JPH09159162A - ガス燃焼装置 - Google Patents

ガス燃焼装置

Info

Publication number
JPH09159162A
JPH09159162A JP31536395A JP31536395A JPH09159162A JP H09159162 A JPH09159162 A JP H09159162A JP 31536395 A JP31536395 A JP 31536395A JP 31536395 A JP31536395 A JP 31536395A JP H09159162 A JPH09159162 A JP H09159162A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
solenoid valve
battery
electronic device
burner
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP31536395A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3474988B2 (ja
Inventor
Kenji Touya
謙二 洞谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rinnai Corp
Original Assignee
Rinnai Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rinnai Corp filed Critical Rinnai Corp
Priority to JP31536395A priority Critical patent/JP3474988B2/ja
Publication of JPH09159162A publication Critical patent/JPH09159162A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3474988B2 publication Critical patent/JP3474988B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Feeding And Controlling Fuel (AREA)
  • Regulation And Control Of Combustion (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】電子機器の電源として電池を使用するガス燃焼
装置において、電池の残量が少なくなったときに可能な
限り長期にわたってガスバーナの燃焼運転を行うことが
でき、使用性に優れたガス燃焼装置を提供する。 【解決手段】電池電圧監視回路27により電池26の電
圧が所定電圧以下に低下したことが把握されたとき、ガ
スバーナ1の点火・消火を行うための点火・消火用電子
機器34である主電磁弁11やスパーカ22a等への給
電を可能としつつ、点火・消火用電子機器34以外の切
替電磁弁12や表示ランプ23a〜23cへの給電、さ
らにはグリルバーナ2へのガス供給路10に設けた主電
磁弁14への給電を禁止する給電禁止手段31を備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスコンロ等のガ
ス燃焼装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばガスコンロでは、商用電源、ある
いは電池を電源として動作する各種の電子機器を備えた
ものが一般に知られており、この種の電子機器として
は、例えばガスバーナへのガス供給路を開閉する電磁弁
や、点火用のスパーカ、ランプやブザー等の報知器、そ
れらを駆動制御する電子回路等が挙げられる。また、例
えばガスバーナに主ガス供給路とその主ガス供給路から
分岐された副ガス供給路とを並列に接続したものにあっ
ては、主ガス供給路にそれを開閉する電磁弁を設け、使
用者により所定の調理モードが選択されたとき、該主ガ
ス供給路の電磁弁を調理物の温度等に応じて開閉するこ
とで、ガスバーナの火力を適宜強弱に切換えて火力調整
を行うようにしたものが知られており、このようなガス
コンロでは、上記主ガス供給路の電磁弁も前記電子機器
に含まれる。さらに、コンロ用のガスバーナの他に、グ
リルバーナを備えたものにあっては、該グリルバーナへ
のガス供給路にも、そのグリルバーナへのガス供給を遮
断したり、該グリルバーナの火力を調整するための電磁
弁が電子機器として備えられる。
【0003】一方、例えば電池を前記電子機器の電源と
して使用するガスコンロでは、電池の電圧を監視し、そ
の電圧が所定電圧以下となると、電池の交換を使用者に
促す警報を発したり、ガスコンロの運転を停止するもの
が知られている。また、商用電源を使用するものにあっ
ては、前記電子機器の補助電源としての電池を備え、停
電時に該電池から電子機器に給電することで、停電時に
もガスコンロの運転を行うことができるようにしたもの
も知られている。
【0004】しかしながら、従来のこの種のガスコンロ
では、電池の容量が少なくなった段階でも、前記各電子
機器を動作させ得る程度に電池の容量が残っている限り
は、該電池から全ての電子機器に給電し得るようにして
いた。このため、電池のさらなる消耗が早期に進行し
て、ガスコンロが早期に使用できない状態となると共
に、早期に電池を新たなものと交換しなければならず、
使用性が損なわれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる不都合
を解消し、電子機器の電源として電池を使用し、あるい
は、電子機器の電源である商用電源の停電時に補助電源
として電池を使用するガス燃焼装置において、電池の残
量が少なくなったときや、商用電源の停電時に可能な限
り長期にわたってガスバーナの燃焼運転を行うことがで
き、使用性に優れたガス燃焼装置を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明の第1の態様は、ガスバーナの点火・消火
を行うための点火・消火用電子機器と、前記ガスバーナ
の燃焼運転の所定の付加的制御又は所定の報知を行うた
めの付加的電子機器と、前記各電子機器の電源である電
池と、前記電池の電圧があらかじめ定めた所定電圧以上
であるか否かを監視する電池電圧監視手段とを備えたガ
ス燃焼装置において、前記電池電圧監視手段により前記
電池の電圧が所定電圧よりも低くなったことが把握され
たとき、該電池から前記点火・消火用電子機器への給電
を可能とし、且つ該点火・消火用電子機器以外の前記付
加的電子機器への給電を禁止する給電制限手段を備えた
