JP2000091952A - スペクトラム拡散通信方法及びスペクトラム拡散通信装置 - Google Patents

スペクトラム拡散通信方法及びスペクトラム拡散通信装置

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JP2000091952A JP25809098A JP25809098A JP2000091952A JP 2000091952 A JP2000091952 A JP 2000091952A JP 25809098 A JP25809098 A JP 25809098A JP 25809098 A JP25809098 A JP 25809098A JP 2000091952 A JP2000091952 A JP 2000091952A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 符号長と帯域拡大率を独立に設定し、かつ相
関値検出特性の劣化を防ぐ。 【解決手段】 UW多重回路2は送信データの各フレー
ムの先頭に固定パターンを多重し、拡散符号発生回路1
7はフレームに同期した拡散符号TP1を発生する。拡
散回路16はUW多重回路2からのデータを拡散符号T
P1によって拡散変調する。相関検出回路19は、拡散
変調された固定パターンを乗算係数として持ち、受信し
たデータ中の拡散変調された固定パターンを相関検出す
る。逆拡散符号発生回路20は、固定パターンが検出さ
れたとき逆拡散符号RP1の先頭符号を出力する。逆拡
散回路18は受信データを逆拡散符号RP1によって逆
拡散変調する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動無線等に適用
して好適なスペクトラム拡散通信方法及びスペクトラム
拡散通信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】無線通信局の増加に伴い、雑音や干渉に
強いスペクトラム拡散通信方式が注目されている。スペ
クトラム拡散通信方式は、PSK、QAM等の通常のデ
ータ変調を施した信号に、更に拡散符号と呼ばれる高速
な符号列で変調をかけてスペクトルの帯域を故意に広げ
る通信方式であり、この拡散符号の符号速度をチップレ
ートfcと呼ぶ。そして、チップレートfcは、拡散対
象の送信データの符号速度、すなわちビットレートfb
に対してBW=fc/fb(BWは整数)の関係を有し
ており、この整数値BWを帯域拡大率と呼ぶ。
【0003】近年、スペクトラム拡散通信を用いた通信
システムにおいて、上述のチップレートfcを可変にす
る技術が提案されている。例えば、特開平8−6562
64号公報では、複数の受信局が同一の拡散符号を使い
ながらも、チップレートfcを可変にすることで、各受
信局では対向する送信局と同じチップレートfcで相関
検出及び逆拡散をすることにより、希望信号のみを抽出
する方法が提案されている。
【0004】図12は特開平8−65264号公報で提
案されたスペクトラム拡散通信装置の受信系の構成を示
すブロック図である。この方式では、対向する送受信局
は、符号種類を拡散符号選択発生器65から選択するこ
とが可能であり、チップレートをクロック選択発生器6
6から選択することが可能である。よって、送受信局間
において使用すべき符号及びチップレートを予め定めて
おけば、たとえ干渉波の符号種類が一致してしまった場
合でも、チップレートが異なれば、通信を行っている対
向局からの信号のみを逆拡散時に抽出することができ
る。
【0005】また、特開平6−276176号公報で
は、基地局におけるリモート局からの信号の受信電界強
度のアンバランスに基づく復調時の信号間干渉を低減し
て遠近問題を解決するため、基地局において電界強度の
高い受信信号を受信した場合には送信側に対して小さい
チップレートfcを与え、電界強度の低い受信信号を受
信した場合には送信側に対して大きいチップレートfc
を与えるようにし、基地局における受信電界強度をでき
るだけ均一にする方法が提案されている。
【0006】図13は特開平6−27616号公報で提
案されたCDMA通信方式のシステム構成を示すブロッ
ク図である。リモート局71,72からの信号は、基地
局73内のスペクトル逆拡散復調部74によって逆拡散
復調され、受信電力検出部75によって受信電力の判定
が行われる。そして、検出された受信電力に基づいて、
チップレート決定部76及びチップレート通知部77に
より、上述したリモート局のチップレート制御が行われ
る。
【0007】チップレートfcを可変にすることによる
効果は以上のとおりであるが、チップレートfcを可変
にすることは帯域拡大率BWを可変にすることを意味
し、帯域拡大率BWを可変にすることにより、以下のよ
うな効果が得られる。 (a)帯域拡大率BWを大きくすることにより、受信側
における逆拡散後の所望波のS/N比を改善することが
できる。 (b)帯域拡大率BWを大きくすれば、帯域が広がり、
帯域が広がった分だけ送信ピークパワーを下げることに
なるので、他局への干渉を抑えることができる。 (c)システム全体の周波数利用効率が最適になるよう
に帯域拡大率BWを設定することができる。
【0008】一方、受信器内の相関器で得られる最大相
関値のS/N比は、拡散符号の符号長(1周期のチップ
数)L[chip]に比例するため、符号長Lを長くす
れば、受信器の相関検出特性を改善することができる。
ここで、図12、図13で説明した従来のスペクトラム
拡散通信方式では、常に1情報ビット内に1周期の拡散
符号が収まるようになっており、次式が成立する。 L=BW=fc/fb ・・・(1) 受信器の相関検出特性を改善し、ノイズ及び干渉に強く
するためには、前述のように、帯域拡大率BWを大きく
する方法と、拡散符号の符号長Lを長くする方法が考え
られる。しかし、従来のスペクトラム拡散通信方式のよ
うに符号長Lと帯域拡大率BWを常に等しくしている
と、これらを独立に可変することができなくなってしま
う。
【0009】特に、拡散符号の符号長Lについては、帯
域拡大率BWを無視して独立に可変することは不可能で
あり、ほとんどの場合、帯域拡大率BWによって制限さ
れる場合が多くなる。その理由は、利用環境を考慮した
システム全体の周波数利用効率の最適化と、送信側で行
われる拡散処理及び後段でA/D変換処理するデバイス
の動作速度の限界と、受信側で行われる逆拡散処理及び
後段でD/A変換処理するデバイスの動作速度の限界の
ために、帯域拡大率BWをある値以上は大きくできない
からである。したがって、従来のスペクトラム拡散通信
方式では、利用環境あるいはデバイスの制約により、帯
域拡大率BWをあまり大きくできない場合、拡散符号の
符号長Lも小さくなり、受信器の相関検出特性が劣化す
る。
【0010】このような問題を解決するためには、1周
期の拡散符号が複数の情報ビットにまたがることを可能
にする必要がある。1周期の拡散符号がNビットの情報
ビットにまたがる場合、次式が成立する。 N=L/BW ・・・(2) このとき問題になるのが、このNビットの値が固定では
無いことである。このNビットの値は情報ビットを形成
するため、常に「1」である等の固定パターンではな
い。このときの相関検出は次式のように行われる。
【0011】
【数1】
【0012】式(3)において、C(j)はj時刻での
相関値、R(j)はj時刻で相関器に入力される受信拡
散信号、pn(k)は逆拡散符号を示す。もし、送受信
の符号タイミングが一致し、且つそのときのN個の拡散
前の情報ビットの値が全て「1」若しくは「−1」の場
合、式(3)はそれぞれ「1」及び「−1」になる。
【0013】しかし、N個の拡散前の情報ビットに
「1」と「−1」がランダムに含まれている場合、この
結果はそのときの「1」と「−1」の割合により変化
し、仮に「1」と「−1」の割合が等しかった場合、こ
の結果は「0」になってしまう。相関器では通常、相関
値のピークを送受信の符号タイミング一致と認識するた
め、このような場合、相関器では符号タイミングの一致
を正しく検出できなくなくなる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来のス
ペクトラム拡散通信方式では、拡散符号の符号長Lと帯
域拡大率BWを独立に可変することができないという問
題点があり、この問題点を解決しようとすると、受信側
の相関器で符号タイミングの一致を正しく検出できなく
なくなるという問題点があった。本発明は、上記課題を
解決するためになされたもので、受信側の相関器で発生
する上述の問題を回避しつつ、利用環境に応じた最適な
周波数利用効率になるように帯域拡大率を設定でき、か
つ周波数利用効率やデバイス動作速度限界を気にせずに
拡散符号の符号長を決定できるスペクトラム拡散通信方
法及びスペクトラム拡散通信装置を提供することを目的
とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明のスペクトラム拡
散通信方法は、請求項1に記載のように、送信データの
各フレームの先頭に固定パターンを多重し、上記フレー
ムに同期したタイミングで拡散符号を発生し、上記固定
パターンを多重した送信データを上記拡散符号により拡
散変調して対向局へ送信し、上記対向局から受信した拡
散変調信号と上記固定パターンと同一の符号系列とを相
関検出し、上記相関検出により上記固定パターンの検出
が判定されると、上記フレームに同期したタイミングで
逆拡散符号を発生し、上記逆拡散符号により上記拡散変
調信号を逆拡散変調するようにしたものである。このよ
うに、本発明では、固定パターンが多重された送信デー
タを拡散符号によって拡散変調する。このとき、拡散符
号の符号長Lと拡散後の帯域拡大率BWを一致させる必
要はなく、独立に設定できる。また、フレーム同期用の
固定パターンの先頭ビットおよび固定パターン直後のデ
ータの先頭ビットには、拡散符号の最初の符号が乗算さ
れる。これに対し、受信側では、受信データ中の拡散変
調された固定パターンを相関検出する。固定パターンが
検出されると、逆拡散符号の生成にリセットがかかり、
次のチップで逆拡散符号の先頭符号を出力する。また、
請求項2に記載のように、上記拡散符号は、符号長と帯
域拡大率がそれぞれ独立に設定されるものである。ま
た、請求項3に記載のように、上記符号長と帯域拡大率
の比が可変できるようにしたものである。また、請求項
4に記載のように、送信データの各フレームの先頭に固
定パターンを多重し、上記フレームに同期したタイミン
グで拡散符号を発生し、上記拡散符号の符号長と帯域拡
大率を所定の値に制御し、上記固定パターンを多重した
送信データを上記拡散符号により拡散変調し、上記拡散
変調と共に上記符号長及び帯域拡大率の制御信号を対向
局へ送信し、上記対向局から受信した拡散変調信号と上
記固定パターンと同一の符号系列とを相関検出し、上記
相関検出により上記固定パターンの検出が判定される
と、上記フレームに同期したタイミングで逆拡散符号を
発生し、受信された上記制御信号に基づき上記逆拡散符
号の符号長と帯域拡大率を制御し、上記逆拡散符号によ
り上記拡散変調信号を逆拡散変調するようにしたもので
ある。また、請求項5に記載のように、上記符号長と帯
