JP2000047280A - レンズ付きフィルムユニット及び画像出力方法並びにプリント - Google Patents

レンズ付きフィルムユニット及び画像出力方法並びにプリント

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JP2000047280A
JP2000047280A JP13858999A JP13858999A JP2000047280A JP 2000047280 A JP2000047280 A JP 2000047280A JP 13858999 A JP13858999 A JP 13858999A JP 13858999 A JP13858999 A JP 13858999A JP 2000047280 A JP2000047280 A JP 2000047280A
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film
film unit
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Hideaki Haraga
秀昭 原賀
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Konica Minolta Inc
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  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)
  • Control Of Exposure In Printing And Copying (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、予めISO感度Svisoの未露光フィルム
を装填し、固定焦点距離f(mm)で固定絞り値Fのレ
ンズを有し、且つシャッター速度T(秒)のシャッター
を有するレンズ付きフィルムユニットであって、システ
ム感度指数Sが0以上4.5以下であることを特徴とす
るレンズ付きフィルムユニット、および該レンズ付きフ
ィルムユニットで撮影した現像済みフィルムの画像を、
デジタル画像情報に変換し、コントラスト調整処理を施
した後、プリント用ハロゲン化銀カラー写真感光材料に
プリントすることを特徴とする画像出力方法、並びに該
画像出力方法によって得られたことを特徴とするプリン
トである。 【課題】本発明の課題は、簡易型カメラであっても露出
アンダーや露出オーバーになる頻度が少なく、満足度の
高い写真プリントが得られるレンズ付きフィルムユニッ
ト及び画像出力方法並びに写真プリントを提供すること
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハロゲン化銀カラ
ー写真感光材料を装填したレンズ付きフィルムユニット
及び画像出力方法並びにプリントに関し、更に詳しく
は、アンダー露出やオーバー露出で撮影しても、失敗が
少なく高品質のカラープリントが得られるレンズ付きフ
ィルムユニット及び画像出力方法並びにプリントに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、簡易な固定焦点レンズ付きプラス
チック製カメラにハロゲン化銀感光材料(以下、単に感
光材料、感材、フィルムともいう)を装填した状態で販
売される、いわゆるレンズ付きフィルムユニットが普及
してきている。これは、通常カメラにフィルムを装填す
る煩わしさや装填ミスによる失敗から解放し、又、その
簡便性から写真撮影の機会の増大をもたらした。
【0003】レンズ付きフィルムユニットは、周知の如
くメーカーにより予め感光材料が装填された撮影ユニッ
トであって、ユーザーは装填された1本の感光材料の撮
影にのみ使用し、撮影終了後にはレンズ付きフィルムユ
ニットは感光材料を収めたままの状態で現像所に送られ
るものであることから、カメラは極めてシンプルな構造
に作られており低価格化が図られている。
【0004】したがって、これらのレンズ付きフィルム
ユニットは低コストを指向する余り、通常のカメラと異
なり駆動系、光学系、電気系が大幅に簡易化されている
ために、現像仕上がり、プリント品質に不満足な点が多
く改善が望まれている。
【0005】例えば、絞り値を大きくして固定焦点のレ
ンズでも近景から遠景までピントが合うようにカメラを
設計し、感度が不足するのでフィルムとしてはISO感
度が320以上のものが一般に用いられる。特開平8−
129249号には、特定写真感度が640以上のフィ
ルムをEv値が13.4以上13.9以下のレンズ付き
フィルムユニットに装填することで露出アンダーのプリ
ントを少なくすることが記載されているが、このような
フィルム高感度化によるプリント品質の改善ではユーザ
ーにとって十分とは言えなかった。
【0006】また、レンズ付きフィルムユニットにスト
ロボを内蔵することで、室内や夜間の撮影が可能にな
り、例えば特開平5−188454号では、Ev値が1
1以上13.5以下のレンズ付きフィルムユニットにお
いてストロボのガイドナンバー(GN)を10以上15
以下としてストロボ撮影でのアンダー露出の頻度を下げ
てプリント品質の改善を図っているが、ストロボの届く
距離がまだ短いために、ストロボの届かない背景との明
暗差が大きく不自然で満足できるプリントが得られにく
いという欠点があった。
【0007】ところで、上記公報に記載されたレンズ付
きフィルムユニットのレンズの焦点距離は約30mm
で、露光されるフィルム駒サイズは24mm×36mm
である。これに対し、焦点距離をより短くし、かつ露光
されるフィルム駒サイズもより小面積にすることによっ
て、単位面積当たりの露光量を上記仕様での単位面積当
たりの露光量より増加させることができる。例えば、コ
ダック社のディスクフィルムカメラ(形式:ディスク4
000)の仕様は次の通りである。 焦点距離:12.5mm、F値:2.8、シャッター速
度:1/200、Ev値:10.5、フィルム駒サイ
ズ:8.2×10.6mm
【0008】ところが、このディスクフィルムカメラで
は、ISO感度200程度の低感度のフィルムしか入手
できず、また、装填するフィルム感度は使用者が使用時
の状況に応じて決めていた。即ち、ディスクフィルムカ
メラには、予め最適のISO感度のフィルムを組み込
み、この最適のISO感度を前提として最適なカメラ仕
様を決定する設計思想がなかった。したがって、予め高
感度のフィルムを組み込むことにより、ストロボを内蔵
しないカメラを実現したり、或いは、ストロボを内蔵し
ないことによって、カメラをより小型または薄型にする
という設計思想がなかった。また、ディスクフィルムカ
メラにおいては、フィルム感度からするとストロボが不
必要な撮影環境においてもストロボ撮影を行って、露出
オーバーになることがあった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は簡易型カメラ
であっても露出アンダーや露出オーバーになる頻度が少
なく、満足度の高い写真プリントが得られるレンズ付き
フィルムユニット及び画像出力方法並びに写真プリント
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題は、下記構成に
よって達成される。1.予めISO感度Svisoの未
露光フィルムを装填し、固定焦点距離f(mm)で固定
絞り値Fのレンズを有し、且つシャッター速度T(秒)
のシャッターを有するレンズ付きフィルムユニットであ
って、システム感度指数Sが0以上4.5以下であるこ
とを特徴とするレンズ付きフィルムユニット。ここで、
システム感度指数S=Ev値Ev−フィルム感度指数S
v、 フィルム感度指数Sv=3.32log10(0.3×S
viso)、 Ev値Ev=3.32log10(F2/T)、 を各々意味する。
