JPH0915790A - ハロゲン化銀カラー写真感光材料 - Google Patents
ハロゲン化銀カラー写真感光材料Info
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- JPH0915790A JPH0915790A JP7165298A JP16529895A JPH0915790A JP H0915790 A JPH0915790 A JP H0915790A JP 7165298 A JP7165298 A JP 7165298A JP 16529895 A JP16529895 A JP 16529895A JP H0915790 A JPH0915790 A JP H0915790A
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Abstract
減感、残色改良されたハロゲン化銀カラー写真感光材料
の提供。 【構成】 透明支持体の一方の側に少なくとも1層のハ
ロゲン化銀乳剤層を有し、他方の側に少なくとも1層の
バッキング層を有するハロゲン化銀カラー写真感光材料
において、前記ハロゲン化銀乳剤層が以下の条件を全て
満足するハロゲン化銀粒子を含有し、更に前記バッキン
グ層が着色化されていることを特徴とするハロゲン化銀
カラー写真感光材料。.アスペクト比2以上の平板状
ハロゲン化銀粒子である。.沃化銀含有率の異なる少
なくとも2つ以上のハロゲン化銀相を有する。.の
ハロゲン化銀相の中で最大沃化銀含有率を有する相が5
以上15モル%未満の沃化銀を含有する。.のハロ
ゲン化銀相より外側に該相より沃化銀含有率の少ない相
を有する。.5本以上の転位線を有する。
Description
ハロゲン化銀カラー写真感光材料に関し、詳しくは感
度、光線引き(漏光)に優れ、また耐圧特性並びに残色
が改良されたハロゲン化銀カラー写真感光材料に関する
ものである。
要請は益々激しく、例えば高感度で優れた粒状性、高鮮
鋭性を有し、かつ耐圧性に優れている等、極めて高水準
の性能が求められている。高鮮鋭性を達成するためのハ
ロゲン化銀粒子技術としては、鮮鋭性を劣化させる一因
であるハロゲン化銀粒子による光散乱を低減させるよう
に光の進入方向に対する粒子厚を光散乱長からづらして
設計することが知られている。この場合、粒状性を劣化
させないためには、光散乱をもたらす粒子厚に対し、薄
い側に設計することが必要である。このため、8面体、
6面体のような形状のハロゲン化銀粒子では粒子サイズ
が小さくなり一粒子当たりの受光効率が小さくなり感度
低下を招くことが知られている。
板状ハロゲン化銀粒子を用いることが知られている。平
板状ハロゲン化銀粒子に関しては、既に米国特許第4,
434,226号、同4,439,520号、同4,4
14,310号、同4,433,048号、同4,41
4,306号、同4,459,353号、特開昭58−
111935号、同58−111936号、同58−1
11937号、同58−113927号、同59−99
433号等に記載されている。
ものを高める技術として粒子内部に沃化銀含有率の高い
コアを用いる技術が知られており、平板状ハロゲン化銀
粒子内部に沃化銀含有率の高いコアを設ける技術が特開
昭63−92942号に開示されている。
益々激しく、このような高沃度コア相を設けたハロゲン
化銀粒子を用いることは、高感度感光材料のみならず常
用カラーネガ感光材料においても必須となっていた。
粒子は、圧力減感が著しいという欠点を持っており、こ
のようなハロゲン化銀粒子を用いた感光材料の取扱いに
おいては大きな問題となっている。内部高沃度コア相の
沃化銀含有率を減少させれば圧力減感は改良されるが、
写真感度の低下をもたらし、実用化に耐えない。更に、
平板状ハロゲン化銀粒子を用いた場合には、その形状的
要因から耐圧力性がより劣化する傾向にある。
を改良する技術として、ハロゲン化銀粒子の形成途中で
混合溶液中に沃素イオンを急激に加え、粒子内部に沃化
銀含有率を局在的に高める技術が特開昭62−5823
7号に示してある。これらの技術は、ハロゲン化銀粒子
の内部に転位線、沃化銀あるいは高沃化銀含有相を局在
させることにより、耐圧特性を改良するものであるが、
その効果は圧力カブリの改良であった。又特開平3−2