域拡大率の制御は、最初に上記帯域拡大率を所定の最適
値、上記符号長を短い値とし、上記対向局の受信特性に
基づき上記符号長を長くするよう制御するようにしたも
のである。また、請求項6に記載のように、上記最適値
は、所要システムパラメータを満足し、かつ周波数利用
効率が最適となる値である。また、請求項7に記載のよ
うに、上記受信特性は、上記制御信号のS/N若しくは
BERが所定の値以下である。また、請求項8に記載の
ように、上記制御信号は、所定周波数のキャリアに上記
拡散変調とは独立の所定の変調方式にて変調されるもの
である。また、請求項9に記載のように、上記所定周波
数のキャリアは、上記拡散変調の送信スペクトラムの横
に配置されるものである。
【0016】また、請求項10に記載のように、上記相
関検出は、上記対向局から受信した拡散変調信号と上記
固定パターンと同一の符号系列の乗算係数を直交する2
チャンネルそれぞれチップ毎に乗算し、チップ毎の乗算
結果を加算し、上記加算の結果から2乗和を計算し、上
記2乗和と所定の値を比較し、1フレーム毎の最大2乗
相関値を判定するものである。また、請求項11に記載
のように、上記相関検出は、さらに、上記最大2乗相関
値の発生間隔とフレーム間隔との一致を検出し、上記一
致が複数回連続した場合に上記固定パターンの受信と判
定するものである。また、請求項12に記載のように、
上記固定パターンは、上記送信データの直交するIチャ
ンネルとQチャンネルの2系列のデータ毎に異なるパタ
ーンとするものである。また、請求項13に記載のよう
に、上記相関検出は、2系列の送受信データ及び2系列
の固定パターンに対応した乗算係数と受信データとをチ
ップ毎に乗算して、チップ毎の乗算結果を加算すること
をI,Qチャンネルのそれぞれについて2系列分行い、
I,Qチャンネル毎に求めた加算結果をそれぞれ2乗し
てからこれらを各系列毎に加算して2系列の2乗相関値
を求めるようにしたものである。また、請求項14に記
載のように、上記2系列の2乗相関値のうち大きい方を
用いて2乗相関値の最大値をフレーム毎に求め、この最
大2乗相関値の発生間隔とフレーム長との一致が複数回
連続したとき、上記拡散変調された固定パターンを受信
したと判定することにより固定パターンの検出を行うよ
うにしたものである。また、請求項15に記載のよう
に、上記固定パターンは、フレーム同期回路で用いられ
るユニークワードである。
【0017】また、本発明のスペクトラム拡散通信装置
は、請求項11に記載のように、送信データの各フレー
ムの先頭に固定パターンを多重する多重回路と、上記フ
レームに同期したタイミングで拡散符号を発生する拡散
符号発生回路と、上記固定パターンを多重した送信デー
タを上記拡散符号により拡散変調して対向局へ送信する
拡散回路と、上記対向局から受信した拡散変調信号と上
記固定パターンと同一の符号系列とを相関検出する相関
検出回路と、上記相関検出により上記固定パターンの検
出が判定されると、上記フレームに同期したタイミング
で逆拡散符号を発生する逆拡散符号発生回路と、上記逆
拡散符号により上記拡散変調信号を逆拡散変調する逆拡
散回路とを有するものである。このように、送信局の拡
散回路は、多重回路から入力されるデータを拡散符号発
生回路から入力される拡散符号によって拡散変調する。
このとき、拡散符号の符号長Lと拡散後の帯域拡大率B
Wを一致させる必要はなく、独立に設定できる。また、
フレーム同期用の固定パターンの先頭ビットおよび固定
パターン直後のデータの先頭ビットには、拡散符号の最
初の符号が乗算される。これに対し、受信局の相関検出
回路は、受信データ中の拡散変調された固定パターンを
相関検出する。逆拡散符号発生回路は、固定パターンが
検出されるとリセットがかかり、次のチップで逆拡散符
号の先頭符号を出力し、逆拡散回路は逆拡散符号で受信
データを逆拡散変調し、拡散前のデータを復元する。ま
た、請求項17に記載のように、上記拡散符号は、符号
長と帯域拡大率がそれぞれ独立に設定されるものであ
る。また、請求項18に記載のように、上記符号長と帯
域拡大率の比が可変できるようにしたものである。ま
た、請求項19に記載のように、送信データの各フレー
ムの先頭に固定パターンを多重する多重回路と、上記フ
レームに同期したタイミングで拡散符号を発生する拡散
符号発生回路と、上記拡散符号の符号長と帯域拡大率を
所定の値に制御する拡散符号制御回路と、上記固定パタ
ーンを多重した送信データを上記拡散符号により拡散変
調する拡散回路と、上記拡散変調と共に上記符号長及び
帯域拡大率の制御信号を対向局へ送信する変復調回路
と、上記対向局から受信した拡散変調信号と上記固定パ
ターンと同一の符号系列とを相関検出する相関検出回路
と、上記相関検出により上記固定パターンの検出が判定
されると、上記フレームに同期したタイミングで逆拡散
符号を発生する逆拡散符号発生回路と、上記逆拡散符号
により上記拡散変調信号を逆拡散変調する逆拡散回路と
を有し、送信局の拡散符号制御回路は、上記拡散符号の
符号長と帯域拡大率を所定の値に制御するものであり、
受信局の拡散符号制御回路は、受信された上記制御信号
に基づき上記逆拡散符号の符号長と帯域拡大率を制御す
るものである。また、請求項20に記載のように、上記
符号長と帯域拡大率の制御は、最初に上記帯域拡大率を
所定の最適値、上記符号長を短い値とし、上記対向局の
受信特性に基づき上記符号長を長くするよう制御するも
のである。また、請求項21に記載のように、上記最適
値は、所要システムパラメータを満足し、かつ周波数利
用効率が最適となる値である。また、請求項22に記載
のように、上記受信特性は、上記制御信号のS/N若し
くはBERが所定の値以下である。また、請求項23に
記載のように、上記制御信号は、所定周波数のキャリア
に上記拡散変調とは独立の所定の変調方式にて変調され
るものである。また、請求項24に記載のように、上記
所定周波数のキャリアは、上記拡散変調の送信スペクト
ラムの横に配置されるものである。
【0018】また、請求項25に記載のように、上記相
関検出回路は、上記対向局から受信した拡散変調信号と
上記固定パターンと同一の符号系列の乗算係数を直交す
る2チャンネルそれぞれチップ毎に乗算する乗算回路
と、チップ毎の乗算結果を加算する加算回路と、上記加
算の結果から2乗和を計算する2乗加算回路と、上記2
乗和と所定の値を比較し、1フレーム毎の最大2乗相関
値を判定する判定回路とからなるものである。また、請
求項26に記載のように、上記判定回路は、上記最大2
乗相関値の発生間隔とフレーム間隔との一致を検出し、
上記一致が複数回連続した場合に上記固定パターンの受
信と判定するものである。また、請求項27に記載のよ
うに、上記固定パターンは、上記送信データの直交する
IチャンネルとQチャンネルの2系列のデータ毎に異な
るパターンとするものである。また、請求項28に記載
のように、上記相関検出回路は、Iチャンネル用の上記
乗算回路及び加算回路と、Qチャンネル用の上記乗算回
路及び加算回路とをそれぞれ2系列分有すると共に、上
記2乗加算回路を2つ有し、各乗算回路は、2系列の送
受信データ及び2系列の固定パターンに対応した乗算係
数を有し、2乗加算回路は、I,Qチャンネル用の加算
回路の加算結果をそれぞれ2乗してからこれらを各系列
毎に加算して2系列の2乗相関値を求めるものである。
また、請求項29に記載のように、上記判定回路は、上
記2系列の2乗相関値のうち大きい方を用いて2乗相関
値の最大値をフレーム毎に求め、この最大2乗相関値の
発生間隔とフレーム長との一致が複数回連続したとき、
上記拡散変調された固定パターンを受信したと判定する
ことにより固定パターンの検出を行うものである。ま
た、請求項30に記載のように、上記固定パターンは、
フレーム同期回路で用いられるユニークワードである。
【0019】
【発明の実施の形態】[実施の形態の1]次に、本発明
の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態を示すスペクトラム拡
散通信装置のブロック図、図2は図1のスペクトラム拡
散通信装置内の相関検出回路の内部構成を示すブロック
図、図3〜図5は図1のスペクトラム拡散通信装置内の
動作を説明するためのタイミングチャート図である。
【0020】本発明は、スペクトラム拡散通信における
拡散符号TP1の周期(符号長L)と拡散前と後の帯域
の広がり度合いを示す帯域拡大率BWを独立に設定する
ことを可能とし、また送信側ではフレームに同期して符
号拡散し、受信側ではフレーム同期用の固定パターンが
拡散された系列を相関検出する。
【0021】図1において、拡散符号発生回路17は、
フレームタイミング回路7から与えられるタイミング信
号TF1に同期して拡散符号TP1を発生させ、これを
拡散回路16に与える。拡散回路16は、UW多重回路
2から入力される情報ビットをこの拡散符号TP1で拡
散させる。このとき、拡散符号TP1の符号長Lと拡散
後の帯域拡大率BWを一致させる必要はなく独立に設定
できる。また、フレーム同期用の固定パターン(ユニー
クワード)の先頭ビット及びユニークワード直後のデー
タの先頭ビットには、拡散符号TP1の最初の符号が乗
算される。
【0022】このように送信側で拡散された信号は、受
信局において相関検出回路19と逆拡散回路18に入力
される。相関検出回路19は、前述の拡散ユニークワー
ドを相関検出し、検出したらそれを示すタイミング信号
RF1を逆拡散符号発生回路20に与える。逆拡散符号
発生回路20は、タイミング信号RF1が入力されると
リセットがかかり、次のチップで逆拡散符号系列RP1
の先頭符号を出力し、逆拡散回路18はRP1で受信デ
ータを逆拡散し、拡散前のデータを復元する。
【0023】上述したように、送信側ではユニークワー
ド直後のデータの先頭から拡散符号系列の先頭符号が乗
算されるように符号拡散しており、本発明では、拡散符
号ではなく、ユニークワードをこの拡散符号で拡散した
系列で相関検出を行うため、データ部分のパターンに影
響を受けない十分高いS/Nを確保することが可能にな
る。
【0024】次に、図1のスペクトラム拡散通信装置の
構成を詳細に説明する。本装置は、アナログ若しくはデ
ィジタルの音声信号やデータ通信信号がユーザー側にお
いてベースバンド周波数帯のディジタル信号に変換され
たものを、無線回線を介して同様の装置を有する対向局
に対して送信する。また、このような対向局から受信し
た無線信号をベースバンド周波数帯の信号に変換後ユー
ザー側に出力し、このベースバンド信号がユーザー側に
おいて予め定められた方式でアナログ若しくはディジタ
ルの音声信号やデータ通信信号に変換される。
【0025】この無線回線で扱われるフレーム構成を図
3に示す。無線回線でやり取りされるUW(ユニークワ
ード)多重化後データは、ユーザー側から入力されたデ
ータを送受信するためのデータ部分と、フレーム同期用
の無線回線固有に定められた固定パターン(ユニークワ
ード)とによって構成されており、ユニークワードは毎
フレームの先頭に多重されているものとする。
【0026】符号化回路1は、ユーザー側から入力され
たベースバンド周波数帯のディジタル信号を予め定めら
れた形態に符号化する。UW多重回路2は、符号化回路
