JP3005867B2 - 印刷用シート材 - Google Patents
印刷用シート材Info
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- JP3005867B2 JP3005867B2 JP2126602A JP12660290A JP3005867B2 JP 3005867 B2 JP3005867 B2 JP 3005867B2 JP 2126602 A JP2126602 A JP 2126602A JP 12660290 A JP12660290 A JP 12660290A JP 3005867 B2 JP3005867 B2 JP 3005867B2
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- paper
- rubber
- synthetic
- sheet material
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Description
【発明の詳細な説明】 ＜産業上の利用分野＞ 本発明は印刷用シート材、特にオフセット印刷適性
（インキ乾燥性）に優れ、しかも耐汚染性、耐摩擦性に
優れた印刷用シート材に関するものである。
（インキ乾燥性）に優れ、しかも耐汚染性、耐摩擦性に
優れた印刷用シート材に関するものである。
＜従来の技術＞ 炭酸カルシウム、クレイ、水酸化アルミニウム等の充
填剤を合成樹脂等のバインダーに混合調整した塗料組成
物を紙基材に塗布してなるコート紙やアート紙等は吸油
性に優れているためオフセット印刷用材として使用され
る。
填剤を合成樹脂等のバインダーに混合調整した塗料組成
物を紙基材に塗布してなるコート紙やアート紙等は吸油
性に優れているためオフセット印刷用材として使用され
る。
しかしながら、これら吸油性に優れたシート材は、コ
ート面が汚れ易く、また表面の耐摩擦性が良くないとい
う欠点がある。
ート面が汚れ易く、また表面の耐摩擦性が良くないとい
う欠点がある。
従来この欠点を解消するための方法として、通常は、
表面処理がなされる。この表面処理には、例えば、塩ビ
酢ビ共重合体、アクリル、ポリビニルアルコール等の合
成樹脂を主成分とする塗料の塗布によって行われ、耐汚
染性、耐摩擦性などの付与という目的を一応達成すると
共に、表面光沢を向上させることもできる。そしてこの
表面処理の後にオフセット印刷を行うという試みがなさ
れているが、この場合オフセット印刷適性（インキ乾燥
性）を大巾に悪化させる欠点があり現状では、満足な品
質のものは得られていない。
表面処理がなされる。この表面処理には、例えば、塩ビ
酢ビ共重合体、アクリル、ポリビニルアルコール等の合
成樹脂を主成分とする塗料の塗布によって行われ、耐汚
染性、耐摩擦性などの付与という目的を一応達成すると
共に、表面光沢を向上させることもできる。そしてこの
表面処理の後にオフセット印刷を行うという試みがなさ
れているが、この場合オフセット印刷適性（インキ乾燥
性）を大巾に悪化させる欠点があり現状では、満足な品
質のものは得られていない。
以上のごとく、従来は、表面処理によりオフセット印
刷適性（インキ乾燥性）を多少犠牲にしながら、吸油性
の優れたシート材面、例えばコート紙面への耐汚染性、
耐摩擦性などの付与が行われるかあるいは、オフセット
印刷後に、オフセット印刷面へのニス引き、ビニル引
き、プレスコート等表面処理の一工程を実行する手間を
かけるかのいづれかが現状である。
刷適性（インキ乾燥性）を多少犠牲にしながら、吸油性
の優れたシート材面、例えばコート紙面への耐汚染性、
耐摩擦性などの付与が行われるかあるいは、オフセット
印刷後に、オフセット印刷面へのニス引き、ビニル引
き、プレスコート等表面処理の一工程を実行する手間を
かけるかのいづれかが現状である。
＜発明が解決しようとする課題＞ 本発明は、吸油性に優れている反面、汚れ易く、傷つ
き易い性質の機材の表面に、そのオフセット印刷適性
（インキ乾燥性）を低下させることなく、耐汚染性、耐
摩擦性を付与することを目的とするものである。
き易い性質の機材の表面に、そのオフセット印刷適性
（インキ乾燥性）を低下させることなく、耐汚染性、耐
摩擦性を付与することを目的とするものである。
＜課題を解決するための手段＞ 本発明者は、環化ゴムの塗膜がインキセット性に優れ
