JPH06186695A - 水中写真用写真要素 - Google Patents

水中写真用写真要素

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JPH06186695A
JPH06186695A JP5184998A JP18499893A JPH06186695A JP H06186695 A JPH06186695 A JP H06186695A JP 5184998 A JP5184998 A JP 5184998A JP 18499893 A JP18499893 A JP 18499893A JP H06186695 A JPH06186695 A JP H06186695A
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JP5184998A
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English (en)
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Brian W Keelan
ウィリアム キーラン ブライアン
Robert Niklewicz
ニクルウィクツ ロバート
Diane P Libby
ポーター リビー ダイアン
John V Nelson
ビクター ネルソン ジョン
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Eastman Kodak Co
Original Assignee
Eastman Kodak Co
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C7/00Multicolour photographic processes or agents therefor; Regeneration of such processing agents; Photosensitive materials for multicolour processes
    • G03C7/30Colour processes using colour-coupling substances; Materials therefor; Preparing or processing such materials
    • G03C7/3041Materials with specific sensitometric characteristics, e.g. gamma, density

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、水中写真用に適合させた写真要素
に関し、特に赤色、橙色及びイエローについて明るい色
相の画像が得られる写真フィルムを提供すること等を目
的とする。 【構成】 水中写真用に特に適合させた写真フィルムで
あって、フィルム支持体及び、前記フィルム支持体上に
塗布された、イエロー色素画像形成性青色記録層、マゼ
ンタ色素画像形成性緑色記録層、及びシアン色素画像形
成性赤色記録層からなる3重層記録層単位を含んでなる
写真フィルムであって、5500°K及び最少濃度より
0.8高い光学濃度において、青色記録層単位と緑色記
録層単位のスピードが実質的に同等であり、そして赤色
記録層単位が青色記録層単位のスピードより(T/1
0)logE大きいスピードを示す写真フィルムであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は写真要素に関する。更に
詳細には、本発明は特に水中写真用に適合させた写真要
素に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明に関する従来の技術は、Need
ler等の米国特許第3,752,670号;Kreu
tzigの米国特許第4,542,929号;Maen
oの米国特許第4,653,883号各明細書に記載さ
れている。
【0003】
【課題を解決するための手段】一態様において、本発明
は、水中写真用に特に適合させた写真フィルムであっ
て、フィルム支持体及び、前記フィルム支持体上に塗布
された、イエロー色素画像形成性青色記録層、マゼンタ
色素画像形成性緑色記録層、及びシアン色素画像形成性
赤色記録層からなる3重層の記録層単位を含んでなる写
真フィルムであって、5500°Kの露光温度及び最少
濃度より0.8高い光学濃度において、青色記録層単位
と緑色記録層単位のスピードが実質的に同等であり、そ
して赤色記録層単位が青色記録層単位のスピードより
(T/10)logE大きいスピードを示し、式中、E
は露光量(ルクス−秒)であり、Tは、赤色記録層単位
のスピードを青色記録層単位のスピードと同等とするの
に必要な水中光透過距離(メートル)であり、Tが1.
