JP2540514B2 - 印刷用フイルム - Google Patents

印刷用フイルム

Info

Publication number
JP2540514B2
JP2540514B2 JP61080158A JP8015886A JP2540514B2 JP 2540514 B2 JP2540514 B2 JP 2540514B2 JP 61080158 A JP61080158 A JP 61080158A JP 8015886 A JP8015886 A JP 8015886A JP 2540514 B2 JP2540514 B2 JP 2540514B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
styrene
ink
printing
butadiene copolymer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP61080158A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62236786A (ja
Inventor
昇 藤田
透 折坂
章 羽田
裕吉 三代川
純 有川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dynic Corp
Original Assignee
Dynic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dynic Corp filed Critical Dynic Corp
Priority to JP61080158A priority Critical patent/JP2540514B2/ja
Priority to KR1019870701154A priority patent/KR930008764B1/ko
Priority to DE19873750356 priority patent/DE3750356T2/de
Priority to AU72082/87A priority patent/AU595874B2/en
Priority to PCT/JP1987/000191 priority patent/WO1987006194A1/ja
Priority to EP87902157A priority patent/EP0262228B1/en
Priority to NZ219922A priority patent/NZ219922A/en
Priority to CA 534325 priority patent/CA1333549C/en
Publication of JPS62236786A publication Critical patent/JPS62236786A/ja
Priority to CA000605398A priority patent/CA1338242C/en
Priority to US07/523,251 priority patent/US5085932A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP2540514B2 publication Critical patent/JP2540514B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/50Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording
    • B41M5/52Macromolecular coatings
    • B41M5/5254Macromolecular coatings characterised by the use of polymers obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds, e.g. vinyl polymers