ことを特徴とするものである。
【0007】かかる本発明の第1の態様によれば、前記
電池の電圧が所定電圧以下となって、該電池の残量が少
なくなると、前記給電制限手段により、前記点火・消火
用電子機器以外の前記付加的電子機器への給電が禁止さ
れるため、該付加的電子機器を使用するガスバーナの燃
焼運転の付加的制御又は所定の報知は行われなくなるも
のの、点火・消火用電子機器への給電は可能であるの
で、ガスバーナの必要最低限の燃焼運転は行うことがで
きる。そして、このとき、電池の負荷は、点火・消火用
電子機器のみとなるので、電池の消耗が抑制され、ガス
バーナの必要最低限の燃焼運転を比較的長期にわたって
行うことが可能となる。
【0008】従って、本発明の第1の態様によれば、電
池の残量が少なくなったときに可能な限り長期にわたっ
てガスバーナの燃焼運転を行うことができ、使用性に優
れたものとすることができる。
【0009】また、本発明の第2の態様は、前記の目的
を達成するために、ガスバーナの点火・消火を行うため
の点火・消火用電子機器と、前記ガスバーナの燃焼運転
の所定の付加的制御又は所定の報知を行うための付加的
電子機器と、前記各電子機器の電源である商用電源の停
電時の補助電源としての電池とを備えたガス燃焼装置に
おいて、前記商用電源の停電時に前記電池から前記点火
・消火用電子機器への給電を可能とし、且つ該点火・消
火用電子機器以外の前記付加的電子機器への給電を禁止
する給電制限手段を備えたことを特徴とするものであ
る。
【0010】かかる本発明の第2の態様によれば、前記
商用電源の停電時には、前記給電制限手段により、前記
電池から点火・消火用電子機器以外の前記付加的電子機
器への給電が禁止されるため、該付加的電子機器を使用
するガスバーナの燃焼運転の付加的制御又は所定の報知
は行われなくなるものの、電池から点火・消火用電子機
器への給電は可能であるので、ガスバーナの必要最低限
の燃焼運転は行うことができる。そして、このとき、電
池の負荷は、点火・消火用電子機器のみとなるので、電
池の消耗が抑制され、該電池を補助電源として使用した
ガスバーナの必要最低限の燃焼運転を比較的長期にわた
って行うことが可能となる。
【0011】従って、本発明の第2の態様によれば、商
用電源の停電時に、補助電源としての電池を使用して可
能な限り長期にわたってガスバーナの燃焼運転を行うこ
とができ、使用性に優れたものとすることができる。
【0012】かかる本発明の第1及び第2の態様におい
て、前記点火・消火用電子機器は、少なくとも前記ガス
バーナへのガス供給及びその遮断を行うべく該ガスバー
ナへのガス供給路に設けられた電磁弁と、該電磁弁の開
閉を駆動制御するための電磁弁駆動制御回路とを含む。
【0013】さらに、前記ガスバーナに電気的に点火す
る点火装置を備える場合には、前記点火・消火用電子機
器は、該点火装置も含む。
【0014】この場合、前記第1の態様において、前記
電池の電圧が所定電圧以下に低下したときや、前記第2
の態様において、前記商用電源の停電時には、前記電池
からの給電によって、上記電磁弁の開閉動作を行って、
ガスバーナへのガス供給やその遮断を行うことができ、
さらに、電気的に点火する点火装置を備える場合には、
前記電池からの給電によって、該点火装置を作動させる
ことができるので、前記ガスバーナの点火・消火を支障
なく行うことができる。尚、ガスバーナに電気的に点火
する点火装置を具備しないものでは、例えば電源を必要
としない圧電式の点火装置やマッチ、市販ライター等に
ガスバーナの点火を行うことができる。
【0015】また、本発明の第1及び第2の態様におい
て、例えば前記ガスバーナに接続された主ガス供給路
と、該主ガス供給路から分岐されて該主ガス供給路と並
列に前記ガスバーナに接続された副ガス供給路と、前記
ガスバーナの燃焼時にその火力調整を行うべく前記主ガ
ス通路を開閉する火力調整用電磁弁とを備える場合に
は、前記付加的電子機器は、少なくとも該火力調整用電
磁弁を含む。
【0016】これによれば、前記第1の態様において、
前記電池の電圧が所定電圧以下に低下したときや、前記
第2の態様において、前記商用電源の停電時には、前記
副ガス供給路の火力調整用電磁弁の開閉によるガスバー
ナの火力調整は行うことができなくなるものの、前述の
ように、ガスバーナの必要最低限の単なる燃焼運転は行
うことができるので、ガス燃焼装置としての必要最低限
の機能は確保される。そして、火力調整用電磁弁への給
電を禁止することで、電池の負荷が軽減し、ガスバーナ
の必要最低限の燃焼運転を可能な限り長期にわたって行
うことができる。
【0017】この場合、前記火力調整用電磁弁が、一時
的な通電により開閉する自己保持型電磁弁により構成さ
れているときには、前記給電制限手段は、該火力調整用
電磁弁を開状態とすべく該火力調整用電磁弁に通電せし
めた後、該火力調整用電磁弁への給電を禁止することが
好ましい。
【0018】すなわち、前記火力調整用電磁弁が閉じた
まま該火力調整用電磁弁への給電を禁止すると、ガスバ
ーナに前記副ガス供給路のみからガスが供給されること
となって、そのガス供給量が少ないものとなり、該ガス
バーナの通常の火力を得ることができなくなが、上記の
ように自己保持型電磁弁からなる火力調整用電磁弁を開
状態とした後に、前記付加的電子機器である火力調整用
電磁弁への電池からの給電を禁止することで、ガスバー
ナには、主ガス供給路と副ガス供給路の両者からガスが
供給されることとなって、必要な火力を得ることができ
る。
【0019】あるいは、前記火力調整用電磁弁を、継続
的な通電により閉状態となり、且つその通電の遮断によ
り開状態となる通電保持型電磁弁により構成してもよ
い。
【0020】これによれば、前記給電制限手段により火
力調整用電磁弁への給電が禁止されても、その後、該火
力調整用電磁弁は開状態に保持されるので、ガスバーナ
には、主ガス供給路と副ガス供給路の両者からガスが供
給されることとなって、必要な火力を得ることができ
る。
【0021】また、本発明の第1及び第2の態様におい
て、所定の報知を行う報知ランプ又は報知ブザーを備え
るときには、前記付加的電子機器は、該報知ランプ又は
報知ブザーを含む。
【0022】これによれば、前記第1の態様において、
前記電池の電圧が所定電圧以下に低下したときや、前記
第2の態様において、前記商用電源の停電時には、前記
報知ランプや報知ブザーによる所定の報知は行われなく
なるものの、前述のように、ガスバーナの必要最低限の
単なる燃焼運転は行うことができるので、ガス燃焼装置
としての必要最低限の機能は確保される。そして、報知
ランプや報知ブザーへの給電を禁止することで、電池の
負荷が軽減し、ガスバーナの必要最低限の燃焼運転を可
能な限り長期にわたって行うことができる。
