JPH09143510A - 電池電極基板用金属繊維多孔体、電池電極板およびその製造方法 - Google Patents

電池電極基板用金属繊維多孔体、電池電極板およびその製造方法

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JPH09143510A
JPH09143510A JP7295737A JP29573795A JPH09143510A JP H09143510 A JPH09143510 A JP H09143510A JP 7295737 A JP7295737 A JP 7295737A JP 29573795 A JP29573795 A JP 29573795A JP H09143510 A JPH09143510 A JP H09143510A
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metal
metal fiber
fiber
battery electrode
fibers
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JP7295737A
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Hirofumi Sugikawa
裕文 杉川
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KATAOKA TOKUSHU KOGYO KK
Original Assignee
KATAOKA TOKUSHU KOGYO KK
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    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/02Electrodes composed of, or comprising, active material
    • H01M4/64Carriers or collectors
    • H01M4/70Carriers or collectors characterised by shape or form
    • H01M4/80Porous plates, e.g. sintered carriers
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電池電極基板用金属繊維多孔体として薄く、
空孔率が大きくとれ、張力を有するものを提供する。 【解決手段】 金属繊維を高圧高速流体を用いて三次元
的に交絡させ、この交絡したシートを加圧下で金属の融
点以下で加熱して交絡した繊維の交点を直接接合して形
成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、電池電極基板用金
属繊維多孔体、電池電極板およびその製造法に関し、詳
しくは、ニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池、
リチウム一次電池、リチウム二次電池等の正極板および
負極板となる電極板の基板となる金属繊維多孔体、該金
属繊維多孔体に活物質を充填して形成した電極板、およ
びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、ニッケル水素電池、ニッ
ケルカドミウム電池の正極板および負極板からなる電極
板の基板としては、主として、プレスによって穴空け加
工した鉄板にニッケルメッキを施したパンチングメタル
が用いられ、該パンチングメタルに対して活物質を充填
して電極板が作成されている。この電極板は、円筒型電
池の場合は、帯状とした正極板と負極板とをセパレータ
を介して渦巻状に巻回して内蔵しており、角電池の場合
は正極板と負極板とをセパレータを介して積層して内蔵
している。
【0003】また、リチウム一次電池の正極板および負
極板からなる電極板の基板としては、主として、金属板
(SUS、Ti等)からラス網に加工したものが用いら
れており、該ラス網に活物質を充填して電極板が作成さ
れている。リチウム二次電池では、正極板をアルミ箔か
らなる金属芯材の両面に活物質を所要厚さで塗着して作
成している一方、負極板を銅箔からなる金属芯材の両面
に活物質を所要厚さで塗着して作成している。
【0004】さらに、近時、上記ニッケル水素電池、ニ
ッケルカドミウム電池およびリチウム一次電池の電極板
用の基板として、樹脂製の発泡体、不織布、メッシュに
対して、化学メッキ等を施して導電処理をした後、電気
メッキを施し、ついで、脱煤、焼結を行って作成した金
属多孔体も用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記金属板を穴空け加
工して形成したパンチングメタルをニッケル水素電池等
の電極板の基板として用いた場合、下記に列挙する欠点
があった。 プレスによって穴空け加工を施すと開孔部は切り落と
されるため、材料ロスが非常に大きい。例えば開孔率が
50%の場合、材料の半分がロスになってしまい、結果
としてコスト高になる 穴空け加工に要するプレス加工費が高くつく。 開孔が2次元的であるため、開孔率50%が限界であ
る。よって、活物質充填量を多くしようとしても限界が
ある。 電池容量をアップさせるには、板厚がより薄く、空孔
率の大きな基板を用いて活物質の充填量を増加すること
が好ましいが、上記の理由で空孔率には限界がある。ま
た、現在60〜80μmの板厚を薄くして60μm以下
にすると、薄くなる程、材料費が高くなり、かつ、メッ
キ工程においても、メッキ効率が悪くなり加工費が高く
なっていく。さらに、板厚が薄いと穴空けのプレス時に
歪みやバリが発生しやすくなるという問題もある。
【0006】また、リチウム一次電池の電極板の基板と
して用いられている金属板からラス網に加工したもので
は、金属板からラス網に加工する際、局部的に集まった
応力により歪み、反りが発生、平坦度を失う。この歪
み、反りを有するラス網は、コストを下げる為に広幅の
ままで、歪みをレベラー加工にて修正した後、活物質を
充填し、その後、電池規格サイズに切断しているが、ラ
ス網加工時の歪みが切断時に再び生じると共に、ラス網
では切断バリ等が発生しやすく、セパレーターを介して
巻き回した時、該バリおよび歪みによりリークが起きや
すい問題がある。また、リチウム一次電池においても、
電極板としては強度的に可能な限り、空孔率が大きいこ
とが好ましいが、現状のラス網では構造的に63%の空
孔率が限界であり、かつ、空孔率を大きくするほど、加
工費用が高くなる問題があった。
【0007】上記パンチングメタルおよびラス網に代わ
る電極板の基板として、上記した樹脂基材にメッキ等を
施して脱煤・焼結した金属多孔体は、空孔率が大きくと
れ、活物質充填量を増大させ得る利点があるが、化学メ
ッキ、電気メッキを必要とするため、工程が複雑で、生
