JPH0915772A - ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents
ハロゲン化銀写真感光材料Info
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- JPH0915772A JPH0915772A JP7165299A JP16529995A JPH0915772A JP H0915772 A JPH0915772 A JP H0915772A JP 7165299 A JP7165299 A JP 7165299A JP 16529995 A JP16529995 A JP 16529995A JP H0915772 A JPH0915772 A JP H0915772A
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Abstract
減感に優れたハロゲン化銀写真感光材料の提供。 【構成】 支持体上にハロゲン化銀乳剤層を有するハロ
ゲン化銀写真感光材料において、ハロゲン化銀乳剤が、
アスペクト比2以上の平板状ハロゲン化銀粒子から構成
されており、かつ該平板状ハロゲン化銀粒子が沃化銀含
有率の異なる少なくとも2つ以上のハロゲン化銀相を有
し、かつ該ハロゲン化銀相の沃化銀含有率が5モル%以
上10モル%未満の沃化銀を含有し、沃化銀含有率が最
大であり、該ハロゲン化銀相より外側に該ハロゲン化銀
相より沃化銀含有率の少ないハロゲン化銀相を有し、該
ハロゲン化銀乳剤が5本以上の転位線を有するハロゲン
化銀粒子を含有しており、かつ該ハロゲン化銀写真感光
材料が黄色固体分散染料を含有することを特徴とするハ
ロゲン化銀写真感光材料。
Description
料(以下、単に感光材料ともいう)に関し、詳しくは感
度、耐圧特性が優れ、かつ生保存性が改良されたハロゲ
ン化銀写真感光材料に関するものである。
要請は益々激しく、例えば高感度で優れた粒状性、高鮮
鋭性を有し、かつ耐圧性に優れている等、極めて高水準
の性能が求められている。高鮮鋭性を達成するためのハ
ロゲン化銀粒子技術としては、鮮鋭性を劣化させる一因
であるハロゲン化銀粒子による光散乱を低減させるよう
に光の進入方向に対する粒子厚を光散乱長からづらして
設計することが知られている。この場合、粒状性を劣化
させないためには、光散乱をもたらす粒子厚に対し、薄
い側に設計することが必要である。このため、8面体、
6面体のような形状のハロゲン化銀粒子では粒子サイズ
が小さくなり一粒子あたりの受光効率が小さくなり感度
低下を招くことが知られている。
板状ハロゲン化銀粒子を用いることが知られている。平
板状ハロゲン化銀粒子に関しては、既に米国特許第4,
434,226号、同4,439,520号、同4,4
14,310号、同4,433,048号、同4,41
4,306号、同4,459,353号、特開昭58−
111935号、同58−111936号、同58−1
11937号、同58−113927号、同59−99
433号等に記載されている。
のものを高める技術として粒子内部に沃化銀含有率の高
いコアを用いる技術が知られており、平板状ハロゲン化
銀粒子内部に沃化銀含有率の高いコアを設ける技術が特
開昭63−92942号に開示されている。
益々激しく、このような高沃度コア相を設けたハロゲン
化銀粒子を用いることは、高感度感光材料のみならず常
用カラーネガ感光材料においても必須となっていた。
ハロゲン化銀粒子は、圧力減感が著しいという欠点を持
っており、このようなハロゲン化銀粒子を用いた感光材
料の取扱いにおいて大きな問題となっている。内部高沃
度コア相の沃化銀含有率を減少させれば、圧力減感は改
良されるが、写真感度の低下をもたらし、実用化に耐え
ない。更に、平板状ハロゲン化銀粒子を用いた場合に
は、その形状的要因から耐圧力性がより劣化する傾向に
ある。
を改良する技術としてハロゲン化銀粒子の形成途中で混
合溶液中に沃素イオンを急激に加え、粒子内部に沃化銀
含有率を局在的に高める技術が特開昭62−58237
号に示してある。これらの技術は、ハロゲン化銀粒子の
内部に転位線、沃化銀あるいは高沃化銀含有相を局在さ
せることにより、耐圧特性を改良するものであるが、そ
の効果は圧力カブリの改良であった。また特開平3−2
37450号、同4−350850号等にも沃化銀含有
相と転位線を導入した平板状ハロゲン化銀粒子の事例が
示されているが、圧力減感については触れられていな
い。
クトル領域での感色性を付与させる目的で様々な増感色
素を用いることが知られている、更にその効率を高める
ためにハロゲン化銀固有のスペクトル領域での情報を削
除する目的で通常黄色カットフィルター層を備えること
も知られている。この黄色カットフィルター層には様々
な化合物を導入することができるが、保存性や処理後の
残色性などいくつかの必要な条件を備えておらねばなら
ず、現状では黄色コロイド銀を用いることが多い。しか
しながら、特に転位線を有する平板状ハロゲン化銀乳剤
においては、黄色コロイド銀と同時に感光材料に用いる
と保存性についての耐性が劣化することが分かってき
た。
システムにおいては、ユーザーの使い勝手が良くなった
事での需要が増した反面、特に保存性についての耐性を
高めることが急速に求められる様になってきた。言い方
を替えれば保存性を考慮しない感光材料の設計は成り立
たなくなってきた。従来ハロゲン化銀感光材料の保存性
を改良する技術としてはメルカプトテトラゾール類、ベ
ンゾトリアゾール類、ベンズイミダゾール類、あるいは
イミダゾール類など複素環化合物を感光材料中または処
理液中に添加することが数多く知られている。特に、近
年1−フェニル−5−メルカプトテトラゾール誘導体の
研究が精力的に行われ、特公昭61−23542号、同