【0023】また、本発明の第1及び第2の態様におい
て、前記ガス燃焼装置が、調理物を載架して加熱する前
記ガスバーナと、グリルバーナと、該グリルバーナへの
ガス供給及びその遮断を行うべく該ガスバーナへのガス
供給路に設けられたグリル用電磁弁とを備えたガスコン
ロであるときには、前記給電制限手段は、前記電池から
該グリル用電磁弁への給電を禁止する手段を具備する。
【0024】これによれば、前記第1の態様において、
前記電池の電圧が所定電圧以下に低下したときや、前記
第2の態様において、前記商用電源の停電時には、グリ
ルバーナの燃焼運転はできなくなって、該グリルバーナ
による魚調理等の調理を行うことができなくなるもの
の、前記ガスバーナによる燃焼運転は行うことができる
ので、該グリルバーナに代えて、該ガスバーナによる調
理を応急的に行うことができる。従って、使用性に優れ
たものとなる。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の第1の態様の一実施形態
を図1を参照して説明する。図1は本実施形態のガス燃
焼装置のシステム構成図である。
【0026】図1を参照して、本実施形態のガス燃焼装
置は例えばグリル付ガスコンロであり、1はコンロ用ガ
スバーナ、2はグリルバーナ、3はこれらのバーナ1,
2にガスを供給するガス供給路である。
【0027】コンロ用ガスバーナ1は、五徳(図示しな
い)上に載架された調理物A(調理容器を含む)を加熱
するものであり、その中心部には調理物Aの温度を検出
する温度検出器4が設けられている。また、コンロ用ガ
スバーナ1の近傍箇所には、該ガスバーナ1の点火を行
うための点火電極5が設けられている。
【0028】グリルバーナ2は、グリル庫6内に収容す
る調理物Bを加熱するものであり、その近傍箇所にコン
ロ用ガスバーナ1と同様に点火電極7が設けられてい
る。
【0029】ガス供給路3は、両バーナ1,2で共通の
元ガス供給路8と、該元ガス供給路8から分岐されてそ
れぞれコンロ用ガスバーナ1及びグリルバーナ2に接続
されたコンロ用主ガス供給路9及びグリル用主ガス供給
路10とを備えている。
【0030】コンロ用主ガス供給路9には、上流側から
順に、主電磁弁11、切替電磁弁12(火力調整用電磁
弁)及び流量調整機構13が設けられている。そして、
主電磁弁11及び切替電磁弁12の間で主ガス供給路9
から副ガス供給路9aが分岐され、この副ガス供給路9
aは、切替電磁弁12及び流量調整機構13の間で主ガ
ス供給路9に合流して主ガス供給路9と並列にコンロ用
ガスバーナ1に接続されている。尚、主ガス供給路9と
福ガス供給路9aは分岐されたままコンロ用ガスバーナ
1に接続するようにしてもよい。
【0031】また、グリル用ガス供給路10には、上流
側から順に、主電磁弁14(グリル用電磁弁)及び流量
調整機構15が設けられている。
【0032】この場合、各主電磁弁11,14は、通電
保持型の電磁弁であり、それぞれコンロ用ガスバーナ1
及びグリルバーナ2に対応してガスコンロの筐体(図示
しない)に設けられた押ボタンであるコンロ用点火・消
火ボタン16及びグリル用点火・消火ボタン17を点火
操作(押操作)することで、バネ11a,14aの付勢
力に抗して機械的に開弁されると共に、この状態で各主
電磁弁11,14に継続的に通電することにより点火・
消火ボタン16,17の点火操作を解除しても開弁状態
に保持されるようになっている。そして、各主電磁弁1
1,14への通電を遮断することで、バネ11a,14
aの付勢力により該主電磁弁11,14が閉弁される。
【0033】また、切替電磁弁12は、例えば自己保持
型の電磁弁であり、それに一時的に通電することで、開
閉状態が開から閉、あるいは閉から開に切替えられ、そ
の後は、通電を断ってもその開閉状態が磁石の磁気力等
により保持されるようになっている。
【0034】尚、各流量調整機構13,15は、その開
度を手動で調整して各主ガス供給路9,10を流れるガ
スの流量を調整するものである。
【0035】また、図1において、18はガスコンロの
運転を制御するマイクロコンピュータ(以下、マイコン
という)、19,20,21はそれぞれマイコン18の
指示により主電磁弁14,11及び切替電磁弁12の通
電駆動を行うグリル用主電磁弁駆動回路、コンロ用主電
磁弁駆動回路及び切替電磁弁駆動回路、22は各点火電
極5,7に火花放電を生ぜしめるスパーカ22aをマイ
コン18の指示により通電駆動するスパーカ駆動回路、
23は所定の報知を行う表示ランプ23a〜23cをマ
イコン18の指示により通電駆動する表示駆動回路、2
4は所定の報知を行うブザー24aをマイコン18の指
示により通電駆動するブザー駆動回路、25はガスコン
ロの電源である電池26からマイコン18や各駆動回路
19〜24に給電する電源回路、27は電池26の電圧
を監視する電池電圧監視回路(電池電圧監視手段)、2
8はコンロ用ガスバーナ1における調理物Aの加熱温度
をある一定温度に保持するような温調制御を行う旨等を
使用者がマイコン18に指示するための操作器である。
【0036】電源回路25には、前記各点火・消火ボタ
ン16,17の点火操作によって閉成し、それぞれ図示
しないハートカム機構により閉成保持するマイクロスイ
ッチ29,30が接続されている。そして、該電源回路
25は、マイクロスイッチ29が閉成したとき、電池2
6からコンロ用主電磁弁駆動回路20や切替電磁弁駆動
回路21に給電し、これらの駆動回路20,21による
主電磁弁11や切替電磁弁12への通電を可能な状態と
する。同様に、電源回路25は、マイクロスイッチ30
が閉成したとき、電池26からグリル用主電磁弁駆動回
路19に給電し、該駆動回路19による主電磁弁14へ
の通電を可能な状態とする。
【0037】また、電源回路25は、マイクロスイッチ
29,30のいずれかが閉成すると、電池26からマイ
コン18やスパーカ駆動回路22、表示駆動回路23、
ブザー駆動回路24に給電し、マイコン18を起動した
り、各駆動回路22〜24によるスパーカ22a、表示
ランプ23a〜23c、ブザー24aへの通電を可能な
状態とする。
【0038】さらに、電源回路25は、マイクロスイッ
チ29,30のいずれかが閉成すると、電池26の電圧
に応じた電圧を電池電圧監視回路27に付与する。
【0039】尚、マイクロスイッチ29,30は、それ
ぞれ点火・消火ボタン16,17の消火操作によって開
成し、両スイッチ29,30の開成状態では、電源回路
25は、マイコン18等に給電しない。また、各駆動回
路19〜24は、電源回路25から給電を受けた状態
で、それぞれマイコン18の指示により主電磁弁14,
11、切替電磁弁12、スパーカ22a、表示ランプ2
3a〜23c、ブザー24aに通電してこれらを動作さ
せる。また、各マイクロスイッチ29,30が閉成した
