JPH09156338A - 車両のロール制御装置 - Google Patents
車両のロール制御装置Info
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- JPH09156338A JPH09156338A JP34492695A JP34492695A JPH09156338A JP H09156338 A JPH09156338 A JP H09156338A JP 34492695 A JP34492695 A JP 34492695A JP 34492695 A JP34492695 A JP 34492695A JP H09156338 A JPH09156338 A JP H09156338A
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Abstract
斂性を向上させる過渡的なステアリング特性の向上と併
せて、積載荷重の変化によっても当該ステアリング特性
が変わらない操縦性と走行安定性に優れたものとする。 【解決手段】 前後輪用スタビライザー1f,1rの剛
性力可変用アクチュエータ2f,2rにそれぞれ差圧制
御バルブ12f,12rを組み合わせて配設し、これら
アクチュエータ2f,2rの互に対応する側のポート1
0,11をそれぞれの差圧制御バルブ12f,12rか
ら、一方では、フローデバイダバルブ15とフェールセ
ーフバルブ20を直列に通して油圧源17の油圧ポンプ
18に連通すると共に、他方では、当該フェールセーフ
バルブ20のみを通して油圧源17のリザーバ19へと
それぞれ連通する。
Description
の走行時において、横加速度の発生により車体に生じる
ロール運動を当該横加速度の方向と大きさに応じてスタ
ビライザーの捩り剛性力を制御しつつ抑制する車両のロ
ール制御装置に関する。
装置としては、例えば、特許出願人が先に提案した平成
7年特許出願公開第40731号公報にみられるような
油圧可変型のロール制御装置が知られている。
左右の車輪のサスペンションアームを連結するスタビラ
イザーをそれぞれトーションバーの中央部分で二分割
し、これら二分割した部分の一方を各スタビライザーの
剛性力可変用油圧式ロータリアクチュエータ(以下、単
にアクチュエータという)のハウジング側に、また、他
方をロータ側にそれぞれ固定している。
応する作動油室は、それぞれ管路によって相互に連通さ
れており、かつ、これらの管路から枝分れした管路が直
列に配設したフェールセーフバルブと差圧制御バルブと
を通して油圧源に連通されている。
ルブの各切り換え用電磁ソレノイドは、車体側に発生し
た横加速度の方向と大きさに対応して車体横加速度信号
を出力する制御装置へと結ばれている。
体に横加速度が作用したときに当該横加速度の方向と大
きさを車体横加速度信号として検出し、この車体横加速
度信号でフェールセーフバルブをノーマル位置からオフ
セット位置に切り換えると共に、車体横加速度信号の方
向と大きさに対応して差圧制御バルブを切り換え制御す
るようにしてある。
位置にあるときに差圧制御バルブを通して油圧源をアン
ロードしつつ、かつ、前後輪用のアクチュエータをブロ
ックし、オフセット位置では、油圧源をオンロードして
差圧制御バルブと各アクチュエータを相互に連通し、こ
れらアクチュエータを作動状態に切り換える。
号である制御信号電流が基準電流のときに中立位置を保
持して差圧零の状態を保つと共に、基準電流からのプラ
スおよびナイナス側への変化とそれらの電流変化量に対
応して所定の方向に所定の量だけ切り換え動作して差圧
制御を行う。
にフェールセーフバルブがオフセット位置に切り換わっ
て油圧源をオンロード状態にすると共に、車体に作用し
た横加速度の方向と大きさに対応して差圧制御バルブが
前後輪用のスタビライザーの剛性力可変用アクチュエー
タの両作動油室に加わる差圧を並行して制御する。
(自動車であればイグニッションのオン操作)と連動し
て制御装置をオンにし、このとき制御装置が差圧制御バ
ルブに制御信号電流として基準電流を流すようにしてお
く。
加速度が作用しないときには、制御装置が基準電流によ