産性が悪く、メッキ液等の薬品を使用すると共に、電気
を大量に使用するため、コスト高になる。かつ、処理液
の管理が必要で、公害対策を施す必要もある。
【0008】また、リチウム二次電池の電極板の基板と
しては、上記したように、アルミ箔と銅箔とが用いられ
ているが、これら金属無垢箔を引っ張りながら、その両
面に同一厚さで活物質を塗布しているが、強度が小さい
ため、ラインスピードを上げることができず、かつ、金
属無垢箔の表裏両面に同一厚さで活物質を塗布すること
は容易でなく、活物質の厚さにムラが発生しやすい問題
があった。このように活物質の厚さにムラが発生する
と、放電時および充電時に活物質に反応しない部分が生
じ、電池ケース内での活物質の利用効率が悪くなる問題
があった。
【0009】電極板の基板として要求される条件は、下
記の通りであるが、従来提供されている電極板の基板
は、上記のように、これら条件を全て満足させるものは
提供されていなかった。 (a)電気伝導性が良いこと。即ち、電池の内部抵抗を小
さくして集電作用をスムーズに行えること。 (b)空孔率を大きくとれること。即ち、活物質充填量が
増加でき、電池容量をアップさせることができること。
なお、空孔率が大きく活物質の充填量を増大できても、
活物質と金属との接触面積が少なければ集電作用がスム
ーズに行えない。よって、空孔率が大きくとれ、しか
も、活物質と金属との接触面積が大きくとれることが必
要である。 (c)板厚を薄くでき、しかも、張力が大きいこと。即
ち、板厚を薄くすると、電池ケース内への収容量を増加
して電池性能をアップすることができる。しかしなが
ら、一般に、板厚を薄くすると張力が減少し、活物質の
充填時に引張速度が上げられず生産性が低下するため、
板厚を薄くしながら張力があることが必要となる。 (d)集電用リード部を備えると共に、所要の形状に安価
に加工できること。
【0010】本発明は上記した従来の問題に鑑みてなさ
れたもので、電極板の基板として求められる上記条件を
備える電極基板用金属繊維多孔体を提供すると共に、該
金属繊維多孔体に活物質を充填塗布した電極板を提供す
ることを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、請求項1で、金属繊維が交絡されている
と共に交絡された金属繊維同士が直接接合されて空孔を
囲む骨格を形成し、多孔性繊維構造体あるいは三次元網
状構造体となっていることを特徴とする電池電極基板用
金属繊維多孔体を提供している。
【0012】即ち、上記金属繊維同士が互いに交わる箇
所は、加圧下において融点以下の温度で融着されて接合
され、直接的に導電される構造となっている。従来のこ
の種の金属繊維からなるシートにおいて金属繊維同士を
接合する有機バインダーが用いられるが、本発明では有
機バインダーを用いないで接続していることを特徴とし
ている。また、有機バインダーを用いて接合した後に脱
煤焼結する場合もあるが、この場合には有機バインダー
部分の後に空隙部が形成されるが、本発明では有機バイ
ンダーを用いていないため、上記空隙部が存在していな
いことを特徴としている。
【0013】上記金属繊維は、Ni,Cu,Al,A
g,Fe,Zn,Sn.In,Ti,Pb,V,Cr,
Co、これら金属の酸化物、あるいはこれら金属の合
金、あるいは混合物が好ましい。特に、耐食性に優れた
ステンレス鋼、チタンが好適に用いられる。上記ステン
レス鋼としてはSUS304鋼、モリブデンを含んだS
US316鋼、およびニオブ,モリブデンを含んだSU
S444鋼が挙げられる。また、リチウム二次電池用の
電極板用基板としては、正極板側では、アルミニウム、
チタン、ステンレス鋼、カーボンを用い、負極板側で
は、銅、ニッケル、ステンレス鋼、カーボンを用いてい
る。
【0014】また、基板の空孔率はリチウム二次電池用
基板以外では70%〜99%、リチウム二次電池用基板
では30%〜60%とすることが好ましい。
【0015】上記金属繊維としては、三次元に交絡させ
ることが容易にできるため、短繊維が好適に用いられ
る。(請求項2) しかしながら、短繊維に限定され
ず、連続繊維あるいは長繊維であってもよい。本発明に
係わる金属繊維多孔体は、三次元に交絡させた金属繊維
同士が直接接合された構成となっているため、金属繊維
の端末も接合され、形成したシート表面に現出せず、従
来より、ニッケルカドミウム電池、ニッケル水素電池、
リチウム一次電池およびリチウム二次電池の電極板の基
板として用いられているパンチングメタル、ラス網、さ
らには、樹脂製の発泡体、不織布等に導電処理を施した
後、電気メッキを施し、ついで、脱煤、焼結を行って作
成した金属多孔体等と異なり、該金属繊維多孔体に活物
質を充填した後、セパレーターを介して巻回した時、リ
ークが発生するという問題はほとんど起こらない。ま
た、上記金属繊維として連続繊維を用いると、短繊維、
あるいは長繊維を用いた時よりも、金属繊維の端末が、
形成したシート表面により一層現出しにくく、活物質を
充填した後セパレーターを介して巻き回した時、リーク
発生は皆無となる利点がある。
【0016】また、上記金属繊維は、集束伸線法、金属
繊維紡糸法あるいは金属箔切断法により作成した金属細
線からなるもの、あるいは、金属棒あるいは金属箔コイ
ルをびびり振動切削法で切削して形成したもの等が用い
られる。(請求項3) 特に、金属粉末より金属繊維紡糸法(本出願人の出願に
かかわる特願平6−293286号で記載した方法)で
形成した連続繊維を切断した金属短繊維が好適に用いら
れる。
【0017】上記金属繊維は、その線径が1μm〜10
0μm、短繊維の場合は長さが1〜60mmが好まし
い。(請求項4)なお、繊維長さが異なるものを混ぜ合
わせて用いることも好ましい。さらに、上記金属繊維よ
り多孔性繊維構造体あるいは三次元網状構造体に形成し
た金属繊維多孔体の厚さは、5μm〜5000μmとし
ていることが好ましい。(請求項5)
【0018】上記多孔性繊維構造体あるいは三次元網状
構造体は微細な空孔を有すると共に多数の貫通穴を設け
ることが好ましい。(請求項6) 上記貫通穴を設ける場合は、貫通穴は円形、矩形、ある
いは菱形で、パンチング状、網状、ラス状のシートとし
ている。(請求項7) さらに、上記貫通穴が設けられていない帯状部分を間隔
をあけて設けて、電極板でリード部となる部分を設ける
ことが好ましい。(請求項8)
【0019】上記した本発明の電池電極基板用金属繊維
多孔体は、三次元に交絡させた金属繊維の交点を直接接
合した構成としているため、金属繊維の接点が多くな
り、結び付きが強固となるので、張力、電気伝導率も上
昇し、金属無垢箔と比べ張力および電気伝導率も劣らな
いこととなる。よって、該多孔体を連続搬送しながら活
物質を充填する時、引っ張りに充分耐え、ラインスピー
ドを上げることができ、生産性をアップでき、しかも目
詰まりを発生させない。また、本発明の金属繊維多孔体
では三次元構造を有するため、充填した活物質を脱落さ
せない。
