JP2925557B2 - 記録用フィルム - Google Patents

記録用フィルム

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JP2925557B2 JP63267727A JP26772788A JP2925557B2 JP 2925557 B2 JP2925557 B2 JP 2925557B2 JP 63267727 A JP63267727 A JP 63267727A JP 26772788 A JP26772788 A JP 26772788A JP 2925557 B2 JP2925557 B2 JP 2925557B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、記録用のフィルム、特にワイアドットプリ
ンタによる記録が好適なフィルムに関するものである。
【従来の技術】
プラスチックフィルムは、強度、耐水性に優れ、透明
度や色調を任意に設定できるため、例えばオーバーヘッ
ドプロジェクタ用フィルムをはじめ、各種カード類、伝
票、ラベル類等に広く使用されている。その表面には様
々な方法で文字や画像などの情報が記録されるが、最近
ではこの情報記録にワイアドットプリンタが使用される
ことが多い。従って記録媒体であるプラスチックフィル
ムは、ワイアドットプリンタでも記録し易いことが必要
である。 ワイアードットプリンタや活字プリンタで使用される
インキリボンのインキは、展色剤、着色剤(顔料、染
料)および界面活性剤からなり、リボン上で乾燥しない
ようになっている。展色剤としては、例えば不乾性タイ
プの動物油や植物油、鉱油、マシン油、流動パラフィン
等の高沸点炭化水素類、オレイン酸等の高級脂肪酸が製
造元、品種、色相に応じて種々混合して使用されてい
る。そのため、紙に印字した場合でもインキは乾燥固化
せずに、紙の繊維に染み込んだ形で定着する。ところが
プラスチックフィルムの表面は平滑でインキを吸収する
多孔質層がない。ワイアードットプリンタで印字された
インキは、フィルム表面に付着した状態のまま乾かず、
容易に擦り取られてしまう。 このような不乾性のインキに適応させるため、フィル
ムの改質が試みられている。例えば酸化チタン、炭酸カ
ルシウム、クレイ、二酸化珪素、硫酸マグネシウムのよ
うな微粒子成分と適当な結着剤とを混合してフィルム表
面に塗布し、塗膜層を設けたものや、フィルムそのもの
に微粒子を練り込んでミクロボイド構造を形成し、イン
キが浸透吸着するようにしたものがある。また、表面の
塗膜層やフィルムに予め加えた溶解成分を抽出したり、
発泡によってミクロボイド構造を形成する方法もある。
しかしこのようなミクロボイド構造が形成されたフィル
ムは光線が散乱、反射、吸収されることから不透明にな
り、例えばオーバーヘッドプロジェクタ用フィルムのよ
うに透明性が必要なものには適さず、用途が限られる。 透明性を維持し且つインキ定着性を確保するには、プ
ラスチックフィルムの表面に透明な樹脂層を設ける方法
がある。このフィルムの場合、インキはフィルム表面の
樹脂がインキのオイル成分である展色剤や界面活性剤に
よって侵され膨潤すると共に、インキが増粘することに
よって定着する。従ってミクロボイド構造を必要としな
いので透明性の良好な記録用フィルムが得られる。 特開昭62−264948号公報にインキ定着層として変性ア
ルキッド樹脂を用いた記録用フィルムが開示されてい
る。この変性アルキッド樹脂は、インキに展色剤として
含まれる動物油や植物油、オレイン酸に良く膨潤し、イ
ンキ定着性が良好である。
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら記録手段が多岐に渡るようになると、表
面に上記のような改質層を形成したプラスチックフィル
ムで、多くの記録手段やインキ種に対応出来、耐傷性、
インキの定着性、印字の鮮やかさ、ブロッキング性など
