JP2002040603A - 改良されたトーンスケールを有するカラー映画用プリントフィルム - Google Patents

改良されたトーンスケールを有するカラー映画用プリントフィルム

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JP2002040603A JP2001218488A JP2001218488A JP2002040603A JP 2002040603 A JP2002040603 A JP 2002040603A JP 2001218488 A JP2001218488 A JP 2001218488A JP 2001218488 A JP2001218488 A JP 2001218488A JP 2002040603 A JP2002040603 A JP 2002040603A
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アール.シー.ギッサー キャスリーン
Esther M Betancourt
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Leslie Gutierrez
グティアレッズ レスリー
Sandra Martin Finn
マーティン フィン サンドラ
Susan Kathleen Mroczek
キャスリーン ムロクゼック スーザン
Christopher J Haller
ジェイ.ホーラー クリストファー
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 改良された肌色のトーンおよび暗部のディテ
ールの再現、並びに十分に高い黒の濃度を有する傑出し
た映像の生成を可能とする。 【解決手段】 少なくとも1層の青感性ハロゲン化銀乳
剤イエロー画像形成層を含む青色感性記録、少なくとも
1層の赤感性ハロゲン化銀乳剤シアン画像形成層を含む
赤色感性記録、および少なくとも1層の緑感性ハロゲン
化銀乳剤マゼンタ画像形成層を含む緑色感性記録を片側
に担持している支持体を含んでなるハロゲン化銀感光性
写真プリント要素であって、上記緑記録の全体としての
コントラスト(OC)が 1.7よりも大きく、上記緑記録
の中間スケールのコントラスト(MSC)が 2.6未満で
あり、そして上記緑記録の上部スケールのコントラスト
(USC)が2.85〜3.15である(これらのパラメーター
OC、MSCおよびUSCは本明細書において規定す
る)ハロゲン化銀感光性写真プリント要素を開示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー映画用プリ
ントハロゲン化銀写真フィルム、より詳細には、肌色の
トーンおよび暗部のディテールの再現に最適化された高
いトーンスケールを有するカラー映画用プリントハロゲ
ン化銀写真フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】カラーネガ原板(origination) ハロゲン
化銀写真フィルムは、シーンの輝度(中性)情報および
クロミナンス(カラー)情報をネガフィルムにおける正
反対の補色のトーンおよび色相に写像する、ある種の感
光性材料である。このフィルムを露光および現像して、
このフィルムに導入されている写真用カプラーから色素
画像を形成させる際に、シーンの明部領域はカラーネガ
フィルム上の暗部領域として記録され、シーンの暗部領
域はカラーネガフィルム上の明部領域として記録され
る。シーンの着色領域は、概して、カラーネガフィルム
において補色として記録される(例えば、赤はシアンと
して記録され、緑はマゼンタとして記録され、青はイエ
ローとして記録される)。シーンを正確に再現するため
には、後の過程により、上記輝度情報およびクロミナン
ス情報を元々のシーンの輝度情報およびクロミナンス情
報に逆転させて戻す必要がある。映画産業においては、
このような後の過程の1つは、上記カラーネガフィルム
を、露光および現像の際に色素画像を生ずる別のネガ型
感光性ハロゲン化銀材料(例えば映画用ハロゲン化銀プ
リントフィルム)の上に、(コンタクトプリントまたは
オプチカル焼き付けによって)光学的に焼き付けて、映
写に好適なカラーポジティブ画像を生じさせることであ
る。
【0003】歴史的に、カラープリントハロゲン化銀写
真材料(例えば EASTMAN EXR ColorPrint Film 5386
(商標))は、上述のカラーネガ原板(origination) ハ
ロゲン化銀写真材料と共に使用される場合に心地よい映
写プリントを生ずるように最適化されてきた。すなわ
ち、プリント材料の各センシトメトリー特性は、使用さ
れる焼き付け装置の性質および典型的なカラーネガトー
ンスケールの性状(例えばKODAK VISION 500T Color Ne
gative Film 5279(商標)の性状)を考慮に入れること
によって共に最適化される。映画用カラーネガを映画用
カラープリント素材上に焼き付ける場合、これら2種の
材料のセンシトメトリー特性が組み合わさって、プリン
トフィルムにおいて、劇場スクリーン上に映写される際
に許容可能なシーン再現を生ずる。最適な再現を得るこ
とを容易にするために、カメラにおける元々のネガの露
光(例えば、American Cinematographer Manual, Dr. R
od Ryan Ed., 7th Edition, The ASC Press, Hollywoo
d, California, 1993, pp 128-141を参照されたい)、
プリント素材の露光(LAD - Laboratory Aim Density,
KODAK Publication No. H-61)、および映写機/スクリ
ーン輝度レベル(Societyof Motion Picture and Telev
ision Engineers (SMPTE) Standard 196M-1995 )に関
するガイドラインが存在する。
【0004】光学的写真プリントにおいて高品質の可視
画像を得るためには、光学的プリントの製造用に設計さ
れたネガフィルムおよびプリントフィルムの各々の色記
録のコントラストが特定の範囲内に維持されるのが典型
的である(例えば、中間スケールのコントラストが、ネ
ガフィルムについては0.45〜 0.7、プリントフィルムに
ついては 2.5〜 3.1である)。一般に、より高いコント
ラストでは、肌色のトーンの再現がより好ましくなくな
り、暗部のディテールが失われる。より低いコントラス
トでは、肌色のトーンの再現は改良される場合があるけ
れども、黒のトーンがくすんだ灰色になっており、白の
トーンが明るい灰色になっている、平調に見えるポジテ
ィブプリント画像が生ずる場合もある。これらのような
写真は、観察して心地よいものではないでろうし、か
つ、当該産業において低品質のものであると見なされる
であろう。
【0005】重要なシーン情報が適切に記録されること
を確保するためのみならず、業界の慣例に従って写真プ
リントフィルム上にネガが焼き付けられる場合に、結果
として得られる映写プリントにおいて、シーンの黒が十
分に濃いように、適正露光が久しく強調されてきた。十
分な黒の濃度を提供するには、ハロゲン化銀写真プリン
トフィルムにおいて得ることができる最大等価中性(す
なわち、可視)濃度が、一般に少なくとも 3.3、より好
ましくは少なくとも 3.5であるべきである。ここで、個
々の色記録の等価中性濃度は、中性の灰色を生じさせる
のにちょうど十分な量の他の2種の色素を加えた際に生
ずる可視濃度として規定される(例えば、the Photogra
phic Science and Engineering, Vol. 14, Number 5, S
eptember-October 1970の第 356頁における、Albert J.
