JPH10221824A - ハロゲン化銀感光材料および撮影ユニット - Google Patents
ハロゲン化銀感光材料および撮影ユニットInfo
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- JPH10221824A JPH10221824A JP2044897A JP2044897A JPH10221824A JP H10221824 A JPH10221824 A JP H10221824A JP 2044897 A JP2044897 A JP 2044897A JP 2044897 A JP2044897 A JP 2044897A JP H10221824 A JPH10221824 A JP H10221824A
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- Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 露光オーバーでも階調再現性や色再現性の優
れたハロゲン化銀感光材料を提供し、更に、このような
ハロゲン化銀感光材料を装填した撮影ユニットを提供す
る。 【解決手段】 D−LogH座標軸上の特性曲線におい
て、下記オーバー露光域の数式で示されるLogHの2
次微分階調が、負となる特性曲線を有することを特徴と
するハロゲン化銀感光材料。 オーバー露光域の数式 Log(128/S)≦LogH≦(Dmax−0.3
の濃度点に対応する露光量の対数値) 〔式中、Dは濃度、Dmaxは最大濃度値、LogHは
露光量の対数値、Sは感光材料のISO感度値を表
す。〕
れたハロゲン化銀感光材料を提供し、更に、このような
ハロゲン化銀感光材料を装填した撮影ユニットを提供す
る。 【解決手段】 D−LogH座標軸上の特性曲線におい
て、下記オーバー露光域の数式で示されるLogHの2
次微分階調が、負となる特性曲線を有することを特徴と
するハロゲン化銀感光材料。 オーバー露光域の数式 Log(128/S)≦LogH≦(Dmax−0.3
の濃度点に対応する露光量の対数値) 〔式中、Dは濃度、Dmaxは最大濃度値、LogHは
露光量の対数値、Sは感光材料のISO感度値を表
す。〕
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はハロゲン化銀感光材
料および撮影ユニットに関し、更に詳しくは、露光オー
バーでも階調再現性や色再現性に優れたハロゲン化銀感
光材料および撮影ユニットに関する。
料および撮影ユニットに関し、更に詳しくは、露光オー
バーでも階調再現性や色再現性に優れたハロゲン化銀感
光材料および撮影ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に広く普及している写真システム
は、撮影用ハロゲン化銀カラー感光材料(カラーネガフ
ィルム)をカメラに装填して撮影し、現像して得られた
所謂カラーネガからカラー印画紙にプリントしてポジカ
ラープリントを得るもの(ネガ−ポジ方式)である。最
近は、未露光のカラーネガフィルムを撮影可能な状態に
包装した撮影ユニット、所謂レンズ付フィルムの登場に
よって撮影の機会が更に増大している。
は、撮影用ハロゲン化銀カラー感光材料(カラーネガフ
ィルム)をカメラに装填して撮影し、現像して得られた
所謂カラーネガからカラー印画紙にプリントしてポジカ
ラープリントを得るもの(ネガ−ポジ方式)である。最
近は、未露光のカラーネガフィルムを撮影可能な状態に
包装した撮影ユニット、所謂レンズ付フィルムの登場に
よって撮影の機会が更に増大している。
【0003】一方、カラー写真システムの普及のなか
で、撮影用白黒ハロゲン化銀感光材料が静かなブームを
引き起こしている。カラー写真が氾濫するなかで、白黒
画像はかえって新鮮に感じ、又その独特の描写が神秘的
に感じられることによると推定される。撮影用白黒ハロ
ゲン化銀感光材料はプロからアドバンストアマチュアが
主なユーザーであったが、1995年4月に発売された
コニカ(株)の“撮りっきりコニカ白黒”によって誰で
も容易に白黒ハロゲン化銀感光材料による撮影が楽しめ
るようになった。予想外の評判に写真業界も注目せざる
を得ない状況になっている。
で、撮影用白黒ハロゲン化銀感光材料が静かなブームを
引き起こしている。カラー写真が氾濫するなかで、白黒
画像はかえって新鮮に感じ、又その独特の描写が神秘的
に感じられることによると推定される。撮影用白黒ハロ
ゲン化銀感光材料はプロからアドバンストアマチュアが
主なユーザーであったが、1995年4月に発売された
コニカ(株)の“撮りっきりコニカ白黒”によって誰で
も容易に白黒ハロゲン化銀感光材料による撮影が楽しめ
るようになった。予想外の評判に写真業界も注目せざる
を得ない状況になっている。
【0004】カラー写真感光材料でも白黒写真感光材料
でも、いずれも撮影ユニットという簡便で安価なカメラ
による普及効果の寄与が大きく、当初使い捨てカメラと
呼ばれてはいたものの、その写真品質への責任はますま
す重要になってきている。
でも、いずれも撮影ユニットという簡便で安価なカメラ
による普及効果の寄与が大きく、当初使い捨てカメラと
呼ばれてはいたものの、その写真品質への責任はますま
す重要になってきている。
【0005】当初の撮影ユニットの問題点としては、露
光不足(アンダー)があった。それに対して、高感度フ
ィルムへの変更、ストロボの装着、ストロボ光量の増
加、ファインダー視野率の工夫等がなされてきたことに
よって改善されつつあるが、新たに露光過度(オーバ
ー)の問題が顕在化してきている。
光不足(アンダー)があった。それに対して、高感度フ
ィルムへの変更、ストロボの装着、ストロボ光量の増
加、ファインダー視野率の工夫等がなされてきたことに
よって改善されつつあるが、新たに露光過度(オーバ
ー)の問題が顕在化してきている。
【0006】すなわち、晴天下、夏場、南国のビーチ等
の強い太陽光下での撮影や、あるいは近接ストロボ撮影
によって露光オーバーが発生し、それは露光アンダーと
同様に階調再現性の劣化、色再現性の劣化を引き起こ
す。また露光オーバーの場合はそのネガフィルムから印
画紙にプリントする時の、プリント時間が増大し、市中
の現像所の生産効率を低下させるという問題もある。露
光量を自動的に調整する通常のカメラと異なり、撮影ユ
ニットはかかる欠点を有している。もっとも、通常のカ
メラでも、作画意図として露光オーバーの効果を用いた
い時にも、階調再現性の劣化や色再現性の劣化が防止で
きることが要望されている。
の強い太陽光下での撮影や、あるいは近接ストロボ撮影
によって露光オーバーが発生し、それは露光アンダーと
同様に階調再現性の劣化、色再現性の劣化を引き起こ
す。また露光オーバーの場合はそのネガフィルムから印
画紙にプリントする時の、プリント時間が増大し、市中
の現像所の生産効率を低下させるという問題もある。露
光量を自動的に調整する通常のカメラと異なり、撮影ユ
ニットはかかる欠点を有している。もっとも、通常のカ
メラでも、作画意図として露光オーバーの効果を用いた
い時にも、階調再現性の劣化や色再現性の劣化が防止で
きることが要望されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明の目
的は、露光オーバーでも階調再現性や色再現性の優れた
ハロゲン化銀感光材料を提供することであり、他の目的
は、かかるハロゲン化銀感光材料を装填した撮影ユニッ
トを提供することである。
的は、露光オーバーでも階調再現性や色再現性の優れた
ハロゲン化銀感光材料を提供することであり、他の目的
は、かかるハロゲン化銀感光材料を装填した撮影ユニッ
トを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記構成により達成された。
記構成により達成された。
【0009】(1) D−LogH座標軸上の特性曲線
において、下記オーバー露光域の数式で示されるLog
Hの2次微分階調が、負となる特性曲線を有することを
特徴とするハロゲン化銀感光材料。
において、下記オーバー露光域の数式で示されるLog
Hの2次微分階調が、負となる特性曲線を有することを
特徴とするハロゲン化銀感光材料。
【0010】オーバー露光域の数式 Log(128/S)≦LogH≦(Dmax−0.3
の濃度点に対応する露光量の対数値) 〔式中、Dは濃度、Dmaxは最大濃度値、LogHは
露光量の対数値、Sは感光材料のISO感度値を表
す。〕 (2) 前記特性曲線の最少濃度値+0.1の点から、
最大濃度−0.3の点までに対応する露光ラチチュード
(ΔLogH)が2.5以上であることを特徴とする前
記1記載のハロゲン化銀感光材料。
の濃度点に対応する露光量の対数値) 〔式中、Dは濃度、Dmaxは最大濃度値、LogHは
露光量の対数値、Sは感光材料のISO感度値を表
す。〕 (2) 前記特性曲線の最少濃度値+0.1の点から、
最大濃度−0.3の点までに対応する露光ラチチュード
(ΔLogH)が2.5以上であることを特徴とする前
記1記載のハロゲン化銀感光材料。
【0011】(3) 前記特性曲線の最大濃度値が2.
