JPH09156885A - ウインチ - Google Patents

ウインチ

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JPH09156885A
JPH09156885A JP32668395A JP32668395A JPH09156885A JP H09156885 A JPH09156885 A JP H09156885A JP 32668395 A JP32668395 A JP 32668395A JP 32668395 A JP32668395 A JP 32668395A JP H09156885 A JPH09156885 A JP H09156885A
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JP
Japan
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diameter
wire rope
rope
hydraulic
winding
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Pending
Application number
JP32668395A
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English (en)
Inventor
Akira Goshima
朗 五島
Kimikazu Yamashita
公主 山下
Yasukimi Tomita
庸公 冨田
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Nippon Sharyo Ltd
Original Assignee
Nippon Sharyo Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ウインチの巻上げドラムに、太さの異なる複数
のワイヤロープを選択的に巻装するタイプにあって、使
用するワイヤロープの直径に合わせて巻上げドラムの最
大トルクを調整することにより、過負荷によるワイヤロ
ープの損傷を防止して、作業環境の安全性の向上を図
る。 【解決手段】 ウインチ1を備える杭打機やクレーン等
の運転席回りに、ワイヤロープ4の直径を選択する切換
えスイッチを設ける。巻上げドラム5を油圧モータ7に
て回転駆動する油圧回路9に、電磁切換え弁12と第1
リリーフ弁13と第2リリーフ弁14と第3リリーフ弁
15とを設ける。ワイヤロープ4の直径を切換えスイッ
チにて選択し、ロープ径に対応するリリーフ弁13〜1
5のいずれか1つのリリーフセット値を変更することに
より、油圧モータ3へ供給される油圧回路9の油圧を調
整し、巻上げドラム5の最大トルクを、使用するワイヤ
ロープ4の直径に合わせて調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、杭打機やクレー
ン、牽引車両等のワイヤロープの巻上げに用いるウイン
チに関する。
【0002】
【従来の技術】杭打機やクレーンに用いるウインチにあ
っては、巻上げドラムのトルクを標準直径のワイヤロー
プを使用した場合を想定して設定しているのが一般的で
ある。また、巻上げドラムにワイヤロープを多層巻きす
るタイプのウインチでは、巻上げドラムのトルクが一定
で、巻上げドラムの巻胴側の第1層目で最大のロープ張
力を発揮するようになっており、ウインチのトルク能力
は、最大巻取り層にて必要なロープ張力が決定される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
ウインチでは、ワイヤロープを標準直径から小径のもの
に変更して使用すると、ワイヤロープの安全率が低下
し、ワイヤロープに過度の負荷をかけることになって好
ましくない。また、後者のウインチでは、巻上げドラム
のトルクが一定であるため、巻取り層によってワイヤロ
ープの安全率が異なるので、ワイヤロープを最大ロープ
