JP3341937B2 - インクジェット記録シート保存用ファイル - Google Patents

インクジェット記録シート保存用ファイル

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JP3341937B2
JP3341937B2 JP29660193A JP29660193A JP3341937B2 JP 3341937 B2 JP3341937 B2 JP 3341937B2 JP 29660193 A JP29660193 A JP 29660193A JP 29660193 A JP29660193 A JP 29660193A JP 3341937 B2 JP3341937 B2 JP 3341937B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印画後のインクジェッ
ト記録シートを保存するためのファイルに関するもので
あり、更に詳しくは、インクジェット記録シートのイン
クジェット記録画像の保存性と透明性に優れた保存用
ファイルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は、種々の作動
原理によりインクの微小液滴を飛翔させて紙やフィルム
等の記録シートに付着させ、画像や文字等の記録を行な
うものである。インクジェットプリンターは、高速印字
が可能である、騒音が少ない、記録パターンの融通性が
大きい、現像や定着が不要である等の特長があり、複雑
な画像を正確、且つ迅速に形成することができる点で注
目されており、特にコンピューターで作成した文字や各
種図形等の画像情報のハードコピー作成装置として、種
々の用途において近年急速に普及している。
【0003】インクジェット記録方式では、複数個のイ
ンクノズルを使用することにより、多色記録を行うこと
も容易である。多色インクジェット記録方式では、多色
印刷物やカラー写真と遜色のない画像を得ることが可能
であり、更に作成部数が少ない用途においては、印刷技
術や写真技術よりも安価で済むことから広く利用されつ
つある。
【0004】最近、特に注目されているインクジェット
プリンターの利用分野としては、写真に近い高画質が要
求される印刷分野におけるカラープルーフの作成やデザ
イン分野におけるデザインイメージの出力等がある。更
に、コンピューターで作成した文字や画像情報をインク
ジェットプリンターを用いて透明な記録シートに出力
し、これをオーバーヘッドプロジェクター用原稿として
会議等におけるプレゼンテーションに利用することも行
われている。
【0005】一般に、この様なインクジェット記録方式
に用いられる記録シートは、インク吸収性を向上させる
ために、紙やフィルム等の支持体上に水溶性樹脂、無機
顔料、添加剤等からなるインク受理層を設けることによ
り作製される。そして、染料、顔料、水、水溶性有機溶
剤等を含むインクをインクジェットプリンターを利用し
て記録シートに付着させることにより画像形成を行う。
【0006】ところで、インクジェット記録方式で印画
された画像を太陽光や蛍光灯の下に長期間晒しておく
と、インク中の染料や顔料が分解して退色することが知
られている。このため、耐光性の高い染料や顔料を含む
インクを使用したり、特開昭55−151041号公
報、同55−151042号公報、同55−16497
5号公報、同58−180549号公報等に記載されて
いる様に、インクジェット受像シートのインク受理層に
紫外線吸収剤を添加するなどして、画像の耐光性を向上
させることが試みられている。
【0007】しかし、インクジェット記録方式で使用可
能な染料や顔料の耐光性には限界があるほか、インクジ
ェット受像シートのインク受理層に紫外線吸収剤を添加
すると、インク受理層中の成分と反応して着色する問題
もあった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、この様な従
来技術では実現できなかったインクジェット記録画像の
保存性と、透明性の良好なインクジェット記録シート
保存用ファイル(以下、単にインクジェット記録シート
保存用ファイルとする)を提供することを目的としてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成するために鋭意検討を行った結果、インクジェ
ット記録シートを保存するためのファイルにおいて、基
材としてヘイズ値の低いフィルムを使用し、該基材のイ
ンクジェット記録シートと接しない面に特定量の紫外線
吸収剤を含む塗工層を設けることにより、インクジェッ
ト記録画像の光による退色を防止できるほか、インクジ
ェット記録シートと紫外線吸収剤の接触による着色を防
止できるため、インクジェット記録シートの保存性、及
びインクジェット記録シートの保存用ファイルの透明性
が良好に得られることを見いだし、本発明を完成するに
至った。
【0010】即ち、本発明のインクジェット記録シート
保存用ファイルは、インクジェットプリンターにより画
像形成されたインクジェット記録シート保存用ファイル
において、該ファイルの基材が、ASTM D1003
で規定されるヘイズ値10%以下であり、且つ該記録シ
ートとの非接触面に紫外線吸収剤を1mg/m2 以上含
有する塗工層を設けたものであることを特徴とする。
【0011】以下、本発明のインクジェット記録シート
保存用ファイルについて、詳細に説明する。
