JP2000358016A - 復調器および通信システム - Google Patents

復調器および通信システム

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JP2000358016A
JP2000358016A JP11167667A JP16766799A JP2000358016A JP 2000358016 A JP2000358016 A JP 2000358016A JP 11167667 A JP11167667 A JP 11167667A JP 16766799 A JP16766799 A JP 16766799A JP 2000358016 A JP2000358016 A JP 2000358016A
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Tatsuya Uchiki
達也 打木
Toshiharu Kojima
年春 小島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の同期検波機能を有するビタビ復号器を
時間ダイバーシチシステムに適用しようとすると、フェ
ージングによる位相変動がある条件下では特性が劣化し
てしまい課題であった。 【解決手段】 同一内容を有する複数のデータ列を相互
に時間差を設けて多重化した多重化データ列を復調する
復調器30において、多重化データ列の位相を補正する
位相補正手段40と、位相補正手段40から出力された
多重化データ列を複数のデータ列に分離させると共に、
これらのデータ列の時間差を戻して合成するダイバーシ
チ合成手段50と、ダイバーシチ合成手段50から出力
された合成信号をビタビ復号するビタビ復号手段60と
を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線通信分野にお
ける復調器および通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の受信機におけるビタビ復号器に同
期検波機能を融合させて特性を改善する検討例は、例え
ば文献「位相追尾機能を有するビタビ復調方式」(芹
澤、浅川、村上著、電子情報通信学会論文誌B−II、Vo
l.J77-B-II No.12 pp.767-779 1994年12
月)に記載されている。以下、図を用いて従来技術の説
明を行なう。
【0003】まず、従来技術として同期検波機能を有し
ないビタビ復号器について説明する。図18は、従来の
ビタビ復号器220を内蔵した受信機200を示すブロ
ック図である。受信機200における受信信号は、まず
同期検波回路210で同期検波される。同期検波回路2
10は、受信信号と位相同期した再生搬送波を生成させ
る。そして再生搬送波と受信信号の位相差により、信号
の符号を判定する。
【0004】ここで、同期検波回路210で行なわれる
符号の判定について、図19(a)(b)を用いて説明
する。以下、例として2相位相シフトキーイング(BP
SK:Binary Phase Shift Keying)変調方式を用いて
説明する。BPSK変調においては、再生搬送波と受信
信号の位相差の絶対値がπ/2以下であれば、受信信号
の符号は0と判定され、π/2以上であれば1と判定さ
れる。すなわち、図19(a)において再生搬送波位相
と受信信号の搬送波位相が同じであるとすれば、網掛け
した範囲にある信号は0と判定され、それ以外の範囲に
ある信号は1と判定される。
【0005】今、送信側で0が送信されたと仮定する
と、雑音がない理想的な場合は受信信号点aが受信され
るものとする。一般に受信信号は雑音が加わった状態で
検波されるので、例えば図19(a)において、雑音に
よって点aの位相にあるべき信号が点Aの位相で受信さ
れる場合がある。このような場合であっても、再生搬送
波と受信信号の位相同期が完全であれば点Aは網掛け部
分に入っているので正しく0と判定され、ビット誤り率
特性の劣化を招かない。
【0006】ところが移動体通信の伝送路環境において
は、フェージング等による位相変動の影響で、一般に再
生搬送波が受信信号の搬送波と完全には位相同期しな
い。例えばフェージングの影響で再生搬送波が図19
(b)に示したように受信信号の搬送波と異なる位相で
あるような場合、前述の点Aは網掛けの部分に入らなく
なる。このため点Aの符号は誤って1と判定されるた
め、受信機におけるビット誤り率特性が劣化する。すな
わち、同期検波回路における搬送波再生回路が受信信号
に位相同期した再生搬送波を再生しないとビット誤り率
特性の劣化を招く。
【0007】次に、同期検波回路210の動作を、図を
用いて説明する。図20は同期検波回路210の構成を
示すブロック図である。図20において、同期検波回路
210は、乗算器211と、搬送波再生回路212とを
備えている。そして、同期検波回路210に入力された
受信信号は、乗算器211に入力されて搬送波再生回路
212の出力である再生搬送波によって同期検波される
と共に搬送波再生回路212に入力されて再生搬送波を
生成する。
【0008】搬送波再生回路212の動作を、図を用い
て説明する。図21は搬送波再生回路212の構成を示
すブロック図である。図21において、搬送波再生回路
212は、2逓倍器212aと、乗算器212bと、ル
ープフィルタ212cと、電圧制御発振器212dと、
PLL回路212eと、2分周器212fとを備えてい
る。そして、搬送波再生回路212に入力された受信信
号は、2逓倍器212aで2逓倍される。2逓倍器21
2aでは、受信信号を2逓倍することによって、変調成
分にかかわらず一定の位相を得ることができる。すなわ
ち、BPSK変調方式においては、符号が0であれば信
号の位相は0、符号が1であれば信号の位相はπである
ので、2逓倍することでこれらの信号位相はそれぞれ
0,2πとなって一致する。
【0009】2逓倍器212aの出力は、乗算器212
b、ループフィルタ212c、電圧制御発振器212d
から構成されるPLL回路212eに入力される。この
PLL回路212eの出力は送信搬送波と位相同期し
た、SN比(信号対雑音比)を高められた信号となるの
で、2分周器212fで2分周することによって再生搬
送波が得られる。
【0010】上記の搬送波再生回路212においては、
2逓倍による位相不確定性が問題となる。再生搬送波の
位相不確定性を、図を用いて説明する。図22(a)〜
(d)は信号空間図であり、図22(a)には受信信号
の分布が図示されている。図22(a)において、雑音
が加わっているために送信信号の値が0ならば受信信号
は図中のAの範囲に分布し、また1ならばBの範囲に分
布するとする。ここで受信信号を2逓倍すると、2逓倍
器212aの出力は図22(b)のCのようになる。
【0011】これをPLL回路212eに入力してSN
比を高めると、PLL回路212eの出力は図22
(c)のC’のように雑音による分布範囲が狭くなる。
そこで、このPLL回路212eの出力を2分周器21
2fで2分周すれば、再生搬送波は図22(d)の
A’,B’の2つの状態を取り得る。すなわち、再生搬
送波は安定点を2つ持ち、180゜の位相不確定性が存
在する。このように、搬送波再生回路212で2逓倍を
行なう場合、逓倍に起因して、搬送波の位相を正しく再
生できない場合が生じる。
【0012】BPSK変調方式の場合、誤った搬送波位
相は正しい搬送波位相とπずれる。このような搬送波位
相のずれは、ビット誤り率特性の劣化を生じる。特性劣
化を避けるため、一般に差動符号化の適用や、固定パタ
ーンを使った搬送波再生の適用など、位相不確定性を除
去する方法が取られるが、差動符号化はSN比の低下を
招き、固定パターンを使用する方法は伝送効率の低下を
招くといった問題がある。
【0013】同期検波回路210の出力はビタビ復号器
220に入力される。ビタビ復号器220の動作を、図
を用いて説明する。図23は、ビタビ復号器220の構
成を示すブロック図である。図23において、ビタビ復
号器220は、複数のビタビ復号部221と、比較選択
回路222と、パスメトリックメモリ223と、パスメ
モリ224とを備えている。なお、ここではビタビ復号
器220の状態kから状態mへの遷移についてのみ説明
するが、他の状態遷移についても動作は同様である。
【0014】まず、あるシンボル時刻において、受信信
号がビタビ復号部221に入力されると、レプリカ信号
と呼ばれる状態の遷移に対応した理想的な受信信号と比
較されることにより枝メトリックが求められる。ここ
で、レプリカ信号について説明する。例えば状態kから
状態mへの遷移を考えた場合、送信側の畳込み符号器が
状態kから状態mへ変化した場合に符号器から出力され
る信号がレプリカ信号である。この値は畳込み符号器に
よって状態毎に一意に決定され、受信機で既知の値であ
る。
【0015】なお、送信側の畳込み符号器が状態kから
状態mへ変化した場合に出力された信号は、雑音やフェ
ージングがない理想的な条件下ではレプリカ信号と同一
の信号である。換言すれば、ある受信信号が畳込み符号
器が状態kから状態mへ変化したときに送信されたと仮
定すると、レプリカ信号は理想的な受信信号である。従
ってレプリカ信号と受信信号がどのくらい一致している
かによって、状態kから状態mへの枝の確からしさを決
定することができる。枝メトリックは、レプリカ信号と
受信信号を比較して決まる値であるから、受信信号が状
態kから状態mへの遷移に対応すると仮定した場合の確
からしさを表す尺度となる。
【0016】次に、枝メトリックは状態kのパスメトリ