張力に合わせて選定すると、負荷から求めるよりも太い
直径のワイヤロープが必要となる。
【0004】そこで本発明は、巻上げドラムに太さの異
なる複数のワイヤロープを選択的に巻装するタイプにあ
っては、使用するワイヤロープの直径に合わせて巻上げ
ドラムの最大トルクを調整することにより、ワイヤロー
プに一定の安全率を確保して、過負荷によるワイヤロー
プの損傷を防止することを第1の目的とし、また巻上げ
ドラムにワイヤロープを多層に巻き取るタイプにあって
は、巻上げドラムへの巻取り径が変化しても、過不足の
ない一定のロープ張力が得られるようにすることを第2
の目的とするウインチを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の第1の目的を達成
するために、第1発明では、巻上げドラムに太さの異な
る複数のワイヤロープを選択的に巻装するウインチにお
いて、前記ワイヤロープの直径を選択する切換えスイッ
チを備えると共に、前記巻上げドラムを油圧モータにて
回転駆動する油圧回路に、リリーフ弁と、該リリーフ弁
のリリーフセット値を、前記切換えスイッチによるロー
プ径の選択に基づいて変更する切換え弁とを設け、リリ
ーフ弁のリリーフセット値によって、前記油圧モータへ
供給される油圧回路の油圧を調整することにより、巻上
げドラムの最大トルクを、使用するワイヤロープの直径
に応じて調整し得るようにする。
【0006】また、同じく上記第1の目的を達成するた
めの第2発明として、巻上げドラムに太さの異なる複数
のワイヤロープを選択的に巻装するウインチにおいて、
前記ワイヤロープの直径を検出するロープ径検出手段を
備えると共に、前記巻上げドラムを油圧モータにて回転
駆動する油圧回路に、リリーフ弁と、該リリーフ弁のリ
リーフセット値を、前記ロープ径検出手段によるロープ
径の検出に基づいて変更する切換え弁とを設け、リリー
フ弁のリリーフセット値によって、前記油圧モータへ供
給される油圧回路の油圧を調整することにより、巻上げ
ドラムの最大トルクを、使用するワイヤロープの直径に
応じて調整し得るようにしている。
【0007】更に第3発明では、第2の目的を達成する
ために、巻上げドラムにワイヤロープを多層に巻き取る
ウインチにおいて、前記ワイヤロープの直径を検出する
ロープ径検出手段と、該ワイヤロープの巻取り径を検出
する巻取り径検出手段とを備えると共に、前記巻上げド
ラムを油圧モータにて回転駆動する油圧回路に、電磁比
例圧力制御弁や油圧サーボ弁等の電磁式圧力制御弁を配
設し、該電磁式圧力制御弁と、前記ロープ径検出手段及
び巻取り径検出手段との間に、これらロープ径検出手段
と巻取り径検出手段からのワイヤロープ情報に基づく前
記油圧モータの実使用圧力を、予め入力された油圧モー
タの基準使用圧力と比較・演算し、且つこの比較・演算
に基づいて前記電磁式圧力制御弁の作動を指令する制御
手段とを設け、電磁式圧力制御弁の作動によって、前記
油圧モータへ供給される油圧回路の油圧を調整すること
により、前記ワイヤロープの張力を巻取り径に応じて調
整し得るようにしている。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各形態例を図面に
基づいて説明する。図1乃至図3は、第1発明を適用し
た第1形態例を示すもので、杭打機やクレーン等に用い
るウインチ1は、動力源としてのエンジン2と、該エン
ジン2の出力軸2aに連結される油圧ポンプ3と、太さ
の異なる複数のワイヤロープ4を選択的に巻装する巻上
げドラム5と、該ドラム5の一側部に変速機6を介して
配設される油圧モータ7とを備えており、杭打機やクレ
ーンの運転席回りに切換えスイッチ8が設けられてい
る。この切換えスイッチ8は、オペレータが使用するワ
イヤロープ4の直径に合わせて切換え操作を行なうもの
で、本形態例では、直径16mm用の接点a及び直径18
mm用の接点bと、直径20mm用の接点cの3種類のワイ
ヤロープ4に対応して切換えできるようにしている。
【0009】油圧ポンプ3と油圧モータ7は、油圧回路
