメラ本体に支
持されるとともに閉位置で掛止可能な扉と、上記扉の回
転軸と平行に配置され、上記扉の回転軸側端部の外面に
接触して、扉の回転に対応して回転可能な円柱体と、上
記円柱体を上記扉の回転軸側端部に押圧する押圧手段と
を具備してなり、上記扉の回転軸側端部の外面が略円筒
状に形成されるとともに、上記扉の回転軸側端部の外面
に、上記扉が上記閉位置より開いた状態で、かつフィル
ムカートリッジの排出が不可能な位置で、上記円柱体に
係合する段差が形成されていることを上記課題の解決手
段とした。
【0016】上記構成によれば、扉が上記閉位置より開
いた状態で、かつフィルムカートリッジの排出が不可能
な位置まで開方向に向かって移動した際には、扉の回転
軸側端部に押圧手段により押しつけられた円柱体が扉の
回転軸側端部の外面に形成された段差にぶつかることに
なり、これにより扉の開方向への移動が抑止される。し
たがって、扉の掛止を解除した際に、フィルムカートリ
ッジのエジェクト機構により扉が開方向に押圧されて
も、扉が、上記閉位置より開いた状態で、かつフィルム
カートリッジの排出が不可能な位置まで開いたところ
で、扉の開方向への移動が抑止されることになり、扉の
掛止を不用意に解除してもフィルムカートリッジが落下
することがない。
【0017】また、円柱体が押圧手段により充分な力
で、扉の回転軸側端部に押圧されていないと、上記エジ
ェクト機構の押圧力により扉が開方向へ押された状態
で、上記段差を円柱体が乗り上げて扉がさらに開方向に
移動してしまうことになるので、円柱体は、比較的強い
力で、扉の回転軸側端部に押しつけられた状態となる
が、円柱体は、基本的に扉の回転軸側端部に対して球体
のように点接触するのではなく線接触するので、力が分
散され、扉の回転軸側端部が比較的柔らかな素材で形成
されていても、扉の回転軸側端部が削られたり、へこん
だりすることがない。
【0018】また、上述のように扉の回転が抑止された
状態で、手で扉を押し開いた際には、円柱体が回転しな
がら扉の回転軸側端部の外面の段差を乗り上げることに
なり、扉の回転軸側端部に対して円柱体から大きな力が
作用するが、円柱体が回転移動することにより、従来の
ようにバネ状の抑止部材を弾性変形させて、扉を回転可
能とした場合に比較して比較的滑らかに円柱体が段差に
乗り上げることになるので、扉の回転軸側端部が損傷す
るのを防止することができる。
【0019】なお、上記円柱体は、押圧手段に扉の回転
軸側端部に押しつけられた状態で回動自在に配置されて
いる必要があり、例えば、カメラ本体側に設けられた凹
部に上記扉の回転軸側端部の外面と接触可能に収納され
ている。また、上記押圧手段は、円柱体を扉の回転軸側
端部に向かって押圧できるものならば、特に限定される
ものではなく、例えば、スプリングコイル、板バネ、ゴ
ム等の弾性体を用いることができる。
【0020】また、上記扉の回転軸側端部外面の段差
は、例えば、扉の回転軸側端部の外面に凹部や凸部を設
けることで形成することができる。また、上記段差は、
扉を手で押し開いた際に、回転体がスムーズに乗り上げ
られるように、傾斜していることが好ましい。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態の一
例のカメラを図面を参照して説明する。なお、この一例
のカメラは、上記従来例で述べたフィルムのカメラへの
装着に際してフィルムカートリッジからフィルムの先端
部を出しておく必要がないフィルムカートリッジを使用
することができるカメラである。
【0022】また、この一例のカメラは、上述のフィル
ムカートリッジを用いるとともに、そのフィルムカート
リッジの入出口に本発明に係わるフィルムカートリッジ
の排出時にフィルムカートリッジの落下を防止する機構
を有する以外は、周知のカメラと同様の構成を有するも
のであり、上記機構以外のカメラの構成要素については
説明を省略する。また、この一例のカメラには、装着さ
れたフィルムカートリッジを外方側に押圧する図示しな
いエジェクト機構が備えられており、扉を開放した際
に、フィルムカートリッジが押し出されるようになって
いる。
【0023】図1ないし図3は第一例のカメラのフィル
ムカートリッジCを収納した側部の下端部のカメラの後
述する扉1の回転軸2に直交する垂直断面を示すもので
あり、図4は上記回転軸2と平行な垂直断面を示すもの
であり、図5はカメラの下面を示すものである。図1な
