JPH09153885A - 同期判定回路、復調器及び通信システム - Google Patents

同期判定回路、復調器及び通信システム

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JPH09153885A
JPH09153885A JP7308945A JP30894595A JPH09153885A JP H09153885 A JPH09153885 A JP H09153885A JP 7308945 A JP7308945 A JP 7308945A JP 30894595 A JP30894595 A JP 30894595A JP H09153885 A JPH09153885 A JP H09153885A
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達也 打木
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04JMULTIPLEX COMMUNICATION
    • H04J3/00Time-division multiplex systems
    • H04J3/02Details
    • H04J3/06Synchronising arrangements

Abstract

(57)【要約】 【課題】 時間ダイバーシチを用いた通信システムにお
いて同期語により、同期を確立することとすると伝送効
率が低下するという課題があった。また畳込み符号化・
ビタビ復号を用いた場合には、回路規模が増大し消費電
力が増加するという課題があった。 【解決手段】 検波出力を判定器401が判定した後、
判定結果を直並列変換器402が直並列変換し、直並列
変換器出力のうち一方に遅延器403、404が遅延を
与える。遅延を与えられた信号と遅延を与えらえていな
い信号の排他的論理和をとり、さらに加算器409、4
10等を用いて移動平均値を求める。この移動平均値を
比較することで符号同期を判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、通信において用
いられる同期判定回路に関するもので、特に無線通信分
野における復調器の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】第1の従来例として、例えば、特開平1
−233847号公報「データ受信装置」に記載された
同期判定回路につき説明する。無線通信システムにおい
てはフェージングや障害物によるブロッケージによって
受信データあるいはフレームが欠落する場合がある。こ
れを補償する方法として、送信側で同一の内容を有する
データに遅延を与えて送信し、受信側で時間ダイバーシ
チを行なう方法がある。このとき、受信機では送信機で
どのデータに遅延が与えられたのかわからないと正しい
時間ダイバーシチが行なえない。従って受信機では何ら
かの方法で、遅延を与えられたデータを判別しなくては
ならない。以下、図を用いて従来技術の説明を行なう。
【0003】図33は従来の通信システムにおける送信
機及び受信機の構成を示す構成図であり、図33におい
て、3301は送信処理回路、3302はフレーム構成
回路、3303は受信処理回路、3304はフレームパ
ターン検出回路である。図34は従来の通信処理回路の
動作を示す図であり、図34(a)は通信処理回路33
01の動作を示し、図34(b)はフレーム構成回路3
302の動作を示す。図34(a)において、Aは入力
データ、Bは多重化データである。
【0004】次に図33及び図34を参照して従来の通
信システムにおける送信機及び受信機の動作について説
明する。一般にディジタル無線通信システムにおいて、
音声、映像等のデータは音声符号器等によりディジタル
信号に変換される。このディジタル信号は送信機の送信
処理回路3301に入力される。
【0005】図34(a)に示されるように、送信処理
回路3301は入力データAを時間をずらして2回送信
する。従って多重化データBは入力データAの2倍のデ
ータレートとなる。多重化データはフレーム構成回路3
302に入力される。
【0006】フレーム構成回路3302に入力された多
重化データBは、図34(a)に示すようにN個のデー
タ(この場合N=4)からなるフレームに区切られる。
そして、図34(b)に示すように各フレームの先頭に
同期語(SYNC)が付加されて送信データとなる。
【0007】送信データは送信機から送信され、伝送路
を通って受信機で受信される。受信機で受信された受信
データは受信処理回路3303に入力されると共にフレ
ームパターン検出回路3304に入力され、SYNCの
検出が行なわれる。
【0008】フレームパターン検出回路3304の構成
を図35に示す。図35において3501は相関器であ
る。フレームパターン検出器3304に入力された受信
データは相関器3501に入力され、SYNCとの相関
がとられる。相関器3501は受信データとSYNCの
相関値が予め設定したしきい値よりも高い場合、SYN
Cを検出したと判断して検出パルスを受信処理回路33
03に出力する。
【0009】受信処理回路3303では、フレームパタ
ーン検出回路3304から入力される検出パルスに基づ
きSYNCの位置を特定し、受信データを元の順序に並
べ替える。ここで、例えば図36に示すように受信デー
タa中で、斜線で示す1つのフレームが欠落した場合を
考える。このような場合であっても、送信機で同一デー
タを2回、多重送信しているため、図36のように元の
順序に並べ替えることにより、送信データを再現でき
る。従って、同一データが全て欠落しない限り情報は失
われない。
【0010】受信処理回路3303の出力であるディジ
タル信号は音声復号器等により復号され、音声、映像等
のデータとして出力される。
【0011】さて上記のような第1の従来例に係る通信
システムでは、データをフレームに構成して送信するた
めにフレームの先頭を示す同期語は必要不可欠である。
しかもフレーム内のデータは受信処理回路で並べ替えら
れるため、もしフレーム内でデータがずれてしまった場
合は受信処理回路で誤って並べ替えられるおそれがあ
る。これを避けるために同期語には鋭い相関ピークが必
要とされるため、ある程度の長さが必要になる。このこ
とは伝送効率の低下につながるため好ましくない。
【0012】次に第2の従来例として例えば、特開平6
−276107号公報「ビタビ復号器の同期検出方式」
に記載された同期判定回路について説明する。無線通信
システムにおいて符号化率k/nの誤り訂正符号を使用
する場合、kビットの情報データからnビットの符号化
データが生成される。このnビットの符号化データを符
号ブロックと呼ぶ。復号器は符号ブロックの区切りを何
らかの手段で知る必要がある。もし符号ブロックの区切
りを誤って復号するならば、正しい復号系列は得られな
い。以下、符号ブロックの区切りが送受信共一致してい
る場合を同期状態、一致していない場合を非同期状態と
呼び、図を用いて従来技術の説明を行なう。
【0013】図37は従来の通信システムのうち、受信
機の構成を示す構成図であり、図37において3701
は位相変換器、3702はビタビ復号器、3703は枝
値出力回路、3704は相関器、3705は判定回路で
ある。
【0014】次に動作について説明する。送信側で畳込
み符号化された送信データ(Pi 、Qi )は送信機から
送信され、伝送路を通って受信機で受信される。受信デ
ータは検波回路で検波され、軟判定データが出力され
る。軟判定データは位相変換器3701で位相に変換さ
れる。位相変換器3701は後述する判定回路3705
から出力される位相制御信号によりデータ位相の出力タ
イミングを制御する。
【0015】位相変換器3701から出力されるデータ
位相は相関器3704に入力されると共にビタビ復号器
3702に入力されてビタビ復号が行なわれる。このと
きビタビ復号器3702に入力されるデータ位相は(P
i 、Qi )の同期状態の場合と、(Qi-1 、Pi )の非
同期状態の場合がある。ビタビ復号器3702は受信デ
ータをビタビ復号して復号出力を出力すると共に、最大
パスメトリック状態を検出して枝値出力回路3703に
出力する。
【0016】枝値出力回路3703は、入力された最大
パスメトリック状態を用いて、その状態へ遷移してきた
1時刻前の状態値を調べ、遷移間の枝値を求めて相関器
3704へ出力する。ここで、同期状態であれば枝値は
符号化系列に近い値となるが、非同期状態であれば無秩
序な状態となる。
【0017】相関器3704は枝値出力回路3703か
ら出力される枝値と、ビタビ復号器3702に入力され
る入力信号系列との相関をとり、その相関を表す相関値
を判定回路3705へ出力する。判定回路3705は相
関器3704から出力された相関値を、予め定められた
しきい値と比較し、この比較結果に基づいて同期/非同
期の判定を行ない、位相制御信号を出力する。
【0018】位相変換器3701は判定回路3705か
ら出力される位相制御信号に基づき出力のデータ位相の
タイミングを制御する。すなわちデータ位相が(Qi-1
、Pi )の非同期状態である場合、(Pi 、Qi )の
同期状態になるように制御する。
【0019】以上のように、従来のビタビ復号器におけ
る符号同期判定回路は、ビタビ復号の過程で求めるパス
メトリックを用いて、ビタビ復号器の入力信号系列に近
い系列を求め、これと入力信号系列との相関値から同期
/非同期状態を判別するものであった。
【0020】ところで、上記のような通信システムにお
いては、符号同期を判定する回路はフィードバック型の
構成であり、ループ遅延が存在するために同期確立まで
の期間は誤った復号系列が出力される可能性がある。ま
た、ビタビ復号器の内部に最大パスメトリック状態検出
回路が加えられるため回路規模が増大し、消費電力が増
加する。さらにビタビ復号器は復号動作に直接関係しな
い最大パスメトリック状態を出力するため、出力データ
が増えたことによって、動作速度の遅延を招くといった
問題点があった。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来例
1として示した符号同期判定回路においては、時間ダイ
バーシチを用いた通信システムにおいてはデータをフレ
ームに構成して送信し、なおかつ時間方向のずれを生じ
ないために、鋭い相関ピークを持つ同期語が必要である
が、伝送効率の低下につながるため好ましくない。
【0022】また、従来例2として示した符号同期判定
回路は、畳込み符号化・ビタビ復号を用いた通信システ
ムにおいてはフィードバック型の構成であり、ループ遅
延が存在するために同期確立までの期間は誤った復号系
列が出力される可能性がある。また、ビタビ復号器の内
部に最大パスメトリック状態検出回路が加えられ出力が
増えたことによって、回路規模が増大し消費電力の増加
や動作速度の遅延を招くため好ましくない。
【0023】本発明は上記のような課題を解消するため
になされたもので、同一内容を有する複数のデータ列を
相互に時間差を設けて多重化した多重化データ列の同期
状態を判定する同期判定回路において、伝送効率を低下
させず、誤った符号系列が出力されず、かつ回路規模を
増大させずに同期を確立する同期判定回路を提供するこ
とを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る同期判
定回路は、同一内容を有する複数のデータ列を相互に時
間差を設けて多重化した多重化データ列の同期状態を判
定するものであって、入力された前記多重化データ列を
分離し、複数のデータ列を出力する分離手段と、前記分
離手段より出力された前記複数のデータ列のうち、少な
くとも一のデータ列を前記時間差に対応した時間遅延さ
せる遅延手段と、前記遅延手段により遅延された前記デ
ータ列と前記遅延手段により遅延されずに前記分離手段
から出力されたデータ列とを比較し、比較データを出力
する比較手段と、前記比較データに基づいて前記多重化
データ列の同期状態を判定する同期判定手段とを備えた
ものである。
【0025】第2の発明に係る同期判定回路は、第1の
発明において、前記比較データを所定量加算し、加算結
果を出力する加算手段を有し、当該加算結果に基づいて
前記多重化データ列の同期状態を判定するものである。