とき、電源回路25はその旨を示す信号をマイコン18
に出力する。
【0040】電池電圧監視回路27は、マイクロスイッ
チ29又は30の閉成状態で電源回路27から与えられ
る電圧により電池26の電圧を監視し、その電池電圧が
あらかじめ定めた所定の電圧以下となったときに、その
旨を示す信号をマイコン18に出力する。
【0041】表示ランプ23a〜23cは、それぞれそ
の点灯により、例えばコンロ用ガスバーナ1の燃焼運転
中である旨の報知、グリルバーナ2の燃焼運転中である
旨の報知、前記温調制御を行っている旨の報知を行う。
【0042】ブザー24aは、その発音により、後述の
給電制限を行う旨の報知を行う。
【0043】マイコン18は、電源回路25から給電さ
れた状態で、操作器28による指示や電源回路25から
与えられる各マイクロスイッチ29,30の閉成を示す
信号、温度検出器4の検出信号、電池電圧監視回路27
の出力等に基づき、スパーカ駆動回路22や、グリル用
主電磁弁駆動回路19、コンロ用主電磁弁駆動回路2
0、切替電磁弁駆動回路21、表示駆動回路23、ブザ
ー駆動回路24を制御して、ガスバーナ1やグリルバー
ナ2の点火制御や、ガスバーナ1側における前記温調制
御等、ガスコンロの運転を制御する(これらの制御の詳
細は後述する)。
【0044】また、マイコン18は、その機能的構成と
して給電制限手段31を具備しており、該給電制限手段
31は、電池電圧監視回路27の出力により電池26の
電圧が所定電圧以下に低下したことが把握されたとき、
後述のように電池26からの給電を制限する制御を行
う。
【0045】尚、本発明の構成に対応して、点火電極
5、スパーカ22a及びスパーカ駆動回路22は点火装
置32を構成し、コンロ用主電磁弁駆動回路20及びマ
イコン18は電磁弁駆動制御回路33を構成するもので
ある。そして、点火装置32及び電磁弁駆動制御回路3
3は、主電磁弁11と併せて点火・消火用電子機器34
を構成し、切替電磁弁12及び表示ランプ23a〜23
cは、付加的電子機器である。
【0046】次に、かかるグリル付ガスコンロの作動を
説明する。
【0047】まず、電池26の残量が十分にある場合
(電池26の電圧が電池電圧監視回路27における所定
電圧よりも高い場合)の作動を説明する。
【0048】例えば、使用者がコンロ用ガスバーナ1で
の調理物Aの調理を行うべく、点火・消火ボタン16を
点火操作すると、主電磁弁11が機械的に開弁されると
同時にマイクロスイッチ29が閉成する。この時、電源
回路25は、グリル用主電磁弁駆動回路19を除く各駆
動回路20〜24及びマイコン18に給電してこれらを
起動すると共に、コンロ用ガスバーナ1に対応するマイ
クロスイッチ29が閉成した旨を示す信号をマイコン1
8に出力する。さらに電源回路25は電池電圧監視回路
27に電池26の電圧に応じた電圧を付与し、この時、
該電池電圧監視回路27は、電池26の電圧が所定電圧
よりも高い旨、すなわち電池26の残量が十分にある旨
を示す信号をマイコン18に出力する。
【0049】上記のように起動されたマイコン18は、
切替電磁弁駆動回路21に指示して、該切替電磁弁駆動
回路21により、自己保持型電磁弁である切替電磁弁1
2を開弁状態とするように該切替電磁弁12に一時的に
通電せしめ、切替電磁弁12を開弁状態とする。また、
コンロ用主電磁弁駆動回路20に指示して、該主電磁弁
駆動回路20により、通電保持型電磁弁である主電磁弁
11に通電せしめ、該主電磁弁11を開弁保持する。さ
らに、マイコン18は、スパーカ駆動回路22に指示し
て、該スパーカ駆動回路22により一定時間スパーカ2
2aを通電駆動し、点火電極5に火花放電を生ぜしめ
る。
【0050】これにより、ガスバーナ1に主ガス供給路
9及び副ガス供給路9aの両者から十分なガスが供給さ
れつつ該ガスバーナ1が点火され、ガスバーナ1の燃焼
が開始する。尚、点火・消火ボタン16の押圧を解いて
も、ハートカム機構により点火・消火ボタン16は操作
一に保持されており、マイクロスイッチ29は閉成状態
に保たれている。
【0051】尚、このようなガスバーナ1の点火に際し
て、マイコン18は、ガスバーナ1の近傍に設けた図示
しない熱電対等によりガスバーナ1の着火の有無を監視
しており、ガスバーナ1が正常に着火した場合には、表
示駆動回路23により表示ランプ23aに通電してこれ
を点灯させ、ガスバーナ1の燃焼運転が行われている旨
の報知を行う。そして、ガスバーナ1が正常に着火しな
かった場合には、コンロ用主電磁弁駆動回路20による
主電磁弁11への通電を解除して、該主電磁弁11を閉
弁せしめ、ガスバーナ1へのガスの供給を遮断する。
【0052】上記のような点火作動(不着火時の作動も
含む)は、使用者がグリルバーナ2による調理を行うべ
く点火・消火ボタン17を点火操作した場合も同様に行
われる。この場合には、グリル用主電磁弁駆動回路19
により主電磁弁14に通電しつつ、スパーカ駆動回路2
2によりスパーカ22aを介して点火電極7に火花放電
を生ぜしめ、グリルバーナ2を点火する。そして、グリ
ルバーナ2が正常に着火すると、表示駆動回路23によ
り表示ランプ23bに通電せしめてこれを点灯させる。
【0053】前述のようなコンロ用ガスバーナ1の燃焼
運転において、使用者が操作器28によりマイコン18
に前記温調制御を行うべき旨を指示すると、マイコン1
8は、表示駆動回路23により表示ランプ23cに通電
してこれを点灯させ、温調制御を行うモードである旨の
報知を行う。そして、マイコン18は、温度検出器4に
より得られる調理物Aの加熱温度に基づき、例えばその
加熱温度をあらかじめ定められた所定の温度や使用者に
より設定された温度(以下、温調温度という)に維持す
るように、適宜、切替電磁弁駆動回路21により切替電
磁弁12に通電して、該切替電磁弁12を開閉制御す
る。
【0054】すなわち、マイコン18は、温度検出器4
により得られる調理物Aの加熱温度が前記温調温度より
も高くなると、切替電磁弁駆動回路21により切替電磁
弁12にこれを閉弁状態とするための電流を一時的に通
電して、該切替電磁弁12を閉弁させる。この時、ガス
バーナ1には、副ガス供給路9aのみから少量のガスが
供給されることとなって、該ガスバーナ1の火力は弱火
となる。
【0055】また、調理物Aの加熱温度が前記温調温度
よりも低くなると、マイコン18は、切替電磁弁駆動回
路21により切替電磁弁12にこれを開弁状態とするた
めの電流を一時的に通電して、該切替電磁弁12を開弁
させる。この時、ガスバーナ1には、主ガス供給路9と
副ガス供給路9aの両者からガスが供給されることとな
って、該ガスバーナ1の火力は強火となる。
【0056】これにより調理物Aの温度が前記温調温度
に維持されるように、ガスバーナ1の火力が調整され
