JPH0915395A - 放射線増感スクリーン及び放射線画像変換パネル - Google Patents

放射線増感スクリーン及び放射線画像変換パネル

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JPH0915395A
JPH0915395A JP16738295A JP16738295A JPH0915395A JP H0915395 A JPH0915395 A JP H0915395A JP 16738295 A JP16738295 A JP 16738295A JP 16738295 A JP16738295 A JP 16738295A JP H0915395 A JPH0915395 A JP H0915395A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 感度、鮮鋭性、粒状性に優れた放射線増感ス
クリーン及び放射線画像変換パネルの提供。 【構成】 支持体上に蛍光体粒子又は輝尽性蛍光体を結
合剤中に分散含有する蛍光層を有する放射線増感スクリ
ーン又は放射線画像変換パネルにおいて、前記蛍光体粒
子又は輝尽性蛍光体粒子の平均粒子径が0.01μm以上、
該蛍光体又は輝尽性蛍光体の主発光波長の1/2以下で
あることを特徴とする放射線増感スクリーン又は放射線
画像変換パネル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高画質の放射線増感ス
クリーン及び高画質の放射線画像変換パネルに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】医療診断用放射線像および各種物体の非
破壊での放射線像を得、これを診断、放射線探傷検査な
どに用いる手法として、主にハロゲン化銀等の写真感光
材料と放射線増感スクリーンの組み合わせである放射線
写真法や、放射線エネルギーを吸収した後、可視光や赤
外線などの電磁波で励起することにより蓄積していた放
射線エネルギーを蛍光の形で放出する輝尽性蛍光体を用
いた放射線画像変換法が挙げられる。
【0003】放射線写真法は、被写体を透過した、或い
は被写体から発せられた放射線を放射線増感スクリーン
の蛍光体に照射して励起することにより可視光に変換せ
しめてハロゲン化銀写真感光材料に放射線画像を形成せ
しめて診断、検査するものである。これらの放射線画像
は、支持体の両面または片面にハロゲン化銀乳剤層を有
するハロゲン化銀写真感光材料(以下、感光材料と言
う)に放射線増感スクリーンを両面または片面に密着せ
しめ、被写体を介して放射線を照射して画像が形成され
る。
【0004】蛍光体は発光輝度が高く、比較的少ない放
射線量で放射線画像を形成せしめるため、被検体の放射
線被曝線量を低減できるが、画像の鮮鋭性や粒状性は蛍
光体粒子の大小に左右されることが知られている。
【0005】そのため、放射線増感スクリーンの画質を
向上させるための、様々な手段がとられている。即ち、
特開昭63-179300号には、放射線増感スクリーン表層側
の蛍光体の粒子径を小さくし鮮鋭性及び粒状性を改良す
る技術が開示されている。
【0006】しかし蛍光体の粒径を小さくすると、蛍光
体そのものの発光量が低下、発光体による発光の散乱が
増加し、蛍光体層内部の発光光が表面に届きにくく感度
が低下する。
【0007】一方、輝尽性蛍光体を使用した放射線画像
変換法は、輝尽性蛍光体を含有する放射線画像変換パネ
ル(輝尽性パネルとも称する)を利用するもので、被写
体を透過した、或いは被写体から発せられた放射線を前
記パネルの輝尽性蛍光体に吸収させ、その後、輝尽性蛍
光体を可視光線、赤外線などの電磁波(輝尽励起光)で
時系列的に励起することにより、前記輝尽性蛍光体に蓄
積されている放射線エネルギーを可視光(輝尽発光光)
として放出させ、この蛍光を電気的に読み取り電気信号
を得、得られた電気信号に基づいて被写体、或いは被検
体の放射線画像を可視像として再生するものである。一
方、読み取りを終えた前記パネルは、残存する画像の消
去が行われた後、次の撮影に備えられる、即ち、放射線
画像変換パネルは繰り返し使用される。
【0008】放射線画像変換パネルも、鮮鋭性及び粒状
性を改良するために蛍光増感スクリーン同様に蛍光体の
粒径を小さくすると、蛍光体そのものの輝尽発光量が低
く、かつ発光体による輝尽発光の散乱が増加し、蛍光体
層内部の輝尽発光光が表面に届きにくく感度が低下す
る。
【0009】従って、蛍光体粒子による散乱光による感
度の低下がなく、鮮鋭性、粒状性に優れた放射線増感ス
クリーン及び放射線画像変換パネルが求められていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、感
度、鮮鋭性、粒状性に優れた放射線増感スクリーン及び
放射線画像変換パネルを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記問題点は、下記の本