り差圧制御バルブを差圧零の状態である中立位置に保っ
たまま、フェールセーフバルブへの通電を断って当該フ
ェールセーフバルブをノーマル位置に保持し、当該フェ
ールセーフバルブを通して油圧源をアンロードすること
で省エネルギーを図る。
前後輪用のスタビライザーに設けたアクチュエータをブ
ロックし、各スタビライザーを通常のスタビライザーと
して作用させることになる。
ング)に入って車体に横加速度が作用するようになる
と、制御装置で検出した車体横加速度信号に基づいてフ
ェールセーフバルブに通電が行われ、フェールセーフバ
ルブをオフセット位置に切り換えて油圧源をオンロード
状態にすると共に、差圧制御バルブを各アクチュエータ
へと連通する。
速度の方向と大きさに対応して基準値からプラスまたは
マイナス側にずれた制御信号電流を発生する。
車体に作用した横加速度の方向と大きさに対応して所定
の方向に所定の量だけ切り換え動作し、これら差圧制御
バルブで発生する差圧を制御して前後輪のスタビライザ
ーに設けたアクチュエータに並行して加える。
速度の方向と大きさに対応した方向の回転力を発生し、
これら回転力により前後輪用のスタビライザーに捩り剛
性力を与えてそのとき遠心力で車体に作用するロールモ
ーメントと拮抗する反対方向のロールモーメントを車体
に加え、当該車体に生じるロール運動を効果的に抑制す
る。
御装置からの制御信号電流が基準値になって差圧制御バ
ルブが中立位置に切り換わり、かつ、車体横加速度信号
もなくなってフェールセーフバルブがノーマル位置に切
り換わる。
クチュエータをブロックしてスタビライザーを通常の作
用状態に戻すと共に油圧源をもアンロードし、制御装置
はオン操作したときの元の状態に戻る。
車両が走行しているとき(例えば、直進走行時)に、制
御装置の基準電流が零になるような異常事態が発生した
とすると、差圧制御バルブが各アクチュエータの回転力
を最大に制御する差圧最大位置(制御装置をオン操作す
る前の位置)へと切り換わる。
圧が最大値をとり、前後輪用のスタビライザーを通して
車体を一方側に大きく傾けようとするが、しかし、この
ときには、制御装置からの車体横加速度信号がないので
フェールセーフバルブもノーマル位置に戻っている。
フェールセーフバルブによって共にブロックされ、前後
輪におけるスタビライザーを通常の作用状態の下で動作
させつつ車体のロールを抑制してフェールセーフを行う
と同時に、フェールセーフバルブで油圧源をアンロード
して省エネルギーをも果すことになる。
従来例にあっては、制御装置によって差圧制御バルブと
フェールセーフバルブを切り換え制御しつつ、車体のロ
ール運動を省エネルギーとフェールセールを含めて効果
的に抑制する手段を開示している。
らの制御信号電流により一個の共通した差圧制御バルブ
を用いて、前後輪用のアクチュエータの両作動油室に加
わるそれぞれの差圧を一度に制御するようにしている。
の両作動油室に加わるそれぞれの差圧は常に同じ値の下
で同時に制御され、したがって、前後輪用のスタビライ
ザーによるそれぞれロール剛性力の配分は常に一定値を
保つ。
してコーナリングに入ったとき、および、再び直進走行
に戻るときのそれぞれの過程において、車体に作用する
時々刻々のヨー方向の動き(ヨーイング)にまで対処し
て前後輪のロール剛性を独立して適切に制御することが
できない。
頭性や後半での収斂性を向上させて俊敏なステアリング
特性を保ちつつ、コーナリング中には車両を安定した状
態で走行させるといった操縦性と安定性の高い次元での
両立は難しく、これら操縦性と安定性の妥協点を選ばな
ければならないという問題があった。
チュエータとして同じ受圧面積のものを使用すると、ロ
ール制御時においてスタビライザーに働く反力モーメン
トが前後輪側で全く同一となる。
側の負担荷重が増して当該後輪側の荷重移動が大きくな
る場合にあっては、前輪側の反力モーメントルを効果的
に制御できても後輪側では反力モーメントが不足して効
果的なロール運動の抑制にはならず、ロール制御装置の
ない通常の車両と同じく積載荷重の大小がステアリング
特性に影響を及ぼすという問題もあった。
ングの初期での回頭性や後半での収斂性を向上させる過