Santによる "Procedures for Equivalent-Neutral-Den
sity (END) Calibration of Color Densitometers Usin
ga Digital Computer"を参照されたい)。
【0006】カラー写真ハロゲン化銀映画用プリントフ
ィルムは、概して、カラー写真ハロゲン化銀ネガフィル
ムの直接または上映用オプチカル焼き付けに最適化され
ている。従って、このような映画用ハロゲン化銀写真プ
リント素材は、典型的なカラーネガ写真フィルムのダイ
ナミックレンジ(概して 1.5以下の焼き付け濃度)での
使用に見合うラチチュードを有するように設計されてい
る。殆どの従来の写真用ハロゲン化銀プリント素材の上
部スケールのコントラストは、記録されたネガ上のより
明るい濃度がプリント素材における低コントラスト領域
に写像されて、シーンの黒の改良された再現に望ましい
高いプリント濃度の達成を妨げるようなものである。米
国特許第 5,888,706号明細書には、従来の中間スケール
のコントラストと組み合わせてかなりより高い上部スケ
ールのコントラストを有し、これにより、妥当な肌色の
トーンおよび暗部のディテールの再現をも維持しつつ、
高い黒の濃度および改良された彩度を可能とする映画用
プリントフィルムが開示されている。
【0007】再現された画像における肌色のトーンの再
現を改良するために写真家および映写技師が利用可能な
1つの解決策は、カラーネガ原板材料および/またはプ
リント感光材料のガンマを低下させることである。ガン
マを低下させるために現在利用可能な方法は2つある。
ハロゲン化銀系フィルムを用いて、より低い全体として
のガンマを達成する第1の方法は、製造業者によって提
供される仕様から外れて現像時間および/または現像温
度を低下させることによるものである(現像不足として
知られている状態)。これを当該技術分野において実施
する1つの方法は、経験的に、ガンマを現像時間に対し
てプロットすることである。それらの結果から、適切な
現像時間が選択される。ガンマは、濃度対log Eのプロ
ットから計算される。これは、Ralph E. Jacobson によ
るThe Manual of Photography, Focal Press, 1978に記
載されている。感光材料におけるガンマを低下させる第
2の方法は、「フラッシング」と呼ばれる技法を用い
て、露光手順(製造業者によって規定される)を変更す
ることである。この技法によれば、フィルムが、現像の
前に、弱い(しかしながら均一な)レベルの光に露光さ
れる。この露光は、所望の画像を記録するための露光の
前または後のいずれにおいても適用することができる。
使用されるべき光のレベルは、経験的な試行錯誤手順に
よって決定される。これは、American Cinematographer
Manual, 6th edition, The ASC Press,1986 およびDom
inic CaseによるMotion Picture Film Processing, Foc
al Press, 1985 に記載されている。しかしながら、こ
れらの戦略はいずれも、元々のシーンからの所望の黒お
よび白の再現を観察画像に十分には維持しないであろ
う。
【0008】米国特許第 5,674,665号明細書には、特殊
な露光条件および/または処理条件を必要とすること無
く、元々のシーンを記録し、被写体の輝度の範囲が広
く、コントラストが低く、かつ元々のシーンからの黒お
よび白が忠実に再現されている観察画像を提供する比較
的低いコントラストのカラーネガ原板感光材料が開示さ
れている。しかしながら、このような特性を有する原板
フィルム上に必ずしもすべてのシーンが取り込まれる訳
ではなく、従って、このような利点は、他のネガフィル
ム素材上に記録されたシーンを、利用可能な映画用プリ
ントフィルム上に焼き付ける場合には利用可能ではな
い。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】映写されるプリントに
おいて十分に高い黒の濃度を維持しつつ、改良された肌
色のトーンの再現および画像暗部のディテールを可能と
する映画用プリントフィルムを提供することが望ましい
であろう。色が着いたハロゲン化銀写真プリント材料の
全体としてのコントラストを低下させて、フィルムの銀
のレイダウンおよび/またはカプラーのレベルを変更す
ることによるか、あるいは、フィルムの処理条件を変更
することによるかのいずれかによって、肌色のトーンの
再現を改良することができる。残念ながら、このように
すると、このような低コントラストフィルムにおける最
大濃度もまた、望ましくないことに、上述の従来の焼き
付け時に低下するであろう。従って、写真プリント素材
のための最適なコントラストレベルを確立することには
明らかな矛盾があり、改良された肌色のトーンおよび暗
部のディテールの再現を得るためには、コントラストは
比較的低くあるべきであるけれども、低いコントラスト
レベルは良好な黒の濃度を得るのに有害であることが判
っている。改良された肌色のトーンの再現、良好な黒の
濃度および十分な暗部の濃度に対する同時の要求が存在
する。
【0010】従って、高い黒の濃度および彩度をも可能
としつつ、改良された肌色および暗部のディテールの再
現を提供する色が着いたハロゲン化銀写真プリントフィ
ルム要素を提供することが望ましいであろう。標準的な
露光方法および現像方法に対する変更をまったく必要と
すること無く、現行のプリンターおよび処理機において
使用してこのような性質を得ることができるような要素
を提供することがさらに望ましいであろう。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の1つの態様は、
少なくとも1層の青感性ハロゲン化銀乳剤イエロー画像
形成層を含む青色感性記録、少なくとも1層の赤感性ハ
ロゲン化銀乳剤シアン画像形成層を含む赤色感性記録、
および少なくとも1層の緑感性ハロゲン化銀乳剤マゼン
タ画像形成層を含む緑色感性記録を片側に担持している
支持体を含んでなるハロゲン化銀感光性写真プリント要
素であって、上記緑記録の全体としてのコントラスト
(OC)が 1.7よりも大きく、好ましくは1.75以上であ
り、上記緑記録の中間スケールのコントラスト(MS
C)が 2.6未満、好ましくは 2.5未満であり、そして上
記緑記録の上部スケールのコントラスト(USC)が2.
85〜3.15、好ましくは 2.9〜 3.1であり、上記色記録の
各々についてのパラメーターOCが上記色記録について
の等価中性濃度対対数露光量の特性曲線上の点Bと点C
とを結ぶ直線の勾配として規定され(点BおよびCは、
1.0の濃度レベルを達成するのに必要とされる対数露光
量のところの上記特性曲線上に点Aを規定することによ
って配置され、点BおよびCは、対数露光量が点Aに対
してそれぞれ 1.1低い露光量値および 0.9高い露光量値
のところの上記特性曲線上に配置される)、上記パラメ
ーターMSCが上記色記録についての特性曲線上の点D
と点Eとを結ぶ直線の勾配として規定され(点Dおよび
Eは、対数露光量が点Aに対してそれぞれ 0.2低い露光
量値および 0.2高い露光量値のところに配置される)、
そして上記パラメーターUSCが点Eと点Cとを結ぶ直
線の勾配として規定される、ハロゲン化銀感光性映画用
写真プリント要素を含む。
【0012】本発明のさらなる態様は、上述の映画用ハ
ロゲン化銀感光性写真プリント要素において画像を形成
させる方法であって、上記ハロゲン化銀感光性写真プリ
ント要素をカラーネガフィルム記録に露光させ、そして
上記露光させた写真プリント要素を処理して、少なくと
も 3.3、好ましくは少なくとも 3.5の緑の最大等価中性
濃度を有する現像画像を形成させることを含む方法を含
む。好ましい態様によれば、上記要素は、露光および処
理されて、同様に、少なくとも 3.3、より好ましくは少
なくとも 3.5である赤および青の最大等価中性濃度を有
する画像を形成する。
【0013】
【発明の実施の形態】好ましくは、本発明の要素および
本発明の方法において使用される要素は、上記緑の値の
少なくとも90%、より好ましくは上記緑の値の±10%以
内である対応する赤および青のOC並びにUSCを有
し、改良された肌色のトーン再現および良好な黒の濃度
を有する傑出した映写画像の生成を可能とするものであ
る。
【0014】本出願人は、本発明に係るカラープリント
フィルムハロゲン化銀写真要素が、改良された肌色のト
ーンおよび暗部のディテールの再現、並びに十分に高い
黒の濃度を有する傑出した映写画像の生成を可能とする
ことを見出した。
【0015】図1は、本発明に係るプリントフィルムの
標準的な0〜3のセンシトメトリー露光についての濃度
対対数露光量のプロットを含んでおり、上記パラメータ
ーOC、MSCおよびUSCが如何にして決定されるか
を説明している。
【0016】本発明の写真プリントフィルム要素はカラ
ー要素であり、スペクトルの三原色領域の各々に対して
感受性を有する色素画像形成ユニット(すなわち青( 4
00〜500nm)感性画像色素形成ユニット、緑( 500〜 60
0nm)感性画像色素形成ユニット、および赤( 600〜 76
0nm)感性画像色素形成ユニット)を含有している。各
々のユニットは、スペクトルの所定の領域に対して感受
