JP2001090711A - 流体圧アクチュエータ - Google Patents

流体圧アクチュエータ

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JP2001090711A
JP2001090711A JP26703799A JP26703799A JP2001090711A JP 2001090711 A JP2001090711 A JP 2001090711A JP 26703799 A JP26703799 A JP 26703799A JP 26703799 A JP26703799 A JP 26703799A JP 2001090711 A JP2001090711 A JP 2001090711A
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健介 野村
Junji Rikuura
淳二 陸浦
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 潤滑油保持空間に潤滑油を確実に保持できる
とともに、パッキンの寿命を長くすることが可能な流体
圧シリンダを提供する。 【解決手段】 シリンダチューブ2とピストン5とがな
す摺動面には、ピストンウェアリング22が2箇所に設
けられている。ピストンウェアリング22は潤滑油保持
空間27を区画形成している。潤滑油保持空間27内に
はピストンパッキン26が配置されている。この状態に
おいて、ピストン5に装着されたピストンウェアリング
22の外周面を、シリンダチューブ2に対して接触させ
る。次に、ピストンウェアリング22を拡径させるゴム
リング23を設ける。従って、ピストンウェアリング2
2はシリンダチューブ2に対し押し付けられて追従させ
るようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体圧アクチュエ
ータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、エアシリンダ等のような流体
圧アクチュエータが知られている。従来におけるエアシ
リンダ71の一例を図7に示す。
【0003】図7に示すように、エアシリンダ71は、
シリンダチューブ72、シリンダチューブ72内を摺動
するピストン73等から構成されている。ピストン73
の外周面には、一対のピストンウェアリング74がそれ
ぞれ離間して配置されている。また、それぞれのピスト
ンウェアリング74の間には、ピストンパッキン75
が、互いに反対向きで凹溝に配置されている。ピストン
73の外周面とシリンダチューブ72の内周面との隙間
は、ピストンパッキン75によってシールされている。
【0004】従って、シリンダチューブ72の内周面、
ピストン73の外周面、ピストンウェアリング74及び
ピストンパッキン75によって、潤滑油を保持するため
の潤滑油保持空間76が形成されている。つまり、ピス
トンウェアリング74及びピストンパッキン75によっ
て、大部分の潤滑油が潤滑油保持空間76に溜められ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、最近のエア
シリンダ71においてはシリンダチューブ72のような
筒状部材を押出成形法や引抜成形法で製造することが多
いため、どうしてもシリンダチューブ72の内周面には
大きな寸法公差ができやすい。よって、折角ピストンウ
ェアリング74を設置しているにもかかわらず、ピスト
ンウェアリング74の摺動面(即ち外周面)をシリンダ
チューブ72の内周面に充分に追従させることが困難で
あった。ゆえに、シリンダチューブ72の内周面とピス
トンウェアリング74との間に隙間が生じ、潤滑油保持
空間76の外に潤滑油が漏れ出しやすかった。従って、
潤滑油が不足して摺動抵抗が増大することとなり、ピス
トンパッキン75の良好な潤滑状態を長期間維持させる
ことは非常に困難であった。
【0006】また、ピストン73が偏心する量が大きい
ことから、ピストンパッキン75に偏心ストレスが加わ
りやすく、摩耗量が大きかった。従って、ピストンパッ
キン75の寿命が短いという問題があった。
【0007】本発明は上記の課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、潤滑油保持空間に潤滑油を確実に
保持できるとともに、パッキンの寿命を長くすることが
可能な流体圧シリンダを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明では、2つのアクチュエー
タ構成部材がなす摺動界面に、スリットを一部に持つウ
ェアリングを複数個設け、前記ウェアリングによって潤
滑油保持空間を区画形成し、一方のアクチュエータ構成
部材に装着された環状のパッキンを前記潤滑油保持空間
内に配置した流体圧アクチュエータにおいて、一方のア
クチュエータ構成部材側に装着された前記ウェアリング
の外周面を、他方のアクチュエータ構成部材に対して接
触させるとともに、前記ウェアリングを縮径又は拡径さ
せる押圧手段を設けることにより、前記ウェアリングを