61−47415号、同63−65137号、特開昭5
9−71047号、特公平2−25494号などに示さ
れる化合物が提案されている。しかしながらこれらの化
合物による保存耐性は未だ不十分であった。
性を劣化させることなく高感度で、圧力減感が改良され
たハロゲン化銀写真感光材料を提供することにある。
下の構成により達成される。
るハロゲン化銀写真感光材料において、ハロゲン化銀乳
剤が、アスペクト比2以上の平板状ハロゲン化銀粒子か
ら構成されており、かつ該平板状ハロゲン化銀粒子が沃
化銀含有率の異なる少なくとも2つ以上のハロゲン化銀
相を有し、かつ該ハロゲン化銀相の沃化銀含有率が5モ
ル%以上10モル%未満の沃化銀を含有し、沃化銀含有
率が最大であり、該ハロゲン化銀相より外側に該ハロゲ
ン化銀相より沃化銀含有率の少ないハロゲン化銀相を有
し、該ハロゲン化銀乳剤が5本以上の転位線を有するハ
ロゲン化銀粒子を含有しており、かつ該ハロゲン化銀写
真感光材料が黄色固体分散染料を含有することを特徴と
するハロゲン化銀写真感光材料。
化銀含有率が5モル%以上8モル%未満であることを特
徴とする前記1記載のハロゲン化銀写真感光材料。
及びフリンジ部に存在することを特徴とする前記1又は
2記載のハロゲン化銀写真感光材料。
換算直径の変動係数が20%以下であることを特徴とす
る前記1〜3のいずれか1項に記載のハロゲン化銀写真
感光材料。
を有するハロゲン化銀相とその外側に隣接するハロゲン
化銀相の界面であることを特徴とする前記1〜4のいず
れか1項に記載のハロゲン化銀写真感光材料。
層を有しており、該非感光性層に黄色固体分散染料を含
有することを特徴とする前記1〜5のいずれか1項に記
載のハロゲン化銀写真感光材料。
ド銀を含有しないことを特徴とする前記1〜6のいずれ
か1項に記載のハロゲン化銀写真感光材料。
〔I〕〜〔IX〕から選ばれる少なくとも一つの化合物で
あることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記
載のハロゲン化銀写真感光材料。
アルケニル基、アリール基、複素環基、−COOR5、
−COR5、−SO2R5、−SOR5、−SO2NR
5R6、−CONR5R6、−NR5R6、−NR5SO
2R6、−NR5COR6、−NR5CONR6R7、−NR5
CSNR6R7、−OR5、−SR5または、シアノ基を表
し、R3、R4は水素原子、アルキル基、アルケニル基、
シクロアルキル基、アリール基または複素環基を表す。
R5、R6、R7は水素原子、アルキル基、アルケニル
基、アリール基又は複素環基を表し、L1〜L5はメチン
鎖を表す。n1は0又は1の整数を表し、n2は0〜2の
整数を表す。
2は、それぞれ一般式〔I〕と同様の意味を表す。
な酸性核を表す。
それぞれ一般式〔I〕と同様の意味を表し、R8、R9は
R3、R4と同様の意味を表す。
と同様の意味を表し、Eは一般式〔II〕と同様の意味を
表す。R10、R11は水素原子、アルキル基、アルケニル
基、アリール基、複素環基、ニトロ基、シアノ基、ハロ
ゲン原子、−OR5、−SR5、−NR5R6、−NR5S
O2R6、−NR5COR6、−COR5又は−COOR5を
表す。又、R10とR11で環二重結合を形成することもで
きる。X3は、酸素原子、硫黄原子、セレン原子、−C
(R12)(R13)−又は−N(R3)−を表し、R3、R
5、R6は一般式〔I〕と同様の意味を表す。
す。n3は1〜3の整数を表す。
1は、それぞれ一般式〔I〕と同様の意味を表し、Eは
一般式〔II〕と同様の意味を表す。R10、R11は、それ
ぞれ一般式〔IV〕と同様の意味を表し、R14はR10と同
様の意味を表す。
X3、n1及びn2は、それぞれ一般式〔I〕と同様の意
味を表し、X4はX3と、R15、R16はR10と同様な意味
を表す。X-はアニオンを有する基を表す。又、R10と
R11、R15とR16で環二重結合を形成することができ
る。
核、ピラゾール核、フェノール核、ナフトール核又は縮
合複素環核を表す。
し、A2はアリール基又は複素環基を表す。
意味を表し、Z1はニトリル基を表す。
R18はアリール基又は芳香族複素環基を表す。n4は0
〜6の整数を表す。
化銀乳剤層、マゼンタ発色するハロゲン化銀乳剤層、シ
アン発色するハロゲン化銀乳剤層を有することを特徴と
する前記1〜8のいずれか1項に記載のハロゲン化銀写
真感光材料。
いうのは、2つの平行な主平面を有し該主平面の円相当
直径(該主平面と同じ投影面積を有する円の直径)と主
平面間の距離(即ち粒子の厚み)の比、即ちアスペクト
比2以上のハロゲン化銀粒子を言う。
ゲン化銀粒子の投影面積の総和の50%以上がアスペク
ト比3以上の平板状ハロゲン化銀粒子であることが好ま
しく、更に好ましくは5以上であり8未満である。尚、
本発明でいうアスペクト比とは個々のハロゲン化銀粒子
のアスペクト比の平均の値を意味する。
単に平板状粒子又は粒子ともいう)の直径は0.3〜1
0μmが好ましく、更に好ましくは0.5〜5.0μ
m、特に好ましくは0.5〜2.0μmである。粒子の
厚みは0.05〜0.8μmであることが好ましい。
は米国特許第4,434,226号に記載の方法で求め
ることができる。
板状ハロゲン化銀粒子の主平面と同じ投影面積を有する
円の直径)の変動係数(直径分布の標準偏差を平均直径
で割ったもの)とは平板上粒子のサイズ分布を意味し、
30%以下であることが好ましく、20%以下であるこ
とが更に好ましい。
ン組成としては、沃臭化銀または塩沃臭化銀であること
が好ましく、沃化銀含有率は1〜15モル%であること
が好ましく、3〜10モル%であることが更に好まし
い。
含有率の粒子間分布は、沃化銀含有率の変動係数(沃化
銀含有率粒子間分布の標準偏差を平均沃化銀含有率で割
