JP2003186158A - レンズ付きフィルムユニット - Google Patents

レンズ付きフィルムユニット

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JP2003186158A
JP2003186158A JP2001386010A JP2001386010A JP2003186158A JP 2003186158 A JP2003186158 A JP 2003186158A JP 2001386010 A JP2001386010 A JP 2001386010A JP 2001386010 A JP2001386010 A JP 2001386010A JP 2003186158 A JP2003186158 A JP 2003186158A
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silver halide
halide emulsion
sensitive
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light
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Application number
JP2001386010A
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English (en)
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Fumiyoshi Fukazawa
文栄 深沢
Hiroyuki Kobayashi
宏至 木林
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)
  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、露出アンダーや露出オーバ
ーになる頻度が少なく、シャープネス、明暗再現性、色
再現性及び粒状性に優れたカラープリントが得られるレ
ンズ付きフィルムユニットを提供することにある。 【解決手段】 支持体上にそれぞれ少なくとも1層の青
感性層ハロゲン化銀乳剤層と緑感性層ハロゲン化銀乳剤
層と赤感性層ハロゲン化銀乳剤層を有する未露光のハロ
ゲン化銀カラー感光材料が予め装填され、該ハロゲン化
銀カラー写真感光材料の感度がISO1000以上で、
かつ該緑感性層ハロゲン化銀乳剤層の特性曲線における
中濃度部及び高濃度部のRMS値が各々15.0以下で
あることを特徴とするレンズ付きフィルムユニット。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハロゲン化銀カラ
ー写真感光材料を装填したレンズ付きフィルムユニット
に関し、更に詳しくは、アンダー露出やオーバー露出で
撮影しても、失敗が少なく高品質のカラープリントが得
られるレンズ付きフィルムユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、簡易な固定焦点レンズ付きプラス
チック製カメラにハロゲン化銀感光材料(以下、単に感
光材料あるいはフィルムともいう)を装填した状態で販
売される、いわゆるレンズ付きフィルムユニットが普及
してきている。これは、通常カメラにフィルムを装填す
る煩わしさや装填ミスによる失敗から解放し、又、その
簡便性から写真撮影の機会の増大をもたらした。
【0003】レンズ付きフィルムユニットは、周知の如
くメーカーにより予め感光材料が装填された撮影ユニッ
トであって、ユーザーは装填された1本の感光材料の撮
影にのみ使用し、撮影終了後にはレンズ付きフィルムユ
ニットは感光材料を収めたままの状態で現像所に送られ
るものであることから、カメラは極めてシンプルな構造
に作られており、低価格化が図られている。
【0004】しかしながら、これらのレンズ付きフィル
ムユニットは低コストを指向する余り、通常のカメラと
異なり駆動系、光学系、電気系が大幅に簡易化されてい
るために、現像仕上がり品質、あるいはそのフィルムか
ら作製されるプリント品質に不満足な点が多く改善が望
まれている。例えば、絞り値を大きくして、固定焦点の
レンズでも近景から遠景までピントが合うようにカメラ
を設計し、かつ感度不足に対応すべく、フィルムとして
はISO感度(後述)が320以上の高感度感光材料が
一般に用いられる。
【0005】特開平8−129249号には、特定写真
感度が640以上のフィルムをEv値が13.4以上1
3.9以下のレンズ付きフィルムユニットに装填するこ
とで露出アンダーのプリントを低減する試みが開示され
ているが、このようなフィルムの高感度化だけでは、提
供されるプリント品質としてはユーザーにとって十分満
足できる品質とは言えないのが現状である。
【0006】また、レンズ付きフィルムユニットにスト
ロボを内蔵することで、室内や夜間の撮影が可能にな
り、例えば、特開平5−188454号では、Ev値
(レンズ付きフィルムユニットの光量を通過させる能力
を示すEv値とは、一般的な定義と同じであり、絞り値
Fとシャッター速度T(秒)とにより次の式で表され
る。2EV=F2/T、すなわち、Ev=3.32lo
g10(F2/T)で表される。)が11以上13.5
以下のレンズ付きフィルムユニットにおいて、ストロボ
のガイドナンバー(GN)を10以上15以下とするこ
とにより、ストロボ撮影でのアンダー露出の頻度を下げ
てプリント品質の改善を図っているが、ストロボの到達
距離がまだ短いため、ストロボの届かない背景との明暗
差が大きく不自然で満足できるプリントが得られにくい
という欠点があった。
【0007】一方、上述のレンズ付きユニットで用いる
ハロゲン化銀カラー写真感光材料の重要な特性の1つと
して、画像描写力が挙げられる。この画像描写力に影響
を与える因子としては、具体的には、色再現性、粒状
性、鮮鋭性、階調性などがある。この中でも、色再現性
は特に重要な因子であるといわれている。従来より色再
現性改良については多くの提案がなされており、色再現
に特に大きな影響を与える因子として、カラー感光材料
の分光感度分布及びインターイメージ効果(以下、II
Eと略記する)があげられる。
【0008】一般に分光感度分布のコントロールにおい
て、忠実な色相再現を目指すとき、赤感光層の短波長化
は人間の視感度に近づけるという点からも重要であり、
その効果が特公昭49−6207号、特開昭53−20
926号、同59−131937号にも示されている。
【0009】一方、人間の目の錐体の分光感度分布とカ
ラーフィルムの分光感度分布が異なることに着目した色
再現性向上技術もいくつか提案されている。
【0010】一般に、カラーフィルムの分光感度分布
は、人間の目の分光感度分布に比べ青感光性層は長波に
感度の極大を持ち、緑感光性層はやや長波に感度の極大
を持ち、赤感光性層はかなり長波に感度の極大を持つ。
また、人間の目の赤の錐体は500nm付近に負の感度
をもつ領域がある。
【0011】このように人間の目の分光感度分布にカラ
ーフィルムの分光感度分布を合わせるために、いわゆる
ドナー層を新たに追加して用い、重層効果を巧みにコン
トロールすることにより、それまで再現することが困難
であった中間色もある程度忠実に再現できるようになっ
た。(特開昭61−34541号等に記載)これらの技
術により色再現性の重要な要素である純色の色純度と中
間色の忠実さについては向上したが、主観的に評価され
る画像描写力という観点からはまだ不十分であった。
【0012】また、前記の技術は下記の欠点を有してい
ることがわかった。 (1)感光性層間に新たなハロゲン化銀乳剤層を設ける
ために、現像処理において、脱銀不良現象や色汚染が予
想以上に多く発生する。
【0013】(2)自然界の放射線に対するカブリが劣
化する。 (3)肌色再現と緑色再現が両立しにくい。
【0014】(4)肌色再現の安定性が劣り、現像所で
のプリント収率が低い。 (5)現像処理時の安定性が低い。
【0015】(6)特に、高感度感光材料になるに従っ
て、高感度化技術と色再現性の改良との両立が困難にな
ってくる。
【0016】また、感光材料が用いられる撮影シーンは
多岐にわたり、フィルムの高感度化等により、光が弱い
屋内や、夜のシーンでの撮影が可能になってきた。屋内
の撮影における代表的な光源として蛍光灯があるが、蛍
光灯の分光放射分布は太陽光やストロボ光と大幅に異な
る。このため、蛍光灯のある屋内での撮影でストロボを
用いて撮影するような場合は、注意を要する。すなわ
ち、撮影者に近い被写体はストロボ光が十分に届くが、
遠い被写体はストロボ光が届かないため、近接した蛍光
灯の光を反射してカメラ内のフィルムに記録されること
になる。上記のように主にストロボ光を受けた被写体と
主に蛍光灯光を受けた被写体が1枚のプリント中に混在
する場合、撮影者に近い被写体を好ましい色でプリント
すると、ストロボ光の届かなかった遠い被写体の多く
