JPH09143685A - 連続真空蒸着装置用るつぼの割れ防止方法 - Google Patents

連続真空蒸着装置用るつぼの割れ防止方法

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JPH09143685A
JPH09143685A JP30459595A JP30459595A JPH09143685A JP H09143685 A JPH09143685 A JP H09143685A JP 30459595 A JP30459595 A JP 30459595A JP 30459595 A JP30459595 A JP 30459595A JP H09143685 A JPH09143685 A JP H09143685A
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JP
Japan
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crucible
deposition apparatus
vapor deposition
continuous vacuum
vacuum vapor
Prior art date
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Pending
Application number
JP30459595A
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English (en)
Inventor
Akihiro Nomura
昭博 野村
Takashi Nakabayashi
貴 中林
Motoharu Mori
元治 毛利
Shiko Matsuda
至康 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 るつぼの耐熱容器の冷やし方を調節して、耐
熱容器の温度勾配を少なくするようにした連続真空蒸着
装置用るつぼの割れ防止方法を提供することにある。 【解決手段】 真空成膜室内を連続走行する帯状の基板
に電子ビームにより加熱されてるつぼから蒸発した蒸発
材料を蒸着させる連続真空蒸着装置に使用されるるつぼ
の割れ防止方法であって、るつぼ内の蒸発材料の電子ビ
ームによる加熱を停止した後、るつぼ内部に配設した棒
状のヒータおよびるつぼ外面に配設した板状のヒータに
通電して、るつぼ内部の温度勾配を調節しながら蒸発材
料を冷却・凝固させるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続真空蒸着装置
用るつぼの割れ防止方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】真空蒸着は、真空中で蒸発材料を加熱し
て蒸発させ、蒸発材料を基板の表面に蒸着させて皮膜を
作る成膜プロセスである。
【0003】この成膜プロセスにおいては、従来から蒸
発材料を加熱するために電子ビームを用い、るつぼ内の
蒸発材料に電子ビームを放射して蒸発材料を溶融・蒸発
させることが行われている。
【0004】この連続真空蒸着装置用のるつぼは、例え
ば特開平6−93429に開示されたものがある。図3
は、連続真空蒸着装置とるつぼとを示す断面図である。
図3において、連続真空蒸着装置は、電子ビームaを放
射する電子銃bと、溶融する蒸発材料cを収容するるつ
ぼfと、連続して走行する帯状の基板dとを内蔵し真空
に排気された真空成膜室eとを有している。
【0005】前記基板dは、例えば、鋼板やステンレス
板等である。電子ビームaは、電子銃bにより水平方向
に放射され、次いで真空成膜室eに付加された図示しな
い磁界により曲げられ、るつぼf内の蒸発材料cを加熱
して溶融・蒸発させるようになっている。なお、真空成
膜室e内は、図示しない真空ポンプにより排気されて通
常10-3〜10-5Torrの真空に保持されている。
【0006】このような構成により、連続真空蒸着装置
は、電子銃bにより電子ビームaを放射し、るつぼf内
の蒸発材料cを加熱して溶融・蒸発させ、蒸発した蒸発
材料cを基板dの表面に蒸着させる。なお、るつぼfの
数は、1つでも2つ以上であってもよい。
【0007】図3において、るつぼfは、蒸発材料cを
収容する凹部gを上面に有する耐熱容器hと、この耐熱
容器hの上面以外の外面を囲むケーシングiと、耐熱容
器hとケーシングiとの間に充填された耐熱粉末jと、
この耐熱粉末j内に挿入されたヒータkとから構成され
ている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たるつぼfは、基板dへの蒸発材料cの蒸着作業が終了
すると、徐々に冷され、十分冷えてから大気にさらされ
るが、その徐冷の際、るつぼfの耐熱容器hに割れが発
生することがある。冷却時のるつぼfの耐熱容器hの割
れの原因は、必ずしも明らかではないが、冷却時に耐熱
容器hの内外面の温度差が大きくなる時期があるためと
考えられる。また、蒸発材料cと耐熱容器hとの濡れ特
性がよい場合に、溶融が冷却して凝固しながら収縮し、
蒸発材料cと耐熱容器hとの間の熱膨張係数の差のため
耐熱容器hに引張り応力が発生するためとも考えられ
る。
【0009】本発明は、上記のような問題点を解決する
ために創案されたものである。すなわち、本発明は、る
つぼfの耐熱容器hの冷やし方を調節して、耐熱容器h
内の温度勾配を少なくするようにした連続真空蒸着装置
用るつぼの割れ防止方法を提供することを目的とするも
のである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によれば、真空成膜室内を連続走行する帯状
の基板に電子ビームにより加熱されてるつぼから蒸発し
た蒸発材料を蒸着させる連続真空蒸着装置に使用される
るつぼの割れ防止方法であって、るつぼ内の蒸発材料の
電子ビームによる加熱を停止した後、るつぼ内部に配設
した棒状のヒータおよびるつぼの外面に配設した板状の
ヒータに通電して、るつぼ内部の温度勾配を調節しなが
ら蒸発材料を冷却・凝固させることを特徴とする連続真
空蒸着装置用るつぼの割れ防止方法が提供される。
【0011】また、るつぼの外面近傍と内面近傍とに熱
電対を埋め込んで温度勾配を検出し、それによりるつぼ
内部の棒状のヒータとるつぼ外面の板状のヒータに通電
する電流を調節することが好ましい。