ックメモリ221aに記憶されているパスメトリックと
加算される。状態kにおけるパスメトリックは過去の遷
移も含めた状態kの確からしさを表す値である。つまり
状態kにおけるパスメトリックに状態kから状態mへの
遷移の確からしさ、すなわち、枝メトリックを加えるこ
とで、過去の遷移も含めた状態kから状態mへのパスの
確からしさを求められる。
【0017】そして、加算されたメトリックは比較選択
回路222に入力されて、他の状態遷移におけるメトリ
ックと比較・選択演算され、次シンボル時刻における状
態mの生き残りパスが決定される。すなわち、状態kか
ら状態mへの遷移のパスの確からしさと、他の状態遷移
におけるパスの確からしさを比較し、より確からしいパ
スを次のシンボル時刻における状態mのパスとして選択
する。
【0018】より確からしいパスが、例えば状態kから
状態mへの遷移であると選択された場合、状態kから状
態mへの遷移のメトリックを、状態mのパスメトリック
メモリに記憶させることで、パスの情報を更新する。ま
た、ビタビ復号器220は各状態毎にパスメモリ224
と呼ばれる、過去の状態遷移を記憶するメモリを持って
いる。比較選択回路222において、より確からしい状
態が選択されると、パスメモリ224は選択された状態
を記憶する。記憶された状態遷移は、その状態における
最も確からしい復号器入力に相当する。
【0019】このように全ての状態毎に、より確からし
いパスを選択してパスメトリックを更新し、状態遷移を
パスメモリ224に記憶させることによって、最終的に
全ての受信信号を受信し終わった後に、最も確からしい
状態と、最も確からしい状態から過去にさかのぼる最も
確からしいパスを選択できる。そして、この最も確から
しいパスに沿って得られた復号器入力である、最も確か
らしい状態におけるパスメモリの内容は、最も確からし
い復号結果、すなわち、最尤復号結果となる。このよう
に、畳込み符号器に対する最尤復号を実現するのがビタ
ビ復号器220である。
【0020】次に、従来技術である同期検波機能を有す
るビタビ復号器について説明する。図24は、上記文献
に記載されている同期検波機能を有するビタビ復号器2
30を内蔵した受信機201を示すブロック図であり、
受信信号を検波することなしにビタビ復号器230に入
力し、復調結果を得ることができる。このビタビ復号器
230は、従来のビタビ復号器の各状態毎に対して、異
なった位相補正量を対応づける。
【0021】そして、まず復号前に、ビタビ復号器23
0の入力受信信号に対して各状態毎に位相補正を施す。
この位相補正が同期検波に相当する。そして位相補正後
の受信信号に対してビタビ復号を行ない、より確からし
いパスに沿ったパスメトリックの更新と共に、位相補正
量の更新も行なう。このようにビタビ復号の各状態に位
相補正量を対応づけ、位相補正量をパスと共に更新する
ことで、復号と同時に最尤パスに沿った同期検波を行な
うことができる。この方法により、上記のような2逓倍
による位相不確定性を免れることができ、極めて低いS
N(Signal tonoise:信号電力対雑音電力)比条件下に
おいても安定な同期検波が可能である。
【0022】次に図を用いて従来例の動作を説明する。
図25は従来例の同期検波機能を有するビタビ復号器2
30における状態kから状態mへの遷移を示すブロック
図である。図25において、ビタビ復号器230は、複
数のビタビ復号部231と、比較選択回路232と、パ
スメトリックメモリ233と、パスメモリ234とを備
えている。まず、状態kにおいて、入力信号は各状態毎
に異なる位相補正量で位相補正を受ける。すなわち、位
相補正量をφkとすれば、入力信号にexp(−jφk
が乗算される。
【0023】このように、ビタビ復号器230では状態
毎に持つ位相補正量で受信信号の位相補正を行なう。上
述した同期検波回路210では再生搬送波と受信信号の
位相を比較して検波するが、ビタビ復号器230におけ
る位相補正は、同期検波回路において位相φkなる再生
搬送波を用いた同期検波と同一の機能を実現している。
【0024】次に位相補正された信号とレプリカ信号を
用いて、従来のビタビ復号器220と同様に状態kから
状態mへの遷移に対応した枝メトリックを求め、パスメ
トリックと枝メトリックを加算したメトリックを用い
て、他の状態から状態mへの遷移におけるメトリックと
比較選択回路232において比較・選択処理を行なう。
その結果、より確からしいパスを選択してパスメトリッ
クを更新する。
【0025】メトリックの比較・選択処理を行なう一
方、位相補正された受信信号は位相誤差計算回路231
aに入力され、レプリカ信号と位相比較されて位相誤差
が求められる。レプリカ信号は理想的な受信信号である
から、レプリカ信号と位相比較することで、変調成分を
除去することなく同期検波における位相誤差を求めるこ
とができる。
【0026】すなわち、この例における同期検波機能を
有するビタビ復号器230では2逓倍を行なわないでも
位相誤差を求めることができる。従って2逓倍に起因す
る特性劣化を免れることが可能である。位相誤差はゲイ
ンαを乗算された後、状態kにおける位相補正量φk
加算されて状態mにおける位相補正量の候補が求められ
る。
【0027】状態mにおける位相補正量の候補は、メト
リックと共に比較選択回路232に入力されて、メトリ
ックの値が大きい方の位相補正量が状態mにおける位相
補正量として選択される。この動作によってメトリック
の値が大きい、すなわち、より確からしいパスに沿った
位相補正量の更新が行なえる。全ての状態毎にこのよう
な位相補正量を対応づけ、復号と共に位相補正量を更新
することで、ビタビ復号における最尤パスに沿った同期
検波が実現できることになる。従って、従来の同期検波
機能を有しないビタビ復号器における逓倍による影響を
免れることができ、ビット誤り率特性の改善が期待でき
る。
【0028】本ビタビ復号器230においても、従来の
同期検波機能を有しないビタビ復号器220と同様、全
ての受信信号を受信し終わった後に、最も確からしい状
態と、最も確からしい状態から過去にさかのぼる最も確
からしいパスを選択する。そして最も確からしいパスに
沿って得られた復号器入力である、最も確からしい状態
におけるパスメモリの内容を、復号結果として出力す
る。そして、上記のように同期検波機能を有するビタビ
復号器230であれば、同期検波器をビタビ復号器と別
に持つ場合に比較して良好な特性を得られるといった利
点がある。
【発明が解決しようとする課題】
【0029】ところで、本ビタビ復号器230を時間ダ
イバーシチ通信システムに適用する場合、本ビタビ復号
器230は位相補正後にダイバーシチ合成を行なうため
の機能を具備していない。このため、位相補正前、つま
り復号器入力前に時間ダイバーシチを行なう必要があ
る。その結果、ダイバーシチ合成してから同期検波を行
なうことになる。
【0030】しかしながら、時間ダイバーシチシステム
では、合成する信号同士の受信時刻が異なるため、フェ
ージングなどによる位相変動が存在する移動体通信にお
いては、検波前にダイバーシチ合成を行なうと、受信信
号の位相が正しく合成できないといった問題がある。
【0031】以下、この問題について詳細に説明する。
まず、この説明にあたって、送信側で同一の信号を時間
Tだけずらして送信し、受信側でタイミングを合わせて
合成する時間ダイバーシチシステムを考える。このシス
テムのブロック図を図26に示す。図26において、送
信信号は送信機240で2つに分けられ、一方は並直列
変換器241に、他方は遅延器242においてNビット
時間と等しい時間Tの遅延を与えられた後に並直列変換
器241に入力される。並直列変換器241は2つの入
力のデータを多重し、入力信号の2倍の速度を有するデ
ータを出力する。すなわち、時間ダイバーシチシステム
では同一のデータが一定時間間隔で2回送信される。
【0032】並直列変換器241の出力はBPSK変調
器243に入力されてBPSK変調され、高周波増幅器
等(図示せず)により増幅されてアンテナから送信され
る。受信機250では、アンテナで受信された電波が高
周波増幅器等(図示せず)により増幅されて同期検波回
路251に入力される。受信信号は同期検波回路251
で検波された後、直並列変換器252に入力されて、送
信側と対応する元の2本のデータ列に分離される。
【0033】直並列変換器252の出力のうち、送信側
で時間Tの遅延を与えられていない方の系列は、遅延器
253に入力されてNビットに等しい時間Tの遅延を与
えられ、合成回路254に入力される。また、送信側で
あらかじめ時間Tの遅延を与えられた系列は、そのまま
合成回路254に入力される。合成回路254は2つの
入力データを合成し、合成結果は判定器255に入力さ
れて符号が0か1か判定される。
【0034】次に、時間ダイバーシチシステムにおける
同期検波回路251に入力される前の受信信号の信号空
間図を示す。図27において、信号Aは時刻tにおける
受信信号、ベクトルaは時刻tにおける搬送波位相ベク
トルとする。また信号Bは信号Aが受信されてからT時
間後、すなわち、時刻(t+T)に受信された受信信号
とし、ベクトルbは時刻(t+T)における搬送波位相
ベクトルとする。aとbの位相差が小さいことは、時間
Tの間のフェージングによる位相変動が小さく、搬送波
位相の変動が小さいことを表している。
【0035】また、前述のようにAとBは時間間隔Tで
送信された同一の信号であり、これらの符号は共に0、
すなわち、搬送波と同位相の信号であるとする。この
時、AとBを等利得合成すれば合成結果はCとなる。搬