37450号、同4−350850号等にも沃化銀含有
相と転位線を導入した平板状ハロゲン化銀粒子の事例が
示されているが、圧力減感については触れられていな
い。
材料のうち親水性コロイド層をバッキング層として有す
るものに上記平板状のハロゲン化銀を導入した場合、高
感度と引換に光線引き(ライトパイピング)が発生し易
くなり、製品形態での撮影画面領域まで及ぶことがある
という新たな問題が発生してきた。即ち、製品で言えば
通称120(ブローニー)、220、4×5(カット)
等のバッキング層を有するものでの光線引きが、カメラ
レンズ系を通過した光に加えて、包装材料の隙間からの
光も支持体や親水性コロイド層中で散乱し、入射光束範
囲外に境界の不明瞭な感光範囲を与え製品としての機能
を損なっていた。
光散乱を阻止するべく、構成層のバインダーと支持体及
びバインダーと空気界面からの反射光の感光性乳剤層へ
の再入射防止という観点から、例えば特開昭58−76
834号に記載されるごとく、支持体自身を着色した
り、感光性乳剤層と支持体との間に光散乱防止染料を含
有する層を設けたり、更には親水性コロイドからなるバ
ッキング層に、吸収すべき波長域の屈折光及び反射光を
十分吸収するような染料又は顔料を含ませる技術が知ら
れている。そのために用いられる染料又は顔料(以下、
防散染料とも言う。)として、英国特許第506,38
5号に記載のピラゾロン核を有するオキソノール染料、
米国特許第3,247,127号に記載のバルビツール
酸核を有するオキソノール染料、英国特許第584,6
09号に記載のヘミオキソノール染料、米国特許第2,
298,733号に記載のスチリル染料、米国特許第
2,493,747号に記載のメロシアニン染料などが
知られ、いずれも現像処理液に含まれている亜硫酸塩又
はそれらとアルカリ性条件によって、例えば英国特許5
06,385号に記載されているように脱色されるもの
である。
めにバッキング層に硬膜剤を多用したり、いわゆる無水
洗処理や迅速処理を施したり、現像処理液品質が変動し
たりすると上記防散染料を用いても、光線引き防止のた
めにバッキング層の防散染料濃度を高めると脱色性に懸
念が生じてきた。又、前記平板状ハロゲン化銀粒子によ
る光線引きの劣化防止のためにバッキング層を防散染料
で着色化すると結局感度低下が生じてしまう。
キング層を有するカラー感光材料について、高感度で光
線引きが改良されており、更に圧力減感、残色改良され
たハロゲン化銀カラー写真感光材料を提供することであ
る。
下の手段によって達成された。
も1層のハロゲン化銀乳剤層を有し、他方の側に少なく
とも1層のバッキング層を有するハロゲン化銀カラー写
真感光材料において、前記ハロゲン化銀乳剤層が以下の
条件を全て満足するハロゲン化銀粒子を含有し、更に前
記バッキング層が着色化されていることを特徴とするハ
ロゲン化銀カラー写真感光材料。
化銀粒子である。
以上のハロゲン化銀相を有する。
含有率を有する相が5以上15モル%未満の沃化銀を含
有する。
り沃化銀含有率の少ない相を有する。
〜〔III〕で表される染料を併せ含有することを特徴と
する上記ハロゲン化銀カラー写真感光材料。
表し、R1〜R3から選ばれる少なくとも1つ、R4〜R7
から選ばれる少なくとも1つ、及びR8〜R13から選ば
れる少なくとも1つはスルホ基又はカルボキシル基を有
する置換基である。該置換基は、炭素数1〜5のアルキ
ル基、フェニル基又はナフチル基を表す。
上10モル%未満であることを特徴とする上記ハロゲン
化銀カラー写真感光材料。
上8モル%未満であることを特徴とする上記ハロゲン化
銀カラー写真感光材料。
存在することを特徴とする上記ハロゲン化銀カラー写真
感光材料。
変動係数が20%以下であることを特徴とする上記ハロ
ゲン化銀カラー写真感光材料。
とその外側に隣接する相の界面であることを特徴とする
上記ハロゲン化銀カラー写真感光材料。
いうのは、2つの平行な主平面を有し、該主平面の円相
当直径(該主平面と同じ投影面積を有する円の直径)と
主平面間の距離(即ち粒子の厚み)の比、即ちアスペク
ト比2以上の粒子を言う。
影面積の総和の50%以上が、アスペクト比3以上であ
ることが好ましく、更に好ましくは5以上8未満であ
る。
3〜10μm、好ましくは0.5〜5.0μm、更に好
ましくは0.5〜2.0μmであり、粒子の厚みは0.