ったもの)が30%以下であることが好ましく、20%
以下であることが更に好ましい。
ン組成の異なる少なくとも2つ以上の相を有しており、
その沃化銀含有率が最大の相の沃化銀含有率は5モル%
以上10モル%未満であるが、好ましくは5モル%以上
8モル%以下である。また、該相の粒子内に占める体積
分率は30%以上90%以下であることが好ましく、3
0%以上60%以下であることが更に好ましい。該相の
外側に隣接する相の沃化銀含有率は、最大沃化銀含有相
より低ければよいが、好ましくは0〜8モル%、更に好
ましくは2〜5モル%である。最大沃化銀含有相は、そ
れより外側に低沃化銀含有相を隣接していることが必要
であるが、該隣接相は必ずしも最大沃化銀含有相を完全
に被覆している必要はない。
線回折法、EPMAによる組成分析法等により調べるこ
とができる。
は、前述の粒子内部の最大沃化銀含有相の沃化銀含有率
より高くてもかまわない。本発明でいうところの粒子表
面の沃化銀含有率とはXPS法により測定される数値ま
たはISS法で測定される数値をいいどちらでもかまわ
ない。XPS法で測定した場合には、好ましくは0〜1
2モル%、更に好ましくは5〜10モル%である。
は次のように求められる。試料を1×10-8torr以
下の超高真空中で−115℃以下まで冷却し、プローブ
用X線としてMgKαをX線源電圧15kV、X線源電
流40mAで照射し、Ag3d5/2、Br3d、I3
d3/2電子について測定する。測定されたピークの積
分強度を感度因子で補正し、これらの強度比から表面の
ハライド組成を求める。
銀含有相とは、転位線を形成するために行われた後述す
るような操作により生じた高沃度局在領域は含まない。
れた方法を適宣組み合わせることができる。例えば、特
開昭61−6643号、同61−146305号、同6
2−157024号、同62−18556号、同63−
92942号、同151618号、同63−16345
1号、同63−220238号、同63−311244
号等による公知の方法を参考にする事ができる。
同時混合法のひとつの形式であるハロゲン化銀の生成さ
れる液相中のpAgを一定に保ついわゆるコントロール
ダブルジェット法、異なる組成の可溶性ハロゲン化銀を
それぞれ独立に添加するトリプルジェット法も用いる事
ができる。順混合法を用いることもでき、また粒子を銀
イオン過剰の下において形成する方法(いわゆる逆混合
法)を用いることもできる。必要に応じてハロゲン化銀
溶剤を用いることができる。
ては、アンモニア、チオエーテル、チオ尿素類を挙げる
ことができる。チオエーテルに関しては米国特許第3,
271,157号、同第3,790,387号、同第
3,574,628号等を参考にすることができる。ま
た、混合法としては特に限定はなく、アンモニアを使わ
ない中性法、アンモニア法、酸性法などを用いることが
できるが、ハロゲン化銀粒子のかぶりを少なくするとい
う点で、好ましくはpH(水素イオン濃度の逆数の対数
値)5.5以下が好ましく、更に好ましくは4.5以下
である。
オンを含有してもよいが、この場合粒子成長において、
沃素イオンの添加方法に特に限定はなく、沃化カリウム
のようなイオン溶液として添加されてもよく、また、例
えば沃化銀微粒子として添加してもよい。
183417号、同1−183644号、同1−183
645号等に開示された粒子と同様にハロゲン化銀微粒
子を用いて粒子成長を行なうことも好ましい。特に特願
平3−218608号の特許請求範囲のように粒子成長
に用いるハロゲン化銀微粒子は、2種以上であり、その
うちの少なくとも1種が1種類のハロゲン元素のみから
なることが好ましい。
求範囲と同様に粒子成長過程の少なくとも一期間、成長
中のハロゲン化銀粒子よりも溶解度の小さいハロゲン化
銀粒子の存在下に成長せしめられた平板状ハロゲン化銀
粒子を含有するハロゲン化銀乳剤であることが望まし
く、溶解度積の小さいハロゲン化銀粒子としては沃化銀
を用いることが特に望ましい。
amilton、Photo.Sci.Eng.、11
(1967)、57やT.Shiozawa、J.Sc
i.Phot.Sci.Japan、35(197
2)、213に記載の方法、即ち低温での透過型電子顕
微鏡を用いた直接的な方法により観察することができ
る。
が発生するほどの圧力をかけないように注意して取りだ
したハロゲン化銀粒子を、電子顕微鏡用のメッシュにの
せ、電子線による損傷(プリントアウト等)を防ぐよう
に試料を冷却した状態で透過法により観察を行う。この
とき、粒子の厚みが厚いほど電子線が透過しにくくなる
ので、高圧型(0.25μmの厚さに対して200k
V)の電子顕微鏡を用いた方がより鮮明に観察すること
ができる。このような方法によって得られた粒子写真よ
り、主平面に対し垂直な方向から見た場合の各粒子につ
いての転位線の位置及び数を求めることができる。
の箇所になければならないということではないが、好ま
しくは平板状粒子フリンジ部及び粒子内部に存在してい
ることが好ましい。平板状粒子のフリンジ部とは平板粒
子の外周のことを指し、詳しくは主平面側から見た平板
状粒子投影面の重心から粒子の各辺に降ろした垂線にお
いて、該垂線の長さの50%より外側(辺側)が好まし
く、更に好ましくは70%より外側、特に好ましくは8
0%より外側の領域のことをいう。
転位線を有し、該粒子が全ハロゲン化銀粒子の30%以
上(個数)であることが好ましいが、50%以上である
ことが更に好ましく、80%以上であることが特に好ま
しい。また、転位線の数は、10本以上であることが更
に好ましい。
に転位線が存在する場合は、粒子内部に5本以上の転位
線が存在することが好ましく、フリンジ部と粒子内部に
共に5本以上存在することが更に好ましい。
限定はないが、転位線を導入したい位置で沃化カリウム