送波位相の変動が小さいため、同期検波回路251にお
いて合成結果Cの検波にaを用いてもbを用いても、正
しい結果として符号0を得ることができる。
【0036】しかしながら時間Tの間に、フェージング
による位相変動のために、搬送波位相ベクトルがb’の
ように変動し、受信信号もB’のように変動したと仮定
する。このとき信号AとB’を合成すると、合成結果
C’は図のようにCに比較して振幅が小さくなってしま
う。また、ベクトルaを用いて検波を行なうと、C’と
aの位相差はπ/2以上離れているため、検波結果は1
となって誤りが生じる。
【0037】すなわち、時間ダイバーシチシステムで検
波前にダイバーシチ合成を行なおうとすると、フェージ
ングによる位相変動に起因してダイバーシチ合成が正し
く行なえず、十分なダイバーシチゲインを期待できずに
特性が著しく劣化する。一方、同期検波機能を有するビ
タビ復号器では位相補正前にダイバーシチ合成を行なう
必要がある。
【0038】従って、従来の同期検波機能を有するビタ
ビ復号器を時間ダイバーシチシステムに適用しようとす
ると、ダイバーシチ合成を復号器入力の前段で行なわな
ければならないため、フェージングによる位相変動があ
る条件下では特性が劣化してしまうという課題があっ
た。
【0039】本発明は、上記のような課題を解消するた
めになされたもので、フェージングによる位相変動があ
る条件下でも特性が劣化しない復調器および通信システ
ムを提供することを目的とする。
【0040】
【課題を解決するための手段】請求項1は、同一内容を
有する複数のデータ列を相互に時間差を設けて多重化し
た多重化データ列を復調する復調器において、多重化デ
ータ列の位相を補正する位相補正手段と、位相補正手段
から出力された多重化データ列を複数のデータ列に分離
させると共に、これらのデータ列の時間差を戻して合成
するダイバーシチ合成手段と、ダイバーシチ合成手段か
ら出力された合成信号をビタビ復号するビタビ復号手段
とを備えることを特徴とする。
【0041】請求項2において、位相補正手段は、位相
補正量データを保持する位相補正メモリと、位相補正メ
モリから読み出した位相補正量データと多重化データ列
とを乗算する乗算部とを備えることを特徴とする。
【0042】請求項3において、ダイバーシチ合成手段
は、多重化データ列を分離し、複数のデータ列を出力す
る分離部と、分離部から出力された複数のデータ列のう
ち、少なくとも一のデータ列を時間差に対応した時間だ
け遅延させる遅延部と、遅延部により遅延されたデータ
列と遅延部により遅延されずに分離部から出力されたデ
ータ列とを合成する合成部とを備えることを特徴とす
る。
【0043】請求項4において、合成部は、入力された
データ列の絶対値を検出する絶対値検出器と、絶対値検
出器で検出された絶対値に基づいて、データ列に重み付
けした後に合成するベクトル加算器とを備えることを特
徴とする。
【0044】請求項5において、合成部は、入力された
データ列の受信レベルを検出するレベル検出器と、レベ
ル検出器で検出された受信レベルに基づいて、遅延部に
より遅延されたデータ列と遅延部により遅延されずに分
離部から出力されたデータ列とのいずれか一方を選択す
るデータ列選択器とを備えることを特徴とする。
【0045】請求項6は、入力された信号を変調して送
信する送信機と、送信機が送信した信号を受信してこの
受信信号を復調する受信機とを備える通信システムにお
いて、送信機は、入力された信号を畳込み符号化してデ
ータ列を出力する畳込み手段と、畳込み手段から出力さ
れたデータ列を分岐して、互いに時間差を設けて多重化
する多重化手段と、多重化手段で生成された多重化デー
タ列を変調して送信信号とする変調手段とを備え、受信
機は、受信信号の位相を補正する位相補正手段と、位相
補正手段から出力された信号を複数のデータ列に分離さ
せると共に、これらのデータ列の時間差を戻して合成す
るダイバーシチ合成手段と、ダイバーシチ合成手段から
出力された合成信号をビタビ復号するビタビ復号手段と
を備えることを特徴とする。
【0046】請求項7は、入力された信号を変調して送
信する送信機と、送信機が送信した信号を受信してこの
受信信号を復調する受信機とを備える通信システムにお
いて、送信機は、入力された信号を符号化率1/4で畳
込み符号化して4本のデータ列を出力する第2の畳込み
手段と、第2の畳込み手段から出力された各データ列を
各々2つに分岐し、互いに時間差を設けて多重化する第
2の多重化手段と、第2の多重化手段で生成された多重
化データ列を変調して送信信号とする変調手段とを備
え、受信機は、受信信号の位相を補正する位相補正手段
と、位相補正手段から出力された信号を8本のデータ列
に分離させると共に、これらのデータ列の時間差を戻し
て合成する第2のダイバーシチ合成手段と、第2のダイ
バーシチ合成手段から出力された合成信号をビタビ復号
するビタビ復号手段とを備える。
【0047】請求項8は、入力された信号を変調して送
信する送信機と、送信機が送信した信号を受信してこの
受信信号を復調する受信機とを備える通信システムにお
いて、送信機は、入力された信号を畳込み符号化して2
本のデータ列を出力する畳込み手段と、畳込み手段から
出力されたデータ列を各々2つに分岐して並行な4本の
データ列とし、2本目から4本目のデータ列を順番に
T,2T,3T(Tは所定時間)の時間だけ遅延させる
と共に、これらのデータ列を多重化する第3の多重化手
段と、第3の多重化手段で生成された多重化データ列を
変調して送信信号とする変調手段とを備え、受信機は、
受信信号の位相を補正する位相補正手段と、位相補正手
段から出力された信号を4本のデータ列に分離させると
共に、これらのデータ列の時間差を戻して合成する第3
のダイバーシチ合成手段と、第3のダイバーシチ合成手
段から出力された合成信号をビタビ復号するビタビ復号
手段とを備えることを特徴とする。
【0048】請求項9は、入力された信号を変調して送
信する送信機と、送信機が送信した信号を受信してこの
受信信号を復調する受信機とを備える通信システムにお
いて、送信機は、入力された信号を畳込み符号化して2
本のデータ列を出力する畳込み手段と、畳込み手段から
出力されたデータ列を各々2つに分岐して並行な4本の
データ列とし、2本目から4本目のデータ列を順番に2
T,T,3T(Tは所定時間)の時間だけ遅延させると
共に、これらのデータ列を順序を入れ替えて多重化する
第4の多重化手段と、第4の多重化手段で生成された多
重化データ列を変調して送信信号とする変調手段とを備
え、受信機は、受信信号の位相を補正する位相補正手段
と、位相補正手段から出力された信号を4本のデータ列
に分離させると共に、これらのデータ列の時間差および
順番を戻して合成する第4のダイバーシチ合成手段と、
第4のダイバーシチ合成手段から出力された合成信号を
ビタビ復号するビタビ復号手段とを備える。
【0049】請求項10は、入力された信号を変調して
送信する送信機と、送信機が送信した信号を受信してこ
の受信信号を復調する受信機とを備える通信システムに
おいて、送信機は、入力された信号を符号化して複数の
データ列を出力する畳込み手段と、畳込み手段から出力
された各データ列を分岐し、互いに時間差を設けて多重
化する多重化手段と、多重化手段で生成された多重化デ
ータ列を変調する変調手段と、変調手段で変調された変
調信号をスペクトル拡散して送信信号とするスペクトル
拡散手段とを備え、受信機は、受信信号をスペクトル逆
拡散するスペクトル逆拡散手段と、スペクトル逆拡散手
段から出力された信号の位相を補正する位相補正手段
と、位相補正手段から出力された信号を複数のデータ列
に分離させると共に、これらのデータ列の時間差を戻し
て合成するダイバーシチ合成手段と、ダイバーシチ合成
手段から出力された合成信号をビタビ復号するビタビ復
号手段とを備えることを特徴とする。
【0050】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る復調器および
通信システムの好適な実施形態について添付図面を参照
して説明する。
【0051】実施の形態1.図1は、実施の形態1に係
る通信システム1の構成を示すブロック図である。図1
において、通信システム1は、入力された信号を変調し
て送信する送信機10と、送信機10が送信した信号を
受信してこの受信信号を復調する受信機20とを備えて
いる。送信機10は、音声・画像データを入力して畳込
み符号化する畳込み符号器(畳込み手段)11と、畳込
み符号器11から出力された2本のデータ列を各々2つ
に分岐し、互いに時間差を設けて多重化する多重化手段
12と、多重化手段12から出力された多重化データ列
を2相位相シフトキーイング(BPSK:Binary Phase
Shift Keying)変調方式を用いて変調して送信信号と
するBPSK変調器(変調手段)13とを備えている。
【0052】また、多重化手段12は、畳込み符号器1
1から出力された2本のデータ列を各々2つに分岐する
分岐部12a,12bと、分岐部12a,12bで2つ
に分岐されたデータ列の一方を、遅延時間がNビットの
データ期間Tと等しい時間だけ遅延させる遅延部12
c,12dと、遅延部12c,12dにより遅延された
データ列と遅延部12c,12dにより遅延されずに分
岐部12a,12bから出力されたデータ列とを多重化
する並直列変換器12eとを備えている。
【0053】一方、受信機20は、送信機10から出力
された多重化データ列を入力して復調する復調器30を
備えている。図2に示すように、復調器30は、ビタビ
