JP3505854B2 - インクジェット記録用シート - Google Patents

インクジェット記録用シート

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JP3505854B2 JP14639595A JP14639595A JP3505854B2 JP 3505854 B2 JP3505854 B2 JP 3505854B2 JP 14639595 A JP14639595 A JP 14639595A JP 14639595 A JP14639595 A JP 14639595A JP 3505854 B2 JP3505854 B2 JP 3505854B2
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俊一郎 向吉
由紀子 鈴木
広一 保井
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Oji Holdings Corp
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Oji Holdings Corp
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  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインクジェット記録用シ
ートに関するものであり、特にオーバーヘッドプロジェ
クター(OHP)用等の光透過性記録媒体に適した記録
用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は、インクの微
小液滴を飛翔させ、記録媒体に付着させて記録を行うも
のであり、記録パターンの融通性が大きく、多色化が容
易であることから、ハードコピー装置として急速に普及
してきている。このインクジェット記録方式では、通
常、バインダー, 染料, 溶媒, 添加剤等を水に溶解した
インクが使用されるため、記録用シートは適度の吸水性
を備える必要があり、一般に水溶性高分子や吸水性顔料
を主成分とする記録層を設けた紙等が用いられている。
【0003】一方、光透過性記録媒体は、OHP用とし
て会議, 学会, 説明会, 講演等に広く利用されており、
その他に看板やショウウィンドウ用等の記録媒体として
の需要も増えている。そして、従来の光透過性記録媒体
は、主に電子複写方式(PPC)で作成されているが、
カラー化の要請が増えるにつれて、最近では記録画像の
鮮明さに優れたインクジェット記録方式が注目されるよ
うになっている。しかし、OHP用等に用いられる透明
記録媒体としては、一般にポリエチレンテレフタレート
等のプラスチックフィルムが使用され、これらのフィル
ムには充分な吸水性がないため、インクジェット記録用
のインクを吸収せず、インクが流れて画像が不鮮明にな
ったり、インクの乾燥性が悪いために擦れや重ね合わせ
によって記録画像が汚れたり、貼り付いたりする欠点が
ある。
【0004】このため、プラスチックフィルムに適度の
インク吸収性を持たせる目的で、例えば特開昭59−1
74381号、同60−132785号、同60−14
5879号、同60−224578号、同61−327
88号等の各公報には、フィルム上に澱粉、水溶性セル
ロース誘導体、ポリビニルアルコール等の水溶性高分子
による記録層を設けることが提案されている。しかし、
これらの方法では、インクの吸収性はある程度改良され
るものの、依然としてインクの吸収速度が遅いためにイ
ンクが滲みやすく、乾燥性も不充分なため記録面のべと
つきが長期間残るといった問題がある。さらに、耐水性
も不充分なため、高湿下で記録シートがべたつき、記録
シート同志が貼り付いたり、指紋が付きやすかったり、
或いは湿度変化によりカールが発生したりして取り扱い
上問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】かかる現状に鑑み本発
明等は、上記のような欠陥を伴うことがなく、しかも画
質が良好、即ちムラや滲みが無く発色が鮮やかで、且つ
インク乾燥性と耐水性に優れたインクジェット記録用シ
ートを開発すべく鋭意検討した結果、記録層の主成分と
してポリジオキソランを用いると、かかる目的とするイ
ンクジェット記録用シートが得られることを見出し、本
発明を完成するに至った。かかる記録層は透明度が高
く、特にOHP用等の光透過性記録媒体として好適なイ
ンクジェット記録用シートが得られるものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、支持体上に、