【0012】上記本発明の構成によれば、基板への蒸発
材料の蒸着作業が終了して、るつぼを徐冷する際、るつ
ぼ内部の温度勾配を調節しながら蒸発材料を冷却・凝固
させるので、るつぼの割れを防止することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を図面に基づいて説明する。図1および図2は、本発
明の一実施の形態を示すものであり、図1は本発明によ
る連続真空蒸着装置の真空成膜室の断面図、図2はるつ
ぼの拡大鳥瞰断面図である。
【0014】図1および図2において、1は真空成膜室
で、図示しない真空ポンプにより排気されて通常10-3
〜10-5Torrの真空に保持されている。2はこの真
空成膜室1内を連続して走行する帯状の基板で、例えば
鋼板,ステンレス板等である。3は図示しない供給手段
により供給され、電子銃11から放射された電子ビーム
12により加熱されて溶解された蒸発材料である。4は
この蒸発材料3を収容するるつぼである。るつぼ4内の
溶湯の温度は、約1,700°C位まで高温とする。こ
のるつぼ4は、箱状ケーシング5と、この箱状ケーシン
グ5に内嵌した内部に棒状のヒータ6を埋め込み、か
つ、上面に前記蒸発材料3を収容する窪み7を有する耐
熱容器8と、箱状ケーシング5の外面に配設した板状の
ヒータ9とから構成されている。10および10aは、
るつぼ4の外面近傍と内面近傍に配設した熱電対で、図
では前記耐熱容器8の厚さ方向に前記棒状ヒータ6を挟
んで2か所に配設している。
【0015】前記耐熱容器8は、蒸発材料3の溶融温度
に耐える耐火材で、通常、例えば、アルミナなどが使用
されるが、銅などの場合は、カーボンが使用される。
【0016】前記棒状のヒータ6は、耐熱容器8内に全
体が収納され、図示しない耐熱性の電線により相互に連
結され、箱状ケーシング5から電線が外部に取り出され
ている。
【0017】前記熱電対10および10aは、先端が耐
熱容器8内に埋め込まれて配設されており、端部は電線
を通じて、外部に設けた図示しない制御装置に連結され
る。
【0018】次に実施の形態に基づく作用について説明
する。真空成膜室1内で、るつぼ4内に供給された蒸発
材料3を、電子銃11の電子ビーム12により加熱して
溶融・蒸発させ、連続走行する基板2の表面に蒸着させ
る。その際、2つの熱電対10および10aによりるつ
ぼの耐熱容器8の温度勾配を検出し、その温度勾配が大
きくなり過ぎると棒状のヒータ6と板状のヒータ9に通
電して温度勾配が少なくなるように温度調節を行う。ま
た、蒸発材料3が凝固する場合も中心から凝固し、耐熱
容器8内部の内面の部分の凝固を遅らせるようにヒータ
で加熱しながら凝固させるようにすれば蒸発材料3の収
縮により耐熱容器8に発生する引張り応力が抑制され
る。
【0019】本発明は、上記実施の形態に限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更
し得ることは勿論である。
【0020】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、る
つぼ内部の温度勾配を調節しながら蒸発材料を冷却・凝
固させるので、るつぼの割れを防止することができるな
ど優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による連続真空蒸着装置の真空成膜室の
断面図である。
【図2】図1のるつぼの拡大鳥瞰断面図である。
【図3】従来の連続真空蒸着装置とるつぼの断面図であ
る。
【符号の説明】
1 真空成膜室 2 基板 3 蒸発材料 4 るつぼ 5 箱状ケーシング 6 棒状のヒータ 7 窪み 8 耐熱容器 9 板状のヒータ 10,10a 熱電対 11 電子銃 12 電子ビーム a 電子ビーム b 電子銃 c 蒸発材料 d 基板 e 真空成膜室 f るつぼ g 凹部 h 耐熱容器 i ケーシング j 耐熱粉末 k ヒータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 毛利 元治 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社横浜エンジニアリ ングセンター内 (72)発明者 松田 至康 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社横浜エンジニアリ ングセンター内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空成膜室内を連続走行する帯状の基板
    に電子ビームにより加熱されてるつぼから蒸発した蒸発
    材料を蒸着させる連続真空蒸着装置に使用されるるつぼ
    の割れ防止方法であって、るつぼ内の蒸発材料の電子ビ
    ームによる加熱を停止した後、るつぼ内部に配設した棒
    状のヒータおよびるつぼの外面に配設した板状のヒータ
    に通電して、るつぼ内部の温度勾配を調節しながら蒸発
    材料を冷却・凝固させることを特徴とする連続真空蒸着
    装置用るつぼの割れ防止方法。
  2. 【請求項2】 るつぼの外面近傍と内面近傍とに熱電対
    を埋め込んで温度勾配を検出し、それによりるつぼ内部
    の棒状のヒータとるつぼ外面の板状のヒータに通電する
    電流を調節する請求項1記載の連続真空蒸着装置用るつ
    ぼの割れ防止方法。
JP30459595A 1995-11-22 1995-11-22 連続真空蒸着装置用るつぼの割れ防止方法 Pending JPH09143685A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100589237B1 (ko) * 2004-08-23 2006-06-14 세메스 주식회사 박막 소스의 소모량을 줄일 수 있는 보트를 가지는 열증착 장치
WO2019111901A1 (ja) * 2017-12-08 2019-06-13 住友化学株式会社 蒸着源、電子ビーム真空蒸着装置及び電子デバイスの製造方法
JP2021143417A (ja) * 2020-03-11 2021-09-24 ティー オー エス カンパニー リミテッドT.O.S Co., Ltd. 可変温度調節装置を備えた金属−酸化物電子ビーム蒸発源

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