発明により解決された。即ち、 1.支持体上に蛍光体粒子を結合剤中に分散含有する蛍
光層を有する放射線増感スクリーンにおいて、該蛍光体
粒子の平均粒子径が0.01μm以上、該蛍光体の主発
光波長の1/2以下であることを特徴とする放射線増感
スクリーン。
【0012】2.前記蛍光体粒子の平均粒子径が0.0
1μm以上、該蛍光体の主発光波長の1/4以下である
ことを特徴とする1記載の放射線増感スクリーン。
【0013】3.前記蛍光体層に結合剤として平均分子
量が3000以上70000以下である熱可塑性エラス
トマーの少なくとも1種を含有することを特徴とする1
又は2記載の放射線増感スクリーン。
【0014】4.支持体上に蛍光体粒子を結合剤中に分
散含有する蛍光体層を有する放射線増感スクリーンにお
いて、該蛍光体層が2層以上の重層構成となっており、
かつ支持体から最も遠い蛍光体層に用いられる蛍光体粒
子の平均粒子径が0.01μm以上、該蛍光体の主発光
波長の1/2以下であることを特徴とする放射線増感ス
クリーン。
【0015】5.前記蛍光体粒子の平均粒子径が0.0
1μm以上、該蛍光体の主発光波長の1/4以下である
ことを特徴とする4記載の放射線増感スクリーン。
【0016】6.前記蛍光体層に結合剤として平均分子
量が3000以上70000以下である熱可塑性エラス
トマーを含有することを特徴とする4又は5記載の放射
線増感スクリーン。
【0017】7.支持体上に輝尽性蛍光体粒子を結合剤
中に分散含有する蛍光体層を有する放射線画像変換パネ
ルにおいて、該蛍光体粒子の平均粒子径が0.01μm
以上、該蛍光体の主発光波長の1/2以下であることを
特徴とする放射線画像変換パネル。
【0018】8.前記輝尽性蛍光体粒子の平均粒子径が
0.01μm以上、該蛍光体の主発光波長の1/4以下
であることを特徴とする7記載の放射線画像変換パネ
ル。
【0019】9.前記輝尽性蛍光体層に結合剤として平
均分子量が3000以上70000以下である熱可塑性
エラストマーを含有することを特徴とする7又は8記載
の放射線画像変換パネル。
【0020】10.支持体上に輝尽性蛍光体粒子を結合
剤中に分散含有する蛍光体層を有する放射線画像変換パ
ネルにおいて、該輝尽性蛍光体層が2層以上の重層構成
となっており、かつ支持体から最も遠い輝尽性蛍光体層
に用いられる輝尽性蛍光体粒子の平均粒子径が、0.0
1μm以上、該輝尽性蛍光体の主発光波長の1/2以下
であることを特徴とする放射線画像変換パネル。
【0021】11.前記輝尽性蛍光体粒子の平均粒子径
が0.01μm以上、該蛍光体の主発光波長の1/4以
下であることを特徴とする10記載の放射線画像変換パ
ネル。
【0022】12.前記輝尽性蛍光体層に結合剤として
平均分子量が3000以上70000以下である熱可塑
性エラストマーを含有することを特徴とする10又は1
1記載の放射線画像変換パネル。
【0023】以下、本発明を詳述する。
【0024】本発明の放射線増感スクリーン及び放射線
画像変換パネルは、支持体上に蛍光体粒子又は輝尽性蛍
光体を結合剤中に分散含有する蛍光体層を有し、蛍光体
層に用いられる蛍光体粒子又は輝尽性蛍光体粒子の平均
粒子径が0.01μm以上、該蛍光体の主発光波長の1/2
以下であり、好ましくは0.01μm以上、該蛍光体主発光
波長の1/4以下である。
【0025】本発明の蛍光体の主発光波長とは、蛍光体
の発光スペクトルの主蛍光体スペクトルを言い、発光強
度の最も高いピークのピーク波長を指す。
【0026】例えば、CaWO4では420nm(0.42μm)で
あり、Gd22S:Tbでは544nm(0.54μm)となる。し
かし強度が似たピークが多数存在する蛍光体、例えばL
aOBr:Tbは380nm、440nm、451nmに似た強度のピーク
が存在するため、最も短い波長の380nm(0.38μm)とす
る。これは長波長のピークに蛍光体の平均粒径を合わせ
ると、短波長の発光の透過率が低下しやすく、効果が低
減する場合があるからである。
【0027】一般的には、放射線増感スクリーン、輝尽
性プレート用蛍光体の発光波長は300〜700nm程度であ
り、本発明の蛍光体粒子又は輝尽性蛍光体粒子の平均粒
径は350nm(0.35μm)が上限である。
【0028】以下に主な蛍光体の主発光波長を示す。
【0029】 CaWO4 420nm Gd22S:Tb 544nm LaOBr:Tb 380nm YTaO4 338nm これら蛍光体粒子又は輝尽性蛍光体粒子の平均粒子径
は、該粒子径を小さくすることによって鮮鋭性が向上す
ることが分かっている。しかし粒子径を小さくすると発
光光の蛍光体粒子による散乱が増加するため、蛍光体層
の支持体に近い層からの発光が蛍光体層の表面に届きに
くくなり、感度が低下することが分かっている。
【0030】しかし蛍光体粒子又は輝尽性蛍光体粒子を
微粒子化し、該粒子の平均粒径を蛍光体又は輝尽性蛍光
体の発光波長の1/2以下にすると、蛍光体層の発光に
対する透過率が向上し、散乱光が減少し、感度を落とさ
