JP2023117997A - 内燃機関のacジェネレータの冷却構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】ACジェネレータより内側に設けられた第二のファンによりステータコイルを冷却しACジェネレータを効率よく冷却して小型化を図る内燃機関のACジェネレータの冷却構造を提供する。【解決手段】クランク軸40に連結されたACジェネレータ90と、クランク軸方向LにおいてACジェネレータ90より外側に設けられクランク軸40と同期して回転する第一のファン110と、クランク軸方向LにおいてACジェネレータ90より内側に設けられクランク軸40と同期して回転する第二のファン120とを有し、ACジェネレータ90はステータコイル93を備えたステータ91と磁石94mを備えクランク軸40と一体に回転するロータ94とを具備し、第二のファン120はACジェネレータ90に冷却風を送風する軸流式冷却ファンであって、ステータコイル93側の冷却を可能としACジェネレータ90を効率よく冷却して小型化を図る。【選択図】図4
Description
本発明は、内燃機関のACジェネレータの冷却構造に関する。
従来、内燃機関のクランク軸の回転を動力としてファンを回転駆動し内燃機関のACジェネレータを冷却する内燃機関のACジェネレータの冷却構造において、ファンがクランク軸に同期して回転すると、ファンを覆うようにファンの外側に設けられたカバーの側面に形成された冷却風取入口から、ACジェネレータを冷却するための空気が取り入れられるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の内燃機関のACジェネレータの冷却構造では、クランク軸およびファンの外側に設けられたファンをクランク軸と同期することで冷却風を発生させて、ACジェネレータを冷却していたが、ACジェネレータで発生する熱をより冷却して、ACジェネレータのステータの温度を低下させることで、小型化を図ることが望まれている。
そこで、上記目的を達成するため、本発明は、内燃機関のクランク軸に連結されたACジェネレータと、
クランク軸方向において前記ACジェネレータより外側に設けられ、前記クランク軸の回転に同期して回転する第一のファンと、
前記クランク軸方向において前記ACジェネレータより内側に設けられ、前記クランク軸の回転に同期して回転する第二のファンと、を有し、
前記ACジェネレータは、ステータコイルを備え前記内燃機関に固定されるステータと、磁石を備え前記クランク軸と一体に回転するロータとを具備し、
前記第二のファンは、前記ACジェネレータに冷却風を送風する軸流式冷却ファンであることを特徴とする内燃機関のACジェネレータの冷却構造である。
クランク軸方向において前記ACジェネレータより外側に設けられ、前記クランク軸の回転に同期して回転する第一のファンと、
前記クランク軸方向において前記ACジェネレータより内側に設けられ、前記クランク軸の回転に同期して回転する第二のファンと、を有し、
前記ACジェネレータは、ステータコイルを備え前記内燃機関に固定されるステータと、磁石を備え前記クランク軸と一体に回転するロータとを具備し、
前記第二のファンは、前記ACジェネレータに冷却風を送風する軸流式冷却ファンであることを特徴とする内燃機関のACジェネレータの冷却構造である。
前記構成によれば、クランク軸方向においてACジェネレータより内側に設けられた第二のファンによってステータコイル側の冷却が可能となり、ACジェネレータを効率よく冷却して、小型化を図ることができる。
さらに本発明は、前記ACジェネレータは、前記ロータと同期して回転するフライホイールを有し、
前記フライホイールは、底壁部と、前記底壁部からクランク軸方向における内側に向かって突設される周壁部と、を有し、
前記周壁部は、前記フライホイールの外部と連通する周壁部開口部を有することを特徴とする。
前記フライホイールは、底壁部と、前記底壁部からクランク軸方向における内側に向かって突設される周壁部と、を有し、
前記周壁部は、前記フライホイールの外部と連通する周壁部開口部を有することを特徴とする。
前記構成によれば、フライホイールの周壁部に設けられた周壁部開口部から、フライホイール内の空気が排出されるので、ステータコイルに向けて空気をより導入することが可能となるとともに、磁石も冷却することができるので、より効率よくACジェネレータを冷却することが可能となる。
また、本発明は、前記ACジェネレータは、前記ロータと同期して回転するフライホイールを有し、
前記フライホイールは、底壁部と、前記底壁部からクランク軸方向における内側に向かって突設される周壁部と、を有し、
前記底壁部は、前記フライホイールの外部と連通する底壁部開口部を有することを特徴とする。
前記フライホイールは、底壁部と、前記底壁部からクランク軸方向における内側に向かって突設される周壁部と、を有し、
前記底壁部は、前記フライホイールの外部と連通する底壁部開口部を有することを特徴とする。
前記構成によれば、クランク軸方向においてACジェネレータの外側にある底壁部の底壁部開口部からACジェネレータ内の空気が排出され、ロータの回転軸方向に空気が抜けるので、ステータコイルを冷却することができるとともに、底壁部開口部から排出された空気は、第一のファンの裏面とフライホイールの間を通ることができる。