ているとの知見に基づいて、本発明を完成したものであ
って、必要に応じて適宜添加剤を配合してなる環化ゴム
100％の塗料か、環化ゴムに対してその他合成樹脂、合
成ゴムあるいは適宜添加剤を配合してなる環化ゴムと合
成樹脂、合成ゴムとの混合塗料を、吸油性基材面に塗布
することによって、技術的課題を解決したものである。
ているとの知見に基づいて、本発明を完成したものであ
って、必要に応じて適宜添加剤を配合してなる環化ゴム
100％の塗料か、環化ゴムに対してその他合成樹脂、合
成ゴムあるいは適宜添加剤を配合してなる環化ゴムと合
成樹脂、合成ゴムとの混合塗料を、吸油性基材面に塗布
することによって、技術的課題を解決したものである。
すなわち、本発明は、環化ゴム100％あるいは環化ゴ
ム主体の塗膜を形成することによって、環化ゴム特有の
物性によって、耐汚染性、耐摩擦性を発現しながらも、
環化ゴムの今一つの特性を生かして、オフセット印刷適
性（インキ乾燥性）に優れたシート面を得るものであ
る。環化ゴムに対して、その他の合成樹脂、あるいは合
成ゴムのブレンドは、塗膜の吸油性基材への密着性を向
上させる効果がある。例えば、ポリプロピレン合成紙を
基材とするときは、塗料配合によっては、密着不良の現
象が起きることがあり、この場合には例えば塩素化ポリ
プロピレン樹脂をブレンドすることによって、密着性を
向上することができる。
ム主体の塗膜を形成することによって、環化ゴム特有の
物性によって、耐汚染性、耐摩擦性を発現しながらも、
環化ゴムの今一つの特性を生かして、オフセット印刷適
性（インキ乾燥性）に優れたシート面を得るものであ
る。環化ゴムに対して、その他の合成樹脂、あるいは合
成ゴムのブレンドは、塗膜の吸油性基材への密着性を向
上させる効果がある。例えば、ポリプロピレン合成紙を
基材とするときは、塗料配合によっては、密着不良の現
象が起きることがあり、この場合には例えば塩素化ポリ
プロピレン樹脂をブレンドすることによって、密着性を
向上することができる。
本発明において、環化ゴムへのブレンドが可能な合成
樹脂、あるいは、合成ゴムとしては、塩素化ポリプロピ
レン、塩素化ポリエチレン、アルキッド樹脂、エチレン
−酢ビ共重合体、変性フエノール樹脂、石油系樹脂等が
ある。なおこれらの合成樹脂、合成ゴムの環化ゴム100
重量部に対しての混合量は、300重量部以下でなければ
ならない。すなわち基材への密着効果の点では、当然に
300重量部より多くても好ましい結果が得られるが、印
刷適性が悪化するため300重量部以下の範囲内で混合し
なければならない。
樹脂、あるいは、合成ゴムとしては、塩素化ポリプロピ
レン、塩素化ポリエチレン、アルキッド樹脂、エチレン
−酢ビ共重合体、変性フエノール樹脂、石油系樹脂等が
ある。なおこれらの合成樹脂、合成ゴムの環化ゴム100
重量部に対しての混合量は、300重量部以下でなければ
ならない。すなわち基材への密着効果の点では、当然に
300重量部より多くても好ましい結果が得られるが、印
刷適性が悪化するため300重量部以下の範囲内で混合し
なければならない。
また密着効果を十分に発揮するためには使用する基材
によって変動するが、おおむね20重量部以上を混合する
必要がある。
によって変動するが、おおむね20重量部以上を混合する
必要がある。
本発明の塗料組成物の基材への乾燥付着量は、使用す
る基材によって変動するが、例えばコート紙、アート紙
では、1.0g/m2以上、ポリプロピレン合成紙では0.5g/m2
以上であれば、本発明の汚れ防止効果、耐摩擦効果、お
よびオフセット印刷効果を十分満足することができる。
る基材によって変動するが、例えばコート紙、アート紙
では、1.0g/m2以上、ポリプロピレン合成紙では0.5g/m2
以上であれば、本発明の汚れ防止効果、耐摩擦効果、お
よびオフセット印刷効果を十分満足することができる。
本発明で対象とする基材は、吸油性のものであれば、
必ずしも紙類に限るものではないが、例えば、紙、コー
ト紙、アート紙、合成紙などであり、その他紙以外のベ
ース（例えば不織布）を加工してなる吸油性シートが上
げられる。ところで、環化ゴムとは、天然ゴムを濃硫
酸、スルホン酸などのプロトン酸の存在下で加熱して得
られたもの、あるいは天然ゴムを塩化スズ、塩化鉄など
のルイス酸の存在下で加熱して得られたものなどであっ
て、一般には軟化点120〜140℃で、分子量5000〜100000