渡的なステアリング特性の向上と併せて、積載荷重の変
化によっても当該ステアリング特性が変わらない操縦性
と走行安定性に優れた油圧可変型の車両用ロール制御装
置を提供することである。
明によれば、前後輪用のスタビライザーの剛性力可変用
アクチュエータにそれぞれ差圧制御バルブを組み合わせ
て配設し、これらアクチュエータの互に対応する側のポ
ートをそれぞれの差圧制御バルブから、一方では、フロ
ーデバイダバルブとフェールセーフバルブを直列に通し
て油圧ポンプに連通すると共に、他方では、当該フェー
ルセーフバルブのみを通してリザーバへとそれぞれ連通
することによって達成される。
って油圧源からの圧力作動油は、フローデバイダバルブ
で二つに分流し、これら分流した圧力作動油がそれぞれ
前輪用と後輪用の二つの差圧制御バルブに流れる。
れてきた圧力作動油は、各差圧制御バルブにより個々に
差圧制御されて対応する側の前後輪用のアクチュエータ
に伝播し、これら差圧によって前後輪用のスタビライザ
ーの捩り剛性力を別々に制御する。
した横加速度を車両の走行状況に応じて検出し、当該検
出信号を用いて前後輪用のスタビライザーの捩り剛性力
を独立して制御することができる。
生じるロール運動の抑制は勿論のこと、ヨーイングにも
対処してコーナリング時における車両の回頭性や収斂性
を向上させつつ、ステアリング特性を良好に保つて車両
を安定した状態で走行させることになる。
増して荷重移動量が大きくなったとしても、前輪側と後
輪側ではそれぞれの反力モーメントが独立して制御され
ることから、車体に生じたロール運動を効果的に抑制す
ることができるばかりか、積載荷重の大小によってステ
アリング特性が変わってしまうのをも防止することがで
きる。
型の車両用ロール制御装置の一実施の形態を系統図とし
て示したものである。
は、トーションバーの部分を中央で二つに分割して構成
し、この分割した部分の一方を前輪側におけるロータリ
式のアクチュエータ2fのハウジング側に、また、他方
をロータ側に固定して構成してある。
た、それをトーションバー部分の中央で二分割し、この
分割した部分の一方を後輪側におけるロータリ式のアク
チュエータ2rのハウジング側に、また、他方をロータ
側に固定することによって構成してある。
ロータリ式アクチュエータ2fと後輪側のロータリ式ア
クチュエータ2rは、図2に示すように、内壁面に18
0度の間隔を保って構成した二つの隔壁3a,3bをも
つハウジング4と、このハウジング4の内部に対して外
周面に同じく180度の間隔を置いて構成した二枚のベ
ーン5a,5bをもつロータ6を回動自在に納めて構成
してある。
壁に設けた隔壁3a,3bの先端に摺接し、かつ、ベー
ン5a,5bの先端をハウジング4の内壁に摺接させる
ことによって、ハウジング4内をロータ6で四つの作動
油室7a,7b,8a,8bに区画している。
8bのうち対角位置にある作動油室7aと7bおよび作
動油室8aと8bは、ロータ6に穿った通孔9a,9b
でそれぞれ互いに連通しており、かつ、ハウジング4に
は、作動油室7a,8aに開口するポート10,11が
穿設してある。
は、ポート10,11を通して作動油室7a,7bと作
動油室8a,8b間に差圧を加え、この差圧の向きを変
えることでスタビライザー1f,1rに所定の方向の捩
り力を与える。
エータ2fは、前輪用のスタビライザー1fに対する剛
性力可変用のアクチュエータとして作用すると共に、後
輪側のアクチュエータ2rは、後輪用のスタビライザー
1rに対する剛性力可変用アクチュエータとしてそれぞ
れ作用するようにしてある。
2f,2rには、それぞれ専用の差圧制御バルブ12
f,12rが互いに組み合わせて配設してある。
ト10,11は、互に対応するもの同志即ち同じ方向の
ロール反力が働くもの同志を差圧制御バルブ12f,1
2rの制御ポートA,Bへと管路13a,13bで個々
に結んでいる。
る各圧力ポートPは、それぞれからの各管路14aを通
してフローデバイダバルブ15の出口ポートD,Eへと
結ばれており、このフローデバイダバルブ15の入口ポ
ートCが管路16aで油圧源17における油圧ポンプ1
8に通じている。