5以上3.0以下であることを特徴とする前記1または
2記載のハロゲン化銀感光材料。
5以上3.0以下であることを特徴とする前記1または
2記載のハロゲン化銀感光材料。
【0012】(4) 前記ハロゲン化銀感光材料が、透
明支持体上の一方の側に、それぞれ少なくとも一層の赤
感性層、緑感性層、青感性層および非感光性層からなる
写真構成層を有することを特徴とする前記1、2または
3記載のハロゲン化銀感光材料。
明支持体上の一方の側に、それぞれ少なくとも一層の赤
感性層、緑感性層、青感性層および非感光性層からなる
写真構成層を有することを特徴とする前記1、2または
3記載のハロゲン化銀感光材料。
【0013】(5) 前記ハロゲン化銀感光材料が、透
明支持体上の一方の側に、少なくとも一層の発色カプラ
ー含有感光性層および非感光性層からなる写真構成層を
有し、該ハロゲン化銀感光材料は発色現像処理によって
モノトーンの色素画像を形成することを特徴とする前記
1、2または3記載のハロゲン化銀感光材料。
明支持体上の一方の側に、少なくとも一層の発色カプラ
ー含有感光性層および非感光性層からなる写真構成層を
有し、該ハロゲン化銀感光材料は発色現像処理によって
モノトーンの色素画像を形成することを特徴とする前記
1、2または3記載のハロゲン化銀感光材料。
【0014】(6) 前記1ないし5のいずれか1項か
ら選ばれるハロゲン化銀感光材料を、未露光の状態で撮
影可能に装填して包装した撮影ユニット。
ら選ばれるハロゲン化銀感光材料を、未露光の状態で撮
影可能に装填して包装した撮影ユニット。
【0015】(7) 透明支持体上の一方の側に、同一
感色性で感度の異なる少なくとも3層の感光性層および
非感光性層からなる写真構成層を有するハロゲン化銀感
光材料において、該3層のうちで最低感度を有する層の
最大画像濃度持ち分が、全体の30%以下であることを
特徴とするハロゲン化銀感光材料。
感色性で感度の異なる少なくとも3層の感光性層および
非感光性層からなる写真構成層を有するハロゲン化銀感
光材料において、該3層のうちで最低感度を有する層の
最大画像濃度持ち分が、全体の30%以下であることを
特徴とするハロゲン化銀感光材料。
【0016】(8) 透明支持体上の一方の側に、同一
感色性で感度の異なる少なくとも2層の感光性層および
非感光性層からなる写真構成層を有するハロゲン化銀感
光材料において、該2層のうちで最低感度を有する層
が、感度が異なる少なくとも2種以上のハロゲン化銀乳
剤を混合してなり、最高感度乳剤と最低感度乳剤の感度
差がΔLogEで0.5以上であることを特徴とするハ
ロゲン化銀感光材料。
感色性で感度の異なる少なくとも2層の感光性層および
非感光性層からなる写真構成層を有するハロゲン化銀感
光材料において、該2層のうちで最低感度を有する層
が、感度が異なる少なくとも2種以上のハロゲン化銀乳
剤を混合してなり、最高感度乳剤と最低感度乳剤の感度
差がΔLogEで0.5以上であることを特徴とするハ
ロゲン化銀感光材料。
【0017】(9) 前記7又は8のいずれか1項から
選ばれるハロゲン化銀感光材料を、未露光の状態で撮影
可能に装填して包装した撮影ユニット。
選ばれるハロゲン化銀感光材料を、未露光の状態で撮影
可能に装填して包装した撮影ユニット。
【0018】写真感光材料の特性を示すいわゆる特性曲
線は、一般に濃度Dと露光量Hの対数によるD−Log
H座標で示される。
線は、一般に濃度Dと露光量Hの対数によるD−Log
H座標で示される。
【0019】画像が形成されうる領域を有効露光域と言
い、実質的には最少濃度値+0.1の濃度点に対応する
露光量から、最大濃度−0.3の濃度点に対応する露光
量までの領域を示す。この有効露光域においては、理論
的に画像を記録することができる。有効露光域は、アン
ダー露光域、ノーマル(適正)露光域、オーバー露光域
からなり、通常はノーマル露光域で撮影されることが感
光材料の特性を充分活かすことができて最も好ましい。
またカメラにおいては、かかるノーマル露光域に合致す
るように絞りやシャッター速度が手動または自動で設定
される。アンダー露光域では光量が少なすぎて、またオ
ーバー露光域では光量が多すぎて被写体の情報を充分に
記録することができない。
い、実質的には最少濃度値+0.1の濃度点に対応する
露光量から、最大濃度−0.3の濃度点に対応する露光
量までの領域を示す。この有効露光域においては、理論
的に画像を記録することができる。有効露光域は、アン
ダー露光域、ノーマル(適正)露光域、オーバー露光域
からなり、通常はノーマル露光域で撮影されることが感
光材料の特性を充分活かすことができて最も好ましい。
またカメラにおいては、かかるノーマル露光域に合致す
るように絞りやシャッター速度が手動または自動で設定
される。アンダー露光域では光量が少なすぎて、またオ
ーバー露光域では光量が多すぎて被写体の情報を充分に
記録することができない。
【0020】本発明にかかわる、オーバー露光域につい
て以下に述べる。
て以下に述べる。
【0021】本発明においてオーバー露光域とは、該ノ
ーマル露光域よりも高露光域側であって、かつ最大濃度
−0.3の濃度点に対応する露光量の対数値までの領
域、より詳しくは、写真感光材料のISO感度値をS、
現像されて得られた濃度をD、その最大濃度値をDma
x、露光量をH、で表した時、D−LogH座標におけ
る特性曲線において、Log(128/S)≦LogH
≦(Dmax−0.3の濃度点に対応する露光量の対数
値)をオーバー露光域と定義する。
ーマル露光域よりも高露光域側であって、かつ最大濃度
−0.3の濃度点に対応する露光量の対数値までの領
域、より詳しくは、写真感光材料のISO感度値をS、
現像されて得られた濃度をD、その最大濃度値をDma
x、露光量をH、で表した時、D−LogH座標におけ
る特性曲線において、Log(128/S)≦LogH
≦(Dmax−0.3の濃度点に対応する露光量の対数
値)をオーバー露光域と定義する。
【0022】本発明において2次微分階調が負となる特
性曲線とは、露光量の増大する方向に対して特性曲線の
傾きが低下していく状況を有する特性曲線形状を示し、
具体的には、D−LogE座標における特性曲線におい
て、高濃度側に凸になる形状を示すものである。最大濃
度値−0.3の点まで直線を保っている従来の特性曲線
とは異なることがわかる。
性曲線とは、露光量の増大する方向に対して特性曲線の
傾きが低下していく状況を有する特性曲線形状を示し、
具体的には、D−LogE座標における特性曲線におい
て、高濃度側に凸になる形状を示すものである。最大濃
度値−0.3の点まで直線を保っている従来の特性曲線
とは異なることがわかる。
【0023】本発明において好ましくは、前記特性曲線
において、最少濃度値+0.1の点から、最大濃度−
0.3の点までに対応する露光ラチチュード(ΔLog
E)が2.5以上であることである。2.5より小さい
と、本発明の効果が低減する。
において、最少濃度値+0.1の点から、最大濃度−
0.3の点までに対応する露光ラチチュード(ΔLog
E)が2.5以上であることである。2.5より小さい
と、本発明の効果が低減する。
【0024】また本発明において好ましくは、最大濃度
値が2.5以上3.0以下であることである。3.0よ
り大きいと、本発明の効果が低減するだけでなく、ハロ
ゲン化銀やカプラー等の素材の使用量が増大し、無駄に
なる。また、2.5より小さいと、画像が全体に軟調に
なりすぎて好ましくない。
値が2.5以上3.0以下であることである。3.0よ
り大きいと、本発明の効果が低減するだけでなく、ハロ
ゲン化銀やカプラー等の素材の使用量が増大し、無駄に
なる。また、2.5より小さいと、画像が全体に軟調に
なりすぎて好ましくない。
【0025】本発明は、従来の白黒ハロゲン化銀感光材
料に適用することができる。白黒ハロゲン化銀感光材料
の特性曲線は、露光後、白黒現像液の活性度等を操作す
ることにより、軟調から硬調まで変更することが可能で
ある。しかしながら、本発明のような特性曲線を得るに
は、現像処理の操作では困難であるため、白黒ハロゲン
化銀感光材料の設計、製造において本発明を意図する必
要がある。
料に適用することができる。白黒ハロゲン化銀感光材料
の特性曲線は、露光後、白黒現像液の活性度等を操作す
ることにより、軟調から硬調まで変更することが可能で
ある。しかしながら、本発明のような特性曲線を得るに
は、現像処理の操作では困難であるため、白黒ハロゲン
化銀感光材料の設計、製造において本発明を意図する必
要がある。