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Printing Methods (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、通常の乾性油タイプのインキを用いて印刷
が可能なフィルムに関するものである。
〔従来の技術〕
従来、樹脂フィルムへの印刷、柄付けは、印刷インキ
の選択巾が広くフィルムになじみの良いインキを選ぶこ
とができるグラビア印刷、フレキソグラビア印刷、スク
リーン印刷などにより行われてきた。しかし、これらの
印刷は製版代が高価で作業性が悪かったり、印刷画の階
調性が乏しかったり、画像が不鮮明になりやすい等の何
らかの欠点があった。
それに対しオフセット印刷は、製版代が安く手軽にで
き、画像の階調性も良く鮮明である。そのためオフセッ
ト印刷でプラスチックフィルムに印刷ができることが望
まれていた。オフセット印刷では一般に、着色剤、樹
脂、乾性油、高沸点石油系溶剤を主成分とし、それにワ
ックスコンパウンド、ドライヤ等の添加剤を加えたイン
キを使用してるので、プラスチックフィルムに対するイ
ンキの吸収が全く期待できない。そのためインキのセッ
トが著しく遅い。特に枚葉状のフィルムに印刷した場合
にはインキの酸化重合による乾燥硬化が不完全なまゝフ
ィルムが積み重ねられ、インキの裏移り、滲みによる汚
れが生じてしまう。
このような事態を防止するため、紫外線硬化型インキ
や電子線硬化型インキを用いて樹脂フィルムにオフセッ
ト印刷をし、印刷後ただちに紫外線や電子線を照射して
インキを硬化させる方法が採られていた。しかし、この
方法であると紫外線発生装置や電子線発生装置といった
高価な装置を必要とし、特に多色同時印刷の場合には、
各色印刷毎に紫外線発生装置等を設けねばならない。そ
のため、安価にできるというオフセット印刷の特徴が半
減してしまう。また紫外線硬化型インキは、反応開始剤
や残留モノマの影響で、インキ乾燥後も独特の不快臭を
有し、安全性、健康面において問題のあるものが多い。
枚葉状のフィルムにオフセット印刷をする場合には、
上記のようなインキの吸収性や乾燥硬化性に対する配慮
以外に、一般的な特性として積重ねられたフィルムが一
枚ずつスムーズに印刷機へ送られ、また排出されてゆく
ことが必要である。即ちフィルムの走行性が良くなけれ
ばならない。そのため積重ねられたフィルム同志が摩擦
帯電してタッキングするのを防止すると共に表面摩擦係
数を下げ、さらにフィルム保存時の熱履歴、湿度履歴に
よるブロッキングを防止する必要がある。従来は、フィ
ルムの裏面に滑り性の良い合紙を重ね合わせ、走行時に
フィルムとその合紙とがずれないように接着剤や粘着
剤、両面粘着テープ等により一部分を仮留めしている。
しかし、この方法は仮留めの作業やその仮留めを外す作
業が面倒である上に余分な合紙を使うことになる。
一方、特開昭54−96590号公報には、水又は脂肪族低
級アルコールに可溶な側鎖に第4級アンモニウム塩を有
するアクリル系共重合体組成物を表面に塗設したポリエ
ステルフィルムがオフセット印刷に適したフィルムであ
る旨の記載がされている。しかし本発明者らの追試験に
よると、上記の物質を塗設したポリエステルフィルム
は、枚葉紙用オフセットインキの濡れ適性は良好である
が、インキの乾燥定着速度が遅いということが解った。
フィルム上の形成塗膜の表面電気抵抗が抑制され摩擦帯
電が起こりにくいため、タッキングなど静電気に起因す
る走行不良を防ぐことは可能である。しかし、これら第
4級塩を有するアクリル系共重合体組成物は、耐湿、耐
熱性に乏しい。上記の物質を塗設したポリエステルフィ
ルムの枚葉物を積重ねて保存しておく実験をしたとこ
ろ、常温の通常の室内でも吸湿してブロッキング現象を
起こし、走行不良を生じやすいことが解った。また耐傷
性、耐摩耗性等の印刷用のフィルムに対して要求される
一般的な特性においても満足すべきものではない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は、上記に鑑みなされたもので、フィルムの表
面を改質することにより、インキの定着性すなわちイン
キの密着性(濡れ)、吸収性および乾燥硬化性が良く、
しかも走行性に優れ、耐熱性、耐湿性、耐傷性、耐摩耗
性等の印刷用の枚葉物に対して一般的に要求される特性
をも満足するオフセット印刷に最適なフィルムを提供す
るものである。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点を解決する第1の発明の印刷用フィルム
は、プラスチックフィルムの少なくとも片面に、ゴム系
樹脂または(および)スチレン系樹脂を主成分として含
み、無機粒子性成分を含まないインキ定着層が設けてあ
る。
上記問題点を解決する第2の発明の印刷用フィルム
は、プラスチックフィルムの少なくとも片面に、ゴム系
樹脂または(および)スチレン系樹脂を主成分として含
み、無機粒子性成分を含まないインキ定着層が設けてあ
り、表面電気抵抗が1012Ω/□以下になっている。
ベースになるプラスチックフィルムとしては、例えば
ポリエステルフィルム、ポリエチレンフィルムやポリプ
ロピレンフィルムなどのポリオレフィンフィルム、ポリ
カーボネイトフィルム、トリアセテートフィルム、ポリ
エーテルサルフォン(PES)フィルム、ポリエーテル・
エーテルケトン(PEEK)フィルム、塩化ビニルフィル
ム、メチルメタアクリレートをはじめとする各種のアク
リルフィルムまたはセロファンフィルムなどがある。な
かでもポリエステルフィルム、ポリプロピレンフィルム
またはトリアセテートフィルムが好ましい。プラスチッ
クフィルムは下びき処理により接着性を向上させたもの
を使用してもよい。
インキ定着層を構成するゴム系樹脂の組成物は例えば
スチレン−ブタジエン共重合体、アクリルニトリル−ブ
タジエン共重合体、メタクリル酸エチル−ブタジエン共
重合体、アクリルニトリル−スチレン−ブタジエン共重
合体、メタクリル酸エステル−スチレン−ブタジエン共
重合体又はこれらの置換誘導体である。置換誘導体とし
ては、例えばカルボキシル化したもの、またはそれをア
ルカリ反応性にしたものなどがある。これらの組成物は
1種類でも複数種混合したものでもよい。インキ定着層
を構成するスチレン系樹脂の組成物は、例えばスチレン
−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−メタクリル
酸エステル共重合体またはこれらの置換誘導体である。
置換誘導体としては、例えばカルボキシル化したもの、
またはそれをアルカリ反応性にしたものなどがある。こ
れらの組成物は1種類でも複数種混合したものでもよ
い。
インキ定着層を構成するゴム系樹脂やスチレン系樹脂
の組成物は、例えばラテックスのような水系のエマルジ
ョンタイプのものが好適である。スチレンを含む共重合
体ラテックスの場合、共重合成分中のスチレン重合比が
50〜70%のものを使用する。重合比が50%未満のときは