【0020】さらにまた、本発明に係わる金属繊維多孔
体は、空孔率20〜97%、板厚5〜5000μm好ま
しくは5μm〜500μmの範囲で制御できる。即ち、
金属繊維の密度を制御することにより厚さ及び空孔率を
制御できる。かつ、金属繊維交絡シートに貫通穴も形成
すると、この貫通穴の割合を制御することにより、貫通
穴も含めた空孔率の割合を容易に制御できると共に、空
孔率を99%まで増大させることも可能で、活物質の充
填量を増大できる。さらに、板厚を薄くできるので、従
来のパンチングメタルあるいはラス網を使用した時より
も、同体積で電極板の巻回し数を増大でき、電池容量を
向上させることができる。
【0021】さらに、本発明に係わる金属繊維多孔体は
極細の金属繊維より形成していると共に、厚さを薄くで
きるため、柔軟性に富む特徴がある。特に、柔軟性をも
つことは、従来提供されているパンチングメタル、ラス
網とは違い、活物質を充填した後に所定寸法に切断する
工程で加えられる外力を局所に留めず分散し、よって、
歪みが生じにくく、かつ、切断バリも発生しない。この
ように、切断バリ、歪みがないと、電極板として電池に
収容した時にリークを発生させない。
【0022】なお、上記金属繊維からなる金属繊維多孔
体を必要に応じて、複数枚積層して用いることも好まし
い。(請求項9) あるいは、請求項1乃至請求項9の金属繊維からなる多
孔体に、孔あけした導電性金属箔あるいは有機物あるい
は無機物の多孔体にメッキを施して形成した金属多孔体
を積層して電池電極基板用金属繊維多孔体としてもよ
い。(請求項10) 即ち、金属繊維からなる多孔体単体では所要の厚さが得
にくい場合には、請求項9に記載のように複数枚積層し
て所要の厚さとしてもよく、さらに請求項10に記載の
ように、他の方法で製造された金属多孔体と積層しても
よい。
【0023】本発明では、請求項1乃至請求項10のい
ずれか1項に記載の電池電極基板用金属繊維多孔体に活
物質を充填して形成している電池電極板を提供してい
る。(請求項11) 上記電池電極板は、ニッケル水素電池、ニッケルカドミ
ウム電池、リチウム一次電池、リチウム二次電池用の電
極板等である。(請求項12)
【0024】本発明は、請求項13で、金属繊維からな
るウエブを支持体上に載置し、該ウエブに対して高圧高
速流体を噴射して、金属繊維を三次元に交絡させたシー
トとし、ついで、上記金属繊維交絡シートを、加圧下に
おいて、金属繊維の融点以下の温度で加熱して、金属繊
維の交点を融着している電池電極基板用金属繊維多孔体
の製造方法を提供している。上記加圧下における加熱を
非酸化雰囲気中で行い、続いて、同温度、H2雰囲気中
で還元を行っている。(請求項14) 上記ウエブを載置する支持体としてはスクリーン等の高
圧高速流体を透過させるものが用いられる。
【0025】上記高圧高速流体としては、高圧柱状水流
を用い、該高圧柱状水流を直角方向から、支持体上に載
置しているウエブに噴射して、金属繊維交絡シートを形
成し、その後、脱水、乾燥し、ついで、上記加圧下にお
ける加熱を行うことが好ましい。(請求項15)
【0026】上記支持体の上面に凸部を設けて、該凸部
に対応する貫通穴を設けている。(請求項16) 上記凸部は円錐あるいは角錐とし、該支持体上に載置し
たウエブが高圧高速流体の噴射により凸部の上端から側
面に沿って支持体の平坦部上面に流れ落ちて、凸部に対
応する部分に貫通穴を設けるようにすることが好まし
い。上記凸部を多数所要間隔で設け、該凸部の形状と対
応した多数の円形、矩形、あるいは菱形の貫通穴を形成
して、金属繊維交絡シートをパンチング状、網状、ラス
状シートとすることが好ましい。
【0027】さらに、上記多数の貫通穴を設ける場合に
は、上記支持体上に凸部を設けていない部分を所定間隔
をあけて帯状に設け、該帯状部分と対応する部分にリー
ド部となる部分を形成している。(請求項17)
【0028】即ち、ウエブをのせた支持体に凸部を設け
ると、高圧柱状水流等の高速高圧流体により交絡させた
時、金属繊維は凸部側面より流れ落ちて凹部となる支持
体表面の平坦部に集積する。これを利用して金属繊維交
絡シートに多様な形状の穴,構造をもたせることができ
る。また、支持体上に凸部を設けない部分を帯状に設定
するだけで、貫通穴を有しないリード部となる部分を同
時に形成できる。
【0029】上記高速高圧流体を用いる方法に代えて、
金属繊維からなるウエブをニードルパンチにより、金属
繊維を三次元に交絡させたシートとし、ついで、上記金
属繊維交絡シートを、加圧下において、金属繊維の融点
以下の温度で加熱して、金属繊維の交点を融着してもよ
い。(請求項18)
【0030】上記金属繊維としては、集束伸線法あるい
は金属繊維紡糸法あるいは金属箔切断法により作成した
金属細線からなる連続繊維、該金属細線を切断して形成
した金属短繊維、あるいは、金属棒あるいは金属箔コイ
ルをびびり振動切削法で切削して形成した短繊維を用
い、これらの金属繊維をブレンダーで開繊し、定量フィ
ーダーで計量した後、カード機に移して上記ウエブを形
成している。(請求項19)
【0031】上記金属繊維紡糸法として、金属粉末を樹
脂バインダーと混練して作成した混合物を紡糸ノズルよ
り押し出して金属繊維とする紡糸法を用い、該金属繊維
を、脱煤、焼結して、樹脂バインダーを焼き飛ばして用
いることが好ましい。(請求項20) 上記脱煤、焼結
は、紡糸した連続金属繊維をウエブとする前に、脱煤、
焼結を行うことが好ましい。また、樹脂バインダーを混
合せず、金属粉末に大きな加圧力を加えて紡糸ノズルよ
り押し出して金属繊維とする紡糸法を用い、該金属繊維
を焼結してもよい。(請求項21)
【0032】上記加圧下で加熱を行った後、ロールを通
して厚み調整を行うことが好ましい。
【0033】本発明では、さらに請求項22で、電池電
極基板用金属繊維多孔体に活物質を充填している電池電
極板の製造方法を提供している。
【0034】上記請求項13乃至請求項21の本発明に
係わる電池電極基板用金属繊維多孔体の製造方法では、
金属繊維を三次元に交絡させて、金属繊維の接合部が多
い多孔体を簡単に製造することができる。かつ、金属繊
維多孔体の厚みを任意に調節でき、10μm以下の薄さ
とすることも可能となる。また、金属繊維より金属繊維
多孔体を製造する工程において、交絡させると共に接合
させる際に、樹脂バインダーを用いてないため脱媒をす
る必要がない。よって、アルミニウムのような脱媒温度
で酸化物となり脆化する金属でも、金属繊維多孔体を製
造することができる。
【0035】さらに、上記方法で形成した金属繊維多孔
体を複数枚重ねあわせ、重ね合わせ面を溶融温度以下で
加熱しておき、積層した金属繊維多孔体を融着して一体
化してもよい。さらに、高圧高速流体を用いて製造する
場合には、既に製造した金属繊維多孔体の上面に金属繊
維ウエブを載置し、その上方から高速高圧流体を噴射し
て、金属繊維多孔体の厚みを順次厚くしていってもよ
い。さらに、他の方法で製造した金属多孔体を支持体と
して用い、その上に金属繊維ウエブを載置して高速高圧
