JP2021134993A - ガス調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザに事前に報知することなく、ガス調理器が不意に使用できなくなるという事態を回避できるようにする。【解決手段】制御部は、バーナが燃焼していない状態で、最初にバーナを点火するための操作部の点火操作がされたという所定条件の下で、負荷に通電した場合に、電池電圧が、警報閾値LB以下になったときには、例外的に点火操作されたバーナの燃焼を開始させる一方に、電池電圧低下の警報を報知する、又は、点火操作されたバーナの燃焼を継続させる一方、電池電圧低下の警報を報知する。【選択図】図6

Description

本発明は、ガス調理器に関し、更に詳しくは、電池を電源として使用するガス調理器に関する。
従来、電池と、該電池から電力が供給されて動作する負荷とを備え、電池の電圧を監視してその交換時期を報知するようにした器具が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第4168041号公報
このような器具、例えば、ガス調理器では、電池を電源として動作する負荷、例えば、電磁弁を駆動したときの電池電圧の電圧降下値を監視するようにしたものがある。この電圧降下値を監視するために、第1設定値と、それより低い第2設定値とを設定し、負荷を駆動したときの電池電圧の電圧降下値が、第1設定値以下になると、電池の交換時期が到来したとして、電池交換ランプやブザーで報知する。
また、負荷を駆動したときの電池電圧の電圧降下値が、第1設定値よりも低い第2設定値以下になると、電池交換ランプやブザーで警報を報知すると共に、負荷を適切に制御できず、誤作動の虞があるとして、バーナへのガスの供給を停止して、バーナの燃焼を停止させるようにしている。
このようなガス調理器では、第2設定値は、誤作動を防止するために、ガス調理器の制御部を構成するマイクロコンピュータの作動限界より高く設定する必要があるのに対して、第1設定値は、電池の交換時期を可及的に延ばすために、低く設定することが望まれる。その結果、第1設定値と第2設定値との差が小さくなる。
このため、負荷を駆動したときの電池電圧の電圧降下が大きい場合には、電圧降下値が、一気に第1設定値を下回って、第2設定値以下になってしまい、ユーザに対して事前の報知がないまま、突然バーナの燃焼が停止し、同時に警報が報知されることになり、ユーザが戸惑うことがある。
例えば、設定温度を維持するようにバーナの火力を自動調整する温調モードでの調理中において、火力を自動調整するために、負荷である電磁弁が駆動されたときに、上記のように電池電圧の電圧降下が大きく、一気に第1設定値を下回って、第2設定値以下になると、調理の途中であるにも関わらず、バーナの燃焼が突然停止し、同時に警報が報知されることになる。
本発明は、上記のような点に鑑みてなされたものであって、ユーザに対して、事前に報知することなく、ガス調理器が不意に使用できなくなるという事態を回避できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では次のように構成している。
(1)本発明は、バーナと、前記バーナを点消火するために操作される操作部と、電池を電源として動作する負荷と、前記操作部の操作に基づいて、前記バーナの燃焼を制御すると共に、前記負荷への通電を制御して該負荷の動作を制御する制御部と、前記電池の電圧を検出する電池電圧検出部と、前記制御部によって制御されて、電池の電圧の低下を報知する報知部とを備え、前記制御部は、前記バーナの燃焼中に、前記負荷へ通電した場合に前記電池電圧検出部による検出電圧が、閾値以下になったときには、前記バーナの燃焼を停止させると共に、前記報知部によって電池電圧の低下を報知するガス調理器であって、
前記制御部は、前記バーナが燃焼していない状態で、最初にバーナを点火するための前記操作部の点火操作がされたという所定条件の下で、前記バーナの燃焼開始前に前記負荷に通電した場合に、前記電池電圧検出部による検出電圧が、前記閾値以下になったときには、前記点火操作された前記バーナの燃焼を開始させると共に、前記報知部によって電池電圧の低下を報知する、又は、前記バーナの燃焼開始後に前記負荷に通電した場合に、前記電池電圧検出部による検出電圧が、前記閾値以下になったときには、前記点火操作された前記バーナの燃焼を継続させると共に、前記報知部によって電池電圧の低下を報知する。
本発明に係るガス調理器は、バーナの燃焼中に、負荷へ通電した場合に電池電圧検出部による検出電圧が低下して、閾値以下になったときには、バーナの燃焼を停止させると共に、報知部によって電池電圧の低下を報知するものである。
しかし、所定条件の下、すなわち、バーナが燃焼していない状態で、最初にバーナを点火するための操作部の点火操作がされたという所定条件の下で、負荷に通電して一時的に高負荷状態とし、電池電圧検出部による検出電圧が、閾値以下になっても、例外的に、バーナに点火して燃焼を開始させる一方、電池電圧が低下したことを報知する、あるいは、既にバーナが点火しているときには、バーナの燃焼を継続させる一方、報知部によって電池電圧の低下を報知する。