塗膜が軟らかく耐久性が欠如すると共に、印刷時のイン
キ中の流動成分による膨潤性が悪くなり、インキ定着性
が低下する。70%をこえるときは成膜性が低下すると共
に、塗膜が硬く脆くなる。
インキ定着層の主成分は、上記の如くゴム系樹脂、ス
チレン系樹脂であるが、耐熱性、耐傷性などの必要に応
じ他の樹脂成分(例えばポリエステル樹脂、ポリ塩化ビ
ニル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリビニルアルコー
ル、繊維素誘導体)などの有機性樹脂成分を混合しても
よい。
インキ定着層の厚さは1μm程度必要で、好ましくは
5〜10μm程度である。
プラスチックフィルムは電気絶縁性のため摩擦帯電し
やすく、表面電気抵抗が低いほど摩擦帯電が起こらず印
刷用フィルムに適している。実際上はその使用環境(通
常は室温20℃、相対湿度60%)で1012Ω/□以下であれ
ば帯電が少なくタッキングも殆ど起こらない。108Ω/
□程度以下に下げても実効上はさほど変らない。なお表
面電気抵抗はJISに定められた測定によるもので、測定
すべき表面に2本の電極(長さ1cm)を1cmの間隔を隔て
ゝ対向して密着させ、その2本な電極間の電気抵抗を測
定した値である。
フィルムの表面電気抵抗を低下させるには、フィルム
のインキ定着層とは反対側の面に、例えば帯電防止剤を
混入した樹脂や導電性塗料を塗布する方法がある。導電
性樹脂、例えばスルフォン酸金属塩やカルボン酸金属塩
を導入したアニオン型導電性樹脂、第4級アンモニウム
塩を導入したカチオン型樹脂、シロキサン型樹脂をフィ
ルムに塗布して、フィルム表面に導電層を設けてもよ
い。またスパッタリングや真空蒸着でフィルム表面に金
属や酸化金属の導電層を設けることもできる。なおフィ
ルムのインキ定着層側の面の電気抵抗を低下させるに
は、インキ定着層を構成する樹脂の組成物に帯電防止剤
等を練り込めばよい。このようなフィルムの表面の帯電
防止はフィルムの両面に施してもよいが、一面だけでも
よい。フィルムが積み重ねられたとき帯電防止の施して
ない一面が他のフィルムの帯電防止面に接触するため、
その面の帯電が逃げるからである。フィルムの表面電気
抵抗を低下させるのに、フィルムそのものに帯電防止剤
等を練込んだものでもよい。
〔作用〕
上記第1の発明および第2の発明の印刷用フィルム
は、表面にインキ定着層を設けてあり、その面に対する
印刷インキの密着性(濡れ)、吸収性および乾燥硬化性
が良い。例えばオフセット印刷のインキは、ビヒクル中
の溶剤成分が吸収乃至は蒸発されつゝ乾性油が酸化重合
してゆくものと考えられ、酸化重合が完了して乾燥硬化
するには時間がかゝる。フィルム表面のインキ定着層に
インキが強く保持され、溶剤成分がインキ定着層に吸収
されてインキの粘度が充分に上がるため、インキのセッ
トが速く乾性油の酸化重合による乾燥硬化が不完全なま
ゝフィルムが積み重ねられても汚れることがない。なか
でもラテックスを用いたインキ定着層は、粒径0.1〜1
μm程度の微粒子がその粒状を保った状態で成膜されて
いる。そのため、粒子と粒子との間に空隙があるので、
インキの流動成分が浸透し易く、インキが付着する有効
面積が大きい。
第2の発明の印刷用フィルムでは、表面電気抵抗を10
12Ω/□以下にしてあるから、帯電が少なくタッキング
による走行性不良も防止できる。
〔実施例〕
以下、本発明の代表的な実施例を説明する。なお比較
例は本発明を適用外の例である。
実施例1−1(第1の発明の実施例) 易接着加工を施されている厚さ100μmの透明なポリ
エステルフィルム(Melinex505英国ICI社製)の片面
に、リバースロールコータを用いてメタクリル酸メチル
−ブタジエン共重合ラテックス(固型分30重量%)を塗
布し、120℃の乾燥炉で1分間乾燥する。得られたフィ
ルムには、メタクリル酸メチル−ブタジエン共重合体ラ
テックスのインキ定着層7μmが形成された。
実施例1−2(第1の発明の実施例) 厚さ125μmの透明なトリアセテートフィルムの片面
に、固型分20%の合成ゴム系樹脂(SF−105大日本イン
キ化学工業(株)製)を酢酸エチルで固型分10%に希釈
した溶液を直径0.5mmのワイヤを巻いたバーコータを用
いて塗布し、110℃で1分間送風乾燥する。得られたフ
ィルムには、合成ゴム系樹脂のインキ定着層4μmが形
成された。
実施例1−3(第1の発明の実施例) 厚さ70μmのセロファンフィルムの片面に、リバース
ロールコータを用いて、カルボキシ変性スチレン−ブタ
ジエン共重合ラテックス(固型分25%、共重合成分中の
スチレン重合比62%)を塗布し、送風乾燥する。得られ
たフィルムにはカルボキシ変性スチレン−ブタジエン共
重合体のインキ定着層10μmが形成された。
実施例2−1(第2の発明の実施例) 易接着加工を施されている厚さ75μmの透明なポリエ
ステルフィルム(ルミラーQ−80(株)東レ製)の片面
に、スチレン−アクリル共重合樹脂(モビニール860ヘ
キスト合成(株)製、共重合成分中のスチレン重合比60
%)を水で固型分30%に希釈した液をワイヤーバーコー
タを用いて塗布し、送風乾燥する。得られたフィルムに
はスチレン−アクリル共重合体のインキ定着層10μmが
形成された。インキ定着層が形成された面とは反対側の
面にリバースロールコータにより、以下の配合の液を塗
布する。
ニトロセルロース樹脂 15 重量部 ドデシルリン酸ナトリウム 0.4重量部 酢酸エチル 45 重量部 トルエン 45 重量部 このフィルムを送風乾燥して厚さ3μmの帯電防止処
理層を得た。この処理層は20℃、湿度60%で表面電気抵
抗値が7×1010Ω/□である。
実施例2−2(第2の発明の実施例) 片面にアルミ蒸着がされた厚さ50μmの二軸延伸ポリ
プロピレンフィルムのアルミ蒸着がされていない方の面
に、コロナ処理を施した後、グラビアロールコータで塩
素化オレフィン樹脂の塗膜層1μmを形成して易接着加
工をする。この面にリバースロールコータを用いてカル
ボキシ変性メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体
ラテックス(固型分30重量%)を塗布し、送風乾燥す
る。このフィルムにはカルボキシ変性メチルメタクリレ
ート−ブタジエン共重合体のインキ定着層6μmが形成
された。アルミ蒸着層の20℃、湿度60%における表面電
気抵抗値は0.6Ω/□である。
比較例1 厚さ100μmの透明なポリエステルフィルムの片面
に、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体をメチルエチルケ
トンとトルエンの混合溶剤に溶解した固形分15%の溶液
をリバースロールコータで塗布し、送風乾燥する。フィ
ルムには塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体の8μmの層
が形成された。
以上の各実施例により得られた印刷用フィルムを、以
下の項目について、試験をした。
