JP2001033919A - ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料

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JP2001033919A
JP2001033919A JP30244099A JP30244099A JP2001033919A JP 2001033919 A JP2001033919 A JP 2001033919A JP 30244099 A JP30244099 A JP 30244099A JP 30244099 A JP30244099 A JP 30244099A JP 2001033919 A JP2001033919 A JP 2001033919A
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photosensitive layer
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green
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Hideyuki Kobayashi
英幸 小林
Hiroshi Shimazaki
博 嶋崎
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 アンダーシーンでの逆光シーンのクレーム問
題を解決し、逆光、ストロボでのアンダーシーンの総合
画質の向上を達成し、プリント時のプリントレベル変動
を軽減したハロゲン化銀写真感光材料を提供する。 【解決手段】 写真フィルムパトローネに内蔵した、支
持体上に赤色感光性層、緑色感光性層及び青色感光性層
を有し、表示感度をSとして、Sが200以上かつ80
0未満で、下記で規定されるコントラスト差(濃度差)
であるΔD(G)が下記式1を満足するハロゲン化銀写
真感光材料。 式1 ΔD(G)≧0.55−0.233×log10(S/2
00) 〔式中、ΔD(G)は露光量の常用対数である、輝度
(−1)と輝度(−4)における緑濃度の差を表す。輝
度(−1)は、−1.3+log10(100/S)で決
定される露光量の対数であり、輝度(−4)は、−2.
2+log10(100/S)で決定される露光量の対数
である。尚、露光条件は、ISO感度の規格 JIS
K7614−1981に準じる。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハロゲン化銀写真
感光材料に関し、特にはアンダー撮影での実効感度の向
上、およびアンダーでの画質の向上をおこなうことがで
き、更にプリント時の濃度変動、プリントレベル変動を
軽減して生産性の向上ができるハロゲン化銀写真感光材
料に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、一般撮影用として感光材料の技術
の進歩により通常の感度100より高感度の感光材料が
次々と発売されている。これはカメラがコンパクト化す
ると共に焦点距離の長いズームレンズを用いるために、
レンズ自体の開放値(明るさ)が小さいながらもスポー
ツ写真等の動きのある被写体を撮影する際の高速シャッ
ターでの撮影が必要とされるのと、暗い室内などでスト
ロボを使う際にアンダーになりにくいことが一般消費者
の間で必要とされるようになってきたためである。しか
し、これらの高感度感光材料を用いた場合、感度100
の感光材料を用いた撮影よりもアンダーシーンが多くな
り、近年、市場でのプリント時の生産性を低下させる要
因に大きく影響していることが問題になりつつある。
【0003】これは、ネガフィルムでアンダーになる
と、実際にプリントされた際の出来上がりは主要な被写
体の濃度に対しハイライト、シャドー側でネガの濃度の
表現力が足りないために、被写体の濃度を高くしたとき
に全体の濃度も同様に高く、つまり暗くなるし、逆に全
体の濃度を低くすると被写体の濃度が薄くなり、締まり
がなく見るに耐えないプリント画像となってしまうた
め、適正なプリント濃度の範囲が狭く、焼きにくいこと
による。
【0004】これらのアンダーの撮影の発生は、室内、
暗い所、およびズームレンズのような暗いレンズを使用
した場合以外にも、「背景が空等の明るい状態で、被写
体はそれよりはやや暗い」というような一般に逆光撮影
と呼ばれる場合にも起こりやすい。このような逆光撮影
は、実際に撮影をおこなった消費者は暗いところで撮影
したつもりではないのだが、なぜか出来上がりのプリン
トはアンダー撮影のような仕上がりになってしまい、撮
影者の認識と出来上がりの品質の差が大きく、特に市場
で大きなクレーム問題になりやすいことがアンケート調
査の結果判明した。
【0005】これらのプリント時の感度は一般に実効感
度といわれ、カラーネガフィルム−カラーペーパーのシ
ステムでの実効感度は、通常カラーネガフィルムのIS
O規格で規定される感度(以下、ISO感度と略するこ
とがある)とは多少の相関はあるものの単純に関連づけ
ることができないのは周知の事実である。
【0006】カラーネガフィルムのISO感度を向上さ
せるには、ハロゲン化銀乳剤の感度はハロゲン化銀結晶
のサイズに対する依存性が大きいので、大粒子サイズの
ハロゲン化銀乳剤を用いることで感度を向上させること
ができ技術的には容易で公知の例、文献にも報告され一
般的に行われている。
【0007】しかし、実際にはこのような大粒子サイズ
のハロゲン化銀乳剤を用いたときには、ISO感度は高
いので、プリントした際の実効感度も若干高くなるが、
実効感度はあまりこれらを向上させてもそれほど効果は
なかった上に、用いている粒子が大きいために画像中の
粒状性が粗く、特にパノラマサイズ等のプリント倍率が
大きい場合にプリント画像がざらついて実際の市場でや
はり見るに耐えないプリントを提供してしまうという問
題がわかった。
【0008】又、技術の進歩により、よりプリント時の
収率の高いスキャナーを搭載した1チャンネル型プリン
ターが主流となりつつある。この1チャンネル型プリン
ター(以降1chと略すことがある)はCCDカメラを
用いてネガ画像を今までよりきめ細やかにスキャニング
(画像走査)でき、それにより各シーンでのパターン分
析をも加味して適切な露光制御をすることができる。し
かし、それらの機器の進歩にも関わらず市場での実際の
プリント時の収率は思ったほど向上できず、収率を上げ
るために実際にはある程度の品質で市場に出荷され消費
者の手元に戻っているのが実状である。
【0009】プリント時の収率とは、焼き直しが多いほ
ど低下するし、かつ仕上げるまでに必要とする時間の増
大で低下してしまう。実際の焼き直しの原因としては保
存性などによる感材特性の変動、色々なシーンで撮影さ
れるためによる色温度の変動などによるプリントの色
(プリントレベル)が好ましくない仕上がりになってし
まう等が挙げられる。また同様に主要被写体と背景の輝
度、シーン中の面積比率の違いによりプリントの濃度が
好ましくない仕上がりになってしまうというのが原因と
して更に挙げられる。
【0010】上述したように近年のプリンターの技術で
収率は若干向上したものの思ったほどの改善は成されて
おらず、まだ改良が必要とされているのが現状である。
【0011】この原因を探るべく各種プリンター、およ
び感光材料を用い検討した結果、プリントレベル変動の
原因としては特にアンダー側での変動が一番大きく次に
オーバーでの変動が大きいことがわかった。
【0012】単純に今までの写真関係の公知の文献で言
われているように感光材料の濃度−光量の特性曲線の濃
度バランスをアンダー〜オーバーで一律変化するように
しても、現実にはプリントレベル変動は、各撮影時のシ
ーンにおける色温度の変動(例えば晴れ、曇り、日陰、
ストロボの光等)の際に感光材料の脚部階調の変動が大
きく影響していることが真の原因であることがわかっ
た。
【0013】次に、仕上がり時の濃度変動についてであ
るが、実際のシーンでは輝度域(撮影した画像中での光
量域)が約3.5以上と広く、適性露光で撮影されても
実際には主要被写体以外の部分はアンダー〜オーバーの
色々な光域を使用しており、かつ主要被写体の画像中で
の占有面積は各消費者、およびケースバイケースで異な
るために露光制御のカラーバランスの算出よりも精度の
低い制御に頼らざるを得ない。しかも従来の技術を用い
た感光材料における原画像の調子再現上の硬さ(以降γ
と略すことがある)がこれらの広い輝度域で安定してい
ない為に、適性露光で撮られたシーンであってもプリン
ターから見たときの平均のγは実際と異なってしまい、
その為に露光時間の条件が不正確になり適性濃度に仕上
がりにくい、またはその為には機器を操作する人間の条
件判定を必要とし収率を低下させていることがわかっ
た。
【0014】一方、上記のような昔ながらの35mm幅
の135タイプの写真フィルム材料以外にも、これより
小さい画像領域、25mm幅のIX240タイプの写真
フィルム(ADVANCED PHOTO SYSTE
M、今後APSと略すことがある)は撮影時の情報が写
真フィルム自体の裏面側の磁気層に記録でき近年、広範
囲に用いられつつある。
【0015】これらのフィルムを用いた場合は上記の1
35タイプの標準画角(縦:横=2:3)と異なりハイ
ビジョンの画角(9:16)を標準としているため13
5タイプに比べ横長であり、実際の画角中での被写体の
面積が小さい。一般に撮影の際の露出条件は、カメラが
自動的に撮影しようとするシーン面積中で、被写体面積
と及びその被写体での露出から全体での適切な露出条件
を算出して決定される。その為にこれらのAPSでは1
35タイプと比べて前述したような逆光でのアンダー撮
影が発生しやすくクレーム問題が起こりやすいことがカ
メラの解析から判明した。また、これらのAPSでは1
35タイプと比べて前述したようなプリント時の露光制
御が更に不正確になり、結果としてプリントレベル変
動、濃度変動が起こりやすいことが判明し、この点から
も特に近年はこれらの収率アップの為の感材特性の改良
が必要とされている。
【0016】更にこれらのAPSでのパノラマ等のプリ
ントは、135タイプのネガよりもネガ自体の撮影領域
が小さいために約1.4倍のプリント倍率で拡大プリン
トされるため、粒状のざらつきが135タイプより更に
目立ち、やはりアンダーシーンでの総合の画質として劣
り問題であることが分かった。
【0017】また、現在の市場においてはアンダーシー
ンは比率としては約20%を占めている。しかしアンダ
ーシーンの総合画質は残り80%のノーマル、オーバー
シーンに比べて劣り、アンダーシーンの画質の向上が望
まれている。一般、および文献等で(例「写真工学の基
礎(銀塩写真編):コロナ社出版」)総合画質には鮮鋭
性と粒状性が影響していることが広く知られているが、
アンダーシーンでの総合画質においてはノーマルシーン
と異なり、単純にこれら鮮鋭性、粒状性だけでは説明で
きず、長年その画質向上を如何に効率よく達成するかが
命題であり、かつその方法が望まれている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】実効感度を向上させる
ために上述されているように種々の文献、公知の例など
があるが、やはり粒状とのとりあいでISO感度を高く
すると粒状性は劣化してしまい、実効感度を効率よく向
上させて市場のプリント生産性を向上、またはクレーム
問題の減少を改善させるものではなかったし、かつ粒状
も併せて解決しようとすると高価なハロゲン化銀を多量
に使用せねばならずコスト上の負荷がある上に、カラー
ネガ現像工程の漂白工程において脱銀不良が発生しやす
く、そのためかえって粒状性を損なってしまい解決する
ことはできなかった。
【0019】従って、本発明の目的は、アンダーシーン
及び色温度違いシーンでのプリント生産性の向上、逆光
シーンのクレーム問題を解決したハロゲン化銀写真感光
材料を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記構成により達成される。
【0021】(1) 写真フィルムパトローネにロール
状に内蔵した、支持体上に赤色感光性層、緑色感光性層
及び青色感光性層を有するハロゲン化銀写真感光材料に
おいて、表示感度をSとして、Sが200以上かつ80
0未満で、かつ下記で規定されるコントラスト差(濃度
差)であるΔD(G)が下記式1を満足することを特徴
とするハロゲン化銀写真感光材料。
【0022】式1 ΔD(G)≧0.55−0.233×log10(S/2
00) 〔式中、ΔD(G)は露光量の常用対数である、輝度
(−1)と輝度(−4)における緑濃度の差を表す。但
し、輝度(−1)は、−1.3+log10(100/
S)で決定される露光量の対数であり、輝度(−4)
は、−2.2+log10(100/S)で決定される露
光量の対数である。尚、露光条件は、ISO感度の規格
JIS K7614−1981に準じる。〕 (2) 写真フィルムパトローネにロール状に内蔵し
た、支持体上に赤色感光性層、緑色感光性層及び青色感
光性層を有するハロゲン化銀写真感光材料において、表
示感度をSとして、Sが200以上かつ800未満で、
かつ下記で規定されるコントラスト差(濃度差)である
ΔD(GR)が下記式2を満足することを特徴とするハ
ロゲン化銀写真感光材料。
【0023】式2 ΔD(GR)≧0.51−0.233×log10(S/
200) 〔式中、ΔD(GR)は、上記、輝度(−1)の濃度と
輝度(−4)の緑濃度、赤濃度におけるそれぞれのコン
トラスト差をΔD(G)、ΔD(R)としたとき以下の
式3で求められる。
【0024】式3 ΔD(GR)=(ΔD(G)+ΔD(R))/2 尚、露光条件は、上記白色露光条件にイーストマンコダ
ック社製カラーコンペンセーティングフィルター(CC
80D)を重ねて用い、絶対光量は同じにして、光源の
スペクトル分布を代えた以外は白色露光時と同様に算出
をした。〕 (3) 写真フィルムパトローネにロール状に内蔵し
た、支持体上に赤色感光性層、緑色感光性層及び青色感
光性層を有するハロゲン化銀写真感光材料において、表
示感度をSとして、Sが200以上かつ400未満のと
きに下記の式6で規定される品質値であるQ(G)が8
以上であることを特徴とするハロゲン化銀写真感光材
料。
【0025】式6 Q(G)=(CTG−2.4)2×(PGG−2.4)2 〔但し、CTGは、下記式4で、PGGは、下記式5で表
される。
【0026】式4 CTG=10×log10(ΔD(G)×100/0.5