復号の状態数だけ並列して設けられた複数の状態別復調
処理部31と、各状態別復調処理部31から出力された
メトリックを比較する比較回路32と、比較回路32の
比較結果に基づいて各状態別処理部31から出力された
メトリックの中から所定のメトリックを選択する選択回
路33とを備えている。また、復調器30は、比較回路
32から出力された過去の状態遷移を状態ごとに記憶す
るパスメモリ34と、選択回路33で選択されたメトリ
ックを状態ごとに記憶するパスメトリックメモリ35
と、位相補正量データを記憶する位相補正メモリ36と
を備えている。
【0054】状態別復調処理部31は、受信信号(多重
化データ列)の位相を補正する位相補正手段40と、位
相補正手段40から出力された多重化データ列を複数の
データ列に分離させると共に、これらのデータ列の時間
差を戻して合成するダイバーシチ合成手段50と、ダイ
バーシチ合成手段50から出力された合成信号をビタビ
復号するビタビ復号手段60とを備えている。ここで、
位相補正手段40は、位相補正量データを保持する位相
補正メモリ41と、位相補正メモリ41から出力された
位相補正量データと受信信号とを乗算する乗算器(乗算
部)42とを備えている。
【0055】また、ダイバーシチ合成手段50は、乗算
器42から出力された多重化データ列を分離して、4本
のデータ列を並列に出力する直並列変換器(分離部)5
1と、直並列変換器51から出力された4本のデータ列
のうち、1本目と3本目のデータ列を時間Tだけ遅延さ
せるシフトレジスタ(遅延部)52,53と、シフトレ
ジスタ52から出力されたデータ列と直並列変換器51
から出力された2本目のデータ列とを合成する合成回路
(合成部)54と、シフトレジスタ53から出力された
データ列と直並列変換器51から出力された4本目のデ
ータ列とを合成する合成回路(合成部)55とを備えて
いる。
【0056】さらに、ビタビ復号手段60は、合成回路
54,55で合成されたデータ列を入力して枝メトリッ
クを算出する枝メトリック計算回路61と、パスメトリ
ックが状態ごとに記憶されたパスメトリックメモリ62
と、枝メトリック計算回路61から出力された枝メトリ
ックにパスメトリックメモリ62に記憶されたパスメト
リックを加算して、比較回路32および選択回路33に
並列に出力する加算器63とを備えている。
【0057】また、状態別復調処理部31は、受信信号
の位相誤差を計算する位相誤差計算回路64と、位相誤
差計算回路64で求めた位相誤差に係数αを乗算する乗
算器65と、乗算器65から出力された乗算結果を、位
相補正メモリ41から出力された位相補正量データに加
算して、比較回路32に出力する加算器66とを備えて
いる。
【0058】次に、通信システム1の動作について説明
する。図1において、音声、映像等のデータは音声符号
器等(図示せず)によりディジタル信号に変換され、送
信すべきデータ列となる。データ列は送信機10に入力
されて符号化率R=1/2の畳込み符号器11で畳込み
符号化される。畳込み符号器11の出力である2本のデ
ータ列は、さらにそれぞれ2つに分けられ、一方はその
まま並直列変換器12eへ入力される。また、もう一方
は遅延時間がNビットのデータ期間Tと等しい遅延器1
2c,12dで時間Tの遅延を与えられた後に並直列変
換器12eへ入力される。並直列変換器12eは4つの
並列な入力データ列を、入力データ列の4倍のデータレ
ートである直列のデータ列に変換して出力する。
【0059】並直列変換器12eのデータ変換の様子
を、図を用いて説明する。図3は畳込み符号化されたデ
ータ列{Ai}及び{Bi}と、{Ai}及び{Bi}に遅
延器12c,12dによる遅延時間Tに相当するNビッ
トの遅延を与えたデータ列{A i'}及び{Bi'}と、並
直列変換器12eの出力{Γi}の時間変化を示した図
である。ここで、iはデータの番号を表す整数である。
図3から、{Ai}と{Ai'}及び{Bi}と{Bi'}の
関係はそれぞれ次式のように書き表せる。 Ai'=Ai-Ni'=Bi-N
【0060】また並直列変換器12eの出力{Γi
は、{Ai},{Ai'},{Bi},{Bi'}によって次
のように書き表せる。 Γi ={Γi,1,Γi,2,Γi,3,Γi,4} ={Ai,Ai',Bi,Bi'}={Ai,Ai-N,Bi,Bi-N} 並直列変換器12eの出力はBPSK変調器13でBP
SK変調され、高周波増幅器等(図示せず)で電力増幅
された後に送信される。送信された電波は受信機で受信
され、高周波増幅器等(図示せず)で電力増幅された
後、復調器30に入力される。
【0061】次に、復調器30の動作について説明す
る。なお、ここでの説明は、ビタビ復号における状態k
から状態mへの遷移についてのみであるが、他の状態遷
移についても動作は同様である。図2より、復調部30
に入力された受信信号riは乗算器42に入力されて、
位相補正メモリ41に記憶された、各状態毎に異なる位
相補正量φi kで位相補正される。すなわち、乗算器の出
力をri kとすると、 ri k=ri×exp(−jφi k) なる関係が成立する。この位相補正は従来の技術で述べ
た位相補正機能を持つビタビ復号器の位相補正動作と同
一の機能であり、状態毎の同期検波に相当する。
【0062】乗算器42から出力された、位相補正され
た受信信号ri kは、直並列変換器51に入力される。直
並列変換器51は受信信号ri kを、4分の1のデータレ
ートを持つ4つの並列な受信信号系列に変換して出力す
る。
【0063】直並列変換器51における変換の様子を、
図を用いて説明する。図4は直並列変換器51の入力受
信信号系列{ri k}と、直並列変換器51の出力のう
ち、送信側で遅延を与えられていない受信信号系列{a
i k}及び{bi k}と、送信側で遅延器12c,12dに
よってNビットのデータ期間と等しい遅延Tを与えられ
た受信信号系列{ai k'}及び{bi k'}の時間変化を示
した図である。
【0064】図4に示すように、{ri k}と{ai k},
{ai k'},{bi k},{bi k'}の関係は次式のように
書き表せる。 ri k ={ri , 1 k,ri,2 k,ri,3 k,ri,4 k} ={ai k, ai k', bi k, bi k'}
【0065】また雑音による誤りを無視すると、
{ai k'}及び{bi k'}はそれぞれ{ai k}及び
{bi k}に対して送信時にNビットのデータ期間と等し
いTの遅延を与えられているので、時間Tあたりのビッ
ト数Nを用いて{ai k}と{ai k'}及び{bi k}と
{bi k'}の関係を次のように書き表せる。 ai k'=ai-N ki k'=bi-N k
【0066】このことから、{ri k}は、{ai k},
{bi k}を用いて以下のように書き表すことができる。 ri k ={ai k, ai k', bi k, bi k'} ={ai k,ai-N k,bi k,bi-N k
【0067】直並列変換器51の出力である分離された
4つの受信信号系列{ai k},{a i k'},{bi k},
{bi k'}のうち、送信側でNビットに相当する時間遅
延Tを与えられた系列{ai k'},{bi k'}は、合成回
路54,55と位相誤差計算回路64に、また送信側で
Nビットに相当する時間遅延Tを与えられていない系列
{ai k},{bi k}は、シフトレジスタ52,53に入
力される。
【0068】シフトレジスタ52,53では、入力受信
信号系列{ai k},{bi k}にNビット期間と等しい時
間Tの遅延が与えられる。従って、一対のシフトレジス
タ52,53からは、それぞれNビットだけ過去の受信
信号が出力される。すなわち、一方のシフトレジスタ5
2からは{ai-N k}が、また、他方のシフトレジスタ5
3からは{bi-N k}が出力される。
【0069】このように、合成回路54の入力である2
つの受信信号系列において、送受信機合わせたトータル
の遅延量は共にTとなり、入力は共に{ai-N k}となっ
て一致する。また、合成回路55の入力である2つの受
信信号系列において、送受信機合わせたトータルの遅延
量も共にTとなり、入力は共に{bi-N k}となって一致
する。合成回路54,55では受信信号を等利得合成し
て、枝メトリック計算回路61に出力する。
【0070】次に、合成回路54,55の動作を、図を
用いて説明する。図5は、等利得合成を行なう場合の合
成回路54の構成を示すブロック図である。なお、合成
回路55も合成回路54と同様の構成とする。図5に示
すように、合成回路54は、等利得合成を行なうベクト
ル加算器54aを備えている。そして、合成回路54に
入力された{ai -N k}と{ai k'}は、ベクトル加算器
54aに入力され、等利得で加算されて合成回路54か
ら出力される。このとき、合成回路54の出力をαi k
合成回路55の出力をβi kとすると、 αi k=ai -N k+ai k' βi k=bi -N k+bi k' となる。
【0071】合成回路54,55から出力された、合成
された受信信号は、枝メトリック計算回路61に入力さ
れて枝メトリックBmi,i+1 k mが求められる。ai k
対するレプリカ信号をrai kとし、bi kに対するレプリ
カ信号をrbi kとすると、枝メトリックBmi,i+1 k m
は、以下の式により求められる。 Bmi,i+1 k m=|αi k―rai k2+|βi k―rbi k
2
【0072】枝メトリック計算回路61から出力される
枝メトリックBmi,i+1 k mは、加算器63に入力され
て、パスメトリックメモリ62から出力される、状態k