のような沃素イオン水溶液と水溶性銀塩溶液をダブルジ
ェットで添加する方法、もしくは沃化銀微粒子を添加す
る方法、沃素イオン溶液のみを添加する方法、特開平6
−11781号に記載されているような沃化物イオン放
出剤を用いる方法等で行うことができる。沃素イオン水
溶液と水溶性銀塩溶液をダブルジェットで添加する方
法、沃化銀微粒子を添加する方法、沃化物イオン放出剤
を用いる方法が好ましく、沃化銀微粒子を用いる方法が
更に好ましい。沃素イオン水溶液としては沃化アルカリ
水溶液が好ましく、水溶性銀塩水溶液としては硝酸銀溶
液が好ましい。
沃化銀含有相の形成後に行われることが好ましく、該相
の形成後、隣接相の形成前に行われることが更に好まし
い。また、粒子全体の位置との関係では、粒子全体の銀
量の50〜95%相当の間で導入されることが好まし
く、60〜80%未満で導入されることが更に好まし
い。
体分散物を含有することを特徴とする。用いられる黄色
染料としては前記一般式〔I〕〜〔IX〕で示される化合
物が好ましい。
する。
アルキル基(例えばメチル基、エチル基、イソプロピル
基、t−ブチル基、ペンチル基、アミル基、ヘキシル
基、オクチル基、デシル基、ペンタデシル基等)、アル
ケニル基(例えばビニル基、アリル基等)、アリール基
(例えばフェニル基、ナフチル基等)、複素環基、−C
OOR5、−COR5、−SO2R5、−SOR5、−SO2
NR5R6、−CONR5R6、−NR5R6、−NR5SO2
R6、−NR5COR6、−NR5CONR6R7、−NR5
CSNR6R7、−OR5、−SR5または、シアノ基を表
す。
メチル基、エチル基、イソプロピル基、t−ブチル基、
ペンチル基、アミル基、ヘキシル基、オクチル基、デシ
ル基、ペンタデシル基等)、アルケニル基(例えばビニ
ル基、アリル基等)、シクロアルキル基(例えばシクロ
ヘキシル基、シクロペンチル基等)、アリール基(例え
ばフェニル基、ナフチル基等)、または複素環基を表
す。
(例えばメチル基、エチル基、イソプロピル基、t−ブ
チル基、ペンチル基、アミル基、ヘキシル基、オクチル
基、デシル基、ペンタデシル基等)、アルケニル基(例
えばビニル基、アリル基等)、アリール基(例えばフェ
ニル基、ナフチル基等)又は複素環基(例えば例えばピ
リジン環等)を表す。
1の整数を表し、n2は0〜2の整数を表す。また、上
記アルキル、アルケニル、シクロアルキル、アリール、
複素環等の基及びメチン鎖には置換基を有していても良
く、置換基としては例えばハロゲン原子(例えば塩素、
臭素、沃度等の原子)、アルキル基(例えばメチル基、
エチル基、イソプロピル基、t−ブチル基、ペンチル
基、アミル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、ペ
ンタデシル基等)、アリール基(例えばフェニル基、ナ
フチル基等)、アミノ基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロ
キシ基、スルホンアミド基、カルボンアミド基、スルフ
ァモイル基、カルバモイル基、オキシカルボニル基、ス
ルホニル基、スルフィニル基、アルコキシ基(例えばメ
トキシ基、エトキシ基、ブトキシ基等)、カルボキシ
基、カルボニル基、ピリジイル基が挙げられ、該置換基
には上記に挙げた置換基が更に置換されていても良い。
L5、n1及びn2は、それぞれ一般式〔I〕と同様の意
味を表す。Eはオキソノール染料を形成するのに必要な
酸性核(例えばそれぞれ置換、無置換のピラゾリン、ア
ルキルスルホニル、ベンツピロリドン、バルビツール
酸、チオバルビツール酸、アルキルオキシカルボニル、
ピリジンジオン、ピラゾリジンジオン等の各核)を表
す。該置換基としては一般式〔I〕で挙げた置換基があ
げられる。
5、n1及びn2は、それぞれ一般式〔I〕と同様の意味
を表し、R8、R9はR3、R4と同様の意味を表す。
2は、一般式〔I〕と同様の意味を表し、Eは一般式〔I
I〕と同様の意味を表す。
ばメチル基、エチル基、イソプロピル基、t−ブチル
基、ペンチル基、アミル基、ヘキシル基、オクチル基、
デシル基、ペンタデシル基等)、アルケニル基(例えば
ビニル基、アリル基等)、アリール基(例えばフェニル
基、ナフチル基等)、複素環基、ニトロ基、シアノ基、
ハロゲン原子、−OR5、−SR5、−NR5R6、−NR
5SO2R6、−NR5COR6、−COR5又は−COOR
5を表す。又、R10とR11で環二重結合を形成すること
もできる。
子、−C(R12)(R13)−又は−N(R3)−を表
し、R3、R5、R6は一般式〔I〕と同様の意味を表
す。
えばメチル基、エチル基、イソプロピル基、t−ブチル
基、ペンチル基、アミル基、ヘキシル基、オクチル基、
デシル基、ペンタデシル基等)を表す。n3は1〜3の
整数を表す。
L2、L3及びn1は、それぞれ一般式〔I〕と同様の意
味を表し、Eは一般式〔II〕と同様の意味を表す。
様の意味を表し、R14はR10と同様の意味を表す。
11、L1〜L5、X3、n1及びn2は、それぞれ一般式
〔I〕と同様の意味を表し、X4はX3と、R15、R16は
R10と同様な意味を表す。
ン、臭素イオン、沃素イオン等)。
を形成することができる。
イミダゾール核、ピラゾール核、フェノール核、ナフト
ール核又は縮合複素環核を表す。該核には一般式〔I〕
において挙げた置換基が置換されても良い。
電子吸引性基(例えばシアノ基、スルホニル基、オキシ
カルボニル基、フェニル基等)を表し、A2はアリール
基(例えばフェニル基、ナフチル基等)又は複素環残基
(例えばピロール環等の残基)を表す。又上記電子吸引
性基、アリール基、複素環基には一般式〔I〕において
挙げた置換基が置換されていても良い。
〔I〕と同様の意味を表し、Z1は例えばニトリル基等