【0026】第3の発明に係る同期判定回路は、第2の
発明における加算手段において、前記比較データを所定
量蓄積する蓄積手段を備え、当該蓄積手段に蓄積された
比較データの加算値に対して、新たに入力された比較デ
ータを加算するとともに新たに消去された比較データを
減算することにより順次加算するものである。
【0027】第4の発明に係る同期判定回路は、第2の
発明における加算手段において、前記比較データを所定
量蓄積する蓄積手段と加算値を示すカウント手段を備
え、当該蓄積手段に新たに入力された比較データの値と
当該蓄積手段より新たに消去された比較データの値とを
比較し、両者の値が異なる場合には前記カウント手段の
カウント値を減少又は増加させることにより順次加算す
るものである。
【0028】第5の発明に係る復調器は、同一内容を有
する複数のデータ列を相互に時間差を設けて多重化した
多重化データ列を復調するものであって、第1の発明に
係る同期判定回路と、前記同期判定回路から出力された
判定結果に基づいて前記多重化データ列を分離し、複数
のデータ列を出力する第1の分離手段と、前記第1の分
離手段より出力された前記複数のデータ列のうち、少な
くとも一のデータ列を前記時間差に対応した時間遅延さ
せる第1の遅延手段と、前記遅延手段より出力されたデ
ータ列と前記第1の遅延手段により遅延されずに前記第
1の分離手段から出力されたデータ列とを合成し合成信
号を出力する合成手段と、前記合成信号を復調する復調
手段とを備えたものである。
【0029】第6の発明に係る復調器は、第5の発明に
おける合成手段が入力されたデータ列の絶対値を検出
し、検出された絶対値に基づいて、データ列に重み付け
した後に合成し、出力するものである。
【0030】第7の発明に係る復調器は、第5の発明に
係る復調器において、前記合成手段に代えて、受信レベ
ルを検出し、検出された受信レベルに基づいて前記第1
の遅延手段より出力されたデータ列及び前記第1の遅延
手段により遅延されずに前記第1の分離手段から出力さ
れたデータ列のいずれか一方を選択し、前記復調手段に
出力する選択手段を備えたものである。
【0031】第8の発明に係る復調器は、第5の発明に
係る復調器において、受信した多重化データ列の判定を
行い、判定された多重化データ列を前記同期判定回路に
出力する判定手段を有するものである。
【0032】第9の発明に係る通信システムは、入力さ
れた信号を変調し変調信号を出力する変調部と前記変調
信号を復調し復調データを出力する復調部とを有するも
のであって、前記変調部において、入力された信号を畳
込み符号化し少なくとも第1のデータ列及び第2のデー
タ列を出力する畳込み符号化手段と、前記第1のデータ
列及び第2のデータ列のそれぞれにおいて同一内容を有
するデータ列を相互に時間差を設けて多重化し、多重化
データ列を出力する多重化手段と、前記多重化データ列
を変調し、変調信号を出力する変調手段とを有し、前記
復調部において、前記変調信号の前記多重化データ列の
同期を判定し、判定結果を出力する第1の発明に係る同
期判定回路と、前記同期判定回路から出力された判定結
果に基づき前記多重化データ列を分離し複数のデータ列
を出力する第2の分離手段と、前記第2の分離手段より
出力された前記複数のデータ列のうち少なくとも一のデ
ータ列を前記時間差に対応した時間遅延させる第2の遅
延手段と、前記第2の遅延手段より出力されたデータ列
と前記第2の遅延手段により遅延されずに前記第2の分
離手段から出力されたデータ列とを合成し合成信号を出
力する合成手段と、前記合成信号をビタビ復号する復調
手段を備えたものである。
【0033】第10の発明に係る通信システムは、入力
された信号を変調し変調信号を出力する変調部と前記変
調信号を復調し復調データを出力する復調部とを有する
ものであって、前記変調部において、入力された信号を
符号化し少なくとも第1のデータ列及び第2のデータ列
を出力する符号化手段と、前記第1のデータ列を分岐
し、前記第1のデータ列と同一内容を有する第3のデー
タ列及び第4のデータ列を生成する第1の分岐手段と、
前記第2のデータ列を分岐し、前記第2のデータ列と同
一内容を有する第5のデータ列及び第6のデータ列を生
成する第2の分岐手段とを有し、前記第3のデータ列に
対して第4のデータ列、第5のデータ列及び第6のデー
タ列のそれぞれを一定時間2T、T、3T遅延させた後
多重化し多重化データ列を出力する多重化手段と、前記
多重化データ列を変調し、変調信号を出力する変調手段
とを有し、前記復調部において、前記変調信号の前記多
重化データ列の同期を判定し、判定結果を出力する第1
の発明に係る同期判定回路と、前記同期判定回路から出
力された判定結果に基づき前記多重化データ列を分離し
複数のデータ列を出力する第2の分離手段と、前記第2
の分離手段より出力された前記複数のデータ列のうちの
それぞれにおいて少なくとも一の基準となる基準データ
列に対して一定時間2T、T、3T遅延させる第3の遅
延手段と、前記基準となるデータ列と前記第3の遅延手
段において一定時間2T遅延させられたデータ列とを合
成し、第1の合成信号として出力し、前記第3の遅延手
段において一定時間T遅延させられたデータ列と前記第
3の遅延手段において一定時間3T遅延させられたデー
タ列とを合成し、第2の合成信号として出力する合成手
段と、前記第1の合成信号と前記第2の合成信号を復号
する復調手段を備えたものである。
【0034】第11の発明に係る通信システムは、第9
又は第10の発明に係る通信システムにおける復調部に
おいて、前記同期判定回路の処理遅延を補償し、補償後
の前記多重化列を前記第2の分離手段に対して出力する
補償手段を備えたものである。
【0035】第12の発明に係る通信システムは、第
9、第10又は第11の発明に係る通信システムにおけ
る変調部において、さらに前記多重化データ列に対して
スペクトル拡散を行う拡散手段を有し、前記復調部は、
さらに受信信号に対して逆拡散を行う逆拡散手段を有す
るものである。
【0036】第13の発明に係る同期判定方法は、同一
内容を有する複数のデータ列を相互に時間差を設けて多
重化した多重化データ列の同期状態を判定するものであ
って、入力された前記多重化データ列を分離し、複数の
データ列を出力する分離ステップと、前記分離ステップ
において出力された前記複数のデータ列のうち、少なく
とも一のデータ列を前記時間差に対応した時間遅延させ
る遅延ステップと、前記遅延ステップにおいて遅延され
た前記データ列と前記遅延ステップにおいて遅延されず
に前記分離ステップにおいて出力されたデータ列とを比
較し、比較データを出力する比較ステップと、前記比較
データに基づいて前記多重化データ列の同期状態を判定
する同期判定ステップとを備えたものである。
【0037】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態1.以下、図を用いて発明の実施の形
態1について説明する。図1は、この実施の形態1にお
ける通信システムの構成を示す構成図であり、図1にお
いて、101は送信機における変調部、102、109
は遅延時間がNビットのデータ期間Tと等しい遅延器、
103は並直列変換器、104は2相位相シフトキーイ
ング(BPSK:Binary Phase Shift Keying)変
調器、105は受信機における復調部、106は検波回
路、107は同期判定回路、108は直並列変換器、1
10は合成回路、111は判定器である。
【0038】遅延器102、109は遅延手段として、
並直列変換器102は多重化手段として、BPSK変調
器104は変調手段として、直並列変換器は分離手段と
して、合成回路110は合成手段として、判定器111
は判定手段としてそれぞれ機能する。
【0039】図1に示されるように変調部101の入力
端子からの配線は分岐し遅延器102と並直列変換器1
03に接続されている。並直列変換器103はBPSK
変調器104に接続され、BPSK変調器104は変調
部101の出力端子と接続されている。復調部105の
入力端子は検波回路106に接続され、この検波回路1
06の出力は分岐され同期判定回路107及び直並列変
換器108に接続されている。直並列変換器108は一
方の出力が遅延器109に、また他方の出力が合成回路
110に接続されている。遅延器109に出力は合成回
路110の入力に接続され、合成回路110の出力は判
定器111に接続されている。
【0040】次に動作について説明する。図1におい
て、音声、映像等のデータは図示しない音声符号器等に
よりディジタル信号に変換され、送信すべきデータ系列
となる。送信すべきデータ系列は変調部101に入力さ
れて2つに分けられ、一方はそのまま並直列変換器10
3へ入力される。またもう一方は遅延時間がNビットの
データ期間Tと等しい遅延器102で時間Tの遅延を与
えられた後に並直列変換器103へ入力される。並直列
変換器103は2つの並列な入力データ系列を、入力デ
ータ系列の2倍のデータレートの直列のデータ系列に変
換して出力する。
【0041】並直列変換器103のデータ変換の様子を
図を用いて説明する。図2は送信すべきデータ系列{a
i }(iは整数)と、{ai }に遅延器102による遅
延時間Tに相当するNビットの遅延を与えたデータ系列
{bi }と、並直列変換器103の出力{ei }の時間
変化を示した図である。図においてa-1,a0 ,a1等
はデータ列を示しそれぞれが数ビット若しくは1ビット
より構成される。図2に示すように、{ai }と{bi
}の関係は次式のように書き表せる。 bi =ai-N
【0042】また並直列変換器103の出力{ei }
は、{ai }と{bi }によって次のように書き表せ
る。 e2i =ai e2i+1=bi =ai-N
【0043】並直列変換器103の出力は同期語(SY
NC)を付加せずにBPSK変調器104でBPSK変
調される。ここで{ei }の変調系列を{Ei }、また
{ai }と{bi }の変調系列を{Ai }、{Bi }と
すれば、上記と同様に以下の関係が成立する。 E2i =Ai E2i+1=Bi =Ai-N
【0044】変調系列{Ei }は高周波増幅器等で電力
増幅された後に送信される。送信された電波は伝送路を
通って受信機で受信され、高周波増幅器等で電力増幅さ
れた後、復調部105に入力されて検波回路106で検
波される。検波回路106の出力{Χi }は直並列変換
器108に入力される。
【0045】{Χi }は直並列変換器108に入力され
て、{Χi }の半分のデータレートの2つのデータ系列
に変換され、α、βから出力される。αから出力される
データ系列を{αi }、βから出力されるデータ系列を
{βi }とする。簡単のため雑音による誤りはないと仮
定すると、{Χi }は{Ei }と等しく、以下の式が成
立する。 Xi =Ei
【0046】従って{Xi }は{Ai }と{Bi }に
よって次のように書き表せる。 X2i =Ai X2i+1=Bi =Ai-N
【0047】{Xi }を直並列変換した出力{αi }と
{βi }は、以下の式のように書き表せる。 αi =X2i+m βi =X2i+1+m (m:整数)
【0048】{αi }と{βi }は、それぞれ{Ai }
と{Bi }に等しい系列となるが、両者の対応関係は上
式におけるmの値が奇数であるか、または偶数であるか
によって決まる。従って、以後はmの値として0と1で
偶数と奇数を代表させるものとする。すなわち{αi }
と{βi }は、直並列変換器108のデータ変換のタイ
ミングによって、m=0か、またはm=1の2通りの状
態をとりうる。
【0049】直並列変換器108のデータ変換の様子を
図を用いて説明する。図3は直並列変換器108の入力
{Xi }と、出力{αi }、{βi }を示した図であ
り、{αi }と{βi }はmの値によって2通りの状態
、をとりうる。
【0050】まずm=0のとき、すなわち状態を考え
ると、このときの{αi }、{βi}は次のように表せ
る。 αi =X2i =Ai βi =X2i+1=Ai-N
【0051】合成回路110で等しい系列を合成するた
めに、{αi }は遅延器109でNビット期間と等しい
Tの遅延を与えられる。ここで遅延器109の出力デー
タを{αi'}とすると、{αi'}は以下のように書き表
せる。 αi'=αi-N =Ai−N 従って状態の場合、合成回路110の入力データ{α