る。
【0057】次に、例えばガスバーナ1による調理物A
の加熱調理の終了後、使用者が点火・消火ボタン16を
消火操作すると、該点火・消火ボタン16がハートカム
機構により開始位置に戻るので、マイクロスイッチ29
が開成する。この時、電源回路25からコンロ用主電磁
弁駆動回路19への給電が停止して、主電磁弁11への
通電も遮断され、該主電磁弁11がバネ11aの付勢力
により閉弁する。これにより、ガスバーナ1へのガスの
供給が遮断されて、ガスバーナ1が消火される。また、
この時、表示駆動回路23による表示ランプ23aへの
通電も遮断され、該表示ランプ23aが消灯される。さ
らに、グリルバーナ2が使用されていない場合には、電
源回路25からマイコン18への給電も停止される。
このような消火作動は、グリルバーナ2の燃焼運転中
に、使用者が点火・消火ボタン17を消火操作した場合
も同様に行われる。
【0058】尚、本実施形態のガスコンロでは、マイコ
ン18は、ガスバーナ1及びグリルバーナ2のいずれの
燃焼中であっても、各バーナ1,2の失火の有無を図示
しない熱電対により監視しており、各バーナ1,2の失
火が生じた場合には、それに対応する主電磁弁駆動回路
20,19に指示して、主電磁弁11,14への通電を
遮断せしめ、これにより該主電磁弁11,14を閉弁せ
しめて、各バーナ1,2を消火する。また、ガスバーナ
1の燃焼運転中において、マイコン18は、随時、温度
検出器4により得られる調理物Aの加熱温度を監視して
おり、その加熱温度が過剰な高温となると、失火の場合
と同様に、主電磁弁11を閉弁せしめてガスバーナ1を
消火する。
【0059】次に、電池26の残量が少なくなって、そ
の電圧が前記電池電圧監視回路27における所定電圧以
下に低下した場合の作動を説明する。
【0060】例えばガスバーナ1の燃焼運転中におい
て、電池26の電圧が所定電圧以下となると、その旨を
示す信号が電池電圧監視回路27からマイコン18に付
与される。
【0061】この時、まず、マイコン18の給電制限手
段31が、ブザー駆動回路24に指示して、ブザー24
aに一定時間通電せしめて該ブザー24aを鳴動させ、
以下に説明する給電制限を行う旨を使用者に報知する。
【0062】次いで、マイコン18の給電制限手段31
は、切替電磁弁駆動回路21により切替電磁弁12を開
弁させるための電流を一時的に該切替電磁弁12に通電
せしめて(切替電磁弁12の開閉状態を検出できないも
のでは強制的に通電。開閉状態を検出する手段を有する
ものでは、閉状態の場合のみ通電)、該切替電磁弁12
を開弁状態に保持させた後、該切替電磁弁駆動回路21
に継続的に、切替電磁弁12への通電を行わない旨の指
示を付与し、該切替電磁弁駆動回路21による切替電磁
弁12への以後の通電を禁止する。また、マイコン18
の給電制限手段31は、表示駆動回路23に指示して、
該表示駆動回路23による各表示ランプ23a〜23c
への以後の通電を禁止する。さらに、マイコン18の給
電制限手段31は、グリル用主電磁弁駆動回路19に指
示して、該主電磁弁駆動回路19による主電磁弁14へ
の以後の通電を禁止する。この場合、グリルバーナ2が
燃焼運転中であった場合には、主電磁弁14への通電が
停止して、該主電磁弁14が閉弁し、グリルバーナ2の
燃焼運転が停止する。
【0063】一方、マイコン18は、コンロ用主電磁弁
駆動回路20に対して、主電磁弁11への通電を禁止す
ることはなく、従って、点火・消火ボタン16が消火操
作されたり、あるいは、ガスバーナ1が失火したり、調
理物Aの加熱温度が過剰高温とならない限り、ガスバー
ナ1の燃焼中に主電磁弁駆動回路20による主電磁弁1
1への通電は継続して、該主電磁弁11は開弁状態に保
持され、ガスバーナ1の燃焼運転が継続する。尚、この
場合、ガスバーナ1の火力は、流量調整機構13を操作
することで、任意に調整できる。
【0064】また、例えばガスバーナ1の点火時におい
て、電池26の電圧が所定電圧以下である旨を示す信号
が電池電圧監視回路27からマイコン18に付与される
と、マイコン18の給電制限手段31は、前述の場合と
同様に、ブザー駆動回路24によりブザー24aに一定
時間通電せしめて該ブザー24aを鳴動させ、給電制限
を行う旨を使用者に報知する。さらに、マイコン18の
給電制限手段31は、切替電磁弁駆動回路21により切
替電磁弁12を開弁させるための電流を一時的に該切替
電磁弁12に通電せしめて、該切替電磁弁12を開弁状
態に保持させた後、該切替電磁弁駆動回路21による切
替電磁弁12への以後の通電を禁止すると共に、表示駆
動回路23による各表示ランプ23a〜23cへの以後
の通電を禁止し、また、該主電磁弁駆動回路19による
主電磁弁14への以後の通電を禁止する。
【0065】一方、マイコン18は、コンロ用主電磁弁
駆動回路20及びスパーカ駆動回路22に対して、主電
磁弁11及びスパーカ22aへの通電を禁止することは
なく、点火・消火ボタン16の点火操作によって、前述
の通常の場合(電池26の残量が十分にある場合)と同
様に、コンロ用主電磁弁駆動回路20やスパーカ駆動回
路22の作動によりガスバーナ1の点火が行われる。
【0066】前述のような給電制限により、以後は、ガ
スバーナ1の燃焼運転において、操作器28の操作にか
かわらず切替電磁弁12の開閉による前記温調制御は行
われなくなるものの、ガスバーナ1における温調制御以
外の必要最低限の燃焼運転(点火・消火を含む)は、通
常の場合と同様に行われるので、該ガスバーナ1の燃焼
運転により調理を行うことができる。また、各表示ラン
プ23a〜23cによる報知も行われなくなるものの、
その報知は、ガスバーナ1の燃焼運転が行われている旨
等、ガスバーナ1の燃焼運転自体には、影響を及ぼすも
のではないので、その報知が行われなくなっても、さほ
ど支障はない。さらに、主電磁弁14が閉弁状態に保持
されてグリルバーナ2の燃焼運転も行われなくなるもの
の、ガスバーナ1の燃焼運転は行われるので、代用的に
ガスバーナ1を使用して調理を行うことができる。
【0067】この場合、前述の給電制限によって、電池
26から電源回路25を介した給電は、主として主電磁
弁11やスパーカ22a、マイコン18のみに行われる
こととなるため、電池26の負荷が少ないものとなる。
これにより、電池26の消耗を極力遅延させることがで
き、ガスバーナ1の燃焼運転を比較的長期にわたって行
うことができる。従って、例えば使用者が電池26の予
備を用意していない場合に、迅速に新たな電池26に交
換せずともガスバーナ1の燃焼運転を比較的長い時間に
わたって行うことができ、使用勝手がよい。
【0068】また、前述の給電制限に際しては、自己保
持型電磁弁である切替電磁弁12にそれを開弁状態とす
る電流を一時的に通電して、該切替電磁弁12を開弁状