5)−15 式5 PGG=−5×log10(RMS(G)×2.4)+1
3 尚、測定条件は、CTGは、輝度(−1)の濃度と輝度
(−4)の緑濃度の差であるΔD(G)を用い算出し、
PGGは、白色露光後に現像した試料の輝度(−4,−
3,−2,−1)の濃度の部位を開口走査面積750μ
2(スリット巾5μm、スリット長150μm)のマ
イクロデンシトメーターで走査し、濃度測定サンプリン
グ数1000以上の濃度値の変動の標準偏差の1000
倍した値を各輝度でのそれを均等平均した値RMS
(G)を下記の式に代入し求める。(測定の際にイース
トマンコダック社製ラッテンフィルターW−99を使用
して測定する。)〕 (4) 写真フィルムパトローネにロール状に内蔵し
た、支持体上に赤色感光性層、緑色感光性層及び青色感
光性層を有するハロゲン化銀写真感光材料において、表
示感度をSとして、Sが200以上かつ400未満のと
きに下記の式11で規定される品質値であるQ(GR)
が7以上であることを特徴とするハロゲン化銀写真感光
材料。
【0027】式11 Q(GR)=(CT(GR)−2.4)2×(PG(G
R)−2.4)2 〔但し、上記の緑濃度同様に赤濃度についてのΔD
(R)、RMS(R)を用い以下の式7、8からC
R、PGRを求める。そしてそれぞれの平均(式9、1
0)から式11を用いて算出する。赤濃度のRMS
(R)は白色露光後に現像した試料の各部位をラッテン
フィルターW−26を使用する以外は緑同様にして求め
た値。
【0028】式7 CTR=10×log10(ΔD(R)×100/0.5
5)−15 式8 PGR=−5×log10(RMS(R)×2.4)+1
3 式9 CT(GR)=(CTG+CTR)/2 式10 PG(GR)=(PGG+PGR)/2〕 (5) 写真フィルムパトローネにロール状に内蔵し
た、支持体上に赤色感光性層、緑色感光性層及び青色感
光性層を有するハロゲン化銀写真感光材料において、表
示感度をSとして、Sが400以上かつ800未満のと
きに上記の式6で規定される品質値Q(G)が6以上で
あることを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。
【0029】(6) 写真フィルムパトローネにロール
状に内蔵した、支持体上に赤色感光性層、緑色感光性層
及び青色感光性層を有するハロゲン化銀写真感光材料に
おいて、表示感度をSとして、Sが400以上かつ80
0未満のときに上記の式11で規定される品質値Q(G
R)が5以上であることを特徴とするハロゲン化銀写真
感光材料。
【0030】(7) 前記3〜6のいずれか1項記載の
ハロゲン化銀写真感光材料が、前記1で規定されるコン
トラスト差(濃度差)であるΔD(G)が上記式1を満
足することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。
【0031】(8) 前記3〜6のいずれか1項記載の
ハロゲン化銀写真感光材料が、前記2で規定されるコン
トラスト差(濃度差)であるΔD(GR)が上記式2を
満足することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。
【0032】(9) 写真フィルムパトローネにロール
状に内蔵した、支持体上に赤色感光性層、緑色感光性層
及び青色感光性層を有するハロゲン化銀写真感光材料に
おいて、表示感度をSとして、Sが200以上で、かつ
濃度−露光特性曲線のISO感度点の濃度点をD0とし
+0.60の濃度点をD1と定義した場合に、D0とD
1を結んだ線分の傾きであるγ1とD0における接線の
傾きであるγ0の差である下記式21で表されるΔγG
−ISOが緑濃度において0.15以下であることを特
徴とするハロゲン化銀写真感光材料。
【0033】式21 ΔγG−ISO=(γ1−γ0)/γ0 〔尚、露光条件は、ISO感度の規格 JIS K76
14−1981に準ずる。〕 (10) 写真フィルムパトローネにロール状に内蔵し
た、支持体上に赤色感光性層、緑色感光性層及び青色感
光性層を有するハロゲン化銀写真感光材料において、表
示感度をSとして、Sが200以上で、かつ濃度−露光
特性曲線のISO感度点の濃度点をD0とし+0.60
の濃度点をD1と定義した場合に、D0とD1を結んだ
線分の傾きであるγ1とD0における接線の傾きである
γ0の差である下記式22で表されるΔγR−ISOが
赤濃度において0.15以下であることを特徴とするハ
ロゲン化銀写真感光材料。
【0034】式22 ΔγR−ISO=(γ1−γ0)/γ0 (11) 写真フィルムパトローネにロール状に内蔵し
た、支持体上に赤色感光性層、緑色感光性層及び青色感
光性層を有するハロゲン化銀写真感光材料において、表
示感度をSとして、Sが200以上で、かつ濃度−露光
特性曲線のISO感度点の濃度点をD0とし+0.60
の濃度点をD1と定義した場合に、D0とD1を結んだ
線分の傾きであるγ1とD0における接線の傾きである
γ0の差である上記式21及び22で表されるΔγG−
ISO及びΔγR−ISOが緑濃度、赤濃度において共
に0.15以下であることを特徴とするハロゲン化銀写
真感光材料。
【0035】(12) 写真フィルムパトローネにロー
ル状に内蔵した、支持体上に赤色感光性層、緑色感光性
層及び青色感光性層を有するハロゲン化銀写真感光材料
において、表示感度をSとして、Sが200以上で、か
つ緑濃度において濃度−露光特性曲線のISO感度点の
濃度点をD0とし+1.20の濃度点をD2と定義した
場合に、D0とD2を結んだ線分と前記の濃度−露光特
性曲線上の同一露光での濃度差の絶対値が0.03以下
であることを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。
【0036】(13) 写真フィルムパトローネにロー
ル状に内蔵した、支持体上に赤色感光性層、緑色感光性
層及び青色感光性層を有するハロゲン化銀写真感光材料
において、表示感度をSとして、Sが200以上で、か
つ赤濃度において濃度−露光特性曲線のISO感度点の
濃度点をD0とし+1.20の濃度点をD2と定義した
場合に、D0とD2を結んだ線分と前記の濃度−露光特
性曲線上の同一露光での濃度差の絶対値が0.03以下
であることを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。
【0037】(14) 写真フィルムパトローネにロー
ル状に内蔵した、支持体上に赤色感光性層、緑色感光性
層及び青色感光性層を有するハロゲン化銀写真感光材料
において、表示感度をSとして、Sが200以上で、か
つ緑濃度、赤濃度において濃度−露光特性曲線のISO
感度点の濃度点をそれぞれD0とし+1.20の濃度点
をそれぞれD2と定義した場合に、D0とD2を結んだ
線分と前記の濃度−露光特性曲線上の同一露光での濃度
差の絶対値が共に0.03以下であることを特徴とする
ハロゲン化銀写真感光材料。
【0038】(15) 写真フィルムパトローネにロー
ル状に内蔵した、支持体上に赤色感光性層、緑色感光性
層及び青色感光性層を有するハロゲン化銀写真感光材料
において、表示感度をSとして、Sが200以上で、か
つ緑濃度において濃度−露光特性曲線の輝度−2と輝度
+4の露光域における微分階調度の最大値をγMAXと
し一方最小値をγMINと定義した場合に、その差Δγ
GGの絶対値が0.10以下であることを特徴とするハ
ロゲン化銀写真感光材料。
【0039】〔但し、輝度(−2)は、−1.6+lo
10(100/S)で決定される露光量の対数であり、
輝度(+4)は、+0.2+log10(100/S)で
決定される露光量の対数である。尚、露光条件は、IS
O感度の規格 JIS K7614−1981に準じ
る。〕 (16) 写真フィルムパトローネにロール状に内蔵し
た、支持体上に赤色感光性層、緑色感光性層及び青色感
光性層を有するハロゲン化銀写真感光材料において、表
示感度をSとして、Sが200以上で、かつ赤濃度にお
いて濃度−露光特性曲線の輝度−2と輝度+4の露光域
における微分階調度の最大値をγMAXとし一方最小値
をγMINと定義した場合に、その差ΔγRRの絶対値
が0.20以下であることを特徴とするハロゲン化銀写
真感光材料。
【0040】(17) 写真フィルムパトローネにロー
ル状に内蔵した、支持体上に赤色感光性層、緑色感光性
層及び青色感光性層を有するハロゲン化銀写真感光材料
において、表示感度をSとして、Sが200以上で、か
つ緑、赤濃度において濃度−露光特性曲線の輝度−2と
輝度+4の露光域における微分階調度の最大値をγMA
Xとし一方最小値をγMINと定義した場合に、その差
ΔγGGの絶対値が緑濃度では0.10以下でかつ赤濃
度ではγRRの絶対値が0.20以下であることを特徴
とするハロゲン化銀写真感光材料。
【0041】(18) 写真フィルムパトローネにロー
ル状に内蔵した、支持体上に赤色感光性層、緑色感光性
層及び青色感光性層を有するハロゲン化銀写真感光材料
において、表示感度をSとして、Sが200以上で、か
つ緑、赤濃度において濃度−露光特性曲線の輝度−2と
輝度+4の露光域におけるそれぞれの微分階調度をγ
G,γRとしその時の商γR/γGの最大値をγ(R/
G−MAX)とし一方最小値をγ(R/G−MIN)と
定義した場合に、その差ΔγR/Gの絶対値が0.15
以下であることを特徴とするハロゲン化銀写真感光材
料。
【0042】(19) 写真フィルムパトローネにロー
ル状に内蔵した、支持体上に赤色感光性層、緑色感光性
層及び青色感光性層を有するハロゲン化銀写真感光材料
において、表示感度をSとして、Sが200以上で、か
つ緑、青濃度において濃度−露光特性曲線の輝度−2と
輝度+4の露光域におけるそれぞれの微分階調度をγ
G,γBとしその時の商γB/γGの最大値をγ(B/
G−MAX)とし一方最小値をγ(B/G−MIN)と
定義した場合に、その差ΔγB/Gの絶対値が0.15
以下であることを特徴とするハロゲン化銀写真感光材
料。
【0043】(20) 感光材料の使用形態がIX24
0フォーマットであることを特徴とする前記9〜19の
いずれか1項記載のハロゲン化銀写真感光材料。
【0044】(21) 写真感度が200であることを
特徴とする前記9〜19のいずれか1項記載のハロゲン
化銀写真感光材料。
【0045】以下、本発明を詳細に説明する。
【0046】まず第一に逆光シーンのクレーム問題の解
析の結果、このときには実効感度は主として緑感光性層
の本発明のΔD(G)という、ある光量の領域でのネガ
上でのコントラスト差が大きく影響し、緑濃度のコント
ラスト差:ΔD(G)を表示感度:S(通常ISO感度
に相当する)に対して上述する値の範囲にすることで大
幅な逆光シーンのクレーム問題の減少をすることができ
ることがわかった。
【0047】次に、アンダーシーンでのプリント生産性
については、市場でのシーン分布、および同様なシーン
の解析、および好ましいカラーペーパーの仕上がりの時
の使用されているペーパー上の反射濃度をシミュレーシ
ョンした。その結果、生産性を上げるには、特には、ア
ンダーでのストロボのようなシーンで問題が大きいこと
を発見し課題提起すると共に、ストロボを使用したシー
ンでの実効感度はストロボの光源分布が屋外の太陽の光
源分布と異なるためと、かつ実効感度は主として被写
体、特に人の肌色でのコントラスト差が影響することが
判明した。解析の結果、通常よく言われている人間の目
の視感度の比率である緑:赤=1:0.7と異なり、ス
トロボでは、効果としては緑:赤=約1:1の等比係数
であることがわかったのと、かつプリント時にペーパー
上での焼き易さから、改善すべきネガ上の濃度領域を調
べた結果、この場合の実効感度は主として緑感光性層だ
けでなく赤感光性層の両者が効果をもたらし、ある光源
分布での、緑濃度と赤濃度から求められるコントラスト
差:ΔD(GR)を表示感度:Sに対して上述する値の
範囲にすることで大幅なアンダーシーンでのプリント生
産性の向上をすることができることが分かった。
【0048】次に総合画質であるが、上述しているよう
に総合画質には、因子として鮮鋭性と粒状性が影響する
と言われているが、アンダーシーンでの総合画質はそれ
らで最適な設計をすることができなかった。
【0049】アンダーシーンの総合画質は、プリントの
反射濃度と、粒状性の官能評価値、および人間の視感度
から画質の官能評価値の計算をした結果、アンダー側で
の写真画質はノーマルシーンに比べ画質の優劣における
色再現性能の影響が小さいために鮮鋭性の効果があまり
影響せず、そのため緑濃度のコントラスト:CTG、粒
状性:PGGから一義的に決定される画質品質値Q
(G)で人間の官能評価値を表現することができた。そ
の結果、本発明では逆光などでの屋外でのアンダーシー
ンの品質値はコントラストと、粒状を因子とする双曲線
の近似式で表され、例えばある感光材料の屋外でのアン
ダーシーンでの総合画質を更に向上させるには、コント
ラストを改良するのが最短の方法なのか、もしくは粒状
なのかが明確に判断でき、効率よく総合画質を向上させ
ることができた。
【0050】また、ストロボ撮影での、人間を主要被写
体としたシーンでは、肌の再現、そして粒状が同様に影
響し、かつ人間の視感度から、ストロボ撮影時のアンダ
ー側での写真画質は緑濃度だけでなく赤濃度のコントラ
スト:CTR、粒状性:PGRをも考慮した画質品質値Q
(GR)で人間の官能評価値を表現することができた。
その結果、更に本発明ではストロボ撮影時のアンダーシ
ーンの品質値は緑、赤濃度のコントラストと、粒状を因
子とする双曲線の近似式で表され、例えばある感光材料
のストロボ撮影時のアンダーシーンでの総合画質を更に
向上させるには、緑、もしくは赤濃度のコントラストを
改良するのが最短の方法なのか、もしくは緑、もしくは
赤濃度の粒状なのかが明確に判断でき、効率よく総合画
質を向上させることができた。
【0051】規定されるコントラスト差(濃度差)であ
るΔD(G)はSが200〜400未満のとき、好まし
くは0.55〜0.60で、更に好ましくは0.56〜
0.58で、0.60を越えると実効感度は高く好まし
いがプリント時のカラーペーパーによっては調子再現が
硬くなり過ぎることがある。Sが400〜800未満の
とき、好ましくは0.48〜0.55で、更に好ましく
は0.50〜0.52で0.55を越えると実効感度は
高く好ましいがプリント時のカラーペーパーによっては
調子再現が硬くなり過ぎることがある。更に、ΔD(G
R)はSが200〜400未満のとき、好ましくは0.