【0012】本発明において、インクジェット記録シー
ト保存用ファイルの基材としては、ASTM D100
3で規定されるヘイズ値が10%以下のフィルムが好ま
しい。フィルムのヘイズ値が10%を超える場合には、
ファイルの透明度が低下するため、インクジェット記録
シートをファイルに収めたままでは画像を詳細に観察す
ることが難しくなる。
【0013】この様なフィルムとしては、ポリエチレン
フィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエステルフィ
ルム、ポリアミドフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、
ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリスチレンフィルム、
ポリカーボネートフィルム、ポリサルフォンフィルム、
アセテートフィルム等を用いることができる。
【0014】また、フィルムの厚さは、ハンドリング性
やコストの点から、20〜100μm程度が適当であ
る。
【0015】基材のインクジェット記録シートと接しな
い面に設けられる塗工層に添加する紫外線吸収剤として
は、例えば、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2
−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒド
ロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、4−ドデ
シロキシ−2−ヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロ
キシ−4−オクタデシロキシベンゾフェノン、2,2’
−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,
2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェ
ノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフ
ェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スルホベ
ンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−2’−
カルボキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−クロ
ロベンゾフェノン等のベンゾフェノン系化合物、2
(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾト
リアゾール、2(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−
t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2(2’−
ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’−メチルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール等のベンゾトリアゾール系化合
物、フェニルサリチレート、p−オクチルフェニルサリ
チレート、p−t−ブチルフェニルサリチレート等のサ
リチル酸エステル系化合物、レゾルシノールモノベンゾ
エート、2’−エチルヘキシル−2−シアノ−3−フェ
ニルシンナメート等の化合物が挙げられる。
【0016】基材のインクジェット記録シートと接しな
い面に設けられる塗工層への紫外線吸収剤の添加量は1
mg/m2 以上であることが好ましい。ここで、添加量
が1mg/m2 に満たない場合には、紫外線遮断効果が
低く、インクジェット記録シート保存用ファイル中に保
存した場合に、インクジェット記録画像の耐光性が低下
する。
【0017】本発明において、基材のインクジェット記
録シートと接しない面に設けられる塗工層は、上記の紫
外線吸収剤をバインダー、帯電防止剤、架橋剤、可塑
剤、界面活性剤等と共に有機溶剤或いは水に溶解又は分
散させて基材に塗工される。
【0018】例えば、バインダーとしては、ポリウレタ
ン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリ
エーテル、ポリカーボネート等の有機溶剤可溶性樹脂、
ポリビニルアルコール、澱粉、ゼラチン、カゼイン等の
水溶性樹脂、ポリアクリル酸エステル系樹脂エマルジョ
ン、ポリ酢酸ビニル系樹脂エマルジョン、スチレン/ア
クリル系樹脂エマルジョン、スチレン/ブタジエン樹脂
エマルジョン等の樹脂エマルジョンが使用できる。
【0019】また、帯電防止剤としては、塩化ナトリウ
ム、塩化カリウム等の無機塩類やポリエチレングリコー
ル系、ポリスチレンスルホン酸系、ポリアクリル酸エス
テル系等の有機帯電防止剤等、架橋剤としては、メラミ
ン/ホルマリン樹脂、尿素樹脂、ポリアミド樹脂、ポリ
エチレンイミン樹脂、エポキシ樹脂等、可塑剤として
は、フタル酸エステル、トリメリット酸エステル、ピロ
メリット酸エステル等、界面活性剤としては、アニオン
性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性
剤、ノニオン性界面活性剤等が使用できる。