このように所定条件の下で、負荷に通電して一時的に高負荷状態とし、電池電圧が閾値以下に低下しても、例外的に、バーナの燃焼を開始あるいはバーナの燃焼を継続する一方、電池電圧の低下を、警報としてユーザに報知することで、電池電圧の低下を知ったユーザは、バーナを消火して電池を交換する、あるいは、電池交換すべきであることを知りつつ、そのままバーナの燃焼を継続することができる。したがって、その後のバーナの継続燃焼中に、例えば、温調モードで火力を自動調整するために、負荷に通電されて電池電圧が閾値以下に低下し、バーナの燃焼が停止されても、既に、ユーザは、点火操作の際に、電池電圧低下の警報を受けているので、不意にバーナの燃焼が停止されたことにはならず、戸惑うこともない。このようにして、ユーザに事前に報知することなく、ガス調理器が不意に使用できなくなるという事態を回避することができ、使い勝手が向上する。
(2)本発明の好ましい実施態様では、前記バーナを複数備えると共に、前記複数の各バーナにそれぞれ対応する前記負荷を複数備え、前記所定条件が、前記複数の全てのバーナが燃焼していない状態で、最初にいずれかのバーナを点火するための前記操作部の前記点火操作がされたという条件である。
この実施態様によると、複数のバーナ及び複数の負荷を備える場合は、所定条件は、複数の全てのバーナが燃焼していない状態で、最初にいずれかのバーナを点火するための操作部の点火操作がされたという条件であるので、最初に点火されるバーナ以外の他のバーナの影響、例えば、温調モードで既に燃焼中の他のバーナに対応する負荷の動作の影響を受けるようなことがなく、電池電圧の低下を正確に検出することができる。
(3)本発明の他の実施態様では、前記制御部は、前記複数のバーナの少なくとも1つのバーナの燃焼中に、他のバーナを点火するための前記操作部の点火操作がされて、前記負荷に通電した場合に、前記電池電圧検出部による検出電圧が、前記閾値以下になったときには、前記燃焼中のバーナの燃焼を停止させると共に、前記他のバーナの燃焼を開始させることなく、前記報知部によって電池電圧の低下を報知する。
この実施態様によると、複数のバーナの少なくとも1つのバーナの燃焼中は、全てのバーナが燃焼していない状態であるという所定条件を満足していないので、例外的な扱いをする必要はなく、他のバーナに点火するために負荷に通電した場合に、電池電圧が、閾値以下になったときには、バーナの燃焼を停止させる共に、他のバーナの燃焼を開始させることなく、電池電圧の低下を、警報として報知する。
また、燃焼中の少なくとも1つのバーナの最初に点火されたバーナについては、その点火の際に、所定条件の下で、負荷に通電して一時的に高負荷状態としたときに、電池電圧が閾値以下に低下し、電池電圧の低下が、既にユーザに警報として事前に報知されているので、バーナの燃焼が停止し、他のバーナの燃焼が開始されなくても、ユーザが戸惑うことはない。
(4)本発明の他の実施態様では、前記閾値を第1閾値とし、前記制御部は、前記所定条件の下で、前記負荷に通電した場合に、前記電池電圧検出部による検出電圧が、前記第1閾値より低い第2閾値以下になったときには、前記点火操作された前記バーナの燃焼を開始させることなく、前記報知部によって電池電圧の低下を報知する、又は、前記点火操作された前記バーナの燃焼を停止させて、前記報知部によって電池電圧の低下を報知する。
この実施態様によると、所定条件の下で、負荷に通電して一時的に高負荷状態としたときに、電池電圧が、第1閾値より低い第2閾値以下になったときには、負荷を適切に制御できず、誤作動の虞があるとして、バーナの点火を禁止して燃焼を開始させることなく、電池電圧の低下を警報として報知する、又は、既にバーナが点火しているときには、バーナの燃焼を停止させて、電池電圧の低下を警報として報知する。これによって、誤作動を防止できる共に、ユーザは、警報を受けて、電池を早急に交換すべきであることを認識できる。
(5)本発明の更に他の実施態様では、前記負荷が、前記バーナへのガス供給路に設けられたラッチ式電磁弁であり、前記ラッチ式電磁弁は、通電されて前記ガス供給路を開閉する。
この実施態様によると、動作に大電流を必要とするラッチ式電磁弁を負荷として電池寿命を判定することができる。
(6)本発明の一実施態様では、前記制御部は、前記バーナを消火するための前記操作部の消火操作に応答して、前記ラッチ式電磁弁に通電して開弁状態とする。
この実施態様によると、バーナを消火するときには、ラッチ式電磁弁に通電して開弁状態とするので、次回の点火時に、強火で安定確実に点火することができる。
(7)本発明の好ましい実施態様では、前記所定条件が、前記バーナが燃焼していない状態で、最初にバーナを点火するための前記操作部の点火操作がされて、該点火操作されたバーナが着火したという条件であり、前記制御部は、前記所定条件の下で、前記負荷に通電した場合に、前記電池電圧検出部による検出電圧が、前記閾値以下になったときには、前記点火操作されて着火した前記バーナの燃焼を継続させると共に、前記報知部によって電池電圧の低下を報知する。
この実施態様によると、所定条件は、バーナが燃焼していない状態で、最初にバーナを点火するための操作部の点火操作がされて、該点火操作されたバーナが着火したという条件であるので、点火操作されたバーナの燃焼が開始された状態で、負荷に通電して一時的に高負荷状態とし、そのときの電池電圧が、閾値以下になったか否かを判定することができる。
