JPH09150573A - 記録材料 - Google Patents

記録材料

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JPH09150573A
JPH09150573A JP7334248A JP33424895A JPH09150573A JP H09150573 A JPH09150573 A JP H09150573A JP 7334248 A JP7334248 A JP 7334248A JP 33424895 A JP33424895 A JP 33424895A JP H09150573 A JPH09150573 A JP H09150573A
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Takeshi Nobe
丈司 野辺
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哲司 太田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複写機、プリンタ等記録装置の用紙検出によ
り正確に用紙位置をセンスすることが可能な透明記録材
料を提供する。 【解決手段】 透明な支持体1の少なくとも片面に記録
層2を設け、記録材料の1100nmにおける赤外線透
過率を50%以下、550nmにおける可視光線透過率
が80%以上とする。このため記録層2或いは記録層2
とは別に設けた層3にイモニウム系化合物等の有機赤外
線吸収剤を含有せしめる。好適には有機赤外線吸収剤を
含む層に紫外線吸収剤をも含有せしめる。これにより有
機赤外線吸収剤の劣化を防止するとともに印字の耐候性
を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オーバーヘットプ
ロジェクター(以下、OHPという)、第2原図等に用
いられる透明な記録材料に関し、特に複写機、プリン
タ、プロッター等による印字の際に用紙検出センサによ
って検知可能な透明記録材料に係わる。
【0002】
【従来の技術】一般に、OHPや第2原図等に用いられ
る記録用紙として、プラスチックフィルム等の透明フィ
ルム上に記録層を設けたものが広く知られており、この
ような透明記録用紙への記録方式としても、電子写真複
写、インクジェット、ペンプロッタ、熱転写等の種々の
方式が採用される。このため透明記録材料の記録層は記
録方式に応じてインクジェット記録に適したインク受容
層を設けたもの(特開昭57−107880号)や熱転
写インク受理層を設けたもの(特開昭64−45688
号)等が知られており、更に複数の記録方式に対応した
記録層を設けたものが提案されている(特開平7−14
9040号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで上述したよう
な複写機、プリンタ、プロッタ等記録装置では用紙検出
用のセンサとして、近年、安価で小型の半導体レーザや
発光ダイオードを光源とした制御センサが用いられるよ
うになっている。しかし、前述したような透明度の高い
記録材料をこのような用紙検出機能を備えた記録装置で
印字する場合、光が透過してしまうためにセンサで検知
されなかったり、検知ミスが生じるという問題があっ
た。このため、透明度の高い記録材料の裏面に紙などの
不透明材料を貼着して検知ミスを防いでいるが、手間が
かかる上に記録材料の平面性が損われ記録精度を低下さ
せる等の問題があった。
【0004】本発明は、上記問題点を解消するためにな
されたものであって、不透明材料の貼着等を不要とし、
しかも複写機、プリンタ、プロッタ等記録装置の用紙検
出により正確に用紙位置をセンスすることが可能な透明
記録材料を提供することを目的とする。更に本発明は、
記録された印字の耐候性を向上することができる透明記
録材料を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の記録材料は、透明な支持体の少なくとも片
面に記録層を設けてなる透明な記録材料であって、11
00nmの赤外線透過率が50%以下であり、550n
mの可視光線透過率が80%以上であるものである。こ
れにより、OHPや第2原図に要求される透明性を維持
し、しかも記録装置の光学用紙センサによる検知が可能
となる。
【0006】また本発明の記録材料は、透明な支持体の
少なくとも片面に記録層を設けてなる記録材料におい
て、記録材料を構成する層の少なくとも一の層に有機赤
外線吸収剤を含有せしめるものである。赤外線吸収剤を