ず画質を向上せしめることが分かった。即ち光が波の性
質を有するため、粒子が波長より十分小さくなると光の
透過性が高くなるためである。
【0031】しかし、蛍光体粒子の平均粒径が0.01μm
未満では、蛍光体の単位体積あたりの表面積が増加する
ため、蛍光体表面に多く存在する格子欠陥や不純物等の
発光を阻害する要因の影響を受けやすくなる。また、粒
子が小さいために、蛍光体の結晶化が不完全であり、微
量賦活物の存在状態も不均一になりやすく、蛍光体の発
光輝度が急激に低下する。そのために放射線増感スクリ
ーンや放射線画像変換パネルとしては用いられない。
【0032】また、支持体に近い層に発光強度の高い粒
子径0.05〜0.35μmの大きな粒径の蛍光体を塗
布することによって、更に発光強度を向上せしめること
ができる。
【0033】蛍光体粒子径の測定は、ミクロトーム等を
使用して放射線増感スクリーンや放射線画像変換パネル
の蛍光層断面を露出させ、蛍光層よりプラズマ低温灰化
処理法(例えば、ヤマト科学〔株〕PR-503型)で蛍光
体表面の結合剤を除去し、粒子を露出させる。処理条件
は結合剤は除去されるが粒子はダメージを受けない条件
を選択する。これを走査型電子顕微鏡で観察し、粒子の
画像を画像処理装置(例えばピアス〔株〕製LA-555)
に接続して観察箇所を変え粒子数3000個以上で次式の処
理を行い、これにより得られた数平均粒子径Dを平均粒
子径とした。 D=ΣDi/N ここでDiは粒子の等価円直径、Nは個数である。
【0034】本発明の放射線増感スクリーン又は放射線
画像変換パネルに用いられる主発光波長の1/2以下で
ある微粒子蛍光体は、難分散性であるため蛍光体の分散
性の低下を招き、鮮鋭性、粒状性が低下しやすい。その
ため、蛍光体用結合剤としては熱可塑性エラストマーが
好ましい。熱可塑性エラストマーの分子量を制御するこ
とで蛍光体の分散性を向上させ、画像の鮮鋭性、粒状性
を向上せしめることができる。大粒径の蛍光体では、易
分散性のため結合剤の分子量の影響はうけにくい。
【0035】本発明の放射線増感スクリーン及び放射線
画像変換パネルに用いられる蛍光体の結合剤としては、
熱可塑性エラストマーの重量平均分子量は3000以上
70000以下であり、この場合には微粒子蛍光体の分
散性を向上させることができる。
【0036】熱可塑性エラストマーの重量平均分子量が
3000以下では、対屈曲性が悪く、特に折り曲げで曲
げ跡、ひび割れが発生する。重量平均粒子量が7000
0以上では、延性が高く、蛍光体の分散性が低下する。
【0037】結合剤の分子量は、東ソー〔株〕製分子量
測定器GPC、HLC-8020、UV検出器UV-8010(オ
ートサプラーAS-8000、データ処理SC-8010)を用
い、カラムはGMHXL2本(THF用)を使用し、溶
媒にTHFを用いて、流速1ml/min、inlet temp40
℃、Overtemp40℃、RI temp40℃に設定し、披検結合剤
をTHFに溶解し0.5(wt/vl)%に調整した。測定サンプ
ル量は100μlとした。予め分子量既知のポリスチレンに
より作成された検量線から、試料結合剤の分子量をポリ
スチレンの分子量に換算して求めることができる。
【0038】熱可塑性エラストマーの種類としては、ポ
リウレタン樹脂、ポリエステル樹脂が好ましく、これら
エラストマーは蛍光体との結合力が強いため、分散性が
良好である。また、延性にも富み放射線増感スクリーン
及び放射線画像変換パネルにしたときの対屈曲性が良好
である。
【0039】本発明に用いられる結合剤としては、ポリ
ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂の他、ポリスチレン樹
脂、ポリオレフィン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリブタジ
ェン樹脂、エチレン酢酸ビニル樹脂、ポリ塩化ビニル樹
脂、天然ゴム、フッ素ゴム、ポリイソプレン樹脂、塩素
化ポリエチレン樹脂、スチレン-ブタジェンゴム、セル
ロース樹脂及びシリコンゴム等が挙げられる。
【0040】本発明の放射線増感スクリーン及び放射線
画像変換パネルに用いられる結合剤と後述の蛍光体との
混合比は、1:1乃至1:100(重量比)の範囲から選
ばれたのが好ましく、さらに1:8乃至1:40(重量比)
の範囲から選ばれるのが好ましい。
【0041】本発明の放射線増感スクリーンに用いられ
る好ましい蛍光体としては、以下に示すものが挙げられ
る。
【0042】タングステン酸塩系蛍光体(CaWO4、MgW
O4、CaWO4:Pb等)、テルビウム賦活希土類酸硫化物系
蛍光体〔Y2O2S:Tb、Gd2O2S:Tb、La2O2S:Tb、(Y.Gd)2
O2S:Tb、(Y.Gd)O2S:Tb.Tm等〕、テルビウム賦活希土
類燐酸塩系蛍光体(YPO4:Tb、GdPO4:Tb、LaPO4:Tb
等)、テルビウム賦活希土類オキシハロゲン化物系蛍光
体(LaOBr:Tb、LaOBr:Tb.Tm、LaOCl:Tb、LaOCl:Tb.