i’}と{βi }は共に{Ai-N }となって、等しい系
列となることがわかる。
【0052】次にm=1のとき、すなわち状態を考え
る。このときの{αi }と{βi }は次のように表せ
る。 αi =X2i+1=Ai-N βi =X2i+2=Ai+1
【0053】このとき遅延器109で{αi }にNビッ
トのデータ期間Tと等しい遅延を与えたデータ{αi'}
は以下のように書き表せる。 αi'=αi-N =Ai-2N
【0054】従って状態の場合、合成回路110の入
力データ{αi'}と{βi }は等しい系列とはならな
い。そこで、直並列変換器108の変換タイミングが状
態か状態のどちらであるか判定を行ない、状態の
場合は正しい変換タイミングである状態に制御する必
要がある。これを行なうのが同期判定回路107であ
る。
【0055】同期判定回路107の動作を図を用いて説
明する。図4は同期判定回路107の構成例を示す図で
ある。図4において401は判定器、402は直並列変
換器、403は遅延時間がNビットのデータ期間Tと等
しい遅延器、404は遅延時間が(N+1)ビットのデ
ータ期間T' と等しい遅延器、405及び406は排他
的論理和回路、407及び408はシフトレジスタ、4
09及び410は加算器、411は比較器である。
【0056】直並列変換器402は分離手段として、遅
延器403、404は遅延手段として、機能する。ま
た、排他的論理和回路405、405は比較手段とし
て、比較器411は同期判定手段として機能する。さら
にシフトレジスタ407、408及び加算器409、4
10は加算手段として、シフトレジスタ407、408
は蓄積手段として機能する。
【0057】次にこの同期判定回路107の動作を図4
を参照して説明する。検波回路106の出力は同期判定
回路107に入力されると判定器401で1か0に硬判
定される。判定器401の出力は直並列変換器402に
入力されて、入力データ系列の半分のデータレートの2
つのデータ系列に変換・分離され、P、Qから出力され
る。ここで直並列変換器402は直並列変換器108と
変換のタイミングが同期しているとする。
【0058】Pから出力されるデータ系列を{Pi }、
Qから出力されるデータ系列を{Qi }とすると、{P
i }は2つに分けられて、一方はそのまま排他的論理和
回路406に入力される。またもう一方は遅延器403
でNビットのデータ期間Tと等しい遅延を与えられた後
に排他的論理和回路405に入力される。また{Qi}
も2つに分けられて、一方はそのまま排他的論理和回路
405に入力される。またもう一方は遅延器404で
(N+1)ビットのデータ期間T' と等しい遅延を与え
られた後に排他的論理和回路406に入力される。ここ
で、データ周期をτとすれば、T、T' は次のように書
き表せる。 T =Nτ T' =T+τ=(N+1)τ
【0059】また、雑音による誤りはないと仮定する
と、判定器401の出力データ系列を{xi }とすれば
{xi }は送信機の並直列変換器103の出力{ei }
と等しく、以下の式が成立する。 xi =ei
【0060】従って{xi }は送信すべきデータ系列
{ai }と、遅延器102によりNビット期間に等しい
遅延Tを与えたデータ系列{bi }によって次のように
書き表せる。 x2i =ai x2i+1=bi =ai-N
【0061】{xi }を直並列変換した出力{Pi }、
{Qi }は、以下のように書き表せる。 Pi =x2i+m Qi =x2i+1+m (m:整数)
【0062】{Pi }と{Qi }は、それぞれ{ai }
と{bi }に等しい系列となるが、両者の対応関係は上
式におけるmの値が奇数であるか、または偶数であるか
によって決まる。従って、以後はmの値として0と1で
偶数と奇数を代表させるものとする。すなわち{Pi }
と{Qi }は、直並列変換器402のデータ変換のタイ
ミングによって、m=0か、またはm=1の2通りの状
態をとりうる。
【0063】直並列変換器402のデータ変換の様子を
図を用いて説明する。図5は直並列変換器402の入力
{xi }と、出力{Pi }、{Qi }を示した図であ
り、{Pi }と{Qi }はmの値によって2通りの状態
、をとりうる。まずm=0のとき、すなわち状態
を考えると、このときの{Pi }、{Qi }は次のよう
に表せる。 Pi =x2i =ai Qi =x2i+1=ai-N
【0064】このとき、遅延器403で{Pi }にNビ
ットのデータ期間Tと等しい遅延を与えたデータを{P
i'}、遅延器404で{Qi }に(N+1)ビットのデ
ータ期間T' と等しい遅延を与えたデータを{Qi'}と
すると、排他的論理和回路405の入力{Pi'}及び
{Qi }、並びに排他的論理和回路406の入力{P
i}及び{Qi'}は、それぞれ次のように表せる。 Pi'=Pi-N =ai-N Qi =ai-N Pi =ai Qi'=Qi-N-1 =ai-2N-1
【0065】次にm=1のとき、すなわち状態を考え
る。このときの{Pi }、{Qi }は次のように表せ
る。 Pi =x2i+1=ai-N Qi =x2i+2=ai+1
【0066】このとき、排他的論理和回路405の入力
{Pi'}及び{Qi }、並びに排他的論理和回路406
の入力{Pi }及び{Qi'}は、それぞれ次のように表
せる。 Pi'=Pi-N =ai-2N Qi =ai+1 Pi =ai-N Qi'=Qi-N-1 =ai-N
【0067】以上のように、状態では排他的論理和回
路405の、また状態では排他的論理和回路406の
入力は等しい系列となる。従ってこれらの排他的論理和
回路の出力は常に0である。一方、状態における排他
的論理和回路406及び状態における排他的論理和回
路405の入力は等しい系列とはならないため、入力デ
ータが同じならば0を、また異なれば1を出力する。す
なわちこれらの排他的論理和回路は0と1の値をランダ
ムに出力する。
【0068】排他的論理和回路405及び406の出力
はそれぞれM段のシフトレジスタ407及び408に入
力され、加算器409及び410においてそれぞれMビ
ット期間の移動加算値が出力される。各シフトレジスタ
にi番目の信号が入力したときの加算器409及び41
0の出力SAi及びSBiは、それぞれ次のように書き表せ
る。
【0069】
【数1】
【0070】排他的論理和回路の出力が0であれば、加
算器出力も0となるが、排他的論理和回路の出力がラン
ダムである場合は、加算器出力はシフトレジスタの段数
Mの半分の値を平均値としたランダムな値を出力する。
図6に、状態のときの排他的論理和回路405及び4
06の入力データ、並びに加算器409及び410の出
力SAi及びSBiの時間変化の一例を示す。また図7に、
状態のときの排他的論理和回路405及び406の入
力データ、並びに加算器409及び410の出力SAi及
びSBiの時間変化の一例を示す。
【0071】図6及び図7に示すように、状態のとき
には加算器409は0を、また加算器410はMの半分
の値を平均値としたランダムな値を出力する。一方、状
態のときには加算器410は0を、また加算器409
はMの半分の値を平均値としたランダムな値を出力す
る。従って加算器409及び410の出力の大小を比較
することにより、直並列変換器402の変換タイミング
が状態か状態のいずれであるかを知ることができ
る。
【0072】加算器409の出力SAiは比較器411の
A入力に、また加算器410の出力SBiは、比較器41
1のB入力に入力される。比較器411の出力すなわち
同期判定信号Co は、AとBの大小関係によって、以下
に示す値となる。
【0073】
【数2】
【0074】すなわち同期判定信号Co は、直並列変換
器402が状態のとき0となり、状態のとき1とな
る。前述のように直並列変換器108と402の変換タ
イミングは等しいとしているので、直並列変換器402
が状態なら直並列変換器108も状態となり、直並
列変換器402が状態なら直並列変換器108も状態
となる。すなわち、同期判定信号Co の値により直並
列変換器108の変換タイミングがわかる。
【0075】同期判定信号Co は、直並列変換器108
の出力選択入力に入力される。直並列変換器108は、
Co =0ならばそのままの状態で、すなわち状態のま
ま出力し、Co =1ならばPとQの出力が反対であると
して直並列変換のタイミングを変更し、すなわち状態
から状態へと変更し、正しい出力が得られるように制
御する。
【0076】以上のことから、直並列変換器108の変
換出力が誤っていても、同期判定回路107が同期状態
を検出して、同期判定信号で直並列変換器108を制御
することにより、正しい直並列変換出力を得ることがで
きる。
【0077】同期判定回路107により、直並列変換器
108の変換タイミングは常に状態となるので、出力
{αi }は、遅延器109でNビット期間に等しいTの
遅延を与えられて{βi }と等しい系列{αi'}とな
る。{αi'}と{βi }は合成回路110で合成され
る。合成回路110の動作を図を用いて説明する。図8
は等利得合成を行なう場合の合成回路110の構成図で
ある。図8において、801はベクトル加算器である。
合成回路110に入力された{αi'}、{βi }は、ベ
クトル加算器801に入力され、等利得で加算されて合
成回路110から出力される。
【0078】合成回路110の出力は判定器111に入
力され、判定器111は入力の同相成分Reによって以
下の値を出力する。
【0079】
【数3】
【0080】判定値Da は復調器出力として音声復号器
等により復号され、音声、映像等のデータとして出力さ
れる。
【0081】以上のようにこの発明の実施の形態に記載
された発明によれば、特に入力された多重化データ列を
分離し、複数のデータ列を出力する分離手段としての直
並列変換器と、この直並列変換器より出力された複数の
データ列のうち、ずくなくとも一つのデータ列を所定時
間遅延させる遅延手段としての遅延器と、この遅延器に
より遅延されたデータ列とこの遅延器により遅延されず
に直並列変換器より出力されたデータ列とを比較し、比
較データを出力する比較手段としての排他的論理和回路
等と、この比較データに基づいて入力された多重化列の
同期状態を判定する同期判定手段としての比較器等を備
えているので、同期語を用いずに同期を確定することが
できるので伝送効率を向上させることができる。また、
フィードバック型の構成でないのでループ遅延が存在せ
ず、同期確立までの期間誤った復号系列が出力されな
い。さらに回路内に最大パスメトリック状態検出回路を
設ける必要がないので回路規模の増大を防止し低消費電
力化及び動作速度の向上を図ることができる。
【0082】尚、上記発明の実施の形態では、同期判定
回路107において、比較手段として2つの排他的論理
和回路405、406を設けたが、これに限定されず、
どちらか一方であっても同期を確立することはできる。
例えば、排他的論理和回路405のみ用いた場合、加算
器409の出力がほぼ0であることを検出することによ
り、前述した状態であると判断し、同期判定信号Co
=0とする。一方、加算器409の出力が0以外の値を
検出することにより、前述した状態であると判断し、
同期判定信号Co =1とする。このように比較手段を排
他的論理和回路の一系統のみ用いることにより、回路規
模を削減できる。
【0083】また、上記発明の実施の形態においては、
排他的論理和回路405、406の出力をシフトレジス
タ407、408、加算器409、410によりシフト
レジスタの段数分加算し、この加算結果に基づいて同期
判定している。ここで、このシフトレジスタの段数は任
意のものであり、段数を多くすることにより判定の精度
を高めることができる一方、段数を少なくすることによ
り、処理の遅延を防止することができる。
【0084】また、上記発明の実施の形態においては、
同一内容を有するデータを2系統に分岐し、多重する場
合について説明したが、これに限定されず、3系統、4
系統等複数の系統であればよい。
【0085】発明の実施の形態2.なお、上記発明の実
施の形態1では変調方式としてBPSK変調を用いた場
合について説明したが、これは必ずしもBPSK変調で
ある必要はなく、4相位相シフトキーイング(QPS
K)であってもよいし、8相位相シフトキーイング(8
PSK)であってもよい。あるいはFSKやMSKであ