戻りポートRは、それぞれから延びる管路14bが管路
16bで一緒になって油圧源17のリザーバ19へと通
じている。
発生時のフェールセーフを行うために、フローデバイダ
バルブ15の上流側における管路16aと戻り側である
共通の管路16bの途中には、スプリングオフセット式
の電磁オン・オフバルブで構成したフェールセーフバル
ブ20が配設してある。
rとフローデバイダバルブ15およびフェールセーフバ
ルブ20としては、従来から各種の油圧機器において広
く一般に用いられているものをそのまま適用すればよ
く、それらの構成についてはよく知られていることであ
るのでここでは詳細な説明を省略する。
加速度によりフェールセーフバルブ20をオフセット位
置に切り換えると共に、差圧制御バルブ12f,12r
を制御しつつアクチュエータ2f,2rを通してスタビ
ライザ1f,1rの捩り剛性力を制御するための制御装
置21が設けてある。
速度の方向および大きさを横加速度信号として検知する
横加速度検出器22(例えば、車体の該当部位に設けた
横加速度センサ)と、この横加速度信号を処理して差圧
制御バルブ12f,12rとフェールセーフバルブ20
を制御動作させるためのコントローラ23とからなって
いる。
f,24r,25を備え、これらの出力端子24f,2
4r,25を信号線26f,26r,27で差圧制御バ
ルブ12f,12rの電磁ソレノイド28f,28rと
フェールセーフバルブ20の電磁ソレノイド29に結
び、当該制御装置21で差圧制御バルブ12f,12r
とフェールセーフバルブ20とを切り換え制御するよう
にしてある。
施の形態である車両のロール制御装置の作動について説
明する。
ように車体に対するロール制御を必要としないときに
は、横加速度検出器22からの検出信号がないので先に
述べた従来例と同様に、制御装置21は、コントローラ
23の出力端子24f,24rからのみ基準電流を出力
する。
のノーマル位置を保持したまま差圧制御バルブ12f,
12rが制御差圧零の中立位置を保っている。
から吐出された作動油は、フェールセーフバルブ20に
より当該油圧源17のリザーバ19へとアンロードされ
て省エネルギーが図られる。
と同時に前輪側と後輪側のアクチュエータ2f,2rの
各ポート10,11を管路16a,16bの部分でそれ
ぞれブロックし、これらアクチュエータ2f,2rを剛
体化して前後輪用のスタビライザー1f,1rを通常の
スタビライザーとして作用させることになる。
車両が旋回走行に入って車体に横加速度が発生すると、
制御装置21の横加速度検出器22が車体に作用した横
加速度の方向と大きさを検出し、これを車体横加速度信
号としてコントローラ23に入力する。
号に基いて出力端子25から信号線27を通してフェー
ルセーフバルブ20の電磁ソレノイド29に通電を行
い、当該フェールセーフバルブ20を図1における下側
のノーマル位置から上側のオフセット位置へと切り換え
る。
た圧力作動油は、フローデバイダバルブ15により分流
されて差圧制御バルブ12f,12rのそれぞれの圧力
ポートPに送り込まれると共に、これら差圧制御バルブ
12f,12rの各戻りポートRは油圧源17のリザー
バ19へと連通される。
ブ15は、油圧源17における油圧ポンプ18から吐出
された圧力作動油を一定の流量比率の下で分流し、これ
ら分流された圧力作動油を各差圧制御バルブ12f,1
2rを通してそれぞれのアクチュエータ2f,2rに分
配する。
流される流量比率は、アクチュエータ2f,2rの大き
さ、すなわち、ロールを抑えるのに必要な反力モーメン
トの大きさによって決定される。
器22からの各車体加速度信号に基いてそのとき車体に
作用している横加速度の方向と大きさとに対応した制御
電流の値を次々と演算し、これらの値を制御信号電流と
して出力端子24f,24rから出力する。
24rから個々に出力された制御信号電流は、それぞれ
の信号線26f,26rを通して各対応する差圧制御バ
ルブ12f,12rの電磁ソレノイド28f,28rに
通電され、これら差圧制御バルブ12f,12rを別々
に切り換え制御する。
rは、制御ポートA,B間における差圧を制御しつつ切