ポリジオキソランを含む記録層を形成したことを特徴と
するインクジェット記録用シートである。
【0007】
【作用】本発明で用いる支持体については特に限定する
ものではないが、本発明の記録シートをOHP用等の光
透過性記録媒体として使用する場合には、透明性に優れ
且つ可撓性のプラスチックフィルムを用いるのが好まし
く、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビ
ニル、ポリカーボネート、ポリイミド、トリアセテー
ト、ポリエチレン、ポリプロピレン等が挙げられる。勿
論、紙や合成紙、白色フィルム等の不透明性基材も使用
することができ、この場合、本発明による記録層は本質
的に透明であるため、光沢に優れたインクジェット記録
用シートを得ることができる。尚、紙としては上質紙、
中質紙、コート紙、アート紙、キャストコート紙等が挙
げられる。
【0008】上記の如く、本発明ではかかる支持体上
に、ポリジオキソランを含む記録層を形成するものであ
るが、かかるポリジオキソランとしては、ポリマー分子
鎖の主体が1,3−ジオキソランを開環重合したポリマ
ーで構成されたものが好ましく、例えば下記一般式
〔1〕で表されるポリマーが挙げられる。
【0009】
【化1】
【0010】(式中、Rは水素原子、アルキル基、フェ
ニル基または置換フェニル基を示し、nは500〜15
000の整数を示す。)
【0011】上記ポリジオキソランのうちでも、分子量
5万未満のものは皮膜強度が不充分となり易く、また分
子量が100万を越えると塗工適性が低下する恐れもあ
るため、分子量5万〜100万程度のものが好ましく使
用される。なお、かかるポリジオキソランは、温水可溶
性の親水性ポリエーテル系ポリマーであり、冷水には不
溶で、耐湿性や耐水性に優れるという特性を発揮するも
のである。
【0012】本発明において、かかるポリジオキソラン
を含む塗液を塗工する場合には、ポリジオキソランを温
水やトルエン,クロロホルム,ジオキサン,THF等の
各種溶剤に溶解して塗工することができるが、安全上あ
るいは環境保護上温水に溶解して塗工するのが好まし
い。更に、該ポリジオキソランは、分子量が20万程度
のものでも熱可塑性を示す(融点:63℃)ため、熱溶
融して塗工することも可能である。
【0013】本発明における記録層中には、ポリジオキ
ソラン以外に本発明の効果を阻害しない範囲で各種ポリ
マーを配合することができる。かかるポリマーとして
は、例えば耐水性を更に付与するためのアクリル樹脂、
ポリエステル樹脂、SBR系ラテックス等が例示でき
る。また画質やインク乾燥性を調整するために各種親水
性樹脂を配合することもでき、例えばポリビニルピロリ
ドン、カゼイン、ポリビニルアルコール、デンプン、デ
ンプン誘導体、セルロース誘導体、ヘミセルロース類、
ポリアクリル酸、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアク
リルアミド、ポリエチレンオキサイド、ポリエチレング
リコール、ポリビニルメチルエーテル、ゼラチン、キト
サン等が挙げられ、その他カチオン性ポリマー等を配合
することでインクの定着性を更に向上させることもでき
る。
【0014】さらに本発明では、表面のべたつきやブロ
ッキングを防止したり、インクの滲みを調整したりする
目的で、各種の無機ないし有機の顔料及び微粒子、例え
ばシリカ、クレー、タルク、炭酸カルシウム、ケイ酸ア
ルミニウム、合成ゼオライト、アルミナ、酸化亜鉛等
や、セルロース粉末、でんぷん粉末等の微粉末を記録層
用塗液に添加することもできる。また分散剤、消泡剤、
潤滑剤、染料、蛍光染料、防腐剤、紫外線吸収剤等の各
種添加剤を必要に応じて適宜添加することもできる。
【0015】上記組成物(記録層用塗液)は、支持体上
に公知の塗工手段、例えばバーコーター、ブレードコー
ター、エアーナイフコーター、グラビアコーター、カー
テンコーター、リップコーター、ダイコーター等により
塗布される。また、ポリジオキソランを熱溶融して記録
層を形成する場合には、公知の押し出しラミネーターに
よって塗布される。記録層用塗液の塗布量は、乾燥後の
重量として1〜100g/m2 程度が好ましく、さらに
好ましくは3〜50g/m2 程度である。因みに、乾燥
塗布量が1g/m2 より少ないとインクの吸収が不充分
となり易く、100g/m2 より多いと効果は飽和し不
経済である。
【0016】また本発明においては、インク吸収性を阻
害しない範囲で、さらに熱処理、UVやEB照射等の手
段で記録層材料を架橋し、さらに耐水性や皮膜強度を向
上させることも可能である。この場合には、適当な架橋
剤を配合するのが好ましい。