を表す。
ル基、プロピル基、イソプロピル基、t−ブチル基、ペ
ンチル基、アミル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル
基、ペンタデシル基等)又はアリール基(例えばフェニ
ル基、ナフチル基等)を表し、R18はアリール基(例え
ばフェニル基、ナフチル基等)又は芳香族複素環基を表
す。n4は0〜6の整数を表す。上記アルキル基、アリ
ール基、芳香族複素環基には一般式〔I〕において挙げ
た置換基が置換されていても良い。
る化合物の具体例を示すが、本発明はこれに限定される
ものではない。
溶解してゼラチン溶液中に分散する方法や、水系溶媒中
にて機械的に粉砕、分散種々の方法がある。機械分散で
は具体的に高速撹拌機、ボールミル、コロイドミル、ア
トライター、超音波分散機等が用いられる。本発明では
高速撹拌機を用いることが好ましい。前記高速撹拌型分
散機は、垂直軸に複数個のインペラーを装着したディゾ
ルバー、或いは複数個の垂直軸を設けた多軸ディゾルバ
ーを有したものであっても良い。
で微粒子化する方法や、有機溶媒中に溶解してゼラチン
溶液中に分散する方法を用いて得られた固体微粒子分散
体の状態で、ゼラチンあるいは高分子バインダー中に存
在させることにより、写真構成層中の任意の感光性ハロ
ゲン化銀乳剤層、非感光性親水性コロイド層中に含有さ
せることができる。
感光材料中に水不溶性で安定に存在しているが、露光
後、現像液(pH≧9が好ましい)で処理されることに
より、染料化合物中の親水性基が解離して水溶性となる
か、あるいは脱色することにより、前記カラー感光材料
中から大部分が消失してしまう。この目的のためには、
分子内にカルボキシル基、スルファモイル基、スルホン
アミド基を有する有機化合物が好適に用いられる。
下、単に染料ともいう)の添加層は感光性乳剤層、非感
光性層のいずれでも構わないが、非感光性層に含有され
ることが好ましい。また、コロイド銀と同時に含有しな
い方が黄色固体分散染料の凝集を安定にし保存性改良効
果も大きいため好ましい。
特に制限はないが、1m2当たり1〜2000mgの範
囲で用いられるのが好ましく、より好ましくは50〜5
00mgの範囲で用いられる。
ーチ・ディスクロージャーNo.308119(以下R
D−308119と略す)に記載されているものを用い
ることができる。以下に記載箇所を示す。
分光増感を行ったものを使用することができる。
サーチ・ディスクロージャーNo.17643、No.
18716及びNo.308119(それぞれ、以下R
D−17643、RD−18716及びRD−3081
19と略す)に記載されている。
上記リサーチ・ディスクロージャーに記載されている。
以下に関連のある記載箇所を示す。
ができ、その具体例は、上記リサーチ・ディスクロージ
ャーに記載されている。以下に関連ある記載箇所を示
す。
記載されている分散法などにより、添加することができ
る。
28頁、RD−18716 647〜8頁及びRD−
308119のXIVに記載されている支持体を使用する
ことができる。
119VII−K項に記載されているフィルタ層や中間層
等の補助層を設けることができる。
19VII−K項に記載されている順層、逆層、ユニット
構成等の様々な層構成をとることができる。
ネガフィルム、スライド用もしくはテレビ用のカラー反
転フィルム、カラーペーパー、カラーポジフィルム、カ
ラー反転ペーパーに代表される種々のカラー感光材料に
適用することができる。
ーニー)、220等のフィルムをロール状に巻き付けた
製品形態を有するカラー感光材料に際立つ効果を奏す
る。
28〜29頁、RD−18716647頁及びRD−
308119のXIXに記載された通常の方法によって、
現像処理することができる。
るが、本発明の態様はこれに限定されない。
た。
289号に示される混合撹拌機を用いて、35℃に調製
した下記溶液A1に硝酸銀水溶液(1.161モル)
と、臭化カリウムと沃化カリウムの混合水溶液(沃化カ
リウム2モル%)を、銀電位(飽和銀−塩化銀電極を比
較電極として銀イオン選択電極で測定)を0mVに保ち
ながら同時混合法により2分を要して添加し、核形成を
行った。続いて、60分の時間を要して液温を60℃に
上昇させ、炭酸ナトリウム水溶液でpHを5.0に調整
した後、硝酸銀水溶液(5.902モル)と、臭化カリ
ウムと沃化カリウムの混合水溶液(沃化カリウム2モル
%)を、銀電位を9mVに保ちながら同時混合法によ
り、42分を要して添加した。添加終了後40℃に降温
しながら、通常のフロキュレーション法を用いて直ちに
脱塩、水洗を行った。
0.24μm、アスペクト比が4.8、ハロゲン化銀粒
子の全投影面積の90%以上が最大辺比率が1.0〜
2.0の六角状の平板粒子からなる乳剤であった。この
乳剤を種晶乳剤−1と称する。
チン水溶液5Lを激しく撹拌しながら、7.06モルの
硝酸銀水溶液と7.06モルの沃化カリウム水溶液、各
々2Lを10分を要して添加した。この間pHは硝酸を
用いて2.0に、温度は40℃に制御した。粒子調製後
に、炭酸ナトリウム水溶液を用いてpHを5.0に調整
した。得られた沃化銀微粒子の平均粒径は0.05μm
であった。この乳剤をSMC−1とする。
ポリエチレンオキシ−ジ琥珀酸エステルナトリウム塩の
10%エタノール溶液0.5mlを含む、4.5重量%
の不活性ゼラチン水溶液700mlを75℃に保ち、p
Agを8.3、pHを5.0に調整した後、激しく撹拌
しながら同時混合法により以下の手順で粒子形成を行っ
た。
174モルのSMC−1、及び臭化カリウム水溶液を、
pAgを8.3、pHを5.0に保ちながら添加した。
(ホスト粒子の形成) 2)続いて溶液を60℃に降温し、pAgを9.6に調
整した。その後、1.028モルの硝酸銀水溶液と0.