全ての要求特性を満たすことは難しい。 インキの定着性が確保されていても、例えば改質層が
軟らかく塗膜自体の鉛筆硬度が3B以下であると、プリン
タの送りロールによって傷付き易い。また、印字された
インキはフィルムの表面に盛り上って定着すると鮮やか
な発色が得られるが、ワイアドットプリンタで印字する
と細いワイアによる強い衝撃のためにワイアで叩かれた
改質層が凹み、インキが凹みの中に押し込まれて光散乱
の原因になる。黒色インキの場合は問題にならないが、
赤、青、黄などの鮮やかなカラーインキを用いた場合に
は、色目が黒く、彩度が低下して奇麗に仕上がらない。
改質層の塗膜強度は硬化剤の添加によって高めることが
出来るが、展色剤による膨潤性が低下するため、不乾性
インキが定着しにくくなる。 本発明は前記の課題を解決するためなされたもので、
ワイアドットプリンタをはじめとする多種類の記録手段
に対応し、インキの定着性に優れ、耐傷性が高く、印字
の鮮映度が高い記録用フィルムを提供することを目的と
する。
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、不乾性インキに含まれる鉱油、マシン
油、流動パラフィンによってスチレン変性アルキッド樹
脂は膨潤しないが、環化ゴムはそれらによって膨潤する
という性質を見出し、本発明の完成に至った。 前記の目的を達成するための本発明の記録用フィルム
は、プラスチックフィルムの片面または両面に、環化ゴ
ムおよびスチレン変性アルキッド樹脂を含み、環化ゴム
とスチレン変性アルキッド樹脂との重量比が1/4〜3/2で
あるインキ定着層が設けてある。インキ定着層に無機も
しくは有機のフィラーが混入されて表面が凹凸になって
いることが好ましい。 基材としてのプラスチックフィルムはベースフィルム
になるもので、例えばポリエステルフィルム、ポリエチ
レンフィルム、ポリプロピレンフィルムなどのポリオレ
フィンフィルム、ポリカーボネートフィルム、トリアサ
テートフィルム、ポリエーテルサルフォン(PES)フィ
ルム、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)フィルム、
塩化ビニルフィルム、メチルメタアクリレートをはじめ
とする各種のアクリルフィルムまたはセロファンフィル
ムなどがある。なかでもポリエステルフィルム、硬質塩
化ビニル、ポリプロピレンフィルムまたはトリアセテー
トフィルムが好ましい。プラスチックフィルムは下びき
処理によりインキ定着層との密着性を向上させたものを
使用しても良い。 インキ定着層の一部または全部を構成する環化ゴム
は、天然もしくは合成イソプレンを酸触媒の作用によっ
て環化させたもので、下式に示すような単環〜5、6環
の環状体とフリーのイソプレンがランダムに結合した分
子量7〜10万の高分子である。例えば、精工化学(株)
製の商品名、サーモライトが使用出来る。 インキ定着層の主体は環化ゴムであるが、ベースフィ
ルムとの密着性、耐熱ブロッキング性、耐傷性等の必要
に応じて他の成分を混合しても良い。他の成分は、例え
ばスチレン変性アルキッド樹脂、フェノール変性アルキ
ッド樹脂のような変性アルキッド樹脂が好ましい。密着
性向上のためには、例えばエステル系の密着剤が使用出
来る。この他、改質のために各種の樹脂成分(例えばポ
リエステル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ酢酸ビニル
樹脂、ポリビニルアルコール、ニトロセルロース系樹
脂、繊維素誘導体、メラミン樹脂、イソシアネート架橋
樹脂)をインキ定着性を損なわない範囲で混合しても良
い。またプリンタの紙送りローラや紙抑えマスクなどに
よる印字中の汚れを防ぐために、インキ定着層に透明性
を損なわない範囲内で無機もしくは有機のフィラーを混
入し、表面に高さ数ミクロン程度の凹凸を設けることが