態とした後、該切替電磁弁12への通電を禁止するの
で、例えば温調制御を行っている際に、電池26の残量
が少なくなった場合に、切替電磁弁12が閉弁状態に保
持されてガスバーナ1へのガスの供給量が少量に保持さ
れてしまうようなことがなく、ガスバーナ1に主ガス供
給路9と副ガス供給路9aの両者からガスが供給され
て、ガスバーナ1の必要な火力を確保することができ
る。
【0069】次に、本発明の第2の態様の一実施形態を
図2を参照して説明する。図2は本実施形態のガス燃焼
装置のシステム構成図である。尚、本実施形態のガス燃
焼装置は、図1のものと基本構成を同一としたグリル付
ガスコンロであり、図1と同一の構成部分については、
同一の参照符号を付して説明を省略する。
【0070】図2を参照して、本実施形態のグリル付ガ
スコンロは、交流の商用電源35を主電源とするもので
あり、その商用電源35に接続された電源回路25’
は、商用電源35から直流を生成して、図1のものと同
様にマイコン18や、各駆動回路19〜24に給電す
る。この場合、本実施形態のグリル付ガスコンロは、商
用電源35の停電時の補助電源(非常用電源)としての
電池36を備えており、電源回路25’は、停電時に
は、自動的に電池36を電源としてマイコン18等に給
電するようにしている。また、電源回路25’は、停電
時(電池36からの給電を行う時)には、その旨を示す
信号をマイコン18に出力する。
【0071】他の構成は、図1のものと同一である。
尚、本実施形態のものでは、図1の電池電圧監視回路2
7は備えられていない。
【0072】かかる本実施形態のグリル付ガスコンロに
あっては、商用電源35の正常時の作動は、図1のもの
の通常時の作動と同一である(説明を省略する)。
【0073】一方、例えばガスバーナ1の燃焼運転中
に、商用電源35が停電すると、電源回路25’により
電池36からマイコン18や各駆動回路19〜24に給
電されると共に、その旨を示す信号がマイコン18に付
与される。この時、マイコン18の給電制限手段31
は、図1のものと同様に、ブザー駆動回路24によりブ
ザー24aを通電駆動して給電制限を行う旨を報知せし
める。さらに、グリル用主電磁弁駆動回路19及び表示
駆動回路23による主電磁弁14や表示ランプ23a〜
23cへの通電を禁止すると共に、切替電磁弁駆動回路
21により切替電磁弁12にこれを開弁状態とする電流
を通電せしめた後、切替電磁弁駆動回路21による切替
電磁弁12への以後の通電を禁止する。尚、この時、マ
イコン18は、コンロ用主電磁弁駆動回路20による主
電磁弁11への通電は、禁止することなく継続させ、ガ
スバーナ1の燃焼運転が継続して行われる。
【0074】また、例えば停電時にガスバーナ1の燃焼
運転を行うべく、点火・消火ボタン16を点火操作する
と、電源回路25’により電池36からマイコン18や
各駆動回路19〜24に給電されると共に、その旨を示
す信号がマイコン18に付与される。そして、マイコン
18は、前述の場合と同様に、ブザー24aによる報知
を行わしめると共に、グリル用主電磁弁駆動回路19、
表示駆動回路23及び切替電磁弁駆動回路21による主
電磁弁14、表示ランプ23a〜23c、及び切替電磁
弁12への通電を禁止する一方、図1のものと同様にコ
ンロ用主電磁弁駆動回路20及びスパーカ駆動回路22
による主電磁弁11及びスパーカ22aへの通電を行わ
しめてガスバーナ1の点火を行わしめる。
【0075】このような作動により、電池36を電源と
する停電時には、グリルバーナ2の燃焼運転や、ガスバ
ーナ1における温調制御運転、表示ランプ23a〜23
cによる報知は行われなくなるものの、ガスバーナ1の
温調制御を除く必要最低限の燃焼運転は支障なく行うこ
とができる。そして、この時、主電磁弁14や切替電磁
弁12、表示ランプ23a〜23cへの通電が禁止され
るので、電池36の負荷が軽減し、該電池36によるガ
スバーナ1の燃焼運転を比較的長期にわたって行うこと
ができ、使用勝手がよい。
【0076】また、切替電磁弁12への通電が禁止され
るのは、該切替電磁弁12が開弁状態とされた後である
ので、ガスバーナ1の必要な火力を確保することができ
る。
【0077】尚、本実施形態では、商用電源35の停電
時に給電制限手段31を作動させるようにしたが、電池
電圧が低下したときに給電制限手段31を作動させるよ
うにしてもよい。また、停電時に第1の給電制限(例え
ば表示駆動回路23及び表示ランプ23a〜23cへの
通電を禁止)を行い、電池電圧が低下したときに第2の
給電制限(例えば電磁弁駆動回路19及び主電磁弁14
への通電を禁止)を行うようにしてもよい。
【0078】以上説明した各実施形態では、グリルバー
ナ2の燃焼運転中に、給電制限を行う際に、主電磁弁1
4への通電を強制的に停止して、グリルバーナ2の燃焼
運転を停止するようにしたが、グリルバーナ2による調
理が終了して、点火・消火ボタン17が消火操作される
までは、主電磁弁14への通電を継続し、その後に主電
磁弁14への通電を禁止するようにしてもよい。
【0079】また、前記各実施形態では、ガスバーナ1
の燃焼運転中に、給電制限をする場合に、ガスバーナ1
の燃焼運転を継続するようにしたが、一旦、主電磁弁1
1を強制的に閉弁せしめて、ガスバーナ1の燃焼運転を
停止し、その後、点火・消火ボタン16が再び点火・操
作された時に、給電制限をするようにしてもよい。ま
た、前記各実施形態では、切替電磁弁12として自己保
持型のものを使用した場合を例にとって説明したが、該
切替電磁弁12として、継続的な通電により閉弁状態に
保持され、その通電の遮断によりバネ等により開弁状態
に保持されるような通電保持型の電磁弁を使用してもよ
い。このような通電保持型電磁弁を切替電磁弁12とし
て使用した場合には、該切替電磁弁12への通電を禁止
するだけで、開弁状態に保持されるため、前記各実施形
態のように自己保持型電磁弁を使用した切替電磁弁12
に一旦通電した後、以後の通電を禁止する場合と同様の
効果が得られる。
【0080】また、前記各実施形態では、表示ランプ2
3a〜23cは、それに代えてブザーを用いてもよく、
また、ブザー24aは、それに代えてランプを用いても
よい。
【0081】また、前記各実施形態では、マイコン18
による主電磁弁駆動回路19,20等の制御を行うよう
にしたため、給電制限を行う時も、マイコン18には給
電を行うようにしたが、主電磁弁駆動回路19,20を
マイコン18とは別途の回路により動作させる場合に
は、マイコン18への給電も停止するようにしてもよ
い。
【0082】また、前記各実施形態では、給電制限に際
して、主電磁弁14への通電を禁止して、グリルバーナ
2の燃焼運転を行えないようにしたが、例えば、ガスバ
ーナ1側と同様に、グリルバーナ2側にその火力を自動