032モルのSMC−1、及び臭化カリウム水溶液を、
pAgを9.6、pHを5.0に保ちながら添加した。
(ホスト粒子のシェリング) 尚、粒子形成を通して各溶液は、新核の生成や粒子間の
オストワルド熟成が進まないように最適な速度で添加し
た。上記添加終了後に40℃で通常のフロキュレーショ
ン法を用いて水洗処理を施した後、ゼラチンを加えて再
分散し、pAgを8.1、pHを5.8に調整した。
辺長)0.65μm、アスペクト比4.5の以下に示す
ハロゲン組成を有する平板状粒子からなる乳剤であっ
た。この乳剤を電子顕微鏡で観察したところ転位線を有
する粒子は存在しなかった。
ポリエチレンオキシ−ジ琥珀酸エステルナトリウム塩の
10%エタノール溶液0.5mlを含む、4.5重量%
の不活性ゼラチン水溶液700mlを75℃に保ち、p
Agを8.3、pHを5.0に調整した後、激しく撹拌
しながら同時混合法により以下の手順で粒子形成を行っ
た。
230モルのSMC−1、及び臭化カリウム水溶液を、
pAgを8.3、pHを5.0に保ちながら添加した。
(ホスト粒子の形成) 2)続いて溶液を60℃に降温し、pAgを9.6に調
整した。その後、0.071モルのSCM−1を添加
し、2分間熟成を行った。(転位線の導入) 3)その後、0.959モルの硝酸銀水溶液と0.03
0モルのSMC−1、及び臭化カリウム水溶液を、pA
gを9.6、pHを5.0に保ちながら添加した。(ホ
スト粒子のシェリング) 尚、粒子形成を通して各溶液は、新核の生成や粒子間の
オストワルド熟成が進まないように最適な速度で添加し
た。上記添加終了後に40℃で通常のフロキュレーショ
ン法を用いて水洗処理を施した後、ゼラチンを加えて再
分散し、pAgを8.1、pHを5.8に調整した。
辺長)0.65μm、平均アスペクト比4.0の以下に
示すハロゲン組成を有する平板状粒子からなる乳剤であ
った。この乳剤を電子顕微鏡で観察したところ80%以
上(個数)の粒子にフリンジ部と粒子内部双方に5本以
上の転位線が観察された。
ポリエチレンオキシ−ジ琥珀酸エステルナトリウム塩の
10%エタノール溶液0.5mlを含む、4.5重量%
の不活性ゼラチン水溶液700mlを75℃に保ち、p
Agを9.0、pHを5.0に調整した後、激しく撹拌
しながら同時混合法により以下の手順で粒子形成を行っ
た。
297モルのSMC−1、及び臭化カリウム水溶液を、
pAgを9.0、pHを5.0に保ちながら添加した。
液と0.071モルのSMC−1、及び臭化カリウム溶
液を、pAgを9.0、pHを5.0に保ちながら添加
した。
成や粒子間のオストワルド熟成が進まないように最適な
速度で添加した。上記添加終了後に40℃で通常のフロ
キュレーション法を用いて水洗処理を施した後、ゼラチ
ンを加えて再分散し、pAgを8.1、pHを5.8に
調整した。
辺長)0.65μm、アスペクト比4.3の以下に示す
ハロゲン組成を有する平板状粒子からなる乳剤であっ
た。この乳剤を電子顕微鏡で観察したところ転位線を有
する粒子は存在しなかった。
銀水溶液を銀2.121モル相当量、SMC−1を0.