望ましい。この場合フィラーの形状は球状が好ましい。 インキ定着層の厚さは1〜30μmが好ましい。1μm
より薄いとインキの定着層が悪くなる。30μmより厚く
なると透明性の低下やインキ定着層を形成するための塗
工、乾燥の工程でワキやユズ肌、梨地状の外観不良が生
じることがある。 また、本発明の記録用フィルムは必ずしも透明である
必要はない。用途に応じてインキ定着層に例えば酸化チ
タン、炭酸カルシウム、クレイ、二酸化珪素、硫酸バリ
ウム、酸化亜鉛のような無機フィラーやプラスチックピ
グメントを混合し、白色や隠蔽性のあるインキ定着層を
形成すれば不透明な記録用フィルムが得られる。 なお環化ゴムとスチレン変性アルキッド樹脂との比率
が20/80以下のときは、インキの定着性が低下する他、
充分な塗膜強度が得られなくなり、耐傷性、耐熱ブロッ
キング性が低下する。また高沸点炭化水素類を展色剤と
するインキの定着性が低下し、カラー印字の鮮映度が低
下する。
【作用】
本発明の記録用フィルムは、環化ゴムを含むインキ定
着層が設けてあり、ワイアドットプリンタによる印字、
記録が行ない易い。ワイアドットプリンタ用のインキ
は、リボン上で乾燥しない不乾性のものであるが、この
フィルムのインキ定着層は、インキ中のオイル成分であ
る展色剤や界面活性剤によって環化ゴムやスチレン変性
アルキッド樹脂が侵され膨潤すると共に、インキが増粘
することによって定着してゆく。インキ定着層の環化ゴ
ムは、インキ中の鉱油、マシン油、流動パラフィンなど
の高沸点炭化水素類によって膨潤され、スチレン変性ア
ルキッド樹脂は、動物油、植物油、高級脂肪酸によって
膨潤されるため、インキリボンの組成に関係なく良好な
インキ定着性が得られる。 このインキ定着層の鉛筆硬度は傷の防止に必要とされ
る3B以上であるため、送りロールによって損傷したり使
用中に傷付くことがない。ワイアドットプリンタにより
印字を行なっても定着層が凹むことがなくインキは定着
層の表面に滑らかに付着するため、鮮やかな発色を示
す。インキ定着層を環化ゴム単独で形成した場合も同様
である。 また透明な記録用フィルムにおいて、取扱い作業性や
汚れ防止を目的として定着層にフィラーを添加する場
合、その添加量を最小限に留められるため高い透明度を
保つことが出来る。一方、不透明なフィルムにおいても
インキ定着性は樹脂成分によって確保されているため、
フィラーの添加量は白色性や隠蔽性を得る必要最少限で
良い。そのため従来の記録用フィルムに形成したフィラ
ーを多量に含むインキ定着層に比べて、塗膜強度や密着
性の低下、塗料の増粘による塗工性の低下などの問題が
生じない。
【実施例】
以下、本発明の実施例を詳細に説明する。なお、比較
例は本発明を適用外の例である。 先ず透明な記録用フィルムの実施例を説明する。 実施例1. 易接着加工が施された厚さ100μmの透明なポリエチ
レンテレフタレートフィルム(英国ICI社製、Melinex 5
05)の片面にワイヤーバーコータを用いて下記の配合の
溶液を塗布する。 ・環化ゴム 9重量部 (精工化学(株)製、サーモライトP、 固形分100%) ・スチレン変性アルキッド樹脂 35重量部 (日本触媒化学工業(株)製、アロポール890、 固形分60%) ・合成シリカ 0.9重量部 (富士デヴィソン化学(株)製、サイロイド74、 平均粒径3.5μm) ・トルエン 100重量部 ・キシレン 100重量部 これを130℃の熱風乾燥炉で2分間乾燥する。得られ
たフィルムの片面には、平均粒径3.5μmの合成シリカ
3%を含み、環化ゴムとスチレン変性アルキッド樹脂の
重量比が3:7、厚さ7μmのインキ定着層が形成され
た。 実施例2. 塗布溶液を下記の配合にする他は実施例1と同様にし
て記録用フィルムを作製した。 ・環化ゴム 18重量部 (精工化学(株)製、サーモライトP、 固形分100%) ・スチレン変性アルキッド樹脂 20重量部 (日本触媒化学工業(株)製、アロポール890、 固形分60%) ・微粒子ポリエチレン 1.2重量部 (平均粒径7μm) ・トルエン 100重量部 ・キシレン 100重量部 得られたフィルムの片面には、平均粒径7μmのポリ
