JPH09143310A - 半導電性ゴム - Google Patents
半導電性ゴムInfo
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- JPH09143310A JPH09143310A JP32527195A JP32527195A JPH09143310A JP H09143310 A JPH09143310 A JP H09143310A JP 32527195 A JP32527195 A JP 32527195A JP 32527195 A JP32527195 A JP 32527195A JP H09143310 A JPH09143310 A JP H09143310A
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Abstract
範囲の体積抵抗率を有する半導電性ゴムを高い再現性で
得る。 【解決手段】 (I)約1×104 Ωcm〜約9×10
12Ωcmの範囲の体積抵抗率を有する半導電性ゴム基材
に、(II)約1×103 Ωcm以下の体積抵抗率を有す
る物質の粒子(a)を単独に又は粒子(a)と約1×1
013Ωcm以上の体積抵抗率を有する物質の粒子(b)
とを組み合わせて配合する。
Description
製造方法、並びに電子写真システムにおける帯電ロー
ル、現像ロール、転写ロール等として使用するに適した
半導電ロールに関する。
電、普通紙へのトナー転写、残留トナーの除電等には、
これまで一般にコロナ放電方式、すなわち感光体表面か
ら1cm程離位置に張られたタングステンなどの細線を
放電電極とし感光体基盤電極を対向電極として4〜10
kVの直流高電圧を印加し、両電極間にコロナ放電を起
こさせて感光体に荷電させる方式が採られてきた。コロ
ナ放電は周知のとおり、不可避的にオゾンの発生を伴う
が、以前は機器が小型低速であり従ってオゾンの発生量
も少なかったため特に問題とされることもなかった。し
かし、近時機器が大型化かつ高速化されるに伴ってオゾ
ン発生量が著しく増加し、環境衛生上の問題とされるに
至っている。
面にゴムニップが形成されるように加圧接触させた半導
電性ゴムロール(以下、帯電ロールという。)と感光体
基盤電極の間に1kV程度の直流高電圧を印加し、帯電
ロールから感光体(層)に電荷を注入する方式、いわゆ
る接触型帯電ロール方式が提案され一部採用されてい
る。しかし、この方式には、感光体の荷電量が帯電ロー
ルを形成する半導電性ゴムの体積抵抗率に左右されるの
で、この体積抵抗率に一定範囲を越える変動(バラツ
キ)があると、得られる画像の品質に許容しがたい著し
い変動が生じる、という問題がある。画質の変動を許容
しうる範囲に収めるためには、体積抵抗率のロット間変
動範囲をΩ・cm単位で二桁以内、す1なわち1×10
x Ω・cm〜1×10x+2 Ω・cm(ここに、3≦X≦
11)の範囲に止めることが必要であるが、従来の半導
電性ゴム配合技術では、体積抵抗率のロット間変動範囲
を四桁以内に抑えることさえ困難であった。
ッチェンブラック、アセチレンブラック、導電性酸化チ
タン、亜鉛華、金属粉(錫、銀、銅、ニッケル)、グラ
ファイト、炭素繊維、金属繊維、ウイスカー、導電性セ
ラミックス、粒子表面に導電性物質を被覆した粉体、有
機導電性物質(ピロール、アントラセン化合物等、及び
イオン導電性物質としてのアンモニウム塩類等をゴムに
配合することにより製造される。
−600(ケッチェンブラックインターナショナル)、
旭 HS−500(旭カーボン)、バルカン XC−7
2(キャボット)、電化アセチレンブラック(電気化学
工業)等の導電性カーボンブラックが汎用されている。
これらの導電性カーボンブラックは、10phr未満の
配合量で半導電性領域の体積抵抗率を有する導電性ゴム
を与えるが、これは導電性カーボンブラックの高いスト
ラクチュア形成能と関係のあることが指摘されている。
おそらくはこの高いストラクチュア形成能が加工条件の
僅かな変動の結果として製品の体積抵抗率の大きな変動
をもたらすものと思われる。
AF,SRF,SRAF,FT,MT等のカーボンブラ
ックは、ストラクチュア形成能が低く、高いストラクチ
ュア形成能に起因する問題は生じないとしても、そのた
め導電性付与のためには多量(たとえば40部〜120