り換え動作して、これら差圧を管路13a,13bから
アクチュエータ2f,2rのそれぞれのポート10,1
1に加える。
は、それぞれのポート10,11間に加わった差圧によ
って回転力が発生し、これら回転力により前後輪用のス
タビライザー1f,1rに対し車体に作用した横加速度
の方向と大きさに対抗する方向の捩り剛性力を加えて車
体のロールを抑える。
1fと後輪用のスタビライザー1rの捩り剛性力は、車
体に作用した横加速度に合わせてそれぞれ独立して制御
されることになる。
にロールが発生しようとすると、前後輪用のスタビライ
ザー1f,1rが横加速度の大きさに合わせて当該車体
を反対側に傾けようとする方向に捩られる。
は、その方向への捩り剛性力がアップして車体に生じよ
うとするロール運動を抑制することになる。
ライザー1f,1rの捩り剛性力をそれぞれ独立して制
御し得ることから、車体に作用したヨーイングにも対処
してコーナリング時における車両の回頭性や収斂性を向
上させつつ、ステアリング特性を俊敏に保つて車両を安
定した状態で走行させることになる。
が増して当該後輪側の荷重移動量が大きくなったとして
も、後輪側の反力モーメントが不足してにロールが残っ
てしまったり、或いは、積載荷重の大小によってステア
リング特性が変わってしまうようなこともなくなる。
わず、制御装置21の異常や差圧制御バルブ12f,1
2rおよびフェールセーフバルブ20に対するそれぞれ
の信号線26f,26r,27の断線など制御システム
に異常が発生したときには、これを制御装置21が検知
して差圧制御バルブ12f,12rとフェールセーフバ
ルブ20の動作を停止する。
rは、制御開始前の状態である図1に示す片側の差圧最
大位置をとると共に、フェールセーフバルブ20は、同
じく図1のノーマル位置に戻って油圧源17の油圧ポン
プ18から吐出される作動油をリザーバ19へとアンロ
ードする。
ーフバルブ20でアンロード状態に切り換えられること
から、差圧制御バルブ12f,12rが一方の差圧最大
位置をとったとしても、アクチュエータ2f,2rが油
圧ポンプ18からの圧力作動油で制御動作することはな
い。
マル位置への切り換わりに伴い、アクチュエータ2f,
2rは、当該フェールセーフバルブ20によってそれぞ
れブロックされる。
頭性を増すために後輪側のロール剛性を大きくし、過渡
的に前後輪側でのロール剛性の配分を変えて制御してい
る場合にあっても、両アクチュエータ2f,2rに作用
している差圧が差圧制御バルブ12f,12rとフロー
デバイダバルブ15を通して平準化され、それぞれの差
圧に急変をもたらすことなくステアリング特性を通常の
状態に戻す。
対してそれらを捩るような外力が働いたとしても、これ
らスタビライザー1f,1rは、ブロックによって剛体
化されたアクチュエータ2f,2rを通して少なくとも
通常のスラビライザーとしての機能を保持しつつ、か
つ、より通常のステアリング特性に近い状態を保って車
体のロールを抑制する。
る差圧制御バルブ12f,12rの制御動作の状況によ
っては、これら差圧制御バルブ12f,12rが、アク
チュエータ2f,2rをフリーにするアンダーラップの
切り換え位置を経て一方の差圧最大位置をとる場合が生
じる。
は、その構造上からアンダーラップ位置においてアクチ
ュエータ2f,2rをフリーにするのは一瞬のことであ
り、しかも、当該アンダーラップ位置での作動油の流れ
に対して作用する絞り抵抗も大きい。
に作用しているそれぞれの差圧がこれら差圧制御バルブ
12f,12rを通して抜け、スタビライザー1f,1
rが効かなくなるようなこともない。
ロール制御中における制御系の異常発生に際しては、ア
クチュエータ2f,2rをブロック状態に保って前後輪
用のスタビライザー1f,1rの捩り剛性力を制御中の
状態に維持する。
としても、その前後での車体ロール剛性やステアリング
特性は変わらず、車両の操縦特性に大きな変化をきたす
ことなく確実にフェールセーフ動作が行われることにな
る。
っては、前後輪用のスタビライザー1f,1rをトーシ
ョンバーの中央部分で二分割し、この二分割した部分の
一方をロータリ式のアクチュエータ2f,2rのハウジ