1から出力された符号化データに対してタイミング信号
TF1のタイミングでユニークワードを多重する。
【0027】フレームタイミング回路7は、送信フレー
ムタイミングの制御を行い、符号化回路1、UW多重回
路2及び拡散回路16に対してフレームの先頭を示す上
述のタイミング信号TF1を出力する。送信チップクロ
ック発生回路21は、ビットレートの整数倍(これを帯
域拡大率と呼ぶ)となるチップレートfcのクロックを
発生し、このチップレートクロックを拡散符号発生回路
17へ供給する。
【0028】拡散符号発生回路17は、予め定められた
拡散符号TP1を送信チップクロック発生回路21から
のチップレートクロックに同期して発生し、これを拡散
回路16へ供給する。拡散回路16は、UW多重回路2
から出力されたユニークワード多重化後のデータにチッ
プレートで拡散符号TP1をIch,Qchそれぞれに
乗算し、データをスペクトラム拡散させる。
【0029】変調回路3は、拡散回路16によって符号
拡散されたIch、Qchデータに4相位相変調を施
す。D/A変換回路4は、変調回路3から出力された信
号をチップレートfcの整数倍でサンプリング後、アナ
ログ信号に変換して、変換後の信号をフィルタ回路5へ
出力する。
【0030】フィルタ回路5は、D/A変換回路4から
出力されたアナログ信号に対して帯域制限を施す。無線
送信回路6は、フィルタ回路5を通過した信号を無線回
線において予め定められた周波数に変換し増幅する。分
離回路8は、無線送信回路6からの無線信号をアンテナ
9へ出力し、アンテナ9は、この無線信号を無線回線に
出力する。
【0031】一方、図1と同様の装置を有する対向局か
ら送信された、スペクトラム拡散された無線信号はアン
テナ9で受信される。分離回路8は、アンテナ9からの
無線信号を無線受信回路15へ与える。無線受信回路1
5は、無線信号を低雑音増幅すると共に、ベースバンド
帯の信号に周波数変換する。
【0032】フィルタ回路14は、無線受信回路15か
ら出力された信号に対して帯域制限を施す。A/D変換
回路13は、フィルタ回路14を通過した信号をチップ
レートの整数倍でサンプリングし、サンプリング後の2
列のディジタル信号RI1,RQ1を逆拡散回路18と
相関検出回路19に出力する。
【0033】受信チップクロック発生回路22は、送信
側と同じチップレートfcのクロックを発生し、このチ
ップレートクロックを相関検出回路19と逆拡散符号発
生回路20に供給する。相関検出回路19は、対向局に
おいてユニークワードが拡散符号TP1で拡散された拡
散後のユニークワードを相関検出し、この拡散後のユニ
ークワードを検出すると、図5に示すタイミング信号R
F1を逆拡散符号発生回路20へ出力する。
【0034】相関検出回路19内のシフトレジスタ回路
30,31には、図2に示すように、A/D変換回路1
3からの受信ディジタル信号RI1,RQ1がそれぞれ
チップ毎に入力される。乗算回路32,33は、シフト
レジスタ回路30,31のレジスタ数と同じ数の乗算素
子a(n)からそれぞれ構成される。そして、シフトレ
ジスタ回路30,31の各出力は、乗算回路32,33
の対応する乗算素子とチップ毎に乗算される。
【0035】乗算回路32の全出力は加算回路34で加
算され、その加算結果RI2は2乗加算回路36へ出力
される。同様に、乗算回路33の全出力は加算回路35
で加算され、その加算結果RQ2は2乗加算回路36へ
出力される。
【0036】拡散前のユニークワード長をL1[bit
s]、符号拡散における帯域拡大率をBWとした場合、
シフトレジスタ回路30,31のレジスタ数、及び乗算
回路32,33内の乗算素子数は、全てL1×BW個で
ある。2乗加算回路36は、加算結果RI2,RQ2を
それぞれ2乗してからこれらを加算し、その結果である
2乗相関値P0を判定回路37へ出力する。
【0037】判定回路37は、チップ毎に入力される2
乗相関値P0を解析し、拡散後のユニークワードを検出
したと判断した場合、それを示すタイミング信号RF1
を生成し、このタイミング信号RF1を逆拡散符号発生
回路20へ出力する。判定回路37が行うこの動作は、
メモリー回路38に格納してある直前までの相関検出に
関する記録と比較することにより行われ、判定回路37
は必要であればメモリー回路38内の情報を更新する。
【0038】次に、逆拡散符号発生回路20は、受信チ
ップクロック発生回路22からのチップレートクロック
に同期して対向局で使われた拡散符号列と同じ逆拡散符
号RP1を発生し、この逆拡散符号RP1を逆拡散回路
18に与える。また、逆拡散符号発生回路20は、タイ
ミング信号RF1が入力されると、図5に示すようにリ
セットされ、その直後のチップでは逆拡散符号RP1の
先頭符号を発生する。
【0039】逆拡散回路18は、A/D変換回路13か
ら出力された受信ディジタル信号を逆拡散符号発生回路
20からの逆拡散符号RP1によって逆拡散する。復調
回路12は、逆拡散回路18からの逆拡散後のデータを
復調する。
【0040】フレーム同期回路11は、復調データから
ユニークワードを検出することにより、フレームの先頭
を検出し、ユニークワードを除いた図3中で示されるデ
ータ部分のみを復号化回路10へ出力する。復号化回路
10は、フレーム同期回路11から出力された信号を予
め定められた方式で復号し、ユーザー側に転送する。
【0041】次に、図1のスペクトラム拡散通信装置の
動作について説明する。ユーザー側から入力されたベー
スバンド周波数帯のディジタル信号は、符号化回路1に
おいて予め定められた方式で符号化され、更にIch,
Qchの2列のデータにシリアル/パラレル変換されて
UW多重回路2へ出力され、UW多重回路2においてユ
ニークワードが多重される。
【0042】このとき、Ich、Qchのデータには同
じタイミングで同じ系列のユニークワードが多重され
る。図3にユニークワード多重化前の符号化データと、
ユニークワード多重化後の符号化データと、フレームタ
イミング回路7から出力されたフレームの先頭を表すタ
イミング信号TF1を示す。これらの図から分かるよう
に、ユニークワードの多重はタイミング信号TF1に同
期して行われる。
【0043】UW多重回路2から出力されたユニークワ
ード多重化後のデータは、拡散回路16において拡散符
号発生回路17からの拡散符号TP1によりIch、Q
ch共符号拡散される。
【0044】拡散符号発生回路17は、図3のようにL
個の符号から構成される拡散符号TP1(最初の符号p
(0)から最後の符号p(L−1)まで)を送信チップ
クロック発生回路21から与えられるチップレートクロ
ックに同期して繰り返し発生する。なお、図3に示す拡
散符号TP1では、「0」が符号p(0)、「1」が符
号p(1)、「BW−1」が符号p(BW−1)、「L
−1」が符号p(L−1)を示し、「ANY」は任意の
符号であることを示している。
【0045】今、ビットレートをfb、チップレートを
fc、帯域拡大率をBWとしたとき、帯域拡大率BWは
次式のようになる。 BW=fc/fb ・・・(4) 従来のスペクトラム拡散通信方式では、符号長(拡散符
号の1周期のチップ数)Lと帯域拡大率BWが等しいた
め、1ビットの情報ビットは常にLチップの符号で拡散
されていた。
【0046】これに対し、本発明では符号長Lと帯域拡
大率BWを独立に設定できるため、図3に示すように1
ビットの情報ビットはBWチップの符号で拡散される。
さらに、図3、図4に示すように拡散符号TP1の動作
もタイミング信号TF1と同期しており、今、タイミン
グ信号TF1の立ち下がり時刻をT0とし、時刻T0以
降の任意の時刻tでの拡散符号TP1をp(t)とした
場合、拡散符号TP1は次式のようになる。
【0047】 p(T0)=p(0) ・・・(5) p(t)=p(k) ・・・(6) ただし、k=mod(t−T0,L)で、kのとり得る
値は0,1,2,・・・,L−1であり、p(t)のと
り得る値は+1あるいは−1の何れかである。なお、m
od(t−T0,L)はt−T0をLで割ったときの剰
余を意味する。式(5)、式(6)は、時刻T0におい
て拡散符号TP1は拡散符号系列の先頭符号p(0)に
設定され、それ以降の拡散符号TP1はp(0),・・
・,p(L−1),p(0),p(1)・・・を繰り返
すことを示している。
【0048】したがって、タイミング信号TF1にユニ
ークワード多重の動作も同期しているため、図4に示す
ようにユニークワードの最初のビットは必ずp(0),
p(1),・・・,p(BW−1)のBWチップの拡散
符号によって拡散され、ユニークワードの全てのビット
と拡散符号TP1は常に決まったタイミング関係にあ
る。
【0049】拡散前のIch、Qchのユニークワード
をuw1(m)とし(ただし、m=0,1,・・・,L
1−1)、拡散後のIch、Qchのユニークワードを
uw2(n)とすると(ただし、n=0,1,・・・,
L2−1、L2=BW×L1)、次式が成立する。な
お、拡散後のユニークワード長L2は、拡散符号TP1
の符号長Lの整数倍になっている。
【0050】 uw2(n)=uw1(m)×p(k) ・・・(7) ただし、k=mod(n,L)で、kのとり得る値は
0,1,2,・・・,L−1であり、m=int(n/
BW)であり、uw1(m)、uw2(n)及びp
(k)のとり得る値は+1あるいは−1の何れかであ
る。なお、mod(n,L)はnをLで割ったときの剰
余を意味し、int(n/BW)はn/BWの整数値を
とることを意味する。
【0051】拡散後のユニークワードの最終チップ、つ
まりuw2(L2−1)は、uw1(L1−1)とp
(L−1)が乗算されて生成されるため、ユニークワー
ド直後のデータ部分の1ビット目は最初の拡散符号p
(0)と乗算されることになる。なお、図4において
は、「D1」がユニークワード直後のデータ部分の1ビ
ット目を示し、拡散前ユニークワードの「0」がuw1
(0)、「L1−1」がuw1(L1−1)を示し、拡
散後ユニークワードの「0」がuw2(0)、「1」が
uw2(1)、「2」がuw2(2)、「BW−1」が
uw2(BW−1)、「L2−1」がuw2(L2−
1)を示している。
【0052】拡散回路16において符号拡散されたIc
h、Qchデータは、変調回路3において4相位相変調
が施され、その出力は後段のD/A変換回路4において
チップレートの整数倍でサンプリングされ、アナログ信
号に変換される。
【0053】さらに、D/A変換回路4から出力された
アナログ信号はフィルタ回路5において帯域制限を施さ
れ、フィルタ回路5を通過した信号は無線送信回路6に
おいて予め定められた無線周波数に変換されて電力増幅
され、分離回路8を経由してアンテナ9から無線回線に
送信される。
【0054】一方、対向局から送信された無線信号は、
アンテナ9で受信され、分離回路8を経由して無線受信
回路15へ入力される。この受信信号は、無線受信回路
15において低雑音電力増幅されてベースバンド帯のア
ナログ信号に変換され、フィルタ回路14において帯域
制限を施される。A/D変換回路13は、フィルタ回路
14を通過した信号をチップレートの整数倍でサンプリ
ングしディジタル信号に変換する。サンプリング後のI
ch,Qch受信データをディジタル信号RI1,RQ