エチレン微粒子4%を含み、環化ゴムとスチレン変性ア
ルキッド樹脂の重量比が6:4、厚さ5μmのインキ定着
層が形成された。 比較例1. 塗布溶液を下記の配合にする他は実施例1と同様にし
て記録用フィルムを作製した。 ・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 15重量部 (米国U.C.C.社製、ビニライトVYHH、 固形分100%) ・合成シリカ 0.45重量部 (富士デヴィソン化学(株)製、サイロイド620、 平均粒径120μm) ・メチルエチルケトン 20重量部 ・トルエン 65重量部 得られたフィルムの片面には、平均粒径12μmの合成
シリカ3%を含む塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体から
なる、厚さ6μmのインキ定着層が形成された。 比較例2. 塗布溶液を下記の配合にする他は実施例1と同様にし
て記録用フィルムを作製した。 ・スチレン変性アルキッド樹脂 50重量部 (日本触媒化学工業(株)製、アロポール890、 固形分60%) ・微粒子ポリエチレン 1.2重量部 (平均粒径7μm) ・トルエン 100重量部 ・キシレン 100重量部 得られたフィルムの片面には、平均粒径7μmのポリ
エチレン微粒子4%を含むスチレン変性アルキッド樹脂
からなる、厚さ5μmのインキ定着層が形成された。 実施例1〜3および比較例1、2で得た5種類の記録
用フィルムに、ナタネ油15重量部、ラード油20重量部、
鉱油35重量部、フタロシアニンブルー(着色顔料)30重
量部からなるインキを塗布したインキリボンを用いて24
ピンのワイアドットプリンタで印字を行なう。一時間放
置した後、ティッシュペーパーで擦ってインキの定着性
を評価した。また印字された記録用フィルムをオーバー
ヘッドプロジェクタで投影し、印字部の鮮明さ、濃度を
評価した。 記録用フィルムの物性として、透明性(全光線透過率
およびヘイズ度)をJIS K 7105に規定された方法、イン
キ定着層の耐傷性をJIS K 5400に規定された方法により
鉛筆硬度を測定した。さらにインキ定着面層と市販のフ
ォーム用紙とを重ねて60℃の温度環境下で500g/cm2の荷
重をかけて72時間放置後のインキ定着層面とフォーム用
紙のくっつき程度を観察することによって耐熱ブロッキ
ング性を評価した。 実施例1〜3および比較例1、2の評価結果を第1表
に示す。 以下は、不透明な記録用フィルムの実施例である。 実施例4 易接着加工が施された厚さ188μmの白色ポリエチレ
ンテレフタレートフィルム(ダイアホイル(株)製、ダ
イアホイルW300)の片面にボールミルで十分に分散され
た下記の配合の溶液を、リバースロールコータを用いて
塗布する。 ・環化ゴム 15重量部 (精工化学(株)製、サーモライトP、 固形分100%) ・スチレン変性アルキッド樹脂 30重量部 (大日本インキ化学工業(株)製、 スチレゾール4250、固形分50%) ・二酸化チタン(ルチル型) 3重量部 ・沈降性炭酸カルシウム 15重量部 ・トルエン 150重量部 ・キシレン 150重量部 これを130℃の熱風乾燥炉を用いて2分間乾燥し、片
面に厚さ12μmのインキ定着層を設けた白色の記録用フ
ィルムを得た。 得られた記録用フィルムのインキ定着層面に実施例1
〜3と同じ方法で印字を行なったところ、インキは速や
かに定着し、表面の耐傷性も良好であった。 比較例3. 塗布液に下記の配合を用いる他は、実施例4と同じ方
法で、片面に厚さ14μmのインキ定着層を有する記録用
フィルムを得た。 ・塩化ビニル−酢酸ビニル−マレンイン酸共重合体 30重量部 (米国U.C.C.社製、ビニライトVMCH、 固形分100%) ・二酸化チタン(ルチル型) 3重量部 ・沈降性炭酸カルシウム 15重量部 ・メチルエチルケトン 40重量部 ・トルエン 160重量部 得られた記録用フィルムのインキ定着層面に実施例1
