JPH09144634A - 内燃機関の始動装置 - Google Patents

内燃機関の始動装置

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JPH09144634A
JPH09144634A JP32627595A JP32627595A JPH09144634A JP H09144634 A JPH09144634 A JP H09144634A JP 32627595 A JP32627595 A JP 32627595A JP 32627595 A JP32627595 A JP 32627595A JP H09144634 A JPH09144634 A JP H09144634A
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周二 平山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベルト式無段変速機室の冷却と同時に、内燃
機関の始動時にスタータモータの駆動でギヤが飛び込み
ベルト駆動プーリの外周縁に形成されたギヤに噛合する
際の噛み込み音を低減し静かな始動を実現できる内燃機
関の始動装置を供する。 【解決手段】 ベルト式無段変速機35およびスタータモ
ータ110 の駆動により飛び込みギヤ117 が突出してベル
ト駆動プーリ77の外周縁に形成されたギヤ77a に噛合し
同ベルト駆動プーリ77と一体に回転するクランク軸40を
回転して内燃機関の始動を行う始動機構を備えた車両に
おいて、前記ギヤ77a が形成されたベルト駆動プーリ77
のベルト75と反対側側面にベルト式無段変速機室冷却用
のゴム製のファン118 をゴム焼き付けにより添着した内
燃機関の始動装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベルト式無段変速
機を備えた車両における内燃機関の始動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】始動時にスタータモータの駆動が飛び込
みギヤを突出させてクランク軸と一体のギヤに噛合さ
せ、回転をクランク軸に伝え内燃機関の始動を行う始動
機構の例は、既に提案されており、始動時以外はギヤの
相互の噛合は解かれているので、スタータモータ側が負
荷となるのを完全に防止することができる。
【0003】例えば実開平3−33792号公報に記載
された例は、ベルト式無段変速機の固定側プーリ半体の
外周縁に設けられたスタータリングギヤに、スタータモ
ータの駆動により飛び込み機構のスタータピニオンが突
出して噛合し、クランク軸を回動して内燃機関を始動す
るものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしスタータピニオ
ンがスタータリングギヤに飛び込んで噛み合うので、大
きな噛み込み音が発生する場合があった。本発明は、か
かる点に鑑みなされたもので、その目的とする処は、ベ
ルト式無段変速機室の冷却と同時に、内燃機関の始動時
にスタータモータの駆動でギヤが飛び込みベルト駆動プ
ーリの外周縁に形成されたギヤに噛合する際の噛み込み
音を低減し静かな始動を実現できる内燃機関の始動装置
を供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ベルト式無段変速機およびスタータモー
タの駆動により飛び込みギヤが突出してベルト駆動プー
リの外周縁に形成されたギヤに噛合し同ベルト駆動プー
リと一体に回転するクランク軸を回転して内燃機関の始
動を行う始動機構を備えた車両において、前記ギヤが形
成されたベルト駆動プーリのベルトと反対側側面にベル
ト式無段変速機室冷却用のゴム製のファンをゴム焼き付
けにより添着した内燃機関の始動装置とした。
【0006】ギヤが形成されたベルト駆動プーリのベル
トと反対側側面にベルト式無段変速機室冷却用のゴム製
のファンをゴム焼き付けにより添着したので、該ファン
はベルト式無段変速機室を冷却すると同時に、ファンの
ゴムとしての弾性による制振・吸音作用がベルト駆動プ
ーリのファンと反対側にあるベルトの制振・吸音作用と
相俟って飛び込みギヤの噛み込み音を有効に低減するこ
とができる。
【0007】従来も備えているベルト式無段変速機室冷