性を有する単一の乳剤層または複数の乳剤層を含んでな
っていてもよい。要素の各層(画像形成ユニットの層を
含む)は、当該技術分野において既知の種々の順序に配
置することができる。(あまり好ましくはないけれど
も)別のフォーマットにおいては、スペクトルの三原色
領域の各々に対して感受性を有する乳剤を、単一のセグ
メント層として配置することもできる。
【0017】典型的な多色写真プリント要素は、少なく
とも1種のイエロー色素形成カプラーを関連して有する
青感性ハロゲン化銀乳剤層を少なくとも1層含んでなる
イエロー色素画像形成ユニット、少なくとも1種のシア
ン色素形成カプラーを関連して有する赤感性ハロゲン化
銀乳剤層を少なくとも1層含んでなるシアン色素画像形
成ユニット、および少なくとも1種のマゼンタ色素形成
カプラーを関連して有する緑感性ハロゲン化銀乳剤層を
少なくとも1層含んでなるマゼンタ色素画像形成ユニッ
トを担持している支持体を含んでなる。これらのシア
ン、マゼンタ、およびイエローの画像形成ユニットの各
々は、単一の感光層、一方の感光性がより高く、他方の
感光性がより低い2種の感光層のパック、または種々の
感光性の3種以上の感光層のパックを含んでなっていて
もよい。これらの層は、写真要素において設計される特
定の機構に応じていずれの順序で組み合わせることもで
きる。この要素は、例えばフィルター層、中間層、オー
バーコート層、下塗り層、ハレーション防止層、帯電防
止層などのさらなる層を含有することができる。
【0018】本出願人は、十分に高い全体としてのコン
トラスト(OC)を同時に提供する比較的高い上部スケ
ールのコントラスト(USC)値と組み合わせて、従来
のカラープリントフィルムの中間スケールのコントラス
ト(MSC)値未満の比較的低いMSC値を有するフィ
ルムを設計することにより、以前は得られなかった恩恵
が得られることを見出した。低い中間スケールのコント
ラストのために、従来通りに露光されたカラーネガフィ
ルムと組み合わせて使用した場合でも映写されるプリン
トにおいて改良された肌色のトーンの再現を提供するプ
リント素材が得られると同時に、十分に高い最大濃度を
得ることができる。
【0019】プリント要素の各々の色記録についてのパ
ラメーターOCは、上記記録についての特性曲線上の
1.0の等価中性濃度に付随する対数露光量値の位置(特
性曲線上の点A。正常に露光された18%灰色のカードに
相当する)を探し、値がlog Eで 1.1低い点Bを特性曲
線上で定め、露光量がlog Eで 0.9高い点Cを特性曲線
上で定めることによって測定される。このlog Eの範囲
は、 2.0の焼き付け濃度範囲に相当する。OCは、線B
Cの2点コントラストである。上記中間スケールのコン
トラスト値(MSC)は、肌色のトーンなどの中間スケ
ールのトーンの再現に対する素材の適正を評価するもの
であり、値がlog Eで点Aよりも 0.2低い点Dを特性曲
線上で定め、露光量がlog Eで点Aよりも 0.2高い点E
を特性曲線上で定めることによって測定される。MSC
は、単に、線DEの2点コントラストである。点Dおよ
びEは、正常に露光された18%灰色よりも1絞り(stop)
上の灰色および1絞り(stop)下の灰色についてのプリン
ト濃度を近似するものである。上記上部スケールのコン
トラスト値(USC)は、線ECの2点コントラストで
あり、上記OC値およびMSC値と組み合わせると、所
望の高い最大濃度の生成に対する素材の適正を測定する
ものである。
【0020】本発明に係るフィルムの構成において、必
要とされる上記パラメーターは種々の技法によって達成
することができ、これらの例を以下に記載する。本発明
によれば、人間の目は、スペクトルの緑の部分から画像
情報のもっとも高い割合を抽出するので、必要とされる
パラメーターは、特に、緑の色記録についてのものであ
る。これらの技法をハロゲン化銀写真要素の他の色記録
にも適用して、多色記録を本発明の要求条件を満たすも
のとすることもできる。例えば、本発明に係るフィルム
において呈されるコントラスト状況は、銀または画像カ
プラーのレイダウンの変更、高感度乳剤と低感度乳剤と
の配合比の変更、画像改質化学薬品(例えば現像抑制剤
放出型(DIR)カプラーまたは現像抑制剤アンキメリ
ック放出型(DIAR)カプラー)のレイダウンの変
更、およびより高活性な画像カプラーとより低活性なカ
プラーとの配合比の変更などの処方の変更のいずれの組
み合わせによっても達成することができる。これらのフ
ィルム設計ツールはすべて、当該技術分野において周知
である。
【0021】本発明と組み合わせて使用することができ
る乳剤および要素において使用するのに好適な材料につ
いての以下の考察においては、上述のように入手可能な
リサーチディスクロージャー (Research Disclosure)
(1994年9月)、アイテム 36544(以降、「リサーチデ
ィスクロージャー」という用語によって指し示す)を参
照する。リサーチディスクロージャーの内容は、そこで
参照されている特許明細書および刊行物を含めて、引用
により本明細書中に取り入れられ、以降参照されるセク
ションとは、リサーチディスクロージャー、アイテム 3
6544のセクションである。
【0022】本発明の要素において用いられるハロゲン
化銀乳剤は、ネガ型乳剤であろう。好適なハロゲン化銀
乳剤およびそれらの調製、並びに化学増感および分光増
感の方法については、セクションI、およびIII 〜IVに
記載されている。ベヒクルおよびベヒクル関連の添加剤
については、セクションIIに記載されている。色素画像
形成剤および改質剤については、セクションXに記載さ
れている。UV色素、増白剤、発光色素、カブリ防止
剤、安定化剤、光吸収材料および光散乱材料、コーティ
ング助剤、可塑剤、滑剤、耐電防止剤および艶消剤など
の種々の添加剤については、例えば、セクションVI〜IX
に記載されている。層および層配置、カラーポジ機構お
よびカラーネガ機構、走査促進機構、支持体、露光条件
および処理条件については、セクションXI〜XXに記載さ
れている。
【0023】また、リサーチディスクロージャー(1995
年2月)、アイテム 37038において発行された"Typical
and Preferred Color Paper, Color Negative, and Co
lorReversal Photographic Elements and Processing"
と題された記事に記載されている材料および方法もま
た、本発明の要素と共に都合良く使用することができる
ことも企図されている。さらに、本発明のプリント要素
が、米国特許第 5,650,265号、同 5,679,505号、および
同 5,723,272号の各明細書ハレーション防止層および帯
電防止層並びに関連する組成物を含んでなっていてもよ
いことも特に企図されている。
【0024】本発明の写真用感光性プリント要素は、塩
化物、臭化物、および/またはヨウ化物が単独でまたは
少なくとも2種のハロゲン化物の混合物もしくは組み合
わせとして存在するハロゲン化銀乳剤画像形成層を利用
していてもよい。これらの組み合わせはハロゲン化銀乳
剤の性能特性にかなりの影響を及ぼす。プリント要素
は、概して、臭化物をまったくまたは少量(概して10〜
40モル%)しか含有しておらず、概して、ヨウ化物も実
質的に無い高塩化物(例えば、50モル%超が塩化物であ
る)ハロゲン化銀乳剤の使用によって、カメラ用ネガ要
素とは区別される。Atwellの米国特許第 4,269,927号明
細書において説明されているように、塩化物含有率が高
いハロゲン化銀は、多数の非常に好都合な特性を有す
る。例えば、高塩化物ハロゲン化銀は、高臭化物ハロゲ
ン化銀よりも可溶性であり、それにより、より短い時間
で現像を達成することができる。そのうえ、現像液中へ
の塩化物の放出は、臭化物およびヨウ化物と比較して、
現像に対する抑制作用が少なく、これにより、廃現像液
の量を削減する様式で現像液を利用することが可能とな
る。プリントフィルムは、制御された光源によって露光
されることを目的としているので、このようなプリント
フィルムにおいては、高臭化物乳剤および/またはヨウ
化物の導入に伴う像形成感度の増大によっては、恩恵は
殆ど提供されない。
【0025】また、写真プリント要素は、プリント要素
は、概して、1μm 未満の平均等価円直径(ECD)有
する粒子を含む微細なハロゲン化銀乳剤のみを含んでな
るという点においてもカメラ用ネガ要素とは区別される
(粒子のECDとは、粒子の投影面積に等しい面積を有
する円の直径である)。ハロゲン化銀乳剤粒子のECD
は、通常は、カラー写真プリント要素の赤および緑の増
感層においては0.60μm 未満、青の増感層においては
1.0μm 未満である。プリント要素において使用される
このような微粒子乳剤は、一般に、 1.3未満のアスペク
ト比を有する(アスペクト比とは、粒子の厚みに対する
ECDの比である)けれども、より高いアスペクト比の
粒子を使用することもできる。このような粒子はいずれ
の等軸形状(例えば立方形、八面体形または立方八面体
形(すなわち、十四面体形)の粒子)をとることもで
き、またはこれらの粒子は、熟成、双晶形成、螺旋転位
などに帰する他の形状をとることもできる。概して、プ
リント要素の乳剤粒子は、主に{100}結晶面によっ