ってもよい。
【0086】発明の実施の形態3.なお、上記発明の実
施の形態1では同期判定回路107における加算器はシ
フトレジスタの全てのタップの出力を加算する構成とし
たが、これは必ずしも必要ではない。例えば図9(a)
に示すようにシフトレジスタの後段に加算器901と遅
延時間が1データ期間Dと等しい遅延器902とからな
る積分器を設け、シフトレジスタの入力Isrを積分器に
加え、反対にシフトレジスタの最後段の出力Osrを減ず
ることで同様の動作を実現できる。このとき、シフトレ
ジスタは初期値として0を入力しておく。尚、加算器9
01のi番目の出力をSi とすると、以下の関係が成立
する。 Si =Si-1 +Isr−Osr
【0087】この場合、加算する要素の数を少なくする
ことができるため簡単な回路で加算器を構成できる。
【0088】発明の実施の形態4.また、別の加算器の
構成例として、例えば図9(b)に示すようにアップダ
ウンカウンタ903を用い、IsrとOsrの排他的論理和
をアップダウンカウンタ903のイネーブル信号とし、
Isrをアップダウン信号として用いる構成でも発明の実
施の形態1と同様の動作を実現できる。
【0089】この場合の動作を説明する。シフトレジス
タ407及び408の入力は0か1のどちらかであるか
ら、IsrとOsrの組合せは以下の4通りであり、それぞ
れに対してIsrとOsrの排他的論理和Ex も以下のよう
に書き表せる。
【0090】
【数4】
【0091】Isr=Osrとなる場合、加算値は変化しな
いので加算出力は変わらない。この場合Ex =0、すな
わちアップダウンカウンタ903のイネーブル信号E=
0となるので加算出力は変化しない。またIsr≠Osrと
なる場合はEx =1、すなわちアップダウンカウンタ9
03のイネーブル信号E=1となり、Isr=1ならばア
ップダウン信号U/D=1となってカウンタはカウント
アップし、Isr=0ならばアップダウン信号U/D=0
となってカウンタはカウントダウンする。すなわちアッ
プダウンカウンタ903のi番目の出力をSi とすれば
以下の関係が成り立つ。
【0092】
【数5】
【0093】これにより発明の実施の形態1における加
算器と同様の動作を実現できる。またこの場合、加算す
る要素の数を少なくすることができるため簡単な回路で
構成できる。
【0094】発明の実施の形態5.また、上記発明の実
施の形態1では合成回路110は等利得合成を行なう構
成としたが、この実施の形態では、最大比合成を行うよ
うにしたものである。図10に最大比合成の場合の合成
回路110の構成例を示す。図10において、100
1、1002は絶対値検出器、1003、1004は乗
算器、1005はベクトル加算器である。
【0095】合成回路110に入力された{αi'}、
{βi }は、それぞれ絶対値検出器1001、1002
に入力されて絶対値|αi'|、|βi |が検出される。
検出された|αi'|、|βi |はそれぞれ乗算器100
3、1004で{αi'}、{βi }にかけられてSN比
に応じた重み付けをされた後、ベクトル加算器1005
に入力され、加算されて判定器に入力される。
【0096】図11において、|αi'|=2、|βi |
=1とすると、ベクトル加算器1005の入力は{βi
}が1倍であるのに対して、{αi'}が太線で示した
ように2倍される。すなわち振幅が大きい信号には重み
を加え、振幅が小さな信号の重みを軽んじてからベクト
ル加算器1005で加算して加算出力が得られる。
【0097】以上のように合成回路110を最大比合成
とすることで、等利得合成に比べて大きなダイバーシチ
効果が得られる。
【0098】発明の実施の形態6.また、別の合成回路
110の構成例として、例えば選択合成の場合の復調部
の構成図を図12に示す。図12において、1201は
選択信号生成回路、1202は合成回路である。なお図
1と同一または相当部分については同一符号を付してそ
の説明は省略する。
【0099】選択信号生成回路1201と合成回路12
02の動作について説明する。図13は選択信号生成回
路1201の構成図である。図13において、1301
は受信レベル検出器、1302は遅延時間がNビットの
データ期間Tと等しい遅延器、1303は比較器であ
る。受信信号は選択信号生成回路1201に入力される
と受信レベル検出器1301で受信レベルが検出され
る。
【0100】検出された受信レベルは2つに分けられ、
一方は遅延器1302でNビットのデータ期間Tと等し
い遅延を与えられた後、比較器1303のA入力に入力
される。またもう一方は遅延されずに比較器1303の
B入力に入力される。比較器1303では入力レベルの
大きい方を示す信号を出力する。すなわち、比較器13
03の出力Cr は、A、Bの大小関係によって次のよう
な値となる。
【0101】
【数6】
【0102】比較器1303の出力すなわち選択信号
は、合成回路1202に入力される。図14は合成回路
1202の構成図である。図14において、1401は
選択器である。選択器1401は選択信号が0ならば
{αi'}を、1ならば{βi }を判定器111に出力す
る。すなわち、遅延された系の方の受信レベルが大きい
場合は遅延された系のデータを出力し、遅延されていな
い系の方の受信レベルが大きい場合は遅延されていない
系のデータを出力することで、選択合成を行なうことが
できる。
【0103】以上のように合成回路110を選択合成と
することで、等利得合成に比べて簡単な回路構成とする
ことができる。
【0104】発明の実施の形態7.なお、上記発明の実
施の形態6では選択合成の後にデータの判定を行なった
が、これは必ずしも選択合成後である必要はなく、例え
ば図15(a)に示す受信機のように検波回路の後に判
定器を用いてデータ判定を行なってもよい。なお、この
場合図15(b)に示したように同期判定回路における
判定器の省略が可能であり、素子の数を減らすことがで
きる。
【0105】発明の実施の形態8.次に、図を用いて発
明の実施の形態8について説明する。図16は発明の実
施の形態8における通信システムの構成を示す構成図で
あり、図16において、1601は畳込み符号器、16
02、1603、1607及び1608は遅延時間がN
ビットのデータ期間Tと等しい遅延器、1604は並直
列変換器、1605は同期判定回路、1606は直並列
変換器、1609及び1610は合成回路、1611は
ビタビ復号器である。また、図1と同一または相当部分
については同一符号を付してその説明は省略する。
【0106】次に動作について説明する。発明の実施の
形態1と同様に、音声、映像等のデータは音声符号器等
によりディジタル信号に変換され、送信すべきデータ系
列となる。送信すべきデータ系列は変調部101に入力
されて符号化率R=1/2 の畳込み符号器1601で畳込み
符号化される。畳込み符号器1601の出力である2つ
のデータ系列は、さらにそれぞれ2つに分けられ、一方
はそのまま並直列変換器1604へ入力される。またも
う一方は遅延時間がNビットのデータ期間Tと等しい遅
延器1602及び1603で時間Tの遅延を与えられた
後に並直列変換器1604へ入力される。並直列変換器
1604は4つの並列な入力データ系列を、入力データ
系列の4倍のデータレートの直列のデータ系列に変換し
て出力する。
【0107】並直列変換器1604のデータ変換の様子
を図を用いて説明する。図17は畳込み符号化されたデ
ータ系列{ai }及び{bi }と、{ai }及び{bi
}に遅延器1602及び1603により遅延時間Tに
相当するNビットの遅延を与えたデータ系列{ai'}及
び{bi'}と、並直列変換器1604の出力{ei }の
時間変化を示した図である。図17に示めすように、
{ai }と{ai'}及び{bi }と{bi'}の関係はそ
れぞれ次式のように書き表せる。 ai'=ai-N bi'=bi-N
【0108】また並直列変換器1604の出力{ei }
は、{ai }、{ai'}、{bi }、{bi'}によって
次のように書き表せる。 e4i =ai e4i+1=bi e4i+2=ai'=ai-N e4i+3=bi'=bi-N
【0109】並直列変換器1604の出力はBPSK変
調器104でBPSK変調される。ここで{ei }の変
調系列を{Ei }、また{ai }及び{bi }の変調系
列を{Ai }及び{Bi }、{ai'}及び{bi'}の変
調系列を{Ai'}及び{Bi'}とし、{Ai }、{Bi
}、{Ai'}、{Bi'}を並列送信系列と呼ぶことと
する。{Ei }と{Ai }、{Bi }、{Ai'}、{B
i'}には、上記と同様に以下の関係が成立する。 E4i =Ai E4i+1=Bi E4i+2=Ai'=Ai-N E4i+3=Bi'=Bi-N
【0110】変調系列{Ei }は高周波増幅器等で電力
増幅された後に送信される。送信された電波は伝送路を
通って受信機で受信され、高周波増幅器等で電力増幅さ
れた後、復調部105に入力されて検波回路106で検
波される。検波回路106の出力{Xi }は直並列変換
器1606に入力される。
【0111】{Χi }は直並列変換器1606に入力さ
れて、{Χi }の1/4のデータレートの4つのデータ
系列に変換され、α、β、γ、δから出力される。α、
β、γ、δから出力されるデータ系列を、それぞれ{α
i }、{βi }、{γi }、{δi }とし、並列受信系
列と呼ぶこととする。簡単のため雑音による誤りはない
と仮定すると、{Χi }は{Ei }と等しく、以下の式
が成立する。 Xi =Ei
【0112】従って{Xi }は並列送信系列によって次
のように書き表わせる。 X4i =Ai X4i+1=Bi X4i+2=Ai'=Ai-N X4i+3=Bi'=Bi-N
【0113】{Xi }を直並列変換した並列受信系列
は、以下の式のように書き表せる。 αi =X4i+m βi =X4i+1+m γi =X4i+2+m δi =X4i+3+m (m:整数)
【0114】並列受信系列{αi }、{βi }、{γi
}、{δi }は、並列送信系列{Ai }、{Bi }、
{Ai'}、{Bi'}のいずれか1つと等しい系列とな
り、mの値によってその対応関係が決まる。この対応関
係には4つの場合があることが明らかである。すなわち
m=4n+μとすれば(μ=0、1、2、3)、μが同
一ならばnが異なっても対応関係は変わらない。従っ
て、以後はn=0、すなわちm=0、1、2、3で全て
のmを代表させるものとする。すなわち並列受信系列
{αi }、{βi }、{γi }、{δi }は、直並列変
換器1606のデータ変換のタイミングによって、m=
0、1、2、3の4通りの状態をとりうる。
【0115】直並列変換器1606のデータ変換の様子
を図を用いて説明する。図18は直並列変換器1606
の入力{Xi }と、出力の並列受信系列{αi }、{β
i }、{γi }、{δi }を示した図であり、並列受信
系列はmの値によって4通りの状態、、、をと
りうる。各状態における並列受信系列の要素と並列送信
系列の要素の対応表を表1に示す。
【0116】
【表1】
【0117】まずm=0のとき、すなわち状態を考え
ると、このときの並列受信系列{αi }、{βi }、
{γi }、{δi }は表1から次のように表せる。 αi =X4i =Ai βi =X4i+1=Bi γi =X4i+2=Ai-N δi =X4i+3=Bi-N
【0118】合成回路1609及び1610で等しい系
列を合成するために、{αi }と{βi }は遅延器16
07と1608でNビット期間と等しいTの遅延を与え
られる。ここで遅延器1607及び1608の出力デー
タを{αi'}、{βi'}とすると、{αi'}、{βi'}
は以下のように書き表せる。 αi'=αi-N =Ai-N βi'=βi-N =Bi-N
【0119】従って状態の場合、合成回路1609の
入力データ{αi'}と{γi }は共に{Ai-N }とな
り、合成回路1610の入力データ{βi'}と{δi }
は共に{Bi-N }となって、等しい系列となることがわ
かる。
【0120】次にm=1のとき、すなわち状態を考え
る。このときの並列受信系列{αi}、{βi }、
{γi }、{δi }は表1から次のように表せる。 αi =X4i+1=Bi βi =X4i+2=Ai-N γi =X4i+3=Bi-N δi =X4i+4=Ai+1