さらに、本発明は、前記内燃機関は、前記ACジェネレータを収容するACジェネレータケースを有し、
前記ACジェネレータケースは、クランク軸方向において、前記第二のファンよりも内側に、外気を導入する外気導入口を有することを特徴とする。
前記ACジェネレータケースは、クランク軸方向において、前記第二のファンよりも内側に、外気を導入する外気導入口を有することを特徴とする。
前記構成によれば、ACジェネレータよりも内燃機関側に外気を導入する外気導入口を設けたので、ステータコイルの間を通る空気の流れを作ることができる。
また、本発明は、前記ACジェネレータケースは、前記外気導入口から前記第二のファンに向かって延伸する径方向壁を有することを特徴とする。
前記構成によれば、外気導入口から導入された空気が、径方向壁により第二のファンまで案内されるので、より効率よくステータコイルに向かって空気を送ることができる。
さらに、本発明は、前記径方向壁には、ACジェネレータ側に向かって前記クランク軸方向に延びる軸方向壁が連接されることを特徴とする。
前記構成によれば、外気導入口から導入された空気が、第二のファンの近傍まで案内されるので、より効率よくステータコイルに外気を送ることができる。
また、本発明は、前記軸方向壁は、前記第二のファンを囲むような円弧状であることを特徴とする。
前記構成によれば、導入した外気を軸方向壁により無駄なく効率的にファンから取り込みステータコイルに送ることができる。
また、本発明は、前記ステータは、前記ステータコイルが巻き付けられるコイル巻付部を備えたステータコアを具備し、
前記ACジェネレータを収容するACジェネレータケースと前記ステータとを締結する締結用ボルトは、前記コイル巻付部よりも外周側に設けられることを特徴とする。
前記ACジェネレータを収容するACジェネレータケースと前記ステータとを締結する締結用ボルトは、前記コイル巻付部よりも外周側に設けられることを特徴とする。
前記構成によれば、第二のファンとステータコイルの間に、ステータとACジェネレータケースとを締結する締結用ボルトが無いので、第二のファンからの気流が、締結用ボルトに邪魔されることがなくなり、外気をステータコイルにより効率よく送ることができるとともに、第二のファンをよけた位置に、締結用ボルトを締結するためのボスを設けることが不要となる。
また、本発明は、前記ステータコイルは、ステータコアのコイル巻付部への巻き付けにおいて、ステータの外周側の巻き数よりも内周側の巻き数の方が少ないことを特徴とする。
前記構成によれば、ステータを取付ける締結用ボルトを径方向の外側にした分、ステータコイルをステータの内側まで巻くことが可能となり、ACジェネレータの効率をアップさせるとともに、内周側は巻き数を外周側よりも少なくしたので、内周側でステータコイルが干渉することがない。
また、本発明は、前記コイル巻付部は、外周側の幅よりも内周側の幅が狭いことを特徴とする。
前記構成によれば、ステータを取付ける締結用ボルトを径方向の外側にした分、ステータコイルをステータの内側まで巻くことが可能となり、ACジェネレータの効率をアップさせるとともに、内周側のコイル巻付部の径を外周側よりも小さくしたので、内周側でステータコイルが干渉することがない。
本発明によれば、クランク軸方向においてACジェネレータより内側に設けられた第二の冷却ファンによって、ステータコイル側の冷却が可能となり、ACジェネレータを効率よく冷却して小型化を図ることができる。
以下、本発明に係る第一の実施の形態の内燃機関のファン構造について図1ないし図7に基づいて説明する。
図1は、本発明を適用した一実施の形態に係る内燃機関のファン構造を備えたパワーユニット10が搭載されたスクータ型の自動二輪車1の側面図である。
本実施の形態においては、自動二輪車1の前進方向を向いた状態を基準にして前後左右を決めることとする。
図1は、本発明を適用した一実施の形態に係る内燃機関のファン構造を備えたパワーユニット10が搭載されたスクータ型の自動二輪車1の側面図である。
本実施の形態においては、自動二輪車1の前進方向を向いた状態を基準にして前後左右を決めることとする。
自動二輪車1は、車体前部1Fと車体後部1Rとが、低いフロア部1Cを介して連結されており、車体の骨格をなす車体フレームは、概ねダウンチューブ3とメインパイプ4とからなる。
すなわち車体前部1Fのヘッドパイプ2からダウンチューブ3が下方へ延出し、同ダウンチューブ3は下端で水平に屈曲してフロア部1Cの下方を後方へ延び、その後端において左右一対のメインパイプ4が連結され、メインパイプ4は該連結部から斜め後方に立ち上がって所定高さで略水平に屈曲して後方に延びている。
すなわち車体前部1Fのヘッドパイプ2からダウンチューブ3が下方へ延出し、同ダウンチューブ3は下端で水平に屈曲してフロア部1Cの下方を後方へ延び、その後端において左右一対のメインパイプ4が連結され、メインパイプ4は該連結部から斜め後方に立ち上がって所定高さで略水平に屈曲して後方に延びている。
同メインパイプ4により燃料タンクや収納ボックスが支持され、その上方にシート5が配置されている。
一方車体前部1Fにおいては、ヘッドパイプ2に軸支されて上方にハンドル6が設けられ、下方にフロントフォーク7が延びてその下端に前輪8が軸支されている。
一方車体前部1Fにおいては、ヘッドパイプ2に軸支されて上方にハンドル6が設けられ、下方にフロントフォーク7が延びてその下端に前輪8が軸支されている。
メインパイプ4の立ち上がり部下端にはブラケット10aが突設され、同ブラケット10aにリンク部材9を介してスイング式のパワーユニット10が揺動自在に連結支持されている。
パワーユニット10には、そのユニットケース31の前部に単気筒の4ストロークサイクルの内燃機関30が設けられ、内燃機関30はシリンダ32,シリンダヘッド33を略水平に近い状態にまで大きく前傾した姿勢で搭載され、ユニットケース31のクランクケースに相当する部分の下端から前方に突出したブラケット10aの端部が前記リンク部材9にピボット軸9aを介して連結される。
内燃機関30から後方にかけてベルト式無段変速機35が構成され(図2参照)、その後部に設けられた減速機構38に後輪21が軸支されている。図1に示されるように、ユニットケース31の後端と前記メインパイプ4の後部間にリヤクッション22が介装されている。
パワーユニット10の上部には、内燃機関30のシリンダヘッド33の上部から延出した吸気管23に接続されたスロットルボディ24および同スロットルボディ24に連結されるエアクリーナ25が配設されている。
車体前部1Fは、フロントカバー11とリヤカバー12により前後が覆われ、フロントロアカバー13により左右側方が覆われ、ハンドル6の中央部はハンドルカバー14によって覆われる。
フロア部1Cは、ステッププレート15が張設され、このステッププレート15の左右側縁に沿って各々下方にロアサイドカバー16が延設されている。
フロア部1Cは、ステッププレート15が張設され、このステッププレート15の左右側縁に沿って各々下方にロアサイドカバー16が延設されている。
車体後部1Rは、ステッププレート15の後部の上方に連結してボディカバー17がメインパイプ4の前方から左右側方に亘って覆うように被せられ、ボディカバー17の上端開口を前記シート5が開閉自在に覆うようになっている。側面視でボディカバー17の後方斜め上方に先細に延出した後部からリヤフェンダ18が斜め下方に延びて後輪21を上方から覆っている。
図2は、パワーユニット10を図1の概ねII-II線に沿って切断し展開した断面図である。
ユニットケース31は、左右割りの左ユニットケース31Lと右ユニットケース31Rとを合体して構成されるもので、右ユニットケース31Rは、クランクケース部の半体をなし、左ユニットケース31Lは、前後に長尺で前部のクランクケース部31a,中央の伝動ケース部31b,後部の減速機ケース部31cからなる。
ユニットケース31は、左右割りの左ユニットケース31Lと右ユニットケース31Rとを合体して構成されるもので、右ユニットケース31Rは、クランクケース部の半体をなし、左ユニットケース31Lは、前後に長尺で前部のクランクケース部31a,中央の伝動ケース部31b,後部の減速機ケース部31cからなる。
この左ユニットケース31Lの左側開放面は、伝道ケースの一部である伝動ケースカバー36により覆われ、内部にベルト式無段変速機35が収納され、後方の減速機ケース部31cの右側開放面は減速機ケース37により覆われ、内部に減速機構38が収納される。
クランクケース部31aと右ユニットケース31Rのいわゆるクランクケース内には、クランク軸40が左右の主軸受45,45に回転自在に支持されて、クランクウエブ40w,40wより左右水平方向に延びた左クランク軸体40L,右クランク軸体40Rのうち左クランク軸体40Lにはカムチェーン駆動スプロケット55とベルト式無段変速機35のベルト駆動プーリ76が設けられ、右クランク軸体40RにはACジェネレータ90が嵌着して設けられ、ACジェネレータ90のACGロータ94は、クランク軸40と一体に回転するフライホイールの役割を果たしている。クランク軸方向LにおけるACジェネレータ90の外側に位置して、第一冷却ファン110が配設されている。
内燃機関30は、シリンダ32のシリンダライナ48内を往復動するピストン46とクランク軸40のクランクピン40aとをコネクティングロッド47が連結している。
本4サイクル内燃機関30は、SOHC型式のバルブシステムを採用しており、シリンダヘッドカバー34内には動弁機構50が設けられ、同動弁機構50に駆動伝達を行うカムチェーン51がカムシャフト53とクランク軸40との間に架設されており、そのためのカムチェーン室52が、クランクケース部31a,シリンダ32,シリンダヘッド33に連通して設けられている。
本4サイクル内燃機関30は、SOHC型式のバルブシステムを採用しており、シリンダヘッドカバー34内には動弁機構50が設けられ、同動弁機構50に駆動伝達を行うカムチェーン51がカムシャフト53とクランク軸40との間に架設されており、そのためのカムチェーン室52が、クランクケース部31a,シリンダ32,シリンダヘッド33に連通して設けられている。
すなわち左右水平方向に指向したカムシャフト53の左端に嵌着された被動スプロケット54と、クランク軸40に嵌着された前記カムチェーン駆動スプロケット55との間にカムチェーン51がカムチェーン室52内を通って架渡されている。燃焼室26に向かって斜めに点火プラグ49が嵌入されている。
ユニットケース31のクランクケース部31aには、カムチェーン室52が主軸受45によりクランク室と仕切って形成されており、同カムチェーン室52の左側壁は、さらに左方のベルト式無段変速機室70とカムチェーン室52とを仕切る仕切り壁71であり、同仕切り壁71にクランク軸40が貫通する大径の偏平円筒状をなす円形貫通孔71aが形成され、円形貫通孔71aに円環状シール部材72が圧入され、この円環状シール部材72によりベルト式無段変速機室70がカムチェーン室52から液密に仕切られ、オイルがベルト式無段変速機室70に漏れるのを防止している。
円環状シール部材72を貫通した左クランク軸体40Lには一対の固定側プーリ半体と可動側プーリ半体からなるベルト駆動プーリ76が一体となって回転可能に設けられている。
かかるベルト駆動プーリ76に対応する後方のベルト被動プーリ77は、減速機構38の減速機入力軸87に対し相対回転自在に支持されるインナスリーブ85iに固定側プーリ半体が嵌着され、同固定側プーリ半体の左側でインナスリーブ85iに軸方向の摺動自在に支持されたアウタスリーブ85oに可動側プーリ半体が嵌着されて、かかる両プーリ半体からベルト被動プーリ77は構成されている。
前方のベルト駆動プーリ76と後方のベルト被動プーリ77との間にVベルト75が架け渡される。
かかるベルト駆動プーリ76に対応する後方のベルト被動プーリ77は、減速機構38の減速機入力軸87に対し相対回転自在に支持されるインナスリーブ85iに固定側プーリ半体が嵌着され、同固定側プーリ半体の左側でインナスリーブ85iに軸方向の摺動自在に支持されたアウタスリーブ85oに可動側プーリ半体が嵌着されて、かかる両プーリ半体からベルト被動プーリ77は構成されている。
前方のベルト駆動プーリ76と後方のベルト被動プーリ77との間にVベルト75が架け渡される。
減速機入力軸87とインナスリーブ85iの左側部に遠心クラッチ86が設けられており、Vベルト75を介してインナスリーブ85iに伝達された動力は、その回転速度が増すと遠心クラッチ86が接合して減速機入力軸87に伝達される。
減速機構38は、減速機入力軸87に伝達された動力を中間軸88を介して出力軸89に歯車の噛合により減速して伝えるものであり、出力軸89が後輪21の車軸で後輪21を回転させる後車軸である。
減速機構38は、減速機入力軸87に伝達された動力を中間軸88を介して出力軸89に歯車の噛合により減速して伝えるものであり、出力軸89が後輪21の車軸で後輪21を回転させる後車軸である。
シリンダヘッドカバー34内の動弁機構50は、シリンダが水平に近い状態にまで大きく前傾しているので、カムシャフト53の上下に吸気バルブ(不図示)と排気バルブ(不図示)が配設されており、上下のロッカシャフト(不図示)にはそれぞれロッカアーム(不図示)が揺動自在に枢着され、カムシャフト53のカムの回転によりロッカアームは揺動して所定のタイミングで吸気バルブと排気バルブの開閉動作を行わせる。
クランク軸40のジャーナル部で主軸受45に回転自在に軸受されてクランクウエブ40wより右側に延出する右クランク軸体40RにACジェネレータ90が取り付けられている。
右ユニットケース31Rの側壁60から、ACジェネレータ90の周囲を覆う突出周壁63がクランク軸方向Lにおける外側に向かって突出して形成されている。突出周壁63は、ACジェネレータ90の周囲を覆うように、大径でありクランク軸方向外側に大きく突出している。ACジェネレータ90は、右ユニットケース31Rの突出周壁63の内側に配置されている。この突出周壁63は、ACジェネレータ90を収容するACジェネレータケース100を構成している。
図4は図2の要部拡大断面図である。図4に示されるように、ACジェネレータ90は、ステータコイル93を備え右ユニットケース31Rに固定されるACGステータ91と、磁石94mを備えクランク軸40と一体に回転するACGロータ94とを具備している。
ACGステータ91は、ステータコア92と、ステータコア92に巻回されるステータコイル93とを備えている。ステータコア92は、図5に示されるように、中央に配設された円環部92aから、円環部92aの中心点Cを基準として円環部92aから放射状に複数のコイル巻付部92bが形成され、これらのコイル巻付部92bを連結するように連結部92cが形成されている。
円環部92aには、中央にクランク軸40が貫通するクランク軸貫通孔92dが形成されている。連結部92cには、ステータ91とACジェネレータケース100とを締結する締結用ボルト78が挿通されるボルト挿通孔92eが複数形成されている。ボルト挿通孔92eは、コイル巻付部92bよりも外周側に設けられている。
図4に示されるように、ステータコア92のコイル巻付部92bには、ステータコイル93が巻き付けられている。コイル巻付部92bは、ステータコア92の外周側における幅w2よりも内周側における幅w1が小さくなるように形成されている。ステータコイル93のコイル巻付部92bへの巻き付けは、ステータコア92の外周側における巻き数よりも内周側の巻き数の方が少なくされている。
右ユニットケース31Rの側壁60には、ACジェネレータ90に向けてステータ取付部68が突設されている。このステータ取付部68は、ステータコア92の連結部92cのボルト挿通孔92eに対応する位置に形成されている。
ステータ取付部68にACGステータ91が右側から当接された後、締結用ボルト78が、ステータコア92のボルト挿通孔92eより挿通され、ステータ取付部68に設けられたステータ取付穴68shに締結されて、ACGステータ91は側壁60のステータ取付部68に固定される。ステータコア92とステータ取付部68とを締結する締結用ボルト78は、コイル巻付部92bよりも、ACジェネレータ90の外周側に位置するように締結される。
ACジェネレータ90は、クランク軸40と一体に回転されるACGロータ94を備えている。ACGロータ94は、円筒形状のフライホイール部95と、このフライホイール部95をクランク軸40に固定するロータボス部材96を備えている。
フライホイール部95をクランク軸40に固定するロータボス部材96は、内周面がテーパして形成されている。これに対してACGステータ91を右側に貫通した右クランク軸体40Rは、後述する第二冷却ファン120を固定する抜止部材125が取り付けられる箇所よりもクランク軸方向Lにおける外側の箇所から軸端に向かって、徐々に縮径したテーパ面を形成している。この右クランク軸体40Rにロータボス部材96を嵌挿すると、ロータボス部材96と一体のACGロータ94はACGステータ91の外周を覆う。
ロータボス部材96の内周テーパ面が右クランク軸体40Rのテーパ面に嵌合して、右クランク軸体40Rにロータボス部材96を介してACGロータ94が支持され一体に回転可能である。右クランク軸体40Rの軸端は雄ネジが刻設されており、ワッシャ94wを介装してナット94nを螺着することで、ロータボス部材96を押さえて抜けを防止している。
フライホイール部95は、底壁部95aと周壁部95bとからなる円形椀状をなしている。周壁部95bは、底壁部95aから、クランク軸方向Lにおいて内燃機関30の内方に向けて突設されている。周壁部95bの内周面に磁石94mが複数貼り付けられており、底壁部95aの中央が円形に開口し、この開口端に円筒状のロータボス部材96の端部外周が嵌着して一体に取り付けられている。
フライホイール部95の底壁部95aには、フライホイール部95の内側と、フライホイール部95の外部とを連通する底壁部開口部95cが複数個形成されている。底壁部開口部95cは、底壁部95aの外周寄りに形成されている。底壁部開口部95cは、1つでもよく複数個でもよい。さらに、底壁部95aには、底壁部開口部95cよりも底壁部95aの中央寄りに、後述する第一冷却ファン110を取付ける取付ボルト115(図3参照)が締結されるボルト孔95eが複数個形成されている。
フライホイール部95の周壁部95bには、フライホイール部95の内側と、フライホイール部95の外部と連通する周壁部開口部95dが形成されている。周壁部開口部95dは、周壁部95bに張り付けられた磁石より底壁部95a寄りに形成されている。周壁部開口部95dは、1つでもよく、複数個でもよい。
パワーユニット10には、内燃機関30の内部を冷却するための第一冷却ファン110と第二冷却ファン120が設けられている。クランク軸方向Lにおいて、第一冷却ファン110は、ACジェネレータ90より外側に配置され、第二冷却ファン120はACジェネレータ90より内側に配置されている。
第一冷却ファン110は、図3および図4に示されるように、環状の円板状部分から中央が円錐状に膨出したファンベース部材111に、複数枚のブレード112が周方向に並んで突出形成されている。第一冷却ファン110は、ファンベース部材111に取付ボス部111aが複数形成されている。第一冷却ファン110は、ACGロータ94のフライホイール部95の底壁部95aに外側(右側)から当接され、取付ボス部111aに挿通された取付ボルト115が底壁部95aのボルト孔94eに締結されて、ACGロータ94に固定される。ACGロータ94はクランク軸40と一体に回転するので、第一冷却ファン110はクランク軸40の駆動力により一体に回転する遠心冷却ファンである。
第一冷却ファン110は、突出周壁63より外側に突出して配置されている。この突出した遠心冷却ファン85をファンカバー98が覆う。
ファンカバー98の周壁98aが右ユニットケース31Rの突出周壁63に互いの端面を合せてファンカバー98が右ユニットケース31Rに取り付けられる。シリンダ32およびシリンダヘッド33の周囲を覆うシュラウド99が、ファンカバー98に連結される(図2参照)。
ファンカバー98の周壁98aが右ユニットケース31Rの突出周壁63に互いの端面を合せてファンカバー98が右ユニットケース31Rに取り付けられる。シリンダ32およびシリンダヘッド33の周囲を覆うシュラウド99が、ファンカバー98に連結される(図2参照)。
ファンカバー98は、周壁98aに右側壁98bが膨出して形成され、右側壁38bにはユニットケース31内に外気を取り入れるための冷却風取入口A1が開口されている。冷却風取入口A1にはグリル98cが形成されている。
前記第一冷却ファン110は前記したように構成されているので、クランク軸40が回転してACジェネレータ90のACGロータ94が回転すると、ACGロータ82のフライホイール部95の底壁部95aに固定された第一冷却ファン110がクランク軸40の回転に同期して回転する。すると図7に示されるように、ファンカバー98の冷却風取入口A1から外気がユニットケース31内に取り込まれ、各所に冷風が送られて内燃機関30は冷却される。
図2に示されるように、パワーユニット10には、クランク軸方向Lにおいて、第一冷却ファン110およびACジェネレータ90より内側に位置して、第二冷却ファン120が配置されている。
第二冷却ファン120は、図4および図6に示されるように、円筒状の軸部121の外周面に、径方向に向かって羽部122が立設された軸流式冷却ファンである。軸部121の中心には、クランク軸40が挿通されるクランク軸挿通孔121aが設けられており、クランク軸挿通孔121aの内周面にはスプラインが形成されている。
クランク軸40の外周面にもスプラインが形成されており、クランク軸40に第二冷却ファン120のクランク軸挿通孔121aが嵌挿されると、第二冷却ファン120は、クランク軸40と一体に回転する。クランク軸40に嵌合された第二冷却ファン120は、外側から抜止部材125により抜け止めされる。このようにクランク軸40に第二冷却ファン120が取り付けられた後、クランク軸40に第二冷却ファン120の外側に位置してACGロータ94が前述したよう取り付けられる。
クランク軸40の外周面にもスプラインが形成されており、クランク軸40に第二冷却ファン120のクランク軸挿通孔121aが嵌挿されると、第二冷却ファン120は、クランク軸40と一体に回転する。クランク軸40に嵌合された第二冷却ファン120は、外側から抜止部材125により抜け止めされる。このようにクランク軸40に第二冷却ファン120が取り付けられた後、クランク軸40に第二冷却ファン120の外側に位置してACGロータ94が前述したよう取り付けられる。
図4に示されるように、第二冷却ファン120は、ACジェネレータ90の周囲を覆うように、右ユニットケース31Rの側壁60から突出して形成されたACジェネレータケース100を構成する突出周壁63の内部に配置されている。
ACジェネレータケース100を構成する突出周壁63には、第二冷却ファン120に、ユニットケース31の外側から外気を導入するための外気導入口101が設けられている。外気導入口101は、クランク軸方向Lにおいて、第二冷却ファン120よりも内側に位置するように形成されている。
さらに、図6も参照して、突出周壁63の外気導入口101のクランク軸方向Lにおいて外側の箇所から、第二冷却ファン120に向かって、第二冷却ファン120の径方向に延伸する径方向壁102が形成されている。この径方向壁102により、外気導入口101からユニットケース31のACジェネレータケース100内に流入した外気は、第二冷却ファン120に導かれる。
径方向壁102の径方向内側の端部に、ACジェネレータ90側に向かってクランク軸方向Lに延びる軸方向壁103が連接されている。この軸方向壁103は、第二冷却ファン120の周囲を囲むように円弧状に形成されている。軸方向壁103は、右ユニットケース31Rの側壁60からACジェネレータ90に向けて突設されたステータ取付部68と連結されている。軸方向壁103は、径方向壁102およびステータ取付部68に保持されている。
本実施の形態では、第二冷却ファン120を囲むように円弧状に形成されているが、円弧状でなくとも第二冷却ファン120を囲むように形成されていればよく、さらに第二冷却ファン120の一部を囲うように形成されていてもよい。
本実施の形態では、第二冷却ファン120を囲むように円弧状に形成されているが、円弧状でなくとも第二冷却ファン120を囲むように形成されていればよく、さらに第二冷却ファン120の一部を囲うように形成されていてもよい。
第二冷却ファン120は、前記したように構成されているので、クランク軸40が回転すると、クランク軸40の回転に同期して第二冷却ファン120も回転する。すると図7に示されるように、第二冷却ファン120の回転により、ACジェネレータケース100に開口された外気導入口101から、ユニットケース31の外の空気が、ユニットケース31内に導入される。導入された空気は、外気導入口101の端部から第二冷却ファン120に向かうように径方向に設けられた径方向壁102に案内されて、第二冷却ファン120に向かって送られる。
第二冷却ファン120に送られた空気は、第二冷却ファン120の周囲に円弧状に形成された軸方向壁103により、ACジェネレータ90のACGステータ91に向けて案内され、ステータコア92のコイル巻付部92bの間を通過しつつ、ステータコイル93を冷却する。ステータコイル93を冷却した空気は、ACGロータ94のフライホイール部95内に流入し、フライホイール部95の底壁部開口部95cや周壁部開口部95dからACジェネレータ90の外側に排出される。
本発明の実施の形態の内燃機関のファン構造は、前記したように構成されているので、以下のような効果を奏する。