流体を噴射して積層していってもよい。この場合、交絡
時には貫通穴が形成できないため、貫通穴が必要な場合
には、後からプレスで穴あけ加工をしている。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。本発明に係わる電池電極基板用金
属繊維多孔体の第1実施形態の製造方法は図1に示す方
法により製造している。図1は4種類の金属繊維より夫
々金属繊維多孔体を製造する工程を示している。
【0037】図1に示すように、まず、第1工程では、
下記の4種類の方法のうち、いずれかの方法で金属短繊
維を形成している。 集束伸線法により形成した金属細線を切断して金属短
繊維を形成する。 金属箔切断法により形成した金属細線を切断して金属
短繊維を形成する。 金属棒あるいは金属箔コイルをびびり振動切削法で切
削して金属短繊維を形成する。 金属繊維紡糸法(特願平6−293286号に記載の
方法)により得られた金属繊維を切断して金属短繊維を
形成する。
【0038】上記の金属繊維紡糸法で形成した金属繊
維は、線径が1μm〜100μmの範囲で任意に設定で
きる。この金属繊維は、金属粉末のみより紡糸した場合
は必要ないが、金属粉末と樹脂バインダーの混合物より
紡糸している場合は、金属粉末を樹脂バインダーと混合
し、この混合物をノズルより押し出して連続繊維として
紡糸しているため、樹脂バインダーを含み、よって、脱
煤、焼結を行って樹脂バインダーを焼き飛ばしておく必
要がある。そのため、図2に示すように、カッター1で
連続繊維を1mm〜60mmの範囲で所要長さに切断し
た後、コンベヤ2上に供給して搬送し、脱煤炉3内で非
酸化雰囲気中でバインダー分解温度で金属繊維の融点以
下(850℃〜900℃)で加熱して、樹脂バインダー
を焼き飛ばして脱煤し、次いで焼結炉4中でH2還元雰
囲気中で1200℃で加熱して、焼結し、樹脂バインダ
ーを含まない金属短繊維Fを形成している。
【0039】上記の集束伸線法により形成した金属細
線としては、例えば、細いステンレス線材を複数本束ね
て冷間伸線して直径20μm以下としたものを用い、こ
の細線を上記金属粉末より形成した金属繊維と同様に切
断して用いている。上記の金属箔切断法により形成し
た金属細線としては、例えば、10μmのアルミ箔を1
0枚重ね、10μmの幅で切断した10μm角の金属細
線を用い、この細線を上記金属粉末より形成した金属繊
維と同様に切断して用いている。
【0040】上記のびびり振動切削法とは、金属棒あ
るいは金属箔コイルを回転させながら弾性切削工具の自
励振動変化により1本1本繊維を切削分離するもので、
繊維直径は4μm〜100μmと任意に調整でき、か
つ、長さも1mm〜5mmに調整できるものである。
【0041】上記4つの方法で形成される金属繊維は、
いずれも任意の金属より形成できるもので、Ni,C
u,Al,Ag,Fe,Zn,Sn.In,Ti,P
b,V,Cr,Co、これら金属の酸化物、あるいはこ
れら金属の合金、あるいは混合物が好ましい。特に、耐
食性に優れたステンレス鋼、チタンが好適に用いられ
る。上記ステンレス鋼としてはSUS304鋼、モリブ
デンを含んだSUS316鋼、およびニオブ,モリブデ
ンを含んだSUS444鋼が好ましい。
【0042】上記の4つの方法のいずれかより形成した
金属短繊維を、第2工程ではブレンダーで開繊した後、
定量フィーダーで計量し、ついで、カード機に移して、
ウエブを形成している。ウエブとは金属繊維が開繊され
て綿状とされたものである。
【0043】第3工程で図3に示すように、カード機5
より金属繊維ウエブBをコンベヤ6上の支持体7上に移
して、シート直交方向より高速高圧流体、本実施形態で
は、柱状高圧水流Wを噴射して、ウエブBを三次元的に
交絡させて、金属繊維交絡シートSを形成している。
【0044】上記支持体7は表面が平坦面で、かつ、水
流を流下させるものであり、例えば、スクリーン、微細
なメッシュ等からなる。この支持体としては、図4
(A)(B)に示す2種類があり、(B)に示す支持体
7では上面に縦横均一なピッチで円錐状あるいは角錐状
の凸部8を設けており、後述するように、凸部8により
交絡させた金属繊維交絡シートに所要の貫通穴を形成し
ている。この貫通穴を設けない場合には、図4(A)に
示す凸部を設けていない支持体7を用いる。
【0045】第3工程で、高圧柱状水流を用いて金属繊
維交絡シートを形成したため、該シートは水を含み、よ
って、第4工程で、脱水,乾燥を行っている。すなわ
ち、図5に示すように、支持体7から取り出した金属繊
維交絡シートSをコンベヤ9へ供給し、脱水プレス10
で押圧して脱水し、ついで、乾燥炉11を通して所要温
度で加熱して乾燥している。
【0046】第5工程で、図6に示すように、乾燥した
金属繊維交絡シートSをコンベヤ12に供給して、加圧
・加熱炉13に通し、非酸化雰囲気中において、1〜3
0kgf/mmの加圧下で、金属繊維の融点以下の温度で加
熱し、交絡した金属短繊維の交点を融着し、金属繊維同
士を直接接合している。続いて、還元炉14に通し、同
温度、H2雰囲気中で還元を行っている。
【0047】第6工程で、上記金属繊維多孔体をカレン
ダーロール15に通して、厚み調整を行う。このように
して形成した所要厚さの電池電極基板用金属繊維多孔体
20を第7工程でロール16にコイル状に巻取ってい
る。
【0048】なお、上記第1工程から第7工程を連続し
た搬送装置で行ってもよいことはいうまでもない。
【0049】上記第3工程の柱状高圧水流でウエブBを
三次元に交絡させる工程において、図4(A)に示すよ
うに、支持体7上に凸部8がない場合には、噴射される
高圧水流によりウエブBの全体が支持体7の上面に同一
圧で押圧され、ウエブが絡み合った金属繊維交絡シート
Sとなって支持体7の上面に形成される。よって、支持
体7より取り除くと、ウエブBが絡みあって三次元の空
孔を有する不織布状の金属多孔体として取り出される。
この場合、ウエブBを構成する繊維密度等に応じて、金
属繊維多孔体の空孔率を97%まで任意に調整できる。
即ち、繊維密度が高密度であれば、金属無垢状に近いも
のとすることができ、繊維密度が低ければ、空孔率が大
きい金属多孔体となる。
【0050】一方、図4(B)に示す支持体7上に凸部
8がある場合、該凸部8を図7に拡大して示すように、
先端を突出させた円錐形状あるいは、図8(B)(C)
に示す角錐形状としている。
【0051】上記凸部8が支持体7上にあると、図7に
示すように、ウエブBは凸部8の上面に配置され、この
状態で高速高圧柱状水流が噴射されると、凸部8の上方
のウエブBは凸部8の先端より外周面に沿って流れ落
ち、凸部8の下端の支持体7の上面まで押し下げられ
る。即ち、凸部8の下端形状に対応した部分にウエブB
が存在しなくなる。よって、支持体7より金属繊維交絡
シートSを取り出すと、凸部8の下端断面形状に対応し
た貫通穴18が形成される。
【0052】よって、凸部8が円錐形状で、この凸部8