いし図4に示すように、カメラは、カメラのフィルムカ
ートリッジC用の入出口3に設けられ、かつ、図1に示
す入出口3を覆う閉位置から図3に示すフィルムカート
リッジCの出入が可能な開位置まで回動自在にカメラ本
体4に支持された扉1と、該扉1の開閉動作を制限する
円柱体5と、該円柱体5を扉1の回転軸2側端部に押圧
するコイルスプリング(押圧手段)6とを有する。
【0024】また、上記カメラ本体4の後述する扉1の
ヒンジ部7に臨む部分には、上記円柱体5を回転自在に
収納する凹部である円柱収納部8と、その奥にさらに形
成され、かつコイルスプリング6を収納する凹部である
コイルスプリング収納部9が形成されている。上記入出
口3は、カメラのフィルムカートリッジ収納室10の下
端側に設けられている。すなわち、入出口3は、カメラ
の下面に開口するように設けられている。
【0025】上記扉1は、上記入出口3を覆う略矩形状
の板体11と、該板体11の一つの角部に設けられ、か
つ、カメラ本体4に連結されるヒンジ部7と、上記板体
11のヒンジ部7の反対側の側縁部に設けられ、かつ、
カメラ本体4に扉3を閉じた状態に掛止させるための掛
止部12と、上記フィルムカートリッジCの軸受けとな
るとともに、フィルムカートリッジCを上方に押圧する
カートリッジ軸受け部13とを有する。
【0026】そして上記扉1の板体11は、図5に示す
ように、ほぼ矩形状のカメラの下面の一方の側部を覆う
ように略長方形状とされるとともに、そのカメラの中央
よりの角部が斜めに切りかかれた状態となっており、こ
の部分、すなわち、扉1の回転軸2側端部に扉1のヒン
ジ部7が形成されている。上記ヒンジ部7は、図5に示
すカメラ本体4側の軸支持部14、14に支持された図
1ないし図4に示す回転軸2に嵌挿されている。
【0027】また、図1ないし図3に示すように、ヒン
ジ部7は、板体11に一体に接合された部分以外が略円
筒状に形成されている。また、ヒンジ部7の外周面に
は、回転軸2に平行な第一の溝15と、側面が傾斜した
段差16aとなった突出部16と、該突出部16の上面
上に形成された第二の溝17とが形成されている。
【0028】上記第一の溝15は、図1及び図4に示す
ように、扉1を閉位置に掛止した状態で、上方から下方
にスプリングコイル6により押圧された円柱収納部8内
の円柱体5が当接する位置に形成されている。したがっ
て、扉1を閉位置とした際には、ヒンジ部7の第一の溝
15に円柱体5が係合した状態となるようになってい
る。
【0029】なお、上記第一の溝15は、極めて浅いも
のとなっているので、扉1の掛止を解除して、扉1が上
記エジェクト機構に押し出されるフィルムカートリッジ
Cにより開方向に押された際には、円柱体5が第一の溝
15の内面を乗り上げるようになっており、円柱体5が
上記第一の溝15に係合することにより、上記エジェク
ト機構の押圧力により扉1が開方向に移動するのを妨げ
られることがない。
【0030】また、上記円柱体5は、上記コイルスプリ
ング6によりヒンジ部7に比較的強い力で、押圧された
状態となっており、通常、扉1が閉の状態となっている
カメラにおいては、円柱体5がヒンジ部7の同一箇所に
常時押しつけられているので、ヒンジ部7が比較的柔ら
かい素材で形成されている場合に、円柱体5が常時当接
する一つの線上の部分がへこむように変形する可能性が
あるが、予め、円柱体5が常時当接する部分に、第一の
溝15を設けた場合には、円柱体5が一つの線上でヒン
ジ部7に接触するのではなく、二つの線上で接触するこ
とになり、コイルスプリング6による押圧力を分散し
て、ヒンジ部7の変形を防止することができる。
【0031】また、第一の溝15の内面を円柱体5の外
面とほぼ同じ半径の円筒状の面とすれば、円柱体5とヒ
ンジ部7とが面接触することになり、さらに、コイルス
プリング6による押圧力を分散して、ヒンジ部7の変形
を防止することができる。上記突出部16は、略円筒状
のヒンジ部7の外面にその回転軸2方向に沿った段差1
6aを形成するために設けられたものである。
【0032】そして、上記段差16aは、扉1を図2に
示すように、閉位置より開いた位置で、かつ、フィルム
カートリッジCの出入が不可能な位置(半開位置)まで
開いた場合に、上記段差16aに上記円柱体5が当接す
るようになっている。そして、ヒンジ部7の外周面に形
成された突出部16の側面(段差16a)に円柱体5が