〜3と同じ方法で印字を行なった。印字されたインキを
ティッシュペーパで擦り、インキの定着性を評価したと
ころインキは容易に擦れ落ち、3日間放置後も定着して
いなかった。 比較例4. 塗布液に下記の配合を用いる他は、実施例4と同じ方
法で、片面に厚さ10μmのインキ定着層を有する記録用
フィルムを得た。 ・塩化ビニル−酢酸ビニル−マレイン酸共重合体 30重量部 (米国U.C.C.社製、ビニライトVMCH、 固形分100%) ・二酸化チタン(ルチル型) 10重量部 ・沈降性炭酸カルシウム 60重量部 ・合成シリカ 10重量部 (富士デヴィソン化学(株)製、サイロイド74、 平均粒径3.5μm) ・メチルエチルケトン 60重量部 ・トルエン 240重量部 得られた記録用フィルムのインキ定着層面に実施例1
〜3と同じ方法で印字を行なったところ、インキは速や
かに定着したが、塗膜表面を爪で引っ掻いたところ塗膜
は容易に剥離した。 なお、前述の実施例では記録手段としてワイアドット
プリンタを用いたが、この記録用フィルムはそれ以外に
も例えば熱転写プリンタによる印字、オフセット印刷、
グラビア印刷、フレキソグラビア印刷、スクリーン印刷
などの各種印刷、油性ペンによる筆記および電子写真に
よる記録も行ない易い。 熱転写プリンタは、2〜6μm程度のフィルム上に塗
布されている熱熔融性インキをサーマルヘッドで熔融し
ながら転写するものであるが、本発明の記録用フィルム
のインキ定着層は、熱転写プリンタの上記熱熔融性イン
キとの密着性を良くする作用がある。 また、印刷インキに対しても密着性(濡れ)、吸収性
および乾燥硬化性が良い。例えばオフセット印刷のイン
キは一般に乾燥硬化時間が長いが、このフィルムではフ
ィルム表面の定着層にインキが強く定着され、溶剤成分
が吸収されて粘度が上がるためインキのセットが速い。
そのため乾性油の酸化重合による乾燥硬化が不完全なま
まフィルムが積み重ねられても汚れる事がない。
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本発明の記録用フィルム
は、各種印刷をはじめ、ワイアドットプリンタおよび熱
転写プリンタなどの各種プリンタおよび電子写真による
記録に対して定着性が良い。表面に環化ゴムおよびスチ
レン変性アルキッド樹脂を含むインキ定着層を設けるこ
とによって記録用フィルムとして充分な硬度を有してお
り耐傷性が高い。特にワイアドットプリンタによるカラ
ー印字において鮮映度の高い印字が得られる。 従って本発明の記録用フィルムは、例えばオーバーヘ
ッドプロジェクタ用フィルム、各種カード類、伝票、ラ
ベル類など各種用途に使用が可能であり、夫々の特性が
充分に発揮されるものとなる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−145489(JP,A) 特開 昭62−236786(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41M 5/03 B41M 1/30

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラスチックフィルムの片面または両面
    に、環化ゴムおよびスチレン変性アルキッド樹脂を含
    み、前記環化ゴムとスチレン変性アルキッド樹脂との重
    量比が1/4〜3/2であるインキ定着層が設けてあることを
    特徴とする記録用フィルム。
  2. 【請求項2】該インキ定着層に無機もしくは有機のフィ
    ラーが混入されて表面が凹凸になっていることを特徴と
    する請求項1に記載の記録用フィルム。
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