他方のアクチュエータ構成部材に対し押し付けて追従さ
せるようにしたことをその要旨としている。
【0009】請求項2に記載の発明では、筒状をした第
1のアクチュエータ構成部材の有する収容空間内に第2
のアクチュエータ構成部材を移動可能に収容するととも
に、前記第2のアクチュエータ構成部材の外周面に、ス
リットを一部に持つウェアリングを複数個設け、前記ウ
ェアリングによって潤滑油保持空間を区画形成し、第2
のアクチュエータ構成部材に装着された環状のパッキン
を前記潤滑油保持空間内に配置した流体圧アクチュエー
タにおいて、前記ウェアリングの外周面を、第1のアク
チュエータ構成部材の内周面に対して接触させるととも
に、前記ウェアリングを拡径させる押圧手段を設けるこ
とにより、前記ウェアリングを第1のアクチュエータ構
成部材の内周面に対し押し付けて追従させるようにした
ことをその要旨としている。
【0010】請求項3に記載の発明では、請求項1また
は請求項2において、前記ウェアリングの一部は、前記
アクチュエータ構成部材に対して線接触していることを
その要旨としている。
【0011】以下、本発明の「作用」について説明す
る。請求項1に記載の発明によると、一方のアクチュエ
ータ構成部材に押圧手段が設置されることにより、ウェ
アリングの摺動面が常に他方のアクチュエータ構成部材
に圧接する。この場合、一方のアクチュエータ構成部材
と他方のアクチュエータ構成部材との隙間は、ウェアリ
ングによってシールされる。よって、パッキン部に滞留
している潤滑油の漏れが、ウェアリングによって防止さ
れる。従って、潤滑油保持空間に潤滑油を確実に保持す
ることができる。また、長期間にわたって良好な潤滑状
態を維持することができる。
【0012】請求項2に記載の発明によると、第2のア
クチュエータ構成部材には、ウェアリングを拡径させる
押圧手段によって、ウェアリングの摺動面が第1のアク
チュエータ構成部材の内周面に圧接されている。従っ
て、第2のアクチュエータ構成部材の偏心及び傾きを抑
制することができる。また、第2のアクチュエータ構成
部材の偏心によって第1のアクチュエータ構成部材とウ
ェアリングの摺動面との間に隙間を生じることが防止さ
れる。この場合、潤滑油保持空間内は潤滑油で満たさ
れ、摺動抵抗は減少する。よって、パッキンの摩耗量も
減少する。従って、パッキンの寿命を長くすることがで
きる。
【0013】請求項3に記載の発明によると、アクチュ
エータ構成部材はウェアリングによって高い圧力で押圧
される。よって、ウェアリングとアクチュエータ構成部
材とが強く圧接される。従って、潤滑油を前記潤滑油保
持空間内により確実に保持することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明
の流体圧アクチュエータを具体化した一実施形態のエア
シリンダ1を図1〜図3に基づき詳細に説明する。
【0015】この実施形態のエアシリンダ1は、ロッド
付きタイプのエアシリンダ1である。図1に示されるよ
うに、第1のアクチュエータ構成部材であるシリンダチ
ューブ2は、等断面形状を有するアルミニウム合金製の
筒状押出成形品である。シリンダチューブ2の両端にあ
る開口は、ピストンカバーとしてのヘッドメタル3とロ
ッドメタル4とによって封止されている。シリンダチュ
ーブ2、ヘッドメタル3及びロッドメタル4がなす断面
円形状のピストン収容空間には、第2のアクチュエータ
構成部材としてのピストン5がチューブ軸線方向に沿っ
て移動可能に収容されている。本実施形態のピストン5
は、中心に孔を有する一対のピストン本体6を重ね合わ
せた構造となっていて、ピストン本体6間には環状マグ
ネット7が挟持されている。この環状マグネット7は、
磁気に反応してオンオフする図示しないスイッチに対応
して設けられている。そして、このピストン5によって
前記空間が2つの圧力作用室8,9に区画されている。
【0016】シリンダチューブ2の外周面においてヘッ
ド側端に近い位置には第1のエア給排ポート10が形成
され、ロッド側端に近い位置には第2のエア給排ポート
11が形成されている。第1のエア給排ポート10は、
連通孔を介して第1の圧力作用室8に連通している。第
2のエア給排ポート11は、連通孔を介して第2の圧力
作用室9に連通している。
【0017】ピストン5の中心を貫通するロッド取付孔
12には、ピストンロッド13の基端部が螺着されてい
る。従って、ピストンロッド13はピストン5と一体的
に移動することができる。ピストンロッド13の先端部
は、ロッドメタル4に形成されたロッド挿通孔14を介
してシリンダチューブ2の外部に突出している。
【0018】第1のエア給排ポート10を介して第1の
圧力作用室8にエアを供給すると、エアの圧力によって
ピストン5が図1の左側方向(即ちロッド側)に押圧さ
れる。その結果、ピストン5及びピストンロッド13が
ロッド側に移動し、ピストンロッド13がシリンダチュ
ーブ2から突出する。
【0019】第2のエア給排ポート11を介して第2の
圧力作用室9にエアを供給すると、エアの圧力によって
ピストン5が図1の右側方向(即ちヘッド側)に押圧さ