1とする。
【0055】受信チップクロック発生回路22は、送信
側と同じチップレートfcのクロックを発生する。A/
D変換回路13から出力されたディジタル信号RI1,
RQ1は、このチップレートクロックに同期して相関検
出回路19に入力され、相関器検出回路19内のシフト
レジスタ回路30,31にそれぞれ入力される。
【0056】シフトレジスタ回路30,31内のデータ
は1チップ毎に図2の右方向へ移動し、最新のデータが
最左端のレジスタに入力される。そして、シフトレジス
タ回路30のチップ毎の出力は、乗算回路32内の対応
する乗算素子a(n)とそれぞれ乗算されて加算回路3
4へ出力され、シフトレジスタ回路31のチップ毎の出
力は乗算回路33内の対応する乗算素子a(n)とそれ
ぞれ乗算されて加算回路35へ出力される。
【0057】乗算素子a(n)は、対向局で拡散された
ユニークワードを相関検出するためのもので、その特性
は式(7)と同様に次式のように表される。 a(n)=uw1(m)×p(n)=uw1(m)×p(k)=uw2(n) ・・・(8) ただし、k=mod(n,L)で、 kのとり得る値は
0,2,・・・,L−1であり、nのとり得る値は0,
1,2,・・・,L2−1であり、m=int(n/B
W)である。
【0058】シフトレジスタ回路30に時刻tに入力さ
れたデータをI(t)、同時刻にシフトレジスタ回路3
1に入力されたデータをQ(t)とすると、この時刻t
における加算回路34,35の出力RI2、RQ2は以
下のようになる。
【0059】
【数2】
【0060】
【数3】
【0061】ここで、時刻T0においてシフトレジスタ
回路30に拡散されたユニークワードの最後のチップ、
つまりI(T0)=Q(T0)=uw2(L2−1)が
入力された場合、加算回路34の出力RI2(T0)は
式(8)、式(9)より以下のようになる。
【0062】
【数4】
【0063】同様に、時刻T0においてシフトレジスタ
回路31に拡散されたユニークワードの最後のチップが
入力された場合、加算回路35の出力RQ2(T0)は
式(8)、式(10)より以下のようになる。
【0064】
【数5】
【0065】前述したように、拡散後のユニークワード
uw2(n)は±1であるため、式(11)、式(1
2)の各項は「1」となり、RI2(T0),RQ2
(T0)は次式のようになる。 RI2(T0),RQ2(T0)=L2 ・・・(13)
【0066】つまり、拡散されたユニークワードの最後
尾がシフトレジスタ回路30,31に入力されたとき、
加算回路34及び加算回路35から出力される値は共に
最大相関値L2となり、ユニークワードは毎フレームの
先頭に多重されているため、この値は1フレームに1回
検出される。
【0067】従来技術では、送信側において拡散前のデ
ータd(m)1ビットに対し拡散符号p(n)をチップ
乗算することにより符号拡散を行い、受信側では拡散符
号p(n)を用いて相関検出を行っていた。この場合、
時刻T0において送受信の符号タイミングが一致、つま
りI(T0)=d(T0)×p(L−1)のとき、相関
検出は以下のように行われる。
【0068】
【数6】
【0069】ただし、k’=int(k/L)である。
式(11)において、k=0,1,2,・・・,L−1
であるから、k’は常に零となり、式(14)は次式の
ようになる。
【0070】
【数7】
【0071】d(T0)=±1であるため、式(15)
は±Lとなり、この最大相関値は1ビット毎に得られ
る。しかし、本発明のように帯域拡大率BWと符号長L
を独立に設定し、かつ帯域拡大率BWを小さくするため
BWをLより小さくした場合、式(14)は次式のよう
になる。
【0072】
【数8】
【0073】ただし、k’’=int(k/BW)であ
る。この場合、式(16)のようにk’’が零でないた
め、式(16)の各項は拡散前のデータに従って「1」
若しくは「−1」となり、チップ同期がとれたときでも
最大相関値が得られない場合がある。式(16)の各項
を絶対値にして積分する方法も考えられるが、この場合
ノイズのようなランダム成分まで加算されていくため、
相関検出時のS/Nが小さくなってしまう。
【0074】また、式(17)のように、相関値を検出
する区間を1情報ビット分、つまりk=0,1,2,・
・・,BW−1にした場合、式(16)のように最大相
関値は得られるが、相関検出時のS/Nは積分区間が短
くなると低くなってしまうため、帯域拡大率BWが小さ
くなると相関検出に十分なS/Nが確保できない場合が
出てくる。
【0075】
【数9】
【0076】ただし、k’’=int(k/BW)であ
る。これに対して、本発明のように送信側においてユニ
ークワードをフレームに同期した符号系列によって符号
拡散を行い、かつ受信側ではこの拡散させたユニークワ
ードと同じ系列の乗算素子によって相関検出を行うこと
により、上述の問題点を解決し、フレーム毎に最大相関
値を得ることができる。
【0077】加算回路34,35からの加算結果(相関
値)RI2,RQ2はチップ毎に2乗加算回路36へ入
力され、2乗加算回路36ではこれらを2乗してから加
算した2乗相関値P0(t)を計算し、これを判定器3
7へ出力する。したがって、RI2(T0),RQ2
(T0)が最大となるとき、P0(T0)も最大とな
る。
【0078】判定回路37では2乗相関値P0(t)を
以下のように処理して拡散ユニークワードの検出の判定
を行う。図6は、判定回路37及びメモリー回路38の
動作を説明するための図である。メモリー回路38は、
2乗相関値P0(t)のノイズを除去するための所定の
比較値Hを記憶すると共に、2乗相関値P0(t)とこ
れに対応する時刻tを格納するための記憶エリア81,
82をそれぞれ複数個分有している。この記憶エリア8
1,82は、受信ディジタル信号RI1,RQ1の1フ
レーム毎に1個ずつ使用される。判定回路37は、2乗
相関値P0(t)を1つ受信すると、メモリー回路38
より比較値Hを読み出し、2乗相関値P0(t)がこの
比較値Hを超えているか否かを判定する。
【0079】そして、判定回路37は、2乗相関値P0
(t)が比較値Hを超えていない場合、2乗相関値P0
(t)を廃棄する。また、判定回路37は、2乗相関値
P0(t)が比較値Hを超えている場合、現在のフレー
ム用の記憶エリア81に格納されている最大2乗相関値
P0(T)と2乗相関値P0(t)とを比較する。そし
て、判定回路37は、2乗相関値P0(t)の方が大き
い場合、現在のフレーム用の記憶エリア81に格納され
ている最大2乗相関値P0(T)をP0(t)に更新す
ると共に、現在のフレーム用の記憶エリア82に格納さ
れている時刻Tを現時刻tに更新する。判定回路37
は、以上のような動作を繰り返し行って、最大2乗相関
値P0(T)を受信ディジタル信号RI1,RQ1の1
フレーム毎に求める。
【0080】例えば、図6のフレームNにおいて、時刻
t1における2乗相関値P0(t1)は、比較値Hを超
えていないので、廃棄される。時刻t2に達すると、こ
のときの2乗相関値P0(t2)は、比較値Hを超えて
いるので、2乗相関値P0(t2)が最大2乗相関値P
0(T)として現在のフレーム用の記憶エリア81に格
納され、時刻t2が記憶エリア81と対応する記憶エリ
ア82に格納される。さらに、時刻t3に達すると、こ
のときの2乗相関値P0(t3)は、比較値Hを超え、
かつ現在のフレーム用の記憶エリア81に格納されてい
る直前の最大2乗相関値P0(T)よりも大きいので、
2乗相関値P0(t3)が最大2乗相関値P0(T)と
して記憶エリア81に格納され、時刻t3が記憶エリア
81と対応する記憶エリア82に格納される。
【0081】こうして、2乗相関値P0(t3)が最終
的な最大2乗相関値P0(T)として現在のフレーム用
の記憶エリア81に格納され、時刻t3が記憶エリア8
1と対応する記憶エリア82に格納される。前述のよう
に、このような動作が1フレーム毎に行われるので、次
のフレームN+1では、2乗相関値P0(t4)が最終
的な最大2乗相関値P0(T)としてフレームN+1用
の記憶エリア81に格納され、時刻t4が記憶エリア8
1と対応する記憶エリア82に格納される。N+1以降
のフレームについても同様である。なお、1フレームの
シンボル数(データ数)は既知であり、2乗相関値P0
(t)は受信ディジタル信号RI1,RQ1の1シンボ
ル毎に生成される。そこで、判定回路37は、所定のシ
ンボル数分の2乗相関値P0(t)が入力されたところ
で、1フレームが終了したと判断し、次のフレーム用の
記憶エリア81,82に対して格納を始める。
【0082】次に、判定回路37は、複数の記憶エリア
82に格納された時刻を参照して、最大2乗相関値が発
生した時間間隔を求め、この最大2乗相関値の発生間隔
とフレーム長が一致し、且つこのような一致が複数回連
続した場合、このタイミングで拡散ユニークワードを受
信したと判定し、それを意味するタイミング信号RF1
を発生し、これを逆拡散符号発生回路20に与える。
【0083】この動作のタイミングを図5に示す。図5
では、3回連続でフレーム長と同じ間隔で最大2乗相関
値が得られたら、タイミング信号RF1を発生し、逆拡
散符号RP1の符号列をリセットしてタイミングRF1
の立ち下がりから逆拡散符号RP1の最初の符号が出力
されるようにしている。なお、図5に示す逆拡散符号R
P1では、「0」が先頭符号、「1」が2番目の符号、
「2」が3番目の符号を示し、「ANY」は任意の符号
であることを示している。
【0084】逆拡散符号発生回路20は、受信チップク
ロック発生回路22からのチップレートクロックに同期
して対向局で使われた拡散符号と同じ逆拡散符号RP1
を発生し、この逆拡散符号RP1を逆拡散回路18に与
える。また、逆拡散符号発生回路20は、前述したよう
にタイミング信号RF1によってリセットされると、図
5に示すように、タイミング信号RF1の立ち下がり直
後、つまりデータ部分の先頭において逆拡散符号RP1
の先頭符号から出力を開始する。
【0085】逆拡散回路18は、A/D変換回路13か
ら出力されたIch,Qchのディジタル信号RI1,
RQ1を逆拡散符号発生回路20からの逆拡散符号RP
1によってそれぞれ逆拡散し、ビットレートで拡散前の
Ich,Qchデータを復元して復調回路12へ与え
る。
【0086】したがって、対向局送信側では符号拡散を
送信側タイミング信号に同期させ、ユニークワード直後
のデータ部分から拡散符号の最初の符号が乗算されるた
め、自局受信側で正しくユニークワードのタイミングが
検出されれば、拡散時と同じタイミングで逆拡散を行う
ことが可能になる。
【0087】復調回路12は、逆拡散回路18からの逆
拡散後のデータを予め定められた方式で復調後、フレー
ム同期回路11へ送信する。フレーム同期回路11は、
復調回路12から出力された復調データから再度ユニー
クワードを検出し、フレーム保護動作を行うと共に、ユ
ニークワードを除いたデータ部分のみを抽出し、これを
シリアル/パラレル変換して復号化回路10へ送信す
る。復号化回路10は、フレーム同期回路11から受信
した信号を予め定められた方式で復号後、ユーザー側へ
転送する。
【0088】[実施の形態の2]次に、本発明の他の実
