JPS6332900Y2 - - Google Patents

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JPS6332900Y2
JPS6332900Y2 JP1982121527U JP12152782U JPS6332900Y2 JP S6332900 Y2 JPS6332900 Y2 JP S6332900Y2 JP 1982121527 U JP1982121527 U JP 1982121527U JP 12152782 U JP12152782 U JP 12152782U JP S6332900 Y2 JPS6332900 Y2 JP S6332900Y2
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case
transmission
transmission case
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crankshaft
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JP1982121527U
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【考案の詳細な説明】 本考案は内燃機関、特に自動二輪車に搭載され
る内燃機関用として好適な冷却装置に関するもの
である。
自動二輪車用等の内燃機関では、シリンダブロ
ツクの下方にクランクケースとミツシヨンケース
とを併設した伝動ケースを連設し、この伝動ケー
ス内に機関のクランク軸と、出力軸とを並設し、
それらをVベルト式自動無段変速機を介して連結
し、機関のスロツトル操作と車両の走行条件によ
つて自動的に変速比を変えられるようにしたもの
が知られている。ところが一般に前記無段変速機
は密封状の伝動ケース内に収容され、しかもドラ
イブおよびドリブンプーリとVベルトとの接触部
等の発熱部を有し、さらに他にクラツチ、減速機
等の機器が収容されるので、伝動ケース内は温度
が上昇し易く、特に伝動ケースをコンパクト化し
たものではその傾向が大きくなる。
本考案は上記実情にかんがみ、機関の伝動ケー
ス内を有効に強制空冷すると共にその空冷に必要
な冷却風を導く導風通路を容易に形成し得るよう
にした前記冷却装置を提供することを目的とし、
伝動ケースの一部を内側に位置するインナケース
と、それの外側に位置するカバーケースとより構
成し、そのインナケースにそれの内側に冷却風を
導く導風口を設け、インナケースとカバーケース
間を、導風口に冷却風を導く導風通路としたもの
である。
以下、図面により本考案装置を自動二輪車用2
サイクル内燃機関に実施した場合の一実施例につ
いて説明する。以下の説明において「前、後」お
よび「左、右」とは自動二輪車の車体フレームF
に対して云う。
第1図において、自動二輪車の車体フレームF
に2サイクル内燃機関が搭載される。この機関の
機関本体Eは、車体フレームFに対して前傾配置
されるシリンダブロツク1と、このブロツク1の
下部に一体に連設される伝動ケース2とを備え、
この伝動ケース2は、その前部にクランク室3
が、またその後部にミツシヨン室4が形成されて
いる。前記伝動ケース2は、左右2つ割りのケー
ス主体21の左右に左、右カバーケース22,23
を一体に結合して構成される。伝動ケース2のク
ランク室3内には、クランク軸5が回転自在に支
承され、このクランク軸5のクランクピン51
は、コンロツド6を介してシリンダ7内に摺合さ
れるピストン8が連結される。伝動ケース2のミ
ツシヨン室4内には、出力軸9が前記クランク軸
5と平行に回転自在に支承される。
前記伝動ケース2の一側内部には前記クランク
軸5と出力軸9間に懸回されるVベルト式自動無
段変速機Tが配設される。この変速機Tは従来公
知のものであるので、その構造を簡単に説明する
と、クランク軸5の右端部にはドライブプーリ1
0が設けられ、また出力軸9の右端部にはドライ
ブプーリ10よりも大径のドリブンプーリ11が
設けられ、それらのプーリ10,11間に無端状
のVベルト12が懸回される。前記ドライブプー
リ10はクランク軸5に固着される固定ドライブ
プーリ半体101と、クランク軸5に軸方向に摺
動可能に支承される可動ドライブプーリ半体10
とより構成され、この可動ドライブプーリ半体
102は、遠心力をうけてこれを固定ドライブプ
ーリ半体101に近づける方向に移動させる変速
用ウエイトローラ13を備えており、また前記ド
リブンプーリ11は、出力軸9上に回転自在に支
承される中空のプーリ軸14に固着された固定ド
リブンプーリ半体111と、前記プーリ軸14に
軸方向に摺動自在に支承される可動ドリブンプー
リ半体112とより構成され、この可動ドリブン
プーリ半体112はプーリばね15により固定ド
リブンプーリ半体111に近づくように偏倚され
る。
出力軸9上の、ドリブンプーリ11の内側には
自動発進用遠心クラツチCが設けられる。この遠
心クラツチCも従来公知のものなので、その構造
を簡単に説明すると、前記プーリ軸14の端部に
は、クラツチウエイト16を支持したドライブプ
レート17が固着され、また出力軸9にスプライ
ン係合されるクラツチ軸18には、クラツチアウ
タ19が固着されており、プーリ軸14の回転速