れる。その結果、ピストン5及びピストンロッド13が
ヘッド側に移動し、ピストンロッド13がシリンダチュ
ーブ2に没入する。
【0020】ピストン5の外周面には、環状のウェアリ
ング装着溝21がピストン周方向の全体にわたって2箇
所に離間して形成されている。ウェアリング装着溝21
の底部には、段部21Aが設けられている。また、ウェ
アリング装着溝21には、ピストンウェアリング22及
び押圧手段としてのゴムリング23が装着されている。
【0021】図2に示されるように、ピストンウェアリ
ング22はその一部にスリット24を持つ不完全環状の
部材である。スリット24の両端は互い違いに形成さ
れ、同スリット24の中央は互いに接触し合うようにな
っている。スリット24があるのは、拡径を容易にさせ
るためである。断面矩形状であるこのピストンウェアリ
ング22の外周面には摺動面S1が形成されている。摺
動面S1の端縁はシリンダチューブ2の内周面と線接触
している。また、ピストンウェアリング22の内周面に
は非摺動面S2が形成されている。前記ピストンウェア
リング22は、「ジュラコン(商品名)」に代表される
ポリアセタール樹脂等の高摺動性材料を用いて形成され
る。図3に示されるように、ピストンウェアリング22
の厚さはウェアリング装着溝21より若干大きく、ピス
トンウェアリング22の幅はウェアリング装着溝21の
幅より若干小さく形成されている。なお、ピストンウェ
アリング22の摺動面S1は、ピストン5の外周面より
も径方向に張り出していて、同面よりも優先的にシリン
ダチューブ2の内周面に摺接するようになっている。
【0022】押圧手段としてのゴムリング23は環状か
つ断面略円形状の弾性体であって、ピストンウェアリン
グ22よりもひとまわり小径に形成されている。このゴ
ムリング23は、ウェアリング装着溝21においてピス
トンウェアリング22よりも底部側に配置されていて、
ピストンウェアリング22の非摺動面S2に接してい
る。ゴムリング23は、その弾性復帰力によりピストン
ウェアリング22を径方向に沿って自身の中心軸線から
遠ざかる方向に常時押圧して、ピストンウェアリング2
2を拡径させる役割を果たしている。このような拡径作
用により、シリンダチューブ2の内周面に対してピスト
ンウェアリング22の摺動面S1の端縁が押し付けられ
るようになっている。
【0023】ピストン本体6において一対のウェアリン
グ装着溝21の間には、環状のパッキン装着溝25がピ
ストン周方向の全体にわたって形成されている。パッキ
ン装着溝25には、断面略台形状をした環状パッキンと
しての一対のピストンパッキン26が環状マグネット7
を介して互いに反対向きで装着されている。かかるピス
トンパッキン26は、ピストン5の外周面とシリンダチ
ューブ2の内周面とがなす摺動界面をシールし、両圧力
作用室8,9の間でのエア漏れを回避する役割を担って
いる。
【0024】従って、シリンダチューブ2の内周面、ピ
ストン5の外周面、ピストンウェアリング22及びピス
トンパッキン26によって、グリス等の潤滑油を保持す
るための潤滑油保持空間27が形成されている。つま
り、ピストンウェアリング22及びピストンパッキン2
6によって、大部分の潤滑油が潤滑油保持空間27に溜
められる。
【0025】以上のように構成されたエアシリンダ1で
は、往復動作を行うピストン5に対して、その中心軸線
をシリンダチューブ2の中心軸線から偏心させるような
偏荷重が加わることがある。この場合、ピストンウェア
リング22における一部の領域がウェアリング装着溝2
1の底部側に押圧される。すると、ピストンウェアリン
グ22よりも底部側にあるゴムリング23が潰されて変
形する。この変形に伴って、ゴムリング23には自身を
元の形状に復帰させようとするような弾性復帰力が生じ
る。この弾性復帰力はゴムリング23の変形量が大きく
なるほど増大する。そして、かかる弾性変形力が前記偏
荷重に対する抗力として働く結果、ピストンウェアリン
グ22の前記摺動面S1の端縁がシリンダチューブ2の
内周面に圧接する。
【0026】さて、以下に本実施形態において特徴的な
作用効果を列挙する。 (1)本実施形態のエアシリンダ1では、ピストン5の
外周面に設けられたウェアリング装着溝21の一端にゴ
ムリング23が設置される。そのため、ピストンウェア
リング22の摺動面S1における端縁が常にシリンダチ
ューブ2の内周面に圧接する。ゆえに、押出成形に由来
する大きな寸法公差がシリンダチューブ2にあったとし
ても、シリンダチューブ2の内周面とピストン5の外周
面との隙間は、ピストンウェアリング22によってシー
ルされる。
【0027】よって、ピストンパッキン26の周辺に滞
留している潤滑油の漏れが、ピストンウェアリング22
によって防止される。そして、潤滑油保持空間27は潤
滑油で満たされ、ピストンウェアリング22の摺動抵抗
は減少する。従って、ピストンパッキン26の良好な潤
滑状態を長期間維持させることが容易となる。
【0028】(2)本実施形態のエアシリンダ1では、
ピストン5の外周面に設けられたウェアリング装着溝2
1には、ピストンウェアリング22を拡径させるための