におけるパスメトリックPmi kと加算される。加算器6
2からは状態kから状態mへの遷移に対応するメトリッ
クMi,i+1 k mが出力され、比較回路32と選択回路3
3とに並列に入力される。すなわち、メトリックM
i,i+1 k mは次の式により表される。 Mi,i+1 k m=Pmi k+Bmi,i+1 k m
【0073】比較回路32では、状態kから状態mへの
遷移に対応するメトリックMi,i+1 k mと、他の状態遷
移に対応するメトリックを比較し、メトリックの大きな
パス、すなわち、より確からしいパスを表す信号を選択
回路33に出力する。ここで、もし状態kから状態mへ
の遷移に対応するメトリックMi,i+1 k mが、他の遷移
に対応するメトリックよりも大きな場合、比較回路32
は0を選択回路33に出力し、その逆であれば1を出力
するものとする。以下、状態kから状態mへの遷移に対
応するメトリックMi,i+1 k mが他の遷移に対応するメ
トリックよりも大きい、すなわち、比較回路32から選
択回路33に0が出力されると仮定して説明する。
【0074】シフトレジスタ52,53の出力
{ai-N k},{bi-N k}ならびに直並列変換器51の出
力のうち、シフトレジスタ52,53に入力されなかっ
た出力{ai k'},{bi k'}は、合成回路54,55に
入力されると共に位相誤差計算回路64にも入力され
る。位相誤差計算回路64では、{ai-N k},
{ai k'}及び{bi-N k},{bi k'}とレプリカ信号の
位相を比較し、位相誤差を求める。レプリカ信号は状態
kから状態mへの遷移に対する理想的な受信信号である
から、受信信号系列{ai-N k},{ai k'}及び{bi-N
k},{bi k'}との位相を比較することにより、同期検
波回路と同様に位相誤差を求めることができる。
【0075】位相誤差計算回路64における位相誤差の
求め方を具体的に説明する。図6は信号空間を示す図で
あり、状態kから状態mへの遷移におけるレプリカ信号
はrai k及びrbi kである。なお搬送波ベクトルはra
i kと同一方向とする。すなわち、rai kの符号は0であ
り、rbi kの符号は1であるとする。受信信号ai k及び
i k'に対する理想的な受信信号がレプリカ信号rai k
であるから、ai-N kとrai kとの位相差θai k、ai k'
とrai kとの位相差θai k'、bi-N kとrbi kとの位相
差θbi kおよびbi k'とrbi kとの位相差θbi k'を用い
て、位相誤差θi kを次のように表せる。 θi k=θai k+θai k'+θbi k+θbi k'
【0076】位相誤差計算回路64で求められた位相誤
差θi kは、乗算器65に入力されて係数αが乗算され、
乗算結果は加算器66に入力されて、位相補正メモリ4
1から出力される位相補正量φi kに加算される。加算器
66からは、状態kから状態mへの遷移における位相補
正量の候補φi, i+1 k mが出力される。候補φi,i+1 k m
は次の式により表される。 φi,i+1 k m=φi k+αθi k
【0077】本実施の形態1は、上記のように比較回路
32においてパスメトリックを比較した結果、状態kか
ら状態mへのパスメトリックが他のパスにおけるパスメ
トリックよりも大きい、すなわち、状態kから状態mへ
の状態遷移が、他の状態遷移よりも確からしいと仮定し
ているので、次の状態mにおける位相補正量φi+1 mはφ
i,i+1 k mで更新される。すなわち、位相補正量φi+1 m
=φi,i+1 k mとなる。
【0078】選択回路33は比較回路32の出力によ
り、入力のパスメトリック、位相補正量およびシフトレ
ジスタを選択して、次の時間の状態mにおける値に更新
する。上記のように比較回路32から0が出力される
と、選択回路33は状態kから状態mへの遷移に対応す
るメトリックMi,i+1 k mを選択し、状態mのパスメト
リックメモリに入力する。また、状態kから状態mへの
遷移に対応する位相補正量φi,i+1 k mを選択し、状態
mの位相補正メモリに入力する。さらに、状態kにおけ
るシフトレジスタの値を、状態mにおけるシフトレジス
タに入力する。
【0079】本復調器30において、全ての状態につい
て上記のような更新を行なう。そして、全ての受信信号
を受信し終わった後に、最も確からしい状態と、最も確
からしい状態から過去にさかのぼる最も確からしいパス
を選択する。さらに、最も確からしいパスに沿って得ら
れた復号器入力である、最も確からしい状態におけるパ
スメモリの内容を、復号結果として出力する。そして、
復調器30から出力された信号は、音声復号器等(図示
せず)により復号され、音声、映像等のデータとして出
力される。
【0080】このように、本実施の形態1は、時間ダイ
バーシチシステムに必要である直並列変換器51とシフ
トレジスタ52,53を、ビタビ復号器の各状態毎に具
備する構成としている。これによって、各状態毎に位相
補正後の受信信号タイミングを揃えて合成を行なうこと
が可能となる。さらに、従来例の同期検波機能を有する
ビタビ復号器と同様に、位相補正量をより確からしいパ
スに沿って更新することに加え、シフトレジスタの中身
も同様に更新することで、ビタビ復号の最尤パスに沿っ
た同期検波と時間ダイバーシチを同時に実現することが
可能となる。これらによって、従来例では不可能であっ
たビタビ復号の状態毎に同期検波を行なう方式の時間ダ
イバーシチシステムへの適用が可能となり、良好な特性
を実現できる。
【0081】実施の形態2.次に、実施の形態2に係る
復調器について説明する。図7は、実施の形態2の復調
器に内蔵された合成回路70を示すブロック図である。
なお、この実施の形態2の復調器が図2に示す復調器3
0と異なるのは、合成回路54と合成回路55の代わり
に、合成回路70が各々設けられている点であり、その
他の構成については、復調器30と同一又は同等であ
る。
【0082】図7に示すように、合成回路70は、シフ
トレジスタ52から出力されたデータ列{ai-N k}の絶
対値を検出する絶対値検出器71と、絶対値検出器71
から出力された絶対値|ai-N k|とデータ列{ai-N k}と
を乗算して、データ列に重み付けをする乗算器72と、
直並列変換器51から出力されたデータ列{ai k’}の
絶対値を検出する絶対値検出器73とを備えている。ま
た、合成回路70は、絶対値検出器73から出力された
絶対値|ai k’|とデータ列{ai k’}とを乗算して、重
み付けをする乗算器74と、乗算器72の乗算結果と乗
算器74の乗算結果とをベクトル加算するベクトル加算
器75とを備えている。
【0083】次に、合成回路70の動作について説明す
る。上述した実施の形態1では、合成回路54,55は
等利得合成を行なう構成としたが、これは必ずしも等利
得合成である必要はなく、例えば最大比合成でもよい。
そこで、合成回路70では、最大比合成を行なってい
る。まず、合成回路70に入力されたデータ列
{ai-N k},{ai k’}は、それぞれ絶対値検出器7
1,73に入力されて絶対値|ai-N k|,|ai k’|が検出
される。検出された絶対値|ai-N k|,|ai k’|は、それ
ぞれ乗算器72,74でデータ列{ai-N k},
{ai k’}に乗算され、SN比に応じた重み付けがされ
た後に、ベクトル加算器75に入力され、加算されて枝
メトリック計算回路61に入力される。
【0084】重み付けされて加算される様子を図8に示
す。図8において、|ai-N k|=2,|ai k’|=1とする
と、ベクトル加算器75の入力のうちデータ列
{ai k’}が1倍であるのに対して、データ列
{ai-N k}は太線で示したように2倍される。すなわ
ち、振幅が大きい信号は信頼度が高いので重みを加え、
振幅が小さな信号は信頼度が低いので重みを軽んじてお
り、この重み付けによりダイバーシチ効果を高めること
が可能となる。データ列{ai-N k},{ai k’}は重み
付けをされてからベクトル加算器75で加算されて加算
出力が得られる。
【0085】以上のように、合成回路70を最大比合成
とすることで、等利得合成に比べて大きなダイバーシチ
効果が得られる。
【0086】実施の形態3.次に、実施の形態3に係る
復調器について説明する。図9は、実施の形態3の復調
器に内蔵された合成回路80を示すブロック図である。
なお、この実施の形態3の復調器が図2に示す復調器3
0と異なるのは、合成回路54と合成回路55の代わり
に、合成回路80が各々設けられている点であり、その
他の構成については、復調器30と同一又は同等であ
る。
【0087】図9に示すように、合成回路80は、シフ
トレジスタ52から出力されたデータ列{ai-N k}の受
信レベルを検出するレベル検出器81と、直並列変換器
51から出力されたデータ列{ai k’}の受信レベルを
検出するレベル検出器82と、レベル検出器81,82
から各々出力された信号レベルを比較する比較回路83
と、比較回路83の比較結果に基づいて、データ列{a
i-N k}とデータ列{a i k’}とのいずれか一方を選択す
る選択回路(データ列選択器)84とを備えている。
【0088】次に、合成回路80の動作について説明す
る。まず、合成回路80に入力されたデータ列
{ai-N k},{ai k’}は、選択回路84に入力される
と共に、それぞれレベル検出器81,82に入力されて
信号のレベルが検出される。レベル検出器81,82
は、それぞれ検出した信号レベルを比較回路83に出力
する。比較回路83では、入力されたデータ列