度が設定値を超えると、クラツチウエイト16が
クラツチアウタ19に係合してプーリ軸14が出
力軸9に結合されるようになつている。
伝動ケース2内の後部中央には、前記出力軸9
の左半分を取囲むようにして減速ギヤケース20
が形成され、この減速ギヤケース20内に減速歯
車機構Gが組込まれる。減速ギヤケース20内に
は出力軸9と平行に減速軸21が回転自在に支承
され、この減速軸21には、大径の第一減速歯車
22と小径の第二減速歯車23が一体に設けられ
る。第一減速歯車22は出力軸9と一体の駆動歯
車24に噛合され、また第二減速歯車23は、出
力軸9の左端部に回転自在に嵌挿されるフアイナ
ル軸26と一体の大径の第三減速歯車25に噛合
される。フアイナル軸26は減速ギヤケース20
に回転自在に支承されてその左半部が減速ギヤケ
ース20外に突出しており、そこにチエン減速機
構27の駆動スプロケツト28が固着され、この
スプロケツト28は無端チエン29を介して図示
しない後車輪に連動される。したがつて機関の運
転によりクランク軸5が回転されると、この回転
はVベルト式自動無段変速機T、遠心クラツチ
C、および減速歯車機構Gを介して出力軸9に伝
達され、さらにこれよりフアイナル軸26および
チエン減速機構27を介して後車輪に伝達され
る。
前記フアイナル軸26の左方には、左カバーケ
ース22に回転自在に支承されるペダル駆動軸3
0がそのフアイナル軸26と同一軸線上に縦列配
置され、このペダル駆動軸30は、チエン駆動機
構31を介して図示しないペダルクランクに連動
されている。フアイナル軸26とペダル駆動軸3
0の外周には、それらを一体に結合し、あるいは
その結合を断つようにしたクラツチリング32が
摺動可能に嵌合され、このクラツチリング32に
は、操作ハンドル33が連結される。クラツチリ
ング32が第1図に示すように接合位置にあると
きは、ペダル駆動軸30とフアイナル軸26とが
連結され運転者のペダル踏込によつてフアイナル
軸26を駆動することができ、ペダル踏み走行が
可能になる。また操作ハンドル33を第1図鎖線
に示すように左方にシフトすると、クラツチリン
グ32も左にシフトされ、フアイナル軸26とペ
ダル駆動軸30との連結が断たれる。
クランク軸5の左端部には交流発電機Aが連結
される。またクランク軸5と出力軸9間には、ピ
ニオン軸34が設けられ、このピニオン軸34の
左端のピニオン35には始動用キツク軸に連なる
内歯歯車36が噛合され、またその右端に係合さ
れる始動歯車37はクランク軸5上の被動歯車3
8と係脱できるようになつている。
尚、第1図中AcおよびCaは機関本体Eの吸気
系のエアクリーナおよびキヤブレタである。
ところで前記伝動ケース2内には、そこに組込
まれる前記無段変速機T、遠心クラツチC、減速
歯車機構Gおよび発電機Aを有効に冷却するため
の新規な冷却装置が設けられる。次にこの冷却装
置の具体的構成について説明する。
第1,2、および第7図に示すように右カバー
ケース23の内壁には、伝動ケース2の一部をな
すインナケース40が固着され、このインナケー
ス40と、右カバーケース23との協働によりそ
れらの間に導風通路41が形成される。この導風
通路41の入口42は伝動ケース2の後壁に開口
されてエアクリーナ43に接続され、このエアク
リーナ43の入口は大気に開口される。また前記
導風通路41の出口44は前記ドリブンプーリ1
1の側方においてインナケース40に開口される
導風口45に連通される。
出力軸9の右端部には椀状の水切り板46が固
着され、この水切り板46の外周縁は前記導風口
45に臨んでいる。また第7図に明瞭に示すよう
に右カバーケース23とインナケース40とによ
り、前記出口44に通じるドレン通路47が形成
され、このドレン通路47の出口48は伝動ケー
ス2の下部に開口され、そこに多孔質材49が設
けられる。ドリブンプーリ11の固定ドリブンプ
ーリ半体111の背面には吸込フアン50が設け
られ、この吸込フアン50はドリブンプーリ11
の回転時にエアクリーナ43からの清浄冷却風
を、導風通路41を通して導風口45より伝動ケ
ース2内に吸込むようになつている。またドライ
ブプーリ10の固定ドライブプーリ半体101
背面には撹拌羽根51が一体に設けら、この撹拌
羽根51は伝動ケース2内に導入された冷却風を
撹拌しつつその放射方向に流すように作用する。
第3,4,5図に示すように伝動ケース2内に
おいて、自動無段変速機Tの外周、前記クランク
軸5と出力軸9間、さらにそれらの下方には冷却
風通路52,53および54が形成され、それら
の冷却風通路52,53および54には第3,
4,5図に実線矢印で示すように順次冷却風が流
れる。第5図に明瞭に示すように伝動ケース2の
底壁の一部は下方に膨出しており、その膨出部5
5の側壁には排風口56が開口され、その排風口
56にはルーバ57が形成される。
次に本考案の一実施例の作用について説明す
る。
いま機関の運転により、自動無段変速機Tが駆
動されると、第2,7図に実線で示すようにドリ
ブンプーリ11の固定ドリブンプーリ半体111
に固着した吸込フアン50はエアクリーナ43か
らの清浄冷却風を導風通路41を通して導風口4
5より伝動ケース2内に吸込む。この場合冷却風
中に混在する水分は水切り板46によつてその放
射方向に吹き飛ばされ、右カバーケース23の内
壁面に当り、第7図に点線に示すようにドレン通
