JPH0913736A - 居住スペース保護枠 - Google Patents
居住スペース保護枠Info
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- JPH0913736A JPH0913736A JP16635895A JP16635895A JPH0913736A JP H0913736 A JPH0913736 A JP H0913736A JP 16635895 A JP16635895 A JP 16635895A JP 16635895 A JP16635895 A JP 16635895A JP H0913736 A JPH0913736 A JP H0913736A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 住居内に設けて災害時における最小限の生存
空間を確保する居住スペース保護枠に関し、既に完成し
ている住居内に、後から設置して、地震等における建物
の倒壊に際し、最小限の生存空間を確保することを目的
とする。 【構成】 複数の棒状構造部材と、この棒状構造部材の
一端を複数結合する複数のコーナー部材と、このコーナ
ー部材に前記棒状構造部材を分解・組立可能に結合する
結合手段とからなり、前記コーナー部材に前記棒状構造
部材を結合させて組み立てた構造物が、結合された各部
材により囲まれた一定の空間を形成するとともに重量物
を支える荷重支持部を形成するように構成する。
空間を確保する居住スペース保護枠に関し、既に完成し
ている住居内に、後から設置して、地震等における建物
の倒壊に際し、最小限の生存空間を確保することを目的
とする。 【構成】 複数の棒状構造部材と、この棒状構造部材の
一端を複数結合する複数のコーナー部材と、このコーナ
ー部材に前記棒状構造部材を分解・組立可能に結合する
結合手段とからなり、前記コーナー部材に前記棒状構造
部材を結合させて組み立てた構造物が、結合された各部
材により囲まれた一定の空間を形成するとともに重量物
を支える荷重支持部を形成するように構成する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、既存の住居内に設けて
災害時における最小限の生存空間を確保する居住スペー
ス保護枠に関する。
災害時における最小限の生存空間を確保する居住スペー
ス保護枠に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、一般の住宅に対する地震対策とし
ては、建築物自体に充分な強度を持たせることが根本的
対策法であるが、すでに完成し、使用されている建築物
について、新たに強度を向上させたり、補強工事を行う
ことは容易でない。また、一度地震を経験し、構造部材
に地震による損傷がある程度発生した場合、当面そのま
ま住むことに支障がなくても、再度の地震に対しては強
度の低下、または低下の恐れがあり、居住に不安を持つ
場合がある。
ては、建築物自体に充分な強度を持たせることが根本的
対策法であるが、すでに完成し、使用されている建築物
について、新たに強度を向上させたり、補強工事を行う
ことは容易でない。また、一度地震を経験し、構造部材
に地震による損傷がある程度発生した場合、当面そのま
ま住むことに支障がなくても、再度の地震に対しては強
度の低下、または低下の恐れがあり、居住に不安を持つ
場合がある。
【０００３】一般の住宅は、建築時に柱や梁またはすじ
かい等を設けると、その後にそれらを増設することはほ
とんど行われない。それは壁等を剥がして造りなおすこ
とになり、新たに建築するよりも手間がかかる場合が多
く、費用も割高になるからである。また、建売住宅や小
規模アパート等では、建築費を低く抑えるため、ずさん
な建築物があり、業者はこれを隠すために表面上はきれ
いに形成して、入居者には分からないようにしているも
のがあるため、入居者が改修工事をすることがあまりな
いのが実情である。
かい等を設けると、その後にそれらを増設することはほ
とんど行われない。それは壁等を剥がして造りなおすこ
とになり、新たに建築するよりも手間がかかる場合が多
く、費用も割高になるからである。また、建売住宅や小
規模アパート等では、建築費を低く抑えるため、ずさん
な建築物があり、業者はこれを隠すために表面上はきれ
いに形成して、入居者には分からないようにしているも
のがあるため、入居者が改修工事をすることがあまりな
いのが実情である。
【０００４】しかしながら、これら多くの一般個人住宅
は、年数が断つほど、老朽化するとともに倒壊の危険性