含有する層は記録層であっても、また支持体と記録層と
の間或いは支持体の記録層が形成された面と反対側の面
に別途形成された層(赤外線吸収層)であっても、その
両者であってもよい。
【0007】赤外線吸収剤としては、一般式(1)で表
されるアミノ化合物が好適に用いられる。
【0008】
【化3】 (式中、R1は水素または炭素数が1〜12のアルキル
基を、XはSbF6、ClO4、BF4、NO3、F、C
l、Br、Iを、nは1または2を表す。) 本発明の好適な態様において、記録材料を構成する層の
少なくとも一の層は紫外線吸収剤を含有するものであ
る。紫外線吸収剤は、記録層又は赤外線吸収層或いはそ
の両者に含有されることができ、好適には記録層に含有
されるものである。これにより、赤外線吸収剤の劣化を
防止すると共に形成されたインク画像の退色を防止する
ことができる。
【0009】紫外線吸収剤としては、一般式(2)で表
されるベンゾフェノン化合物が好適に用いられる。
【0010】
【化4】 (式中、R2は水素または炭素数が1〜12のアルキル
基を、R3〜R5は水素またはOH、OCH3、SO3H・
3H2Oの置換基を表す。)
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の記録材料について
更に詳述する。
【0012】本発明の記録材料において、支持体として
はポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタ
レート、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリエチ
レン、アセチルセルロース、塩化ビニル樹脂、フッ素系
樹脂等の実質的に透明なプラスチックフィルムが使用で
きる。実質的に透明とは、OHP、第2原図等への適用
性を有する透明性を備えていることをいう。これらプラ
スチックフィルムは、延伸加工されていることが好まし
い。特に二軸延伸されたものは、機械的強度、寸法安定
性が向上されるので好ましい。さらに透明性を損わない
範囲で、記録層が設けられる面に易接着処理されていて
もよい。
【0013】プラスチックフィルムの厚さは特に限定さ
れず適用される材料に対応して適宜選択することができ
るが、一般には4〜250μmである。
【0014】記録層は、このような透明な支持体の一方
の面に設けても、また両面に設けてもよい。両面に設け
た場合には両側に記録が可能であることに加え、記録材
料のカールを防止することができる。また記録方式によ
って支持体自身が記録性を備えている場合には、支持体
が記録層を兼ねていてもよい。
【0015】このような記録層は、PPC複写機やレー
ザービームプリンタ等の電子写真方式、インクジェット
記録、感熱溶融転写、ペンプロッター等記録方式に応じ
て適宜最適な記録層を選択するが、それ自体実質的に透
明な層からなる。
【0016】例えば電子写真方式の場合には、トナーの
定着性が良好な樹脂を塗布してなるトナー易接着層を記
録層として設ける。このようなトナー易接着層は、好適
にははガラス転移温度が45〜100℃の範囲の樹脂で
形成する。45℃以上とするのは記録用紙を多数積層し
た場合、ブロッキングが発生するのを防止するためであ
り、100℃以下とするのはトナーの接着性を向上させ
るためである。但し、定着温度が高い機種で使用する場
合は100℃以上のものであっても使用可能である。こ
のような樹脂としては、アクリル、ポリエチレン、ポリ
スチレン、ポリ塩化ビニル、ポリアクリロニトリル、ポ
リビニルブチラール、ポリ酢酸ビニル、ポリアミド、ポ
リエステル等のホモポリマーまたはコポリマーを単独あ
るいは混合して使用できる。
【0017】またインクジェット記録の場合には、ポリ
ビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ゼラチンの
ような水溶性樹脂或いはブロックコポリマーや(メタ)
アクリル酸系ポリマーを用いたインク受容層等公知のイ
ンク受容層を記録層として設けることができるが、特に
特開平7−149040号に開示されるようにインク受
容層の樹脂として親水性樹脂であるポリビニルピロリド
ンと、親油性樹脂である塩基性(メタ)アクリル酸エス
テル共重合体とを用いたインク受容層は、水性インクに
対する吸収性、耐水性に加えてPPC複写等におけるト
ナー接着性、感熱溶融転写やペンプロッターにおける各
インク受容性を備えた汎用の記録層として好ましい。
【0018】この場合、塩基性の(メタ)アクリル酸エ