9の配管9a中に配設され、該油圧ポンプ3と油圧モー
タ7との間に切換え弁10が介装されており、エンジン
2からの動力によって油圧ポンプ3が作動すると、油圧
回路9内に発生した油圧によって油圧モータ7が作動
し、変速機6を通して巻上げドラム5を一方向に回転駆
動すると共に、切換え弁10の切換え操作によって、巻
上げドラム5を逆方向へ回転させるようになっている。
【0010】切換え弁10と油圧ポンプ3との間には、
油槽11へ迂回してつながる配管9bが接続され、該配
管9bに、第1発明の切換え弁に相当する電磁切換え弁
12と、第1リリーフ弁13及び第2リリーフ弁14と
第3リリーフ弁15とが配設されている。リリーフ弁1
3〜15のリリーフセット値は、第1リリーフ弁13が
一番低く、第3リリーフ弁15が一番高く設定されてお
り、第1リリーフ弁13がワイヤロープ直径16mmに対
応して、また第2リリーフ弁14がワイヤロープ直径1
8mmに対応して、更に第3リリーフ弁15がワイヤロー
プ直径20mmに対応して用いられ、切換えスイッチ8の
接点a,bは、電磁切換え弁12のソレノイドSOL
a,SOLbとそれぞれ電気的に接続され、同じく切換
えスイッチ8の接点cは、第3リリーフ弁15と電気的
に接続されている。
【0011】上記リリーフ弁13〜15は、いずれか1
つを開した場合に、油圧ポンプ3から油圧モータ7へ送
られる油圧の一部を、配管9aから配管9bを通して油
槽11へ戻すことにより、油圧ポンプ3から油圧モータ
7へ供給される油圧を低く抑えるもので、切換えスイッ
チ8の直径16mm用の接点aが閉では、電磁切換え弁1
2のソレノイドSOLaが作動して第1リリーフ弁13
が開し、また切換えスイッチ8の接点bが閉では、電磁
切換え弁12のソレノイドSOLbが作動して第2リリ
ーフ弁14が開し、切換えスイッチ8の接点cが閉では
第3リリーフ弁15が開する。
【0012】このように構成される本形態例は、巻上げ
ドラム5に用いるワイヤロープ4の直径に合わせて、オ
ペレータが切換えスイッチ8の切換え操作を行なう。こ
の切換えにより、油圧回路9のリリーフ弁13〜15の
いずれか1つが開して、油圧ポンプ3から油圧モータ7
へ供給される油圧回路9の油圧が調整され、巻上げドラ
ム5の最大トルクが、使用するワイヤロープ4の安全率
の範囲に合わせて低く設定される。
【0013】これにより、ワイヤロープ4に過負荷がか
かった場合には、最大トルクを抑制された巻上げドラム
5が、ワイヤロープ4の安全率よりも低い段階で停止す
るので、ワイヤロープ4に過負荷による損傷を与えるこ
とがなくなり、作業環境の安全性を向上することができ
る。
【0014】図4及び図5は、第2発明を適用した第2
形態例を示すもので、上記第1形態例が、使用するワイ
ヤロープ4の直径をオペレータが手動で切換えるのに対
し、本形態例では、ワイヤロープ4の直径をロープ径検
出手段20によって自動的に検出できるようにしてい
る。
【0015】上記ロープ径検出手段20は、エンコーダ
フィッティング21にシーブ22等と共に設けられたロ
ータリエンコーダ23と、該ロータリエンコーダ23に
連続して、サイドプレート24,24の一端間に回転可
能に支持されるガイドローラ25と、該ガイドローラ2
5及びシーブ22との間に配設されるリンク式増幅機構
26と、該リンク式増幅機構26の上部に位置する一対
のリミットスイッチ27,28とを組合わせて構成され
ている。
【0016】シーブ22は、サイドプレート24,24
の間に支軸29にて回転可能に支持されており、一方の
サイドプレート24の一端部外側にロータリエンコーダ
23が設けられている。リンク式増幅機構26には、基
端をサイドプレート24,24に支軸30,31にて回
動可能に支持される第1リンク32,32及び第3リン
ク34,34と、該リンク32,32,34,34をつ
なぐ第2リンク33とが設けられている。ガイドローラ
25の下方へ傾斜して突出する第1リンク32,32の
先端間には、抑えローラ35が回転可能に軸支され、ま
たサイドプレート24,24の間からやや上方へ突出す