05〜0.8μmであることが好ましい。
粒子厚みの測定は米国特許第4,434,226号に記
載の方法で求めることができる。
円換算直径(該主平面と同じ投影面積を有する円の直
径)の変動係数(直径分布の標準偏差を平均直径で割っ
たもの)とは平板状ハロゲン化銀粒子のサイズ分布を意
味し、前記変動係数が30%以下であることが好まし
く、20%以下であることが更に好ましい。
は、沃臭化銀又は塩沃臭化銀であることが好ましく、沃
化銀含有率は1〜15モル%であることが好ましく、3
〜10モル%であることが更に好ましい。
分布は、沃化銀含有率の変動係数(沃化銀含有率粒子間
分布の標準偏差を平均沃化銀含有率で割ったもの)が3
0%以下であることが好ましく、20%以下であること
が更に好ましい。
にハロゲン組成、特に沃化銀含有率の異なる少なくとも
2つ以上の相を有しており、その沃化銀含有率が最大の
相の沃化銀含有率は5以上15モル%未満であるが、好
ましくは5以上10モル%未満であり、特に好ましくは
5以上8モル%未満である。又、上記相の粒子内に占め
る体積分率は30〜90%であることが好ましく、30
〜60%であることが更に好ましい。上記相の外側に隣
接する相の沃化銀含有率は、最大沃化銀含有相より低け
ればよいが、好ましくは0〜8モル%、更に好ましくは
2〜5モル%である。最大沃化銀含有相は、それより外
側に低沃化銀含有相を隣接していることが必要である
が、該隣接相は必ずしも最大沃化銀含有相を完全に被覆
している必要はない。
る構造は、X線回折法、EPMAによる組成分析法等に
より調べることができる。
銀含有率は、前述の粒子内部の最大沃化銀含有相の沃化
銀含有率より高くてもかまわない。本発明でいうところ
の粒子表面の沃化銀含有率とはXPS法により測定され
る数値又はISS法で測定される数値をいい、どちらで
もかまわない。XPS法で測定した場合には、好ましく
は0〜12モル%、更に好ましくは5〜10モル%であ
る。
うに求められる。試料を1×10-8torr以下の超高真空
中で−115℃以下まで冷却し、プローブ用X線として
MgKαをX線源電圧15kV、X線源電流40mAで
照射し、Ag3d5/2、Br3d、I3d3/2電子
について測定する。測定されたピークの積分強度を感度
因子で補正し、これらの強度比から表面のハライド組成
を求める。
含有相とは、転位線を形成するために行われた前述した
ような操作により生じた高沃度局在領域は含まない。
当業界で知られた方法を適宣組み合わせることができ
る。例えば、特開昭61−6643号、同61−146
305号、同62−157024号、同62−1855
6号、同63−92942号、同151618号、同6
3−163451号、同63−220238号、同63
−311244号等による公知の方法を参考にすること
ができる。例えば、同時混合法、ダブルジェット法、同
時混合法のひとつの形式であるハロゲン化銀の生成され
る液相中のpAgを一定に保ついわゆるコントロールダ
ブルジェット法、異なる組成の可溶性ハロゲン化銀をそ
れぞれ独立に添加するトリプルジェット法も用いること
ができる。順混合法を用いることもでき、又ハロゲン化
銀粒子を銀イオン過剰の下において形成する方法(いわ
ゆる逆混合法)を用いることもできる。必要に応じてハ
ロゲン化銀溶剤を用いることができる。しばしば用いら
れるハロゲン化銀溶剤としては、アンモニア、チオエー
テル、チオ尿素類を挙げることができる。チオエーテル
に関しては米国特許第3,271,157号、同3,7
90,387、同3,574,628号等を参考にする
ことができる。又、混合法としては特に限定はなく、ア
ンモニアを使わない中性法、アンモニア法、酸性法など
を用いることができるが、ハロゲン化銀粒子のかぶりを
少なくするという点で、好ましくはpH(水素イオン濃
度の逆数の対数値)5.5以下、更に好ましくは4.5
以下である。
もよいが、この場合粒子成長において、沃素イオンの添
加方法に特に限定はなく、沃化カリウムのようなイオン
溶液として添加されてもよく、又例えば沃化銀微粒子と
して添加してもよい。
17号、同1−183644号、同1−183645号
等に開示された粒子と同様にハロゲン化銀微粒子を用い
て粒子成長を行なうことも好ましい。特に特開平5−5
966号の特許請求範囲のように粒子成長に用いるハロ
ゲン化銀微粒子は2種以上であり、そのうちの少なくと
も1種が1種類のハロゲン元素のみからなることが好ま