【0121】このとき遅延器1607で{αi }にNビ
ットのデータ期間Tと等しい遅延を与えたデータ{α
i'}と、遅延器1608で{βi }にNビットのデータ
期間Tと等しい遅延を与えたデータ{βi'}は以下のよ
うに書き表せる。 αi'=αi-N =Bi-N βi'=βi-N =Ai-2N
【0122】従って状態の場合、合成回路1607の
入力データ{αi'}と{γi }は等しい系列となるが、
合成回路1608の入力データ{βi'}と{δi }は等
しい系列とはならない。
【0123】次にm=2のとき、すなわち状態を考え
る。このときの並列受信系列{αi}、{βi }、{γi
}、{δi }は表1から次のように表せる。 αi =X4i+2=Ai-N βi =X4i+3=Bi-N γi =X4i+4=Ai+1 δi =X4i+5=Bi+1
【0124】このとき遅延器1607で{αi }にNビ
ットのデータ期間Tと等しい遅延を与えたデータ{α
i'}と、遅延器1608で{βi }にNビットのデータ
期間Tと等しい遅延を与えたデータ{βi'}は以下のよ
うに書き表せる。 αi'=αi-N =Ai-2N βi'=βi-N =Bi−2N
【0125】従って状態の場合、合成回路1507の
入力データ{αi’}と{γi }、及び合成回路160
8の入力データ{βi'}と{δi }は等しい系列とはな
らない。
【0126】次にm=3のとき、すなわち状態を考え
る。このときの並列受信系列{αi}、{βi }、{γi
}、{δi }は表1から次のように表せる。 αi =X4i+3=Bi-N βi =X4i+4=Ai+1 γi =X4i+5=Bi+1 δi =X4i+6=Ai+1-N
【0127】このとき遅延器1607で{αi }にNビ
ットのデータ期間Tと等しい遅延を与えたデータ{α
i'}と、遅延器1608で{βi }にNビットのデータ
期間Tと等しい遅延を与えたデータ{βi'}は以下のよ
うに書き表せる。 αi'=αi-N =Bi-2N βi'=βi-N =Ai+1-N
【0128】従って状態の場合、合成回路1607の
入力データ{αi'}と{γi }は等しい系列とはならな
いが、合成回路1608の入力データ{βi'}と{δi
}は等しい系列となる。
【0129】以上のように状態の場合のみ、合成回路
1609及び1610の入力データが共に等しい系列と
なる。また、それ以外の状態では合成回路1609及び
1610の少なくともどちらか一方の入力データは等し
い系列とならない。そこで、直並列変換器1606の変
換タイミングがいずれの状態であるか判定を行ない、状
態以外の場合は正しい変換タイミングである状態に
制御する必要がある。これを行なうのが同期判定回路1
605である。
【0130】同期判定回路1605の動作を図を用いて
説明する。図19は同期判定回路1605の構成例を示
す図である。図19において1901は直並列変換器、
1902、1903は遅延時間がNビットのデータ期間
Tと等しい遅延回路、1904及び1905は遅延時間
が(N+1)ビットのデータ期間T' と等しい遅延回
路、1906、1907、1908及び1909は排他
的論理和回路、1910、1911、1912及び19
13はシフトレジスタ、1914、1915、1916
及び1917は加算器、1918、1919は比較器で
ある。また、図4と同一または相当部分については同一
符号を付してその説明は省略する。
【0131】検波回路106の出力は同期判定回路16
05に入力されると判定器401で1か0に硬判定され
る。判定器401の出力は直並列変換器1901に入力
されて、入力データ系列の1/4のデータレートの4つ
のデータ系列に変換され、P、Q、R、Sから出力され
る。直並列変換器1901は直並列変換器1606と変
換のタイミングが同期しているものとする。P、Q、
R、Sの各々から出力されるデータ系列を{Pi }、
{Qi }、{Ri }、{Si }とすると、{Pi }は2
つに分けられて、一方はそのまま排他的論理和回路19
08に入力され、もう一方は遅延器1902でNビット
のデータ期間Tと等しい遅延を与えられた後に排他的論
理和回路1906に入力される。
【0132】同様に{Qi }も2つに分けられて、一方
はそのまま排他的論理和回路1909に入力され、もう
一方は遅延器1903でNビットのデータ期間Tと等し
い遅延を与えられた後に排他的論理和回路1907に入
力される。また{Ri }は2つに分けられて、一方はそ
のまま排他的論理和回路1906に入力され、もう一方
は遅延器1904で(N+1)ビットのデータ期間T'
と等しい遅延を与えられた後に排他的論理和回路190
8に入力される。
【0133】同様に{Si }は2つに分けられて、一方
はそのまま排他的論理和回路1907に入力され、もう
一方は遅延器1905で(N+1)ビットのデータ期間
T’と等しい遅延を与えられた後に排他的論理和回路1
909に入力される。ここで、データ周期をτとすれ
ば、T、T’ は次のように書き表せる。 T =Nτ T' =T+τ=(N+1)τ
【0134】また、簡単のため雑音による誤りはないと
仮定すると、判定器401の出力データ系列を{xi }
とすれば{xi }は送信機の並直列変換器103の出力
{ei }と等しく、以下の式が成立する。 xi =ei
【0135】従って{xi }は畳込み符号化系列{ai
}及び{bi }と、これらに遅延器102によりNビ
ット期間に等しい遅延Tを与えたデータ系列{ai'}及
び{bi'}によって次のように書き表せる。 x4i =ai x4i+1=bi x4i+2=ai'=ai-N x4i+3=bi'=bi-N
【0136】{xi }を直並列変換した出力{Pi }、
{Qi }、{Ri }、{Si }は以下のように書き表せ
る。 Pi =x4i+m Qi =x4i+1+m Ri =x4i+2+m Si =x4i+3+m (m:整数)
【0137】前述と同様に、{Pi }、{Qi }、{R
i }、{Si }は、{ai }、{bi }、{ai'}、
{bi'}のいずれか1つと等しい系列となり、mの値に
よってその対応関係が決まる。この対応関係には4つの
場合があることが明らかである。すなわちm=4n+μ
とすれば(μ=0、1、2、3)、μが同一ならばnが
異なっても対応関係は変わらない。従って、以後はn=
0、すなわちm=0、1、2、3で全てのmを代表させ
るものとする。すなわち{Pi }、{Qi }、{Ri
}、{Si }は、直並列変換器1901のデータ変換
のタイミングによって、m=0、1、2、3の4通りの
状態をとりうる。
【0138】直並列変換器1901のデータ変換の様子
を図を用いて説明する。図20は直並列変換器1901
の入力{xi }と、出力{Pi }、{Qi }、{Ri
}、{Si }を示した図であり、{Pi }、{Qi
}、{Ri }、{Si }はmの値によって4通りの状
態、、、をとりうる。各状態におけるPi 、Q
i 、Ri 、Si とai 、bi 、ai'、bi'の対応表を表
2に示す。
【0139】
【表2】
【0140】まずm=0のとき、すなわち状態を考え
ると、このときの{Pi }、{Qi}、{Ri }、{Si
}は表2から次のように表せる。
【0141】Pi =x4i =ai Qi =x4i+1=bi Ri =x4i+2=ai-N Si =x4i+3=bi-N
【0142】このとき、遅延器1902と1903でそ
れぞれ{Pi }と{Qi }にNビットのデータ期間Tと
等しい遅延を与えたデータを{Pi'}及び{Qi'}、ま
た遅延器1904と1905でそれぞれ{Ri }と{S
i }に(N+1)ビットのデータ期間T' と等しい遅延
を与えたデータを{Ri'}及び{Qi'}とすると、排他
的論理和回路1906の入力{Pi'}と{Ri }、19
07の入力{Qi'}と{Si }、1908の入力{R
i'}と{Pi }、1909の入力{Si'}と{Qi }
は、次のように表せる。 Pi'=ai-N Ri =ai-N Qi'=bi-N Si =bi-N Ri'=ai-2N-1 Pi =ai Si'=bi-2N-1 Qi =bi
【0143】次にm=1のとき、すなわち状態を考え
る。このときの{Pi }、{Qi }、{Ri }、{Si
}は表2から次のように表せる。 Pi =x4i+1=bi Qi =x4i+2=ai-N Ri =x4i+3=bi-N Si =x4i+4=ai+1
【0144】状態のときの排他的論理和回路190
6、1907、1908及び1909の入力は次のよう
に表せる。 Pi'=bi-N Ri =bi-N Qi'=ai-2N Si =ai+1 Ri'=bi-2N-1 Pi =bi Si'=ai-N Qi =ai-N
【0145】次にm=2のとき、すなわち状態を考え
る。このときの{Pi }、{Qi }、{Ri }、{Si
}は表2から次のように表せる。 Pi =x4i+2=ai-N Qi =x4i+3=bi-N Ri =x4i+4=ai+1 Si =x4i+5=bi+1
【0146】状態のときの排他的論理和回路190
6、1907、1908及び1909の入力は次のよう
に表せる。 Pi'=ai-2N Ri =ai+1 Qi'=bi-2N Si =bi+1 Ri'=ai-N Pi =ai-N Si'=bi-N Qi =bi-N
【0147】次にm=3のとき、すなわち状態を考え
る。このときの{Pi }、{Qi }、{Ri }、{Si
}は表2から次のように表せる。 Pi =x4i+3=bi-N Qi =x4i+4=ai+1 Ri =x4i+5=bi+1 Si =x4i+6=ai+1−N
【0148】状態のときの排他的論理和回路190
6、1907、1908及び1909の入力は次のよう
に表せる。 Pi’=bi-2N Ri =bi+1 Qi'=ai+1-N Si =ai+1-N Ri'=bi-N Pi =bi-N Si'=ai-2N Qi =ai+1
【0149】以上のように、各状態〜のそれぞれに
ついて、排他的論理和回路1906、1907、190
8及び1909のうち常に2つの排他的論理和回路の入
力は等しい系列となる。従って等しい系列を入力とする
排他的論理和回路の出力は常に0である。一方、残りの
2つの排他的論理和回路の入力は等しい系列とはならな
いため、入力データが同じならば0を、また異なれば1
を出力する。すなわちこれらの排他的論理和回路は0と
1をランダムに出力する。各状態〜について、排他
的論理和回路1906、1907、1908及び190
9の出力が0であるか、ランダムであるかを記した表を
表3に示す。
【0150】
【表3】
【0151】排他的論理和回路1906、1907、1
908及び1909の出力はそれぞれM段のシフトレジ
スタ1910、1911、1912及び1913に入力
され、加算器1914、1915、1916及び191
7においてそれぞれMビット期間の移動加算値が出力さ
れる。各シフトレジスタにi番目の信号が入力したとき
の加算器1914、1915、1916及び1917の
出力S1Ai 、S2Ai 、S1Bi 及びS2Bi は、それぞれ次
のように書き表せる。
【0152】
【数7】
【0153】排他的論理和回路の出力が0であれば、加
算器出力も0となるが、排他的論理和回路の出力がラン
ダムである場合は、加算器出力はシフトレジスタの段数
Mの半分の値を平均値としたランダムな値を出力する。
図21(a)に状態の、また図21(b)に状態の
ときの各加算器出力の時間変化の一例を示す。さらに図
22(a)に状態の、また図22(b)に状態のと
きの各加算器出力の時間変化の一例を示す。
【0154】図21及び図22に示すように、状態の
ときには加算器1914及び1915が0を、また状態
のときには加算器1914及び1917が0を、また
状態のときには加算器1916及び1917が0を、
また状態のときには加算器1915及び1916が0
をそれぞれ出力し、その他の加算器はMの半分の値を平
均値としたランダムな値を出力する。従って加算器19
14、1915、1916及び1917の大小を比較す
ることにより、状態〜状態のいずれであるかを知る
ことができる。
【0155】加算器1914の出力は比較器1918の
A入力に、また加算器1915の出力は比較器1919
のA入力に入力される。加算器1916の出力は、比較
器1918のB入力に、また加算器1917の出力は比
較器1919のB入力に入力される。同期判定信号であ