る第3リンク34,34の先端間に、作動軸36が固設
されている。
【0017】リミットスイッチ27,28は、サイドプ
レート24,24の上部外面に固設されている。各リミ
ットスイッチ27,28は、第1形態例と同様に、巻上
げドラム用の油圧回路に設けたリリーフセット値の異な
る専用のリリーフ弁にそれぞれ接続されており、作動軸
36方向へ突出する作動子27a,28aの先端は、上
下に若干位相をズラせて配設されている。
【0018】第1リンク32,32の中間部には連結棒
37が架設され、該連結棒37に第2リンク33の下端
が枢支されると共に、第3リンク用の支軸31との間
に、一対のコイルスプリング38,38が張設されてい
る。第1リンク32,32は、上述のコイルスプリング
38,38にて支軸30を支点に上方へ付勢され、シー
ブ22に巻き掛けられたワイヤロープ4を、抑えローラ
35がガイドローラ25とで挟むように付勢する。
【0019】抑えローラ35がワイヤロープ4をガイド
ローラ25へ抑えつけた状態では、第3リンク34,3
4の作動軸36が、リミットスイッチ27,28のいず
れか一方の作動子27a,28aを作動し、油圧回路の
一方のリリーフ弁を開して、巻上げドラムの最大トルク
が、使用するワイヤロープ4の安全率の範囲に調整され
る。
【0020】また、ワイヤロープ4を異なる直径のもの
と交換した場合には、ワイヤロープ4をガイドローラ2
5へ抑えつける抑えローラ35の付勢位置と、該ローラ
35を保持する第1リンク32,32の傾斜角とが変更
され、第3リンク34,34が支軸31を支点に回動し
て、作動軸36の位置を上下方向に変更する。作動軸3
6には、第1〜第3リンク32〜34で構成されるリン
ク式増幅機構26によって、抑えローラ35と第1リン
ク32,32の移動量が増幅して伝達され、作動軸36
が上述の場合とは異なる位置へ回動して、リミットスイ
ッチ27,28の他方の作動子27a,28aを作動
し、油圧回路の他方のリリーフ弁を開して、巻上げドラ
ムの最大トルクが、使用するワイヤロープ4の安全率の
範囲に調整される。
【0021】本形態例は、ワイヤロープ4の直径を、ロ
ープ径検出手段20によって自動的に検出するので、第
1形態例のように、オペレータが、ワイヤロープ4を交
換する度に切換えスイッチを切換え操作する必要がな
く、オペレータの負担を軽減すると共に誤操作の虞もな
い。また、直径の異なる多数のワイヤロープを用いる場
合には、ロープ径検出手段のリミットスイッチを、油圧
回路のリリーフ弁と共に増加すればよい。
【0022】図6及び図7は、リリーフ圧力の他の切換
え構造を示す第3及び第4形態例で、図6の第3形態例
では、油圧回路9の主ラインである配管9aにシーケン
ス弁40を設けて、第1リリーフ弁13と第2リリーフ
弁14のリリーフセット値をシーケンス弁40に基づい
て調整できるようにしており、また図7の第4形態例で
は、カウンタバランス弁50を用いたカウンタバランス
回路51にオーバロードリリーフ弁52を設けて、リリ
ーフ弁13〜15のリリーフセット値を調整するように
している。
【0023】図8乃至図10は、第3発明を適用した第
5形態例を示すもので、巻上げドラム5にワイヤロープ
4を多層巻きする本形態例の杭打機やクレーンには、ワ
イヤロープ4の直径を検出するロープ径検出手段61
と、巻上げドラム5へのワイヤロープ4の巻取り径を検
出する巻取り径検出手段62とが設けられる。
【0024】巻上げドラム5を油圧モータ7にて回転駆
動する油圧回路63には、電磁式圧力制御弁64が配設
され、該電磁式圧力制御弁64と、ロープ径検出手段6
1及び巻取り径検出手段62との間に、図10に示す制
御手段65が設けられる。ロープ径検出手段61には、
第1形態例の切換えスイッチ8や、図3,図4の第2形
態例で説明した如きロープ径検出手段が用いられ、該ロ
ープ径検出手段61にて、使用するワイヤロープ4の外
径が検出される。
【0025】巻取り径検出手段62は、リンク式作動機
構66と、ポテンショメータやロータリエンコーダを用
いた回転角検出センサ67とよりなっており、図9に示