が高くなり、補修の必要性が高くなるものであるが、そ
の危険性を居住者が理解していないこと、工事が大きく
なり費用が嵩むこと、もし費用があれば建替えを行う方
が良いと考える人が多いこと等の理由から、改修工事を
行う例がほとんどないのが現状である。
は、年数が断つほど、老朽化するとともに倒壊の危険性
が高くなり、補修の必要性が高くなるものであるが、そ
の危険性を居住者が理解していないこと、工事が大きく
なり費用が嵩むこと、もし費用があれば建替えを行う方
が良いと考える人が多いこと等の理由から、改修工事を
行う例がほとんどないのが現状である。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の住宅
では、住宅の状態が倒壊の危険性が高いにもかかわらず
補強・改修工事が行なわれず、放置されていることが多
く、なんらかの安全対策が望まれているが、いまだ何の
対策もされていないという問題点があった。
では、住宅の状態が倒壊の危険性が高いにもかかわらず
補強・改修工事が行なわれず、放置されていることが多
く、なんらかの安全対策が望まれているが、いまだ何の
対策もされていないという問題点があった。
【０００６】本発明は、従来の家屋における問題点を解
決するためのものであり、そのための技術的課題は、既
に完成している住居内に、後から設置して、地震等にお
ける建物の倒壊に際し、最小限の生存空間を確保する居
住スペース保護枠を提供することにある。
決するためのものであり、そのための技術的課題は、既
に完成している住居内に、後から設置して、地震等にお
ける建物の倒壊に際し、最小限の生存空間を確保する居
住スペース保護枠を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】この発明における請求項
１記載の居住スペース保護枠は、複数の棒状構造部材
と、この棒状構造部材の一端を複数結合する複数のコー
ナー部材と、このコーナー部材に前記棒状構造部材を分
解・組立可能に結合する結合手段とからなり、前記コー
ナー部材に前記棒状構造部材を結合させて組み立てた構
造物が、結合された各部材により囲まれた一定の空間を
形成するとともに重量物を支える荷重支持部を形成する
ことを特徴とする。
１記載の居住スペース保護枠は、複数の棒状構造部材
と、この棒状構造部材の一端を複数結合する複数のコー
ナー部材と、このコーナー部材に前記棒状構造部材を分
解・組立可能に結合する結合手段とからなり、前記コー
ナー部材に前記棒状構造部材を結合させて組み立てた構
造物が、結合された各部材により囲まれた一定の空間を
形成するとともに重量物を支える荷重支持部を形成する
ことを特徴とする。
【０００８】また、請求項２記載の居住スペース保護枠
は、前記コーナー部材を鍛造品として形成させたもので
あることを特徴とするものである。
は、前記コーナー部材を鍛造品として形成させたもので
あることを特徴とするものである。
【０００９】また、請求項３記載の居住スペース保護枠
は、前記棒状構造部材を中実丸棒または中空丸棒に形成
させたものであることを特徴とするものである。
は、前記棒状構造部材を中実丸棒または中空丸棒に形成
させたものであることを特徴とするものである。
【００１０】また、請求項４記載の居住スペース保護枠
は、前記棒状構造部材の外周に弾性のある覆いを周設し
たものであることを特徴とするものである。
は、前記棒状構造部材の外周に弾性のある覆いを周設し
たものであることを特徴とするものである。
【００１１】また、請求項５記載の居住スペース保護枠
は、複数の棒状構造部材と、この棒状構造部材の一端を
複数結合する複数のコーナー部材と、このコーナー部材
に前記棒状構造部材を分解・組立可能に結合する結合手
段と、前記コーナー部材を角部に設けた寝台とからな
り、前記コーナー部材に前記棒状構造部材を結合させて
組み立てた構造物が、結合された各部材により囲まれた
一定の寝台空間を形成するとともに重量物を支える荷重
支持部を形成することを特徴とする。
は、複数の棒状構造部材と、この棒状構造部材の一端を
複数結合する複数のコーナー部材と、このコーナー部材
に前記棒状構造部材を分解・組立可能に結合する結合手
段と、前記コーナー部材を角部に設けた寝台とからな
り、前記コーナー部材に前記棒状構造部材を結合させて
組み立てた構造物が、結合された各部材により囲まれた
一定の寝台空間を形成するとともに重量物を支える荷重
支持部を形成することを特徴とする。
【００１２】また、請求項６記載の居住スペース保護枠
は、複数の棒状構造部材と、この棒状構造部材の一端を