ゴムリング23が配置されている。よって、ピストンウ
ェアリング22の摺動面S1の端縁はシリンダチューブ
2の内周面に圧接される。従って、ピストン5の偏心及
び傾きを抑制することができる。また、ピストン5の偏
心によってシリンダチューブ2の内周面とピストンウェ
アリング22との摺動面S1における端縁との間に隙間
を生じることが防止される。この場合、潤滑油保持空間
27内は潤滑油で満たされ、ピストンウェアリング22
の摺動抵抗は減少する。よって、ピストンパッキン26
の摩耗量も減少する。従って、ピストンパッキン26の
寿命を長くすることができる。
【0029】(3)本実施形態のエアシリンダ1では、
シリンダチューブ2の内周面はピストンウェアリング2
2の摺動面S1における端縁によって高い圧力で押圧さ
れる。よって、シリンダチューブ2の内周面とピストン
ウェアリング22の摺動面S1における端縁とが強く圧
接される。従って、潤滑油を潤滑油保持空間27内によ
り確実に保持することができる。
【0030】(4)本実施形態のエアシリンダ1では、
ウェアリング装着溝21において、ゴムリング23はピ
ストンウェアリング22の非摺動面S2よりも底部側に
確実に固定される。従って、ピストンウェアリング22
の摺動面S1における端縁をシリンダチューブ2の内周
面に対して常に全周にわたって均等に押圧させることが
できる。よって、シリンダチューブ2の内周面に対して
ピストンウェアリング22を充分に押し付けて追従させ
る作用がより確実なものとなっている。
【0031】(5)本実施形態のエアシリンダ1では、
ゴムリング23によって、ピストンウェアリング22の
一端が、ウェアリング装着溝21の底部よりも拡径され
て配置されている。よって、ピストンウェアリング22
の摺動面S1における端縁はシリンダチューブ2の内周
面に対して線接触される。従って、潤滑油を前記潤滑油
保持空間27内により確実に保持することができる。
【0032】(6)本実施形態のエアシリンダ1では、
ピストンウェアリング22を拡径させる押圧手段として
ゴムリング23を設けている。従って、ゴムリング23
の弾性復帰力が押圧力としてピストンウェアリング22
に作用する。ゆえに、押出成形に由来する大きな寸法公
差がシリンダチューブ2にあったとしても、シリンダチ
ューブ2の内周面に対してピストンウェアリング22を
充分に押し付けて追従させることができる。
【0033】従って、かかる場合でもピストンウェアリ
ング22がセンタリング用軸受けとしての役割を充分に
果たし、ピストン5のガタを確実に吸収することができ
る。言い換えると、偏荷重が加わった場合であってもピ
ストン5が偏心しにくくなる。よって、シリンダチュー
ブ2とピストン5との直接接触により金属同士が齧りつ
きを起こすことが回避され、これによりエアシリンダ1
の作動性が向上する。また、ピストン5のガタが吸収さ
れることにより、ピストンロッド13の突出時における
ピストンロッド13の垂れを防止することができる。
【0034】また、金属同士の齧りつきが回避されるこ
とで、ピストン5やシリンダチューブ2の摩耗量も確実
に少なくなる。ピストンパッキン26についても、ピス
トン5の確実なセンタリングが達成されることで、その
摩耗量が低減しかつ寿命が延びる。以上の結果、エアシ
リンダ1の耐久性を向上させることができる。
【0035】(7)本実施形態のエアシリンダ1では、
ピストン5のガタが確実に吸収されるものであり、ゴム
リング23の外周にウェアリング22があるため、シリ
ンダチューブ2の内周面との間に隙間が生じにくくな
り、ゆえにピストンパッキン26が自身の弾性力によっ
て確実にシリンダチューブ2の内周面に対して追従する
ために、摺動界面におけるシール性が確実に向上する。
よって、ピストン5が区画する圧力作用室8,9同士の
間で起こりやすかったエア漏れが阻止される。このこと
は同時に作動性の向上にもつながる。
【0036】(第2の実施形態)次に、本発明の流体圧
アクチュエータを具体化した実施形態2のエアシリンダ
31を図4,図5に基づき詳細に説明する。なお、実施
形態1と同様の機能を果たす部分については共通の部材
番号を付した。
【0037】図4に示される本実施形態のエアシリンダ
31も、ロッド付きタイプのエアシリンダ31である。
第1のアクチュエータ構成部材であるシリンダチューブ
2は、等断面形状を有するアルミニウム合金製の筒状押
出成形品である。
【0038】第2のアクチュエータ構成部材としてのピ
ストン5は、一対のピストン本体6を重ね合わせ、それ
らの間に環状マグネット7を挟持してなる。本実施形態
のエアシリンダ31も、パッキン装着溝25、ピストン
パッキン26、ウェアリング装着溝32、ピストンウェ
アリング22及び押圧手段としてのゴムリング23を備
えている。この点については実施形態1と共通してい
る。ただし、実施形態1ではゴムリング23がピストン
パッキン26側に偏って配置されていたのに対し、ここ
ではゴムリング23がウェアリング装着溝32の中心に
配置されている。
【0039】図5に示されるように、本実施形態のウェ
アリング装着溝32は、その断面形状が実施形態1のウ