す如く巻上げドラム5の近傍に配設される。リンク式作
動機構66は、中間部を杭打機やクレーンの車体に支軸
68にて枢支されるリンク69と、該リンク69の一端
に回転可能に軸支される抑えローラ70と、同じくリン
ク69の他端に枢着されるロッド71とを持っており、
リンク69の支軸68に、電磁比例圧力制御弁や油圧サ
ーボ弁等を用いた電磁式圧力制御弁64が付設されてい
る。
【0026】上記ロッド71には、リンク側のフランジ
71aとロッド71を支持する支持板72との間にコイ
ルスプリング73が縮設されており、リンク69はコイ
ルスプリング73の弾発力によって支軸68を支点に図
9の反時計方向へ付勢され、先端の抑えローラ70を、
巻上げドラム5に巻装したワイヤロープ4の最外径に常
時押圧させるようになっている。
【0027】前記制御手段65には、ロープ径検出手段
61からのロープ直径情報と巻取り径検出手段62から
の巻取り径情報とを取込む入力部65aと、油圧モータ
7の基準使用圧力が予め入力された記憶部65bと、入
力部65aのワイヤロープ情報に基づく油圧モータ7の
実使用圧力を、記憶部65bの油圧モータ7の基準使用
圧力とを比較・演算する演算部65cと、演算部65c
の演算値に基づく出力信号を油圧回路63の電磁式圧力
制御弁64へ出力する出力部65dとを持っており、こ
の制御手段65としては、マイクロコンピュータやシー
ケンサ等が用いられる。
【0028】巻取り径検出手段62で検出されたワイヤ
ロープ4の巻取り径情報は、変換器80及びA/Dコン
バータ81を通して、ロープ径検出手段61で検出され
たワイヤロープ4の直径と共に、制御手段65の入力部
65aに取り込まれる。演算部65cでは、入力部65
aのワイヤロープ情報を油圧モータ7の実使用圧力とし
て、記憶部65bに入力済みの油圧モータ7の基準使用
圧力と比較・演算され、演算部65cの演算値に基づく
出力信号が、出力部65dからD/Aコンバータ82と
増幅器83とを通して電磁式圧力制御弁64へ送られ
る。電磁式圧力制御弁64では、制御手段65からの出
力信号によって、油圧モータ7の駆動力となる油圧回路
63内の油圧が調整され、ワイヤロープ4に巻取り径が
変化しても一定の張力が得られるようになる。
【0029】本形態例の仕様に基づく油圧モータ7の油
圧は、例えば下記のようにして求められる。 ワイヤロープ4の直径=di 巻上げドラム5の巻胴5aの半径=ro 巻胴5aとワイヤロープ4との中心間長さ=Ri リンク69の支軸68と抑えローラ70との中心間長さ
=L 巻胴5aからのリンク69の変動角=Θi 巻胴5aからの抑えローラ70の変動距離=ΔSi ワイヤロープ4の破断荷重=Wj ワイヤロープ4の安全率=fs とした場合に、 ΔSi=Θi×L Ri=ro+ΔSi−di/2 許容ロープ張力Fj=Wj/fs 巻上げドラム5の最大トルク=Ri×Fj となる。一方、油圧モータ7にて回転駆動される巻上げ
ドラム5の発生トルクTは、油圧モータ7の油圧Pに比
例するので、 T=k×P(kは油圧モータ7の容量で決まる比例乗
数) で表わすことができる。上記の入力条件から、その時の
最大トルクTiが算出でき、Pi=Ti/k=(ro+
Θi×L−di/2)×Wj/k×fsより、最大トル
クTiを油圧モータ7の油圧Piに変換して、ワイヤロ
ープ4の張力を制限する。
【0030】本形態例はこのようにして、ワイヤロープ
4の巻取り径が変化した場合にも、ワイヤロープ4に、
過不足のない一定の張力が得られるようになるので、負
荷から求められる最小径のワイヤロープ4を選定するこ
とができる。また、最大トルクやドラム幅,ドラム外径
等の能力が同じウインチであっても、ワイヤロープ4が
小径となることにより、ワイヤロープ4の張力や巻取り
量等の仕様を向上することができる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のウインチ
は、巻上げドラムに太さの異なる複数のワイヤロープを
選択的に巻装する構造にあって、ワイヤロープの直径を