当接した際には、扉1の開方向への回転が規制される。
すなわち、図2に示すように、扉1の荷重、フィルムカ
ートリッジCの荷重、図示しないエジェクト機構による
フィルムカートリッジCを排出する方向への押圧力など
が働いても扉1は閉位置より開いた位置で、かつ、フィ
ルムカートリッジCの出入が不可能な半開位置より開か
ない状態となっている。
【0033】なお、上述の状態で、さらに外部から扉1
を開方向に回転させる力がかかった場合には、上記円柱
体5がコイルスプリング6の付勢力に抗して上記ヒンジ
部7の突出部16の側面(段差16a)を登るように上
方に移動して、扉1をさらに開方向に回転することが可
能となるようになっている。上記第二の溝17は、上記
突出部16上に扉1の回転軸2に沿って形成されてお
り、上述のように円柱体5が段差16aを乗り上げるま
で扉1を回転させた場合に、円柱体5が第二の溝17の
斜面となった内面に案内されて第二の溝17の中央部に
移動するようになっており、この際に、扉1は図2に示
す半開位置から図3に示す開位置まで回転するようにな
っている。
【0034】そして、円柱体5が突出部16上面の第二
の溝17に嵌合するようになっており、この状態で扉1
が図3に示す開位置、すなわち、フィルムカートリッジ
Cが出入可能となる位置で、仮固定されるようになって
いる。なお、さらに外部から閉方向に扉1を回転させる
力が加わった場合には、再び、円柱体5がコイルスプリ
ング6の付勢力に抗して上方に移動して、扉1を上記開
位置から閉方向に回転させることができるようになって
いる。
【0035】上記扉1の掛止部12は、扉1の板体11
のヒンジ部7の反対側の側縁部から上方に延出した状態
で形成されるとともに、その側面に、カメラ本体4側の
掛止片18により掛止される切り欠き部12aが形成さ
れている。なお、カメラ本体4側の掛止片18は、操作
ツマミ19の操作により、図示しない掛止機構により掛
止部12の掛止を解除できるようになっている。また、
上記掛止機構は、周知のものを用いることができる。
【0036】そして、上記扉1の掛止部12と上記カメ
ラ本体の掛止片18とにより、扉1は、図1に示す閉位
置においてロックした状態とすることができるととも
に、操作ツマミ19の操作によりロックを解除して扉1
を開けることができるようになっている。上記カートリ
ッジ軸受け部13は、フィルムカートリッジCの下端面
に設けられた凹部に嵌合する嵌合部13aと、該嵌合部
13aを上下動自在および回動自在に支持するように扉
1の板体11上に立設された軸部13bと、上記嵌合部
13aを上方に付勢するコイルスプリング13cと、コ
イルスプリング13cにより上方に付勢された嵌合部1
3aが軸部13bから抜けるのを防止するストッパー部
13d、13dとを有する。
【0037】上記円柱体5は、上記円柱収納部8に収納
されているが、上記円柱収納部8は、その断面の幅が円
柱体5の直径より僅かに大きいものとされるとともに、
断面の長さが円柱体5の長さよりも僅かに長いものとさ
れている。したがって、円柱体5は、円柱収納部8の内
面に沿って上下動可能となっているとともに、円柱収納
部8内で円柱体5の中心軸を回転中心として回転自在と
なっている。すなわち、円柱体5は、一種のローラとな
っている。
【0038】また、上記円柱収納部8の開口は、上記ヒ
ンジ部7に臨む位置に配置されている。したがって、コ
イルスプリング6により下方に押圧された円柱体5は、
上記円柱収納部8の開口から突出してヒンジ部7に当接
するようになっており、ヒンジ部7に当接することによ
り、円柱体5が円柱収納部8から飛び出すのを規制して
いる。そして、円柱体5は、図1に示すように扉1を閉
位置とした場合に、上記ヒンジ部7の第一の溝15に嵌
合した状態となっている。
【0039】また、扉1の掛止を解除した際に、扉1
が、扉1の荷重、フィルムカートリッジCの荷重、エジ
ェクト機構による押圧力により開方向に回転することに
なるが、この際の扉1のヒンジ部7の回転移動により、
円柱体5は、第一の溝15の内面を乗り上げ、ヒンジ部
7の回転に対応して回転するようになっている。そし
て、扉1がさらに回転し、図2に示す半開位置まで開い
た場合には、円柱体5がヒンジ部7の外面に沿って回転
移動した状態となり、突出部16の段差16aに当接す
るようになっている。この際には、上述のように扉1が
半開位置で停止した状態となるようになっている。