5〜15メートルの範囲内にある写真フィルムに向けら
れている。
【0004】本発明によれば、従来の技術水準に対して
多くの際立った利点が得られる。第一に、本発明によれ
ば、近距離及び中間距離の水中被写体について明るい画
像を撮ることが可能になる。水中カラーバランス用のフ
ィルター補正とは異なり、本発明ではスピード(又は粒
状度)を犠牲にする必要がない。従って、水中フィルタ
ーと組合せた昼光バランス写真フィルターを用いるのと
比べ、本発明要件を満す写真要素を用いると、より鮮鋭
な画像、より大きい被写界深度及びより高いシャッター
スピードが実現可能である。本発明によれば、近接した
被写体及び浅い位置にある被写体を明るい色相に記録す
るために、ストロボイルミネーションの必要性を排除す
ることができる。中間物体距離及び/又は中間露光深度
において、通常の写真フィルムをストロボイルミネーシ
ョンと組合せて用いて撮影した画像と比べて、本発明写
真要素をストロボイルミネーションと組合せて用いた場
合は色彩上優れた(シアンキャストがほとんどないか又
は全くない)画像を得ることができる。
【0005】水中写真撮影者のための写真チャンスを拡
げ、明るい色相、特に赤色、橙色及び黄色について明る
い色相の画像が得られる写真フィルムを提供することが
本発明の目的である。更に、本発明によれば、所望距離
の被写体に望ましい程度のシアンキャストを保持して看
者に水中画像であることを感じさせるものである。更
に、本発明によれば、捕えがたい、しかも近よりがたい
海中被写体について全く新規な画像を撮る機会が与えら
れる。
【0006】本発明は、カラーネガ及びカラー反転写真
フィルムの改良形であって、水中写真に応用した場合、
その画像形成能が改良されたものに向けられている。本
発明は、フィルム支持体及び前記フィルム支持体上に塗
布された3重層記録層単位を含有する、カメラ用に意図
されたカラーフィルムに応用できる。前記の3重記録層
単位は、イエロー色素画像形成性青色記録層、マゼンタ
色素画像形成性緑色記録層、及びシアン色素画像形成性
赤色記録層単位からなる。
【0007】本写真フィルムは、青色記録層のスピード
及び緑色記録層のスピードに対して赤色記録層のスピー
ドを高めることにより、水中画像形成能が改良されてい
る。昼光露光用に意図された従来の写真要素では、青
色、緑色及び赤色の記録層単位のスピードは実質的に同
等であるが、本発明写真要素では、青色及び緑色の記録
層単位のみが実質的に同等である。適切に構成された、
昼光露光用カラー写真フィルムにおいては、青色、緑色
及び赤色記録層単位により得られる特性曲線は実質的に
重層し、少くとも、フィルムの有用な画像形成露光ラチ
チュード内にある。一般にスピードの変動は0.05
logE未満(ここでEはルクス−秒で表された露光量
である)であり、平均コントラストの変動は5%未満で
ある。
【0008】参照特定点(specific poin
t of reference)を得るために、各記録
層単位のスピードを光学濃度0.8で比較する。カラー
転写フィルムについての平均コントラストを、0.8の
光学濃度から1.8の光学濃度までの露光範囲に亘って
測定する。カラーネガティブフィルムについての平均コ
ントラストを0.6〜0.9の光学濃度に亘って測定す
る。各場合に、参照とした光学濃度は最少濃度(カブ
リ)より高い光学濃度である。例えば、最少濃度が0.
2ならば、スピード測定のための参照濃度は最少濃度よ
り0.8上であり、すなわち、1.0である。
【0009】本発明の写真要素において、赤色記録層単
位は、青色記録層単位のスピードより(T/10)lo
gE(ルクス−秒で表わした露光量)大きいスピードを
示し、そしてTは、赤色記録層単位のスピードを青色記
録層単位のスピードと同等にするのに必要な水中光透過
距離(メートル)であり、Tは1.5〜15メートルの
範囲内にある。(赤色記録層単位は、特定するために青
色記録層単位に対し参照比較しているが、特に断らない
限り、好ましい実施態様では、青色及び緑色の記録層単
位の画像形成特性は本質的に類似しており、そして類似
の関係が赤色及び緑色の記録層単位の間に存在すると理
解すべきであることに注意されたい。)本発明のカラー
写真要素は、1.5ないし15メートルの水中を光透過
する際におこる赤色光減衰を相殺するのに十分な程、青
色スピードとの関連で赤色スピードが高められたもので
ある。このことは、赤色記録層単位は、青色記録層単位