複数結合する複数のコーナー部材と、このコーナー部材
に前記棒状構造部材を分解・組立可能に結合する結合手
段と、前記コーナー部材を角部に設けた寝台と、前記コ
ーナー部材を角部に設けた天蓋部材とからなり、前記コ
ーナー部材に前記棒状構造部材を結合させて組み立てた
構造物が、結合された各部材により囲まれた一定の天蓋
付き寝台空間を形成するとともに重量物を支える荷重支
持部を形成することを特徴とする。
は、複数の棒状構造部材と、この棒状構造部材の一端を
複数結合する複数のコーナー部材と、このコーナー部材
に前記棒状構造部材を分解・組立可能に結合する結合手
段と、前記コーナー部材を角部に設けた寝台と、前記コ
ーナー部材を角部に設けた天蓋部材とからなり、前記コ
ーナー部材に前記棒状構造部材を結合させて組み立てた
構造物が、結合された各部材により囲まれた一定の天蓋
付き寝台空間を形成するとともに重量物を支える荷重支
持部を形成することを特徴とする。
【００１３】
【作用】このように構成したことにより、請求項１記載
の居住スペース保護枠は、コーナー部材に棒状構造部材
を結合させて組み立てた構造物が、結合された各部材に
より囲まれた一定の空間を形成するとともに重量物を支
える荷重支持部を形成することにより、すでに完成して
いる住居に後から容易に設置できるようになるとともに
倒壊時における最小限の生存空間を確保できるようにな
る。このため、少なくとも就寝空間または日常最も頻繁
に占める家屋内の居住箇所に設けると、その箇所が万一
に備えた生存可能空間として確保される。もし家屋内の
生存空間の外にいた時に、家屋が倒壊し、家屋外に逃げ
る余裕がない場合には、この生存空間に逃げ込むことに
よって、身体への被害を最小限に留めることができるよ
うになる。
の居住スペース保護枠は、コーナー部材に棒状構造部材
を結合させて組み立てた構造物が、結合された各部材に
より囲まれた一定の空間を形成するとともに重量物を支
える荷重支持部を形成することにより、すでに完成して
いる住居に後から容易に設置できるようになるとともに
倒壊時における最小限の生存空間を確保できるようにな
る。このため、少なくとも就寝空間または日常最も頻繁
に占める家屋内の居住箇所に設けると、その箇所が万一
に備えた生存可能空間として確保される。もし家屋内の
生存空間の外にいた時に、家屋が倒壊し、家屋外に逃げ
る余裕がない場合には、この生存空間に逃げ込むことに
よって、身体への被害を最小限に留めることができるよ
うになる。
【００１４】また、請求項２記載の居住スペース保護枠
は、コーナー部材を鍛造品として形成させたことによ
り、形状の自由度が大きくなり、かつ強度が高い結合部
品が得られ、生存空間の形状安定性を維持する。
は、コーナー部材を鍛造品として形成させたことによ
り、形状の自由度が大きくなり、かつ強度が高い結合部
品が得られ、生存空間の形状安定性を維持する。
【００１５】また、請求項３記載の居住スペース保護枠
は、棒状構造部材を中実丸棒または中空丸棒に形成させ
たことにより、角ばった部分がなく、怪我をさせる可能
性を少なくする。
は、棒状構造部材を中実丸棒または中空丸棒に形成させ
たことにより、角ばった部分がなく、怪我をさせる可能
性を少なくする。
【００１６】また、請求項４記載の居住スペース保護枠
は、棒状構造部材の外周に弾性のある覆いを周設したこ
とにより、保護枠にぶつかった人に対してやさしく、怪
我をさせることがなくなるとともに、インテリアの一部
として活かすことができるようになる。
は、棒状構造部材の外周に弾性のある覆いを周設したこ
とにより、保護枠にぶつかった人に対してやさしく、怪
我をさせることがなくなるとともに、インテリアの一部
として活かすことができるようになる。
【００１７】また、請求項５記載の居住スペース保護枠
は、コーナー部材に棒状構造部材を結合させて組み立て
た構造物が、結合された各部材により囲まれた一定の寝
台空間を形成するとともに重量物を支える荷重支持部を
形成することにより、災害が就寝中に起こり、避難する
余裕がなかったとしても、構造物が倒壊した重量物を支
えて、直接に重量物が身体にのしかからないように保護
し、生存する可能性を高める。
は、コーナー部材に棒状構造部材を結合させて組み立て
た構造物が、結合された各部材により囲まれた一定の寝
台空間を形成するとともに重量物を支える荷重支持部を
形成することにより、災害が就寝中に起こり、避難する
余裕がなかったとしても、構造物が倒壊した重量物を支
えて、直接に重量物が身体にのしかからないように保護
し、生存する可能性を高める。