る比較器1918の出力C1o及び比較器1919の出力
C2oは、状態〜のいずれであるかによって以下に示
す値となる。
【0156】
【数8】
【0157】すなわち同期判定信号C1o、C2oは、直並
列変換器1901が状態の場合共に0となり、状態
ではC1o=0、C2o=1である。また状態ではC1o=
1、C2o=0であり、状態ではC1o、C2oともに1と
なる。従って同期判定信号C1o、C2oから、直並列変換
器1606がいずれの状態であるか知ることができる。
前述のように直並列変換器1606と1901の変換タ
イミングは等しいとしているので、直並列変換器190
1の状態と直並列変換器1606の状態は一致する。す
なわち、同期判定信号C1o、C2oの値により直並列変換
器1606の変換タイミングがわかる。
【0158】同期判定信号C1o、C2oは、直並列変換器
1606の出力選択入力に入力される。直並列変換器1
606は、C1o=C2o=0ならばそのままの状態で、す
なわち状態のまま出力し、それ以外はP、Q、R、S
の出力が誤っているとして、直並列変換のタイミングを
変更し、すなわち正しい状態へと変更し、正しい出力
が得られるように制御する。
【0159】以上のことから、直並列変換器1606の
変換出力が誤っていても、同期判定回路1605が同期
状態を検出して、同期判定信号で直並列変換器1606
を制御することにより、正しい直並列変換出力を得るこ
とができる。
【0160】同期判定回路1605により、直並列変換
器1606の変換タイミングは常に状態となるので、
出力{αi }、{βi }は、遅延器1607及び160
8でNビット期間に等しいTの遅延を与えられて{γi
}、{δi }と等しい系列{αi'}及び{βi'}とな
る。{αi'}と{γi }、及び{βi'}と{δi }はそ
れぞれ合成回路1609及び1610で合成される。合
成回路1609及び1610の出力はビタビ復号器16
11に入力され、最尤復号が行なわれる。ビタビ復号器
1611の出力すなわち復調器出力は音声復号器等によ
り復号され、音声、映像等のデータとして出力される。
【0161】以上の動作において、送信機で畳込み符号
化、受信機でビタビ復号を行なう構成とすることで、同
一のEb /N0 における誤り率を低下させることができ
るという利点を有する。また、ビタビ復号器の動作に関
係なく符号同期が行なえるため、最大パスメトリック状
態検出回路が不要となり、ビタビ復号器の構成を簡単化
できるという利点を有する。
【0162】図23に、畳込み符号化を行なった場合と
行なわない場合のビット誤り率を示す。図23において
横軸はEb /N0 、縦軸はビット誤り率である。図中の
曲線は、BPSK変調方式を使用したときの理論ビッ
ト誤り率Pe =1/2erfc(Eb/N0)1 /2である。また曲線
は、BPSK変調方式に加えて拘束長K=7の畳込み符
号を使用したときのビット誤り率の上界を計算機で求め
た結果である。に比べては、非常に良好なビット誤
り率を示すことがわかる。
【0163】発明の実施の形態9.なお、上記発明の実
施の形態では検波回路の出力を直並列変換器に入力する
構成としたが、これは、図24に示すように検波回路1
06の後に同期判定回路の処理遅延DLに相当する遅延
器2401を挿入する構成としてもよい。この遅延器2
401は同期判定回路1605の処理遅延を補償する補
償手段として機能し、補償した後の多重化列を分離手段
である直並列変換器1606に出力する。このようなフ
ィードフォワード型の構成とすることによって、同期が
確立できた後にビタビ復号を行なえるために誤った復号
系列が出力されるおそれがないという利点を有する。
【0164】発明の実施の形態10.なお、上記発明の
実施の形態では畳込み符号器の符号化率Rを1/2 とした
が、これは必ずしも1/2 である必要はなく、例えばパン
クチャを行なって4/6 にしてもよく、あるいは図25に
示したように1/4 でもよい。この場合、並直列変換器は
入力が8つあるので、出力は入力データ系列の8倍のデ
ータレートとなり、また直並列変換器の出力のデータレ
ートは入力データ系列の1/8のデータレートとなる。
【0165】発明の実施の形態11.また、上記発明の
実施の形態では送信機及び受信機で与える遅延をTとし
たが、これは必ずしもTである必要はなく、例えば図2
6に示すように4つのデータ系列に対して0、2T、
T、3Tの遅延を変調部で与え、復調部で与える遅延を
3T、T、2T、0として遅延量を等しくしてもよい。
なお、この場合も各データ系列に与えられる遅延は発明
の実施の形態8と同じくTであるので、同期判定回路の
構成は発明の実施の形態8における構成と同様でよい。
【0166】発明の実施の形態12.また、上記発明の
実施の形態では送信機及び受信機で与える遅延をTとし
たが、これは必ずしもTである必要はなく、例えば4つ
のデータ系列に対して与える遅延量と並直列変換の順番
を図27に示すようにしてもよい。図において、260
1及び2606は2Tの遅延量をもつ遅延器、2602
及び2605はTの遅延量をもつ遅延器、2603及び
2604は3Tの遅延量をもつ遅延器である。畳込み符
号器1601の2系統の出力のうち一方はさらに分岐さ
れて並直列変換器1604及び遅延器2601に入力さ
れ、他方はさらに分岐されて遅延器2602及び遅延器
2603に入力される。この場合、同一のデータ系列間
の遅延量はそれぞれ2Tとなるため、フェージング等の
影響による受信信号レベルの変動が緩慢な場合は、遅延
量がTの場合と比べて時間ダイバーシチによる改善効果
が大きい。なお同一のデータ系列間の遅延は2Tである
ので、同期判定回路における遅延時間Tの遅延器の遅延
時間を2T、また遅延時間T' =T+τの遅延器の遅延
時間を2T+τとすればよい。
【0167】発明の実施の形態13.次に、図を用いて
発明の実施の形態13について説明する。図28は発明
の実施の形態13における通信システムの構成を示す構
成図であり、図28において、2801は拡散回路、2
802は逆拡散回路である。また、図16と同一または
相当部分については同一符号を付してその説明は省略す
る。
【0168】次に動作について説明する。発明の実施の
形態8と同様に、音声、映像等のデータは音声符号器等
によりディジタル信号に変換され、送信すべきデータ系
列となる。送信すべきデータ系列は変調部101に入力
されて符号化率R=1/2 の畳込み符号器1601で畳込み
符号化される。畳込み符号器1601の出力である2つ
のデータ系列は、さらにそれぞれ2つに分けられ、一方
はそのまま並直列変換器1604へ入力される。
【0169】またもう一方は遅延時間がNビットのデー
タ期間Tと等しい遅延器1602及び1603で時間T
の遅延を与えられた後に並直列変換器1604へ入力さ
れる。並直列変換器1604は4つの並列な入力データ
系列を、入力データ系列の4倍のデータレートの直列の
データ系列に変換して出力する。並直列変換器1604
の出力はBPSK変調器104でBPSK変調され、拡
散回路2801へ入力されてスペクトル拡散が行なわれ
る。
【0170】拡散回路の動作を図を用いて説明する。図
29は拡散回路2801の構成例を示す図であり、図2
9において2901はPN系列発生器、2902は乗算
器である。拡散回路2801に入力された変調信号は、
乗算器2902に入力される。乗算器2902では、P
N系列発生器2901から出力される変調データレート
よりも高いレートのPN系列が直列データ系列に掛けら
れてスペクトル拡散信号が出力される。
【0171】図30は(a)BPSK変調信号、(b)
PN系列、(c)スペクトル拡散信号の1.信号波形
と、2.スペクトル形状を示した図である。図30にお
いて(a)に示す狭帯域スペクトルを持つBPSK変調
信号は、(b)に示す変調データレートよりも高いレー
トのPN系列と掛けあわされて、(c)に示すスペクト
ル拡散信号に変換される。図30に示すように、スペク
トル拡散信号はBPSK変調信号と比べて広帯域の信号
となる。
【0172】拡散回路2801から出力されるスペクト
ル拡散信号は、高周波増幅器等で電力増幅された後に送
信される。送信された電波は伝送路を通って受信機で受
信され、高周波増幅器等で電力増幅された後、復調部1
05に入力されて逆拡散回路2802へ入力されてスペ
クトルの逆拡散が行なわれる。
【0173】逆拡散回路の動作を図を用いて説明する。
図31は逆拡散回路2802の構成例を示す図であり、
図31において3101はPN系列発生器、3102は
乗算器、3103は時間弁別制御回路である。逆拡散回
路2802に入力された受信拡散信号は、時間弁別回路
3103に入力され、PN系列発生器3101から出力
されるPN系列が送信機のPN系列と同期するようにP
N系列発生器3101を制御する。また受信拡散信号は
乗算器3102に入力され、乗算器3102でPN系列
発生器3101から出力される送信機と同期したPN系
列が掛けあわされてBPSK変調信号が出力される。
【0174】図32は(a)受信信号、(b)送信機と
同期したPN系列、(c)BPSK変調信号の1.信号
波形と、2.スペクトル形状を示した図である。図32
において(a)に示す受信信号は、広帯域の希望波以外
に狭帯域の他局からの妨害波が混入しているものとす
る。この受信信号に、(b)のような送信機と同期した
PN系列を掛けあわせることで相関受信を行ない、
(c)に示す狭帯域スペクトルを持つBPSK変調信号
を得ることができる。このとき他局からの妨害波は送信
側で拡散されていないために相関受信されず、スペクト
ル拡散されて(c)に示すように低レベルの信号に変換
される。すなわち送信側でスペクトル拡散を行ない、受
信側で逆拡散を行なうスペクトル拡散システムとするこ
とで、他局からの妨害による影響を軽減できる。
【0175】逆拡散回路2802から出力されるBPS
K変調信号は、検波回路106で検波される。検波回路
106の出力は直並列変換器1606に入力されると共
に同期判定回路1605に入力されて同期判定が行なわ
れる。直並列変換器1606の出力は{αi }、{βi
}、{γi }、{δi }の4つのデータ系列に変換さ
れる。{αi }は{γi }、{βi }は{δi }に対し
て送信時にNビット期間と等しいTの遅延を与えられて
いるので、遅延器1607及び1608で{αi}、
{βi }にNビット期間と等しいTの遅延を与えること
によって両方の系列の遅延量を等しくすることができ
る。
【0176】遅延器1607及び1608の出力をそれ
ぞれ{αi'}、{βi'}とすると、合成回路1609及
び1610は、遅延量が等しくなった{αi'}と{γi
}、及び{βi'}と{δi }をそれぞれ合成する。合
成回路1609及び1610の出力はビタビ復号器16
11に入力され、最尤復号が行なわれる。ビタビ復号器
1611の出力すなわち復調器出力は音声復号器等によ
り復号され、音声、映像等のデータとして出力される。
【0177】以上の動作において、送信時及び受信時
に、それぞれスペクトルの拡散及び逆拡散を行ない、ス
ペクトル拡散通信システムとすることで、干渉や妨害に
強く、また秘匿性に優れた通信システムを提供すること
が可能となる。
【0178】発明の実施の形態14.なお、上記発明の
実施の形態においては送信機でBPSK変調を行なった
後にスペクトル拡散を行ない、受信機で逆拡散を行なっ
た後に同期検波を行なう構成としたが、これは必ずしも
この順番である必要はなく、スペクトル拡散を行なった
後にBPSK変調を行ない、同期検波を行なった後に逆
拡散を行なう構成としてもよい。
【0179】上記各発明の実施の形態においては、無線
通信に適用する場合について説明したが、これに限定さ
れず、有線通信に適用することも可能である。
【0180】
【発明の効果】第1の発明に係る同期判定回路は、特
に、入力された前記多重化データ列を分離し、複数のデ
ータ列を出力する分離手段と、前記分離手段より出力さ
れた前記複数のデータ列のうち、少なくとも一のデータ
列を前記時間差に対応した時間遅延させる遅延手段と、
前記遅延手段により遅延された前記データ列と前記遅延
手段により遅延されずに前記分離手段から出力されたデ
ータ列とを比較し、比較データを出力する比較手段と、
前記比較データに基づいて前記多重化データ列の同期状
態を判定する同期判定手段とを備えているので、同期語