施の形態について図を参照して説明する。本実施の形態
においても、スペクトラム拡散通信装置全体の構成は図
1と同じであるが、相関検出回路19の構成及び動作が
異なる。また、本実施の形態では、Ich、Qchのユ
ニークワードが異なっていることを前提とする。
【0089】図7は本実施の形態の相関検出回路19の
内部構成を示すブロック図である。図2の回路と異なっ
ている点は、シフトレジスタ回路30,31、乗算回路
32,33、加算回路34,35及び2乗加算回路36
に相当する回路が検出回路40,41の2つに増えてい
る点と、乗算回路46〜49内の乗算素子の値が乗算回
路によって異なっている点と、判定回路56の判定方法
が異なっているという点である。
【0090】シフトレジスタ回路42〜45、メモリー
回路57の構成及び動作は図2中のシフトレジスタ回路
30,31、メモリー回路38と同じであるため、ここ
での説明は省略する。また、送信側におけるユニークワ
ード多重動作、符号拡散動作もIch,Qchのユニー
クワードが異なる点以外は実施の形態の1と同じであ
る。
【0091】図1のA/D変換回路13から出力された
ベースバンド周波数帯の受信ディジタル信号RI1は図
7中のシフトレジスタ回路42,44に入力され、同じ
く受信ディジタル信号RQ1はシフトレジスタ回路4
3,45に入力される。
【0092】シフトレジスタ回路42のチップ毎の出力
は、乗算回路46内の対応する乗算素子とそれぞれ乗算
されて加算回路50へ出力され、シフトレジスタ回路4
3のチップ毎の出力は、乗算回路47内の対応する乗算
素子とそれぞれ乗算されて加算回路51へ出力され、シ
フトレジスタ回路44のチップ毎の出力は、乗算回路4
8内の対応する乗算素子とそれぞれ乗算されて加算回路
52へ出力され、シフトレジスタ回路45のチップ毎の
出力は、乗算回路49内の対応する乗算素子とそれぞれ
乗算されて加算回路53へ出力される。
【0093】乗算回路46の全出力は加算回路50で加
算され、その加算結果RI2は2乗加算回路54へ出力
され、乗算回路47の全出力は加算回路51で加算さ
れ、その加算結果RQ2は2乗加算回路54へ出力さ
れ、乗算回路48の全出力は加算回路52で加算され、
その加算結果RI3は2乗加算回路55へ出力され、乗
算回路49の全出力は加算回路53で加算され、その加
算結果RQ3は2乗加算回路55へ出力される。
【0094】2乗加算回路54は、加算結果RI2,R
Q2をそれぞれ2乗してからこれらを加算し、その結果
である2乗相関値P0を判定回路56へ出力する。ま
た、2乗加算回路55は、加算結果RI3,RQ3をそ
れぞれ2乗してからこれらを加算し、その結果である2
乗相関値P1を判定回路56へ出力する。
【0095】本実施の形態では、Ich,Qchのユニ
ークワードが異なるため、拡散前の各チャンネルのL1
[bits]のユニークワードをそれぞれuwi1
(m),uwq1(m)とし(m=0,1,2,・・
・,L1−1)、送信側における符号長L[chip]
の拡散符号をp(t)とすると(t=0,1,2,・・
・)、拡散後の各チャンネルのL2[chip]のユニ
ークワードuwi2(n),uwq2(n)は以下のよ
うになる(n=0,1,2,・・・,L2−1)。
【0096】 uwi2(n)=uw1(m)×p(t)=uwi1(m)×p(k) ・・・(18) uwq2(n)=uwq1(m)×p(t)=uwq1(m)×p(k) ・・・(19) ただし、k=mod(t、L)で、kのとり得る値は
0,1,2,・・・,L−1であり、m=int(n/
BW)で、uwi1(m),uwq1(m),uwi2
(n),uwq2(n)及びp(k)のとり得る値は+
1あるいは−1の何れかである。
【0097】本発明では、変調方式として4相位相変調
方式を使っており、周知のように受信側では4通りの位
相曖昧度が発生する。実施の形態の1では、Ich,Q
chのユニークワードを同一パターンにしているため問
題無かったが、本実施の形態では、Ich,Qchのユ
ニークワードが同一パターンでなく、RI1,RQ1に
含まれる拡散ユニークワードのパターンが変わるため、
乗算回路46〜49内の乗算素子もこれらに合わせる必
要がある。
【0098】例えば、受信位相が送信側に対してπ/2
ずれていた場合、受信ディジタル信号RI1,RQ1に
含まれる拡散後のユニークワードはuwi2(n),u
wq2(n)ではなく、uwq2(n),バーuwi2
(n)になる。したがって、図7中の乗算回路46内の
乗算素子をa(n)、乗算回路47内の乗算素子をb
(n)、乗算回路48内の乗算素子をc(n)、乗算回
路49内の乗算素子をd(n)とした場合、これらは以
下のように異なった値になっている。
【0099】
【数10】
【0100】
【数11】
【0101】
【数12】
【0102】
【数13】
【0103】式(20)〜式(23)において、k=m
od(n,L)で、kのとり得る値は0,1,2,・・
・,L−1であり、m=int(n/BW)で、nのと
り得る値は0,1,2,・・・,L2−1である。な
お、バー付きの符号あるいは式は反転を意味する。この
とき、「+1」に対する反転は「−1」で、「−1」に
対する反転は「+1」である。受信位相が送信側の位相
と同じで、且つ時刻T0においてシフトレジスタ42,
43に拡散されたユニークワードの最後のチップが入力
された場合、加算回路50,51及び2乗加算回路54
における動作は以下のようになる。
【0104】
【数14】
【0105】
【数15】
【0106】受信位相が送信側の位相とπ/2ずれてお
り、且つ時刻T0においてシフトレジスタ44,45に
拡散されたユニークワードの最後のチップが入力された
場合、加算回路52,53及び2乗加算回路55におけ
る動作は以下のようになる。
【0107】
【数16】
【0108】
【数17】
【0109】したがって、2乗加算回路54,55の時
刻T0における出力P0(T0),P1(TO)は、以
下のように受信位相が送信側の位相と合っていても、π
/2ずれていても同じ値になる。 P0(T0)={RI2(T0)}2+{RQ2(T0)}2=2L22 ・・・(28) P1(T0)={RI2(T0)}2+{RQ2(T0)}2=2L22 ・・・(29)
【0110】受信位相が送信側の位相とπずれていた場
合、式(24)、式(25)における加算回路50,5
1の結果が−L2となるため、式(28)では同様にP
0(T0)=2L22 となる。また、受信位相が送信側
の位相と3π/2ずれていた場合、式(26)、式(2
7)における加算回路52の結果が−L2なるため、式
(29)では同様にP1(T0)=2L22 となる。
【0111】したがって、受信位相が送信側の位相と合
っているか、若しくはπずれていた場合、2乗加算回路
54の出力P0(T0)が最大相関値を示し、受信位相
がπ/2もしくは3π/2ずれていた場合、2乗加算回
路55の出力P1(T0)が最大相関値を示すことにな
る。
【0112】判定回路56では、2乗相関値P0
(t),P1(t)より以下のように拡散ユニークワー
ドの検出の判定を行う。まず、メモリー回路57の構成
は図2のメモリー回路38と同様である。判定回路56
は、2乗相関値P0(t),P1(t)を1ずつ受信す
ると、これらの大小比較を行い、大きい方を2乗相関値
P0(t’)とし、小さい方を廃棄する。
【0113】続いて、判定回路56は、メモリー回路5
7より比較値Hを読み出し、2乗相関値P0(t’)が
この比較値Hを超えているか否かを判定する。そして、
判定回路56は、2乗相関値P0(t’)が比較値Hを
超えていない場合、2乗相関値P0(t’)を廃棄す
る。
【0114】また、判定回路56は、2乗相関値P0
(t’)が比較値Hを超えている場合、メモリー回路5
7の現在のフレーム用の記憶エリア81に格納されてい
る最大2乗相関値P0(T)と2乗相関値P0(t’)
とを比較する。そして、判定回路56は、2乗相関値P
0(t’)の方が大きい場合、現在のフレーム用の記憶
エリア81に格納されている最大2乗相関値P0(T)
をP0(t’)に更新すると共に、現在のフレーム用の
記憶エリア82に格納されている時刻Tを現時刻t’に
更新する。判定回路56は、以上のような動作を繰り返
し行って、最大2乗相関値P0(T)を受信ディジタル
信号RI1,RQ1の1フレーム毎に求める。
【0115】次に、判定回路56は、複数の記憶エリア
82に格納された時刻を参照して、最大2乗相関値が発
生した時間間隔を求め、この最大2乗相関値の発生間隔
とフレーム長が一致し、且つこのような一致が複数回連
続した場合、このタイミングで拡散ユニークワードを受
信したと判定し、それを意味するタイミング信号RF1
を発生し、これを図1中の逆拡散符号発生回路20に与
える。このときのタイミング信号RF1のタイミング及
び逆拡散符号RP1のタイミングは実施の形態の1と同
様である。つまり、判定回路56の動作は、初めに2乗
相関値P0(t)とP1(t)の大小比較を行うことを
除いて、判定回路37と同じである。
【0116】以上説明したように、本実施の形態では、
Ich,Qchのユニークワードが異なった場合でも、
実施の形態の1と同等に拡散ユニークワード検出及び受
信データの逆拡散を行うことが可能である。
【0117】[実施の形態の3]図8は本発明の第3の
実施の形態を示すスペクトラム拡散通信装置のブロック
図、図9は図8のスペクトラム拡散通信装置内の相関検
出回路の内部構成を示すブロック図であり、図1、図2
と同等の構成には同一の符号を付してある。送信チップ
クロック発生回路21aは、図1の送信チップクロック
発生回路21と同様にチップレートfcのクロックを生
成するが、このときのチップレートfcは制御信号S1
によって任意に設定できる。
【0118】拡散符号発生回路17aは、図1の拡散符
号発生回路17と同様に拡散符号TP1を生成するが、
このときの拡散符号TP1の初期値と周期は制御信号S
2によって任意に設定できる。受信チップクロック発生
回路22aは、図1の受信チップクロック発生回路22
と同様にチップレートfcのクロックを生成するが、こ
のときのチップレートfcは制御信号S1によって任意
に設定できる。
【0119】相関検出回路19a内の乗算回路32a,
33aは、図2の乗算回路32,33と同様にシフトレ
ジスタ回路30,31のレジスタ数と同じ数の乗算素子
a(n)からそれぞれ構成されるが、乗算素子a(n)
の特性は制御信号S4によって任意に設定できる。な
お、全乗算素子a(n)のうち、相関検出に必要な個数
は拡散符号TP1の長さによって変化するが、必要な個
数分の乗算素子のみに適切な値を設定し、それ以外には
零を設定することにより拡散符号TP1の長さに応じた
調整が可能である。
【0120】逆拡散符号発生回路20aは、図1の逆拡
散符号発生回路20と同様に逆拡散符号RP1を生成す
るが、このときの逆拡散符号RP1の初期値と周期は制
御信号S5によって任意に設定できる。次に、本実施の
形態のスペクトラム拡散通信装置の動作を説明する。
【0121】送信側では、拡散符号制御回路101は、
最初に予め外部入力S0から入力された所要S/N,許
容無線チャンネル間隔、送信電力、隣接チャンネル干渉
等の所要システムパラメータに基づき、これらシステム