【0026】本発明は、透明支持体上の一方の側に、そ
れぞれ少なくとも一層の赤感性層、緑感性層、青感性層
および非感光性層からなる写真構成層を有するハロゲン
化銀カラー感光材料に適用することができる。この場
合、特性曲線は赤感性層、緑感性層、青感性層の3本あ
るが、少なくとも一つが本発明を満足していれば良い
が、好ましくは3本全てが本発明を満足していることで
ある。最大濃度値については緑感性層が本発明を満足し
ていれば良い。
れぞれ少なくとも一層の赤感性層、緑感性層、青感性層
および非感光性層からなる写真構成層を有するハロゲン
化銀カラー感光材料に適用することができる。この場
合、特性曲線は赤感性層、緑感性層、青感性層の3本あ
るが、少なくとも一つが本発明を満足していれば良い
が、好ましくは3本全てが本発明を満足していることで
ある。最大濃度値については緑感性層が本発明を満足し
ていれば良い。
【0027】本発明は、透明支持体上の一方の側に、同
一感色性で感度の異なる2層の感光性層および非感光性
層からなる写真構成層を有するハロゲン化銀感光材料に
おいて、該2層のうちで最低感度を有する層の最大画像
濃度持ち分を、全体の50%以下、好ましくは10%以
上45%以下とすることによって達成可能である。
一感色性で感度の異なる2層の感光性層および非感光性
層からなる写真構成層を有するハロゲン化銀感光材料に
おいて、該2層のうちで最低感度を有する層の最大画像
濃度持ち分を、全体の50%以下、好ましくは10%以
上45%以下とすることによって達成可能である。
【0028】本発明において好ましくは、透明支持体上
の一方の側に、同一感色性で感度の異なる少なくとも3
層の感光性層および非感光性層からなる写真構成層を有
するハロゲン化銀感光材料において、該少なくとも3層
のうちで最低感度を有する層の最大画像濃度持ち分を、
全体の30%以下、好ましくは10%以上28%以下と
することによって達成可能である。
の一方の側に、同一感色性で感度の異なる少なくとも3
層の感光性層および非感光性層からなる写真構成層を有
するハロゲン化銀感光材料において、該少なくとも3層
のうちで最低感度を有する層の最大画像濃度持ち分を、
全体の30%以下、好ましくは10%以上28%以下と
することによって達成可能である。
【0029】かかる最低感度を有する層の最大画像濃度
持ち分を低下させるには、最低感度層の銀塗布量、カプ
ラー塗布量、あるいはその両方を通常よりも減らせば良
い。
持ち分を低下させるには、最低感度層の銀塗布量、カプ
ラー塗布量、あるいはその両方を通常よりも減らせば良
い。
【0030】特定の層の最大画像濃度持ち分を確認する
方法は、該特定層のみを透明支持体に塗設して現像し、
その最大濃度を測定する方法や、他の層とともに積層さ
れた状態の感光材料を現像し、他の層を剥離してその最
大濃度を測定する方法がある。また、他の層とともに積
層された状態の感光材料を現像し、断層の超薄切片を作
成してその特定層の最大濃度を光学顕微鏡を通して測定
する方法もある。
方法は、該特定層のみを透明支持体に塗設して現像し、
その最大濃度を測定する方法や、他の層とともに積層さ
れた状態の感光材料を現像し、他の層を剥離してその最
大濃度を測定する方法がある。また、他の層とともに積
層された状態の感光材料を現像し、断層の超薄切片を作
成してその特定層の最大濃度を光学顕微鏡を通して測定
する方法もある。
【0031】また本発明は、透明支持体上の一方の側
に、同一感色性で感度の異なる少なくとも3層の感光性
層および非感光性層からなる写真構成層を有するハロゲ
ン化銀感光材料において、該3層のうちで最低感度を有
する層に対して、感度が異なる少なくとも2種以上のハ
ロゲン化銀乳剤を添加し、最高感度乳剤と最低感度乳剤
の感度差がΔLogHで0.5以上とすることによって
達成可能である。
に、同一感色性で感度の異なる少なくとも3層の感光性
層および非感光性層からなる写真構成層を有するハロゲ
ン化銀感光材料において、該3層のうちで最低感度を有
する層に対して、感度が異なる少なくとも2種以上のハ
ロゲン化銀乳剤を添加し、最高感度乳剤と最低感度乳剤
の感度差がΔLogHで0.5以上とすることによって
達成可能である。
【0032】かかる感度差を有する2種以上の乳剤は、
その平均粒径が異なった物を組み合わせたり、化学増感
の施し方が異なった物を組み合わせたりして実施するこ
とができる。
その平均粒径が異なった物を組み合わせたり、化学増感
の施し方が異なった物を組み合わせたりして実施するこ
とができる。
【0033】また本発明において、透明支持体上の一方
の側に、同一感色性で単一の感光性層および非感光性層
からなる写真構成層を有するハロゲン化銀感光材料の場
合は、該単一層中に感度の異なる2種の乳剤を添加し、
最低感度乳剤の添加比率を銀換算で全体の40%以下、
好ましくは10%以上35%以下とすることによって達
成可能である。
の側に、同一感色性で単一の感光性層および非感光性層
からなる写真構成層を有するハロゲン化銀感光材料の場
合は、該単一層中に感度の異なる2種の乳剤を添加し、
最低感度乳剤の添加比率を銀換算で全体の40%以下、
好ましくは10%以上35%以下とすることによって達
成可能である。
【0034】また本発明において好ましくは、透明支持
体上の一方の側に、同一感色性で単一の感光性層および
非感光性層からなる写真構成層を有するハロゲン化銀感
光材料の場合は、該単一層中に感度の異なる3種以上の
乳剤を添加し、最低感度乳剤の添加比率を銀換算で全体
の35%以下、好ましくは10%以上30%以下とする
ことによって達成可能である。
体上の一方の側に、同一感色性で単一の感光性層および
非感光性層からなる写真構成層を有するハロゲン化銀感
光材料の場合は、該単一層中に感度の異なる3種以上の
乳剤を添加し、最低感度乳剤の添加比率を銀換算で全体
の35%以下、好ましくは10%以上30%以下とする
ことによって達成可能である。
【0035】本発明は、通常のハロゲン化銀カラー感光
材料、好ましくは撮影用ハロゲン化銀カラー感光材料に
適用することができる。
材料、好ましくは撮影用ハロゲン化銀カラー感光材料に
適用することができる。
【0036】本発明は、透明支持体上の一方の側に、少
なくとも一層のハロゲン化銀含有感光性層および非感光
性層からなる写真構成層を有する白黒ハロゲン化銀感光
材料であって、該白黒ハロゲン化銀感光材料を白黒現像
処理することによって銀画像を形成するものである白黒
ハロゲン化銀感光材料に適用することができる。
なくとも一層のハロゲン化銀含有感光性層および非感光
性層からなる写真構成層を有する白黒ハロゲン化銀感光
材料であって、該白黒ハロゲン化銀感光材料を白黒現像
処理することによって銀画像を形成するものである白黒
ハロゲン化銀感光材料に適用することができる。
【0037】また本発明は、透明支持体上の一方の側
に、少なくとも一層の発色カプラー含有感光性層および
非感光性層からなる写真構成層を有し、該ハロゲン化銀
感光材料を発色現像処理することによってモノトーンの
色素画像を形成するものであるハロゲン化銀感光材料に
適用することができる。
に、少なくとも一層の発色カプラー含有感光性層および
非感光性層からなる写真構成層を有し、該ハロゲン化銀
感光材料を発色現像処理することによってモノトーンの
色素画像を形成するものであるハロゲン化銀感光材料に
適用することができる。
【0038】発色現像処理することによってモノトーン
の色素画像を形成するには、通常のハロゲン化銀カラー
感光材料に用いられている、イエロー、マゼンタ、シア
ンの各カプラーを適宜混合して同一層中に含有させるこ
とによって達成できる。
の色素画像を形成するには、通常のハロゲン化銀カラー
感光材料に用いられている、イエロー、マゼンタ、シア
ンの各カプラーを適宜混合して同一層中に含有させるこ
とによって達成できる。
【0039】この、イエロー、マゼンタ、シアンカプラ
ーを混合して黒色色素画像を形成する技術については、
米国特許第2,181,944号、同2,186,73
6号、同4,368,255号、同5,141,844
号、特開昭57−56838号、同57−58147
号、同58−215645号、特開平3−107144
号、同6−214357号、同7−199421号、特
表平6−505580号等に示されている。
ーを混合して黒色色素画像を形成する技術については、
米国特許第2,181,944号、同2,186,73
6号、同4,368,255号、同5,141,844
号、特開昭57−56838号、同57−58147