却用のファンに制振・吸音効果を持たせたので、特別の
制振・吸音専用の部材を必要とせず部品点数を増やすこ
とがなく、また特別スペースを必要とせず内燃機関を大
型化することもない。
【0008】前記ベルト式無段変速機室には、後部に排
風用開口を除き開口を有しない請求項1記載の内燃機関
の始動装置とすることで、ベルト式無段変速機室冷却用
の冷却風導入口をベルト式無段変速機室の前部に備えて
いないため、前記噛み込み音がベルト式無段変速機室の
外へ伝搬しにくく一層の静粛性を実現できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明に係る一実施の形態に
ついて図1ないし図8に図示し説明する。図1は、本発
明に係るユニットスイング式内燃機関を備えたスクータ
型自動二輪車1の側面図である。車体前部2と車体後部
3とが、低いフロア部4を介して連結されており、車体
の骨格をなす車体フレームは、概ねダウンチューブ6と
メインパイプ7とからなる。
【0010】すなわち車体前部2のステアリングヘッド
5からダウンチューブ6が下方へ延出し、同ダウンチュ
ーブ6は下端で水平に屈曲してフロア部4の下方を後方
へ延び、その後端において左右一対のメインパイプ7が
連結され、メインパイプ7は該連結部から斜め後方に立
ち上がって所定高さで水平に屈曲して後方に延びてい
る。
【0011】同メインパイプ7により燃料タンクや収納
ボックスが支持され、その上方にシート8が配置されて
いる。一方車体前部2においては、ステアリングヘッド
5に軸支されて上方にハンドル11が設けられ、下方にフ
ロントフォーク12が延びてその下端に前輪13が軸支され
ている。
【0012】メインパイプ7の立ち上がり部下端にはブ
ラケット15が突設され、同ブラケット15にリンク部材16
を介してスイングユニット17が揺動自在に連結支持され
ている。
【0013】スイングユニット17には、その前部に単気
筒の4サイクル内燃機関30が、シリンダブロック32を略
水平に近い状態にまで大きく前傾した姿勢で搭載され、
そのユニットスイングケース31のクランクケースに相当
する部分の下端から前方に突出したハンガーブラケット
18の端部が前記リンク部材16にピボット軸19を介して連
結されている。
【0014】該内燃機関30から後方にかけてベルト式無
段変速機35が構成され、その後部に設けられた減速機構
38に後輪21が軸支されている。この減速機構38の上端と
前記メインパイプ7の上部屈曲部間にリヤクッション22
が介装されている。
【0015】スイングユニット17の上部には、内燃機関
30のシリンダヘッド33の上部から延出した吸気管23に接
続された気化器24および同気化器24に連結されるエアク
リーナ25が配設されている。他方ユニットスイングケー
ス31の下部に突設されたハンガーブラケット18には、メ
インスタンド26が枢着されており、ベルト式無段変速機
35の伝動ケースカバー36から突出したキック軸27にキッ
クアーム28の基端が固着され、同キックアーム28の先端
にキックペダル29が設けられている。
【0016】車体前部2は、フロントカバー9aとリヤ
カバー9bにより前後からフロントロアカバー9cによ
り左右側方から覆われ、ハンドル11の中央部はハンドル
カバー9dによって覆われる。フロア部4はサイドカバ
ー9eにより覆われ、また車体後部3は左右側方からボ
デイカバー10aおよびテールサイドカバー10bによって
覆われる。
【0017】図2は、スイングユニット17を図1の概ね
II−II線に沿って截断し展開した断面図である。ユニッ
トスイングケース31は、左右割りの左ユニットケース31
Lと右ユニットケース31Rとを合体して構成されるもの
で、右ユニットケース31Rは、クランクケース部の半体
をなし、左ユニットケース31Lは、前後に長尺で前部の
クランクケース部31a,中央の伝動ケース部31b,後部
の減速機ケース部31cからなる。
【0018】この左ユニットケース31Lの左側開放面
は、伝動ケースカバー36により覆われ、内部にベルト式
無段変速機35が収納され、後方の減速機ケース部31cの
右側開放面は減速機ケース37により覆われ、内部に減速
機構38が収納される。
【0019】クランクケース部31aと右ユニットケース