しい。
範囲と同様に粒子成長過程の少なくとも一期間、成長中
のハロゲン化銀粒子よりも溶解度の小さいハロゲン化銀
粒子の存在下に成長せしめられたハロゲン化銀粒子を含
有する乳剤であることが望ましく、溶解度積の小さいハ
ロゲン化銀粒子としては沃化銀を用いることが特に望ま
しい。
J.F.Hamilton、Photo.Sci.En
g.、11(1967)、57やT.Shiozaw
a、J.Sci.Phot.Sci.Japan、35
(1972)、213に記載の方法、即ち低温での透過
型電子顕微鏡を用いた直接的な方法により観察すること
ができる。即ち、乳剤から粒子に転位が発生するほどの
圧力をかけないように注意して取りだしたハロゲン化銀
粒子を、電子顕微鏡用のメッシュにのせ、電子線による
損傷(プリントアウト等)を防ぐように試料を冷却した
状態で透過法により観察を行う。このとき、粒子の厚み
が厚いほど電子線が透過しにくくなるので、高圧型
(0.25μmの厚さに対して200kV)の電子顕微
鏡を用いた方がより鮮明に観察することができる。この
ような方法によって得られた粒子写真より、主平面に対
し垂直な方向から見た場合の各粒子についての転位の位
置及び数を求めることができる。
特に特定の箇所になければならないということではない
が、好ましくは前記平板状ハロゲン化銀粒子のフリンジ
部に存在していることが好ましい。平板状ハロゲン化銀
粒子のフリンジ部とは平板状ハロゲン化銀粒子の外周の
ことを指し、詳しくは主平面側から見た平板状ハロゲン
化銀粒子投影面の重心から粒子の各辺に降ろした垂線に
おいて、該垂線の長さの50%より外側(辺側)、好ま
しくは70%より外側、更に好ましくは80%より外側
の領域のことをいう。
ついては5本以上の転位を含む粒子が30%以上(個
数)であることが好ましいが、50%以上であることが
更に好ましく、80%以上であることが特に好ましい。
又、転位の数は、10本以上であることが更に好まし
い。
に転位線が存在する場合は、粒子内部に5本以上の転位
線が存在することが好ましく、フリンジ部と粒子内部に
共に5本以上存在することが更に好ましい。
限定はないが、転位を導入したい位置で沃化カリウムの
ような沃素イオン水溶液と水溶性銀塩溶液をダブルジェ
ットで添加する方法、もしくは沃化銀微粒子を添加する
方法、沃素イオン溶液のみを添加する方法、特開平6−
11781号に記載されているような沃化物イオン放出
剤を用いる方法等で行うことができる。沃素イオン水溶
液と水溶性銀塩溶液をダブルジェットで添加する方法、
沃化銀微粒子を添加する方法、沃化物イオン放出剤を用
いる方法が好ましく、沃化銀微粒子を用いる方法が更に
好ましい。沃素イオン水溶液としては沃化アルカリ水溶
液が好ましく、水溶性銀塩水溶液としては硝酸銀溶液が
好ましい。
化銀含有相の形成後に行われることが好ましく、該相の
形成後、隣接相の形成前に行われることが更に好まし
い。又、粒子全体の位置との関係では、粒子全体の銀量
の50〜95%相当の間で導入されることが好ましく、
60〜80%未満で導入されることが更に好ましい。
明支持体の感光性ハロゲン化銀乳剤層とは反対側に塗設
された親水性コロイド層が実質的に着色されていること
を言う。実際にはバッキング層を保護しつつ上記乳剤面
側を全て剥離した時の透過濃度(A)と乳剤面とバッキ
ング面の両方を全て剥離した時の透過濃度(B)をX−
rite社製透過濃度計モデル310等を用いて測定し
た値に対し、B(ブルー)・G(グリーン)・R(レッ
ド)透過濃度の最も高い濃度が (A)−(B)≧0.03 の関係を有する時を言う。又、本発明においては前記透
過濃度のB・G・R濃度値としてR≧B≧Gになること
が好ましい。
〔III〕で表される染料を併せ含有することにより着色
化されていることが好ましい。
名:タートラジン(ダイワ化成(株)社製)として市販さ
れている化合物類に属し、一般式〔II〕で表される染料
は特開昭51-10927号を、一般式〔III〕で表される染料
はドイツ特許第616,007号をそれぞれ参考にして合成す
ることができるものであり、具体例を以下に示す。
バッキング層としては、主として親水性コロイドからな
る層である。これらの染料を前記バッキング層に導入す
るには、染料を所望の濃度の水溶液とし親水性コロイド
の水溶液に加えて、支持体上に公知の方法(例えばディ
ップ塗布、カーテン塗布、ワイヤーバーコート、米国特