調整し得るように切替電磁弁を備えた場合には、主電磁
弁14への通電を禁止せずに、切替電磁弁への通電のみ
を禁止して、グリルバーナ2の必要最低限の燃焼運転を
行うことができるようにしてもよい。また、コンロ用ガ
スバーナ1とグリルバーナ2とが共に使用されている時
は、グリルバーナ2について給電制限(電磁弁駆動回路
19及び主電磁弁14への通電禁止)を行い、グリルバ
ーナ2が単独で使用されている場合には、グリルバーナ
2についての給電制限を行わないようにしてもよい。
【0083】また、前記第2の態様の実施形態では、点
火・消火操作ボタン16,17のいずれかが点火操作さ
れた場合に、マイコン18等への給電を行うようにした
が、マイコン18等への給電を常時行うようにしてもよ
い。
【0084】また、前記各実施形態では、点火装置とし
てスパーカ駆動回路22を備え、電気的に放電するもの
を示したが、電源を必要としない周知の圧電式の点火装
置を備えたものであってもよく、この場合、圧電式の点
火装置は点火・消火用電子機器には含まれない。
【0085】また、前記各実施形態では、グリル付ガス
コンロを例にとって説明したが、本発明は、これに限ら
ず、ガス暖房機等においても適用することが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の態様のガス燃焼装置の一実施形
態のシステム構成図。
【図2】本発明の第2の態様のガス燃焼装置の一実施形
態のシステム構成図。
【符号の説明】
1…ガスバーナ、2…グリルバーナ、3…ガス供給路、
9…主ガス供給路、9a…副ガス供給路、11,14…
主電磁弁、12…切替電磁弁(火力調整用電磁弁、付加
的電子機器)、26,36…電池、23a〜23c…表
示ランプ(報知ランプ、付加的電子機器)、31…給電
制限手段、32…点火装置、33…コンロ用主電磁弁駆
動制御回路、34…点火・消火用電子機器。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガスバーナの点火・消火を行うための点火
    ・消火用電子機器と、前記ガスバーナの燃焼運転の所定
    の付加的制御又は所定の報知を行うための付加的電子機
    器と、前記各電子機器の電源である電池と、前記電池の
    電圧があらかじめ定めた所定電圧以上であるか否かを監
    視する電池電圧監視手段とを備えたガス燃焼装置におい
    て、前記電池電圧監視手段により前記電池の電圧が所定
    電圧よりも低くなったことが把握されたとき、該電池か
    ら前記点火・消火用電子機器への給電を可能とし、且つ
    該点火・消火用電子機器以外の前記付加的電子機器への
    給電を禁止する給電制限手段を備えたことを特徴とする
    ガス燃焼装置。
  2. 【請求項2】ガスバーナの点火・消火を行うための点火
    ・消火用電子機器と、前記ガスバーナの燃焼運転の所定
    の付加的制御又は所定の報知を行うための付加的電子機
    器と、前記各電子機器の電源である商用電源の停電時の
    補助電源としての電池とを備えたガス燃焼装置におい
    て、前記商用電源の停電時に前記電池から前記点火・消
    火用電子機器への給電を可能とし、且つ該点火・消火用
    電子機器以外の前記付加的電子機器への給電を禁止する
    給電制限手段を備えたことを特徴とするガス燃焼装置。
  3. 【請求項3】前記点火・消火用電子機器は、少なくとも
    前記ガスバーナへのガス供給及びその遮断を行うべく該
    ガスバーナへのガス供給路に設けられた電磁弁と、該電
    磁弁の開閉を駆動制御するための電磁弁駆動制御回路と
    を含むことを特徴とする請求項1又は2記載のガス燃焼
    装置。
  4. 【請求項4】前記点火・消火用電子機器は、前記ガスバ
    ーナに電気的に点火する点火装置を含むことを特徴とす
    る請求項3記載のガス燃焼装置。
  5. 【請求項5】前記ガスバーナに接続された主ガス供給路
    と、該主ガス供給路から分岐されて該主ガス供給路と並
    列に前記ガスバーナに接続された副ガス供給路と、前記
    ガスバーナの燃焼時にその火力調整を行うべく前記主ガ
    ス通路を開閉する火力調整用電磁弁とを備え、前記付加
    的電子機器は、少なくとも該火力調整用電磁弁を含むこ
    とを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のガス
    燃焼装置。
  6. 【請求項6】前記火力調整用電磁弁は、一時的な通電に
    より開閉する自己保持型電磁弁により構成され、前記給
    電制限手段は、該火力調整用電磁弁を開状態とすべく該
    火力調整用電磁弁に通電せしめた後、該火力調整用電磁
    弁への給電を禁止することを特徴とする請求項5記載の
    ガス燃焼装置。
  7. 【請求項7】前記火力調整用電磁弁は、継続的な通電に
    より閉状態となり、且つその通電の遮断により開状態と
    なる通電保持型電磁弁により構成されていることを特徴
    とする請求項5記載のガス燃焼装置。
  8. 【請求項8】前記付加的電子機器は、少なくとも所定の
    報知を行う報知ランプ又は報知ブザーを含むことを特徴
    とする請求項1乃至7のいずれかに記載のガス燃焼装
    置。
  9. 【請求項9】前記ガス燃焼装置は、コンロ用の前記ガス
    バーナと、グリルバーナと、該グリルバーナへのガス供
    給及びその遮断を行うべく該ガスバーナへのガス供給路
    に設けられたグリル用電磁弁とを備えたガスコンロであ
    って、前記給電制限手段は、前記電池から該グリル用電
    磁弁への給電を禁止する手段を具備することを特徴とす
    る請求項1乃至8のいずれかに記載のガス燃焼装置。
JP31536395A 1995-12-04 1995-12-04 ガス燃焼装置 Expired - Lifetime JP3474988B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31536395A JP3474988B2 (ja) 1995-12-04 1995-12-04 ガス燃焼装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31536395A JP3474988B2 (ja) 1995-12-04 1995-12-04 ガス燃焼装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09159162A true JPH09159162A (ja) 1997-06-20
JP3474988B2 JP3474988B2 (ja) 2003-12-08