【0040】そして、扉1を外部のからの力で、さらに
開方向に移動すると、円柱体5は、コイルスプリング6
の付勢力に抗して、円柱収納部8内を上方に移動して段
差16a上に乗り上げるようになっている。そして、円
柱体5が段差16a上の第二の溝17に嵌合して上述の
ように扉1を図3に示す開位置で仮固定するようになっ
ている。
【0041】次に、上述のような構成を有するカメラに
おけるフィルムカートリッジCの排出の際の作用につい
て説明する。まず、フィルムカートリッジCを装着して
撮影を行える状態では、図1に示すように、扉1が完全
に閉じた状態となっているとともに、扉1の掛止部12
にカメラ本体4側の掛止片18が掛止されて扉1が閉位
置でロックされた状態となっている。
【0042】ここで、操作ツマミ19を操作すると、扉
1の掛止部12に対する掛止片18の掛止が解除され
る。この状態では、扉1の荷重、フィルムカートリッジ
Cの荷重、上記エジェクト機構による押圧力により、扉
1が下方に回転することになる。この際には、ヒンジ部
7が回転軸2の回りを回転することになるとともに、コ
イルスプリング6によりヒンジ部7側に押圧されてヒン
ジ部7と当接した状態の円柱体5がヒンジ部7の外周面
に沿って回転することになる。
【0043】そして、扉1が図2に示すフィルムカート
リッジCが出入不可能な半開位置まで回転すると、ヒン
ジ部7の外周面に設けられた突出部16の側面(段差1
6a)に円柱体5が当接することになる。したがって、
扉1は、図2に示す閉位置より開いた状態で、かつ、フ
ィルムカートリッジCが出入不可能な半開位置で停止し
た状態となり、フィルムカートリッジCがその荷重とエ
ジェクト機構の押圧力によりカメラの外に排出されよう
としても、扉1により阻止されることになる。
【0044】すなわち、フィルムカートリッジCを排出
するために操作ツマミ19を操作して扉1の閉位置での
掛止を解除しても、扉1が半開きの状態になるだけで、
フィルムカートリッジCがカメラから排出されてしまう
ことがないので、不用意に操作ツマミ19を操作した場
合に、フィルムカートリッジCが落下してしまうのを防
止することができる。次に、扉1を手で開方向にさらに
回転した場合には、円柱体5がコイルスプリング6の付
勢力に抗してヒンジ部7の突出部16の側面(段差16
a)を登るように上昇するので、扉1をさらに回転する
ことができる。
【0045】そして、扉1をさらに回転させると上記円
柱体5がヒンジ部7の突出部16上面に設けられた第二
の溝17にはまり込むことになり、扉1が図3に示す開
位置、すなわち、フィルムカートリッジCの出入が可能
な位置で停止することになる。そして、フィルムカート
リッジCの荷重およびエジェクト機構によりフィルムカ
ートリッジCがカメラの入出口1から排出されるが、こ
の際には、扉3を押し開いた手がカメラの入出口1の位
置にあるので、容易にフィルムカートリッジCを手の中
に回収することができる。
【0046】以上のように、この一例のカメラによれ
ば、フィルムカートリッジCの排出の際のフィルムカー
トリッジCの落下を防止することができる。また、以上
のような動作の間、円柱体5はコイルスプリング6に付
勢されてヒンジ部7の外面に比較的強い力、すなわち、
エジェクト機構の付勢力等に抗して扉1を図2に示す半
開位置で停止可能な力で押圧された状態となるが、円柱
体5は、球体と異なり、基本的に点ではなく、線で接触
するので、上述の力が分散してヒンジ部7に作用するこ
とになる。
【0047】したがって、ヒンジ部7が比較的柔らかい
素材で形成されていても、強い力で当接する円柱体5に
よりヒンジ部7が削られたり、へこむように変形させら
れたりするのを防止することができる。また、ヒンジ部
7の回転に対応して円柱体5が回転するので、円柱体5
が段差16aを乗り上げる際や、円柱体5が突出部16
から下に降りる際に、円柱体5からヒンジ部7に対して
無理な力がかかることがなく、強い力で当接する円柱体
5によりヒンジ部7が削られたり、へこむように変形さ
せられたりするのを防止することができる。
【0048】また、ヒンジ部7の円柱体5が長時間当接
させられた状態で保持される可能性がある部分には、上
述のように第一の溝15と第二の溝17が形成されてお
り、円柱体5は第一の溝15もしくは第二の溝17に嵌
合した状態で保持されるようになっている。すなわち、
円柱体5は、図1に示す閉位置もしくは図3に示す開位