Tm、LaOCl:Tb.Tm.LaOBr:Tb GdOBr:Tb GdOCl:Tb
等)、ツリウム賦活希土類オキシハロゲン化物系蛍光体
(LaOBr:Tm、LaOCl:Tm等)、硫酸バリウム系蛍光体
〔BaSO4:Pb、 BaSO4:Eu2+、(Ba.Sr)SO4:Eu2+等〕、
2価のユーロビウム賦活アルカリ土類金属燐酸塩系蛍光
体〔(Ba2PO4)2:Eu2+、(Ba2PO4)2:Eu2+等〕、2価のユ
ーロピウム賦活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系蛍
光体〔BaFCl:Eu2+、BaFBr:Eu2+、BaFCl:Eu2+.Tb、Ba
FBr:Eu2+.Tb、BaF2・BaCl・KCl:Eu2+、(Ba・Mg)F2・B
aCl・KCl:Eu2+等〕、沃化物系蛍光体(CsI:Na、 Cs
I:Tl、NaI、KI:Tl等)、硫化物系蛍光体〔ZnS:Ag(Z
n.Cd)S:Ag、(Zn.Cd)S:Cu、(Zn.Cd)S:Cu.Al等〕、燐
酸ハフニウム系蛍光体(HfP2O7:Cu等)、タンタル酸塩
系蛍光体(YTaO4、YTaO4:Tm、YTaO4:Nb、〔Y,Sr〕TaO4:
Nb、〔Y,Sr〕TaO4:Gd、GdTaO4:Tm、Gd2O3・Ta2O5・B2O3:T
b等)、ただし本発明に用いられる蛍光体はこれらに限定
されるものではなく、放射線の照射によって可視又は近
紫外領域の発光を示す蛍光体であれば使用できる。
【0043】本発明の放射線画像変換パネルに用いられ
る好ましい輝尽性蛍光体としては、以下に示すものが挙
げられる。
【0044】アルカリ土類金属ハロゲン化物系蛍光体
(BaFBr:Eu、BaFI:Eu、BaFBr1-xIx:Eu、BaFCl:Eu、BaFB
r:Ce、BaBrI:Eu、BaBrCl:Eu、SrFBr:Eu、BaBr2:Eu等)、
アルカリハライド系蛍光体(RbBr:Tl、RbI:Tl、CsI:N
a、RbBr:Eu、RbI:Eu、CsI:Eu)等、硫化物系蛍光体(SrS:
Ce,Sm、SrS:Eu,Sm、CaS:Eu,Sm等)、アルミン酸バリウ
ム系蛍光体(BaO・xAl2O3:Eu等)、アルカリ土類金属珪
酸塩系蛍光体(MgO・xSiO2:Eu等)、希土類オキシハロゲ
ン化物系蛍光体(LaOBr:Bi,Tb,Pr等)、燐酸塩系蛍光体
(3Ca3(PO4)2CaF2:Eu等)、ただし、本発明に用いられる
輝尽性蛍光体はこれらに限定されるものではなく、放射
線エネルギーを吸収した後、可視光や赤外線などの電磁
波(輝尽励起光)で励起することにより、蓄積していた
放射線エネルギーを蛍光(輝尽発光光)の形で放出する
蛍光体であれば使用できる。
【0045】放射線増感スクリーン又は放射線画像変換
パネルの製造法は、第1の製造法として、結合剤と蛍光
体とからなる蛍光体塗布液(以下蛍光体塗料、又は輝尽
性蛍光体塗料)を支持体上に塗布し、蛍光体層を形成す
る。
【0046】また、第2の製造法として、 結合剤と蛍光体とからなる蛍光体塗料又は輝尽性蛍光
体塗料とからなるシートを形成し、該シートを支持体
上に載せ、好ましくは前記結合剤の軟化温度もしくは融
点以上の温度で、支持体に接着する工程で製造する。
【0047】蛍光体層の支持体への形成方法としては、
上記2種が考えられるが、支持体上に均一に蛍光体層を
形成する方法であればどのような方法でもよく、吹き付
けによる形成等でもよい。
【0048】第1の製造法の蛍光体層は、結合剤溶液中
に蛍光体を均一に分散せしめた蛍光体塗料又は輝尽性蛍
光体塗料を支持体上に塗布、乾燥することにより製造で
きる。
【0049】また、第2の製造法の蛍光体層となる蛍光
体シートは、蛍光体塗料又は輝尽性蛍光体を蛍光体シー
ト形成用仮支持体上に塗布し、乾燥した後、仮支持体か
ら剥離することで製造できる。
【0050】即ち、まず適当な有機溶媒中に、結合剤と
蛍光体粒子を添加し、ディスパーやボールミルを使用し
撹拌混合して結合剤中に蛍光体が均一に分散した蛍光体