31Rの所謂クランクケース内には、クランク軸40が左右
の主軸受41,41に回転自在に支持されて、左右水平方向
に延びた延出部のうち右延出部にはACジェネレータ60
が設けられ、左延出部にはカムチェーン駆動スプロケッ
ト55とベルト式無段変速機35のベルト駆動プーリ76が設
けられる。
【0020】内燃機関30は、シリンダブロック32のシリ
ンダライナ44内を往復動するピストン42とクランク軸40
のクランクピン40aとをコネクティングロッド43が連結
している。本4サイクル内燃機関30は、OHC型式のバ
ルブシステムを採用しており、シリンダヘッドカバー34
内には動弁機構50が設けられ、同動弁機構50に駆動伝達
を行うカムチェーン51がカムシャフト53とクランク軸40
との間に架設されており、そのためのカムチェーン室52
が、クランクケース部31a,シリンダブロック32,シリ
ンダヘッド33に連通して設けられている。
【0021】すなわち左右水平方向に指向したカムシャ
フト53の左端に嵌着された被動スプロケット54と、クラ
ンク軸40に嵌着された前記駆動スプロケット55との間に
カムチェーン51がカムチェーン室52内を通って架渡され
ている。シリンダヘッド33においてカムチェーン室52と
反対側(右側)から燃焼室に向かって点火プラグ45が嵌
入されている。
【0022】図3に示すようにシリンダヘッドカバー34
内の動弁機構50は、シリンダが水平に近い状態にまで大
きく前傾しているので、カムシャフト53の上下に吸気バ
ルブ56と排気バルブ57が配設されており、上下のロッカ
ーシャフト58,58にはそれぞれロッカーアーム59,59が
揺動自在に枢着され、カムシャフト53のカムの回転によ
りロッカーアーム59,59は揺動して所定のタイミングで
吸気バルブ56と排気バルブ57の開閉動作を行わせる。
【0023】右ユニットケース31Rの右側面に設けられ
るACジェネレータ60は、右ユニットケース31Rの中央
円筒部31dより突出するクランク軸30の端部にACGボ
ス61を介して碗状のアウターロータ62が固着され、その
内周面に周方向に亘って配設される磁石63の内側にステ
ータコイル65の巻回されたステータ64が中央円筒部31d
に固定されている。
【0024】アウターロータ62の右側面には強制空冷フ
ァン66が取り付けられ、その側方をファンカバー67が覆
い、同ファンカバー67に連接されてシリンダブロック32
およびシリンダヘッド33の周囲を覆うようにしてファン
シェラウド68が設けられている。
【0025】一方ユニットスイングケース31のクランク
ケース部31aには、前記カムチェーン室52が丁度主軸受
41によりクランク室と仕切って形成されており、同カム
チェーン室52の左側壁は、さらに左方のベルト式無段変
速機室70とカムチェーン室52とを仕切る仕切り壁71であ
り、同仕切り壁71にクランク軸40が貫通する大径の偏平
円筒状をなす円形貫通孔71aが形成され、同貫通孔71a
に円環状シール部材72が圧入され、同円環状シール部材
72の中空部をクランク軸40が貫通している。
【0026】このシール部材72と主軸受41との間のクラ
ンク軸40に前記駆動スプロケット55が嵌着されており、
同駆動スプロケット55に前記カムチェーン51が巻き掛け
られた状態で、その最大外径よりも円環状シール部材72
の外径および貫通孔71aの内径は大きい。したがって貫
通孔71aから円環状シール部材72を取り外せば、大径の
貫通孔71aが開口されるので、同開口を利用してカムチ
ェーン51を駆動スプロケット55から外したり、巻き掛け
たりすることができる。
【0027】このシール部材72によりベルト式無段変速
機室70がカムチェーン室52から水密に仕切られ、オイル
がベルト式無段変速機室70に漏れるのを防止している。
シール部材72を貫通して延出したクランク軸40にはベル
ト駆動プーリ76がともに回転可能に設けられている。
【0028】ベルト駆動プーリ76は、固定側プーリ半体
77と可動側プーリ半体78とからなり、固定側プーリ半体
77は、クランク軸40の左端部にボス79を介して固着さ
れ、その右側に可動側プーリ半体78がクランク軸40にス
プライン嵌合され、同可動側プーリ半体78はクランク軸
40とともに回転し、かつ軸方向に摺動して固定側プーリ