より、少くとも2分の1ストップ(0.15 log
E)速いスピードを有することを意味する。
【0010】赤色記録層単位と青色記録層単位の間のス
ピードの不一致の上限は、他の写真上のパラメータ、例
えば、シアン色素画像粒状性を考慮に入れることにより
決定する。低粒状度のシアン色素画像が望ましい場合に
は、赤色記録層単位が青色記録層単位のスピードより3
ストップ(0.9 logE)以下速いスピードを有す
ることが望ましい。赤色記録層単位が青色記録層単位よ
り3ストップ速い場合は、昼光(5500°K)源から
の露光放射線が9メートルの水を透過した場合に、色度
バランスのとれた画像が形成される。特定用途のため
の、赤色記録層単位のスピードと青色記録層単位のスピ
ードとの間の正確な関係は、ありうる画像形成の深さ、
被写体の距離、及びストロボを使用するか否かを考慮に
入れて選ぶことができる。このフィルムは、昼光では水
中の被写体の色をそれらの正確な外観として1つの水中
透過距離のみでしか記録できないが、許容可能な被写体
色度は、水中透過距離の範囲に亘って実現することがで
きる。深さが浅い場合、近接被写体の場合及び/又はス
トロボイルミネーションを用いた場合におこりうるよう
に、光の水中透過が、所望のカラーバランスのとれた画
像を形成するためにその赤色量を減じるには不十分であ
る場合には、赤色吸収フィルターを備えたカメラもしく
はストロボを装着して被写体をより良好な色度バランス
にもっていくことが可能である。
【0011】許容可能な被写体色度が観察されるような
水中透過距離範囲を拡張するのに用いることができる技
法は、赤色記録層単位のコントラストを青色記録層単位
のコントラストと比べて低減させることである。コント
ラストの不一致は、低露光レベル(暗所画像域)ではス
ピード差以上に、フィルムの赤色感度をフィルムの青色
感度と比べて増加させ、そして高露光レベル(光所画像
域)ではスピード差以下までフィルムの赤色感度をフィ
ルムの青色感度と比べて低下させる。青色記録層単位の
平均コントラストを5〜30%の範囲で超える、赤色記
録層単位の平均コントラストが好ましく、10〜20%
の範囲が最も好ましい。比較的低いコントラストの赤色
記録層単位が、中間距離での被写体のシアンキャストを
低減させるのに特に有用である。
【0012】従来の写真要素の最も普通に用いられる記
録層単位の配列は以下のとおりである:
【0013】
【化1】
【0014】フィルム構造BGRは、本発明の実施に用
いることができる。この層単位配列が一般に採用されて
いるのは、青色記録層単位が、他の層単位に先立って露
光放射線を受けるように配置されているためである。こ
のために、イエローフィルター層(図示せず)を青色記
録層単位と緑色記録層単位の間に介在させることが可能
となり、それにより、マイナス青色(緑色及び赤色)記
録層単位を青色露光から保護する。マイナス青色記録層
単位が臭化銀及び、特に臭ヨウ化銀写真乳剤を用いて構
成されている場合のように、マイナス青色記録層単位が
有意の青色感度を有する場合にこの配列は特に有利であ
る。
【0015】フィルム構造BGRの緑色記録層単位は、
赤色記録層単位に先立って露光放射線を受けるように配
置されているが、これは緑色露光記録が一般に最も重要
な可視情報源だからである。しかしながら、本発明の実
施においては、以下のフィルム構造に示すように、赤色
記録層単位を緑色記録層単位に先立って露光放射線を受
けるように配置するのが有利である。
【0016】
【化2】
【0017】前記の検討において、青色記録層単位のス
ピードと比較した赤色記録層単位のスピードの最大許容
増加量は、他の画像形成パラメーター、最も顕著にはシ
アン色素画像の最大許容粒状度の関数である。フィルム
構造BGR及びBRGが、同等の青色スピード及び、そ
の青色スピードと比較して同等の赤色スピード増加を有
するように構成するならば、フィルム構造BRGは、赤
色記録層単位画像においてより低い粒状度を実現するこ
とが可能となる。別の見方をすれば、フィルム構造BR
Gは、フィルム構造Iと比べて、フィルム構造BGRと
BRGの両者の赤色記録層単位で同一レベルの画像粒状
度が明らかな場合には、赤色記録層単位スピードをより
多く増加させることが可能となる。従って、フィルム構
造BRGは、水中写真にとっては好ましいフィルム構成
となる。フィルム構造BRGは更に、必要な場合には、