インク定着性 各実施例により得られた印刷用フィルムを所定の大き
さに裁断し、その枚葉フィルムにオフセット印刷テスト
機(宮腰印刷機械製M−3型)でインキ(ニューCKU,東
洋インキ製)を使用して印刷した。印刷後、ただちに朝
陽会式インキ乾燥試験器にセットして乾燥し、時間毎に
インキが紙へ転移しないかを観察する。3時間以内の乾
燥でインキが転移しなくなったものを○、3〜7時間の
乾燥で転移しなくなったものを△、7時間以上乾燥して
もインキが転移するものを×とした。
フィルム走行性 各実施例の印刷用フィルムを裁断した枚葉フィルム
を、ローランド菊半2色機(ドイツ、ローランド社製印
刷機)にかけ走行させ、フィーダー部分における走行状
態を観察した。走行に障害のなかったものを○、ときお
り走行に障害を発生したものを△、全く走行しないもの
を×とした。
耐熱性 5cm×5cmに裁断した各実施例の印刷用フィルム毎に、
インキ吸収層が形成された面とその反対面を重ね合わ
せ、1kg/cm2の荷重をかけ、80℃の恒温槽に72時間放置
した後、重ね合わせ面を剥がした。剥離が容易で剥離音
がないものを○、剥離が重く剥離音がしたものを△、剥
離できなかったものを×とした。
耐湿性 5cm×5cmに裁断した各実施例の印刷用フィルム毎に、
インキ吸収層が形成された面とその反対面を重ね合わ
せ、1kg/cm2の荷重をかけ、85%RH、40℃の恒湿恒温槽
に72時間放置した後、重ね合わせ面を剥がした。剥離が
容易で剥離音がないものを○、剥離が重く剥離音がした
ものを△、剥離できなかったものを×とした。
耐傷性 各実施例の印刷用フィルムのインキ吸収層が形成され
たフィルム面を、学振型摩擦試験器で、上質紙を用い
て、荷重200gで往復10回摩擦し、傷のつきぐあいを見
る。全く傷がつかなかったものを○、部分的に傷がつい
たものを△、全面に傷がついたものを×とした。
印刷強度 各実施例の印刷用フィルムにオフセット印刷機で印刷
し、48時間以上、室温で放置した後、印刷面に粘着テー
プを貼りつけ(粘着面の広さ5mm×10mm)、勢いよく剥
がし、印刷が剥離する度合により良否を判定する。全く
印刷の剥離がないものを○、一部でも剥離したものを
△、全て剥離したものを×とした。
上記の試験結果が次表に示されている。なお表中の比
較例2は上に詳細を記載しなかったが、インキ定着層を
設けていないセロファンフィルムである。
〔発明の効果〕 以上説明したように、本発明を適用した印刷用フィル
ムはインキ定着性が良く、印刷後、ただちにフィルムを
積み重ねても、裏移りしたりして汚れることがない。ま
た印刷中のフィルムの走行性が優れている。特に第2の
発明のフィルム走行性は優れている。したがって枚葉状
のフィルムにしてオフセット印刷するのに最適である。
さらに耐熱性、耐湿性があるためブロッキングを起こ
すことがないし、耐傷性など印刷フィルムとしての一般
的性質も優れたものである。インキ定着層は無機顔料の
ような硬い粒子を含まず、硬度の似通った有機物からな
る組成物であるから、相互に擦れあったときでも傷つく
ことがない。
またインキ定着層は無機顔料を含まず、有機性の組成
物で、それ自体の透明性が優れている。そのためこのイ
ンキ定着層が塗布されるフィルム素材が透明であれば、
完成した印刷用フィルムも透明性を維持することができ
る。この印刷用フィルムは、透明性を要求される用途、
例えばオーバーヘッドプロジェクタの記録フィルム、ラ
ンプシェード、電飾用フィルムなどにも使用できる。ま
た透明性を要求されない用途、例えばキャッシュカード
や定期券などの各種カード類、カレンダ、ラベル類など
に使用される場合、フィルム素材が不透明でもインキ定
着層が透明であるため光沢が良くなり、美麗な印刷物が
得られる。
本発明の印刷用フィルムは、単色印刷のみならず各種
多色印刷の用途に使用が可能であり、夫々の特性が充分
に発揮されるものとなる。印刷物は美麗に仕上り、また
印刷後の印刷強度が強いという優れた性質を有してい
る。
なお本発明の印刷用フィルムをワイアドットプリンタ
や熱転写プリンタ、インクジェットプリンタ、電子写真
を応用した普通紙記録装置の記録材用フィルムとして用
いたところ、極めて優れた記録性能を有していたことを
付言しておく。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 羽田 章 狭山市上奥富1140番地 ダイニツク株式 会社東京工場内 (72)発明者 三代川 裕吉 狭山市上奥富1140番地 ダイニツク株式 会社東京工場内 (72)発明者 有川 純 東京都豊島区東池袋3−1−1 ダイニ ツク株式会社東京本社内 (56)参考文献 特開 昭58−145489(JP,A) 特公 昭46−25278(JP,B1) 特公 昭47−28891(JP,B1) 特公 昭51−19362(JP,B1)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラスチックフィルムの少なくとも片面
    に、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリルニトリル
    −ブタジエン共重合体、メタクリル酸エステル−ブタジ
    エン共重合体、アクリルニトリル−スチレン−ブタジエ
    ン共重合体、メタクリル酸エステル−スチレン−ブタジ
    エン共重合体及びこれらの置換誘導体から選択される少
    なくとも1種類のゴム系樹脂、または/およびスチレン
    −アクリル酸エステル共重合体、スチレン−メタクリル
    酸エステル共重合体及びこれらの置換誘導体から選択さ
    れる少なくとも1種類のスチレン系樹脂を主成分として
    含み、無機粒子性成分を含まないインキ定着層が設けら
    れていることを特徴とする印刷用フィルム。
  2. 【請求項2】プラスチックフィルムの少なくとも片面
    に、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリルニトリル
    −ブタジエン共重合体、メタクリル酸エステル−ブタジ
    エン共重合体、アクリルニトリル−スチレン−ブタジエ
    ン共重合体、メタクリル酸エステル−スチレン−ブタジ
    エン共重合体及びこれらの置換誘導体から選択される少
    なくとも1種類のゴム系樹脂、または/およびスチレン
    −アクリル酸エステル共重合体、スチレン−メタクリル
    酸エステル共重合体及びこれらの置換誘導体から選択さ
    れる少なくとも1種類のスチレン系樹脂を主成分として
    含み、無機粒子性成分を含まないインキ定着層が設けら
    れ、該プラスチックフィルムの少なくとも任意の片面の
    表面電気抵抗が1012Ω/□以下であることを特徴とする
    印刷用フィルム。
JP61080158A 1986-04-09 1986-04-09 印刷用フイルム Expired - Fee Related JP2540514B2 (ja)