ェアリング装着溝21と異なっている。つまり、実施形
態1ではウェアリング装着溝21の底部には段部21A
が1箇所に設けられていたのに対し、本実施形態では底
部に一対の段部32Aが設けられている。前記ピストン
ウェアリング22は、一対の段部32Aの上面によって
その非摺動面S2が支持されうる状態でウェアリング装
着溝32に装着されている。ゴムリング23は一対の段
部32Aがなす幅狭の領域に収容され、断面略円形状に
形成されている。もっとも、ピストン5に偏荷重が加わ
っていないときピストンウェアリング22の非摺動面S
2は、段部32Aの上面に接することなく、ゴムリング
23の外周部のみに接している必要がある。
【0040】さて、以下に本実施形態において特徴的な
作用効果を列挙する。 (1)本実施形態のエアシリンダ31も実施形態1のエ
アシリンダ1と基本構成を共通とするので、実施形態1
において列挙した作用効果(1)、(2)及び(4)を
奏する。
【0041】(2)このエアシリンダ31では、偏荷重
が加わることでピストンウェアリング22がウェアリン
グ装着溝32の底部側に押圧された場合、段部32Aに
よって非摺動面S2の一部が支持される。従って、弾性
体からなるゴムリング23のみならず、最終的にはゴム
よりも剛性のある材料(例えばアルミニウム合金等)か
らなるピストン本体6によって、偏荷重が受けられるこ
とになる。このため、大きな偏荷重に耐えうるものとす
ることができ、ひいては作動性、耐久性及びシール性が
よりいっそう向上する。
【0042】(第3の実施形態)次に、本発明の流体圧
アクチュエータを具体化した実施形態3のエアシリンダ
41を図6に基づき詳細に説明する。
【0043】図6(a)に示されるように、このエアシ
リンダ41は一対のカバー42を備えている。これらの
カバー42はそれぞれ2つの貫通孔43を備えている。
両カバー42において貫通孔43の内端側開口には、シ
リンダチューブ44の両端がそれぞれ嵌着されている。
従って、シリンダチューブ44は一対のカバー42間に
平行に架設された状態となっている。このシリンダチュ
ーブ44は、非磁性材料からなる円筒状かつ等断面形状
の金属部材である。アクチュエータ構成部材であるシリ
ンダチューブ44は、ここではステンレスを材料として
引抜成形法により作製されている。
【0044】前記貫通孔43内にはエンドキャップ4
5,46が嵌着されている。エンドキャップ45,46
の一端側はシリンダチューブ44の端部開口に対して嵌
合している。右側のエンドキャップ45の中心部には連
通路47が貫通形成されている。この連通路47は、右
側のカバー42の側面に設けられた第1のエア給排ポー
ト10に連通している。左側のエンドキャップ46の中
心部にも連通路47が貫通形成されている。この連通路
47は、左側のカバー42の側面に設けられた第2のエ
ア給排ポート11に連通している。
【0045】シリンダチューブ44のピストン収容空間
内には、ピストン5Aが摺動可能に収容されている。ピ
ストン5Aはピストン収容空間内を2つの圧力作用室
8,9に区画する。
【0046】図6(a)に示されるように、ピストン5
Aは、ピストン本体48、永久磁石49、ピストンヨー
ク50、ピストンパッキン51、ピストンウェアリング
52、ピストンシャフト、クッションリング等を組み付
けることにより構成されている。ピストンパッキン51
及びピストンウェアリング52は、一対のピストン本体
48の外周面に形成された溝部分にそれぞれ装着されて
いる。
【0047】アクチュエータ構成部材としてのスライダ
53は、スライダ本体54、永久磁石55、スライダヨ
ーク56、スペーサ57、スクレーパ61、スライダウ
ェアリング64等を組み付けることにより構成されてい
る。
【0048】前記スライダ53の長手方向における中央
側に収容された永久磁石55及びスライダヨーク56
は、ピストン5A側の永久磁石49及びピストンヨーク
50と互いに対応する位置関係にある。ただし、永久磁
石49,55の極性は同一ではないため、両者49,5
5は磁気的に吸引関係にある。従って、スライダ53と
ピストン5Aとの間で磁気吸引力が作用する。そして、
ピストン5Aの駆動時には、スライダ53がシリンダチ
ューブ44の長手方向に沿って追従移動するようになっ
ている。
【0049】図6(b)に示されるように、スペーサ5
7の内周面には、一対の環状のウェアリング装着溝63
が離間して形成されている。なお、ウェアリング装着溝
63は4箇所にある。これらのウェアリング装着溝63
には、スライダウェアリング64及び押圧手段としての
断面楕円形状のゴムリング65が装着されている。
【0050】スライダウェアリング64はその一部にス
リット(図示略)を持つ不完全環状の部材である。本実
施形態においてスリットがあるのは、縮径を容易にさせ
るためである。このスライダウェアリング64では、そ
の内周面がシリンダチューブ44の外周面と摺接する摺
動面S1として機能し、かつその外周面が非摺動面S2
として機能する。図6(b)に示されるように、スライ
ダウェアリング64の摺動面S1は、スペーサ57の内
周面よりも張り出していて、同面よりも優先的にシリン