【００１８】また、請求項６記載の居住スペース保護枠
は、天蓋付きベッドと同様に意匠性を持たせた天蓋を形
成させることにより、コーナー部材に棒状構造部材を結
合させて組み立てた構造物が、結合された各部材により
囲まれた一定の天蓋付き寝台空間を形成するとともに重
量物を支える荷重支持部を形成することにより、災害時
には大きな重量物が構造物によって支えられ、破壊され
て小さくなった建築部材は天蓋に遮られて、身体を保護
するとともに、災害時以外では構造物が意匠性を高めて
外観上は室内装飾品化する。
は、天蓋付きベッドと同様に意匠性を持たせた天蓋を形
成させることにより、コーナー部材に棒状構造部材を結
合させて組み立てた構造物が、結合された各部材により
囲まれた一定の天蓋付き寝台空間を形成するとともに重
量物を支える荷重支持部を形成することにより、災害時
には大きな重量物が構造物によって支えられ、破壊され
て小さくなった建築部材は天蓋に遮られて、身体を保護
するとともに、災害時以外では構造物が意匠性を高めて
外観上は室内装飾品化する。
【００１９】
【実施例】本発明における以下の実施例では靱性の高い
低炭素合金鋼を使用した場合について説明する。 〔実施例の構成〕図１は実施例における居住スペース保
護枠を示す斜視説明図である。保護枠１０の構成は、図
１および図２に示すように、棒状構造部材として低炭素
合金鋼からなるパイプ材１を用い、コーナー部材として
はパイプ材１の端部に嵌合する縮小した端部２ａを有す
る枝部２ｂを、直交軸に沿う３方向の交点から一方側へ
突出させた３方向継手２を用い、結合手段としてボルト
３およびナット４を使用するボルト止め手段を用いる。
低炭素合金鋼を使用した場合について説明する。 〔実施例の構成〕図１は実施例における居住スペース保
護枠を示す斜視説明図である。保護枠１０の構成は、図
１および図２に示すように、棒状構造部材として低炭素
合金鋼からなるパイプ材１を用い、コーナー部材として
はパイプ材１の端部に嵌合する縮小した端部２ａを有す
る枝部２ｂを、直交軸に沿う３方向の交点から一方側へ
突出させた３方向継手２を用い、結合手段としてボルト
３およびナット４を使用するボルト止め手段を用いる。
【００２０】３方向継手２の端部２ａには、その中央部
にボルト孔２ｃを端部２ａの軸線に対して直交方向に穿
設し、パイプ材１を嵌合した場合にボルト３を挿通させ
て抜け落ちを防止する。そして、パイプ材１の各端部に
も、３方向継手２のボルト孔２ｃを穿設した位置に対応
した位置にボルト孔１ｃを穿設してボルト３を挿通させ
ることができるようにする。
にボルト孔２ｃを端部２ａの軸線に対して直交方向に穿
設し、パイプ材１を嵌合した場合にボルト３を挿通させ
て抜け落ちを防止する。そして、パイプ材１の各端部に
も、３方向継手２のボルト孔２ｃを穿設した位置に対応
した位置にボルト孔１ｃを穿設してボルト３を挿通させ
ることができるようにする。
【００２１】パイプ材１の周囲はパッド材７で被い、人
間がぶつかっても怪我をしないように配慮する。このパ
ッド材７は、ウレタンフォームラバー７ａで内張りし、
ポリエステル製繊維の布で形成された外皮７ｂで外側を
被い、外皮７ｂの側端縁にファスナ７ｃを設け、ファス
ナ７ｃの開閉によって容易にパイプ材１の周囲にパッド
材７を巻き付けられるようにする。
間がぶつかっても怪我をしないように配慮する。このパ
ッド材７は、ウレタンフォームラバー７ａで内張りし、
ポリエステル製繊維の布で形成された外皮７ｂで外側を
被い、外皮７ｂの側端縁にファスナ７ｃを設け、ファス
ナ７ｃの開閉によって容易にパイプ材１の周囲にパッド
材７を巻き付けられるようにする。
【００２２】〔実施例の作用・効果〕このように実施例
を構成したことにより、組立時には、３方向継手２の端
部２ａにパイプ材１の端部を嵌合し、それぞれのボルト
孔２ｃとボルト孔１ｃを位置合わせして座金５を介して
ボルト３を挿通させ、ばね座金６を嵌合し、ナット４を
螺着し、ナット４を締め込んで位置固定する。パッド材
７をパイプ材１の周囲に巻き付けてパッド材７で被い、
図４に示すように、枠体の内側に四角い空間を形成した
ラーメン構造の保護枠１０に組み立てる。
を構成したことにより、組立時には、３方向継手２の端
部２ａにパイプ材１の端部を嵌合し、それぞれのボルト
孔２ｃとボルト孔１ｃを位置合わせして座金５を介して
ボルト３を挿通させ、ばね座金６を嵌合し、ナット４を
螺着し、ナット４を締め込んで位置固定する。パッド材
７をパイプ材１の周囲に巻き付けてパッド材７で被い、
図４に示すように、枠体の内側に四角い空間を形成した
ラーメン構造の保護枠１０に組み立てる。