半体77に接近・離反することができ、両プーリ半体77,
78間にVベルト75が挟まれて巻き掛けられる。
【0029】可動側プーリ半体78の右側で前記円環状シ
ール部材72に近接した固定位置にカムプレート80が設け
られており、その外周端に設けたスライドピース80aが
可動側プーリ半体78の外周端に軸方向に形成したカムプ
レート摺動ボス部78aに摺動自在に係合している。可動
側プーリ半体78のカムプレート80側側面は、カムプレー
ト80側に向けてテーパしており、同テーパ面内側にカム
プレート80に挟まれてドライウェイトローラ81が収容さ
れている。
【0030】したがってクランク軸40の回転速度が増加
すると、可動側プーリ半体78とカムプレート80間にあっ
てともに回転するドライウェイトローラ81が、遠心力に
より遠心方向に移動し、可動側プーリ半体78は同ドライ
ウェイトローラ81に押圧されて左方に移動して固定側プ
ーリ半体77に接近し、両プーリ半体77,78間に挟まれた
Vベルト75を遠心方向に移動させ巻き掛け径を大きくす
るように構成されている。
【0031】かかるベルト駆動プーリ76に対応する後方
のベルト被動プーリ86は、減速機構38の減速機入力軸92
に対し相対回転自在に支持されるインナスリーブ89に固
定側プーリ半体87が嵌着され、同固定側プーリ半体87の
左側でインナスリーブ89に軸方向の摺動自在に支持され
たアウタスリーブ90に可動側プーリ半体88が嵌着され
て、かかる両プーリ半体87,88から構成されている。両
プーリ半体87,88に前記Vベルト75が挟持される。
【0032】減速機入力軸92とインナスリーブ89の左側
部に遠心クラッチ91が設けられており、Vベルト75を介
してインナスリーブ89に伝達された動力は、その回転速
度が増すと遠心クラッチ91が接合して減速機入力軸92に
伝達される。減速機構38は、減速機入力軸92に伝達され
た動力を中間軸93を介して出力軸94に歯車の噛合により
減速して伝えるものであり、出力軸94が後輪21の車軸で
後輪21を回転させる。
【0033】後輪21のハブ部にはドラムブレーキ95が設
けられており、ドラムブレーキ軸96にはブレーキケーブ
ルが接続されるドラムブレーキアーム97が嵌着されて、
ブレーキケーブルが引かれるとドラムブレーキアーム97
が揺動してドラムブレーキ軸96を回動しドラムブレーキ
95が働くようになっている。
【0034】ベルト式無段変速機室70を左側から覆う伝
動ケースカバー36は、前方のベルト駆動プーリ76から後
方の遠心クラッチ91までを覆っており、中央より若干前
寄りに前記キック軸27が回動自在に貫通支持されてお
り、同キック軸27の内側端部には駆動ヘリカルギヤ100
が嵌着され、リターンスプリング101 により付勢されて
いる。
【0035】そして伝動ケースカバー36の前部内面に
は、クランク軸40と同軸に摺動軸102が回転かつ軸方向
の摺動可能に支持されており、同摺動軸102 には被動ヘ
リカルギヤ103 が形成されて前記駆動ヘリカルギヤ100
と噛合しているとともに、右端にはラチェットホイール
104 が固着され、全体がフリクションスプリング105 に
より左方に付勢されている。一方クランク軸40側のボス
79には、ラチェットホイール105 に対向してラチェット
79aが形成されており、両者は摺動軸102 の摺動で接離
可能である。
【0036】したがってキックペダル29が踏み込まれ、
キックアーム28を介してキック軸27がリターンスプリン
グ101 に抗して回転すると、キック軸27と一体に駆動ヘ
リカルギヤ100 が回転して、これと噛合する被動ヘリカ
ルギヤ103 が摺動軸102 と一体に回転しながらフリクシ
ョンスプリング105 に抗して右方に摺動して、ラチェッ
トホイール105 がボス79のラチェット79aと噛み合って
クランク軸40を強制的に回転させ内燃機関30を始動する
ことができる。
【0037】一方本内燃機関は、左ユニットケース31L
のクランクケース部31aの上方にスタータモータ110 が
配設されており、図4に示すようにスタータモータ110
は、アウタステータの磁石111 に周りを囲まれたインナ
ロータのコイル112 の巻回されたピニオン113 が左方に
突出しており、ピニオン113 の端部にギヤ113aが形成さ
れている。