Family

ID=18064517

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31536395A Expired - Lifetime JP3474988B2 (ja) 1995-12-04 1995-12-04 ガス燃焼装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3474988B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003014289A (ja) * 2001-06-27 2003-01-15 Noritz Corp 多機能温水装置
JP2009085491A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Rinnai Corp ガス調理器
JP2013029277A (ja) * 2011-07-29 2013-02-07 Rinnai Corp 熱源装置
JP2013036652A (ja) * 2011-08-05 2013-02-21 Rinnai Corp 給湯装置
JP2013142510A (ja) * 2012-01-11 2013-07-22 Purpose Co Ltd 給湯装置およびその給電方法
JP2016151358A (ja) * 2015-02-16 2016-08-22 リンナイ株式会社 燃焼装置
JP2016169907A (ja) * 2015-03-13 2016-09-23 リンナイ株式会社 燃焼装置
JP2016205730A (ja) * 2015-04-24 2016-12-08 リンナイ株式会社 ガス燃焼装置
JP2017048989A (ja) * 2015-09-04 2017-03-09 株式会社長府製作所 燃焼装置、及び、燃焼制御装置
JP2017067436A (ja) * 2016-11-10 2017-04-06 パーパス株式会社 給湯装置
JP2020018136A (ja) * 2018-07-27 2020-01-30 株式会社パロマ ガスコンロ

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4575332B2 (ja) * 2006-06-28 2010-11-04 リンナイ株式会社 ガスコンロ

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003014289A (ja) * 2001-06-27 2003-01-15 Noritz Corp 多機能温水装置
JP4666195B2 (ja) * 2001-06-27 2011-04-06 株式会社ノーリツ 多機能温水装置
JP2009085491A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Rinnai Corp ガス調理器
JP2013029277A (ja) * 2011-07-29 2013-02-07 Rinnai Corp 熱源装置
JP2013036652A (ja) * 2011-08-05 2013-02-21 Rinnai Corp 給湯装置
JP2013142510A (ja) * 2012-01-11 2013-07-22 Purpose Co Ltd 給湯装置およびその給電方法
JP2016151358A (ja) * 2015-02-16 2016-08-22 リンナイ株式会社 燃焼装置
JP2016169907A (ja) * 2015-03-13 2016-09-23 リンナイ株式会社 燃焼装置
JP2016205730A (ja) * 2015-04-24 2016-12-08 リンナイ株式会社 ガス燃焼装置
JP2017048989A (ja) * 2015-09-04 2017-03-09 株式会社長府製作所 燃焼装置、及び、燃焼制御装置
JP2017067436A (ja) * 2016-11-10 2017-04-06 パーパス株式会社 給湯装置
JP2020018136A (ja) * 2018-07-27 2020-01-30 株式会社パロマ ガスコンロ

Also Published As

Publication number Publication date
JP3474988B2 (ja) 2003-12-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6322352B1 (en) Gas burner system
JP3474988B2 (ja) ガス燃焼装置
JP4369908B2 (ja) ガスコンロ
JP3407997B2 (ja) ガス燃焼器の安全装置
JP3860360B2 (ja) 燃焼装置
JP3636238B2 (ja) 燃焼装置
JP3317325B2 (ja) ガス燃焼装置
JP3588245B2 (ja) 燃焼装置
JP2702383B2 (ja) 燃焼装置
JPH1049264A (ja) 電池電源式電子装置
JP2000161661A (ja) 燃焼装置
JP3836960B2 (ja) 燃焼装置
JP2579112B2 (ja) 燃焼装置
JP3650389B2 (ja) 燃焼装置
JP2706414B2 (ja) 燃焼装置
JP3816142B2 (ja) 燃焼装置
JP2675507B2 (ja) 燃焼装置
JP2000193248A (ja) テ―ブルこんろ
JP4418933B2 (ja) 燃焼器具
JPH0776615B2 (ja) 燃焼制御装置
JP2021134993A (ja) ガス調理器
JP2024000786A (ja) 燃焼装置および加熱調理器
JP2019120452A (ja) ガスコンロ
JPH0719468A (ja) 燃焼装置
JPH08226639A (ja) 燃焼装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080919

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080919

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090919

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100919

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100919

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110919

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120919

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120919

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130919

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term