塗料又は輝尽性蛍光体塗料を調製する。
【0051】蛍光体塗料又は輝尽性蛍光体塗料調製用の
溶剤としては、メタノール、エタノール、n-プロパノー
ル、n-ブタノールなどの低級アルコール、メチレンクロ
ライド、エチレンクロライドなどの塩素原子含有炭化水
素、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトンなどのケトン、トルエン、ベンゼンなどの芳香族
化合物、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチルなどの低
級脂肪酸と低級アルコールとのエステル、ジオキサン、
エチレングリコールモノエチルエステル、エチレングリ
コールモノメチルエステルなどのエーテル及びそれらの
混合物を挙げることができる。
【0052】なお、蛍光体塗料又輝尽性蛍光体塗料には
塗料中における蛍光体の分散性を向上させるための分散
剤、又は形成後の蛍光体層又は輝尽性蛍光体層中におけ
る結合剤と蛍光体又は輝尽性蛍光体との間の結合力を向
上させるための可塑剤など種々の添加剤が混合されても
よい。
【0053】分散剤の例としては、フタル酸、ステアリ
ン酸、カプロン酸、親油性界面活性剤などを挙げること
ができる。
【0054】可塑剤の例としては、燐酸トリフェニー
ル、燐酸トリクレジル、燐酸ジフェニルなどの燐酸エス
テル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジメトキシエチルな
どのフタル酸エステル、グリコール酸エチルフタリルエ
チル、グリコール酸ブチルフタルブチルなどのグリコー
ル酸エステル、トリエチレングリコールとアジピン酸と
のポリエステル、ジエチレングリコールと琥珀酸とのポ
リエステルなどのポリエチレングリコールと脂肪族二塩
基酸とのポリエステルなどを挙げることができる。
【0055】上記のようにして調製された蛍光体又は輝
尽性蛍光体と結合剤とを含有する蛍光体塗料を、支持体
若しくはシート形成用の仮支持体の表面に均一に塗布す
ることにより塗料の塗膜を形成する。
【0056】この塗布手段としては、例えばドクターブ
レード、ロールコータ、ナイフコータ、押し出しコータ
などを用いることにより行うことができる。
【0057】支持体及び仮支持体としては、例えばガラ
ス、ウール、コットン、紙、金属などの種々の素材から
作られたものが使用され得るが、情報記録材料としての
取り扱い上可撓性のあるシート或いはロールに加工でき
るものが好ましい。この点から、例えばセルロースアセ
テートフィルム、ポリエステルフィルム、ポリエチレン
テレフタレートフィルム、ポリアミドフィルム、ポリイ
ミドフィルム、トリアセテートフィルム、ポリカーボネ
ートフィルム等のプラスティックフィルム、アルミニウ
ム箔、アルミニウム合金箔などの金属シート、一般紙及
び例えば写真用原紙、コート紙、もしくはアート紙のよ
うな印刷用原紙、バライタ紙、レジンコート紙、ベルギ
ー特許784,615号明細書に記載されているようなポリサ
ッカライド等でサイジングされた紙、二酸化チタンなど
の顔料を含むピグメント紙、ポリビニールアルコールで
サイジングした紙等の加工紙が特に好ましい。
【0058】第2の製造法では、仮支持体上に蛍光体塗
料又は輝尽性蛍光体を塗布し乾燥した後、仮支持体から
剥離して蛍光体又は輝尽性蛍光体層となる蛍光体シート
とする。従って仮支持体の表面は、予め剥離剤を塗布し
ておき、形成された蛍光体シートが仮支持体から剥離し
易い状態にしておくのが好ましい。
【0059】支持体と蛍光体層の結合を強化するため支
持体表面にゼラチンなどの高分子物質を塗布して接着性
を付与する下塗り層を設けたり、感度、画質(鮮鋭性、
粒状性)を向上せしめるために二酸化チタンなどの光反
射性物質からなる光反射層、もしくはカーボンブラック
などの光吸収物質からなる光吸収層などが設けられてよ
い。それらの構成は目的、用途などに応じて任意に選択
することができる。
【0060】また、本発明の蛍光体層は圧縮してもよ