【0011】2.前記レンズ付きフィルムユニットのシ
ステム感度指数Sが0以上4.0以下であることを特徴
とする上記1に記載のレンズ付きフィルムユニット。
【0012】3.前記レンズ付きフィルムユニットのシ
ステム感度指数Sが0以上3.5以下であることを特徴
とする上記1に記載のレンズ付きフィルムユニット。
【0013】4.前記レンズ付きフィルムユニットが最
大厚み7mmから23mmの範囲のボディーを有するこ
とを特徴とする上記1〜3のいずれかに記載のレンズ付
きフィルムユニット。
【0014】5.前記未露光フィルムがシート状のフィ
ルムであり、該フィルム駒サイズが短辺が7mmから1
4mm、長辺が10mmから20mmの範囲であること
を特徴とする上記1〜4のいずれかに記載のレンズ付き
フィルムユニット。
【0015】6.前記レンズ付きフィルムユニットのE
v値が6.5以上11未満であることを特徴とする上記
1〜5のいずれかに記載のレンズ付きフィルムユニッ
ト。
【0016】7.前記レンズ付きフィルムユニットがG
No.10以下のストロボを有することを特徴とする上
記1〜6のいずれかに記載のレンズ付きフィルムユニッ
ト。
【0017】8.前記レンズ付きフィルムユニットの固
定焦点距離fが5mmから20mmの範囲であることを
特徴とする上記1〜7のいずれかに記載のレンズ付きフ
ィルムユニット。
【0018】9.前記レンズ付きフィルムユニットの固
定焦点距離fが5mmから16mmの範囲であることを
特徴とする上記1〜7のいずれかに記載のレンズ付きフ
ィルムユニット。
【0019】10.前記レンズ付きフィルムユニットの
シャッターのシャッター速度Tが1/150秒以上1/
25秒以下であることを特徴とする上記1〜9のいずれ
かに記載のレンズ付きフィルムユニット。
【0020】11.前記レンズ付きフィルムユニットの
レンズの固定絞り値Fが2以上8.5未満であることを
特徴とする上記1〜10のいずれかに記載のレンズ付き
フィルムユニット。
【0021】12.前記未露光フィルムのラチチュード
Lと前記システム感度指数Sが下記式(1)を満たすこ
とを特徴とする上記1〜11のいずれかに記載のレンズ
付きフィルムユニット。 4.3≦L+0.3S≦4.9 (1)
【0022】13.前記未露光フィルムのラチチュード
Lとガンマ値γが下記式(2)を満たすことを特徴とす
る上記1〜12のいずれかに記載のレンズ付きフィルム
ユニット。 1.0≦L×γ≦2.0 (2)
【0023】14.前記ラチチュードL及び前記ガンマ
値が現像条件を変更することによって式(2)を満たす
ことを特徴とする上記1〜13のいずれかに記載のレン
ズ付きフィルムユニット。
【0024】15.上記1〜14のいずれかに記載のレ
ンズ付きフィルムユニットで撮影した現像済みフィルム
の画像を、デジタル画像情報に変換し、コントラスト調
整処理を施した後、プリント用ハロゲン化銀カラー写真
感光材料にプリントすることを特徴とする画像出力方
法。
【0025】16.上記15に記載の画像出力方法によ
って得られたことを特徴とするプリント。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳述する。
本発明はあらかじめ未露光のフィルムを装填したレンズ
付きフィルムユニットにおいて、システム感度指数を0
以上で4.5以下とすることにより、従来ストロボを使
用して撮影することが要求されていた曇天下、雨天下あ
るいは室内での撮影においても、ストロボを使用するこ
となく撮影できるようにするものである。ここで、シス
テム感度指数とは次式で示される。 システム感度指数S=Ev値Ev−フィルム感度指数S
v 本発明においてSは0〜4.0が好ましく、0〜3.5
が更に好ましい。
【0027】換言すると、システム感度指数とはレンズ
付きフィルムユニットの光量を通過させる能力を示すE
v値とレンズ付きフィルムユニットにあらかじめ装填さ
れたフィルムの感度によって決まる指数で、この指数が
小さい程、レンズ付きフィルムユニットの総合的感度が
良く、曇天下、雨天下あるいは室内においてもストロボ
なしでの撮影が可能となる。
【0028】レンズ付きフィルムユニットの光量を通過
させる能力を示すEv値とは一般的な定義と同じであ
り、絞り値Fとシャッター速度T(秒)とにより次の式
で表される。 2EV=F2/T すなわち、 Ev=3.32log10(F2/T)
【0029】本発明の上記システム感度指数を得るため
のEv値は6.5以上11未満が好ましいが、7.5以
上10未満がさらに好ましい。このEv値を得るための
絞り値Fは2以上8.5未満が好ましく、さらに好まし
くは2.5以上6.5未満、特に好ましくは、2.8以
上5.6未満である。シャッター速度T(秒)は1/1
50秒以上1/25秒以下が好ましく、1/100秒以
上1/50秒以下がさらに好ましい。上記絞り値Fとは
レンズの明るさを定量化した数値で次の式で表される。 絞り値F=(焦点距離 f)/(レンズの有効口径D)
【0030】レンズの絞り値を小さくするほど、そのレ
ンズによって結像される像は明るくなる。レンズの絞り
値を小さくするために、レンズの有効口径を大きくする
ことが考えられるが、有効口径を大きくすると、焦点深
度が浅くなり、像がボケやすくなるため、焦点調節装置
が必要となる。したがって、レンズの絞り値を小さくす
るには、焦点距離の短いレンズを用いることが好まし
く、短焦点距離に合わせてフィルム駒サイズを小さくす
ることにより、フィルム単位面積当たりの露光量をより
増加させることができる。
【0031】このため、レンズの焦点距離は5mm以上
20mm以下が好ましく、特に5mm以上16mm以下
が好ましい。レンズ構成は単一であってもよいが、2群
2枚以上の構成が好ましく、2群2枚の場合、負の屈折
を有する第一レンズと正の屈折を持つ第2レンズにより
構成することが好ましい。未露光フィルムのフィルム駒
サイズは短辺が7mmから14mm、長辺が10mmか
ら20mmであることが好ましい。
【0032】上記のようにフィルム駒サイズが小サイズ
の場合、プリント時に通常のプリントサイズにすると拡
大倍率が大きくなり、プリントした像がボケる傾向がで
てくる。このため、フィルム駒の画像をフィルムスキャ
ナーにより読み取って得た画像データに対し拡大倍率に
応じた補完処理等の画像処理を行い、画像処理後の画像
データに基づいてプリントすることにより、ボケ傾向の
ない良好な画像を得ることができる。
【0033】本発明のレンズ付きフィルムユニットは曇
天下、雨天下あるいは室内においてもストロボなしでの
撮影が可能であるので、ストロボを内蔵しないレンズ付
きフィルムユニットとすることができる。にもかかわら
ず、本発明のレンズ付きフィルムユニットにストロボを
内蔵する場合は、ストロボの光量は従来のレンズ付きフ
ィルムユニットと比べて少ない方が好ましい。具体的に
は、ストロボのガイドナンバー(GNo)は10以下で
あることが好ましい。特にガイドナンバーは8以下が好
ましい。
【0034】次に上記フィルム感度指数 Svは次の式で
表される。 フィルム感度指数Sv=3.32log10(0.3×S
viso) 本発明の上記システム感度指数を得るためのフィルムI
SO感度Svisoの調整は、例えば、使用するハロゲ
ン化銀の粒子形成、粒子サイズ、ハロゲン組成、化学増
感剤の種類や量、抑制剤の種類や量、塗布銀量、染料添
加などの方法によりできる。
【0035】本発明でいう感光材料のISO感度とは、
以下に示す試験方法に従い決定するものとする。 (1)試験条件 試験は温度20±5℃、相対湿度60±10%の室内で
行い、試験する感光材料はこの状態に1時間以上放置し
た後使用する。
【0036】(2)露光 露光面における基準光の相対分光エネルギー分布は表
1に示されるようなものとする。
【0037】
【表1】 露光面における照度変化は光学くさびを用いて行い、