【００２３】このように組み立てた保護枠１０では、す
でに完成している住居に後から保護用枠組を形成して設
置することができ、地震等の災害における建物の倒壊に
際して、最小限の生存空間を確保することができる。ま
た、地震に脅威を感じている家屋の住民、すでに地震に
て被害を受け、改築、移転までの間、その被害にあった
家屋内に居住をよぎなくされている住民などに、安心し
て居住できる場を効果的に提供できる。
でに完成している住居に後から保護用枠組を形成して設
置することができ、地震等の災害における建物の倒壊に
際して、最小限の生存空間を確保することができる。ま
た、地震に脅威を感じている家屋の住民、すでに地震に
て被害を受け、改築、移転までの間、その被害にあった
家屋内に居住をよぎなくされている住民などに、安心し
て居住できる場を効果的に提供できる。
【００２４】さらにまた、いま現在は地震に脅威を感じ
ていなくても、図５に示すように保護枠１０をベッド２
０の外形に合わせて形成し、寝具周辺を囲うように設置
することにより、災害が就寝中に起こり、寝込みを襲わ
れたため避難する余裕がなかったとしても、大きく重い
重量物を保護枠１０が支えて、直接身体に重量物がのし
かからないように保護し、重症を負ったりや死亡したり
する可能性を低くすることによって、生存する可能性を
高めることができる。
ていなくても、図５に示すように保護枠１０をベッド２
０の外形に合わせて形成し、寝具周辺を囲うように設置
することにより、災害が就寝中に起こり、寝込みを襲わ
れたため避難する余裕がなかったとしても、大きく重い
重量物を保護枠１０が支えて、直接身体に重量物がのし
かからないように保護し、重症を負ったりや死亡したり
する可能性を低くすることによって、生存する可能性を
高めることができる。
【００２５】保護枠１０を寝具周辺に設置する場合に、
図６に示すように保護枠１０の下側をベッド３０と一体
に形成し、上側には天蓋付きベッドと同様に意匠性を持
たせた天蓋３１を形成させることにより、外観上は保護
枠１０が目立たなくなり、室内に設置した保護枠１０の
室内装飾品化を進めることができる。また、ベッド一体
型に形成する場合に、図７に示すように、カーテン３２
や垂れ幕のようなものを天蓋３１側から垂れ下げて、寝
室を飾ることもでき、室内装飾を一段と華麗にすること
ができる。また、保護枠１０の直立した枠材１に、ラジ
オ、懐中電灯、救急用具等の地震時における必需品を収
納したリック３３またはバッグ等を設ける場所を用意し
て、すぐにリックまたはバッグ等を持って出られるよう
にすることができる。
図６に示すように保護枠１０の下側をベッド３０と一体
に形成し、上側には天蓋付きベッドと同様に意匠性を持
たせた天蓋３１を形成させることにより、外観上は保護
枠１０が目立たなくなり、室内に設置した保護枠１０の
室内装飾品化を進めることができる。また、ベッド一体
型に形成する場合に、図７に示すように、カーテン３２
や垂れ幕のようなものを天蓋３１側から垂れ下げて、寝
室を飾ることもでき、室内装飾を一段と華麗にすること
ができる。また、保護枠１０の直立した枠材１に、ラジ
オ、懐中電灯、救急用具等の地震時における必需品を収
納したリック３３またはバッグ等を設ける場所を用意し
て、すぐにリックまたはバッグ等を持って出られるよう
にすることができる。
【００２６】〔別態様〕この実施例は、本発明の趣旨を
より良く理解させるために具体的に説明したもものであ
り、特に指定しない限り、別態様を制限するものではな
い。例えば、棒状構造部材としては、パイプ材１の他に
中実の丸棒材でも良いし、また、角材、Ｉ材、または可
変断面材等の使用も考えられる。また棒状構造部材は直
線状に限らず、曲線状であっても良く、設置する場所の
形状や意匠性を考慮して、強度低下しない範囲で曲げた
形状に形成しても良い。コーナー部材としては、実施例
の３方向継手２の他に、図９に示すように、直交軸に沿
う３方向の交点から突出させた３方向継手１１や４方向
継手１２、１つの斜め方向への突出を含む４方向継手１
３、または２つの斜め方向への突出を含む４方向継手１
４等であっても良く、これらに各枝部２ｂの間に斜め材
をいれた補強型のコーナー部材に形成しても良い。コー
ナー部材と棒状構造部材との結合方法としては、コーナ
ー部材側に孔を設けて棒状構造部材を挿入する方法であ
っても良く、また実施例のごとく孔に突起を挿入する方
法の他に、フランジ結合、螺子込み結合、クランプ結
合、溶接との組合せ等の方法であっても良い。また、結
合手段としては、ボルト止め手段の他、クランプ結合手