下層のマイナス青色記録層単位を青色光露光から保護す
るために、青色及び赤色記録層単位の間にイエローフィ
ルター層を介在させることができる。このことは、マイ
ナス青色記録層単位に臭化銀又は臭ヨウ化銀乳剤を用い
る場合に一般に好ましい。
【0018】看者にとっては、日常見られる水上の景色
と比べて、水中でのカラーバランスを判断することは、
はるかに困難なので、マイナス青色記録層単位による残
存青色並びに赤色光及び緑色光の記録は、看者にほぼ同
一のインパクトを与えない。従って、なお許容可能な画
像を得ながら、臭化銀又は臭ヨウ化銀乳剤を有するフィ
ルム構造BGR及びBRGを用いる場合に、青色光フィ
ルターを減じるか、又はイエローフィルター層を完全に
除去することが可能である。
【0019】本発明の特に好ましい態様の1つでは、赤
色記録層単位を、青色及び緑色記録層単位に先立って露
光放射線を受けるように配置する。このタイプの配列
は、以下のフィルム構造により示される:
【0020】
【化3】
【0021】この配列では、赤色記録層単位は、最低レ
ベルの粒状度で最高レベルのスピードを示すことができ
る。したがって、赤色記録層単位と残りの記録層単位の
間のスピード差は、赤色記録層単位で許容可能レベルの
粒状度を依然として得ながら、構造BGRとBRGの場
合より更に増加させることができる。フィルム構造RG
Bの更なる利点は、青色記録層単位を最も不利な画像形
成位置におくことにある。眼は、青色記録からの少量の
画像情報のみに引き寄せられ、そしてイエロー色素画像
の粒状度に対し比較的感度が高くないので、青色記録層
単位における画質低下の実際の効果は、赤色記録層単位
の画質の改良によるオフセットよりはるかに大きく、そ
れが、看者による画質の認識に対し不均衡に大きく寄与
することになる。
【0022】歴史的には、達成しうる最高の写真スピー
ドは、臭ヨウ化銀乳剤を用いて得られていたが、比較的
最近の研究によれば、臭ヨウ化銀乳剤のスピードに近い
写真スピードが高塩化物(すなわち、銀に基づいて50
モル%より多くの塩化物を含むもの)ハロゲン化銀乳剤
を用いて実現可能であることが確認されている。従っ
て、フィルム構造BGR.BRG及びRGBの各々にお
いて高塩化物ハロゲン化銀乳剤を用いることが意図され
ている。高塩化物ハロゲン化銀乳剤の使用はフィルム構
造RGBにおいて特に有利であり、これはマイナス記録
層単位の後に露光放射線を受けるように青色記録層単位
を配置すると、青色光がマイナス青色記録層単位に到達
するを妨げるためにフィルター層を用いる必要がなくな
るからである。フィルム構造RGBの記録層単位を構成
するのに、主なハロゲン化銀として塩化銀を用いること
に加えて、フィルム構造RGBの少くともマイナス青色
記録層単位に存在する感放射線粒子のヨウ化銀含有量を
制限することもまた有利である。銀に基づいて5モル%
のヨウ化物を含有する高塩化物ハロゲン化銀乳剤が好ま
しく、銀に基づいて1モル%未満のヨウ化物が最適であ
る。ヨウ化銀を存在させることは、写真スピードを増加
させそして画像形成において有用な重層効果を高揚する
ことができるが、フィルム構造RGBのマイナス青色記
録層単位においてネガティブ青色感度が増加するという
欠点もある。またヨウ化物はハロゲン化銀の現像速度を
低下させる傾向がある。
【0023】青色、緑色及び赤色記録層単位は、単一の
従来の感放射線ハロゲン化銀乳剤層を含有することがで
きる。写真スピードが異なる複数の乳剤層を記録層単位
構成に用いた場合に、写真スピードと粒状度の関係が改
良される。高品質画像のためには、各記録層単位を少く
とも2層の乳剤層からなるように構成することが一般に
好ましい。写真スピードが異なる3層のハロゲン化銀乳
剤層が、マイナス青色記録層単位のために特に意図され
ている。スペクトルの一部(例えば、スペクトルの青色
部、緑色部又は赤色部)を記録するよう意図されている
乳剤層のすべてを一緒に塗布する必要がないことも判明
している。一般に、カラー写真要素における通常のハロ
ゲン化銀乳剤層の配列順序を本発明の実施に適用するこ
とができる。本発明の実施に有用な各種の有用な乳剤層
配列は、Kofron等の米国特許第4,439,52
0号(その開示は引用することにより本明細書に包含す
る)明細書に開示されている。
【0024】本発明は、一般にカラーネガティブ画像形
成及びカラー反転画像形成の両者に適用可能である。カ
ラーネガティブ画像形成では、水中写真撮影者は先ず第