選択する切換えスイッチを備えると共に、前記巻上げド
ラムを油圧モータにて回転駆動する油圧回路に、リリー
フ弁と、該リリーフ弁のリリーフセット値を、前記切換
えスイッチによるロープ径の選択に基づいて変更する切
換え弁とを設け、リリーフ弁のリリーフセット値によっ
て、前記油圧モータへ供給される油圧回路の油圧を調整
することにより、巻上げドラムの最大トルクを、使用す
るワイヤロープの直径に応じて調整し得るようにしたか
ら、ワイヤロープに過負荷がかかった場合に、巻上げド
ラムがワイヤロープの安全率よりも低い段階で停止する
ので、ワイヤロープに過負荷による損傷を与えることが
なく、作業環境の安全性を向上することができる。
【0032】上述の切換えスイッチは、ロープ径を自動
的に検出するロープ径検出手段に変えてもよく、この場
合には、オペレータがワイヤロープを交換する度に切換
えスイッチを切換え操作する必要がなく、オペレータの
負担を軽減すると共に誤操作の虞もなくなる。
【0033】また、ウインチが、巻上げドラムにワイヤ
ロープを多層に巻き取る構造にあっては、ワイヤロープ
の直径を検出するロープ径検出手段と、該ワイヤロープ
の巻取り径を検出する巻取り径検出手段とを備えると共
に、前記巻上げドラムを油圧モータにて回転駆動する油
圧回路に、電磁比例圧力制御弁や油圧サーボ弁等の電磁
式圧力制御弁を配設し、該電磁式圧力制御弁と、前記ロ
ープ径検出手段及び巻取り径検出手段との間に、これら
ロープ径検出手段と巻取り径検出手段からのワイヤロー
プ情報に基づく前記油圧モータの実使用圧力を、予め入
力された油圧モータの基準使用圧力と比較・演算し、且
つこの比較・演算に基づいて前記電磁式圧力制御弁の作
動を指令する制御手段とを設け、電磁式圧力制御弁の作
動によって、前記巻上げドラムの油圧回路の油圧を調整
することにより、前記ワイヤロープの張力を巻取り径に
応じて調整し得るようにしたから、ワイヤロープの巻取
り径が変化した場合にも、ワイヤロープに過不足のない
一定の張力が得られるようになるので、負荷から求めら
れる最小径のワイヤロープを選定することができる。ま
た、最大トルクやドラム幅,ドラム外径等の能力のウイ
ンチであっても、ワイヤロープが小径となることによ
り、ワイヤロープの張力や巻取り量等の仕様を向上する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1形態例を示すウインチの概略図
【図2】本発明の第1形態例を示す切換えスイッチの概
略図
【図3】本発明の第1形態例を示す切換えスイッチと電
磁切換え弁の結線図
【図4】本発明の第2形態例を示すエンコーダフィッテ
ィングの正面図
【図5】本発明の第2形態例を示すエンコーダフィッテ
ィングの平面図
【図6】本発明の第3形態例を示すウインチ用油圧回路
の部分図
【図7】本発明の第4形態例を示すウインチ用油圧回路
の部分図
【図8】本発明の第5形態例を示すウインチの概略図
【図9】本発明の第5形態例を示す巻上げドラムと巻取
り径検出手段の概略図
【図10】本発明の第5形態例を示すロープ径検出手段
と巻取り径検出手段と制御手段及び電磁式圧力制御弁と
の関係図
【符号の説明】
1…ウインチ 2…エンジン 3…油圧ポンプ 4…ワイヤロープ 5…巻上げドラム 5a…巻上げドラム5の巻胴 7…油圧モータ 8…切換えスイッチ 9…油圧回路 9a,9b…油圧回路9の配管 10…切換え弁 12…第1発明の切換え弁となる電磁切換え弁 13…第1リリーフ弁 14…第2リリーフ弁 15…第3リリーフ弁 20…ロープ径検出手段 21…エンコーダフィッティング 22…シーブ 23…ロータリエンコーダ 25…ガイドローラ 26…リンク式増幅機構 27,28…リミットスイッチ 27a,28a…リミットスイッチ27,28の作動子 30,31…支軸 32…第1リンク 33…第2リンク 34…第3リンク 35…抑えローラ 36…作動軸 38…コイルスプリング 40…シーケンス弁 50…カウンタバランス弁 51…カウンタバランス回路 52…オーバロードリリーフ弁 61…ロープ径検出手段 62…巻取り径検出手段 63…油圧回路 64…電磁式圧力制御弁 65…制御手段 65a…入力部 65b…記憶部 65c…演算部 65d…出力部 66…ロープ径検出手段61のリンク式作動機構 67…ロープ径検出手段61の回転角検出センサ 68…支軸 69…リンク 70…抑えローラ 71…ロッド 73…コイルスプリング