段や螺子結合手段であっても良く、またこれらを組み合
わせた結合手段であっても良い。
より良く理解させるために具体的に説明したもものであ
り、特に指定しない限り、別態様を制限するものではな
い。例えば、棒状構造部材としては、パイプ材１の他に
中実の丸棒材でも良いし、また、角材、Ｉ材、または可
変断面材等の使用も考えられる。また棒状構造部材は直
線状に限らず、曲線状であっても良く、設置する場所の
形状や意匠性を考慮して、強度低下しない範囲で曲げた
形状に形成しても良い。コーナー部材としては、実施例
の３方向継手２の他に、図９に示すように、直交軸に沿
う３方向の交点から突出させた３方向継手１１や４方向
継手１２、１つの斜め方向への突出を含む４方向継手１
３、または２つの斜め方向への突出を含む４方向継手１
４等であっても良く、これらに各枝部２ｂの間に斜め材
をいれた補強型のコーナー部材に形成しても良い。コー
ナー部材と棒状構造部材との結合方法としては、コーナ
ー部材側に孔を設けて棒状構造部材を挿入する方法であ
っても良く、また実施例のごとく孔に突起を挿入する方
法の他に、フランジ結合、螺子込み結合、クランプ結
合、溶接との組合せ等の方法であっても良い。また、結
合手段としては、ボルト止め手段の他、クランプ結合手
段や螺子結合手段であっても良く、またこれらを組み合
わせた結合手段であっても良い。
【００２７】
【発明の効果】以上のように、本発明による請求項１記
載の居住スペース保護枠では、コーナー部材に棒状構造
部材を結合させて組み立てた構造物が、結合された各部
材により囲まれた一定の空間を形成するとともに重量物
を支える荷重支持部を形成することができ、すでに完成
している住居に後から容易に設置できるようになるとと
もに倒壊時における最小限の生存空間を確保することが
できる。このため、少なくとも就寝箇所または日常最も
頻繁に占める家屋内の居住箇所に設けると、その箇所が
万一に備えた生存可能空間として確保することができ
る。家屋内の生存空間外にいた時に、災害が発生して家
屋が倒壊し、家屋外に逃げる余裕がない場合には、この
生存空間に逃げ込むことによって、身体への被害を最小
限に留めることができる。
載の居住スペース保護枠では、コーナー部材に棒状構造
部材を結合させて組み立てた構造物が、結合された各部
材により囲まれた一定の空間を形成するとともに重量物
を支える荷重支持部を形成することができ、すでに完成
している住居に後から容易に設置できるようになるとと
もに倒壊時における最小限の生存空間を確保することが
できる。このため、少なくとも就寝箇所または日常最も
頻繁に占める家屋内の居住箇所に設けると、その箇所が
万一に備えた生存可能空間として確保することができ
る。家屋内の生存空間外にいた時に、災害が発生して家
屋が倒壊し、家屋外に逃げる余裕がない場合には、この
生存空間に逃げ込むことによって、身体への被害を最小
限に留めることができる。
【００２８】また、請求項２記載の居住スペース保護枠
では、コーナー部材を鍛造品としてたことにより、形状
を自由に形成でき、かつ強度が高い結合部材を得ること
ができ、生存空間の形状安定性を維持することができ
る。
では、コーナー部材を鍛造品としてたことにより、形状
を自由に形成でき、かつ強度が高い結合部材を得ること
ができ、生存空間の形状安定性を維持することができ
る。
【００２９】また、請求項３記載の居住スペース保護枠
では、棒状構造部材を中実丸棒または中空丸棒に形成さ
せたことにより、角ばった部分をなくすことができ、身
体をぶつけたとしても怪我をさせる可能性を少なくする
ことができる。
では、棒状構造部材を中実丸棒または中空丸棒に形成さ
せたことにより、角ばった部分をなくすことができ、身
体をぶつけたとしても怪我をさせる可能性を少なくする
ことができる。
【００３０】また、請求項４記載の居住スペース保護枠
では、棒状構造部材の外周に弾性のある覆いを周設した
ことにより、保護枠にぶつかった人に対してやさしく、
怪我をさせることがなくなるとともに、覆いを利用する
ことにより保護枠をインテリアの一部として活用するこ
とができる。
では、棒状構造部材の外周に弾性のある覆いを周設した
ことにより、保護枠にぶつかった人に対してやさしく、
怪我をさせることがなくなるとともに、覆いを利用する
ことにより保護枠をインテリアの一部として活用するこ
とができる。
【００３１】また、請求項５記載の居住スペース保護枠
では、コーナー部材に棒状構造部材を結合させて組み立
てた構造物が、結合された各部材により囲まれた一定の
寝台空間を形成できるとともに重量物を支える荷重支持