のものである。
必ずしも紙類に限るものではないが、例えば、紙、コー
ト紙、アート紙、合成紙などであり、その他紙以外のベ
ース（例えば不織布）を加工してなる吸油性シートが上
げられる。ところで、環化ゴムとは、天然ゴムを濃硫
酸、スルホン酸などのプロトン酸の存在下で加熱して得
られたもの、あるいは天然ゴムを塩化スズ、塩化鉄など
のルイス酸の存在下で加熱して得られたものなどであっ
て、一般には軟化点120〜140℃で、分子量5000〜100000
のものである。
なお、本発明で有効に用いられる環化ゴムは分子量70
000〜100000のものである。また、本発明における、塗
料組成物を調整する溶剤としては、トルエン、キシレン
などの如き芳香族系炭化水素、ｎ−ヘキサン、ガソリン
などの如き脂肪族系炭化水素、シクロヘキサンなどの如
き脂環族系炭化水素、四塩化炭素、トリクロルエタンな
どの如き塩素系炭化水素、酢酸エチル、酢酸ブチルなど
の如きエステル系、アセトン、メチルエチルケトン、メ
チルイソブチルケトンなどの如きケトン系、又はこれら
の溶剤の混合物が使用できる。
000〜100000のものである。また、本発明における、塗
料組成物を調整する溶剤としては、トルエン、キシレン
などの如き芳香族系炭化水素、ｎ−ヘキサン、ガソリン
などの如き脂肪族系炭化水素、シクロヘキサンなどの如
き脂環族系炭化水素、四塩化炭素、トリクロルエタンな
どの如き塩素系炭化水素、酢酸エチル、酢酸ブチルなど
の如きエステル系、アセトン、メチルエチルケトン、メ
チルイソブチルケトンなどの如きケトン系、又はこれら
の溶剤の混合物が使用できる。
本発明で用いる塗料組成物の調整に際しては、必要に
応じてシリカ、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、
クレイなどの体質顔料、あるいはワックスなどの各種添
加剤を配合することができる。
応じてシリカ、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、
クレイなどの体質顔料、あるいはワックスなどの各種添
加剤を配合することができる。
また、各種色料を配合して、着色することもできる。
＜作用効果＞ 紙、コート紙、アート紙等の吸油性シート基材は、き
わめて汚れ易く、かつ、引掻きなどによって傷が付き易
いという欠点を有する。
わめて汚れ易く、かつ、引掻きなどによって傷が付き易
いという欠点を有する。
本発明は、これら吸油性シート基材面に環化ゴムを主
成分とする塗料組成物の塗膜を形成するものであるが、
この環化ゴムを主成分とする塗膜は、耐汚染性、耐摩擦
性に優れていて、しかも優れたオフセット印刷適性（イ
ンキ乾燥性）を有するものである。すなわち本発明の印
刷用シート材は、この塗料組成物による表面処理によっ
て吸油性シート基材の表面が改質されたものであり、耐
汚染性、耐摩擦性およびオフセット印刷適性（インキ乾
燥性）の全てを満足するものであって、優れた印刷物を
提供できるものである。
成分とする塗料組成物の塗膜を形成するものであるが、
この環化ゴムを主成分とする塗膜は、耐汚染性、耐摩擦
性に優れていて、しかも優れたオフセット印刷適性（イ
ンキ乾燥性）を有するものである。すなわち本発明の印
刷用シート材は、この塗料組成物による表面処理によっ
て吸油性シート基材の表面が改質されたものであり、耐
汚染性、耐摩擦性およびオフセット印刷適性（インキ乾
燥性）の全てを満足するものであって、優れた印刷物を
提供できるものである。
＜実施例＞ 実施例1. 下記配合の塗料組成物を基材（104.7g/m2のコート
紙）に乾燥付着量が2.0g/m2となるように塗布した。
紙）に乾燥付着量が2.0g/m2となるように塗布した。
環化ゴム 15 重量部 トルエン 85 〃 ポリエチレンワックス 0.5 〃 得られたシート材は、表1.に示すように、優れたオフ
セット印刷適性を有すると共に、耐汚染性、耐摩擦性
（耐傷性）の優れたものであった。
セット印刷適性を有すると共に、耐汚染性、耐摩擦性
（耐傷性）の優れたものであった。
実施例2. 下記配合の塗料組成物を基材（ポリプロピレン合成
紙）に、乾燥付着量が1.0g/m2となるように塗布した。
紙）に、乾燥付着量が1.0g/m2となるように塗布した。
環化ゴム ７ 重量部 塩素化ポリプロピレン ３ 〃 トルエン 90 〃 上記で得たシート材は、表1.に示すように、塗料組成