許第2,681,294号に記載されるエクストルージ
ョン塗布、同2,761,418号に記載される多層同
時塗布等)で塗布すればよい。本発明にて採用した染料
は水に対する溶解度及び主要な親水性コロイドとの相溶
性が大きいため、溶解度又は相溶性により添加量が制約
されることはほとんど無いが、本発明の効果を得るため
にはその添加量は0.10〜1.0g/m2であること
が好ましい。
られる親水性コロイドとしては、所謂石灰処理ゼラチ
ン、酸処理ゼラチン、酵素処理ゼラチン、ゼラチン誘導
体及び変性ゼラチン等のゼラチン(最も好ましく用いら
れるのは石灰処理ゼラチン及び酸処理ゼラチン);コロ
イド状アルブミン、カゼイン等の蛋白質;寒天、アルギ
ン酸ナトリウム、澱粉誘導体等の糖誘導体;カルボキシ
メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース等のセ
ルロース化合物;ポリビニルアルコール、ポリ-N-ビニ
ルピロリドン、ポリアクリルアミド等の合成親水性化合
物等を挙げることができる。
に、その他の染料や顔料、硬膜剤、界面活性剤、可塑化
剤、滑り剤、マット化剤、ポリマーラテックス、帯電防
止剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、増粘剤、防腐剤、コ
ロイダルシリカなどの写真感光材料の品質を高めるため
の種々の機能を持った添加剤を含むことができる。これ
らの添加剤については、例えばリサーチ・ディスクロー
ジャー誌(以下、RD)176巻第17643項(19
78年12月)の記載を参考にできる。
数の層から構成されてもよいし、各々の層の染料着色の
色相、濃度、染料の種類、含有量、親水性コロイドの種
類、層の厚さ、添加剤の種類及び含有量等の諸因子・条
件は多様に変化し得る。
記載されているものを用いることができる。下記に記載
箇所を示す。
を行ったものを使用することができる。このような工程
で使用される添加剤は、RD17643、同18716
及び同308119に記載されている。
上記RDに記載されている。下表に関連のある記載箇所
を示す。
ができ、その具体例は上記RDに記載されている。下記
に関連ある記載箇所を示す。
記載されている分散法などにより、添加することができ
る。
28頁、RD18716の647〜8頁及びRD308
119のXIXに記載されている支持体を使用すること
ができる。
19VII−K項に記載されているフィルタ層や中間層
等の補助層を設けることができる。
9VII−K項に記載されている順層、逆層、ユニット
構成等の様々な層構成をとることができる。
ネガフィルム、スライド用もしくはテレビ用のカラー反
転フィルム、カラーペーパー、カラーポジフィルム、カ
ラー反転ペーパーに代表される種々のカラー感光材料に
適用することができる。
20、4×5の製品包装形態を有するカラー写真感光材
料について際だった性能を有する。
28〜29頁、RD18716の647頁及びRD30
8119のXIXに記載された通常の方法によって現像
処理することができる。
るが、本発明の態様はこれに限定されない。
製した。
289号に示される混合撹拌機を用いて、35℃に調製
した下記溶液A1に硝酸銀水溶液(1.161モル)
と、臭化カリウムと沃化カリウムの混合水溶液(沃化カ
リウム2モル%)を、銀電位(飽和銀−塩化銀電極を比
較電極として銀イオン選択電極で測定)を0mVに保ち
ながら同時混合法により2分を要して添加し、核形成を
行った。続いて、60分の時間を要して液温を60℃に
上昇させ、炭酸ナトリウム水溶液でpHを5.0に調整
した後、硝酸銀水溶液(5.902モル)と、臭化カリ
ウムと沃化カリウムの混合水溶液(沃化カリウム2モル
%)を、銀電位を9mVに保ちながら同時混合法により
42分を要して添加した。添加終了後40℃に降温しな
がら、通常のフロキュレーション法を用いて直ちに脱
塩、水洗を行った。得られた種晶乳剤は、平均球換算直
径が0.24μm、平均アスペクト比が4.8、ハロゲ
ン化銀粒子の全投影面積の90%以上が最大辺比率が
1.0〜2.0の六角状の平板状ハロゲン化銀粒子から
なる乳剤であった。この乳剤を種晶乳剤−1と称する。
沃化カリウムを含む6.0重量%のゼラチン水溶液5l
を激しく撹拌しながら、7.06モルの硝酸銀水溶液と
7.06モルの沃化カリウム水溶液、各々2lを10分
を要して添加した。この間pHは硝酸を用いて2.0