は、緑がかってしまうことが知られており、特に高感度
感光材料ほどその影響を強く受け、色再現性上大きな問
題となっている。
【0017】一方、近年ハロゲン化銀カラー写真感光材
料に対する性能上の要請は益々厳しく、より高度になっ
てきており、特に、最近ではコンパクトズームカメラや
上記のレンズ付きフィルムユニットの普及により、撮影
機材が様々な場所に持ち運ばれるようになり、過酷な条
件下(例えば、夏の車内に放置される等)に置かれるこ
とが予想される。このため撮影感材には、未露光時の保
存安定性、露光から現像までの潜像安定性に対して高い
性能が要求されるようになった。この様な要求に対し、
従来の技術は不十分でさらなる改良が望まれている。
【0018】更に、最近では、ハロゲン化銀カラー写真
感光材料の高感度化に伴い、空港等での荷物検査に用い
るX線等の影響により、カブリの上昇、それに伴う感度
低下、粒状性の劣化の問題が起きている。また、環境中
の微量な放射線に起因するハロゲン化銀カラー写真感光
材料の経時保存中でのカブリの上昇、それに伴う感度低
下、粒状性の劣化も重要な課題として顕在化してきてい
る。
【0019】上記各放射線によるハロゲン化銀カラー写
真感光材料への影響は、ハロゲン化銀カラー写真感光材
料の塗布銀量の低減によりある程度は抑制することがで
きるが、この銀量の低減は、感度の低下や画質劣化を伴
うものであり、上記の放射線による性能劣化防止との両
立には限界があった。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記課題を
鑑みなされたものであり、その目的は、露出アンダーや
露出オーバーになる頻度が少なく、シャープネス、明暗
再現性、色再現性及び粒状性に優れたカラープリントが
得られるレンズ付きフィルムユニットを提供することに
ある。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、以
下の構成により達成された。
【0022】1.支持体上にそれぞれ少なくとも1層の
青感性層ハロゲン化銀乳剤層と緑感性層ハロゲン化銀乳
剤層と赤感性層ハロゲン化銀乳剤層を有する未露光のハ
ロゲン化銀カラー写真感光材料が予め装填され、該ハロ
ゲン化銀カラー写真感光材料の感度がISO1000以
上で、かつ該緑感性層ハロゲン化銀乳剤層の特性曲線に
おける中濃度部及び高濃度部のRMS値が各々15.0
以下であることを特徴とするレンズ付きフィルムユニッ
ト。
【0023】2.支持体上にそれぞれ少なくとも1層の
青感性層ハロゲン化銀乳剤層と緑感性層ハロゲン化銀乳
剤層と赤感性層ハロゲン化銀乳剤層を有する未露光のハ
ロゲン化銀カラー写真感光材料が予め装填され、該ハロ
ゲン化銀カラー写真感光材料の感度がISO1000以
上で、かつ前記条件(1)を満たすことを特徴とするレ
ンズ付きフィルムユニット。
【0024】3.支持体上にそれぞれ少なくとも1層の
青感性層ハロゲン化銀乳剤層と緑感性層ハロゲン化銀乳
剤層と赤感性層ハロゲン化銀乳剤層を有する未露光のハ
ロゲン化銀カラー写真感光材料が予め装填され、該ハロ
ゲン化銀カラー写真感光材料の感度がISO1000以
上で、かつ該緑感性層ハロゲン化銀乳剤層の分光感度分
布が525〜540nmの波長領域及び550〜565
nmの領域に各々分光感度の極大値を有することを特徴
とするレンズ付きフィルムユニット。
【0025】4.支持体上にそれぞれ少なくとも1層の
青感性層ハロゲン化銀乳剤層と緑感性層ハロゲン化銀乳
剤層と赤感性層ハロゲン化銀乳剤層を有する未露光のハ
ロゲン化銀カラー写真感光材料が予め装填され、該ハロ
ゲン化銀カラー写真感光材料の感度がISO1000以
上で、かつ最小濃度部のRMS値をPG、実質カブリ値
をSとしたとき、該青感性層、緑感性層、赤感性層の各
ハロゲン化銀乳剤層のいずれか1つが、前記式(2)で
表される関係にあることを特徴とするレンズ付きフィル
ムユニット。
【0026】5.支持体上にそれぞれ少なくとも1層の
青感性層ハロゲン化銀乳剤層と緑感性層ハロゲン化銀乳
剤層と赤感性層ハロゲン化銀乳剤層を有する未露光のハ
ロゲン化銀カラー写真感光材料が予め装填され、該ハロ
ゲン化銀カラー写真感光材料の感度がISO1000以
上で、かつ各ハロゲン化銀乳剤層のいずれもが前記条件
(2)を満たすことを特徴とするレンズ付きフィルムユ
ニット。
【0027】6.調光手段を有することを特徴とする前
記1〜5項のいずれが1項に記載のレンズ付きフィルム
ユニット。
【0028】以下、本発明の詳細について説明する。本
発明のレンズ付きフィルムユニットは、あらかじめ未露
光のハロゲン化銀カラー写真感光材料が装填された形で
ユーザーに提供され、レンズ付きフィルムユニットは、
撮影終了後にはフィルムの巻き戻しをすることなく、フ
ィルムを装填した状態で、取扱店を経由して現像所に送
られる。現像所では、フィルムをレンズ付きフィルムユ
ニットから取り出した後、現像およびプリント処理が行
われ、プリントと現像済みフィルムがユーザーに渡され
る。
【0029】ここで、本発明のレンズ付きフィルムユニ
ットの代表的な一例として、ストロボ内蔵レンズ付きフ
ィルムユニットの形態を図1、図2により詳細に説明す
る。
【0030】図1は、本発明のストロボ内蔵レンズ付き
フィルムユニットの一例を示す外観斜視図である。前面
には撮影レンズ1、ファインダ窓2、ストロボ発光部
3、ストロボスイッチレバー4が配置され、上面にはレ
リーズ釦5、指数器窓6、充電表示窓7が配置され、背
面には巻上げノブ8が配置されている。ここで、ストロ
ボ撮影を行うときは、ストロボスイッチレバー4を図の
右方向に摺動させると、内部のメインスイッチがオンと
なり、ストロボの充電が開始する。内部のメインコンデ
ンサが所定の電圧に充電されると、充電表示窓7の点灯
により充電状態を視認することができる。撮影にはレリ
ーズ釦5を押せばよい。なお、ストロボスイッチレバー
4を図の如く右方向に摺動させると、先端部4aが右方
に突出し、メインスイッチをオンにしたことを容易に判
断できる。
【0031】次ぎに、図2の代表的なストロボ回路の一
例を示す回路図に基づいてストロボの作動を説明する。
【0032】Bは単3形、単4形、若しくは単5形電池
からなる1本の円筒形電池であり、図1にて示したスト
ロボスイッチレバー4を摺動させると、メインスイッチ
SW1と発光停止スイッチSW2がオンになる。すると
電池Bから直流がメインスイッチSW1を介して、トラ
ンジスタQ、発振トランスT1、抵抗R1に供給されて
発振動作が行われ、低圧の直流を高圧の交流に変換す
る。
【0033】発振トランスT1から出力された高圧電流
は、ダイオードDにより整流され、メインコンデンサC
1に充電される。また、抵抗R2を介してコンデンサC
2も充電される。そして、コンデンサC2の電圧が所定
の電圧に達すると、この電圧が抵抗R3とネオン管Ne
に印加され、ネオン管Neが放電開始、即ち点灯を行
う。
【0034】このようにネオン管Neが点灯した後に、
図1におけるレリーズ釦5を押すと、図示していないシ
ャッタ羽根が開放動作し、その全開時にトリガースイッ
チTSWをオンさせる。トリガースイッチTSWがオン
すると、コンデンサC2に充電されていた電荷がトリガ
ートランスT2の一次側巻線T21に放電し、二次側巻
線T22に高電圧が発生し、その電圧が放電管Xeのト
リガー電極Gに与えられる。この結果、放電管Xeの中
のイオン化されたキセノン原子が陰極より飛び出す電子
と衝突して励起され、放電管Xeは発光する。
【0035】請求項6に係る発明では、レンズ付きフィ
ルムユニットが調光手段を有することが特徴である。
【0036】本発明にでいう調光可能な手段を有するレ
ンズ付ユニットとは、撮影時に被写体の輝度を検知して
発光量を弱める手段を有しているもの、従来のレンズ付
きフィルムユニットと比べて少ない光量の発光ができる
光源を有しているもの、これらの機能を併せ持つものを
言い、またストロボを有しないものも範疇に含む。
【0037】本発明における調光可能な手段の具体例と
しては、特開平7−218993号や特開2001−1
3640号に開示された被写体輝度に応じ発光、あるい
は発光停止する機構を具備するレンズ付ユニットなどが
好ましく挙げられる。また、被写体との距離を検出し、
それに応じたストロボ発光する機構を併せ持つことも好
ましい。
【0038】本発明のレンズ付きフィルムユニットは、
ストロボを内蔵する場合は、ストロボのガイドナンバー
(GNo)は10以下であることが好ましく、特にガイ
ドナンバーは8以下が好ましい。また、特開2000−
235245号に開示されたような発光ダイオードをス
トロボ光源として用いることや、特開2000−347
258号に開示されたようなタングステン球をストロボ
光源として用いることも好ましい。
【0039】図3に、本発明に係る調光手段を有するス
トロボ回路の一例を示す回路図である。
【0040】外部操作によりメインスイッチS1をオン
にすると、発光禁止スイッチS2も連動してオンにな
り、電池Bの電流が抵抗R1を介してトランジスタTR