(8)本発明の他の実施態様では、当該ガス調理器は、調理に連動して換気装置を作動させる換気連動機能を有し、前記所定条件が、前記バーナが燃焼していない状態で、最初にバーナを点火するための前記操作部の点火操作がされて、該点火操作されたバーナが着火し、かつ、点火操作または着火から一定時間が経過したという条件であり、前記制御部は、前記所定条件の下で、前記負荷に通電した場合に、前記電池電圧検出部による検出電圧が、前記閾値以下になったときには、前記点火操作されて着火した前記バーナの燃焼を継続させると共に、前記報知部によって電池電圧の低下を報知する。
この実施態様によると、所定条件が、バーナが燃焼していない状態で、最初にバーナを点火するための操作部の点火操作がされて、該点火操作されたバーナが着火し、かつ、点火操作または着火から一定時間が経過したという条件であるので、換気装置を駆動するための換気連動信号の送信が終了した後に、負荷に通電することができ、換気連動信号の送信による電池電圧の低下の影響を受けることなく、負荷に通電して電池電圧が、閾値以下になったか否かを正確に判定することができる。
(9)本発明の更に他の実施態様では、前記操作部は、温調モードの設定が可能であり、前記制御部は、前記操作部の温調モードの設定に基づいて、前記負荷への通電を制御して、燃焼中の前記バーナの火力を調整しながら調理を行う前記温調モードを実行可能である。
この実施態様によると、火力を自動調整して温調モードを実行することができ、最初のバーナに点火して温調モードの実行を開始する際に、所定条件の下で、負荷に通電して電池電圧が、閾値以下になったときには、電池電圧の低下が、警報として報知される。したがって、ユーザは、温調モードの実行を停止して電池を交換することができる。これによって、電池を交換することなく、温調モードを実行し、その調理中において、火力を自動調整するために、負荷である電磁弁が駆動されたときに、電池電圧が閾値以下になって、調理の途中で、バーナの燃焼が突然停止されるのを回避することができる。
本発明によれば、バーナの燃焼中に、負荷へ通電した場合に電池電圧が、閾値以下になったときには、バーナの燃焼を停止させると共に、報知部によって電池電圧の低下を報知する。
しかし、所定条件の下、すなわち、バーナが燃焼していない状態で、最初にバーナを点火するための操作部の点火操作がされたという所定条件の下では、負荷に通電して一時的に高負荷状態とした場合に、電池電圧が、閾値以下になっても、例外的に、バーナに点火して燃焼を開始させる一方、電池電圧の低下を、警報として報知する、あるいは、既にバーナが点火しているときには、バーナの燃焼を継続させる一方、電池電圧の低下を、警報として報知する。
電池電圧低下の警報を受けたユーザは、バーナを消火して電池を交換する、あるいは、電池交換すべきであることを知りつつ、そのままバーナの燃焼を継続することができる。したがって、その後のバーナの継続燃焼中に、例えば、温調モードで火力を自動調整するために、負荷が動作して電池電圧が閾値以下に低下し、バーナの燃焼が停止されても、既に、点火操作の際に、電池電圧低下の警報を受けているので、不意にバーナの燃焼が停止されたことにはならず、戸惑うこともない。このようにして、ユーザに事前に報知することなく、ガス調理器が不意に使用できなくなるという事態を回避することができ、使い勝手が向上する。
本発明の一実施形態のガスコンロの全体斜視図である。 図1のガスコンロの調理設定部の正面図である。 図1のガスコンロのコンロバーナおよびグリルバーナへのガス供給の説明図である。 図1のガスコンロの要部のブロック図である。 図1のガスコンロの動作を説明するためのフローチャートである。 図1のガスコンロの所定条件の下における電池電圧の変化及び対応するシーケンスの一例を示す図である。 本発明の他の実施形態の図5に対応するフローチャートである。 本発明の他の実施形態の図6に対応する図である。
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施形態に係るガス調理器としてのガスコンロを説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るガスコンロ1の全体斜視図であり、このガスコンロ1は、コンロ部とグリル部とを備えたビルトイン型のガスコンロである。
このガスコンロ1の天面部を構成するトッププレート11には、複数の加熱部2が設けてある。本実施形態では、図1に示すように、向かって左側および右側に加熱部2として高火力のコンロバーナ31を備えたコンロ部2aが設けてある。トッププレート11の上面には、各コンロバーナ31を中心にして五徳21が設けてあり、前記コンロバーナ31と五徳21と、点火装置23及び点火検知装置24(図3参照)とで、加熱部2としてのコンロ部2aが構成される。
また、ガスコンロ1には、加熱部2としてのグリル部2bが設けてある。この実施形態のグリル部2bは、片面グリルであり、ガスコンロ1の本体内の中央部に形成されるグリル庫と、グリル庫内に設けられる上グリルバーナ29(図3参照)と、点火装置23及び点火検知装置24とで構成され、グリル部2bの前端は、ガスコンロ1の前面部12に開口していてグリル扉28によって開閉自在に閉塞される。
点火装置23は、イグナイタ(図示せず)で発生させる高圧パルスにより、コンロバーナ31及び上グリルバーナ29の燃料ガスの吐出口に設けられる点火プラグに放電を起こさせて点火するもので、イグナイタは後述の図4の制御部5により制御される。