Priority Applications (10)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61080158A JP2540514B2 (ja) 1986-04-09 1986-04-09 印刷用フイルム
DE19873750356 DE3750356T2 (de) 1986-04-09 1987-03-27 Durchsichtiger kunststoffilm zur verwendung beim drucken.
AU72082/87A AU595874B2 (en) 1986-04-09 1987-03-27 Transparent plastic film for use in printing
PCT/JP1987/000191 WO1987006194A1 (en) 1986-04-09 1987-03-27 Transparent plastic film for use in printing
EP87902157A EP0262228B1 (en) 1986-04-09 1987-03-27 Transparent plastic film for use in printing
KR1019870701154A KR930008764B1 (ko) 1986-04-09 1987-03-27 인쇄용 플라스틱 투명 필름
NZ219922A NZ219922A (en) 1986-04-09 1987-04-08 Transparent plastic printing film with rubbery resin and/or styrene resin coating
CA 534325 CA1333549C (en) 1986-04-09 1987-04-09 Transparent plastic printing film
CA000605398A CA1338242C (en) 1986-04-09 1989-07-20 Ink-setting layer
US07/523,251 US5085932A (en) 1986-04-09 1990-05-14 Transparent plastic printing film

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61080158A JP2540514B2 (ja) 1986-04-09 1986-04-09 印刷用フイルム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62236786A JPS62236786A (ja) 1987-10-16
JP2540514B2 true JP2540514B2 (ja) 1996-10-02