流れて発振が開始し、発振トランスTの二次側は高圧に
昇圧される。この二次側の電流をダイオードD1によっ
て整流することで300〜350Vの直流高電圧を得
て、メインコンデンサCM、及び抵抗R3と直列に接続し
たトリガーコンデンサCTを充電する。メインコンデン
サCMが所定の電圧に充電されると、抵抗R2と直列に接
続された発光ダイオードDLが点灯する。
【0041】撮影のときにはシャッタ羽根の開放動作に
連動してトリガースイッチSTがオンになる。これによ
って、トリガーコンデンサCT、トリガースイッチST
トリガートランスTCの一次側巻線、及び発光禁止スイ
ッチS2を直列に接続した閉回路が形成され、トリガー
コンデンサCTに充電されていた電荷がトリガートラン
スTCの一次側に放電する。この結果、トリガートラン
スTCの二次側には更なる高圧が発生し、放電管Xeの
トリガー電極に印加されるので、放電管Xeの中のイオ
ン化されたキセノン原子が陰極より飛び出した電子と衝
突して励起され、メインコンデンサCMの放電に伴って
放電管Xeは発光する。
【0042】なお、トリガースイッチSTがオンになる
と、メインコンデンサCMの電荷の一部がトリガートラ
ンスTCの一次側及びトリガースイッチSTを通って電流
1となって抵抗R4に流れる。また、トリガーコンデン
サCTが放電した後、メインコンデンサの電荷の一部が
トリガーコンデンサCTを充電すべく電流i2となって抵
抗R4に流れる。抵抗R4,R5と、抵抗R5の側をカソー
ドとしたツェナーダイオードD2とが直列に接続されて
いるので、ツェナーダイオードD2には電流i1と電流i
2とを加えた電流iが逆向きに流れるので、ツエナー電
圧が発生する。
【0043】ここで、互いに直列に接続されたフォトト
ランジスタPTとコンデンサCPとが、ツェナーダイオー
ドD2と並列に接続されている。フォトトランジスタPT
は被写体にて反射したストロボ光を受光する。フォトト
ランジスタPTとコンデンサCPとの接続部分は抵抗R6
を介してトランジスタTRPのベースと接続され、トラン
ジスタTRPのエミッタがサイリスタTh1のゲートに接
続されている。サイリスタTh1はバイパス用のチョー
クコイルCCと直列に接続され、これらは放電管Xeと
並列に接続されている。
【0044】従って、サイリスタTh1がオンになる
と、放電管Xeに流れる電流よりも大電流でチョークコ
イルCCに電流が流れてメインコンデンサCMの電荷は急
速に消費され、放電管Xeの発光が停止されるようにな
っている。
【0045】ツェナーダイオードD2に電流iが流れ、
ツェナーダイオードD2の両端にツェナー電圧が生じる
と、被写体の反射光に応じてフォトトランジスタPT
電流が流れる。撮影距離が近距離であれば被写体によっ
て反射したストロボ光は強くなり、フォトトランジスタ
Tに流れる電流は大きくなるので、コンデンサCPの充
電は早くなる。一方、撮影距離が遠距離であれば被写体
によって反射したストロボ光は弱くなり、フォトトラン
ジスタPTに流れる電流は小さくなり、コンデンサCP
充電は遅くなる。
【0046】この結果、近距離であれば、トランジスタ
RPはオンになるのが早く、サイリスタTh1もオンに
なるのが早いので、放電管Xeの発光途中でメインコン
デンサCMの電荷が急速にチョークコイルCCにより消費
されて、放電管Xeの発光は早めに停止する。一方、遠
距離であれば、トランジスタTRPはオンになるのが遅
く、サイリスタTh1もオンになるのが遅いので、放電
管Xeは遅めに発光停止する。従って、絞りが一定であ
っても撮影距離に応じて被写体からの反射光が変化して
ストロボの総発光量が変化するので、撮影距離が変化し
ても略一定の露光量が得られる。
【0047】なお、トリガースイッチSTがオンになっ
たときにチャタリングが発生し、動作が不安定になるの
で、この防止のためにサイリスタTh2が設けられてい
る。
【0048】次いで、レンズ付きフィルムユニットに内
蔵するハロゲン化銀カラー写真感光材料の詳細につい
て、以下説明する。
【0049】本発明に係るハロゲン化銀カラー写真感光
材料は、ISO感度として1000以上であることが特
徴であり、好ましくはISO感度1600以上10,0
00以下である。
【0050】本発明でいうISO感度は、詳しくはJI
S K 7614−1981に準じた以下に記載の試験
方法に従い決定されるものとする。
【0051】〔試験条件〕試験は温度20±5℃、相対
湿度60±10%の室内で行い、試験する感光材料はこ
の状態に1時間以上放置した後使用する。
【0052】〔露光条件〕露光面における基準光の相対
分光エネルギー分布は、下記に示されるようなものとす
る。
【0053】 波長(nm) 相対分光エネルギー 波長(nm) 相対分光エネルギー 380 14 390 23 400 45 410 57 420 63 430 70 440 81 450 93 460 97 470 98 480 99 490 100 500 102 510 103 520 103 530 101 540 100 550 101 560 100 570 98 580 97 590 95 600 94 610 93 620 92 630 90 640 89 650 87 660 86 670 85 680 84 690 82 700 80 710 78 720 75 730 74 740 72 750 71 760 70 770 69 780 69 790 68 800 68 810 67 820 67 830 66 840 66 850 65 860 65 870 64 880 64 890 63 900 63 尚、相対分光エネルギーは、560nmの値を100に
基準化して定めた値である。
【0054】露光面における照度変化は光学楔を用いて
行い、用いる光学楔はどの部分でも分光透過濃度の変動
が380〜850nmの波長域で400nm未満の領域
は10%以内、400nm以上の領域は5%以内のもの
を用いた。露光時間は1/100秒とした。
【0055】露光から現像処理までの間は、試験する感
光材料を温度20±5℃、相対湿度60±10%の状態
に保ち、現像処理は露光後30分以上6時間以内に完了
させた。
【0056】 〔現像処理〕 (現像処理条件) 処理工程 処理時間 処理温度 カラー現像 3分15秒 38.0±0.1℃ 漂白 6分30秒 38.0±3.0℃ 水洗 3分15秒 24〜41℃ 定着 6分30秒 38.0±3.0℃ 水洗 3分15秒 24〜41℃ 安定 3分15秒 38.0±3.0℃ 乾燥 50℃以下 (処理液組成)各工程に用いる処理液組成を以下に示
す。
【0057】 〈発色現像液〉 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチル)− アニリン・硫酸塩 4.75g 無水亜硫酸ナトリウム 4.25g ヒドロキシルアミン・1/2硫酸塩 2.0g 無水炭酸カリウム 37.5g 臭化ナトリウム 1.3g ニトリロ三酢酸・3ナトリウム塩(1水塩) 2.5g 水酸化カリウム 1.0g 水を加えて1リットルとする(pH=10.1)。
【0058】 〈漂白液〉 エチレンジアミン四酢酸鉄(III)アンモニウム塩 100.0g エチレンジアミン四酢酸2アンモニウム塩 10.0g 臭化アンモニウム 150.0g 氷酢酸 10.0g 水を加えて1リットルとし、アンモニア水を用いてpH=6.0に調整する。
【0059】 〈定着液〉 チオ硫酸アンモニウム 175.0g 無水亜硫酸ナトリウム 8.5g メタ亜硫酸ナトリウム 2.3g 水を加えて1リットルとし、酢酸を用いてpH=6.0に調整する。
【0060】 〈安定液〉 ホルマリン(37%水溶液) 1.5ml コニダックス(コニカ社製) 7.5ml 水を加えて1リットルとする。
【0061】〔濃度測定〕濃度はlog10(Φ0/Φ)
で表す。Φ0は濃度測定のための照明光束、Φは被測定
部の透過光束である。濃度測定の幾何条件は照明光束が
法線方向の並行光束であり、透過光束として透過して半
空間に拡散された全光束を用いることを基準とし、これ
以外の測定方法を用いる場合には標準濃度片による補正
を行う。また測定の際、乳剤膜面は受光測定側に対面さ
せるものとする。濃度測定は青、緑、赤のステータスM
濃度とし、その分光特性は温度計に使用する光源、光学
系、光学フィルター、受光装置の総合的な特性として表
1に示す値になるようにする。
【0062】
【表1】
【0063】〔ISO感度の決定〕上述した条件で処
理、濃度測定された結果を用いて、以下の手順でISO
感度を決定する。
【0064】1:緑の各々の最小濃度に対して、0.1
5高い濃度に対応する露光量をルックス・秒で表してそ
れぞれHB、H0、HRとする。
【0065】2:HB、HRのうち値の大きい方(感度の
低い方)をHSとする。 3:ISO感度Sを下式に従い計算する。
【0066】S=(2/(H0×HS))1/2 請求項1に係る発明では、ハロゲン化銀カラー写真感光
材料において、緑感性層ハロゲン化銀乳剤層の特性曲線
における中濃度部及び高濃度部のRMS値が各々15.