【0038】そしてクランクケース部31aと伝動ケース
カバー36とに挟持されて飛び込みギヤ機構115 が、軸を
左右水平方向に指向させて、スタータモータ110 とベル
ト駆動プーリ76との間に設けられており、同飛び込みギ
ヤ機構115 の右側の入力ギヤ116 にスタータモータ110
のピニオンギヤ113aが噛合し、一方の左側の飛び込みギ
ヤ117 は、左方に飛び出すと固定側プーリ半体77の外周
縁に形成されたスタータリングギヤ77aに噛み合う。
【0039】したがってスタータモータ110 が駆動する
と、ピニオン113 の回転が飛び込みギヤ機構115 の入力
ギヤ116 に伝達され、飛び込みギヤ117 が左方に飛び出
し固定側プーリ半体77のスタータリングギヤ77aに噛み
込み、固定側プーリ半体77をクランク軸40とともに回転
させて内燃機関30の始動を行うことができる。なおスタ
ータモータ110 が停止すれば飛び込みギヤ117 は引っ込
みスタータリングギヤ77aとの噛合が解かれる。
【0040】飛び込みギヤ117 の噛み込みを受けるスタ
ータリングギヤ77aの形成された固定側プーリ半体77
は、そのVベルト75を挟持する側面と反対側側面(左側
面)にゴム製の冷却ファン118 がゴム焼き付けにより添
着されており、冷却ファン118の回転によりベルト式無
段変速機35が冷却される。
【0041】ゴム製の冷却ファン118 は、図5ないし図
7に図示するように中空円板状の薄い皮膜118aの一方の
面に回転方向に対して後向きに湾曲した羽根118bが周方
向に複数突出形成されたもので、皮膜118aが固定側プー
リ半体77の左側面に焼き付けられる。
【0042】このように飛び込みギヤ117 の噛み込みを
受ける固定側プーリ半体77は、一方の側面にVベルト75
を有し、反対側側面にゴム製の冷却ファン118 が添着さ
れ、ともにゴム弾性による制振・吸音作用を備えるVベ
ルト75と冷却ファン118 とに挟まれる構造となり、飛び
込みギヤ117 が固定側プーリ半体77のスタータリングギ
ヤ77aに噛み込む際に発生する噛み込み音を有効に低減
し、静かな内燃機関30の始動をすることができる。
【0043】なお冷却ファン118 がゴム製で弾性変形す
るので、回転時に異物を噛み込んでも弾性変形して回避
でき、回転が停止させられたり、羽根118bが破損したり
することがない。冷却ファンそのものは従来でもベルト
駆動プーリに取り付ける例があるので、本内燃機関30で
は同冷却ファンをゴム製とすることで、特別制振・吸音
専用の部材を必要とせず、部品点数を増加させることが
なく、また専用部材のためのスペースも不要で内燃機関
30を大型化することもない。
【0044】また本ベルト式無段変速機室70を構成する
伝動ケースカバー36は、図8に破線で示すように、前後
方向の略中央位置に側壁内面に沿って筒状の排風ダクト
119が斜め縦方向に形成されていて、その上端開口が室
内側に開放して下端開口が室外側に開放しており、ベル
ト式無段変速機室70内の熱を同排風ダクト119 より外へ
排出することができる。
【0045】伝動ケースカバー36には、上記排風ダクト
119 のほかには、吸入ダクト等の外界と連通する開口を
有しないので、前記低減されてはいるものの幾らかは発
生する飛び込みギヤ117 の固定側プーリ半体77のスター
タリングギヤ77aに噛み込む際の噛み込み音を外界に伝
搬させにくくしており、内燃機関30の始動時の異音を遮
断して一層の静粛性を実現している。
【0046】
【発明の効果】本発明は、ギヤが形成されたベルト駆動
プーリのベルトと反対側側面にベルト式無段変速機室冷
却用のゴム製のファンをゴム焼き付けにより添着したの
で、該ファンはベルト式無段変速機室を冷却すると同時
に、ファンのゴムとしての弾性による制振・吸音作用が
ベルト駆動プーリのファンと反対側にあるベルトの制振
・吸音作用と相俟って飛び込みギヤの噛み込み音を有効
に低減することができる。
【0047】従来も備えているベルト式無段変速機室冷
却用のファンに制振・吸音効果を持たせたので、特別の
制振・吸音専用の部材を必要とせず部品点数を増やすこ
とがなく、また特別スペースを必要とせず内燃機関を大
型化することもない。
【0048】ベルト式無段変速機室には、後部に排風用
開口を除き開口を有しないようにすることで、噛み込み