51〜0.57で、更に好ましくは0.53〜0.55
で、0.57を越えるとプリント時のカラーペーパーに
よっては調子再現が硬くなり過ぎることがある。Sが4
00〜800未満のとき、好ましくは0.44〜0.5
0で、更に好ましくは0.46〜0.48で0.50を
越えるとプリント時のカラーペーパーによっては調子再
現が硬くなり過ぎることがある。
【0052】Sが200以上、かつ400未満のときの
Q(G)は8以上であるが好ましくは10以上である。
【0053】Sが200以上かつ400未満のときのQ
(GR)は7以上であるが好ましくは9以上である。
【0054】Sが400以上かつ800未満のときのQ
(G)は6以上であるが好ましくは8以上である。
【0055】Sが400以上かつ800未満のときのQ
(GR)は5以上であるが好ましくは7以上である。
【0056】本発明で言う表示感度Sとは、公知の13
5,IX240タイプ等のようにその写真フィルムを内
蔵するカートリッジ、パトローネ、または内蔵容器等、
呼び名はいろいろあるがその容器の外側に示されている
ISOに続く数値、もしくはそこに記載されているハイ
レベル、ロウレベルからなる16進法で記述された数値
から読みとられる感材の感度であってもよく、最終的に
はその写真感光材料を用いる際に、カメラに内蔵された
際に表示される写真感光材料の感度の数値を意味する。
【0057】一般にハロゲン化銀写真感光材料は、高感
度層、中感度層および低感度層の組み合わせで光エネル
ギーに対応する濃度曲線で表され、ΔD(G)を高める
には、緑感光性層の上層(高感度層)に含まれるハロゲ
ン化銀の感度を高めることで若干の改良はできるが、そ
れだけではなく中層(中間度層)に含まれるハロゲン化
銀の感度を調整して単層時の高感度層における濃度−露
光特性曲線の高濃度側で寄与するように中感度層の感度
を調整することで達成できるし、または中感度層の銀量
をも調整することで達成できる。
【0058】同様にΔD(R)についても赤感光性層の
上層、中層を適宜調整することで調整することができ、
これら上述したΔD(G)、ΔD(R)を調整すること
で本発明のΔD(GR)を得ることができストロボシー
ンでのアンダーでの実効感度の向上を達成することがで
きる。
【0059】次に本発明のQ(G)は、緑濃度のコント
ラスト:CTG、粒状性:RMSGの双曲関数であり、適
宜CTG、RMSGを調整して目的のQ(G)を達成させ
ることができる。つまり、目的の総合画質の値を達成す
る手段としてCTG、RMSGをあとどれくらい向上させ
る必要があるかを本発明のQ(G)の関数から算出し、
逆算することで必要なΔD(G)、RMS(G)を推定
し、ΔD(G)については適宜、前述した方法を組み合
わせることで達成できるし、RMS(G)については、
粒径の小さいハロゲン化銀粒子を用いる、または現像抑
制剤離脱型カプラー(DIRカプラー)の種類を適宜選
択する他、DIRカプラー量を調整し現像時の色素雲の
発色点数を変えることで調整することができる。
【0060】しかし、ΔD(G)を向上させるには、粒
径は大きくなり粒状性は劣化する。また、RMS(G)
を向上させるには粒径を小さくする必要があるし、DI
Rカプラーを用いるほどISO感度は低下する事実を鑑
みるに、本発明の式4、5および6の関係からそれらの
交互作用を認識し、かつ現状からの最短の発明効果を得
られ、本発明のアンダーシーンでの総合画質に優れると
いうハロゲン化銀写真感光材料を得ることができる。
【0061】また上記同様に、ストロボ撮影時のアンダ
ーシーンの総合画質についても、本発明の式7〜10お
よび11の関係からそれらの交互作用を認識し、かつ現
状からの最短の発明効果を得られ、本発明のストロボ撮
影時におけるアンダーシーンでの総合画質に優れるとい
うハロゲン化銀感光材料を得ることができる。
【0062】プリント時の生産性を向上させるために公
知の文献、公知の例などのように単純にアンダー〜適性
露出までの濃度バランスを均一変化等させてもやはり夕
方のような色温度が低い場合と短波長側をカットしてい
ない色温度の高いストロボ光の場合では大きな改善は認
められず本発明で課題提起しているプリントレベル変動
を減少させることはできなかったし、濃度変動について
はなんら改善の効果を得ることができなかった。
【0063】そこで、本発明ではそれらの色温度違いで
の実際のシーンにおける画像中の光量の分布を調査し、
本発明の問題を解決するための好ましい濃度−光量特性
曲線、感材特性とは何かを解析した。
【0064】まず第一に色温度の低い場合のプリントレ
ベル変動について述べる。青感光性層と赤感光性層の感
度が大きく変動し、適性露出時には青感光性層と緑感光
性層とのバランスが大きく崩れてしまうことが影響して
いることがわかった。これらは上記の公知のように単純
に濃度バランスをそろえても改善されず、感度をSとし
たときにISO規格で使われる算出式を用いて逆算した
光量値の濃度−露光特性曲線上の座標をISO感度点と
したとき赤濃度のΔγR−ISOが0.15以下で改善
されることがわかった。ΔγR−ISOが0.15以下
であれば本発明の効果は得られるが、0.10以下が好
ましい。
【0065】次に色温度の高い場合のプリントレベル変
動について述べる。青感光性層と赤感光性層の感度が大
きく変動し、適性露出時には赤感光性層と緑感光性層と
のバランスが大きく崩れてしまうことが影響しているこ
とがわかった。これらは上記の公知のように単純に濃度
バランスをそろえても改善されず、感度をSとしたとき
にISO規格で使われる算出式を用いて逆算した光量値
の濃度−露光特性曲線上の座標をISO感度点としたと
き青、緑濃度の階調因子が影響を与えることがわかっ
た。しかし実際には人間の視感度は青については緑より
小さいために緑濃度のΔγG−ISOが0.15以下で
改善されることがわかった。ΔγG−ISOが0.15
以下であれば本発明の効果は得られるが、0.10以下
が好ましい。
【0066】尚、γ0としてはプリントのシャドー階調
の硬さの好ましさから緑濃度では0.50以上、同様に
赤濃度では0.45以上が好ましい。
【0067】つまり、各シーンで色温度の変化に対し濃
度変動を低くても高くても安定させるには、特には赤濃
度、緑濃度のΔγG−ISO及びΔγR−ISOの両者
が0.15以下であれば有効であり、更に驚くべきこと
にこれらの両者を満たす場合は、5500°Kの色温度
で更にプリント時のプリントレベル変動、濃度変動を大
きく軽減することができた。ΔγG−ISO、ΔγR−
ISO共に0.15以下であればプリントレベル変動、
濃度変動の軽減と更に肌色再現が改良されると言う本発
明の効果を得ることができるが、好ましくは0.10以
下である。
【0068】また、色温度が高い場合に緑濃度の微分階
調度の最大値γMAX、最小値γMINの差ΔγGGを
0.10以下にすることでプリントレベル変動と同時に
濃度変動を大きく改良できることがわかった。好ましく
は緑濃度での濃度差(絶対値ではない)と赤濃度での濃
度差(絶対値ではない)が同じ符号である。ここで、微
分階調度とは、露光−濃度特性曲線上で、露光量の対数
を0.1刻みにとり、そのときの変化する傾きの変化分
をいう。即ち、露光量0.1の差のある点をx1及びx2
とし、それに対応する濃度をy1及びy2とすると、この
点の微分階調度は、y2−y1/x2−x1となる。従っ
て、10×(y2−y1)がそれぞれの点の微分階調度と
なる。
【0069】一方、色温度が低い場合に赤濃度の微分階
調度の最大値γMAX、最小値γMINの差ΔγRRを
0.20以下にすることでプリントレベル変動と同時に
濃度変動を大きく改良できることがわかった。
【0070】更に、各シーンで色温度の変化に対しプリ
ントレベル変動と同時に濃度変動を大きく改良するには
ΔγGGが0.10以下で、かつΔγRRが0.20以
下であることがわかった。更に驚くべきことにこれらを
満たす場合に、鮮鋭性を評価した場合、人間の視感度差
による緑、赤感光性層の色滲みが高周波成分で発生しに
くくなり総合的な鮮鋭感が向上することがわかった。好
ましくはΔγGG、ΔγRR共に0.10以下である。
【0071】次に画像解析の結果より、色温度が高い場
合には緑濃度の微分階調度の最大値γMAX、最小値γ
MINの差ΔγGGを0.10以下にすることでプリン
トレベル変動と同時に濃度変動を大きく改良できること
がわかった。
【0072】一方、色温度が低い場合に赤濃度の微分階
調度の最大値γMAX、最小値γMINの差ΔγRRを
0.20以下にすることでプリントレベル変動と同時に
濃度変動を大きく改良できることがわかった。
【0073】緑、赤濃度での濃度−露光特性曲線でのI
SO感度点D0から濃度+0.60の点D1を結んだ線
分の傾きとしては好ましくは0.40〜0.80で、特
に好ましくは0.55〜0.70である。0.80を越
えるとプリント時のカラーペーパーによっては調子再現
が硬くなり過ぎることがある。
【0074】本発明で言う感度とは公知の135、IX
240タイプ等のようにその写真フィルムを内蔵するカ
ートリッジ、パトローネ、または内蔵容器等、呼び名は
いろいろあるがその容器の外側に示されているISOに
続く数値、もしくはそこに記載されているハイレベル、
ロウレベルからなる16進法で記述された数値から読み
とられる感材の感度であってもよく、最終的にはそのハ
ロゲン化銀写真感光材料を用いる際に、カメラに内蔵さ
れた際に表示されるハロゲン化銀写真感光材料の感度の
数値を意味する。
【0075】一般にハロゲン化銀写真感光材料は、高感
度層、中感度層および低感度層の組み合わせで光エネル
ギーに対応する濃度曲線で表される。このような上記の
特性を満たすような感光材料を作製するには、まずΔγ
G−ISO、ΔγR−ISOは、緑、赤感光性層の上層
(高感度層)に含まれるハロゲン化銀の感度を高めるこ
とで若干の改良はできるが、それだけではなく中層(中
間度層)に含まれるハロゲン化銀の感度を調整して単層
時の高感度層における濃度−露光特性曲線の高濃度側で
寄与するように中感度層の感度を調整することで達成で
きるし、または中感度層の銀量をも調整することで達成
できる。また、ハロゲン化銀粒子の粒子サイズを適宜選
択、およびカプラー量を調整することで現像性を高める
ことで調節することができる。
【0076】同様にISO感度点と濃度+1.20の濃
度点D2を結んだ線分との濃度差についても緑、赤感光
性層の上層、中層を適宜調整することで調整することが
できるが、更にこれら上層、中層、下層での現像性を近
づけることでも調整できる。
【0077】更に微分階調度の差ΔγBB、ΔγRR
は、感度を調整すると共に適宜、上述のような手段を用
いて調整することで達成することができる。
【0078】また、ΔγB/G、ΔγR/Gは、上記に
加え同様に青感光性層のハロゲン化銀の銀量、粒子サイ
ズ、およびカプラー量等を調整することで達成すること
ができる。
【0079】上記のような本発明により露出範囲がアン
ダー〜ノーマルの部分で大きな改善効果をえることがで
きた。更に本発明では、1chプリンターの機器のネガ
画像の画像走査とその後の露出条件の算出、各チャンネ
ルのセットアップについて鋭意研究した結果、従来の機
器ではきめ細やかな制御でないかわりにチャンネルの設
定自身、つまり感材特性がアンダー〜ノーマル、ノーマ
ル〜オーバーで各2領域ではそれぞれ異なる濃度バラン
スの傾向であってもそのそれぞれの領域のみで安定して
いればあまり問題は無かったのに対し、1chプリンタ
ーではある露光域で指定されるアンダー領域〜オーバー
領域で濃度バランスだけでなく階調の硬さを安定させる
必要があることが判明した。つまり1chプリンターで
は画像走査から感材の特性を推定し直し適正な制御をき
め細やかに行うために濃度バランスだけが安定していて
も、実際のシーン画像中でのネガ階調が安定していなく
ては、結局主要被写体の濃度算出の際に出力媒体(この
場合はカラーペーパー)の階調での再現を前提としたと
きに、ネガ階調が不安定な分、制御が不正確になり、き
め細やかなプリンターの機能を生かし切っていないので
ある。
【0080】そこで、プリンターの画像走査の際のデー
ター処理を検討した結果、最終的にデジタルでの処理の
ためにアルゴリズム上256階調、実質出力媒体上での
再現領域がほぼ300階調(カラーペーパーの人間の分
別濃度領域は約0.03〜3.00であることから)で
あり、これに影響するネガ階調領域は結局、ネガ濃度に
換算すると約1.20の差(カラーペーパーの調子再現
の階調の硬さは主要濃度域で約2.5のため)であるこ
とがわかった。そこで、上記同様のISO感度点の濃度
点に対し+1.20の濃度点をD2としたときに、D0
とD2を結んだ線分と濃度−露光特性曲線上の同一露光
での濃度差の絶対値が0.03以下であるときに著しい
効果を得ることができた。
【0081】次にオーバー側でのプリントレベル変動と
濃度変動を解析した結果、プリンターの画像走査の際の
データー処理では、デジタルでの処理のためにアルゴリ
ズム上256階調しかないのにも関わらず、実質フィル