部)に配合しなければならず、ゴムの加工性を悪くし、
帯電ロールに使用するには高すぎる硬度を有するの製品
を与える。ちなみに、帯電ロールに使用される半導電性
ゴムは十分なニップ幅が得られるようにJISA 30
°〜35°程度の低い硬度を有することが好ましいとさ
れている。
目的は、体積抵抗率のロット間変動範囲がΩ・cm単位
で二桁以内である約1×103 Ω・cm〜約9×1013
Ω・cmの範囲の体積抵抗率を有する半導電性ゴム及び
その製造方法、並びに該半導電性ゴムからなるロールを
提供するにある。
(I)約1×104 Ω・cm〜約9×1012Ω・cmの
範囲の体積抵抗率を有する半導電性ゴム基材を調製し、
これに(II)約1×103Ω・cm以下の体積抵抗率を
有する物質の粒子(a)を単独に又は粒子(a)と約1
×1013Ω・cm以上の体積抵抗率を有する物質の粒子
(b)とを組み合わせて配合することにより、高い再現
性をもって約1×103 Ω・cm〜約9×1013Ω・c
mの範囲の体積抵抗率を有する半導電性ゴムを得ること
ができる。
ンゴム、エピクロルヒドリンゴム、ニトリルゴム、アク
リルゴム、ポリノルボルネンゴム、クロロプレンゴム、
フッ素ゴム、フルオロシリコーンゴム、シリコーンゴ
ム、スチレン−ブタジエンゴム、エチレン−プロピレン
ゴム等が挙げられ特に制限はないが、耐候性に優れたエ
ピクロルヒドリンゴム、シリコーンゴム及びエチレン−
プロピレンゴム(EPDMを含む。)が好適である。こ
れらのゴムから約104 Ω・cm〜約1012Ω・cmの
範囲の体積抵抗率を有する半導電性ゴム基材(I)を得
るには、適量の導電性カーボンブラックを配合するのが
一般的であるが、導電性繊維、ウイスカー、金属粉等の
他の導電性物質を用いることもできる。ゴムに対する導
電性物質の配合割合はゴムに及び導電性物質の種類によ
り異なり、たとえばケッチェンEC−600の場合、エ
ピクロルヒドリンゴムに対しては約5部、エチレン−プ
ロピレンゴムに対しては約7〜10部の割合で配合す
る。なお、後述の比較例2及び実施例3に示すとおり、
導電性カーボンブラック等の導電性物質の配合は必ずし
も必要では無い。
(a)は、たとえば、エチレン−プロピレンゴムに20
部以上のケッチェンEC−600を常法により配合し、
生成した配合物を後述するような方法で粉末化すること
によって得られる。ゴムがエピクロルヒドリンゴムの場
合、ケッチェンEC600の配合量は10部以上で十分
である。
(b)は、たとえば、エチレン−プロピレンゴムに補強
用のカーボンブラックであるHAF、SRF等を5部以
内配合し、配合物を粉砕することによって得られる。ま
た、カーボンブラックに代えてシリカ、炭酸カルシウ
ム、タルク等を用いることもできる。エピクロルヒドリ
ンゴムの場合、それ自体の体積抵抗率が低いので、約1
×1013Ω・cm以上の体積抵抗率の配合物を得るに
は、炭酸カルシウム、マイカ、タルク、シリカ等の非導
電性充填剤を加えればよい。しかし、1×1013Ω・c
m以上のゴム粒子を得るためにはシリコーンゴムを使用
するのが一般的である。
の使用 粒子(a)及び(b)の調製には、ゴムに代えて樹脂類
も使用することが出来る。たとえば、ポリカーボネー
ト、ポリアミド、ポリイミド、フッ素樹脂、シリコーン
樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエーテル樹脂等が使用さ
れうる。しかし、これらの樹脂類は、室温で高い硬度を
有し生成する半導電性ゴムの硬度を高める傾向があるの
で、半導電性ゴム基材に対する配合量には制限がある。
配合物の粉末化 粒子(a)及び(b)は、一般的には、所定の体積抵抗
率を有する配合物を液体窒素を用いる−160℃以下で
の冷凍粉砕法により容易に得ることができる。研削その
他の粉末化手段によることもできる。得られた粒子は、
粉末化の手段により、球状、楕円体状、針状と変化する
が、何れの形状のものも使用することができる。粒度分
布も様々であるが、一般には0.1〜750μmの範囲
のものが得られる。粒子径50±25μmのものが最適
であり、粉末化生成物を分級することにより所望粒子径
のものを得ることができる。また、粉末化される配合物
は、架橋状態のもの、半架橋状態のもの及び未架橋状態
のものでありうる。