置で保持された場合に、第一の溝15もしくは第二の溝
17の左右の二つの内面にそれぞれ当接された状態とな
り、コイルスプリング6の押圧力をさらに分散させられ
るようになっており、強い力で当接する円柱体5により
ヒンジ部7がへこむように変形させられたりするのを防
止することができる。
【0049】なお、上記例のカメラにおいては、フィル
ムカートリッジCの入出口3および該入出口3用の扉1
をカメラの下面に設けるものとしたが、入出口3および
扉1の位置は、フィルムカートリッジCの収納室10に
対してフィルムカートリッジCの出入が可能ならば、カ
メラの背面、上面、正面、側面等に設けるものとしても
良い。
【0050】
【発明の効果】本発明のカメラによれば、扉が上記閉位
置より開いた状態で、かつフィルムカートリッジの排出
が不可能な位置まで開方向に向かって移動した際に、扉
の回転軸側端部に押圧手段により押しつけられた円柱体
が扉の回転軸側端部の外面に形成された段差にぶつかる
ことになり、これにより扉の開方向への移動が抑止され
る。
【0051】したがって、扉の掛止を解除した際に、フ
ィルムカートリッジのエジェクト機構により扉が開方向
に押圧されても、扉が、上記閉位置より開いた状態で、
かつフィルムカートリッジの排出が不可能な位置まで開
いたところで、扉の開方向への移動が抑止されることに
なり、扉の掛止を不用意に解除してもフィルムカートリ
ッジが落下するの防止することができる。
【0052】また、円柱体が押圧手段により充分な力
で、扉の回転軸側端部に押圧されていないと、上記エジ
ェクト機構の押圧力により扉が開方向へ押された状態
で、上記段差を円柱体が乗り上げて扉がさらに開方向に
移動してしまうことになるので、円柱体は、比較的強い
力で、扉の回転軸側端部に押しつけられた状態となる
が、円柱体は、基本的に扉の回転軸側端部に対して球体
のように点接触するのではなく線接触するので、力が分
散され、扉の回転軸側端部が比較的柔らかな素材で形成
されていても、円柱体により扉の回転軸側端部が削られ
たり、へこんだりすることがない。
【0053】また、上述のように扉の回転が抑止された
状態で、手で扉を押し開いた際には、円柱体が回転しな
がら扉の回転軸側端部の外面の段差を乗り上げることに
なり、扉の回転軸側端部に対して円柱体から大きな力が
作用するが、円柱体が回転移動することにより、従来の
ようにバネ状の抑止部材を弾性変形させて、扉を回転可
能とした場合に比較して比較的滑らかに円柱体が段差に
乗り上げることになるので、扉の回転軸側端部が損傷す
るのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例のカメラを示す要部
断面図である。
【図2】上記一例のカメラを示す要部断面図である。
【図3】上記一例のカメラを示す要部断面図である。
【図4】上記一例のカメラを示す要部断面図である。
【図5】上記一例のカメラを示す下面図である。
【符号の説明】
C フィルムカートリッジ 1 扉 2 扉の回転軸 3 フィルムカートリッジ用入出口 4 カメラ本体 5 円柱体 6 コイルスプリング(押圧手段) 7 ヒンジ部(扉の回転軸側端部) 16 突出部 16a 段差

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルムカートリッジ用入出口に設けら
    れ、かつ、上記入出口を覆う閉位置から少なくともフィ
    ルムカートリッジの出入が可能となる開位置まで回動自
    在にカメラ本体に支持されるとともに閉位置で掛止可能
    な扉と、 上記扉の回転軸と平行に配置され、上記扉の回転軸側端
    部の外面に接触して、扉の回転に対応して回転可能な円
    柱体と、 上記円柱体を上記扉の回転軸側端部に押圧する押圧手段
    とを具備してなり、 上記扉の回転軸側端部の外面が略円筒状に形成されると
    ともに、上記扉の回転軸側端部の外面に、上記扉が上記
    閉位置より開いた状態で、かつフィルムカートリッジの
    排出が不可能な位置で、上記円柱体に係合する段差が形
    成されていることを特徴とするカメラ。