い。蛍光体層を圧縮することによって蛍光体の充填密度
を向上させ、更に鮮鋭性、粒状性を向上することができ
る。圧縮の方法としてはプレス機やカレンダーロール等
が挙げられる。
【0061】第1の製造法の場合、蛍光体及び支持体を
そのまま圧縮するのが良い。第2の製造法の場合、前記
によって得られた蛍光体シートを支持体上に載せ、結
合剤の軟化温度または融点以上の温度で圧縮しながら蛍
光体シートを支持体上に接着することもできる。
【0062】このようにして、蛍光体シートを支持体上
に予め固定することなく圧着する方法を利用することに
よりシートを薄く押し広げることができる。
【0063】通常、放射線増感スクリーン及び放射線画
像変換パネルには、前述した支持体に接する側と反対側
の蛍光体層の表面に、蛍光体層を物理的、化学的に保護
するための透明な保護膜が設けられる。このような透明
保護膜は、本発明についても設置することが好ましい。
保護膜の膜厚は一般に2〜20μmの範囲にある。
【0064】透明保護膜は例えば酢酸セルロース、ニト
ロセルロースなどのセルロース誘導体、或いはポリメチ
ールメタクリレート、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリカー
ボネート、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル・酢酸ビニルコ
ポリマーなどの合成高分子物質を適当な溶剤に溶解して
調製した溶液を蛍光体層の表面に塗布する方法により形
成することができる。これらの高分子物質は、単独でも
混合しても使用できる。また、保護膜を塗布で形成する
場合は塗布の直前に架橋剤を添加することが望ましい。
【0065】或いはポリエチレンテレフタレート、ポリ
エチレンナフタレート、ポリエチレン、ポリ塩化ビニリ
デン、ポリアミドなどからなるプラスチックシート、及
び透明なガラス板などの保護膜形成用シートを別に調製
して蛍光体層の表面に適当な接着剤を用いて接着するな
どの方法で形成することができる。
【0066】本発明で用いられる保護膜としては、特に
有機溶媒に可溶性の弗素系樹脂を含む塗布膜により形成
されることが好ましい。弗素系樹脂とは、弗素を含むオ
レフィン(フルオロオレフィン)の重合体、もしくは弗
素を含むオレフィンを共重合体成分として含む共重合体
をいう。弗素系樹脂の塗布膜により形成された保護膜は
架橋されていてもよい。弗素系樹脂による保護膜は、触
手や感光材料などとの接触で脂肪分、感光材料などから
出る可塑剤などの汚れが保護膜内部に染み込みにくいの
で、拭き取りなどによって容易に汚れを除去することが
できる利点がある。
【0067】また、膜強度の改良等の目的で、弗素系樹
脂と他の高分子物質を混合してもよい。
【0068】また、保護膜は蛍光体層上に形成された厚
さ1μm以上10μm以下の透明な合成樹脂層であることが
好ましい。このような薄い保護膜を用いることにより、
特に放射線増感スクリーンの場合は蛍光体からハロゲン
化銀乳剤までの距離が短くなるため、得られる放射線画
像の鮮鋭度の向上に寄与することになる。
【0069】
【実施例】
実施例1 放射線増感スクリーンの製造 蛍光層用塗料の処方(単位は重量部) Gd22S:Tb(表1記載の平均粒径) 200 結合剤種表1記載の樹脂 10 ニトロセルロース 2 上記処方において、表1記載の粒径の蛍光体及び表1記
載のポリウレタン樹脂を結合剤として塗料粘度が20〜30
ps(ポイズ)となるようにメチルエチルケトンを添加し
た。ボールミルにて6時間混合分散し、蛍光体塗料a〜
qを得た。次にガラス板上に水平にセットした厚さ250
μmの二酸化チタンを練り込んだポリエチレンテレフタ
レート支持体上に上記の蛍光体塗料を乾燥時に表2に示
す膜構成及び膜厚になるように、塗布し、乾燥して蛍光
体層を形成後、片面にポリエステル系接着剤が塗布され
ている厚さ8μmの透明のポリエチレンテレフタレート
シートを接着剤面を蛍光層面に接着して保護層を設け、