点火検知装置24は、コンロバーナ31及び上グリルバーナ29に設けられる熱電対からなるもので、点火されると火炎の熱により発生する熱起電力が制御部5に認識される。
グリル扉28の両側には、図1に示すように、グリル扉28と共にガスコンロ1の前面部12を構成する前面パネルP1、P2が設けてある。左側の前面パネルP1の上側には、左側のコンロバーナ31を点火及び消火するための点消火ボタン14aが設けてあり、右側の前面パネルP2の上側には、上グリルバーナ29を点火及び消火するための点消火ボタン14b、右側のコンロバーナ31を点火及び消火するための点消火ボタン14cとが設けてある。また前面部12には、各加熱部2の加熱量を調節するために操作される火力調節レバー15(15a〜15c)が、操作部としての各点消火ボタン14(14a〜14c)の上方にそれぞれ設けてある。
ガスコンロ1の左側の前面パネルP1の下側には、図2に示すように、コンロ用の調理設定部7が設けられ、ガスコンロ1の右側の前面パネルP2の左下には、グリル用の操作部8が設けられている。また、ガスコンロ1の右側の前面パネルP2の右下には、制御部5を構成するマイクロコンピュータや各種の負荷の電源となる電池が収容される電池ケース13が設けられている。
コンロ用の調理設定部7は、図2に示すように、揚げもの、炊飯、湯わかしの自動調理のメニューを設定するための設定部や表示部を備えると共に、調理時間を設定するためのプラスキー71a及びマイナスキー71bからなるタイマー入力部71と、タイマー表示部72とを備えている。自動調理では、設定した温度に維持されるように、バーナの火力を自動調整する温調モードを設定することができる。
図3は、ガスコンロ1のコンロバーナ31および上グリルバーナ29へのガス供給の説明図である。
元ガス流路18は、各バーナ31,29用のガス流路61に分岐されており、分岐されたガス流路61には、上流側より安全弁62、メイン弁63が設けてある。メイン弁63の下流側は、大火用の流路61cと小火用の流路61dとが並列に設けてあり、大火用の流路61cにラッチ式電磁弁10が設けてあり、小火用の流路61dには、オリフィスof2が設けてある。
この実施形態では、ラッチ式電磁弁10は、各バーナ31,29に、それぞれ燃料ガスを供給するガス流路61にそれぞれ設けられた開閉弁であって、その開閉が、制御部25によって制御されて燃料ガスの供給遮断を行う。
ラッチ式電磁弁10の下流側と、オリフィスof2の下流側とで、大火用の流路61cと小火用の流路61dとが合流し、更にその下流側には、火力調節レバー15と連動する流量制御弁65が設けてある。
なお、ラッチ式電磁弁10は、開弁方向の極性のパルス電流の通電により開弁状態に移行し、その後は通電を停止した後にも開弁状態を維持し、閉弁方向の極性(開弁用とは逆極性)のパルス電流の通電により閉弁状態に移行し、その後は通電を停止した後にも閉弁状態を維持する。
安全弁62は、点火検知装置24により火炎が検知されている場合にのみ制御部5により開弁状態が維持され、火炎が検知されなくなると、制御部5により閉弁状態に移行する。これにより、煮こぼれや風により立ち消えが起こって点火検知装置24により火炎が検知されなくなった場合に、燃料ガスの流出が防止される。
この実施形態では、各バーナ31,29にそれぞれ対応する各ラッチ式電磁弁10は、消火時には、次回の点火の際に、強火で安定確実に点火できるように、開弁方向に通電されて開弁状態とされる。
コンロバーナ31、上グリルバーナ29の点火を行うには、対応する点消火ボタン14を押し操作する。これによって、対応する安全弁62及びメイン弁63が開弁状態となり、既に開弁状態となっているラッチ式電磁弁10を介して燃料ガスが、対応するコンロバーナ31、上グリルバーナ29に供給されて点火される。
コンロバーナ31、上グリルバーナ29の消火を行うには、対応する点消火ボタン14を押し操作する。これによって、メイン弁63が閉止して消火し、安全弁62が閉止する。更に、ラッチ式電磁弁10は、次回の点火のために、開弁方向に通電されて開弁状態とされる。
図4は、この実施形態の要部のブロック図である。
この実施形態のガスコンロ1は、上記電池ケース13に収容された内部抵抗r、起電力Eの電池4と、この電池4を電源として動作して、各部を制御する制御部5と、電池4の電圧を検出する電池電圧検出部6と、電池4によって動作する負荷である上記のラッチ式電磁弁10と、電池電圧の低下を報知する報知部9とを備えている。この図4では、電池4を電源として動作する負荷の内、ラッチ式電磁弁10のみを代表的に示している。
制御部5は、電池電圧検出部6からの検出信号S1に基づいて、電池電圧を監視する。ラッチ式電磁弁10の駆動を制御する制御部5は、ラッチ式電磁弁10に対して駆動信号S2を出力する一方、ラッチ式電磁弁10から動作信号S3が入力される。
また、制御部5は、駆動信号S4によって報知部9の駆動を制御する。
電池電圧の監視のために、制御部5は、従来の上記第1,第2設定値にそれぞれ対応する前警報閾値Lと、この前警報閾値Lより低い警報閾値Lとを備えている。前警報閾値Lは、電池の交換時期が到来したことを報知してユーザに電池の交換を促す前警報用の閾値である。第1閾値としての警報閾値Lは、電池電圧が低下し、負荷を適切に制御することができず、誤作動の虞があることをユーザに報知する警報用の閾値であって、この電池電圧低下の警報を報知するときには、同時にバーナへのガスの供給を停止して、バーナの点火や燃焼を禁止する。