条件を満足する最大の周波数帯域まで広げた周波数利用
効率が最適となる最適帯域拡大率BWを計算する。そし
て、この最適帯域拡大率BWとビットレートfbからチ
ップレートfcを計算する。
【0122】なお、最適帯域拡大率BWを拡散符号制御
回路101自体で制御せずに予め外部入力S0から入力
してもよいのは勿論である。次に、拡散符号制御回路1
01は、計算したチップレートfcを示す制御信号S1
を送信チップクロック発生回路21へ出力する。また、
拡散符号制御回路101は、拡散符号TP1の符号長
(周期)Lについて、標準的な長さの符号長となるよう
初期値と周期を決め、決定した初期値と周期を示す制御
信号S2を拡散符号発生回路17へ出力する。
【0123】また、これら制御信号S1,S2のデータ
は、拡散変調とは別の例えばFM,BPSK,QPSK
等の変復調を行う変復調回路102に入力されて変調さ
れ、変調波は無線送信回路6aに入力される。無線送信
回路6aは、変復調回路102から出力された変調波を
フィルタ回路5を通過した拡散変調波と共に送信する。
【0124】なお、図10の送信信号のスペクトラムか
ら明らかなように拡散符号制御用の変調波(変復調回路
102から出力された変調波)は、情報量が少ないた
め、狭帯域かつキャリアレベルが低くて良いため、メイ
ンの拡散変調波のすぐ横にキャリアを立てることがで
き、周波数帯域の増加をもたらすことはない。
【0125】一方、図8と同様の装置を有する対向局に
おいて、無線受信回路15aは、メインの拡散変調波と
拡散符号制御用変調波を分離し、拡散符号制御用変調波
を変復調回路102へ出力する。変復調回路102は、
送信側から送信された拡散符号制御用変調波を復調して
制御信号S1,S2を拡散符号制御回路101へ出力す
ると共に、逆拡散するよう制御信号S3,S4,S5を
出力する。
【0126】ところで、変復調回路102は、受信信号
のS/N若しくはBERを検出し、検出されたS/N若
しくはBERが所定の値以下となった場合には、ALM
信号を拡散符号制御回路101へ出力する。
【0127】拡散符号制御回路101は、このALM信
号が入力されると、符号長(周期)Lを予め設定された
標準値よりも長くするよう逆拡散符号の符号長(周期)
Lを決める制御信号S5を逆拡散符号発生回路20へ出
力する。これと同時に、制御信号S5を拡散符号制御回
路101から変復調回路102に与えることで、制御信
号S5を拡散符号制御用変調波として送信する。
【0128】送信側の無線受信回路15aは、メインの
拡散変調波と拡散符号制御用変調波を分離し、拡散符号
制御用変調波を変復調回路102へ出力する。変復調回
路102は、対向局から送信された拡散符号制御用変調
波を復調して制御信号S5を拡散符号制御回路101へ
出力する。拡散符号制御回路101は、拡散符号TP1
の符号長(周期)Lが制御信号S5が示す符号長Lと同
じ値になるように制御信号S2の値を制御する。
【0129】なお、D/A変換器4aとA/D変換器1
3aは、チップレートfcの整数倍でサンプリングする
ため、チップレートfcの制御に応じてサンプリング周
波数が制御されるよう考慮している。
【0130】以上の制御方式において、通常の場合には
最適な帯域拡大率BWと標準的な符号長Lに設定して、
受信回線がフェージング等で品質劣化した場合には符号
長Lを長くすることができる。一般に、相関演算は、符
号長が長くなると検出時間が延びることになるが、本方
式では、通常は比較的短い符号長を用いているため、検
出時間が少なくて済み、高速に受信確立できる。
【0131】また、移動体がシャドウイング現象に陥っ
た場合や降雨減衰によるC/N劣化時のようなS/N劣
化時においては、符号長Lを長くして相関検出能力を高
めることで受信品質を高めている。この結果、高品質と
周波数利用効率を高めた通信システムを構築できる効果
を有している。なお、本実施の形態では、制御信号の送
受信のため、拡散変調と別の変調方式との重畳された信
号を用いて無線伝送しているが、図13のように他の回
線、例えば地上電話回線や他の独立した無線回線を用い
て伝送してもよいことは言うまでもない。
【0132】[実施の形態の4]図11は本発明の第4
の実施の形態となる相関検出回路の内部構成を示すブロ
ック図である。本実施の形態においても、スペクトラム
拡散通信装置全体の構成は図8と同じであるが、相関検
出回路19aの構成及び動作が異なる。また、本実施の
形態では、Ich、Qchのユニークワードが異なって
いることを前提とする。
【0133】相関検出回路19a内の乗算回路46a,
47a,48a,49a内の乗算素子の特性は、制御信
号S6,S7,S8,S9によってそれぞれ設定するこ
とが可能である。また、その他の構成は実施の形態の2
と同様である。こうして、Ich,Qchのユニークワ
ードが異なる場合でも、実施の形態の3と同様の効果を
得ることができる。
【0134】
【発明の効果】本発明によれば、請求項1あるいは請求
項16に記載のように、送信データの各フレームの先頭
に固定パターンを多重し、フレームに同期したタイミン
グで拡散符号を発生し、固定パターンを多重した送信デ
ータを拡散符号により拡散変調して対向局へ送信し、対
向局から受信した拡散変調信号と固定パターンと同一の
符号系列とを相関検出し、相関検出により固定パターン
の検出が判定されると、フレームに同期したタイミング
で逆拡散符号を発生し、逆拡散符号により拡散変調信号
を逆拡散変調することにより、拡散符号の符号長と帯域
拡大率とを独立に設定できるため、周波数利用効率やデ
バイス動作速度限界を気にせずに符号長を決定でき、ま
た、システムの周波数利用効率にとって最適な帯域幅に
なるように帯域拡大率を設定することができる。また、
上述のように拡散符号の符号長と帯域拡大率が異なった
スペクトラム拡散信号でも、固定パターン(ユニークワ
ード)をフレームに同期して符号拡散することにより、
受信側において複数の情報ビットにまたがって相関検出
を行うことが可能になり、また、このように相関検出を
行っても固定パターン以外の情報ビットの「1」、
「0」の内容に依らず、符号タイミング、固体パターン
のタイミングを検出するのに十分高いS/Nが得られ
る。
【0135】また、請求項4あるいは請求項19に記載
のように、拡散符号の符号長及び帯域拡大率と逆拡散符
号の符号長及び帯域拡大率を制御することにより、通常
の場合には最適な帯域拡大率と標準的な符号長に設定し
て、受信回線がフェージング等で品質劣化した場合には
符号長を長くして、相関検出特性を高めることができ
る。この結果、高品質と周波数利用効率を高めた通信シ
ステムを構築することができる。
【0136】また、請求項10あるいは請求項25に記
載のように、対向局から受信した拡散変調信号と固定パ
ターンと同一の符号系列の乗算係数を直交する2チャン
ネルそれぞれチップ毎に乗算し、チップ毎の乗算結果を
加算し、加算の結果から2乗和を計算し、2乗和と所定
の値を比較し、1フレーム毎の最大2乗相関値を判定す
ることにより、拡散変調された固定パターンの検出と受
信データの逆拡散変調を行うことができる。
【0137】また、請求項11あるいは請求項26に記
載のように、最大2乗相関値の発生間隔とフレーム間隔
との一致を検出し、一致が複数回連続した場合に固定パ
ターンの受信と判定することにより、拡散変調された固
定パターンの検出と受信データの逆拡散変調を行うこと
ができる。
【0138】また、請求項13あるいは請求項28に記
載のように、2系列の送受信データ及び2系列の固定パ
ターンに対応した乗算係数と受信データとをチップ毎に
乗算して、チップ毎の乗算結果を加算することをI,Q
チャンネルのそれぞれについて2系列分行い、I,Qチ
ャンネル毎に求めた加算結果をそれぞれ2乗してからこ
れらを各系列毎に加算して2系列の2乗相関値を求める
ことにより、Iチャンネル,Qチャンネルの固定パター
ンが異なる場合でも、拡散変調された固定パターンの検
出と受信データの逆拡散変調を行うことができる。
【0139】また、請求項14あるいは請求項29に記
載のように、2系列の2乗相関値のうち大きい方を用い
て2乗相関値の最大値をフレーム毎に求め、この最大2
乗相関値の発生間隔とフレーム長との一致が複数回連続
したとき、拡散変調された固定パターンを受信したと判
定することにより、拡散変調された固定パターンの検出
と受信データの逆拡散変調を行うことができる。
【0140】また、請求項15あるいは請求項30に記
載のように、復調回路、フレーム同期回路で従来使われ
ていたユニークワードを相関検出用の固定パターンとし
て流用することにより、フレーム効率を落とすことな
く、上述の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態を示すスペクトラ
ム拡散通信装置のブロック図である。
【図2】 図1のスペクトラム拡散通信装置内の相関検
出回路の内部構成を示すブロック図である。
【図3】 図1のスペクトラム拡散通信装置内の動作を
説明するためのタイミングチャート図である。
【図4】 図1のスペクトラム拡散通信装置内の動作を
説明するためのタイミングチャート図である。
【図5】 図1のスペクトラム拡散通信装置内の動作を
説明するためのタイミングチャート図である。
【図6】 図1のスペクトラム拡散通信装置内の判定回
路及びメモリー回路の動作を説明するための図である。
【図7】 本発明の第2の実施の形態となる相関検出回
路の内部構成を示すブロック図である。
【図8】 本発明の第3の実施の形態を示すスペクトラ
ム拡散通信装置のブロック図である。
【図9】 図8のスペクトラム拡散通信装置内の相関検
出回路の内部構成を示すブロック図である。
【図10】 送信信号のスペクトラムを示す図である。
【図11】 本発明の第4の実施の形態となる相関検出
回路の内部構成を示すブロック図である。
【図12】 従来のスペクトラム拡散通信装置の受信系
の構成を示すブロック図である。
【図13】 CDMA通信方式のシステム構成を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
1…符号化回路、2…UW多重回路、3…変調回路、
4、4a…D/A変換回路、5…フィルタ回路、6、6
a…無線送信回路、7…フレームタイミング回路、8…
分離回路、9…アンテナ、10…復号化回路、11…フ
レーム同期回路、12…復調回路、13、13a…A/
D変換回路、14…フィルタ回路、15、15a…無線
受信回路、16…拡散回路、17、17a…拡散符号発
生回路、18…逆拡散回路、19、19a…相関検出回
路、20、20a…逆拡散符号発生回路、21、21a
…送信チップクロック発生回路、22、22a…受信チ
ップクロック発生回路、30、31、42〜45…シフ
トレジスタ回路、32、33、32a、33a、46〜
49、46a〜49a…乗算回路、34、35、50〜
53…加算回路、36、54、55…2乗加算回路、3
7、56…判定回路、38、57…メモリー回路、10
1…拡散符号制御回路、102…変復調回路。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年11月4日(1999.11.
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】近年、スペクトラム拡散通信を用いた通信
システムにおいて、上述のチップレートfcを可変にす
る技術が提案されている。例えば、特開平8−6526
号公報では、複数の受信局が同一の拡散符号を使いな
がらも、チップレートfcを可変にすることで、各受信
局では対向する送信局と同じチップレートfcで相関検
出及び逆拡散をすることにより、希望信号のみを抽出す
る方法が提案されている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】図13は特開平6−276176号公報で
提案されたCDMA通信方式のシステム構成を示すブロ
ック図である。リモート局71,72からの信号は、基
地局73内のスペクトル逆拡散復調部74によって逆拡
散復調され、受信電力検出部75によって受信電力の判
定が行われる。そして、検出された受信電力に基づい
て、チップレート決定部76及びチップレート通知部7
7により、上述したリモート局のチップレート制御が行
われる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明のスペクトラム拡
散通信方法は、請求項1に記載のように、送信データの
各フレームの先頭にユニークワードを多重し、上記フレ
ームに同期したタイミングで拡散符号を発生し、上記
ニークワードを多重した送信データを上記拡散符号によ
り拡散変調して対向局へ送信し、上記対向局から受信し
た拡散変調信号と上記ユニークワードと同一の符号系列
とを相関検出し、上記相関検出により上記ユニークワー
の検出が判定されると、上記フレームに同期したタイ
ミングで逆拡散符号を発生し、上記逆拡散符号により上
記拡散変調信号を逆拡散変調するようにしたものであ
る。このように、本発明では、ユニークワードが多重さ
れた送信データを拡散符号によって拡散変調する。この
とき、拡散符号の符号長Lと拡散後の帯域拡大率BWを
一致させる必要はなく、独立に設定できる。また、フレ
ーム同期用のユニークワードの先頭ビットおよびユニー
クワード直後のデータの先頭ビットには、拡散符号の最
初の符号が乗算される。これに対し、受信側では、受信
データ中の拡散変調されたユニークワードを相関検出す
る。ユニークワードが検出されると、逆拡散符号の生成
にリセットがかかり、次のチップで逆拡散符号の先頭符
号を出力する。また、請求項2に記載のように、上記拡
散符号は、符号長と帯域拡大率がそれぞれ独立に設定さ
れるものである。また、請求項3に記載のように、上記
符号長と帯域拡大率の比が可変できるようにしたもので
ある。また、請求項4に記載のように、送信データの各
フレームの先頭にユニークワードを多重し、上記フレー
ムに同期したタイミングで拡散符号を発生し、上記拡散
符号の符号長と帯域拡大率を所定の値に制御し、上記
ニークワードを多重した送信データを上記拡散符号によ
り拡散変調し、上記拡散変調と共に上記符号長及び帯域
拡大率の制御信号を対向局へ送信し、上記対向局から受
信した拡散変調信号と上記ユニークワードと同一の符号
系列とを相関検出し、上記相関検出により上記ユニーク
ワードの検出が判定されると、上記フレームに同期した
タイミングで逆拡散符号を発生し、受信された上記制御
信号に基づき上記逆拡散符号の符号長と帯域拡大率を制
御し、上記逆拡散符号により上記拡散変調信号を逆拡散
変調するようにしたものである。また、請求項5に記載
のように、上記符号長と帯域拡大率の制御は、最初に上
記帯域拡大率を所定の最適値、上記符号長を短い値と
し、上記対向局の受信特性に基づき上記符号長を長くす
るよう制御するようにしたものである。また、請求項6
に記載のように、上記最適値は、所要システムパラメー
タを満足し、かつ周波数利用効率が最適となる値であ
る。また、請求項7に記載のように、上記受信特性は、
上記制御信号のS/N若しくはBERが所定の値以下で
ある。また、請求項8に記載のように、上記制御信号
は、所定周波数のキャリアに上記拡散変調とは独立の所
定の変調方式にて変調されるものである。また、請求項
9に記載のように、上記所定周波数のキャリアは、上記
拡散変調の送信スペクトラムの横に配置されるものであ
る。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】また、請求項10に記載のように、上記相
関検出は、上記対向局から受信した拡散変調信号と上記
ユニークワードと同一の符号系列の乗算係数を直交する
2チャンネルそれぞれチップ毎に乗算し、チップ毎の乗
算結果を加算し、上記加算の結果から2乗和を計算し、
上記2乗和と所定の値を比較し、1フレーム毎の最大2
乗相関値を判定するものである。また、請求項11に記
載のように、上記相関検出は、さらに、上記最大2乗相
関値の発生間隔とフレーム間隔との一致を検出し、上記
一致が複数回連続した場合に上記ユニークワードの受信
と判定するものである。また、請求項12に記載のよう
に、上記ユニークワードは、上記送信データの直交する
IチャンネルとQチャンネルの2系列のデータ毎に異な
るパターンとするものである。また、請求項13に記載
のように、上記相関検出は、2系列の送受信データ及び
2系列のユニークワードに対応した乗算係数と受信デー
タとをチップ毎に乗算して、チップ毎の乗算結果を加算
することをI,Qチャンネルのそれぞれについて2系列
分行い、I,Qチャンネル毎に求めた加算結果をそれぞ
れ2乗してからこれらを各系列毎に加算して2系列の2
乗相関値を求めるようにしたものである。また、請求項
14に記載のように、上記2系列の2乗相関値のうち大
きい方を用いて2乗相関値の最大値をフレーム毎に求
め、この最大2乗相関値の発生間隔とフレーム長との一
致が複数回連続したとき、上記拡散変調されたユニーク
ワードを受信したと判定することによりユニークワード
の検出を行うようにしたものである。また、請求項15
に記載のように、上記ユニークワードは、フレーム同期
回路で用いられるユニークワードである。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】また、本発明のスペクトラム拡散通信装置
は、請求項11に記載のように、送信データの各フレー
ムの先頭にユニークワードを多重する多重回路と、上記
フレームに同期したタイミングで拡散符号を発生する拡
散符号発生回路と、上記ユニークワードを多重した送信
データを上記拡散符号により拡散変調して対向局へ送信
する拡散回路と、上記対向局から受信した拡散変調信号
と上記ユニークワードと同一の符号系列とを相関検出す
る相関検出回路と、上記相関検出により上記ユニークワ
ードの検出が判定されると、上記フレームに同期したタ
イミングで逆拡散符号を発生する逆拡散符号発生回路
と、上記逆拡散符号により上記拡散変調信号を逆拡散変
調する逆拡散回路とを有するものである。このように、
送信局の拡散回路は、多重回路から入力されるデータを
拡散符号発生回路から入力される拡散符号によって拡散
変調する。このとき、拡散符号の符号長Lと拡散後の帯
域拡大率BWを一致させる必要はなく、独立に設定でき
る。また、フレーム同期用のユニークワードの先頭ビッ
トおよびユニークワード直後のデータの先頭ビットに
は、拡散符号の最初の符号が乗算される。これに対し、
受信局の相関検出回路は、受信データ中の拡散変調され
ユニークワードを相関検出する。逆拡散符号発生回路
は、ユニークワードが検出されるとリセットがかかり、
次のチップで逆拡散符号の先頭符号を出力し、逆拡散回
路は逆拡散符号で受信データを逆拡散変調し、拡散前の
データを復元する。また、請求項17に記載のように、
上記拡散符号は、符号長と帯域拡大率がそれぞれ独立に
設定されるものである。また、請求項18に記載のよう
に、上記符号長と帯域拡大率の比が可変できるようにし
たものである。また、請求項19に記載のように、送信
データの各フレームの先頭にユニークワードを多重する
多重回路と、上記フレームに同期したタイミングで拡散
符号を発生する拡散符号発生回路と、上記拡散符号の符
号長と帯域拡大率を所定の値に制御する拡散符号制御回
路と、上記ユニークワードを多重した送信データを上記
拡散符号により拡散変調する拡散回路と、上記拡散変調
と共に上記符号長及び帯域拡大率の制御信号を対向局へ
送信する変復調回路と、上記対向局から受信した拡散変
調信号と上記ユニークワードと同一の符号系列とを相関
検出する相関検出回路と、上記相関検出により上記ユニ
ークワードの検出が判定されると、上記フレームに同期
したタイミングで逆拡散符号を発生する逆拡散符号発生
回路と、上記逆拡散符号により上記拡散変調信号を逆拡
散変調する逆拡散回路とを有し、送信局の拡散符号制御
回路は、上記拡散符号の符号長と帯域拡大率を所定の値
に制御するものであり、受信局の拡散符号制御回路は、
受信された上記制御信号に基づき上記逆拡散符号の符号
長と帯域拡大率を制御するものである。また、請求項2
0に記載のように、上記符号長と帯域拡大率の制御は、
最初に上記帯域拡大率を所定の最適値、上記符号長を短
い値とし、上記対向局の受信特性に基づき上記符号長を
長くするよう制御するものである。また、請求項21に
記載のように、上記最適値は、所要システムパラメータ
を満足し、かつ周波数利用効率が最適となる値である。
また、請求項22に記載のように、上記受信特性は、上
記制御信号のS/N若しくはBERが所定の値以下であ
る。また、請求項23に記載のように、上記制御信号
は、所定周波数のキャリアに上記拡散変調とは独立の所
定の変調方式にて変調されるものである。また、請求項
24に記載のように、上記所定周波数のキャリアは、上
記拡散変調の送信スペクトラムの横に配置されるもので
ある。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】また、請求項25に記載のように、上記相
関検出回路は、上記対向局から受信した拡散変調信号と
上記ユニークワードと同一の符号系列の乗算係数を直交
する2チャンネルそれぞれチップ毎に乗算する乗算回路
と、チップ毎の乗算結果を加算する加算回路と、上記加
算の結果から2乗和を計算する2乗加算回路と、上記2
乗和と所定の値を比較し、1フレーム毎の最大2乗相関
値を判定する判定回路とからなるものである。また、請
求項26に記載のように、上記判定回路は、上記最大2
乗相関値の発生間隔とフレーム間隔との一致を検出し、
上記一致が複数回連続した場合に上記ユニークワード
受信と判定するものである。また、請求項27に記載の
ように、上記ユニークワードは、上記送信データの直交
するIチャンネルとQチャンネルの2系列のデータ毎に
異なるパターンとするものである。また、請求項28に
記載のように、上記相関検出回路は、Iチャンネル用の
上記乗算回路及び加算回路と、Qチャンネル用の上記乗
算回路及び加算回路とをそれぞれ2系列分有すると共
に、上記2乗加算回路を2つ有し、各乗算回路は、2系
列の送受信データ及び2系列のユニークワードに対応し
た乗算係数を有し、2乗加算回路は、I,Qチャンネル
用の加算回路の加算結果をそれぞれ2乗してからこれら
を各系列毎に加算して2系列の2乗相関値を求めるもの
である。また、請求項29に記載のように、上記判定回
路は、上記2系列の2乗相関値のうち大きい方を用いて
2乗相関値の最大値をフレーム毎に求め、この最大2乗
相関値の発生間隔とフレーム長との一致が複数回連続し
たとき、上記拡散変調されたユニークワードを受信した
と判定することによりユニークワードの検出を行うもの
である。また、請求項30に記載のように、上記ユニー