ムの画像上では1駒のシーンでアンダー〜オーバー+ウ
ルトラオーバーの領域が存在しているために、画像走査
した際にオーバーのシーンではアンダー、ウルトラオー
バーの情報が圧縮されて、その後のプリントの露光条件
の算出の情報として使われていることがわかり、そのた
めに計算上の誤差因子を生じ、プリント時のプリントレ
ベル変動、濃度変動が大きくなってしまっていることが
判明した。
【0082】これらの改善を鋭意検討した結果フィルム
性能としては、従来のプリンター制御(1ch型ではな
い)で必須とされていた、アンダー〜オーバーでの一様
な階調バランス維持だけでは不十分であり、アンダー〜
ノーマル付近の特定の微分階調度をオーバー側でも維持
していなければ達成できないことが判明した。つまり低
い色温度でのシーンでは感度をSとして、Sが200以
上で、かつ緑、赤濃度において濃度−露光特性曲線の輝
度−2と輝度+4の露光域におけるそれぞれの微分階調
度をγG、γRとしその時の商γR/γGの最大値をγ
(R/G−MAX)とし一方最小値をγ(R/G−MI
N)と定義した場合に、その差ΔγR/Gの絶対値が
0.15以下であるハロゲン化銀写真感光材料であるこ
とが低い色温度でのオーバー側撮影でプリント時のレベ
ル変動+濃度変動を軽減するし、同様に高い色温度のオ
ーバー撮影シーンをプリントする際は感度が200以上
で、かつ緑、青濃度において濃度−露光特性曲線の輝度
−2と輝度+4の露光域におけるそれぞれの微分階調度
をγG,γBとしその時の商γB/γGの最大値をγ
(B/G−MAX)とし一方最小値をγ(B/G−MI
N)と定義した場合に、その差ΔγB/Gの絶対値が
0.15以下であることでプリントレベル変動、濃度変
動を軽減することができることがわかった。
【0083】更に、上述したように25mm幅のIX2
40タイプのAPS写真フィルムを用いた場合は従来の
135タイプに比べ1chプリンターでプリントされる
場合が多く、更に135の標準画角に比べ、横長で実際
の画角中での主要被写体の面積が小さいため、プリント
時のプリントレベル変動、濃度変動が更に不正確になり
やすいのであるが、これら本発明の技術を用いること
で、従来の135タイプよりもこれら特性の改良効果を
達成できることがわかった。
【0084】また、感度200〜800で解析した結
果、感度の低い200では上述したように階調変動の
為、これらプリント時のプリントレベル変動、濃度変動
が更に発生しやすいことがわかった。しかしこれら本発
明の技術を用いると感度200では感度400〜800
未満よりも改良効果を達成できることがわかった。
【0085】本発明で言う感光材料のΔD(G)は以下
に示す試験方法に従い決定する。
【0086】(1) 試験条件 試験は温度20±5℃、相対湿度60±10%の室内で
行い、試験する感光材料はこの状態に1時間以上放置し
た後使用する。
【0087】(2) 露光 露光面における基準光の相対分光エネルギー分布は
表1に示されるようなものとする。
【0088】
【表1】
【0089】 露光面における照度変化は光学くさび
を用いて行ない、用いる光学くさびはどの部分でも分光
透過濃度の変動が360〜700nmの波長域で400
nm未満の領域は10%以内、400nm以上の領域は
5%以内のものを用いる。
【0090】 露光時間は1/100秒とする。
【0091】(3) 現像処理 露光から現像処理までの間は、試験する感光材料を
温度20±5℃、相対湿度60±10%の状態に保つ。
【0092】 現像処理は露光後30分以上6時間以
内に完了させる。
【0093】 現像処理は下記の通りに行なうものと
する。
【0094】 カラー現像 ・・・ 3分15秒 38.0±0.1℃ 漂白 ・・・ 6分30秒 38.0±3.0℃ 水洗 ・・・ 3分15秒 24〜41℃ 定着 ・・・ 6分30秒 38.0±3.0℃ 水洗 ・・・ 3分15秒 24〜41℃ 安定 ・・・ 3分15秒 38.0±3.0℃ 乾燥 ・・・ 50℃以下 各工程に用いる処理液組成を以下に示す。
【0095】 (発色現像液) 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチル)−アニ リン・硫酸塩 4.75g 無水亜硫酸ナトリウム 4.25g ヒドロキシルアミン・1/2硫酸塩 2.0g 無水炭酸カリウム 37.5g 臭化ナトリウム 1.3g ニトリロ三酢酸・3ナトリウム塩(1水塩) 2.5g 水酸化カリウム 1.0g 水を加えて1lとする。(pH=10.1) (漂白液) エチレンジアミン四酢酸鉄(III)アンモニウム塩 100.0g エチレンジアミン四酢酸2アンモニウム塩 10.0g 臭化アンモニウム 150.0g 氷酢酸 10.0g 水を加えて1lとし、アンモニア水を用いてpH=6.0に調整する。
【0096】 (定着液) チオ硫酸アンモニウム 175.0g 無水亜硫酸ナトリウム 8.5g メタ亜硫酸ナトリウム 2.3g 水を加えて1lとし、酢酸を用いてpH=6.0に調整する。
【0097】 (安定液) ホルマリン(37%水溶液) 1.5ml コニダックス(コニカ(株)製) 7.5ml 水を加えて1lとする。
【0098】(4)濃度測定 濃度はlog10(φ0/φ)で表す。φ0は濃度測定のた
めの照明光束、φは被測定部の透過光束である。濃度測
定の幾何条件は照明光束が法線方向の平行光束であり、
透過光束として透過して半空間に拡散された全光束を用
いることを基準とし、これ以外の測定方法を用いる場合
には標準濃度片による補正を行う。又測定の際、乳剤膜
面は受光装置側に対面させるものとする。濃度測定は
青、緑、赤のステータスM濃度とし、その分光特性は濃
度計に使用する光源、光学系、光学フィルタ、受光装置
の総合的な特性として表2に示す値になるようにする。
【0099】
【表2】
【0100】本発明のハロゲン化銀カラー感光材料に含
有されるハロゲン化銀の総和は金属銀に換算して、8.
0g/m2以下であり、好ましくは4.5〜6.5g/
2で、より好ましくは4.5〜6.0g/m2である。
なおハロゲン化銀量は蛍光X線法によって求めることが
できる。
【0101】以上のようにして保存、露光、現像し、濃
度測定して求めた青、緑、赤濃度を露光量の常用対数に
対してプロットし、濃度−露光量特性曲線を求める。
【0102】次に、ここでいうISO感度とはISO規
格 ISO 5800:1987(E)、JIS K7
614−1981に述べられている感度算出の式から逆
算した光量とそのときの感光材料の濃度−光量特性曲線
上の座標点を指しており、例えば感度400の時は、 S=√2/Hm の式S(感度)=400を代入し、Hmを算出し、次に logHm=1/2(logHg+logHr) の式にHmを代入し(logHg+logHr)を算出
する。
【0103】本発明では、Hg=Hr(緑、赤感光性層
を同一と見て市場での評価されている感度の尺度として
考えた)としてISO感度点D0を特性曲線上から求め
る。400の場合は、logHg=−2.45(小数点
3桁以下は切り捨て)となる。
【0104】本発明における中感度層と低感度層それぞ
れに隣接する非感光性層は、該中感度層および低感度層
に含有する耐拡散性カプラーと実質的に同一色相に発色
する耐拡散性カプラー、DIR化合物あるいはハイドロ
キノン誘導体等を含有することが好ましく、これらを適
宜、2種以上併用することができる。
【0105】本発明の非感光性層に耐拡散性カプラーを
含有する場合、中感度層に含まれる耐拡散性カプラーの
中で最もカップリング速度の大きいものと比較して、そ
のカップリング速度が同等かそれ以下である。さらに詳
しくは、特公昭62−57023号、特公平3−000
616号、同4−012462号、同5−000694
号に開示されている。
【0106】本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料
の乳剤としては、立方体、八面体、十四面体のような正
常晶でも、平板状または柱状の双晶もしくは不規則な多
表面をもつ双晶でもよい。粒子のハロゲン組成は、沃臭
化銀に塩化銀が含有されても良い。
【0107】本発明の高感度層においては、沃化銀含有
率が比較的低い単分散性の平板状の双晶粒子(以下、平
板粒子という)を用いることが特に好ましい。
【0108】本発明に係わる平板粒子は、主平面に平行
な双晶面を通常は2枚有するものが特に好ましい。双晶
面は透過型電子顕微鏡により観察することができる。
【0109】平板粒子の厚さは、前述の透過型電子顕微
鏡を用いた切片の観察により、同様にしてそれぞれの粒
子について厚さを求め、加算平均することにより得られ
る。平板粒子の厚さは0.05〜1.5μmが好まし
く、更に好ましくは0.07〜0.50μmである。
【0110】平板粒子は、全投影面積の50%以上がア
スペクト比(粒径/粒子厚さ)が5以上のものを言う
が、好ましくは全投影面積の60%以上がアスペクト比
7以上であり、更に好ましくは全投影面積の70%以上
がアスペクト比9以上である。
【0111】平板粒子の粒径は、該ハロゲン化銀粒子の
投影面積の円相当直径(該ハロゲン化銀粒子と同じ投影
面積を有する円の直径)で示されるが、0.1〜5.0
μmが好ましく、更に好ましくは0.5〜3.0μmで
ある。
【0112】本発明に係わる平板粒子は単分散のハロゲ
ン化銀乳剤が好ましい。
【0113】本発明に係わる平板粒子は、上記のように
沃臭化銀を主として含有する乳剤であることが好ましい
が、本発明の効果を損なわない範囲で他の組成のハロゲ
ン化銀、例えば、塩化銀を含有させることができる。そ
の場合、表面の沃化銀含有率は、好ましくは1モル%以
上であるが、更に好ましくは2〜20モル%であり、特
に好ましくは3〜15モル%である。
【0114】本発明に係わる平板粒子は、主平面の中心
領域と外周領域の両方に転位線を有するものが好まし
い。ここでいう平板粒子の主平面の中心領域とは、平板
粒子の主平面と等しい面積をもつ円の半径の80%の半
径を有し、中心を共有したときの円形部分にある平板粒
子の厚さを有する領域の事である。一方、平板粒子の外
周領域とは、前記中心領域の外側の環状領域に相当する
面積を有する、平板粒子の周辺に存在し、かつ平板粒子
の厚さを有する領域をいう。
【0115】ハロゲン化銀粒子への転位線の導入法とし
ては、例えば、沃化カリウムのような沃素イオンを含む
水溶液と水溶性銀塩溶液をダブルジェットで添加する方
法、もしくは沃化銀を含む微粒子乳剤を添加する方法、
沃素イオンを含む溶液のみを添加する方法、特開平6−
11781号に記載されているような沃素イオン放出剤
を用いる方法等の、公知の方法を使用して所望の位置で
転位線の起源となる転位を形成することができる。これ
らの方法の中では、沃化銀を含む微粒子乳剤を添加する
方法や沃素イオン放出剤を用いる方法が特に好ましい。
沃素イオン放出剤を用いる場合は、p−ヨードアセトア
ミドベンゼンスルホン酸ナトリウム、2−ヨードエタノ
ール、2−ヨードアセトアミドなどを好ましく用いる事
ができる。
【0116】本発明において、平板粒子を用いる場合は
粒子を形成する過程および/または成長させる過程で、
カドミウム塩、亜鉛塩、鉛塩、タリウム塩、鉄塩、ロジ
ウム塩、イリジウム塩、インジウム塩(錯塩を含む)か
ら選ばれる少なくとも1種を用いて金属イオンを添加
し、粒子内部及び/又は粒子表面にこれらの金属元素を
含有させることができる。
【0117】平板粒子の形成手段としては、当該分野で
よく知られている種々の方法を用いることができる。す
なわち、シングル・ジェット法、コントロールド・ダブ
ルジェット法、コントロールド・トリプルジェット法等
を任意に組み合わせて使用することができるが、高度な
単分散粒子を得るためには、ハロゲン化銀粒子の生成さ
れる液相中のpAgをハロゲン化銀粒子の成長速度に合
わせてコントロールすることが重要である。pAg値と
しては7.0〜12の領域を使用し、好ましくは7.5
〜11の領域を使用することができる。添加速度の決定
にあたっては、特開昭54−48521号、同58−4
9938号に記載の技術を参考にできる。
【0118】平板粒子の調製工程は、核形成工程、熟成
工程(核の熟成工程)とそれに続く成長工程に大別され
る。また、予め作りおいた核乳剤(或いは種乳剤)を別
途成長させることも可能である。該成長工程は、第1成
長工程、第2成長工程、というようにいくつかの段階を
含む場合もある。平板粒子の成長過程とは、核(或いは
種)形成後から粒子成長終了までの全ての成長工程を意
味し、成長開始時とは成長工程の開始時点を言う。
【0119】平板粒子において、主平面の中心領域に選
択的に転位線を形成させるためには、核形成後の熟成工
程においてpHを高め、平板粒子の厚みが増すように熟
成させる事が重要であるが、pHを高くしすぎるとアス
ペクト比が下がりすぎてその後の成長工程でアスペクト
比を高めるための制御が難しくなる。また、予期せぬカ
ブリ劣化の原因にもなる。従って、熟成工程のpH/温
度は7.0〜11.0/40〜80℃が好ましく、8.