174モルに変更した以外はEm−2と同様にEm−4
を調製した。
辺長)0.65μm、アスペクト比4.1の以下に示す
ハロゲン組成を有する平板状粒子からなる乳剤であっ
た。この乳剤を電子顕微鏡で観察したところ80%以上
(個数)の粒子にフリンジ部と粒子内部双方に5本以上
の転位線が観察された。
水溶液を2.093モルにSMC−1を0.202モル
にpAgを8.6に変更し、更に転位線の導入及びホス
ト粒子のシェリング時のpAgを9.4に変更した以外
はEm−4と同様にしてEm−5を調製した。
辺長)0.65μm、アスペクト比6.6の以下に示す
ハロゲン組成を有する平板状粒子からなる乳剤であっ
た。この乳剤を電子顕微鏡で観察したところ80%以上
(個数)の粒子にフリンジ部と粒子内部双方に5本以上
の転位線が観察された。
形成を始め、シェル形成の途中で、硝酸銀水溶液とSM
C−1、臭化カリウム水溶液の添加を停止し、Em−4
と同様の転位線導入操作を行い、再びシェル形成を行っ
た以外はEm−4と同様にしてEm−6を調製した。
辺長)0.65μm、アスペクト比4.4の以下に示す
ハロゲン組成を有する平板状粒子からなる乳剤であっ
た。この乳剤を電子顕微鏡で観察したところ80%以上
(個数)の粒子にフリンジ部及び粒子内部双方に5本以
上の転位線が観察された。
銀水溶液、SMC−1、臭化カリウム水溶液の添加速度
を1/3にすること以外は、Em−4と全く同様にして
Em−7を調製した。
感色素SD−1、SD−5、SD−6を用いチオ硫酸ナ
トリウム、塩化金酸、チオシアン酸カリウムを添加し、
常法に従い、かぶり−感度関係が最適になるように化学
増感を施した。
に示すような組成を持つ各層から構成された多層カラー
感光材料である試料101を作製した。
ついては、金属銀に換算してg/m 2単位で表した量
を、又、カプラー、添加剤についてはg/m2単位で表
した量を、又増感色素については同一層内のハロゲン化
銀1モル当たりのモル数で示した。
−3、SU−4、粘度調整剤V−1、硬膜剤H−1、H
−2、安定剤ST−1、かぶり防止剤AF−1、平均分
子量10,000と100,000の2種のAF−2、
染料AI−1、AI−2、AI−3、化合物FS−1、
FS−2および防腐剤DI−1を、各層に適宜、添加し
た。
造を以下に示す。
る。尚平均粒径は、立方体に換算した粒径で示した。ま
た、各乳剤は、チオ硫酸ナトリウム、塩化金酸、チオシ
アン酸カリウムを添加し、常法に従い、かぶり−感度関
係が最適になるように化学増感を施した。
lAg含有している。1):個々の粒子の直径/厚み比の
平均値を表す。
−7と黄色固体分散染料を以下に記載の内容で添加変更
し、それ以外は全て試料101と同様の構成から成る試
料102〜112を作製した。黄色固体分散染料は高速
撹拌機を用い分散し、更に添加層中の青色透過濃度(X
−RITE社製:透過濃度計モデル310)が0.95
になるように調整し添加した。
露光し、後述の現像処理工程を行い、感度を測定した。
濃度について最小濃度(かぶり)+0.2を与える露光
量の逆数で特性値化し、試料101の感度を100とし
た相対値で以下に示した。
湿度30%の高温の雰囲気中に7日間放置した試料につ
いて、未露光で現像処理を行いカブリを測定し、−20
℃で同期間保存した試料の未露光現像後のイエロー及び
マゼンタ濃度に対する濃度上昇巾(ΔD)を特性値化し
た。
り評価した。
ついて、カブリ+0.4の濃度を与える露光量を求め
る。
℃、55%RHの雰囲気下に24時間放置し、各試料の
含水量を揃えた後、同雰囲気下で試料を支持体が下向き
水平になるよう固定化し曲率半径0.025mmφのサ
ファイアを先端部に有する針に5gの荷重を加え、1c
m/秒の速さで各試料の乳剤面側を引いた。その後現像
後の濃度がカブリ+0.4の濃度になるように均一に白
色露光を与え、以下の現像処理を行なう。
っかきによる、マゼンタ濃度変動値(ΔD)を測定し
た。
その補充液は下記のようにして調製されたものを使用し
た。
が比較乳剤に対し高感度ではあるが、本発明に係わる黄
色固体分散染料との組み合わせで驚くべきことに、その
差が顕著になった。他方では、高温生保存性のカブリ変
動として黄色固体分散染料を含有する本発明の試料が大
きく改良されており、更に圧力減感巾も本発明の構成の
試料でその性能として充分満足の得られる事が分かっ
た。一方試料106、107、108、110の結果を
比較してみると、本発明に係わるハロゲン化銀乳剤にお
いても本文記載の最大沃化銀含有率、転位線の位置、投
影面円換算直径の変動係数の違いによる性能差が認めら
れた。
長さ約800mmの形状にスリット加工し、通称120
(ブローニー)の製品包装形態に加工し(防湿包装袋は
除く)、23℃、55%RHの雰囲気下に24時間放置
し、各試料の含水量を揃えた後、同雰囲気下でロール状
に卷いた試料を開封せず固定化し曲率半径0.5mmφ
のサファイアを先端部に有する針に200gの荷重を加
え、1cm/秒の速さで各試料を引いた。その後現像後
の濃度がカブリ+0.4の濃度になるように均一に白色
露光を与え、実施例2に記載される現像処理を行なった
が、結果は実施例2と同様に本発明の試料の際だった圧
力減感耐性が確認された。
は、保存性を劣化させることなく高感度で、圧力減感に
優れた効果を有する。
Claims (9)
- 【請求項1】 支持体上にハロゲン化銀乳剤層を有する
ハロゲン化銀写真感光材料において、ハロゲン化銀乳剤
が、アスペクト比2以上の平板状ハロゲン化銀粒子から
構成されており、かつ該平板状ハロゲン化銀粒子が沃化
銀含有率の異なる少なくとも2つ以上のハロゲン化銀相
を有し、かつ該ハロゲン化銀相の沃化銀含有率が5モル
%以上10モル%未満の沃化銀を含有し、沃化銀含有率
が最大であり、該ハロゲン化銀相より外側に該ハロゲン
化銀相より沃化銀含有率の少ないハロゲン化銀相を有
し、該ハロゲン化銀乳剤が5本以上の転位線を有するハ
ロゲン化銀粒子を含有しており、かつ該ハロゲン化銀写
真感光材料が黄色固体分散染料を含有することを特徴と
するハロゲン化銀写真感光材料。 - 【請求項2】 平板状ハロゲン化銀粒子内部の最大沃化
銀含有率が5モル%以上8モル%未満であることを特徴
とする請求項1記載のハロゲン化銀写真感光材料。 - 【請求項3】 転位線が平板状ハロゲン化銀粒子内部及