部を形成できることにより、災害が就寝中に起こり、避
難する余裕がなくても、構造物が倒壊した重量物を支え
て、重量物の重みが身体に直接かからないように保護し
て、生存可能性を高めることができる。
では、コーナー部材に棒状構造部材を結合させて組み立
てた構造物が、結合された各部材により囲まれた一定の
寝台空間を形成できるとともに重量物を支える荷重支持
部を形成できることにより、災害が就寝中に起こり、避
難する余裕がなくても、構造物が倒壊した重量物を支え
て、重量物の重みが身体に直接かからないように保護し
て、生存可能性を高めることができる。
【００３２】また、請求項６記載の居住スペース保護枠
では、天蓋付きベッドと同様に意匠性を持たせた天蓋を
形成することにより、コーナー部材に棒状構造部材を結
合させて組み立てた構造物が、結合された各部材により
囲まれた一定の天蓋付き寝台空間を形成できるとともに
重量物を支える荷重支持部を形成できることにより、災
害時には大きな重量物を構造物によって支え、破壊され
て小さくなった建築部材を天蓋に遮らせて、身体を重量
物から保護することができるとともに、災害時以外では
構造物が意匠性を高め、外観上は室内装飾品化させ、一
目を楽しませることができる。
では、天蓋付きベッドと同様に意匠性を持たせた天蓋を
形成することにより、コーナー部材に棒状構造部材を結
合させて組み立てた構造物が、結合された各部材により
囲まれた一定の天蓋付き寝台空間を形成できるとともに
重量物を支える荷重支持部を形成できることにより、災
害時には大きな重量物を構造物によって支え、破壊され
て小さくなった建築部材を天蓋に遮らせて、身体を重量
物から保護することができるとともに、災害時以外では
構造物が意匠性を高め、外観上は室内装飾品化させ、一
目を楽しませることができる。
【図１】本発明の実施例における居住スペース保護枠を
示す分解斜視図である。
示す分解斜視図である。
【図２】実施例における居住スペース保護枠のコーナー
部を示す分解斜視図である。
部を示す分解斜視図である。
【図３】実施例における居住スペース保護枠の覆いを示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図４】実施例における居住スペース保護枠の組立て状
態を示す斜視図である。
態を示す斜視図である。
【図５】実施例における居住スペース保護枠の利用状態
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図６】実施例における居住スペース保護枠の天蓋付き
寝台を示す斜視図である。
寝台を示す斜視図である。
【図７】実施例における居住スペース保護枠のカーテン
を設けた天蓋付き寝台を示す斜視図である。
を設けた天蓋付き寝台を示す斜視図である。
【図８】実施例における居住スペース保護枠の災害時必
需品を備えた天蓋付き寝台を示す斜視図である。
需品を備えた天蓋付き寝台を示す斜視図である。
【図９】別態様における居住スペース保護枠の組立て状
態を示す斜視図である。
態を示す斜視図である。
１ パイプ材（棒状構造部材） １ｃ ボルト孔 ２ ３方向継手（コーナー部材） ２ａ 端部 ２ｂ 枝部 ２ｃ ボルト孔 ３ ボルト ４ ナット ７ パッド材７（覆い） ７ａ ウレタンフォームラバー ７ｂ 外皮 ７ｃ ファスナ １０ 保護枠 ２０ ベッド ３０ ベッド ３１ 天蓋 ３２ カーテン ３３ 必需品を収納したリック
Claims (6)
- 【請求項１】複数の棒状構造部材と、この棒状構造部材
の一端を複数結合する複数のコーナー部材と、このコー
ナー部材に前記棒状構造部材を分解・組立可能に結合す
る結合手段とからなり、前記コーナー部材に前記棒状構
造部材を結合させて組み立てた構造物が、結合された各
部材により囲まれた一定の空間を形成するとともに重量
物を支える荷重支持部を形成することを特徴とする居住
スペース保護枠。 - 【請求項２】前記コーナー部材を鍛造品として形成させ
たものであることを特徴とする請求項１記載の居住スペ
ース保護枠。 - 【請求項３】前記棒状構造部材を中実丸棒または中空丸
棒に形成させたものであることを特徴とする請求項１記
載の居住スペース保護枠。 - 【請求項４】前記棒状構造部材の外周に弾性のある覆い
を周設したものであることを特徴とする請求項１または
３記載の居住スペース保護枠。 - 【請求項５】複数の棒状構造部材と、この棒状構造部材
の一端を複数結合する複数のコーナー部材と、このコー
ナー部材に前記棒状構造部材を分解・組立可能に結合す
る結合手段と、前記コーナー部材を角部に設けた寝台と