号、同58−215645号、特開平3−107144
号、同6−214357号、同7−199421号、特
表平6−505580号等に示されている。
【0040】また本発明においては、発色現像処理する
ことによってモノトーンの色素画像を形成するには、黒
色色素画像形成型カプラーを用いることもできる。
ことによってモノトーンの色素画像を形成するには、黒
色色素画像形成型カプラーを用いることもできる。
【0041】本発明において黒色色素画像形成型カプラ
ーとは、所謂ブラックカプラーとも呼ばれる、発色現像
主薬の酸化体とのカップリングによって黒色色素画像を
形成するものである。黒色色素画像形成型カプラーとし
ては、特開昭52−42725号、特公昭57−498
91号、同58−9938号、同58−10737号等
に示されるm−アミノフェノール化合物、特公昭57−
49892号、同59−46378号に示されるピラゾ
ロン化合物、特公昭63−59126号に示されるレゾ
ルシン化合物、特公平3−369号に示されるレゾルシ
ノール化合物、特開昭55−149943号に示される
ヒドロキシナフタレン化合物等があり、これらのいずれ
も利用することができる。
ーとは、所謂ブラックカプラーとも呼ばれる、発色現像
主薬の酸化体とのカップリングによって黒色色素画像を
形成するものである。黒色色素画像形成型カプラーとし
ては、特開昭52−42725号、特公昭57−498
91号、同58−9938号、同58−10737号等
に示されるm−アミノフェノール化合物、特公昭57−
49892号、同59−46378号に示されるピラゾ
ロン化合物、特公昭63−59126号に示されるレゾ
ルシン化合物、特公平3−369号に示されるレゾルシ
ノール化合物、特開昭55−149943号に示される
ヒドロキシナフタレン化合物等があり、これらのいずれ
も利用することができる。
【0042】特に好ましい黒色色素画像形成型カプラー
は、m−アミノフェノール化合物であり、特公昭57−
49891号の例示化合物(1)から(82)のものが
有用である。
は、m−アミノフェノール化合物であり、特公昭57−
49891号の例示化合物(1)から(82)のものが
有用である。
【0043】また本発明においては、ブラックカプラー
によって、或いはイエロー、マゼンタ、シアンカプラー
の混合によって白黒画像を得るほかに、レッド(赤発
色)カプラーとブルー(青発色)カプラーの混合によっ
てモノトーン画像を得ることもできる。レッドカプラー
の具体例としては、活性メチレン基にシアノ基が結合し
たケトメチン型カプラーがあり、ブルーカプラーの具体
例としては、6位にトリフロロメチル基、スルホニルメ
チル基のような電子吸引基を有するピラゾロアゾール型
カプラーがある。
によって、或いはイエロー、マゼンタ、シアンカプラー
の混合によって白黒画像を得るほかに、レッド(赤発
色)カプラーとブルー(青発色)カプラーの混合によっ
てモノトーン画像を得ることもできる。レッドカプラー
の具体例としては、活性メチレン基にシアノ基が結合し
たケトメチン型カプラーがあり、ブルーカプラーの具体
例としては、6位にトリフロロメチル基、スルホニルメ
チル基のような電子吸引基を有するピラゾロアゾール型
カプラーがある。
【0044】本発明において、モノトーン画像を形成す
るためのカプラーを含有するハロゲン化銀感光材料は、
露光後、発色現像液で処理する工程を有する一般的なカ
ラー現像処理によってモノクロ画像を形成することがで
きる。
るためのカプラーを含有するハロゲン化銀感光材料は、
露光後、発色現像液で処理する工程を有する一般的なカ
ラー現像処理によってモノクロ画像を形成することがで
きる。
【0045】カラー現像処理としては、市中において広
く実施されているイーストマンコダック社製C−41処
理や、コニカ(株)製CNK−4処理、富士フイルム
(株)製CN−16処理が好ましい。
く実施されているイーストマンコダック社製C−41処
理や、コニカ(株)製CNK−4処理、富士フイルム
(株)製CN−16処理が好ましい。
【0046】本発明においては、カラー現像処理済の本
発明のモノクロ画像ネガフィルムから、白黒印画紙やカ
ラー印画紙にプリントして、モノクロ画像を得ることが
できるが、特にカラー印画紙にプリントしてセピア調の
モノクロ画像プリントを得ることが好ましい。
発明のモノクロ画像ネガフィルムから、白黒印画紙やカ
ラー印画紙にプリントして、モノクロ画像を得ることが
できるが、特にカラー印画紙にプリントしてセピア調の
モノクロ画像プリントを得ることが好ましい。
【0047】セピア色とは一般には、ごく暗い黄色であ
って、JIS Z 8721(三属性による色の表示方
法)において、10YR 2.5/2と記載されてい
る。またJIS Z 8701(XYZ表色系及びX1
0Y10Z10表色系による色の表示方法)において
は、黄から黄赤に属する色である。これらについては
「色彩科学事典」(日本色彩学会編)等に記載がある。
また「色の名前ポケット図鑑」(福田邦夫、主婦の友
社)にはオフセット印刷での網点密度C60,M74,
Y85,B57で表示され、代表色が示されている。
って、JIS Z 8721(三属性による色の表示方
法)において、10YR 2.5/2と記載されてい
る。またJIS Z 8701(XYZ表色系及びX1
0Y10Z10表色系による色の表示方法)において
は、黄から黄赤に属する色である。これらについては
「色彩科学事典」(日本色彩学会編)等に記載がある。
また「色の名前ポケット図鑑」(福田邦夫、主婦の友
社)にはオフセット印刷での網点密度C60,M74,
Y85,B57で表示され、代表色が示されている。
【0048】
【外1】
【0049】本発明のハロゲン化銀感光材料を、未露光
の状態で、撮影可能に装填して包装した撮影ユニットと
することによりその効果を最大限に発揮する。すなわ
ち、露出制御機構を持っていない撮影ユニット等の簡便
型カメラにおいては、露光オーバーになっても破綻しに
くくなり、有効である。また、簡易ストロボであって発
光量を制御できない撮影ユニット等の簡便型カメラにお
いても、近接撮影による露光オーバーに対して有効であ
る。図7に撮影ユニットの例を示す。
の状態で、撮影可能に装填して包装した撮影ユニットと
することによりその効果を最大限に発揮する。すなわ
ち、露出制御機構を持っていない撮影ユニット等の簡便
型カメラにおいては、露光オーバーになっても破綻しに
くくなり、有効である。また、簡易ストロボであって発
光量を制御できない撮影ユニット等の簡便型カメラにお
いても、近接撮影による露光オーバーに対して有効であ
る。図7に撮影ユニットの例を示す。
【0050】本発明の効果としては、露光オーバーにな
ってもプリントのハイライト部分の階調や色が良好に再
現される。特に露出制御機構を持っていない撮影ユニッ
ト等の簡便型カメラにおいて有効である。また近接スト
ロボでもプリントのハイライト部分がとばず、再現され
易くなる。特に簡易ストロボであって発光量を制御でき
ない撮影ユニット等の簡便型カメラにおいて有効であ
る。さらにはハイライト部分の色再現が安定化し、撮影
光源の色温度依存性が小さくなる。ハロゲン化銀カラー
感光材料の場合は、IIE効果が抑制されるため、ハイ
ライト部分の原色が派手になりすぎない。露出オーバー
になりやすい夏場でも、市中の現像所において、印画紙
へのプリント時間が短くてすむので、現像所の生産効率
が改善される。
ってもプリントのハイライト部分の階調や色が良好に再
現される。特に露出制御機構を持っていない撮影ユニッ
ト等の簡便型カメラにおいて有効である。また近接スト
ロボでもプリントのハイライト部分がとばず、再現され
易くなる。特に簡易ストロボであって発光量を制御でき
ない撮影ユニット等の簡便型カメラにおいて有効であ
る。さらにはハイライト部分の色再現が安定化し、撮影
光源の色温度依存性が小さくなる。ハロゲン化銀カラー
感光材料の場合は、IIE効果が抑制されるため、ハイ
ライト部分の原色が派手になりすぎない。露出オーバー
になりやすい夏場でも、市中の現像所において、印画紙
へのプリント時間が短くてすむので、現像所の生産効率
が改善される。
【0051】本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤は特
に制限はなく、リサーチ・ディスクロージャー(RDと
標記する)308119に記載されているものなどを用
いることができる。
に制限はなく、リサーチ・ディスクロージャー(RDと