びフリンジ部に存在することを特徴とする請求項1又は
2記載のハロゲン化銀写真感光材料。 - 【請求項4】 平板状ハロゲン化銀粒子投影面積の円換
算直径の変動係数が20%以下であることを特徴とする
請求項1〜3のいずれか1項に記載のハロゲン化銀写真
感光材料。 - 【請求項5】 転位線導入位置が最大の沃化銀含有率を
有するハロゲン化銀相とその外側に隣接するハロゲン化
銀相の界面であることを特徴とする請求項1〜4のいず
れか1項に記載のハロゲン化銀写真感光材料。 - 【請求項6】 ハロゲン化銀写真感光材料が非感光性層
を有しており、非感光性層に黄色固体分散染料を含有す
ることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載
のハロゲン化銀写真感光材料。 - 【請求項7】 前記黄色固体分散染料含有層がコロイド
銀を含有しないことを特徴とする請求項1〜7のいずれ
か1項に記載のハロゲン化銀写真感光材料。 - 【請求項8】 前記黄色固体分散染料が下記一般式
〔I〕〜〔IX〕から選ばれる少なくとも一つの化合物で
あることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記
載のハロゲン化銀写真感光材料。 【化1】 〔式中、R1、R2は水素原子、アルキル基、アルケニル
基、アリール基、複素環基、−COOR5、−COR5、
−SO2R5、−SOR5、−SO2NR5R6、−CONR
5R6、−NR5R6、−NR5SO2R6、−NR5CO
R6、−NR5CONR6R7、−NR5CSNR6R7、−
OR5、−SR5または、シアノ基を表し、R3、R4は水
素原子、アルキル基、アルケニル基、シクロアルキル
基、アリール基または複素環基を表す。R5、R6、R7
は水素原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基又
は複素環基を表し、L1〜L5はメチン鎖を表す。n1は
0又は1の整数を表し、n2は0〜2の整数を表す。〕 【化2】 〔式中、R1、R3、L1〜L5、n1及びn2は、それぞれ
一般式〔I〕と同様の意味を表す。Eはオキソノール染
料を形成するのに必要な酸性核を表す。〕 【化3】 〔式中R3、R4、L1〜L5、n1及びn2は、それぞれ一
般式〔I〕と同様の意味を表し、R8、R9はR3、R4と
同様の意味を表す。X1、X2は酸素原子又は硫黄原子を
表す。〕 【化4】 〔式中、R3、L1及びL2は、一般式〔I〕と同様の意
味を表し、Eは一般式〔II〕と同様の意味を表す。
R10、R11は水素原子、アルキル基、アルケニル基、ア
リール基、複素環基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原
子、−OR5、−SR5、−NR5R6、−NR5SO
2R6、−NR5COR6、−COR5又は−COOR5を表
す。又、R10とR11で環二重結合を形成することもでき
る。X3は、酸素原子、硫黄原子、セレン原子、−C
(R12)(R13)−又は−N(R3)−を表し、R3、R
5、R6は一般式〔I〕と同様の意味を表す。R12、R13
は水素原子又はアルキル基を表す。n3は1〜3の整数
を表す。〕 【化5】 〔式中、R3、R4、L1、L2、L3及びn1は、それぞれ
一般式〔I〕と同様の意味を表し、Eは一般式〔II〕と
同様の意味を表す。R10、R11は、それぞれ一般式〔I
V〕と同様の意味を表し、R14はR10と同様の意味を表
す。〕 【化6】 〔式中、R3、R4、R10、R11、L1〜L5、X3、n1及
びn2は、それぞれ一般式〔I〕と同様の意味を表し、
X4はX3と、R15、R16はR10と同様な意味を表す。X
-はアニオンを有する基を表す。又、R10とR11、R15
とR16で環二重結合を形成することができる。〕 【化7】 〔式中、A1はピロール核、イミダゾール核、ピラゾー
ル核、フェノール核、ナフトール核又は縮合複素環核を
表す。〕 【化8】 〔式中、Z1、Z2、Z3は電子吸引性基を表し、A2はア
リール基又は複素環基を表す。〕 【化9】 〔式中、L1〜L3は、一般式〔I〕と同様の意味を表
し、Z1はニトリル基を表す。R17はアルキル基又はア
リール基を表し、R18はアリール基又は芳香族複素環基
を表す。n4は0〜6の整数を表す。〕 - 【請求項9】 支持体上にイエロー発色するハロゲン化
銀乳剤層、マゼンタ発色するハロゲン化銀乳剤層、シア
ン発色するハロゲン化銀乳剤層を有することを特徴とす
る請求項1〜8のいずれか1項記載のハロゲン化銀写真
感光材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7165299A JPH0915772A (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | ハロゲン化銀写真感光材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7165299A JPH0915772A (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | ハロゲン化銀写真感光材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0915772A true JPH0915772A (ja) | 1997-01-17 |
Family
ID=15809699
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7165299A Pending JPH0915772A (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | ハロゲン化銀写真感光材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0915772A (ja) |
-
1995
- 1995-06-30 JP JP7165299A patent/JPH0915772A/ja active Pending
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