て囲まれている。これは、{100}塩化銀粒子面がひ
ときわ安定であるからである。写真プリントを調製する
ために使用される高塩化物乳剤の具体例は、米国特許第
4,865,962号、同 5,252,454号、および同 5,252,456号
の各明細書において提供されている。
【0026】本発明の好ましい態様によれば、 1.7より
も大きいOC値、通常は低いMSC値、およびMSC値
よりもかなり大きいUSC値を有する色記録を有する写
真プリントフィルムは、関連する色記録に少なくとも3
種の別個の乳剤(すなわち、高感度、中感度。および低
感度の乳剤)の組み合わせを用いることによって、もっ
とも好都合に得ることができる。このような標準的では
ない曲線形状を可能とするには、高感度乳剤と中間度乳
剤との間および中間度乳剤と低感度乳剤との間の感度の
隔たりが少なくとも 0.2log E、より好ましくは少なく
とも 0.3log E、もっとも好ましくは少なくとも 0.5lo
g Eである乳剤を各々の色記録において使用するのが望
ましい。各々の成分について必要とされる感度の隔たり
は、その固有の露出のラチチュードによって定まる。実
質的に単分散の乳剤でさえ、平均粒径のまわりに有限の
粒径分布をもつ。この粒径分布のために、有限の露出の
ラチチュードが生ずる。この分布が大きいほど、露出の
ラチチュードが大きくなる。実際には、各々の成分の露
出のラチチュードを使用して、複合配合物の所望の全体
としてのコントラストおよび露出のラチチュードが構成
されるであろう。本発明においては、各々の乳剤成分の
最大の露出のラチチュードが、複合配合物の露出のラチ
チュード以下になる場合がある。これは、感度の隔たり
が最小である場合にのみ起こり得る。所望の複合曲線形
状およびコントラストを構成するためには、各々の成分
の感度の隔たりが増大するにつれて、各々の成分の露出
のラチチュードを小さくしなければならない。感度の隔
たりが最大である場合には、各々の成分の露出のラチチ
ュードが、足感度と閾感度とが適切に重なるようなもの
でなければならない。理論的には、これは、各々の成分
がもち得る最小の露出のラチチュードが、配合された複
合物の3分の1であることを意味する。しかしながら、
複合配合物において使用される量に応じて、これらの制
限内で各々の成分についての種々の感度の隔たりおよび
露出のラチチュードを使用して、本発明に係るOC、M
SCおよびUSCを有する色記録を得ることができる。
【0027】カラー写真システムにおける配合乳剤の使
用自体は、新しくもなければ、新規でもない。例えば、
カラーネガフィルムにおいてより広い露出のラチチュー
ドを得るために、別個の層において、感度が異なるけれ
ども、勾配(コントラスト)は等しい乳剤を組み合わせ
ることが、米国特許第 3,849,138号明細書に記載されて
いる。米国特許第 4,745,047号明細書には、カラーペー
パーフォーマットにおいて粒径が異なる配合乳剤を使用
して、現像過程からベンジルアルコールが除去される場
合に、高濃度領域における階調(コントラスト)を維持
することが記載されている。米国特許第 5,512,103号明
細書には、カラーペーパーフォーマットにおいてコント
ラストが異なる配合乳剤を使用して、改良された高濃度
のコントラストおよび低濃度の色を提供することが記載
されている。
【0028】また、乳剤配合を、予備形成された染料ま
たは顔料の使用と組み合わせて最小濃度の増大を均一に
し、より低い中間スケールのコントラストおよび本発明
に係るコントラストパラメーターの組み合わせを得るこ
ともできる。さらに、配合乳剤のハロゲン化銀粒子中に
ドーパント(銀およびハロゲン化物イオン以外の粒子吸
蔵)を含ませて、粒子の構造および乳剤の性質を変更す
ることもできる。第VIII族金属イオン(Fe、Co、N
i並びに白金族金属(pm)であるRu、Rh、Pd、
Re、Os、IrおよびPt)、Mg、Al、Ca、S
c、Ti、V、Cr、Mn、Cu、Zn、Ga、As、
Se、Sr、Y、Mo、Zr、Nb、Cd、In、S
n、Sb、Ba、La、W、Au、Hg、Tl、Pb、
Bi、Ce、およびUを含む第3〜7周期のイオンを、
例えば、乳剤粒子の析出時に導入することができる。こ
れらのドーパントを、(a)乳剤の感度の増大、(b)
高照度または低照度の相反則不軌の低減、(c)コント
ラストの変動の増大または低減、(d)圧力感度の低
減、(e)色素減感の低減、(f)安定性の増大、
(g)最小濃度の低減、(h)最大濃度の増大、(i)
明室での取り扱い性の改良、および(j)より短波長
(例えばX線またはγ線)の露光に応答する潜像形成の
向上のために用いることができる。用途によっては、多
価金属イオン(pvmi)が有効である。ホスト粒子お
よびドーパントの選択(ドーパントの濃度並びに、用途
によっては、ホスト粒子内でのドーパントの位置および
/またはドーパントの原子価を含む)を変更して、目的
とする写真特性を達成することができる。本発明に係る
適切な上部スケールのコントラストおよび結果としての
最大濃度を達成するために、使用される乳剤のいずれか
またはすべてにおいて、減感用もしくはコントラスト増
大用のイオンまたは錯体をドーパントとして用いること
が特に企図されている。コントラスト増大用ドーパント
は、概して、ホスト材料のバンドギャップ内深くに追加
のエネルギーレベルを導入することによって、光生成さ
れた正孔または電子を捕捉するように機能するドーパン
トである。例には、第8〜10族の遷移金属(例えば、ロ
ジウム、イリジウム、コバルト、ルテニウム、およびオ
スミウム)の単塩および錯体、並びにMcDugle 他の米国
特許第 4,933,272号明細書によって記載されているニト
ロシル配位子またはチオニトロシル配位子を含有してい
る遷移金属錯体が含まれるけれども、これらに限定され
るものではない。具体例には、K3 RhCl6 、(NH
42 Rh(Cl5 )H2 O、K 2 IrCl6 、K3
rCl6 、K2 IrBr6 、K2 IrBr6 、K2 Ru
Cl6 、K2 Ru(NO)Br5 、K2 Ru(NS)B
5 、K2 OsCl6 、Cs2 Os(NO)Cl5 およ
びK2 Os(NS)Cl5 が含まれる。また、米国特許
第 5,360,712号明細書において開示されているこれらの
金属または他の金属のアミン、オキサレート、および有
機配位子錯体も特に企図されている。
【0029】プリント画質を最適化し、迅速処理を可能
とするための、上述の比較的小さい粒子の高塩化物乳剤
(例えば、等価円直径が1μm 未満の平均粒径および塩
化物が50モル%を超えるハロゲン化物含有率を有する乳
剤)では、概して、カメラ用ネガ原板フィルムと比較し
て比較的低感度の写真要素となる。この低い感度は、こ
のようなプリント要素を露光させるための比較的高強度
の焼き付けランプまたはレーザーの使用によって補償さ
れる。比較のために、例えば、カメラ用ネガフィルムを
評価するのに使用されるのと同じ国際標準基準を使用し
て評価すると、映画用カラープリントフィルムは、概し
て、10未満のISO感度を有するであろう(これは、現
在使用されているもっとも低感度のカメラ用ネガフィル
ムよりも数絞り低感度である)。
【0030】本発明の要素において使用することができ
るカプラーは、1分子の色素を形成するのに必要とされ
るAg+ の原子の数によって、4当量であるか、または
2当量であるかを規定することができる。一般に、カッ
プリング部位にある水素を種々のカップリングオフ(cou
pling-off)基で置き換えることによって、4当量カプラ
ーを2当量カプラーに転化することができる。カップリ
ングオフ基は、当該技術分野において周知である。この
ような基は、カプラーの反応性を変更することができ
る。このような基は、カプラーからの放出後に、例えば
色素形成、色素色相調整、現像促進または現像抑制、漂
白促進または漂白抑制、電子移動促進、色補正などの機
能を発揮することによって、写真記録材料におけるカプ
ラーが塗布される層、または他の層に好都合な影響を及
ぼすことができる。このようなカップリングオフ基の代
表的な部類には、例えば、クロロ、アルコキシ、アリー
ルオキシ、ヘテロオキシ、スルホニルオキシ、アシルオ
キシ、アシル、ヘテロシクリル、スルホンアミド、メル
カプトテトラゾール、ベンゾチアゾール、アルキルチオ
(例えばメルカプトプロピオン酸)、アリールチオ、ホ
スホニルオキシおよびアリールアゾが含まれる。これら
のカップリングオフ基は、当該技術分野において、例え
ば、米国特許第 2,455,169号、同 3,227,551号、同 3,4
32,521号、同 3,467,563号、同 3,617,291号、同 3,88
0,661号、同 4,052,212号、および同 4,134,766号の各
明細書;並びに英国特許第 1,466,728号、同 1,531,927
号、同 1,533,039号の各明細書、および英国特許出願公
開明細書第2,066,755A号および同2,017,704A号に記載さ
れている。
【0031】本発明の要素に含まれていてもよい画像色
素形成カプラーは、例えば、酸化された発色現像主薬と
の反応時にシアン色素を形成するカプラーであり、この
ようなカプラーは、例えば、米国特許第 2,367,531号、
第 2,423,730号、第 2,474,293号、第 2,772,162号、第