5〜10.0/50〜70℃が更に好ましい。
【0120】平板粒子において、外周領域に選択的に転
位線を形成させるためには、成長工程において、外周領
域に転位線を導入するための沃素イオン源(例えば、沃
化銀微粒子、沃素イオン放出剤)を基盤粒子に添加した
後、粒子成長におけるpAgを高める事が重要である
が、pAgを高くしすぎると、粒子成長と同時にいわゆ
るオストワルド熟成が進行し、平板粒子の単分散性が劣
化してしまう。従って、成長工程において平板粒子の外
周領域を形成させるときのpAgは、8〜12が好まし
く、9.5〜11が更に好ましい。また、沃素イオン源
として沃素イオン放出剤を使用する場合は、その添加量
を増加させる事によっても、外周領域に有効に転位線を
形成させる事ができる。沃素イオン放出剤の添加量とし
ては、ハロゲン化銀1モル当たり0.5モル以上が好ま
しく、2〜5モルが更に好ましい。
【0121】平板粒子はハロゲン化銀粒子の成長終了後
に、不要な可溶性塩類を除去したものであってもよい
し、あるいは含有させたままのものでも良い。
【0122】また、特開昭60−138538号に記載
の方法のように、ハロゲン化銀成長の任意の点で脱塩を
行なう事も可能である。該塩類を除去する場合には、リ
サーチ・ディスクロージャー(Research Di
sclosure、以下RDと略す)17643号II項
に記載の方法に基づいて行なうことができる。さらに詳
しくは、沈澱形成後、あるいは物理熟成後の乳剤から可
溶性塩を除去するためには、ゼラチンをゲル化させて行
なうヌーデル水洗法を用いても良く、また無機塩類、ア
ニオン性界面活性剤、アニオン性ポリマー(例えば、ポ
リスチレンスルホン酸)、あるいはゼラチン誘導体(例
えば、アシル化ゼラチン、カルバモイル化ゼラチンな
ど)を利用した沈澱法(フロキュレーション)を用いて
も良い。具体的な例としては、特開平5−72658号
に記載の方法を好ましく使用することができる。
【0123】ハロゲン化銀乳剤は、写真業界において増
感色素として知られている色素を用いて所望の波長域に
光学的に増感できる。増感色素は単独で用いても良い
が、2種類以上を組み合わせて用いても良い。増感色素
と共にそれ自身分光増感作用をもたない色素、あるいは
可視光を実質的に吸収しない化合物であって、増感色素
の増感作用を強める強色増感剤を乳剤中に含有させても
良い。
【0124】本発明に係わるハロゲン化銀粒子には、カ
ブリ防止剤、安定剤などを加えることができる。バイン
ダーとしては、ゼラチンを用いるのが有利である。乳剤
層、その他の親水性コロイド層は硬膜することができ、
また可塑剤、水不溶性または可溶性合成ポリマーの分散
物(ラテックス)を含有させることができる。
【0125】本発明のハロゲン化銀写真感光材料をハロ
ゲン化銀カラー写真感光材料として用いる場合、乳剤層
にはカプラーが用いられる。さらに色補正の効果を有し
ている競合カプラーおよび現像主薬の酸化体とのカップ
リングによって現像促進剤、現像剤、ハロゲン化銀溶
剤、調色剤、硬膜剤、カブリ剤、カブリ防止剤、化学増
感剤、分光増感剤および減感剤のような写真的に有用な
フラグメントを放出する化合物を用いることができる。
【0126】本発明のハロゲン化銀写真感光材料には、
フィルター層、ハレーション防止層、イラジエーション
防止層等の補助層を設けることができる。これらの層中
および/または乳剤層中には現像処理中に感光材料から
流出するか、もしくは漂白される染料が含有されていて
も良い。
【0127】本発明のハロゲン化銀写真感光材料には、
マット剤、滑り剤、画像安定剤、ホルマリンスカベンジ
ャー、紫外線吸収剤、蛍光増白剤、界面活性剤、現像促
進剤や現像遅延剤を添加できる。
【0128】支持体としては三酢酸セルロースあるいは
ポリエチレンテレフタレートフィルム、ラミネートした
紙、バライタ紙等を用いることができる。
【0129】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の様態はこれらに限定されるものではな
い。
【0130】実施例1 (ハロゲン化銀写真感光材料の作製)下引層を施したトリ
アセチルセルロースフィルム支持体上に、下記に示す組
成の各層を順次支持体側から形成してハロゲン化銀写真
感光材料、試料101を作製した。各素材の添加量は1
2当たりのグラム数で表す。ただし、ハロゲン化銀と
コロイド銀は銀の量に換算し、増感色素は銀1モル当た
りのモル数で示した。
【0131】 第1層(ハレーション防止層) 黒色コロイド銀 0.16 紫外線吸収剤 UV−1 0.3 カラードマゼンタカプラー CM−1 0.123 カラードシアンカプラー CC−1 0.044 高沸点溶媒 OIL−1 0.167 ゼラチン 1.33 第2層(中間層) 汚染防止剤 AS−1 0.16 高沸点溶媒 OIL−1 0.20 ゼラチン 0.69 第3層(低感度赤感色性層) 沃臭化銀a 0.12 沃臭化銀b 0.29 増感色素 SD−1 2.37×10-5 増感色素 SD−2 1.2×10-4 増感色素 SD−3 2.4×10-4 増感色素 SD−4 2.4×10-6 シアンカプラー C−1 0.32 カラードシアンカプラー CC−1 0.038 高沸点溶媒 OIL−2 0.28 汚染防止剤 AS−2 0.002 ゼラチン 0.73 第4層(中感度赤感色性層) 沃臭化銀c 0.10 沃臭化銀d 0.86 増感色素 SD−1 4.5×10-5 増感色素 SD−2 2.3×10-4 増感色素 SD−3 4.5×10-4 シアンカプラー C−2 0.52 カラードシアンカプラー CC−1 0.06 DIR化合物 DI−1 0.047 高沸点溶媒 OIL−2 0.46 汚染防止剤 AS−2 0.004 ゼラチン 1.30 第5層(高感度赤感色性層) 沃臭化銀c 0.13 沃臭化銀d 1.18 増感色素 SD−1 3.0×10-5 増感色素 SD−2 1.5×10-4 増感色素 SD−3 3.0×10-4 シアンカプラー C−2 0.047 シアンカプラー C−3 0.09 カラードシアンカプラー CC−1 0.036 DIR化合物 DI−1 0.024 高沸点溶媒 OIL−2 0.27 汚染防止剤 AS−2 0.006 ゼラチン 1.28 第6層(中間層) 高沸点溶媒 OIL−1 0.29 汚染防止剤 AS−1 0.23 ゼラチン 1.00 第7層(低感度緑感色性層) 沃臭化銀a 0.19 沃臭化銀b 0.062 増感色素 SD−4 3.6×10-4 増感色素 SD−5 3.6×10-4 マゼンタカプラー M−1 0.18 カラードマゼンタカプラー CM−1 0.033 高沸点溶媒 OIL−1 0.22 汚染防止剤 AS−2 0.002 汚染防止剤 AS−3 0.05 ゼラチン 0.61 第8層(中間層) 高沸点溶媒 OIL−1 0.26 汚染防止剤 AS−1 0.054 ゼラチン 0.80 第9層(中感度緑感色性層) 沃臭化銀e 0.54 沃臭化銀f 0.54 増感色素 SD−6 3.7×10-4 増感色素 SD−7 7.4×10-5 増感色素 SD−8 5.0×10-5 マゼンタカプラー M−1 0.17 マゼンタカプラー M−2 0.33 カラードマゼンタカプラー CM−1 0.024 カラードマゼンタカプラー CM−2 0.029 DIR化合物 DI−2 0.024 DIR化合物 DI−3 0.005 高沸点溶媒 OIL−1 0.73 汚染防止剤 AS−2 0.003 汚染防止剤 AS−3 0.035 ゼラチン 1.80 第10層(高感度緑感色性層) 沃臭化銀f 1.19 増感色素 SD−6 4.0×10-4 増感色素 SD−7 8.0×10-5 増感色素 SD−8 5.0×10-5 マゼンタカプラー M−1 0.065 カラードマゼンタカプラー CM−1 0.022 カラードマゼンタカプラー CM−2 0.026 DIR化合物 DI−2 0.003 DIR化合物 DI−3 0.003 高沸点溶媒 OIL−1 0.19 高沸点溶媒 OIL−2 0.43 汚染防止剤 AS−2 0.014 汚染防止剤 AS−3 0.017 ゼラチン 1.23 第11層(イエローフィルター層) 黄色コロイド銀 0.05 高沸点溶媒 OIL−1 0.18 汚染防止剤 AS−1 0.16 ゼラチン 1.00 第12層(低感度青感色性層) 沃臭化銀a 0.08 沃臭化銀b 0.22 増感色素 SD−9 6.5×10-4 増感色素 SD−10 2.5×10-4 イエローカプラー Y−1 0.77 DIR化合物 DI−4 0.017 高沸点溶媒 OIL−1 0.31 汚染防止剤 AS−2 0.002 ゼラチン 1.29 第13層(高感度青感色性層) 沃臭化銀h 0.41 沃臭化銀i 0.61 増感色素 SD−9 4.4×10-4 増感色素 SD−10 1.5×10-4 イエローカプラー Y−1 0.23 高沸点溶媒 OIL−1 0.10 汚染防止剤 AS−2 0.004 ゼラチン 1.20 第14層(第1保護層) 沃臭化銀j 0.30 紫外線吸収剤 UV−1 0.055 紫外線吸収剤 UV−2 0.110 高沸点溶媒 OIL−2 0.30 ゼラチン 1.32 第15層(第2保護層) ポリマー PM−1 0.15 ポリマー PM−2 0.04 滑り剤 WAX−1 0.02 染料 D−1 0.001 ゼラチン 0.55 上記沃臭化銀の特徴を以下に表示する(平均粒径とは、
同体積の立方体の一辺長を指す)。
【0132】 乳剤No. 平均粒径(μm) 平均AgI量(モル%) 直径/厚み比 沃臭化銀a 0.30 2.0 1.0 沃臭化銀b 0.40 8.0 1.4 沃臭化銀c 0.60 7.0 3.1 沃臭化銀d 0.74 7.0 5.0 沃臭化銀e 0.60 7.0 4.1 沃臭化銀f 0.65 8.7 6.5 沃臭化銀h 0.65 8.0 1.4 沃臭化銀i 1.00 8.0 2.0 沃臭化銀j 0.05 2.0 1.0 尚、本発明の好ましいハロゲン化銀粒子の形成例とし
て、沃臭化銀d、fの製造例を以下に示す。又、沃臭化
銀jについては、特開平1−183417号、同1−1
83644号、同1−183645号、同2−1664
42号に関する記載を参考に調製した。
【0133】まず、種晶乳剤−1を調製した。
【0134】(種晶乳剤−1の調製)特公昭58−58
288号、同58−58289号に示される混合攪拌機
を用いて、35℃に調整した下記溶液A1に硝酸銀水溶
液(1.161モル)と、臭化カリウムと沃化カリウム
の混合水溶液(沃化カリウム2モル%)を、銀電位(飽
和銀−塩化銀電極を比較電極として銀イオン選択電極で
測定)を0mVに保ちながら同時混合法により2分を要
して添加し、核形成を行った。続いて、60分の時間を
要して液温を60℃に上昇させ、炭酸ナトリウム水溶液
でpHを5.0に調整した後、硝酸銀水溶液(5.90
2モル)と、臭化カリウムと沃化カリウムの混合水溶液
(沃化カリウム2モル%)を、銀電位を9mVに保ちな
がら同時混合法により、42分を要して添加した。添加
終了後40℃に降温しながら、通常のフロキュレーショ
ン法を用いて直ちに脱塩、水洗を行った。
【0135】得られた種晶乳剤は、平均球換算直径が
0.24μm、平均アスペクト比が4.8、ハロゲン化
銀粒子の全投影面積の90%以上が最大辺長比率(各粒
子の最大辺長と最小辺長との比)が1.0〜2.0の六
角状の平板状粒子から成る乳剤であった。この乳剤を種
晶乳剤−1と称する。
【0136】 (溶液A1) オセインゼラチン 24.2g 臭化カリウム 10.8g 界面活性剤(EO−1)の10%エタノール溶液 6.78ml 10%硝酸 114ml 水 9657ml (沃化銀微粒子乳剤SMC−1の調製)0.06モルの
沃化カリウムを含む6.0質量%のゼラチン水溶液5リ
ットルを激しく攪拌しながら、7.06モルの硝酸銀水
溶液と7.06モルの沃化カリウム水溶液、各々2リッ
トルを10分を要して添加した。この間pHは硝酸を用
いて2.0に、温度は40℃に制御した。粒子調製後
に、炭酸ナトリウム水溶液を用いてpHを5.0に調整
した。得られた沃化銀微粒子の平均粒径は0.05μm
であった。この乳剤をSMC−1とする。
【0137】(沃臭化銀dの調製)0.178モル相当
の種晶乳剤−1と界面活性剤(SU−1)の10%エタ
ノール溶液0.5mlを含む、4.5質量%の不活性ゼ
ラチン水溶液700mlを75℃に保ち、pAgを8.
4、pHを5.0に調整した後、激しく攪拌しながら同
時混合法により以下の手順で粒子形成を行った。
【0138】1)3.093モルの硝酸銀水溶液と0.
287モルのSMC−1及び臭化カリウム水溶液を、p
Agを8.4、pHを5.0に保ちながら添加した。
【0139】2)続いて溶液を60℃に降温し、pAg
を9.8に調整した。その後、0.071モルのSMC
−1を添加し、2分間熟成を行った(転位線の導入)。
【0140】3)0.959モルの硝酸銀水溶液と0.