制御部5は、バーナの燃焼中、例えば、温調モードでのバーナの燃焼中に、火力の自動調整のために、負荷であるラッチ式電磁弁10を駆動したときの電池電圧の電圧降下値が、前警報閾値L以下になると、電池の交換時期が到来したとして、前警報を報知するために報知部9を駆動する。これによって、報知部9は、図示しない電池交換ランプやブザーで前警報を報知する。具体的には、全てのバーナの点消火ボタン14がOFF状態となる迄、電池交換ランプを点滅させ、ブザーを、例えば、「ピー」と一度鳴動させる。
また、制御部5は、温調モードでのバーナの燃焼中に、火力の自動調整のために、ラッチ式電磁弁10を駆動したときの電池電圧の電圧降下値が、前警報閾値Lよりも低い警報閾値L以下になると、負荷を適切に制御することができず、誤作動の虞があるとして、バーナへのガスの供給を停止して、バーナの燃焼を停止させる一方、警報を報知するために報知部9を駆動する。これによって、報知部9は、警報を報知する。この警報は、前警報と同様であり、全てのバーナの点消火ボタン14がOFF状態となる迄、電池交換ランプを点滅させ、ブザーを、例えば、「ピー」と一度鳴動させる。
この例では、前警報閾値Lは、例えば2.10Vであり、警報閾値Lは、例えば2.00Vであり、両閾値L,Lの差は、0.1Vと小さい。
このため、ラッチ式電磁弁10を駆動したときの電池電圧の電圧降下が大きい場合には、電圧降下値が、一気に前警報閾値Lを下回って、警報閾値L以下になってしまい、ユーザに対して事前の報知がないまま、突然バーナの燃焼が停止されてしまうことになる。
そこで、この実施形態では、ユーザに事前に報知することなく、ガスコンロが不意に使用できなくなるという事態を回避できるように、次のように構成している。
すなわち、制御部5は、前警報閾値L及び警報閾値Lに加えて、第2閾値として追加警報閾値Lを備え、電池電圧を監視するようにしている。この追加警報閾値Lは、警報閾値Lよりも低く、かつ、制御部5を構成するマイクロコンピュータの作動限界よりも高い閾値である。この例では、追加警報閾値Lは、例えば、1.90Vである。
上記のように、制御部5は、温調モードなどのバーナの燃焼中に、火力を自動調整するために、ラッチ式電磁弁10を駆動したときの電池電圧の電圧降下値が、警報閾値L以下になると、負荷を適切に制御することができず、誤作動の虞があるとして、バーナへのガスの供給を停止して、バーナの燃焼を停止させるようにしている。
しかし、この実施形態では、所定条件の下で、ラッチ式電磁弁10に通電して一時的に高負荷状態とし、電池電圧の電圧降下値が、警報閾値L以下になっても、バーナの燃焼を停止させことなく、例外的にバーナの燃焼を継続させる一方、電池の交換時期が既に到来しているとして前警報を報知するようにしている。
具体的には、制御部5は、いずれのバーナも燃焼していない状態で、最初にいずれかのバーナを点火するための点火操作がされたという所定条件の下で、所定のバーナに対応するラッチ式電磁弁10を開弁方向に通電して、一時的に高負荷状態にしたときに、電池電圧の電圧降下値が、警報閾値L以下になっても、追加警報閾値L以下でなければ、点火操作によって点火されたバーナの燃焼を停止するのではなく、バーナの燃焼を継続させる一方、電池交換ランプを点滅させると共に、ブザーを一度鳴動させてユーザに、電池交換を促す前警報を報知するようにしている。
このように、いずれのバーナも燃焼していない状態で、最初にいずれかのバーナを点火するための点火操作がされたという所定条件の下で、ラッチ式電磁弁10を開弁方向に通電して、一時的に高負荷な状態とし、そのときの電池電圧の電圧降下値が、警報閾値L以下になっても、例外的に点火したバーナの燃焼を継続させる一方、ユーザに対して、電池交換を促す前警報を報知する。
前警報を受けたユーザは、バーナを消火して電池を交換する。
あるいは、前警報を受けたユーザは、電池を交換することなく、調理が終了する迄、バーナの燃焼を継続させることができる。
このバーナの燃焼を継続させた場合、例えば、火力の自動調整のために、ラッチ式電磁弁10に通電されると、電池電圧の電圧降下値が、警報閾値L以下になるので、通常通り、バーナへのガスの供給を停止して、バーナの燃焼を停止させる。
このとき、ユーザは、既に、前警報を受けているので、不意にバーナの燃焼が停止したことにはならず、ユーザが戸惑うこともない。
また、制御部5は、いずれのバーナも燃焼していない状態で、最初にいずれかのバーナを点火するための点火操作がされたという所定条件の下で、所定のバーナに対応するラッチ式電磁弁10を開弁方向に通電して、一時的に高負荷状態にしたときに、電池電圧の電圧降下値が、追加警報閾値L以下になったときには、負荷を適切に制御することができず、誤作動の虞があるとして、バーナへのガスの供給を停止して、バーナの燃焼を停止させると同時に、警報を発する。
これによって、ガスコンロ1の誤作動を防止することができる。
図5は、本実施形態の上記の動作を説明するためのフローチャートである。
この図5は、上記所定条件の下、すなわち、いずれのバーナも燃焼していない状態で、最初にいずれかのバーナを点火するための点火操作がされたという所定条件の下で、点火操作されたバーナの点火の際の電池電圧の監視制御のフローチャートである。