用いる光学くさびはどの部分でも分光透過濃度の変動が
360〜700nmの波長域で400nm未満の領域は
10%以内、400nm以上の領域は5%以内のものを
用いる。 露光時間は1/100秒とする。
【0038】(3)現像処理 露光から現像処理までの間は、試験する感光材料を温
度20±5℃、相対湿度60±10%の状態に保つ。 現像処理は露光後30分以上6時間以内に完了させ
る。 現像処理は下記の通りに行うものとする。 カラー現像 3分15秒 38.0±0.1℃ 漂白 6分30秒 38.0±3.0℃ 水洗 3分15秒 24〜41℃ 定着 6分30秒 38.0±3.0℃ 水洗 3分15秒 24〜41℃ 安定 3分15秒 38.0±3.0℃ 乾燥 50℃以下
【0039】各工程に用いる処理液組成を以下に示す。 (発色現像液) 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチル)−アニ リン・硫酸塩 4.75g 無水亜硫酸ナトリウム 4.25g ヒドロキシルアミン・1/2硫酸塩 2.0g 無水炭酸カリウム 37.5g 臭化ナトリウム 1.3g ニトリロ三酢酸・3ナトリウム塩(1水塩) 2.5g 水酸化カリウム 1.0g 水を加えて1リットルとする(pH=10.1)。
【0040】 (漂白液) エチレンジアミン四酢酸鉄(III)アンモニウム塩 100.0g エチレンジアミン四酢酸2アンモニウム塩 10.0g 臭化アンモニウム 150.0g 氷酢酸 10.0g 水を加えて1リットルとし、アンモニア水を用いてpH=6.0に調整する。
【0041】 (定着液) チオ硫酸アンモニウム 175.0g 無水亜硫酸ナトリウム 8.5g メタ亜硫酸ナトリウム 2.3g 水を加えて1リットルとし、酢酸を用いてpH=6.0に調製する。
【0042】 (安定液) ホルマリン(37%水溶液) 1.5ml コニダックス(コニカ社製) 7.5ml 水を加えて1リットルとする。
【0043】(4)濃度測定 濃度はlog10(φO/φ)で表す。φOは濃度測定のた
めの照明光束、φは被測定部の透過光束である。濃度測
定の幾何条件は照明光束が法線方向の平行光束であり、
透過光束として透過して半空間に拡散された全光束を用
いることを基準とし、これ以外の測定方法を用いる場合
には標準濃度片による補正を行う。また測定の際、乳剤
膜面は受光装置側に対面させるものとする。濃度測定は
青、緑、赤のステータスM濃度とし、その分光特性は濃
度計に使用する光源、光学系、光学フィルタ、受光装置
の総合的な特性として表2に示す値になるようにする。
【0044】
【表2】
【0045】(5)ISO感度の決定 (1)〜(4)に示した条件で処理、濃度測定された結
果を用いて、以下の手順でISO感度を決定する。 青、緑、赤の各々の最小濃度に対して、0.15高い
濃度に対応する露光量をルックス・秒で表してそれぞれ
B、HG、HRとする。 HB、HRのうち値の大きい方(感度の低い方)をHS
とする。 ISO感度を下式に従い計算する。
【0046】ISO感度=(2/HG×HS1/2 本発明において、装填する未露光フィルムのラチチュー
ドLとシステム感度指数Sは4.3≦L+0.3S≦
4.9の関係を満たすことが好ましく、より好ましくは
4.4≦L+0.3S≦4.75の関係を満たす場合で
ある。
【0047】本発明において、ラチチュードLとガンマ
値γは、1.0≦L×γ≦2.0の関係を満たすことが
好ましく、より好ましくは1.3≦L×γ≦1.7の関
係を満たす場合である。
【0048】ここで、ラチチュードLおよびガンマ値γ
の求め方を以下に説明する。先ず、カラー写真感光材料
の赤感光性・緑感光性・青感光性の各々の濃度関数曲線
D(LogE)から次の要領で部分γR、部分γG、部分
γBを算出する。濃度関数曲線を描いた露光領域(Lo
gEmin〜LogEmax)に対して、赤色濃度、緑
色濃度、青色濃度それぞれについて 部分γi=(D(LogEi+0.5)−D(Log
i))/0.5iの範囲をLogEminからLog
Emax−0.5まで計算 D(LogE)=対象となる露光量(LogE)におけ
る光学濃度 で定義される部分γ値を縦軸、露光量(LogE)を横
軸にグラフを描き、部分γ曲線を求める。
【0049】次に、部分γR曲線に関してその極大値γ
(max)Rとそれに対応する露光量(LogE2R)を
求め、その露光量の両側でγ(max)Rの75%の値
に対応する2つの露光量値LogE1RとLogE3
R(E1R<E2R<E3R)を求める。ここで赤感光性層
のラチチュードLRを LR=LogE3R−LogE1R と定義する。緑色濃度、青色濃度についても同様にし
て、γ(max)G、γ(max)B、LG、LBの値を求
める。
【0050】以上の特性値を用いて本発明のラチチュー
ドLとガンマ値γを以下のように定義する。 L=(LR+LG+LB)/3 γ=γ(max)G
【0051】さらに、レンズ付きフィルムユニットに装
填するフィルムのラチチュード及びガンマ値の調整には
種々の手段を用いることができ、例えば、ハロゲン化銀
粒子のハロゲン組成、ロジウムやイリジウムなどの金属
イオンのハロゲン化銀粒子へのドープ、現像抑制剤の種
類や量、DIR化合物の種類や量、銀とカプラーの比
率、感度の異なる複数の感光層による構成などを挙げる
ことができる。さらに、目的のラチチュードやガンマ値
を得るために、フィルム現像の条件を変更することもで
きる。例えば、現像主薬の濃度、現像液のpHや温度、
現像時間などでガンマ値を調整することができる。目的
のラチチュードをフィルムの現像条件を変更することで
得るには、ガンマ値を調整する場合と同様に現像主薬の
濃度、現像液のpHや温度、現像時間を変化させたり、
現像液中に現像抑制剤やハロゲン化銀溶剤を添加する。
【0052】代表的な現像抑制剤としては、臭化カリウ
ムや沃化カリウム等の水溶性ハロゲン塩やテトラザイン
デン系の化合物、テトラゾール系化合物、トリアゾール
系化合物等の含窒素複素環化合物やメルカプト系複素環
化合物等が挙げられる。
【0053】また、ハロゲン化銀溶剤としては、ハロゲ
ン化銀を溶解する性質を有する化合物であれば種類を問
わず用いることができるが、例えば、亜硫酸ナトリウム
やアンモニア水、チオ硫酸アンモニウム、チオシアン酸
アンモニウム等が挙げられる。
【0054】本発明においては、ハロゲン化銀乳剤とし
ては、リサーチ・ディスクロージャーNo.30811
9(以下RD308119と略す)に記載されているも
のを用いることができる。以下に記載箇所を示す。 〔項 目〕 〔RD308119の頁〕 沃度組成 993 I−A項 製造方法 993 I−A項 及び994 E項 晶癖 正常晶 993 I−A項 双晶 993 I−A項 エピタキシャル 993 I−A項 ハロゲン組成 一様 993 I−B項 一様でない 993 I−B項 ハロゲンコンバージョン 994 I−C項 ハロゲン置換 994 I−C項 金属含有 994 I−D項 単分散 995 I−F項 溶媒添加 995 I−F項 潜像形成位置 表面 995 I−G項 内部 995 I−G項 適用感材ネガ 995 I−H項 ポジ(内部カブリ粒子含) 995 I−H項 乳剤を混合している 995 I−J項 脱塩 995 II−A項
【0055】本発明において、ハロゲン化銀乳剤は、物
理熟成、化学熟成及び分光増感を行ったものを使用す
る。この様な工程で使用される添加剤は、リサーチ・デ
ィスクロージャーNo.17643、No.18716
及びNo.308119(それぞれ、以下RD1764
3、RD18716及びRD308119と略す)に記
載されている。以下に記載箇所を示す。 〔項 目〕〔RD308119の頁〕〔RD17643〕〔RD18716〕 化学増感剤 996 III−A項 23 648 分光増感剤 996 IV−A−A, B,C,D, 23〜24 648〜649 H,I,J項 強色増感剤 996 IV−A−E,J項 23〜24 648〜649 カブリ防止剤 998 VI 24〜25 649 安定剤 998 VI 24〜25 649