び(b)の配合 半導電性ゴムの体積抵抗率は、半導電性ゴム基材(I)
に対する粒子(a)及び(b)の配合量(外容積率)に
依存する。粒子(a)の配合量は約1〜約60vol%
の範囲内である。配合量が約60vol%を越えると、
ゴムの加工性が極度に悪くなり所望の体積抵抗率を有す
る半導電性ゴムを高い再現性で得ることができない。粒
子(b)の配合量は約35vol%以下である。粒子
(b)の配合量が約35vol%を越えると、粒子
(a)の配合量を増加しても(勿論、加工性を極度に悪
化させない範囲で)、約1×1013Ω・cm以下の体積
抵抗率を有する半導電性ゴムを得ることは困難である。
得られた半導電性ゴムは任意の方法で成形することがで
き、またゴムの特性に応じた任意の架橋手段で架橋する
ことができる。なお、粒子(a)及び(b)は、半導電
性ゴム基材との配合混練あるいは成形加工中に変形ある
いは溶融し原形を失うことがある。このような状態にな
ると、所望の体積抵抗率を有する製品を再現性良く得る
ことが困難となるので、配合組成、加工条件等について
十分な配慮が必要である。
半導電性ゴムロール、特に電子写真システムにおける帯
電ロールとして使用される半導電性ロールの製造に適す
る。製造されるロールの半導電性ゴム層には、一般には
ソリッド体のものが使用されているが、発泡剤の使用、
混入した可溶性粉末の溶出、マイクロバルーンの混入等
の任意の気泡形成手段によって生成された独立又は連続
気泡構造を有する所謂スポンジ体であってもよい。半導
電性ゴムロールの成形は圧縮成形(プレス成形)による
のが一般的であるが、配合物の特性に応じて圧縮成形、
射出成形、粉末圧縮成形、液状配合物の注型等の他の手
段によることもできる。この種のロールは、型内に保持
された芯金と一体に成形するのが一般的であるが、別体
に成形した管状ゴムロール体に芯金挿入する方式による
こともできる。成形されたロールは、通常、研磨により
所定の外径に仕上げる。ゴムロールの芯金は、金属製こ
とに鋼鉄製が一般的であるが、セラミックス製やプラス
チックス製とすることもできる。また、ゴムロール層
は、接着剤により芯に固定するのが通常であるが、管状
のゴムロール層を加熱膨張させた状態で芯を挿入し、ゴ
ムロール層の冷却収縮により芯に固定させる焼き嵌め方
式によることもできる。
ールは、次いで所望により、抵抗率調整層としての中抵
抗率層や耐汚染性、耐トナー性、絶縁耐性、滑り特性或
いは耐磨耗性を向上するための保護層のコーティングよ
って多層ロールにも仕上げられる。コーティング材料と
しては、目的に応じて、カーボン、セラミックス粉等の
充填剤を配合した又はしないフッ素樹脂、ウレタン樹
脂、ナイロン樹脂、ポリオレフィン樹脂、ゴム系ポリマ
ー、熱可塑性エラストマー或いは各種セラミックス等が
使用される。コーティング層の厚みに特に制限はない
が、中抵抗率層の厚みは100〜300μm、保護層の
厚みは5〜30μmが通常であり、また3層構造が一般
的である。保護層は、薄い管状フイルムの被覆によって
設けることもできる。
システムにおける帯電ロールとして使用したときに卓越
した画像再現性を示す(ロールの製造ロットが異なって
も同質の画像が得られる。)ばかりでなく、品質のバラ
ツキが殆ど無いので、現像ロール、転写ロール、紙送り
ロール、熱圧定着ロール及びバックアップロールとして
も優れた性能を示す。以上、もっぱら半導電性ゴムロー
ルについて説明したが、本発明の半導電性ゴムは半導電
性ないしは非帯電性が要求される他のゴム部材としても
好適に使用されうるものであることは、当業者には自明
であろう。
に詳細に説明する。 [比較例1]常法による半導電性ゴムの調製と試験 下記の3種の配合(導電性のケッチェンEC−600の
配合量のみが異なる)で、目標とする体積抵抗率の異な
る3種の半導電性ゴムシートを作成し、体積抵抗率の測
定を行った。 配 合 (重量部) (1−1) (1−2) (1−3) 三井3045ETP1) 100 100 100 ZnO 5 5 5 ステアリン酸 1 1 1 DCP2) 1.5 1.5 1.5 TAIC3) 2.0 2.0 2.0 CaCO3 (炭カルPC) 20 20 20 プロセスオイル 35 35 35 ケッチェンEC−6004) 10 7 5 1)エチレン−プロピレンゴム(三井石油化学工業) 2)ジクミルペルオキシド 3)トリアリルイソシアヌレート 4)導電性カーボンブラック(ケッチエン ブラック インターナショナル) ゴム及び配合成分を常法により混練してコンパウンドを