【0017】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明をより具体的に
説明するが、勿論これらに限定されるものではない。
【0018】実施例1 ポリジオキソラン(商品名:CX−PD2000,日本
触媒社製)を水に分散し、80℃で1時間加熱してポリ
ジオキソランを溶解して塗料濃度10%の塗工液を調製
した。この塗工液を、支持体上にバーコーティングによ
り乾燥塗布量が10g/m2 となるように塗工し、80
℃で3分間乾燥してインクジェット記録用シートを得
た。尚、支持体としては、厚さ100μmの易接着処理
を施したポリエチレンテレフタレートフィルム(商品
名:A7300,東洋紡社製)を用いた。
【0019】比較例1 実施例1と同様の支持体上に、ポリビニルピロリドン
(商品名:ルビスコールK−90,BASF社製)の1
0%水溶液を、バーコーティングにより乾燥塗布量が1
0g/m2 となるように塗抹し、80℃で3分間乾燥し
てインクジェット記録用シートを得た。
【0020】比較例2 実施例1と同様の支持体上に、ポリビニルアルコール
(商品名:PVA117,クラレ社製)の10%水溶液
を、バーコーティングにより乾燥塗布量が10g/m2
となるように塗抹し、80℃で3分間乾燥してインクジ
ェット記録用シートを得た。
【0021】比較例3 市販のPPC用OHPフィルム(商品名:CAT.No.1
35-0015 、内田洋行社製)をそのまま用いた。
【0022】かくして得た4種類のインクジェット用記
録シートについて、以下の項目の評価を行った。尚、印
字はキャノン製インクジェットプリンター(BJC82
0J)を使用し、ブラック、イエロー、シアン、マゼン
タの4色のインクにより記録画像を形成した。評価結果
を表1にまとめて示した。
【0023】〔発色性〕記録画像の鮮明さを目視により
評価した。 ○:滲みやムラがなく鮮明な画像である。 △:滲みやムラが目立ち、実用上問題となるレベルであ
る。 ×:滲みやムラが著しい。
【0024】〔インク乾燥性〕印字後、記録シートを室
温で置し、記録部に指で触れてもインクが付着しなくな
るまでの時間(乾燥時間)を測定した。 ○:印字後3分以内で乾燥した。 △:印字後30〜60分で乾燥した。 ×:印字後1時間経過しても乾燥していない。
【0025】〔耐水性〕記録層上にスポイドで水をたら
し、直ぐにガーゼで軽く拭き取った。 ○:塗膜に殆ど損傷がない。 ×:塗膜が溶解し殆ど取れた。
【0026】〔耐湿性〕35℃,90%RHの環境下に
記録シートを2時間放置した後、記録シートの記録面上
を指で触れ、べたつきを判定した。 ○:殆どべたつかない。 △:べたつきがあり、実用上問題となるレベルである。 ×:べたつきが著しい。
【0027】〔カール〕15℃,20%RHの環境下に
記録シートを2時間放置した後、記録シートのカールを
判定した。 ○:殆どカールしていない。 △:カールし実用上問題となるレベルである。 ×:カールが著しい。
【0028】
【表1】
【0029】
【発明の効果】表1の結果から明らかなように、本発明
のインクジェット記録用シートは、発色性およびインク
乾燥性に優れ、しかも記録層の耐水性、耐湿性およびカ
ールにも優れていた。更に透明性に優れるため、OHP
用シートとして優れた適性を有するものであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−3796(JP,A) 特開 平7−258431(JP,A) 特開 平7−41532(JP,A) 特開 平8−244334(JP,A) 特開 平3−240534(JP,A) 特開 平7−195826(JP,A) 特開 平6−336077(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に、ポリジオキソランを含む記録
    層を形成したことを特徴とするインクジェット記録用シ
    ート。
  2. 【請求項2】支持体が透明フィルムである請求項1記載
    のインクジェット記録用シート。
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WO1997029159A1 (fr) * 1996-02-09 1997-08-14 Nippon Shokubai Co., Ltd. Traitement pour recepteurs d'encre a base d'eau et recepteur d'encre a base d'eau obtenu a l'aide de ce traitement

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