【0056】本発明に使用できる公知の写真用添加剤も
上記リサーチ・ディスクロージャーに記載されている。
以下に関連のある記載箇所を示す。 〔項 目〕〔RD308119の頁〕〔RD17643〕〔RD18716〕 色濁り防止剤 1002 VII−J項 25 650 色素画像安定剤1001 VII−J項 25 増白剤 998 V 24 紫外線吸収剤 1003 VIII−I項, XIII−C項 25〜26 光吸収剤 1003 VIII 25〜26 光散乱剤 1003 VIII フィルター染料1003 VIII 25〜26 バインダー 1003 IX 26 651 スタチック防止剤1006 XIII 27 650 硬膜剤 1004 X 26 651 可塑剤 1006 XII 27 650 潤滑剤 1006 XII 27 650 活性剤・塗布助剤1005 XI 26〜27 650 マット剤 1007 XVI 現像剤(感材中に含有) 1001 XXB項
【0057】本発明の感光材料には種々のカプラーを加
えて使用することができ、その具体例は、上記リサーチ
・ディスクロージャーに記載されている。以下に関連の
ある記載箇所を示す。 〔項 目〕 〔RD308119の頁〕 〔RD17643〕 イエローカプラー 1001 VII−D項 VIIC〜G項 マゼンタカプラー 1001 VII−D項 VIIC〜G項 シアンカプラー 1001 VII−D項 VIIC〜G項 カラードカプラー 1002 VII−G項 VIIG項 DIRカプラー 1001 VII−F項 VIIF項 BARカプラー 1002 VII−F項 その他の有用残基放出カプラー 1001 VII−F項 アルカリ可溶カプラー 1001 VII−E項
【0058】本発明に用いられる添加剤は、RD308
119XIVに記載されている分散法などにより、添加
することができる。本発明においては、前述のRD17
643 28頁、RD18716 647〜648頁及
びRD308119のXIXに記載されている支持体を
使用することができる。本発明の感光材料には、前述の
RD308119VII−K項に記載されているフィル
ター層や中間層等の補助層を設けることができる。本発
明の感光材料は、前述のRD308119VII−K項
に記載されている順層、逆層、ユニット構成等の様々な
層構成をとることができる。
【0059】本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料
を現像処理するには、例えばT.H.ジェームズ著、セ
オリイ オブ ザ ホトグラフィック プロセス第4版
(The Theory of The Photog
rafic ProcessForth Editio
n)第291頁〜第334頁及びジャーナル オブザ
アメリカン ケミカル ソサエティ(Jornal o
f tha American Chemical S
ociety)第73巻、第3,100頁(1951)
に記載されている、それ自体公知の現像剤を使用するこ
とができ、また、前述のRD17643 28〜29
頁、RD18716 615頁及びRD308119X
IXに記載された通常の方法によって、現像処理するこ
とができる。
【0060】さらに、本発明のレンズ付きフィルムユニ
ットは後工程でのデジタル画像処理を意図したものとし
て設計することもできる。この場合のフィルムは、発色
現像工程の後、漂白、定着処理を施し支持体上から銀を
除去することを行ってもよいが、漂白あるいは、漂白及
び定着の両方の工程を省略して銀画像を支持体上に残し
たままカラースキャナーで画像情報を読み取ることも好
ましい。あるいは現像主薬を感光材料中に内蔵させ、熱
現像する方式も好ましい。
【0061】また、現像処理終了後のフィルムをフィル
ムスキャナーによってデジタル画像情報に変換したの
ち、画像のコントラストや色再現性、あるいは撮影レン
ズの周辺光量不足や画像の歪みを補正して画像品位を向
上させることが好ましい。
【0062】このようにして得られた画像データは、カ
ラーCRTや各種のカラープリンターに出力が可能とな
る。用いるカラープリンターの出力方式はインクジェッ
ト方式、昇華型熱転写方式、サーモオートクロム方式、
ハロゲン化銀カラーペーパーに露光する方法などいずれ
の方法でも本発明の効果は充分に発揮されるが、なかで
もハロゲン化銀カラーペーパーに走査露光する方法が最
も満足度の高いプリントを得ることができる。
【0063】本発明によるレンズ付きフィルムユニット
はあらかじめ未露光のフィルムが装填された形で提供さ
れ、フィルムユニットは撮影終了後にはフィルムの巻き
戻しをすることなく、フィルムを装填した状態で、現像
所に送られる。現像所にて、フィルムはフィルムユニッ
トから取り出され、現像およびプリントが行われる。
【0064】図1は現在、最も広く使用されているレン
ズ付きフィルムユニットで駒サイズが24×36mmの
ロールフィルムが装填されている。図1において1は撮
影レンズ、2はファインダー、3はレリーズボタン、4
はフィルム巻き上げノブ、5はフィルムカウンター窓、
6はストロボ、7はストロボ充電ランプである。構成の
詳しい説明は例えば特開昭5−188454号に記載さ
れている。
【0065】図2および図3はシートフィルムを装填し
たレンズ付きフィルムユニットを示す。図2及び図3に
おいて、10はレンズ付きフィルムユニット本体であ
り、これに撮影レンズユニット12及びファインダー1
3が設けられて本発明のレンズ付きフィルムユニットを
構成している。フィルムユニット本体10の内部にはデ
ィスク状のシートフィルム20が固定されている。シャ
ッターレリーズボタン14が押されると、それに連動し
てレンズユニット12の内部に設けられたシャッターが
所定時間開き、シートフィルム20に画像露光が施され
る。シャッターレリーズボタン14は撮影者の指が撮影
の妨害になることを防止するため、レンズユニット12
からは離れた位置に設置されるのが好ましい。またオプ
ションとして設けられるストロボ17もシャッターレリ
ーズボタン14から離れた位置に設置されるのが好まし
い。
【0066】1コマ撮影終了後、巻上げレバー16を介
してディスク状のシートフィルム20を軸22を中心に
して所定角度回転させることにより、次の撮影の準備が
完了する。この動作の繰り返しにより所定コマ数の撮影
が行われる。本実施例においては、シートフィルム20
はその平面内で回転するのみであり、巻上げレバー16
も平行な平面内で回転する。従ってそのためロールフィ
ルムを使用したレンズ付きフィルムよりも遥かに薄くカ
メラを設計することができる。
【0067】図4はシートフィルム20上に露光される
画像の位置を示す図である。露光される領域は短辺が7
〜14mm、長辺が10〜20mm程度の小面積である
ことが好ましい。こうすることによって焦点距離の短い
レンズを採用することが可能となる。このような短焦点
レンズでは絞り値の小さい(即ち、明るい)レンズを採
用しても被写界深度が大きいため、近距離から無限遠に
近い遠距離まで、ピントの合った画像を撮影することが
できる。また暗いところでも撮影することが可能となる
ため、ストロボがなくても室内撮影が可能になる。
【0068】ここで、前述のコダック社のデイスクフィ
ルムカメラにおいては、デイスク状のシートフィルムは
前後カバーからなるフィルムカセット内に収納されてい
て、ユーザーの手でフィルムカセットとしてデイスクフ
ィルムカメラに装填されていた。そして、撮影終了後、
フィルムカセットはデイスクフィルムカメラからを取り
外されて現像所にて現像およびプリントされていた。
【0069】図2に示す本発明のレンズ付きフィルムユ
ニットにおいても、デイスクフィルムカメラと同様に、
デイスク状のシートフィルムをフィルムカセット内に収