クワードは、フレーム同期回路で用いられるユニークワ
ードである。

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信データの各フレームの先頭に固定パ
    ターンを多重し、 前記フレームに同期したタイミングで拡散符号を発生
    し、 前記固定パターンを多重した送信データを前記拡散符号
    により拡散変調して対向局へ送信し、 前記対向局から受信した拡散変調信号と前記固定パター
    ンと同一の符号系列とを相関検出し、 前記相関検出により前記固定パターンの検出が判定され
    ると、前記フレームに同期したタイミングで逆拡散符号
    を発生し、 前記逆拡散符号により前記拡散変調信号を逆拡散変調す
    ることを特徴とするスペクトラム拡散通信方法。
  2. 【請求項2】 前記拡散符号は、符号長と帯域拡大率が
    それぞれ独立に設定されることを特徴とする請求項1記
    載のスペクトラム拡散通信方法。
  3. 【請求項3】 前記符号長と帯域拡大率の比が可変でき
    ることを特徴とする請求項2記載のスペクトラム拡散通
    信方法。
  4. 【請求項4】 送信データの各フレームの先頭に固定パ
    ターンを多重し、 前記フレームに同期したタイミングで拡散符号を発生
    し、 前記拡散符号の符号長と帯域拡大率を所定の値に制御
    し、 前記固定パターンを多重した送信データを前記拡散符号
    により拡散変調し、 前記拡散変調と共に前記符号長及び帯域拡大率の制御信
    号を対向局へ送信し、 前記対向局から受信した拡散変調信号と前記固定パター
    ンと同一の符号系列とを相関検出し、 前記相関検出により前記固定パターンの検出が判定され
    ると、前記フレームに同期したタイミングで逆拡散符号
    を発生し、 受信された前記制御信号に基づき前記逆拡散符号の符号
    長と帯域拡大率を制御し、 前記逆拡散符号により前記拡散変調信号を逆拡散変調す
    ることを特徴とするスペクトラム拡散通信方法。
  5. 【請求項5】 前記符号長と帯域拡大率の制御は、最初
    に前記帯域拡大率を所定の最適値、前記符号長を短い値
    とし、前記対向局の受信特性に基づき前記符号長を長く
    するよう制御することを特徴とする請求項4記載のスペ
    クトラム拡散通信方法。
  6. 【請求項6】 前記最適値は、所要システムパラメータ
    を満足し、かつ周波数利用効率が最適となる値であるこ
    とを特徴とする請求項5記載のスペクトラム拡散通信方
    法。
  7. 【請求項7】 前記受信特性は、前記制御信号のS/N
    若しくはBERが所定の値以下であることを特徴とする
    請求項4記載のスペクトラム拡散通信方法。
  8. 【請求項8】 前記制御信号は、所定周波数のキャリア
    に前記拡散変調とは独立の所定の変調方式にて変調され
    ていることを特徴とする請求項4記載のスペクトラム拡
    散通信方法。
  9. 【請求項9】 前記所定周波数のキャリアは、前記拡散
    変調の送信スペクトラムの横に配置されることを特徴と
    する請求項8記載のスペクトラム拡散通信方法。
  10. 【請求項10】 前記相関検出は、 前記対向局から受信した拡散変調信号と前記固定パター
    ンと同一の符号系列の乗算係数を直交する2チャンネル
    それぞれチップ毎に乗算し、 チップ毎の乗算結果を加算し、 前記加算の結果から2乗和を計算し、 前記2乗和と所定の値を比較し、 1フレーム毎の最大2乗相関値を判定することを特徴と
    する請求項1又は4記載のスペクトラム拡散通信方法。
  11. 【請求項11】 前記相関検出は、さらに、前記最大2
    乗相関値の発生間隔とフレーム間隔との一致を検出し、 前記一致が複数回連続した場合に前記固定パターンの受
    信と判定することを特徴とする請求項10記載のスペク
    トラム拡散通信方法。
  12. 【請求項12】 前記固定パターンは、前記送信データ
    の直交するIチャンネルとQチャンネルの2系列のデー
    タ毎に異なるパターンとすることを特徴とする請求項1
    又は4記載のスペクトラム拡散通信方法。
  13. 【請求項13】 前記相関検出は、2系列の送受信デー
    タ及び2系列の固定パターンに対応した乗算係数と受信
    データとをチップ毎に乗算して、チップ毎の乗算結果を
    加算することをI,Qチャンネルのそれぞれについて2
    系列分行い、I,Qチャンネル毎に求めた加算結果をそ
    れぞれ2乗してからこれらを各系列毎に加算して2系列
    の2乗相関値を求めることを特徴とする請求項12記載
    のスペクトラム拡散通信方法。
  14. 【請求項14】 前記2系列の2乗相関値のうち大きい
    方を用いて2乗相関値の最大値をフレーム毎に求め、こ
    の最大2乗相関値の発生間隔とフレーム長との一致が複
    数回連続したとき、前記拡散変調された固定パターンを
    受信したと判定することにより固定パターンの検出を行
    うことを特徴とする請求項13記載のスペクトラム拡散
    通信方法。
  15. 【請求項15】 前記固定パターンは、フレーム同期回
    路で用いられるユニークワードであることを特徴とする
    請求項1、4又は12記載のスペクトラム拡散通信方
    法。
  16. 【請求項16】 送信データの各フレームの先頭に固定
    パターンを多重する多重回路と、 前記フレームに同期したタイミングで拡散符号を発生す
    る拡散符号発生回路と、 前記固定パターンを多重した送信データを前記拡散符号
    により拡散変調して対向局へ送信する拡散回路と、 前記対向局から受信した拡散変調信号と前記固定パター
    ンと同一の符号系列とを相関検出する相関検出回路と、 前記相関検出により前記固定パターンの検出が判定され
    ると、前記フレームに同期したタイミングで逆拡散符号
    を発生する逆拡散符号発生回路と、 前記逆拡散符号により前記拡散変調信号を逆拡散変調す
    る逆拡散回路とを有することを特徴とするスペクトラム
    拡散通信装置。
  17. 【請求項17】 前記拡散符号は、符号長と帯域拡大率
    がそれぞれ独立に設定されることを特徴とする請求項1
    6記載のスペクトラム拡散通信装置。
  18. 【請求項18】 前記符号長と帯域拡大率の比が可変で
    きることを特徴とする請求項17記載のスペクトラム拡
    散通信装置。
  19. 【請求項19】 送信データの各フレームの先頭に固定
    パターンを多重する多重回路と、 前記フレームに同期したタイミングで拡散符号を発生す
    る拡散符号発生回路と、 前記拡散符号の符号長と帯域拡大率を所定の値に制御す
    る拡散符号制御回路と、 前記固定パターンを多重した送信データを前記拡散符号
    により拡散変調する拡散回路と、 前記拡散変調と共に前記符号長及び帯域拡大率の制御信
    号を対向局へ送信する変復調回路と、 前記対向局から受信した拡散変調信号と前記固定パター
    ンと同一の符号系列とを相関検出する相関検出回路と、 前記相関検出により前記固定パターンの検出が判定され
    ると、前記フレームに同期したタイミングで逆拡散符号
    を発生する逆拡散符号発生回路と、 前記逆拡散符号により前記拡散変調信号を逆拡散変調す
    る逆拡散回路とを有し、 送信局の拡散符号制御回路は、前記拡散符号の符号長と
    帯域拡大率を所定の値に制御するものであり、 受信局の拡散符号制御回路は、受信された前記制御信号
    に基づき前記逆拡散符号の符号長と帯域拡大率を制御す
    るものであることを特徴とするスペクトラム拡散通信装
    置。
  20. 【請求項20】 前記符号長と帯域拡大率の制御は、最
    初に前記帯域拡大率を所定の最適値、前記符号長を短い
    値とし、前記対向局の受信特性に基づき前記符号長を長
    くするよう制御することを特徴とする請求項19記載の
    スペクトラム拡散通信装置。
  21. 【請求項21】 前記最適値は、所要システムパラメー
    タを満足し、かつ周波数利用効率が最適となる値である
    ことを特徴とする請求項20記載のスペクトラム拡散通
    信装置。
  22. 【請求項22】 前記受信特性は、前記制御信号のS/
    N若しくはBERが所定の値以下であることを特徴とす
    る請求項19記載のスペクトラム拡散通信装置。
  23. 【請求項23】 前記制御信号は、所定周波数のキャリ
    アに前記拡散変調とは独立の所定の変調方式にて変調さ
    れていることを特徴とする請求項19記載のスペクトラ
    ム拡散通信装置。
  24. 【請求項24】 前記所定周波数のキャリアは、前記拡
    散変調の送信スペクトラムの横に配置されることを特徴
    とする請求項23記載のスペクトラム拡散通信装置。
  25. 【請求項25】 前記相関検出回路は、 前記対向局から受信した拡散変調信号と前記固定パター
    ンと同一の符号系列の乗算係数を直交する2チャンネル
    それぞれチップ毎に乗算する乗算回路と、 チップ毎の乗算結果を加算する加算回路と、 前記加算の結果から2乗和を計算する2乗加算回路と、 前記2乗和と所定の値を比較し、1フレーム毎の最大2
    乗相関値を判定する判定回路とからなるものであること
    を特徴とする請求項16又は19記載のスペクトラム拡
    散通信装置。
  26. 【請求項26】 前記判定回路は、前記最大2乗相関値
    の発生間隔とフレーム間隔との一致を検出し、前記一致
    が複数回連続した場合に前記固定パターンの受信と判定
    することを特徴とする請求項25記載のスペクトラム拡
    散通信装置。
  27. 【請求項27】 前記固定パターンは、前記送信データ
    の直交するIチャンネルとQチャンネルの2系列のデー
    タ毎に異なるパターンとすることを特徴とする請求項1
    6又は19記載のスペクトラム拡散通信装置。
  28. 【請求項28】 前記相関検出回路は、Iチャンネル用
    の前記乗算回路及び加算回路と、Qチャンネル用の前記
    乗算回路及び加算回路とをそれぞれ2系列分有すると共
    に、前記2乗加算回路を2つ有し、各乗算回路は、2系
    列の送受信データ及び2系列の固定パターンに対応した
    乗算係数を有し、2乗加算回路は、I,Qチャンネル用
    の加算回路の加算結果をそれぞれ2乗してからこれらを
    各系列毎に加算して2系列の2乗相関値を求めるもので
    あることを特徴とする請求項27記載のスペクトラム拡
    散通信装置。
  29. 【請求項29】 前記判定回路は、前記2系列の2乗相
    関値のうち大きい方を用いて2乗相関値の最大値をフレ
    ーム毎に求め、この最大2乗相関値の発生間隔とフレー
    ム長との一致が複数回連続したとき、前記拡散変調され
    た固定パターンを受信したと判定することにより固定パ
    ターンの検出を行うものであることを特徴とする請求項
    28記載のスペクトラム拡散通信装置。
  30. 【請求項30】 前記固定パターンは、フレーム同期回
    路で用いられるユニークワードであることを特徴とする
    請求項16、19又は27記載のスペクトラム拡散通信
    装置。
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