ダチューブ44の外周面に摺接するようになっている。
【0051】図6(b)に示されるように、実施形態2
のウェアリング装着溝32に相当する本実施形態のウェ
アリング装着溝63は、その底部に段部32Aを備えて
いる。スライダウェアリング64は、一対の段部32A
の上面によってその非摺動面S2が支持されうる状態で
ウェアリング装着溝63に装着されている。スライダウ
ェアリング64よりもひとまわり大径に形成されたゴム
リング65は、一対の段部32Aがなす幅狭の領域に収
容されている。ゴムリング65は、その弾性復帰力によ
りスライダウェアリング64を径方向に沿って自身の中
心軸線に求心的に常時押圧して、スライダウェアリング
64を縮径させる役割を果たしている。このような縮径
作用により、シリンダチューブ44の外周面に対してス
ライダウェアリング64の摺動面S1が押し付けられる
ようになっている。
【0052】スペーサ57において、それぞれのウェア
リング装着溝63の間には、環状のスクレーパ装着溝6
2が2箇所に形成されている。従って、シリンダチュー
ブ44の外周面、スペーサ57の内周面、スライダウェ
アリング64及びスクレーパ61によって、潤滑油を保
持するための潤滑油保持空間66が形成されている。
【0053】以上のように構成されたエアシリンダ41
では、ピストン5Aに追従して往復動作を行うスライダ
53に対し、その中心軸線をシリンダチューブ44の中
心軸線から偏心させるような偏荷重が加わることがあ
る。この場合、スライダウェアリング64における一部
の領域がウェアリング装着溝63の底部側に押圧され
る。すると、スライダウェアリング64よりも底部側に
あるゴムリング65が厚さ方向に潰されて変形する。こ
の変形に伴って、ゴムリング65には自身を元の形状に
復帰させようとするような弾性復帰力が生じる。この弾
性復帰力はゴムリング65の変形量が大きくなるほど増
大する。そして、かかる弾性変形力が前記偏荷重に対す
る抗力として働く結果、スライダウェアリング64の前
記摺動面S1がシリンダチューブ44の外周面に圧接す
る。
【0054】さて、以下に本実施形態において特徴的な
作用効果を列挙する。 (1)本実施形態のエアシリンダ41では、スライダ5
3の内周面に設けられたウェアリング装着溝63に、ス
ライダウェアリング64を縮径させる手段としてのゴム
リング65が設置されている。従って、ゴムリング65
の弾性復帰力が押圧力としてスライダウェアリング64
に作用する。ゆえに、押出成形に由来する大きな寸法公
差がシリンダチューブ44にあったとしても、スライダ
ウェアリング64の摺動面S1が常にシリンダチューブ
44の外周面に圧接する。
【0055】従って、シリンダチューブ44の外周面と
スライダ53の内周面との隙間は、スライダウェアリン
グ64によってシールされる。よって、スクレーパ61
の周辺に滞留している潤滑油の漏れが、スライダウェア
リング64によって防止される。従って、潤滑油保持空
間66に潤滑油を確実に保持することができる。また、
スクレーパ61の良好な潤滑状態を長期間維持させるこ
とが容易となる。
【0056】(2)本実施形態のエアシリンダ41で
は、ウェアリング装着溝63において、ゴムリング65
はスライダウェアリング64の非摺動面S2よりも底部
側に確実に固定される。従って、スライダウェアリング
64の摺動面S1をシリンダチューブ44の外周面に対
して常に全周にわたって均等に押圧させることができ
る。よって、シリンダチューブ44の外周面に対してス
ライダウェアリング64を充分に押し付けて追従させる
作用がより確実なものとなっている。
【0057】従って、スライダウェアリング64によっ
て前記潤滑油保持空間66に滞留している潤滑油の漏れ
が防止される。また、スライダ53のガタが吸収され
る。 (3)本実施形態のエアシリンダ41では、スライダウ
ェアリング64を縮径させる押圧手段としてゴムリング
65を設けている。従って、ゴムリング65の弾性復帰
力が押圧力としてスライダウェアリング64に作用す
る。ゆえに、押出成形に由来する大きな寸法公差がシリ
ンダチューブ44にあったとしても、シリンダチューブ
44の外周面に対してスライダウェアリング64を充分
に押し付けて追従させることができる。従って、かかる
場合でもスライダウェアリング64がセンタリング用軸
受けとしての役割を充分に果たし、スライダ53のガタ
を確実に吸収することができる。よって、シリンダチュ
ーブ44とスライダ53との直接接触により金属同士が
齧りつきを起こすことが回避され、これによりエアシリ
ンダ41の作動性が向上する。
【0058】また、金属同士の齧りつきが回避されるこ
とで、スライダ53やシリンダチューブ44の摩耗量も
確実に少なくなり、部材の長寿命化が達成される。以上
の結果、エアシリンダ41の耐久性を向上させることが
できる。
【0059】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ことはなく、例えば次のような別の形態に変更すること
が可能である。 ・本発明は前記実施形態3のようなシングルチューブタ