調製し、150℃で30分間プレス硬化を行って120
mm×120mm×2mmの試験用シート片を得た。各
配合ごとにコンパウンドの調製及び試験用シート片の作
成を3回繰り返した。体積抵抗率の測定は下記の機器を
用いて行った。 体積抵抗率106 〜1016Ω・cmの範囲:絶縁抵抗計
4329A型 (横河・ヒューレットパッカード製) 体積抵抗率10-2〜107 Ω・cmの範囲:Lores
ta AP (三菱 油化製) 測定結果(体積抵抗率 Ω・cm)は、以下に示す通り
であった。 配 合 (1−1) (1−2) (1−3) 目標値 1×106 1×109 1×1011 実測値 1 2×105 9×107 5×109 実測値 2 4×106 4×108 1×1010 実測値 3 7×108 2×1011 3×1012 上記の結果から、従来法によっては体積抵抗率のバラツ
キを二桁以内に止めることは、極めて困難であることが
理解されよう。
り、体積抵抗率の異なる二種のゴムシートを作成し、体
積抵抗率の測定を行った。各配合ごとにコンパウンドの
調製及び試験用シート片の作成を3回繰り返した。 配 合 (重量部) (1−a) (1−b) TSE3452HCR1) 100 三井3045EPT 100 DCP 1.5 1.5 ZnO 5 ステアリン酸 1 TAIC 2.0 CaCO3 (炭カルPC) 40 プロセスオイル 35 1)シリコーンゴム(東芝シリコーン) 配合(1−a)のコンパウンドは160℃で20分間プ
レス加硫後、200℃で4時間2次加硫して、また比較
例1と同寸のシートを得た。配合(1−b)のコンパウ
ンドは150℃で30分間のプレス加硫後、155℃で
3時間2二次加硫して、比較例1と同寸の試験用シート
片を得た。測定結果(体積抵抗率 Ω・cm)は、以下
に示す通りであった。 配 合 (1−a) (1−b) 目標値 <1×103 >1×1013 実測値1 3.0×102 6×1014 実測値2 5.5×102 8×1014 実測値3 5.0×102 1×1015 上記の結果は、目標とする体積抵抗率103 Ω・cm以
下のもの及び1013Ω・cm以上のものが、共に再現性
良く得られたことを示している。次にこれらのゴムシー
ト片を液体窒素にて冷却粉砕及び分級し、25〜100
μm(平均75μm)の粒径の粒子(a)及び粒子
(b)を得た。
2 Ω・cmのもの)及び粒子(b)(体積抵抗率6×1
014Ω・cmのもの)を比較例1の配合(1−1)の未
加硫半導電性ゴム基材(加硫物の体積抵抗率4×104
Ω・cmのもの)に表1に示す容積比率(vol%)で
配合し、比較例1と同様の条件で加熱成形し、試験用シ
ート片を得、体積抵抗率(Ω・cm)を測定した。表1
に体積抵抗率の実測値を目標値と対比して示す。
3)の未加硫半導電性ゴム基材(加硫物の体積抵抗率4
×1010Ω・cmのもの)を用いた以外は実施例1と同
様にして以下の表2に示す結果を得た。
個の試験シート片を作製し、体積抵抗率を測定した。 配 合 (重量部) (2−1) エピクロマーCG(東洋ソーダ) 100 Span#60(三共化成) 2 二塩基性亜燐酸鉛 3 DCP−40c1) 3.5 CaCO3 (炭カルPC) 20 1)DCP成分を40重量%含有 試験シート片の体積抵抗率は、2×108 Ω・cm、3
×109 Ω・cm及び7×109 Ω・cmであった。
Ω・cmのもの)及び粒子(b)(体積抵抗率6×10
14Ω・cmのもの)を比較例2の配合(2−1)の未加
硫半導電性ゴム基材(加硫物の体積抵抗率2×108 Ω
・cmのもの)に表3に示す容積比率(vol%)で配
合し、比較例1と同様の条件で加熱成形し、試験用シー
ト片を得、体積抵抗率(Ω・cm)を測定した。表3に
体積抵抗率の実測値を目標値と対比して示す。 配 合 (vol%) 目標値 ゴム基材 粒子(a) 粒子(b) 実測値 1×104 8×104 〜 80 20 − 1×105 9×105 3×105 1×106 3×106 〜 90 10 − 7×106 9×107 1×107 1×108 2×108 〜 100 − − 3×109 9×109 7×109 1×1010 4×1011 〜 80 10 10 6×1011 9×1011 9×1010 1×1012 4×1013 〜 75 5 20 2×1013 9×1013 8×1013