03モルのSMC−1及び臭化カリウム水溶液を、pA
gを9.8、pHを5.0に保ちながら添加した。
【0141】尚、粒子形成を通して、各溶液は、新核の
生成や粒子間のオストワルド熟成が進まないように最適
な速度で添加した。
【0142】上記添加終了後に、40℃で通常のフロキ
ュレーション法を用いて水洗処理を施した後、ゼラチン
を加えて再分散し、pAgを8.1、pHを5.8に調
整した。
【0143】得られた乳剤は、粒径(同体積の立方体1
辺長)0.75μm、平均アスペクト比5.0、粒子内
部から沃化銀含有率2/8.5/X/3モル%(Xは転
位線導入位置)のハロゲン組成を有する平板状粒子から
成る乳剤であった。この乳剤を電子顕微鏡で観察したと
ころ、乳剤中の粒子の全投影面積の60%以上の粒子に
フリンジ部と粒子内部双方に5本以上の転位線が観察さ
れた。表面沃化銀含有率は6.7モル%であった。
【0144】(沃臭化銀fの調製)沃臭化銀dの調製に
おいて、1)の工程でpAgを8.8、かつ添加する硝
酸銀量を2.077モル、SMC−1の量を0.218
モルとし、3)の工程で添加する硝酸銀量を0.91モ
ル、SMC−1の量を0.079モルとした以外は沃臭
化銀dと全く同様にして沃臭化銀fを調製した。
【0145】得られた乳剤は、粒径(同体積の立方体1
辺長)0.65μm、平均アスペクト比6.5、粒子内
部から沃化銀含有率2/9.5/X/8モル%(Xは転
位線導入位置)のハロゲン組成を有する平板状粒子から
成る乳剤であった。この乳剤を電子顕微鏡で観察したと
ころ、乳剤中の粒子の全投影面積の60%以上の粒子に
フリンジ部と粒子内部双方に5本以上の転位線が観察さ
れた。表面沃化銀含有率は、11.9モル%であった。
【0146】上記各乳剤に前述の増感色素を添加、熟成
した後、トリフェニルホスフィンセレナイド、チオ硫酸
ナトリウム、塩化金酸、チオシアン酸カリウムを添加
し、カブリ−感度関係が最適になるように化学増感を施
した。
【0147】沃臭化銀a、b、c、e、h、iについて
も、上記沃臭化銀d、fに準じ分光増感、化学増感を施
した。
【0148】尚、上記組成物の他に、塗布助剤SU−
1、SU−2、SU−3、分散助剤SU−4、粘度調整
剤V−1、安定剤ST−1、ST−2、カブリ防止剤A
F−1(ポリビニルピロリドン、重量平均分子量:1
0,000)、AF−2(ポリビニルピロリドン、重量
平均分子量:100,000)、抑制剤AF−3、AF
−4、AF−5、硬膜剤H−1、H−2及び防腐剤As
e−1を添加した。
【0149】上記試料に用いた化合物の構造を以下に示
す。
【0150】 SU−1:C817SO2N(C37)CH2COOK SU−2:C817SO2NH(CH23+(CH33
Br- SU−3:スルホ琥珀酸ジ(2−エチルヘキシル)ナト
リウム SU−4:トリ−i−プロピルナフタレンスルホン酸ナ
トリウム ST−1:4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3
a,7−テトラザインデンST−2:アデニン AF−3:1−フェニル−5−メルカプトテトラゾール AF−4:1−(4−カルボキシフェニル)−5−メル
カプトテトラゾール AF−5:1−(3−アセトアミドフェニル)−5−メ
ルカプトテトラゾール H−1:〔(CH2=CHSO2CH23CCH2SO2
2CH22NCH2CH2SO3K H−2:2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−s−トリ
アジン・ナトリウム OIL−1:トリクレジルホスフェート OIL−2:ジ(2−エチルヘキシル)フタレート AS−1:2,5−ビス(1,1−ジメチル−4−ヘキ
シルオキシカルボニルブチル)ハイドロキノン AS−2:没食子酸ドデシル AS−3:1,4−ビス(2−テトラデシルオキシカル
ボニルエチル)ピペラジン
【0151】
【化1】
【0152】
【化2】
【0153】
【化3】
【0154】
【化4】
【0155】
【化5】
【0156】
【化6】
【0157】
【化7】
【0158】次に得られた試料101を幅35mmに断
裁後、パーフォレーションを穿孔し、パトローネ本体に
詰めフィルム試料として表3の各数値の測定と以下の
及びの評価を行った。得られた結果を表3に示す。
【0159】(試料102〜120の作製)緑感光性
層、赤感光性層中の乳剤添加量、カプラー添加量、ハロ
ゲン化銀添加量、および用いるハロゲン化銀粒子の粒径
を適宜調整し、表3に示す、それぞれ表示感度200,
400のハロゲン化銀感光材料を試料101と同様に作
製した。それらを用いて評価した結果を併せて表3に示
した。
【0160】(評価方法) クレームの低減 白壁、青空等の被写体よりも明るいバックを用いたシー
ン設定で中央重点平均測光で算出した撮影条件でポート
レートを撮影し、前述のΔD(G)を評価した現像処理
工程に従って現像処理を行い、その後乾燥した後にカラ
ーネガ画像を有するフィルム試料を得た。
【0161】これらのネガを市場で用いられているプリ
ンターを使用してカラーペーパーにプリントを行い目視
評価し、実効感度を次の4段階で評価してもらった。
【0162】 ◎:良好な仕上がりで問題発生は皆無 ○:ややアンダーシーンだが、半分以上の比率で実効感
度が向上 △:やや1/3程度の比率で実効感度が向上したが、微
改良 ×:明らかにアンダー撮影で、市場での現状と変わりが
なく見るに耐えない。
【0163】プリント時の生産性 被写体のバックを白壁、暗闇等のシーン設定にし、かつ
ストロボ(GN.=10)を用い、撮影時の露光条件と
してはアンダー(−3)〜ノーマル(過不足なし)で撮
影を行った。
【0164】前述同様の現像処理工程に従って現像処理
を行い、その後乾燥した後にカラーネガ画像を有するフ
ィルム試料を得た。
【0165】これらのネガを市場で用いられているプリ
ンターを使用してカラーペーパーにプリントを行い目視
評価し、良好なプリントが仕上がるまでの焼き直しの回
数を評価することで生産性を次の4段階で評価してもら
った。
【0166】 ◎:アンダーで焼き直しの必要がなく良好 ○:−3では焼き直しの必要が発生することはあるが−
2では必要がなく良好 △:−2では焼き直しの必要が発生することはあるが−
1では必要がなかった ×:ノーマル以外は仕上がりが不十分で焼き直しを必要
とし生産性が低かった。
【0167】
【表3】
【0168】表3の結果から判るようにΔD(G)とし
ては式1の値以上がクレーム低減で効果が認められる。
【0169】また、ΔD(GR)としては式2の値以上
がプリント生産性で効果が認められる。
【0170】実施例2 (試料201〜308の作製)緑感光性層、赤感光性層
中の乳剤添加量、カプラー添加量、ハロゲン化銀添加
量、および用いるハロゲン化銀粒子の粒径を適宜調整
し、表4に示す、それぞれ表示感度200,400のハ
ロゲン化銀感光材料を試料101と同様に作製し、表4
の各数値測定と以下の及びの評価を行い、結果を表
4に示した。
【0171】(評価方法) 逆光の総合画質 「のクレームの低減」と同様な撮影を行い(シーンの
種類:N=10)、下記処理工程により現像しカラーネ
ガ画像を有するフィルム試料を得た。これらのネガを市
場で用いられているプリンターを使用してL判(プリン
ト倍率:4.5倍)およびパノラマサイズ(プリント倍
率:7.5倍)に濃度を合わせてプリントした。
【0172】出来上がりの官能評価を比較品(感度20
0はコニカカラーLV200、感度400はコニカカラ
ーJX400を用いた)と比べて評価し、総合画質を次
の4段階で評価してもらった。
【0173】 ◎:パノラマサイズ、L判共に比較に比べすべて良好な
仕上がり ○:パノラマサイズ、L判共に50%以上が比較に比べ
良好な仕上がり △:パノラマサイズ、L判共に比較に比べやや(30
%)良好な仕上がり ×:パノラマサイズ、L判共にほぼ同等で問題ではない
が、改良は微弱。
【0174】ストロボ(アンダー)の総合画質 「のプリント時の生産性」と同様な撮影を行い(シー
ンの種類:N=10)、下記処理工程により現像しカラ
ーネガ画像を有するフィルム試料を得た。これらのネガ
をと同様にプリントし、比較品(感度200はコニカ
カラーLV200、感度400はコニカカラーJX40
0を用いた)と比べて評価し、総合画質を次の4段階で
評価してもらった。
【0175】 ◎:パノラマサイズ、L判共に比較に比べすべて良好な
仕上がり ○:パノラマサイズ、L判共に50%以上が比較に比べ
良好な仕上がり △:パノラマサイズ、L判共に比較に比べやや(30
%)良好な仕上がり ×:パノラマサイズ、L判共にほぼ同等で問題ないが、
改良は微弱。
【0176】 (処理工程) 処理工程 処理時間 処理温度 補充量* 発色現像 3分15秒 38±0.3℃ 780ml 漂 白 45秒 38±2.0℃ 150ml 定 着 1分30秒 38±2.0℃ 830ml 安 定 60秒 38±5.0℃ 830ml 乾 燥 1分 55±5.0℃ − *補充量は感光材料1m2当たりの値である。
【0177】発色現像液、漂白液、定着液、安定液及び
その補充液は、以下のものを使用した。
【0178】 発色現像液及び発色現像補充液 現像液 補充液 水 800ml 800ml 炭酸カリウム 30g 35g 炭酸水素ナトリウム 2.5g 3.0g 亜硫酸カリウム 3.0g 5.0g 臭化ナトリウム 1.3g 0.4g 沃化カリウム 1.2mg − ヒドロキシルアミン硫酸塩 2.5g 3.1g 塩化ナトリウム 0.6g − 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(β−ヒドロキシルエチル) アニリン硫酸塩 4.5g 6.3g ジエチレントリアミン五酢酸 3.0g 3.0g 水酸化カリウム 1.2g 2.0g 水を加えて1リットルとし、水酸化カリウム又は20%
硫酸を用いて発色現像液はpH10.06に、補充液は
pH10.18に調整する。
【0179】 漂白液及び漂白補充液 漂白液 補充液 水 700ml 700ml 1,3−ジアミノプロパン四酢酸鉄(III)アンモニウム 125g 175g エチレンジアミン四酢酸 2g 2g 硝酸ナトリウム 40g 50g 臭化アンモニウム 150g 200g 氷酢酸 40g 56g 水を加えて1リットルとし、アンモニア水又は氷酢酸を
用いて漂白液はpH4.4に、補充液はpH4.0に調
整する。
【0180】 定着液及び定着補充液 定着液 補充液 水 800ml 800ml チオシアン酸アンモニウム 120g 150g チオ硫酸アンモニウム 150g 180g 亜硫酸ナトリウム 15g 20g エチレンジアミン四酢酸 2g 2g アンモニア水又は氷酢酸を用いて定着液はpH6.2
に、補充液はpH6.5に調整後、水を加えて1リット
ルとする。
【0181】 安定液及び安定補充液 水 900ml p−オクチルフェノールのエチレンオキシド10モル付加物 2.0g ジメチロール尿素 0.5g ヘキサメチレンテトラミン 0.2g 1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン 0.1g シロキサン(UCC製L−77) 0.1g アンモニア水 0.5ml 水を加えて1リットルとした後、アンモニア水又は50
%硫酸を用いてpH8.5に調整する。
【0182】
【表4】
【0183】(表示感度200)表4の結果から判るよ
うにQ(G)としては200〜400未満の時は8以上
が逆光での総合画質の向上で効果が認められ、特には1
0以上が好ましいことがわかる。
【0184】表4の結果から判るようにQ(GR)とし
ては200〜400未満の時は7以上がストロボでのア
ンダーシーンでの画質の向上で効果が認められ、特には
9以上が好ましいことがわかる。
【0185】また、試料206、207および208の
比較から、206を向上させようとしたときにCTG
比べCTRがやや低いことが画質低下につながっている
ことを認識し、試料208のようにRMS(G)、RM
S(R)の合計として2+2=4の改良とかつΔD
(R)の若干の向上で、試料207のようにRMS
(G)、RMS(R)の合計として3+4=7という大
きな技術投資をしなくても同様の画質向上が達成できる
ことがわかる。
【0186】つまり、これらのQ(G)、Q(GR)を
どのように調整することで、更なる発明の効果、そして
効率の良い画質向上をすることができることがわかる。
【0187】(表示感度400)表4の結果から判るよ
うにQ(G)としては400〜800未満の時は6以上
が逆光での画質の向上で効果が認められ、特には8以上
が好ましいことがわかる。
【0188】表4の結果から判るようにQ(GR)とし
ては400〜800未満の時は5以上がストロボでのア
ンダーシーンでの画質の向上で効果が認められ、特には
7以上が好ましいことがわかる。
【0189】また、試料301、302、303および
306の比較から、306を向上させようとしたときに
CTGに比べCTRがやや低いことが画質低下につながっ
ていることを認識し、試料303のようにRMS(G)
を大きく改良したとしても、試料302のように効率よ
くCTRを改良した方が逆光、ストロボ含めて総合での
画質性能に優れており、前述したように大きな技術投資
をしなくて更なる発明の効果、そして効率の良い画質向
上を達成することができることがわかる。
【0190】実施例3 実施例1で作製した試料101を幅35mmに断裁後、
パーフォレーションを穿孔し、パトローネ本体に詰めフ
ィルム試料1101を得た。
【0191】(試料1102〜1123の作製)試料1
01の全緑感光性層、全赤感光性層中の、カプラー添加
量、ハロゲン化銀添加量、および用いるハロゲン化銀粒
子の粒径を適宜調整し、表5、表6に示す、それぞれ感
度200〜800のハロゲン化銀感光材料をパトローネ
本体に詰めフィルム試料1101と同様に作製した。そ
れらを用いて評価した結果を併せ表5、表6に示す。
【0192】(評価方法) プリント生産性 以下のA〜Cの色温度の異なる条件下で中央重点平均測
光で算出した撮影条件でポートレートを被写体までの撮
影距離を4段階変化させつつ、背景色を5種(グレイ、
白、黒、緑、黄色)変えて撮影した。また被写体も1〜
5人と人数変化させて各色温度においてシーン数として
は約100シーンずつ撮影した。
【0193】前述の濃度−露光量特性曲線を評価した現
像処理工程に従って現像処理を行い、その後乾燥した後
にカラーネガ画像を有するフィルム試料を得た。これら
のネガを市場で用いられている1ch型プリンター(コ
ニカ ナイスプリントシステムNPS858)を使用し
てカラーペーパーに100シーン、つまり100枚のプ
リントを行い目視評価し、好ましいニュートラルのレベ
ルからのプリントレベル変動の発生比率、濃度変動の発
生比率及び変動幅を加味し次の4段階でそれぞれ評価し
た。
【0194】(シーン種類) A:夕方(色温度3400°K) B:昼 (色温度5500°K) C:ストロボ(短波長のカット少ない:コニカ X−3
6 約6500°K)(プリントレベルの変動評価) ◎:プリンターでのカラー補正が5%未満で良好な仕上
がり ○:カラーボタンで5〜10%の補正を要するのが10
%未満の発生率であるがほぼ良好な仕上がり △:カラーボタンで5%以上10%未満の補正を要する
のが10〜30%以内の発生率 ×:カラーボタンで10〜30%の補正を要するのが3
0%以内の発生率。
【0195】(濃度の変動評価) ◎:プリンターでの濃度補正無しで良好な仕上がり ○:濃度補正ボタンで20%以内の補正を要するのが1
0%未満の発生率であるがほぼ良好な仕上がり △:濃度補正ボタンで20%未満の補正を要するのが1
0〜30%以内の発生率 ×:濃度補正ボタンで20〜45%の補正を要するのが
30%以内の発生率。
【0196】
【表5】
【0197】
【表6】
【0198】表5、表6の結果から判るようにΔγG−
ISOとしては0.15以下でストロボの高い色温度で
プリントレベル変動の軽減効果が認められる。
【0199】また、同様にΔγR−ISOが0.15以
下で3400°Kの低い色温度でプリントレベル変動の
軽減効果が認められる。
【0200】また、ΔγG−ISO、ΔγR−ISOの
両者が0.15以下であると更に5500°Kの色温度
でもプリントレベル変動の軽減効果が更に発現すること
が判る。
【0201】表5の試料1101〜1103と表6の試
料1110〜1112の対比、および表6の試料111
7〜1119の対比から特にはΔγG−ISOとしては
0.15以下、ΔγR−ISOが0.15以下で感光材
料の感度が200のときに更にプリントレベル変動の軽
減効果が著しく認められることがわかる。
【0202】実施例4 (試料1201〜1217の作製)試料101の全緑感
光性層、全赤感光性層中のカプラー添加量、ハロゲン化
銀添加量、および用いるハロゲン化銀粒子の粒径を適宜
調整し、表7に示す、それぞれ表示感度200〜800
のハロゲン化銀感光材料をパトローネ本体に詰めフィル
ム試料1101と同様に作製した。それらを用いて実施
例3と同様に評価し、更に下記肌色再現を評価した結果
を表7に示した。
【0203】肌色再現の評価方法 上記撮影したうち、色温度5500°K、背景グレイの
条件でポートレートをアンダー〜ノーマルで撮影しフィ
ルムを現像後プリントを行った。得られたプリントの人
物のシャドー〜ハイライトでの肌色の色相変化が小さく
つながりの良さに注目して官能評価を行った。比較品
(上述と同じ)と比べて評価し、総合画質を次の3段階
で評価した。
【0204】 ○:比較に比べ肌色のつながりの向上が見られた △:比較とほぼ同等で問題はないが向上はない ×:比較より劣る。
【0205】
【表7】
【0206】表7の結果から判るように緑濃度において
濃度−露光特性曲線のISO感度点の濃度点をそれぞれ
D0とし+1.20の濃度点をそれぞれD2と定義した
場合に、D0とD2を結んだ線分と前記の濃度−露光特
性曲線上の同一露光での濃度差の絶対値が0.03以下
でストロボの高い色温度でプリント時の濃度の軽減効果
が認められる。
【0207】また、同様に赤濃度において同様の線分と
特性曲線での濃度差の絶対値が0.03以下で3400
°Kの低い色温度でプリント時の濃度変動の軽減効果が
認められる。
【0208】更に緑、赤濃度の両者で0.03以下のと
きには3400°K〜ストロボまでの幅広い色温度領域
で濃度変動の軽減効果が認められると同時に更に驚くべ
きことに肌色のシャドー〜ハイライトまでの色相変化が
少なく肌色再現の向上が認められた。
【0209】表7の試料1201〜1203と試料12
10〜1212の対比、および試料1214〜1216
の対比から特には緑濃度において濃度−露光特性曲線の
ISO感度点の濃度点をそれぞれD0とし+1.20の
濃度点をそれぞれD2と定義した場合に、D0とD2を
結んだ線分と前記の濃度−露光特性曲線上の同一露光で
の濃度差の絶対値が0.03以下、赤濃度において同様
の線分と特性曲線での濃度差の絶対値が0.03以下
で、感光材料の感度が200であるときに更にプリント
時の濃度変動の軽減効果が認められることがわかる。
【0210】実施例5 (試料1301〜1319の作製)試料101の全緑感
光性層、全赤感光性層中の、カプラー添加量、ハロゲン
化銀添加量、および用いるハロゲン化銀粒子の粒径を適
宜調整し、表8、表9に示す、それぞれ表示感度200
〜800のハロゲン化銀感光材料をパトローネ本体に詰
めフィルム試料1101と同様に作製した。それらを用
いて実施例3と同様に評価し、更に下記鮮鋭感を評価し
た結果を表8、表9に示した。
【0211】鮮鋭感の評価 町中の風景を撮影し、現像しカラーネガ画像を有するフ
ィルム試料を得た。プリンターを使用してパノラマ判:
7.5倍で濃度を合わせてプリントした。
【0212】出来上がりの官能評価を比較品(上述と同
じ)と比べて評価し、総合画質を次の3段階で評価し
た。
【0213】 ○:比較に比べ鮮鋭感の向上が見られた △:比較とほぼ同等の鮮鋭感 ×:比較より劣る。
【0214】
【表8】
【0215】
【表9】
【0216】表8及び9の結果から判るように緑濃度に
おいて濃度−露光特性曲線の輝度−2と輝度+4の露光
域における微分階調度の最大値をγMAXとし一方最小
値をγMINと定義した場合に、その差ΔγGGの絶対
値が0.10以下でストロボの高い色温度でプリント時
のレベル変動、濃度変動の軽減効果が認められる。
【0217】また、同様に赤濃度において同様のγMA
XとγMINの差ΔγRRの絶対値が0.10以下で3
400°Kの低い色温度でプリント時のレベル変動と濃
度変動の軽減効果が認められる。
【0218】更に緑、赤濃度の両者でγMAXとγMI
Nの差ΔγGG、ΔγRRの絶対値が0.20以下のと
きには3400°K〜ストロボまでの幅広い色温度領域
でレベル変動、濃度変動の両者で軽減効果が認められる
と同時に更に驚くべきことに色滲みが少なくなり鮮鋭感
の向上が認められた。
【0219】表8の試料1301表9の試料1310お
よび1315の対比から特には、緑濃度において濃度−
露光特性曲線の輝度−2と輝度+4の露光域における微
分階調度の最大値をγMAXとし一方最小値をγMIN
と定義した場合に、その差ΔγGGの絶対値が0.10
以下、また同様に赤濃度において同様のγMAXとγM
INの差ΔγRRの絶対値が0.20以下で感光材料の
感度が200であるときに更にオーバー側のプリント時
の濃度変動の軽減効果が認められることがわかる。
【0220】実施例6 (試料1401〜1408の作製)試料101の全緑感
光性層、全赤感光性層中の、カプラー添加量、ハロゲン
化銀添加量、および用いるハロゲン化銀粒子の粒径を適
宜調整し、表10に示す、それぞれ表示感度200〜4
00のハロゲン化銀感光材料をパトローネ本体に詰めフ
ィルム試料1101と同様に作製した。それらを用いて
評価した結果を併せて示した。
【0221】
【表10】
【0222】表10の結果から判るように感度200以
上で、かつ緑、赤濃度において濃度−露光特性曲線の輝
度−2と輝度+4の露光域におけるそれぞれの微分階調
度をγG、γRとしその時の商γR/γGの最大値をγ
(R/G−MAX)とし一方最小値をγ(R/G−MI
N)と定義した場合に、その差ΔγR/Gの絶対値が
0.15以下で低い色温度でオーバー側でのプリント時
のレベル変動と濃度変動の軽減効果が認められる。
【0223】また、同様に色温度が高い場合のオーバー
側でのプリント時のプリントレベル変動、濃度変動には
青、緑濃度において濃度−露光特性曲線の輝度−2と輝
度+4の露光域におけるそれぞれの微分階調度をγB、
γGとしその時の商γB/γGの最大値をγ(B/G−
MAX)とし一方最小値をγ(B/G−MIN)と定義
した場合に、その差ΔγB/Gの絶対値が0.15以下
で軽減効果が認められることがわかる。
【0224】表10の試料1401、1402と試料1
405および1406の対比から特には、緑または赤濃
度において濃度−露光特性曲線の輝度−2と輝度+4の
露光域におけるそれぞれの微分階調度をγG,γRとし
その時の商γR/γGの最大値をγ(R/G−MAX)
とし一方最小値をγ(R/G−MIN)と定義した場合
に、その差ΔγR/Gの絶対値が0.15以下、もしく
は青、緑濃度において濃度−露光特性曲線の輝度−2と
輝度+4の露光域におけるそれぞれの微分階調度をγ
B,γGとしその時の商γB/γGの最大値をγ(B/
G−MAX)とし一方最小値をγ(B/G−MIN)と
定義した場合に、その差ΔγB/Gの絶対値が0.15
以下で感光材料の感度が200であるときに更にオーバ
ー側のプリント時のプリントレベル変動の軽減効果が認
められることがわかる。
【0225】実施例7 〈感光材料がIX240フォーマットの優位性〉表11
〜14に示すように、実施例3〜6で作製した、それぞ
れ表示感度200〜800のハロゲン化銀感光材料をA
PSパトローネ本体に詰めフィルム試料1501〜15
12を作製した。それらを用いて評価した結果を表11
〜14に示す。
【0226】
【表11】
【0227】表11の試料1501〜1503と表5の
試料1105、または表6の試料1113、1120の
対比から特にはΔγG−ISOとしては0.15以下、
ΔγR−ISOが0.15以下のときに感光材料の使用
形態がIX240フォーマットであるときに135より
も更にプリントレベル変動の軽減効果が著しく認められ
ることがわかる。
【0228】
【表12】
【0229】表12の試料1504〜1507と表7の
試料1202、1203、1211、1212の対比か
ら特には緑濃度において濃度−露光特性曲線のISO感
度点の濃度点をそれぞれD0とし+1.20の濃度点を
それぞれD2と定義した場合に、D0とD2を結んだ線
分と前記の濃度−露光特性曲線上の同一露光での濃度差
の絶対値が0.03以下、または同様に赤濃度において
同様の線分と特性曲線での濃度差の絶対値が0.03以
下で、感光材料の使用形態がIX240フォーマットで
あるときに135よりも更にプリント時の濃度変動の軽
減効果が認められることがわかる。
【0230】
【表13】
【0231】表13の試料1508〜1510と表8、
表9の試料1305、1311および1316の対比か
ら特には、緑濃度において濃度−露光特性曲線の輝度−
2と輝度+4の露光域における微分階調度の最大値をγ
MAXとし一方最小値をγMINと定義した場合に、そ
の差ΔγGGの絶対値が0.10以下、また同様に赤濃
度において同様のγMAXとγMINの差ΔγRRの絶
対値が0.20以下で感光材料の使用形態がIX240
フォーマットであるときに135よりも更にオーバー側
のプリント時の濃度変動の軽減効果が認められることが
わかる。
【0232】
【表14】
【0233】表14の試料1511及び1512と表1
0の試料1405および1406の対比から特には、緑
または赤濃度において濃度−露光特性曲線の輝度−2と
輝度+4の露光域におけるそれぞれの微分階調度をγ
G,γRとしその時の商γR/γGの最大値をγ(R/
G−MAX)とし一方最小値をγ(R/G−MIN)と
定義した場合に、その差ΔγR/Gの絶対値が0.15
以下、もしくは青、緑濃度において濃度−露光特性曲線
の輝度−2と輝度+4の露光域におけるそれぞれの微分
階調度をγB,γGとしその時の商γB/γGの最大値
をγ(B/G−MAX)とし一方最小値をγ(B/G−
MIN)と定義した場合に、その差ΔγB/Gの絶対値
が0.15以下で感光材料の使用形態がIX240フォ
ーマットであるときに135よりも更にオーバー側のプ
リント時のプリントレベル変動の軽減効果が認められる
ことがわかる。
【0234】
【発明の効果】本発明により、アンダーシーンでのプリ
ント生産性の向上、逆光シーンのクレーム問題を解決
し、かつ逆光、ストロボでのアンダーシーンの総合画質
の向上を効率よく達成し、プリント時のプリントレベル
変動を軽減したハロゲン化銀写真感光材料を提供するこ
とができた。

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真フィルムパトローネにロール状に内
    蔵した、支持体上に赤色感光性層、緑色感光性層及び青
    色感光性層を有するハロゲン化銀写真感光材料におい
    て、表示感度をSとして、Sが200以上かつ800未
    満で、かつ下記で規定されるコントラスト差(濃度差)
    であるΔD(G)が下記式1を満足することを特徴とす
    るハロゲン化銀写真感光材料。 式1 ΔD(G)≧0.55−0.233×log10(S/2
    00) 〔式中、ΔD(G)は露光量の常用対数である、輝度
    (−1)と輝度(−4)における緑濃度の差を表す。但
    し、輝度(−1)は、−1.3+log10(100/
    S)で決定される露光量の対数であり、輝度(−4)