{ai-N k},{ai k’}の信号レベルを比較して、受信
レベルが大きい方を示す信号を選択回路84に出力す
る。すなわち、データ列{ai-N k}が大きければ0を、
データ列{ai k’}が大きければ1を選択回路84に出
力する。
【0089】選択回路84は、比較回路83から入力さ
れる信号に応じて、データ列{ai- N k},{ai k’}の
どちらか一方を出力する。すなわち、比較回路83から
0が入力されればデータ列{ai-N k}を、反対に1が入
力されればデータ列{ai k’}を、合成出力として枝メ
トリック計算回路61に出力する。このように、受信レ
ベルが大きい方のデータ列を常に出力することで、選択
合成を行なうことができる。また、選択合成に必要なレ
ベル検出器81,82、比較回路83、選択回路84
は、ベクトル加算器54aと比較して小さな回路規模で
実現可能である。
【0090】以上のように合成回路80を選択合成とす
ることで、等利得合成に比べて簡単な回路構成とするこ
とができる。
【0091】実施の形態4.次に、実施の形態4に係る
通信システムについて説明する。図10は、送信機に内
蔵された畳込み符号器(第2の畳込み手段)90、第2
の多重化手段91およびBPSK変調器(変調手段)1
3と、受信機に内蔵された位相補正手段40、第2のダ
イバーシチ合成手段92およびビタビ復号手段60とを
示すブロック図である。なお、この実施の形態4の通信
システムが図1に示す通信システム1と異なるのは、畳
込み符号器11、多重化手段12およびダイバーシチ合
成手段50の代わりに、畳込み符号器90、第2の多重
化手段91および第2のダイバーシチ合成手段92が設
けられている点であり、その他の構成については、通信
システム1と同一又は同等である。
【0092】図10に示すように、第2の多重化手段9
1は、畳込み符号器90から出力された4本のデータ列
を各々2つに分岐する分岐部91a〜91dと、分岐部
91a〜91dで分岐したデータ列のうち2,4,6,
8本目のデータ列を遅延させる遅延部91e〜91h
と、遅延部91e〜91hから出力されたデータ列およ
び91a〜91dで分岐したデータ列のうち1,3,
5,7本目のデータ列を多重化して、BPSK変調器1
3に出力する並直列変換器91iとを備えている。
【0093】また、第2のダイバーシチ合成手段92
は、位相補正手段40から出力された多重データ列を8
本のデータ列に分離して並列に出力する直並列変換器9
2aと、直並列変換器92aから出力された8本のデー
タ列のうち1,3,5,7本目のデータ列を遅延させる
シフトレジスタ92b〜92eと、シフトレジスタ92
bから出力されたデータ列と直並列変換器92aから出
力された2本目のデータ列とを合成してビタビ復号手段
60に出力する合成回路92fとを備えている。
【0094】さらに、第2のダイバーシチ合成手段92
は、シフトレジスタ92cから出力されたデータ列と直
並列変換器92aから出力された4本目のデータ列とを
合成してビタビ復号手段60に出力する合成回路92g
と、シフトレジスタ92dから出力されたデータ列と直
並列変換器92aから出力された6本目のデータ列とを
合成してビタビ復号手段60に出力する合成回路92h
と、シフトレジスタ92eから出力されたデータ列と直
並列変換器92aから出力された8本目のデータ列とを
合成してビタビ復号手段60に出力する合成回路92i
とを備えている。
【0095】図1に示す実施の形態1では、畳込み符号
器11の符号化率Rを1/2としたが、これは必ずしも
1/2である必要はない。例えば、符号化率を高めるた
めに畳込み符号化ビットの一部を周期的に消去すること
によって得られるビタビ復号用パンクチャド符号を行な
って、Rを3/4にしてもよい。パンクチャド符号化す
れば符号化率を高めることができるため、伝送効率を向
上させることができる。そこで、図10に示す実施の形
態4では、畳込み符号器90の符号化率Rを1/4とし
ている。その結果、符号化率Rを1/2とした場合に比
べて、誤り訂正能力を向上させることができる。
【0096】また、畳込み符号器90から出力された4
本のデータ列は、第2の多重化手段91の分岐部91a
〜91dで8本のデータ列に分岐されて、並直列変換器
91iに入力される。並直列変換器91iでは、これら
のデータ列が1本の多重化データ列に多重化されて、B
PSK変調器13に出力される。従って、並直列変換器
91iの出力は、入力データ列の8倍のデータレートと
なる。また、直並列変換器92aでは、1本の多重化デ
ータ列を8本のデータ列に分離させる。従って、直並列
変換器92aの出力のデータレートは入力データ列の1
/8のデータレートとなる。
【0097】実施の形態5.次に、実施の形態5に係る
通信システムについて説明する。図11は、送信機に内
蔵された畳込み符号器11、第3の多重化手段93およ
びBPSK変調器13と、受信機に内蔵された位相補正
手段40、第3のダイバーシチ合成手段94およびビタ
ビ復号手段60とを示すブロック図である。なお、この
実施の形態5の通信システムが図1に示す通信システム
1と異なるのは、多重化手段12およびダイバーシチ合
成手段50の代わりに、第3の多重化手段93および第
3のダイバーシチ合成手段94が設けられている点であ
り、その他の構成については、通信システム1と同一又
は同等である。
【0098】図11に示すように、第3の多重化手段9
3は、畳込み符号器11から出力された2本のデータ列
を各々2つに分岐する分岐部93a,93bと、分岐部
93a,93bで分岐した4本のデータ列のうち2本目
から4本目のデータ列を、順番にT,2T,3T(Tは
所定時間)の時間だけ遅延させる遅延部93c〜93e
と、分岐部93aで分岐した1本目のデータ列と遅延部
93c〜93eから出力された3本のデータ列とを順番
を変えずに多重化して、BPSK変調器13に出力する
並直列変換器93fとを備えている。
【0099】また、第3のダイバーシチ合成手段94
は、位相補正手段40から出力された多重データ列を4
本のデータ列に分離して並列に出力する直並列変換器9
4aと、直並列変換器94aから出力された4本のデー
タ列のうち1本目から3本目のデータ列を、順番に3
T,2T,T(Tは所定時間)の時間だけ遅延させるシ
フトレジスタ94b〜94dと、シフトレジスタ94
b,94cから出力されたデータ列を合成してビタビ復
号手段60に出力する合成回路94eと、シフトレジス
タ94dから出力されたデータ列と直並列変換器94a
から出力された4本目のデータ列とを合成してビタビ復
号手段60に出力する合成回路94fとを備えている。
【0100】図1に示す実施の形態1では、送信機10
および受信機20の回路内で与える遅延時間をNビット
のデータ期間に等しい時間Tとしたが、これは必ずしも
Tである必要はなく、例えば、4本のデータ列に対して
0,T,2T,3Tの遅延時間を第3の多重化手段93
で与え、第3のダイバーシチ合成手段94で与える遅延
時間を3T,2T,T,0として、データのタイミング
を合わせてもよい。このように、データ列ごとに異なる
遅延時間を与えることによって、時間ダイバーシチによ
るダイバーシチ効果を高めることができる。
【0101】実施の形態6.次に、実施の形態6に係る
通信システムについて説明する。図12は、送信機に内
蔵された畳込み符号器11、第4の多重化手段95およ
びBPSK変調器13と、受信機に内蔵された位相補正
手段40、第4のダイバーシチ合成手段96およびビタ
ビ復号手段60とを示すブロック図である。なお、この
実施の形態6の通信システムが図1に示す通信システム
1と異なるのは、多重化手段12およびダイバーシチ合
成手段50の代わりに、第4の多重化手段95および第
4のダイバーシチ合成手段96が設けられている点であ
り、その他の構成については、通信システム1と同一又
は同等である。
【0102】図12に示すように、第4の多重化手段9
5は、畳込み符号器11から出力された2本のデータ列
を各々2つに分岐する分岐部95a,95bと、分岐部
95a,95bで分岐した4本のデータ列のうち2本目
から4本目のデータ列を、順番に2T,T,3T(Tは
所定時間)の時間だけ遅延させる遅延部95c〜95e
と、分岐部95aで分岐した1本目のデータ列と遅延部
95c〜95eから出力された3本のデータ列とを、2
本目と3本目との順番を入れ替えて多重化して、BPS
K変調器13に出力する並直列変換器95fとを備えて
いる。
【0103】また、第4のダイバーシチ合成手段96
は、位相補正手段40から出力された多重データ列を4
本のデータ列に分離して並列に出力する直並列変換器9
6aと、直並列変換器96aから出力された4本のデー
タ列のうち1本目から3本目のデータ列を、順番に3
T,2T,T(Tは所定時間)の時間だけ遅延させるシ
フトレジスタ96b〜96dと、シフトレジスタ96
b,96dから出力されたデータ列を合成してビタビ復
号手段60に出力する合成回路96eと、シフトレジス
タ94cから出力されたデータ列と直並列変換器94a
から出力された4本目のデータ列とを合成してビタビ復
号手段60に出力する合成回路96fとを備えている。
【0104】図1に示す実施の形態1では、送信機10
および受信機20の回路内で与える遅延時間をNビット
のデータ期間に等しい時間Tとしたが、これは必ずしも
Tである必要はなく、例えば、4本のデータ列に対して
0,2T,T,3Tの遅延時間を第4の多重化手段95
で与え、第4のダイバーシチ合成手段96で与える遅延
時間を3T,T,2T,0として、データのタイミング