【0020】この様な紫外線吸収剤を含む塗工層は、グ
ラビア方式、リバースロール方式、ワイヤーバー方式、
エクストルージョンダイ方式、コンマ方式、カーテン方
式、エアーナイフ方式、スライドホッパー方式等の一般
的な塗工方法により基材に塗工することができる。
【0021】本発明において、インクジェット記録シー
トとインクジェット記録シート保存用ファイルのブロッ
キングを防止する目的で、基材のインクジェット記録シ
ートと接する面にも、本発明の効果を損なわない範囲で
導電性や離型性を付与するために塗工層を設けることが
できる。
【0022】この様な塗工層は、顔料、バインダー、分
散剤、界面活性剤、帯電防止剤、架橋剤、可塑剤、pH
調節剤、増粘剤等を水或いは有機溶剤に分散させ、グラ
ビア方式、リバースロール方式、ワイヤーバー方式、エ
クストルージョンダイ方式、コンマ方式、カーテン方
式、エアーナイフ方式、スライドホッパー方式等の一般
的な塗工方法により基材に塗工することができる。
【0023】
【作用】本発明において、基材としてヘイズ値の低いフ
ィルムを使用し、該基材のインクジェット記録シートと
接しない面に紫外線吸収剤を含む塗工層を設けると、紫
外線遮断効果により、ファイル中に保存されたインクジ
ェット記録画像の光による退色を防止することができる
ほか、インクジェット記録シートと紫外線吸収剤を接触
させないことにより、インク受理層中の成分と紫外線吸
収剤の反応による着色を防止することができるため、イ
ンクジェット記録画像の保存性と透明性が良好なインク
ジェット記録シート保存用ファイルが得られる。
【0024】
【実施例】実施例により、本発明をさらに詳細に説明す
るが、本発明の内容はこれらに限定されるものではな
い。
【0025】実施例1 ヘイズ値1.8%、厚さ50μmのポリエチレンテレフ
タレートフィルムの片面に、グラビアコーターを用い
て、下記配合の塗工層塗液を乾燥塗布量が0.53g/
2 になるように塗工、乾燥した。そして、このフィル
ムの塗工層を設けた面を外側にして二つ折りにし、3辺
のうち2辺を糊付けしてインクジェット記録シート保存
用ファイルを作製した。 (塗工層塗液配合1)ホ゜リカーホ゛ネート 樹脂 98重量部 2,4-シ゛ヒト゛ロキシヘ゛ンソ゛フェノン 1重量部ホ゜リエチレンンク゛リコール 系帯電防止剤 1重量部トルエン 150重量部メチルエチルケトン 150重量部
【0026】実施例2 実施例1において、基材をヘイズ値3.9%、厚さ50
μmのポリプロピレンフィルムに変更した以外は実施例
1と全く同様にしてインクジェット記録シート保存用フ
ァイルを作製した。
【0027】実施例3 実施例1において、基材をヘイズ値9.6%、厚さ50
μmのポリエチレンフィルムに変更した以外は実施例1
と全く同様にしてインクジェット記録シート保存用ファ
イルを作製した。
【0028】実施例4 実施例1において、塗工層塗液を下記配合に変更した以
外は実施例1と全く同様にしてインクジェット記録シー
ト保存用ファイルを作製した。 (塗工層塗液配合2)ホ゜リ 塩化ヒ゛ニル樹脂 80重量部シ゛オクチルフタレート 15重量部 2(2'-ヒト゛ロキシ-5-メチルフェニル)ヘ゛ンソ゛トリアソ゛ール 5重量部トルエン 150重量部メチルエチルケトン 150重量部
【0029】実施例5 実施例1において、塗工層塗液を下記配合に変更した以
外は実施例1と全く同様にしてインクジェット記録シー
ト保存用ファイルを作製した。 (塗工層塗液配合3)ホ゜リウレタン 樹脂 85重量部フェニルサリチレート 15重量部トルエン 150重量部メチルエチルケトン 150重量部
【0030】実施例6 実施例1において、塗工層塗液を下記配合に変更した以
外は実施例1と全く同様にしてインクジェット記録シー
ト保存用ファイルを作製した。 (塗工層塗液配合4)ホ゜リアクリル 酸エステル樹脂エマルシ゛ョン 99重量部 2'-エチルヘキシル-2-シアノ-3-フェニルシンナメート 1重量部
【0031】実施例7 実施例1において、塗工層塗液の乾燥塗工量が0.11
g/m2 になるようにした以外は実施例1と全く同様に
してインクジェット記録シート保存用ファイルを作製し
た。
【0032】比較例1 ヘイズ値1.8%、厚さ50μmのポリエチレンテレフ
タレートフィルムを二つ折りにし、3辺のうち2辺を糊
付けしてインクジェット記録シート保存用ファイルを作
製した。
【0033】比較例2 ヘイズ値30.2%、厚さ50μmの表面に凹凸を付け
た半透明のポリ塩化ビニルフィルムを二つ折りにし、3
辺のうち2辺を糊付けしてインクジェット記録シート保
存用ファイルを作製した。
【0034】比較例3 実施例1において、基材をヘイズ値12.5%、厚さ5
0μmのポリエチレンフィルムに変更した以外は実施例
1と全く同様にしてインクジェット記録シート保存用フ
ァイルを作製した。
【0035】比較例4 実施例1において、塗工層塗液を下記配合に変更した以
外は実施例1と全く同様にしてインクジェット記録シー
ト保存用ファイルを作製した。 (塗工層塗液配合5)ホ゜リカーホ゛ネート 樹脂 99.9重量部 2,4-シ゛ヒト゛ロキシヘ゛ンソ゛フェノン 0.1重量部トルエン 150重量部メチルエチルケトン 150重量部
【0036】比較例5 実施例1において、塗工層塗液の乾燥塗工量が0.08
g/m2 になるようにした以外は実施例1と全く同様に
してインクジェット記録シート保存用ファイルを作製し
た。