1に撮影した画像のネガを得、これを次にプリントして
可視ポジ画像を形成する。プリントの際、ある程度の色
度調整が可能なので、カラーネガティブ写真要素によれ
ば、フィルム構成物に最も広範囲のラチチュードが得ら
れる。
【0025】カラー反転写真要素は、フィルムを包含す
るカメラにポジティブ色素画像を形成するものである。
カラー反転画像を得るのに中間プリント工程がない。従
って、水中写真撮影中に記録される画像色相は処理中に
調整しにくい。従って、本発明はカラー反転写真要素に
応用した場合特に利点が得られる。前記の特徴以外のカ
ラー写真要素構成の詳細は、任意の通常の形態をとるこ
とができ、当業者が理解するのに詳細な説明は必要とし
ない。先に引用したKofron等の他にフィルム構成
の詳細については、Research Disclosure, 308巻,1989
年12月, Item 308119 (その開示は引用することにより
本明細書に包含する)に説明されている。Research Dis
closure は、Kenneth Mason Publications,Ltd.,Emswar
th, Hampshire PO10 7DD. England発行のものである。
【0026】本発明は、以下の具体的説明を参考にする
ことにより更により良く理解することができる。参照符
“CC”フィルターはカラー補正フィルターを意味す
る。“CC”の前の数字はフィルターにより付与される
光露光の変化の100倍であり、例えば、20CCシア
ンフィルターは0.20logEだけ赤色露光を低減す
る。ステータスA濃度はISO5/3標準濃度である。
すべての濃度は最少濃度より高い濃度である。
【0027】I.高感度赤色記録を有するフィルム 単一距離の光路に対するシアンキャストを補正する一方
法はカメラレンズに補正赤色フィルターをかけることで
あり;例えば、6メートルの深さでは、アイディアル6
0CC赤色フィルターがカメラに極めて近接した被写体
のカラーバランスを補正することになるであろう。しか
しながら、このことはフィルムスピードが2−ストップ
低下する結果となり(0.60 logE)、極めて高
スピードのフィルムの使用を必要とする。好ましい方法
は、緑色記録及び青色記録より0.60 logE速い
スピードの(本例において)赤色記録を有するフィルム
を使用することである。この方法では、カメラレンズに
フィルターをかけることによって、緑色スピード又は青
色スピードは低下しない。
【0028】この方法の実施例を以下に述べる。対照フ
ィルムは昼光バランスISO100スピードフィルムで
ある。フィルムを昼光イルミナント(5500K)に露
光した場合に、適正な色再現性のために必要とされるよ
うに、赤色、緑色及び青色スピードは同程度である(表
I)。しかしながら6メートルの水中行程をシミュレー
トするフィルターパックを介して露光を行うと赤色スピ
ードはほぼ2ストップ低減する。(実際のシアンフィル
ターによる望ましくない吸収のために、+2ストップの
露光補正を与える110CCシアン+20CCイエロー
のフィルターパックが用いられ、この効果はアイディア
ル60CCシアンフィルターとほぼ同等である。以後、
このフィルターを単にアイディアル(ideal)60
CCシアンと称する。)本発明は、ISO400スピー
ドフィルムからの赤色記録を有する点で対照と異なる。
アイディアル60CCシアンを用いてフィルターされた
昼光に露光すると、この乳剤固有の赤色スピードは露光
中の赤色光の欠損を補正し、ほぼ同等とされた赤色スピ
ード、緑色スピード及び青色スピードが得られる。従っ
て、本発明は、カメラレンズフィルターによりおこるフ
ィルムスピードが低下することなく、望ましくないシア
ンキャストをなくすことができる。
【0029】
【表1】
【0030】この溶液は、タングステンバランスフィル
ムの高青色スピードに幾分類似しているが、水中イルミ
ナントはタングステンイルミナントよりはるかに複雑で
あり、深さ及び被写体距離に依存する。加えるに、水中
環境の印象を保持するために、僅かなシアンキャストが
望ましいので、知覚上のファクターが含まれ、一方色再
現性を不完全に補正する。これらのトレードオフ(tr
ade offs)を評価するために、デジタル画像シ
ミュレーションを、既知深さでの走査水中写真撮影によ
り行った。シミュレート画像をダイバー及び水中撮影者
が評価し、結果を水中写真撮影において共通の深さにつ