納して装填することができる。しかし、レンズ付きフィ
ルムユニットにおいては、あらかじめ未露光のフィルム
が装填された形で提供され、フィルムユニットは撮影終
了後には、フィルムを装填した状態で、現像所に送られ
る。したがって、本発明のレンズ付きフィルムユニット
においては、フィルムカセットを使用することなく、デ
イスク状のシートフィルムそのものを直接フィルムユニ
ットに装填することができる。このことにより、部品点
数を減らしてコストダウンできるし、フィルムカセット
に要するスペースだけフィルムユニットの厚みを薄くで
きる。
【0070】前述したごとく、本発明のレンズ付きフィ
ルムユニットはシステム感度指数を0以上で4.5以下
とすることにより、ストロボを使用することなく室内で
の撮影ができるので、ストロボ無しのレンズ付きフィル
ムユニットが提供できる。このストロボ無しとすること
により、さらにコストダウンできるし、また、フィルム
ユニットの厚みを薄くできる。上記の点から、本発明の
レンズ付きフィルムユニットの最大厚みは7mmから2
3mmにすることが出来ので、本発明によりポケットに
収納できるカード型のレンズ付きフィルムユニットを提
供できる。
【0071】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれらに限定されない。 実施例1 1.撮影ユニット 次の2種類の撮影ユニットを準備した。図1に示すロー
ルフィルム(駒サイズ:24×36mm)を装填する撮
影ユニットにおいて、F値およびシャッター速度をそれ
ぞれ調整して表3の撮影ユニット1〜3を得た。なお、
撮影レンズの焦点距離は30mmとし、撮影レンズから
3m離れた被写体に対してピントを調整した。図2に示
すシートフィルム(駒サイズ:12×8mm)を装填す
る撮影ユニットにおいて、F値およびシャッター速度を
それぞれ調整して表3の撮影ユニット4〜7を得た。な
お、撮影ユニット4〜6にはガイドナンバー6のストロ
ボを装着した。また、撮影レンズの焦点距離は10mm
とし、撮影レンズから3m離れた被写体に対してピント
を調整した。
【0072】
【表3】
【0073】2.写真フィルム 下引き層を施したトリアセチルセルロースフィルム支持
体上に下記に示すような組成の各層を順次支持体側から
形成して写真フィルムとしての多層カラー写真感光材料
試料101を作製した。添加量は特に断わりのない限り
1m2当たりのグラム数で表す。但し、ハロゲン化銀と
コロイド銀は銀の量に換算し、増感色素(SDで示す)
は銀1モル当たりのモル数で示した。
【0074】 第1層(ハレーション防止層) 黒色コロイド銀 0.10 UV−1 0.3 CM−1 0.123 CC−1 0.044 OIL−1 0.167 ゼラチン 1.33
【0075】 第2層(中間層) AS−1 0.160 OIL−1 0.20 ゼラチン 0.69
【0076】 第3層(低感度赤感色性層) 沃臭化銀a 0.20 沃臭化銀b 0.25 SD−1 2.37×10-5 SD−2 1.2×10-4 SD−3 2.4×10-4 SD−4 2.4×10-6 C−1 0.32 CC−1 0.038 DI−1 0.010 OIL−2 0.28 AS−2 0.002 ゼラチン 0.73
【0077】 第4層(中感度赤感色性層) 沃臭化銀c 0.12 沃臭化銀d 0.60 SD−1 4.5×10-5 SD−2 2.3×10-4 SD−3 4.5×10-4 C−2 0.52 CC−1 0.06 DI−1 0.047 OIL−2 0.46 AS−2 0.004 ゼラチン 1.30
【0078】 第5層(高感度赤感色性層) 沃臭化銀c 0.15 沃臭化銀d 0.90 SD−1 3.0×10-5 SD−2 1.5×10-4 SD−3 3.0×10-4 C−2 0.047 C−3 0.09 CC−1 0.036 DI−1 0.024 OIL−2 0.27 AS−2 0.006 ゼラチン 1.28
【0079】 第6層(中間層) OIL−1 0.29 AS−1 0.23 ゼラチン 1.00
【0080】 第7層(低感度緑感色性層) 沃臭化銀a 0.10 沃臭化銀b 0.10 SD−4 3.6×10-4 SD−5 3.6×10-4 M−1 0.18 CM−1 0.033 DI−2 0.010 OIL−1 0.22 AS−2 0.002 AS−3 0.05 ゼラチン 0.61
【0081】 第8層(中間層) OIL−1 0.26 AS−1 0.054 ゼラチン 0.80
【0082】 第9層(中感度緑感色性層) 沃臭化銀c 0.35 沃臭化銀d 0.35 SD−6 3.7×10-4 SD−7 7.4×10-5 SD−8 5.0×10-5 M−1 0.17 M−2 0.33 CM−1 0.024 CM−2 0.029 DI−2 0.024 DI−3 0.005 OIL−1 0.73 AS−3 0.035 AS−2 0.003 ゼラチン 1.80
【0083】 第10層(高感度緑感色性層) 沃臭化銀d 0.85 SD−6 4.0×10-4 SD−7 8.0×10-5 SD−8 5.0×10-5 M−1 0.065 CM−2 0.026 CM−1 0.022 DI−3 0.003 DI−2 0.003 OIL−1 0.19 OIL−2 0.43 AS−3 0.017 AS−2 0.014 ゼラチン 1.23
【0084】 第11層(イエローフィルター層) 黄色コロイド銀 0.05 OIL−1 0.18 AS−1 0.16 ゼラチン 1.00
【0085】 第12層(低感度青感色性層) 沃臭化銀a 0.08 沃臭化銀b 0.18 沃臭化銀e 0.08 SD−9 6.5×10-4 SD−10 2.5×10-4 Y−1 0.77 DI−4 0.017 OIL−1 0.31 AS−2 0.002 ゼラチン 1.29
【0086】 第13層(高感度青感色性層) 沃臭化銀e 0.28 沃臭化銀f 0.40 SD−9 4.4×10-4 SD−10 1.5×10-4 Y−1 0.23 DI−4 0.005 OIL−1 0.10 AS−2 0.004 ゼラチン 1.20
【0087】 第14層(第1保護層) 沃臭化銀g 0.30 UV−1 0.055 UV−2 0.110 OIL−2 0.30 ゼラチン 1.32
【0088】 第15層(第2保護層) PM−1 0.15 PM−2 0.04 WAX−1 0.02 D−1 0.001 ゼラチン 0.55
【0089】上記沃臭化銀の特徴を以下に表示する(平
均粒径とは同体積の立方体の一辺長)。 乳剤No. 平均粒径(μm) 平均AgI量(mol%) 直径/厚み 沃臭化銀a 0.30 2.0 1.0 b 0.40 2.0 4.0 c 0.60 5.0 4.0 d 0.74 7.0 5.0 e 0.65 7.0 2.0 f 0.90 7.0 2.0 g 0.05 2.0 1.0 h 0.20 4.0 1.0
【0090】なお、本発明の代表的なハロゲン化銀粒子
の形成例として、沃臭化銀dの製造例を以下に示す。ま
た、沃臭化銀j、k、l(以下、乳剤j、k、lともい
う)については特開平1−183417号、同1−18
3644号、同1−183645号、同2−16644
2号に関する記載を参考に作成した。
【0091】本発明に係るハロゲン化銀乳剤は下記のよ
うに、まず種晶乳剤−1を調製作製した。 種晶乳剤−1の調製 以下のようにして種晶乳剤を調製した。特公昭58−5
8288号、同58−58289号に示される混合攪拌
機を用いて、35℃に調整した下記溶剤A1に硝酸銀水
溶液(1.161モル)と、臭化カリウムと沃化カリウ
ムの混合水溶液(沃化カリウム2モル%)を、銀電位
(飽和銀−塩化銀電極を比較電極として銀イオン選択電
極で測定)を0mVに保ちながら同時混合法により2分
を要して添加し、核形成を行った。続いて、60分の時
間を要して液温を60℃に上昇させ、炭酸ナトリウム水
溶液でpHを5.0に調整した後、硝酸銀水溶液(5.