標記する)308119に記載されているものなどを用
いることができる。
【0052】以下に記載箇所を示す。
【0053】 項 目 RD308119 ヨード組織 993I−A項 製造方法 993I−A項 及び994 E項 晶癖 正常晶 994 E項 双晶 994 E項 エピタキシャル 994 E項 ハロゲン組成 一様 993I−B項 一様でない 993I−B項 ハロゲンコンバージョン 994I−C項 ハロゲン 置換 994I−C項 金属含有 995I−D項 単分散 995I−F項 溶媒添加 995I−F項 脱塩 995II−A項 本発明においてハロゲン化銀乳剤は物理熟成、本発明に
よる化学熟成、分光増感を行った乳剤を使用する。この
ような工程で使用される添加剤としてはRD1764
3、同18716、同308119に記載されている。
以下に記載箇所を示す。
よる化学熟成、分光増感を行った乳剤を使用する。この
ような工程で使用される添加剤としてはRD1764
3、同18716、同308119に記載されている。
以下に記載箇所を示す。
【0054】 項 目 RD308119 RD17643 RD18716 分光増感剤 996 IVA.A−J 23−24 648−9 強色増感剤 996 IVA−E,J 23−24 648−9 カブリ防止剤 998 VI 24−25 649 安定剤 998 VI 24−25 649 色濁り防止剤 1002 VII−I項 25 650 色素画像安定剤 1001 VII−J項 25 増白剤 998 V 24 光吸収剤 1003 VIII 25〜26 光散乱剤 1003 VIII フィルター染料 1003 VIII 25〜26 バインダー 1003 IX 26 651 スタチック防止剤 1006 XIII 27 650 硬膜剤 1004 X 26 651 可塑剤 1006 XII 27 650 潤滑剤 1006 XII 27 650 活性剤・塗布助剤 1005 XI 26〜27 650 マット剤 1007 XVI 現像剤(感光材料中に含有)1011 XX−B項
【0055】
【実施例】以下に本発明を実施例にてより詳細に説明す
るが、本発明はこれに限定されるものではない。
るが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0056】以下の実施例に示す添加量は、1m2当た
りのグラム数で表す。但し、ハロゲン化銀とコロイド銀
は銀の量に換算し、増感色素(SDで示す)は銀1モル
当たりのモル数で示した。
りのグラム数で表す。但し、ハロゲン化銀とコロイド銀
は銀の量に換算し、増感色素(SDで示す)は銀1モル
当たりのモル数で示した。
【0057】実施例1 下引き層を施したトリアセチルセルロースフィルム支持
体上に下記に示すような組成の各層を順次支持体側から
形成して多層カラー写真感光材料試料No.101を作
製した。
体上に下記に示すような組成の各層を順次支持体側から
形成して多層カラー写真感光材料試料No.101を作
製した。
【0058】第1層(ハレーション防止層) 黒色コロイド銀 0.16 UV−1 0.3 CM−1 0.044 OIL−1 0.044 ゼラチン 1.33 第2層(中間層) AS−1 0.160 OIL−1 0.20 ゼラチン 1.40 第3層(低感度赤感色性層) 沃臭化銀a 0.12 沃臭化銀b 0.50 SD−1 3.0×10-5 SD−2 1.5×10-4 SD−3 3.0×10-4 SD−4 3.0×10-6 C−1 0.51 CC−1 0.047 OIL−2 0.45 AS−2 0.005 ゼラチン 1.40。
【0059】第4層(中感度赤感色性層) 沃臭化銀c 0.64 SD−1 3.0×10-5 SD−2 1.5×10-4 SD−3 3.0×10-4 C−2 0.22 CC−1 0.028 DI−1 0.002 OIL−2 0.21 AS−3 0.006 ゼラチン 0.87 第5層(高感度赤感色性層) 沃臭化銀c 0.13 沃臭化銀d 1.14 SD−1 3.0×10-5 SD−2 1.5×10-4 SD−3 3.0×10-4 C−2 0.17 CC−1 0.029 DI−1 0.027 OIL−2 0.23 AS−3 0.013 ゼラチン 1.23。
【0060】第6層(中間層) OIL−1 0.29 AS−1 0.23 ゼラチン 1.00 第7層(低感度緑感色性層) 沃臭化銀a 0.245 沃臭化銀b 0.105 SD−4 5.0×10-4 SD−5 5.0×10-4 M−1 0.21 CM−2 0.039 OIL−1 0.25 AS−2 0.003 AS−4 0.063 ゼラチン 0.98 第8層(中間層) M−1 0.03 CM−2 0.005 OIL−1 0.16 AS−1 0.11 ゼラチン 0.80 第9層(中感度緑感色性層) 沃臭化銀e 0.87 SD−6 3.0×10-4 SD−7 6.0×10-5 SD−8 4.0×10-5 M−1 0.17 CM−2 0.048 CM−3 0.059 DI−2 0.012 OIL−1 0.29 AS−4 0.05 AS−2 0.005 ゼラチン 1.43。
【0061】第10層(高感度緑感色性層) 沃臭化銀f 1.19 SD−6 4.0×10-4 SD−7 8.0×10-5 SD−8 5.0×10-5 M−1 0.09 CM−3 0.020 DI−3 0.005 OIL−1 0.11 AS−4 0.026 AS−5 0.014 AS−6 0.006 ゼラチン 0.78 第11層(イエローフィルター層) 黄色コロイド銀 0.05 OIL−1 0.18 AS−7 0.16 ゼラチン 1.00 第12層(低感度青感色性層) 沃臭化銀g 0.29 沃臭化銀h 0.19 SD−9 8.0×10-4 SD−10 3.1×10-4 Y−1 0.91 DI−4 0.022 OIL−1 0.37 AS−2 0.002 ゼラチン 1.29。
【0062】第13層(高感度青感色性層) 沃臭化銀h 0.13 沃臭化銀i 1.00 SD−9 4.4×10-4 SD−10 1.5×10-4 Y−1 0.48 DI−4 0.019 OIL−1 0.21 AS−2 0.004 ゼラチン 1.55 第14層(第1保護層) 沃臭化銀j 0.30 UV−1 0.055 UV−2 0.110 OIL−2 0.63 ゼラチン 1.32 第15層(第2保護層) PM−1 0.15 PM−2 0.04 WAX−1 0.02 D−1 0.001 ゼラチン 0.55 上記沃臭化銀a〜jの特徴を下記に表示する(平均粒径
とは同体積の立方体の一辺長)。
とは同体積の立方体の一辺長)。
【0063】 乳剤No. 平均粒径(μm) 平均AgI量(mol%) 直径/厚み比 沃臭化銀a 0.30 2.0 1.0 b 0.40 8.0 1.4 c 0.60 7.0 3.1 d 0.74 7.0 5.0 e 0.60 7.0 4.1 f 0.65 8.7 6.5 g 0.40 2.0 4.0 h 0.65 8.0 1.4 i 1.00 8.0 2.0 j 0.05 2.0 1.0 上記j以外の各乳剤に前述の増感色素を添加、熟成した
後、トリフォスフィンセレナイド、チオ硫酸ナトリウ
ム、塩化金酸、チオシアン酸カリウムを添加し、常法に
従い、かぶり、感度関係が最適になるように化学増感を
施した。
後、トリフォスフィンセレナイド、チオ硫酸ナトリウ
ム、塩化金酸、チオシアン酸カリウムを添加し、常法に
従い、かぶり、感度関係が最適になるように化学増感を
施した。
【0064】尚、上記の組成物の他に、塗布助剤SU−
1、SU−2、SU−3、分散助剤SU−4、粘度調整
剤V−1、安定剤ST−1、ST−2、カブリ防止剤A
F−1、重量平均分子量:10,000及び重量平均分
子量:1,100,000の2種のポリビニルピロリド
ン(AF−2)、抑制剤AF−3、AF−4、AF−
5、硬膜剤H−1、H−2及び防腐剤Ase−1を添加
した。
1、SU−2、SU−3、分散助剤SU−4、粘度調整
剤V−1、安定剤ST−1、ST−2、カブリ防止剤A
F−1、重量平均分子量:10,000及び重量平均分
子量:1,100,000の2種のポリビニルピロリド
ン(AF−2)、抑制剤AF−3、AF−4、AF−
5、硬膜剤H−1、H−2及び防腐剤Ase−1を添加
した。
【0065】上記試料に用いた化合物の構造を以下に示
す。
す。
【0066】
【化1】
【0067】
【化2】
【0068】
【化3】
【0069】
【化4】
【0070】
【化5】
【0071】
【化6】
【0072】
【化7】
【0073】
【化8】