に、温度は40℃に制御した。粒子調製後に、炭酸ナト
リウム水溶液を用いてpHを5.0に調整した。得られ
た沃化銀微粒子の平均粒径は0.05μmであった。こ
の乳剤をSMC−1とする。
当の種晶乳剤−1とポリイソプレン−ポリエチレンオキ
シ−ジ琥珀酸エステルナトリウム塩の10%エタノール
溶液0.5mlを含む、4.5重量%の不活性ゼラチン
水溶液700mlを75℃に保ち、pAgを8.3、p
Hを5.0に調整した後、激しく撹拌しながら同時混合
法により以下の手順で粒子形成を行った。
74モルのSMC−1、及び臭化カリウム水溶液を、p
Agを8.3、pHを5.0に保ちながら添加した。
(ホスト粒子の形成) 続いて溶液を60℃に降温し、pAgを9.6に調整
した。その後、1.028モルの硝酸銀水溶液と0.0
32モルのSMC−1、及び臭化カリウム水溶液を、p
Agを9.6、pHを5.0に保ちながら添加した。
(ホスト粒子のシェリング) 尚、粒子形成を通して各溶液は、新核の生成や粒子間の
オストワルド熟成が進まないように最適な速度で添加し
た。上記添加終了後に40℃で通常のフロキュレーショ
ン法を用いて水洗処理を施した後、ゼラチンを加えて再
分散し、pAgを8.1、pHを5.8に調整した。
辺長)0.65μm、平均アスペクト比4.5の表1に
示すハロゲン組成を有する平板状ハロゲン化銀粒子から
なる乳剤であった。この乳剤を電子顕微鏡で観察したと
ころ転位線を有する粒子は存在しなかった。
当の種晶乳剤−1とポリイソプレン−ポリエチレンオキ
シ−ジ琥珀酸エステルナトリウム塩の10%エタノール
溶液0.5mlを含む、4.5重量%の不活性ゼラチン
水溶液700mlを75℃に保ち、pAgを8.3、p
Hを5.0に調整した後、激しく撹拌しながら同時混合
法により以下の手順で粒子形成を行った。
30モルのSMC−1、及び臭化カリウム水溶液を、p
Agを8.3、pHを5.0に保ちながら添加した。
(ホスト粒子の形成) 続いて溶液を60℃に降温し、pAgを9.6に調整
した。その後、0.071モルのSCM−1を添加し、
2分間熟成を行った。(転位線の導入) その後、0.959モルの硝酸銀水溶液と0.030
モルのSMC−1、及び臭化カリウム水溶液を、pAg
を9.6、pHを5.0に保ちながら添加した。(ホス
ト粒子のシェリング) 尚、粒子形成を通して各溶液は、新核の生成や粒子間の
オストワルド熟成が進まないように最適な速度で添加し
た。上記添加終了後に40℃で通常のフロキュレーショ
ン法を用いて水洗処理を施した後、ゼラチンを加えて再
分散し、pAgを8.1、pHを5.8に調整した。
辺長)0.65μm、平均アスペクト比4.0の表1に
示すハロゲン組成を有する平板状ハロゲン化銀粒子から
なる乳剤であった。この乳剤を電子顕微鏡で観察したと
ころ80%以上(個数)の粒子にフリンジ部と粒子内部
双方に5本以上の転位線が観察された。
当の種晶乳剤−1とポリイソプレン−ポリエチレンオキ
シ−ジ琥珀酸エステルナトリウム塩の10%エタノール
溶液0.5mlを含む、4.5重量%の不活性ゼラチン
水溶液700mlを75℃に保ち、pAgを9.0、p
Hを5.0に調整した後、激しく撹拌しながら同時混合
法により以下の手順で粒子形成を行った。
97モルのSMC−1、及び臭化カリウム水溶液を、p
Agを9.0、pHを5.0に保ちながら添加した。
と0.071モルのSMC−1、及び臭化カリウム溶液
を、pAgを9.0、pHを5.0に保ちながら添加し
た。
成や粒子間のオストワルド熟成が進まないように最適な
速度で添加した。上記添加終了後に40℃で通常のフロ
キュレーション法を用いて水洗処理を施した後、ゼラチ
ンを加えて再分散し、pAgを8.1、pHを5.8に
調整した。
辺長)0.65μm、平均アスペクト比4.3の表1に
示すハロゲン組成を有する平板状ハロゲン化銀粒子から
なる乳剤であった。この乳剤を電子顕微鏡で観察したと
ころ転位線を有する粒子は存在しなかった。
の硝酸銀水溶液を銀2.121モル相当量、SMC−1
を0.174モルに変更した以外はEm−2と同様にし
てEm−4を調製した。
辺長)0.65μm、平均アスペクト比4.1の表1に
示すハロゲン組成を有する平板状ハロゲン化銀粒子から
なる乳剤であった。この乳剤を電子顕微鏡で観察したと
ころ80%以上(個数)の粒子にフリンジ部と粒子内部
双方に5本以上の転位線が観察された。
の硝酸銀水溶液を2.093モルに、SMC−1を0.