902モル)と、臭化カリウムと沃化カリウムの混合水
溶液(沃化カリウム2モル%)を、銀電位を9mVに保
ちながら同時混合法により、42分を要して添加した。
添加終了後40℃に降温しながら、通常のフロキュレー
ション法を用いて直ちに脱塩、水洗を行った。
【0092】得られた種晶乳剤は、平均球換算直径が
0.24μm、平均アスペクト比が4.8、ハロゲン化
銀粒子の全投影面積の90%以上が最大辺長比率(各粒
子の最大辺長と最小辺長との比)が1.0〜2.0の六
角状の平板状粒子からなる乳剤であった。この乳剤を種
晶乳剤−1と称する。
【0093】 〔溶液A1〕 オセインゼラチン 24.2g 臭化カリウム 10.8g HO(CH2CH2O)m(CH(CH3)CH2O)19.8(CH2CH2O)nH( m+n=9.77)(10%エタノール溶液) 6.78ml 10%硝酸 114ml H2O 9657ml
【0094】沃化銀微粒子乳剤SMC−1の調製 0.06モルの沃化カリウムを含む6.0重量%のゼラ
チン水溶液5リットルを激しく攪拌しながら、7.06
モルの硝酸銀水溶液と7.06モルの沃化カリウム水溶
液、各々2リットルを10分を要して添加した。この間
pHは硝酸を用いて2.0に、温度は40℃に制御し
た。粒子調製後に、炭酸ナトリウム水溶液を用いてpH
を5.0に調整した。得られた沃化銀微粒子の平均粒径
は0.05μmであった。この乳剤をSMC−1とす
る。
【0095】沃臭化銀dの調製 0.178モル相当の種晶乳剤−1とHO(CH2CH2
O)m(CH(CH3)CH2O)19.8(CH2CH2O)n
H(m+n=9.77)の10%エタノール溶液0.5
mlを含む、4.5重量%の不活性ゼラチン水溶液70
0mlを75℃に保ち、pAgを8.4、pHを5.0
に調整した後、激しく攪拌しながら同時混合法により以
下の手順で粒子形成を行った。
【0096】1)3.093モルの硝酸銀水溶液と0.
287モルのSMC−1、及び臭化カリウム水溶液を、
pAgを8.4、pHを5.0に保ちながら添加した。
2)続いて溶液を60℃に降温し、pAgを9.8に調
製した。その後、0.071モルのSMC−1を添加
し、2分間熟成を行った(転位線の導入)。3)0.9
59モルの硝酸銀水溶液と0.03モルのSMC−1、
及び臭化カリウム水溶液を、pAgを9.8、pHを
5.0に保ちながら添加した。
【0097】尚、粒子形成を通して各溶液は、新核の生
成や粒子間のオストワルド熟成が進まないように最適な
速度で添加した。上記添加終了後に40℃で通常のフロ
キュレーション法を用いて水洗処理を施した後、ゼラチ
ンを加えて再分散し、pAgを8.1、pHを5.8に
調整した。
【0098】得られた乳剤は、粒径(同体積の立方体1
辺長)0.74μm、平均アスペクト比5.0、粒子内
部から2/8.5/X/3モル%(Xは転位線導入位
置)のハロゲン組成を有する平板状粒子からなる乳剤で
あった。この乳剤を電子顕微鏡で観察したところ乳剤中
の粒子の全投影面積の60%以上の粒子にフリンジ部と
粒子内部双方に5本以上の転位線が観察された。表面沃
化銀含有率は6.7モル%であった。
【0099】上記の各乳剤に前述の増感色素を添加、熟
成した後、トリファスフィンセレナイド、チオ硫酸ナト
リウム、塩化金酸、チオシアン酸カリウムを添加し、常
法に従い、カブリ、感度関係が最適になるように化学増
感を施した。
【0100】また、沃臭化銀a、b、c、e、f、h、
iについても、上記沃臭化銀dに準じて作製し、分光増
感、化学増感を施した。尚、上記の組成物の他に、塗布
助剤SU−1、SU−2、SU−3、分散助剤SU−
4、粘度調整剤V−1、安定剤ST−1、ST−2、カ
ブリ防止剤AF−1、重量平均分子量:10,000及
び重量平均分子量:1,100,000の2種のポリビ
ニルピロリドン(AF−2)、抑制剤AF−3、AF−
4、AF−5、硬膜剤H−1、H−2及び防腐剤Ase
−1を添加した。
【0101】尚、抑制剤AF−3は化学増感の終了後、
沃臭化銀乳剤a、b、c、d、e、fに対しては20m
g/molAg、hに対しては70mg/molAg添
加した。上記試料に用いた化合物の構造を以下に示す。
【0102】
【化1】
【0103】
【化2】
【0104】
【化3】
【0105】
【化4】
【0106】
【化5】
【0107】
【化6】
【0108】
【化7】
【0109】
【化8】
【0110】
【化9】
【0111】
【化10】
【0112】
【化11】
【0113】次に、試料101の各構成層のカプラー及
びDIR化合物の添加量を下記のように変更して、試料
102を作成した。 変更する層 添加量を変更する添加剤 変更後の量 第3層 C−1 0.48 DI−1 0.016 第4層 C−2 0.47 DI−1 0.055 第7層 M−1 0.27 DI−2 0.015 第9層 M−1 0.24 M−2 0.46 DI−2 0.029 第12層 Y−1 1.08 DI−4 0.022 第13層 Y−1 0.29 DI−4 0.01
【0114】続いて、試料101の一部の乳剤及び各層
のDIR添加量を下記のように変更した試料103を作
成した。 変更する層 変更内容 変更後の添加量 第3層 沃臭化銀hを添加 0.20 DI−1の量を変更 0.03 DI−3を追加 0.01 第4層 DI−1の量を変更 0.08 DI−3を追加 0.015 第5層 DI−1の量を変更 0.032 第7層 沃臭化銀hを添加 0.15 DI−2の量を変更 0.022 DI−3を追加 0.01 第9層 DI−2の量を変更 0.035 DI−3の量を変更 0.015 第10層 DI−2の量を変更 0.01 DI−3を量を変更 0.01 第12層 沃臭化銀hを添加 0.10 DI−3を追加 0.015 DI−4の量を変更 0.025 第13層 DI−3を追加 0.01 DI−4の量を変更 0.02 さらに、試料103において第14層に黒色コロイド銀
0.07をさらに添加した以外は試料103の構成と同
一の試料104を作成した。
【0115】試料101〜104に対して前述のセンシ
メトリー測定用のステップ露光(1/125秒)を与
え、以下の現像処理A、Bを施した。 現像処理条件A 処理工程 処理時間 処理温度 補充量* 発色現像 3分15秒 38±0.3℃ 780ml 漂 白 45秒 38±2.0℃ 150ml 定 着 1分30秒 38±2.0℃ 830ml 安 定 60秒 38±5.0℃ 830ml 乾 燥 1分 55±5.0℃ −
【0116】現像処理条件B 現像処理条件Aから発色現像工程のみ下記に変更した条
件。
【0117】 処理時間 処理温度 補充量 発色現像 2分30秒 35±0.3℃ 780ml 以下の工程は、現像処理条件Aに同じ。 *補充量は感光材料1m2当たりの値である。
【0118】発色現像液、漂白液、定着液、安定液及び