を合わせてもよい。この場合、4本のデータ列のうち2
本目と3本目を入れ替えているので、同一のデータ列間
の遅延量はそれぞれ2Tとなり、フェージング等の影響
による受信信号レベルの変動が緩慢な場合は、遅延量が
Tの場合と比べて時間ダイバーシチによる改善効果が大
きい。
【0105】実施の形態7.次に、実施の形態7に係る
通信システムを説明する。図13は、実施の形態7の通
信システム100を示すブロック図である。この実施の
形態7が図1に示す実施の形態1と異なるのは、BPS
K変調器13から出力される変調信号をスペクトル拡散
して送信信号とする拡散回路(スペクトル拡散手段)1
10を送信機10が備えている点と、受信信号をスペク
トル逆拡散して復調器30に与える逆拡散回路(スペク
トル逆拡散手段)120を受信機20が備えている点で
ある。その他の構成については実施の形態1と同一又は
同等である。なお、実施の形態1と同一又は同等な構成
部分については同一符号を付し、その説明は省略する。
【0106】次に、動作について説明する。実施の形態
1と同様に、音声、映像等のデータは音声符号器等によ
りディジタル信号に変換され、送信すべきデータ列とな
る。送信すべきデータ列は符号化率R=1/2の畳込み
符号器11で畳込み符号化される。畳込み符号器11の
出力である2本のデータ列は、さらにそれぞれ2つに分
けられ、一方のデータ列はそのまま並直列変換器12e
に入力される。
【0107】また、他方のデータ列は遅延時間がNビッ
トのデータ期間Tと等しい遅延器12c,12dで時間
Tの遅延を与えられた後に並直列変換器12eに入力さ
れる。並直列変換器12eは4本の並列な入力データ列
を、入力データ列の4倍のデータレートの、直列のデー
タ列に変換して出力する。並直列変換器12eの出力は
BPSK変調器13でBPSK変調され、拡散回路11
0に入力されてスペクトル拡散が行なわれる。
【0108】図14に示すように、拡散回路110は、
PN系列を発生させるPN系列発生器111と、入力さ
れたBPSK変調信号とPN系列とを乗算する乗算器1
12とを備えている。そして、拡散回路110に入力さ
れたBPSK変調信号は、乗算器112に入力される。
乗算器112では、PN系列発生器111から出力され
る変調データレートよりも高いレートのPN系列と、B
PSK変調信号とが掛け合わされ、スペクトル拡散信号
が生成される。
【0109】図15は、BPSK変調信号、PN系列お
よびスペクトル拡散信号の信号波形とスペクトル形状と
を示した図である。(a)に示す狭帯域スペクトルを持
つBPSK変調信号は、(b)に示す変調データレート
よりも高いレートのPN系列と掛けあわされて、(c)
に示すスペクトル拡散信号に変換される。図15に示す
ように、スペクトル拡散信号はBPSK変調信号と比べ
て広帯域の信号となる。
【0110】拡散回路110から出力されたスペクトル
拡散信号は、高周波増幅器等(図示せず)で電力増幅さ
れた後に送信される。送信された信号は、受信機20で
受信され、高周波増幅器等(図示せず)で電力増幅され
た後に逆拡散回路120へ入力されて、スペクトルの逆
拡散が行なわれる。
【0111】図16に示すように、逆拡散回路120
は、PN系列を発生させるPN系列発生器121と、入
力された受信拡散信号とPN系列とを乗算する乗算器1
22と、PN系列発生器121から出力されるPN系列
が送信機10のPN系列と同期するように制御する時間
弁別回路123とを備えている。そして、逆拡散回路1
20に入力された受信拡散信号は、時間弁別回路123
に入力され、PN系列発生器121から出力されるPN
系列が送信機のPN系列と同期するようにPN系列発生
器121を制御する。また、受信拡散信号は乗算器12
2に入力され、PN系列発生器121から出力されたP
N系列と受信拡散信号とが掛け合わされて、BPSK変
調信号が出力される。
【0112】図17は、受信信号、送信機10と同期し
たPN系列およびBPSK変調信号の信号波形とスペク
トル形状とを示した図である。図17において、(a)
に示す受信信号は、広帯域の希望波以外に狭帯域の他局
からの妨害波が混入しているものと仮定する。この受信
信号に、(b)のような送信機と同期したPN系列を掛
けあわせることで相関受信を行ない、(c)に示す狭帯
域スペクトルを持つBPSK変調信号を得ることができ
る。
【0113】このとき、他局からの妨害波は送信側で拡
散されていないために相関受信されず、スペクトル拡散
されて(c)に示すように低レベルの信号に変換され
る。すなわち、送信側でスペクトル拡散を行ない、受信
側で逆拡散を行なうスペクトル拡散システムとすること
で、他局からの妨害による影響を軽減でき、秘匿性の高
い通信を実現できる。
【0114】逆拡散回路120から出力されたBPSK
変調信号は、復調器30に入力されて、各状態毎に位相
補正され、位相補正された出力はシフトレジスタでタイ
ミングを揃えて合成される。合成出力はビタビ復号さ
れ、最尤復号結果が復調器30から出力される。復調器
30の出力は音声復号器等により復号され、音声、映像
等のデータとして出力される。
【0115】以上の動作において、各状態毎に位相補正
後の受信信号タイミングを揃えて合成を行ない、従来例
の同期検波機能を有するビタビ復号器と同様に、位相補
正量をより確からしいパスに沿って更新することに加
え、シフトレジスタの中身も同様に更新することで、ビ
タビ復号の最尤パスに沿った同期検波と時間ダイバーシ
チを同時に実現することが可能となる。
【0116】その結果、従来例では不可能であったビタ
ビ復号の状態毎に同期検波を行なう方式の時間ダイバー
シチシステムへの適用が可能となり、良好な特性を実現
できる。さらに、送信時及び受信時に、それぞれスペク
トルの拡散及び逆拡散を行ない、スペクトル拡散通信シ
ステムとすることで、干渉や妨害に強く、また秘匿性に
優れた通信システムを提供することが可能となる。
【0117】なお、上記実施の形態7では、送信機10
でBPSK変調を行なった後にスペクトル拡散を行な
い、受信機20で逆拡散を行なった後に同期検波を行な
う構成としたが、これは必ずしもこの順番である必要は
なく、スペクトル拡散を行なった後にBPSK変調を行
ない、同期検波を行なった後に逆拡散を行なう構成とし
てもよい。
【0118】
【発明の効果】本発明に係る復調器および通信システム
は、以上のように構成されているため、次のような効果
を得ることができる。すなわち、ビタビ復号器の状態毎
に時間ダイバーシチのためのシフトレジスタと同期検波
のためのメモリを内包することにより、同期検波の後で
ダイバーシチ合成を行なうことを可能とし、フェージン
グによる位相変動がある条件下でも良好な特性を実現で
きる。
【0119】また、復号器における合成回路を最大比合
成とすることで、大きなダイバーシチ効果を得ることが
できる。さらに、復号器における合成回路を選択合成と
することで、小さな回路構成を実現することができる。
さらに、畳込み符号としてパンクチャド符号を採用して
符号化率を上げることによって、伝送効率を向上させる
ことができる。また、符号化率を下げることによって、
誤り訂正能力を向上させることができる。
【0120】さらに、時間ダイバーシチのために送受信
機で与える遅延時間を、分離した系列間で異なる量とす
ることによって、時間ダイバーシチのダイバーシチ効果
を向上させることができる。さらに、時間ダイバーシチ
のために送受信機で与える遅延時間を、同一系列間で最
大とすることによって、変動が緩慢なフェージングに対
する特性改善効果を大きくすることができる。
【0121】さらに、変調信号をスペクトル拡散し、受
信信号を復調前に逆拡散するスペクトル拡散通信システ
ムとすることによって、耐妨害性能を向上し、秘匿性を
高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係る通信システムの構成を示す
ブロック図である。
【図2】復調器の構成を示すブロック図である。
【図3】時間Tの遅延を与えたデータ列と、並直列変換
器の出力との時間変化を示した図である。
【図4】送信側で遅延を与えられていない受信信号系列
と、送信側で遅延Tを与えられた受信信号系列との時間
変化を示した図である。
【図5】等利得合成を行なう合成回路の構成を示すブロ
ック図である。
【図6】位相誤差計算回路における位相誤差を示す信号
空間図である。
【図7】最大比合成を行なう合成回路の構成を示すブロ
ック図である。
【図8】ベクトル加算器による重み付け加算を示す図で
ある。
【図9】選択合成を行なう合成回路の構成を示すブロッ
ク図である。
【図10】実施の形態4に係る通信システムを示すブロ
ック図である。
【図11】実施の形態5に係る通信システムを示すブロ
ック図である。
【図12】実施の形態6に係る通信システムを示すブロ
ック図である。
【図13】実施の形態7に係る通信システムを示すブロ
ック図である。
【図14】拡散回路の構成を示すブロック図である。
【図15】BPSK変調信号、PN系列およびスペクト
ル拡散信号の信号波形とスペクトル形状とを示す図であ
る。
【図16】逆拡散回路の構成を示すブロック図である。
【図17】受信信号、PN系列およびBPSK変調信号
の信号波形とスペクトル形状とを示す図である。
【図18】従来技術に係る復号器を内蔵した受信機を示
すブロック図である。
【図19】(a)(b)は、同期検波回路で行なわれる
符号の判定を示す図である。
【図20】同期検波回路の構成を示すブロック図であ
る。
【図21】搬送波再生回路の構成を示すブロック図であ
る。
【図22】(a)〜(d)は、受信信号の分布を示す信