2,895,826号、第 3,002,836号、第 3,034,892号、第3,
041,236号、および第 4,883,746号の各明細書、並びに
"Farbkuppler - EineLiterature Ubersicht"(Agfa Mi
tteilungen 発行), Band III, pp. 156-175(1961)など
の代表的な特許明細書および刊行物に記載されている。
好ましくは、このようなカプラーは、酸化された発色現
像主薬との反応時にシアン色素を形成するフェノール類
およびナフトール類である。また、例えば、欧州特許出
願第 544,322号、第 556,700号、第 556,777号、第 56
5,096号、第 570,006号、および第 574,948号の各明細
書に記載されているシアンカプラーも好ましい。
【0032】本発明の要素に導入することができる、酸
化された発色現像主薬との反応時にマゼンタ色素を形成
するカプラーは、以下の代表的な特許明細書および刊行
物に記載されている。米国特許第 2,600,788号、同 2,3
69,489号、同 2,343,703号、同 2,311,082号、同 2,90
8,573号、同 3,062,653号、同 3,152,896号、同 3,519,
429号の各明細書、および "Farbkuppler-eine Literatu
re Ubersicht"(Agfa Mitteilungen 発行), Band III,
pp. 126-156 (1961)。好ましくは、このようなカプラ
ーは、酸化された発色現像主薬との反応時にマゼンタ色
素を形成するピラゾロン類、ピラゾロトリアゾール類、
またはピラゾロベンゾイミダゾール類である。とりわけ
好ましいカプラーは、 1H-ピラゾロ[5,1-c]-1,2,4-トリ
アゾールおよび 1H-ピラゾロ[1,5-b]-1,2,4-トリアゾー
ルである。 1H-ピラゾロ[5,1-c]-1,2,4-トリアゾールカ
プラーの例は、英国特許第 1,247,493号、同 1,252,418
号、同 1,398,979号、米国特許第 4,443,536号、同 4,5
14,490号、同 4,540,654号、同 4,590,153号、同 4,66
5,015号、同 4,822,730号、同 4,945,034号、同 5,017,
465号、および同 5,023,170号の各明細書に記載されて
いる。 1H-ピラゾロ[1,5-b]-1,2,4-トリアゾールの例
は、欧州特許出願第 176,804号、同 177,765号、米国特
許第 4,659,652号、同 5,066,575号、および同 5,250,4
00号の各明細書において見出すことができる。
【0033】本発明の要素において有用な、酸化された
発色現像主薬との反応時にイエロー色素を形成するカプ
ラーは、以下の代表的な特許明細書および刊行物に記載
されている。米国特許第 2,875,057号、同 2,407,210
号、同 3,265,506号、同 2,298,443号、同 3,048,194
号、および同 3,447,928号の各明細書、並びに "Farbku
ppler-eine Literature Ubersicht"(Agfa Mitteilunge
n 発行), Band III, pp.112-126 (1961)。このような
カプラーは概して開鎖ケトメチレン化合物である。ま
た、好ましいのは、例えば、欧州特許出願第 482,552
号、同 510,535号、同 524,540号、同 543,367号、およ
び米国特許第 5,238,803号の各明細書に記載されている
ものなどのイエローカプラーである。
【0034】写真層に塗布された種々の成分(カプラー
を含む)の移動を抑制するために、当該成分の分子中に
高分子量疎水性物質もしくは「バラスト」基を含ませる
のが望ましい場合がある。代表的なバラスト基には、8
〜48個の炭素原子を含有している置換もしくは未置換の
アルキル基またはアリール基が含まれる。このような基
の上の代表的な置換基には、アルキル基、アリール基、
アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、ヒ
ドロキシ基、ハロゲン基、アルコキシカルボニル基、ア
リールオキシカルボニル基、カルボキシ基、アシル基、
アシルオキシ基、アミノ基、アニリノ基、カルボンアミ
ド基(アシルアミノとしても知られる)、カルバモイル
基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、ス
ルホンアミド基、およびスルファモイル基が含まれ、こ
れらの置換基は、概して1〜40個の炭素原子を含有して
いる。また、このような置換基がさらに置換されていて
もよい。あるいは、高分子主鎖への結合によって分子を
固定することもできる。
【0035】カプラーの組み合わせを使用するのが有用
である場合があり、これらのカプラーのいずれも、米国
特許第 4,301,235号、同 4,853,319号、および同 4,35
1,897号の各明細書に記載されているものなどの既知の
バラスト基またはカップリングオフ基を含有していても
よい。
【0036】望まれる場合には、本発明の写真要素を、
リサーチディスクロージャー(1992年11月)、アイテム
34390(Kenneth Mason Publications, Ltd., Dudley H
ouse, 12 North Street, Emsworth, Hampshire PO10 7D
Q, ENGLAND発行)に記載されているように適用された磁
性層と共に使用することができる。
【0037】本発明の写真要素は、映画用プリントフィ
ルム要素である。このような要素は、概して、 100mm以
下(またはほんの70もしくは50mm以下)の幅、および少
なくとも30m(または任意選択的に少なくとも 100もし
くは 200m)の長さを有する。映画の焼き付けにおいて
は、プリントフィルムの画像面のフレーム領域において
記録すべき記録が、通常は、3種(すなわち、赤、緑お
よび青)存在する。再現されるべき元々の記録は、好ま
しくは、スペクトルの異なる領域において輻射パターン
を有する副記録(sub-record)を含んでなる画像である。
概して、この画像は、シアン、マゼンタおよびイエロー
の色素から形成される副記録を含んでなる多色記録であ
ろう。このような材料がカラー画像を形成する原理につ
いては、James のThe Theory of the Photographic Pro
cess, Chapter 12, Principles and Chemistry of Colo
r Photography, pp 335-372, 1977, Macmillan Publish
ing Co., New York に記載されている。このような画像
が形成される材料は、カメラ中で元々のシーンに露光さ
せることができ、またはこのようなカメラ用原板材料か
ら形成される複製であってもよい(例えば、Eastman Co
lor Intermediate Film 2244、5244および7244という商
品名によって識別されるものなどのカラーネガインター
ミディエイトフィルムにおいて形成される記録)。ある
いは、元々の記録が電子的画像データの形であってもよ
く、これを使用して、本発明に係るプリントフィルムの
選択的像様露光のためのプリンター装置(例えばレーザ
ープリンター)を制御することもできる。
【0038】本発明の方法によれば、プリントフィルム
を、フィルムの製造業者または他の製造業者の推奨基準
に表示されている場合がある普通の焼き付け条件下で露
光させ、フィルムまたはその包装に表示されている標準
的な処理条件に従って処理することができる。このこと
は、フィルムの使用者が、所望のコントラスト状況を得
るために、種々の現像条件または焼き付け露光条件で実
験をする必要が無いという点において好都合である。本
発明のフィルムは、好ましくは、標準的な手順に従って
単純に焼き付けられ、処理されて、このフィルムの利点
が得られる。しかしながら、望まれる場合には、本発明
に係るフィルムに別の処理技法を使用することもでき
る。
【0039】フィルムの焼き付け条件および処理条件に
関して「表示されている」とは、製造業者によって推奨
される焼き付け条件および/またはフィルム処理条件を
使用者が確認することができるようにする何等かの指示
が、フィルムもしくはその包装に、または互いに関連し
て、提供されていることを意味する。このような指示
は、推奨される焼き付け条件もしくは処理条件を実際に
述べたものであってもよく、または周知の標準的な方法
(例えば、映画用プリントフィルムのためのKodak ECP-
2B法)を参照するものであってもよい。あるいは、この
ような指示は、(例えばカタログ、パンフレットまたは
他の出所からの)製造業者によって推奨される焼き付け
条件または処理条件とフィルムとを使用者が合わせるこ
とができるようにするフィルム識別指示(例えば番号ま
たはフィルム名)であってもよい。
【0040】以下の例により、本発明の写真要素の調
製、およびそれらの有益な特性を説明する。
【0041】
【実施例】例1:以下に記載する以下の層をゼラチンで
下塗りされたポリエチレンテレフタレート支持体に塗布
することによって、従来技術の慣例に係る従来のMSC