所定条件の下であるので、全バーナは消火状態にあり(ステップS1)、任意のバーナの点消火ボタンがON操作されると(ステップS2)、ON操作されたバーナに対応する点火装置のイグナイタによる点火動作を開始し(ステップS3)、着火したか否かを判断する(ステップS4)。
着火すると、点火動作を停止して燃焼を開始し(ステップS5)、一時的に高負荷な状態とするために、所定のバーナ、例えば、点火操作されたバーナ以外のバーナに対応するラッチ式電磁弁を開弁方向に通電する(ステップS6)。上記のように、この実施形態のガスコンロ1では、バーナの消火時には、次回のバーナの点火の際に、強火で確実安定に着火できるように、ラッチ式電磁弁は、開弁状態となっている。したがって、ラッチ式電磁弁を開弁方向に通電しても開弁状態のままであって、弁が動くことはない。なお、所定のバーナは、点火操作された当該バーナとしてもよい。
この所定のバーナに対応するラッチ式電磁弁に通電することによって、一時的に高負荷な状態とし、そのときの電池電圧の電圧降下値が、追加閾値Lc以下であるか否かを判断する(ステップS7)。
電池電圧が、追加閾値Lc以下でないときには、ステップS8へ移り、電池電圧の電圧降下値が、前警報閾値L以下であるか否かを判断し、前警報閾値L以下であるときには、燃焼を継続する一方、電池の交換時期が到来したとして、前警報を報知して終了する(ステップS10)。
ここで、前警報閾値Lは、警報閾値Lより高いので、ステップS8における前警報閾値L以下には、警報閾値L以下も含まれる。したがって、電池電圧の電圧降下値が、追加警報閾値L以下でなく、警報閾値L以下であれば、ステップS10に移行し、例外的に点火操作によって点火されたバーナの燃焼を継続させる一方、前警報を報知することになる。
上記ステップS8で、電池電圧の電圧降下値が、前警報閾値L以下でないときには、電池の交換時期が到来していないので、報知することなく、燃焼を継続して終了する(ステップS9)。
上記ステップS7で、電池電圧の電圧降下値が、追加警報閾値Lc以下であるときには、負荷を適切に制御することができず、誤作動の虞があるとして、燃焼を停止する、すなわち、消火すると共に、警報を報知して終了する(ステップS11)。
このように、制御部5は、いずれのバーナも燃焼していない状態で、最初にいずれかのバーナを点火するための点火操作がされたという所定条件の下で、所定のバーナに対応するラッチ式電磁弁10を開弁方向に通電した場合に、電池電圧の電圧降下値が、警報閾値L以下になっても、追加警報閾値L以下でなければ、点火操作されたバーナの燃焼を停止するのではなく、例外的にバーナの燃焼を継続させる一方、電池電圧が低下して誤作動の虞があるとして、電池交換ランプやブザーで警報を報知する。
図6は、所定条件の下で、点火操作されたバーナの点火の際の電池電圧の変化及び対応するシーケンスの一例を示す図である。
先ず、全てのバーナが消火している待機状態から任意のバーナの点消火ボタンがON操作された第1の時点t1でイグナイタによる点火動作が開始される。このイグナイタの点火動作によって、電池電圧は、2.20Vから電圧降下し、電圧降下値は、前警報閾値L以下、この例では、2.10V以下になっておらず、点火動作が継続され、第2の時点t2で着火し、燃焼が開始される。
その後、第3の時点t3から第4の時点t4までの期間、例えば、110msに亘って所定のバーナに対応するラッチ式電磁弁10を開弁方向に通電し、一時的に高負荷状態とする。
これによって、電池電圧が降下し、電圧降下値は、警報閾値L以下、この例では、2.00V以下になっているが、追加警報閾値Lc以下、この例では、1.90V以下になっておらず、例外的に点火したバーナの燃焼を停止させることなく、継続する一方、電池の交換時期が既に到来しているとして前警報を報知する。
上記のように本実施形態によれば、いずれのバーナも燃焼していない状態で、最初にいずれかのバーナを点火するための点火操作がされたという所定条件の下で、ラッチ式電磁弁10を開弁方向に通電して、一時的に高負荷状態にしたときに、電池電圧の電圧降下値が、警報閾値L以下になっても、追加警報閾値Lを超えていれば、点火操作によって点火されたバーナの燃焼を停止するのではなく、バーナの燃焼を継続させる一方、前警報を報知する。
したがって、警報を受けたユーザが、電池を交換することなく、調理が終了する迄、バーナの燃焼を継続させた場合に、例えば、火力の自動調整のために、ラッチ式電磁弁10に通電されて、電池電圧の電圧降下値が、警報閾値L以下になって、バーナの燃焼が停止しても、ユーザは、既に、警報を受けているので、不意にバーナの燃焼が停止したことにはならず、ユーザが戸惑うこともない。
このようにして、ユーザに事前に報知することなく、ガスコンロ1が不意に使用できなくなるという事態を回避できるので、使い勝手が向上する。
また、所定条件の下で、ラッチ式電磁弁10を開弁方向に通電して、電池電圧の電圧降下値が、警報閾値L以下になっても、バーナの燃焼を継続させるので、バーナの燃焼を停止させる構成に比べて、電池の交換時期を延ばすことができ、いわゆる、省エネを図ることができる。
なお、制御部5は、電池4から電源が供給されて動作している間は、電池電圧の常時監視も行っている。この常時監視では、電池電圧が、所定期間以上、例えば、1秒以上に亘って連続して、前警報閾値L又は警報閾値L以下になったか否かを判定する。