JP32195095A 1995-12-11 1995-12-11 カメラ Pending JPH09160122A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32195095A JPH09160122A (ja) 1995-12-11 1995-12-11 カメラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32195095A JPH09160122A (ja) 1995-12-11 1995-12-11 カメラ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09160122A true JPH09160122A (ja) 1997-06-20

Family

ID=18138248

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32195095A Pending JPH09160122A (ja) 1995-12-11 1995-12-11 カメラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09160122A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006350055A (ja) * 2005-06-17 2006-12-28 Sanyo Electric Co Ltd 蓋体を具えた電気機器
JP2009261610A (ja) * 2008-04-24 2009-11-12 Fujinon Corp 内視鏡湾曲部

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006350055A (ja) * 2005-06-17 2006-12-28 Sanyo Electric Co Ltd 蓋体を具えた電気機器
JP2009261610A (ja) * 2008-04-24 2009-11-12 Fujinon Corp 内視鏡湾曲部

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2623227B2 (ja) 押釦式平面ハンドル装置
US7350384B2 (en) Door device equipped with lock
TWI461162B (zh) Seismic latch structure
JPH09160122A (ja) カメラ
US4226101A (en) Cabinet lock with frangible cover plate and push button lock release and alternative key release
JPH0542425Y2 (ja)
JPH08234283A (ja) フィルム装填チャンバの傾動防止用インターロック機構を有するカメラ
JPH07209736A (ja) カメラのパトローネ取り出し装置
US5983040A (en) Camera with cartridge chamber cover having press-fitted friction piece
JP2000213220A (ja) 車載用収納箱
JP2004131997A (ja) 床付け戸当たり
JP2557056Y2 (ja) 安全機能付き自動車用収納装置
JP2000291311A (ja) ドアストッパ
JP3696572B2 (ja) 開き戸の閉止装置
JP7438042B2 (ja) 戸当り装置
KR0113723Y1 (ko) 디스크 카트리지 취출장치
JP3396540B2 (ja) パトローネイジェクタ
JPH08122910A (ja) カメラのフィルム出入用蓋の開閉機構
JPH06103725A (ja) テープカートリッジ
KR970002229Y1 (ko) 배터리팩 고정장치
JP2000297564A (ja) ハンドル錠
JPH10184161A (ja) ラッチ
JPH0961929A (ja) フィルムカートリッジが装填可能な装置
JPH07199339A (ja) カメラのフィルムカートリッジ取出し装置
JPH08284494A (ja) キー装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040917

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040928

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050614