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻上げドラムに太さの異なる複数のワイ
    ヤロープを選択的に巻装するウインチにおいて、前記ワ
    イヤロープの直径を選択する切換えスイッチを備えると
    共に、前記巻上げドラムを油圧モータにて回転駆動する
    油圧回路に、リリーフ弁と、該リリーフ弁のリリーフセ
    ット値を、前記切換えスイッチによるロープ径の選択に
    基づいて変更する切換え弁とを設け、リリーフ弁のリリ
    ーフセット値によって、前記油圧モータへ供給される油
    圧回路の油圧を調整することにより、巻上げドラムの最
    大トルクを、使用するワイヤロープの直径に応じて調整
    し得るようにしたことを特徴とするウインチ。
  2. 【請求項2】 巻上げドラムに太さの異なる複数のワイ
    ヤロープを選択的に巻装するウインチにおいて、前記ワ
    イヤロープの直径を検出するロープ径検出手段を備える
    と共に、前記巻上げドラムを油圧モータにて回転駆動す
    る油圧回路に、リリーフ弁と、該リリーフ弁のリリーフ
    セット値を、前記ロープ径検出手段によるロープ径の検
    出に基づいて変更する切換え弁とを設け、リリーフ弁の
    リリーフセット値によって、前記油圧モータへ供給され
    る油圧回路の油圧を調整することにより、巻上げドラム
    の最大トルクを、使用するワイヤロープの直径に応じて
    調整し得るようにしたことを特徴とするウインチ。
  3. 【請求項3】 巻上げドラムにワイヤロープを多層に巻
    き取るウインチにおいて、前記ワイヤロープの直径を検
    出するロープ径検出手段と、該ワイヤロープの巻き取り
    径を検出する巻取り径検出手段とを備えると共に、前記
    巻上げドラムを油圧モータにて回転駆動する油圧回路
    に、電磁比例圧力制御弁や油圧サーボ弁等の電磁式圧力
    制御弁を配設し、該電磁式圧力制御弁と、前記ロープ径
    検出手段及び巻取り径検出手段との間に、これらロープ
    径検出手段と巻取り径検出手段からのワイヤロープ情報
    に基づく前記油圧モータの実使用圧力を、予め入力され
    た油圧モータの基準使用圧力と比較・演算し、且つこの
    比較・演算に基づいて前記電磁式圧力制御弁の作動を指
    令する制御手段とを設け、電磁式圧力制御弁の作動によ
    って、前記油圧モータへ供給される油圧回路の油圧を調
    整することにより、前記ワイヤロープの張力を巻取り径
    に応じて調整し得るようにしたことを特徴とするウイン
    チ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100327664B1 (ko) * 1999-11-22 2002-03-12 김성수 컨테이너 크레인의 과부하 보호용 유압 시스템
CN109162312A (zh) * 2018-09-28 2019-01-08 徐州徐工基础工程机械有限公司 一种绞盘扭矩自调节系统、方法及连续墙液压成槽机

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100327664B1 (ko) * 1999-11-22 2002-03-12 김성수 컨테이너 크레인의 과부하 보호용 유압 시스템
CN109162312A (zh) * 2018-09-28 2019-01-08 徐州徐工基础工程机械有限公司 一种绞盘扭矩自调节系统、方法及连续墙液压成槽机

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