物皮膜の基材への密着性が良く、オフセット印刷適性、
耐汚染性、および耐摩擦性の優れたものであった。
物皮膜の基材への密着性が良く、オフセット印刷適性、
耐汚染性、および耐摩擦性の優れたものであった。
比較例 実施例1.で用いた塗料組成物を基材（ポリプロピレン
合成紙）に、乾燥付着量が1.0g/m2となるように塗布し
たが、この塗料組成物でなる皮膜は基材（ポリプロピレ
ン合成紙）に対して、密着性の点で劣るものであった。
合成紙）に、乾燥付着量が1.0g/m2となるように塗布し
たが、この塗料組成物でなる皮膜は基材（ポリプロピレ
ン合成紙）に対して、密着性の点で劣るものであった。
テスト方法 少量の埃をシート材上に置き、φ4cm重量300gの円柱
形のおもりを接触１回転させて、埃をこすりつけて後、
刷毛で落とす。この時の汚れ具合を目視で判定する。
形のおもりを接触１回転させて、埃をこすりつけて後、
刷毛で落とす。この時の汚れ具合を目視で判定する。
摩擦試験機Π型を使用。
乾摩擦…200g荷重で、100回（往復）摩擦の後、表面
状態を目視により判定。
状態を目視により判定。
湿摩擦…200g荷重で、30回（往復）摩擦の後、表面状
態を目視により判定。
態を目視により判定。
宮腰式印刷適性試験機及び印刷局朝陽会式印刷インキ
乾燥試験機を使用。プロセスインキ使用。
乾燥試験機を使用。プロセスインキ使用。
評価基準 ◎きわめて良好、○かなり良好、△良好、×かなり悪
い、
い、
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−75891（ＪＰ，Ａ) 特開 昭58−71189（ＪＰ，Ａ) 特開 昭58−145489（ＪＰ，Ａ) 特開 昭49−86102（ＪＰ，Ａ) 実公 昭56−15020（ＪＰ，Ｙ２) 実公 昭56−15019（ＪＰ，Ｙ２) 特公 昭39−3783（ＪＰ，Ｂ１) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B41M 1/00 - 3/18 B41M 5/00
Claims (1)
- 【請求項１】環化ゴムを溶解し、必要に応じて、その他
合成樹脂、合成ゴムあるいは、添加物等を配合してなる
塗料組成物を、吸油性基材に塗布したことを特徴とする
印刷用シート材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2126602A JP3005867B2 (ja) | 1990-05-18 | 1990-05-18 | 印刷用シート材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2126602A JP3005867B2 (ja) | 1990-05-18 | 1990-05-18 | 印刷用シート材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0422671A JPH0422671A (ja) | 1992-01-27 |
| JP3005867B2 true JP3005867B2 (ja) | 2000-02-07 |
Family
ID=14939258
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2126602A Expired - Lifetime JP3005867B2 (ja) | 1990-05-18 | 1990-05-18 | 印刷用シート材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3005867B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100439314B1 (ko) * | 2001-09-07 | 2004-07-07 | 주식회사 엘지화학 | 전 처리 공정이 필요없는 열가소성 올레핀중합체 바닥재용잉크 |
-
1990
- 1990-05-18 JP JP2126602A patent/JP3005867B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0422671A (ja) | 1992-01-27 |
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