【0037】比較例6 実施例1において、フィルムの塗工層を設けた面を内側
にして二つ折りにし、3辺のうち2辺を糊付けしてイン
クジェット記録シート保存用ファイルを作製した。
【0038】比較例7 実施例5において、フィルムの塗工層を設けた面を内側
にして二つ折りにし、3辺のうち2辺を糊付けしてイン
クジェット記録シート保存用ファイルを作製した。
【0039】なお、上記の様にして作製したインクジェ
ット記録シート保存用ファイルの性能を評価するため
に、厚さ100μmのポリエチレンテレフタレートフィ
ルムの両面に下記配合のインク受理層塗液を乾燥塗工量
が5g/m2 になるように塗工、乾燥したインクジェッ
ト記録シートを使用した。 (インク受理層塗液配合)カルホ゛キシメチルセルロース 100重量部コロイタ゛ルシリカ 10重量部スルホコハク 酸オクチルエステル 1重量部 水 889重量部
【0040】インクジェット記録シート保存用ファイル
の性能評価は、以下の方法により行った。
【0041】(インクジェット記録画像の耐光性)ヒュ
ーレットパッカード製デスクライター550Cインクジ
ェットプリンターを用いて印画したインクジェット記録
シートをインクジェット記録シート保存用ファイルに入
れ、東洋精機製アトラスCi35ウェザオメーターを用
いて照射量0.38W/m2 、照射時間48時間の条件
で耐光試験を実施し、黒色画像部における耐光試験前後
の光学濃度の比を求め、これを百分率に直して評価し
た。
【0042】(インクジェット記録シートの着色)ヒュ
ーレットパッカード製デスクライター550Cインクジ
ェットプリンターを用いて印画したインクジェット記録
シートをインクジェット記録シート保存用ファイルに入
れ、30℃、80%RHの条件で2週間保存したのち、
インクジェット記録シートの非画像部における着色状態
を目視により観察し、ほとんど着色が認められないもの
を○、少し着色が認められるものを△、着色が著しいも
のを×とした。
【0043】(透明性)ヒューレットパッカード製デス
クライター550Cインクジェットプリンターを用いて
印画したインクジェット記録シートをインクジェット記
録シート保存用ファイルに入れ、目視でインクジェット
記録シート上の画像を観察し、ファイルに曇りが無く画
像が詳細に観察できるものを○、若干曇りがあり、詳細
な画像の観察が少し難しいものを△、曇りが著しいため
詳細な画像の観察ができず、使用に耐えないものを×と
した。
【0044】以上の評価結果をまとめて表1に示す。
【0045】
【表1】
【0046】表1より明かなように、実施例1〜7のイ
ンクジェット記録シート保存用ファイルは、インクジェ
ット記録画像の耐光性及び透明性が良好で、インクジェ
ット記録シートの着色もなかった。しかし、比較例1の
インクジェット記録シート保存用ファイルは、紫外線吸
収剤を含む塗工層を設けなかったため、インクジェット
記録画像の耐光性が低下した。比較例2のインクジェッ
ト記録シート保存用ファイルは、基材として表面に凹凸
を付けた半透明のポリ塩化ビニルフィルムを使用し、紫
外線吸収剤を含む塗工層を設けなかったため、透明性が
低く、インクジェット記録画像の耐光性も低下した。比
較例3のインクジェット記録シート保存用ファイルは、
基材としてヘイズ値の高いポリエチレンフィルムを使用
したため、透明性が低下し、ファイルにインクジェット
記録シートを入れたままでは詳細に画像を観察すること
が難しかった。比較例4〜5のインクジェット記録シー
ト保存用ファイルは、塗工層に含まれる紫外線吸収剤の
量が少な過ぎたため、インクジェット記録画像の耐光性
が低下した。比較例6〜7のインクジェット記録シート
保存用ファイルは、紫外線吸収剤を含む塗工層が基材の
インクジェット記録シートと接する面に塗布されていた
ため、インクジェット記録シートのインク受理層の成分
と紫外線吸収剤の反応に起因する着色が認められた。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、基材としてヘイズ値の
低いフィルムを使用し、該基材のインクジェット記録シ
ートと接しない面に、特定量の紫外線吸収剤を含む塗工
層を設けることにより、インクジェット記録画像の保存
性と透明性が良好なインクジェット記録シート保存用フ
ァイルが得られる。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−86798(JP,A) 特開 昭61−272197(JP,A) 特開 平5−32278(JP,A) 特開 平6−8682(JP,A) 特開 平7−125486(JP,A) 特開 平5−127353(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/00 B42F 7/00 B42D 1/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インクジェットプリンターにより画像形成
    されたインクジェット記録シート保存用ファイルにお
    いて、該ファイルの基材が、ASTM D1003で規
    定されるヘイズ値10%以下のフィルムであり、且つ該
    記録シートとの非接触面に紫外線吸収剤を1mg/m2
    以上含有する塗工層を設けたものであることを特徴とす
    るインクジェット記録シート保存用ファイル。
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