【0074】
【化9】
【0075】前記試料101の第3層の沃臭化銀a、b
とC−1、CC−1、OIL−2、第4層のC−2とC
C−1、第7層の沃臭化銀a、bとM−1、CM−2、
OIL−1、第12層の沃臭化銀g、hとY−1、OI
L−1、第13層のY−1の量をそれぞれ以下のように
変更する以外は同様にして試料102を作成した。
とC−1、CC−1、OIL−2、第4層のC−2とC
C−1、第7層の沃臭化銀a、bとM−1、CM−2、
OIL−1、第12層の沃臭化銀g、hとY−1、OI
L−1、第13層のY−1の量をそれぞれ以下のように
変更する以外は同様にして試料102を作成した。
【0076】第3層 沃臭化銀a 0.06 沃臭化銀b 0.25 C−1 0.26 CC−1 0.02 OIL−2 0.25 第4層 C−2 0.32 CC−1 0.04 第7層 沃臭化銀a 0.163 沃臭化銀b 0.07 M−1 0.14 CM−2 0.026 OIL−1 0.17 第12層 沃臭化銀g 0.20 沃臭化銀h 0.13 Y−1 0.61 OIL−1 0.25 第13層 Y−1 0.60 ただし、第3層、第4層、第7層、第12層、第13層
の増感色素も沃臭化銀と同じ割合で変更した。
の増感色素も沃臭化銀と同じ割合で変更した。
【0077】試料101、102に対してセンシトメト
リー測定用ステップ露光(1/125秒)を与え、以下
の現像処理を施した。
リー測定用ステップ露光(1/125秒)を与え、以下
の現像処理を施した。
【0078】 《発色現像処理》 (処理工程) 工 程 処理時間 処理温度 補給量* 発色現像 3分15秒 38±0.3℃ 780ml 漂 白 45秒 38±2.0℃ 150ml 定 着 1分30秒 38±2.0℃ 830ml 安 定 60秒 38±5.0℃ 830ml 乾 燥 60秒 55±5.0℃ − *補充量は感光材料1m2当りの値である。
【0079】〈処理剤の調製〉 (発色現像液組成) 水 800ml 炭酸カリウム 30g 炭酸水素ナトリウム 2.5g 亜硫酸カリウム 3.0g 臭化ナトリウム 1.3g 沃化カリウム 1.2mg ヒドロキシアミン硫酸塩 2.5g 塩化ナトリウム 0.6g 4−アミノ−3−メチル−N−エチル− N−(β−ヒドロキシエチル)アニリン硫酸塩 4.5g ジエチレンテトラアミン5酢酸 3.0g 水酸化カリウム 1.2g 水を加えて1.0lに仕上げ、水酸化カリウム又は20
%硫酸を用いてpH10.06に調整する。
%硫酸を用いてpH10.06に調整する。
【0080】 (発色現像補充液組成) 水 800ml 炭酸カリウム 35g 炭酸水素ナトリウム 3.0g 亜硫酸カリウム 5.0g 臭化ナトリウム 0.4g ヒドロキシアミン硫酸塩 3.1g 4−アミノ−3−メチル−N−エチル− N−(β−ヒドロキシエチル)アニリン硫酸塩 6.3g ジエチレンテトラアミン5酢酸 3.0g 水酸化カリウム 2.0g 水を加えて1.0lに仕上げ、水酸化カリウム又は20
%硫酸を用いてpH10.18に調整する。
%硫酸を用いてpH10.18に調整する。
【0081】 (漂白液組成) 水 700ml 1,3−ジアミノプロパン四酢酸鉄(III)アンモニウム 125g エチレンジアミン四酢酸 2g 硝酸ナトリウム 40g 臭化アンモニウム 150g 氷酢酸 40g 水を加えて1.0lに仕上げ、アンモニア水又は氷酢酸
を用いてpH4.4に調整する。
を用いてpH4.4に調整する。
【0082】 (漂白補充液組成) 水 700ml 1,3−ジアミノプロパン四酢酸鉄(III)アンモニウム 175g エチレンジアミン四酢酸 2g 硝酸ナトリウム 50g 臭化アンモニウム 200g 氷酢酸 56g 水を加えて1.0lに仕上げ、アンモニア水又は氷酢酸
を用いてpH4.4に調整する。
を用いてpH4.4に調整する。
【0083】 (定着液処方) 水 800ml チオシアン酸アンモニウム 120g チオ硫酸アンモニウム 150g 亜硫酸ナトリウム 15g エチレンジアミン四酢酸 2g 水を加えて1.0lに仕上げ、アンモニア水又は氷酢酸
を用いてpH6.2に調整する。
を用いてpH6.2に調整する。
【0084】 (定着補充液処方) 水 800ml チオシアン酸アンモニウム 150g チオ硫酸アンモニウム 180g 亜硫酸ナトリウム 20g エチレンジアミン四酢酸 2g 水を加えて1.0lに仕上げ、アンモニア水又は氷酢酸
を用いてpH6.5に調整する。
を用いてpH6.5に調整する。
【0085】 (安定液及び安定補充液処方) 水 900ml p−オクチルフェノール・エチレンオキシド・10モル付加物 2.0g ジメチロール尿素 0.5g ヘキサメチレンテトラミン 0.2g 1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン 0.1g シロキサン(UCC製L−77) 0.1g アンモニア水 0.5ml 水を加えて1.0lに仕上げ、アンモニア水又は50%
硫酸を用いてpH8.5に調整する。
硫酸を用いてpH8.5に調整する。
【0086】得られた試料について、X−rite社製
濃度測定器Model310Tにより、ステータスM条
件にて測定し、露光量との関係をD−logE座標軸上
に特性曲線として示した。試料101は図3、試料10
2は図4の特性曲線となった。なお、試料101及び1
02の写真特性を表1に示す。なお、試料102の低感
度赤感色性層および低感度青感色性層の画像濃度持分は
それぞれ29%、45%であった。
濃度測定器Model310Tにより、ステータスM条
件にて測定し、露光量との関係をD−logE座標軸上
に特性曲線として示した。試料101は図3、試料10
2は図4の特性曲線となった。なお、試料101及び1
02の写真特性を表1に示す。なお、試料102の低感
度赤感色性層および低感度青感色性層の画像濃度持分は
それぞれ29%、45%であった。
【0087】
【表1】
【0088】一方、試料101、102をそれぞれ、一
般的な写真フォーマットである135サイズ規格に裁
断、穿孔し、パトローネに収納してコニカ(株)製撮影
ユニット本体「撮りっ切りコニカミニフラッシュ」に装
填し、ストロボ使用で近接人物撮影及び快晴下での屋外
ポートレート撮影をおこなった。また、マクベス社製カ
ラーチェッカーを全撮影シーンに写し込んだ。
般的な写真フォーマットである135サイズ規格に裁
断、穿孔し、パトローネに収納してコニカ(株)製撮影
ユニット本体「撮りっ切りコニカミニフラッシュ」に装
填し、ストロボ使用で近接人物撮影及び快晴下での屋外
ポートレート撮影をおこなった。また、マクベス社製カ
ラーチェッカーを全撮影シーンに写し込んだ。
【0089】撮影終了後、前記と同じ現像処理して得ら
れた各試料を、コニカ(株)製カラープリンター;KC
P−5N3IIにより、コニカ(株)製カラー印画紙;Q
AペーパータイプA6にプリントし、現像処理(コニカ
CPK−20P−1)を行ってそれぞれ2Lサイズのカ
ラープリントを得た。ただし、プリント条件としてカラ
ーチェッカーのニュートラルNo.5のカラーパッチの
色がオリジナルと同じになるように調整した。
れた各試料を、コニカ(株)製カラープリンター;KC
P−5N3IIにより、コニカ(株)製カラー印画紙;Q
AペーパータイプA6にプリントし、現像処理(コニカ
CPK−20P−1)を行ってそれぞれ2Lサイズのカ
ラープリントを得た。ただし、プリント条件としてカラ
ーチェッカーのニュートラルNo.5のカラーパッチの
色がオリジナルと同じになるように調整した。
【0090】試料101と102から得られたカラープ
リントを比較評価した結果、以下のことが明らかになっ
た。
リントを比較評価した結果、以下のことが明らかになっ
た。
【0091】(1)プリントのハイライト部分の階調再
現性は試料102のほうが優れていた。
現性は試料102のほうが優れていた。
【0092】(2)プリントのハイライト部分の色再現
性は試料102のほうが優れていた。
性は試料102のほうが優れていた。
【0093】(3)近接ストロボ撮影での人物の顔の再
現性(階調再現性、色再現性とも)は試料102のほう
が優れていた。
現性(階調再現性、色再現性とも)は試料102のほう
が優れていた。
【0094】(4)屋外太陽光下とストロボ撮影におけ
る色温度差の影響(色温度依存性)は試料102のほう
が小さく、優れていた。
る色温度差の影響(色温度依存性)は試料102のほう
が小さく、優れていた。
【0095】(5)ハイライト部分の原色の再現性にお