音がベルト式無段変速機室の外へ伝搬しにくく一層の静
粛性を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るスクータ型自動二
輪車の全体側面図である。
【図2】該スクータ型自動二輪車の内燃機関の図1にお
けるII−II線に沿って截断した断面図である。
【図3】図2におけるIII −III 線に沿って截断した断
面図である。
【図4】図3におけるIV−IV線に沿って截断した断面図
である。
【図5】ベルト駆動プーリのうち固定側プーリ半体と冷
却ファンの左側面図である。
【図6】図5におけるVI−VI線に沿って截断した断面図
である。
【図7】図5におけるVII −VII 線に沿って截断した断
面図である。
【図8】伝動ケースカバーの左側面図である。
【符号の説明】
1…スクータ型自動二輪車、2…車体前部、3…車体後
部、4…フロア部、5…ステアリングヘッド、6…ダウ
ンチューブ、7…メインパイプ、8…シート、9a…フ
ロントカバー、9b…リヤカバー、9c…フロントロア
カバー、9d…ハンドルカバー、9e…サイドカバー、
10a…ボデイカバー、10b…テールサイドカバー、11…
ハンドル、12…フロントフォーク、13…前輪、15…ブラ
ケット、16…リンク部材、17…スイングユニット、18…
ハンガーブラケット、19…ピボット軸、21…後輪、22…
リヤクッション、23…吸気管、24…気化器、25…エアク
リーナ、26…メインスタンド、27…キック軸、28…キッ
クアーム、29…キックペダル、30…内燃機関、31…ユニ
ットスイングケース、32…シリンダブロック、33…シリ
ンダヘッド、34…シリンダヘッドカバー、35…ベルト式
無段変速機、36…伝動カバーケース、37…減速機ケー
ス、38…減速機構、40…クランク軸、41…主軸受、42…
ピストン、43…コネクティングロッド、44…シリンダラ
イナー、45…点火プラグ、50…動弁機構、51…カムチェ
ーン、52…カムチェーン室、53…カムシャフト、54…被
動スプロケット、55…駆動スプロケット、56…吸気バル
ブ、57…排気バルブ、58…ロッカーシャフト、59…ロッ
カーアーム、60…ACジェネレータ、61…ACGボス、
62…アウタロータ、63…磁石、64…ステータ、65…ステ
ータコア、66…ファン、67…ファンカバー、68…ファン
シェラウド、70…ベルト式無断変速室、71…仕切り壁、
72…シール部材、75…Vベルト、76…ベルト駆動プー
リ、77…固定側プーリ半体、78…可動側プーリ半体、79
…ボス、80…カムプレート、81…ドライウェイトロー
ラ、86…ベルト被動プーリ、87…固定側プーリ半体、88
…可動側プーリ半体、89…インナスリーブ、90…アウタ
スリーブ、91…遠心クラッチ、92…減速機入力軸、93…
中間軸、94…出力軸、95…ドラムブレーキ、96…ドラム
ブレーキ軸、97…ドラムブレーキアーム、100 …駆動ヘ
リカルギヤ、101 …リターンスプリング、102 …摺動
軸、103 …被動ヘリカルギヤ、104 …ラチェットホイー
ル、105 …フリクションスプリング、110 …スタータモ
ータ、111 …磁石、112 …コイル、113 …ピニオン、11
5 …飛び込みギヤ機構、116 …入力ギヤ、117 …飛び込
みギヤ、118 …冷却ファン、119 …排風ダクト。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベルト式無段変速機およびスタータモー
    タの駆動により飛び込みギヤが突出してベルト駆動プー
    リの外周縁に形成されたギヤに噛合し同ベルト駆動プー
    リと一体に回転するクランク軸を回転して内燃機関の始
    動を行う始動機構を備えた車両において、 前記ギヤが形成されたベルト駆動プーリのベルトと反対
    側側面にベルト式無段変速機室冷却用のゴム製のファン
    をゴム焼き付けにより添着したことを特徴とする内燃機
    関の始動装置。
  2. 【請求項2】 前記ベルト式無段変速機室には、後部に
    排風用開口を除き開口を有しないことを特徴とする請求
    項1記載の内燃機関の始動装置。
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