値およびOC値を有する比較用多層写真プリント要素
(要素101)を調製した。この支持体の裏面に、五酸
化バナジウム帯電防止バッキング層を塗布し、米国特許
第 5,679,505号明細書に記載されているのと同様に、ポ
リウレタン層を上塗りした。
【0042】また、米国特許第 5,888,706号に係る従来
のMSC値並びに比較的高いOC値およびUSC値を有
する第2の比較用多層写真プリント要素(要素102)
もまた調製した。
【0043】乳剤およびカプラーの量を変更し、シア
ン、マゼンタ、およびイエローの予備形成色素を導入し
たことを除き、要素101と同様にして、より低いMS
C値、USC値およびOC値を有する第3の比較用多層
写真プリント要素(要素103)、並びに、MSC値は
低いけれども、USC値およびOC値は比較的高い本発
明の多層写真プリント要素(要素104)を製造した。
【0044】予備形成色素と、コントラスト向上性ドー
パントCs2 OsNOCl5 を含有している乳剤とを用
いて、やはりMSC値は低いけれども、USC値および
OC値は比較的高い第2の本発明の多層写真プリント要
素(要素105)を同様に製造した。
【0045】特に明記しない限り、すべての単位は mg/
m2である。
【0046】 表I.要素101〜104の説明 101 102 103 104 保護オーバーコート ──────────────────────────────────── ゼラチン 907 907 907 907 ──────────────────────────────────── ポリジメチルシロキサン滑剤 16 16 16 16 (Dow Corning) ──────────────────────────────────── ポリメタクリル酸メチルビーズ 16 16 16 16 ──────────────────────────────────── 展着助剤 ────────────────────────────────────
【0047】 緑乳剤層 ──────────────────────────────────── AgClBr立方形粒子乳剤(1.35%Br、 73.5 427 145.5 189 0.14μm 、緑増感色素GSD-1 (0.363 ミリモル/Agモル) 、および緑増感 色素GSD-2 (0.012ミリモル/Agモル) で分光増感させた) ──────────────────────────────────── AgClBr立方形粒子乳剤(1.2 %Br、 343 158 257 307 0.18μm 、緑増感色素GSD-1 (0.293 ミリモル/Agモル) 、および緑増感 色素GSD-2 (0.009ミリモル/Agモル) で分光増感させた) ──────────────────────────────────── AgClBr立方形粒子乳剤(1.7 %Br、 73.5 103 82.5 292 0.26μm 、緑増感色素GSD-1 (0.273 ミリモル/Agモル) 、および緑増感 色素GSD-2 (0.008ミリモル/Agモル) で分光増感させた) ──────────────────────────────────── マゼンタ色素形成カプラーM-1 657 860 634 667 ──────────────────────────────────── 緑フィルター色素GFD-1 14 22 14 14.4 ──────────────────────────────────── 緑フィルター色素GFD-2 32 28 23 29 ──────────────────────────────────── 酸化現像主薬スカベンジャーScav-1 12 30 5 5 ──────────────────────────────────── ゼラチン 1507 2045 1507 1453 ────────────────────────────────────
【0048】 中間層 ──────────────────────────────────── シアン予備形成色素CPD-1 0 0 19 12 ──────────────────────────────────── マゼンタ予備形成色素MPD-1 0 0 14 11 ──────────────────────────────────── イエロー予備形成色素YPD-1 0 0 24 24 ──────────────────────────────────── 酸化現像主薬スカベンジャーScav-1 86 86 86 86 ──────────────────────────────────── ゼラチン 610 610 610 610 ──────────────────────────────────── 展着助剤 ────────────────────────────────────
【0049】 赤乳剤層 ──────────────────────────────────── AgClBr立方形粒子乳剤(0.8 %Br、 117.5 359 178 196.5 0.14μm 、赤増感色素RSD-1 (0.042 ミリモル/Agモル)で分光増感させた) ──────────────────────────────────── AgClBr立方形粒子乳剤(0.9 %Br、 218.5 180.5 182.5 198.5 0.18μm 、赤増感色素RSD-1 (0.044 ミリモル/Agモル)で分光増感させた) ──────────────────────────────────── AgClBr立方形粒子乳剤(0.9 %Br、 70 93.5 84.5 92 0.26μm 、赤増感色素RSD-1 (0.050 ミリモル/Agモル)で分光増感させた) ──────────────────────────────────── シアン色素形成カプラーC-1 888 1125 880 888 ──────────────────────────────────── 赤吸収色素 Pina TMフィルター青緑 68 84 49 48.5 (Riedel-de Haen Company) ──────────────────────────────────── ゼラチン 3122 4198 3122 3024 ────────────────────────────────────
【0050】 中間層 ──────────────────────────────────── 酸化現像主薬スカベンジャーScav-1 86 86 86 86 ──────────────────────────────────── ゼラチン 610 610 610 610 ──────────────────────────────────── 展着助剤 ────────────────────────────────────
【0051】 青乳剤層 ──────────────────────────────────── AgClBr立方形粒子乳剤(0.4 %Br、 259 409.5 290.5 292 0.40μm 、青増感色素BSD-1 (0.151 ミリモル/Agモル) 、および青増感 色素BSD-2 (0.149ミリモル/Agモル) で分光増感させた) ──────────────────────────────────── AgClBr立方形粒子乳剤(0.5 %Br、 370 420 286.5 307 0.50μm 、青増感色素BSD-1 (0.219 ミリモル/Agモル) 、および青増感 色素BSD-2 (0.217ミリモル/Agモル) で分光増感させた) ──────────────────────────────────── AgClBr立方形粒子乳剤(0.3 %Br、 167 220.5 149 189 0.90μm 、青増感色素BSD-1 (0.124 ミリモル/Agモル) 、および青増感 色素BSD-2 (0.122ミリモル/Agモル) で分光増感させた) ──────────────────────────────────── イエローカプラー(Y-1) 1290 1722 1270 1315 ──────────────────────────────────── 青フィルター色素BFD-1 31 47 15 25.3 ──────────────────────────────────── 金属イオン封鎖剤Seq-1 43 43 43 43 ──────────────────────────────────── 金属イオン封鎖剤Seq-2 22 22 22 22 ──────────────────────────────────── イエロー予備形成色素YPD-1 8 4 0 0 ──────────────────────────────────── ゼラチン 2476 3040 2476 2442 ────────────────────────────────────
【0052】 ハレーション防止層 ──────────────────────────────────── ハレーション防止フィルター色素AFD-1 53 53 53 53 ──────────────────────────────────── ハレーション防止フィルター色素AFD-2 120 120 120 120 ──────────────────────────────────── ゼラチン 700 700 700 700 ──────────────────────────────────── 展着助剤 ────────────────────────────────────
【0053】 支持体 ──────────────────────────────────── フィルムベースの裏面にポリウレタンで上塗りされた五酸化バナジウム帯電防止 層(処理に耐える帯電防止特性を提供する)を有する透明ポリエチレンテレフタ レート支持体 ────────────────────────────────────
【0054】表II.要素105の説明 保護オーバーコート ──────────────────────── ゼラチン 907 ──────────────────────── ポリジメチルシロキサン滑剤 16 (Dow Corning) ──────────────────────── ポリメタクリル酸メチルビーズ 16 ──────────────────────── 展着助剤 ────────────────────────
【0055】緑乳剤層 ──────────────────────── AgClBr立方形粒子乳剤(1.35%Br、 2180.18
μm 、コントラスト向上性化合物(Cs2OsNOCl5)を含有さ
せ( 1.5×10-4ミリモル/Agモル)、かつ緑増感色素GS
D-1 (0.413ミリモル/Agモル) 、および緑増感色素GSD-
2 (0.009ミリモル/Agモル) で分光増感させた) ──────────────────────── AgClBr立方形粒子乳剤(1.2 %Br、 1980.18
μm 、緑増感色素GSD-1 (0.293ミリモル/Agモル) 、お
よび緑増感色素GSD-2 (0.009ミリモル/Agモル)で分光
増感させた) ──────────────────────── AgClBr立方形粒子乳剤(1.7 %Br、 680.26
μm 、緑増感色素GSD-1 (0.273ミリモル/Agモル) 、お
よび緑増感色素GSD-2 (0.008ミリモル/Agモル)で分光
増感させた) ──────────────────────── マゼンタ色素形成カプラーM-1 710 ──────────────────────── 緑フィルター色素GFD-1 16 ──────────────────────── 緑フィルター色素GFD-2 16 ──────────────────────── 酸化現像主薬スカベンジャーScav-1 11 ──────────────────────── ゼラチン 1507 ────────────────────────
【0056】中間層 ──────────────────────── 酸化現像主薬スカベンジャーScav-1 86 ──────────────────────── ゼラチン 610 ──────────────────────── 展着助剤 ────────────────────────
【0057】赤乳剤層 ──────────────────────── AgClBr立方形粒子乳剤(1.2 %Br、 2180.18
μm 、コントラスト向上性化合物(Cs2OsNOCl5)を含有さ
せ( 1.5×10-4ミリモル/Agモル)、かつ赤増感色素RS
D-1(0.0592ミリモル/Agモル)で分光増感させた) ──────────────────────── AgClBr立方形粒子乳剤(0.8 %Br、 170.50.
18μm 、赤増感色素RSD-1 (0.038ミリモル/Agモル)で
分光増感させた) ──────────────────────── AgClBr立方形粒子乳剤(0.9 %Br、 85.50.
26μm 、赤増感色素RSD-1 (0.050ミリモル/Agモル)で
分光増感させた) ──────────────────────── シアン色素形成カプラーC-1 883 ──────────────────────── シアン予備形成CPD-1 12 ──────────────────────── マゼンタ予備形成MPD-1 11 ──────────────────────── イエロー予備形成YPD-1 24 ──────────────────────── 赤吸収色素 Pina TMフィルター青緑 65 (Riedel-de Haen Company) ──────────────────────── ゼラチン 3122 ────────────────────────
【0058】中間層 ──────────────────────── 酸化現像主薬スカベンジャーScav-1 86 ──────────────────────── ゼラチン 610 ──────────────────────── 展着助剤 ────────────────────────
【0059】青乳剤層 ──────────────────────── AgClBr立方形粒子乳剤(0.4 %Br、 3010.40
μm 、青増感色素BSD-1 (0.151ミリモル/Agモル) 、お
よび青増感色素BSD-2 (0.149ミリモル/Agモル)で分光
増感させた) ──────────────────────── AgClBr立方形粒子乳剤(0.5 %Br、 332.50.
50μm 、青増感色素BSD-1 (0.219ミリモル/Agモル) 、
および青増感色素BSD-2 (0.217ミリモル/Agモル)で分
光増感させた) ──────────────────────── AgClBr立方形粒子乳剤(0.3 %Br、 158.50.
90μm 、青増感色素BSD-1 (0.124ミリモル/Agモル) 、
および青増感色素BSD-2 (0.122ミリモル/Agモル)で分
光増感させた) ──────────────────────── イエローカプラー(Y-1) 1292 ──────────────────────── 青フィルター色素BFD-1 22 ──────────────────────── 金属イオン封鎖剤Seq-1 43 ──────────────────────── 金属イオン封鎖剤Seq-2 22 ──────────────────────── ゼラチン 2476 ────────────────────────
【0060】ハレーション防止層 ──────────────────────── ハレーション防止フィルター色素AFD-1 53 ──────────────────────── ハレーション防止フィルター色素AFD-2 120 ──────────────────────── ゼラチン 700 ──────────────────────── 展着助剤 ────────────────────────
【0061】 支持体 ──────────────────────────────────── フィルムベースの裏面にポリウレタンで上塗りされた五酸化バナジウム帯電防止 層(処理に耐える帯電防止特性を提供する)を有する透明ポリエチレンテレフタ レート支持体 ────────────────────────────────────
【0062】各々の要素には、ゼラチン硬膜剤として、
ビス−ビニルスルホニルメタン(BVSM)をも含有さ
せた。カプラーは、当該技術分野における従来の慣例に
従って、高沸点カプラー溶媒および/または補助溶媒を
用いて分散させた。
【0063】要素101〜105、並びに要素101の
均一に前露光させた「フラッシング」された試料(要素
101F)を、3200Kの光源を有するKodak 1B感光度計
で、0〜3の濃度の21段階のタブレットを通して露光さ
せ、そして、サウンドトラック現像に特有の工程は省い
たことを除き、Kodak H-24 Manual, "Manual for Proce
ssing Eastman Motion Picture Films", Eastman Kodak
Company, Rochester,NY に記載されている標準的なKod
ak ECP-2B Color Print Development Processに従って
処理した。露光量は、標準的な処理時に、中央(例え
ば、11番目)の段階が、それぞれ 1.0、 1.0、 1.0の
赤、緑、青の等価中性濃度を達成するように調整した。
この方法は、前浴(10秒)、水濯ぎ(20秒)、発色現像
液(3分)、停止浴(40秒)、第1洗浄(40秒)、第1
定着(40秒)、第2洗浄(40秒)、漂白(1分)、第3
洗浄(40秒)、第2定着(40秒)、第4洗浄(1分)、
最終濯ぎ(10秒)、そして次に熱風による乾燥からな
る。
【0064】上記ECP-2B前浴は、以下を含んでなる。 水 800mL 硼砂(十水和物) 20.0g 硫酸ナトリウム(無水) 100.0g 水酸化ナトリウム 1.0g 1Lとするための水26.7℃におけるpHは、9.25±0.10
である。
【0065】上記ECP-2B発色現像液は、以下を含んでな
る。 水 900mL Kodak Anti-Calcium No. 4 1.00mL (ニトリロ−トリ (メチレンホスホン酸) の五ナトリウム塩の40%溶液) 亜硫酸ナトリウム(無水) 4.35g 臭化ナトリウム(無水) 1.72g 炭酸ナトリウム(無水) 17.1g Kodak 発色現像主薬、CD-2 2.95g 硫酸( 3.5モル/L( 7.0N)) 0.62mL 1Lとするための水26.7℃におけるpHは、 10.53±0.
05である。
【0066】上記ECP-2B停止浴は、以下を含んでなる。 水 900mL 硫酸( 3.5モル/L( 7.0N)) 50mL 1Lとするための水26.7℃におけるpHは、0.90であ
る。
【0067】上記ECP-2B定着液は、以下を含んでなる。 水 800mL チオ硫酸アンモニウム(58.0%溶液) 100.0mL 重硫酸ナトリウム(無水) 13.0g 1Lとするための水26.7℃におけるpHは、5.00±0.15
である。
【0068】上記ECP-2Bフェリシアニド漂白液は、以下
を含んでなる。 水 900mL フェリシアン化カリウム 30.0g 臭化ナトリウム(無水) 17.0g 1Lとするための水26.7℃におけるpHは、6.50±0.05
である。
【0069】上記ECP-2B最終濯ぎ液は、以下を含んでな
る。 水 900mL Kodak Photo-Flo 200 (TM)溶液 3.0mL 1Lとするための水
【0070】露光させた要素の処理は、36.7℃に調整し
た発色現像液を用いて行った。上記停止、定着、漂白、
洗浄、および最終濯ぎの各液の温度は、26.7℃に調整し
た。
【0071】次に、上記フィルムを、ステータスAデン
シトメトリーについて読み取り、そして、Photographic
Science and Engineering, Vol. 14, Number 5, Septe
mber-October 1970, pg. 356-362 におけるAlbert J. S
antによる記事"Procedures for Equivalent-Neutral-De
nsity (END) Calibration of Color Densitometers Usi
ng a Digital Computer" に記載されている方法を使用
して等価中性デンシトメトリーに変換した。これらの等
価中性濃度を対数露光量に対してグラフ化し、各々の要
素についての赤、緑、および青のD−log E特性曲線を
形成させ、そして、各々の色記録についての全体として
のコントラスト(OC)、中間スケールのコントラスト
(MSC)、および上部スケールのコントラスト(US
C)の値を測定した。
【0072】上記プリント材料のコントラスト値を表II
I に要約する。全体としてのコントラストは、OC=
[(ENDが 1.0のところからlog Eが 0.9高いところ
の等価中性濃度)−(ENDが 1.0のところからlog E
が 1.1低いところの等価中性濃度)]/2.0 log Eとし
て規定される。中間スケールのコントラストは、MSC
=[(ENDが 1.0のところからlog Eが 0.2高いとこ
ろの等価中性濃度)−(ENDが 1.0のところからlog
Eが 0.2低いところの等価中性濃度)]/0.4 log Eと
して規定される。上部スケールのコントラストは、US
C=[(ENDが1.0のところからlog Eが 0.9高いと
ころの等価中性濃度)−(ENDが 1.0のところからlo
g Eが 0.2高いところの等価中性濃度)]/0.7 log E
として規定される。上記21段階露光の21番目の絞りにつ
いての等価中性濃度(END)もまた、各々の色記録に
ついて、表IVに示す。
【0073】
【表1】
【0074】
【表2】
【0075】要素101並びに102の高いUSCおよ
びOCにより、このようなフィルムが、(とりわけ要素
102が)良好な黒の濃度を提供するのに好適なものと
なるけれども、比較的高いMSC値のために、暗部のデ
ィテールが望まれるよりも不良なものとなり、肌色のト
ーンも粗くなる。要素103のより低いMSC値によっ
ては、より良好な肌色の再現および良好な暗部のディテ
ールが提供されるけれども、相応じて低いUSC値およ
びOC値のために、黒の濃度がより低くなり、フィルム
が不十分なラチチュードを有することになる。要素10
1Fの低いMSCによっては、良好な肌色の再現が提供
されるけれども、このような特別に処理されたフィルム
から生ずる画像は、「平調」過ぎると評価されて、当該
産業には許容不能なものであることが多い。要素104
および105は、肌色のトーンの再現に関して望ましい
改良を提供する低いMSC値を有する。要素104およ
び105のUSC値およびOC値は、要素101と同等
の良好な黒の濃度を提供するのに十分高く、許容可能な
ラチチュードと共に良好な暗部のディテールをも提供す
るのに十分低い。
【0076】以下の構造は、上述の写真要素において利
用された化合物を表す。
【0077】
【化1】
【0078】
【化2】
【0079】
【化3】
【0080】
【化4】
【0081】
【化5】
【0082】
【化6】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプリントフィルムの標準的な0〜
3のセンシトメトリー露光についての濃度対対数露光量
のプロットを含んでおり、上記パラメーターOC、MS
CおよびUSCが如何にして決定されるかを説明してい
るグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 レスリー グティアレッズ アメリカ合衆国,ニューヨーク 14618, ロチェスター,フレンチ ロード 581 (72)発明者 サンドラ マーティン フィン アメリカ合衆国,ニューヨーク 14472, ハニオイ フォールス,ウエスト ブルー ムフィールド ロード 1525 (72)発明者 スーザン キャスリーン ムロクゼック アメリカ合衆国,ニューヨーク 14580, ウェブスター,メイプル ドライブ 682 (72)発明者 クリストファー ジェイ.ホーラー アメリカ合衆国,ニューヨーク 14624, ロチェスター,ティンパット ドライブ 75 Fターム(参考) 2H016 AA00 AB02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1層の青感性ハロゲン化銀乳
    剤イエロー画像形成層を含む青色感性記録、少なくとも
    1層の赤感性ハロゲン化銀乳剤シアン画像形成層を含む
    赤色感性記録、および少なくとも1層の緑感性ハロゲン
    化銀乳剤マゼンタ画像形成層を含む緑色感性記録を片側
    に担持している支持体を含んでなるハロゲン化銀感光性
    映画用写真プリント要素であって、上記緑記録の全体と
    してのコントラスト(OC)が 1.7よりも大きく、上記
    緑記録の中間スケールのコントラスト(MSC)が 2.6
    未満であり、そして上記緑記録の上部スケールのコント
    ラスト(USC)が2.85〜3.15であり、上記色記録の各
    々についてのパラメーターOCが上記色記録についての
    等価中性濃度対対数露光量の特性曲線上の点Bと点Cと
    を結ぶ直線の勾配として規定され(点BおよびCは、
    1.0の濃度レベルを達成するのに必要とされる対数露光
    量のところの上記特性曲線上に点Aを規定することによ
    って配置され、点BおよびCは、対数露光量が点Aに対
    してそれぞれ1.1低い露光量値および 0.9高い露光量値
    のところの上記特性曲線上に配置される)、上記パラメ
    ーターMSCが上記色記録についての特性曲線上の点D
    と点Eとを結ぶ直線の勾配として規定され(点Dおよび
    Eは、対数露光量が点Aに対してそれぞれ 0.2低い露光
    量値および 0.2高い露光量値のところに配置される)、
    そして上記パラメーターUSCが点Eと点Cとを結ぶ直
    線の勾配として規定される、ハロゲン化銀感光性映画用
    写真プリント要素。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の映画用ハロゲン化銀感
    光性写真プリント要素において画像を形成させる方法で
    あって、上記ハロゲン化銀感光性写真プリント要素をカ
    ラーネガフィルム記録に露光させ、そして上記露光させ
    た写真プリント要素を処理して、少なくとも 3.5の緑の
    最大等価中性濃度を有する現像画像を形成させることを
    含む方法。
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