らかな通り、半導電性ゴム基材(I)が約1×104 Ω
・cm〜約9×1012Ω・cmの範囲内の体積抵抗率を
有するものであれば、導電性付与剤を含む(比較例1の
配合)か含まない(比較例2の配合)かに係わりなく、
約1×103 Ωcm以下の体積抵抗率を有する粒子(a)
を単独に又は約1×1013Ω・cm以上の体積抵抗率を
有する粒子(b)と組み合わせて配合することにより、
約1×103 Ω・cm〜約9×1013Ω・cmの範囲の
体積抵抗率を有する半導電性ゴムを高い再現性で得るこ
とができる。
Claims (14)
- 【請求項1】 約1×103 Ω・cm〜約9×1013Ω
・cmの範囲の体積抵抗率を有する半導電性ゴムにおい
て、(I)約1×104 Ω・cm〜約9×1012Ω・c
mの範囲の体積抵抗率を有する半導電性ゴム基材に、
(II)約1×103 Ω・cm以下の体積抵抗率を有する
物質の粒子(a)を単独に又は粒子(a)と約1×10
13Ω・cm以上の体積抵抗率を有する物質の粒子(b)
とを組み合わせて配合してなることを特徴とする半導電
性ゴム。 - 【請求項2】 半導電性ゴム基材(I) を基準にして、
粒子(a)の配合割合が約1〜約60vol%であり、
粒子(b)の配合割合が約35vol%以下である請求
項1の半導電性ゴム。 - 【請求項3】 粒子(a)及び粒子(b)が約1〜約7
50μmの平均粒子径を有するものである請求項1又は
2の半導電性ゴム。 - 【請求項4】 粒子(a)及び粒子(b)が架橋、半架
橋又は非架橋状態のゴム粒子又はプラスチック粒子、セ
ラミックス粒子又は金属粒子である請求項1、2又は3
の半導電性ゴム。 - 【請求項5】 ゴムが架橋性ゴム、熱可塑性ゴム又はそ
れらの混合物である請求項1の半導電性ゴム。 - 【請求項6】 (I)約1×104 Ω・cm〜約9×1
012Ω・cmの範囲の体積抵抗率を有する半導電性ゴム
基材に、(II)約1×103 Ω・cm以下の体積抵抗率
を有する物質の粒子(a)を単独に又は粒子(a)と約
1×1013Ω・cm以上の体積抵抗率を有する物質の粒
子(b)とを組み合わせて配合することを特徴とする、
約1×103 Ω・cm〜約9×1013Ω・cmの範囲の
体積抵抗率を有する半導電性ゴムの製造方法。 - 【請求項7】 半導電性ゴム基材を基準にして、粒子
(a)の配合割合が約1〜約60vol%であり、粒子
(b)の配合割合が約35vol%以下である請求項6
の半導電性ゴムの製造方法。 - 【請求項8】 粒子(a)及び粒子(b)が約1〜約7
50μmの平均粒子径を有するものである請求項6又は
7の半導電性ゴムの製造方法。 - 【請求項9】 粒子(a)及び粒子(b)が架橋、半架
橋又は非架橋状態のゴム又はプラスチック粒子、セラミ
ックス粒子又は金属粒子である請求項6、7又は8の半
導電性ゴムの製造方法。 - 【請求項10】 ゴムが架橋性ゴム、熱可塑性ゴム又は
それらの混合物である請求項6の半導電性ゴムの製造方
法。 - 【請求項11】(I)約1×104 Ω・cm〜約9×1
012Ω・cmの範囲の体積抵抗率を有する半導電性ゴム
基材に、(II)約1×103 Ω・cm以下の体積抵抗率
を有する物質の粒子(a)を単独に又は粒子(a)と約
1×1013Ω・cm以上の体積抵抗率を有する物質の粒
子(b)とを組み合わせて配合して得られた約1×10
3 Ω・cm〜約9×1013Ω・cmの範囲の体積抵抗率
を有する半導電性ゴムからなることを特徴とする半導電
性の単層又は多層のロール。 - 【請求項12】 樹脂又はゴムでコーティングされてい
る請求項11のロール。 - 【請求項13】 半導電性ゴムが非孔質又は多孔質であ
る請求項11のロール。 - 【請求項14】 電子写真システムにおける帯電ロー
ル、現像ロール、転写ロール、紙送りロール、熱圧定着
ロール及び/又はバックアップロールである請求項11
のロール。
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---|---|---|---|
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