202モルに、pAgを8.6に変更し、更に転位線の
導入及びホスト粒子のシェリング時のpAgを9.4に
変更した以外はEm−4と同様にしてEm−5を調製し
た。
辺長)0.65μm、平均アスペクト比6.6の表1に
示すハロゲン組成を有する平板状ハロゲン化銀粒子から
なる乳剤であった。この乳剤を電子顕微鏡で観察したと
ころ80%以上(個数)の粒子にフリンジ部と粒子内部
双方に5本以上の転位線が観察された。
シェル形成を始め、シェル形成の途中で、硝酸銀水溶液
とSMC−1、臭化カリウム水溶液の添加を停止し、E
m−4と同様の転位線導入操作を行い、再びシェル形成
を行った以外はEm−4と同様にしてEm−6を調製し
た。
辺長)0.65μm、平均アスペクト比4.4の表1に
示すハロゲン組成を有する平板状ハロゲン化銀粒子から
なる乳剤であった。この乳剤を電子顕微鏡で観察したと
ころ80%以上(個数)の粒子にフリンジ部及び粒子内
部双方に5本以上の転位線が観察された。
の硝酸銀水溶液、SMC−1、臭化カリウム水溶液の添
加速度を1/3した以外は、Em−4と全く同様にして
Em−7を調製した。
内部から外部に向かって左から右側に順に示した。又、
その下段の()内は、各相のハロゲン化銀粒子内に占め
る体積分率(%)、Xは転位線導入位置を示す。
面積の総和の50%でのアスペクト比。
円換算直径の変動係数。
感色素SD−1、SD−5、SD−6或いはSD−2、
SD−3、SD−4を用いチオ硫酸ナトリウム、塩化金
酸、チオシアン酸カリウムを添加し、常法に従い、カブ
リ−感度関係が最適になるように化学増感を施した。
μmのセルローストリアセテートフィルム支持体の一方
の面に、支持体側から下記バッキング層を塗設した。
2や塗布助剤Su−1、粘度調節剤及び防腐剤DI−1
を添加した。
うな組成を持つ各層から構成された多層カラー感光材料
である試料101を作製した。塗布量は、ハロゲン化銀
及びコロイド銀については金属銀に換算してg/m2単
位で表した量を、又カプラー、添加剤についてはg/m
2単位で表した量を、又増感色素については同一層内の
ハロゲン化銀1モル当たりのモル数で示した。
U−3、SU−4、粘度調整剤V−1、硬膜剤H−1、
H−2、安定剤ST−1、カブリ防止剤AF−1、平均
分子量10,000と1,100,000の2種のAF
−2、すべり剤WAX−1、紫外線吸収剤UV−1〜U
V−6、化合物FS−1、FS−2、及び防腐剤DI−
1を、各層に適宜、添加した。
造を以下に示す。
通りである。尚、平均粒径は、立方体に換算した粒径で
示した。又、各乳剤はチオ硫酸ナトリウム、塩化金酸、
チオシアン酸カリウムを添加し、常法に従いカブリ−感
度関係が最適になるように化学増感を施した。
変更と、バッキング層の第2層に表2に示す染料を含有
させる以外は試料101と同様にして、試料102〜1
13を作製した。以下、表4に示す。
露光し、後述の現像処理工程を行い、感度を測定した。
安定化液の最終槽に補充され、その前槽にオーバフロー
が流入する方式で行った。
ローの一部(275ml/m2)を安定槽に流し込ん
だ。使用した発色現像液の組成は次の通りである。
である。
である。
の通りである。
は次の通りである。
度(カブリ)+0.2を与える露光量の逆数で特性値化
し、試料101の感度を100とした相対値で表5に示
した。
グ層面を完全遮光するように工夫し、試料断面のみに対
し、照度7千Lux及び10万Luxの昼光を20分間
照射した。その後、現像処理を行い、試料断面からの光
照射で発色した部分(カブリ)の長さを測定した。カブ
リの長さ(mm)が短いほど光線引き防止効果に優れて
いることを示す。
境下に1日間、次に55℃、60%RHの環境下に3日
間曝し、前記現像処理を行った後、支持体の一方の側の
面に塗設したハロゲン化銀乳剤層を化学処理的に除去
し、バッキング層自体の染料脱色性(又は汚染性)を調
べるために5枚重ねして目視評価した。◎が、染料脱色
性に優れていることを示す。
を添加していないため、脱色性は−として示した。
ッキング層に防散染料が添加されているため確実に光線
引きが改良されているのみならず、高感度であった。し
かも脱色性も向上している。
m−3に変更した以外は、全て実施例1で作製した10
2と同様にして試料114及び115を作製した。
9、114及び115を巾約60mm、長さ約800m
mの形状にスリット加工し、通称120(ブローニー)
の製品包装形態に加工し(防湿包装袋は除く)、23
℃、55%RHの雰囲気下に24時間放置し、各試料の
含水量を揃えた後、同雰囲気下でロ−ル状に卷いた試料
を開封せず固定化し曲率半径0.5mmφのサファイア
を先端部に有する針に250gの荷重を加え、1cm/
秒の速さで各試料を引いた。その後、現像後の濃度がカ
ブリ+0.4の濃度になるように均一に白色露光を与え