を用いずに同期を確立することができるので伝送効率を
向上させることができる。また、フィードバック型の構
成でないのでループ遅延が存在せず、同期確立までの期
間に誤った復号系列が出力されない。さらに回路内に最
大パスメトリック状態検出回路を設ける必要がないため
回路規模の増大を防止し低消費電力化及び動作速度の向
上を図ることができる。
【0181】第2の発明に係る同期判定回路は、第1の
発明において、前記比較データを所定量加算し、加算結
果を出力する加算手段を有し、当該加算結果に基づいて
前記多重化データ列の同期状態を判定するものであるの
で、第1の発明の効果に加えて、同期判定の精度を高め
ることができる。
【0182】第3の発明に係る同期判定回路は、第2の
発明における加算手段において、前記比較データを所定
量蓄積する蓄積手段を備え、当該蓄積手段に蓄積された
比較データの加算値に対して、新たに入力された比較デ
ータを加算するとともに新たに消去された比較データを
減算することにより順次加算するものなので、第2の発
明の効果に加えて、さらに加算する要素の数を少なくす
ることができるため簡単な構成で同期を判定できる。
【0183】第4の発明に係る同期判定回路は、第2の
発明における加算手段において、前記比較データを所定
量蓄積する蓄積手段と加算値を示すカウント手段を備
え、当該蓄積手段に新たに入力された比較データの値と
当該蓄積手段より新たに消去された比較データの値とを
比較し、両者の値が異なる場合には前記カウント手段の
カウント値を減少又は増加させることにより順次加算す
るものなので、第2の発明の効果に加えて、さらに加算
する要素の数を少なくすることができるため簡単な構成
で同期を判定できる。
【0184】第5の発明に係る復調器は、同一内容を有
する複数のデータ列を相互に時間差を設けて多重化した
多重化データ列を復調するものであって、第1の発明に
係る同期判定回路と、前記同期判定回路から出力された
判定結果に基づいて前記多重化データ列を分離し、複数
のデータ列を出力する第1の分離手段と、前記第1の分
離手段より出力された前記複数のデータ列のうち、少な
くとも一のデータ列を前記時間差に対応した時間遅延さ
せる第1の遅延手段と、前記遅延手段より出力されたデ
ータ列と前記第1の遅延手段により遅延されずに前記第
1の分離手段から出力されたデータ列とを合成し合成信
号を出力する合成手段と、前記合成信号を復調する復調
手段とを備えているので、同期語を用いずに同期を確立
し復調できるので伝送効率を向上させることができる。
また、フィードバック型の構成でないのでループ遅延が
存在せず、同期確立までの期間に誤った復号系列が出力
されない。さらに回路内に最大パスメトリック状態検出
回路を設ける必要がないため回路規模の増大を防止し低
消費電力化及び動作速度の向上を図ることができる。
【0185】第6の発明に係る復調器は、第5の発明に
おける合成手段が入力されたデータ列の絶対値を検出
し、検出された絶対値に基づいて、データ列に重み付け
した後に合成し、出力するものなので、第5の発明の効
果に加えて、等利得合成に比べて大きなダイバーシチ効
果を得ることができる。
【0186】第7の発明に係る復調器は、第5の発明に
係る復調器において、前記合成手段に代えて、受信レベ
ルを検出し、検出された受信レベルに基づいて前記第1
の遅延手段より出力されたデータ列及び前記第1の遅延
手段により遅延されずに前記第1の分離手段から出力さ
れたデータ列のいずれか一方を選択し、前記復調手段に
出力する選択手段を備えているので、第5の発明の効果
に加えて、等利得合成に比べて簡単な回路構成とするこ
とができる。
【0187】第8の発明に係る復調器は、第5の発明に
係る復調器において、受信した多重化データ列の判定を
行い、判定された多重化データ列を前記同期判定回路に
出力する判定手段を有するので、同期判定回路における
判定器を省略することができ、素子の数を減らすことが
できる。
【0188】第9の発明に係る通信システムは、入力さ
れた信号を変調し変調信号を出力する変調部と前記変調
信号を復調し復調データを出力する復調部とを有するも
のであって、前記変調部において、入力された信号を畳
込み符号化し少なくとも第1のデータ列及び第2のデー
タ列を出力する畳込み符号化手段と、前記第1のデータ
列及び第2のデータ列のそれぞれにおいて同一内容を有
するデータ列を相互に時間差を設けて多重化し、多重化
データ列を出力する多重化手段と、前記多重化データ列
を変調し、変調信号を出力する変調手段とを有し、前記
復調部において、前記変調信号の前記多重化データ列の
同期を判定し、判定結果を出力する第1の発明に係る同
期判定回路と、前記同期判定回路から出力された判定結
果に基づき前記多重化データ列を分離し複数のデータ列
を出力する第2の分離手段と、前記第2の分離手段より
出力された前記複数のデータ列のうち少なくとも一のデ
ータ列を前記時間差に対応した時間遅延させる第2の遅
延手段と、前記第2の遅延手段より出力されたデータ列
と前記第2の遅延手段により遅延されずに前記第2の分
離手段から出力されたデータ列とを合成し合成信号を出
力する合成手段と、前記合成信号をビタビ復号する復調
手段を備えているので、同期語を用いずに同期を確立す
ることができるので伝送効率を向上させることができ
る。また、同期判定回路においてフィードバック型の構
成でないのでループ遅延が存在せず、同期確立までの期
間に誤った復号系列が出力されない。さらに回路内に最
大パスメトリック状態検出回路を設ける必要がないため
回路規模の増大を防止し低消費電力化及び動作速度の向
上を図ることができる。さらにまた送信機で畳込み符号
化、受信機でビタビ復号を行っているので、同一のEb
/No における誤り率を低下させることができる。
【0189】第10の発明に係る通信システムは、入力
された信号を変調し変調信号を出力する変調部と前記変
調信号を復調し復調データを出力する復調部とを有する
ものであって、前記変調部において、入力された信号を
符号化し少なくとも第1のデータ列及び第2のデータ列
を出力する符号化手段と、前記第1のデータ列を分岐
し、前記第1のデータ列と同一内容を有する第3のデー
タ列及び第4のデータ列を生成する第1の分岐手段と、
前記第2のデータ列を分岐し、前記第2のデータ列と同
一内容を有する第5のデータ列及び第6のデータ列を生
成する第2の分岐手段とを有し、前記第3のデータ列に
対して第4のデータ列、第5のデータ列及び第6のデー
タ列のそれぞれを一定時間2T、T、3T遅延させた後
多重化し多重化データ列を出力する多重化手段と、前記
多重化データ列を変調し、変調信号を出力する変調手段
とを有し、前記復調部において、前記変調信号の前記多
重化データ列の同期を判定し、判定結果を出力する第1
の発明に係る同期判定回路と、前記同期判定回路から出
力された判定結果に基づき前記多重化データ列を分離し
複数のデータ列を出力する第2の分離手段と、前記第2
の分離手段より出力された前記複数のデータ列のうちの
それぞれにおいて少なくとも一の基準となる基準データ
列に対して一定時間2T、T、3T遅延させる第3の遅
延手段と、前記基準となるデータ列と前記第3の遅延手
段において一定時間2T遅延させられたデータ列とを合
成し、第1の合成信号として出力し、前記第3の遅延手
段において一定時間T遅延させられたデータ列と前記第
3の遅延手段において一定時間3T遅延させられたデー
タ列とを合成し、第2の合成信号として出力する合成手
段と、前記第1の合成信号と前記第2の合成信号を復号
する復調手段を備えているので、同期語を用いずに同期
を確立することができるので伝送効率を向上させること
ができる。また、同期判定回路においてフィードバック
型の構成でないのでループ遅延が存在せず、同期確立ま
での期間に誤った復号系列が出力されない。さらに回路
内に最大パスメトリック状態検出回路を設ける必要がな
いため回路規模の増大を防止し低消費電力化及び動作速
度の向上を図ることができる。さらにまた、同一のデー
タ系列間の遅延量はそれぞれ2Tとなるため、フェージ
ング等の影響による受信信号レベルの変動が緩慢な場合
には、遅延量がTの場合と比べて時間ダイバーシチによ
る改善効果が大きい。
【0190】第11の発明に係る通信システムは、第9
又は第10の発明に係る通信システムにおける復調部に
おいて、前記同期判定回路の処理遅延を補償し、補償後
の前記多重化列を前記第2の分離手段に対して出力する
補償手段を備えているので、第9又は第10の発明の効
果に加えて、フィードフォワード型の構成となり、同期
が確立できた後に復調できるため、誤った復号系列が出
力されるおそれがない。
【0191】第12の発明に係る通信システムは、第
9、第10又は第11の発明に係る通信システムにおけ
る変調部において、さらに前記多重化データ列に対して
スペクトル拡散を行う拡散手段を有し、前記復調部は、
さらに受信信号に対して逆拡散を行う逆拡散手段を有す
るので、第9、第10又は第11の発明の効果に加え
て、干渉や妨害に強く、また秘匿性に優れた通信システ
ムを提供することが可能となる。
【0192】第13の発明に係る同期判定方法は、同一
内容を有する複数のデータ列を相互に時間差を設けて多
重化した多重化データ列の同期状態を判定するものであ
って、入力された前記多重化データ列を分離し、複数の
データ列を出力する分離ステップと、前記分離ステップ
において出力された前記複数のデータ列のうち、少なく
とも一のデータ列を前記時間差に対応した時間遅延させ
る遅延ステップと、前記遅延ステップにおいて遅延され
た前記データ列と前記遅延ステップにおいて遅延されず
に前記分離ステップにおいて出力されたデータ列とを比
較し、比較データを出力する比較ステップと、前記比較
データに基づいて前記多重化データ列の同期状態を判定
する同期判定ステップとを備えているので、同期語を用
いずに同期を確立することができるので伝送効率を向上
させることができる。また、フィードバック型の構成で
ないのでループ遅延が存在せず、同期確立までの期間に
誤った復号系列が出力されない。さらに回路内に最大パ
スメトリック状態検出回路を設ける必要がないため回路
規模の増大を防止し低消費電力化及び動作速度の向上を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 発明の実施の形態1による通信システムの構
成を示す構成図である。
【図2】 発明の実施の形態1による並直列変換器の入
出力データを示す図である。
【図3】 発明の実施の形態1による直並列変換器の入
出力データを示す図である。
【図4】 発明の実施の形態1による同期判定回路の構
成を示す構成図である。
【図5】 発明の実施の形態1による同期判定回路内の
直並列変換器の入出力データを示す図である。
【図6】 発明の実施の形態1による同期判定回路内の
排他的論理和回路の入力データと加算器出力を示す図で
ある。
【図7】 発明の実施の形態1による同期判定回路内の
排他的論理和回路の入力データと加算器出力を示す図で
ある。
【図8】 発明の実施の形態1による合成回路の構成を
示す図である。
【図9】 発明の実施の形態3及び発明の実施の形態4
による同期判定回路内のシフトレジスタと加算器の構成
を示す構成図である。
【図10】 発明の実施の形態5による合成回路の構成
を示す図である。
【図11】 発明の実施の形態5による合成回路の動作
を示す図である。
【図12】 発明の実施の形態6による復調部の構成を
示す図である。
【図13】 発明の実施の形態6による選択信号生成回
路の構成を示す構成図である。
【図14】 発明の実施の形態6による合成回路の構成
を示す図である。
【図15】 発明の実施の形態7による通信システムの
構成を示す構成図である。
【図16】 発明の実施の形態8による通信システムの
構成を示す構成図である。
【図17】 発明の実施の形態8による並直列変換回路
の入出力データを示す図である。
【図18】 発明の実施の形態8による直並列変換回路
の入出力データを示す図である。
【図19】 発明の実施の形態8による同期判定回路の
構成を示す構成図である。
【図20】 発明の実施の形態8による同期判定回路内
の直並列変換回路の入出力データを示す図である。
【図21】 発明の実施の形態8による同期判定回路内
の加算器出力を示す図である。
【図22】 発明の実施の形態8による同期判定回路内