放射線増感スクリーン1〜31を得た。なお、蛍光塗料に
は塗布直前にイソシアネート2重量部を添加混合し、塗
布した。
【0070】放射線増感スクリーンの画像の評価 a)鮮鋭性 得られた放射線増感スクリーン試料をX線撮影用フィル
ムSR−G(コニカ[株]製)を用い、フンクテストチ
ャートSMS−5853(コニカメディカル[株]販売)矩
形波チャートを撮影し、自動現像機SRX−502、処理
液SR−DF(共にコニカ[株]製)を用い現像温度35
℃、定着温度33℃で45秒処理を行い、コントラスト法に
よりMTFを測定した。MTF値は空間周波数2.0サイ
クル/mmの値で示した。従ってMTF値が高いほど鮮鋭
性が高いことを示す。
【0071】b)粒状性 得られた放射線増感スクリーン試料をMTF測定と同様
にX線撮影用フィルムSR−G(コニカ[株]製)を用
い、現像処理後の光学濃度が1.0±0.1になるような距離
で80kVpでX線を照射し、現像処理は前記MTFと同様
の処理を行った。粒状性は48μmのアパチュアー径で測
定したRMS粒状性で評価した。RMS粒状性について
はT.H.James編:The Theory of thePhotographic Proce
ss 619−620頁 (1977年、Macmillan社)に記載されてい
る。なお、RMS値は値が小さいほど粒状性がよいこと
を示す。
【0072】c)発光強度 得られた放射線増感スクリーン試料を1cm2に切断し、
管電圧80kVp、管電流50mA、管球から放射線増感スクリ
ーンまでの距離を1.5mで照射時間0.1秒間X線を照射し
た。其の際発生する励起発光を光ファイバーで集光し、
光電子増倍管で光電変換した出力値を試料No.1の値を1
00とした相対値で表した。
【0073】
【表1】
【0074】
【表2】
【0075】表1、2から明らかなように、平均粒子径
が0.01μm以上、蛍光体の主発光波長の1/2以下の蛍
光体粒子を含有する蛍光体層を有する本発明の放射線増
感スクリーンNo.6〜12、15〜17、20〜26、29〜31は比
較試料No.1〜5、13、14、18、19、22〜24、27、28に
比して明らかに鮮鋭性、粒状性、発光強度の3点の総合
特性において優れていることが分かる。
【0076】実施例2 (1)放射線画像変換パネルの製造 蛍光体塗料の処方(単位は重量部) BaFBr:Eu(表3記載の平均粒径) 200 結合剤種表3記載の樹脂 13 表3記載の粒径の蛍光体及び表3記載のポリウレタン樹
脂を結合剤として塗料粘度が20〜30psとなるようにメチ
ルエチルケトンを添加し、ボールミルにて6時間混合分
散し、また塗布の前にイソシアネート1重量部を添加
し、表3に示されるような蛍光体塗料A〜Qを得た。次
にガラス板上に水平にセットした厚さ250μmの二酸化チ
タンを練り込んだポリエチレンテレフタレート支持体上
に上記の蛍光体塗料をナイフコーターを用いて表4に示
す構成、膜厚になるように塗布、乾燥して蛍光体層を得
た。
【0077】塗布、乾燥後、片面にポリエステル系接着
剤が塗布されている厚さ8μmの透明のポリエチレンテ
レフタレートシートを接着剤面を蛍光体層面に接着して
保護膜を設け、放射線画像変換パネル32〜62を得た。
【0078】放射線画像変換パネルの画像評価 a)鮮鋭性 放射線画像変換パネルにCTFチャートを貼り付けた
後、管電圧80kVp、管電流50mA、管球からパネルまでの
距離1.5mで照射時間0.1秒のX線を照射した後、半導体
レーザ光(発振波長680nm、ビーム径100μmφ)で走査
して輝尽励起し、CTFチャート像を輝尽性蛍光体層か
ら放射される輝尽発光を読み取り、検出器(光電子増倍
管)で光電変換して信号を得た。この信号値より、画像
の変調伝達関数(MTF)を調べ、画像の鮮鋭性を評価
した。なお、鮮鋭性は空間周波数が2.0サイクル/mmの
ときのMTF値で示した。
【0079】b)粒状性 得られた放射線画像変換パネル試料を管電圧80kVp、管
電流50mA、管球からパネルまでの距離1.5mで照射時間0.