Family

ID=13710493

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61080158A Expired - Fee Related JP2540514B2 (ja) 1986-04-09 1986-04-09 印刷用フイルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2540514B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2713565B2 (ja) * 1986-04-21 1998-02-16 ダイニツク株式会社 印刷用透明フイルム
JPS6378788A (ja) * 1986-09-22 1988-04-08 Fuji Photo Film Co Ltd 受像シ−ト
JP2925557B2 (ja) * 1988-10-24 1999-07-28 ダイニック株式会社 記録用フィルム

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62236786A (ja) 1987-10-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5885678A (en) Coated labels
JPH05229248A (ja) 印刷用フィルム複合体
US5085932A (en) Transparent plastic printing film
JP2540514B2 (ja) 印刷用フイルム
US5047286A (en) Printing sheets
JP2713565B2 (ja) 印刷用透明フイルム
JP2691179B2 (ja) 印刷用フイルム
US5294592A (en) Thermal-transfer recording sheet
JPH03256785A (ja) 印刷用透明フィルム
JP2713568B2 (ja) 透明記録用フイルム
EP0695973A1 (en) Removable nonporous opaque thin film layer
JP2663264B2 (ja) 熱転写用被記録材
JPH0732754A (ja) 感熱転写用受像シート
JP3507180B2 (ja) 熱転写受像シート
JPH0781213A (ja) インクジェット用記録シート
CA1338242C (en) Ink-setting layer
JP2594568B2 (ja) 転写印刷用フィルムと転写印刷方法
JPH0470996B2 (ja)
JPH05131742A (ja) 記録シート
JP3005867B2 (ja) 印刷用シート材
JP2719922B2 (ja) インパクトプリンター用被記録材
JPH0976630A (ja) 感圧転写媒体
JPS63170087A (ja) 熱転写用ohpシート
JP2925557B2 (ja) 記録用フィルム
JPH07115445B2 (ja) 成形用柄付フイルム

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees