JPH0914451A - ピストン及びシリンダ - Google Patents

ピストン及びシリンダ

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JPH0914451A
JPH0914451A JP7169028A JP16902895A JPH0914451A JP H0914451 A JPH0914451 A JP H0914451A JP 7169028 A JP7169028 A JP 7169028A JP 16902895 A JP16902895 A JP 16902895A JP H0914451 A JPH0914451 A JP H0914451A
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JP
Japan
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piston
packing
outer peripheral
cylinder
peripheral lip
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JP7169028A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Suzuki
利明 鈴木
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CKD Corp
Original Assignee
CKD Corp
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Publication date
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  • Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】小型化を図ると共に動作特性に優れたシリンダ
を提供する。 【解決手段】ピストン5本体の外周に周溝12,13が
設けられ、その周溝12,13には環状のパッキン11
が装着されている。パッキン11は、基部14と該基部
14から延びる外周リップ部15とから断面ほぼL字状
に構成されている。周溝12,13の溝幅は基部14が
収容される程度の幅に形成され、基部14を周溝12,
13に装着した状態における外周リップ部15先端とピ
ストン5本体端面とがピストン5の厚さ方向に関してほ
ぼ同一位置となるように形成されている。この構成によ
り、ピストン5の厚さをUパッキンを用いた場合に比べ
て充分に薄く形成してピストン5の小型化、ひいてはシ
リンダの小型化に結び付く。又、パッキン11は所謂リ
ップパッキンであるため、シリンダチューブ内周面2a
との間の摩擦抵抗が少ないとともに加圧放置後の動作特
性に優れたものとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ピストン本体の外
周に設けた周溝にパッキンを装着したピストン及びシリ
ンダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的なシリンダの構造としては、シリ
ンダチューブ内にピストンが収容されシリンダチューブ
内が二つの圧力室に区画されている。そして、それぞれ
の圧力室からピストンにかかる圧力差に応じて当該ピス
トンをシリンダチューブの軸線方向に移動させるように
なっている。
【0003】ピストンの外周には当該ピストンを挟んだ
圧力室間での流体の行き来を防止するためにパッキンが
装着されている。図7に示すように、ピストン31の外
周には一対の周溝32,33が形成され、この周溝3
2,33にはUパッキン34がそれぞれ装着されてい
る。Uパッキン34は、基部35と、基部35から延び
周溝32,33の底面に圧接される内周リップ部36
と、同じく基部35から延びシリンダチューブ38内周
面に圧接される外周リップ部37とを備え、弾性を有す
る合成ゴムにより一体形成されている。
【0004】Uパッキン34は内周シールにも外周シー
ルにも用いることができ、しかも柔軟な外周リップ部3
7の撓みによってシールを行なうためピストン31とシ
リンダチューブ38内周面との間の摩擦抵抗が少ない。
又、圧力室内を加圧放置した後のUパッキン34の変形
も少ないため安定した動作が得られる、すなわち動作特
性に優れている。これらの利点があるため、広く利用さ
れている。
【0005】近年、シリンダは精密な機器等にも利用さ
れるようになっており、シリンダの小型化、特にシリン
ダ全長を短くするという要求が高まっている。シリンダ
全長を短くするための一手段として、ピストンの厚さを
薄く形成することが試みられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図7に示す
ように、Uパッキン34は内外にリップ部36,37が
形成されているため、周溝32,33の溝幅もUパッキ
ン34の全幅分が必要である。Uパッキン34を用いた
ピストン31では、特に周溝32,33の外側に支持壁
部31aが設けられている。この支持壁部31aはUパ
ッキン34の抜け落ちを防止するために必要であり省略
することはできない。しかも、この支持壁部31aは前
記のとおりUパッキン34の全幅分の溝幅を有する周溝
32,33が形成された更に外側に設ける必要があると
ともに、支持壁部31aは加工上その厚さを薄くするに
も限界ある。
【0007】従って、Uパッキン34を装着したピスト
ン31では該ピストン31の厚さを薄くするのが困難で
あったため、Uパッキン34は比較的大型のシリンダの
ピストンに用いられるのが現状であった。
【0008】一方、小型化が要求されるシリンダでは、
図8に示すように、ピストン41の外周に設けた周溝4
2にスクイーズパッキン(以下、Oリングという)43
を装着したものが用いられている。
【0009】Oリング43を用いた場合それ自身の幅寸
法をUパッキン34の全幅よりも格段に小さくできるこ
とから、Oリング43はピストン41の幅寸法を小さく
するのに最適である。
【0010】しかしながら、Oリング43は所謂つぶし
により形状を変形させることでシール力を発生するもの
であり、そもそも上記Uパッキン34よりも摩擦抵抗が
大ききので高速動作には向かない。又、圧力室内が加圧
状態のまま長時間放置されると、Oリング43が圧力変
形してしまい、Oリング43とシリンダチューブ38内
周面との間の摺動抵抗が更に増大する。この摺動抵抗の
増大によりピストン41の動きが不安定となり、シリン
ダの立上げ時には所定圧力に応じた所望のピストン動作
が得られない、すなわち動作特性が劣るという問題があ
る。
【0011】以上のように、Uパッキン34を用いたも
のでは動作特性は優れているが小型化の要求を満たすこ
とができず、Oリング43を用いたものでは小型化の要
求を満たすことはできるが動作特性に劣るものであっ
た。
【0012】本発明は上記した事情に鑑みてなされたも
のであって、その目的は、小型化を図ると共に動作特性
に優れたピストン及びシリンダを提供するにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明では、ピストン本体の外周に周
溝を設け、その周溝に環状のパッキンを装着したピスト
ンにおいて、パッキンを基部と該基部から延びる外周リ
ップ部とから断面ほぼL字状に構成し、周溝の溝幅を基
部が収容される程度の幅とし、基部を周溝に装着した状
態における外周リップ部先端とピストン本体端面とがピ
ストンの厚さ方向に関してほぼ同一位置となるように形
成したピストンをその要旨とする。
【0014】請求項2に係る発明では、前記周溝をピス
トン本体の外周に一対設け、各周溝にはそれぞれ前記パ
ッキンを装着し、両パッキンの外周リップ部を互いに離
間する方向へ延びるように配設した請求項1に記載のピ
ストンをその要旨とする。
【0015】請求項3に係る発明では、ピストン本体の
外周に周溝を設け、その周溝に環状のパッキンを装着し
たピストンをシリンダチューブ内に移動可能に設けたシ
リンダにおいて、パッキンを基部と該基部から延びる外
周リップ部とから断面ほぼL字状に構成し、周溝の溝幅
を基部が収容される程度の幅とし、基部を周溝に装着し
た状態における外周リップ部先端とピストン本体端面と
がピストンの厚さ方向に関してほぼ同一位置となるよう
に形成したシリンダをその要旨とする。
【0016】請求項4に係る発明では、周溝をピストン
本体の外周に一対設け、各周溝にはそれぞれパッキンを
装着し、両パッキンの外周リップ部を互いに離間する方
向へ延びるように配設した請求項3に記載のシリンダを
その要旨とする。
【0017】上記手段により、請求項1及び請求項3に
係る発明によれば、ピストン本体外周に形成された周溝
に装着されるパッキンを、基部と該基部から延びる外周
リップ部とからほぼL字状に構成し、周溝の溝幅を基部
が収容される程度の幅としている。その結果、周溝の溝
幅を小さく形成することが可能となる。
【0018】又、その基部を周溝に装着した状態におけ
る外周リップ部先端とピストン本体端面とがピストンの
厚さ方向に関してほぼ同一位置となるように設定されて
いる。その結果、周溝からピストン本体端面までの厚さ
は外周リップ部の長さに基づいて避けられない最低限の
長さに形成されることとなり、周溝からピストン本体端
面までの厚さを薄くすることが可能となる。
【0019】以上のことから、ピストンの幅方向の厚さ
をUパッキンを用いた場合に比べて充分に薄く形成して
ピストンの小型化、ひいてはシリンダの小型化を図るこ
とができる。しかも、パッキンは外周リップ部を備えた
所謂リップパッキンであるため、シリンダチューブ内周
面等の摺動面との間の摩擦抵抗が少ないとともに加圧放
置後の動作特性に優れたものとなる。
【0020】請求項2及び請求項4に係る発明によれ
ば、請求項1又は請求項3に係る発明の作用に加え、次
の作用がある。すなわち、請求項2及び請求項4に係る
発明では周溝をピストン本体の外周に一対設け、各周溝
にはそれぞれ請求項1に記載された構造のパッキンを装
着し、両パッキンの外周リップ部を互いに離間する方向
へ延びるように配設している。その結果、往復動型のシ
リンダに用いることが可能となり、往復動型のシリンダ
におけるピストン及びシリンダの小型化を図り得ると共
に動作特性に優れたものとなる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図4に従って本発明
の実施の一形態について説明する。図4には流体圧シリ
ンダ1の断面図が示されている。まず、この流体圧シリ
ンダ1について説明すると、筒状のシリンダチューブ2
の軸方向両端には、ヘッドカバー3とロッドカバー4と
がそれぞれ気密状に固定されている。シリンダチューブ
2の内側にはピストン5がシリンダチューブ2の軸方向
へ移動可能に収容され、シリンダチューブ2内にはピス
トン5を挟んで二つの圧力室6,7が区画形成されてい
る。ピストン5にはシリンダチューブ2の軸方向へ延び
るロッド8が固定され、このロッド8はロッドカバー4
を貫通して外部に突出されている。ヘッドカバー3及び
ロッドカバー4には各圧力室6,7に連通する給排ポー
ト9,10がそれぞれ設けられ、これら給排ポート9,
10を介して圧力流体を給気又は排気することにより、
ピストン5がシリンダチューブ2の軸方向へ移動するよ
うになっている。
【0022】ピストン5の外周には一対の環状のパッキ
ン11が装着されている。なお、一対のパッキン11は
同一の部品であって装着方向が異なるだけであるため、
パッキン11の各部の構成は一方のみについて説明し、
他方は同一番号を付して説明を省略する。この構造につ
いて図1〜図3に基づいて説明する。
【0023】ピストン5にはその外周に一対の周溝1
2,13が形成されている。それら周溝12,13は、
それぞれ底面12a,13aと、外側面12b,13b
と、内側面12c,13cとから構成されている。そし
て、両内側面12c,13c間に形成された環状の壁に
より第1支持壁部5aが構成されるとともに、両外側面
12b,13bの外側に形成された環状の壁により第2
支持壁部5bが構成されている。なお、第1支持壁部5
aはシリンダチューブ2の内径よりも僅かに小さな外径
となるように形成され、第2支持壁部5bは第1支持壁
部5bよりも更に小さな外径となるように形成されてい
る。
【0024】前記パッキン11は、円環状の基部14
と、該基部14の外周端から一方に延びる円環状の外周
リップ部15とから構成され、NBR等の弾性を有する
合成ゴムにより断面ほぼL字状となるように一体形成さ
れている。
【0025】基部14は前記周溝12,13内に挿入さ
れている。図1,図3に示されるように、基部14の周
溝外側面12b,13bとの対向面には、ピストン5の
軸線を中心とした円周上に所定間隔をおいて6個の円弧
状突部16が一体形成されている。円弧状突部16を含
む基部14の厚さは周溝12,13の溝幅よりも大きく
形成されており、基部14は厚さ方向に僅かに弾性収縮
された状態で周溝12,13に嵌入されている。
【0026】又、基部14の周溝外側面12b,13b
との対向面のうち内周端には円環状の内周リップ部17
が一体形成され、その内周リップ部17は前記円弧状突
部16よりも突出量が小さくなっている。内周リップ部
17の先端は周溝底面12a,13aに接触されてい
る。
【0027】基部14の周溝外側面12b,13bとの
対向面のうち外周端には環状凹部18が形成されてお
り、その環状凹部18に対応する基部14は幅方向に薄
くなっている。そして、この薄く形成された部位によっ
て外周リップ部15が一層撓み易くなっている。
【0028】パッキン11の自然状態(非加圧状態)に
おいて、その外径、すなわち外周リップ部15の外周側
の直径は、パッキン11が摺接する摺動面たるシリンダ
チューブ2の内周面2aよりも大きく形成されており、
周溝12,13にパッキン11が装着された状態では、
パッキン11の外周リップ部15の先端側が中心方向へ
撓んだ状態となっている。
【0029】外周リップ部15の外周面には、3本の凹
溝19がほぼ等間隔をおいて形成されており、各凹溝1
9のうち外周リップ部15の先端側の凹溝19には潤滑
油が溜まるようになっているとともに、各凹溝19によ
りシリンダチューブ2の内周面2aと外周リップ部15
との接触面積が低減されている。
【0030】外周リップ部15の先端位置と、第2支持
壁部5bの外端位置とは、ピストン5の厚さ方向に関し
てほぼ同一位置となるよう第2支持壁部5bの厚さが設
定されている。
【0031】次に、上記のように構成された流体圧シリ
ンダ1の作用について説明する。さて、給排ポート9,
10を介して各圧力室6,7に圧力流体が給排されるこ
とにより、ピストン5がシリンダチューブ2の軸線に沿
って移動する。例えば、図1,図4において、左側の圧
力室6に流体圧が加わると、ピストン5の左側面及び左
側のパッキン11にその流体圧が加わり、ピストン5が
シリンダチューブ2の軸線に沿って右方へ移動する。
【0032】この時の左側のパッキン11の状態を説明
すると、左側から加わる流体圧により、パッキン11の
外周リップ部15が拡径する方向へ弾性変形し、外周リ
ップ部15の先端側がシリンダチューブ2の内周面2a
に圧接される。この外周リップ部15は該リップ部15
自身の柔軟性により容易に弾性変形し、又環状凹部18
によって一層撓みやすくなっている。
【0033】一方、外周リップ部15と第2支持壁部5
bとの間から入り込んだ流体は、各円弧状突部16間に
形成された間隙を介して内周リップ部17に作用する。
すると、内周リップ部17は該リップ部17自身の柔軟
性により弾性変形し、内周リップ部17の先端側が周溝
12の底面12aに圧接される。
【0034】従って、左側の圧力室6から加わる流体圧
がパッキン11により確実にシールされる。左側の圧力
室6から加わる流体圧によりピストン5が右方へ移動す
る際、パッキン11の外周リップ部15に形成された凹
溝19により潤滑油溜めが構成されているため、潤滑油
切れによる摺動抵抗の増加が抑制される。又、その凹溝
19の存在によってシリンダチューブ2の内周面2aと
外周リップ部15との接触面積が大幅に低減されるた
め、摺動抵抗を一層小さくすることができる。
【0035】なお、ピストン5が図1の右側へ移動する
場合の左側のパッキン11の作用と、左側へ移動する場
合の右側のパッキン11の作用とは同じであるため、ピ
ストン5が左側へ移動する場合の作用については省略す
る。
【0036】本実施形態では、外周リップ部15の先端
位置と、第2支持壁部5bの外端位置とは、ピストン5
の幅方向に関してほぼ同一位置となるよう第2支持壁部
5bの厚さが設定されている。その結果、ピストン5の
幅を小さくすることができ、ひいては流体圧シリンダ1
の全長を短くすることができる。
【0037】又、本実施形態では、パッキン11を用い
ており、これはリップパッキンの一種であるため、加圧
放置後のピストン5の動作も安定しており、動作特性に
優れている。
【0038】以上のように、本実施形態によれば、ピス
トン5の厚さを薄くすることができるとともに動作特性
に優れており、図7に示したUパッキン34を装着した
ピストン31と図8に示したOリング43を装着したピ
ストン41の両者の長所を生かしつつ短所をなくすこと
ができる。
【0039】又、上記のとおり、外周リップ部15の先
端位置と、第2支持壁部5bの外端位置とが、ピストン
5の幅方向に関してほぼ同一位置となるよう第2支持壁
部5bの厚さが設定されていることから、外周リップ部
15の先端がヘッドカバー3やロッドカバー4に干渉す
ることがなく、パッキン11の破損を未然に防止するこ
とができる。
【0040】更に、パッキン11には内側リップ部17
が形成されてはいるものの、この内側リップ部17を小
さく形成しているので、周溝12,13の溝幅を大きく
することなくピストン5とパッキン11との間をシール
することができる。しかも、その内周リップ部17へ流
体圧をかけるために基部14の周方向に等間隔をおいて
円弧状突部16を形成しているので、内周リップ部17
が良好に機能する効果がある。
【0041】なお、本発明は、前記した実施の形態に限
らず、例えば以下のような形態としてもよい。 (1)図5に示すように、ピストン21を3分割しても
よい。すなわち、ピストン21は、シリンダチューブ2
の内周面2aよりも僅かに径の小さい支持円板22と、
その支持円板22の両側に配設されたピストン分割体2
3とから構成されている。ピストン分割体23には支持
円板22と対向する面の外周に底面23aと側面23b
とが形成され、これら底面23a,側面23b及び支持
円板22により周溝24が構成されている。これら支持
円板22及び一対のピストン分割体23はそれぞれの対
向面同士を接着固定すればよく、又ピストンロッドを固
定する際に一体化させてもよい。この構成においても、
上記実施形態と同様の作用及び効果が得られる。しか
も、パッキン11を周溝24に装着する際、パッキン1
1を無理に拡径させてピストン21の支持壁部21aを
乗り越えさせなくとも、ピストン分割体23の底面23
aにパッキン11を装着した後に支持円板22及び一対
のピストン分割体23を重ね合わせればよく、パッキン
11を装着する際にパッキン11に亀裂が入ったり破損
する等の不都合が解消される。なお、図示はしないがピ
ストン21を2分割,4分割又は5分割にして構成する
ことも勿論可能である。
【0042】(2)前記実施形態における一対のパッキ
ン11に代え、図6に示すように、断面T形のパッキン
25を用いてもよい。このパッキン25は基部26が一
体化しており、前記実施形態と同様の外周リップ部1
5,円弧状突部16,内周リップ部17,環状凹部18
及び凹溝19がそれぞれ一対設けられている。ピストン
27の外周には一つの周溝28が形成され、この周溝2
8にパッキン25の基部26が挿入されている。この場
合、前記実施形態の第1支持壁部5aが不要となり、ピ
ストン27の厚さを一層薄くすることができる。又、前
記実施形態のパッキン11に比べパッキン25は基部2
6を共用していることから基部26の厚さはパッキン1
1の基部14の厚さを2倍したよりも薄く(例えばパッ
キン11の基部14とほぼ同一の厚さ)できるため、周
溝28の溝幅も前記実施形態の一対の周溝12,13の
溝幅の合計長さよりも短くすることができ、ピストン2
7の厚さを更に一層薄くすることができる。
【0043】(3)単動型のシリンダに適用する場合、
周溝12,13は一つのみ形成しその周溝12(又は1
3)にパッキン11を装着すればよい。 (4)流体圧シリンダの形状及び構造は上記実施形態の
ものに限定されず、どんなものでもよく、又流体圧シリ
ンダは空圧により動作するものでも油圧により動作する
ものでもよい。
【0044】次に、上記の各実施形態から把握される技
術思想をその効果とともに以下に記載する。 (1)パッキン11,25を基部14,26と該基部1
4,26から延びる外周リップ部15とから断面ほぼL
字状に構成し、基部14,26の外周リップ部15側の
厚さを基部14,26のその他の部分の厚さよりも薄く
形成した。この構成によれば、外周リップ部15が撓み
やすくなる。
【0045】(2)パッキン11,25を基部14,2
6と該基部14,26から延びる外周リップ部15とか
ら断面ほぼL字状に構成し、外周リップ部15の外周面
に周回する凹溝19を少なくとも一つ形成した。この構