いての情報と共にまとめたところ、好ましい補正範囲は
15〜17CCシアン(アイディアル)であり、30〜
60CCシアン(アイディアル)が特に好ましいという
結論に達した。
【0031】II.赤色スピードの取得方法 先の節で述べた高赤色フィルムスピードを取得する方法
は、乳剤面からフィルム支持体までの記録順序につい
て、BGRと命名された通常のフィルム構造において、
固有感度がより高い赤色乳剤を用いることである。赤色
スピードを得る他の手段は、フィルムパック(すなわ
ち、RGB又はRBG)の頂点に赤色記録を置き、青色
記録及び緑色記録による吸収及び反射に基づく赤色光の
損失を回避するようにすることである。この手法の利点
は、低固有スピード、従って低粒状度の赤色乳剤を用い
てもよいことである。更に、この方法では、赤色光が重
なった層により散乱されないので赤色鮮鋭性がかなり改
良される。この方法の欠点となりうることは、赤色(及
びRGBにおいて、緑色)記録による青色吸収に基づい
て色再現性及び青色スピードが低下することである。こ
のことは、赤色(及び/又は緑色)記録に平板状乳剤を
用いることにより最少とすることができるが、これらの
乳剤が固有の青色吸収をほとんど有しないからである。
【0032】表IIは、この方法が有利であることを立証
するものである。対照は、表Iにおける本発明、構造B
GRである。本発明は、100スピードの赤色及び緑色
記録、並びに400スピードの青色記録であって、構造
RGBの状態で塗布されたものである。昼光中の赤色、
緑色及び青色スピードにアイディアル60CCシアンを
プラスしたものは、対照及び本発明の両者について適切
にバランスがとれている。視覚により認められる(可
視)二乗平均平方根(RMS)粒状度(visual
root−mean−square)(ステータスA濃
度1.0,×1000)及び1mm当り(1pm)20本の
線対での変調伝達値もまた表中に示した。可視粒状度は
画像粒状性(graininess)を予測させるもの
であり、5%の減少は顕著な改良となる。可視変調伝達
は画像鮮鋭性を予測させるものであり、5%の増加は、
本発明の条件下では顕著な改良となる。
【0033】
【表2】
【0034】本発明は、対照と比べ、僅かに高感度であ
るにもかかわらず、粒状性及び鮮鋭性の両者について明
らかに優れている。 III .コントラストの不均衡(mismatch)の補
正 先に検討した高感度赤色記録法は、単一距離の水中光行
程におけるシアンキャストを補正する。この方法のみで
補正された写真再現は、被写体距離に応じてシアン階調
度を示すであろう。例えば、近接被写体をニュートラル
に補正するならば、カメラから更に離れた景色の一部
は、距離が増加すると共に漸次増加するシアンを示すで
あろう。従って、距離が遠い被写体にはより大量の色補
正を行うメカニズムを導入することが望ましいであろ
う。ストロボイルミネーションの場合、ストロボから離
れた被写体は、ストロボに近接した被写体より、X-2
下に従って、受けるイルミネーションが少なくなる。そ
の結果、平均してカメラから離れた被写体はより少い光
を受け、そのためフィルム上により少い露光を生じ、最
終画像ではより高い濃度となる。景色中のシアン階調度
を補正するために、最終画像のシアン濃度は、より高い
濃度においては(距離がより遠いことと関連する)、よ
り大量に減少させるべきである。このことはフィルム中
のシアンコントラストを減少させることにより達成して
もよい。
【0035】この効果を実証するために、センシトメト
リー露光(昼光+アイディアル60CCシアン)を、前
記のRGB(対照)構造及びBGR(本発明)構造につ
いて行った。本発明は、対照と比べ、乳剤特性及び塗布
量に帰因して約20%低い赤色コントラストを有する点
が主な差異である。センシトメトリーを用いて、ストロ
ボから1.5メートル及び3メートルでの中間色調グレ
ーパッチの相対濃度を評価し(周囲露光は低いと推定
し)、そして1.5メートルのパッチを中位とした。こ
れには緑色及び青色露光における0.6 logEの減
少及び赤色露光における0.9 logEの変化が含ま
れていた(後者の数は、3メートルでのパッチについて
は更に3メートル追加の水中行程のために0.3 lo
gE大きい)。濃度値を以下の表に示す。理想的には、
1.5メートル露光から3メートル露光への濃度シフト
は赤色、緑色及び青色について等しくあるべきであり、