イプのエアシリンダ41に限定されることはなく、例え
ばシリンダチューブ44を平行に2本配置させたダブル
チューブタイプとして具体化されてもよい。このような
構成であると、実施形態3と同様の作用効果を奏するこ
とに加え、回り止め機能の精度も向上させることができ
る。
【0060】・ピストンウェアリング22及びスライダ
ウェアリング64に設けられるスリット24の形状は、
ウェアリング22及びスライダウェアリング64の拡
径、縮径を可能にするものであれば、互い違いに形成さ
れていなくてもよい。
【0061】・ゴムリング23,65の断面形状は円形
状または楕円形状のみに限定されることはなく、例えば
矩形状や台形状等であってもよい。 ・実施形態1,2において、ウェアリング装着溝21,
32、ピストンウェアリング22及びゴムリング23を
ピストン5における3箇所以上の複数箇所に設けてもよ
い。このようにすると、1箇所または2箇所のみに設け
た場合に比べ、ピストン5のガタを吸収する作用がより
確実なものとなる。
【0062】・環状弾性体を押圧手段として用いた前記
各実施形態に代え、環状でない弾性体、例えばその一部
にスリットを持つようなゴムリングを採用してもよい。
また、複数個のゴム片をウェアリング装着溝21,3
2,63内に配置することとしてもよい。さらに、この
ような弾性体に代えて、バネ等の付勢手段を採用するこ
とも許容される。
【0063】・ウェアリング装着溝21,32,63は
必須ではなく、例えばそれを省略した構成を採用するこ
とも可能である。この場合、例えば実施形態1であれば
ピストン5の外周面に対してじかにゴムリング23等を
接着し、そこにピストンウェアリング22等を同様に接
着すればよい。ただし、ピストンウェアリング22等及
びゴムリング23等を溝構造に装着する構成であると、
それらが横ズレしにくくなるため、アクチュエータ構成
部材のガタをより確実に吸収することができる。
【0064】・実施形態3において、ピストン5A−シ
リンダチューブ44間にも実施形態1,2のようなガタ
吸収構造を採用すれば、よりいっそう作動性や耐久性を
向上させることができる。
【0065】・本発明は、実施形態3のようなマグネッ
ト式のロッドレスシリンダに限定されることはなく、マ
グネット式以外のもの、例えばピストンとスライダとを
ヨークで機械的に連結したロッドレスシリンダ等に適用
されてもよい。
【0066】・本発明はエア以外の流体(例えばオイル
等)を利用したシリンダに適用されてもよいほか、流体
圧シリンダ以外のその他の流体圧アクチュエータにも適
用されてもよい。
【0067】・本実施形態では、ピストンウェアリング
22及びスライダウェアリング64の断面形状は矩形状
に形成されていた。それに対して、ピストンウェアリン
グ22及びスライダウェアリング64の断面形状を台形
等の多角形状、三角形状、及び円形状等にしてもよい。
【0068】・本実施形態では、ピストンウェアリング
22またはスライダウェアリング64が2箇所または4
箇所に設けられていた。それに対して、ピストンウェア
リング22またはスライダウェアリング64の数は少な
くとも1つ以上あれば幾つでもよい。
【0069】・本実施形態では、環状弾性体としてのゴ
ムリング23,65の数は1つのピストンウェアリング
22またはスライダウェアリング64に対して1つ設け
られていた。それに対して、ゴムリング23,65の数
を2つ以上にしてもよい。
【0070】ここで、特許請求の範囲に記載された技術
的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される
技術的思想をその効果とともに以下に列挙する。 (1)請求項1〜請求項3のうちいずれか一項におい
て、前記押圧手段は前記アクチュエータ構成部材に設け
られたウェアリング装着溝に装着される環状弾性体であ
り、その環状弾性体は前記ウェアリング装着溝において
前記ウェアリングよりも底部側に配置されていることを
特徴とする流体圧アクチュエータ。このような構成にす
れば、環状弾性体はウェアリングよりも底部側に確実に
固定される。従って、ウェアリングをアクチュエータ構
成部材に対して常に全周にわたって均等に押圧させるこ
とができる。
【0071】(2)技術的思想(1)において、前記ウ
ェアリングは断面矩形状に形成され、前記環状弾性体は
ウェアリングの一端に偏って配置されていることを特徴
とする流体圧アクチュエータ。このような構成にすれ
ば、環状弾性体によって、ウェアリングの一端は、ウェ
アリング装着溝の底部よりも拡径または縮径されて配置
される。よって、ウェアリングはアクチュエータ構成部
材に対して線接触される。従って、潤滑油を前記潤滑油
保持空間内により確実に保持することができる。
【0072】(3)技術的思想(1)または技術的思想
(2)において、前記環状弾性体の一部は前記ウェアリ
ング装着溝の底面に形成された凹部に係入されているこ
とを特徴とする流体圧アクチュエータ。このような構成
にすれば、環状弾性体が位置ずれするのを防止すること
ができる。
【0073】(4)請求項1〜3、技術的思想(1)〜
(3)において、ウェアリングの形成材料は金属からな