を一定ピッチで形成すると、図8(A)に示すように円
形の貫通穴18が一定ピッチで設けれられたパンチング
状のシートとなる。また、図8(B)(C)に示すよう
に凸部8を角錐形状とすると、夫々菱形あるいは長方形
の貫通穴18が形成され、ラス状の金属繊維多孔体20
あるいは網状の金属繊維多孔体20が形成される。この
パンチング状、ラス状、網状の金属繊維多孔体20で
は、一定ピッチで貫通穴18を有すると共に、貫通穴1
8でない部分も不織布状で三次元の微細な空孔を多数有
する構成となっている。
【0053】また、上記一定ピッチで設ける凸部8の群
を、所要巾をあけて帯状に設けると、図9に示すよう
に、形成される金属繊維多孔体20に貫通穴18が設け
られていない部分が一定間隔で帯状に形成されることと
なる。この部分は貫通穴を有せず、電池電極板でリード
部となる部分19となる。このリード部となる部分19
のみをローラで押圧して空孔を減少して繊維密度を高め
て金属無垢状とすると、電極板のリード部となる。ある
いは、金属箔を貼付してリード部としてもよい。さら
に、当該部分にのみ電気メッキを施してリード部として
もよい。
【0054】上記工程で製造された金属繊維からなる多
孔体(金属繊維多孔体)は、連続的に搬送しながら活物
質を充填する。其の際、貫通穴18を設けている図8に
示すパンチング状、ラス状、網状の金属繊維多孔体で
は、貫通穴18に活物質が充填されると共に、貫通穴で
ない部分も微細な空孔を有するため、これら空孔に活物
質が充填される。また、貫通穴18を設けていない金属
繊維多孔体でも、通常、その空孔率を90%〜97%ま
で大きくしているため、これら空孔に活物質が充填され
る。この活物質は金属繊維多孔体の両面にも所要厚さで
塗着される。
【0055】上記のように活物質が充填された金属繊維
多孔体は所要サイズに切断され、電池に収容する正極板
および負極板として用いられる。
【0056】図10は第2実施形態の製造方法のフロー
チャートを示し、第2工程までは第1実施形態と同一で
あり、第3工程において、図11に示すように、コンベ
ヤ30上にウエブBを載置する。コンベヤ30上には交
絡用の細径ニードル31を突設したロール32を配置し
ており、ニードル31でウエブBを突き刺してウエブを
三次元に交絡させて、金属繊維交絡シートSを形成して
いる。
【0057】続く、第4工程以降は第1実施形態の第4
工程以降と同様である。
【0058】第12図(A)(B)(C)は第3実施形
態の基板を示し、(A)は第1実施形態の製造方法で形
成した金属繊維からなる三次元の空孔を有する金属繊維
多孔体20を複数枚積層したものである。積層面は金属
の融点以下の温度で加熱して溶着している。(B)は穴
あけ加工した金属箔33を金属繊維多孔体20に積層し
て形成している。(C)は樹脂製の発泡体、メッシュあ
るいは不織布を導電処理した後に電気メッキを施し、そ
の後、脱煤、焼結して形成した金属多孔体34を金属繊
維多孔体20に積層して形成している。これら積層体に
貫通穴が必要な場合は、積層状態でプレス加工で円形穴
や菱形穴をあけて、パンチチングメタル状、ラス状の金
属繊維多孔体とすることができる。
【0059】上記実施形態では、いずれも金属繊維とし
て短繊維を用いて、三次元的に交絡させていたが、第4
実施形態では、長繊維あるいは連続繊維からなる金属繊
維を用いて、三次元的に交絡させた金属繊維交絡シート
を設け、該金属繊維交絡シートを第1実施形態と同様に
加圧下で加熱して、交絡した金属繊維の交点を直接融着
している。
【0060】例えば、本発明者の出願に係わる上記金属
繊維紡糸法(特願平6−293286号)で開示した図
13に示す製造装置で図14に示すように製造したコイ
ル状の連続金属繊維Fを、脱煤焼結炉60を通して脱煤
焼結する。続いて、支持体7上に供給し、これに対し
て、第1実施形態と同様に高圧高速柱状水流Wを噴射し
て、交絡させる。その後、第1実施形態と同様に、加圧
下で加熱して交絡した金属繊維の交点を融着する。図1
3において、61は金属微粒粉末の貯溜容器、62は樹
脂バインダーの貯溜容器、63は冷却器、64は乾燥
器、65は定量フィーダー、66は紡糸用ノズル、67
は冷却塔、68はサクションドラム式クリンパー、69
はネットコンベヤである。
【0061】上記のように連続金属繊維で形成すると、
短繊維、あるいは長繊維を用いた時よりも、金属繊維の
端末が、金属繊維多孔体の表面より一層現出しにくく、
電極板として用いた場合に、金属端末のエッジによりリ
ークの発生をほぼ皆無とすることができる。
【0062】つぎに、金属繊維多孔体の実施形態に係わ
る第1実施例から第13実施例を記載する。これら各実
施例は上記第1実施形態の高速高圧柱状水流を用いて金
属繊維を三次元的に交絡させたものである。以下の第1
実施例から第4実施例に記載の金属繊維多孔体はリチウ
ム二次電池用の電極用基板として好適に用いられるもの
である。
【0063】第1実施例では、びびり振動切削法で製造
された線径15μm、長さ1.5mmの銅短繊維より金
属繊維ウエブを目付72.4g/m2で形成した。このウエ
ブを平坦な支持体の上に移し、直交方向より柱状高圧水
流を噴射し、この水流下で繊維間を交絡させた。つい
で、形成した金属繊維交絡シートを脱水,乾燥し、その
後、非酸化雰囲気中700℃3kgf/mmの圧下、金属繊
維間の融着を行った。続いて同温度H2雰囲気中で還元
処理を行った。その後、カレンダーロールで板厚調整を
行い、板厚20μm、空孔率60%の金属繊維多孔体を
得た。この金属繊維からなる多孔体の張力は11.5kgf
/20mmであった。
【0064】第2実施例では、集束伸線法で製造された
線径10μm,長さ9mmのステンレス短繊維より目付
52.4g/m2の金属繊維ウエブを得た。このウエブを平
坦な支持体に移し、ウエブ直交方向より柱状の高圧水流
を噴射し、この水流下繊維間を交絡させた。この金属繊
維交絡シートを脱水,乾燥し、1000℃非酸化雰囲気
中で6kgf/mmの圧下、金属繊維間の融着を行い、続い
て同温度H2雰囲気下で還元処理を行った。その後、カ
レンダーロールで厚み調整を行い板厚15μm、空孔率
39%の金属繊維多孔体を得た。この多孔体の張力は1
0.5kgf/20mmであった。
【0065】第3実施例では、金属繊維紡糸法(特願平
6−293286号)による紡糸法を用い、樹脂バイン
ダーを混合せず、銅粉末のみから製造された線径20μ
m、長さ4mmの銅短繊維より目付80.5g/m2の金
属繊維ウエブを形成した。このウエブを平坦な支持体上
に移し、ウエブ直交方向から柱状の高圧水流を噴射し、
この水流下で繊維間の交絡を行った。この金属繊維交絡
シートを脱水,乾燥し、その後非酸化雰囲気中700℃
で3kgf/mmの圧下、金属繊維同士の融着を行い、同温
度、H2雰囲気で還元を行った。その後、カレンダーロ
ールで厚み調整を行い、板厚18μm、空孔率50%の
金属繊維多孔体を得た。この多孔体の張力は12.1kg
f/20mmであった。