路47を通つてドレン口48より外部に排水され
る。
水分を除去された冷却風は吸込フアン50によ
つてドリブンプーリ11の放射方向へ圧送され
る。ドリブンプーリ11の外周の加圧冷却風は、
自動無段変速機Tと伝動ケース2間の冷却風通路
52をドライブプーリ10側へと流れ、該プーリ
10の固定ドライブプーリ半体101に設けた撹
拌羽根51により撹拌され、その間自動無段変速
機Tの、Vベルト12と、ドリブンプーリ11お
よびドライブプーリ10の摩擦接触部等の発熱部
を有効に冷却する。自動無段変速機Tを冷却した
冷却風は、第2,3図に示すようにドライブプー
リ10とドリブンプーリ11間を通り、クランク
軸5と出力軸9間に形成される冷却風通路53
を、それらの軸5,9の軸方向に沿つて流れその
際クラツチアウタ19から減速ギヤケース20の
外周を通つて遠心クラツチCおよび減速ギヤケー
ス20を冷却した後、伝動ケース2の、自動無段
変速機Tの反対側に至り、ここで一部の冷却風が
発電機Aの外周を通つて該発電機Aを冷却する。
以上のように、伝動ケース2内の自動無段変速機
T、遠心クラツチC、減速歯車機構G、および発
電機Aを順次強制冷却した冷却風は第4,5図に
示すようにクランク軸5および出力軸9下の冷却
風通路54を通つて排風口56より外部に放出さ
れる。
ところで自動無段変速機Tの、Vベルト12
と、ドライブプーリ10およびドリブンプーリ1
1との接触部等の発熱部は、前記吸込フアン50
によつて強制的に伝動ケース2内に吸込まれる冷
却風によつて有効に空冷されるので、クランク軸
5と出力軸9間の軸間距離を短縮して伝動ケース
2をコンパクト化しても該ケース2内の過度の温
度上昇を防止することが可能となり、Vベルト1
2の発熱による劣化を防止することができる。
またドリブンプーリ11は車速が上昇するにつ
れて高速で回転されるので、吸込フアン50によ
る冷却風の吸込量はドリブンプーリ11の回転速
度が上昇するにつれ、すなわち前記発熱部の発熱
量が増大するにつれて多くなり、冷却能率がよく
なる。
以上のように本考案によれば、伝動ケース2の
一部を内側に位置するインナケース40と、それ
の外側に位置するカバーケース23とより構成し、
インナケース40にそれの内側に冷却風を導く導
風口45を設け、インナケース40とカバーケー
ス23間を、導風口45に冷却風を導く導風通路
41としたので、導風通路11を経た冷却風を導
風口45を通して伝動ケース2内に導き、これに
より伝動ケース2内を強制空冷することができ
る。また導風通路41をインナケース40とカバ
ーケース23との協働により形成するので、伝動
ケース2の組立と同時に導風通路41を得ること
ができ、その形成が極めて容易に行われ、その上
導風通路41が伝動ケース2の内側に配設される
ので外観体裁がよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案装置を備えた内燃機関を自動二
輪車の車体フレームに搭載した場合の側面図、第
2図は第1図−線展開断面図、第3図は第2
図−線に沿う伝動ケースの側面図、第4図は
第2図−線に沿う伝動ケースの側面図、第5
図は第2図−線断面図、第6図は第2図線
側面図、第7図は第1図−線展開断面図であ
る。 1……シリンダブロツク、2……伝動ケース、
3……右カバーケース、3……クランク室、4
……ミツシヨン室、5……クランク軸、9……出
力軸、40……インナケース、41……導風通
路、45……導風口、T……無段変速機。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シリンダブロツク1の下方に、内部にクランク
    室3とミツシヨン室4とを併設した伝動ケース2
    を連設し、該伝動ケース2内にクランク軸5と出
    力軸9とを並設し、前記伝動ケース2内の一側に
    は、前記クランク軸5と出力軸9とを連結する無
    段変速機Tを設け、前記クランク軸5の回転を無
    段変速機Tを介して出力軸9に伝達するようにし
    た内燃機関において、前記伝動ケース2の一部を
    内側に位置するインナケース40と、それの外側
    に位置するカバーケース23とより構成し、前記
    インナケース40にそれの内側に冷却風を導く導
    風口45を設け、前記インナケース40とカバー
    ケース23間を、前記導風口45に冷却風を導く
    導風通路41とした、内燃機関の冷却装置。
JP12152782U 1982-08-10 1982-08-10 内燃機関の冷却装置 Granted JPS5927125U (ja)

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JPS5927125U JPS5927125U (ja) 1984-02-20
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JP5301183B2 (ja) * 2008-03-25 2013-09-25 本田技研工業株式会社 パワーユニット
JP6182099B2 (ja) * 2014-03-31 2017-08-16 本田技研工業株式会社 鞍乗り型車両のパワーユニット

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