2つのパッチにおける色再現が同様であることを意味す
る。対照は、2つの露光間で赤色濃度変化が緑色濃度変
化又は青色濃度変化のいずれより有意に大きいことを示
しており、1.5メートルの被写体を適切とすれば、3
メートルの被写体はその再現において十分なシアンを示
すであろうことを意味する。本発明は、対照に比べて、
赤色、緑色及び青色の濃度差間の不一致がはるかに少な
く、被写体の距離に関してその色再現はより一致してい
ることを示している。
【0036】
【表3】
【0037】先の節で述べたように、デジタル的にシミ
ュレートした画像を用いて、知覚要因及び近接、暗所シ
ーン要因の結果生じるカラーバランスが過度に補正され
る、近接、暗所シーン要因により引起される知覚ファク
ター及び人工的ファクターに基づくコントラスト低下の
最適範囲を測定した。好ましい範囲のコントラスト低下
は5〜30%であり、10〜20%が特に好ましい。
【0038】IV.ストロボ系 水中での写真撮影においてシアンキャストを回避するの
に用いられる技法の1つは電子ストロボを用いることで
あるが、この方法は、ストロボ、被写体及びカメラレン
ズの間の極めて短い水中距離を通過する場合のように、
被写体がカメラに極めて近接している場合のみによい結
果が得られる。1メートル以上離れた部分は、光の水中
通過距離、及び更に離れた距離でのシアン周囲イルミネ
ーションによりストロボイルミネーションを優勢にする
原因となるX-2低下の両者に帰因して、シアンとなる。
先に述べた高感度赤色記録フィルムでは、ストロボにフ
ィルターをかけて、高赤色スピードを部分的又は全体的
に補正することが必要である。何故ならストロボイルミ
ネーションは一般に周囲イルミネーションよりシアンの
程度が低いからである(典型的に水中通過距離が少ない
からである)。第III −B節ですでに実証したように、
赤色記録が緑色及び青色より2ストップ高感度であるフ
ィルムは、補正を完全にするためにはストロボにアイデ
ィアル60CCシアンフィルターをかけることが必要と
なるであろう。このことは、ストロボイルミナントを、
色について周囲イルミナントに近似させる方法と見做す
ことができる(フィルムは前記の周囲ルミナントに対し
て最適化されている)。
【0039】カメラレンズ上にフィルターをかけ、そし
てストロボ上に補助フィルターをかけることによりバラ
ンスを適切に調整することもでき;例えば、15CC赤
色フィルターをレンズにかけ、同時に15CCシアンフ
ィルターをストロボにかけると、系の最適性能の深さが
増加する。しかしながら、これは、フィルムのスピード
が2分の1ストップ低下することにより達成され、従っ
て、大巾なバランス変化を奏するのに良い方法ではな
い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ダイアン ポーター リビー アメリカ合衆国,ニューヨーク 14580, ウェブスター,ハイデン バレー トレイ ル 1157 (72)発明者 ジョン ビクター ネルソン アメリカ合衆国,ニューヨーク 14450, フェアポート,カンタベリー トレイル 11

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水中写真用に特に適合させた写真フィル
    ムであって、 フィルム支持体及び、前記フィルム支持体上に塗布され
    た、 イエロー色素画像形成性青色記録層、 マゼンタ色素画像形成性緑色記録層、及びシアン色素画
    像形成性赤色記録層からなる3重層記録層単位を含んで
    なる写真フィルムであって、 5500°Kの露光温度及び最少濃度より0.8高い光
    学濃度において、青色記録層単位と緑色記録層単位のス
    ピードが実質的に同等であり、そして赤色記録層単位が
    青色記録層単位のスピードより(T/10)logE大
    きいスピードを示し、式中、Eは露光量(ルクス−秒)
    であり、Tは、赤色記録層単位のスピードを青色記録層
    単位のスピードと同等にするのに必要な水中光透過距離
    (メートル)であり、Tが1.5〜15メートル範囲内
    にある写真フィルム。
JP5184998A 1992-07-27 1993-07-27 水中写真用写真要素 Pending JPH06186695A (ja)

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