【0066】第4実施例では、金属箔切断法により製造
した線径15μm、長さ4mmのアルミ短繊維より目付
38.0g/m2の金属繊維ウエブを形成した。このウエ
ブを平坦な支持体上に移し、ウエブ直交方向より柱状高
圧水流を噴射し、この水流下で繊維間を交絡させた。つ
いで形成した金属繊維交絡シートを脱水、乾燥し、その
後非酸化雰囲気中400℃,3.0kgf/mmの圧下、金
属繊維間の融着を行い、同温度、H2雰囲気中で還元処
理を行った後、カレンダーロールで板厚調整を行い、板
厚20μm、空孔率30%の金属繊維多孔体を得た。こ
の多孔体の張力は5.2kgf/20mmであった。
【0067】以下の第5実施例から第8実施例はリチウ
ム一次電池用の電極用基板として好適に用いられるもの
である。
【0068】第5実施例では、びびり振動切削法で製造
された線径15μm、長さ5mmのステンレス(SUS
444)短繊維より金属繊維ウエブを目付320.8g/m
2で形成した。このウエブを平坦な支持体の上に移し、
直交方向より柱状高圧水流を噴射し、この水流下で繊維
間を交絡させた。この金属繊維交絡シートを脱水,乾燥
し、その後、非酸化雰囲気中1000℃、6kgf/mmの
圧下、金属繊維間の融着を行った。続いて同温度H2
囲気中で還元処理を行った。その後、カレンダーロール
で板厚調整を行い、板厚180μm、空孔率78%の金
属繊維多孔体を得た。この多孔体の張力は14.9kgf/
20mmであった。
【0069】第6実施例では、びびり振動切削法で製造
された線径15μm、長さ3mmのステンレス(SUS
444)短繊維より金属繊維ウエブを目付381.2g/m
2で形成した。このウエブを幅方向に一定間隔で長さ方
向帯状に底辺の長対角線が2.5mm、短対角線が0.
8mmの菱形錐形の凸部を設けると共に、幅方向に20
mmピッチで7mm幅の平坦部を設けた支持体上に移
し、ウエブ直交方向より柱状の高圧水流を噴射し、この
水流下で繊維間を交絡させた。この金属繊維交絡シート
を脱水,乾燥し、その後、非酸化雰囲気中1000℃,6
kgf/mmの圧下、金属繊維間の融着を行った。続いて同
温度、H2雰囲気中で還元処理を行った。その後、カレ
ンダーロールで板厚調整を行い、板厚200μm、空孔
率76%の、幅方向20mmピッチで7mm幅のリード
部となる部分を有するラス状の金属繊維多孔体を得た。
この多孔体の張力は15kgf/20mmであった。
【0070】第7実施例では、集束伸線法で製造された
線径8μm,長さ5mmのステンレス(SUS444)短
繊維より目付254.1g/m2の金属繊維ウエブを形成し
た。このウエブを全体に1辺2mmの正方形の底辺をも
った四角錐の凸加工を施した支持体上に移し、ウエブ直
交方向より柱状高圧水流を噴射し、この水流下で繊維間
を交絡させた。この金属繊維交絡シートを脱水,乾燥
し、1000℃非酸化雰囲気中で5.8kgf/mmの圧下、
金属繊維間の融着を行い、続いて同温度,H2雰囲気下で
還元処理を行った。その後、カレンダーロールで板厚調
整を行い、板厚160μm、空孔率80%の網状金属繊
維多孔体を得た。この多孔体の張力は15.6kgf/20
mmであった。
【0071】第8実施例では、金属繊維紡糸法(特願平
6−293286号)により製造された線径25μm,長
さ6mmのステンレス(SUS444)短繊維(ステンレ
ス樹脂複合繊維)を大気雰囲気中、850℃で脱媒、H2
雰囲気1000℃で焼結し、線径21μm、長さ4mm
のステンレス(SUS444)金属短繊維を得た。これを
目付270g/m2の金属繊維ウエブに形成した。該ウエ
ブを縦横2.0mmピッチに直径1.3φmmの円を底面
とする円錐形の凸加工を施した支持体上に移し、ウエブ
直交方向より柱状の高圧水流を噴射し、この水流下、繊
維間を交絡させて金属繊維交絡シートを形成した。この
金属繊維交絡シートを脱水,乾燥し、その後、非酸化雰
囲気中1000℃、5.8kgf/mmの圧下、金属繊維間の
融着を行い、H2雰囲気中、同温度で還元処理を行っ
た。その後、カレンダーロールで厚み調整を行い、板厚
210μ、空孔率83.8%のパンチング状金属繊維多
孔体を得た。この多孔体の張力は14.4kgf/20mmで
あった。
【0072】以下の第9実施例と第10実施例の金属繊
維多孔体は、ニッケルカドミウム電池あるいはニッケル
水素電池の電極用基板として好適に用いられるものであ
る。
【0073】第9実施例では びびり振動切削法で製造
された線径8μm、長さ10mmの鉄繊維により金属繊
維ウエブを目付132g/m2で形成した。このウエブを
平坦な支持体上に移し、直交方向より柱状高圧水流を噴
射し、この水流下で金属繊維間を交絡させた。ついで、
形成した金属繊維交絡シートを脱水、乾燥し、ニッケル
メッキを施した後、1000℃非酸化雰囲気中で6kgf
/mmの圧下、金属繊維間の融着を行い、同温度H2雰囲
気中で還元処理を行った。その後、カレンダーロールで
厚み調整を行い板厚50μm、空孔率66.4%の金属
繊維多孔体を得た。この多孔体の張力は7.2kgf/2
0mmであった。
【0074】第10実施例では、金属繊維紡糸法(特願
平6−293286号に記載の製造方法)により、ニッ
ケル粉末に樹脂バインダーを混練して得た混合物から製
造された線径15μmφ、長さ20mmのニッケル樹脂
複合繊維を用いて実施例8と同様にして脱煤・焼結し、
線径13μmφ、長さ13mmのニッケル金属繊維から
なる目付150g/m2のウエブを形成し、交絡させた。
この金属繊維交絡シートを脱水・乾燥し、その後非酸化
雰囲気中1000℃で6kgf/mmの圧下金属繊維間の融
着を行い、同温度,H2雰囲気中で還元処理を行った。そ
の後、カレンダーロールで厚み調整を行い、板厚50μ
m、空孔率65%の金属繊維多孔体を得た。この多孔体
の張力は11.8kgf/20mmであった。
【0075】上記第1実施例乃至第10実施例で得られ
た金属繊維多孔体からなる多孔体に活物質を充填した。
いずれも活物質との密着性が良く、又、活物質充填時や
セパレータを介して巻き回す際の引っ張りに耐えること
のできる張力を持つ金属繊維多孔体であった。以下の第
11実施例乃至第13実施例は活物質を充填してニッケ
ル水素電池の正極板と負極板とを製造した実施例であ
る。
【0076】第11実施例では、第10実施例で製造し
たニッケル金属繊維からなる多孔体に対して、水酸化ニ
ッケル粉末90重量部、酸化コバルト粉末10重量部、
カルボキシメチルセルロース0.3重量部、水40重量
部を混練して得た活物質ペーストを塗着した。これを乾
燥した後、加圧成形して、厚さ0.6mmのニッケルカ
ドミウム電池用正極板を作成した。
【0077】第12実施例では、第10実施例で製造し
たニッケル金属繊維からなる多孔体に対して、LmNi4.2C
o0.2Mno.8Al0.3の組成からなる水素吸蔵合金粉末100
重量部に対して、ポリアクリル酸ナトリウム0.5重量
部、カルボキシメチルセルロース0.13重量部、ディ
スパージョンタイプのポリテトラフルオロエチレン1.