成によれば、外周リップ部15と摺動面(シリンダチュ
ーブ内周面2a)との接触面積が低減されるので、摺動
抵抗が小さくなる。又、凹溝19を複数形成すれば前記
接触面積が更に低減されて摺動抵抗が一層小さくなる。
【0046】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1及び請求
項3に係る発明によれば、ピストンを小型化することが
でき、ひいてはシリンダを小型化することができ、更
に、加圧放置後のピストンの動作特性が優れたものとな
る効果がある。
【0047】又、請求項2及び請求項4にに係る発明に
よれば、往復動型のシリンダに用いることが可能とな
り、往復動型のシリンダにおけるピストン及びシリンダ
の小型化を図り得ると共に動作特性に優れたものとな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るシリンダの要部断面
【図2】同じくパッキンの斜視図
【図3】同じくパッキンの斜視図
【図4】同じく流体圧シリンダの断面図
【図5】本発明の別の実施形態に係るシリンダの要部断
面図
【図6】本発明の更に別の実施形態に係るシリンダの要
部断面図
【図7】従来例に係るシリンダの要部断面図
【図8】別の従来例に係るシリンダの要部断面図
【符号の説明】
1…流体圧シリンダ(シリンダ)、2…シリンダチュー
ブ、5,21,27…ピストン、11,25…パッキ
ン、12,13,24,28…周溝、14,26…基
部、15…外周リップ部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストン(5,21,27)本体の外周
    に周溝(12,13,24,28)を設け、その周溝
    (12,13,24,28)に環状のパッキン(11,
    25)を装着したピストンにおいて、 パッキン(11,25)を基部(14,26)と該基部
    (14,26)から延びる外周リップ部(15)とから
    断面ほぼL字状に構成し、周溝(12,13,24,2
    8)の溝幅を基部(14,26)が収容される程度の幅
    とし、基部(14,26)を周溝(12,13,24,
    28)に装着した状態における外周リップ部(15)先
    端とピストン(5,21,27)本体端面とがピストン
    (5,21,27)の厚さ方向に関してほぼ同一位置と
    なるように形成したピストン。
  2. 【請求項2】 前記周溝(12,13,24,28)を
    ピストン(5,21,27)本体の外周に一対設け、各
    周溝(12,13,24,28)にはそれぞれ前記パッ
    キン(11,25)を装着し、両パッキン(11,2
    5)の外周リップ部(15)を互いに離間する方向へ延
    びるように配設した請求項1に記載のピストン。
  3. 【請求項3】 ピストン(5,21,27)本体の外周
    に周溝(12,13,24,28)を設け、その周溝
    (12,13,24,28)に環状のパッキン(11,
    25)を装着したピストン(5,21,27)をシリン
    ダチューブ(2)内に移動可能に設けたシリンダにおい
    て、 パッキン(11,25)を基部(14,26)と該基部
    (14,26)から延びる外周リップ部(15)とから
    断面ほぼL字状に構成し、周溝(12,13,24,2
    8)の溝幅を基部(14,26)が収容される程度の幅
    とし、基部(14,26)を周溝(12,13,24,
    28)に装着した状態における外周リップ部(15)先
    端とピストン(5,21,27)本体端面とがピストン
    (5,21,27)の厚さ方向に関してほぼ同一位置と
    なるように形成したシリンダ。
  4. 【請求項4】 前記周溝(12,13,24,28)を
    ピストン(5,21,27)本体の外周に一対設け、各
    周溝(12,13,24,28)にはそれぞれ前記パッ
    キン(11,25)を装着し、両パッキン(11,2
    5)の外周リップ部(15)を互いに離間する方向へ延
    びるように配設した請求項3に記載のシリンダ。
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