本実施の形態の内燃機関のファン構造は、内燃機関30のクランク軸40に連結されたACジェネレータ90と、クランク軸方向LにおいてACジェネレータ90より外側に設けられ、クランク軸40の回転に同期して回転する第一冷却ファン110と、クランク軸方向LにおいてACジェネレータ90より内側に設けられ、クランク軸40の回転に同期して回転する第二冷却ファン120と、を有し、ACジェネレータ90は、ステータコイル93を備え内燃機関30に固定されるACGステータ91と、磁石94mを備えクランク軸40と一体に回転するACGロータ94とを具備し、第二冷却ファン120は、ACジェネレータ90に冷却風を送風する軸流式冷却ファンである。
このように構成されているので、クランク軸方向LにおいてACジェネレータ90より内側に設けられた第二冷却ファン120によってステータコイル93の冷却が可能となり、ACジェネレータ90を効率よく冷却して、小型化を図ることができる。
さらに、ACジェネレータ90は、ACGロータ94と同期して回転するフライホイール部95を有し、フライホイール部95は、底壁部95aと、底壁部95aからクランク軸方向Lにおける内側に向かって突設される周壁部95bと、を有し、周壁部95bは、フライホイール部95の外部と連通する周壁部開口部95dを有するので、フライホイール部95の周壁部95bに設けられた周壁部開口部95dから、フライホイール部95内の空気が排出されるので、ステータコイル93向けて空気を導入することができるとともに、磁石94mも冷却することができるので、より効率よくACジェネレータ90を冷却することが可能となる。
また、ACジェネレータ90は、ACGロータ94と同期して回転するフライホイール部95を有し、フライホイール部95は、底壁部95aと、底壁部95aからクランク軸方向Lにおける内側に向かって突設される周壁部95bと、を有し、底壁部95aは、フライホイール部95の外部と連通する底壁部開口部95cを有するので、クランク軸方向LにおいてACジェネレータ90の外側にある底壁部95aの底壁部開口部95cからACジェネレータ90内の空気が排出され、ACGロータ94の回転軸方向に空気が抜けるので、ステータコイル93を冷却することができるとともに、底壁部開口部95cから排出された空気は、第一冷却ファン110の裏面とフライホイール部95の間を通って排出される。
さらに、内燃機関30は、ACジェネレータ90を収容するACジェネレータケース100を有し、ACジェネレータケース100は、クランク軸方向Lにおいて、第二冷却ファン120よりも内側に、外気を導入する外気導入口101を有するので、ACGステータ91のステータコイル93を通る空気の流れを作ることができる。
また、ACジェネレータケース100は、外気導入口101から第二冷却ファン120に向かって延伸する径方向壁102を有するので、外気導入口101から導入された空気が、径方向壁102により第二冷却ファン120まで案内されるので、より効率よくACGステータ91のステータコイル93に空気を送ることができる。
さらに、径方向壁102には、ACジェネレータ90側に向かってクランク軸方向Lに延びる軸方向壁103が連接されているので、外気導入口101から導入された空気が、第二冷却ファン120の近傍まで案内されるので、より効率よくACGステータ91のステータコイル93に外気を送ることができる。
また、軸方向壁103は、第二冷却ファン120を囲むように円弧状に設けられているので、導入した外気を無駄なく効率的に、第二冷却ファン120から取り込みステータコイル93に送ることができる。
さらに、ACGステータ91は、ステータコイル93が巻き付けられるコイル巻付部92bを備えたステータコア92を具備し、ACジェネレータ90を収容するACジェネレータケース100とACGステータ91とを締結する締結用ボルト78は、コイル巻付部91bよりも外周側に設けられることを特徴とする。
前記構成によれば、第二冷却ファン120とステータコイル93の間に、ACGステータ91とACジェネレータケース100とを締結する締結用ボルト78が無いので、第二冷却ファン120からの気流が、締結用ボルト78に邪魔されることがなくなり、外気をステータコイル93により効率よく送ることができるとともに、第二冷却ファン120をよけた位置に、締結用ボルト78を締結するためのボスを設けることが不要となる。
また、ステータコア92を取付ける締結用ボルト78を径方向の外側にした分、ステータコイル93をステータコア92の内側まで巻くことが可能となり、ACジェネレータ90の効率をアップさせるとともに、ステータコイル93の内周側の巻き数を外周側よりも少なくしたので、内周側でステータコイル93が干渉することがない。
また、ステータコア92を取付ける締結用ボルト78を径方向の外側にした分、ステータコイル93をステータコア92の内側まで巻くことが可能となり、ACジェネレータ90の効率をアップさせるとともに、ステータコア92のコイル巻付部92bの内周側の径を外周側の径よりも小さくしたので、内周側でステータコイル93が干渉することがない。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能であり、本発明の要旨の範囲で、車両、内燃機関等が、多様な態様で実施されるものを含むことは勿論である。
なお、説明の便宜上、図示の実施例の左右配置のものについて説明したが、左右配置の異なるものであっても、発明の要旨の範囲であれば本発明に含まれる。