1秒のX線を照射した後、半導体レーザ光(発振波長680
nm、ビーム径100μmφ)で走査して輝尽励起し、輝尽性
蛍光体層から放射される輝尽発光を25μmのピッチに相
当するタイミングで読み取り、検出器(光電子増倍管)
で光電変換して得た信号からRMS粒状性を評価した。
RMS粒状性についてはT.H.James編:The Theory of t
hePhotographic Process 619−620頁 (1977年、Macmill
an社)に記載されている方法を本発明の放射線画像変換
パネルに適用した。なお、RMS値は値が小さいほど粒
状性が良いことを示す。 c)発光強度 得られた放射線画像変換パネル試料に、管電圧80kVp、
管電流50mA、管球からパネルまでの距離1.5mで照射時間
0.1秒のX線を照射した後、半導体レーザ光(発振波長6
80nm、ビーム径100μmφ)で走査して輝尽励起し、輝尽
性蛍光体層から放射される輝尽発光を光ファイバーで集
光し、光電子増倍管で光電変換した出力値を試料No.32
の値を100とした相対値で表した。
【0080】
【表3】
【0081】
【表4】
【0082】表4から明らかなように、平均粒子径が0.
01μm以上、蛍光体の主発光波長の1/2以下の輝尽性
蛍光体粒子を含有する蛍光体層を有する本発明の放射線
画像変換パネルNo.37〜43、46〜48、51〜57、60〜62は
比較試料No.32〜36、44、45、49、50、58、59に比して
明らかに鮮鋭性、粒状性、発光強度の3点の総合特性に
おいて優れていることが分かる。
【0083】
【発明の効果】本発明により感度、鮮鋭性、粒状性に優
れた放射線増感スクリーン及び放射線画像変換パネルが
得られた。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に蛍光体粒子を結合剤中に分散
    含有する蛍光層を有する放射線増感スクリーンにおい
    て、該蛍光体粒子の平均粒子径が0.01μm以上、該
    蛍光体の主発光波長の1/2以下であることを特徴とす
    る放射線増感スクリーン。
  2. 【請求項2】 前記蛍光体粒子の平均粒子径が0.01
    μm以上、該蛍光体の主発光波長の1/4以下であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の放射線増感スクリーン。
  3. 【請求項3】 前記蛍光体層に結合剤として平均分子量
    が3000以上70000以下である熱可塑性エラスト
    マーの少なくとも1種を含有することを特徴とする請求
    項1又は2記載の放射線増感スクリーン。
  4. 【請求項4】 支持体上に蛍光体粒子を結合剤中に分散
    含有する蛍光体層を有する放射線増感スクリーンにおい
    て、該蛍光体層が2層以上の重層構成となっており、か
    つ支持体から最も遠い蛍光体層に用いられる蛍光体粒子
    の平均粒子径が0.01μm以上、該蛍光体の主発光波
    長の1/2以下であることを特徴とする放射線増感スク
    リーン。
  5. 【請求項5】 前記蛍光体粒子の平均粒子径が0.01
    μm以上、該蛍光体の主発光波長の1/4以下であるこ
    とを特徴とする請求項4記載の放射線増感スクリーン。
  6. 【請求項6】 前記蛍光体層に結合剤として平均分子量
    が3000以上70000以下である熱可塑性エラスト
    マーを含有することを特徴とする請求項4又は5記載の
    放射線増感スクリーン。
  7. 【請求項7】 支持体上に輝尽性蛍光体粒子を結合剤中
    に分散含有する蛍光層体を有する放射線画像変換パネル
    において、該蛍光体粒子の平均粒子径が0.01μm以
    上、該蛍光体の主発光波長の1/2以下であることを特
    徴とする放射線画像変換パネル。
  8. 【請求項8】 前記輝尽性蛍光体粒子の平均粒子径が
    0.01μm以上、該蛍光体の主発光波長の1/4以下
    であることを特徴とする請求項7記載の放射線画像変換
    パネル。
  9. 【請求項9】 前記輝尽性蛍光体層に結合剤として平均
    分子量が3000以上70000以下である熱可塑性エ
    ラストマーを含有することを特徴とする請求項7又は8
    記載の放射線画像変換パネル。
  10. 【請求項10】 支持体上に輝尽性蛍光体粒子を結合剤
    中に分散含有する蛍光体層を有する放射線画像変換パネ
    ルにおいて、該輝尽性蛍光体層が2層以上の重層構成と
    なっており、かつ支持体から最も遠い輝尽性蛍光体層に
    用いられる輝尽性蛍光体粒子の平均粒子径が、0.01
    μm以上、該輝尽性蛍光体の主発光波長の1/2以下で
    あることを特徴とする放射線画像変換パネル。
  11. 【請求項11】 前記輝尽性蛍光体粒子の平均粒子径が
    0.01μm以上、該蛍光体の主発光波長の1/4以下
    であることを特徴とする請求項10記載の放射線画像変
    換パネル。
  12. 【請求項12】 前記輝尽性蛍光体層に結合剤として平
    均分子量が3000以上70000以下である熱可塑性
    エラストマーを含有することを特徴とする請求項10又
    は11記載の放射線画像変換パネル。
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