ることを特徴とする流体圧アクチュエータ。このように
構成すれば、ウェアリングの摩耗量は確実に減少する。
従って、流体圧アクチュエータの耐久性を向上させるこ
とができる。
【0074】(5)請求項1〜3、技術的思想(1)〜
(3)において、ウェアリングの形成材料は剛性を有す
る合成樹脂からなることを特徴とする流体圧アクチュエ
ータ。このように構成すれば、流体圧アクチュエータの
作動時における振動は小さくなる。従って、流体圧アク
チュエータの耐久性を向上させることができる。
【0075】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の
発明によれば、潤滑油保持空間に潤滑油を確実に保持す
ることができる。また、長期間にわたって良好な潤滑状
態を維持することができる。
【0076】請求項2に記載の発明によれば、第2のア
クチュエータ構成部材の偏心及び傾きを抑制することが
できる。また、パッキンの寿命を長くすることができ
る。請求項3に記載の発明によれば、請求項1または請
求項2に記載の発明の効果に加えて、潤滑油を前記潤滑
油保持空間内により確実に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を具体化した実施形態1のエアシリン
ダの全体断面図。
【図2】 実施形態1において使用されるウェアリング
の斜視図。
【図3】 実施形態1のエアシリンダにおける摺動界面
の部分拡大断面図。
【図4】 実施形態2のエアシリンダの全体断面図。
【図5】 実施形態2のエアシリンダにおける摺動界面
の部分拡大断面図。
【図6】 (a)は実施形態3のエアシリンダの一部破
断全体断面図、(b)はそれにおける摺動界面の部分拡
大断面図。
【図7】 従来例のエアシリンダにおける摺動界面の部
分拡大断面図。
【符号の説明】
1,31,41…流体圧アクチュエータとしてのエアシ
リンダ、2…第1のアクチュエータ構成部材としてのシ
リンダチューブ、5,5A…第2のアクチュエータ構成
部材としてのピストン、21,32,63…ウェアリン
グ装着溝、21A,32A…段部、22…ピストンウェ
アリング、23,65…押圧手段としてのゴムリング、
24…スリット、26…環状パッキンとしてのピストン
パッキン、27、66…潤滑油保持空間、44…アクチ
ュエータ構成部材としてのシリンダチューブ、53…ア
クチュエータ構成部材としてのスライダ、61…環状パ
ッキンとしてのスクレーパ、64…スライダウェアリン
グ、S1…摺動面、S2…非摺動面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長沼 克幸 愛知県小牧市大字北外山字早崎3005番地 シーケーディ 株式会社内 Fターム(参考) 3H081 AA03 BB01 BB03 CC12 DD02 EE03 EE10 EE16 EE28 3J044 AA12 CB26 CC14 DA10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つのアクチュエータ構成部材がなす摺
    動界面に、スリットを一部に持つウェアリングを複数個
    設け、前記ウェアリングによって潤滑油保持空間を区画
    形成し、一方のアクチュエータ構成部材に装着された環
    状のパッキンを前記潤滑油保持空間内に配置した流体圧
    アクチュエータにおいて、 一方のアクチュエータ構成部材側に装着された前記ウェ
    アリングの外周面を、他方のアクチュエータ構成部材に
    対して接触させるとともに、前記ウェアリングを縮径又
    は拡径させる押圧手段を設けることにより、前記ウェア
    リングを他方のアクチュエータ構成部材に対し押し付け
    て追従させるようにしたことを特徴とする流体圧アクチ
    ュエータ。
  2. 【請求項2】 筒状をした第1のアクチュエータ構成部
    材の有する収容空間内に第2のアクチュエータ構成部材
    を移動可能に収容するとともに、前記第2のアクチュエ
    ータ構成部材の外周面に、スリットを一部に持つウェア
    リングを複数個設け、前記ウェアリングによって潤滑油
    保持空間を区画形成し、第2のアクチュエータ構成部材
    に装着された環状のパッキンを前記潤滑油保持空間内に
    配置した流体圧アクチュエータにおいて、 前記ウェアリングの外周面を、第1のアクチュエータ構
    成部材の内周面に対して接触させるとともに、前記ウェ
    アリングを拡径させる押圧手段を設けることにより、前
    記ウェアリングを第1のアクチュエータ構成部材の内周
    面に対し押し付けて追従させるようにしたことを特徴と
    する流体圧アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 前記ウェアリングの一部は、前記アクチ
    ュエータ構成部材に対して線接触していることを特徴と
    する請求項1または2に記載の流体圧アクチュエータ。
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