電池電圧が、所定期間以上に亘って連続して前警報閾値L以下になったときには、電池の交換時期が到来したことを報知してユーザに電池の交換を促し、バーナの点火や燃焼は継続させる。
電池電圧が、所定期間以上に亘って連続して警報閾値L以下になったときには、負荷を適切に制御することができず、誤作動の虞があるとして、電池交換ランプやブザーで警報を報知する一方、バーナの点火を禁止し、また、バーナの燃焼を停止させる。
上記実施形態のガスコンロ1は、レンジフード等の換気装置を連動させる換気連動機能を備えていなかったが、本発明の他の実施形態として、換気連動機能を備えるガスコンロに適用して説明する。
図7は、換気連動機能を備える他の実施形態の動作を説明するための図5に対応するフローチャートである。
この実施形態のガスコンロは、換気連動機能を備えており、バーナに点火して燃焼を開始するときには、換気装置を作動させるための赤外線信号である換気連動信号を送信し、また、バーナの燃焼を停止させるときには、換気装置の作動を停止させるための換気連動信号を送信する。
この換気連動信号の送信時には、電池電圧が低下するので、この実施形態では、換気連動信号の送信が終了した後、具体的には、点火操作から一定時間が経過した後に、所定のバーナに対応するラッチ式電磁弁10を開弁方向に通電して、一時的に高負荷状態としている。
すなわち、図7に示すように、所定条件の下であるので、全バーナは消火状態にあり(ステップS101)、任意のバーナの点消火ボタンがON操作されると(ステップS102)、ON操作されたバーナに対応するイグナイタによる点火動作を開始し(ステップS103)、着火したか否かを判断する(ステップS104)。
着火すると、点火動作を停止して燃焼を開始し(ステップS105)、上記ステップS102の点消火ボタンのON操作から、換気連動信号の送信後となる一定時間、例えば、3.5秒経過したか否かを判断し(ステップS106)、一定時間が経過したときには、一時的に高負荷な状態とするために、所定のバーナに対応する電磁式ラッチ弁を開弁方向に通電し(ステップS107)、電池電圧の電圧降下値が、追加閾値Lc以下であるか否かを判断する(ステップS108)。
電池電圧が、追加閾値Lc以下でないときには、ステップS109へ移り、電池電圧の電圧降下値が、前警報閾値L以下であるか否かを判断し、前警報閾値L以下であるときには、燃焼を継続する一方、電池の交換時期が到来したとして前警報を報知して終了する(ステップS111)。
上記のように、前警報閾値Lは、警報閾値Lより高いので、ステップS109における前警報閾値L以下には、警報閾値L以下も含まれる。したがって、電池電圧の電圧降下値が、追加警報閾値L以下でなく、警報閾値L以下であれば、ステップS111に移行し、例外的に点火操作によって点火されたバーナの燃焼を継続させる一方、前警報を報知することになる。
上記ステップS109で、電池電圧の電圧降下値が、前警報閾値L以下でないときには、電池の交換時期が到来していないので、報知することなく、燃焼を継続して終了する(ステップS110)。
上記ステップS108で、電池電圧の電圧降下値が、追加警報閾値Lc以下であるときには、負荷を適切に制御することができず、誤作動の虞があるとして、燃焼を停止する、すなわち、消火すると共に、警報を報知して終了する(ステップS112)。
図8は、換気連動機能を有する実施形態において、所定条件の下で、点火操作されたバーナの点火の際の電池電圧の変化、換気連動信号及び対応するシーケンスの一例を示す図である。
先ず、全てのバーナが消火している待機状態から任意のバーナの点消火ボタンがON操作された第1の時点t1でイグナイタによる点火動作が開始される。同時に、レンジフード等の換気装置を作動させるための換気連動信号を送信する。
この点火動作及び換気連動信号の送信によって、電池電圧は、2.20Vから電圧降下するが、この例では、電圧降下値は、前警報閾値L(=2.10V)以下になっておらず、点火動作が継続され、第2の時点t2で着火し、燃焼が開始される。
この実施形態では、換気連動信号の信号による電池電圧の電圧降下の影響を受けないように、点消火ボタンがON操作された第1の時点t1から一定時間T、例えば、3.5秒が経過した第3の時点t3から第4の時点t4までの期間、例えば、110msに亘って、所定のバーナに対応するラッチ式電磁弁を開弁方向に通電して一時的に高負荷な状態とする。
これによって、電池電圧が降下し、この例では、電圧降下値が、追加警報閾値Lc以下となっているので、負荷を適切に制御することができず、誤作動の虞があるとして、燃焼を停止する、すなわち、消火すると共に、警報を報知する。
[その他の実施形態]
(1)上記各実施形態では、いずれのバーナも燃焼していない状態で、最初にいずれかのバーナを点火するための点火操作がされたという所定条件の下で、
点火操作されたバーナが着火した後に、所定のバーナに対応するラッチ式電磁弁に通電して一時的に高負荷状態としたが、本発明の他の実施形態として、点火操作されたバーナが着火した後ではなく、点火操作されたバーナに点火する前に、所定のバーナに対応するラッチ式電磁弁に通電して一時的に高負荷状態としてもよい。
この場合、ラッチ式電磁弁に通電したときの電池電圧の電圧降下値が、警報閾値L以下であって、追加警報閾値Lを超えていれば、点火操作されたバーナを点火させる一方、前警報を報知する。また、ラッチ式電磁弁に通電したときの電池電圧の電圧降下値が、追加警報閾値L以下であれば、負荷を適切に制御することができず、誤作動の虞があるとして、点火操作されたバーナの点火を禁止する一方、電池の交換時期が既に到来したとして、警報を報知する。