ステル共重合体は、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシ
エチル(HEMA或いはHEA)とメタクリル酸2−ジ
メチルアミノエチル(DMMA)とを含む親水性モノマ
ー及び、メタクリル酸メチル(MMA)とメタクリル酸
n−ブチル(BMA)とを含む親油性(耐水性)モノマ
ーから構成される4元以上の共重合体であることが好ま
しい。このような塩基性の(メタ)アクリル酸エステル
共重合体を用いることにより、トナーの接着性及びポリ
ビニルピロリドンとの相溶性を高めることができる。ま
た親水性モノマーと耐水性モノマーとを組合せた共重合
体とすることにより、これらモノマーの配合比を適当に
選択して親水性と耐水性のバランスを調整することがで
き、塗膜の物理的な性質などの他の性能の調整が容易と
なる。
【0019】また熱溶融転写方式の記録層の場合には、
ゴム系接着剤やアクリル系接着剤等熱溶融インクとの相
溶性のよい樹脂を用いることができる。
【0020】記録層には、さらに透明性を損わない範囲
で、ブロッキングを防止し記録性能を向上させるために
顔料や必要に応じてレベリング剤、酸化防止剤、帯電防
止剤等の各種添加剤を添加することもできる。特にイン
クジェット記録層の場合、マット化剤としてシリカ、ク
レー、タルク、ケイソウ土、炭酸カルシウム、硫酸カル
シウム、硫酸バリウム、珪酸アルミニウム、酸化チタ
ン、酸化亜鉛、合成ゼオライト、アルミナ、スメクタイ
ト等の顔料を含むことが好ましく、特にスメクタイトを
含有することが好ましい。
【0021】記録層は樹脂、その他の添加剤を適当な溶
剤に溶解或いは分散させたものを支持体の片面或いは両
面に塗布、乾燥することにより形成する。記録層の厚さ
は、記録層の種類により異なり、特に限定されないが、
例えばインクジェット記録層の場合、通常0.1〜50
μm、好適には1〜20μm程度である。
【0022】以上のように構成される本発明の記録材料
は、1100nmの赤外線透過率が50%以下であり、
550nmの可視光線透過率が80%以上であるもので
ある。このため本発明の記録材料は、可視光は透過する
が赤外線を吸収する赤外線吸収剤を含む層を設ける。こ
のような層は、上述した記録層であってもよく、また支
持体に赤外線吸収剤を含む層を別途設けてもよい。また
両方の層に赤外線吸収剤を含有せしめてもよい。
【0023】図1(a)〜(c)は本発明の記録材料の
実施例を示すもので、同図(a)は支持体1上に赤外線
吸収剤5を含む記録層2が形成されたもの、同図(b)
は支持体1の一方の面に記録層2が形成され、他方の面
に赤外線吸収剤を含むバックコート層3が形成されたも
の、同図(c)は支持体1の片面に赤外線吸収剤を含む
層3及び記録層2を順次積層したものである。
【0024】赤外線吸収剤としてはシアニン系化合物、
スクワリリム系化合物、チオールニッケル錯塩系化合
物、フタロシアニン系化合物、トリアリルメタン系化合
物、ナフトキノン系化合物、アントラキノン系化合物、
イモニウム系化合物、アミニウム系化合物等の有機赤外
線吸収剤が挙げられるが、特に式(1)で表されるよう
なイモニウム系化合物が可視光の透過率が高く赤外線遮
断効果が高いので好適である。
【0025】
【化5】 (式中、R1は水素又は炭素数が1〜12のアルキル基
を、XはSbF6、ClO 4、BF4、NO3、F、Cl、
Br又はIを、nは1又は2を表す) 式(1)で表される化合物として、具体的にはN,N,
N',N'−テトラキス(p−ジ−n−ブチルアミノフェ
ニル)−p−ベンゾキノン−ビス(イモニウム)、N,
N,N',N'−テトラキス(p−ジエチルアミノフェニ
ル)−p−ベンゾキノン−ビス(イモニウム)、N,
N,N',N'−テトラキス(p−ジ−n−ヘキシルアミ
ノフェニル)−p−ベンゾキノン−ビス(イモニウ
ム)、N,N,N',N'−テトラキス(p−ジ−n−イ
ソプロピルアミノフェニル)−p−ベンゾキノン−ビス
(イモニウム)、N,N,N',N'−テトラキス(p−
ジ−n−オクチルアミノフェニル)−p−ベンゾキノン
−ビス(イモニウム)またはN,N,N',N'−テトラ
キス(p−ジエチルアミノフェニル)−p−ベンゾキノ
ン−ビス(イモニウム)の各過塩素酸塩、ヘキサフルオ
ロアンチモン酸塩、フッ化ホウ素酸塩、硝酸塩または臭
素塩等或いはN,N,N',N'−テトラキス(p−ジ−
n−ブチルアミノフェニル)−p−フェニレンジアミニ
ウム、N,N,N',N'−テトラキス(p−ジメチルア
ミノフェニル)−p−フェニレンジアミニウム、N,
N,N',N'−テトラキス(p−ジ−n−ドデシルアミ
ノフェニル)−p−フェニレンジアミニウムまたはN,
N,N',N'−テトラキス(p−ジエチルアミノフェニ
ル)−p−フェニレンジアミニウムの各過塩素酸塩、塩
素塩、ヘキサフルオロアンチモン酸塩、フッ化ホウ素酸
塩またはフッ素塩等が挙げられる。
【0026】このような有機赤外線吸収剤を含有する層
を、記録層とは別に支持体上に設ける場合、この層を構
成するバインダ樹脂としては記録材料の透明性を損わな
い透明な樹脂であって支持体との接着性の良好な樹脂を
用いることが好ましい。このような樹脂としては、例え
ばポリエステル樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、
アクリル樹脂、ビニル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹
脂等が挙げられる。またバインダ樹脂に対する硬化剤と
してイソシアネート、メラミン等の添加も有効である。
赤外線吸収層を支持体と記録層との間に設ける場合に
は、更に記録層を形成する樹脂との接着性の良好な樹脂
を用いることが好ましい。このような樹脂として、特に
ポリエステル系およびアクリル系の樹脂が好適である。
【0027】有機赤外線吸収剤の含有量は、上述したよ
うに記録材料としての赤外線透過率が1100nmにお
いて50%以下であり、550nmの可視光線透過率が
80%以上であればよく、赤外線吸収層或いは記録層の
厚さにより異なるが、一例として約10μm程度の厚さ
の層に含有せしめる場合、層を形成する樹脂全体に対し
0.5重量%以上、好ましくは1重量%以上とする。
【0028】本発明の記録材料は、上述した有機赤外線
吸収剤に加えて、更に紫外線吸収剤を有する層を設ける
ことが好ましい。紫外線吸収剤を含ませることにより、
有機赤外線吸収剤の劣化を防止して本記録材料の赤外線
遮断効果を持続させるとともに、記録層に形成されたイ
ンク像の退色を防止することができる。紫外線吸収剤を
有する層は、記録層でも、赤外線吸収層を別途設けた場
合にはその層でも、また両者でもよく、また必ずしも赤
外線吸収剤を含有する層でなく別途紫外線吸収剤を有す
る層を設けてもよい。但し、赤外線吸収剤の効果の劣化
を防止するためには、赤外線吸収剤の含まれる層或いは
その層よりも光が照射される側に近い層に含有せしめる
いことが好ましい。従って記録材料の用途によって、記
録層側から光の照射を受ける場合には、紫外線吸収剤は
記録層に含有せしめることが好ましく、またOHPのよ
うに記録層と反対側からの光の照射を受ける場合には、
記録層と反対側に設けたバックコート層に紫外線吸収剤
を含有せしめることが好ましい。さらに記録層上に形成
されたインクの退色をも有効に防止するためには少なく
とも記録層に紫外線吸収剤を含有せしめることが好まし
い。
【0029】図2(a)〜(c)は、紫外線吸収剤を有
する層を設けた本発明の実施例を示す図で、同図(a)
は支持体1の片面に赤外線吸収剤5および紫外線吸収剤
6を有する記録層2を設けたもので、同図(b)は支持
体1の一方の面に赤外線吸収剤を含有する記録層2を設
け、他方の面に紫外線吸収剤を含有するバックコート層
4を設けたものであり、特に記録層と反対側から光が照
射される用途に適している。尚、同図(b)の場合にも
記録層2は紫外線吸収剤を含有していてもよい。同図
(c)は支持体1の一方の面に紫外線吸収剤を含有する
記録層2を設け、他方の面に赤外線吸収剤を含有するバ
ックコート層3を設けたもので、記録層側から光が照射
される用途に適している。
【0030】このような紫外線吸収剤としては、記録材
料の透明性を損わず300〜400nmの紫外線を有効
に遮断できるものであればよく、公知のベンゾフェノン
系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物、サリチル酸系
化合物等が使用できるが、特に吸収波長領域が幅広くか
つ吸収強度に優れた式(2)で表されるベンゾフェノン
化合物を用いることが好ましい。
【0031】
【化6】 (式中、R2は水素又は炭素数が1〜12のアルキル基
を、R3〜R5は水素又はOH、OCH3、SO3H・3H
2Oを表す) このようなベンゾフェノン化合物として、2,2',
4,4'−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,4−
ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メ
トキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−オク
トキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−ドデ
シルオキシベンゾフェノン、2,2'−ジヒドロキシ−
4,4'−ジメトキシベンゾフェノン、2,2'−ジヒド
ロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ
−4−メトキシ−5−スルホベンゾフェノン等が挙げら
れる。
【0032】紫外線吸収剤の含有量は、550nmの可
視光線透過率が80%以上であって、300〜400n
mの紫外線透過率が50%以下であればよく、それが含
まれる層の厚さにより異なるが、一例として約10μm
程度の厚さの層に含有せしめる場合、層を形成する樹脂
全体に対し0.5重量%以上、好ましくは1.0重量%
以上とする。
【0033】本発明の記録材料において、赤外線吸収剤
を含む層及び紫外線吸収剤を含む層はそれぞれ、これら
赤外線吸収剤および/又は紫外線吸収剤と相溶する樹脂
とを適当な溶剤に溶解或いは分散し、ロールコーティン
グ、バーコーティング、エアナイフコーティング、スプ
レーコーティング等の各種コーティング法、或いはグラ
ビア印刷等を用いて塗布、乾燥させることにより形成す
ることができる。
【0034】層の厚さは、記録層とは別に設けられる場
合、0.1〜20μm程度が好ましい。
【0035】尚、本発明の記録材料は以上の説明におい
て図示したものに限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載される範囲において任意に変更することがで
きる。
【0036】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。 実施例1 厚さ75μmのポリエステルフィルム(ルミラーT−6
0:東レ社製)を用い、この片面に、下記の処方のイン
ク受容層用塗工液をメイヤーロッドで乾燥厚さ8μmと
なるように塗布・乾燥して記録材料を得た。 尚、(メタ)アクリル酸エステル共重合体としては、M
MAを45モル%、BMAを10モル%、HEMAを3
0モル%、DMMAを15モル%の割合で共重合させた
ものを用いた。
【0037】得られた記録材料を用いて、自動通紙機能
のついたインクジェットプリンタ(Design Jet 650
C:ヒューレットパッカード社製)により印刷を行った
ところ、通常の不透明記録紙と同様に通紙され印刷を行
うことができた。またインク画像も良好であった。
【0038】また印字後、インク受容面及びその反対側
からフェードメータ(FA2−3:スガ試験機(株))
により紫外線を8時間照射し、照射前後のインク濃度の
変化を測定することにより耐光性の試験を行った。耐光
性の試験において、紫外線照射によるインク濃度の低下
が10%以下であってものを○、10%を超え50%以
下であったものを△、50%を超えて低下したものを×
とした。結果を表1に示す。
【0039】
【表1】 表1に示す結果からも明らかなように、実施例1ではイ
ンク受容層中に紫外線吸収剤を含有しているので、印字
面とその反対側面のどちら側からの耐光性もよかった。
特に反対側面からの紫外線照射に対し優れた耐光性を示
した。これは支持体により保護されているためと考えら
れる。 実施例2 厚さ75μmのポリエステルフィルム(ルミラーT−6
0:東レ社製)を用い、この片面に、下記の処方のイン
ク受容層用塗工液をメイヤーロッドで乾燥厚さ8μmと
なるように塗布・乾燥した。 インク受容層用塗工液組成 ポリビニルピロリドン 3重量部 (K−90:ISP社製) (メタ)アクリル酸エステル共重合体 2重量部 メチルセロソルブ 45重量部 尚、(メタ)アクリル酸エステル共重合体としては、実
施例1と同様のものを用いた。
【0040】次いでポリエステルフィルムの他方の面
に、下記処方のバックコート用塗工液を乾燥厚さ8μm
となるように塗布・乾燥して記録材料を得た。 得られた記録材料を用いて、自動通紙機能のついたイン
クジェットプリンタ(Design Jet 650C:ヒューレ
ットパッカード社製)により印刷を行ったところ、通常
の不透明記録紙と同様に通紙され印刷を行うことがで
き、また良好なインク画像を得ることができた。
【0041】また印字後のサンプルについて、実施例1
と同様に耐光性の試験を行った。結果を表1に示す。本
実施例2では、インク受容面には紫外線吸収剤を含んで
いないため、印字面からの紫外線照射に対しては充分な
耐光性を得ることができなかったが、反対側面からの紫
外線照射に対してはバックコート層による紫外線吸収効
果と支持体による保護により、極めて優れた耐光性を示
した。 比較例1 厚さ75μmのポリエステルフィルム(ルミラーT−6
0:東レ社製)を用い、この片面に、下記の処方のイン
ク受容層用塗工液をメイヤーロッドで乾燥厚さ8μmと
なるように塗布・乾燥して記録材料を得た。 尚、(メタ)アクリル酸エステル共重合体としては、実
施例1と同様のものを用いた。
【0042】得られた記録材料を用いて、自動通紙機能
のついたインクジェットプリンタ(Design Jet 650
C:ヒューレットパッカード社製)により印刷を試みた
が、そのままではセンサに検知されず印字を行うことが
できなかった。次いで記録材料の裏面に合紙を重ねた状
態で同インクジェットプリンタにより印字し、印字後の
サンプルについて、実施例1と同様に耐光性の試験を行
った。結果を表1に示すように、印字面からの紫外線照
射については実施例2と同様、耐光性を得ることができ
ず、その反対側面についても支持体による保護の効果は
認められるものの満足な耐光性を得ることができなかっ
た。
【0043】
【発明の効果】本発明の記録材料は、透明な記録材料を
構成する層のいずれかに赤外線吸収剤を含有せしめるこ
とにより、透明性を維持しつつ記録装置における光学用
紙位置センサによる読取りを可能とすることができる。
これにより、記録材料毎に合紙を貼付する手間をなくす
とともに合紙を貼付したことによる記録精度の低下を防
止することができる。また本発明の記録材料は、上述し
た赤外線吸収剤と併用して紫外線吸収剤を含有せしめる
ことにより、赤外線吸収剤の劣化を防止するとともに形
成されたインク画像の退色を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(c)は本発明の記録材料の実施例を
示す断面図
【図2】(a)〜(c)は本発明の記録材料の他の実施
例を示す断面図
【符号の説明】
1・・・・・・支持体 2・・・・・・記録層 3、4・・・・・・バックコート層
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 7/00 G03G 7/00 A

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明な支持体の少なくとも片面に記録層を
    設けてなる透明な記録材料であって、1100nmにお
    ける赤外線透過率が50%以下であり、550nmにお
    ける可視光線透過率が80%以上であることを特徴とす
    る記録材料。
  2. 【請求項2】透明な支持体の少なくとも片面に記録層を
    設けてなる透明な記録材料において、前記記録層に有機
    赤外線吸収剤を含有せしめたことを特徴とする記録材
    料。
  3. 【請求項3】透明な支持体の少なくとも片面に記録層を
    設けてなる透明な記録材料において、前記支持体と前記
    記録層との間、或いは前記支持体の前記記録層が形成さ
    れた面と反対側の面に有機赤外線吸収剤を含有する赤外
    線吸収層を設けたことを特徴とする記録材料。
  4. 【請求項4】前記赤外線吸収剤が、一般式(1)で表さ
    れるアミノ化合物である請求項2又は3記載の記録材
    料。 【化1】 (式中、R1は水素または炭素数が1〜12のアルキル
    基を、XはSbF6、ClO4、BF4、NO3、F、C
    l、Br、Iを、nは1または2を表す。)
  5. 【請求項5】前記赤外線吸収層及び前記記録層の少なく
    とも一方に紫外線吸収剤を含有することを特徴とする請
    求項2又は3記載の記録材料。
  6. 【請求項6】前記紫外線吸収剤が、一般式(2)で表さ
    れるベンゾフェノン化合物であることを特徴とする請求
    項5記載の記録材料。 【化2】 (式中、R2は水素または炭素数が1〜12のアルキル
    基を、R3〜R5は水素またはOH、OCH3、SO3H・
    3H2Oの置換基を表す。)
  7. 【請求項7】透明な支持体の少なくとも片面に記録層を
    設けてなる透明な記録材料において、前記記録層は赤外
    線吸収剤として一般式(1)で表されるアミノ化合物と
    紫外線吸収剤として一般式(2)で表されるベンゾフェ
    ノン化合物とを含み、前記記録材料の1100nmにお
    ける赤外線透過率が50%以下であり、550nmにお
    ける可視光線透過率が80%以上であることを特徴とす
    る記録材料。
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