の加算器出力を示す図である。
【図23】 発明の実施の形態8によるビット誤り率を
示す図である。
【図24】 発明の実施の形態9による通信システムの
構成を示す構成図である。
【図25】 発明の実施の形態10による変調部の畳込
み符号器、遅延器及び並直列変換器、並びに復調部の直
並列変換器、遅延器、合成回路及びビタビ復号器を示す
図である。
【図26】 発明の実施の形態11による変調部の畳込
み符号器、遅延器及び並直列変換器、並びに復調部の直
並列変換器、遅延器、合成回路及びビタビ復号器を示す
図である。
【図27】 発明の実施の形態12による変調部の畳込
み符号器、遅延器及び並直列変換器、並びに復調部の直
並列変換器、遅延器、合成回路及びビタビ復号器を示す
図である。
【図28】 発明の実施の形態13による通信システム
の構成を示す構成図である。
【図29】 発明の実施の形態14による拡散回路の構
成を示す構成図である。
【図30】 発明の実施の形態14による拡散回路の動
作を説明する図である。
【図31】 発明の実施の形態14による逆拡散回路の
構成を示す構成図である。
【図32】 発明の実施の形態14による逆拡散回路の
動作を説明する図である。
【図33】 従来の通信システムの構成を示す構成図で
ある。
【図34】 従来の送信処理回路の動作を示す図であ
る。
【図35】 従来のフレームパターン検出回路の構成を
示す図である。
【図36】 従来の通信システムにおける受信データを
示す図である。
【図37】 従来の受信機の構成を示す構成図である。
【符号の説明】
101 変調部、102、109 遅延器、103 並
直列変換器、104BPSK変調器、105 復調部、
106 検波回路、107 同期判定回路、108 直
並列変換器、110 合成回路、111 判定器、40
1 判定器、402 直並列変換器、403 遅延器、
404 遅延器、405、406 排他的論理和回路、
407、408 シフトレジスタ、409、410 加
算器、411 比較器、801 ベクトル加算器、90
1 加算器、902 遅延器、903 アップダウンカ
ウンタ、1001、1002 絶対値検出器、100
3、1004 乗算器、1005 ベクトル加算器、1
201 選択信号生成回路、1202 合成回路、13
01 受信レベル検出器、1302 遅延器、1303
比較器、1401 選択器、1601 畳込み符号
器、1602、1603、1607、1608 遅延
器、1604 並直列変換器、1605 同期判定回
路、1606 直並列変換器、1609、1610 合
成回路、1611ビタビ復号器、1901 直並列変換
器、1902、1903 遅延器、1904、1905
遅延器、1906、1907、1908、1909
排他的論理和回路、1910、1911、1912、1
913 シフトレジスタ、1914、1915、191
6、1917 加算器、1918、1919 比較器、
2401 遅延器、2801 拡散回路、2802 逆
拡散回路、2901 PN系列発生器、2902 乗算
器、3101 PN系列発生器、3102 乗算器、3
103 時間弁別制御回路、3301 送信処理回路、
3302 フレーム構成回路、3303 受信処理回
路、3304 フレームパターン検出回路、3501
相関器、3701 位相変換器、3702 ビタビ復号
器、3703 枝値出力回路、3704 相関器、37
05 判定器。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一内容を有する複数のデータ列を相互
    に時間差を設けて多重化した多重化データ列の同期状態
    を判定する同期判定回路であって、 入力された前記多重化データ列を分離し、複数のデータ
    列を出力する分離手段と、 前記分離手段より出力された前記複数のデータ列のう
    ち、少なくとも一のデータ列を前記時間差に対応した時
    間遅延させる遅延手段と、 前記遅延手段により遅延された前記データ列と前記遅延
    手段により遅延されずに前記分離手段から出力されたデ
    ータ列とを比較し、比較データを出力する比較手段と、 前記比較データに基づいて前記多重化データ列の同期状
    態を判定する同期判定手段とを備えた同期判定回路。
  2. 【請求項2】 前記同期判定手段は、前記比較データを
    所定量加算し、加算結果を出力する加算手段を有し、当
    該加算結果に基づいて前記多重化データ列の同期状態を
    判定することを特徴とする請求項1記載の同期判定回
    路。
  3. 【請求項3】 前記加算手段は、前記比較データを所定
    量蓄積する蓄積手段を有し、当該蓄積手段に蓄積された
    比較データの加算値に対して、新たに入力された比較デ
    ータを加算するとともに新たに消去された比較データを
    減算することにより順次加算することを特徴とする請求
    項2記載の同期判定回路。
  4. 【請求項4】 前記加算手段は、前記比較データを所定
    量蓄積する蓄積手段と加算値を示すカウント手段を有
    し、当該蓄積手段に新たに入力された比較データの値と
    当該蓄積手段より新たに消去された比較データの値とを
    比較し、両者の値が異なる場合には前記カウント手段の
    カウント値を減少又は増加させることにより順次加算す
    ることを特徴とする請求項2記載の同期判定回路。
  5. 【請求項5】 同一内容を有する複数のデータ列を相互
    に時間差を設けて多重化した多重化データ列を復調する
    復調器であって、 請求項1記載の同期判定回路と、 前記同期判定回路から出力された判定結果に基づいて前
    記多重化データ列を分離し、複数のデータ列を出力する
    第1の分離手段と、 前記第1の分離手段より出力された前記複数のデータ列
    のうち、少なくとも一のデータ列を前記時間差に対応し
    た時間遅延させる第1の遅延手段と、 前記遅延手段より出力されたデータ列と前記第1の遅延
    手段により遅延されずに前記第1の分離手段から出力さ
    れたデータ列とを合成し合成信号を出力する合成手段
    と、 前記合成信号を復調する復調手段とを備えた復調器。
  6. 【請求項6】 前記合成手段は、入力されたデータ列の
    絶対値を検出し、検出された絶対値に基づいて、データ
    列に重み付けした後に合成し、出力することを特徴とす
    る請求項5記載の復調器。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の復調器において、前記合
    成手段に代えて、 受信レベルを検出し、検出された受信レベルに基づいて
    前記第1の遅延手段より出力されたデータ列及び前記第
    1の遅延手段により遅延されずに前記第1の分離手段か
    ら出力されたデータ列のいずれか一方を選択し、前記復
    調手段に出力する選択手段を備えた復調器。
  8. 【請求項8】 前記復調器は、受信した多重化データ列
    の判定を行い、判定された多重化データ列を前記同期判
    定回路に出力する判定手段を有することを特徴とする請
    求項5記載の復調器。
  9. 【請求項9】 入力された信号を変調し変調信号を出力
    する変調部と前記変調信号を復調し復調データを出力す
    る復調部とを有する通信システムであって、 前記変調部は、 入力された信号を畳込み符号化し少なくとも第1のデー
    タ列及び第2のデータ列を出力する畳込み符号化手段
    と、 前記第1のデータ列及び第2のデータ列のそれぞれにお
    いて同一内容を有するデータ列を相互に時間差を設けて
    多重化し、多重化データ列を出力する多重化手段と、 前記多重化データ列を変調し、変調信号を出力する変調
    手段とを有し、 前記復調部は、 前記変調信号の前記多重化データ列の同期を判定し、判
    定結果を出力する請求項1記載の同期判定回路と、 前記同期判定回路から出力された判定結果に基づき前記
    多重化データ列を分離し複数のデータ列を出力する第2
    の分離手段と、 前記第2の分離手段より出力された前記複数のデータ列
    のうち少なくとも一のデータ列を前記時間差に対応した
    時間遅延させる第2の遅延手段と、 前記第2の遅延手段より出力されたデータ列と前記第2
    の遅延手段により遅延されずに前記第2の分離手段から
    出力されたデータ列とを合成し合成信号を出力する合成
    手段と、 前記合成信号をビタビ復号する復調手段を備えたことを
    特徴とする通信システム。
  10. 【請求項10】 入力された信号を変調し変調信号を出
    力する変調部と前記変調信号を復調し復調データを出力
    する復調部とを有する通信システムであって、 前記変調部は、 入力された信号を符号化し少なくとも第1のデータ列及
    び第2のデータ列を出力する符号化手段と、 前記第1のデータ列を分岐し、前記第1のデータ列と同
    一内容を有する第3のデータ列及び第4のデータ列を生
    成する第1の分岐手段と、前記第2のデータ列を分岐
    し、前記第2のデータ列と同一内容を有する第5のデー
    タ列及び第6のデータ列を生成する第2の分岐手段とを
    有し、前記第3のデータ列に対して第4のデータ列、第
    5のデータ列及び第6のデータ列のそれぞれを一定時間
    2T、T、3T遅延させた後多重化し多重化データ列を
    出力する多重化手段と、 前記多重化データ列を変調し、変調信号を出力する変調
    手段とを有し、 前記復調部は、 前記変調信号の前記多重化データ列の同期を判定し、判
    定結果を出力する請求項1記載の同期判定回路と、 前記同期判定回路から出力された判定結果に基づき前記
    多重化データ列を分離し複数のデータ列を出力する第2
    の分離手段と、 前記第2の分離手段より出力された前記複数のデータ列
    のうちのそれぞれにおいて少なくとも一の基準となる基
    準データ列に対して一定時間2T、T、3T遅延させる
    第3の遅延手段と、 前記基準となるデータ列と前記第3の遅延手段において
    一定時間2T遅延させられたデータ列とを合成し、第1
    の合成信号として出力し、前記第3の遅延手段において
    一定時間T遅延させられたデータ列と前記第3の遅延手
    段において一定時間3T遅延させられたデータ列とを合
    成し、第2の合成信号として出力する合成手段と、 前記第1の合成信号と前記第2の合成信号を復号する復
    調手段を備えたことを特徴とする通信システム。
  11. 【請求項11】 前記復調部は、前記同期判定回路の処
    理遅延を補償し、補償後の前記多重化列を前記第2の分
    離手段に対して出力する補償手段を備えたことを特徴と
    する請求項9又は10記載の通信システム。
  12. 【請求項12】 前記変調部は、さらに前記多重化デー
    タ列に対してスペクトル拡散を行う拡散手段を有し、前
    記復調部は、さらに受信信号に対して逆拡散を行う逆拡
    散手段を有することを特徴とする請求項9、10、11
    記載の通信システム。
  13. 【請求項13】 同一内容を有する複数のデータ列を相
    互に時間差を設けて多重化した多重化データ列の同期状
    態を判定する同期判定方法であって、 入力された前記多重化データ列を分離し、複数のデータ
    列を出力する分離ステップと、 前記分離ステップにおいて出力された前記複数のデータ
    列のうち、少なくとも一のデータ列を前記時間差に対応
    した時間遅延させる遅延ステップと、 前記遅延ステップにおいて遅延された前記データ列と前
    記遅延ステップにおいて遅延されずに前記分離ステップ
    において出力されたデータ列とを比較し、比較データを
    出力する比較ステップと、 前記比較データに基づいて前記多重化データ列の同期状
    態を判定する同期判定ステップとを備えた同期判定方
    法。
JP30894595A 1995-11-28 1995-11-28 同期判定回路、復調器及び通信システム Expired - Fee Related JP3336836B2 (ja)

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