からなり、前記コーナー部材に前記棒状構造部材を結合
させて組み立てた構造物が、結合された各部材により囲
まれた一定の寝台空間を形成するとともに重量物を支え
る荷重支持部を形成することを特徴とする居住スペース
保護枠。 - 【請求項６】複数の棒状構造部材と、この棒状構造部材
の一端を複数結合する複数のコーナー部材と、このコー
ナー部材に前記棒状構造部材を分解・組立可能に結合す
る結合手段と、前記コーナー部材を角部に設けた寝台
と、前記コーナー部材を角部に設けた天蓋部材とからな
り、前記コーナー部材に前記棒状構造部材を結合させて
組み立てた構造物が、結合された各部材により囲まれた
一定の天蓋付き寝台空間を形成するとともに重量物を支
える荷重支持部を形成することを特徴とする居住スペー
ス保護枠。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16635895A JPH0913736A (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | 居住スペース保護枠 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16635895A JPH0913736A (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | 居住スペース保護枠 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0913736A true JPH0913736A (ja) | 1997-01-14 |
Family
ID=15829914
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16635895A Pending JPH0913736A (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | 居住スペース保護枠 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0913736A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4886085B1 (ja) * | 2011-06-28 | 2012-02-29 | 青和印刷株式会社 | パイプシェルター |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08218671A (ja) * | 1995-02-13 | 1996-08-27 | Toshiaki Uono | 地震用避難箱 |
| JPH08260751A (ja) * | 1995-01-27 | 1996-10-08 | Mitsuhiro Fujiwara | 災害安全装置 |
| JPH08284462A (ja) * | 1995-04-11 | 1996-10-29 | Osamu Tsuda | 組立式耐衝撃構造物 |
| JPH08291644A (ja) * | 1995-02-25 | 1996-11-05 | Mitsuhiro Fujiwara | 災害に対する保全装置 |
-
1995
- 1995-06-30 JP JP16635895A patent/JPH0913736A/ja active Pending
Patent Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08260751A (ja) * | 1995-01-27 | 1996-10-08 | Mitsuhiro Fujiwara | 災害安全装置 |
| JPH08218671A (ja) * | 1995-02-13 | 1996-08-27 | Toshiaki Uono | 地震用避難箱 |
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| JPH08284462A (ja) * | 1995-04-11 | 1996-10-29 | Osamu Tsuda | 組立式耐衝撃構造物 |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4886085B1 (ja) * | 2011-06-28 | 2012-02-29 | 青和印刷株式会社 | パイプシェルター |
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