現像処理を行なった。その後、サファイヤ針の引っかき
によるシアン濃度変動値(ΔD)を前記の濃度測定器
X−rite(社)製透過濃度計モデル310を用い測
定した。結果を表6に示す。
9は優れた圧力減感を示しているが、本発明外のハロゲ
ン化銀乳剤を有する試料115は大きく圧力減感してし
まっている。
改良され、更に圧力減感、残色改良されたハロゲン化銀
カラー写真感光材料を提供することができる。
Claims (7)
- 【請求項1】 透明支持体の一方の側に少なくとも1層
のハロゲン化銀乳剤層を有し、他方の側に少なくとも1
層のバッキング層を有するハロゲン化銀カラー写真感光
材料において、前記ハロゲン化銀乳剤層が以下の条件を
全て満足するハロゲン化銀粒子を含有し、更に前記バッ
キング層が着色化されていることを特徴とするハロゲン
化銀カラー写真感光材料。 .アスペクト比2以上の平板状ハロゲン化銀粒子であ
る。 .沃化銀含有率の異なる少なくとも2つ以上のハロゲ
ン化銀相を有する。 .のハロゲン化銀相の中で最大沃化銀含有率を有す
る相が5以上15モル%未満の沃化銀を含有する。 .のハロゲン化銀相より外側に該相より沃化銀含有
率の少ない相を有する。 .5本以上の転位線を有する。 - 【請求項2】 バッキング層が、下記一般式〔I〕〜
〔III〕で表される染料を併せ含有することを特徴とす
る請求項1記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。 【化1】 〔式中、R1〜R13は水素原子又は置換基を表し、R1〜
R3から選ばれる少なくとも1つ、R4〜R7から選ばれ
る少なくとも1つ、及びR8〜R13から選ばれる少なく
とも1つはスルホ基又はカルボキシル基を有する置換基
である。該置換基は、炭素数1〜5のアルキル基、フェ
ニル基又はナフチル基を表す。〕 - 【請求項3】 粒子内部の最大沃化銀含有率が5以上1
0モル%未満であることを特徴とする請求項1又は2に
記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。 - 【請求項4】 粒子内部の最大沃化銀含有率が5以上8
モル%未満であることを特徴とする請求項1乃至3のい
ずれか1項に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。 - 【請求項5】 転位線が粒子内部及びフリンジ部に存在
することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に
記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。 - 【請求項6】 平板状粒子投影面積の円換算直径の変動
係数が20%以下であることを特徴とする請求項1乃至
5のいずれか1項に記載のハロゲン化銀カラー写真感光
材料。 - 【請求項7】 転位線導入位置が最大沃化銀含有相とそ
の外側に隣接する相の界面であることを特徴とする請求
項1乃至6のいずれか1項に記載のハロゲン化銀カラー
写真感光材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7165298A JPH0915790A (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | ハロゲン化銀カラー写真感光材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7165298A JPH0915790A (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | ハロゲン化銀カラー写真感光材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0915790A true JPH0915790A (ja) | 1997-01-17 |
Family
ID=15809681
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7165298A Pending JPH0915790A (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | ハロゲン化銀カラー写真感光材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0915790A (ja) |
-
1995
- 1995-06-30 JP JP7165298A patent/JPH0915790A/ja active Pending
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