その補充液は、以下のものを使用した。 発色現像液 水 800ml 炭酸カリウム 30g 炭酸水素ナトリウム 2.5g 亜硫酸カリウム 3.0g 臭化ナトリウム 1.3g 沃化カリウム 1.2mg ヒドロキシルアミン硫酸塩 2.5g 塩化ナトリウム 0.6g 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(β−ヒドロキシルエチル) アニリン硫酸塩 4.5g ジエチレントリアミン五酢酸 3.0g 水酸化カリウム 1.2g 水を加えて1リットルとし、水酸化カリウム又は20%硫酸を用いてpH10 .06に調整する。
【0119】 発色現像補充液 水 800ml 炭酸カリウム 35g 炭酸水素ナトリウム 3g 亜硫酸カリウム 5g 臭化ナトリウム 0.4g ヒドロキシルアミン硫酸塩 3.1g 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(β−ヒドロキシルエチル) アニリン硫酸塩 6.3g 水酸化カリウム 2g ジエチレントリアミン五酢酸 3.0g 水を加えて1リットルとし、水酸化カリウム又は20%硫酸を用いてpH10 .18に調整する。
【0120】 漂白液 水 700ml 1,3−ジアミノプロパン四酢酸鉄(III)アンモニウム 125g エチレンジアミン四酢酸 2g 硝酸ナトリウム 40g 臭化アンモニウム 150g 氷酢酸 40g 水を加えて1リットルとし、アンモニア水又は氷酢酸を用いてpH4.4に調 整する。
【0121】 漂白補充液 水 700ml 1,3−ジアミノプロパン四酢酸鉄(III)アンモニウム 175g エチレンジアミン四酢酸 2g 硝酸ナトリウム 50g 臭化アンモニウム 200g 氷酢酸 56g アンモニア水又は氷酢酸を用いてpH4.4に調整後、水を加えて1リットル とする。
【0122】 定着液 水 800ml チオシアン酸アンモニウム 120g チオ硫酸アンモニウム 150g 亜硫酸ナトリウム 15g エチレンジアミン四酢酸 2g アンモニア水又は氷酢酸を用いてpH6.2に調整後、水を加えて1リットル とする。
【0123】 定着補充液 水 800ml チオシアン酸アンモニウム 150g チオ硫酸アンモニウム 180g 亜硫酸ナトリウム 20g エチレンジアミン四酢酸 2g アンモニア水又は氷酢酸を用いてpH6.5に調整後、水を加えて1リットル とする。
【0124】 安定液及び安定補充液 水 900ml パラオクチルフェニルポリオキシエチレンエーテル(n=10) 2.0g ジメチロール尿素 0.5g ヘキサメチレンテトラミン 0.2g 1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン 0.1g シロキサン(UCC製L−77) 0.1g アンモニア水 0.5ml 水を加えて1リットルとした後、アンモニア水又は50%硫酸を用いてpH8 .5に調整する。
【0125】得られた試料について、X−rite社製
濃度測定器Model310Tにより、ステータスM条
件にて測定し、露光量との関係をD−logE座標軸上
に特性曲線として求め、ISO感度、ラチチュードL、
ガンマ値γ、L×γの値を求めた。その結果を表4に示
す。
【0126】
【表4】
【0127】3.試験用フィルムユニット 上記各撮影ユニット1〜7に、上記試料No.101〜
104の未露光の写真フィルムを装填し、現像処理条件
と組み合わせて、表5の試料201〜215の試験用フ
ィルムユニットを作成した。
【0128】
【表5】
【0129】上記試料No.201〜215の試験用フ
ィルムユニットを用いて、メタルハライドランプで照明
された照度200ルクス(lx)の夜間室内体育館(撮
影条件I)、照度1500ルクスの日中の日陰(撮影条
件II)、及び日中屋外の直射日光下(撮影条件II
I)で、ストロボは発光させずに夫々白色(反射濃度=
0.05)、灰色(反射濃度=0.70)及び黒色(反
射濃度=1.50)の3つのチャートを同一コマのフィ
ルム上に撮影した。このようにして得られた撮影済みフ
ィルムは、現像条件AもしくはBで現像した後、コニカ
社製NPS−878プリンターを用いてプリント上の被
写体の大きさが同じになるように拡大倍率を調整し、灰
色チャートの反射濃度が0.7になるようにプリント濃
度を調整して、89×127mmのサイズのコニカカラ
ーペーパーQAA7にプリントした。
【0130】撮影条件Iで選られたプリント上の白色チ
ャート部分の反射濃度(Dw)及び黒色チャート部分の
反射濃度(DBk)を測定し、その差ΔDI=Bk−D
wを計算した。同様にして撮影条件II及びIIIのプ
リントについてもΔDII、ΔDIIIを計算した。こ
のΔDの値が、撮影条件I、II、IIIの間で変化が
少ないほど照度の異なるどのような撮影条件でも階調の
整った良好な仕上がりであることを示すので撮影条件I
Iを基準にしてΔDI/ΔDII及びΔDIII/ΔD
IIの値を求めて表6に示す。ここで、ΔDI/ΔDI
I及びΔDIII/ΔDIIの値は夫々1に近い程照度
の異なっても良好な仕上がりプリントであることを示し
ている。
【0131】
【表6】
【0132】以上のように、本発明のレンズ付きフィル
ムユニットの構成をシステム感度指数を0以上4.5以
下にすることにより、プリント品質の著しい向上効果が
得られた。また、装填するフィルムのラチチュード及び
γ値を前記式(1)及び(2)の範囲にすることによ
り、日中屋外シーンのプリント品質の向上が明らかであ
る。以上の効果は、撮影レンズの焦点距離を30mmか
ら10mmに変更することによりさらに高まることがわ
かる。
【0133】実施例2 次に夜間のスナップ撮影をそれぞれ100シーンずつ撮
影した。この際、夜間の撮影においては、ユニット7を
除き、全てのシーンでストロボを発光させた。このよう
にして得られた撮影済みフィルムは、現像処理条件Aも
しくはBで現像したのち、コニカ製NPS−878Jプ
リンターでプリント上の被写体の大きさが同じになるよ
うに拡大倍率を調整して、89mm×127mmサイズ
のコニカカラーペーパーQAA7にプリントした。これ
らのプリントを判定者10名に見せ、1枚ごとに1(劣
る)〜5(優れる)の5段階で評価してもらい、その全
平均点数を表7に示す。
【0134】
【表7】
【0135】以上のように本発明である試料No.20
3〜215においては、露出アンダーになりやすいシー
ンや、明暗差が出やすいシーンにおいても優れた再現を
示すことがわかる。また、さらに短い焦点距離のレンズ
を用いることによってシャープネスも大きく向上してい
ることがわかる。
【0136】実施例3 実施例1で作成した現像済みネガを、フィルムスキャナ
ー(アグファ社製DuoScan)を用いて、試料20
1〜206は1333ppiで、試料207〜215は
4000ppiでネガ画像を読み取った。選られたデジ
タルカラー画像の、コントラスト及び色調を最適になる
ように補正した後、コニカ社製CRTプリンターにてプ
リント上の被写体の大きさが同じなるように、89mm
×127mmサイズのコニカカラーペーパーQAA7に