45重量部及び導電材としてカーボンブラック1.5重
量部を水と共に混合することにより活物質ペーストを塗
着した。これを乾燥した後、加圧成形することにより、
ニッケル水素電池用負極板を作成した。
【0078】第13実施例では、酸化カドミウム90重
量部、ニッケル粉末10重量部、ポリエチレン粉末2.
8重量部、ポリテトラフルオロチレン2.5重量部を有
機溶媒と共に混合して得た活物質ペーストを塗着した。
これを乾燥した後、加圧形成して厚さ0.45mmのニ
ッケルカドミウム電池用負極板を作成した。
【0079】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
に係わる電池電極基板用金属繊維多孔体では、特に、下
記に列挙する効果を有する。 板厚・空孔率の制御が容易にできる。即ち、従来のパ
ンチングメタルでは、板厚を60μm以下にしようとす
ると、薄くなる程、鉄板等の素材価格が高くなり、加工
性が悪くなる等の問題があった。これに対して、本発明
の金属繊維多孔体では、繊維径1〜100μmφの細い
金属繊維を用いて、それを堆積するため、繊維量、繊維
径を変化させることにより、厚みを5μm〜5000μ
m、空孔率20〜99%の範囲で任意に制御することが
できる。特に、従来、困難であった60μm以下の厚み
とすることが可能となった。このように該金属繊維多孔
体では、板厚を薄く且つ空孔率を大きくすることによ
り、目付量が少なくなり、従来とは逆に、板厚が薄くな
るほど素材コストを低下させることができる。
【0080】従来用いられているパンチングメタルで
は、貫通穴に活物質を充填すると共に表面に活物質を塗
着する場合、貫通穴の開いていない部分は表面がフラッ
トであるため塗着した活物質との密着性が悪く、その後
の加工の際に剥離する等の問題があった。これに対し
て、本発明の金属繊維多孔体は、金属繊維を交絡させて
いるため、貫通穴以外の部分も三次元構造であり、よっ
て、表面に塗着する活物質も三次元の空孔部に入り込む
ため密着性が非常によく、その後の工程における活物質
の剥離の問題がなくなる。
【0081】本発明における金属繊維多孔体は、高速
高圧水流、あるいはニードルパンチ等を用いて金属繊維
同士を三次元的に絡み合わせているため、繊維同士の交
点が非常に多くなっている。これら金属繊維の交点を金
属の融点を越えない高温のもと、非酸化雰囲気中で加圧
することによって絡み合った金属繊維同士の交点を直接
融着させている。かつ、其の際、加圧しながら繊維を融
着させているため、繊維同士の接点が多く、その部分が
融着してつながっているため、張力のある金属繊維多孔
体を得ることができ、また、金属繊維の端末部分も融着
され、金属繊維多孔体の表面に現出せず、金属繊維多孔
体に活物質を塗着した後、セパレーターを介して巻回し
た時、リークの発生を防止できる。かつ、接点が多いた
め、電気が流れやすくなり、導電性に優れた基板とする
ことができる。なお、抵抗値を比較すると、従来のパン
チングメタル(鉄+ニッケルメッキ)では10mΩ/50
mm、本発明のニッケル金属繊維多孔体では8mΩ/50
mmと抵抗値が低下していた。
【0082】金属繊維を水流交絡させる際にウエブを
積載する支持体に凸部を設けシートの直交方向より柱状
の水流を噴射すると、繊維は凸部を避け平坦部に集積
し、パンチ状、ラス状、網目状等、支持体に設けた凸部
の形によって様々な形状の穴模様を施すことができる。
よって、簡単に所要の貫通穴を形成でき、別工程で貫通
穴を形成する必要がなくなり、コストダウンをはかれ
る。さらに、其の際、長さ方向に帯状の平坦部を設けて
おくことにより、貫通穴を設けていないリード部となる
部分を同時に設けることができる。
【0083】また、多孔体を構成する金属繊維の線径
を細くできるため、形成できる多孔体の厚さを薄くでき
る。さらに、空孔率を大きくとれるため、活物質の充填
量も多くすることができる。このように、多孔体自体の
導電性を高められると共に、活物質の充填量を増加し
て、電池容量をアップすることができる。さらに、基板
の厚さが薄いと柔軟性に富み、活物質を充填した後に所
定寸法に切断する工程で加えられる外力を局所に留めず
分散し、よって、歪みや切断バリが発生しにくく、渦巻
型電池へ巻回して収容する場合、リークや割れを発生さ
せず容易に巻回すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の製造方法の第1実施形態のフローチ
ャートである。
【図2】 第1実施形態の製造工程の一部を示す概略図
である。
【図3】 第1実施形態の製造工程の一部を示す概略図
である。
【図4】 (A)(B)は第1実施形態の製造工程で用
いる支持体の概略図である。
【図5】 第1実施形態の製造工程の一部を示す概略図
である。
【図6】 第1実施形態の製造工程の一部を示す概略図
である。
【図7】 第1実施形態の製造工程におけるウエブが交
絡されると同時に貫通穴が設けられる作用を説明する図
面である。
【図8】 (A)(B)(C)は第1実施形態において
支持体に設ける凸部の形状と形成される貫通穴との関係
を示す図面である。
【図9】 第1実施形態のリード部となる部分を設けた
金属繊維多孔体の平面図である。
【図10】 第2実施形態の製造方法のフローチャート
である。
【図11】 第2実施形態の製造工程の一部概略図であ
る。
【図12】 (A)(B)(C)は第3実施形態の基板
の概略断面図である。
【図13】 第4実施形態の製造方法を実施する製造装
置の全体構成図である。
【図14】 第4実施形態のコイル状連続繊維を示す図
面である。
【符号の説明】
7 支持体 8 凸部 13 加圧・加熱炉 18 貫通穴 19 リード部となる部分 20 金属繊維多孔体 32 ニードルパンチ・ロール B ウエブ F 金属繊維 S 金属繊維交絡シート

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属繊維が交絡されていると共に交絡さ
    れた金属繊維同士が直接接合されて空孔を囲む骨格を形
    成し、多孔性繊維構造体あるいは三次元網状構造体とな
    っていることを特徴とする電池電極基板用金属繊維多孔
    体。
  2. 【請求項2】 上記金属繊維は短繊維である請求項1に