いて、試料101は派手な感じであったが、試料102
は落ちついた印象で良かった。
いて、試料101は派手な感じであったが、試料102
は落ちついた印象で良かった。
【0096】(6)プリント時間の平均値は、試料10
2のほうが約35%も短くてすんだ。
2のほうが約35%も短くてすんだ。
【0097】実施例2 下引き層を施した厚さ122μmの透明トリアセチルセ
ルロース支持体上に下記に示すような組成の各層を順次
支持体側から形成してハロゲン化銀感光材料試料201
を作成した。
ルロース支持体上に下記に示すような組成の各層を順次
支持体側から形成してハロゲン化銀感光材料試料201
を作成した。
【0098】 第1層:ハレーション防止層 黒色コロイド銀 0.16 紫外線吸収剤(UV−1) 0.21 高沸点有機溶媒(Oil−1) 0.12 カラードカプラー(CM−1) 0.20 カラードカプラー(CC−1) 0.04 ゼラチン 1.53 第2層:中間層 ゼラチン 0.80 第3層:低感度乳剤層 沃臭化銀乳剤A(0.40μ、AgI 4モル%) 0.98 増感色素(SD−1) 2.4×10-4 増感色素(SD−2) 2.1×10-4 増感色素(SD−3) 1.9×10-4 増感色素(SD−6) 1.7×10-4 イエローカプラー(Y−1) 0.26 マゼンタカプラー(M−1) 0.21 シアンカプラー(C−2) 0.32 DIR化合物(DI−3) 0.03 高沸点有機溶媒(Oil−2) 0.72 ゼラチン 2.10 第4層:中感度乳剤層 沃臭化銀乳剤B(0.60μ、AgI 7モル%) 1.50 増感色素(SD−1) 2.3×10-4 増感色素(SD−2) 1.3×10−4 増感色素(SD−3) 1.6×10−4 増感色素(SD−6) 1.3×10-4 イエローカプラー(Y−1) 0.20 マゼンタカプラー(M−1) 0.16 シアンカプラー(C−1) 0.24 DIR化合物(DI−3) 0.006 高沸点有機溶媒(Oil−2) 0.55 ゼラチン 2.20 第5層:高感度乳剤層 沃臭化銀乳剤C(0.75μ、AgI 8モル%) 1.55 増感色素(SD−1) 1.8×10-4 増感色素(SD−2) 1.0×10-4 増感色素(SD−3) 1.3×10-4 増感色素(SD−6) 1.0×10-4 イエローカプラー(Y−1) 0.12 マゼンタカプラー(M−1) 0.08 シアンカプラー(C−2) 0.16 DIR化合物(DI−3) 0.006 高沸点有機溶媒(Oil−2) 0.33 ゼラチン 1.60 第6層:第1保護層 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.05μm、AgI 3モル%) 0.30 紫外線吸収剤(UV−1) 0.09 紫外線吸収剤(UV−2) 0.10 高沸点溶媒(Oil−1) 0.10 ゼラチン 1.44 第7層:第2保護層 アルカリ可溶性マット剤PM−1(平均粒径2μm) 0.15 ポリメチルメタクリレートPM−2(平均粒径3μm) 0.04 滑り剤(WAX−1) 0.02 ゼラチン 0.55 なお上記組成物の他に、塗布助剤SU−1、SU−2、
SU−3、分散助剤SU−4、粘度調整剤V−1、安定
剤ST−1、染料D−1、カブリ防止剤AF−4、重量
平均分子量:10,000及び重量平均分子量:1,1
00,000の2種のポリビニルピロリドン(AF−
1、2)、硬膜剤H−1、H−2及び防腐剤Ase−1
を添加した。
SU−3、分散助剤SU−4、粘度調整剤V−1、安定
剤ST−1、染料D−1、カブリ防止剤AF−4、重量
平均分子量:10,000及び重量平均分子量:1,1
00,000の2種のポリビニルピロリドン(AF−
1、2)、硬膜剤H−1、H−2及び防腐剤Ase−1
を添加した。
【0099】尚、Oil−1はジオクチルフタレート、
Oil−2はジブチルフタレートである。
Oil−2はジブチルフタレートである。
【0100】次に、試料201の第3層の沃臭化銀乳剤
A,Y−1,M−1,C−2,Oil−2、第4層のY
−1,M−1,C−2,Oil−2を以下のように変更
する以外は同様にして、試料202を作成した。
A,Y−1,M−1,C−2,Oil−2、第4層のY
−1,M−1,C−2,Oil−2を以下のように変更
する以外は同様にして、試料202を作成した。
【0101】 第3層 沃臭化銀乳剤A 0.65 イエローカプラー(Y−1) 0.18 マゼンタカプラー(M−1) 0.15 シアンカプラー(C−2) 0.22 高沸点有機溶媒(Oil−2) 0.50 第4層 Y−1 0.24 M−1 0.19 C−2 0.29 Oil−2 0.66 試料201、202について、実施例1と同様に露光、
現像処理を行い、X−rite社製濃度測定器Mode
l310Tにより、Visual条件にて測定し、露光
量との関係をD−logE座標軸上に特性曲線として示
した。試料201は図1、試料202は図2の特性曲線
となった。なお、試料201及び202の写真特性を表
2に示す。
現像処理を行い、X−rite社製濃度測定器Mode
l310Tにより、Visual条件にて測定し、露光
量との関係をD−logE座標軸上に特性曲線として示
した。試料201は図1、試料202は図2の特性曲線
となった。なお、試料201及び202の写真特性を表
2に示す。
【0102】
【表2】
【0103】一方、試料201、202をそれぞれ、実
施例1と同様にコニカ(株)製撮影ユニット本体「撮り
っ切りコニカミニフラッシュ」に装填し、快晴下での屋
外ポートレート撮影をおこなった。実施例1と同様に現
像処理を行い、カラー印画紙に対してセピア調プリント
になるように条件変更してプリントを行った。
施例1と同様にコニカ(株)製撮影ユニット本体「撮り
っ切りコニカミニフラッシュ」に装填し、快晴下での屋
外ポートレート撮影をおこなった。実施例1と同様に現
像処理を行い、カラー印画紙に対してセピア調プリント
になるように条件変更してプリントを行った。
【0104】試料201、202から得られたセピア調
プリントを比較評価した結果以下のことが明らかになっ
た。
プリントを比較評価した結果以下のことが明らかになっ
た。
【0105】(1)プリントのハイライト部分の階調再
現性(白いシャツの描写)は試料202のほうが優れて
いた。
現性(白いシャツの描写)は試料202のほうが優れて
いた。
【0106】(2)近接ストロボ撮影での人物の顔の再
現性(階調再現性、色再現性とも)は試料202のほう
が優れていた。
現性(階調再現性、色再現性とも)は試料202のほう
が優れていた。
【0107】(3)試料202のほうがセピアプリント
にふさわしくやさしい階調であった。
にふさわしくやさしい階調であった。
【0108】(4)プリント時間の平均値は、試料20
2のほうが約20%も短くてすんだ。
2のほうが約20%も短くてすんだ。
【0109】実施例3 下引き層を有する厚さ122μmの透明トリアセチルセ
ルロース支持体上に、下記写真構成層を設けてハロゲン
化銀感光材料試料301を作製した。
ルロース支持体上に、下記写真構成層を設けてハロゲン
化銀感光材料試料301を作製した。
【0110】 <染料層> 染料A 0.40 染料B 0.24 高沸点有機溶剤(Oil−1) 0.32 ゼラチン 1.4 <低感度層> 沃臭化銀乳剤D(平均粒径0.32μm、AgI 4モル%) 1.1 沃臭化銀乳剤E(平均粒径0.55μm、AgI 4モル%) 1.9 増感色素(SD−1) 1.0×10-4 増感色素(SD−6) 7.2×10-5 安定化剤(ST−1) 0.0003 かぶり防止剤(AF−3) 0.0010 ゼラチン 3.0 <高感度層> 沃臭化銀乳剤F(平均粒径1.0μm、AgI 8モル%) 1.9 増感色素(SD−1) 3.0×10-5 増感色素(SD−6) 2.0×10-5 安定化剤(ST−1) 0.0001 かぶり防止剤(AF−3) 0.0003 ゼラチン 3.0 <保護層> マット剤(PM−1) 0.04 滑り剤(WAX−1) 0.04 防黴剤(Ase−1) 0.001 染料(D−1) 0.003 ゼラチン 0.6 硬膜剤(H−1) 0.02
【0111】
【化10】
【0112】次に、試料301の低感度層の沃臭化銀乳
剤Dを、同量銀量の沃臭化銀乳剤G(平均粒径0.27
μm、AgI 4モル%)に変更する以外は同様にし
て、試料302を作成した。ここで、試料301の沃臭
化銀乳剤DとEの感度差ΔlogEは0.4であり、試
料302の沃臭化銀乳剤GとEの感度差ΔlogEは
0.6であった。