0以下であることが特徴であり、好ましくは5.0〜1
5.0である。
【0067】本発明でいう特性曲線とは、上記ISO感
度決定の際に得られる露光量の対数を横軸に、得られた
各発色濃度を縦軸にプロットしたものである。各イエロ
ー、マゼンタ、シアンの各発色濃度値より作成した各特
性曲線において、各々の最も小さい濃度値を最小濃度
(Dminともいう)といい、各色濃度の最も高い濃度
を最大濃度(Dmaxともいう)という。本発明におい
ては、請求項1で規定する中濃度部及び高濃度部は、以
下のようにして求めた範囲と定義する。
【0068】中濃度部=〔(最大濃度−最小濃度)/2
+最小濃度〕±0.1 高濃度部=〔(最大濃度−最小濃度)×0.9+最小濃
度〕±0.1 また、本発明における粒状度の指標であるRMS値は、
以下に記載の方法により求めることができる。
【0069】上記ISO感度決定と同様の方法で作製し
た現像処理済みハロゲン化銀カラー写真感光材料を、上
記記載の方法により濃度測定を行った後特性曲線を作成
する。次いで、緑感性層ハロゲン化銀乳剤層(マゼンタ
濃度)の特性曲線における中濃度部及び高濃度部につい
で、各マゼンタ画像のRMS粒状度Gを、下記式(A)
に従い算出する。
【0070】式(A) G=log10(RMS×0.55) 測定は、試料を開口走査面積750μm2(スリット幅
5μm、スリット長150μm)のマイクロデンシトメ
ーターで走査し、濃度測定サンプリング数1000以上
の濃度値の変動の標準偏差を1000倍した値を各輝度
でのそれを均等平均した値をRMSと定義し、上記の式
により求める。なお、マゼンタ画像のRMS粒状度を測
定する際には、グリーン光分離フィルターとしてイース
トマンコダック社製ラッテンフィルターW−99を使用
して測定する。
【0071】また、後述の請求項4に係る発明で、青感
性層層(イエロー画像)及び赤感性層層(シアン画像)
の各RMS粒状度の測定では、シアン濃度のRMS粒状
度Rは、クリーン光分離フィルターの代わりに、レッド
色分離フィルターとしてイーストマンコダック社製ラッ
テンフィルターW−26を使用する以外は上記と同様に
測定し、上記式(A)により求めた値をRMS粒状度R
として求める。
【0072】本発明のレンズ付きフィルムユニットに、
ISO1000以上で、かつ緑感性層ハロゲン化銀乳剤
層の特性曲線における中濃度部及び高濃度部のRMS値
が各々15.0以下であるハロゲン化銀カラー写真感光
材料を内蔵することにより、露出アンダーや露出オーバ
ーになる発生頻度が少なくなり、かつ粒状性に優れた高
品位のカラープリントを得ることができる。
【0073】請求項2に係る発明では、レンズ付きフィ
ルムユニットに内蔵するハロゲン化銀カラー写真感光材
料が、感度がISO1000以上で、かつ前記条件
(1)を満たすことが特徴である。
【0074】本発明においては、ハロゲン化銀カラー写
真感光材料を、マクベスチャートの色再現性が特定の条
件になるように設計することによって、その画像描写力
が飛躍的に高まることを見出した。マクベスチャートと
は、米国マクベス社製のColor Renditio
n Chartである。
【0075】本発明における特定の条件とは、前記条件
(1)で表され、詳しくは、上記マクベスチャートを4
800Kの光源でカラーフィルムに撮影し、これを現像
処理しカラー印画紙にプリントして得られたカラープリ
ントの、該チャートのブルー、グリーン、レッド、イエ
ロー、マゼンタ、シアンの6色のクロマの合計が330
以上であることが特徴である。更に、本発明において
は、ニュートラルグレーを除く有彩色18色のカラーパ
ッチのオリジナルとの色相角差の合計が120以下であ
ることが好ましい。本発明において、クロマ(C* ab
は、以下の式(1)で定義される。
【0076】式(1) クロマ(C* ab):C* ab=(a*2+b*21/2 また、色相角差(Δhab)とは、以下の式(3)、
(4)で定義される。
【0077】式(3) 色相角(hab):hab=arctan(b*/a*) 式(4) 色相角差(Δhab):Δhab=|hab′−hab| なお、上記式(1)、(3)、(4)において、マクベ
スチャート(オリジナル)の各パッチの色相角をhab
カラー印画紙に再現されたマクベスチャートの各パッチ
の色相角をhab′とする。
【0078】CIE1976L***色空間は、例え
ば、「新編色彩化学ハンドブック第2版」(1998
年、p.87〜130、日本色彩学会編)第4章「表色
系」などに詳細に記載されている。
【0079】本発明において、好ましくは該チャートの
カラープリント上のブルー、グリーン、レッド、イエロ
ー、マゼンタ、シアンの6色のクロマの合計が330以
上370以下、ニュートラルグレーを除く有彩色18色
のオリジナルとの色相角差の合計が120以下であり、
さらに好ましくは該チャートのカラープリント上のブル
ー、グリーン、レッド、イエロー、マゼンタ、シアンの
6色のクロマの合計が340以上370以下、ニュート
ラルグレーを除く有彩色18色のオリジナルとの色相角
差の合計が110以下である。
【0080】特に好ましくは該チャートのカラープリン
ト上のブルー、グリーン、レッド、イエロー、マゼン
タ、シアンの6色のクロマの合計が340以上370以
下、ニュートラルグレーを除く有彩色18色のオリジナ
ルとの色相角差の合計が100以下である。
【0081】本発明において、カラープリントを行うカ
ラー印画紙は、現在市販されているカラー印画紙を用い
ることができるが、コニカ(株)製カラーペーパーQA
タイプA7を用いることが好ましい。
【0082】本発明のレンズ付きフィルムユニットに、
ISO1000以上で、かつ前記条件(1)を満たすハ
ロゲン化銀カラー写真感光材料を内蔵することにより、
露出アンダーや露出オーバーになる発生頻度が少なくな
り、かつ色再現性に優れた高品位のカラープリントを得
ることができる。
【0083】請求項3に係る発明では、レンズ付きフィ
ルムユニットに内蔵するハロゲン化銀カラー写真感光材
料が、感度がISO1000以上で、かつ緑感性層ハロ
ゲン化銀乳剤層の分光感度分布が525〜540nmの
波長領域及び550〜565nmの領域に各々分光感度
の極大値を有することが特徴である。
【0084】本発明でいう分光感度分布とは、ハロゲン
化銀カラー写真感光材料に、400nmから700nm
まで数nm間隔でスペクトル光で露光を与え、各波長で
一定濃度を与える露光量の逆数を各波長での感度とし、
その感度を波長の関数としたものである。
【0085】ハロゲン化銀写真感光材料を波長λの単色
光で順次露光し、現像してISO感度を求める際と同様
にして、特性曲線が作成する。横軸LogEに露光量の
対数をとり、縦軸Dに濃度をとり、特定の波長(λ)に
おける感度Si(λ)は、最低濃度+bの濃度を示す露
光量点に対応する露光量の逆数の相対値で求められる。
ハロゲン化銀カラー写真感光材料の場合、青光濃度を測
定することで、青感光性層の感度SB(λ)が、緑光濃
度を測定することで緑感光性層の感度SG(λ)が、赤
光濃度を測定することで赤感光性層の感度SR(λ)を
得ることが出来る。
【0086】本発明でいう分光感度分布の極大値とは、
この感度Si(λ)が最大値を示す波長であり、本発明
においては、緑感光性層に含有されるハロゲン化銀乳剤
の分光感度分布の極大値が、525〜540nmの波長
領域及び550〜565nmの領域に各々独立して有す
ることが特徴である。
【0087】本発明においては、支持体上の一方の側
に、それぞれ少なくとも1層の赤感光性層、緑感光性
層、青感光性層からなる写真構成層を有するハロゲン化
銀カラー写真感光材料において、該緑感光性層の少なく
とも1層に含有されるハロゲン化銀乳剤の、分光感度分
布において波長λが、525nm≦λ≦540nm及び
550nm≦λ≦565nmの領域にそれぞれ少なくと
も1つの分光感度の極大値を有する。更には、該緑感光
性層の少なくとも1層に含有されるハロゲン化銀乳剤
の、分光感度分布の最大感度波長λmaxが525nm
≦λmax≦540nmであり、且つ550nm≦λ≦
565nmの領域に少なくとも1つの分光感度の極大値
を有すること、又は、分光感度分布の最大感度波長λm
axが550nm≦λmax≦565nmであり、かつ
525nm≦λ≦540nmの領域に少なくとも1つの
分光感度の極大値を有することが好ましく、分光感度分
布の最大感度波長λmaxが525nm≦λmax≦5
35nmであり、且つ550nm≦λ≦565nmの領
域に少なくとも1つの分光感度の極大値を有すること、
又は、分光感度分布の最大感度波長λmaxが555n
m≦λmax≦565nmであり、かつ525nm≦λ
≦535nmの領域に少なくとも1つの分光感度の極大
値を有することが特に好ましい。
【0088】上記のように該緑感光性層の少なくとも1
層に含有されるハロゲン化銀乳剤の分光感度分布が、2
つの極大値を有する、或いは、分光感度の最大感度値の
他にもう一つ極大値を有するようにするには、吸収波長
の異なる少なくとも2種の、即ち、単独でのJ凝集形成
時の最大分光感度波長が525nm〜550nmである
増感色素の少なくとも1つと、単独でのJ凝集形成時の
最大分光感度波長が560nm〜580nmである増感
色素の少なくとも1つを用いる事が好ましい。
【0089】本発明のレンズ付きフィルムユニットに、
ISO1000以上で、かつ緑感性層ハロゲン化銀乳剤
層の分光感度分布が525〜540nmの波長領域及び
550〜565nmの領域に各々分光感度の極大値を有
するハロゲン化銀カラー写真感光材料を内蔵することに
より、露出アンダーや露出オーバーになる発生頻度が少
なくなり、かつ色再現性に優れた高品位のカラープリン
トを得ることができる。
【0090】請求項4に係る発明では、レンズ付きフィ
ルムユニットに内蔵するハロゲン化銀カラー写真感光材
料が、感度がISO1000以上で、かつ最小濃度部の
RMS値をPG、実質カブリ値をSとしたとき、該青感
性層、緑感性層、赤感性層の各ハロゲン化銀乳剤層のい
ずれか1つが、下記式(2)で表される関係にあること
が特徴である。
【0091】式(2) 10≦PG/S≦75 本発明においては、形成されたプリント画質の精緻分析
を行った結果、特に、プリント上の暗部(低露光部)に
おける粒状度にカブリにより形成された画像が大きく影
響を与えていることが判明した。本発明でいうカブリと
は、露光を与えていない領域で、発色現像処理により不
要の現像、発色呈する濃度であり、例えば、化学増感
時、長期の保存時の熱あるいは湿度による影響、あるい
は空港のX線検査の際や自然界に存在する放射線等の影
響により発生し、この様な条件で発生したカブリにより
形成された色画像は、粒状度が著しく劣化することが判
明し、未露光部の粒状特性を本発明で規定する式(2)
の関係とすることにより、粒状度として良好は特性に押
さえ込むことができることを見いだしたものである。
【0092】本発明においては、PG/Sが10〜75
であることが特徴であるが、好ましくは30〜75であ
る。
【0093】なお、本発明でいう実質カブリ値Sは、以
下のようにして求めることができる。はじめに、前述の
現像処理により、未露光部の濃度である最小濃度(Dm
in)を測定し、次いで前記発色現像液の組成から4−
アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(β−ヒドロキ
シエチル)−アニリン・硫酸塩を除いた以外は同様の処
理液で処理を行いその濃度を測定し、これをマスク濃度
DMとし、下式により実質カブリ値を求める。
【0094】実質カブリ値=Dmin−DM 本発明のレンズ付きフィルムユニットに、ISO100
0以上で、かつ最小濃度部のRMS値をPG、実質カブ
リ値をSとしたとき、該青感性層、緑感性層、赤感性層
の各ハロゲン化銀乳剤層のいずれか1つが、前記式
(2)で表される関係にあるハロゲン化銀カラー写真感
光材料を内蔵することにより、露出アンダーや露出オー
バーになる発生頻度が少なくなり、かつ粒状性に優れた
高品位のカラープリントを得ることができる。
【0095】請求項5に係る発明では、レンズ付きフィ
ルムユニットに内蔵するハロゲン化銀カラー写真感光材
料が、感度がISO1000以上で、かつ各ハロゲン化
銀乳剤層のいずれもが下記条件(2)を満たすことを特
徴とするレンズ付きフィルムユニット。
【0096】条件(2) 青感性層ハロゲン化銀乳剤層:最小濃度が0.90以下
で、かつ最高濃度が2.85以下 緑感性層ハロゲン化銀乳剤層:最小濃度が0.45以下
で、かつ最高濃度が2.35以下 赤感性層ハロゲン化銀乳剤層:最小濃度が0.20以下
で、かつ最高濃度が2.10以下 本発明でいう各感色性ハロゲン化銀乳剤層の最小濃度及
び最高濃度は、前述のISO感度の決定方法に準じて、
測定することができる。
【0097】本発明のレンズ付きフィルムユニットに、
ISO1000以上で、かつ最小濃度部のRMS値をP
G、実質カブリ値をSとしたとき、該青感性層、緑感性
層、赤感性層の各ハロゲン化銀乳剤層のいずれか1つ
が、前記式(2)で表される関係にあるハロゲン化銀カ
ラー写真感光材料を内蔵することにより、露出アンダー
や露出オーバーになる発生頻度が少なくなり、かつ露光
ラチチュード(露光寛容度)、粒状性、色再現性に優れ
た高品位のカラープリントを得ることができる。
【0098】次いで、本発明に係るハロゲン化銀カラー
写真感光材料の詳細な構成について、以下説明する。
【0099】本発明に係るハロゲン化銀カラー写真感光
材料において、高感度を達成し、かつ画質特性に優れた
効果を発揮する上で、用いるハロゲン化銀粒子として
は、ハロゲン化銀の全投影面積の50%以上が、アスペ
クト比8以上の平板状粒子であることが好ましい。特に
好ましいのは、全投影面積の50%以上がアスペクト比
15以上の平板状粒子である。
【0100】本発明においては、ハロゲン化銀乳剤とし
ては、リサーチ・ディスクロージャー(以降、単にRD
と略す)No.308119に記載されているものを用
いることができる。
【0101】
【表2】
【0102】本発明においては、ハロゲン化銀乳剤は、
物理熟成、化学熟成及び分光増感を行ったものを使用す
る。この様な工程で使用される添加剤は、RD1764
3、RD18716及びRD308119に記載されて
いる。
【0103】
【表3】
【0104】本発明に使用できる公知の写真用添加剤も
上記RDに記載されている。
【0105】
【表4】
【0106】本発明には種々のカプラーを加えて使用す
ることが出来、その具体例は上記RDに記載されてい
る。
【0107】
【表5】
【0108】本発明に用いられる添加剤は、RD308
119XIVに記載されている分散法などにより、添加す
ることができる。
【0109】本発明においては、前述RD17643
28頁、RD18716 647〜648頁及びRD3
08119のXIXに記載されている支持体を使用するこ
とができる。また、本発明においては、特開平6−10
2623号、同7−306496号などに開示されたポ
リエステル支持体を用いることができる。
【0110】本発明に係る感光材料には、前述RD30
8119VII−K項に記載されているフィルター層や中
間層等の補助層を設けることができる。
【0111】本発明に係る感光材料は、前述RD308
119VII−K項に記載されている順層、逆層、ユニッ
ト構成等の様々な層構成をとることができる。
【0112】本発明に係る感光材料を現像処理するに
は、前述の処理方法の他に、例えばT.H.ジェームズ
著、セオリイ オブ ザ ホトグラフィック プロセス
第4版(TheTheory of The Phot
ografic Process Forth Edi
tion)第291頁〜第334頁及びジャーナル オ
ブ ザ アメリカン ケミカル ソサエティ(Jour
nal of theAmerican Chemic
al Society)第73巻、第3,100頁(1
951)に記載されている、それ自体公知の現像剤を使
用することができ、また、前述のRD17643 28
〜29頁、RD18716 615頁及びRD3081
19XIXに記載された通常の方法によって、現像処理す
ることができる。
【0113】さらに、本発明のレンズ付きフィルムユニ
ットは、後工程でのデジタル画像処理を意図したものと
して設計することが好ましい。この場合のフィルムは、
発色現像工程の後、漂白、定着処理を施し支持体上から
銀を除去することを行ってもよいが、漂白あるいは、漂
白及び定着の両方の工程を省略して銀画像を支持体上に
残したままカラースキャナーで画像情報を読み取ること
も好ましい。あるいは現像主薬を感光材料中に内蔵さ
せ、熱現像する方式も好ましい。
【0114】また、現像処理終了後のフィルムをフィル
ムスキャナーによってデジタル画像情報に変換したの
ち、画像のコントラストや色再現性、あるいは撮影レン
ズの周辺光量不足や画像の歪みを補正して画像品位を向
上させることが好ましい。
【0115】このようにして得られた画像データは、カ
ラーCRTや各種のカラープリンターに出力が可能とな
る。用いるカラープリンターの出力方式はインクジェッ
ト方式、昇華型熱転写方式、サーモオートクロム方式、
ハロゲン化銀カラーペーパーに露光する方法などいずれ
の方法でも本発明の効果は充分に発揮されるが、なかで
もハロゲン化銀カラーペーパーに走査露光する方法が最
も満足度の高いプリントを得ることができる。
【0116】
【実施例】以下、実施例を挙げて具体的に説明するが、
本発明はこれらの実施例に限定されない。
【0117】実施例1 〔試料101の作製〕以下に記載の方法に従って、ハロ
ゲン化銀カラー写真感光材料である試料101を作製し
た。
【0118】《乳剤Em−1の調製》 〈核生成・核熟成工程〉反応容器内の下記ゼラチン水溶
液−1を30℃に保ち、特開昭62−160128号に
記載の混合撹拌装置を用いて激しく撹拌しながら、ダブ
ルジェット法を用いて、以下の硝酸銀水溶液−1とハラ
イド水溶液−1を、一定の流量で1分間で添加し核形成
を行った。
【0119】 (ゼラチン水溶液−1) アルカリ処理不活性ゼラチン(平均分子量10万) 9.02g 臭化カリウム 2.75g H2O 3600.0ml (硝酸銀水溶液−1) 硝酸銀 14.0g H2O 62.8ml (ハライド水溶液−1) 臭化カリウム 9.82g H2O 62.4ml 上記添加終了後、直ちに下記ゼラチン水溶液−2を加
え、30分間を要して60℃に昇温した後、pHを5.
0に調整し、その状態で20分間熟成し、核微粒子ハロ
ゲン化銀乳剤aを得た。
【0120】 (ゼラチン水溶液−2) アルカリ処理不活性ゼラチン(平均分子量10万) 38.7g 界面活性剤(EO−1)の10質量%メタノール溶液 0.5ml H2O 2725.8ml *EO−1:HO(CH2CH2O)m〔CH(CH3)C
2O〕19.8(CH2CH 2O)nH (m+n=9.7
7) 〈粒子成長工程−1〉核熟成工程終了後、核微粒子ハロ
ゲン化銀乳剤aに対して、続いてダブルジェット法を用
いて、硝酸銀水溶液−2とハライド水溶液−2を流量を
加速しながら添加した。添加終了後にゼラチン水溶液−
3を加え、引き続いて硝酸銀水溶液−3とハライド水溶
液−3を流量を加速しながら添加した。この間の反応容
器内の銀電位(飽和銀−塩化銀電極を比較電極として銀
イオン選択電極で測定)を、1モル/Lの臭化カリウム
溶液を用いて−4mVに制御した。
【0121】 (硝酸銀水溶液−2) 硝酸銀 178.0g H2O 795.0ml (ハライド水溶液−2) 臭化カリウム 124.7g H2O 792.7ml (ゼラチン水溶液−3) アルカリ処理不活性ゼラチン(平均分子量10万) 175.9g 界面活性剤(EO−1)の10質量%メタノール溶液 0.67ml H2O 4260.1ml (硝酸銀水溶液−3) 硝酸銀 1907.6g H2O 2769.5ml (ハライド水溶液−3) 臭化カリウム 1329.5g 沃化カリウム 9.3g H2O 2721.6ml 〈粒子成長工程−2〉粒子成長工程−1終了後に、下記
水溶液−A1、次いで水溶液−B1を添加し、1モル/
L水酸化カリウム水溶液を用いて、pHを9.3に調整
して4分間熟成しながら沃素イオンを放出させた。その
後、1モル/L硝酸水溶液を用いてpHを5.0に調整
し、次いで3.5モル/Lの臭化カリウム水溶液を用い
て反応容器内の銀電位を−19mVに調整し、続いて硝
酸銀水溶液−4とハライド水溶液−4を流量を加速しな
がら添加した。次いで、硝酸銀水溶液−5とハライド水
溶液−5を定速で5分間ダブルジェット添加して、乳剤
を調製した。
【0122】 (水溶液−A1) p−ヨードアセトアミドベンゼンスルホン酸ナトリウム 102.7g H2O 770.1ml (水溶液−B1) 亜硫酸ナトリウム 35.6g H2O 352.9ml (硝酸銀水溶液−4) 硝酸銀 900.3g H2O 1307.0ml (ハライド水溶液−4) 臭化カリウム 599.1g 沃化カリウム 44.0g H2O 1282.1ml (硝酸銀水溶液−5) 硝酸銀 180.0g H2O 806.1ml (ハライド水溶液−5) 臭化カリウム 126.1g H2O 801.7ml なお、粒子成長工程−1、2を通して、硝酸銀水溶液と
ハライド水溶液の添加速度は、新たなハロゲン化銀粒子
が生成しないように、且つ成長中のハロゲン化銀粒子間
でのオストワルド熟成により、粒径分布の劣化が生じな
いように最適に制御した。
【0123】上記粒子成長工程終了後に脱塩・水洗処理
を施し、ゼラチンを加えて良く分散し、40℃にてpH
を5.8、pAgを8.1に調整して乳剤Em−1を調
製した。
【0124】以上のようにして調製した乳剤Em−1
は、平均粒径2.8μm、粒径分布18%、全投影面積
の50%がアスペクト比16以上の六角平板状粒子から
なる沃臭化銀ハロゲン化銀乳剤であった。また、透過型
電子顕微鏡で観察したところ、フリンジ部に転位線を5
本以上有するハロゲン化銀粒子が、全ハロゲン化銀粒子
の投影面積の90%を占めており、またフリンジ部に転
位線を20本以上有するハロゲン化銀粒子は、全ハロゲ
ン化銀粒子の投影面積の70%を占めていた。
【0125】《乳剤Em−2の調製》上記乳剤Em−1
の調製において、核形成及び成長pAgを適宜調整し、
平均粒径3.5μm、粒径分布20%、全投影面積の5
0%がアスペクト比20以上の六角平板状粒子からな
る、沃臭化銀ハロゲン化銀乳剤である乳剤Em−2を調
製した。また、透過型電子顕微鏡で観察したところ、フ
リンジ部に転位線を5本以上有するハロゲン化銀粒子
が、全ハロゲン化銀粒子の投影面積の90%を占めてお
り、またフリンジ部に転位線を20本以上有するハロゲ
ン化銀粒子は、全ハロゲン化銀粒子の投影面積の70%
を占めていた。
【0126】《試料101の作製》下引層を施した厚さ
120μmのトリアセチルセルロースフィルム支持体上
に、表6〜8で示す構成からなる各層を順次支持体側か
ら形成して、多層ハロゲン化銀カラー写真感光材料であ
る試料101を作製した。なお、表中の各素材の添加量
は、特に記載しない限り1m2当たりのグラム数で示
す。また、ハロゲン化銀とコロイド銀は銀の量に換算し
て示し、増感色素(SDで示す)は銀1モル当たりのモ
ル数で示す。
【0127】
【表6】
【0128】
【表7】
【0129】
【表8】
【0130】上記の試料101の作製に用いた沃臭化銀
乳剤の特徴を表9に表示する。なお、平均粒径は同体積
の立方体の一辺長で表した。
【0131】
【表9】
【0132】試料101の作製に用いた各乳剤は、沃臭
化銀乳剤iを除いて、表6〜8に記載の増感色素を添加
して熟成した後、トリフリルフォスフィンセレナイド、
チオ硫酸ナトリウム、塩化金酸、チオシアン酸カリウム
を添加し、常法に従い、カブリ、感度関係が最適になる
ように化学増感を施したものを用いた。
【0133】尚、上記の組成物の他に、塗布助剤SU−
1、SU−2、SU−3、分散助剤SU−4、粘度調整
剤V−1、安定剤ST−1、重量平均分子量:10,0
00及び重量平均分子量:100,000の2種のポリ
ビニルピロリドン(AF−1、AF−2)、塩化カルシ
ウム、抑制剤AF−3、AF−4、AF−5、AF−
6、AF−7、硬膜剤H−1及び防腐剤Ase−1を添
加した。
【0134】上記試料に用いた化合物の構造を以下に示
す。
【0135】
【化1】
【0136】
【化2】
【0137】
【化3】
【0138】
【化4】
【0139】
【化5】
【0140】
【化6】
【0141】
【化7】
【0142】
【化8】
【0143】
【化9】
【0144】
【化10】
【0145】
【化11】
【0146】試料101の総塗布銀量は8.36g/m
2、ゼラチン塗布量は16.2g/m2、写真構成層の乾
燥膜厚は22.6μmであった。
【0147】〔試料102の作製〕上記試料101の作
製において、第7層の各添加剤の添加量として沃臭化銀
乳剤hを0.35g/m2、沃臭化銀乳剤eを0.10
g/m2、DI−2を除いて、DI−3を0.005g
/m2添加し、更に第8層の各添加剤の添加量として沃
臭化銀乳剤hを0.22g/m2、DI−3の添加量を
0.005g/m2にそれぞれ変更した以外は同様にし
て、試料102を作製した。
【0148】〔試料103の作製〕上記試料101の作
製において、第5層の増感色素SD−2の添加量を5×
10-5モル/モル銀に、第9層の増感色素として、更に
SD−10を5×10-5モル/モル銀追加し、第12層
のSD−10の添加量を3×10-5モル/モル銀、SD
−11の添加量を1×10-4モル/モル銀にそれぞれ変
更した以外は同様にして、試料103を作製した。
【0149】〔試料104の作製〕上記試料103の作
製において、第9層の増感色素SD−13に代えて、同
添加量のSD−7に変更した以外は同様にして、試料1
04を作製した。
【0150】〔試料105の作製〕上記試料101の作
製において、第9層の乳剤Em−1に代えて、下記に記
載の方法で調製した乳剤Em−3を用いた以外は同様に
して試料105を作製した。
【0151】《乳剤Em−3の調製》 〈核生成・核熟成工程〉反応容器内の下記ゼラチン水溶
液−1を30℃に保ち、特開昭62−160128号に
記載の混合撹拌装置を用いて激しく撹拌しながら、ダブ
ルジェット法を用いて、以下の硝酸銀水溶液−1とハラ
イド水溶液−1を、一定の流量で1分間で添加し核形成
を行った。
【0152】 (ゼラチン水溶液−1) アルカリ処理不活性ゼラチン(平均分子量10万) 9.02g 臭化カリウム 2.75g H2O 3600.0ml (硝酸銀水溶液−1) 硝酸銀 14.0g H2O 62.8ml (ハライド水溶液−1) 臭化カリウム 9.82g H2O 62.4ml 上記添加終了後、直ちに下記ゼラチン水溶液−2を加
え、30分間を要して60℃に昇温した後、pHを5.
0に調整し、その状態で20分間熟成し、核微粒子ハロ
ゲン化銀乳剤aを得た。
【0153】 (ゼラチン水溶液−2) アルカリ処理不活性ゼラチン(平均分子量10万) 38.7g 界面活性剤(EO−1)の10質量%メタノール溶液 1.3ml H2O 908.6ml 〈粒子成長工程−1〉核熟成工程終了後、核微粒子ハロ
ゲン化銀乳剤aに対して、続いてダブルジェット法を用
いて、硝酸銀水溶液−2とハライド水溶液−2を流量を
加速しながら添加した。添加終了後にゼラチン水溶液−
3を加え、引き続いて硝酸銀水溶液−3とハライド水溶
液−3を流量を加速しながら添加した。この間の反応容
器内の銀電位(飽和銀−塩化銀電極を比較電極として銀
イオン選択電極で測定)を、1モル/Lの臭化カリウム
溶液を用いて6mVに制御した。
【0154】 (硝酸銀水溶液−2) 硝酸銀 178.0g H2O 795.0ml (ハライド水溶液−2) 臭化カリウム 124.7g H2O 792.7ml (ゼラチン水溶液−3) アルカリ処理不活性ゼラチン(平均分子量10万) 175.9g 界面活性剤(EO−1)の10質量%メタノール溶液 0.67ml H2O 4260.1ml (硝酸銀水溶液−3) 硝酸銀 1907.6g H2O 2769.5ml (ハライド水溶液−3) 臭化カリウム 1329.4g 沃化カリウム 37.3g H2O 2720.0ml 〈粒子成長工程−2〉粒子成長工程−1終了後に、下記
水溶液−A1、次いで水溶液−B1を添加し、1モル/
L水酸化カリウム水溶液を用いて、pHを9.3に調整
して4分間熟成しながら沃素イオンを放出させた。その
後、1モル/L硝酸水溶液を用いてpHを5.0に調整
し、次いで3.5モル/Lの臭化カリウム水溶液を用い
て反応容器内の銀電位を−19mVに調整し、続いて硝
酸銀水溶液−4とハライド水溶液−4を流量を加速しな
がら添加した。次いで、硝酸銀水溶液−5とハライド水
溶液−5を定速で10分間ダブルジェット添加して、乳
剤を調製した。
【0155】 (水溶液−A1) p−ヨードアセトアミドベンゼンスルホン酸ナトリウム 83.5g H2O 660.1ml (水溶液−B1) 亜硫酸ナトリウム 29.0g H2O 312.9ml (硝酸銀水溶液−4) 硝酸銀 900.3g H2O 1307.0ml (ハライド水溶液−4) 臭化カリウム 599.1g 沃化カリウム 44.0g H2O 1282.1ml (硝酸銀水溶液−5) 硝酸銀 180.0g H2O 806.1ml (ハライド水溶液−5) 臭化カリウム 126.1g H2O 801.7ml なお、粒子成長工程−1、2を通して、硝酸銀水溶液と
ハライド水溶液の添加速度は、新たなハロゲン化銀粒子
が生成しないように、且つ成長中のハロゲン化銀粒子間
でのオストワルド熟成により、粒径分布の劣化が生じな
いように最適に制御した。
【0156】上記粒子成長工程終了後に脱塩・水洗処理
を施し、ゼラチンを加えて良く分散し、40℃にてpH
を5.8、pAgを8.1に調整して乳剤Em−3を調
製した。
【0157】以上のようにして調製した乳剤Em−3
は、平均粒径2.2μm、粒径分布16%、平均アスペ
クト比7以上の六角平板状粒子からなる沃臭化銀ハロゲ
ン化銀乳剤であった。また、透過型電子顕微鏡で観察し
たところ、フリンジ部に転位線を5本以上有するハロゲ
ン化銀粒子が、全ハロゲン化銀粒子の投影面積の90%
を占めており、またフリンジ部に転位線を20本以上有
するハロゲン化銀粒子は、全ハロゲン化銀粒子の投影面
積の70%を占めていた。
【0158】この様にして調製した乳剤Em−3を、5
2℃に昇温した後、銀電位60mV、pH6.5に調整
した後、表7に記載の各増感色素を所定量添加し、次い
で、トリフリルホスフィンセレニドを2.5×10-5
ル/ハロゲン化銀1モル、塩化金酸3.2×10-6モル
/ハロゲン化銀1モルとチオシアン酸カリウム3.5×
10-4モル/ハロゲン化銀1モルの混合液を、チオ硫酸
ナトリウム五水塩5.5×10-6モル/ハロゲン化銀1
モルをそれぞれ添加し、感度が最適となるように熟成し
た。熟成終了時に6−メチル−4−ヒドロキシ−1,
3,3a,7−テトラザインデンを7.5×10-3モル
/ハロゲン化銀1モル及び1−フェニル−5−メルカプ
トテトラゾールを8.0×10-5モル/ハロゲン化銀1
モルを添加して降温し、冷却固化させて乳剤Em−3を
調製した。
【0159】〔試料106の作製〕上記試料101の作
製において、第1層のCM−1を除き、第3層〜第5層
のCC−1の添加量をそれぞれ30%減量し、かつ各感
光性層のハロゲン化銀量を3%減量した以外は同様にし
て試料106を作製した。
【0160】〔各試料の特性値の測定〕 (ISO感度の測定)前述のJIS K 7614−1
981に準じて、測定を行った。
【0161】(マゼンタ画像の中濃度部及び高濃度部の
RMS値の測定)前述の方法に従って、各濃度域のRM
S値を測定した。
【0162】(カラーパッチの総クロマ値の測定)各試
料を図1及び図2に記載の構成からなるレンズ付きフィ
ルムに装填し、マクベスチャート(24パッチ)を48
00Kの光源下で撮影し、前述の現像処理を施した後、
コニカ(株)製カラーペーパーQAタイプA7にプリン
トし、現像処理(コニカCPK−2−21)を行ってそ
れぞれ2Lサイズのカラープリントを得た。ただしプリ
ント条件として、マクベスチャートのニュートラルN
o.5のカラーパッチの色がオリジナルと同じになるよ
うに調整した。
【0163】得られた各カラープリントについて、カラ
ーチェッカーのすべての色について色彩色差計(CR−
200:ミノルタカメラ(株))にて測定し、各試料の
ブルー、グリーン、レッド、イエロー、マゼンタ、シア
ンの各パッチのクロマの合計を求めた。
【0164】(緑感光性層の分光感度分布の測定)前述
の方法に従って、分光感度の極大値を求めた。
【0165】(緑感光性層のPG/Sの測定)前述の方
法に従って、緑感光性層のPG/Sを求めた。
【0166】(各感光性層の最小濃度、最大濃度の測
定)前述の方法に従って、各層の最小濃度、最大濃度を
測定した。
【0167】以上により得られた各測定結果を表10に
示す。
【0168】
【表10】
【0169】〔レンズ付きフィルムユニットによる評
価〕 (レンズ付きフィルムユニットの作製) 〈レンズ付きフィルムユニット1〜6の作製〉図2に記
載のストロボ回路を有する図1に記載の構成からなるレ
ンズ付きフィルムボディに、前記作製した試料101〜
106を装填して、レンズ付きフィルムユニット1〜6
を作製した。なお、撮影レンズの焦点距離は30mmと
し、撮影レンズから3m離れた被写体に対してピントが
合うように調整した。
【0170】〈レンズ付きフィルムユニット7〜11の
作製〉図3に記載の調光機能を有するストロボ回路を有
する図1に記載の構成からなるレンズ付きフィルムボデ
ィに、前記作製した試料102〜106を装填して、レ
ンズ付きフィルムユニット7〜11を作製した。なお、
撮影レンズの焦点距離は30mmとし、撮影レンズから
3m離れた被写体に対してピントが合うように調整し
た。
【0171】(レンズ付きフィルムユニットによる実写
評価)以上のようにして作製したレンズ付きフィルムユ
ニット1〜11を用いて、メタルハライドランプで照明
された照度200ルクス(lx)の夜間室内体育館(撮
影条件I)、照度1500ルクスの日中の日陰(撮影条
件II)、及び日中屋外の直射日光下(撮影条件III)
で、ストロボは発光させずに夫々白色(反射濃度=0.
05)、灰色(反射濃度=0.70)及び黒色(反射濃
度=1.50)の3つのチャートを同一コマのフィルム
上に撮影した。このようにして得られた撮影済みフィル
ムは、前述の方法に従い現像処理を行った後、コニカ社
製NPS−878プリンターを用いて、プリント上の被
写体の大きさが同じになるように拡大倍率を調整し、灰
色チャートの反射濃度が0.7になるようにプリント濃
度を調整して、89×127mmのサイズのコニカカラ
ーペーパーQAA7にプリントした。
【0172】撮影条件Iで選られたプリント上の白色チ
ャート部分の反射濃度(Dw)及び黒色チャート部分の
反射濃度(DBk)を測定し、その差ΔDI=DBk−Dw
計算した。同様にして、撮影条件II及びIIIのプリント
についてもΔDII、ΔDIIIを計算した。このΔDの値
が、撮影条件I、II、IIIの間で変化が少ないほど照度
の異なるどのような撮影条件でも階調の整った良好な仕
上がりであることを示す。
【0173】以上により得られた各ΔDについて、撮影
条件IIを基準にして、ΔDI/ΔDI I及びΔDIII/ΔD
IIの値を求め、得られた結果を表11に示す。ここで、
ΔD I/ΔDII及びΔDIII/ΔDIIの値は、各々1に近
い程、照度の異なっても良好な仕上がりプリントである
ことを示している。
【0174】
【表11】
【0175】表11の結果より明らかなように、本発明
のレンズ付きフィルムユニットは、比較例に対し、撮影
時の照度条件が種々変化しても、カラーバランスの変動
が少なく安定した色再現性を示していることが分かる。
【0176】実施例2 次に、上記作成した各レンズ付きフィルムユニットを用
いて、夜間のスナップ撮影、夜間の人物の近接撮影シー
ン、マクベスカラーチャートをそれぞれ30シーンずつ
撮影した。この際、夜間の撮影は、全てのシーンでスト
ロボを発光させた。このようにして得られた撮影済み各
試料を、現像処理を行った後、コニカ製NPS−878
Jプリンターでプリント上の被写体の大きさが同じにな
るように拡大倍率を調整して、89mm×127mmサ
イズのコニカカラーペーパーQAA7にプリントした。
【0177】以上のようにして作製した各プリントを、
一般のモニター10人で目視観察評価を行い、下記に記
載の基準に従って5段階評価を行い、その平均値を求め
た。
【0178】(明暗再現性の評価) 5:夜間のスナップ撮影シーンで、明部及び暗部が極め
て良好に再現している 4:夜間のスナップ撮影シーンで、明部及び暗部が良好
に再現している 3:夜間のスナップ撮影シーンで、明部及び暗部がほぼ
良好に再現している 2:夜間のスナップ撮影シーンで、一部のシーンで明部
及び暗部の再現が劣る 1:夜間のスナップ撮影の全てのシーンで、明部及び暗
部の再現が極めて劣る (シャープネスの評価) 5:夜間のスナップ撮影シーンの遠景や人物の近接撮影
シーンで、細部が極めて鮮明で、シャープネスが極めて
良好である 4:夜間のスナップ撮影シーンの遠景や人物の近接撮影
シーンで、細部が鮮明で、シャープネスが良好である 3:夜間のスナップ撮影シーンの遠景や人物の近接撮影
シーンで、細部がほぼ鮮明で、シャープネスがよい 2:夜間のスナップ撮影シーンの遠景や人物の近接撮影
の一部のシーンで、細部描写に劣り、またシャープネス
もやや劣る 1:夜間のスナップ撮影シーンの遠景や人物の近接撮影
の全てのシーンで、細部描写に劣り、またシャープネス
に劣る (色再現性の評価) 5:マクベスカラーチャートシーンで、全色が極めて良
好に再現している 4:マクベスカラーチャートシーンで、全色が良好に再
現している 3:マクベスカラーチャートシーンで、全色がほぼ良好
に再現している 2:マクベスカラーチャートシーンで、一部の色が好ま
しくない再現である 1:マクベスカラーチャートシーンで、全色に亘り好ま
しくない再現である (粒状性の評価) 5:各撮影シーンにおいて、画質のザラツキ感が全くな
い 4:各撮影シーンにおいて、画質のザラツキ感がない 3:各撮影シーンにおいて、画質のザラツキ感がほぼ感
じられない 2:各撮影シーンにおいて、一部のシーンで画質のザラ
ツキ感が気になる 1:各撮影シーンのほぼ全シーンで、画質のザラツキ感
が目立ち好ましくない 以上により得られた各評価結果を、表12に示す。
【0179】
【表12】
【0180】表12より明らかなように、本発明に係る
各特性を有するハロゲン化銀カラー写真感光材料を装填
したレンズ付きフィルムユニットは、比較例に対し、明
暗再現性、鮮鋭性(シャープネス)、色再現性及び粒状
性に優れていることが分かる。
【0181】実施例3 実施例2で作製した各現像済みネガを、フィルムスキャ
ナー(アグファ社製DuoScan)を用いて、133
3ppiでネガ画像を読み取った。なお、本発明でいう
dpiとは、2.54cm当たりのドット数を表す。
【0182】以上のようにして得られたデジタルカラー
画像を、コントラスト及び色調を最適になるように補正
した後、コニカ社製CRTプリンターを用いて、プリン
ト上の被写体の大きさが同じなるように、89mm×1
27mmサイズのコニカカラーペーパーQAA7にプリ
ントした。
【0183】以上のようにして作製した各プリントを実
施例2と同様の方法で、明暗再現性、鮮鋭性(シャープ
ネス)、色再現性及び粒状性の測定を行った結果、実施
例2の結果と同様に、本発明のレンズ付きフィルムユニ
ットは、比較品に対し、いずれの項目においても良好な
結果を示した。
【0184】実施例4 実施例2に記載の評価において、レンズ付きフィルムユ
ニットのストロボ条件として、ストロボ光源をLEDに
変更したもの、ストロボ光源をタングステン光源に変更
したものについて、実施例2と同様の方法で、明暗再現
性、鮮鋭性(シャープネス)、色再現性及び粒状性の測
定を行った結果、実施例2の結果と同様に、本発明に係
る各特性を有するハロゲン化銀カラー写真感光材料を装
填したレンズ付きフィルムユニットは、比較品に対し、
いずれの項目においても良好な結果を示した。
【0185】
【発明の効果】本発明により、露出アンダーや露出オー
バーになる頻度が少なく、シャープネス、明暗再現性、
色再現性及び粒状性に優れたカラープリントが得られる
レンズ付きフィルムユニットを提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のストロボ内蔵レンズ付きフィルムユニ
ットの一例を示す外観斜視図である。
【図2】代表的なストロボ回路の一例を示す回路図であ
る。
【図3】本発明に係る調光手段を有するストロボ回路の
一例を示す回路図である。
【符号の説明】
B 円筒形電池 T1 発振トランス T2 トリガートランス C1 メインコンデンサ Ne ネオン管 Xe 放電管 L 発光ダイオード 1 撮影レンズ 3 ストロボ発光部 4 ストロボスイッチレバー
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03C 3/00 575 G03C 3/00 575B 575Z

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上にそれぞれ少なくとも1層の青
    感性層ハロゲン化銀乳剤層と緑感性層ハロゲン化銀乳剤
    層と赤感性層ハロゲン化銀乳剤層を有する未露光のハロ
    ゲン化銀カラー写真感光材料が予め装填され、該ハロゲ
    ン化銀カラー写真感光材料の感度がISO1000以上
    で、かつ該緑感性層ハロゲン化銀乳剤層の特性曲線にお
    ける中濃度部及び高濃度部のRMS値が各々15.0以
    下であることを特徴とするレンズ付きフィルムユニッ
    ト。
  2. 【請求項2】 支持体上にそれぞれ少なくとも1層の青
    感性層ハロゲン化銀乳剤層と緑感性層ハロゲン化銀乳剤
    層と赤感性層ハロゲン化銀乳剤層を有する未露光のハロ
    ゲン化銀カラー写真感光材料が予め装填され、該ハロゲ
    ン化銀カラー写真感光材料の感度がISO1000以上
    で、かつ下記条件(1)を満たすことを特徴とするレン
    ズ付きフィルムユニット。 条件(1) マクベスチャート(24パッチ)を4800Kの光源で
    撮影し、基準現像処理したのち、カラー印画紙にプリン
    トし、得られたプリント上の該マクベスチャートのブル
    ー、グリーン、レッド、イエロー、マゼンタ、シアンの
    各パッチのクロマの合計が330以上である。ただし、
    各色はCIE1976L***色空間で定義され、ク
    ロマ(C* ab)は以下の式(1)で表される。 式(1) C* ab=(a*2+b*21/2
  3. 【請求項3】 支持体上にそれぞれ少なくとも1層の青
    感性層ハロゲン化銀乳剤層と緑感性層ハロゲン化銀乳剤
    層と赤感性層ハロゲン化銀乳剤層を有する未露光のハロ
    ゲン化銀カラー写真感光材料が予め装填され、該ハロゲ
    ン化銀カラー写真感光材料の感度がISO1000以上
    で、かつ該緑感性層ハロゲン化銀乳剤層の分光感度分布
    が525〜540nmの波長領域及び550〜565n
    mの領域に各々分光感度の極大値を有することを特徴と
    するレンズ付きフィルムユニット。
  4. 【請求項4】 支持体上にそれぞれ少なくとも1層の青
    感性層ハロゲン化銀乳剤層と緑感性層ハロゲン化銀乳剤
    層と赤感性層ハロゲン化銀乳剤層を有する未露光のハロ
    ゲン化銀カラー写真感光材料が予め装填され、該ハロゲ
    ン化銀カラー写真感光材料の感度がISO1000以上
    で、かつ最小濃度部のRMS値をPG、実質カブリ値を
    Sとしたとき、該青感性層、緑感性層、赤感性層の各ハ
    ロゲン化銀乳剤層のいずれか1つが、下記式(2)で表
    される関係にあることを特徴とするレンズ付きフィルム
    ユニット。 式(2) 10≦PG/S≦75
  5. 【請求項5】 支持体上にそれぞれ少なくとも1層の青
    感性層ハロゲン化銀乳剤層と緑感性層ハロゲン化銀乳剤
    層と赤感性層ハロゲン化銀乳剤層を有する未露光のハロ
    ゲン化銀カラー写真感光材料が予め装填され、該ハロゲ
    ン化銀カラー写真感光材料の感度がISO1000以上
    で、かつ各ハロゲン化銀乳剤層のいずれもが下記条件
    (2)を満たすことを特徴とするレンズ付きフィルムユ
    ニット。 条件(2) 青感性層ハロゲン化銀乳剤層:最小濃度が0.90以下
    で、かつ最高濃度が2.85以下 緑感性層ハロゲン化銀乳剤層:最小濃度が0.45以下
    で、かつ最高濃度が2.35以下 赤感性層ハロゲン化銀乳剤層:最小濃度が0.20以下
    で、かつ最高濃度が2.10以下
  6. 【請求項6】 調光手段を有することを特徴とする請求
    項1〜5のいずれが1項に記載のレンズ付きフィルムユ
    ニット。
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US20130109847A1 (en) * 2005-05-24 2013-05-02 Enzo Life Sciences, Inc. C/O Enzo Biochem, Inc. Detection or quantification of desirable target molecules, novel dyes, composite dyes, and oligonucleotides or polynucleotides comprising such dyes

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