ング4側に対して、また、他方をロータ6側に対してそ
れぞれ固定して油圧可変用のスタビライザーとした場合
を例にとって説明してきた。
ュエータ2f,2rを用いて油圧可変用のスタビライザ
ーを構成する必要はなく、例えば、図3において他の実
施の形態として示したように、前後輪用のスタビライザ
ー30f,30rの一端と車体との間にそれぞれ通常の
両効き油圧シリンダ31f,31rを介装した油圧可変
用のスタビライザーを用いたとしても、同様にしてこの
発明を適用し得ることは明白である。
輪におけるスタビライザーの剛性力可変用アクチュエー
タにそれぞれ差圧制御バルブを組み合わせて配設し、こ
れらアクチュエータを車体の前輪側と後輪側に作用した
横加速の方向と大きさとに応じて個々に独立して制御す
るという簡単な手段を用いるだけで、前後輪側のロール
剛性の配分を時間的な変化に対応して時々刻々と変えて
よりきめ細かな制御を行うことが可能になる。
タを用いたとしても、各スタビライザーの反力モーメン
トをそれぞれ独自に自動調整することにより、積載荷重
の状態に応じて前後輪側のロール剛性の配分を適切に制
御しつつ車両を安定した状態で走行させることができ
る。
処してコーナリング時における車両の回頭性や収斂性を
向上させつつ、ステアリング特性を良好に保つて車両を
安定した状態で走行させるもできる。
ーフは勿論のこと、コーナリング初期での車両の回頭性
を増すために後輪側のロール剛性を大きくして過渡的に
前後輪側でのロール剛性の配分を変えて制御していると
きのフェールセーフに際しても、前後輪側のアクチュエ
ータに作用している差圧に急変をもたらすことなくこれ
らを平準化してステアリング特性を通常の状態に戻すこ
とができる。
ライザーを通常のスラビライザーとして機能させつつ、
かつ、前輪側と後輪側のロール剛性をバランスのとれた
ものとして、より通常のステアリング特性に近い状態を
保って車体のロールを効果的に抑制することが可能にな
るのである。
に示す油圧回路図である。
ータの縦断面図である。
的に示す油圧回路図である。
ータ 2r 後輪側スタビライザーの剛性力可変用アクチュエ
ータ 10,11 両アクチュエータのそれぞれのポート 12f 前輪用の差圧制御バルブ 12r 後輪用の差圧制御バルブ 15 フローデバイダバルブ 17 油圧源 18 油圧ポンプ 19 リザーバ 20 フェールセーフバルブ 21 制御装置 22 横加速度検出器 23 コントローラ 30f 前輪用のスタビライザー 30r 後輪用のスタビライザー 31f 前輪側スタビライザーの剛性力可変用油圧シリ
ンダ 31r 後輪側スタビライザーの剛性力可変用油圧シリ
ンダ
Claims (1)
- 【請求項1】 制御装置からの車体横加速度信号によっ
て差圧制御バルブを切り換え制御しつつ、当該差圧制御
バルブでスタビライザーの剛性力可変用アクチュエータ
に加える差圧を制御して車体のロール運動を抑制するよ
うにした油圧可変型のロール制御装置において、前後輪
用のスタビライザーの剛性力可変用アクチュエータにそ
れぞれ差圧制御バルブを組み合わせて配設し、これらア
クチュエータの互に対応する側のポートをそれぞれの差
圧制御バルブから、一方では、フローデバイダバルブと
フェールセーフバルブを直列に通して油圧ポンプに連通
すると共に、他方では、当該フェールセーフバルブのみ
を通してリザーバへとそれぞれ連通したことを特徴とす
る車両のロール制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34492695A JP3682330B2 (ja) | 1995-12-06 | 1995-12-06 | 車両のロール制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34492695A JP3682330B2 (ja) | 1995-12-06 | 1995-12-06 | 車両のロール制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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