    は、−2.2+log10(100/S)で決定される露
    光量の対数である。尚、露光条件は、ISO感度の規格
    JIS K7614−1981に準じる。〕
  2. 【請求項2】 写真フィルムパトローネにロール状に内
    蔵した、支持体上に赤色感光性層、緑色感光性層及び青
    色感光性層を有するハロゲン化銀写真感光材料におい
    て、表示感度をSとして、Sが200以上かつ800未
    満で、かつ下記で規定されるコントラスト差(濃度差)
    であるΔD(GR)が下記式2を満足することを特徴と
    するハロゲン化銀写真感光材料。 式2 ΔD(GR)≧0.51−0.233×log10(S/
    200) 〔式中、ΔD(GR)は、上記、輝度(−1)の濃度と
    輝度(−4)の緑濃度、赤濃度におけるそれぞれのコン
    トラスト差をΔD(G)、ΔD(R)としたとき以下の
    式3で求められる。 式3 ΔD(GR)=(ΔD(G)+ΔD(R))/2 尚、露光条件は、上記白色露光条件にイーストマンコダ
    ック社製カラーコンペンセーティングフィルター(CC
    80D)を重ねて用い、絶対光量は同じにして、光源の
    スペクトル分布を代えた以外は白色露光時と同様に算出
    をした。〕
  3. 【請求項3】 写真フィルムパトローネにロール状に内
    蔵した、支持体上に赤色感光性層、緑色感光性層及び青
    色感光性層を有するハロゲン化銀写真感光材料におい
    て、表示感度をSとして、Sが200以上かつ400未
    満のときに下記の式6で規定される品質値であるQ
    (G)が8以上であることを特徴とするハロゲン化銀写
    真感光材料。 式6 Q(G)=(CTG−2.4)2×(PGG−2.4)2 〔但し、CTGは、下記式4で、PGGは、下記式5で表
    される。 式4 CTG=10×log10(ΔD(G)×100/0.5
    5)−15 式5 PGG=−5×log10(RMS(G)×2.4)+1
    3 尚、測定条件は、CTGは、輝度(−1)の濃度と輝度
    (−4)の緑濃度の差であるΔD(G)を用い算出し、
    PGGは、白色露光後に現像した試料の輝度(−4,−
    3,−2,−1)の濃度の部位を開口走査面積750μ
    2(スリット巾5μm、スリット長150μm)のマ
    イクロデンシトメーターで走査し、濃度測定サンプリン
    グ数1000以上の濃度値の変動の標準偏差の1000
    倍した値を各輝度でのそれを均等平均した値RMS
    (G)を上記の式に代入し求める。(測定の際にイース
    トマンコダック社製ラッテンフィルターW−99を使用
    して測定する。)〕
  4. 【請求項4】 写真フィルムパトローネにロール状に内
    蔵した、支持体上に赤色感光性層、緑色感光性層及び青
    色感光性層を有するハロゲン化銀写真感光材料におい
    て、表示感度をSとして、Sが200以上かつ400未
    満のときに下記の式11で規定される品質値であるQ
    (GR)が7以上であることを特徴とするハロゲン化銀
    写真感光材料。 式11 Q(GR)=(CT(GR)−2.4)2×(PG(G
    R)−2.4) 〔但し、上記の緑濃度同様に赤濃度についてのΔD
    (R)、RMS(R)を用い以下の式7、8からC
    、PGRを求める。そしてそれぞれの平均(式9、
    10)から式11を用いて算出する。赤濃度のRMS
    (R)は白色露光後に現像した試料の各部位をラッテン
    フィルターW−26を使用する以外は緑同様にして求め
    た値。 式7 CTR=10×log10(ΔD(R)×100/0.5
    5)−15 式8 PGR=−5×log10(RMS(R)×2.4)+1
    3 式9 CT(GR)=(CTG+CTR)/2 式10 PG(GR)=(PGG+PGR)/2〕
  5. 【請求項5】 写真フィルムパトローネにロール状に内
    蔵した、支持体上に赤色感光性層、緑色感光性層及び青
    色感光性層を有するハロゲン化銀写真感光材料におい
    て、表示感度をSとして、Sが400以上かつ800未
    満のときに上記の式6で規定される品質値Q(G)が6
    以上であることを特徴とするハロゲン化銀写真感光材
    料。
  6. 【請求項6】 写真フィルムパトローネにロール状に内
    蔵した、支持体上に赤色感光性層、緑色感光性層及び青
    色感光性層を有するハロゲン化銀写真感光材料におい
    て、表示感度をSとして、Sが400以上かつ800未
    満のときに上記の式11で規定される品質値Q(GR)
    が5以上であることを特徴とするハロゲン化銀写真感光
    材料。
  7. 【請求項7】 請求項3〜6のいずれか1項記載のハロ
    ゲン化銀写真感光材料が、請求項1で規定されるコント
    ラスト差(濃度差)であるΔD(G)が上記式1を満足
    することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。
  8. 【請求項8】 請求項3〜6のいずれか1項記載のハロ
    ゲン化銀写真感光材料が、請求項2で規定されるコント
    ラスト差(濃度差)であるΔD(GR)が上記式2を満
    足することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。
  9. 【請求項9】 写真フィルムパトローネにロール状に内
    蔵した、支持体上に赤色感光性層、緑色感光性層及び青
    色感光性層を有するハロゲン化銀写真感光材料におい
    て、表示感度をSとして、Sが200以上で、かつ濃度
    −露光特性曲線のISO感度点の濃度点をD0とし+
    0.60の濃度点をD1と定義した場合に、D0とD1
    を結んだ線分の傾きであるγ1とD0における接線の傾
    きであるγ0の差である下記式21で表されるΔγG−
    ISOが緑濃度において0.15以下であることを特徴
    とするハロゲン化銀写真感光材料。 式21 ΔγG−ISO=(γ1−γ0)/γ0 〔尚、露光条件は、ISO感度の規格 JIS K76
    14−1981に準ずる。〕
  10. 【請求項10】 写真フィルムパトローネにロール状に
    内蔵した、支持体上に赤色感光性層、緑色感光性層及び
    青色感光性層を有するハロゲン化銀写真感光材料におい
    て、表示感度をSとして、Sが200以上で、かつ濃度
    −露光特性曲線のISO感度点の濃度点をD0とし+
    0.60の濃度点をD1と定義した場合に、D0とD1
    を結んだ線分の傾きであるγ1とD0における接線の傾
    きであるγ0の差である下記式22で表されるΔγR−
    ISOが赤濃度において0.15以下であることを特徴
    とするハロゲン化銀写真感光材料。 式22 ΔγR−ISO=(γ1−γ0)/γ0
  11. 【請求項11】 写真フィルムパトローネにロール状に
    内蔵した、支持体上に赤色感光性層、緑色感光性層及び
    青色感光性層を有するハロゲン化銀写真感光材料におい
    て、表示感度をSとして、Sが200以上で、かつ濃度
    −露光特性曲線のISO感度点の濃度点をD0とし+
    0.60の濃度点をD1と定義した場合に、D0とD1
    を結んだ線分の傾きであるγ1とD0における接線の傾
    きであるγ0の差である上記式21及び22で表される
    ΔγG−ISO及びΔγR−ISOが緑濃度、赤濃度に
    おいて共に0.15以下であることを特徴とするハロゲ
    ン化銀写真感光材料。
  12. 【請求項12】 写真フィルムパトローネにロール状に
    内蔵した、支持体上に赤色感光性層、緑色感光性層及び
    青色感光性層を有するハロゲン化銀写真感光材料におい
    て、表示感度をSとして、Sが200以上で、かつ緑濃
    度において濃度−露光特性曲線のISO感度点の濃度点
    をD0とし+1.20の濃度点をD2と定義した場合
    に、D0とD2を結んだ線分と前記の濃度−露光特性曲
    線上の同一露光での濃度差の絶対値が0.03以下であ
    ることを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。
  13. 【請求項13】 写真フィルムパトローネにロール状に
    内蔵した、支持体上に赤色感光性層、緑色感光性層及び
    青色感光性層を有するハロゲン化銀写真感光材料におい
    て、表示感度をSとして、Sが200以上で、かつ赤濃
    度において濃度−露光特性曲線のISO感度点の濃度点
    をD0とし+1.20の濃度点をD2と定義した場合
    に、D0とD2を結んだ線分と前記の濃度−露光特性曲
    線上の同一露光での濃度差の絶対値が0.03以下であ
    ることを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。
  14. 【請求項14】 写真フィルムパトローネにロール状に
    内蔵した、支持体上に赤色感光性層、緑色感光性層及び
    青色感光性層を有するハロゲン化銀写真感光材料におい
    て、表示感度をSとして、Sが200以上で、かつ緑濃
    度、赤濃度において濃度−露光特性曲線のISO感度点
    の濃度点をそれぞれD0とし+1.20の濃度点をそれ
    ぞれD2と定義した場合に、D0とD2を結んだ線分と
    前記の濃度−露光特性曲線上の同一露光での濃度差の絶
    対値が共に0.03以下であることを特徴とするハロゲ
    ン化銀写真感光材料。
  15. 【請求項15】 写真フィルムパトローネにロール状に
    内蔵した、支持体上に赤色感光性層、緑色感光性層及び
    青色感光性層を有するハロゲン化銀写真感光材料におい
    て、表示感度をSとして、Sが200以上で、かつ緑濃
    度において濃度−露光特性曲線の輝度−2と輝度+4の
    露光域における微分階調度の最大値をγMAXとし一方
    最小値をγMINと定義した場合に、その差ΔγGGの
    絶対値が0.10以下であることを特徴とするハロゲン
    化銀写真感光材料。〔但し、輝度(−2)は、−1.6
    +log10(100/S)で決定される露光量の対数で
    あり、輝度(+4)は、+0.2+log10(100/
    S)で決定される露光量の対数である。尚、露光条件
    は、ISO感度の規格 JIS K7614−1981
    に準じる。〕
  16. 【請求項16】 写真フィルムパトローネにロール状に
    内蔵した、支持体上に赤色感光性層、緑色感光性層及び
    青色感光性層を有するハロゲン化銀写真感光材料におい
    て、表示感度をSとして、Sが200以上で、かつ赤濃
    度において濃度−露光特性曲線の輝度−2と輝度+4の
    露光域における微分階調度の最大値をγMAXとし一方
    最小値をγMINと定義した場合に、その差ΔγRRの
    絶対値が0.20以下であることを特徴とするハロゲン
    化銀写真感光材料。
  17. 【請求項17】 写真フィルムパトローネにロール状に
    内蔵した、支持体上に赤色感光性層、緑色感光性層及び
    青色感光性層を有するハロゲン化銀写真感光材料におい
    て、表示感度をSとして、Sが200以上で、かつ緑、
    赤濃度において濃度−露光特性曲線の輝度−2と輝度+
    4の露光域における微分階調度の最大値をγMAXとし
    一方最小値をγMINと定義した場合に、その差ΔγG
    Gの絶対値が緑濃度では0.10以下でかつ赤濃度では
    γRRの絶対値が0.20以下であることを特徴とする
    ハロゲン化銀写真感光材料。
  18. 【請求項18】 写真フィルムパトローネにロール状に
    内蔵した、支持体上に赤色感光性層、緑色感光性層及び
    青色感光性層を有するハロゲン化銀写真感光材料におい
    て、表示感度をSとして、Sが200以上で、かつ緑、
    赤濃度において濃度−露光特性曲線の輝度−2と輝度+
    4の露光域におけるそれぞれの微分階調度をγG,γR
    としその時の商γR/γGの最大値をγ(R/G−MA
    X)とし一方最小値をγ(R/G−MIN)と定義した
    場合に、その差ΔγR/Gの絶対値が0.15以下であ
    ることを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。
  19. 【請求項19】 写真フィルムパトローネにロール状に
    内蔵した、支持体上に赤色感光性層、緑色感光性層及び
    青色感光性層を有するハロゲン化銀写真感光材料におい
    て、表示感度をSとして、Sが200以上で、かつ緑、
    青濃度において濃度−露光特性曲線の輝度−2と輝度+
    4の露光域におけるそれぞれの微分階調度をγG,γB
    としその時の商γB/γGの最大値をγ(B/G−MA
    X)とし一方最小値をγ(B/G−MIN)と定義した
    場合に、その差ΔγB/Gの絶対値が0.15以下であ
    ることを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。
  20. 【請求項20】 感光材料の使用形態がIX240フォ
    ーマットであることを特徴とする請求項9〜19のいず
    れか1項記載のハロゲン化銀写真感光材料。
  21. 【請求項21】 写真感度が200であることを特徴と
    する請求項9〜19のいずれか1項記載のハロゲン化銀
    写真感光材料。
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