号空間図である。
【図23】ビタビ復号器の構成を示すブロック図であ
る。
【図24】同期検波機能を有するビタビ復号器を内蔵し
た受信機を示すブロック図である。
【図25】同期検波機能を有するビタビ復号器における
状態kから状態mへの遷移を示すブロック図である。
【図26】時間ダイバーシチシステムの構成を示すブロ
ック図である。
【図27】同期検波回路に入力される前の受信信号の信
号空間を示す図である。
【符号の説明】
1…通信システム、10…送信機、11…畳込み符号器
(畳込み手段)、12…多重化手段、13…BPSK変
調器(変調手段)、20…受信機、30…復調器、40
…位相補正手段、41…位相補正メモリ、42…乗算器
(乗算部)、50…ダイバーシチ合成手段、51…直並
列変換器(分離部)、52,53…シフトレジスタ(遅
延部)、54,55…合成回路(合成部)、60…ビタ
ビ復号手段、71…絶対値検出器、75…ベクトル加算
器、81,82…レベル検出器、84…選択回路(デー
タ列選択器)、90…畳込み符号器(第2の畳込み手
段)、91…第2の多重化手段、92…第2のダイバー
シチ合成手段、93…第3の多重化手段、94…第3の
ダイバーシチ合成手段、95…第4の多重化手段、96
…第4のダイバーシチ合成手段、110…拡散回路(ス
ペクトル拡散手段)、120…逆拡散回路(スペクトル
逆拡散手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J065 AA01 AB01 AC02 AD10 AF02 AH06 AH09 AH14 AH15 AH18 5K004 AA05 FA03 FA21 FD05 FJ13 5K059 CC07 DD33 DD35 DD39 EE01 EE02 EE03

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一内容を有する複数のデータ列を相互
    に時間差を設けて多重化した多重化データ列を復調する
    復調器において、 前記多重化データ列の位相を補正する位相補正手段と、 前記位相補正手段から出力された多重化データ列を複数
    のデータ列に分離させると共に、これらのデータ列の時
    間差を戻して合成するダイバーシチ合成手段と、 前記ダイバーシチ合成手段から出力された合成信号をビ
    タビ復号するビタビ復号手段とを備えることを特徴とす
    る復調器。
  2. 【請求項2】 前記位相補正手段は、 位相補正量データを保持する位相補正メモリと、 前記位相補正メモリから読み出した前記位相補正量デー
    タと前記多重化データ列とを乗算する乗算部とを備える
    ことを特徴とする請求項1記載の復調器。
  3. 【請求項3】 前記ダイバーシチ合成手段は、 前記多重化データ列を分離し、複数のデータ列を出力す
    る分離部と、 前記分離部から出力された前記複数のデータ列のうち、
    少なくとも一のデータ列を前記時間差に対応した時間だ
    け遅延させる遅延部と、 前記遅延部により遅延されたデータ列と前記遅延部によ
    り遅延されずに前記分離部から出力されたデータ列とを
    合成する合成部とを備えることを特徴とする請求項1記
    載の復調器。
  4. 【請求項4】 前記合成部は、入力されたデータ列の絶
    対値を検出する絶対値検出器と、前記絶対値検出器で検
    出された絶対値に基づいて、データ列に重み付けした後
    に合成するベクトル加算器とを備えることを特徴とする
    請求項3記載の復調器。
  5. 【請求項5】 前記合成部は、入力されたデータ列の受
    信レベルを検出するレベル検出器と、前記レベル検出器
    で検出された受信レベルに基づいて、前記遅延部により
    遅延されたデータ列と前記遅延部により遅延されずに前
    記分離部から出力されたデータ列とのいずれか一方を選
    択するデータ列選択器とを備えることを特徴とする請求
    項3記載の復調器。
  6. 【請求項6】 入力された信号を変調して送信する送信
    機と、前記送信機が送信した信号を受信してこの受信信
    号を復調する受信機とを備える通信システムにおいて、 前記送信機は、 入力された信号を畳込み符号化してデータ列を出力する
    畳込み手段と、 前記畳込み手段から出力されたデータ列を分岐して、互
    いに時間差を設けて多重化する多重化手段と、 前記多重化手段で生成された多重化データ列を変調して
    送信信号とする変調手段とを備え、 前記受信機は、 前記受信信号の位相を補正する位相補正手段と、 前記位相補正手段から出力された信号を複数のデータ列
    に分離させると共に、これらのデータ列の時間差を戻し
    て合成するダイバーシチ合成手段と、 前記ダイバーシチ合成手段から出力された合成信号をビ
    タビ復号するビタビ復号手段とを備えることを特徴とす
    る通信システム。
  7. 【請求項7】 入力された信号を変調して送信する送信
    機と、前記送信機が送信した信号を受信してこの受信信
    号を復調する受信機とを備える通信システムにおいて、 前記送信機は、 入力された信号を符号化率1/4で畳込み符号化して4
    本のデータ列を出力する第2の畳込み手段と、 前記第2の畳込み手段から出力された各データ列を各々
    2つに分岐し、互いに時間差を設けて多重化する第2の
    多重化手段と、 前記第2の多重化手段で生成された多重化データ列を変
    調して送信信号とする変調手段とを備え、 前記受信機は、 前記受信信号の位相を補正する位相補正手段と、 前記位相補正手段から出力された信号を8本のデータ列
    に分離させると共に、これらのデータ列の時間差を戻し
    て合成する第2のダイバーシチ合成手段と、 前記第2のダイバーシチ合成手段から出力された合成信
    号をビタビ復号するビタビ復号手段とを備えることを特
    徴とする通信システム。
  8. 【請求項8】 入力された信号を変調して送信する送信
    機と、前記送信機が送信した信号を受信してこの受信信
    号を復調する受信機とを備える通信システムにおいて、 前記送信機は、 入力された信号を畳込み符号化して2本のデータ列を出
    力する畳込み手段と、 前記畳込み手段から出力されたデータ列を各々2つに分
    岐して並行な4本のデータ列とし、2本目から4本目の
    データ列を順番にT,2T,3T(Tは所定時間)の時
    間だけ遅延させると共に、これらのデータ列を多重化す
    る第3の多重化手段と、 前記第3の多重化手段で生成された多重化データ列を変
    調して送信信号とする変調手段とを備え、 前記受信機は、 前記受信信号の位相を補正する位相補正手段と、 前記位相補正手段から出力された信号を4本のデータ列
    に分離させると共に、これらのデータ列の時間差を戻し
    て合成する第3のダイバーシチ合成手段と、 前記第3のダイバーシチ合成手段から出力された合成信
    号をビタビ復号するビタビ復号手段とを備えることを特
    徴とする通信システム。
  9. 【請求項9】 入力された信号を変調して送信する送信
    機と、前記送信機が送信した信号を受信してこの受信信
    号を復調する受信機とを備える通信システムにおいて、 前記送信機は、 入力された信号を畳込み符号化して2本のデータ列を出
    力する畳込み手段と、 前記畳込み手段から出力されたデータ列を各々2つに分
    岐して並行な4本のデータ列とし、2本目から4本目の
    データ列を順番に2T,T,3T(Tは所定時間)の時
    間だけ遅延させると共に、これらのデータ列を順序を入
    れ替えて多重化する第4の多重化手段と、 前記第4の多重化手段で生成された多重化データ列を変
    調して送信信号とする変調手段とを備え、 前記受信機は、 前記受信信号の位相を補正する位相補正手段と、 前記位相補正手段から出力された信号を4本のデータ列
    に分離させると共に、これらのデータ列の時間差および
    順番を戻して合成する第4のダイバーシチ合成手段と、 前記第4のダイバーシチ合成手段から出力された合成信
    号をビタビ復号するビタビ復号手段とを備えることを特
    徴とする通信システム。
  10. 【請求項10】 入力された信号を変調して送信する送
    信機と、前記送信機が送信した信号を受信してこの受信
    信号を復調する受信機とを備える通信システムにおい
    て、 前記送信機は、 入力された信号を符号化して複数のデータ列を出力する
    畳込み手段と、 前記畳込み手段から出力された各データ列を分岐し、互
    いに時間差を設けて多重化する多重化手段と、 前記多重化手段で生成された多重化データ列を変調する
    変調手段と、 前記変調手段で変調された変調信号をスペクトル拡散し
    て送信信号とするスペクトル拡散手段とを備え、 前記受信機は、 前記受信信号をスペクトル逆拡散するスペクトル逆拡散
    手段と、 前記スペクトル逆拡散手段から出力された信号の位相を
    補正する位相補正手段と、 前記位相補正手段から出力された信号を複数のデータ列
    に分離させると共に、これらのデータ列の時間差を戻し
    て合成するダイバーシチ合成手段と、 前記ダイバーシチ合成手段から出力された合成信号をビ
    タビ復号するビタビ復号手段とを備えることを特徴とす
    る通信システム。
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