プリントした。これらのプリントを判定者10名に見
せ、1枚ごとに1(劣る)〜5(優れる)の5段階で評
価してもらい、その全平均点数を表8に示す。
【0137】
【表8】
【0138】以上のように、現像済みフィルムの画像
を、デジタル画像情報に変換し、コントラスト調整・色
調調整を施した後、プリント用ハロゲン化銀カラー写真
感光材料にプリントすることにより、従来のアナログ光
学プリントによる実施例1の場合よりもさらにプリント
品位の著しい向上効果が得られた。
【0139】
【発明の効果】本発明の構成により、簡易型カメラであ
っても露出アンダーや露出オーバーになる頻度が少な
く、誰がどこで撮影しても失敗の少ない満足度の高い写
真プリントが得られるレンズ付きフィルムユニット及び
画像出力方法並びにプリントを提供することができた。
さらに、本発明の構成により、曇天下、雨天下あるいは
室内においてもストロボなしでの撮影が可能であるの
で、ストロボを内蔵しないレンズ付きフィルムユニット
とすることができる。さらに、本発明の構成により、短
焦点のレンズを使用し、デイスク状のシートフィルムを
装填し、そしてストロボを内蔵しないことにより、最大
厚みが7mmから23mmのカード型のレンズ付きフィ
ルムユニットを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ロールフィルムが装填されているレンズ付きフ
ィルムユニットの斜視図である。
【図2】シートフィルムが装填されているレンズ付きフ
ィルムユニットの斜視図である。
【図3】図2のレンズ付きフィルムユニットの正面図で
ある。
【図4】図2のレンズ付きフィルムユニットに装填され
るデイスク状のシートフィルムの模式図である。
【符号の説明】
1 撮影レンズ 2 ファインダー 3 レリーズボタン 4 フィルム巻き上げノブ 5 フィルムカウンター窓 6 ストロボ 7 ストロボ充電ランプ 10 レンズ付きフィルムユニット 12 撮影レンズユニット 13 ファインダー 14 シャッターレリーズボタン 16 巻上げレバー 17 ストロボ 20 シート状写真フィルム 22 軸

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】予めISO感度Svisoの未露光フィル
    ムを装填し、固定焦点距離f(mm)で固定絞り値Fの
    レンズを有し、且つシャッター速度T(秒)のシャッタ
    ーを有するレンズ付きフィルムユニットであって、シス
    テム感度指数Sが0以上4.5以下であることを特徴と
    するレンズ付きフィルムユニット。ここで、システム感
    度指数S=Ev値Ev−フィルム感度指数Sv、 フィルム感度指数Sv=3.32log10(0.3×S
    viso)、 Ev値Ev=3.32log10(F2/T)、 を各々意味する。
  2. 【請求項2】前記レンズ付きフィルムユニットのシステ
    ム感度指数Sが0以上4.0以下であることを特徴とす
    る請求項1に記載のレンズ付きフィルムユニット。
  3. 【請求項3】前記レンズ付きフィルムユニットのシステ
    ム感度指数Sが0以上3.5以下であることを特徴とす
    る請求項1に記載のレンズ付きフィルムユニット。
  4. 【請求項4】前記レンズ付きフィルムユニットが最大厚
    み7mmから23mmの範囲のボディーを有することを
    特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のレンズ付き
    フィルムユニット。
  5. 【請求項5】前記未露光フィルムがシート状のフィルム
    であり、該フィルム駒サイズが短辺が7mmから14m
    m、長辺が10mmから20mmの範囲であることを特
    徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のレンズ付きフ
    ィルムユニット。
  6. 【請求項6】前記レンズ付きフィルムユニットのEv値
    が6.5以上11未満であることを特徴とする請求項1
    〜5のいずれかに記載のレンズ付きフィルムユニット。
  7. 【請求項7】前記レンズ付きフィルムユニットがGN
    o.10以下のストロボを有することを特徴とする請求
    項1〜6のいずれかに記載のレンズ付きフィルムユニッ
    ト。
  8. 【請求項8】前記レンズ付きフィルムユニットの固定焦
    点距離fが5mmから20mmの範囲であることを特徴
    とする請求項1〜7のいずれかに記載のレンズ付きフィ
    ルムユニット。
  9. 【請求項9】前記レンズ付きフィルムユニットの固定焦
    点距離fが5mmから16mmの範囲であることを特徴
    とする請求項1〜7のいずれかに記載のレンズ付きフィ
    ルムユニット。
  10. 【請求項10】前記レンズ付きフィルムユニットのシャ
    ッターのシャッター速度Tが1/150秒以上1/25
    秒以下であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか
    に記載のレンズ付きフィルムユニット。
  11. 【請求項11】前記レンズ付きフィルムユニットのレン
    ズの固定絞り値Fが2以上8.5未満であることを特徴
    とする請求項1〜10のいずれかに記載のレンズ付きフ
    ィルムユニット。
  12. 【請求項12】前記未露光フィルムのラチチュードLと
    前記システム感度指数Sが下記式(1)を満たすことを
    特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載のレンズ付
    きフィルムユニット。 4.3≦L+0.3S≦4.9 (1)
  13. 【請求項13】前記未露光フィルムのラチチュードLと
    ガンマ値γが下記式(2)を満たすことを特徴とする請
    求項1〜12のいずれかに記載のレンズ付きフィルムユ
    ニット。 1.0≦L×γ≦2.0 (2)
  14. 【請求項14】前記ラチチュードL及び前記ガンマ値が
    現像条件を変更することによって式(2)を満たすこと
    を特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載のレンズ
    付きフィルムユニット。
  15. 【請求項15】請求項1〜14のいずれかに記載のレン
    ズ付きフィルムユニットで撮影した現像済みフィルムの
    画像を、デジタル画像情報に変換し、コントラスト調整
    処理を施した後、プリント用ハロゲン化銀カラー写真感
    光材料にプリントすることを特徴とする画像出力方法。
  16. 【請求項16】請求項15に記載の画像出力方法によっ
    て得られたことを特徴とするプリント。
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