    記載の電池電極基板用金属繊維多孔体。
  3. 【請求項3】 上記金属繊維は、集束伸線法あるいは金
    属繊維紡糸法あるいは金属箔切断法により作成した金属
    細線より形成したもの、金属棒あるいは金属箔コイルを
    びびり振動切削法で切削して形成したもののうち、いず
    れかからなる請求項1および2に記載の電池電極基板用
    金属繊維多孔体。
  4. 【請求項4】 上記金属繊維は、その線径が1μm〜1
    00μm、短繊維の場合は、長さが1〜60mmである
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の電池電極
    基板用金属繊維多孔体。
  5. 【請求項5】 上記金属繊維より多孔性繊維構造体ある
    いは三次元網状構造体に形成した金属繊維多孔体の厚さ
    は、5μm〜5000μmである請求項1乃至請求項4
    のいずれか1項に記載の電池電極基板用金属繊維多孔
    体。
  6. 【請求項6】 上記多孔性繊維構造体あるいは三次元網
    状構造体は微細な空孔を有すると共に多数の貫通穴を設
    けている請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の
    電池電極基板用金属繊維多孔体。
  7. 【請求項7】 上記貫通穴は円形、矩形、あるいは菱形
    で、パンチング状、網状、ラス状のシートとしている請
    求項6に記載の電池電極基板用金属繊維多孔体。
  8. 【請求項8】 上記貫通穴が設けられていない帯状部分
    を設けて、電極板でリード部となる部分を設けている請
    求項6または請求項7に記載の電池電極基板用金属繊維
    多孔体。
  9. 【請求項9】 上記金属繊維からなる金属繊維多孔体を
    複数枚積層している請求項1乃至請求項8のいずれか1
    項に記載の電池電極基板用金属繊維多孔体。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至請求項9の金属繊維多孔
    体に、孔あけした導電性金属箔あるいは有機物あるいは
    無機物の多孔体にメッキを施して形成した金属多孔体を
    積層している電池電極基板用金属繊維多孔体。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至請求項10のいずれか1
    項に記載の電池電極基板用金属繊維多孔体に活物質を充
    填して形成している電池電極板。
  12. 【請求項12】 上記電池電極板は、ニッケル水素電
    池、ニッケルカドミウム電池、リチウム一次電池、リチ
    ウム二次電池用の電極板である請求項11に記載の電池
    電極板。
  13. 【請求項13】 金属繊維からなるウエブを支持体上に
    載置し、該ウエブに対して高圧高速流体を噴射して、金
    属繊維を三次元に交絡させたシートとし、 ついで、上記金属繊維交絡シートを、加圧下において、
    金属繊維の融点以下の温度で加熱して、金属繊維の交点
    を融着している電池電極基板用金属繊維多孔体の製造方
    法。
  14. 【請求項14】 上記加圧下における加熱を非酸化雰囲
    気中で行い、続いて、同温度、H2雰囲気中で還元を行
    っている請求項13に記載の電池電極基板用金属繊維多
    孔体の製造方法。
  15. 【請求項15】 上記高圧高速流体として高圧柱状水流
    を用い、該高圧柱状水流を直角方向から、支持体上に載
    置しているウエブに噴射して、金属繊維交絡シートを形
    成し、その後、脱水、乾燥し、ついで、上記加圧下にお
    ける加熱を行っている請求項13または請求項14に記
    載の電池電極基板用金属繊維多孔体の製造方法。
  16. 【請求項16】 上記支持体の上面に凸部を設け、凸部
    に対応する部分に貫通穴を設けている請求項13乃至請
    求項15のいずれか1項に記載の電池電極基板用金属繊
    維多孔体の製造方法。
  17. 【請求項17】 上記支持体上に凸部を設けていない部
    分を所定間隔をあけて帯状に設け、該帯状部分と対応す
    る部分にリード部となる部分を形成している請求項16
    に記載の電池電極基板用金属繊維多孔体の製造方法。
  18. 【請求項18】 金属繊維からなるウエブをニードルパ
    ンチにより、金属繊維を三次元に交絡させたシートと
    し、 ついで、上記金属繊維交絡シートを、加圧下において、
    金属繊維の融点以下の温度で加熱して、金属繊維の交点
    を融着している電池電極基板用金属繊維多孔体の製造方
    法。
  19. 【請求項19】 上記金属繊維として集束伸線法あるい
    は金属繊維紡糸法あるいは金属箔切断法により作成した
    金属細線からなる連続繊維、あるいは該金属細線を切断
    して形成した金属短繊維、あるいは、金属棒あるいは金
    属箔コイルをびびり振動切削法で切削して形成した短繊
    維を用い、これらの金属繊維をブレンダーで開繊し、定
    量フィーダーで計量した後、カード機に移して上記ウエ
    ブを形成している請求項13乃至請求項18のいずれか
    1項に記載の電池電極基板用金属繊維多孔体の製造方
    法。
  20. 【請求項20】 上記金属繊維紡糸法として、金属粉末
    を樹脂バインダーと混練して作成した混合物をノズルよ
    り押し出して金属繊維とする紡糸法を用い、該金属繊維
    を脱煤・焼結している請求項19に記載の電池電極基板
    用金属繊維多孔体の製造方法。
  21. 【請求項21】 上記金属繊維紡糸法として、金属粉末
    をノズルより押し出して金属繊維とする紡糸法を用い、
    該金属繊維を焼結している請求項19に記載の電池電極
    基板用金属繊維多孔体の製造方法。
  22. 【請求項22】 請求項13乃至請求項21のいずれか
    1項に記載の方法で製造した電池電極基板用金属繊維多
    孔体に活物質を充填している電池電極板の製造方法。
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