(2)上記実施形態では、バーナを消火するときには、次回の点火を、強火で安定確実に行えるように、ラッチ式電磁弁を開弁方向に通電して開弁状態としたが、バーナを消火するときに、ラッチ式電磁弁を開弁方向に通電しないようにしてもよい。
1 ガスコンロ
4 電池
5 制御部
9 報知部
10 ラッチ式電磁弁(負荷)
14 点消火ボタン(操作部)

Claims (9)

  1. バーナと、
    前記バーナを点消火するために操作される操作部と、
    電池を電源として動作する負荷と、
    前記操作部の操作に基づいて、前記バーナの燃焼を制御すると共に、前記負荷への通電を制御して該負荷の動作を制御する制御部と、
    前記電池の電圧を検出する電池電圧検出部と、
    前記制御部によって制御されて、電池の電圧の低下を報知する報知部とを備え、
    前記制御部は、前記バーナの燃焼中に、前記負荷へ通電した場合に前記電池電圧検出部による検出電圧が、閾値以下になったときには、前記バーナの燃焼を停止させると共に、前記報知部によって電池電圧の低下を報知するガス調理器であって、
    前記制御部は、前記バーナが燃焼していない状態で、最初にバーナを点火するための前記操作部の点火操作がされたという所定条件の下で、前記バーナの燃焼開始前に前記負荷に通電した場合に、前記電池電圧検出部による検出電圧が、前記閾値以下になったときには、前記点火操作された前記バーナの燃焼を開始させると共に、前記報知部によって電池電圧の低下を報知する、又は、前記バーナの燃焼開始後に前記負荷に通電した場合に、前記電池電圧検出部による検出電圧が、前記閾値以下になったときには、前記点火操作された前記バーナの燃焼を継続させると共に、前記報知部によって電池電圧の低下を報知する、
    ことを特徴するガス調理器。
  2. 前記バーナを複数備えると共に、前記複数の各バーナにそれぞれ対応する前記負荷を複数備え、
    前記所定条件が、前記複数の全てのバーナが燃焼していない状態で、最初にいずれかのバーナを点火するための前記操作部の前記点火操作がされたという条件である、
    請求項1に記載のガス調理器。
  3. 前記制御部は、前記複数のバーナの少なくとも1つのバーナの燃焼中に、他のバーナを点火するための前記操作部の点火操作がされて、前記負荷に通電した場合に、前記電池電圧検出部による検出電圧が、前記閾値以下になったときには、前記燃焼中のバーナの燃焼を停止させると共に、前記他のバーナの燃焼を開始させることなく、前記報知部によって電池電圧の低下を報知する、
    請求項2に記載のガス調理器。
  4. 前記閾値を第1閾値とし、
    前記制御部は、前記所定条件の下で、前記負荷に通電した場合に、前記電池電圧検出部による検出電圧が、前記第1閾値より低い第2閾値以下になったときには、前記点火操作された前記バーナの燃焼を開始させることなく、前記報知部によって電池電圧の低下を報知する、又は、前記点火操作された前記バーナの燃焼を停止させて、前記報知部によって電池電圧の低下を報知する、
    請求項1ないし3のいずれか一項に記載のガス調理器。
  5. 前記負荷が、前記バーナへのガス供給路に設けられたラッチ式電磁弁であり、前記ラッチ式電磁弁は、通電されて前記ガス供給路を開閉する、
    請求項1ないし4のいずれか一項に記載のガス調理器。
  6. 前記制御部は、前記バーナを消火するための前記操作部の消火操作に応答して、前記ラッチ式電磁弁に通電して開弁状態とする、
    請求項5に記載のガス調理器。
  7. 前記所定条件が、前記バーナが燃焼していない状態で、最初にバーナを点火するための前記操作部の点火操作がされて、該点火操作されたバーナが着火したという条件であり、
    前記制御部は、前記所定条件の下で、前記負荷に通電した場合に、前記電池電圧検出部による検出電圧が、前記閾値以下になったときには、前記点火操作されて着火した前記バーナの燃焼を継続させると共に、前記報知部によって電池電圧の低下を報知する、
    請求項6に記載のガス調理器
  8. 当該ガス調理器は、調理に連動して換気装置を作動させる換気連動機能を有し、
    前記所定条件が、前記バーナが燃焼していない状態で、最初にバーナを点火するための前記操作部の点火操作がされて、該点火操作されたバーナが着火し、かつ、点火操作または着火から一定時間が経過したという条件であり、
    前記制御部は、前記所定条件の下で、前記負荷に通電した場合に、前記電池電圧検出部による検出電圧が、前記閾値以下になったときには、前記点火操作されて着火した前記バーナの燃焼を継続させると共に、前記報知部によって電池電圧の低下を報知する、
    請求項1ないし7のいずれか一項に記載のガス調理器。
  9. 前記操作部は、温調モードの設定が可能であり、
    前記制御部は、前記操作部の温調モードの設定に基づいて、前記負荷への通電を制御して、燃焼中の前記バーナの火力を調整しながら調理を行う前記温調モードを実行可能である、
    請求項5ないし8のいずれか一項に記載のガス調理器。
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