なお、説明の便宜上、図示の実施例の左右配置のものについて説明したが、左右配置の異なるものであっても、発明の要旨の範囲であれば本発明に含まれる。
30…内燃機関、40…クランク軸、78…締結用ボルト、
90…ACジェネレータ、91…ステータ、92…ステータコア、92b…コイル巻付部、93…ステータコイル、94…ロータ、94m…磁石、95…フライホイール、95a…底壁部、95b…周壁部、95c…底壁部開口部、95d…周壁部開口部、
100…ACジェネレータケース、101…外気導入口、102…径方向壁、103…軸方向壁、
110…第一冷却ファン、
120…第二冷却ファン。
90…ACジェネレータ、91…ステータ、92…ステータコア、92b…コイル巻付部、93…ステータコイル、94…ロータ、94m…磁石、95…フライホイール、95a…底壁部、95b…周壁部、95c…底壁部開口部、95d…周壁部開口部、
100…ACジェネレータケース、101…外気導入口、102…径方向壁、103…軸方向壁、
110…第一冷却ファン、
120…第二冷却ファン。
Claims (10)
- 内燃機関(30)のクランク軸(40)に連結されたACジェネレータ(90)と、
クランク軸方向(L)において前記ACジェネレータ(90)より外側に設けられ、前記クランク軸(40)の回転に同期して回転する第一のファン(110)と、
前記クランク軸方向(L)において前記ACジェネレータ(90)より内側に設けられ、前記クランク軸(40)の回転に同期して回転する第二のファン(120)と、を有し、
前記ACジェネレータ(90)は、ステータコイル(93)を備え前記内燃機関(30)に固定されるステータ(91)と、磁石(94m)を備え前記クランク軸(40)と一体に回転するロータ(94)とを具備し、
前記第二のファン(120)は、前記ACジェネレータ(90)に冷却風を送風する軸流式冷却ファンであることを特徴とする内燃機関のACジェネレータの冷却構造。 - 前記ACジェネレータ(90)は、前記ロータ(94)と同期して回転するフライホイール(95)を有し、
前記フライホイール(95)は、底壁部(95a)と、前記底壁部(95a)からクランク軸方向(L)における内側に向かって突設される周壁部(95b)と、を有し、
前記周壁部(95b)は、前記フライホイール(95)の外部と連通する周壁部開口部(95d)を有することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のACジェネレータの冷却構造。 - 前記ACジェネレータ(90)は、前記ロータ(94)と同期して回転するフライホイール(95)を有し、
前記フライホイール(95)は、底壁部(95a)と、前記底壁部(95a)からクランク軸方向(L)における内側に向かって突設される周壁部(95b)と、を有し、
前記底壁部(95a)は、前記フライホイール(95)の外部と連通する底壁部開口部(95c)を有することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のACジェネレータの冷却構造。 - 前記内燃機関(30)は、前記ACジェネレータ(90)を収容するACジェネレータケース(100)を有し、
前記ACジェネレータケース(100)は、クランク軸方向(L)において、前記第二のファン(120)よりも内側に、外気を導入する外気導入口(101)を有することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の内燃機関のACジェネレータの冷却構造。 - 前記ACジェネレータケース(100)は、前記外気導入口(101)から前記第二のファン(120)に向かって延伸する径方向壁(102)を有することを特徴とする請求項4に記載の内燃機関のACジェネレータの冷却構造。
- 前記径方向壁(102)には、ACジェネレータ(90)側に向かって前記クランク軸方向(L)に延びる軸方向壁(103)が連接されることを特徴とする請求項5に記載の内燃機関のACジェネレータの冷却構造。
- 前記軸方向壁(103)は、前記第二のファン(120)を囲むような円弧状であることを特徴とする請求項6に記載の内燃機関のACジェネレータの冷却構造。
- 前記ステータ(91)は、前記ステータコイル(93)が巻き付けられるコイル巻付部(92b)を備えたステータコア(92)を具備し、
前記ACジェネレータ(90)を収容するACジェネレータケース(100)と前記ステータ(91)とを締結する締結用ボルト(78)は、前記コイル巻付部(91b)よりも外周側に設けられることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の内燃機関のACジェネレータの冷却構造。 - 前記ステータコイル(93)は、ステータコア(92)のコイル巻付部(92b)への巻き付けにおいて、ステータ(91)の外周側の巻き数よりも内周側の巻き数の方が少ないことを特徴とする請求項8に記載の内燃機関のACジェネレータの冷却構造。
- 前記コイル巻付部(91b)は、外周側の幅(w2)よりも内周側の幅(w1)が狭いことを特徴とする請求項8に記載の内燃機関のACジェネレータの冷却構造。
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