剤Dを、同量銀量の沃臭化銀乳剤G(平均粒径0.27
μm、AgI 4モル%)に変更する以外は同様にし
て、試料302を作成した。ここで、試料301の沃臭
化銀乳剤DとEの感度差ΔlogEは0.4であり、試
料302の沃臭化銀乳剤GとEの感度差ΔlogEは
0.6であった。
【0113】実施例2と同様に露光後、後述するモノク
ロ用現像処理を行い、実施例2と同様に特性曲線を求め
た。得られた特性曲線を、試料301は図5、試料30
2は図6に示す。
ロ用現像処理を行い、実施例2と同様に特性曲線を求め
た。得られた特性曲線を、試料301は図5、試料30
2は図6に示す。
【0114】また、実施例2と同様に、試料301、3
02をそれぞれ装填した撮影ユニットを作成し、同様に
屋外ポートレート撮影をおこなった。
02をそれぞれ装填した撮影ユニットを作成し、同様に
屋外ポートレート撮影をおこなった。
【0115】撮影済みの前記試料を以下の処理にて現像
し、乾燥して白黒ネガ画像を有するフィルム試料30
1、302を得た。
し、乾燥して白黒ネガ画像を有するフィルム試料30
1、302を得た。
【0116】 <モノクロ用現像処理> コニカドールDP(コニカ(株)製) 26℃ 3.5分 停止(1.5%酢酸水溶液) 26℃ 30秒 コニカフィックスラピッド(コニカ(株)製) 26℃ 3分 水洗 15℃ 20分 得られた白黒ネガフィルムから、実施例2と同様にカラ
ー印画紙に対して、セピア調プリントとなる条件に設定
してプリントを行った。得られたセピアプリントを比較
評価した結果、 (1)プリントのハイライト部分の階調再現性(白いシ
ャツの描写)は試料302のほうが優れていた。
ー印画紙に対して、セピア調プリントとなる条件に設定
してプリントを行った。得られたセピアプリントを比較
評価した結果、 (1)プリントのハイライト部分の階調再現性(白いシ
ャツの描写)は試料302のほうが優れていた。
【0117】(2)近接ストロボ撮影での人物の顔の再
現性(階調再現性、色再現性とも)は試料302のほう
が優れていた。
現性(階調再現性、色再現性とも)は試料302のほう
が優れていた。
【0118】(3)試料302のほうがセピアプリント
にふさわしくやさしい階調であった。
にふさわしくやさしい階調であった。
【0119】(4)プリント時間の平均値は、試料30
2のほうが約10%も短くてすんだ。
2のほうが約10%も短くてすんだ。
【0120】
【発明の効果】本発明により、露光オーバーでも階調再
現性や色再現性の優れたハロゲン化銀感光材料を提供
し、更に、このようなハロゲン化銀感光材料を装填した
撮影ユニットを提供することができた。
現性や色再現性の優れたハロゲン化銀感光材料を提供
し、更に、このようなハロゲン化銀感光材料を装填した
撮影ユニットを提供することができた。
【図1】Visual条件にて測定した、比較用のD−
LogH座標軸上の特性曲線である。
LogH座標軸上の特性曲線である。
【図2】Visual条件にて測定した、本発明の請求
項1,2,3,5,6,7,9に相当するD−LogH
座標軸上の特性曲線である。
項1,2,3,5,6,7,9に相当するD−LogH
座標軸上の特性曲線である。
【図3】ステータスM条件にて測定した、比較用のD−
LogH座標軸上の特性曲線である。
LogH座標軸上の特性曲線である。
【図4】ステータスM条件にて測定した、本発明の請求
項1,2,3,4,6,7,9に相当するD−LogH
座標軸上の特性曲線である。
項1,2,3,4,6,7,9に相当するD−LogH
座標軸上の特性曲線である。
【図5】Visual条件にて測定した、比較用のD−
LogH座標軸上の特性曲線である。
LogH座標軸上の特性曲線である。
【図6】Visual条件にて測定した、本発明の請求
項1,2,3,6,8,9に相当するD−LogH座標
軸上の特性曲線である。
項1,2,3,6,8,9に相当するD−LogH座標
軸上の特性曲線である。
【図7】本発明の撮影ユニットの1例を示す図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 D−LogH座標軸上の特性曲線におい
て、下記オーバー露光域の数式で示されるLogHの2
次微分階調が、負となる特性曲線を有することを特徴と
するハロゲン化銀感光材料。 オーバー露光域の数式 Log(128/S)≦LogH≦(Dmax−0.3
の濃度点に対応する露光量の対数値) 〔式中、Dは濃度、Dmaxは最大濃度値、LogHは
露光量の対数値、Sは感光材料のISO感度値を表
す。〕 - 【請求項2】 前記特性曲線の最少濃度値+0.1の点
から、最大濃度−0.3の点までに対応する露光ラチチ
ュード(ΔLogH)が2.5以上であることを特徴と
する請求項1記載のハロゲン化銀感光材料。 - 【請求項3】 前記特性曲線の最大濃度値が2.5以上
3.0以下であることを特徴とする請求項1または2記
載のハロゲン化銀感光材料。 - 【請求項4】 前記ハロゲン化銀感光材料が、透明支持
体上の一方の側に、それぞれ少なくとも一層の赤感性
層、緑感性層、青感性層および非感光性層からなる写真
構成層を有することを特徴とする請求項1、2または3
記載のハロゲン化銀感光材料。 - 【請求項5】 前記ハロゲン化銀感光材料が、透明支持
体上の一方の側に、少なくとも一層の発色カプラー含有
感光性層および非感光性層からなる写真構成層を有し、
該ハロゲン化銀感光材料は発色現像処理によってモノト
ーンの色素画像を形成することを特徴とする請求項1、
2または3記載のハロゲン化銀感光材料。 - 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか1項から選
ばれるハロゲン化銀感光材料を、未露光の状態で撮影可
能に装填して包装した撮影ユニット。 - 【請求項7】 透明支持体上の一方の側に、同一感色性
で感度の異なる少なくとも3層の感光性層および非感光
性層からなる写真構成層を有するハロゲン化銀感光材料
において、該3層のうちで最低感度を有する層の最大画
像濃度持ち分が、全体の30%以下であることを特徴と
するハロゲン化銀感光材料。 - 【請求項8】 透明支持体上の一方の側に、同一感色性
で感度の異なる少なくとも2層の感光性層および非感光
性層からなる写真構成層を有するハロゲン化銀感光材料
において、該2層のうちで最低感度を有する層が、感度
が異なる少なくとも2種以上のハロゲン化銀乳剤を混合
してなり、最高感度乳剤と最低感度乳剤の感度差がΔL
ogEで0.5以上であることを特徴とするハロゲン化
銀感光材料。 - 【請求項9】 請求項7又は8のいずれか1項から選ば
れるハロゲン化銀感光材料を、未露光の状態で撮影可能
に装填して包装した撮影ユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2044897A JPH10221824A (ja) | 1997-02-03 | 1997-02-03 | ハロゲン化銀感光材料および撮影ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2044897A JPH10221824A (ja) | 1997-02-03 | 1997-02-03 | ハロゲン化銀感光材料および撮影ユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10221824A true JPH10221824A (ja) | 1998-08-21 |
Family
ID=12027355
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2044897A Pending JPH10221824A (ja) | 1997-02-03 | 1997-02-03 | ハロゲン化銀感光材料および撮影ユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10221824A (ja) |
-
1997
- 1997-02-03 JP JP2044897A patent/JPH10221824A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050802 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20051129 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |